JP2000010379A - 多色画像形成装置及び多色画像形成方法 - Google Patents

多色画像形成装置及び多色画像形成方法

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JP2000010379A JP10173470A JP17347098A JP2000010379A JP 2000010379 A JP2000010379 A JP 2000010379A JP 10173470 A JP10173470 A JP 10173470A JP 17347098 A JP17347098 A JP 17347098A JP 2000010379 A JP2000010379 A JP 2000010379A
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image forming
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Mitsuhide Nakamura
光秀 中村
Masahiko Hozumi
正彦 穂積
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 感光体上の不可避な欠陥が必要以上に大き
な画像とならないようにして、視覚上目立たないように
することができる多色画像形成装置及び多色画像形成方
法の提供。 【解決手段】感光体ドラム30に1色のカラートナー画
像を形成した後、中間転写体20に転写する動作を各色
毎に繰り返して行い、カラープリントを作成する多色画
像形成において、各色の画像の感光体への書き込みの際
に、感光体のプロセス方向で各色の画像書き込み開始位
置を異ならせる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、カラープリンタ等
の多色画像形成装置において、感光体に対して複数の色
の異なるトナーを収容する現像装置を配置し、感光体に
1色のカラートナー画像を形成した後、紙や中間転写体
に転写する動作を各色毎に繰り返して行い、全部の色の
カラートナー画像を転写してカラープリントを作成する
技術に関し、特に、感光体にカラートナー画像を形成す
るタイミングを制御する多色画像形成装置及び多色画像
形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】カラープリンタやカラー複写機等の画像
形成装置においては、一般に、用紙に対して複数色のカ
ラートナー画像を重ねて転写する手段と、カラートナー
画像を担持する用紙を定着装置を通して定着し、カラー
プリントを作成する手段で構成されている。
【0003】例えば、特公昭59−17416号公報に
示される画像形成装置のように、1つの感光体を保持し
た回転ドラムと、複数の現像装置と、転写部材を保持す
る転写体とを組み合わせた装置も多く用いられている。
このような画像形成装置では、転写体と回転ドラムとを
実質的に同径にし、同期して回転させることにより、感
光体上に1色目の静電潜像を形成した後、転写体を1回
転させて静電潜像を転写し、この転写した静電潜像を現
像する動作を各色毎に繰り返して色ずれを防止しながら
画像形成を行っている。
【0004】また、特開平4−119372号公報や特
開平7−325455号公報等には、ベルト状感光体と
ベルト状中間転写体とを組み合わせて配置し、ベルト状
感光体上に1色のカラートナー画像を形成した後、中間
転写体にカラートナー画像を転写する動作を各色毎に繰
り返して行い、全部のカラートナー画像を中間転写体に
重ねて転写したあとで、用紙に転写し、定着装置に向け
て送り出すような画像形成装置が提案されている。この
ようなベルト状感光体を用いてカラートナー画像を作成
する画像形成装置では、中間転写体に対して各色を重ね
て転写する際に、色ずれが生じないようにするため、中
間転写体に基準マークを設定することが行われている。
そして、中間転写体を回転させる都度、中間転写体に設
けた基準マークを検知して、その検知信号を用いて次の
画像の書き込みのタイミングを設定するようにしてい
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが前述の特公昭
59−17416号公報記載の画像形成方法では、基本
的には大きな色ずれはおこさないが、各色毎に数十μm
のずれはギアの精度等の理由により発生する。各カラー
画像全体が数十μm程度ずれていても、視覚的に画像全
