JP2000012513A - 電子装置の製造方法 - Google Patents
電子装置の製造方法Info
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Abstract
ーン領域とが混在するエッチングマスクを用いて被エッ
チング層をエッチングする際に、寸法変換差のパターン
密度依存性を低減する。 【解決手段】 エッチングマスク6のパターン幅LPRを
後退させる等方性エッチングを施した後、後退したエッ
チングマスクを用いてゲート電極層5を異方性エッチン
グする。この際、等方性エッチング後のエッチングマス
ク幅は、疎なパターン領域での幅をLISO 、密なパター
ン領域での幅をLISO ’としたとき、LISO <LISO ’
となるようにラジカル消費ガス等を混合して等方性エッ
チングする。 【効果】 ゲート電極の異方性エッチング工程におい
て、疎なパターン領域では反応生成物が過剰に生じるた
め側壁保護膜が厚く形成され、正の寸法変換差が発生す
る。この結果、ゲート電極幅はほぼ均一化される。
Description
に関し、さらに詳しくは、パターン密度に疎密を有する
エッチングマスクを用いて被エッチング層を異方性エッ
チングする際の、寸法変換差を低減した電子装置の製造
方法に関する。
に、エッチングマスクを用いて被エッチング層を異方性
エッチングする手法が用いられる。その一例として、M
IS(Metal Insulator Semiconductor) トランジスタを
含む高集積度半導体装置におけるゲート電極エッチング
がある。
の微細幅となり、エッチングマスク幅との寸法変換差
(CD Loss ; Critical Dimensional Loss, あるいは C
D Gain) の少ないパターニングを施すことが、チャネル
抵抗等のデバイス性能を均一化する上で重要である。ま
たゲート電極材料としては、シート抵抗を低減するため
に多結晶シリコンとWSi2 等の高融点金属シリサイド
を積層した高融点金属ポリサイドが用いられる。
l2 やHBr等のハロゲン系ガスにO2 を微量添加した
混合ガスを高周波電界等でプラズマ化し、エッチングに
必要なイオンとラジカルを発生させている。異方性エッ
チングを達成するためには、被エッチング基板にバイア
スを印加して電界を発生させ、イオンを被エッチング基
板に垂直入射させる手法が採られる。エッチング装置と
しては平行平板型RIE (Reactive Ion Etching) 装
置、ECR (Electron Cyclotron Resonance) プラズマ
エッチング装置、ICP (Inductively Coupled Plasm
a) エッチング装置あるいはヘリコン波プラズマエッチ
ング装置等が代表的に用いられる。
イオンと同時に化学的に活性なラジカルもプラズマ中に
発生する。ラジカルは電気的に中性で、電界の影響を受
けないので等方的に振る舞い、アンダカットあるいはサ
イドエッチングの原因ともなる。したがって、異方性エ
ッチングを確実なものとするために、被エッチングパタ
ーンの側面に側壁保護膜を堆積して、この面へのラジカ
ルのアタックによるアンダカットを防止する手法を併用
している。
じる反応生成物のうち、比較的蒸気圧の小さなものを被
エッチング基板上全面に堆積させ、イオン入射の少ない
パターン側面に残す方法により形成される。被エッチン
グ基板上に堆積する反応生成物の総量については、被エ
ッチング基板温度が低ければ多く、逆に高ければ少ない
ので、被エッチング基板温度により制御することが可能
である。したがって、被エッチング基板全体としては、
反応生成物の堆積量を制御することが容易であり、異方
性加工を確保できる最小限の厚さの側壁保護膜を堆積
し、寸法変換差を最小限に抑えてエッチングすればよ
い。
において、場所により側壁保護膜の厚さが異なり、寸法
変換差が発生する現象がある。側壁保護膜の厚さは、エ
ッチングマスクのパターン密度に大きく依存する。この
問題を、ゲート電極エッチングを例にとって図8を参照
して説明する。
に形成された多結晶シリコン層3と高融点金属シリサイ
ド層4からなるゲート電極層5を、エッチングマスク6
をマスクとしてエッチングする工程を示す。これらのう
