JP2014179286A - 照明システム - Google Patents

照明システム Download PDF

Info

Publication number
JP2014179286A
JP2014179286A JP2013053718A JP2013053718A JP2014179286A JP 2014179286 A JP2014179286 A JP 2014179286A JP 2013053718 A JP2013053718 A JP 2013053718A JP 2013053718 A JP2013053718 A JP 2013053718A JP 2014179286 A JP2014179286 A JP 2014179286A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
illumination
lighting
light
color temperature
group
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2013053718A
Other languages
English (en)
Inventor
Naohiro Toda
直宏 戸田
Taiichiro Ishida
泰一郎 石田
Mina Okitsu
美那 興津
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Corp
Original Assignee
Panasonic Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Panasonic Corp filed Critical Panasonic Corp
Priority to JP2013053718A priority Critical patent/JP2014179286A/ja
Publication of JP2014179286A publication Critical patent/JP2014179286A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

【課題】照明システムにおいて、複数の照明装置が配されたエリアにおいて、一般のユーザが照明光の照度や色温度を容易に制御できるようにする。
【解決手段】照明システム1は、照明装置2と、照明装置2のコントローラ3と、を備える。コントローラ3は、属性情報を記憶する記憶部32と、調光部33を備える。記憶部32は、属性情報として、照明装置2が配された位置情報と、照明装置2の照明光の色温度及び照度に関する点灯情報と、を記憶しており、調光部33は、位置情報と前記点灯情報とを相関付けたエリア点灯パターンに従って照明装置2を調光する。複数の照明装置2の位置情報と点灯情報とを相関付けたエリア点灯パターンに従って照明装置2を調光するので、複数の照明装置2が配されたエリアにおいて、一般のユーザが照明光の照度や色温度を容易に制御できる。
【選択図】図2

