JP2000010328A - 電子写真用被転写紙、及びその製造方法 - Google Patents

電子写真用被転写紙、及びその製造方法

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JP2000010328A
JP2000010328A JP10174675A JP17467598A JP2000010328A JP 2000010328 A JP2000010328 A JP 2000010328A JP 10174675 A JP10174675 A JP 10174675A JP 17467598 A JP17467598 A JP 17467598A JP 2000010328 A JP2000010328 A JP 2000010328A
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JP10174675A
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Takanori Sato
隆則 佐藤
Takahito Miyoshi
孝仁 三好
Fumiyuki Suzuki
文行 鈴木
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 印画時のトナー像の凹凸を十分に小さく
し、鮮明な画像を得ることができる電子写真用被転写紙
を提供すること。 【解決手段】 支持体の少なくとも一方の面に被転写層
を有する電子写真用被転写紙であって、該被転写層の表
面の10点平均粗さ(RZ)が、2.5≦RZ≦10.
5の範囲にあることを特徴とする電子写真用被転写紙。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、印画時のカラート
ナー像の凹凸が小さく、鮮明な画像が得られる電子写真
用被転写紙に関する。
【0002】
【従来の技術】電子写真は、被転写紙上に静電的に付着
させたトナーを、熱ロール等により加熱、加圧して定着
することにより画像形成を行うものである。この時、被
転写紙上には溶融したトナーにより僅かではあるが凸部
が形成される。カラー画像の場合、特に黒色部分には、
イエロー、マゼンタ、シアンの3色のトナーが積層され
て、トナーの盛り上がりが目立ち、画像の鮮鋭度や表面
光沢の低下の原因ともなっている。
【0003】この印画時のトナーの凹凸の影響を緩和す
る目的で、例えば、特開昭59−184361号公報に
は、画像表面にラッカー等を噴霧、塗布して表面に光沢
のある被膜を形成し、凹凸を目立たなくする技術が、ま
た、特開平5−88400号公報には、トナー定着温度
において見かけの溶融粘度がトナー結着樹脂より低い透
明樹脂層を上部に設けて、トナーを透明樹脂層に沈み込
ませる技術が、それぞれ開示されている。しかしなが
ら、前者の方法では、溶剤を含むラッカーを噴霧するた
め、溶剤の影響により、画像の鮮鋭度が低下したり、色
ムラが発生する虞があり、後者では、溶融温度が低い表
面層が剥離しやすく、画像破壊を引き起こす虞があっ
た。これらの問題を解決するために、種々の試みがなさ
れているが、未だ印画時のトナー像の凹凸が小さく、か
つ、鮮明な画像を提供する電子写真用被転写紙は得られ
ていないのが現状である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明は、上
記従来の問題を解決し、印画時のトナー像の凹凸を十分
に小さくし、鮮明な画像を得ることができる電子写真用
被転写紙を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、電子写真
用被転写紙について鋭意検討した結果、本発明に至っ
た。即ち、本発明は、 <1>支持体の少なくとも一方の面に被転写層を有する
電子写真用被転写紙であって、該被転写層の表面の10
点平均粗さ(RZ)が、2.5≦RZ≦10.5の範囲
にあることを特徴とする電子写真用被転写紙である。
【0006】<2>被転写層が、溶融押出しラミネート
して形成されたポリエステル樹脂を含む層からなること
を特徴とする前記<1>に記載の電子写真用被転写紙で
ある。
【0007】<3>被転写層が、溶融押出しラミネート
して形成された熱可塑性樹脂を含む層、及びその層の上
に塗布法により形成されたポリエステル樹脂を含む層、
からなることを特徴とする前記<1>に記載の電子写真
用被転写紙である。
【0008】<4>被転写層が、無機顔料を含有するこ
とを特徴とする前記<1>に記載の電子写真用被転写紙
である。
【0009】<5>支持体の少なくとも一方の面に、樹
脂組成物を溶融押出しラミネートし、冷却ロールで冷却
して被転写層を形成する電子写真用被転写紙の製造方法
