JP2000011980A - 密閉型電池 - Google Patents

密閉型電池

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JP2000011980A
JP2000011980A JP10172620A JP17262098A JP2000011980A JP 2000011980 A JP2000011980 A JP 2000011980A JP 10172620 A JP10172620 A JP 10172620A JP 17262098 A JP17262098 A JP 17262098A JP 2000011980 A JP2000011980 A JP 2000011980A
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thin
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克彦 森
Kanehito Masumoto
兼人 増本
Tetsuya Murakami
哲哉 村上
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 通電回路遮断機構を備えた封口板によって電
池ケースを封口するときの加圧によって通電回路遮断機
構を誤作動させてしまうことを防止する。 【解決手段】 中央部に通電回路遮断機構を搭載した封
口底板6の外周部によって封口板1を構成する金属薄板
2、金属キャップ8等を電池ケース10と絶縁して封口
板1は電池ケース10の開口端にカシメ加工により固定
される。このカシメ加工時の圧縮加圧によって封口底板
6の中央部に変形が及ばないように、封口底板6に緩衝
部13が中央部を囲むように設けられており、緩衝部が
薄肉形成されていることによって変形加圧は薄肉部分の
変形によって吸収され、中央部に変形加圧が加わらない
ようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、リチウムイオン二
次電池等の密閉型電池に関するもので、特に異常使用等
により電池内圧が異常上昇した場合に発電要素から外部
への通電回路を遮断する封口板構造を備えた密閉型電池
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】リチウムイオン二次電池等の密閉型電池
は、これを使用する機器や充電器の故障あるいは過放電
や過充電等の誤った使用がなされた場合に、電池内部の
異常なガス発生により内圧が異常上昇し、更には異常な
温度上昇を伴うので、このような異常事態が生じたとき
には、電池内部の発電要素から電極端子に至る通電回路
を遮断する通電回路遮断機構が設けられる。この通電回
路遮断機構として、特開平5−335011号、特開平
9−199105号公報等に開示されたものが知られて
おり、異常な電池内圧の上昇によって変形する金属板に
よって発電要素から電極端子に至る通電回路を形成する
溶接部分を剥離させたり易破断部位を破断させることに
よって通電回路を遮断するように構成されている。
【0003】しかし、溶接部分の剥離や易破断部位の破
断は、その精度の管理が困難であるため、内圧上昇に伴
う通電回路の遮断精度を一定に保つことができない課題
があった。この課題を解決するためのに本願発明者ら
は、通電回路の接続を一対の電極間の嵌合接続により構
成し、この嵌合接続がその嵌合強度を越える電池内圧の
異常上昇時に解除されるように構成することにより、通
電回路の遮断精度を向上させた通電回路遮断構造を創案
し、特願平9−244113号として提案した。
【0004】この構成を図12に断面図として示す。
【0005】図12において、有底円筒形に形成された
電池ケース10内には図示省略した下部位置に発電要素
が収容され、その開口端は図示するように封口板35に
よって密閉封口される。封口板35は電池内部側から、
樹脂成形により形成されたその中心位置に下部電流接点
5が固定された封口底板36、中央部を電池内部寄りに
膨出させた膨出部2aの中心位置に上部電流接点4が固
定された金属薄板2、リング状に形成された臨界温度抵
抗体であるPTC3、電池電極となる金属キャップ8の
順に配設され、それぞれの外周側で積層され、前記封口
底板36の外周部で電池ケース10との間を絶縁して電
池ケース10の開口端にカシメ固定される。前記下部電