ち、図8(a1)は被エッチング基板の中の疎なパター
ン領域すなわち孤立パターンを、図8(a2)は同じく
密なパターン領域すなわちラインアンドスペースパター
ンを示す。エッチングマスク6のパターン幅LPRは、ど
ちらも同一である。
ッチング工程では、被エッチング層の露出表面積が大き
いため大量のエッチング反応生成物が生じる。このうち
蒸気圧が比較的小さな反応生成物7が、図8(b1)に
示すようにエッチングされつつあるゲート電極8のわず
かな露出側面に堆積し、厚い側壁保護膜9を形成する。
したがって、ゲート電極8は順テーパ形状となり、ゲー
ト絶縁膜2と接する部分のゲート電極長LG はエッチン
グマスク6のパターン幅LPRより大きくなる。すなわ
ち、CD Gain は大きくなる。
域のエッチング工程では、被エッチング層の露出面積が
小さく、反応生成物の量が少ない。これに対し反応生成
物が堆積するゲート電極8の側面は多数存在する。これ
に加え、アスペクト比の大きな微細スペース間には、図
8(b2)に示すようにエッチングマスク6の影となっ
て反応生成物7が堆積しずらい。したがって、密なパタ
ーン領域では側壁保護膜9の厚さは薄く、ゲート電極8
の側面は比較的垂直形状にパターニングされ、ゲート電
極長LG はエッチングマスク6のパターン幅LPRとほぼ
同等となる。すなわち、CD Gain は小さく、あるいは0
であり、CD Loss を発生する場合もありうる。
ッチングした際の寸法変換差の一例を図9に示す。図9
(a)は、図9(b)に示すようにライン幅LLINE=
0.35μmのエッチングマスクを用い、スペース幅L
SPAC E を変化させた場合のLSPACE /LLINEを横軸と
し、縦軸に寸法変換差をとったグラフである。横軸の値
は大きい程、パターン密度は疎となる。これから明らか
なように、パターン密度が疎である程、寸法変換差が大
きくなる傾向にある。
リソグラフィの解像限界以下の微細パターンを形成する
方法がある。例えばレジストマスクをアッシングで後退
させる方法が、"Deep Submicrometer MOS Device Fabri
cation Using a Photoresist-Ashing Technique" IEEE
Electron Device Lett., vol.EDL-9, pp.186〜188 (198
8) に報告されている。また無機エッチングマスクをウ
ェットエッチングにより後退させ、微細パターンを形成
する方法も特開平7−169964号公報に開示されて
いる。
グマスク幅がその疎密にかかわらず均等に後退する。こ
の結果、エッチング時に発生する寸法変換差のパターン
密度依存性を解決することはできなかった。
の技術に付随する問題点を解決し、同一被エッチング基
板内でパターン密度に疎密を有するエッチングマスクを
用いても、エッチング加工における寸法変換差が発生す
ることのない電子装置の製造方法を提供することを課題
とする。
解決するために提案するものである。すなわち本発明の
電子装置の製造方法は、被エッチング層上に、略均一な
パターン幅を有するとともに、疎なパターン領域と密な
パターン領域とが混在するエッチングマスクを形成する
工程、このエッチングマスクを等方性エッチングするこ
とにより、疎なパターン領域のパターン幅を、密なパタ
ーン領域のパターン幅より大きく後退させる工程、後退
したエッチングマスクをマスクとして、被エッチング層
を異方性エッチングすることにより、略均一なパターン
幅を有するとともに、疎なパターン領域と密なパターン
領域とが混在する被エッチング層パターンを得る工程以
上の工程を具備することを特徴とする。
いては、エッチングマスクのエッチング種のラジカルを
発生するガスと、このラジカルを消費するガスとの混合
ガスにより施すことが望ましい。
ングにおいては、エッチングマスクのエッチング種のラ
ジカルを発生するガスと、堆積性のガスとの混合ガスに
より施すことも望ましい。
おいては、エッチング反応生成物を被エッチング層パタ
ーンの側面に堆積しつつエッチングすることが望まし
い。
変換差のパターン依存性を低減するため、エッチングマ
スクをパターン密度に応じて後退させ、このエッチング
マスクにより被エッチング層をエッチングすることによ