であって、該冷却ロールがマット面を有する冷却ロール
であることを特徴とする電子写真用被転写紙の製造方法
である。
【0010】<6>マット面を有する冷却ロールの表面
の10点平均粗さ(RZ)が、3.0≦RZ≦17.5
の範囲にあることを特徴とする前記<5>記載の電子写
真用被転写紙の製造方法である。
【0011】本発明の電子写真用被転写紙は、被転写層
表面の粗さを調節することにより、印画時のカラートナ
ー像の凹凸、即ち、トナーの盛り上がり部分を改良する
ものである。その作用は明らかではないが、被転写層表
面の制御された粗面の凹凸により、トナー粒子が部分的
に凹部に入り込み、凸部とあいまって、トナーの盛り上
がり部分が緩和されると推測される。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳細に説明する。
本発明の電子写真用被転写紙は、支持体の少なくとも一
方の面に粗面化された被転写層を有している。また、必
要に応じて、支持体と被転写層との間に中間層を設る
等、被転写層以外の層を設けてもよい。
【0013】前記被転写層は、粗面化されており、その
表面の粗さを表す10点平均粗さ(RZ)が、2.5≦
RZ≦10.5で示す範囲にあり、好ましくは、3.5
≦RZ≦8であり、さらに好ましくは、4.0≦RZ≦
7.5である。この10点平均粗さ(RZ)が2.5未
満であると、トナー粒子のめり込み具合が小さく、印画
時のカラートナー像の凹凸の吸収効果が小さくなり、一
方10.5を超えると、画像全体がザラついた感触とな
り、画像の鮮鋭性が低下する。なお、表面を粗面化する
方法については、後述する。
【0014】本発明において、前記10点平均粗さ(R
Z)とは、JIS−B−0601で定義される10点平
均粗さをいう。即ち、10点平均粗さは、断面曲線から
基準長さだけ抜き取った部分において、平均線に平行、
且つ断面曲線を横切らない直線から縦倍率の方向に測定
した最高から5番目までの山頂の標高の平均値と最深か
ら5番目までの谷底の標高の平均値との差の値をマイク
ロメートル(μm)で表したものをいう。
【0015】本発明の電子写真用被転写紙は、支持体の
少なくとも一方の面に被転写層を有する。被転写層は、
単層の被転写層でもよいし多層の被転写層でもよい。
【0016】前記被転写層が単層の場合、被転写層の成
分としては、トナーの結着樹脂との相性がよければ、特
に限定しないが、一般的に用いられているトナーの結着
樹脂成分との親和性の観点からポリエステル樹脂が好ま
しい。
【0017】前記ポリエステル樹脂としては、溶融押出
しラミネートが行えるポリエステル樹脂であれば、特に
限定しないが、溶融押出し法の行いやすいポリエチレン
テレフタレート(PET)、ポリブチレンテレフタレー
ト(PBT)、ポリエチレンナフタレート(PEN)が
好ましい。また、モノマーが、ビスフェノールAエチレ
ンオキシド付加物/ビスフェノールAプロピレンオキシ
ド付加物/テレフタル酸/グリセリンからなるポリエス
テル樹脂、ビスフェノールAプロピレンオキシド付加物
/フマル酸からなるポリエステル樹脂、ビスフェノール
Aエチレンオキシド付加物/ドデシニルこはく酸/テレ
フタル酸からなるポリエステル樹脂、ビスフェノールA
エチレングリコール付加物/フマル酸/イソプロピレン
グリコールからなるポリエステル樹脂等も使用できる。
【0018】前記被複写層が単層の場合、被複写層は、
溶融押出しラミネートして形成されたポリエステル樹脂
を含む層であるのが好適である。
【0019】前記被転写層が多層の場合、被転写層は、
一番外側にある最外層と、それ以外の層(以下、その他
の層という)とに分けられる。
【0020】前記最外層の成分としては、先に述べたが
トナーの結着樹脂との相性がよければ、特に限定しない
が、一般的に用いられているトナーの結着樹脂成分との
親和性の観点からポリエステル樹脂が好ましい。ここで
用いられるポリエステル樹脂は、先に挙げたものと同様
である。
【0021】前記その他の層の成分としては、熱可塑性
樹脂が好適に使用できる。熱可塑性樹脂としては、ポリ
オレフィン系樹脂、またポリエステル樹脂が使用でき
る。ポリオレフィン系樹脂としては、ポリエチレン、ポ
リプロピレン、ポリメチルペンテン等が挙げられ、ポリ
エステル樹脂としては、先に挙げたものと同様である。
【0022】前記被転写層には、上記に挙げた樹脂以
外、被転写層全成分の20重量%以下の範囲で他のポリ
マーを含んでもよい。他のポリマーとしては、一般にガ
ラス転移温度60℃以上(好ましくは、60〜120
℃)のポリマーが使用される。例えば、上記以外のポリ
エステル樹脂、ポリエーテル樹脂、アクリル樹脂、エポ
キシ樹脂、ウレタン樹脂、アミノ樹脂、フェノール樹脂
を挙げられる。
【0023】被転写層が多層の場合、被転写層は、溶融