流接点5を介して封口底板36に固定されたディスク7
には発電要素から引き出されたリード9が接続され、下
部電流接点5と上部電流接点4とは嵌合接続されている
ので、発電要素から下部電流接点5、上部電流接点4、
金属薄板2、PTC3、金属キャップ8に通じる通電回
路が形成される。
【0006】このように構成された密閉型電池を使用す
る機器や充電器の故障、あるいは誤った使用により電池
内圧が異常上昇したときには、封口底板36に薄肉形成
された加圧開口部36aが破断するので、内圧は金属薄
板2に及び、その膨出部2aの膨出方向を反転させる方
向の加圧が加わり、異常内圧が下部電流接点5と上部電
流接点4との嵌合接続強度を越えたとき、金属薄板2の
膨出部2aは反転して上部電流接点4を下部電流接点5
から離脱させる。この動作により電池内圧の異常上昇の
根源となっていた異常電流の通電回路は遮断される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、電池ケ
ース10の開口端を封口板35によって封口するとき、
封口板35の外周部には電池ケース10の開口端をカシ
メることによる圧縮方向の加圧が加わるので、この加圧
により封口底板36は外周部から中心方向に押し出され
る方向の変形を受けやすく、その変形加圧が大きい場合
に、封口底板36の中央部は電池内部方向に脹らむ変形
加圧を受け、下部電流接点5と上部電流接点4との嵌合
が離脱してしまう場合が生じる問題点があった。
【0008】この課題は上記構成に限らず、異常時に通
電回路を遮断する通電回路遮断機構を設けた封口板によ
り電池ケースを封口する場合に、封口時の加圧により通
電回路遮断機構の誤作動が生じる恐れがある。また、電
池を落下させたような異常な衝撃が加わった場合にも、
同様の変形加圧が通電回路遮断機構に加わって誤作動が
生じる恐れがある。通電回路遮断機構は異常な電池内圧
による構成部材の変形により回路遮断させるように構成
されているので、封口時の加圧や衝撃加圧による変形が
通電回路遮断機構に及ばないように構成する必要があ
る。
【0009】本発明は上記課題に鑑みて創案されたもの
で、その目的とするところは、封口加工時等の加圧の影
響が通電遮断機構に及ばないように構成された封口板構
造を備えた密閉型電池を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明は、有底筒形に形成された電池ケース内に発電
要素を収容し、この電池ケースの開口端を封口する封口
板が、外周部が電池ケースの内周面に接して電池内部か
ら外部への通気を遮蔽する封口底板と、この封口底板上
の中央部に電池内圧が異常上昇したときの圧力に感応し
て前記発電要素からの通電回路を遮断する通電回路遮断
機構とを備えて構成されてなる密閉型電池において、前
記封口底板に、その中央部を囲むように薄肉形成部が設
けられてなることを特徴とする。
【0011】この構成によれば、封口底板の中央部を囲
む円周上に形成された薄肉形成部は、その形成部位で封
口底板の肉厚が薄くなるので変形しやすくなり、外周方
向から加わった圧力により変形して加圧が中央部方向に
及ぶのを遮断する緩衝帯を形成する。従って、この封口
底板の中央部に通電回路遮断機構が設けられなる封口板
により電池ケースの開口端を封口するとき、封口のため
のカシメ加工による圧縮方向の加圧による変形が封口底
板に加わっても、その変形は薄肉形成部で吸収され、中
央部に変形歪みを及ばすことがなく、変形歪みによる通
電回路遮断機構の誤作動が防止される。
【0012】上記構成における薄肉形成部は、中央部を
囲む溝状に形成することができ、外周方向からの加圧変
形の圧力は、溝状に形成された薄肉形成部が変形しやす
くなっていることにより変形加圧が吸収され、薄肉形成
部に囲まれた中央部に変形加圧が及ぶことが防止され
る。
【0013】また、薄肉形成部は、中央部を囲む線上に
分散形成しても、変形加圧の吸収の効果を得ることがで
き、薄肉形成部を設けることによる封口底板の強度低下
を抑制することができる。
【0014】この分散形成する薄肉形成部は、等間隔に
分散形成することにより、変形加圧の吸収はより効果的
となる。
【0015】また、薄肉形成部の断面形状は、蛇腹状に
形成することによって、変形加圧の吸収効果はより向上
する。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照して本発明
