JP2000010226A - ハロゲン化銀写真感光材料及び画像形成方法 - Google Patents

ハロゲン化銀写真感光材料及び画像形成方法

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JP2000010226A
JP2000010226A JP10171336A JP17133698A JP2000010226A JP 2000010226 A JP2000010226 A JP 2000010226A JP 10171336 A JP10171336 A JP 10171336A JP 17133698 A JP17133698 A JP 17133698A JP 2000010226 A JP2000010226 A JP 2000010226A
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silver halide
light
sensitive
halide emulsion
emulsions
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Shigeo Chino
茂夫 千野
Takeji Tanaka
雄児 田中
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Konica Minolta Inc
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Konica Minolta Inc
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 ハイライト部の描写力とシャドー部の鮮やか
さに優れ、露光から処理までの時間が変動した場合にも
色変動が少ないハロゲン化銀写真感光材料の提供。 【解決手段】 支持体上に感光性ハロゲン化銀乳剤層及
び非感光性層を含むハロゲン化銀写真感光材料におい
て、感光性ハロゲン化銀乳剤層には3種の感度の異なる
ハロゲン化銀乳剤を含有し、かつ任意に選んだ3種の乳
剤(EM−1、EM−2、EM−3)について下記式
(1)及び(2)を満たすことを特徴とするハロゲン化
銀写真感光材料。 ΔS1 0.1≦S[EM−2]−S[EM−1]≦0.6…式(1) ΔS2 0.05≦S[EM−3]−S[EM−2]≦0.2…式(2) ここで、S[EM−1]はハロゲン化銀乳剤EM−1を
定められた方法で試料を作製し現像処理した時の感度
(対数表示)を表す。S[EM−2]、S[EM−3]
についてもS[EM−1]と同様のことを表す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はハロゲン化銀写真感
光材料に関し、詳しくはハイライト部の描写力とシャド
ー部の鮮やかさに優れ、露光から処理までの時間が変動
した場合にも色変動が少ないハロゲン化銀写真感光材料
に関する。又、走査露光による画像形成方法に関し、ハ
イライト部の描写力とシャドー部の鮮やかさに優れ、露
光から処理までの時間が変動した場合にも色変動が少な
い画像形成方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年の高画質化に伴い、プリント用ハロ
ゲン化銀写真感光材料(以下、単に「感光材料」と称
す)の階調性は重要な品質として採り上げられている。
特にハイライト部の描写力とシャドーの鮮やかさが求め
られている。
【0003】一般に、写真はネガフィルムに撮影後、現
像し印画紙にプリントを行うが、ハイライトの描写力を
高めるためにネガフィルムの向上もさることながら、印
画紙においてもハイライトの描写力を高めることが効果
的かつ有効である。
【0004】感光材料のハイライト部の描写力を高める
ことは、即ち所望する階調を有していることであり、一
般に適度に軟調な感光材料によって達成される。
【0005】軟調化のために、同一層に感度又は階調の
異なるハロゲン化銀乳剤を2種混合して使用する方法が
知られているが、ハイライト部が軟調化するものの、シ
ャドー部も軟調化し鮮やかさを失ってしまう。従って、
感度又は階調の異なる2種のハロゲン化銀乳剤を混合し
て使用するだけでは、感光材料に求められるハイライト
の描写力とシャドーの鮮やかさの両立が出来ないことが
判った。
【0006】感光材料は露光後、現像処理を行うが、作
業又は機器の関係から現像開始までの時間が変化するこ
とが多い。これにより感光材料の濃度が変化し、所望の
通りプリントが仕上がらず作業性を低下させている。特
に、前記混合ハロゲン化銀乳剤を用いた場合、濃度変化
が大きいことが判った。
【0007】特開平9−171237号に見られるよう
に、近年、ディジタル化でレーザーやLED等を光源に
用いたプリンターが普及してきた。このようなプリンタ
ーでは、濃度値に応じて露光量が一意的に決められた露
光が出来るが、軟調で最高濃度が低い感光材料を用いた
場合、光源の出力が追い付かず充分な画像が得られない
場合がある。又、露光から現像処理までの時間が変化し
た際の濃度変化が、今までのアナログ露光より大きいこ
とが判った。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】従って本発明の目的
