JP2000010621A - 遠隔監視制御システム - Google Patents
遠隔監視制御システムInfo
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- Testing And Monitoring For Control Systems (AREA)
- Circuit Arrangement For Electric Light Sources In General (AREA)
Abstract
高機能化し、コストパフォーマンスを高めた遠隔監視制
御システムを提供する。 【解決手段】設定操作端末器は、文字および図形を表示
可能な液晶表示器を備える液晶部11と、液晶部11の
画面に重ね合わされた透明なタッチパネル12とを備え
る。メインマイコン20は、表示部11の表示内容に関
連付けてタッチパネル12に操作部を割り付け、設定モ
ードでは操作部の操作に対する処理内容を設定する。ま
た、メインマイコン20は、操作モードでは操作部の操
作に応答して処理内容を実行する。
Description
テムに関するものである。
制御システムが提供されている。この遠隔監視制御シス
テムでは、伝送制御装置30に接続された2線式の信号
線Lsに複数台ずつの操作端末器31および制御端末器
32が分岐接続(マルチドロップ接続)されている。各
操作端末器31および各制御端末器32には、それぞれ
個別のアドレスが設定され、伝送制御装置30はそれら
のアドレスを用いて操作端末器31および制御端末器3
2を個別に認識する。操作端末器31はスイッチS0 を
備え、制御端末器32には負荷Lが接続される。また、
操作端末器31には負荷Lの動作状態を確認するための
発光ダイオードよりなる確認灯(図示せず)が設けられ
ている。遠隔監視制御システムには、操作端末器31や
制御端末器32のほかにも各種の端末器を用いることが
可能であって、たとえばセンサを接続した監視端末器で
は、センサ入力に対応するアナログ情報を伝送可能にな
っている。
図26(a)に示すフォーマットの伝送信号Vsを送出
する。すなわち、信号送出開始を示す同期信号SY、伝
送信号Vsのモードを示すモードデータMD、操作端末
器31や制御端末器32を各別に呼び出すためのアドレ
スデータAD、負荷Lを制御する制御データCD、伝送
誤りを検出するためのチェックサムデータCS、操作端
末器31や制御端末器32からの返送信号(監視デー
タ)を受信するタイムスロットである信号返送期間WT
よりなる双極性(±24V)の時分割多重信号であり、
パルス幅変調によってデータが伝送されるようになって
いる(図26(b))。各操作端末器31および各制御
端末器32では、信号線Lsを介して受信した伝送信号
Vsにより伝送されたアドレスデータADがあらかじめ
設定されているアドレスに一致すると、伝送信号Vsか
ら制御データCDを取り込むとともに、伝送信号Vsの
信号返送期間WTに監視データを電流モード信号(信号
線Lsを適当な低インピーダンスを介して短絡すること
により送出される信号)として返送する。
1や制御端末器32にデータを伝送する場合には、モー
ドデータMDを制御モードとし、操作端末器31または
制御端末器32のアドレスをアドレスデータADとする
伝送信号Vsを送出し、この伝送信号Vsを信号線Ls
に送出すれば、アドレスデータADに一致する操作端末
器31または制御端末器32が制御データCDを受け取
り、信号返送期間WTに監視データを返送する。伝送制
御装置30では送出した制御データCDと信号返送期間
WTに受信した監視データとの関係によって制御データ
CDが所望の操作端末器31または制御端末器32に伝
送されたことを確認することができる。制御端末器32
は受け取った制御データCDに従って負荷Lを制御する
ための負荷制御信号を出力し、操作端末器31では受け
取った制御データCDに従って負荷Lの動作確認表示を
行なうための監視信号を出力する。
ータMDをダミーモードとしアドレスデータADをサイ
クリックに変化させる伝送信号Vsを一定時間間隔で送
出しており(常時ポーリング)、伝送信号Vsのアドレ
スデータADに一致するアドレスが設定されている端末
器は信号返送期間WTに監視データを返送することがで
きる。たとえば、上述した監視端末器は常時ポーリング
によってアナログ情報を伝送する。また、操作端末器3
1が伝送制御装置30に対してスイッチS0 の操作情報
を伝送しようとするときには、ダミーモードの伝送信号
Vsの同期信号SYに同期させて図26(c)のような
割込信号を発生させる。このとき、操作端末器31は割
込フラグを設定して伝送制御装置30との以後の情報授
受に備える。伝送制御装置30では割込信号を受信する
と、モードデータMDを割込ポーリングモードとしかつ
アドレスデータADの上位の半数のビット(アドレスデ
ータADを8ビットとすれば上位4ビット)を順次増加
させながら伝送信号を送出し、割込信号を発生した操作
端末器31では、割込ポーリングモードの伝送信号のア
ドレスデータADの上位4ビットが操作端末器31に設
定されているアドレスの上位4ビットに一致するとき
に、信号返送期間WTにアドレスの下位の半数のビット
を伝送制御装置30に返送する。このように、伝送制御
装置30は割込信号を発生した操作端末器31を16個
ずつまとめて探すので、比較的短い時間で操作端末器3
1を発見することができる。
作端末器31のアドレスを獲得すると、モードデータM
Dを監視モードとし、獲得したアドレスデータADを持
つ伝送信号を信号線Lsに送出するのであって、この伝
送信号に対して操作端末器31は伝送しようとする情報
を信号返送期間WTに返送するのである。最後に、伝送
制御装置30は割込信号を発生した操作端末器31に対
して割込リセットを指示する信号を送出し、操作端末器
31の割込フラグを解除する。以上のようにして、操作
端末器31から伝送制御装置30への情報伝送は、伝送
制御装置30から操作端末器31への4回の信号伝送
(ダミーモード、割込ポーリングモード、監視モード、
割込リセット)によって完了する。伝送制御装置30が
所望の制御端末器32の動作状態を知ろうとするときに
は、モードデータMDを監視データとした伝送信号を送
出するだけでよく、常時ポーリングにより実現される。
を簡単にまとめる。まず、操作端末器31においてスイ
ッチS0 による入力データが発生すると、入力データに
対応した監視データを伝送制御装置30に返送し、伝送
制御装置30が制御端末器32に制御データCDを伝送
すると、制御端末器32は負荷制御信号を出力して負荷
Lを制御する。ここで、制御端末器32には負荷監視入
力が与えられ、負荷監視入力に対応する監視データを伝
送制御装置30に返送し、返送された監視データを操作
端末器31に伝送する。この伝送信号によって操作端末
器31では負荷監視出力を発生する。負荷監視出力は通
常は確認灯の点灯・消灯に用いられる。また、操作端末
器31は最大4回路のスイッチS0 を備え、制御端末器
32は最大4回路の負荷Lが制御可能であって、操作端
末器31および制御端末器32には各スイッチS0 や負
荷Lを個別に認識するために2ビットの負荷番号が付加
されている。以下では、上述した操作端末器31ないし
制御端末器32のアドレスをチャンネルと呼び、チャン
ネルと負荷番号とをまとめてアドレスと呼ぶことにす
る。つまり、各スイッチS0 や各負荷Lに個別のアドレ
スが付与されていることになる。
端末器として調光用制御端末器33も信号線Lsに接続
されている。調光用制御端末器33は照明負荷を負荷L
とし照明負荷の光出力を制御するものであって、伝送信
号Vsにより照明負荷の光出力の増加または減少が指示
されると光出力を時間経過に伴って変化させ、別の伝送
信号により停止が指示されると光出力の変化を停止す
る。調光用制御端末器33は、調光用操作端末器38と
対応付けられており、調光用操作端末器38には負荷L
の光出力の増加と減少とをそれぞれ指示する操作部が設
けられ、いずれかの操作部が押操作されると調光用操作
端末器38は割込信号Viを発生して光出力の変化開始
を指示し、調光用制御端末器33では光出力を操作部で
指示された方向に変化(増加または減少)させる。ま
た、操作部の押操作を止めると、調光用操作端末器38
は再び割込信号Viを発生して光出力の変化停止を指示
し、調光用制御端末器33では光出力の変化を停止させ
る。調光用操作端末器38には負荷Lのオンオフのため
の操作部も設けられ、この操作部の操作によって負荷L
を消灯させると、次に負荷Lを点灯させたときに前の光
出力で負荷Lが点灯するようになっている。前の光出力
は各調光用制御端末器33が記憶している。ところで、
この種の遠隔監視制御システムでは、スイッチS0 と負
荷Lとのアドレスの対応関係を伝送制御装置30で管理
しているから、伝送制御装置30において1回路のスイ
ッチS0 のアドレスに対して複数回路の負荷Lのアドレ
スを関係データとして対応付けておけば、1回路のスイ
ッチS0 で複数回路の負荷Lを一括して制御することが
可能である。このような一括制御にはグループ制御とパ
ターン制御とがある。グループ制御では複数の負荷を同