押し出しラミネートして形成された熱可塑性樹脂を含む
層と、その層の上に塗布法により形成されたポリエステ
ル樹脂を含む層との2層からなるもの、又は熱可塑性樹
脂とポリエステル樹脂とを溶融共押出しラミネートして
形成された熱可塑性樹脂を含む層とポリエステル樹脂を
含む層との2層からなるものが好適である。
【0024】前記被転写層全体の厚みは、20〜45μ
mが好ましく、23〜35μmがさらに好ましい。この
厚みが20μm未満であると、マット面ロールとの面写
りが弱くなり、好適な粗面化を達成し難くなり、一方4
5μmを超えると被転写層自体の剛度が高くなり易く、
例えば、プリンターを通過させるときにジャミングが起
こる虞がある。また、被転写層が多層の場合には、最外
層の厚みは、少なくとも1μm以上であることが好まし
く、これより薄いとトナー粒子を最外層内に十分埋め込
むことができない虞がある。この条件を満足させながら
被転写層全体の厚みを20〜45μmにすることが好ま
しい。
【0025】発明においては、白色度を向上させ、画像
を鮮明にする目的で、前記被複写層に顔料を添加するこ
とが好ましい。被転写層に含有させる顔料としては、無
機顔料が好ましく、例えば、酸化チタン、硫酸バリウ
ム、酸化亜鉛、タルク、炭酸カルシウム、酸化アルミニ
ウム、酸化ケイ素の他、群青、バイオレット色等の青色
系顔料、これらの固溶体等を用いることができる。顔料
の粒子径は、0.04〜1μm程度である。粒子径が
0.04μmよりも小さいと、顔料を樹脂に均一に分散
させるのが困難であり好ましくない。また、粒子径が1
μmよりも大きいと、組成物の被覆膜表面が粗くなりす
ぎて画質の低下をきたすので好ましくない。これらの顔
料の中で、酸化チタン及び硫酸バリウムが白色度の点か
ら好ましく、好ましい平均粒子径は0.1〜0.8μm
である。用いられる顔料の具体的商品名としては、チタ
ン工業製のKA−10、KA−20等が挙げられる。前
記顔料の含有量は、樹脂組成物に対して1〜30重量%
が好ましく、3〜10重量%がさらに好ましい。
【0026】本発明において、被転写層には、本発明の
効果を損なわない限り、層の特性を制御する目的で、そ
の他の成分を添加することができる。前記その他の成分
としては、フィラー、マット剤、蛍光増白剤、離型剤、
褪色防止剤等が挙げられる。
【0027】前記フィラーは、摩擦係数を調整する目的
で添加することができる。フィラーとしては、シリカ、
アルミナ、炭酸カルシウム等が挙げられる。これらの顔
料やフィラーを、被転写層を形成する樹脂組成物中に添
加する方法としては、特に制限はなく、例えば、樹脂を
溶融押出しする際に直接に押出し機中に添加する方法、
予めマスターペレットを作成してそれを添加する方法
等、公知の好適な方法を適用することができる。
【0028】前記マット剤の添加は、滑り性を向上させ
ることができるので、耐摩耗性及び耐傷性においても良
好な効果を与える。前記マット剤に使用される材料とし
ては、フッ素系樹脂、低分子量ポリオレフィン系有機ポ
リマー(例えば、ポリエチレン系マット剤、パラフィン
系又はマイクロクリスタリン系のワックスエマルジョ
ン)、略球状のマット剤に使用される材料としては、ビ
ーズ状プラスチックパウダー(材料例、架橋型PMM
A、ポリカーボネート、ポリエチレンテレフタレート、
ポリエチレン又はポリスチレン)、及び無機微粒子(例
えば、SiO2 、Al2 3 、タルク又はカオリン)が
挙げられる。前記マット剤の含有量は、樹脂組成物に対
して0.1〜10重量%が好ましい。
【0029】前記蛍光増白剤の例としては、K.Vee
nkataraman編「ザ ケミストリー オブ シ
ンセチック ダイズ(The Chemistry o
fsynthetic dyes)」第V巻、第8章、
特開昭61−143752号公報等に記載されている化
合物が挙げられ。具体的には、スチルベン系化合物、ク
マリン系化合物、ビフェニル系化合物、ベンゾオキサゾ
リル系化合物、ナフタルイミド系化合物、ピラゾリン系
化合物、カルボスチリル系化合物、2,5−ジベンゾオ
キサゾールチオフェン系化合物等が挙げられる。蛍光増
白剤は褪色防止剤と組み合わせて用いることができる。
【0030】前記離型剤としては、ポリエチレンワック
ス、アミドワックス、シリコン系樹脂の微粉末、フッ素
系樹脂の微粉末等の固形あるいはワックス状物質:フッ
素系、リン酸エステル系等の界面活性剤:パラフィン
系、シリコーン系、フッ素系のオイル類等、従来公知の
離型剤がいずれも使用できる。
【0031】前記褪色防止剤としては、例えば、酸化防
止剤、紫外線吸収剤、又はある種の金属錯体を用いるこ
とができる。酸化防止剤としては、例えば、クマロン系
化合物、クマラン系化合物、フェノール系化合物(例え