り、最終的な被エッチング層パターンのパターン幅を略
一定とするものである。
マスクを大きく後退させるとともに、密なパターン領域
のエッチングマスクの後退量は小さく設定する。このよ
うにして形成した、パターン幅のパターン密度依存性の
あるエッチングマスクを用いて被エッチング層をエッチ
ングする。すると、疎なパターン領域の被エッチング層
パターンの側面には側壁保護膜が厚く形成されるので、
寸法変換差は0に近づく。一方密なパターン領域の被エ
ッチング層パターンの側面には側壁保護膜は薄く形成さ
れることから、ここでも寸法変換差は0に近似される。
変換差が低減されることにより、特に被エッチング層パ
ターンのパターン幅がサブミクロン、例えばゲート電極
長が0.35μm世代以下の半導体装置を製造する場合
に、均一なデバイス特性を得ることができる。パターン
幅の下限は特に限定はなく、電子装置の機能や目的、露
光装置の解像度、あるいは量子効果の出現等の物性に依
存する設計事項である。
法を、半導体装置のゲート電極加工を例とした実施形態
例につき添付図面を参照しつつ説明する。なお実施形態
例の説明で参照する図面中で、従来技術の説明で参照し
た図8中の構成要素部分と同様の構成要素部分には同じ
参照符号を付すものとする。また図面中の各構成部分の
厚さや幅は、説明を容易にするためのものであり、実際
の半導体装置を反映したものではない。
形態例で用いたエッチング装置の構成を説明する。図6
はエッチングマスクの等方性エッチングに用いる装置の
一例としてのCDE(Chemical Dry Etching)装置を示す
概略断面図である。すなわち、エッチングガスが導入さ
れ、2.45GHzのマイクロ波が印加されるプラズマ
発生装置14で発生したプラズマ15は、プラズマ輸送
管16を経由してチャンバ13内に導入される。チャン
バ13内のグリッドを通過する際に、イオン等の荷電粒
子を除去されたプラズマは、ラジカル等の中性活性種の
みが基板ステージ12上の被エッチング基板11に到達
し、ここでエッチングマスクの等方性エッチングが施さ
れる。基板ステージ12はその内部に不図示のヒータ、
冷媒循環路、あるいは熱媒体ガス導入路や静電チャック
等の機構を有し、被エッチング基板11を高精度に温度
制御することができる。
に用いる装置の一例としてのECRプラズマエッチング
装置を示す概略断面図である。すなわち、マイクロ波導
波管17から導入される2.45GHzのマイクロ波
は、ソレノイドコイル19が発生する0.0875Tの
磁界との相互作用によって、石英等の誘電体材料からな
るベルジャ18内にプラズマ15を発生する。べルジャ
18下部のエッチング室には被エッチング基板11が基
板ステージ12に載置されている。この基板ステージ1
2には基板バイアス電源20による2MHzの基板バイ
アスが印加され、プラズマ15中のイオンを被エッチン
グ基板11に対して略垂直に入射させ、異方性エッチン
グを施すことができる。なお本エッチング装置の基板ス
テージ12も高精度の温度制御機構や、メカニカルチャ
ック機構等を有している。なお、図6に示した等方性エ
ッチング装置と、図7に示した異方性エッチング装置と
を、真空ゲートバルブ等で連接し、被エッチング基板を
両装置間で搬送可能に構成すれば、一連の工程のスルー
プットを向上することができる。また、図9に示したエ
ッチング装置の基板バイアス電源20をオフにして、イ
オン入射を断った状態で疑似的な等方性エッチング装置
とし、一連の工程を施すことも可能である。
ングマスクの等方性エッチング工程において、ラジカル
を消費するガスを添加してエッチングして、最終的な被
エッチング層パターンのパターン幅を均一化した例であ
り、この一連の工程を図1を参照して説明する。
1)および図1(a2)に示すように、シリコン等の半
導体基板1上に、ゲート絶縁膜2、多結晶シリコン層3
およびWSi2 の高融点金属シリサイド層4からなるゲ
ート電極層5、そしてフォトレジストからなるエッチン
グマスク6が形成されたものである。これらのうち図1
(a1)は同一被エッチング基板上の疎なパターン領域
を示し、図1(a2)は密なパターン領域を示してい
る。各層は、ゲート絶縁膜2が熱酸化により9nmの厚
さに形成したもの、多結晶シリコン層3と高融点金属シ