じ制御状態に制御し、パターン制御では複数の負荷をあ
らかじめ指定した制御状態に制御する。グループ制御や
パターン制御を行なう一括操作端末器は一括制御用に定
めたアドレスを用いる操作端末器31である。また、調
光についても一括制御が可能であり、調光についてグル
ープ制御(グループ調光という)を行なうときには、調
光用操作端末器38と同様の外観を有した調光用一括操
作端末器39を設け、調光用一括操作端末器39により
制御対象となる調光用制御端末器38に調光の指示を与
える。また、調光についてパターン制御(パターン調光
という)を行なうときには、パターン制御と同様に一括
操作端末器を用いてパターン調光を指示すると、複数の
負荷Lがそれぞれあらかじめ指定されている光出力とな
るように調光される。
には伝送制御装置30において一括操作端末器のスイッ
チのアドレスに複数回路の負荷Lのアドレスを対応付け
て登録しておく必要があり、この種の設定操作をパター
ン設定と称している。以下では、一括操作端末器として
の操作端末器31に設けたパターン制御用のスイッチを
パターンスイッチと呼び、操作端末器31に設けた個別
制御用のスイッチを個別スイッチS0 と呼ぶ。また、グ
ループ制御を行なう設定操作をグループ設定と呼び、一
括操作端末器としての操作端末器31に設けたグループ
制御用のスイッチをグループスイッチと呼ぶ。
る制御モードと、パターン設定やグループ設定を行なう
設定モードとの2つの動作モードを有している。つま
り、遠隔監視制御システムを動作させると、伝送制御装
置30は、まず通常の制御モードになり、ダミーモード
の伝送信号を信号線Lsに送出する。割込信号がなけれ
ば、そのままダミーモードによる伝送信号を繰り返して
発生する常時ポーリングを行なう。一方、割込信号があ
ると、操作端末器31を特定して操作端末器31からの
要求を取り込む。ここで、動作モードの変更が要求され
ていなければ、現状の動作モードを判別した上で、制御
モードであれば負荷Lを制御し、設定モードであればパ
ターン設定ないしグループ設定を行なう。また、動作モ
ードの変更が要求されているときには、要求内容に応じ
て動作モードを変更する。
所望のパターンスイッチを操作し、次に、そのパターン
スイッチによる制御対象となる負荷Lに対応付けられて
いる個別スイッチS0 を操作する。このような手順によ
り個別スイッチS0 の操作に応じた負荷Lの状態が伝送
制御装置30に関係データとして取り込まれ、1個のパ
ターンスイッチに複数の負荷Lの状態が対応付けられる
のである。グループ設定に際してもパターン設定とほぼ
同様である。なお、各個別スイッチS0 と負荷Lとの関
係は先に設定されていることが前提である。
では、セレクタスイッチと称する装置が用いられること
がある。セレクタスイッチは、1台の装置に複数台の操
作端末器を設けたものに相当し、5個以上の操作部を備
えている。各操作部は専用のアドレス設定器を用いてア
ドレスを割り付けることによって、個別スイッチ、パタ
ーンスイッチ、グループスイッチのいずれにも用いるこ
とができるようになっている。また、多数の個別スイッ
チとパターンスイッチやグループスイッチを1台の装置
で持つことができるから、パターンスイッチやグループ
スイッチに複数の負荷Lを対応付けて(個別スイッチに
より制御対象となる負荷Lを指定することができる)パ
ターン設定やグループ設定を行なうことができるように
したセレクタスイッチも提供されている。
り提供されているセレクタスイッチは、専用のアドレス
設定器を用いることによって各操作部にアドレスを割り
付けているから、操作部へのアドレスの設定や変更など
のメンテナンスには、セレクタスイッチとは別にアドレ
ス設定器が必要になり不便である。
な装置であるにもかかわらず、個別スイッチ、パターン
スイッチ、グループスイッチなどの操作機能とパターン
設定やグループ設定程度の機能しか持たず、とくに調光
に関する制御や設定を行なう機能がないから、占有スペ
ースに対する機能が少ないものである。
あり、その目的は、占有スペースが比較的小さいながら
も設定・制御・管理などに必要な各種機能を実現するこ
とができる多機能な設定操作端末器を用いることによっ
て高機能化し、コストパフォーマンスを高めた遠隔監視
制御システムを提供することにある。
ッチを備えスイッチごとに固有のアドレスが設定される
操作端末器と、負荷が接続され負荷ごとに固有のアドレ
スが設定される制御端末器と、操作端末器および制御端
末器を分岐接続した信号線に接続されスイッチが操作さ
れたときに操作端末器から受け取る監視データに基づい
て負荷を制御する制御データを生成するとともに操作さ
れたスイッチとの対応関係がアドレスを用いて設定され
ている負荷を接続した制御端末器に対して制御データを
伝送する伝送制御装置と、信号線に接続され操作部およ
び表示部を有する設定操作端末器とを備え、設定操作端
末器は、文字および図形を表示可能な表示器と、表示器
の画面に重ね合わされた透明なタッチパネルと、表示器
の表示内容に関連付けてタッチパネルに割り付けた操作
部の操作に対する処理内容を設定する設定モードと前記
操作部の操作に応答して前記処理内容を実行する操作モ
ードとを選択可能な制御部とを備え、前記制御部の前記
処理内容は、操作部を前記スイッチとして用いる機能
と、前記対応関係の一部を設定する機能と、前記対応関
係を確認する機能とを少なくとも含むものである。
て、設定操作端末器の器体が大角連用形の配線器具の単
位寸法の整数倍に相当する寸法の配線器具を取付可能な
取付枠と同じ取付ピッチの取付部を備えた取付片を有
し、取付部として少なくとも配線器具用のスイッチボッ
クスに螺合するボックスねじが挿通可能なボックス取付
孔を備えるものである。
2の発明において、前記制御部が、設定モードにおいて
負荷のアドレスに一対一に対応するスイッチのアドレス
に相当する個別アドレスを前記操作部に割り付ける機能
を有し、操作モードにおいて個別アドレスを割り付けた
操作部を操作することにより負荷をオンオフさせる機能
を有するものである。
2の発明において、前記制御部が、設定モードにおいて
負荷の複数のアドレスに一対多に対応するスイッチのア
ドレスに相当するグループアドレスを前記操作部に割り
付ける機能を有し、操作モードにおいてグループアドレ
スを割り付けた操作部を操作することにより複数の負荷
を一括して同じ状態にオンオフさせる機能を有するもの
である。
2の発明において、前記制御部が、設定モードにおいて
負荷の複数のアドレスに一対多に対応するスイッチのア
ドレスに相当するパターンアドレスを前記操作部に割り
付ける機能を有し、操作モードにおいてパターンアドレ
スを割り付けた操作部を操作することにより複数の負荷
を個々に指定された状態で一括してオンオフさせる機能
を有するものである。
4の発明において、前記制御部が、設定モードにおいて
操作部のオフ操作から一定の遅れ時間の経過後に負荷を
オフにするように操作部に遅れ時間を対応付ける機能を
有し、操作モードにおいて当該操作部によるオフ操作か
ら遅れ時間後にオフを指示する監視データを発生する機
能を有するものである。
4の発明において、前記制御部が、設定モードにおいて
操作部のオン操作により負荷をオンにした後から一定の
保持時間が経過すると負荷をオフにするように操作部に
保持時間を対応付ける機能を有し、操作モードにおいて
当該操作部によるオン操作によりオンを指示する監視デ
ータを発生し、かつ保持時間の経過後にオフを指示する
監視データを発生する機能を有するものである。
2の発明において、前記負荷が照明負荷であり、前記制
御端末器が照明負荷の調光量が制御可能な調光用制御端
末器であって、前記制御部が、設定モードにおいて調光
用制御端末器への調光レベルを指示する機能を操作部に
割り付け、操作モードにおいて当該操作部の操作により
調光用制御端末器による照明負荷の調光量を変化させる
ものである。
て、前記制御部が、設定モードにおいて照明負荷の複数
のアドレスに一対多に対応するグループ調光アドレスを
前記操作部に割り付ける機能を有し、操作モードにおい
てグループ調光アドレスを割り付けた操作部を操作する
ことにより複数の照明負荷を一括して同じ調光レベルに
制御する機能を有するものである。
項2の発明は、前記制御端末器が負荷の動作方向と動作
強度との少なくとも一方を制御可能であって、前記制御
部が、設定モードにおいて負荷の動作方向と動作強度と
の少なくとも一方を指示する機能を操作部に割り付け、
操作モードにおいて当該操作部の操作により前記制御端
末器による負荷の動作方向ないし動作強度を指示するも
のである。
ムの構成例を図2に示す。図示する遠隔監視制御システ
ムは、設定操作端末器11 ,12 を設けた点が従来構成
との主な相違点である。操作側の端末器と制御側の端末
器とはアドレスの対応付けを行なってその対応関係であ
る関係テーブルを伝送制御装置30に登録する点は従来
と同様である。このような対応関係を示す関係テーブル
は設定操作端末器1を用いて伝送制御装置30に設定さ
れる。ここに、操作側と制御側とで対応付けられている
アドレスを同じ値に設定すると対応関係がわかりやすい
