JP2006110774A - 液体吐出ヘッドの吐出特性測定方法および飛翔液滴速度測定装置 - Google Patents

液体吐出ヘッドの吐出特性測定方法および飛翔液滴速度測定装置 Download PDF

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正治 岡部
Yuji Tsuruoka
裕二 鶴岡
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Abstract

【課題】液体吐出方式の記録ヘッドから吐出される液滴の速度を高精度で測定する。
【解決手段】記録ヘッド13から吐出される液滴1に、ストロボ光源17からパルス光を照射してCCDカメラ15で撮像すると同時に、2つのレーザダイオード(LD1 26、LD2 27)からレーザ光束2a、2bを照射し、液滴1による反射光3をフォトセンサ14に入射させ、液滴1が各レーザ光束2a、2bを通過するタイミングの時間差と、レーザ光束2a、2b間の離間距離Lを用いて液滴1の速度を算出する。記録ヘッド13から吐出される液滴ごとにその速度を高精度で測定できる。
【選択図】図1

Description

本発明は、インクジェットプリンタ等液体吐出記録装置に搭載される液体吐出ヘッドの吐出特性として、吐出された飛翔液滴の速度を測定する液体吐出ヘッドの吐出特性測定方法および飛翔液滴速度測定装置に関するものである。
従来、インクジェットプリンタ等液体吐出記録装置の液体吐出ヘッドから吐出される液滴の速度や吐出方向などの吐出特性を測定する装置としては、特許文献1および特許文献2に開示されるものがある。両者とも図9に示すように、記録ヘッド113から吐出された液滴101を側面からストロボ光源117でパルス照明し、その瞬間の画像を反対側に設けた対物レンズ125を通してCCDカメラ115で撮像して液滴101の画像を取得し、その液滴画像の中心位置から吐出速度あるいは吐出方向を求めるというもので、両者の違いは吐出速度および吐出方向の求め方にある。
特許文献1に開示されたものは、液滴位置を求める前に、予めその液滴が吐出されるノズル位置を求めておき、その位置を基準としたときの液滴位置と吐出タイミングからストロボ光源を発光させるまでの時間により吐出速度および吐出方向を求めている。
一方、特許文献2に開示されたものは、時間差を設けてストロボ光源を複数回発光させ、各発光のタイミングで撮像した複数枚の液滴画像から液滴の中心位置を求め、複数の液滴中心間の相対位置とそれぞれのタイミングの時間差とから吐出速度および吐出方向を求めている。
特開平11−105307号公報 特開平11−227172号公報
しかしながら、インクジェットプリンタ等の液体吐出ヘッドから吐出される液滴の速度を測定する場合、特許文献2に開示された、複数枚の液滴画像から液滴中心位置を求める方法では、対象としている液滴が同じノズルから吐出された同じ液滴ではなく、連続して吐出されたときの異なる液滴を用いて吐出速度を求めている。つまり、CCDカメラにて撮像した複数枚の液滴画像ではCCDカメラの1フレーム内に複数の液滴像を取り込むことができないため、複数フレームに異なる液滴の液滴像を取り込むようにしている。一般的にこのようなCCDカメラで撮像した液滴画像は、観察を目的として使用されることが多いため、液滴の速度測定に利用する場合は、どの液滴も一様に同じ吐出速度であると言う前提で複数の液滴像を用いて計測している。また、CCDカメラの1フレーム内に複数の液滴像を取り込むことができたとしても、取り込んだ液滴画像から液滴中心位置を求めて吐出速度を計算する処理を高速に行うか、あるいは取り込んだ液滴画像を保存しておき、測定処理が終了してから吐出速度の計算を行わなければ、連続で吐出している全てのイベントの吐出速度を測定することができず、正確に液滴の吐出速度を測定したとは言えない。
本発明は上記従来の技術の有する未解決の課題に鑑みてなされたものであり、液体吐出ヘッドから連続的に吐出される液滴すべてについて極めて高精度に液滴の速度を測定して吐出性能を評価できる液体吐出ヘッドの吐出特性測定方法および飛翔液滴速度測定装置を提供することを目的とするものである。