体としては違和感は生じない。しかしながら、感光体上
に感光体の製造過程中に生じる不可避な100μm程度
の欠陥が存在した場合、本来100μm程度の欠陥がず
れて並んでしまい、200〜300μmの欠陥としてプ
リントされてしまい、視覚的には非常に目立つものとな
ってしまうという問題がある。
【0006】また、前述の特開平4−119372号公
報及び特開平7−325455号公報記載の画像形成方
法では、中間転写ベルトに基準マークを設定し、中間転
写体を回転させる都度、中間転写体に設けた基準マーク
を検知して、その検知信号を用いて次の画像の書き込み
のタイミングを設定するようにしている。そのため、こ
の方法でも色ずれは、画像全体として視覚的に違和感は
生じない。しかしながら、感光体の製造過程中に感光体
上に生じる不可避な100μm程度の欠陥が存在した場
合、その欠陥が各色毎に数mmずれて転写され、通常の
カラー画像では数mmおきに100μm程度の欠陥があ
らわれて視覚的には非常に目立つものとなってしまう。
【0007】欠陥があらわれて視覚的に目立つ理由は、
次のとおりである。感光体と中間転写体は、色ずれを防
止し、制御を簡単にするため、感光体周長と中間転写体
周長は同一か、整数倍に設定している。しかし、中間転
写体の形状は、ベルト状であり、その長さを、低温下あ
るいは高温下でも周長を変化させないようにすることは
不可能であり、また、誤差なく作製することも困難で、
実際狙った長さに対して数mm程度の誤差が生じること
は避けられない。そのために特開平4−119372号
公報及び特開平7−325455号公報に示されるよう
に、中間転写体でタイミングを取って色ずれを防いでい
る。その結果、感光体上での画像の作製開始位置が数m
mずれて、感光体上の欠陥がずれて並んでしまうためで
ある。
【0008】また、特開平7−325455号公報に示
されるように感光体の表面は、一般的には、帯電特性や
トナー画像の形成の特性が一定せずに、若干のバラツキ
が存在するという性質があり、フルカラープリントを作
成する際に、各色のトナー画像の作成位置を任意に設定
することができないという問題がある。そこで、カラー
プリントを作成する場合には、各色の画像を書き込む位
置を感光体の一定の位置に設定する必要があると記載さ
れている。その結果、感光体上の欠陥が数mmずれて転
写されてしまう。
【0009】本発明は、感光体生産上の不可避な欠陥が
必要以上に大きな画像とならないようにして、視覚上目
立たないようにすることができる多色画像形成装置及び
多色画像形成方法を提供するものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、感光体に1色
のカラートナー画像を形成した後、転写する動作を各色
毎に繰り返して行い、カラープリントを作成する多色画
像形成において、各色の画像の感光体への書き込みの際
に、感光体のプロセス方向で各色の画像書き込み開始位
置を異ならせることを特徴とする。なお、感光体のプロ
セス方向とは、感光体の幅方向に直交する方向であり、
感光体の回転方向になる。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明では、各色の画像の感光体
への書き込み開始位置が感光体のプロセス方向で5mm
以上異なる位置とするのがよい。書き込み開始位置を異
ならせるためには、例えば、1色目は、感光体と中間転
写体はそれぞれ同期して同周速度で回転させて露光を行
い、2色目以降の各色の露光を行う際には、感光体と中
間転写体をかみ合わせているギアをはずして、中間転写
体は停止したままで、感光体のみをプロセス方向に回転
させて行うことができる。
【0012】また、各色の画像の書き込み開始位置の差
(距離)は、感光体のプロセス方向で以下の式を満たす
異なる位置とする。
【0013】d=L1/n (ただし、d:各色の画像の書き込み開始位置の差(距
離)、L1:感光体の周長、n:色の異なる現像装置の
数) 本発明では、感光体周長と中間転写体周長を整数倍にし
ないことにより、本発明の目的を実現可能にせしめてい
る。そのため、感光体の周長L1と中間転写体の周長L
2の関係が以下の式を満たすように構成することができ
る。
【0014】L2≠N・L1 (ただし、N:整数) また、感光体の周長L1と中間転写体の周長L2の関係
が以下の式を満たすように構成してもよい。
【0015】L2=N・L1+(2M+1)/n・L1 (ただし、N,Mは整数、nは色の異なる現像装置の