から、その意味でチャンネルという概念を用い、一対一
に対応する操作側と制御側とは同一チャンネルに設定さ
れるものとする。また、一つのチャンネル(アドレス)
では負荷番号の指定により4つの負荷Lが制御可能とな
っている。たとえば、「0」チャンネルでは「1」〜
「4」の負荷番号を設定した負荷Lの制御が可能にな
る。ここに、「0」チャンネルの負荷番号「1」の負荷
Lを「0−1」と表すことにする。このようにして設定
されるチャンネルと負荷番号との1つの組み合わせに対
して、それぞれ操作側の端末器と制御側の端末器とを対
応付けることができるのである。
インバータ式の点灯装置を有した蛍光灯L2 、空調機の
ファンコイルL3 、スピーカL4 を備えている。白熱灯
L1は、灯数に応じた容量の調光用制御端末器(150
0W、800W、500W)331 〜333 により制御
される。蛍光灯L2 は、点灯・消灯を制御するリレーを
有した制御端末器32および光出力を制御する調光用制
御端末器334 により制御される。調光用制御端末器3
34 は0〜10Vの電圧信号を点灯装置に与え、点灯装
置はこの電圧信号により蛍光灯L2 の調光量を変化させ
るように構成されている。ファンコイルL3 はファンコ
イル用の制御端末器336 により動作強度が強中弱の3
段階に制御され、スピーカL4 はボリューム用の制御端
末器33 7 により音量が制御される。この他の負荷とし
て電動カーテン、電動スクリーン、換気用のファンなど
の電動機器も用いることが可能である。
のスイッチS0 を備えた制御端末器31、および調光用
操作端末器381 ,382 、接点出力が得られる各種セ
ンサを接続する接点入力用の操作端末器(監視端末器の
一種)311 が設けられる。さらに、ワイヤレス送信器
34aに操作部を設けワイヤレス受信器34bと組み合
わせて用いることによっても操作側の端末器を構成する
ことができる。2台の調光用操作端末器381 ,382
は主として操作部分の寸法および構造が相違するだけで
あって(調光用操作端末器381 は比較的小さい押釦式
のハンドルを有するものであり、調光用操作端末器38
2 は一側縁が枢支された比較的大きいピアノハンドル式
のハンドルを有するものである)、基本的な動作につい
ては同様のものである。また、信号線Lsを延長するた
めに図示例では信号線Lsに上に中継器(増幅器)35
を挿入して伝送信号を減衰させずに伝送できるようにし
てある。設定操作端末器11 ,12 は図示例では2台接
続してあり、一方の設定操作端末器11 はカラー表示、
他方の設定操作端末器12 はモノクロ表示になってい
る。さらに、カラー表示の設定操作端末器11 には交流
24Vの電源がリモコントランス(後述する)36から
供給されている。表示がカラーかモノクロかは実質的機
能ではほとんど差異がないから、以下では両者を区別せ
ず設定操作端末器1として説明する。
する。この設定手順は、関係データの転送を開始する前
処理、関係データを実際に転送する転送処理、関係デー
タの転送を終了する後処理の3段階に分けることができ
る。伝送制御装置30は動作を開始すると、まず、関係
データの転送を行なっていないことを示すために転送状
態を「転送なし」に設定する。つまり、従来構成におい
て負荷Lを制御する動作モードと同様の状態になり、ダ
ミーモードの伝送信号を信号線Lsに繰り返し送出する
ことになる。この間に割込信号が発生しなければ、デー
タ転送中か否かを判断し、データ転送中でなければその
ままダミーモードによる伝送信号を繰り返して発生する
常時ポーリングを行なう。
装置30に転送しようとする端末器が割込信号を発生す
るから、割込信号が検出される。割込信号が検出される
と、端末器を特定して割込要求を判別する。この処理は
負荷Lを制御する場合と同様である。関係データを転送
する際には、伝送制御装置30に対して設定操作端末器
1からデータ転送要求があるから、関係データの転送中
であることを示すために転送状態を「転送あり」に設定
する。なお、データ転送要求がなければ、通常の負荷L
の制御を意味するから要求に応じて負荷Lを制御する。
間の信号の授受は、以下のように行なわれる。すなわ
ち、設定操作端末器1が割込信号を発生し、これに対し
て伝送制御装置30は割込フラグを設定して割込ポーリ
ングを行ない、設定操作端末器1からアドレスの返信を
待つ。伝送制御装置30は設定操作端末器1のアドレス
を獲得すると設定操作端末器1からの要求内容を監視す
る。設定操作端末器1では伝送制御装置30からの要求
内容の監視に対して関係データの受信を要求し、要求内
容を受け取った伝送制御装置30は割込フラグを解除す
る。また、伝送制御装置30では、関係データを授受す
るために関係データを格納する256バイトのアドレス
領域を確保する。なお、256バイトを1ページと呼ん
で単位化しており、アドレス領域の1ページを確保する
ことになる。こうして1ページのアドレス領域を確保す
ると、関係データの登録のためのアドレス領域を設定操
作端末器1に通知し、関係データの送信開始を指示す
る。送信を指示した後には設定操作端末器1からの関係
データの転送状態を監視し、設定操作端末器1において
関係データの転送が可能である(つまり、「転送あり」
である)旨の通知が返送されると、転送処理に移行す
る。
作端末器1からの関係データが転送される。ここで、関
係データが1回で伝送できない程度の量であれば一部だ
けが転送され、関係データの転送が終了していなけれ
ば、端末器から割込信号が再び発生し、上述の処理を繰
り返して関係データの転送を行なう。
端末器1から何バイトのデータが送信されてくるのかを
監視し、バイトカウンタを返信させる。その後、関係デ
ータの監視を行ない、設定操作端末器1からバイトカウ
ンタで指定されたバイト数の関係データを転送させる。
ここで、関係データは一度で全部を転送するのではなく
複数に分割され、バイトカウンタで指定されたバイト数
の関係データの転送が終了するまで、設定操作端末器1
から伝送制御装置30への転送が繰り返される。最後
に、伝送制御装置30から設定操作端末器1に対して関
係データのチェックサムを要求し、チェックサムが返信
されると、伝送誤りの有無を検出する。なお、関係デー
タは、パターン制御の各パターンを区別するパターン番
号あるいはグループ制御の各グループを区別するグルー
プ番号、制御対象となる負荷Lのアドレスおよび制御内
容を含むものである。このようにして設定操作端末器1
から伝送制御装置30に対して分割して転送された関係
データの内容に従って、伝送制御装置30ではパターン
制御やグループ制御の関係テーブルを登録するのであ
る。
する処理であって、伝送制御装置30では関係データの
設定が完了した後に、端末器の転送状態を監視し、転送
が完了したことを確認する。その後、データ送信終了指
示を送出して、関係データの転送に関するすべての処理
が完了したことを設定操作端末器1に通知する。
が可能な状態において負荷Lへの制御データを生成して
いない空き時間に、パターン制御やグループ制御のため
の関係データを設定操作端末器1から伝送制御装置30
に転送することができるのである。
タを分割し、設定操作端末器1から伝送制御装置30に
複数回で関係データを転送している。これは、1回で同
じ容量の関係データを転送すると転送処理の時間が長く
なり、負荷Lを通常に制御できない期間が生じる可能性
があるからであって、上述のように負荷Lの制御のため
に用いられていない空き時間を利用するように関係デー
タを分割して転送することにより、負荷Lを制御できな
い期間を生じることなく関係データを転送することがで
きる。また、関係データを分割して転送するために、伝
送制御装置30では、転送状態に関するデータを保持す
るのであって、「転送あり」か「転送なし」かによっ
て、未転送の関係データが残っているか否かを認識する
ことができるのである。その結果、転送状態が「転送あ
り」である期間に、負荷Lの制御が要求されたときに
は、負荷Lの制御を関係データの転送に優先して処理
し、負荷Lの制御を処理した後に、再び関係データの転
送を継続することで、負荷Lの制御を妨げることなく関
係データを転送することができるのである。
る。設定操作端末器1は、図1に示すように、液晶表示
器よりなる表示器にバックライトを一体化した液晶部1
1と、液晶部11の画面に重ねて配置された透明なタッ
チパネル12とを備える。液晶部11には多数個の画素
を縦横にマトリクス状に配列したマトリクス表示型のも
のを用い、画素の組み合わせによって図形を表示するよ
うになっている。タッチパネル12は、透明なシート状
部材に透明電極よりなる接点部を多数個配列し、シート
状部材に指などを触れるとどの部位に触れたかを出力す
る抵抗感圧方式のものである。
30に接続された信号線Lsに接続されて伝送信号を授
受するための送受信回路21を備え、送受信回路21は
伝送処理部と制御部とに兼用されるメインマイコン20
に接続される。メインマイコン20はフラッシュメモリ
22に書き込まれたプログラムおよびデータに従って動
作する。フラッシュメモリ22の少なくとも一部には端
末器としてのアドレスや端末器の機能を決定するための