リサイド層4は減圧CVD法により各100nmの厚さ
に形成したものである。またエッチングマスク6のパタ
ーン幅LPRは0.35μmであり、疎なパターン領域お
よび密なパターン領域ともに一定である。このパターン
疎密は、例えばDRAMにおけるメモリセル領域と周辺
回路領域におけるパターンレイアウト等に通常見られる
ものである。
例として SiH4 500 sccm PH3 0.35 sccm ガス圧力 100 Pa 基板温度 500 ℃ であり、また高融点金属シリサイド層4の減圧CVD条
件は一例として WF6 3 sccm SiH4 300 sccm He 500 sccm ガス圧力 70 Pa 基板温度 360 ℃ である。
断面図を示す、CDE装置の基板ステージ12上に載置
し、次の条件でエッチングマスク6を等方性エッチング
(プリエッチング)する。 O2 270 sccm CF4 270 sccm 圧力 40 Pa マイクロ波電力 700 W 基板ステージ温度 15 ℃
ッチングマスクのエッチング種である酸素ラジカルを消
費するガスとしてCF4 を添加することにより、被エッ
チング基板表面での酸素ラジカル濃度が減少する。特に
図1(a2)に示す密なパターン領域においては、エッ
チングマスク6によっても酸素ラジカルが活発に消費さ
れる状態であるので、この領域での酸素ラジカルは欠乏
状態となる。一方図1(a1)に示す疎なパターン領域
では、エッチングマスクの存在確率が小さく、したがっ
てこの領域では酸素ラジカルが欠乏するには至らない。
なパターン領域では、エッチングマスクは後退してその
パターン幅LISO に縮小する。一方、図1(b2)に示
す密なパターン領域ではエッチングマスクはわずかに後
退してそのパターン幅LISO’となる。すなわち、L
ISO <LISO ’の関係となる。
はエッチングマスクのパターン幅をLLINE、スペース幅
をLSPACE とした場合、LSPACE /LLINEを横軸にと
り、エッチングマスクの寸法変換差、すなわち後退量を
縦軸にとった場合、寸法変換差のパターン密度依存性を
各エッチングガスにより調べたものである。LSPACE /
LLINEの値は、言うまでもなく小さい方が密なパターン
領域であり、大きい方が疎なパターン領域に相当する。
方性エッチングでは寸法変換差のパターン密度依存性は
小さなものである。一方、本実施形態例のように酸素ラ
ジカルを消費するガスとしてCF4 を添加すると、エッ
チングマスクの寸法変換差のパターン密度依存性が極め
て大きくなる。図2には酸素ラジカルを消費するガスの
他の例として、N2 をO2 に等量混合した場合の結果を
示す。この場合もCF4 と同様の傾向を示す。エッチン
グマスク6の等方性エッチング後のパターン幅LISO の
値は、図3のグラフに示すようにエッチング時間やCF
4 等の添加量等により制御できる。なお図2および図3
はLLINE(LPR)=0.35μmの例である。
略断面図を示す、ECRエッチング装置の基板ステージ
12上に載置し、次の3ステップでゲート電極層5を異
方性エッチングする。この異方性エッチング条件は、反
応生成物を被エッチング基板上に積極的に堆積し、側壁
保護膜を形成し得る条件である。 ステップ1(ブレークスルー) Cl2 78 sccm O2 6 sccm 圧力 0.4 Pa マイクロ波電流 120 mA 基板バイアス電力 70 W 基板ステージ温度 20 ℃ エッチング時間 10 sec ステップ2(メインエッチング) Cl2 78 sccm O2 6 sccm 圧力 0.4 Pa マイクロ波電流 120 mA 基板バイアス電力 50 W 基板ステージ温度 20 ℃ エッチング時間 ジャストエッチング迄 ステップ3(オーバーエッチング) HBr 120 sccm O2 4 sccm 圧力 1.0 Pa マイクロ波電流 120 mA 基板バイアス電力 50 W 基板ステージ温度 20 ℃ エッチング時間 30 sec
照して説明したように、密なパターン領域では寸法変換
差がほとんどなく、疎なパターン領域では正の寸法変換
差が発生する。この結果、図1(c1)で示す疎なパタ
ーン領域では、後退によりLISO のパターン幅に細った
エッチングマスク幅より広がり、LANISO のパターン幅
