JP2000010536A - 画像表示装置及び方法 - Google Patents

画像表示装置及び方法

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JP2000010536A
JP2000010536A JP10174612A JP17461298A JP2000010536A JP 2000010536 A JP2000010536 A JP 2000010536A JP 10174612 A JP10174612 A JP 10174612A JP 17461298 A JP17461298 A JP 17461298A JP 2000010536 A JP2000010536 A JP 2000010536A
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moving body
installation section
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traveling speed
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JP10174612A
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English (en)
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Satoru Shigetomi
哲 重富
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Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】画像表示の信頼性を向上させ得る画像表示装置
及び方法を実現し難かつた。 【解決手段】移動体の走行方向に沿つて設定された設置
区間内に所定間隔で配置された画像表示手段に画像を表
示させる画像表示装置及び方法において、設置区間の進
入側端部近傍及び退出側端部近傍における移動体の速度
に基づいて各画像表示手段の静止画像の表示タイミング
を制御すると共に、設置区間の進入側端部近傍における
移動体の走行速度を記憶保持しながら、設置区間の進入
側端部近傍及び退出側端部近傍における移動体の走行速
度に基づいて設置区間の退出側端部近傍における移動体
の走行速度検出の不具合の有無を監視し、当該不具合が
生じたときに設置区間の退出側端部近傍において検出し
た移動体の走行速度に代えて、記憶保持している設置区
間の進入側端部近傍における移動体の走行速度に基づい
て各画像表示手段の静止画像の表示タイミングを制御す
るようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は画像表示装置及び方
法に関し、例えば列車の乗客に対して画像を表示する画
像表示システムに適用して好適なものである。
【0002】
【従来の技術】従来、鉄道や地下鉄等における駅構内や
トンネルの側壁等には、駅名表示パネルや各種広告等の
表示物が設けられているが、これらの表示物は固設され
ているため、レール上を走行している列車の乗客からこ
れらを安定的に見ることができない。
【0003】このため近年では、多数の画像表示パネル
を列車の走行方向に多数配列し、これら画像表示パネル
に同一又は少しずつ内容の異なる静止画像を列車の進行
に合わせて間欠的に一斉に瞬間表示させることにより、
乗客が各画像表示パネルに表示された静止画像を1枚の
静止画像又は動画像として安定的に見ることができるよ
うになされた画像表示システムが提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところがこの種の画像
表示システムでは、従来、当該画像表示システムの設置
区間(以下、これを単にシステム設置区間と呼ぶ)を通
過する列車が予め定められた所定速度(以下、これを規
定速度と呼ぶ)で走行するとの仮定のもとに、又はシス
テム構成の簡略化のために、静止画像の表示開始タイミ
ングを得ることを目的として列車がシステム設置区間に
進入したことのみを検知し、例えば列車の走行速度を検
出するようなことは行われていなかつた。
【0005】このためこの画像表示システムにおいて
は、例えば列車がシステム設置区間内に規定速度と異な
る速度で進入した場合や、当該列車の速度がシステム設
置区間内において規定速度から変化した場合などに、乗
客から見える画像の表示位置が左右に変動して不安定と
なる問題があつた。
【0006】かかる問題点を解決する方法として、例え
ば列車の全長よりも短い長さに選定されたシステム設置
区間の進入側端部及び退出側端部にそれぞれ速度センサ
を設け、これら速度センサにより検出される列車の走行
速度に基づいて各画像表示パネルによる静止画像表示の
瞬間表示タイミングを制御する方法が提案されている
(特願平10-7030 号)。
【0007】実際上この方法では、列車がシステム設置
区間に進入する際には当該システム設置区間の進入側端
部近傍に設けられた速度センサの出力に基づいて各画像
表示パネルの画像表示タイミングを制御する一方、この
後所定のタイミングで当該システム設置区間の退出側端
部近傍に設けられた速度センサの出力に基づいて各画像
表示パネルの画像表示タイミングを制御するように切り
換えるようにする。
【0008】かくしてこの方法によれば、列車がシステ
ム設置区間を通過する際の全期間に亘つて当該列車の速
度に応じた最適なタイミングで各画像表示パネルに静止
画像を瞬間表示させることができることにより、列車の
乗客から見える画像の表示位置を安定させ得る利点があ
る。
【0009】しかしながらこの方法では、上述のように
システム設置区間の進入側端部近傍及び退出側端部近傍
にそれぞれ設けられた2つの速度センサの出力に基づい
て各画像表示パネルの画像表示タイミングを制御するよ