機能データが書き込まる。さらに、フラッシュメモリ2
2には各種メッセージやシンボルなどシステム側で用意
しているデータも格納される。
内容を指示するデータをラッチ回路23を通して液晶コ
ントローラ24に引き渡す。液晶コントローラ24はD
RAM25にあらかじめ登録してあるデータを用いて液
晶部11の所定位置に所定内容を表示する。DRAM2
5の内容は後述するようにユーザが設定可能であって、
メインマイコン20を設定モードとしてタッチパネル1
2を用いて設定した内容をDRAM25に蓄積し、メイ
ンマイコン20を操作モードとしてタッチパネル12を
操作するとDRAM25に蓄積されているデータを用い
て液晶部11の表示内容が設定される。液晶部11のコ
ントラストやバックライトの明るさは、メインマイコン
20を通してコントラスト調整部26やバックライト用
インバータ回路27を制御することによって調節され
る。さらに、メインマイコン20にはブザー28が接続
され、タッチパネル12の所定領域に触れた場合や誤操
作の場合にはブザー28を鳴動させて入力を受け付けた
ことや誤操作があったことを音で報知することができ
る。ここに、入力の受付と誤操作とは異なる音に設定し
ておくのが望ましい。
ライトを備えるなど、比較的大きい電力を必要とするか
ら、内部電源を信号線Lsから得るのではなく、別途に
給電される交流24Vを電源回路29で整流し電圧安定
化することによって内部電源を得ている。電源回路29
に供給される交流24Vは、伝送制御装置30とともに
分電盤内などに配置されるリモコントランスから得られ
る。リモコントランスは、リモコンリレー(伝送信号に
よらずに別に設けたスイッチによってオンオフが可能な
リレー)を用いる場合にリモコンリレーに給電するため
に従来より設けられているものである。このリモコント
ランスから出力される交流24Vを設定操作端末器1に
供給することで、設定操作端末器1には交流100Vな
どの商用電源から直接に内部電源を得る必要がなく、電
源トランスや大型の平滑コンデンサが不要になる。内部
電源としては、5V、12V、20Vなどの電圧を用い
るが、24Vからの降圧であるから必要個数の電圧安定
化回路を設ける程度の簡単な構成で目的の電圧を得るこ
とができる。
図3ないし図10に示す構造を有する。すなわち、設定
操作端末器1の器体は、液晶部11およびタッチパネル
12を備える操作表示ユニット2と、その他の回路部分
を収納する本体ユニット3とを着脱自在に結合して構成
される。
面)が開口した前ボディ41と、前ボディ41の内底面
に立設されたボス41aに載置されるパネル状の液晶部
11と、液晶部11の前面側に積層されるシート状のタ
ッチパネル12とを備える。タッチパネル12の前面側
には矩形枠状の中プレート42が重ね合わされ、液晶部
11の表示領域は中プレート42の開口窓42aを通し
て前面側に露出する。さらに、中プレート42の前面に
は矩形枠状の化粧プレート43が積層される。前ボディ
41、中プレート42、化粧プレート43は絶縁材料で
ある合成樹脂の成形品である。また、タッチパネル12
は指など押すないし触れることによって操作されるもの
であるから、貼り替え可能な透明な保護シート13をタ
ッチパネル12の表面に積層してある。このような保護
シート13によって指跡が付きにくくなり、また指跡が
付いたり埃などによって汚れたときには保護シート13
を貼り替えることによってメンテナンスを容易にするこ
とができる。
ディ41の後面側からボス41aを通して挿入される皿
小ねじ44を中プレート42に螺合させることによって
結合される。また、前ボディ41の周壁前縁には、6個
の浮き上がり防止突片41bが突設される。浮き上がり
防止突片41bは先端部が広幅となる形状に形成され、
中プレート42の周部に形成した引掛用切欠42bに係
合する。このように浮き上がり防止突片41bと引掛用
切欠42bとが係合することにより、前ボディ41から
の中プレート42の浮き上がりが防止され、中プレート
42の反りなどによって前ボディ41と中プレート42
との間に隙間ができるのを防止することができる。浮き
上がり防止突片41bおよび引掛用切欠42bの位置は
非対称となるように配置され、前ボディ41と中プレー
ト42との組違いを防止してある。
示すように、シート状ないしテープ状の両面接合材9を
用いて中プレート42の前面に貼着される。液晶部11
およびタッチパネル12は前ボディ41と中プレート4
2との間に挟持されるのであって、液晶部11およびタ
ッチパネル12は皿小ねじ44の通る位置決め部11
b,12bを非対称な位置に設けることによって、組違
いを防止してある。
に沿う方向に突出した軸ピン49aを有するネーム板4
9が取り付けられ、このネーム板49は、中プレート4
2の下部に設けた第1の記入部49b(図6参照)に対
向する位置と、第1の記入部49bを開放する位置との
間で開閉自在になるように軸ピン49aによって中プレ
ート42に軸支される。また、ネーム板49において第
1の記入部49bとの対向面は第2の記入部49c(図
6参照)となり、ネーム板49における他面は第3の記
入部49dとなる。第1ないし第3の記入部49b〜4
9dには負荷の関連情報を表記することができるように
なっている。第1ないし第3の記入部49b〜49dの
表記内容は操作対象となる負荷の種類や用途などを示す
文字(「リビング」、「寝室」、「風呂」など)が一般
的であるが、常時は表面側となっている第3の記入部4
9dには基本的に負荷の使用状況を示すシーン名(「食
事」、「就寝」など)が表記される。また、中プレート
42の下部右端部には図6のように設定スイッチSWの
操作部が設けられる。設定スイッチSWの操作部はネー
ム板49を閉じると図4のようにネーム板49により覆
われる。
1cが形成され、バックライト用インバータ回路27を
実装したプリント基板45aと、本体ユニット3に接続
するための電線であるフラットケーブル4に液晶部11
やタッチパネル12を接続するためのコネクタ46a,
46bを実装したプリント基板45bとが収納される。
フラットケーブル4は、前ボディ41の回路収納凹所4
1cの底面に形成した開口部41dを通して前ボディ4
1の後面側に引き出される。プリント基板45a,45
bは前ボディ41の内底面に形成されたボス41eを通
して挿入されるナイロンリベット47により前ボディ4
1に固定される。液晶部11のバックライト用のケーブ
ル11cはプリント基板45aに設けたコネクタ46c
に接続され、プリント基板45aに設けた他方のコネク
タ46dにはプリント基板45bからのケーブル11d
が接続される。また、液晶部11の液晶表示器はプリン
ト基板45bに実装したコネクタ46aに接続される。
タッチパネル12はテープ電線(フレキシブル基板)1
2aを有し、テープ電線12aの先端部がプリント基板
45bに実装したコネクタ46bに接続される。
41cよりも上方には、係合凹所として機能する左右2
個の係合窓41fが形成されている。各係合窓41fの
上縁両端部には、係合窓41f内に突出する脱落防止片
5aが設けられる。また、前ボディ41において回路収
納凹所41cよりも下方の後面には、図8に示すよう
に、左右3箇所(つまり、左右両端部と中間部)に引掛
片41gが突設される。引掛片41gの先端部には上向
きのフックが形成されている。
面開放された枠本体51aの前端部の上下にそれぞれ取
付片51b,51cを連続一体に突設した形状の取付枠
51と、枠本体51aの後面に結合される後ボディ52
とを備え、枠本体51aと後ボディ52との間に形成さ
れる空間には、回路部を実装した2枚のプリント基板5
3a,53bが収納される。ここに、プリント基板53
aには図1における送受信回路21および電源回路29
が実装され、プリント基板53bには図1において送受
信回路21と電源回路29と操作表示ユニット2に内蔵
した回路部とを除く回路部分が実装される。また、両プ
リント基板53a,53bはテープ電線53cを用いて
互いに接続されている。
ントランスに接続されるから、外部電線を接続するため
の端子を有しており、この端子には速結端子構造を有し
た端子ブロック54が用いられる。端子ブロック54
は、端子板および端子板の一部に対向する鎖錠ばね(板
ばねを曲成したもの)をケース内に備え、ケースに設け
た電線挿入口を通して挿入される電線を鎖錠ばねのばね
力により端子板との間に挟持するものである。また、外
部電線を保持した状態では鎖錠ばねの端縁が外部電線に
食い込むことによって外部電線を抜け止めしているが、
ケース内に設けた解除釦を操作することで、鎖錠ばねを
外部電線から引き離すと外部電線を引き抜くことができ
るように構成されている。この種の速結端子構造は周知
のものであって、端子板、鎖錠ばね、解除釦をケースに
所要個数(ここでは4線接続用のものを用いている)収
納することにより1部品として扱うことができるように
してある。このような端子ブロック54を2個設けてそ
れぞれ信号用と電源用とに用いてある。端子ブロック5
4は後ボディ52の後壁の左右上端部に設けた露出窓5
2aに臨んで配置され、後ボディ52の後面側から外部
