JP2000012473A - 熱処理炉 - Google Patents

熱処理炉

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JP2000012473A
JP2000012473A JP10176047A JP17604798A JP2000012473A JP 2000012473 A JP2000012473 A JP 2000012473A JP 10176047 A JP10176047 A JP 10176047A JP 17604798 A JP17604798 A JP 17604798A JP 2000012473 A JP2000012473 A JP 2000012473A
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Masanori Kobayashi
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 熱処理炉の炉芯管に半導体基板を出し入れす
る際に起きる炉芯管内への大気の巻き込みによる基板表
面の望ましくない酸化の防止を可能にする熱処理炉を提
供する。 【解決手段】 本発明の熱処理炉30は、半導体基板21の
熱処理を行う炉芯管31、炉芯管を加熱するためのヒータ
32、基板21を収納する耐熱治具20、耐熱治具20を炉芯管
31に出し入れする搬送機構33、及び熱処理用のガスを供
給するガス配管28を含み、耐熱治具20が、ガスの導入口
と排出口25を除き、収納した基板21を外部雰囲気から遮
蔽する密閉構造であり、ガス配管28が耐熱治具20に接続
してその内部にガスを供給するとともに、この接続した
状態で耐熱治具20の炉芯管31への出し入れの方向と同じ
方向に移動可能なものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体基板の熱処
理炉に関する。より詳しく言えば、本発明は、熱処理炉
の高温の炉芯管に半導体基板を出し入れする際に起きる
炉芯管内への大気の巻き込みに起因する半導体基板表面
の望ましくない酸化を防止する熱処理炉に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体基板の熱処理は、半導体装置を完
成するまでに使用される各種の処理のうちの一つであ
る。半導体基板の熱処理工程では、多数枚の基板を載せ
た耐熱治具を熱処理炉に挿入して、基板の酸化やアニー
ルなどの熱処理を一括して行う「バッチ処理」が一般的
であり、このバッチ処理は、1枚1枚行う枚葉処理に比
べてスループットが高いのが特長である。バッチ処理用
の熱処理炉は、基板を炉に挿入する方向によって、水平
方向に挿入する横型炉と垂直方向に挿入する縦型炉に分
けられ、従来は横型炉が多かったが、最近は省スペース
に優れた縦型炉が一般的になっている。
【0003】通常、半導体基板の熱処理炉は、尾管部に
ガス配管を結合させた炉芯管と、それを取り巻くヒータ
と、基板を収納する開放構造の耐熱治具と、そしてこの
耐熱治具を炉内に出し入れする搬送機構部から構成され
ている。炉芯管は一般に石英から作られ、そして耐熱治
具の材質は炉芯管と同様に石英が一般的だが、最近はS
iCなどのセラミックスも使用されている。
【0004】熱処理炉で半導体基板を処理する際には、
予熱した炉芯管の蓋(シャッター)を開け、基板を収納
した耐熱治具を搬送機構により管内に入れ、所定の温度
まで昇温して熱処理を行ってから、炉芯管の温度を予熱
温度まで下げ、再び蓋を開けて耐熱治具を取り出すよう
にしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来の熱処理炉では、
図1に示したように、炉芯管1の蓋(図示せず)を開け
て、シリコンウェーハの如き処理基板2を載せた耐熱治
具3を出し入れする時に、酸素を含んだ大気が高い予熱
温度に保たれた炉芯管内に流れ込む「巻き込み現象」が
起こり、その結果基板表面に汚染を含んだ酸化物(例え
ばSiN、SiON等の汚染物を含むシリコン酸化物)
が形成されてしまう問題が生じていた。熱処理炉で成長
させる酸化膜が厚い(数百Å(数十nm)程度)場合に
は、このような大気の巻き込みにより酸化される膜厚
(数Å程度)は無視出来るが、高集積化が進み、デバイ
スの酸化膜厚が数十Å(数nm)以下になると、大気の
巻き込みによる酸化膜の厚さが無視できない。
【0006】更に、熱処理炉で処理する基板(シリコン
ウェーハ)の径は増大する傾向にあり、現在の8インチ
(約200mm)の径が将来は12インチ(約300m