うになされているため、これら2つの速度センサのうち
のいずれか一方の速度センサが故障した場合には、各画
像表示パネルを正しく制御し得なくなる問題があつた。
【0010】従つてこのような画像表示システムにおい
て、システム設置区間の進入側及び退出側にそれぞれ設
けられた各速度センサのうちのいずれか一方の速度セン
サが故障した場合においても、ある程度の仮運用を行い
得るようにすることができれば、速度センサの故障に起
因する被害を最小限に抑えてシステムの信頼性を向上さ
せ得るものと考えられる。
【0011】本発明は以上の点を考慮してなされたもの
で、信頼性を向上させ得る画像表示装置及び方法を提案
しようとするものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】かかる課題を解決するた
め本発明においては、移動体の走行方向に沿つて設定さ
れた設置区間内に所定間隔で配置される複数の画像表示
手段にそれぞれ静止画像を瞬間表示させる画像表示装置
において、設置区間の進入側端部近傍及び退出側端部近
傍にそれぞれ配置される第1、第2の速度検出手段によ
り検出された移動体の走行速度に基づいて各画像表示手
段の静止画像の表示タイミングを制御する表示タイミン
グ制御手段と、第1の速度検出手段により検出された移
動体の走行速度を記憶保持する記憶保持手段とを設け、
表示タイミング制御手段が、第1の速度検出手段により
検出された移動体の走行速度と第2の速度手段により検
出された移動体の走行速度とに基づいて第2の速度検出
手段の不具合の有無を監視し、当該不具合が生じたとき
に第2の速度検出手段により検出された移動体の走行速
度に代えて、記憶保持手段に記憶保持されている第1の
速度検出手段により検出された移動体の走行速度に基づ
いて各画像表示手段の静止画像の表示タイミングを制御
するようにした。
【0013】この結果この画像表示装置では、第2の速
度検出手段に不具合が生じた場合においても、記憶保持
手段に記憶保持された第1の速度検出手段により検出さ
れた移動体の走行速度に基づいて各画像表示手段の静止
画像の表示タイミングを確実に制御することができ、移
動体が設定区間内を通過する間、各画像表示手段に確実
に静止画像を表示させるようにすることができる。
【0014】また本発明においては、移動体の走行方向
に沿つて設定された設置区間内に所定間隔で配置される
複数の画像表示手段にそれぞれ静止画像を瞬間表示させ
る画像表示方法において、設置区間の進入側端部近傍及
び退出側端部近傍においてそれぞれ検出された移動体の
走行速度に基づいて各画像表示手段の静止画像の表示タ
イミングを制御しながら、設置区間の進入側端部近傍に
おける移動体の走行速度を記憶保持すると共に、設置区
間の進入側端部近傍における移動体の走行速度と設置区
間の退出側端部近傍における移動体の走行速度とに基づ
いて設置区間の退出側端部近傍における移動体の速度検
出の不具合の有無を監視し、当該不具合が生じたときに
設置区間の退出側端部近傍において検出した移動体の走
行速度に代えて、記憶保持している設置区間の進入側端
部近傍における移動体の走行速度に基づいて各画像表示
手段の静止画像の表示タイミングを制御するようにし
た。
【0015】この結果この画像表示方法によれば、設置
区間の退出側端部近傍における移動体の走行速度検出に
不具合が生じた場合においても各画像表示手段の静止画
像の表示タイミングを確実に制御することができ、移動
体が設定区間内を通過する間、各画像表示手段に確実に
静止画像を表示させるようにすることができる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下図面について、本発明の一実
施の形態を詳述する。
【0017】(1)本実施の形態による画像表示システ
ムの構成 図1において、1は全体として本実施の形態による画像
表示システムを示し、システム全体の制御を司る主制御
装置2と、主制御装置2と直列に接続された複数の表示
端末装置31 〜3n と、進入側速度検出装置4及び退出
側速度検出装置5とから構成されている。なお以下の説
明においては、本画像表示システム1の設置場所が列車
6のトンネル内であるものとする。
【0018】この場合主制御装置2においては、外部か
ら与えられる静止画像又は動画像の画像データD1を蓄
積し、当該蓄積した画像データD1及び各種制御コマン
ドを直接又は前段の表示端末装置31 〜3n-1 を介して
間接的に各表示端末装置31〜3n にそれぞれ供給す
る。
【0019】各表示端末装置31 〜3n は、それぞれト
ンネル内壁面における列車6の窓の高さに応じた所定の
高さ位置に一定間隔で設置され、主制御装置2から与え
られる対応する画像データD1を順次取り込み、当該取
り込んだ画像データD1に基づく静止画像を、進入側速
度検出装置4から与えられる発光タイミングパルスPL
の立ち上がりのタイミングで例えば1/30秒以下の短い
時間だけ瞬間表示する。
【0020】また進入側速度検出装置4及び退出側速度
検出装置5は、それぞれ列車6の全長Lよりも短く設定
されたシステム設置7区間の進入側端部近傍又は退出側
端部近傍に配置され、それぞれその前を通過する列車6
の走行速度を連続的に検出する。そして退出側速度検出
装置5は、検出した列車6の走行速度を退出側検出デー
タD2OUT として進入側速度検出装置4に送出する。
【0021】さらに進入側速度検出装置4は、自ら検出
した列車6の走行速度又は退出速度データD2OUT とし
て与えられる退出側速度検出装置5により検出された列
車6の走行速度のいずれか一方に基づいて、当該列車6
の乗客から見て各表示端末装置31 〜3n が順次窓越し
の固定位置に位置するであろうタイミングで立ち上がる
列車6の速度に応じた所定周期の図2に示すような発光
タイミングパルスPLを生成し、これを各表示端末装置
1 〜3n に送出する。
【0022】これによりこの画像表示システム1では、
列車6の走行速度に関わりなくその乗客が各表示端末装