電線が接続されるようになっている。端子ブロック54
に接続された外部電線を外すには解除釦を前方に押し込
みながら外部電線を引き抜くことになる。なお、プリン
ト基板53aは、後ボディ52の内底面に突設したボス
52bを通して後ボディ52の後面側から挿入されるナ
イロンリベット55を用いて後ボディ52に固定され
る。
ットケーブル4の一端部に設けたコネクタ4aに着脱自
在に結合されるコネクタ4bが実装されている。このプ
リント基板53bはタッピングねじ56により取付枠5
1に結合される。また、図7に示すように、コネクタ4
a,4bの接続部位には前面側に覆い板57が覆着され
る。覆い板57はタッピングねじ57aを用いて取付枠
51に固定される。取付枠51には音響出力手段として
のブザー28が保持される。ブザー28は取付枠51の
後面に突設した一対の爪51d(図10参照)により取
付枠51に保持される。取付枠51の底壁においてブザ
ー28に対応する部位には、ブザー28の鳴動音を前方
に送出するための多数の小孔51eが形成されている。
3bをそれぞれ保持した取付枠51と後ボディ52と
は、後ボディ52の前面側に突設した結合爪52cを取
付枠51の周部に設けた結合孔51fに係合させるとと
もに、図5のように、後ボディ52を通して取付枠51
に螺合するタッピングねじ58を用いて結合される。
ックス取付孔59aと、枢支孔59bと、直付け孔59
cとの3種類の孔が形成されている。ボックス取付孔5
9aは配線器具の施工に用いるスイッチボックスに螺合
するボックスねじを挿通することができる孔であって、
コンクリート壁のようにスイッチボックスを壁に埋め込
んで施工する場合には、ボックス取付孔59aを用いて
取付枠51を壁に固定することになる。また、枢支孔5
9は挟み金具と称する部材の一端部を引掛けて枢支する
ものであり、取付片51b,51cを通して挿入される
引締めねじを挟み金具に螺合させ、その螺合量を変化さ
せることによって挟み金具の他端部と取付片51b,5
1cとの距離が変化するようにしてある。つまり、壁パ
ネルに取り付けるときには、壁に固定用の孔を形成し、
壁の前面側に取付片51b,51cを当接させるととも
に壁パネルの後面側に挟み金具を当接させ、引締めねじ
を締め付けると、取付片51b,51cと挟み金具との
間に壁パネルが挟持されることによって、取付枠51を
壁に固定することができるものである。さらに、直付け
孔59cは木製の壁のように木ねじを螺合させることが
できる壁の場合に、直付け孔59cを通して木ねじを壁
に螺合させることによって取付枠51を壁に固定するも
のである。
リント基板53a,53bを収納する枠本体51aと、
壁面等に固定するための取付片51b,51cとを連続
一体に形成しているものであるから、壁面等に施工する
ための別途の取付具を必要とせず、部品点数の削減にな
るものである。
けるボックス取付孔59aのピッチはJIS規格に規定
されている大角連用形の配線器具に用いる取付枠を3個
並設した3連用の取付枠と同じ寸法に設定されている。
また、本体ユニット3は、3個モジュールの配線器具を
3個並設した3連モジュール寸法に相当する寸法を有し
ている。したがって、配線器具用の施工部材を流用して
施工することができるのであって、専用の施工部材を新
たに製造する必要がなく、また施工方法の教育もほとん
ど不要である。
操作表示ユニット2に設けた脱落防止片5aに対応する
部位で後面を凹没させた形状の係止部6が形成されてい
る。しかして、図8のように、操作表示ユニット2に設
けた係合窓41fに取付片51bを挿入して係止部6の
後面に脱落防止片5aを当接させるようにすれば、取付
片51bの上面が操作表示ユニット2の内側面に当接し
て操作表示ユニット2の下方への移動を禁止するととも
に、脱落防止片5aが係止部6に係合して操作表示ユニ
ット2の前方への移動も禁止されることになる。つま
り、壁に固定した本体ユニット3に操作表示ユニット2
を結合することができる。
中間部には引掛孔7aが形成され、取付片51cの左右
両端部には引掛切欠7bが形成されている。引掛孔7a
および引掛切欠7bには、それぞれ操作表示ユニット2
に設けた引掛片41gが係止され、操作表示ユニット2
の本体ユニット3に対する結合強度を大きくしてある。
このように、本体ユニット3と操作表示ユニット2とを
上下7箇所で結合してあり、上部の結合個所からのみで
も操作表示ユニット2が本体ユニット3から脱落しない
ようにしてあるから、操作表示ユニット2を本体ユニッ
ト3から外す際に、下部の結合個所を外しても操作表示
ユニット2が脱落することがないのである。
ット3との間には、図7に示すように、輪状となった左
右2本の落下防止紐8が掛け回されている。操作表示ユ
ニット2にはフック状の掛止め部2aが形成され、本体
ユニット3には環状の挿通部3aが形成されており、挿
通部3aに挿通されている落下防止紐8を掛止め部2a
に引掛けることによって落下防止紐8が操作表示ユニッ
ト2と本体ユニット3とを結ぶようになっている。した
がって、掛止め部2aから落下防止紐8を外せば操作表
示ユニット2を本体ユニット3から外すことができる。
また、落下防止紐8はフラットケーブル4よりも短く形
成され、落下防止紐8が取り付けられている状態で操作
表示ユニット2を本体ユニット3から外したときに、フ
ラッットケーブル4が延びきらないようにしてある。つ
まり、フラットケーブル4に張力が作用するのを防止
し、ひいてはコネクタ4a,4bなどの破損を防止する
ことができる。
には、図7のように操作表示ユニット2を本体ユニット
3に結合したときにフラットケーブル4の一部を収納す
るための逃がし凹所3bが形成され、この逃がし凹所3
bにフラットケーブル4を収納することによって、操作
表示ユニット2が本体ユニット3から浮き上がらないよ
うにしてある。
監視制御システムは、上述のように、白熱灯L1 ,蛍光
灯L2 、ファンコイルL3 、スピーカL4 などの各種の
負荷を含み、負荷のオンオフだけではなく、白熱灯L1
や蛍光灯L2 では調光を可能とし、ファンコイルL3 や
スピーカL4 では出力の調節が可能になっている。これ
らの制御には操作側において操作部と表示部とが必要で
あって、設定操作端末器1では、液晶部11を表示部と
し、液晶部11に表示される図形ないし文字とタッチパ
ネル12との組み合わせにより操作部を構成している。
操作部の内容を液晶部11の一画面内に収めると、液晶
部11として大きな画面を有するものが必要になり、高
価になるとともに全体が大型化することになる。そこ
で、液晶部11の一画面当たりの表示量は比較的少なく
し、画面の表示内容を切り換えることによって多数の負
荷に対する表示部および操作部の内容を液晶部11に表
示できるようにしてある。つまり、液晶部11の表示内
容に連動させてタッチパネル12の操作内容の解釈を変
更している。
すように、画面を切り換えるための5個の釦S1 〜S5
が表示される。これらの釦S1 〜S5 は、画面の切換に
かかわらず常時表示される。釦S1 〜S5 は上から順に
パターン制御用(パターン)、グループ制御用(グルー
プ)、照明負荷制御用(調光/個別)、照明負荷制御用
(調光/個別)、電動カーテン・ファンコイルユニット
などの制御用(電動その他)として設けられている。つ
まり、これらの釦S1 〜S5 に対応する領域でタッチパ
ネル12に触れる(押す)ことによって、各制御に対応
した画面に切り換えられる。また、どの画面が選択され
ているかは、各釦S1 〜S5 の横にマークMが表示され
ることによって知ることができる。照明負荷制御用の釦
S3 ,S 4 が2個設けられているのは、他の制御対象に
比較して照明負荷がもっとも多いからである。
1を用いて負荷を制御する場合について簡単に説明す
る。照明負荷(白熱灯ないし蛍光灯)の点灯・消灯や調
光の制御には、図12のような画面が表示される。照明
負荷の点灯・消灯は1個の操作部で制御することができ
るが、調光は照明負荷の光出力の増加を指示するアップ
操作部と減少を指示するダウン操作部と点灯・消灯を指
示するオンオフ操作部とが操作部として必要であり、さ
らに光出力に応じたレベル表示を行なうレベル表示部と
点灯・消灯を示す点灯・消灯表示部とが必要である。オ
ンオフ操作部と点灯・消灯表示部とは照明負荷の点灯・
消灯のみを行なう場合にも用いることができる。つま
り、調光用の操作部と表示部とがあれば、点灯・消灯の
みの操作部および表示部に兼用することができる。した
がって、照明負荷用の操作部として、アップ操作釦
S11、ダウン操作釦S12、オンオフ操作釦S13が設けら
れ、表示部として点灯・消灯表示部D11と、バー表示に
よるレベル表示部D12とが設けられる。点灯・消灯表示
部D11はオンオフ操作釦S13に重ねて設けられ、照明負
荷の状態に応じて「ON」「OFF」の文字が選択的に
表示される。照明負荷の点灯・消灯のみを指示する場合
には、アップ操作釦S11、ダウン操作釦S12、レベル表
示部D12は表示されず、オンオフ操作釦S13と点灯・消
灯表示部D11とが表示される。また、点灯・消灯表示部
D11としてはシンボルを用いてもよい。