上記の目的を達成するため、本発明の液体吐出ヘッドの吐出特性測定方法は、液体吐出ヘッドから吐出される液滴の飛翔経路上の互いに離間した少なくとも2つの位置を、それぞれパルス発光する2つの照明手段によって照明し、各照明位置を前記液滴が通過するタイミングを検出する工程と、前記2つの照明位置で検出された液滴通過のタイミングの時間差および前記2つの照明位置の離間距離から液滴の速度を算出する工程と、を有することを特徴とする。
液体吐出ヘッドから吐出される液滴に対して、液滴の飛翔状態を観察するためのストロボ光源を用いた観察手段とは別に、レーザダイオード等の少なくとも2つの照明手段を用いてパルス光を互いに異なる照明位置へ照射し、2つの照明位置で液滴の反射光を検出し、検出信号の立ち上がり検出・立ち下がり検出・中間点検出などのタイミングを選択してその時間差を用いて液滴速度の算出を行うものであるため、連続で吐出している全てのイベントの液滴速度を正確に測定することが可能となり、かつ、センサ信号のノイズによる誤検知を低減し、測定精度を大幅に向上させることができる。
本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1の(a)は、一実施の形態による飛翔液滴速度測定装置の光学系を示すもので、液体吐出ヘッドである記録ヘッド13から吐出される液滴1の飛翔状態を観察するための液滴観察系と、液滴1の飛翔速度を計測するための速度測定系を有し、同図の(b)は、液滴1の飛翔速度を計測する方法を説明する図である。
(液滴観察系)
図1の(a)に示すように、記録ヘッド13から吐出される液滴1の飛翔状態を観察するために光源としてストロボ光源17を使用している。このストロボ光源17のパルス発光は、記録ヘッド13から液滴1が吐出されてから、ある一定時間後に行うようにしている。ストロボ光源17が発光された瞬間の液滴1の飛翔画像は、対物レンズ25を使用して観察手段であるCCDカメラ15で撮像して静止画像として取り込んでいる。この対物レンズ25は、ストロボ光源17と対向する位置に配置されており、ストロボ光源17と対物レンズ25の間を液滴1が飛翔するようになっている。
図6は、このときの表示画面の一例であり、ストロボ光源17が発光された瞬間の液滴1の飛翔画像を液滴像4のようにモニタ画面上で観察することができる。なお、画面の左端には記録ヘッド13のヘッドフェイス面5があり、液滴1は画面に向かって左から右へ飛翔している。
(速度測定系)
速度測定系では記録ヘッド13から吐出される液滴1の飛翔速度を計測するため、光源としてレーザ光源21を採用している。このレーザ光源21はストロボ光源17の光軸に対して8°〜10°の角度を持って配置され、そのレーザ光は飛翔している液滴1に照射されるように位置調整がなされている。レーザ光源21には2つの照明手段であるレーザダイオード1(LD1 )26およびレーザダイオード2(LD2 )27が液滴1の吐出方向に対して所定の間隔(離間距離)Lを置いて配置されている。これにより、1液滴の飛翔過程において、LD1 26によるレーザ光束2aを通過したあと、しばらく飛翔してからLD2 27によるレーザ光束2bを通過することになる。
これら2つのレーザ光束2a、2bを液滴1が通過したときに生じる反射光3は対物レンズ25を通して2分割鏡筒23で概直角に折り曲げられ、一方は検出手段であるフォトセンサ14に受光され、もう一方はCCDカメラ15に撮像される。図7は、このときの撮像画像の一例を示すもので、LD1 26、LD2 27による照明位置である照射域7、8において液滴1の反射光3が液滴軌跡像9として観察できる。なお、このときストロボ光源17を同時発光させれば図6の液滴像4上に反射光による液滴軌跡像9が重畳して表示される。
(速度計測方法)
図1の(b)は記録ヘッド13から吐出された液滴1の速度測定方法を説明するために、同図の(a)に示した速度測定系のみを簡略化して示す模式図である。前述のように液滴1の飛翔経路上の2つの照明位置を照明するように2本のレーザ光束2a、2bが吐出方向に対して離間距離Lで出射される。記録ヘッド13から吐出された液滴1は最初に上流側のLD1 26のレーザ光束2aを通過して、その反射光3がフォトセンサ14に到達して検知され、しばらく飛翔した後、今度は下流側のLD2 27のレーザ光束2bを通過して同様にしてフォトセンサ14でその反射光3が検知される。したがって、フォトセンサ14の出力信号から、液滴1がLD1 26、LD2 27のレーザ光束2a、2bを通過したタイミングの時間差Tを求めれば、液滴1の速度Vは以下の式