数) また、特開平7−325455号に示される感光体のバ
ラツキの原因について調査した結果、その原因は、感光
体の全フレにあることを知見した。全フレとは、感光体
ドラム表面から中心軸への距離と半径との差のうち、半
径より大きい最大差と半径より小さい最大差との差分を
いう(JIS B0021に準ずる)。感光体がトナー
像を現像する際、感光体の全フレにより感光体と現像機
との距離が変わり、それにより感光体上に形成されるト
ナー像の濃度が変化することにより、バラツキを生じ
る。そのため、感光体のプロセス方向と異なる位置より
画像の形成をする場合、各色のバランスを崩さないため
には感光体の全フレを100μm以下にする。なお、感
光体の全フレを100μm以下にする方法は、特に限定
されるものではないが、たとえば、特開平9−1854
91号公報に示される感光体の製造方法により感光体用
基材とフランジの組み合わせ等で達成できる。また、画
像のずれを防止するために、中間転写体のいずれかの場
所に基準信号を発するようにして、その信号を基準に感
光体上に画像を形成するようにしてもよい。
【0016】また、本発明の感光体は、導電性基体上に
必要に応じて下引き層が形成され、その上に感光層が形
成される構成である。感光層としては従来公知のいずれ
の感光体構成を採用してもよく、単層構造のもの、電荷
発生層及び電荷輸送層を積層した積層構造のもの、いず
れも可能である。積層構造においては電荷輪送層を表面
層とする積層型感光体が繰り返し安定性や耐環境変動性
等の性能面で優れている。さらに必要に応じて表面に保
護層を設けることも可能である。この感光体の各層に使
用される材料は公知の材料を使用することができ、例え
ば特開平8−314172号公報に記載の材料等を使用
することが可能である。この感光層を形成させるための
塗工方法としては、浸潰塗布法、スプレー塗布法、ビー
ド塗布法、ブレード塗布法、ローラー塗布法等の塗布法
を用いることができる。乾燥は、加湿処理方法を用いな
い場合には、室温において風乾した後に加熱乾燥するの
が好ましい。加熱乾燥は、30〜200℃の温度で5分
〜2時間の範囲の時間で行うことが望ましい。
【0017】
【実施例】実施例1 図1は本発明の多色画像形成装置の一実施例を示す説明
図で、多色画像形成装置1aは、ベルト状中間転写体2
0に対して画像を転写するために感光体ドラム30(全
フレ95μm)を設けており、感光体ドラム30に対し
て現像装置31と書込装置32、帯電コロトロン33及
びクリーニング装置34等を配置している。感光体ドラ
ム30に対して配置する現像装置31では、4色の現像
器K(黒)、Y(イエロー)、M(マゼンタ)、C(シ
アン)を配置しており、4色の現像器の1つを感光体ド
ラム30に対応する位置に移動させて、感光体ドラム3
0に形成される静電潜像に対してトナーを供給し、カラ
ートナー画像を作成させるようにする。
【0018】また、画像形成装置1aには、下部に配置
する給紙トレイ2から給紙ローラ3を用いて、用紙を用
紙搬送路4を介して搬送する手段を設けている。中間転
写べルト20に対して配置する転写ローラ24により画
像が転写された用紙を、定着装置5を通して定着し、プ
リントとして完成した用紙を排出させる。
【0019】前記構成において、感光体ドラム30で
は、一般の電子写真方式を用いた画像形成装置と同様な
プロセス装置を配置しており、帯電コロトロン33によ
り一様な帯電を行った後で、書込装置32からレーザ光
の照射により露光して静電潜像を形成し、静電潜像に対
して現像装置31の現像器からトナーを供給してカラー
トナー画像を形成する。感光体ドラム30に形成された
カラートナー画像は、中間転写体20に対して転写コロ
トロン25の放電により転写される。
【0020】そして、中間転写体20に対して複数色の
カラートナー画像を重ねて転写した状態で、カラートナ
ー画像の位置にタイミングを合わせるようにして、給紙
トレイ2から用紙を送り出し、転写ローラ24の放電に
より用紙に対してトナー画像を写すようにする。
【0021】転写ローラ24は、任意の帯電特性を有す
るローラ部材を使用することができるもので、中問転写
体20から用紙に対してトナー画像を転写する場合にの
み、中間転写体20に対して押圧する動作を行うように
する。これに対して、感光体ドラム30から中間転写体
20に対してカラートナー画像を転写している際には、
転写ローラ24は中間転写体20に接しない状態に保持
されている。
【0022】なお、本実施例においては、用紙を中間転