m)になろうとしている。このように処理すべき基板の
径が大きくなると、熱処理炉の炉芯管の口径もそれにつ
れて大きくなって、炉芯管開放時の基板の巻き込み酸化
を回避することはますます困難になる。
【0007】そこで、本発明は、熱処理炉の炉芯管に半
導体基板を出し入れする際に起きる炉芯管内への大気の
巻き込みによる半導体基板表面の望ましくない酸化の防
止を可能にする熱処理炉を提供しようとするものであ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の熱処理炉は、半
導体基板の熱処理を行う炉芯管、この炉芯管を加熱する
ためのヒータ、半導体基板を収納する耐熱治具、この耐
熱治具を炉芯管に出し入れする搬送機構、及び熱処理用
のガスを供給するガス配管を含む熱処理炉であって、耐
熱治具が、ガスの導入口と排出口を除き、収納した半導
体基板を外部雰囲気から遮蔽する密閉構造であること、
そして、ガス配管が当該耐熱治具に接続してその内部に
ガスを供給するとともに、この接続した状態で当該耐熱
治具の炉芯管への出し入れの方向と同じ方向に移動可能
であることを特徴とする。
【0009】耐熱治具とガス配管とは、ガス配管からの
供給ガスを密閉構造の耐熱治具内に供給することができ
るよう、耐熱治具のガス導入口とガス配管の端部とで接
続される。この接続は、耐熱治具のガス導入口とガス配
管の端部とが嵌合、ねじ込み等で着脱可能となるような
接続であってもよく、耐熱治具とガス配管との融着、溶
接等による一体式の接続であってもよい。耐熱治具内の
ガスは、その排出口から外部へ出ていくことができる。
【0010】熱処理炉は、横型炉と縦型炉のいずれでも
よい。横型炉の場合、ガス配管の移動の方向は水平方向
となり、縦型炉の場合のそれは垂直方向となる。
【0011】本発明によれば、耐熱治具にガスの導入口
と排出口を設けてこの耐熱治具を外部雰囲気から遮蔽
し、且つ、ガス配管と耐熱治具のガス導入口とを接続し
た状態で、外部雰囲気から遮蔽した耐熱治具内に不活性
ガスを満たしながら、耐熱治具を可動式のガス配管とと
もに炉芯管に出し入れすることができる。これによっ
て、耐熱治具に収容した半導体基板を耐熱治具が炉芯管
外にある間に外部雰囲気から遮蔽して耐熱治具内に不活
性ガスを流し、且つ、この治具を炉芯管内に搬送中も不
活性ガスを流すことにより、耐熱治具内への外気の流入
を妨げ、大気の巻き込みによる基板の酸化を防止するこ
とができる。熱処理を実施する間は、耐熱治具内に供給
するガスを反応性ガスに切り換えることができる。ま
た、熱処理が終了し、炉芯管外に耐熱治具を引き出す時
も、治具内に不活性ガスを流すことにより、大気の耐熱
治具内への流入を予防できるので、大気の巻き込みによ
る酸化を防止することができる。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明で使用する耐熱治具を、横
型炉用のものを例に説明する。図2に示すように、本発
明で使用する耐熱治具20は、半導体基板であるウェー
ハ21の熱処理用の通常のウェーハボートあるいはウェ
ーハキャリヤ22に、収容したウェーハ21を外部雰囲
気から遮蔽するカバー又は蓋23を設け、こうして遮蔽
した治具20内にガスを供給するガス導入口24とその
排出口25とを設けたものである。このような耐熱治具
20は、石英、SiC、化学気相成長により得られるS
iC(CVD−SiC)、又はこれらの材料の任意の組
み合わせから製作することができる。
【0013】耐熱治具20のガス導入口24には、耐熱
治具20と同様の材料により製作されたガス配管28が
接続される。この接続の仕方は、嵌合、ネジ込み等によ
る着脱可能な接続でもよく、あるいは融着、溶接等によ
り一体構造体を形成する接続でもよい。耐熱治具20内
に不活性ガスを供給しながら、搬送機構により治具20
を炉芯管へ出し入れするのを容易にするために、耐熱治
具20とガス配管28とは一体式に接続するのが好まし
い。着脱可能な接続を行う場合には、嵌合、ネジ込みの
ほかに、例えば、治具20の側面に開けた孔を通してガ
ス配管28を治具20内に貫通させる、治具20のガス
導入口24とガス配管28の先端とを突き合わせる、等
の接続様式を考えることができる。
【0014】炉芯管への出し入れ時に耐熱治具20内に
供給するガスは、外部雰囲気のガス(大気)が治具20
内に流入するのを防ぐのが目的であるから、着脱可能な
接続の場合に、接続部はそこからガスが外部へ漏れ出す
ように完全にシールされていなくても差し支えない。こ
のことは、本発明の耐熱治具そのものについても言える
ことであり、遮蔽した治具20内に外部雰囲気ガスが流