ピーカの音量調整などを行なうときには、「電動その
他」の釦S5 に触れると、図13のような画面が表示さ
れる。いま、負荷としてスピーカ、ファンコイル、電動
カーテンがあるものとする。スピーカについては音量の
切換段階に応じた個数の操作部と、スピーカのオン・オ
フを指示する操作部とが設けられる。また、ファンコイ
ルには能力を段階的に変えることができるものと運転・
停止だけを指示できるものとを用いるとすれば、能力を
段階的に変えるものは切り換える段階に応じた個数の操
作部と、運転・停止を指示する操作部とが設けられ、運
転・停止のみを指示する場合には運転・停止の指示を行
なう操作部が設けられる。さらに、電動カーテンの開閉
には、開動作の指示と、閉動作の指示と、動作の停止と
を指示する操作部が設けられる。また、これらの負荷の
運転と停止との状態の表示が必要であれば画面上にシン
ボルなどを用いて表示する。
する操作部としては、「開」「停」「閉」の操作釦S21
〜S23を設け、開閉の状態を示す表示部としてシンボル
D21を設けている。このシンボルD21は、電動カーテン
の開閉の状態に応じて変化する。
はリミットスイッチなどを用いて検出し、電動カーテン
用の制御端末器(図示せず)からの検出結果を監視デー
タとして送出することにより設定操作端末器では電動カ
ーテンの開閉状態を知ることができる。また、電動カー
テンの開閉は、開閉の操作釦S21,S22によって指示す
ると開閉の動作を開始し、停止の指示がなされるまで動
作を継続するという形で行なわれ、また停止の指示がな
くてもリミットスイッチで停止位置が検出されると自動
的に停止する。要するに、電動カーテン用の制御端末器
では設定操作端末器1からの指示により動作の開始また
は停止と動作方向(モータの回転方向)とを制御データ
として受け取ることで電動カーテンを制御し、リミット
スイッチなどによる位置検出を行なって監視データとし
て返送する。
力の切換段数に応じた「強」「中」「弱」の操作釦S31
〜S33と、運転・停止を指示する操作釦S34とが設けら
れる。表示部は操作釦S34と兼用され、シンボルを操作
釦S34の位置に表示することによって運転と停止とを示
す。
ては、音量の切換段数に応じた「1」「2」「3」の操
作釦S35〜S37と、オン・オフを指示する操作釦S38と
が設けられ、ファンコイルと同様に操作釦S38にシンボ
ルを表示することにより運転と停止とを示す。ここに、
操作釦S31〜S33,S35〜S37は、その操作釦S31〜S
33,S35〜S37が選択されたときに反転表示され、制御
対象の動作強度(能力や音量)としてどの段階が選択さ
れているかがわかるようにしてある。
のグループ制御が可能であり、グループ制御を行なうに
はどの制御対象を一括して制御するかを指定する必要が
ある。また、設定操作端末器1では制御対象のパターン
制御も可能であり、パターン制御を行なうにはどの制御
対象をどのような制御状態に設定するかを指定する必要
がある。
対象や制御状態の設定については後述する。グループ制
御の設定がすでになされている場合には、釦S2 に触れ
ることによって図12に示した「調光/個別」と同様の
画面が表示される。この画面では、表示された操作部を
操作すると、複数個の制御対象が一括して同じ制御状態
に制御されることになる。したがって、複数の照明負荷
のオンオフや光出力の増減を一括して制御したい場合な
どにはグループ制御あるいはグループ調光を行なうこと
になる。さらに、液晶部11の画面上にはマスタフェー
ダS8 ,S9 がバー表示によるレベル表示部D1 ととも
に表示され、マスタフェーダS8 ,S9を用いると、全
照明負荷の光出力を増減させるグループ調光が可能にな
る。マスタフェーダS8 ,S9 は「調光/個別」や「電
動その他」の画面でも表示される。
ている場合には、シーン(パターン制御は室内の利用の
仕方に応じて選択されるから、室内の利用場面ごとにパ
ターン制御の内容を対応付けるのであり、その意味でシ
ーンという用語をパターン制御を意味するものとして用
いる)に対応する釦S1 を操作すると、図11のよう
に、液晶部11の画面の下部に操作釦S41〜S44が表示
される。各操作釦S41〜S44は各シーンに対応付けられ
ており、所望のシーンに対応した操作釦S41〜S 44に対
応する領域に触れると、あらかじめ指定されている制御
対象がそのシーンに応じた制御状態に制御されるのであ
る。
ンボルなどの表示は、設定操作端末器から各種の制御端
末器32への指示を与えた後に伝送制御装置30から返
送される制御データの内容に応じて設定操作端末器1の
内部処理によって変化する。
の制御対象の制御内容を指示することができ、またグル
ープ制御やパターン制御が可能であるから、各制御対象
と操作部とを対応付けるための設定や、グループ制御や
パターン制御での制御対象ないし制御状態を対応付ける
ための設定を行なう必要がある。そこで、制御対象への
指示操作のための設定スイッチSWが設けられている。
釦S1 〜S5 のいずれかを選択した状態で設定スイッチ
SWを押操作すると、釦S1 ,S2 が選択されていると
きにはパターン制御やグループ制御の内容を設定するこ
とが可能になり、釦S3 〜S5 が選択されているときに
は各制御対象への操作部の対応付けが可能になる。
し続けることによって設定モードに移行した後の動作に
ついて説明する。設定モードの初期画面は、図14に示
すように何を設定するかを選択する画面になる。本実施
形態では、「初期設定」、「アドレス設定」、「負荷シ
ンボル設定」、「パターン・グループ設定」、「操作ロ
ック設定」、「画面清掃モード」が選択可能になってい
る。どの設定を行なうかは、操作部としての釦S71〜S
76を押す(触れる)ことで選択する。このように画面上
に重ねたタッチパネル1を用いて各種設定を行なうか
ら、設定操作端末器1を壁から外すことなく各種設定が
可能になる。なお、以下の画面の説明では、各画面で操
作に必要な釦以外については符号を省略するが、図11
ないし図13に示した符号と基本的には同様である。
種設定の選択画面では、画面の右に「通常」と表示され
た釦S61が設けられ、この釦S61を押すと、制御モード
で釦S1 〜S5 のみが表示された画面に移行する。
すると、画面の明るさやブザー28の音量のような設定
操作端末器1の基本動作の設定が可能になる。具体的に
は「コントラスト設定」、「画面消灯設定」、「操作音
設定」、「画面自動点灯設定」の各設定を選択すること
が可能であり、それぞれ、液晶部11の画面のコントラ
ストの調節、操作入力がなくなってから画面が消えるま
での時間、各釦を押したときに操作音を発生するか否
か、画面が表示されていない状態において負荷Lの動作
状態の変化に伴ってそれを示す画面を表示するか否かの
設定が可能になっている。
れると、図15に示すように、端末器としてのアドレス
の設定ないし確認が可能になる。ここで、釦S1 〜S5
を選択して押すと、図16、図18、図20、図23の
ように4個の操作釦S41〜S 44のみが有効な操作部とし
て表示される。つまり、個別スイッチにおいて1チャン
ネル当たり4個のスイッチを設けていることに対応して
4個の操作釦S41〜S 44が有効な操作部として表示され
るのである。
の釦S1 を選択したとすると、パターン設定を行なうこ
とになるから図16の画面に移行する。図16の画面の
右には「通常」の釦S61のほかに「戻る」という釦S62
が表示され、この釦S62を押操作すると、一つ前の画面
に戻ることになる。図15や図16の画面において、い
ずれかの操作釦S41〜S44を選択すると、図17のよう
にアドレスや端末器の機能を設定するための操作部が表
示された画面に移行し、図16の画面で選択した操作釦
S41〜S44に対応するアドレスや機能が設定可能にな
る。たとえば、操作釦S41を押すと操作釦S41の表示状
態が変化して操作釦S41が選択されたことが示され、こ
の状態で操作釦S41にすでにパターン制御用のアドレス
(パターンアドレス)が設定されていれば、ボックスB
1 の中にその値が表示される。また、パターンアドレス
が設定されていないときには、数字キーによりパターン
アドレスを設定することができる。すでに設定されてい
るパターンアドレスを変更するときには、「クリアー」
の釦を押して前の設定値を消去した後に数字キーにより
パターンアドレスを入力する。図17はパターンアドレ
スを「P1」に設定した状態を示す。図17に示す画面
では右に「設定」の釦S63が表示され、操作釦S41〜S
44にパターンアドレスを設定した後に釦S63を押操作す
ることで、操作釦S41〜S44に対するパターンアドレス
が確定する。
レス)や調光/個別制御用のアドレス(調光/個別制御
アドレス)や電動機器などの制御用のアドレス(電動そ
の他アドレス)を設定する場合も同様であって、グルー
プ設定では図18の画面から図19の画面に移行し、調
光/個別の設定では図20の画面から図21の画面に移
行し、電動その他の設定では図23の画面から図24の
画面に移行する。図19、図21、図24の各画面では
それぞれグループ制御、調光/個別制御、電動機器等の