ば、ヒンダードフェノール類)、ハイドロキノン誘導
体、ヒンダードアミン誘導体、スピロインダン系化合物
が挙げられる。また、特開昭61−159644号公報
に記載の化合物も有効である。
【0032】前記紫外線吸収剤としては、例えば、ベン
ゾトリアゾール系化合物(米国特許第3533794号
公報等に記載)、4−チアゾリドン系化合物(米国特許
第3352681号公報等に記載)ベンゾフェノン系化
合物(特開昭56−2784号公報等に記載)、その
他、特開昭54−48535号、同62−136641
号、同61−88256号等の公報に記載の化合物があ
る。また、特開昭62−260152号公報に記載の紫
外線吸収性ポリマーも有効である。
【0033】前記金属錯体としては、米国特許第424
1155号、同4245018号(第3〜36欄)、同
第4254195号(第3〜8欄)、特開昭62−17
4741号、同61−88256号(第27〜29
頁)、特開平1−75568号、特開昭63−1992
48号等の公報に記載されている化合物がある。
【0034】前記褪色防止剤の例は、具体的には、特開
昭62−215272号公報(第125〜137頁)に
記載されている。褪色防止剤としては、無機物の微粉末
が好ましい。具体的には酸化チタン、酸化亜鉛等の微粉
末であり、好ましい粒径は、600nm程度である。こ
れらの微粉末の含有量は、被転写層形成成分の全量の
0.1〜50重量%であることが好ましく、0.1〜2
0重量%がより好ましい。上記の褪色防止剤として使用
される酸化防止剤、紫外線吸収剤、金属錯体は、それぞ
れを一種単独で用いてもよく、二種以上併用してもよ
い。これら異なる褪色防止を組み合わせて使用してもよ
い。
【0035】前記被転写層には、塗布助剤として、又
は、剥離性改良、滑り性改良、帯電防止等の目的で種々
の界面活性剤を添加することができる。前記界面活性剤
としては、非イオン性界面活性剤、アニオン性界面活性
剤、両性界面活性剤、カチオン性界面活性剤のいずれも
用いることができる。これらの具体例は、特開昭62−
173463号、同62−183457号等の公報に記
載されている。
【0036】前記被転写層は、1×109 〜1×1013
Ωの範囲(25℃、65%RHの条件にて)の表面電気
抵抗を有することが好ましい。1×109 Ω未満の場合
は、電子写真用被転写紙の被転写層にトナーが転写され
る際のトナー量が充分でなく得られるトナー画像の濃度
が低くなることがある。一方、1×1013Ωを超える場
合は、転写時に必要以上の電荷が発生しトナーが充分に
転写されず、画像の濃度が低くなり、電子写真用被転写
紙の取り扱い中に静電気を帯びて塵埃が付着し易く、ま
た複写時にミスフィード、重送、放電マーク、トナー転
写ヌケ等が発生し易くなる。
【0037】被転写層を前記表面電気抵抗に調整する等
の目的で、前記被転写層に界面活性剤を含有させてもよ
い。界面活性剤としては、例えば、アルキルベンゼンイ
ミダゾールスルホン酸塩、ナフタリンスルホン酸塩、カ
ルボン酸スルホンエステル、リン酸エステル、ヘテロ環
アミン類、アンモニウム塩類、ホスホニウム塩類及びベ
タイン系両性塩類、あるいはZnO、SnO2 、Al2
3 、In2 3 、MgO、BaO、MoO3 等の金属
酸化物が挙げられる。
【0038】本発明において、支持体は、転写温度に耐
えることができ、平滑性、白色度、滑り性、摩擦性、帯
電防止性、転写後のへこみ等の点で要求を満足できるも
のならばどのようなものでも使用できる。例えば、上質
紙、アート紙、コート紙、キャストコート紙、壁紙、裏
打ち用紙、合成樹脂若しくはエマルジョン含浸紙、合成
ゴムラテックス含浸紙、合成樹脂内添紙、板紙、セルロ
ース繊維紙、ポリオレフィンコート紙(特に、ポリエチ
レンで両側を被覆した紙)等の紙支持体が好適に使用で
きる。また、これらを組み合わせた積層体も使用でき
る。
【0039】前記支持体の材料は、写真印画紙に一般的
に用いられる材料から選ばれる。即ち、針葉樹、広葉樹
等から選ばれる天然パルプを主原料に、必要に応じ、ク
レー、タルク、炭酸カルシウム、尿素樹脂微粒子等の填
料、ロジン、アルキルケテンダイマー、高級脂肪酸、エ
ポキシ化脂肪酸アミド、パラフィンワックス、アルケニ
ルコハク酸等のサイズ剤、でんぷん、ポリアミドポリア
ミンエピクロルヒドリン、ポリアクリルアミド等の紙力
増強剤、硫酸バンド、カチオン性ポリマー等の定着剤等
を添加したものが用いられる。
【0040】特に、火炎処理等により、隣接する層との
良好な密着力が発現することから、エポキシ脂肪酸アミ
ド、アルキルケテンダイマーが添加されていることが、
特に好ましい。
【0041】前記エポキシ化脂肪酸アミドとしては、下
記構造式(1)で表されるエポキシ化脂肪酸アミドが好
ましい。
【0042】
【化1】