の一実施形態について説明し、本発明の理解に供する。
尚、以下に示す実施形態は本発明を具体化した一例であ
って、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
【0017】図1は、本発明の第1の実施形態に係る密
閉型電池の封口板部分の断面構造を示すもので、この密
閉型電池は、有底円筒形に形成された電池ケース10内
の図示省略した下方部に発電要素を収容し、開口端を封
口板1により封口することにより電池ケース10内を密
閉して構成されている。尚、従来構成と共通する要素に
は同一の符号を付し、新規要素の構成を明らかにしてい
る。
【0018】前記封口板1は、電池ケース10の内部寄
りから、樹脂材料により形成されたその中心位置にディ
スク7を介して下部電流接点5が固定された封口底板
6、円板状の中央部が電池内部側に膨出形成されたその
中心位置に前記下部電流接点5に着脱可能に嵌合する上
部電流接点4が固定された金属薄板2、リング状に形成
された臨界温度抵抗体であるPTC3、電池電極を形成
する金属キャップ8の順に配設され、それぞれを外周部
分で積層し、この積層部分は前記封口底板6の周辺部に
より電池ケース10との間を絶縁して電池ケース10に
カシメ加工により固定される。前記ディスク7には発電
要素から引き出されたリード9が接合されるので、ディ
スク7から下部電流接点5、上部電流接点4、金属薄板
2、PTC3、金属キャップ8に通じる通電回路が形成
される。
【0019】前記封口底板6は、樹脂成形により形成さ
れ、その中心位置に前記下部電流接点5を固定する開口
穴を設けると共に、図示するように1箇所または複数箇
所を薄肉形成した加圧開口部6aが形成されている。ま
た、外周方向の円周上に材厚が薄くなるように溝状に形
成した緩衝部(薄肉形成部)13が形成されている。
【0020】図2は、この封口底板6を電池内部側から
見た状態での平面図を示しており、前記緩衝部13は、
下部電流接点5が取り付けられた中心位置を囲む円周上
を薄肉形成した円形溝に形成されている。
【0021】また、前記金属薄板2は、中央部を電池内
部側に膨出させた膨出部2aの中心位置に上部電流接点
4を固定する開口部を形成すると共に、膨出部2aの中
ほどにCの字状に材厚を薄く形成した易破断部2bが形
成されている。具体例で示すと、厚さ0.15mmのア
ルミニウム板を直径12.7mmの円板に形成し、膨出
部2aに直径5.0mmのC型形状の刻印を用いてCの
字状に薄肉部を形成して、これを易破断部2bとする。
【0022】前記封口底板6に固定された下部電流接点
5に、金属薄板2に固定された上部電流接点4を図示す
るように嵌合接続させた封口板1を、発電要素を収容し
た電池ケース10の開口端に固定することにより、電池
ケース10の開口端を封口板1により密閉した密閉型電
池が構成される。このように構成された密閉型電池を使
用する機器や充電器の故障、あるいは誤った使用がなさ
れた場合に、封口板1に設けられた上記構成は、次のよ
うに動作する。
【0023】短絡等により過大な電流が流れたとき、前
記PTC3は所定値以上の電流が流れることによる温度
上昇により、その抵抗値が急増して過大電流の流出を阻
止する。このPTC3が動作しないまでの過放電や過充
電等が継続された場合に、電解液や活物質の急速な分解
によるガスの発生や電池温度の上昇が生じて電池ケース
10内の内圧が上昇する。このような電池内圧の異常上
昇時には、その内圧により封口底板6に形成された加圧
開口部6aが破断して内圧は金属薄板2に加わることに
なる。金属薄板2に加わる内圧は膨出部2aの膨出方向
を反転させるように作用するので、内圧が下部電流接点
5と上部電流接点4との間の嵌合強度を越えたとき、膨
出部2aを反転させて上部電流接点4が下部電流接点5
から離脱して通電回路が遮断され、電池内圧の異常上昇
の根源となっていた異常電流が絶たれる。内圧が更に上
昇したときには、金属薄板2に形成された易破断部2b
が破断して、過大圧力となったガスは金属キャップ8に
形成された通気穴8aから外部に放出される。
【0024】上記のように封口板1に設けられた通電回
路遮断機構によって、この密閉型電池を使用する機器あ
るいは充電器等の故障、あるいは誤った使用がなされた
場合に生じる電池内圧の異常上昇による障害は回避され
る。従って、この通電回路遮断機構を備えた封口板1