置31 〜3n に瞬間表示される各静止画像を窓越しの固
定位置に見ることができるようになされている。
【0023】なおこの画像表示システム1の場合、主制
御装置2は動画像を表示させる際には当該動画像を形成
する各静止画像の画像データD1をシステム設置区間7
の進入側から順番に1枚分ずつ各表示端末装置31 〜3
n に供給する。
【0024】すなわち、いわゆるNTSC(National T
elevision System Commitee )方式で取り扱う動画像は
1秒間当たり30枚の静止画像で構成されている。そして
これら静止画像の1枚1枚は、時間と共に変化する連続
した動画像の各瞬間の画像であり、これらを1秒間に30
枚の表示速度で観測すると、人間にはその残像効果によ
り連続した動画像として認識される。
【0025】そこでこの画像表示システム1では、この
原理を利用し、主制御装置2が動画像を形成する各静止
画像の画像データD1をシステム設置区間7の進入側か
ら順番に1枚分ずつ各表示端末装置31 〜3n に与える
ことにより、図3に示すように、列車の乗客に上述のよ
うに窓越しの同じ位置に連続した静止画像〔P1〕、
〔P2〕、〔P3〕……を観測させて、眼の残像効果に
よりこれら一連の静止画像を動画像として認識させ得る
ようになされている。
【0026】因に列車長Lを200 〔m〕とし、表示端末
装置31 〜3n の台数を90台(3秒間の動画像を表示で
きる台数)とした場合における、この画像表示システム
1を実際に設置する際の列車6の走行速度A及び秒速B
と、各表示端末装置31 〜3n の配置間隔Cと、システ
ム全長Dと、システム設置区間7を通過する列車6の通
過時間Eとの関係を図4に示す。
【0027】この図4に示したように、表示端末装置3
1 〜3n の配置間隔CはB/30により決定され、システ
ム全長DはC×90+5により決定され、列車6がシステ
ム設置区間7を通過するのに要する通過時間Eは(D+
列車長)/Bにより算出される。例えば列車の走行速度
Aが60〔km/h 〕の場合には、表示端末装置31 〜3n
の配置間隔Cは55.6〔cm〕、システム全長Dは55
〔m〕、列車6の通過時間Eは15.3秒となる。
【0028】(2)各装置の詳細構成 ここで実際上主制御装置2においては、図5に示すよう
に、CPU(CentralProcessing Unit )10と、プロ
グラムが格納されたROM(Read Only Memory)及びワ
ークメモリとして使用されるRAM(Random Access Me
mory)からなるメモリ部11とを有し、外部から与えら
れる画像データD1をCPU10の制御のもとに入出力
インターフエース部12を介してバツフアメモリ13に
取り込み、これをハードデイスクドライブ制御部14を
介してハードデイスク装置15内に蓄積する。
【0029】またCPU10は、このハードデイスク装
置15内に蓄積した画像データD1をハードデイスク制
御部14を介してハードデスイク装置15から読み出
し、これをバツフアメモリ13及び入出力インターフエ
ース部12を順次介してコマンド等の各種情報と共に各
表示端末装置31 〜3n に送出する。
【0030】この場合においてCPU10は、静止画像
を表示するときには同一の静止画像の画像データD1を
各表示端末装置31 〜3n の全てに送出し、これに対し
て動画像を表示するときには当該動画像を構成する各静
止画像の画像データD1をそれぞれシステム設置区間7
の進入側から順番に1枚分ずつ各表示端末装置31 〜3
n に送出する。
【0031】一方各表示端末装置31 〜3n は、図6に
示すように、CPU20と、プログラム格納用のROM
及びワークメモリでなるRAMから構成されるメモリ部
21とを有し、主制御装置2から出力される画像データ
D1のうちの対応する1フレーム分の画像データD1を
CPU20の制御のもとに入出力インターフエース部2
2を介してフレームメモリ23に取り込み記憶する。
【0032】またCPU20は、フレームメモリ23か
ら画像データD1を読み出してこれを液晶表示パネル2
4に与えることにより当該液晶表示パネル24に画像デ
ータD1に基づく静止画像を表示させる一方、進入側速
度検出装置4から与えられる発光タイミングパルスPL
の立ち上がりのタイミングti 、ti+1 、ti+2 、……
で瞬間点灯するようにバツクライト制御部25を介して
バツクライト26を制御することにより当該バツクライ
ト26を発光タイミングパルスPLに同期して点滅させ
る。
【0033】これにより各表示端末装置31 〜3n にお
いては、列車6の乗客に対してバツクライト26が点灯
した瞬間に液晶表示パネル24に表示されている静止画
像を呈示することができ、かくして主制御装置2から与
えられる画像データD1に基づく静止画像を発光タイミ
ングパルスPLに同期したタイミングで間欠的に瞬間表
示し得るようになされている。
【0034】他方、進入側速度検出装置4においては、
図7に示すように構成された速度センサ部30を有し、
当該速度センサ部30に設けられた列車6の窓6の幅よ
りも狭い間隔で配設された一対の第1及び第2のカメラ
31A、31Bによつてその前を走行する列車6の側面
を連続的に撮影し得るようになされている。
【0035】そしてこれら第1及び第2のカメラ31
A、31Bによつて撮影された映像は、例えば図8に示
すように、第1のカメラ31Aにより撮影された列車6
の窓6Aの撮影映像32Aと、第2のカメラ31Bによ
り撮影された同じ窓6Aの撮影映像32Bとが同じ撮像
画面33内に位置するように画像処理部34において重
ね合わせられ、当該画像処理部34においてこれら2つ
の映像間距離dが検出される。
【0036】そして速度演算部35は、この画像処理部
34により検出された2つの映像間距離dに基づいて列
車6の走行速度を演算し、演算結果を進入速度データD
INとして第1の速度範囲フイルタ36Aに送出する。
【0037】第1の速度範囲フイルタ36Aは、ノイズ