入しない限り、治具内のガスがガス排出口25以外の箇
所から(例えばウェーハボート22と蓋23との隙間か
ら)外部に漏れ出しても差し支えはない。従って、本発
明の耐熱治具20は、密閉構造のものであるとは言え、
ガスの導入口24と排出口25以外の箇所において完全
にシールされる必要はない。
【0015】耐熱治具20に接続したガス配管28は、
炉芯管の外に設けた配管搬送機構により耐熱治具20と
ともに移動させることができる。ガス配管の搬送機構
は、後に詳しく説明する。
【0016】図3に、本発明の横型熱処理炉を示す。こ
の熱処理炉30は、炉芯管31、この炉芯管を加熱する
ヒータ32、半導体基板を収納する耐熱治具20、この
耐熱治具を炉芯管に出し入れする搬送機構33、及び不
活性ガスや反応性ガスを治具20内に供給するガス配管
28を含む。炉芯管31は、シャッター44により開閉
される。ガス配管28は、炉芯管31の外の配管搬送機
構34により支持され、この配管搬送機構34は、モー
ター35により回転する軸36に案内されて滑動するス
ライダー37を備え、このスライダー37に取り付けら
れそしてガス配管28を炉芯管31の外部で固定・支持
する配管サポート38を有する。
【0017】ガス配管28は、耐熱治具20に接続され
た先端部と反対側で炉芯管31の尾管部40の端部のシ
ール41を貫通して炉芯管の外部に達し、配管サポート
38で固定して支持される。配管サポート38で支持さ
れたガス配管28には、フレキシブルチューブ42を介
してガス供給配管43が接続され、これを通して半導体
基板処理用の反応ガスや、ヘリウム、窒素等の不活性ガ
スが供給される。
【0018】尾管部40には、炉内雰囲気置換用のガス
配管45がフレキシブルチューブ46を介して接続され
る。このガス配管45から供給された炉内雰囲気置換用
ガスは、炉芯管31の反対側(耐熱治具20を出し入れ
する側)に設けた排気管47から排出される。耐熱治具
20内のウェーハ21は、耐熱治具20を炉芯管31に
出し入れする際に外部雰囲気から遮蔽され、且つガス配
管28を通して不活性ガスを供給されているので、炉内
雰囲気置換用ガス配管45は、省くことが可能である。
ガス配管45を設けない場合、炉芯管20内の雰囲気
は、耐熱治具20のガス排出口25から流出したガスに
より徐々に置換される。尾管部40には、冷却水等を流
して尾管部40を冷却する冷却パイプ48を設けること
もできる。この冷却パイプ48は、高温の炉芯管31か
らの熱によりシール41やフレキシブルチューブ42、
46の樹脂製部品等が損傷を受けるのを防ぐために、設
けたほうが好ましい。
【0019】図3の熱処理炉30には、耐熱治具20が
炉芯管31の外部にあるときに炉芯管の開口に近接した
位置においてガス配管28に固定して取り付けた、輻射
防止板49が設けられている。この輻射防止板49は必
ずしも必要ではないが、熱処理後に炉芯管31から引き
出した耐熱治具20からウェーハ21を取り出す際に
は、炉口からの放熱が大きいので、実用上設けたほうが
好ましい。
【0020】次に、図3に示した横型炉の運転を、図4
と5を参照して説明する。
【0021】図4(a)に示したように、ボート22に
ウェーハ21を収容し、カバー23を被せてから、ガス
配管28を通じて治具20内に不活性ガス(ヘリウム又
は窒素等)を流す。比較的低温(例えば900℃程度)
に保った炉芯管31内にも、炉内雰囲気置換用ガス配管
45を通じて不活性ガスを流す。次いで、ウェーハ21
を収容した耐熱治具20を搬送機構33により炉芯管3
1内に挿入する。このとき、ガス配管28は、耐熱治具
の搬送機構33と同期した配管搬送機構34により耐熱
治具20と一緒に移動する。
【0022】耐熱治具20を炉芯管31内に挿入した
ら、図4(b)に示したように、シャッター44を閉
め、炉芯管31を反応温度(例えば約1100℃)まで
昇温し、反応温度に達した時点で、耐熱治具20への供
給ガスを反応ガスに切り換える。この場合において、炉
芯管31と耐熱治具20とで二重殻構造が形成されてい
るので、炉芯管31内の耐熱治具の外側の空間50と、
耐熱治具20内とに、それぞれガス配管45及び43か
ら異なるガスを流すことが可能である。例えば、炉芯管
の反応温度への加熱の完了後に、炉芯管31内の空間5
0に引き続き不活性ガスを流しながら、耐熱治具20へ
の供給ガスだけ反応ガスに切り換えることができる。あ
るいは、耐熱治具20内に反応ガスを流し、炉芯管31
の空間50には塩酸ガス、又は塩酸ガスを含有する不活
性ガスを流すことができ、このように炉芯管31の空間
50に塩酸ガスを流すと、高温時に石英製炉芯管を透過