は、異常時には通電回路遮断機構が確実に作動するよう
に電池ケース10に取り付けられるように構成する必要
がある。
【0025】封口板1により電池ケース10の開口端を
封口して電池ケース10内を密閉するとき、前述したよ
うに封口底板6の外周部で金属薄板2、PTC3、金属
キャップ8の外周部分を包み込んで電池ケース10と絶
縁し、電池ケース10の開口端をカシメ加工して封口板
1の外周部を圧縮するようにして固定される。この固定
時に封口底板6に加わる圧縮加圧は、封口底板6の中心
位置方向に波及して封口底板6を変形させる恐れがあ
る。封口底板6の中心位置方向に変形圧力が加わると、
封口底板6の中央部は電池内部側に膨らむように変形し
やすく、この変形加圧が大きいときには封口底板6の固
定された下部電流接点5と上部電流接点4との間の嵌合
接続が離脱してしまう恐れがあり、密閉型電池の製造不
良を発生させることになる。このような封口時の圧縮加
圧の影響が封口底板6の中心位置に及ばないように前記
緩衝部13が設けられている。
【0026】緩衝部13は、封口底板6の中心位置を囲
むように薄肉形成された溝状に形成されているので、封
口時の圧縮加圧が封口底板6に加わったとき、圧縮加圧
に伴う中心方向への変形加圧は変形しやすい緩衝部13
の薄肉部分で吸収されて中心位置に及ばない。従って、
封口時の圧縮加圧が大きいときにも封口底板6の中央部
に変形加圧は及ばず、中心位置に固定された下部電流接
点5の位置を移動させるような力は加わらない。この緩
衝部13の構成は、密閉型電池の封口時だけでなく、電
池を落下させたときのような強い衝撃が加わったときに
通電回路遮断機構が誤作動してしまうことを防止する効
果もある。即ち、電池ケース10に加わった衝撃は緩衝
部13の変形によって吸収されるので、封口底板6の中
心位置に与える影響は少なく、通電回路遮断機構を衝撃
により誤作動させてしまうことが防止される。
【0027】上記緩衝部13として薄肉形成する溝状の
断面形状は、図1に示す矩形形状でなく、半円形に形成
しても変形加圧の吸収効果を得ることができる。また、
図3に示すように、封口底板6の反対面に緩衝部15と
して形成しても同様の効果を得ることができる。緩衝作
用をより効果的にするには、図4に示すように、表裏両
面から溝を形成して、その断面が蛇腹状になる緩衝部1
4として形成することができる。
【0028】本実施形態に係る封口板1の特徴は、各図
からも分かるように、電池内部と封口板1の内部との間
が封口底板6により遮蔽され、封口板1の内部が電池内
部から気密構造となっていることにあり、電池ケース1
0内に封入された電解液やガス等により下部電流接点
5、上部電流接点4等の金属部分が劣化することを防止
している。従って、緩衝部13は、封口底板6に開口さ
せることなく、凹部として形成されている。
【0029】また、緩衝部13は、図5(a)(b)
(c)に示すように、円形の溝でなく中央部を囲む円周
上に分散形成された凹部として形成することもできる。
この凹部の形状は、(a)に示す円弧状の凹部、(b)
に示す矩形状の凹部、(c)に示すような円形状の凹部
として形成することができ、このように分散形成するこ
とにより、封口底板6の強度を保持しつつ緩衝作用を得
ることができる。これら凹部の形成は、円周上の50%
以上に凹部として形成することにより、その緩衝効果を
高めることができる。また、凹部形成の間隔を等間隔と
することにより、緩衝効果をより高めることができる。
この構成は、前記緩衝部14、15や以下に示す構成の
緩衝部についても同様に形成することができる。
【0030】以上説明した緩衝部6bの構成は、下部電
流接点5が取り付けられている封口底板6の中央部に封
口時の圧縮加圧や落下等による衝撃による変形加圧が及
ばないように緩衝帯を設けたものであるが、封口底板6
の変形に対する強度を増加させておくことによって、変
形加圧が加わったときの通電回路遮断機構の誤作動をよ
り効果的に防止することができる。
【0031】図6に示す封口板11の構成では、封口底
板18には、その中心位置に固定された下部電流接点5
を囲むように円筒状に立ち上がり部19が設けられ、こ
の立ち上がり部19の上端は、補強板12の中央開口部
に嵌合するように構成されている。補強板12には電池
内圧の異常上昇により加圧開口部18aが破断開口した
時、通気するための通気孔が設けられている。あるい
は、封口底板18との嵌合部の一部にすき間をあけてい