【0043】前記構造式(1)中、Rは、炭素数2〜3
0のアルキル基、mは、1〜10の整数、nは、2〜5
の整数で示されるものが好ましく、例えばエポキシ化ベ
ヘン酸アミド、エポキシ化ステアリン酸アミド、エポキ
シ化ミリスチン酸アミド等が挙げられる。
【0044】前記アルキルケテンダイマーとしては下記
構造式(2)で表されるアルキルケテンダイマーが好ま
しい。
【0045】
【化2】
【0046】前記構造式(2)中、Rは、炭素数2〜3
0のアルキル基で示されるものが好ましく、例えば、R
が炭素数12〜20のアルキル基である場合がさらに好
ましい。
【0047】前記エポキシ脂肪酸化アミド、前記アルキ
ルケテンダイマーのそれぞれの含有量は、支持体に対
し、0.05重量%〜2.0重量%程度が好ましく、さ
らに好ましくは0.1重量%〜1.0重量%である。
【0048】前記支持体の材料としては、前記の天然パ
ルプに代えて合成パルプを使用したものでもよく、天然
パルプと合成パルプを任意の比率に混合したものでもよ
い。
【0049】前記支持体は、平滑性及び平面性を付与す
ることが好適であるため、マシンカレンダー、スーパー
カレンダー等の装置を用いて熱及び圧力を加えて表面処
理することが好ましい。
【0050】前記支持体表面には、ゼラチン、スター
チ、カルボキシメチルセルロース、ポリアクリルアミ
ド、ポリビニルアルコール、ポリビニルアルコールの変
性物等の被膜形成ポリマーにより表面サイズ処理されて
いてもよい。この場合のポリビニルアルコール変性物と
しては、カルボキシル基変性物、シラノール変性物やア
クリルアミドとの共重合物等が挙げられる。また被膜形
成性ポリマーにより表面サイズ処理する場合の被膜形成
ポリマーの塗布量は、0.1g/m2 〜5.0g/
2 、好ましくは、0.5g/m2 〜2.0g/m2
調整される。更にこの際の被膜形成ポリマーには、必要
に応じて帯電防止剤、蛍光増白剤、顔料、消泡剤などを
添加することができる。
【0051】前記支持体は、上述した主原料、及び必要
に応じて添加する充填剤、サイズ剤、紙力補強剤、定着
剤等の添加剤を含有したパルプスラリーを長網抄紙機等
の抄紙機により抄紙し、乾燥し、巻取って製造される。
この乾燥の前後のいずれかにおいて前記表面サイズ処理
が行われ、又、乾燥後から巻取りの間にカレンダー処理
が行われる。
【0052】このカレンダー処理は、表面サイズ処理を
乾燥後に行う場合には、表面サイズ処理の前後のいずれ
においても実施することができるが、カレンダー処理を
各種処理を実行した最終の仕上げ工程で実行することが
好ましい。カレンダー処理においては、金属ロール、弾
性ロールとも通常の紙の製造に用いられる公知のものが
使用される。支持体は、上述したカレンダー処理を行
い、最終的に50μm〜250μmの厚さに調整されて
いる。
【0053】前記支持体の種類、密度、坪量及び厚さ
は、特に限定されないが、支持体の密度としては0.8
g/cm3 〜1.3g/cm3 が好ましく、1.0g/cm3
〜1.2g/cm3 がさらに好ましい。支持体の坪量とし
ては、50g/m2 〜250g/m2 が好ましく、80
g/m2 〜200g/m2 がさらに好ましい。また支持
体の厚みとしては、50〜250μmが好ましく、80
〜170μmがより好ましい。厚みがこの範囲外になる
と、電子写真方式複写機やプリンターの中でジャミング
したり、手に持った感触に難が生じることがある。
【0054】前記支持体は、支持体表面に予め、グロー
放電処理、コロナ放電処理、火炎処理、アンカーコート
等の前処理をすることが隣接する層と支持体との密着性
を向上する観点から好ましい。これらの中でも火炎処理
が特に好ましく行われる。
【0055】前記火炎処理は、特開平6−308662
号に記載の方法で行うことが好適である。この火炎処理
により、支持体に対する水の接触角が30°〜110
°、好ましくは50°〜105°の範囲とすると、隣接
する層と支持体との密着性が向上する。支持体に対する
水の接触角は、支持体に対する濡れ性を示す指標であ
り、協和界面科学(株)製のCA−D型接触角計を使用
して測定しうるものであり、この方法で支持体に対する
水の接触角が110°を越えると、隣接する層と支持体
との密着性が悪化する虞がある。
【0056】本発明の電子写真用被転写紙は、支持体と
被転写層との間に中間層等の被複写層以外の層を有して
いてもよい。中間層により、クッション層、多孔層、被
転写紙の剛度調節層等としての機能や、場合によっては
接着層としての機能をもたせることができる。また、支
持体の被転写層が形成された面と反対側の面に、被転写
紙の走行性を高めるためにバックコート層を設けてもよ
い。
【0057】本発明の電子写真用被転写紙は、前述した
界面活性剤により所望の表面電気抵抗が得られない場合