制御に適した設定用の釦が表示される。とくに、電動機
器等の制御では、照明負荷以外の負荷を選択する必要が
あるから、これらはシンボルにより表示されることにな
る。図24の画面では負荷の種類を選択する「負荷選
択」の釦S 64も表示される。
8の画面では、釦S61,S62に加えて調光レベルを一括
して制御するか否かを指示する「グループ調光」の釦S
65が右下に表示される。この釦S65を押せば、グループ
制御において調光レベルを一括して制御するように設定
することができる。操作釦S41〜S44を選択した後の操
作はパターンアドレスの場合と同様であって、図19に
示すようなグループ制御に適した設定用の釦が表示され
る。図19に示す画面では、負荷をオンにする操作から
一定時間だけ負荷を動作させる一時点灯(この場合の負
荷は通常は照明負荷になる)、負荷をオフにする操作か
ら一定時間後に負荷を停止させる遅れ消灯が選択可能で
あって、これらの制御の際の時間は複数段階に設定可能
になっている。具体的には、一時点灯(「一時」の釦)
では30秒、1分、5分、1時間、2時間の5段階、遅
れ消灯(「遅れ」の釦)では30秒、1分、5分の3段
階が選択可能になっている。設定誤りがあれば「クリア
ー」の釦を押せばよく、一時点灯や遅れ消灯のようなタ
イマ制御を解除するには「タイマークリアー」の釦を押
す。グループアドレスおよび他の設定内容(タイマ制御
の設定内容を含む)は、図19のようにボックスB2 に
表示される。図19はグループアドレスが「G1」で、
30秒の遅れ消灯が設定された状態を示す。図18、図
19の画面においても「設定」の釦S63が表示されるか
ら、操作釦S41〜S44にグループアドレスを設定した後
に釦S63を押せば、操作釦S41〜S44に対するグループ
アドレスが確定し、伝送制御装置30に転送される。
ドレスを設定する対象となる操作釦S41〜S44が表示さ
れる。この画面で操作釦S41〜S44を選択して押せば、
図21の画面が表示される。個別制御や調光制御では、
グループ制御と同様にタイマ制御が可能であって、一時
点灯および遅れ消灯の設定が可能であり、その時間も段
階的に設定可能になっている。また、図21の画面にお
いては、「個別」「調光」を選択すれば、負荷のオンオ
フのみを制御するか、照明負荷の調光を行なうかの選択
が可能になる。また、「改行」によりボックスB3 の表
示内容のうちのどれを対象にしているかを選択すること
ができる。つまり、ボックスB3 には複数行が表示さ
れ、「改行」の釦を押すとボックスB3 の外に設けたカ
ーソルC1が上下に移動してボックスB3 内の行を指定
する。「改行」の釦は順次循環的に行を選択する。とこ
ろで、図21の画面では右上に「負荷選択」の釦S64が
表示される。この釦S64は、負荷の種類を選択するとと
もに、選択した負荷の種類に応じて画面右上部の表示部
D3 の内容を変化させるものであって、釦S64を押すた
びに、図22に示すように、調光する対象を白熱灯とし
て256回路分の制御を行なう場合(図22 (a))、
調光しない場合(図22 (b))、調光する対象を白熱
灯として16回路の制御を行なう場合(図22
(c))、調光する対象をインバータ式の蛍光灯とする
場合(図21に示した状態)を順次循環的に選択するこ
とができる。図21の画面において「設定」の釦S63を
押せば図21の画面の内容で設定される。
選択すれば、図23の画面に移行する。この画面では、
電動機器等の制御の設定や確認を行なうための操作釦S
41〜S44が表示される。この画面による制御対象は、動
作方向と動作強度との少なくとも一方を制御可能な負荷
であり、たとえば、ファンのように動作強度として風量
を制御するもの、スピーカのように動作強度として音量
を制御するもの、電動カーテンのように動作方向として
開閉を制御するもの、ファンコイルユニットのように動
作方向として冷房か暖房かの別および動作強度として温
度を制御するものなどがある。操作釦S41〜S44を選択
すれば、図24に示すように上述のような制御対象の設
定や確認に適した設定用の釦が表示される。とくに、上
述した対象の制御では、照明負荷以外の負荷を選択する
必要があるから、「負荷選択」の釦S64を操作すること
によって、画面に設けた表示部D4 にあらかじめ設定さ
れている各種の負荷名が順次循環的に表示される。ここ
では、負荷名として「全熱」「全熱強制」「ファン」
「音量」「電動モニタ無」「電動」が選択可能である。
なお、図示例では「ファン」が選択されている。画面上
で負荷ナンバーは負荷番号を意味し、負荷ナンバーの下
方に並ぶ1〜4の数値が負荷番号になる。また、ボック
スB4 により個別制御でチャンネルが「2」であること
が示されている。表示内容が確定すれば、「設定」の釦
S63を押して設定内容を確定する。
定」を選択したときには、上述したシンボルを設定する
画面が表示される。つまり、あらかじめフラッシュメモ
リ22に登録されている各種シンボルを表示させて、負
荷の種類に応じたシンボルを選択すれば、選択した操作
釦S41〜S44にシンボルが対応付けられる。このように
負荷にシンボルを対応付けることによって、各時点で操
作釦S41〜S44が対象とする制御の内容や負荷の種類を
容易に理解することができるのである。また、フラッシ
ュメモリ22に登録されたシンボルから選択することで
操作釦S41〜S 44にシンボルを割り付けることができる
から、設定作業が容易になる。
ープ設定」を選択すれば、パターン制御、グループ制
御、パターン調光、グループ調光などの操作側と制御側
との対応関係を設定することができ、対応関係を設定し
た後に釦S63を押操作すれば、設定された関係データを
伝送制御装置30に転送することができる。また、「パ
ターン・グループ設定」においては、伝送制御装置30
に設定した関係データの内容を確認する機能も備える。
定」を選択したときは、パターン制御ないしグループ制
御の際に特定の負荷については個別スイッチでの制御を
禁止する設定が可能になる。「操作ロック設定」で指定
した操作釦S41〜S44の操作は、パターン制御あるいは
グループ制御が行なわれているときには無効になる。
ド」を選択したときには、タッチパネル12からの入力
を無効にする。つまり、タッチパネル12の汚れを拭き
取るときに、タッチパネル12に触れても誤動作するこ
とがないように、一時的にタッチパネル12の入力が受
け付けられないようにするのである。「画面清掃モー
ド」ではタッチパネル12の操作を受け付けないから、
「画面清掃モード」を解除するには設定スイッチSWを
押操作する。
ッチごとに固有のアドレスが設定される操作端末器と、
負荷が接続され負荷ごとに固有のアドレスが設定される
制御端末器と、操作端末器および制御端末器を分岐接続
した信号線に接続されスイッチが操作されたときに操作
端末器から受け取る監視データに基づいて負荷を制御す
る制御データを生成するとともに操作されたスイッチと
の対応関係がアドレスを用いて設定されている負荷を接
続した制御端末器に対して制御データを伝送する伝送制
御装置と、信号線に接続され操作部および表示部を有す
る設定操作端末器とを備え、設定操作端末器は、文字お
よび図形を表示可能な表示器と、表示器の画面に重ね合
わされた透明なタッチパネルと、表示器の表示内容に関
連付けてタッチパネルに割り付けた操作部の操作に対す
る処理内容を設定する設定モードと前記操作部の操作に
応答して前記処理内容を実行する操作モードとを選択可
能な制御部とを備え、前記制御部の前記処理内容は、操
作部を前記スイッチとして用いる機能と、前記対応関係
の一部を設定する機能と、前記対応関係を確認する機能
とを少なくとも含むものであり、表示器に透明なタッチ
パネルを重ね合わせてあり、設定モードでは表示器の表
示内容に関連付けてタッチパネルの操作部に各種処理内
容を割り付けるから、多数の機能を持たせることが可能
になって、占有スペースが比較的小さいながらも設定・
制御・管理などに必要な各種機能を実現することができ
るという利点があり、多機能な設定操作端末器を用いる
ことによって高機能化が可能になるとともに、コストパ
フォーマンスを高めることができる。
て、設定操作端末器の器体が大角連用形の配線器具の単
位寸法の整数倍に相当する寸法の配線器具を取付可能な
取付枠と同じ取付ピッチの取付部を備えた取付片を有
し、取付部として少なくとも配線器具用のスイッチボッ
クスに螺合するボックスねじが挿通可能なボックス取付
孔を備えるものであり、既製の配線器具に用いるスイッ
チボックスに取り付けることが可能であるから、施工用
部材の製造ラインを別途に設ける必要がなく、コスト増
の抑制につながり、またスイッチやコンセントのような
配線器具と同様に施工することができ、施工作業の技術
習得のための教育費用が少なくなる。
2の発明において、前記制御部が、設定モードにおいて
負荷のアドレスに一対一に対応するスイッチのアドレス
に相当する個別アドレスを前記操作部に割り付ける機能
を有し、操作モードにおいて個別アドレスを割り付けた
操作部を操作することにより負荷をオンオフさせる機能
を有するものであり、個別制御用の操作端末器として用
いることが可能になる。