Description

本発明は、コントローラにより設定される制御内容に従って複数の照明装置を制御する照明システムに関する。
従来から、屋内に設けられた複数の照明装置の照度等を、目的に応じて任意に設定し、照明によるシーン演出を行なうための照明システムが知られている。また、このようなシーン演出を行なうために、複数の照明装置の夫々に接続された調光器に対して対応付けされたチャンネル毎に、所定の調光制御信号の出力レベルを設定する複数のフェーダを備えた調光操作卓が用いられている(例えば、特許文献1参照)。
ところで、近年では、光源に、発光色の異なる複数のLEDを用いることにより、照明光の照度だけでなく、色温度が可変となるように構成された照明装置が普及している。また、照明光の色温度や照度は、照明装置が配された空間にいるユーザの心象に影響を与えることが知られている。そのため、このような照明装置による照明光の色温度や色温度を制御することで、照明装置が配された空間においてユーザに快適な居住感を与えることができる。
特開2000−311791号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載された調光操作卓は、劇場等の照明の制御に用いられるものであり、例えば、一般住宅のリビング照明に用いられることが想定されていない。また、屋内の天井に配された複数の照明装置を操作卓のフェーダと関連付けているだけなので、一般のユーザにはそれらの調光制御を行うことが容易でない。
本発明は、上記課題を解決するものであり、複数の照明装置が配されたエリアにおいて、一般のユーザが照明光の色温度や照度を容易に制御できる照明システムを提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明の照明システムは、複数の照明装置と、前記照明装置の点灯制御内容を個別に設定するためのコントローラと、を備えた照明システムであって、前記照明装置は、夫々照明光の色温度及び照度が可変となるように構成され、前記コントローラは、前記照明装置の属性情報を記憶する記憶部と、前記照明装置へ向けて該照明装置の属性情報を含む制御信号を出力する調光部と、を備え、前記記憶部は、前記属性情報として、前記照明装置が配された位置情報と、前記照明装置の照明光の色温度及び照度に関する点灯情報と、を記憶しており、前記調光部は、前記位置情報と前記点灯情報とを相関付けたエリア点灯パターンに従って前記照明装置を調光することを特徴とする。
上記照明システムにおいて、前記エリア点灯パターンは、複数の前記照明装置を、それらの位置情報に基づいて複数の照明グループにグループ化し、グループ化された各照明グループに対して固有の点灯情報を関連付けたものであることが好ましい。
上記照明システムにおいて、前記エリア点灯パターンは、複数の前記照明装置を、該照明装置が設置された空間において相対的に中央寄りに配された照明装置から成る第1照明グループと、前記空間において相対的に周辺寄りに配置された照明装置から成る第2照明グループと、にグループ化し、前記第1照明グループ及び第2照明グループの夫々に対して固有の照明光の色温度及び照度が設定されたものであることが好ましい。
上記照明システムにおいて、前記エリア点灯パターンは、前記第1照明グループに属する照明装置の照明光の色温度と前記第2照明グループに属する照明装置の照明光の色温度との温度差が大きくなるように設定されたパターンを含むことが好ましい。
上記照明システムにおいて、前記エリア点灯パターンは、前記第1照明グループに属する照明装置による照度が、前記第2照明グループに属する照明装置による照度よりも高くなるように、且つ前記第1照明グループに属する照明装置の照明光の色温度が、前記第2照明グループに属する照明装置による色温度よりも低くなるように設定されたパターンを含むことが好ましい。
上記照明システムにおいて、前記エリア点灯パターンは、前記第1照明グループに属する照明装置による照度と前記第2照明グループに属する照明装置による照度との照度比が4:1に設定され、前記第1照明グループに属する照明装置の照明光の色温度が5000Kに、前記第2照明グループに属する照明装置の照明光の色温度が6500Kに設定されたパターンを含むことが好ましい。
上記照明システムにおいて、前記コントローラは、前記照明装置の属性情報を表示する表示部と、前記表示部と一体化されて操作指示を検知する操作部と、を更に備え、前記表示部は、前記エリア点灯パターンをメニュー化して表示し、前記調光部は、前記表示部と一体化された前記操作部上の操作指示によりエリア点灯パターンが選定されると、選定されたエリア点灯パターンに従って前記照明装置を調光することが好ましい。