等による誤動作を防止するためのフイルタであり、供給
される進入速度データD2INの値が所定の範囲(例えば
30〜100 〔km/s〕)内にある場合にのみその進入速度
データD2INをそのまま、範囲外のときには“0”を第
1の速度データD10INとして比較器37及びスイツチ
回路38の第1の切換え端38Aに送出する。
【0038】また第1の速度範囲フイルタ36Aと同様
に構成された第2の速度範囲フイルタ36Bには、速度
センサ部30と同様に構成された退出側速度検出装置5
(図1)から上述の退出速度データD2OUT が与えられ
る。そして第2の速度範囲フイルタ36Bは、退出速度
データD2OUT の値が所定範囲内にある場合にのみこれ
をそのまま、範囲外のときには“0”を第2の速度デー
タD10OUT として比較器37及びスイツチ回路38の
第2の切換え端38Bに送出する。
【0039】一方比較器37は、供給される第1及び第
2の速度データD10IN、D10OUT に基づいてスイツ
チ回路38を切換え制御する。
【0040】すなわち例えば列車6が60〔km/h 〕の速
度で走行するものとして、図9(A)のように列車6の
先頭がシステム設置区間7に到達していない状態のとき
には、図10の(A)欄に示すように第1及び第2の速
度データD10IN、D10OUT の値が共に“0”とな
る。
【0041】そして図9(B)のように列車9の先頭が
システム設置区間7に到達して進入側速度検出装置4の
前を通過すると、図10の(B)欄に示すように第1の
速度データD10INの値のみが“60”に変化し、この後
図9(C)のように列車6の先頭がシステム設置区間7
内を移動する間、図10の(C)欄のように第1の速度
データD10INの値が“60”、第2の速度データD10
OUT の値が“0”となる。
【0042】この後図9(D)のように列車6の先頭が
システム設置区間7の後端部まで到達して退出側速度検
出装置5の前を通過すると図10の(D)欄のように第
2の速度データD10OUT の値も“60”に変化し、さら
にこの後図9(E)のように列車6が進入側速度検出装
置4及び退出側速度検出装置5の両方の前を通過してい
る間は図10(E)欄のように第1及び第2の速度デー
タD10IN、D10OU T の値が共に“60”を維持する。
【0043】続いて図9(F)のように列車6の後尾が
システム設置区間7の前端部に到達して進入側速度検出
装置4の前を通過し終えると、図10の(F)欄のよう
に第1の速度データの値が“0”に変化し、この後図9
(G)のように列車6の後尾がシステム設置区間7内を
移動する間、図10の(G)欄のように第1の速度デー
タD10INの値が“0”、第2の速度データD10OUT
の値が“60”を維持する。
【0044】さらにこの後図9(H)のように列車6の
後尾がシステム設置区間7の後端部に到達して退出側速
度検出装置5の前を通過し終えると、図10の(H)欄
のように第2の速度データD10OUT の値も“0”に変
化し、この後図9(I)のように列車6がシステム設置
区間7を通過し終えたあとは図10の(I)欄のように
第1及び第2の速度データD10IN、D10OUT の値が
共に“0”となる。
【0045】そして比較器37は、このように列車6の
位置に応じて値が変化する第1、第2の速度データD1
IN、D10OUT に基づいて列車6の走行速度を順次で
検知し、速度を検知したとき(第1、第2の速度データ
D10IN、D10OUT の値が“0”でないとき)には
「1」、検知しなかつたとき(第1、第2の速度データ
D10IN、D10OUT の値が“0のとき)には「0」と
し、第1の速度データD10INを上位ビツト、第2の速
度データD10OUT を下位ビツトとする図11に示すよ
うな列車6の速度検知の有無を表す2ビツトのデータ
(以下、これを速度検知データと呼ぶ)を生成する。
【0046】さらに比較器37は、この速度検知データ
に基づいて、その値が「00」である初期時から「0
1」に変化し、これの値を維持する期間はスイツチ回路
38に第1の切換え端38Aを選択させる一方、当該速
度検知データの値が「01」から「11」に変化した段
階において第1及び第2の速度データD10IN、D10
OUT の値を比較し、その差が予め設定された所定の精度
範囲(例えば±1〔%〕)になつたときにスイツチ回路
38を制御して第2の切換え端38Bを選択させる。な
おこの実施の形態においてはスイツチ回路38は初期設
定で第1の切換え端38Aを選択するため、比較器37
は速度検知データの値が「00」及び「01」である間
はスイツチ回路38を制御しない。また比較器37は、
この後速度検知データの値が「11」から「10」を経
て「00」に変化した段階においてスイツチ回路38を
制御して再び第1の切換え端38Aを選択させる。
【0047】この結果スイツチ回路38からは、列車6
がシステム設置区間7に進入後、その先頭が当該システ
ム設置区間7の後端部を通過して進入側速度検出装置4
及び退出側速度検出装置5によりそれぞれ検出される列
車6の走行速度が設定精度範囲内になるまで第1の速度
データD10INが出力されてこれが発光パルス発生部3
9に与えられ、この後列車6の後尾がシステム設置区間
7を通過し終えるまで第2の速度データD10OUT が出
力されてこれが発光パルス発生部39に与えられる。
【0048】そして発光パルス発生部39は、供給され
る第1又は第2の速度データD10IN、D10OUT に基
づいて、各表示端末装置31 〜3n における画像表示の
タイミング間隔(間欠表示の周期)を求め、そのタイミ
ング間隔をパルス間隔(パルス周期)とするパルスを発
生し、これを上述の発光タイミングパルスPLとして各
表示端末装置31 〜3n に送出する。
【0049】この際発光パルス発生部39は、第1又は
第2の速度データD10IN、D10OUT に基づき得られ
る列車6の速度が規定速度よりも速いときには、発光タ
イミングパルスPLのパルス間隔を当該規定速度に対応