る。立ち上がり部19の上端には外側に僅かに突出する
フランジ部19aが形成されているので、封口板11の
組み立て時に前記立ち上がり部19を補強板12の中央
開口部に圧入すると、前記フランジ部19aの下に補強
板12が位置するように封口底板18と補強板12とは
嵌合する。
【0032】この両者の嵌合によって封口底板18の中
央部は補強板12によって補強され、中央部の変形加圧
に対する強度が増強される。この中央部の補強に加えて
前述した構成と同様に封口底板18に緩衝部16が設け
られているので、封口底板18の中央部に変形加圧が及
ぶことを緩衝帯として防御すると共に、中央部の強度が
増強されていることによって変形加圧の吸収機能が高め
られる。
【0033】この構成おいて、電池内圧の異常上昇によ
り加圧開口部18aが破断開口したときには、補強板1
2の通気孔あるいは封口底板18との嵌合部のすき間か
ら通気し、補強板12と封口底板18の嵌合が解かれる
構成では補強板の合強度が不安定なものとなるため、前
述した構成と同様に電池内圧が金属薄板2に及び、その
膨出部2aの反転により下部電流接点5と上部電流接点
4とに嵌合接続が解除され、金属キャップ8への通電回
路が絶たれる通電回路遮断機構が作動する。
【0034】図7に示す封口板20の構成では、封口底
板21の中央部の電池内部側への膨出部21bの直径r
は、電池ケース10の首部を内側に絞り込んだネック部
10aの内径Rと、r≧Rの関係になるように形成され
ている。また、膨出部21bの周囲にリブ21cを形成
して、膨出部21bの強度を増強させると共に、膨出部
21bを囲む周囲には緩衝部17が形成されている。こ
の封口底板21を備えた封口板20は、電池ケース10
の封口時には、封口底板21の膨出部21bが前記ネッ
ク部10a内に圧入されるように装着した後、開口端を
カシメ加工することによって電池ケース10に固定され
る。
【0035】この構成においては、補強された膨出部2
1bが電池ケース10のネック部10aによって固定さ
れた状態になるので、封口時に封口底板21が圧縮され
ることによる膨出部21bへの変形加圧は緩衝部17で
吸収され、変形加圧が下部電流接点5が固定された膨出
部21bに及ぶことがない。尚、膨出部21bの補強構
造は、図8に示すように、膨出部21bの形成厚さを増
すこと、あるいは大きな径のディスク22を膨出部21
aに埋設することによっても実施することができる。
【0036】以上説明した通電回路遮断機構の誤作動の
防止構造は、下部電流接点5と上部電流接点4との間の
嵌合接続による通電回路遮断機構に適用した実施形態を
示したが、他の構成になる通電回路の遮断機構にも適用
することができる。この実施例を第2の実施形態として
以下に説明する。
【0037】図9、図10は、通電回路中に電池内圧に
より破断する金属板を設けて、その破断により通電回路
を遮断する構成になる通電回路遮断機構の構成を示すも
のである。図9において、電池ケース30の開口端を封
口する封口板25は、電池内部側から封口底板23、金
属板24、PTC26、金属キャップ27の順に外周部
分で積層され、封口底板23によって電池ケース30と
絶縁して電池ケース30の開口端にカシメ加工により固
定されている。前記金属板24は、図10に平面図とし
て示すように、外周部24bと中央部24aとの間が狭
い幅の易破断部28で接続された形状に形成されてい
る。また、封口底板23には、前述した構成と同様に緩
衝部32が形成されると共に、金属板24の易破断部2
8の下部位置に加圧開口部23aが形成されている。
【0038】前記金属板24は、中央部21aに形成さ
れた開口部24cに封口底板23を通してディスク29
が固定されるので、発電要素からのリード31が接続さ
れたディスク29、金属板24の中央部24a、易破断
部28、外周部24b、PTC26、金属キャップ27
に通じる通電回路が形成される。本構成になる封口板2
5で封口された密閉型電池の内圧が異常上昇したとき、
薄肉形成された加圧開口部23aが電池内圧によって、
図11に示すように封口板25の内部側に膨らみ、その
上に密着している金属板24の易破断部28を押し上げ
るので、破断しやすい構造に形成されている易破断部2
8は、図示するように破断して通電回路を遮断する。易
破断部28を破断させた加圧開口部23aが開口する
と、電池内圧は金属キャップ27に形成された通気穴2
7aから外部に放出される。