本発明によれば、複数の照明装置の位置情報と点灯情報とを相関付けたエリア点灯パターンに従って照明装置を調光するので、複数の照明装置が配されたエリアにおいて、一般のユーザが照明光の色温度や照度を容易に制御できる。
本発明の一実施形態に係る照明システムの構成を示す一点投影図。 同照明システムのブロック構成図。 (a)(b)は同照明システムに用いられるコントローラの正面図。 (a)は同照明システムで用いられる照明装置の照度パターンを示す図、(b)は中央及び周辺の位置情報別の照度パターンを示す図。 同照明システムで用いられる照明装置の照射光の色温度パターンを示す図。 照明光の照度や色温度がユーザの「明るさ感」に関する心象にどのような影響を与えるかについて検証した実験結果を示す図。 照明光の照度や色温度がユーザの「広さ感」に関する心象にどのような影響を与えるかについて検証した実験結果を示す図。 照明光の照度や色温度がユーザの「自然さ感」に関する心象にどのような影響を与えるかについて検証した実験結果を示す図。 照明光の照度や色温度がユーザの「調和性」に関する心象にどのような影響を与えるかについて検証した実験結果を示す図。 照明光の照度や色温度がユーザの「快適性」に関する心象にどのような影響を与えるかについて検証した実験結果を示す図。
本発明の一実施形態に係る照明システムについて、図面を参照して説明する。図1に示すように、照明システム1は、複数の照明装置2と、照明装置2の点灯制御内容を設定するためのコントローラ3と、を備える。照明システム1は、一般住宅の屋内や、ビル等の建物内の照明システムとして好適に用いられる。また、本例では、図示したように、コントローラ3から送信された制御信号に基づいて、照明装置2を点灯制御する制御器4を備える。
照明装置2は、個別の識別情報を有し、コントローラ3により制御対象となる照明装置2の識別情報及びその照明装置2の点灯制御内容(点灯情報)が設定されると、制御対象の照明装置2は、直接又は制御器4を介して、設定された点灯情報を受信する。識別情報とは、個々の照明装置2を識別し得る情報をいい、例えば、照明装置毎に付与された個体識別番号(ID)を指す。また、点灯情報は、主として照明光の照度(光量)及び色温度であり、また、色度、彩度、明度も点灯情報に含まれ得る。また、これら照明装置2の識別情報及び点灯情報を総じて照明装置2の属性情報という。
図例の照明装置2は、固定型の照明装置(ダウンライト)であり、夫々天井に埋設されている。これら照明装置2は、照明装置2の配された空間において相対的に中央寄りに配された照明装置2から成る第1照明グループ2Aと、この空間において相対的に周辺寄りに配置された照明装置2から成る第2照明グループ2Bと、にグループ化されている。なお、照明装置2は、例えば、天井に配されたシーリングライトや、棚や床面上に載置されたスタンドライド等であってもよい(不図示)。また、各照明グループ2A,2Bに属する照明装置2の数、形式及び配置等は、必ずしも図示のものに限定されない。
コントローラ3は、屋内の任意の場所に持ち運び自在の端末であり、照明装置2及び制御器4との間で無線通信により所定の制御信号を送受信する。コントローラ3は、画像を表示すると共に、この画像上をユーザが指でタッチすることで操作指示情報を入力可能なタッチパネルを有し、後述する図3に示すように、専用ソフトウェアをインストールしたタブレット又はスマートフォン等の多機能携帯端末が好適に用いられる。コントローラ3のタッチパネルには、後述する照明装置2の属性情報が表示される。なお、コントローラ3には、照明システム1の専用端末が用いられてもよく、また、ゲーム用リモートコントローラ、デジタルカメラ、PDA、音楽プレーヤー、ランタン・トーチを代表とするポータブル照明装置、携帯型腕時計等が転用されてもよい。
制御器4は、照明装置2とは有線又は無線により通信可能とされ、また、コントローラ3とは無線により通信可能とされている。制御器4自体は、図1に示したように、屋内の壁に取り付けられるが、制御器4の後述する操作部(表示部)が壁面から取り外し可能とされたものであってもよい。
図2は、照明システム1のブロック構成例を示す。同図において、構成ブロック間を接続する破線矢印が無線通信を、実線矢印が有線通信を表している。なお、図2に示す照明装置2(a〜c)は、図1に示した照明装置2とは対応していない。ここでは、照明装置aがコントローラ3と無線接続され、照明装置bがコントローラ3及び制御器4と無線接続され、照明装置bがコントローラ3及び制御器4と無線接続され、照明装置cが制御器4と有線接続されている。また、コントローラ3及び制御器4は、システム内に組み込まれている照明装置2だけでなく、システム外の照明装置2の識別情報に関するデータを保有する外部サーバ5とインターネットを介して接続され、外部サーバ5から各種データをダウンロードすることができる。なお、後述する照明装置2の制御部の構成は、便宜上、照明装置aのみ詳細に示す。