した長さよりも短く設定し、これに対して列車6の速度
が規定速度よりも遅いときには、発光タイミングパルス
PLのパルス間隔を当該規定速度に対応した長さよりも
長く設定する。
【0050】このようにしてこの画像表示システム1で
は、進入側速度検出装置4及び退出側速度検出装置5に
より検出される列車6の走行速度に基づいて発光タイミ
ングパルスPLを生成し、当該発光タイミングパルスP
Lに基づいて各表示端末装置31 〜3n の画像表示タイ
ミングを制御する。
【0051】かかる構成に加えこの画像表示システム1
の場合、進入側速度検出装置4には速度情報保持回路4
0及びタイマ回路41が設けられている。そして比較器
37は、第1の速度データD10INに基づき得られる列
車6の速度を進入速度データD11として速度情報保持
回路40に送出するようになされている。
【0052】また比較回路37は、供給される第1及び
第2の速度データD10IN、D10OUT に基づき得られ
る上述の速度検知データの値を常時監視ようになされ、
例えば速度検知データの値が「00」から「01」を経
て「11」とならずに「00」となつた場合には、退出
側速度検出装置5が故障したものと判断して、直ちにス
イツチ回路38を制御して第3の切換え端38Aを選択
させると共に、タイマ回路41にこれを知らせる制御信
号S1を送出するようになされている。
【0053】このときタイマ回路41は、供給される制
御信号S1に基づいて予め設定された列車6の後尾が図
9(F)の状態からシステム設置区7間を通り過ぎるの
に十分な時間(以下、これをタイマ設定時間と呼ぶ)か
らのカウントダウンを開始する一方、これと同時に速度
情報保持回路40に制御信号S2を送出する。
【0054】速度情報保持回路40においては、比較回
路37から与えられる進入速度データD11を順次記憶
保持する一方、タイマ回路41から制御信号S2が与え
られると、これをトリガとして最後に記憶保持した進入
速度データD11を第3の速度データD12としてスイ
ツチ回路38の第3の切換え端38Cに送出する。
【0055】かくしてこのときスイツチ回路38からは
第3の速度データD11が出力されて発光パルス発生器
39に与えられ、当該発光パルス発生器39において第
3の速度データD12に基づいて発光タイミングパルス
PLが生成されて各表示端末装置31 〜3n に与えられ
る。
【0056】このようにしてこの画像表示システム1に
おいては、退出側速度検出装置5が故障した場合におい
ても進入側速度検出装置4により最後に検出された列車
6の速度に基づいて各表示端末装置31 〜3n に対する
画像表示のタイミング制御を行い得るようになされてい
る。
【0057】なおタイマ回路41は、この後カウント値
が「0」となると、これを知らせる制御信号S3を比較
回路37に送出する一方、比較器37はこの制御信号S
3に基づいてスイツチ回路38を制御して第1の切換え
端38Aを選択させる。
【0058】これにより像表示システム1では、列車6
がシステム設置区間7を完全に通過し終えた段階におい
て各表示端末装置31 〜3n に画像表示を停止させるこ
とができ、かくして各表示端末装置31 〜3n による不
必要な画像表示を防止しながら、続く列車6の乗客に対
する画像表示処理に備えることができるようになされて
いる。
【0059】(3)スイツチ切換え処理手順 ここで実際上比較器37は、上述のようなスイツチ回路
38の切換え制御を図12に示すスイツチ切換え処理手
順RT1に従つて実行する。
【0060】すなわち比較器37は、立ち上がり後、こ
のスイツチ切換え処理手順RT1をステツプSP0にお
いて開始し、ステツプSP1において第1及び第2の速
度範囲フイルタ36A、36Bからそれぞれ供給される
第1及び第2の速度データD10IN、D10OUT に基づ
いて速度検知データを生成した後、続くステツプSP2
においてこの速度検知データの値が「01」であるか否
かを判断する。
【0061】比較器37は、このステツプSP2におい
て否定結果を得ると、ステツプSP3に進んで当該速度
検知データの値が「10」か否かを判断し、否定結果を
得るとステツプSP1に戻り、この後ステツプSP2又
はステツプSP3において肯定結果を得るまでステツプ
SP1−SP2−SP3−SP1のループを繰り返す。
【0062】因にこのステツプSP1−SP2−SP3
−SP1のループは、比較器37の電源投入時に進入側
速度検出装置4又は退出側速度検出装置5の前を列車6
が通過している場合にその列車6については発光タイミ
ングパルスPLの生成処理を行わず、これに続く列車6
が進入側速度検出装置4の前を通過したときから上述の
ような発光タイミングパルスPLの生成処理を開始する
ためのものである。
【0063】そして比較器37は、やがて進入側速度検
出装置4の前を列車6が通過することによりステツプS
P2において肯定結果を得ると、ステツプSP4に進ん
で第1及び第2の速度データD10IN、D10OUT に基
づいて速度検知データを生成し、この後ステツプSP5
に進んで得られたこの速度検知データの値が「10」で
あるか否かを判断する。
【0064】比較器37は、このステツプSP5におい
て否定結果を得るとステツプSP6に進んで当該速度検
知データの値が「11」であるか否かを判断し、否定結
果を得るとステツプSP7に進んで当該速度検知データ
の値が「00」であるか否かを判断する。
【0065】さらに比較器37は、このステツプSP7
において否定結果を得ると、ステツプSP8に進んでこ
のときの第1の速度データD10INに基づく進入速度デ
ータD11を速度情報保持回路40に送出してこれを記
憶保持させた後ステツプSP4に戻り、この後ステツプ
SP5、ステツプSP6又はステツプSP7において肯
定結果を得るまでステツプSP4−SP5−SP6−S
P7−SP8−SP4のループを繰り返す。
【0066】そして比較器37は、やがて列車6の先頭
が退出側速度検出装置5の前を通過することによりステ