すると言われるヒーターの金属材料原子に起因するウェ
ーハの金属汚染を防止できるという副次的な効果が期待
できる。もちろん、炉芯管31の空間50に耐熱治具2
0に供給するのと同様の反応ガスを流してもかまわな
い。
【0023】反応が終了したら、図5(a)に示したよ
うに、耐熱治具20と炉芯管31の空間50に供給する
ガスを全て不活性ガスに切り換え、所定の温度(例えば
約900℃)まで降温する。
【0024】降温後、図5(b)に示したように、炉芯
管31のシャッター44を開け、不活性ガスを流しなが
ら耐熱治具20を炉芯管31外に搬出する。そして、耐
熱治具20が更に冷却した段階でカバー23を開け、ウ
ェーハを取り出す。
【0025】次に、本発明の縦型炉を図6でもって説明
する。この図において、図3に示した横型炉における部
品と同様の部品は同じ参照番号で示されている。
【0026】図6に示した縦型炉60は、耐熱治具が、
ステージ62により保持された、ウェーハ21を収容す
るボート63と、ガス配管28と一体化されていて、ボ
ート63を覆うことができるカバー64とから構成され
ること、そしてステージ62とカバー64を、それぞれ
の昇降機構71及び75により上下に独立に移動させる
ことができることを除いて、図3に示した横型炉と同様
の構成である。図3に示した横型炉の場合、ウェーハを
ボートに配置するには、炉芯管から取り出した位置にお
いてカバーを取り外すことが必要であり、そのためガス
配管はカバーではなくボートの方に接続するのが有利で
ある。これに対し、図6に示した縦型炉では、ボート6
3はステージ62上に載置された状態でカバー64の中
に挿入されるので、ガス配管28はボート63ではなく
カバー64の方に接続するのが有利である。
【0027】ステージ62用の昇降機構71は、モータ
ー72と、これにより回転されることでステージ62を
上下に移動させる軸73から構成される。カバー64用
の昇降機構75は、モーター76と、これにより回転す
る軸77に案内されて上下し、カバー64に設けられた
突起部65と係合してカバー64を上下に移動させるこ
とができるフック78から構成される。
【0028】次に、図6に示した縦型炉の運転を、図7
〜9を参照して説明する。
【0029】図7(a)に示したように、ボート63に
ウェーハ21を収容する一方で、比較的低温(例えば9
00℃程度)に保たれた炉芯管31内に炉内雰囲気置換
用ガス配管45を通して不活性ガスを流し、ボート63
の上方にある耐熱治具の円筒状のカバー64内にもガス
配管28を通して不活性ガスを供給する。
【0030】次に、カバー用の昇降機構75を作動させ
てカバー64を下降させ、図7(b)に示したようにボ
ート63を覆ってステージ62上にセット後、カバー6
4を支えていたフック78をカバー64から外す。
【0031】続いて、図8(a)に示したように、カバ
ー64をかぶったボートを載せたステージ62を、ステ
ージ62が炉芯管31と接合するまでステージ用昇降機
構71により上昇させて、カバーとボートから構成され
る耐熱治具を炉芯管31内に挿入する。挿入後、炉芯管
を反応温度(例えば約1100℃)まで昇温し、反応温
度に達した時点で、耐熱治具への供給ガスを反応ガスに
切り換える。この場合にも、横型炉の説明で触れたよう
に、炉芯管31内の空間50に引き続き不活性ガスを流
しながら、耐熱治具への供給ガスだけ反応ガスに切り換
えてもよく、あるいは耐熱治具内に反応ガスを流しなが
ら炉芯管31の空間50には塩酸ガス、又は塩酸ガスを
含有する不活性ガスを流してもよい。炉芯管31の空間
50に耐熱治具に供給するのと同様の反応ガスを流すこ
ともできる。
【0032】反応終了後、耐熱治具と炉芯管31の空間
50とに不活性ガスを流しながら、所定の温度(例えば
約900℃)まで降温する。降温後、図8(b)に示し
たように、カバー64をかぶったボートを載せたステー
ジ62を不活性ガスを流しながらステージ用昇降機構7
1で下降させる。
【0033】ステージ62が下降後、図9に示したよう
にフック78を回転させて円筒状のカバー64を支え、
カバー用昇降機構75によりカバー64を上昇させて
(このときには、炉芯管31への不活性ガスの供給を停
止してもよい)、開放されたボート63からウェーハ2
1を取り出す。
【0034】耐熱治具とガス配管とを一体式に結合しな
い場合については、例えばセンサーで位置を確認しなが
ら、炉芯管の外部にある耐熱治具に向けて炉芯管を通し
てガス配管を移動させ、治具とガス配管とを接合させて
から、両者の搬送機構を同期させて治具を炉芯管内へ移
送することができる。治具を炉芯管から排出する場合も