コントローラ3は、照明装置2の属性情報を表示する表示部31と、上記属性情報を記憶する記憶部32と、照明装置2へ向けてその属性情報を含む制御信号を出力する調光部33と、を備える。表示部31は、上述したタッチパネルであり、操作指示を検知する操作部が一体化されている。なお、操作部として表示部31とは別のタッチパネルやボタン式スイッチ等が用いられてもよい。また、コントローラ3は、操作部により検知された操作指示の位置を示す座標情報を取得する入力処理部34と、上記表示部31等を駆動し、調光部33における制御信号の出力を制御する制御部35と、を備える。なお、コントローラ3は、外部電源から所要電力を得る制御電源部及び所定容量のバッテリー(いずれも不図示)を更に備える。
表示部31は、液晶タッチパネルのようにユーザの指示を検知でき、表示も行える表示装置が好適に用いられる。この表示部31のタッチパネル(操作部)は、抵抗膜方式又は静電方式等により、表示部31上に接触するユーザの指先又はペン等により押圧された位置座標を検出し、その位置座標を示す位置座標情報を入力処理部34に出力する。
記憶部32は、照明装置2の属性情報として、各照明装置2が配された位置情報と、照明装置2の照明光の色温度及び照度に関する点灯情報と、を記憶している、位置情報には、少なくとも各照明装置2が照明グループ2A,2Bに属しているかの情報を含む。記憶部32には、EEPROM等の汎用のメモリが用いられる。
入力処理部34は、操作部が検知した位置座標情報から、ユーザによる操作指示の位置を示す情報である指示座標情報を取得し、この指示座標情報を制御部35に出力する。この出力は、表示部31の表示ドライバから受け付けた指示座標情報を制御部35に伝達するソフトウェアを用いて行なわれる。指示座標情報は、xy座標形式の情報であり、上記ソフトウェアは、同時に複数の指示座標情報を制御部35に伝達する。
制御部35は、上記操作指示に基づく入力処理部34からの制御信号に応じて、コントローラ3の表示部31の表示生成、及び照明装置2又は制御器4に対して各種制御信号の生成及び送受信制御を行う。この制御部35は、MPU及びメモリ等により構成され、上記メモリに処理プログラムをメモリに記憶しておくことにより実現され得る。制御部35が、専用のハードウェアによっても実現されていてもよい。
調光部33は、無線通信又は有線通信によって、コントローラ3と制御器4との間、及びコントローラ3と照明装置2との間のデータ送受信を行う。送受信されるデータ構造は、「通信コマンド」「照明装置の識別情報」「照明装置の点灯情報(調光率(照度)、色温度)」により構成される。無線通信には、例えば、無線LAN(WiFi)であれば、UDP通信プロトコルが好適に用いられ、また、可視光通信、赤外線データ通信の規格(IrDA)、RF(Radio Frequency)、近距離無線通信の規格(IEEE802.15.1)、特定小電力無線等が用いられてもよい。有線通信には、例えば、DALI、有線LANの規格(IEEE802.3等)や電力線通信等が用いられる。この調光部は、照明装置2の位置情報と点灯情報とを相関付けたエリア点灯パターンに従って照明装置2を調光する。
制御器4は、コントローラ3と同様、所定の属性情報を表示する表示部41と、上記属性情報を記憶する記憶部42と、照明装置2及びコントローラ3に属性情報を含む制御信号を送受信する調光部43と、を備える。表示部41は、タッチパネルであり、操作指示を検知する操作部が一体化されている。また、制御器4は、操作部により検知された操作指示の位置を示す座標情報を取得する入力処理部44と、上記表示部41等を駆動し、調光部43における制御信号の出力を制御する制御部45と、を備える。
図3(a)に示すように、コントローラ3の表示部31は、照明システム1の通常動作パターンをメニュー化して表示する。この通常動作には、図示したように、通常点灯モード、スケジュール点灯モード及びエリア点灯モードといった複数のモードがある。ここで、エリア点灯モードが選択されると、図3(b)に示すように、コントローラ3の表示部31は、エリア点灯パターンをメニュー化して表示する。このエリア点灯パターンには、図示したように、明るさ優先パターンや快適さ優先パターンといった複数のパターンがある。調光部33(図2参照)は、選択されたエリア点灯パターンに従って照明装置2を調光する。