写体20に対して転写ローラ24により強く押圧するよ
うにして、画像の転写状態を良好な状態に維持させるこ
とができるようにしている。そして、中間転写べルト2
0を案内するロール21の位置で転写ローラ24を押圧
すると、中間転写ベルト20から用紙に対してトナー画
像を移転させる作用を良好な状態で行うことが可能にな
る。
【0023】また、前記転写ローラ24に代えて、転写
コロトロンを配置して設けることも可能であるが、前記
転写手段の種類を選択することは、画像形成装置の特性
に応じて行うことができ、画像の転写に最も良い効果を
得るように、任意の構成の装置を使用することができ
る。
【0024】本実施例の画像形成装置1aでは、感光体
ドラム30は、φ84mmのものを使用して、中間転写
ベルト20は周長593.5mm(請求項7の式でN=
2,M=0)のものを使用し、感光体ドラム30と中間
転写ベルト20はそれぞれ同期させて同周速度で回転さ
せる。
【0025】図3は中間転写体上の基準マークを示す概
略図で、本発明の画像形成装置において、図3に示され
るように、感光体30に形成する基準マーク11は、例
えば、第1色目のカラートナー画像が黒の場合には、黒
トナーにより基準マークを形成して中聞転写ベルトに転
写することにより、中間転写べルト20における画像転
写のための基準情報を設定させるようにする。したがっ
て、中間転写ベルトに転写された基準マークを用いて、
第2色目のカラートナー画像を感光体に形成する位置を
センサーS1を使用して制御することができるようにな
る。
【0026】本実施例は上記基準マーク11を使用した
が、基準マークの作製は中間転写ベルトの一部に切欠を
設けたり、中間転写ベルトの上に反射用のマークを付け
て制御することもできる。
【0027】前記基準マークを中間転写ベルトに転写す
ることにより、第2色目の画像の書き込みを制御する手
段を設ける場合には、さらに、本発明の感光体に対する
第2色以降の画像の形成は、中間転写ベルトの基準マー
クを用いて形成されるもので、前記中間転写ベルトに設
けた基準マークの基準信号にもとづいて、感光体に対す
る画像書込信号が出力される。したがって、感光体に形
成したカラートナー画像を重ねて中間転写ベルトに転写
する際に、画像の位置にズレが生じることを防止でき
る。
【0028】図4は実施例1により得られたカラープリ
ントサンプルについて、カラープリントの内容は省略
し、100μm程度の欠陥のみを示した概略図で、感光
体上に100μm程度の欠陥が存在した場合でも、本実
施例で作製したプリントでは100μm程度の欠陥が約
66mm間隔で黒、イエロー、マゼンタ、シアンの順に
並んでいるだけで実質的には虫眼鏡等を使用しない限り
発見することは困難であった。また、色むら等のバラツ
キも視覚上まったく感じなかった。
【0029】比較例1 実施例1と比較して、感光体の全フレ110μmのもの
を使用し、中間転写体20の周長528mmのものを使
用したこと以外、実施例1と同様に行いカラープリント
を採取した。
【0030】図5は比較例1で得られたカラープリント
サンプルについて、カラープリントの内容は省略し、1
00μm程度の欠陥のみを示した概略図で、感光体に1
00μm程度の欠陥が存在した場合、100μm程度の
欠陥が0.5mm間隔に4点が発生しており、結果とし
て1.5mmの間に黒、イエロー、マゼンタ、シアンの
4点が並んで存在し、また、264mmの間隔で存在
し、視覚的に目立ち非常に気になるものであった。ま
た、色むら等のバラツキについては、若干感じる程度に
なっていた。
【0031】実施例2 図2は本発明の多色画像形成装置の別実施例を示す説明
図で、多色画像形成装置1bにおいては、ドラム状転写
体40に対して画像を転写するために感光体ドラム30
(全フレ80μm)を設けており、感光体ドラム30に
対して現像装置31と書込装置32、帯電コロトロン3
3およびクリーニング装置34等を配置している。感光
体ドラム30に対して配置する現像装置31では、実施
例1の場合と同様に、4色の現像器K(黒)、Y(イエ
ロー)、M(マゼンタ)、C(シアン)を配置してお
り、現像器の1つを感光体ドラム30に対応する位置に
移動させて、感光体ドラム30に形成される静電潜像に
対してトナーを供給し、カラートナ一画像を作成させる
ようにする。
【0032】画像形成装置1bでは、装置本体の下部に
配置する給紙トレイ2から給紙ローラ3を用いて、用紙
を用紙搬送路4を介して搬送する手段を設けている。そ
して、転写体40に用紙を静電的に巻き付けて、感光体