V=L/T ・・・・・(1)
から求めることができる。
図2は一実施例による飛翔液滴速度測定装置を示すもので、その全体構成を液滴観察系と速度測定系に分けて詳しく説明する。ここで、図2に示された液滴速度測定装置の液滴観察系を例えばホームポジションに備え、記録ヘッドの走査系や記録がなされる記録媒体の搬送系等を具備する液体吐出記録装置を構成することもできる。
(液滴観察系)
パソコン10はヘッドコントローラ12に対して記録ヘッド13に所望の吐出をさせるための吐出条件を送信する。ヘッドコントローラ12はその吐出条件にしたがって記録ヘッド13に配設された吐出ヒータを駆動する信号に作成して記録ヘッド13を駆動する。吐出ヒータの駆動により記録ヘッド13から吐出された液滴は記録ヘッド13の吐出口近傍において吐出方向に対して概直交する方向からストロボ光源17により照明される。ストロボ光源17と対向する側には対物レンズ25、2分割鏡筒23およびCCDカメラ15が設けられており、ストロボ光源17により透過照明された液滴のシルエット像がCCDカメラ15に撮像される。
CCDカメラ15のビデオ出力はパソコン10内の画像グラバー29を介してモニタ16に接続されており、ストロボ光源17がパルス発光した瞬間の飛翔液滴画像をモニタ16上で観察することができる。ストロボ光源17のパルス発光タイミングは同期回路11により生成される。同期回路11はヘッドコントローラ12からの駆動タイミングと、パソコン10から指定される発光遅延時間とにより、駆動タイミングから発光遅延時間経過したトリガー信号をストロボ電源18に出力する。よって、ストロボ光源17は駆動タイミングから発光遅延時間経過した瞬間にパルス発光することになる。
なお、ストロボ光源17の発光時間は約100nsであるため、通常の記録ヘッドから吐出される液滴速度(=数10m/s程度)では、液滴像にブレが生じることはほとんどない。また、CCDカメラの1フレーム内で複数回ストロボ発光するとモニタ16上で複数の液滴の多重画像となって見にくくなるため、本実施例では、図4のタイミングチャートに示すようにCCDカメラ15からカメラ同期信号を受けて、ストロボ発光タイミング信号を間引いて1フレーム内で1回しかパルス発光しないようにストロボ同期を生成する間引き回路が同期回路11に設けられている。
(速度測定系)
記録ヘッド13から吐出される液滴を照明する手段として、ストロボ光源17とは別に、速度測定系ではレーザ光源21が用意されている。レーザ光源21はストロボ光源17と同様に液滴の吐出方向に対して概直交する方向から液滴を照明する。レーザ光源21には2つのレーザダイオードLD1 26およびLD2 27が液滴の吐出方向に対して間隔(離間距離)Lを置いて配置されている。よって、1液滴の飛翔過程において、液滴はLD1 26によるレーザ光束2aを通過したあと、しばらく飛翔してからLD2 27のレーザ光束2bを過ぎることになる。これら2つのレーザ光束2a、2bを液滴が通過したときに生じる反射光は対物レンズ25を通して2分割鏡筒23で概直角に折り曲げられフォトセンサ14に到達する。よって、フォトセンサ14の出力信号には液滴によって生じた反射光に比例した信号が得られる。
なお、本実施例では2つのレーザ光束2a、2bを1つのフォトセンサ14で検知しているため、2つのレーザが同時に発光していると、どちらのレーザ光束を液滴が通過したのか判断がつかない。そこで、液滴が各レーザ光束2a、2bを過ぎるタイミングでパルス発光するようにしている。このパルス発光タイミングはストロボ光源17と同様に同期回路11によって生成され、パソコン10からの指令によりヘッドコントローラ12から受けた駆動タイミングから発光遅延時間を経過したタイミングをLD1 26、LD2 27の照明制御手段であるLDドライバ19、20にそれぞれ出力して、図4のタイミングチャートのLD1 、LD2 発光ゲートで示すようなタイミングを実現している。