同様に、治具とガス配管を同期させて炉芯管から治具を
取り出せばよい。その他の点については、既に説明した
一体構造の治具とガス配管を使用する場合と同様であ
る。
【0035】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
半導体基板の熱処理において半導体基板(ウェーハ)を
炉芯管に挿入するときと取り出すときに、治具内に収容
されている基板が不活性ガス雰囲気下に保たれるため、
大気の巻き込みによる酸化を完全に防止することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来技術での治具の炉芯管への出し入れ時に起
こる大気の巻き込み現象を説明する図である。
【図2】本発明の耐熱治具を説明する図である。
【図3】本発明の横型熱処理炉をを説明する図である。
【図4】図3の横型熱処理炉の運転を説明する第一の図
である。
【図5】図3の横型熱処理炉の運転を説明する第二の図
である。
【図6】本発明の縦型熱処理炉をを説明する図である。
【図7】図6の縦型熱処理炉の運転を説明する第一の図
である。
【図8】図6の縦型熱処理炉の運転を説明する第二の図
である。
【図9】図6の縦型熱処理炉の運転を説明する第三の図
である。
【符号の説明】
1…炉芯管 2…処理基板 3…耐熱治具 20…耐熱治具 21…ウェーハ21 22…ボート 23…カバー 24…ガス導入口 25…ガス排出口 28…ガス配管 30…熱処理炉 31…炉芯管 33…治具搬送機構 34…配管搬送機構 43…ガス供給配管 44…シャッター 45…炉内雰囲気置換用ガス配管 47…排気管 60…熱処理炉 62…ステージ 63…ボート 64…カバー 71…ステージ用昇降機構 75…カバー用昇降機構

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体基板の熱処理を行う炉芯管、この
    炉芯管を加熱するためのヒータ、半導体基板を収納する
    耐熱治具、この耐熱治具を炉芯管に出し入れする搬送機
    構、及び熱処理用のガスを供給するガス配管を含む熱処
    理炉であって、耐熱治具が、ガスの導入口と排出口を除
    き、収納した半導体基板を外部雰囲気から遮蔽する密閉
    構造であること、そして、ガス配管が当該耐熱治具に接
    続してその内部にガスを供給するとともに、この接続し
    た状態で当該耐熱治具の炉芯管への出し入れの方向と同
    じ方向に移動可能であることを特徴とする熱処理炉。
  2. 【請求項2】 前記耐熱治具と前記ガス配管とが一体構
    造体を形成するように接続されている、請求項1記載の
    熱処理炉。
  3. 【請求項3】 前記耐熱治具と前記ガス配管とが着脱可
    能なように接続されている、請求項1記載の熱処理炉。
  4. 【請求項4】 前記耐熱治具を構成する材料が、石英、
    SiC、化学気相成長により得られるSiC、又はこれ
    らの材料の組み合わせである、請求項1から3までのい
    ずれか一つに記載の熱処理炉。
  5. 【請求項5】 前記ガス配管を構成する材料が、石英、
    SiC、化学気相成長により得られるSiC、又はこれ
    らの材料の組み合わせである、請求項1から4までのい
    ずれか一つに記載の熱処理炉。
  6. 【請求項6】 前記炉芯管内の耐熱治具の外側の空間
    に、耐熱治具内に供給するガスと異なるガスを流すため
    の手段を備えている、請求項1から5までのいずれか一
    つに記載の熱処理炉。
  7. 【請求項7】 前記耐熱治具を前記炉芯管から引き出し
    たときに当該炉芯管の開口に近接する位置において前記
    ガス配管に固定して取り付けた輻射防止板を備えてい
    る、請求項1から6までのいずれか一つに記載の熱処理
    炉。
JP10176047A 1998-06-23 1998-06-23 熱処理炉 Withdrawn JP2000012473A (ja)

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KR101323360B1 (ko) * 2011-12-29 2013-10-30 (주)티티에스 히터 유닛 및 이를 포함하는 기판 처리 장치
CN108172506A (zh) * 2018-02-26 2018-06-15 通威太阳能(安徽)有限公司 一种管尾便于对接的石英炉管

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