ドラム30に形成されたカラートナー面像は、転写体4
0に対して転写コロトロン25の放電により用紙に転写
する。そして、転写体40上の用紙に対して複数色のカ
ラートナー画像を重ねて転写した状態で、定着装置5を
通して定着し、プリントとして完成した用紙を排出させ
る。また、感光体ドラム30では、一般の電子写真方式
を用いた直像形成装置と同様なプロセス装置を配置して
おり、帯電コロトロン33により一様な帯電を行った後
で、書込装置32からレーザ光を照射して静電潜像を形
成し、前記静電潜像に対して現像装置31の現像器から
トナーを供給してカラートナー面像を形成する。
【0033】本実施例の画像形成装置1aでは、感光体
ドラム30は、φ200mmのものを使用して、転写体
40はφ210mmのものを使用し、感光体ドラム30
と転写体40はそれぞれ同周速度で回転させる。
【0034】本実施例の画像形成装置において、図3に
示されるように、実施例1と同様に感光体30に形成す
る基準マーク11は、例えば、第1色目のカラートナー
画像が黒の場合には、黒トナーにより基準マークを形成
して転写体40上の用紙に転写することにより、転写体
40における画像転写のための基準情報を設定させるよ
うにする。したがって、転写体40上の用紙に転写され
た基準マークを用いて、第2色目のカラートナー面像を
感光体に形成する位置をセンサーS1を使用して制御す
ることができるようになる。
【0035】本実施例は上記基準マーク11を使用した
が、基準マークの作製は転写体40の一部に切欠をつけ
たり、転写体40の上に反射用のマークを付けて制御す
ることもできる。
【0036】基準マーク11を転写体40上の用紙に転
写することにより、第2色目の画像の書き込みを制御す
る手段を設ける場合には、さらに、感光体に対する第2
色以降の面像の形成は、転写体40の基準マークを用い
て形成されるもので、前記転写体40に設けた基準マー
クの基準信号にもとづいて、感光体に対する画像書込信
号が出力される。したがって、感光体に形成したカラー
トナー画像を重ねて転写体40に転写する際に、画像の
位置にズレが生じることを防止できるようになる。
【0037】図6は実施例2により得られたカラープリ
ントサンプルについて、カラープリントの内容は省略
し、100μm程度の欠陥のみを示した概略図で、感光
体に100μm程度の欠陥が存在した場合でも、実施例
2で作製したプリントでは100μm程度の欠陥が約3
1mm間隔で黒、イエロー、マゼンタ、シアンの順に並
んでいるだけで実質的には虫眼鏡等を使用しない限り発
見することは困難であった。また、色むら等のバラッキ
も視覚上全く感じなかった。
【0038】比較例2 実施例と比較して、転写体40もφ200mmのものを
使用したこと以外実施例1と同様に行いカラープリント
を採取した。
【0039】図7は比較例2で得られたカラープリント
サンプルについて、カラープリントの内容は省略し、1
00μm程度の欠陥のみを示した概略図で、感光体に1
00μm程度の欠陥が存在した場合、各色重ね合わせの
際の数十μmのずれのため、100μm程度の欠陥が
黒、イエロー、マゼンタ、シアンの4点が重なり合い、
200〜300mmの欠陥となり、プリントを凝視する
と欠陥を発見できる程度になってしまった。また、色む
ら等のバラツキは視覚上まったく感じられなかった。
【0040】実施例3 実施例1と比較して、感光ドラム30と中間転写体20
はそれぞれ同期して同速度で回転させる所を、2色目以
降の各色の露光を行う前に、感光ドラム30と中間転写
体20をかみ合わせているギアをはずし、中間転写体2
0は停止したままで、感光ドラム30のみをプロセス方
向に4mm以上回転させて書き込み開始位置を異ならせ
て、書き込みを開始した。その結果、感光体の100μ
m程度の欠陥が4mm間隔に4点が発生しており、結果
として12mmの間に黒、イエロー、マゼンタ、シアン
の4点が存在するため、意識して見れば何とか検出する
ことができるレベルであった。
【0041】なお、本発明の中間転写体に設ける基準マ
ークは、感光体に対する画像を書き込むタイミングを設
定するためのマークとして用いることの他に、画像濃度
の調整のためのマークとしても使用できるので、センサ
を1つのみ使用して、2種類の制御情報を得ることがで
きる。なお、前記本発明の実施例では、画像形成装置
を、レーザビームプリンタとして構成した場合で説明し
たが、前記画像形成装置は、カラー電子写真複写機とし
て構成することや、その他に、任意のフルカラープリン