ツプSP6において肯定結果を得ると、ステツプSP9
に進んでスイツチ回路38に第2の切換え端38Bを選
択させることにより第2の速度データD10OUT を発光
パルス生成回路39に送出させる。
【0067】次いで比較器37は、ステツプSP10に
進んで供給される第1及び第2の速度データD10IN
D10OUT に基づいて速度検知データを生成する。そし
て比較器37は、この後ステツプSP11に進んで得ら
れた速度検知データの値が「00」であるか否かを判断
し、当該ステツプSP11において肯定結果を得るまで
ステツプSP10−SP11−SP10のループを繰り
返す。
【0068】さらに比較器37は、やがて列車6の後尾
が退出側速度検出装置5の前を通過し終えることにより
ステツプSP11において肯定結果を得ると、ステツプ
SP12に進んでスイツチ回路38に第1の切換え端3
8Aを選択させた後、ステツプSP13に進んでこのス
イツチ切換え処理手順RT1を終了する。
【0069】これに対して比較器37は、ステツプSP
7において肯定結果を得ると、退出側速度検出装置5に
不具合が生じたと判断し、ステツプSP14に進んでス
イツチ回路38に第3の切換え端38Cを選択させる。
【0070】次いで比較器37は、ステツプSP15に
進んでタイマ回路41に制御信号S1を送出することに
よりタイマ設定時間からのカウントダウンを開始させ、
この後ステツプSP16に進んでタイマ回路41のカウ
ント値が「0」となるのを待ち受ける。
【0071】そして比較器37は、やがてタイマ回路4
1から制御信号S3が与えられることによりこのステツ
プSP16において肯定結果を得ると、ステツプSP1
2に進んでスイツチ回路38に第1の切換え端38Aを
選択させた後、ステツプSP13に進んでこのスイツチ
切換え処理手順RT1を終了する。
【0072】なお比較器37は、ステツプSP3及びス
テツプSP5において肯定結果を得た場合には、進入側
速度検出装置4に不具合が生じたと判断してステツプS
P9に進み、この後は上述と同様にしてステツプSP9
〜ステツプSP13を処理することにより、退出側速度
検出装置5により検出された列車6の速度に基づく発光
タイミングパルスPLを生成させて、当該発光タイミン
グパルスPLに基づいて各表示端末装置31 〜3n の画
像表示タイミングを制御する。
【0073】(4)本実施の形態の動作及び効果 以上の構成において、この画像表示システム1では、進
入側速度検出装置4及び退出側速度検出装置5において
列車6の速度を検出すると共に、かくして得られた検出
された速度に基づく第1及び第2の速度データD1
IN、D10OUT を所定のタイミングで切り換えなが
ら、当該第1又は第2の速度データD10IN、D10
OUT を用いて各表示端末装置31 〜3n の画像表示タイ
ミングを制御する。
【0074】またこのとき第1の速度データD10IN
基づき得られる列車の速度を速度情報保持回路40に順
次記憶保持しながら、第1及び第2の速度データD10
IN、D10OUT に基づいて退出側速度検出装置5の不具
合の有無を常時監視し、不具合が生じた場合には退出側
速度検出装置5により検出される列車6の走行速度に代
えて、速度情報保持回路40に保持されている最後に進
入側速度検出装置4により検出された列車の速度に基づ
く第1の速度データD10INを用いて各表示端末装置3
1 〜3n の画像表示タイミングを制御する。
【0075】従つてこの画像表示システム1では、進入
側速度検出装置42に不具合が生じたときには退出側速
度検出装置5により検出される列車6の走行速度に基づ
いて仮運用できることに加え、退出側速度検出装置5に
不具合が生じた場合においても確実に各表示端末装置3
1 〜3n に静止画像を表示させることができる。なおこ
のような制御をしなければ、退出側速度検出装置5に不
具合が生じた場合に、列車6の後尾が進入側速度検出装
置4を通過し終えた段階(図9(F))で速度検知デー
タが「00」となるため各表示端末装置31 〜3n に静
止画像が表示されなくなる。
【0076】またこの画像表示システム1では、このよ
うに退出側速度検出装置5に不具合が生じた場合に進入
側速度検出装置4により最後に検出された列車6の速度
を用いて各表示端末装置31 〜3n の画像表示タイミン
グを制御するようにしているため、ほぼ列車6の走行速
度に最適なタイミングで表示端末装置31 〜3n に静止
画像を表示させることができる。
【0077】以上の構成によれば、進入側速度検出装置
4及び退出側速度検出装置5において列車6の走行速度
を検出すると共に、検出結果に基づく第1及び第2の速
度データD10IN、D10OUT を所定のタイミングで切
り換えながら、当該第1又は第2の速度データD1
IN、D10OUT を用いて各表示端末装置31 〜3n
画像表示タイミングを制御する一方、第1の速度データ
D10INに基づき得られる列車6の速度を順次記憶保持
しながら第1及び第2の速度データD10IN、D10
OUT に基づいて退出側速度検出装置5の不具合の有無を
常時監視し、不具合が発生した場合には最後に進入側速
度検出装置4により検出された列車6の速度に基づいて
各表示端末装置31 〜3n の画像表示タイミングを制御
するようにしたことにより、退出側速度検出装置5に不
具合が生じた場合においてもほぼ列車6の速度に応じた
タイミングで表示端末装置に静止画像を表示させること
ができ、かくして信頼性を向上させ得る画像表示システ
ムを実現できる。
【0078】(5)他の実施の形態 なお上述の実施の形態においては、本発明による画像表
示システム1を列車用のトンネル内に設置するようにし
た場合について述べたが、本発明はこれに限らず、例え
ば鉄道沿線の任意の場所に設置したり、遊園地等におけ
るアトラクシヨンとしての乗物の走行路に沿つて設置し
たりしても良く、要は、移動体の走行方向に沿つて設置
するのであれば、設置場所としてはこの他種々の場所を
広く適用することができる。