次にフォトセンサ14の出力信号を受けて実際に液滴通過のタイミングを検出するための液滴検出回路について、図3に示すブロック図および図5のタイミングチャートを参照しながら説明する。フォトセンサ14の出力信号はアンプ24で増幅され、A/Dコンバータ28で8ビットのデジタル信号に変換された後、立ち上がり検知回路31および41、立ち下がり検知回路32および42にそれぞれ入力される。立ち上がり検知回路31および立ち下がり検知回路32はともに検出ゲート1がHighの区間でのみ検知動作を行うようになっている。
図5に示すように、検出ゲート1のHigh区間はLD1 発光ゲートの区間内に設定されているため、立ち上がり検知回路31および立ち下がり検知回路32はLD1 26のレーザ光束2aが検知した信号についてのみ処理がなされる。立ち上がり検知回路31は検出ゲート1の区間において閾値1を最初に越えたタイミングを検知し、カウンタ33により駆動タイミングからの経過時間をカウントして、その経過時間t1をメモリ35に記憶する。それと同時に立ち下がり検知回路32も同様に閾値1を最初に下回ったタイミングを検知し、駆動タイミングからの経過時間t2をメモリ36に記憶する。閾値1および閾値2の設定値は図5に示したようにセンサ信号のピーク値に対して、70%〜80%ぐらいの値を別々に設定しておくようにする。
LD2 27のレーザ光束2bが検知した信号についても同様に閾値2を用いて、メモリ45に立ち下がりタイミングまでの経過時間t3が、そしてメモリ46には立ち下がりタイミングまでの経過時間t4が記憶される。なお、立ち上がりおよび立ち下がりの経過時間t1〜t4は連続的に吐出している液滴毎に検出されるため、メモリ35、36、45、46のアドレスバスには駆動タイミング信号をカウンタ30によりカウントしたカウント値が接続されており、吐出液滴の順番にしたがってアドレスがインクリメントされるようになっている。このようにして、メモリに書き込まれた内容は一連の計測が終了すると、今度はパソコン10から内容を読み出すことができるようになっている。
(液滴速度の算出方法)
液滴速度の算出方法について、図5の液滴検出回路のタイミングチャートを参照しながら説明する。前項で説明したように記録ヘッド13から吐出される液滴に対して、吐出液滴の順番にしたがって立ち上がりおよび立ち下がりの経過時間t1〜t4がメモリに書き込まれている。例えばt1〜t4までのデータがそれぞれ00000Hから0FFFFH番地までがt1、10000Hから1FFFFH番地までがt2、20000Hから2FFFFH番地までがt3、30000Hから3FFFFH番地までがt4と格納されているとすると、一連の計測が終了した後、パソコン10では、最初の液滴に関する経過時間t1〜t4を読み出すため、アドレスの00000H番地からt1、10000H番地からt2、20000H番地からt3、30000H番地からt4のデータを読み出すことになる。
そして、1吐出液滴あたり1ワード(2バイト)のメモリを使用しているため、次の液滴に関する経過時間t1〜t4は、それぞれ00001H加算したアドレスから読み出すようにする。このようにして読み出されたt1〜t4のデータを使って、まず立ち上がりの経過時間を使って液滴速度を算出する場合は、検出ゲート1区間内の立ち上がりt1と、検出ゲート2区間内の立ち上がりt3を使用して、両者の時間差(t3−t1)が図1の(b)で示した離間距離Lの移動時間となる。つまり、液滴速度をV1とすると、以下の式で表わされる。
V1=L/(t3−t1) ・・・・・(2)
また、立ち下がりの経過時間を使って吐出速度を算出する場合は、検出ゲート1区間内の立ち下がりt2と、検出ゲート2区間内の立ち下がりt4を使用して、両者の時間差(t4−t2)が図1の(b)で示した離間距離Lの移動時間となる。つまり、液滴速度をV2とすると、以下の式で表わされる。
V2=L/(t4−t2) ・・・・・(3)
さらに、センサ信号のノイズによる誤検知を防止し、離間距離Lの移動時間の精度を向上するため、立ち上がりと立ち下がりの中間点を使って吐出速度を算出する方法を説明する。この場合は、検出ゲート1区間内の中間点(t1+t2)/2と、検出ゲート2区間内の中間点(t3+t4)/2を使用して、両者の時間差((t3+t4/2)−(t1+t2)/2)が図1の(b)で示した離間距離Lの移動時間となる。つまり、液滴速度をV3とすると、以下の式で表わされる。