には、支持体と被転写層との間に導電性下塗層を設けて
もよい。前記導電性下塗層は導電性金属酸化物粒子が結
合剤中に分散された層である。導電性金属酸化物粒子の
材料としては、ZnO、TiO、SnO2 、Al
2 3、In2 3 、SiO2 、MgO、BaO及びM
oO3 が挙げられる。これらは、単独で使用してもよ
く、これらの複合酸化物を使用してもよい。また、金属
酸化物は、異種元素を更に含有するものが好ましく、例
えば、ZnOに対してAl、In等、TiOに対してN
b、Ta等、SnO2 に対しては、Sb、Nb、ハロゲ
ン元素等を含有(ドーピング)させたものが好ましい。
これらの中で、SbをドーピングしたSnO2 が特に好
ましい。また、導電性金属酸化物粒子の粒径は、0.2
μm以下が好ましい。
【0058】前記導電性下塗層の結合剤の材料として
は、ポリビニルアルコール、ポリアクリル酸、ポリアク
リルアミド、ポリヒドロキシエチルアクリレート、ポリ
ビニルピロリドン、水溶性ポリエステル、水溶性ポリウ
レタン、水溶性ナイロン、水溶性エポキシ樹脂、ゼラチ
ン、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピル
セルロース、カルボキシメチルセルロース及びこれらの
誘導体等の水溶性ポリマー;水分散アクリル樹脂、水分
散ポリエステル等の水分散型樹脂;アクリル樹脂エマル
ジョン、ポリ酢酸ビニルエマルジョン、SBR(スチレ
ン・ブタジエン・ゴム)エマルジョン等のエマルジョ
ン;アクリル樹脂、ポリエステル樹脂等の有機溶剤可溶
型樹脂が挙げられる。これらの内、水溶性ポリマー、水
分散型樹脂及びエマルジョンが好ましい。これらのポリ
マーに、更に界面活性剤を添加してもよく、また架橋剤
等を添加してもよい。
【0059】本発明の電子写真用被転写紙の製造方法に
ついて説明する。本発明の電子写真用被転写紙の製造方
法は、支持体の少なくとも一方の面に、樹脂組成物を溶
融押出しラミネートし、マット面を有する冷却ロールで
冷却しながらマット面を被複写層表面に転写して、所望
の粗面を有する被転写層を形成する製造方法である。
【0060】本発明の電子写真用被転写紙の製造方法
は、樹脂組成物を溶融押出しラミネートし、マット面を
有する冷却ロールで冷却して被複写層を形成する際に、
樹脂組成物がマット面を有する冷却ロール表面に接触す
ることにより、被転写層表面にマット面が転写され粗面
化される。また、多層の被転写層の場合、2種以上の層
を溶融共押出しラミネートにより同時に形成し、マット
面を有する冷却ロールで冷却して最外層を粗面化しても
よく、また、最外層の下層(その他の層)を溶融押出し
ラミネートにより形成し、マット面を有する冷却ロール
で冷却して最外層の下層を粗面化し、その上に最外層と
して好適な樹脂組成物を塗布して最外層を設けてもよ
く、その場合も被転写層自体、即ち最外層の表面には、
所望の粗面が形成される。
【0061】前記マット面を有する冷却ロールの表面の
転写により、被複写層を粗面化する場合、被複写層に
は、必ずしも冷却ロールのマット面と同等の粗さが形成
されるものではなく、若干凹凸が緩和される点を考慮す
れば、前記マット面を有する冷却ロールの表面の10点
平均粗さ(RZ)は、電子写真用被転写紙の被転写層の
表面の10点平均粗さ(RZ)を2.5≦RZ≦10.
5の範囲にするためには、3.0≦RZ≦17.5の範
囲が好ましく、3.1≦RZ≦15.0がさらに好まし
く、3.5≦RZ≦12.0が特に好ましい。3.0未
満であると、十分に電子写真用被転写紙表面を粗面化で
きなくなることがあり、一方、17.5を超えると、電
子写真用被転写紙表面が粗くさせすぎる虞がある。
【0062】本発明の電子写真用被転写紙の製造方法と
して具体的には、単層の被転写層を形成する場合は、支
持体に、樹脂組成物を溶融押出しラミネートし、マット
面を有する冷却ロールで冷却して被転写層を形成させる
製造方法が好適である。また、多層の被転写層(2層か
らなる被転写層)の場合は、支持体に、樹脂組成物を溶
融押出しラミネートし、一旦マット面を有する冷却ロー
ルで冷却してその他の層を形成させた後、その上に最外
層としてトナーと親和性を有する樹脂組成物をバーコー
ター法等により塗布し最外層を形成させる製造方法や、
2種の樹脂組成物を溶融共押出しラミネートし、マット
面を有する冷却ロールで表面を冷却して粗面を形成し、
同時にその他の層、最外層を形成させる製造方法等が好
適である。
【0063】前記溶融ラミネートする方法は、加熱され
た押出し機から広幅のスリットダイ(いわゆるT−ダ
イ)を経て押し出された溶融樹脂膜を、支持体(原紙
等)に接触させローラーで連続的に圧接するラミネート
方法や、同じく溶融樹脂を冷却ロール上に押出し、巻き
取ってフイルム化する一般的な方法等が挙げられる。溶