【0079】また上述の実施の形態においては、静止画
像を瞬間表示する画像表示手段としての表示端末装置3
1 〜3n を液晶表示パネル24を用いて構成するように
した場合について述べたが、本発明はこれに限らず、ア
レイ状に多数の発光ダイオードが配列されてなる発光ダ
イオードパネル等を用いて端末表示装置31 〜3n を構
成するようにしても良く、さらには電気的な画像情報に
基づいて画像表示を行う電子表示デバイスではなく、例
えば紙やフイルム等の記録媒体に印刷された絵や写真等
の静止画像と、これを照明する照明装置とによつて表示
端末装置31 〜3n を構築するようにしても良く、要
は、静止画像を瞬間表示できるように表示端末装置31
〜3n を構築するのであれば、その構成としてはこの他
種々の構成を広く適用することができる。
【0080】さらに上述の実施の形態においては、進入
側速度検出装置4及び退出側速度検出装置5によりそれ
ぞれ検出された列車6の走行速度に基づいて、各表示端
末装置31 〜3n の静止画像の表示タイミングを制御す
る表示タイミング制御手段としての進入側速度検出装置
4内に、進入側速度検出装置4により検出された列車6
の速度を記憶保持する記憶保持手段としての速度情報保
持回路40と、進入側速度検出装置4及び退出側速度検
出装置5によりそれぞれ検出された列車6の走行速度に
基づいて退出側速度検出装置5の不具合の有無を監視
し、当該不具合が生じたときに記憶保持手段に記憶保持
されている進入側速度検出装置4により検出された列車
6の走行速度に基づいて各表示端末装置31 〜3n の静
止画像の表示タイミングを制御する機能とを内蔵するよ
うにした場合について述べたが、本発明はこれに限ら
ず、速度情報保持回路40及びこのような機能を有する
機能ブロツクを進入側速度検出装置4の外部(例えば主
制御装置2内)に設けるようにしても良い。
【0081】さらに上述の実施の形態においては、シス
テム設置区間7を列車長Lよりも短く設定するようにし
た場合について述べたが、本発明はこれに限らず、シス
テム設置区間7の全域に亘つてほぼ列車6の速度に応じ
て各表示端末装置31 〜3の静止画像の表示タイミン
グを制御することができるのであれば、システム設置区
間7を列車長Lよりも長く設定するようにしても良い。
【0082】さらに上述の実施の形態においては、シス
テム設置区間7の進入側端部近傍において列車の走行速
度を検出する第1の速度検出手段としての進入側速度検
出装置4を図7のように構築し、システム設置区間7の
退出側端部近傍において列車の走行速度を検出する第2
の速度検出手段としての退出側速度検出装置5を図7の
速度センサ部30と同様に構築するようにした場合につ
いて述べたが、本発明はこれに限らず、この他種々の構
成を広く適用できる。
【0083】
【発明の効果】上述のように本発明によれば、画像表示
装置において、移動体の走行方向に沿つて設定された設
置区間内に所定間隔で配置され、それぞれ静止画像を瞬
間表示する複数の画像表示手段と、第1及び第2の速度
検出手段によりそれぞれ検出された設置区間の進入側端
部近傍及び退出側端部近傍における移動体の速度に基づ
いて各画像表示手段の静止画像の表示タイミングを制御
する表示タイミング制御手段と、第1の速度検出手段に
より検出された移動体の走行速度を記憶保持する記憶保
持手段とを設け、表示タイミング制御手段が、第1及び
第2の速度検出手段によりそれぞれ検出された移動体の
走行速度に基づいて第2の速度検出手段の不具合の有無
を監視し、当該不具合が生じたときに第2の速度検出手
段により検出された移動体の走行速度に代えて、記憶保
持手段に記憶保持されている第1の速度検出手段により
検出された移動体の走行速度に基づいて各画像表示手段
の静止画像の表示タイミングを制御するようにしたこと
により、第2の速度検出手段に不具合が生じた場合にお
いても各画像表示手段に静止画像を確実に表示させるこ
とができ、かくして信頼性を向上させ得る画像表示装置
を実現できる。
【0084】また本発明によれば、画像表示方法におい
て、移動体の走行方向に沿つて設置された設置区間内に
それぞれ静止画像を瞬間表示する複数の画像表示手段を
所定間隔で配置する第1のステツプと、設置区間の進入
側端部近傍及び退出側端部近傍においてそれぞれ移動体
の走行速度を検出し、当該検出した設置区間の進入側端
部近傍及び退出側端部近傍における移動体の走行速度に
基づいて各画像表示手段の静止画像の表示タイミングを
制御すると共に、検出した設置区間の進入側端部近傍に
おける移動体の走行速度を記憶保持しながら、設置区間
の進入側端部近傍及び退出側端部近傍における移動体の
走行速度に基づいて設置区間の退出側端部近傍における
移動体の走行速度検出の不具合の有無を監視し、当該不
具合が生じたときに設置区間の退出側端部近傍において
検出した移動体の走行速度に代えて、記憶保持している
設置区間の進入側端部近傍における移動体の走行速度に
基づいて各画像表示手段の静止画像の表示タイミングを
制御する第2のステツプとを設けるようにしたことによ
り、設置区間の退出側端部近傍における移動体の走行速
度検出に不具合が生じた場合においても各画像表示手段
に静止画像を確実に表示させることができ、かくして信
頼性を向上させ得る画像表示方法を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態による画像表示システムの全体構
成を示すブロツク図である。
【図2】発光タイミングパルスを示す波形図である。
【図3】乗客によつて観察される動画像の説明に供する
概念図である。
【図4】規定速度及び端末表示装置間隔等の具体的な数
値例を示す図表である。
【図5】主制御装置の構成を示すブロツク図である。
【図6】表示端末装置の構成を示すブロツク図である。
【図7】進入側速度検出装置の構成を示すブロツク図で
ある。
【図8】映像間距離の検出動作の説明に供する略線図で
ある。
【図9】システム設置区間を通過する列車の位置の推移