V3=L/((t3+t4)/2−(t1+t2)/2)・・・・・(4)
(発光ゲートおよび検出ゲートの設定方法)
図8はゲート手段である発光ゲートおよび検出ゲートの設定を行うための設定表示例であり、図5の液滴検出回路のタイミングチャートと図7の発光ゲート確認表示例を参照しながら説明する。
図8は、図6と同様にストロボ光源17が発光された瞬間の液滴の飛翔画像を液滴像4としてモニタ画面に表示した例で、画面の左端には記録ヘッド13のヘッドフェイス面5があり、液滴は水平ライン6に沿って左から右へ飛翔している。なお、駆動タイミングからストロボ光源17が発光されるまでの発光遅延時間が短いほど、画面の左側付近に液滴像4が見え、発光遅延時間が長くなるにしたがって、画面の右側に液滴像4が移動していく。画面中の矩形域はLD1 26の照射域7とLD2 27の照射域8を表している。なおこの矩形域の設定方法は後述する。
図8の(a)では、図5で示したLD1 発光ゲートと検出ゲート1の立ち上がりタイミングの設定を行うため、LD1 26の照射域7に液滴像4が入る直前になるように発光遅延時間を調節する。つまり、図8の(a)で示した液滴像4の位置が図5で示したストロボ発光タイミングがHighになった位置に相当し、この発光遅延時間が図5で示したTL1であり、駆動タイミングからLD1 26の発光開始までの時間に相当する。図5で示したTG1はTL1と同じ値でも構わないが、レーザ光源21の発光時のノイズや安定時間を考慮して、TL1より少し遅らせた時間を設定する。
次に図8の(b)では、図5で示したLD1 発光ゲートと検出ゲート1の立ち下がりタイミングを設定するため、LD1 26の照射域7を液滴像4が抜けた直後になるように発光遅延時間を調節する。この発光遅延時間からTL1を差し引いた時間が図5で示したTL2であり、LD1 26の発光開始から終了までの時間に相当する。このとき図5で示したTG2はTL2と同じ値でも構わないが、先のTG1とTL1の関係と同様の考えで、TL2より少し短い時間をTG2に設定する。その後図8の(c)では図5で示したTL3およびTG3の設定、図8の(d)では図5で示したTL4およびTG4の設定を行う。
以上説明したように、ストロボ光源17が発光された瞬間の液滴の飛翔画像をモニタ画面で確認しながら、LD1 26およびLD2 27の発光ゲートとそれぞれの検出ゲートを簡単に設定することが可能になる。またこのようにして設定した発光ゲートを用いて、レーザ光源21から液滴へ照射すると、図7に示した液滴軌跡像9のようにLD1 26の照射域7内とLD2 27の照射域8内で白く光って見えることも確認できる。なお通常は図7に示すようにモニタ上の中央付近を液滴が飛翔するように記録ヘッド13の位置を調整するが、レーザ光源21から液滴に照射されるレーザ光束2a、2bは、多少上下した位置に照射されていてもフォトセンサ14で反射光を検出できるようになっている。
(照射域の設定方法)
次に図7のLD1 26の照射域7とLD2 27の照射域8を表した矩形域の設定方法について説明する。まず、LD1 26を連続発光して、記録ヘッド13から吐出している液滴へ照射する。すると、図7に示した液滴軌跡像9のように白く光って見える領域がモニタ16上で確認することができる。この液滴軌跡像9の横幅がLD1 26の照射域7の横方向の領域に相当する。
次に記録ヘッド13の位置を上下させて、液滴軌跡像9を移動させ、液滴軌跡像9がモニタ画面で確認できる最上位と最下位の位置を確認する。ここで確認できた最上位と最下位の位置がLD1 26の照射域7の縦方向の領域に相当する。このようにして横方向と縦方向の領域が確認できたら、パソコン10からオーバーレイ表示させ、LD1 26の照射域7を表した矩形域を設定できるようにする。LD2 27の照射域8の矩形域についてもLD1 26の照射域7と同様に設定する。