照明装置2の構成について、再び図2を参照して説明する。照明装置2は、光源部21と、コントローラ3からの制御信号を受信する送受信部22と、送受信部22が受信した制御信号に含まれる点灯情報に従って光源部21を駆動する制御部23と、を備える。光源部21は、発光色が異なる複数種のLED等の発光体を組み合わせることにより、照射光の色温度が可変となるように構成される。送受信部22は、無線通信又は有線通信によって、コントローラ3又は制御器4との間でデータ送受信を行なう。この送受信部22には、コントローラ3の送受信部33等に対応する構成が用いられる。
本例において、光源部21は、赤色系(R)、緑色系(G)、青色系(B)の3色の発光素子(発光ダイオード)R,G,Bを有している。なお、3色の発光素子は発光ダイオード以外の発光素子、例えば、有機EL素子、無機EL素子、蛍光灯、HID、白熱灯、LED電球であってもよい。これら発光素子R,G,Bの光量YR,YG,YBの比率を変化させることにより、それらを混色として得られる照明光の光色を変えることができる。また、上記光量YR,YG,YBの比率を保った状態で、光量YR,YG,YBを変化させれば、同一の光色において照明光の光量を変えることができる。発光ダイオードは、給電量(各発光素子を流れる電流)に応じて発光量が決まる。従って、制御部23から各発光素子R,G,Bに供給する給電量(電流)を増減することで、照明光の光色及び光量を調節することができる。また、照明光の色度が黒体軌跡にほぼ沿って変化するように、照明光源の各発光素子R,G,Bの光量YR,YG,YBを決定することにより、照明光の光色を、色温度に基づいて指定することもできる。
制御部23は、照明装置2の識別情報等を記憶する記憶部23aと、商用電源AC等の交流電圧を所望の直流電圧に変換する電流変換部23bと、調光部からのデータを解釈して制御信号を伝送する制御信号変換部23cと、光源部21に出力される駆動信号を出力する駆動信号変換部23dと、を備える。
記憶部23aは、汎用の照明制御用マイコン及びメモリから構成され、照明装置2の識別情報やシステム内の所属系統に関する情報等を記憶する。例えば、ディップスイッチなどで設定された情報を記憶する。照明装置2の識別情報として、グローバルIPアドレスやMACアドレスのように照明装置固有の識別情報が組み込まれていてもよい。
電流変換部23bは、所定の電流を供給するためのスイッチ回路及び変圧回路等から構成される。この電流変換部23bは、1次電池又は2次電池に置き換えられてもよく、電池から所定の直流電力が供給されてもよい。これは、移動型の照明装置(不図示)に好適である。これらの電池の容量は、照明装置2で消費される電力量に応じて選定される。2次電池は、例えば、充電器(送電側)と、充電池(受電側)の夫々にコイルを搭載し、両者の間に、金属端子を介さずに、コイル間の電磁誘導で電力を非接触で伝送する構成であってもよい。こうすれば、移動型の照明装置2を使用していない場合には、充電器に置くだけで、充電できるので利便性が向上する。
ここで、照明光の照度や色温度が、照明装置が配された空間に居るユーザの心象にどのような影響を与えるかについて検証した心象実験について、図4乃至10を参照して説明する。実験条件として、図1に示したような実験ブースにおいて、中央寄りの位置と、それよりも周辺寄りの位置との夫々に照明装置2(ダウンライト)を設置した。そして、中央寄りの照明装置2(第1照明グループ2A)及び周辺寄りの照明装置2(第2照明グループ2B)の夫々が、図4(a)(b)に示した3パターンの照度、及び図5に示した4パターンの色温度となるように調光制御された。つまり、照度に関しては、中央2照度×周辺3照度の9パターンがあり、色温度に関しても、中央4色×周辺4色の16パターンがある。そして、これら照度9パターン×色温度16パターンの組み合わせによる計144試行を行い、各試行に参加した被験者をヒアリングすることで、照明光の照度や色温度による心象を調査した。