を示す略線図である。
【図10】列車の位置と第1及び第2の速度データ等と
の関係を示す図表である。
【図11】列車の位置と速度検知データの値との関係を
示す図表である。
【図12】スイツチ切換え処理手順を示すフローチヤー
トである。
【符号の説明】
1……画像表示システム、2……主制御装置、31 〜3
n ……表示端末装置、4……進入側速度検出装置、5…
…退出側速度検出装置、6……列車、7……システム設
置区間、30……速度センサ部、36A、36B……速
度範囲フイルタ、37……比較器、38……スイツチ回
路、38A〜38C……切換え端、39……発光パルス
発生部、40……速度情報保持回路、41……タイマ回
路、D1……画像データ、D2IN、D11……進入速度
データ、D2OUT ……退出速度データ、D10IN、D1
OUT 、D12……速度データ、PL……発光タイミン
グパルス。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】移動体の走行方向に沿つて設定された設置
    区間内に所定間隔で配置され、それぞれ静止画像を瞬間
    表示する複数の画像表示手段と、 上記設置区間における上記移動体の進入側端部近傍に配
    置され、上記移動体の走行速度を検出する第1の速度検
    出手段と、 上記設置区間における上記移動体の退出側端部近傍に配
    置され、上記移動体の走行速度を検出する第2の速度検
    出手段と、 上記第1の速度検出手段により検出された上記移動体の
    走行速度と上記第2の速度検出手段により検出された上
    記移動体の走行速度とに基づいて、各上記画像表示手段
    の上記静止画像の表示タイミングを制御する表示タイミ
    ング制御手段と、 上記第1の速度検出手段により検出された上記移動体の
    走行速度を記憶保持する記憶保持手段とを具え、 上記表示タイミング制御手段は、 上記第1の速度検出手段により検出された上記移動体の
    走行速度と上記第2の速度手段により検出された上記移
    動体の走行速度とに基づいて上記第2の速度検出手段の
    不具合の有無を監視し、当該不具合が生じたときに上記
    第2の速度検出手段により検出された上記移動体の走行
    速度に代えて、上記記憶保持手段に記憶保持されている
    上記第1の速度検出手段により検出された上記移動体の
    走行速度に基づいて各上記画像表示手段の上記静止画像
    の表示タイミングを制御することを特徴とする画像表示
    装置。
  2. 【請求項2】上記表示タイミング制御手段は、 上記第2の速度検出手段に不具合が生じたときに、上記
    第2の速度検出手段により検出された上記移動体の走行
    速度に代えて、上記記憶保持手段に記憶保持されている
    上記第1の速度検出手段により最後に検出された上記移
    動体の走行速度に基づいて各上記画像表示手段の上記静
    止画像の表示タイミングを制御することを特徴とする請
    求項1に記載の画像表示装置。
  3. 【請求項3】移動体の走行方向に沿つて設定された設置
    区間内にそれぞれ静止画像を瞬間表示する複数の画像表
    示手段を所定間隔で配置する第1のステツプと、 上記設置区間の上記移動体の進入側端部近傍及び退出側
    端部近傍においてそれぞれ上記移動体の走行速度を検出
    し、当該検出した上記設置区間の上記進入側端部近傍に
    おける上記移動体の走行速度と上記設置区間の上記退出
    側端部近傍における上記移動体の走行速度とに基づいて
    各上記画像表示手段の上記静止画像の表示タイミングを
    制御すると共に、検出した上記設置区間の上記進入側端
    部近傍における上記移動体の走行速度を記憶保持しなが
    ら、検出した上記設置区間の上記進入側端部近傍におけ
    る上記移動体の走行速度と上記設置区間の上記退出側端
    部近傍における上記移動体の走行速度とに基づいて上記
    設置区間の上記退出側端部近傍における上記移動体の走
    行速度検出の不具合の有無を監視し、当該不具合が生じ
    たときに上記設置区間の上記退出側端部近傍において検
    出した上記移動体の走行速度に代えて、上記記憶保持し
    ている上記設置区間の上記進入側端部近傍における上記
    移動体の走行速度に基づいて各上記画像表示手段の上記
    静止画像の表示タイミングを制御する第2のステツプと
    を具えることを特徴とする画像表示方法。
  4. 【請求項4】上記第2のステツプでは、 上記設置区間の上記退出側端部近傍における上記移動体
    の走行速度検出に不具合が生じたときに、上記設置区間
    の上記退出側端部近傍において検出された上記移動体の
    走行速度に代えて、記憶保持している上記設置区間の上
    記進入側端部近傍において最後に最後に検出した上記移
    動体の走行速度に基づいて各上記画像表示手段の上記静
    止画像の表示タイミングを制御することを特徴とする請
    求項3に記載の画像表示方法。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015535948A (ja) * 2012-09-24 2015-12-17 デジタル・アンダーグラウンド・メディア・インコーポレイテッド 動いている観察者によって見られる発光エレメントアレイを使用する表示画像中のフリッカの制御

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JP2015535948A (ja) * 2012-09-24 2015-12-17 デジタル・アンダーグラウンド・メディア・インコーポレイテッド 動いている観察者によって見られる発光エレメントアレイを使用する表示画像中のフリッカの制御

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