融ラミネートすることにより、均一な膜を容易に形成す
ることができる。
【0064】前記溶融押出しラミネートに用いられる装
置は、冷却ロールとして、所定のマット面を有する冷却
ロールを用いれば、その他の構成は特に制限はなく、一
般的な装置が好適に用いられる。
【0065】本発明の電子写真用被転写紙は、被転写紙
上に静電的に付着させたトナーを、熱ロール等により加
熱、加圧して定着することにより、画像が得られる。
【0066】
【実施例】以下に、実施例を示し本発明を具体的に説明
するが、本発明は以下の実施例のみに限定されるもので
はない。文中で特に断りのない限り、「部」は「重量
部」を意味する。
【0067】(実施例1)ポリエチレンテレフタレート
(PET)からなる樹脂組成物を、溶融押出し機により
300℃に溶融し、Tダイスから吐出させ、火炎処理し
た厚さ160μmの支持体(原紙)に対して、ニップロ
ールと、RZ値が7.5のチルロール(冷却ロール)と
の間でニップしラミネートすることにより、オモテ面に
PETからなる層(厚さ35μm)、ウラ面にPETか
らなる層(厚さ35μm)をそれぞれ形成して実施例1
の電子写真用被転写紙を作製した。得られた実施例1の
電子写真用被転写紙表面の粗さ(10点平均粗さ(RZ
値))を、「サーフテスト402」(ミツトヨ社製)を
使用して測定したところ、オモテ面、ウラ面共にRZ値
は、5.5であった。
【0068】(実施例2)ポリエチレンテレフタレート
(PET)93部と、二酸化チタン(「KA−20」チ
タン工業(株)製)7部とからなる樹脂組成物を、溶融
押出し機により300℃に溶融し、Tダイスから吐出さ
せ、火炎処理した厚さ130μmの支持体(原紙)に対
して、ニップロールと、RZ値が11.4のチルロール
(冷却ロール)との間でニップしラミネートすることに
より、支持体のオモテ面にPETからなる層(厚さ30
μm)、ウラ面にPETからなる層(厚さ30μm)を
それぞれ形成して実施例2の電子写真用被転写紙を作製
した。得られた実施例2の電子写真用被転写紙表面の粗
さ(10点平均粗さ(RZ値))を、実施例1と同様に
して測定したところ、オモテ面、ウラ面共にRZ値は、
9.7であった。
【0069】(実施例3)低密度ポリエチレンからなる
樹脂組成物を、溶融押出し機により300℃に溶融し、
Tダイスから吐出させ、火炎処理した厚さ130μmの
支持体(白色PETベース)に対して、ニップロール
と、RZ値が7.5のチルロール(冷却ロール)との間
でニップしラミネートすることにより、支持体のオモテ
面に低密度ポリエチレンからなる層(厚さ25μm)、
ウラ面に低密度ポリエチレンからなる層(厚さ30μ
m)をそれぞれ形成した後、共重合ポリエステル(ビス
フェノールAエチレンオキシド付加物/ビスフェノール
Aプロピレンオキシド付加物/テレフタル酸/グリセリ
ンの共重合体200部と、リン酸アルキル系界面活性剤
(帯電防止剤)1部と、酢酸エチル800部とからなる
樹脂組成物)をバーコーター法により、オモテ面に低密
度ポリエチレンからなる層の上に塗布して共重合ポリエ
ステルからなる層(厚さ4μm)を形成して実施例3の
電子写真用被転写紙を作製した。得られた実施例3の電
子写真用被転写紙表面の粗さ(10点平均粗さ(RZ
値))を、実施例1と同様にして測定したところ、オモ
テ面のRZ値は、3.5であり、ウラ面のRZ値は、
6.0であった。
【0070】(実施例4)ポリエチレンナフタレート
(PEN)からなる樹脂組成物を、溶融押出し機により
300℃に溶融し、Tダイスから吐出させ、火炎処理し
た厚さ125μmの支持体(原紙)に対して、ニップロ
ールと、RZ値が7.5のチルロール(冷却ロール)と
の間でニップしラミネートすることにより、支持体のウ
ラ面にPENの層(厚さ25μm)を形成した後、ポリ
エチレンナフタレート(PEN)90部と、二酸化チタ
ン(「KA−20」チタン工業(株)製)10部とから
なる樹脂組成物、ポリエチレンテレフタレート(PE
T)からなる樹脂組成物を、ニップロールと、RZ値が
7.5のチルロール(冷却ロール)との間でニップし共
押出しラミネートすることにより、支持体のオモテ面に
PENからなる層(厚さ15μm)、さらにこの層の上
にPETからなる層(厚さ15μm)を形成して実施例
4の電子写真用被転写紙を作製した。得られた実施例4
の電子写真用被転写紙表面の粗さ(10点平均粗さ(R
Z値))を、実施例1と同様にして測定したところ、オ
モテ面のRZ値は、5.4であり、ウラ面のRZ値は、
6.0であった。
【0071】(比較例1)実施例1において、RZ値
7.5のチルロールを用いてラミネートする代わりに、
RZ値0.2の鏡面チルロールを用いてラミネートする
以外は、実施例1と同様にして、比較例1の電子写真用