図6は、照明光の照度及び色温度によって被験者がどのように「明るさ感」を感じるかを検証した結果を示す。同図には、9つ(3×3)のグラフがマトリクス状に配されている。これらのグラフは、相対的に中央寄りの(第1照明グループ2Aに属する)照明装置2の照度が、図中右側のものほど高く、左側のものほど低い。また、相対的に周辺寄りの(第2照明グループ2Bに属する)照明装置2の照度が、図中上側のものほど高く、下側のものほど低い。つまり、図中右上のグラフ(HH)は中央照度及び周辺照度がいずれも高く、図中左下のグラフ(LL)は中央照度及び周辺照度がいずれも低い。図中左上のグラフ(LH)は中央照度が低いが、周辺照度が高く、図中右下のグラフ(HL)は中央照度が高く、周辺照度が低い。また、個々のグラフにおいては、中央の(第1照明グループ2Aに属する)照明装置2の色温度が、グラフ右側のものほど低く、右側のものほど高い。また、周辺の(第2照明グループ2Bに属する)照明装置2の色温度が、グラフ中上側のものほど低く、下側のものほど高い。つまり、グラフHHに示す矢印は、同じ色温度の組み合わせを示し、この矢印を対称軸として、矢印から離れるほどに、中央及び周辺で色温度が相違する。また、グラフ中もポイントは、塗りつぶしのものは肯定的な評価、白抜きは否定的な評価を示し、ポイントの大きさがその評価の程度を表す。つまり、図6において、塗りつぶし且つポイントも大きいものは、明るさ感が最も高いことを示し、白抜き且つポイントの大きいものは、明るさ感が最も低い、言い換えると、暗さ感が最も高いことを示す。
明るさ感は、当然ながら、中央照度及び周辺照度も最も高いグラフHHにおいて最も高くなる。しかしながら、周辺照度の影響は、中央照度に比べて小さい。従って、明るさ感を維持しつつ、省エネを図るときには、中央照度を高く、周辺照度も中央照度に比べて低くするエリア点灯パターンを実行することが好ましい。
また、グラフHMの破線領域で示されるように、中央及び周辺の色温度が中程度であり、それらの色温度差が少ないと、明るさ感を感じ難くなる。従って、明るさ感を優先的に高める照明を行う最には、中央寄りの照明装置2の照明光の色温度と、周辺寄りの照明装置2の照明光の色温度との温度差が大きくなるように設定されたエリア点灯パターンを実行することが好ましい。
図7は「広さ感」について、図8は「自然さ」について、図9は「調和性」について、図10は「快適さ」について、上記明るさ感と同様に、被験者にヒアリングを行った結果を示す。これらの結果から、グラフHMの点線円で囲われるポイントにおいて、共通して、肯定的な評価がなされていることが示される。つまり、中央寄りの照明装置2(2A)による照度が、周辺寄りの照明装置2(2B)による照度よりも高くなるように設定される。また、中央寄りの照明装置2の照明光の色温度が、周辺寄りの照明装置2による色温度よりも低くなるように設定される。より具体的には、中央寄りの照明装置2による照度と周辺寄りの照明装置2による照度との照度比が4:1に設定され、中央寄りの照明装置2の照明光の色温度が5000Kに、周辺寄りの照明装置2の照明光の色温度が6500Kに設定される。このエリア点灯パターンが実行されることにより、照明システム1による照明がなされた空間において、広さ感、自然さ、調和性、快適さを向上させることができる。
上記の動作は、図3(b)に示したような、コントローラ3の表示部31をユーザがタッチ操作することにより実行される。すなわち、ユーザがエリア点灯パターンを選定すると、コントローラ3の調光部33は、エリア点灯パターンに即して、指定位置の照明装置2を、定められた照度及び色温度で点灯させる。従って、複数の照明装置が配されたエリアにおいて、一般のユーザが照明光の照度や色温度を容易に制御できる。
なお、本発明は上記実施形態に限らず種々の変形が可能である。上述した実施形態では、空間の中央寄りに配された照明装置2と、周辺寄りに配された照明装置2とを2つにグループ化したが、例えば、3つ以上にグループ化されてもよい。すなわち、照明装置2をエリア別に、照明光の色温度と照度と夫々個別に制御するが容易になされ、且つその照明制御により快適性を得られるようにしたものであれば、照明グループの数は特に限定されない。ただし、照明システム1は、隣り合うグループにおける照度差及び色温度差を意図的に大きくすることにより、それらの差が少ない場合に比べて、ユーザにより特徴的な心象を与えるものなので、グループの数は、上述した2つ又は3つ程度が好ましい。また、例えば、照明装置2の記憶部23aには、その照明装置2の識別情報として、予め照明装置2を表す図形等を記憶しており、この識別情報をコントローラ3にアップデートするように構成されていてもよい。また、コントローラ3が、GBS等により自己位置検出手段を有し、コントローラ3を持つユーザが存在する部屋を自動的に割り出し、ユーザが部屋選択を行なうことなく、エリア点灯パターンを選択できるようにしてもよい。
1 照明システム
2 照明装置
2A 第1照明グループ
2B 第2照明グループ
3 コントローラ
31 表示部(操作部)
32 記憶部
33 調光部