のゲート電極8がパターニングされる。このため、ゲー
ト電極8のパターン幅LANISO は、最初のエッチングマ
スクのパターン幅LPRに近いものとなる。
域では、もともと後退量がほとんど無いLISO ’のパタ
ーン幅のエッチングマスクを用い、寸法変換差の少ない
異方性エッチングを施したため、ゲート電極8のパター
ン幅LANISO ’のパターン幅は、最初のエッチングマス
クのパターン幅LPRとほとんど変わらない。結果とし
て、LANISO ≒LANISO ’となる。
も横軸にエッチングマスクのLSPACE /LLINEの値を、
縦軸にはエッチングマスクの等方性エッチングにおける
寸法変換差(後退量)と、ゲート電極層を異方性エッチ
ングした場合の寸法変換差、そして両者の合成として得
られるゲート電極の最終的な寸法変換差を示している。
このように、エッチングマスクのパターン密度の疎密に
かかわらず、最終的には均一なパターン幅の被エッチン
グ層パターンが得られる。
をパターン密度依存性のある等方性エッチングにより後
退させた後に、被エッチング層を異方性エッチングする
ことにより、最終的に得られる被エッチング層パターン
のパターン幅を、パターン密度にかかわらずほぼ一定値
とすることができる。なお酸素ラジカルを消費するガス
としてCF4 の他にC2 F6 ,C3 F8 ,C4 F8 等の
CF系ガス、CHF3 ,CH2 F2 等のCHF系ガス、
N2 ガス、N2 O,NO,NO2 ,NO3 等のNO系ガ
ス、CO,CO2 等のCO系ガス、CH3 OHやCH3
COOH等のアルコールやカルボン酸系ガスがあり、い
ずれもその混合比等の等方性エッチング条件の設定によ
り用いることができる。
ングマスクの等方性エッチング工程において、堆積性の
ガスを添加してエッチングして、最終的な被エッチング
層パターンのパターン幅を均一化した例であり、この一
連の工程を図5を参照して説明する。
び図5(a2)に示す被エッチング基板は、前実施形態
例1と同様のものであり、重複する説明は省略する。図
5(a1)は疎なパターン領域であり、図5(a2)は
密なパターン領域である。
性エッチング装置に搬入し、O2 にCH4 ガスを添加し
てエッチングする。本エッチング工程において、CH4
は酸素ラジカルを消費するガスとして作用するととも
に、被エッチング基板表面にカーボンあるいはカーボン
系ポリマを堆積する。堆積したカーボン等は、疎なパタ
ーン領域では酸素ラジカルが豊富に存在するため、エッ
チングマスク6とともにただちにアッシングされる。し
たがって、図5(b1)に示すように、エッチングマス
クは後退し、そのパターン幅はLISO となる。
はエッチングマスクにより活発に消費されてその濃度は
小さい。したがって堆積したカーボン等のアッシング速
度は小さく、図5(b2)に示すように、むしろ堆積膜
10となってエッチングマスクの表面を被覆し、そのパ
ターン幅はLISO ’となる。当然LISO <LISO ’の関
係がなりたつ。
グ条件は前実施形態例1に準じてよい。ゲート電極8の
パターニング終了後の状態を図5(c1)および図5
(c2)に示す。
ク幅をパターン密度依存性のある等方性エッチングによ
り後退、あるいは密なパターン領域においてはむしろ若
干拡げた後に、被エッチング層を異方性エッチングす
る。これにより、最終的に得られる疎なパターン領域の
ゲート電極8の幅LANISO と、密なパターン領域のゲー
ト電極8の幅LANISO ’とを略均一幅とすることができ
る。
2 H6 ,C2 H4 等のCH系ガス、CHF3 ,CH2 F
2 等のCHF系ガスあるいはS2 F2 、S2 Cl2 等の
ハロゲン化イオウ系ガス等がある。ハロゲン化イオウ系
ガスの場合には、被エッチング基板を室温程度以下に制
御することにより、イオウを堆積膜として利用すること
ができる。
明したが、本発明はこれら形態例に何ら限定されるもの
ではない。例えば半導体装置のゲート電極加工を例にと
ったが、パターンの疎密を有する配線層エッチングにも
適用できる。被エッチング層の材料も高融点金属ポリサ
イド以外に各種材料に適用できる。またエッチングマス
クとしてフォトレジスト以外にも感光性のないポリマ等
を用いた多層レジストや、ハードマスクであってもよ