一実施の形態による飛翔液滴速度測定装置を示すもので、(a)は装置の光学系を示す模式図、(b)は液滴速度を測定する方法を説明する説明図である。 一実施例による飛翔液滴速度測定装置の全体を説明するブロック図である。 液滴検出回路を示すブロック図である。 同期回路のタイミングチャートを示す図である。 液滴検出回路のタイミングチャートを示す図である。 液滴の観察画面を示す図である。 発光ゲートを確認する画面を示す図である。 発光ゲートと検出ゲートの設定方法を説明する図である。 一従来例を説明する図である。
符号の説明
1 液滴
2a、2b レーザ光束
3 反射光
4 液滴像
5 ヘッドフェイス面
6 水平ライン
7 LD1 の照射域
8 LD2 の照射域
9 液滴軌跡像
10 パソコン
11 同期回路
12 ヘッドコントローラ
13 記録ヘッド
14 フォトセンサ
15 CCDカメラ
16 モニタ
17 ストロボ光源
18 ストロボ電源
19、20 LDドライバ
21 レーザ光源
22 液滴検出回路
23 2分割鏡筒
24 PDアンプ
25 対物レンズ
26 LD1 (レーザダイオード1)
27 LD2 (レーザダイオード2)
28 A/Dコンバータ
29 画像グラバー
31、41 立ち上がり検知回路
32、42 立ち下がり検知回路
30、33、34、43、44 カウンタ
35、36、45、46 メモリ

Claims (11)

  1. 液体吐出ヘッドから吐出される液滴の飛翔経路上の互いに離間した少なくとも2つの位置を、それぞれパルス発光する2つの照明手段によって照明し、各照明位置を前記液滴が通過するタイミングを検出する工程と、
    前記2つの照明位置で検出された液滴通過のタイミングの時間差および前記2つの照明位置の離間距離から液滴の速度を算出する工程と、
    を有することを特徴とする液体吐出ヘッドの吐出特性測定方法。
  2. 液体吐出ヘッドから吐出される液滴の飛翔経路上の異なる位置をそれぞれ照明する少なくとも2つの照明手段と、前記2つの照明手段をそれぞれパルス発光させるための照明制御手段と、前記2つの照明手段による前記飛翔経路上の2つの照明位置をそれぞれ液滴が通過したタイミングを検出する検出手段と、を有し、
    前記検出手段の出力に基づいて、前記2つの照明位置における液滴通過のタイミングの時間差および前記2つの照明位置の離間距離から液滴の速度を算出することを特徴とする飛翔液滴速度測定装置。
  3. 前記検出手段は、検出動作をON/OFF制御するための検出ゲートを有することを特徴とする請求項2記載の飛翔液滴速度測定装置。
  4. 前記検出手段は、前記2つの照明位置を液滴が通過したときに生じる反射光を検知し、その検知信号から液滴通過のタイミングを検出することを特徴とする請求項2または3記載の飛翔液滴速度測定装置。
  5. 前記検知信号が前記検出ゲートの区間において所定の閾値以上になったタイミングを液滴通過のタイミングとすることを特徴とする請求項2ないし4いずれか1項記載の飛翔液滴速度測定装置。
  6. 前記検知信号が前記検出ゲートの区間において所定の閾値以下になったタイミングを液滴通過のタイミングとすることを特徴とする請求項2ないし4いずれか1項記載の飛翔液滴速度測定装置。
  7. 前記検知信号が前記検出ゲートの区間において所定の閾値以上になったタイミングと所定の閾値以下になったタイミングとの中間点を液滴通過のタイミングとすることを特徴とする請求項2ないし4いずれか1項記載の飛翔液滴速度測定装置。
  8. 前記照明位置を液滴が通過したときに生じる反射光を受光して液滴の軌跡像を観察するための観察手段を具備していることを特徴とする請求項2ないし7いずれか1項記載の飛翔液滴速度測定装置。
  9. 前記観察手段が、飛翔する液滴をパルス照明するためのストロボ光源を有し、前記ストロボ光源がパルス発光した瞬間の液滴像を観察できることを特徴とする請求項8記載の飛翔液滴速度測定装置。
  10. 前記液滴像の相対位置と前記ストロボ光源のパルス発光タイミングに従って、各照明手段をパルス発光させるタイミングを設定することを特徴とする請求項9記載の飛翔液滴速度測定装置。
  11. 請求項2記載の飛翔液滴速度測定装置と、液体吐出ヘッドと、前記液体吐出ヘッドによって記録がなされる記録媒体の搬送系と、を具備することを特徴とする液体吐出記録装置。
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