Claims (7)

  1. 複数の照明装置と、前記照明装置の点灯制御内容を個別に設定するためのコントローラと、を備えた照明システムであって、
    前記照明装置は、夫々照明光の色温度及び照度が可変となるように構成され、
    前記コントローラは、前記照明装置の属性情報を記憶する記憶部と、前記照明装置へ向けて該照明装置の属性情報を含む制御信号を出力する調光部と、を備え、
    前記記憶部は、前記属性情報として、前記照明装置が配された位置情報と、前記照明装置の照明光の色温度及び照度に関する点灯情報と、を記憶しており、
    前記調光部は、前記位置情報と前記点灯情報とを相関付けたエリア点灯パターンに従って前記照明装置を調光することを特徴とする照明システム。
  2. 前記エリア点灯パターンは、複数の前記照明装置を、それらの位置情報に基づいて複数の照明グループにグループ化し、グループ化された各照明グループに対して固有の点灯情報を関連付けたものであることを特徴とする請求項1に記載の照明システム。
  3. 前記エリア点灯パターンは、複数の前記照明装置を、該照明装置が設置された空間において相対的に中央寄りに配された照明装置から成る第1照明グループと、前記空間において相対的に周辺寄りに配置された照明装置から成る第2照明グループと、にグループ化し、前記第1照明グループ及び第2照明グループの夫々に対して固有の照明光の色温度及び照度が設定されたものであること特徴とする請求項1又は請求項2に記載の照明システム。
  4. 前記エリア点灯パターンは、前記第1照明グループに属する照明装置の照明光の色温度と前記第2照明グループに属する照明装置の照明光の色温度との温度差が大きくなるように設定されたパターンを含むことを特徴とする請求項3に記載の照明システム。
  5. 前記エリア点灯パターンは、前記第1照明グループに属する照明装置による照度が、前記第2照明グループに属する照明装置による照度よりも高くなるように、且つ前記第1照明グループに属する照明装置の照明光の色温度が、前記第2照明グループに属する照明装置による色温度よりも低くなるように設定されたパターンを含むことを特徴とする請求項3に記載の照明システム。
  6. 前記エリア点灯パターンは、前記第1照明グループに属する照明装置による照度と前記第2照明グループに属する照明装置による照度との照度比が4:1に設定され、前記第1照明グループに属する照明装置の照明光の色温度が5000Kに、前記第2照明グループに属する照明装置の照明光の色温度が6500Kに設定されたパターンを含むことを特徴とする請求項3又は請求項5に記載の照明システム。
  7. 前記コントローラは、前記照明装置の属性情報を表示する表示部と、前記表示部と一体化されて操作指示を検知する操作部と、を更に備え、
    前記表示部は、前記エリア点灯パターンをメニュー化して表示し、
    前記調光部は、前記表示部と一体化された前記操作部上の操作指示によりエリア点灯パターンが選定されると、選定されたエリア点灯パターンに従って前記照明装置を調光することを特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれか一項に記載の照明システム。
JP2013053718A 2013-03-15 2013-03-15 照明システム Pending JP2014179286A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013053718A JP2014179286A (ja) 2013-03-15 2013-03-15 照明システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013053718A JP2014179286A (ja) 2013-03-15 2013-03-15 照明システム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2014179286A true JP2014179286A (ja) 2014-09-25