トを作成する装置に適用することが可能である。
【0042】
【発明の効果】本発明では、色ズレの生じないフルカラ
ープリントを作成することが可能になるだけでなく、感
光体上に不可避な100μm程度の微細な欠陥が存在し
ても、複雑な制御をすることなく、視覚的に何の問題な
くカラープリントを作製することができる。また、色む
ら等のバラツキも視覚上全く感じない状態にすることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の多色画像装置の一実施例を示す説明
図である。
【図2】 本発明の多色画像装置の別実施例を示す説明
図である。
【図3】 中間転写体上の基準マークを示す概略図であ
る。
【図4】 実施例1により得られたカラープリントサン
プルの概略図である。
【図5】 比較例1で得られたカラープリントサンプル
の概略図である。
【図6】 実施例2により得られたカラープリントサン
プルの概略図である。
【図7】 比較例2で得られたカラープリントサンプル
の概略図である。
【符号の説明】
1:面像形成装置 2:給紙トレイ 3:給紙ローラ 4:用紙搬送路 5:定着装置 11:基準マーク 20:中間転写体 21〜23:ロール 24:転写ローラ 25:転写コロトロン 30:感光体ドラム 31:現像装置 32:書き込み装置 33:帯電コロトロン 34:ブレード 40:転写体 S1:センサー
フロントページの続き Fターム(参考) 2C262 AA05 AA17 AA24 AA26 AB15 FA05 FA10 GA04 GA34 GA39 GA42 2H027 DA38 EB04 EC03 EC06 EC20 ED06 ED24 EE02 EE07 EF09 2H030 AA01 AD12 BB02 BB16 BB24 BB42 BB53 BB56

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 感光体に1色のカラートナー画像を形成
    した後、転写する動作を各色毎に繰り返して行い、カラ
    ープリントを作成する多色画像形成装置装置において、
    各色の画像の感光体への書き込みの際に、感光体のプロ
    セス方向で各色の画像書き込み開始位置を異ならせる手
    段を備えたことを特徴とする多色画像形成装置。
  2. 【請求項2】 前記各色の画像の感光体への書き込み開
    始位置が感光体のプロセス方向で5mm以上異なる位置
    であることを特徴とする請求項1記載の多色画像形成装
    置。
  3. 【請求項3】 前記各色の画像の書き込み開始位置が感
    光体のプロセス方向で以下の式を満たす異なる位置であ
    ることを特徴とする請求項1又は2記載の多色画像形成
    装置。 d=L1/n (ただし、d:各色の画像の書き込み開始位置の差(距
    離)、L1:感光体の周長、n:色の異なる現像装置の
    数)
  4. 【請求項4】 前記転写に中間転写体を用いることを特
    徴とする請求項1、2又は3記載の多色画像形成装置。
  5. 【請求項5】 前記感光体が全フレが100μm以下の
    感光体であることを特徴とする請求項1、2、3又は4
    記載の多色画像形成装置。
  6. 【請求項6】 感光体の周長L1と中間転写体の周長L
    2の関係が以下の式を満たすように構成されていること
    を特徴とする請求項4記載の多色画像形成装置。 L2≠N・L1 (ただし、N:整数)
  7. 【請求項7】 感光体の周長L1と中間転写体の周長L
    2の関係が以下の式を満たすように構成されていること
    を特徴とする請求項4記載の多色画像形成装置。 L2=N・L1+(2M+1)/n・L1 (ただし、N,Mは整数、nは色の異なる現像装置の
    数)
  8. 【請求項8】 中間転写体のいずれかの場所に基準信号
    を発するようにして、その信号を基準に感光体上に両像
    を形成して色ずれを防ぐことを特徴とする請求項4記載
    の多色画像形成装置。
  9. 【請求項9】 感光体に1色のカラートナー画像を形成
    した後、転写する動作を各色毎に繰り返して行い、カラ
    ープリントを作成する多色画像形成方法において、各色
    の画像の感光体への書き込み開始位置を感光体のプロセ
    ス方向で異なる位置より開始することを特徴とする多色
    画像形成方法。
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