被転写紙を作製した。得られた比較例1の電子写真用被
転写紙表面の粗さ(10点平均粗さ(RZ値))を、実
施例1と同様にして測定したところ、オモテ面、ウラ面
共にRZ値は、0.1であった。
【0072】(比較例2)実施例2において、RZ値1
1.4のチルロールを用いてラミネートする代わりに、
RZ値21.0のチルロールを用いてラミネートする以
外は、実施例2と同様にして、比較例1の電子写真用被
転写紙を作製した。得られた比較例2の電子写真用被転
写紙表面の粗さ(10点平均粗さ(RZ値))を、実施
例1と同様にして測定したところ、オモテ面、ウラ面共
にRZ値は、15.7であった。
【0073】(比較例3)実施例3において、RZ値
7.5のチルロールを用いてラミネートする代わりに、
RZ値0.2の鏡面チルロールを用いてラミネートする
以外は、実施例3と同様にして、比較例3の電子写真用
被転写紙を作製した。得られた比較例3の電子写真用被
転写紙表面の粗さ(10点平均粗さ(RZ値))を、実
施例1と同様にして測定したところ、オモテ面のRZ値
は、0.2であり、ウラ面のRZ値は、0.1であっ
た。
【0074】(評価)実施例1〜4及び比較例1〜3の
電子写真用被転写紙について、以下の評価を行った。評
価結果を表1に示す。
【0075】<トナーの盛り上がり評価>はがきサイズ
の被転写紙の中央に、2×2cm角の面積で黒色印画
(富士ゼロックス社製「カラーレーザープリンター33
10」で黒色印画)したときに、黒色印画された部分と
印画されていない部分の厚みの差(Δh)を測定し、以
下の基準により評価した。 ◎・・・Δhが1μm未満 ○・・・Δhが1以上2μm未満 △・・・Δhが2以上5未満 ×・・・Δhが5μm以上
【0076】<画像のザラつき評価>同様に黒色印画し
たときの斑点状の色ヌケ、色の濃淡、鮮鋭さを、以下の
基準により目視にて評価した。 ○・・・色ヌケ、濃淡差なし、かつ鮮鋭 △・・・色ヌケ、濃淡、鮮鋭性のいずれかが若干劣る ×・・・色ヌケ、濃淡、鮮鋭性のうち2つ以上が劣る
【0077】
【表1】
【0078】表1より、比較例1及び3の電子写真用被
転写紙は、画像ザラつき評価が良好なもののトナー盛り
上がり評価が悪く、比較例2の電子写真用被転写紙は、
トナー盛り上がり評価が良好なものの画像ザラつき評価
が悪いことがわかる。一方、本発明の実施例1〜4の電
子写真用被転写紙は、トナー盛り上がり評価、画像のザ
ラつき評価、いずれも良好であることがわかる。
【0079】
【発明の効果】以上により、本発明は、印画時のトナー
像の凹凸を十分に小さくし、鮮明な画像を得ることがで
きる電子写真用被転写紙を提供することができる。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支持体の少なくとも一方の面に被転写層
    を有する電子写真用被転写紙であって、該被転写層の表
    面の10点平均粗さ(RZ)が、2.5≦RZ≦10.
    5の範囲にあることを特徴とする電子写真用被転写紙。
  2. 【請求項2】 被転写層が、溶融押出しラミネートして
    形成されたポリエステル樹脂を含む層からなることを特
    徴とする請求項1に記載の電子写真用被転写紙。
  3. 【請求項3】 被転写層が、溶融押出しラミネートして
    形成された熱可塑性樹脂を含む層、及びその層の上に塗
    布法により形成されたポリエステル樹脂を含む層、から
    なることを特徴とする請求項1に記載の電子写真用被転
    写紙。
  4. 【請求項4】 被転写層が、無機顔料を含有することを
    特徴とする請求項1に記載の電子写真用被転写紙。
  5. 【請求項5】 支持体の少なくとも一方の面に、樹脂組
    成物を溶融押出しラミネートし、冷却ロールで冷却して
    被転写層を形成する電子写真用被転写紙の製造方法であ
    って、該冷却ロールがマット面を有する冷却ロールであ
    ることを特徴とする電子写真用被転写紙の製造方法。
  6. 【請求項6】 マット面を有する冷却ロールの表面の1
    0点平均粗さ(RZ)が、3.0≦RZ≦17.5の範
    囲にあることを特徴とする請求項5記載の電子写真用被
    転写紙の製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2002091049A (ja) * 2000-07-12 2002-03-27 Yupo Corp 電子写真記録用紙
JP2005314861A (ja) * 2004-03-30 2005-11-10 Nippon Paper Industries Co Ltd 壁紙用裏打ち紙

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