Family

ID=51699022

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013053718A Pending JP2014179286A (ja) 2013-03-15 2013-03-15 照明システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2014179286A (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9538602B2 (en) 2015-03-11 2017-01-03 Panasonic Intellectual Property Management Co., Ltd. Lighting control device and lighting control method
JP2017162719A (ja) * 2016-03-10 2017-09-14 パナソニックIpマネジメント株式会社 照明システム、端末装置及び照明システムの設定方法
US9980346B2 (en) 2016-09-28 2018-05-22 Panasonic Intellectual Property Management Co., Ltd. Lighting setting apparatus and lighting system
JP2018092922A (ja) * 2016-12-05 2018-06-14 ザ・スウォッチ・グループ・リサーチ・アンド・ディベロップメント・リミテッド コネクテッドランプ及びランプ制御方法
JP2018189649A (ja) * 2017-05-02 2018-11-29 ジェイディーアールエフ エレクトロマグ エンジニアリング インコーポレイテッドJDRF Electromag Engineering Inc. 自動照明位置検出システム
CN113597071A (zh) * 2021-06-25 2021-11-02 北京智芯微电子科技有限公司 照明方法及系统

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000010621A (ja) * 1998-06-25 2000-01-14 Matsushita Electric Works Ltd 遠隔監視制御システム
JP2000286063A (ja) * 1999-03-30 2000-10-13 Mitsubishi Electric Corp 照明制御システム
JP2006085934A (ja) * 2004-09-14 2006-03-30 Toshiba Lighting & Technology Corp 照明制御システム
JP2011238563A (ja) * 2010-05-13 2011-11-24 Panasonic Electric Works Co Ltd 照明システム
JP2012048860A (ja) * 2010-08-24 2012-03-08 Panasonic Electric Works Co Ltd 照明装置

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000010621A (ja) * 1998-06-25 2000-01-14 Matsushita Electric Works Ltd 遠隔監視制御システム
JP2000286063A (ja) * 1999-03-30 2000-10-13 Mitsubishi Electric Corp 照明制御システム
JP2006085934A (ja) * 2004-09-14 2006-03-30 Toshiba Lighting & Technology Corp 照明制御システム
JP2011238563A (ja) * 2010-05-13 2011-11-24 Panasonic Electric Works Co Ltd 照明システム
JP2012048860A (ja) * 2010-08-24 2012-03-08 Panasonic Electric Works Co Ltd 照明装置

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9538602B2 (en) 2015-03-11 2017-01-03 Panasonic Intellectual Property Management Co., Ltd. Lighting control device and lighting control method
JP2017162719A (ja) * 2016-03-10 2017-09-14 パナソニックIpマネジメント株式会社 照明システム、端末装置及び照明システムの設定方法
US9980346B2 (en) 2016-09-28 2018-05-22 Panasonic Intellectual Property Management Co., Ltd. Lighting setting apparatus and lighting system
JP2018092922A (ja) * 2016-12-05 2018-06-14 ザ・スウォッチ・グループ・リサーチ・アンド・ディベロップメント・リミテッド コネクテッドランプ及びランプ制御方法
JP2018189649A (ja) * 2017-05-02 2018-11-29 ジェイディーアールエフ エレクトロマグ エンジニアリング インコーポレイテッドJDRF Electromag Engineering Inc. 自動照明位置検出システム
JP7203406B2 (ja) 2017-05-02 2023-01-13 ジェイディーアールエフ エレクトロマグ エンジニアリング インコーポレイテッド 自動照明位置検出システム
CN113597071A (zh) * 2021-06-25 2021-11-02 北京智芯微电子科技有限公司 照明方法及系统
CN113597071B (zh) * 2021-06-25 2024-04-05 北京智芯微电子科技有限公司 照明方法及系统

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6097963B2 (ja) 照明システム
US9232601B2 (en) Lighting system
US8872442B2 (en) Illumination system
US9986622B2 (en) Lighting system, lighting apparastus, and lighting control method
US9237632B2 (en) Illumination lighting apparatus and method of controlling illumination
US20140062334A1 (en) Illumination control system
JP2014179286A (ja) 照明システム
KR20150005134A (ko) 모바일디바이스를 이용한 조명 시스템
JP2014056670A (ja) 照明制御システム
JP6688983B2 (ja) 照明システム
JP6118427B2 (ja) 照明を制御するための方法及び装置
JP2017506803A (ja) ネットワーク化光源の照明効果を無線で制御する方法及び装置
CN104515265B (zh) 一种空调
US20140167645A1 (en) Lighting Apparatus and Lighting System
JP2015060826A (ja) 照明制御システム
JP2013131384A (ja) 照明装置の制御システム
JP2010157454A (ja) Led照明器具、ledリモートコントローラおよびled照明システム
JP6028893B2 (ja) 照明制御システム及び中央制御装置
KR20190026223A (ko) 스마트 조명 장치
KR101178206B1 (ko) 알지비 혼합 조명장치 및 그 제어방법
JP2024019636A (ja) 照明制御システム
TW201543959A (zh) 智慧光源控制電路及智慧光源控制方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20151118

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20160906

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20161104

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20161121

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20170425

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20170606

A911 Transfer of reconsideration by examiner before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20170613

A912 Removal of reconsideration by examiner before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A912

Effective date: 20170825