2の発明において、前記制御部が、設定モードにおいて
負荷の複数のアドレスに一対多に対応するスイッチのア
ドレスに相当するグループアドレスを前記操作部に割り
付ける機能を有し、操作モードにおいてグループアドレ
スを割り付けた操作部を操作することにより複数の負荷
を一括して同じ状態にオンオフさせる機能を有するもの
であり、グループ制御用の操作端末器として用いること
が可能になる。
2の発明において、前記制御部が、設定モードにおいて
負荷の複数のアドレスに一対多に対応するスイッチのア
ドレスに相当するパターンアドレスを前記操作部に割り
付ける機能を有し、操作モードにおいてパターンアドレ
スを割り付けた操作部を操作することにより複数の負荷
を個々に指定された状態で一括してオンオフさせる機能
を有するものであり、パターン制御用の操作端末器とし
て用いることが可能になる。
4の発明において、前記制御部が、設定モードにおいて
操作部のオフ操作から一定の遅れ時間の経過後に負荷を
オフにするように操作部に遅れ時間を対応付ける機能を
有し、操作モードにおいて当該操作部によるオフ操作か
ら遅れ時間後にオフを指示する監視データを発生する機
能を有するものであり、オフ操作から遅れて負荷を停止
させる操作端末器として用いることができる。
4の発明において、前記制御部が、設定モードにおいて
操作部のオン操作により負荷をオンにした後から一定の
保持時間が経過すると負荷をオフにするように操作部に
保持時間を対応付ける機能を有し、操作モードにおいて
当該操作部によるオン操作によりオンを指示する監視デ
ータを発生し、かつ保持時間の経過後にオフを指示する
監視データを発生する機能を有するものであり、オン操
作から一定時間だけ負荷を動作させる操作端末器として
用いることができる。
2の発明において、前記負荷が照明負荷であり、前記制
御端末器が照明負荷の調光量が制御可能な調光用制御端
末器であって、前記制御部が、設定モードにおいて調光
用制御端末器への調光レベルを指示する機能を操作部に
割り付け、操作モードにおいて当該操作部の操作により
調光用制御端末器による照明負荷の調光量を変化させる
ものであり、調光用操作端末器として用いることができ
る。
て、前記制御部が、設定モードにおいて照明負荷の複数
のアドレスに一対多に対応するグループ調光アドレスを
前記操作部に割り付ける機能を有し、操作モードにおい
てグループ調光アドレスを割り付けた操作部を操作する
ことにより複数の照明負荷を一括して同じ調光レベルに
制御する機能を有するものであり、調光のグループ制御
を行なう調光用一括操作端末器として用いることができ
る。
項2の発明は、前記制御端末器が負荷の動作方向と動作
強度との少なくとも一方を制御可能であって、前記制御
部が、設定モードにおいて負荷の動作方向と動作強度と
の少なくとも一方を指示する機能を操作部に割り付け、
操作モードにおいて当該操作部の操作により前記制御端
末器による負荷の動作方向ないし動作強度を指示するも
のであり、電動カーテン、ファン、ファンコイル、スピ
ーカなどの各種負荷を制御するための操作端末器として
用いることが可能になる。
示すブロック図である。
る。
である。
る。
た側面図である。
開いた正面図である。
トを本体ユニットから外した状態の正面図である。
た背面図である。
ニットを開いた状態の正面図である。
ットを開いた状態の正面図である。
図である。
Claims (10)
- 【請求項1】 スイッチを備えスイッチごとに固有のア
ドレスが設定される操作端末器と、負荷が接続され負荷
ごとに固有のアドレスが設定される制御端末器と、操作
端末器および制御端末器を分岐接続した信号線に接続さ
れスイッチが操作されたときに操作端末器から受け取る
監視データに基づいて負荷を制御する制御データを生成
するとともに操作されたスイッチとの対応関係がアドレ
スを用いて設定されている負荷を接続した制御端末器に
対して制御データを伝送する伝送制御装置と、信号線に
接続され操作部および表示部を有する設定操作端末器と
を備え、設定操作端末器は、文字および図形を表示可能
な表示器と、表示器の画面に重ね合わされた透明なタッ
チパネルと、表示器の表示内容に関連付けてタッチパネ
ルに割り付けた操作部の操作に対する処理内容を設定す
る設定モードと前記操作部の操作に応答して前記処理内
容を実行する操作モードとを選択可能な制御部とを備
え、前記制御部の前記処理内容は、操作部を前記スイッ
チとして用いる機能と、前記対応関係の一部を設定する
機能と、前記対応関係を確認する機能とを少なくとも含
むことを特徴とする遠隔監視制御システム。 - 【請求項2】 設定操作端末器の器体は大角連用形の配
線器具の単位寸法の整数倍に相当する寸法の配線器具を
取付可能な取付枠と同じ取付ピッチの取付部を備えた取
付片を有し、取付部として少なくとも配線器具用のスイ
ッチボックスに螺合するボックスねじが挿通可能なボッ
クス取付孔を備えることを特徴とする遠隔監視制御シス
テム。 - 【請求項3】 前記制御部は、設定モードにおいて負荷
のアドレスに一対一に対応するスイッチのアドレスに相
当する個別アドレスを前記操作部に割り付ける機能を有
し、操作モードにおいて個別アドレスを割り付けた操作
部を操作することにより負荷をオンオフさせる機能を有
することを特徴とする請求項1または請求項2記載の遠
隔監視制御システム。 - 【請求項4】 前記制御部は、設定モードにおいて負荷
の複数のアドレスに一対多に対応するスイッチのアドレ
スに相当するグループアドレスを前記操作部に割り付け
る機能を有し、操作モードにおいてグループアドレスを
割り付けた操作部を操作することにより複数の負荷を一
括して同じ状態にオンオフさせる機能を有することを特
徴とする請求項1または請求項2記載の遠隔監視制御シ
ステム。 - 【請求項5】 前記制御部は、設定モードにおいて負荷
の複数のアドレスに一対多に対応するスイッチのアドレ
スに相当するパターンアドレスを前記操作部に割り付け
る機能を有し、操作モードにおいてパターンアドレスを
割り付けた操作部を操作することにより複数の負荷を個
々に指定された状態で一括してオンオフさせる機能を有
することを特徴とする請求項1または請求項2記載の遠
隔監視制御システム。 - 【請求項6】 前記制御部は、設定モードにおいて操作
部のオフ操作から一定の遅れ時間の経過後に負荷をオフ
にするように操作部に遅れ時間を対応付ける機能を有
し、操作モードにおいて当該操作部によるオフ操作から
遅れ時間後にオフを指示する監視データを発生する機能
を有することを特徴とする請求項3または請求項4記載
の遠隔監視制御システム。 - 【請求項7】 前記制御部は、設定モードにおいて操作
部のオン操作により負荷をオンにした後から一定の保持
時間が経過すると負荷をオフにするように操作部に保持
時間を対応付ける機能を有し、操作モードにおいて当該
操作部によるオン操作によりオンを指示する監視データ
を発生し、かつ保持時間の経過後にオフを指示する監視
データを発生する機能を有することを特徴とする請求項
3または請求項4記載の遠隔監視制御システム。 - 【請求項8】 前記負荷は照明負荷であり、前記制御端
末器は照明負荷の調光量が制御可能な調光用制御端末器
であって、前記制御部は、設定モードにおいて調光用制
御端末器への調光レベルを指示する機能を操作部に割り
付け、操作モードにおいて当該操作部の操作により調光
用制御端末器による照明負荷の調光量を変化させること
を特徴とする請求項1または請求項2記載の遠隔監視制
御システム。 - 【請求項9】 前記制御部は、設定モードにおいて照明
負荷の複数のアドレスに一対多に対応するグループ調光
アドレスを前記操作部に割り付ける機能を有し、操作モ
ードにおいてグループ調光アドレスを割り付けた操作部
を操作することにより複数の照明負荷を一括して同じ調
光レベルに制御する機能を有することを特徴とする請求
項8記載の遠隔監視制御システム。 - 【請求項10】 前記制御端末器は負荷の動作方向と動
作強度との少なくとも一方を制御可能であって、前記制
御部は、設定モードにおいて負荷の動作方向と動作強度
との少なくとも一方を指示する機能を操作部に割り付
け、操作モードにおいて当該操作部の操作により前記制
御端末器による負荷の動作方向ないし動作強度を指示す
ることを特徴とする請求項1または請求項2記載の遠隔
監視制御システム。
Priority Applications (6)
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GB9914961A GB2338809B (en) | 1998-06-25 | 1999-06-25 | Remote supervisory control system |
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- 1998-06-25 JP JP17835998A patent/JP3718999B2/ja not_active Expired - Fee Related
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