い。その他エッチング装置や被エッチング基板構造等、
適宜変更が可能である。本発明は半導体装置以外に被エ
ッチング層のパターン密度に疎密を有する電子装置の製
造方法、例えば薄膜磁気ヘッド装置や薄膜インダクタ、
マイクロマシン等の製造に適用することができる。
の電子装置の製造方法によれば、同一被エッチング基板
内でパターン密度に疎密を有するエッチングマスクを用
いて、寸法変換差のないエッチング加工を施すことがで
きる。
である。
依存性を示すグラフである。ある。
間依存性を示すグラフである。
ン密度依存性を示すグラフである。
である。
面図である。
面図である。
略断面図である。
のパターン密度依存性を示すグラフである。
ン層、4…高融点金属シリサイド層、5…ゲート電極
層、6…エッチングマスク、7…反応生成物、8…ゲー
ト電極、9…側壁保護膜、10…堆積膜 11…被エッチング基板、12…基板ステージ、13…
チャンバ、14…プラズマ発生装置、15…プラズマ、
16…プラズマ輸送管、17…マイクロ波導波管、18
…べルジャ、19…ソレノイドコイル、20…基板バイ
アス電源
Claims (5)
- 【請求項1】 被エッチング層上に、略均一なパターン
幅を有するとともに、疎なパターン領域と密なパターン
領域とが混在するエッチングマスクを形成する工程、 前記エッチングマスクを等方性エッチングすることによ
り、前記疎なパターン領域のパターン幅を、前記密なパ
ターン領域のパターン幅より大きく後退させる工程、 後退した前記エッチングマスクをマスクとして、被エッ
チング層を異方性エッチングすることにより、略均一な
パターン幅を有するとともに、疎なパターン領域と密な
パターン領域とが混在する被エッチング層パターンを得
る工程以上の工程を具備することを特徴とする電子装置
の製造方法。 - 【請求項2】 前記エッチングマスクの等方性エッチン
グは、 エッチングマスクのエッチング種となるラジカルを発生
するガスと、 前記ラジカルを消費するガスとの混合ガスにより施すこ
と を特徴とする請求項1記載の電子装置の製造方法。 - 【請求項3】 前記エッチングマスクの等方性エッチン
グは、 エッチングマスクのエッチング種となるラジカルを発生
するガスと、 堆積性のガスとの混合ガスにより施すことを特徴とする
請求項1記載の電子装置の製造方法。 - 【請求項4】 前記被エッチング層の異方性エッチング
は、 エッチング反応生成物を前記被エッチング層パターンの
側面に堆積しつつエッチングすることを特徴とする請求
項1記載の電子装置の製造方法。 - 【請求項5】 被エッチング層パターンのパターン幅
は、0.35μm以下であることを特徴とする請求項1
記載の電子装置の製造方法。
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JP17025698A JP4066517B2 (ja) | 1998-06-17 | 1998-06-17 | 電子装置の製造方法 |
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JP2003068709A (ja) * | 2001-06-15 | 2003-03-07 | Tokyo Electron Ltd | ドライエッチング方法 |
JP2006190910A (ja) * | 2005-01-07 | 2006-07-20 | Fujitsu Ltd | 半導体装置およびその製造方法 |
KR20200079344A (ko) * | 2017-11-21 | 2020-07-02 | 램 리써치 코포레이션 | Cd (critical dimension) 제어를 위한 단일 플라즈마 챔버에서 ald (atomic layer deposition) 및 에칭 |
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- 1998-06-17 JP JP17025698A patent/JP4066517B2/ja not_active Expired - Fee Related
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