【0039】上記構成になる封口板25においても、電
池ケース30の封口時には封口底板23を変形させる中
心方向への加圧が加わると、前記易破断部28を封口時
に破断させてしまうことになる。そこで、図9に示した
ように、封口底板23にその中央部を囲むように緩衝部
32を設けると、封口時に封口底板23の外周部に加わ
る圧縮加圧が中央部に変形加圧として及ぶことが緩衝部
32によって吸収され、通電回路遮断機構の誤作動が防
止される。
【0040】以上説明した実施形態においては、円筒形
の密閉型電池に適用した例を示したが、角形電池等の形
状に適用しても同様の効果が得られる。
【0041】
【発明の効果】以上の説明の通り本発明によれば、封口
板を構成する封口底板にその中央部を囲むように薄肉形
成部が設けられているので、電池ケースの開口端を封口
板によって密閉封口するときのカシメ加工による圧縮加
圧に伴う変形加圧は前記薄肉形成の変形しやすい薄肉部
分で吸収され、変形加圧が封口底板の中央部に及ばな
い。封口底板の中央部には電池内圧が異常上昇したとき
に電池の通電回路を遮断する通電回路遮断機構が設けら
れているので、封口時の加圧によって中央部に変形が及
ぶと通電回路遮断機構に誤作動が生じる恐れがあるが、
前記薄肉形成部が緩衝帯として変形加圧を吸収するの
で、封口時に通電回路遮断機構を誤作動させてしまうこ
とはない。従って、通電回路遮断機構を備えた密閉型電
池の製造不良の発生はなく信頼性の高い密閉型電池を提
供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施形態に係る密閉型電池の封口板部分
の構成を示す断面図。
【図2】封口底板を電池内部側から見た平面図。
【図3】緩衝部の変形例を示す断面図。
【図4】緩衝部の変形例を示す断面図。
【図5】緩衝部の平面配置の変形例を示す平面図。
【図6】封口底板の別実施態様を示す断面図。
【図7】封口底板の別実施態様を示す断面図。
【図8】封口底板の別実施態様を示す断面図。
【図9】第2の実施形態に係る密閉型電池の封口板部分
の構成を示す断面図。
【図10】金属板の平面形状を示す平面図。
【図11】通電回路遮断の状態を示す断面図。
【図12】従来構成に係る密閉型電池の構成を示す断面
図。
【符号の説明】
1、11、20、25 封口板 2 金属薄板 4 上部電流接点 5 下部電流接点 6、18、21、23 封口底板 10、30 電池ケース 13、14、15、16、17、32 緩衝部 24 金属板
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 村上 哲哉 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 Fターム(参考) 5H012 AA01 BB02 BB11 DD01 DD05 EE04 FF01 GG01 JJ01 5H022 AA09 AA18 CC08 CC12 EE01 KK01 5H029 AJ12 AL12 BJ27 DJ03 DJ12 DJ14 EJ01 HJ12

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 有底筒形に形成された電池ケース内に発
    電要素を収容し、この電池ケースの開口端を封口する封
    口板が、外周部で電池ケースの内周面に接して電池内部
    から外部への通気を遮蔽する封口底板と、この封口底板
    上の中央部に電池内圧が異常上昇したときの圧力に感応
    して前記発電要素からの通電回路を遮断する通電回路遮
    断機構とを備えて構成されてなる密閉型電池において、 前記封口底板に、その中央部を囲むように薄肉形成部が
    設けられてなることを特徴とする密閉型電池。
  2. 【請求項2】 薄肉形成部が、中央部を囲む溝状に形成
    されてなる請求項1記載の密閉型電池。
  3. 【請求項3】 薄肉形成部が、中央部を囲む線上に分散
    形成されてなる請求項1記載の密閉型電池。
  4. 【請求項4】 薄肉形成部が、等間隔に分散形成されて
    なる請求項3記載の密閉型電池。
  5. 【請求項5】 薄肉形成部の断面形状が、蛇腹状に形成
    されてなる請求項1〜4いずれか一項に記載の密閉型電
    池。
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