は、第1にハイライト部の描写力とシャドー部の鮮やか
さに優れ、露光から処理までの時間が変動した場合にも
色変動が少ないハロゲン化銀写真感光材料を提供するこ
とにある。第2に走査露光による画像形成方法に関し、
ハイライト部の描写力とシャドー部の鮮やかさに優れ、
露光から処理までの時間が変動した場合にも色変動が少
ない画像形成方法を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明者は鋭意検討した
ところ、下記の手段により本発明の目的が達成されるこ
とを見い出した。
【0010】1.支持体上に少なくとも1層の感光性ハ
ロゲン化銀乳剤層及び少なくとも1層の非感光性層を含
むハロゲン化銀写真感光材料にいて、該感光性ハロゲン
化銀乳剤層には少なくとも3種の感度の異なるハロゲン
化銀乳剤を含有し、かつ任意に選んだ3種の乳剤(EM
−1、EM−2、EM−3)について下記式(1)及び
(2)を満たすハロゲン化銀写真感光材料。
【0011】 ΔS1 0.1≦S[EM−2]−S[EM−1]≦0.6…式(1) ΔS2 0.05≦S[EM−3]−S[EM−2]≦0.2…式(2) ここで、S[EM−1]はハロゲン化銀乳剤EM−1を
本文中に記載する方法で試料を作製し現像処理した時の
感度(対数表示)を表す。S[EM−2]、S[EM−
3]についてもS[EM−1]と同様のことを表す。
【0012】2.下記式(3)及び(4)を満たす1に
記載のハロゲン化銀写真感光材料。
【0013】 ΔS1 0.2≦S[EM−2]−S[EM−1]≦0.4…式(3) ΔS2 0.05≦S[EM−3]−S[EM−2]≦0.1…式(4) ここで、S[EM−1]、S[EM−2]、S[EM−
3]は式(1)、式(2)で説明したのと同様のことを
表す。
【0014】3.支持体上に少なくとも1層の感光性ハ
ロゲン化銀乳剤層及び少なくとも1層の非感光性層を含
むハロゲン化銀写真感光材料において、該感光性ハロゲ
ン化銀乳剤層には少なくとも3種の階調の異なるハロゲ
ン化銀乳剤を含有し、かつ任意に選んだ3種の乳剤(E
M−4、EM−5、EM−6)について下記式(5)及
び(6)を満たすハロゲン化銀写真感光材料。
【0015】 Δγ1 0.1≦γ[EM−4]−γ[EM−5]≦0.7…式(5) Δγ2 0.8≦γ[EM−5]−γ[EM−6]≦1.5…式(6) ここで、γ[EM−4]はハロゲン化銀乳剤EM−4を
本文中に記載する方法で試料を作製し現像処理した時の
階調を表す。γ[EM−5]、γ[EM−6]について
も同様のことを表す。
【0016】4.下記式(7)及び(8)を満たす3に
記載のハロゲン化銀写真感光材料。
【0017】 Δγ1 0.2≦γ[EM−4]−γ[EM−5]≦0.5…式(7) Δγ2 0.8≦γ[EM−5]−γ[EM−6]≦1.0…式(8) ここで、γ[EM−4]、γ[EM−5]、γ[EM−
6]は式(5)、式(6)で説明したのと同様のことを
表す。
【0018】5.前記EM−3又はEM−6が同一層に
5〜30モル%含有される2又は4に記載のハロゲン化
銀写真感光材料。
【0019】6.支持体上に少なくとも1層の感光性ハ
ロゲン化銀乳剤層及び少なくとも1層の非感光性層を含
むハロゲン化銀写真感光材料において、該感光性ハロゲ
ン化銀乳剤層には少なくとも3種の感度及び階調の異な
るハロゲン化銀乳剤を含有し、かつ任意に選んだ3種の
乳剤(EM−7、EM−8、EM−9)について下記式
(9)〜(12)を満たすハロゲン化銀写真感光材料。
【0020】 ΔS1 0.1≦S[EM−8]−S[EM−7]≦0.6…式(9) ΔS2 0.05≦S[EM−9]−S[EM−8]≦0.2…式(10) Δγ1 0.1≦γ[EM−7]−γ[EM−8]≦0.7…式(11) Δγ2 0.8≦γ[EM−8]−γ[EM−9]≦1.5…式(12) ここで、S[EM−7]〜S[EM−9]及びγ[EM
−7]〜γ[EM−9]は、それぞれ式(1)、(2)
及び(5)、(6)で説明したS[EM−1]〜S[E
M−3]及びγ[EM−4]〜γ[EM−6]と同様の
ことを表す。
【0021】7.支持体上に少なくとも1層の感光性ハ
ロゲン化銀乳剤層及び少なくとも1層の非感光性層を含
むハロゲン化銀写真感光材料において、該感光性ハロゲ
ン化銀乳剤層には互いに感度が異なるハロゲン化銀乳剤
を3種類以上混合して含有し、かつハロゲン化銀粒子の
粒度分布曲線での極大値を有する点の数が混合している
乳剤の種類数より少ないハロゲン化銀写真感光材料。
【0022】8.支持体上に少なくとも1層の感光性ハ
ロゲン化銀乳剤層及び少なくとも1層の非感光性層を含
むハロゲン化銀写真感光材料において、該感光性ハロゲ
ン化銀乳剤層には互いに感度が異なるハロゲン化銀乳剤
を3種類以上混合して含有し、かつハロゲン化銀粒子の
粒度分布曲線での極大値を有する点の数が混合している
乳剤の種類数より少なく、更に任意に選んだ3種の感度
及び階調の異なるハロゲン化銀乳剤(EM−10、EM
−11、EM−12)について下記式(13)〜(1
6)を満たすハロゲン化銀写真感光材料。
【0023】 ΔS1 0.1≦S[EM−11]−S[EM−10]≦0.6…式(13) ΔS2 0.05≦S[EM−12]−S[EM−11]≦0.2…式(14 ) Δγ1 0.1≦γ[EM−10]−γ[EM−11]≦0.7…式(15) Δγ2 0.8≦γ[EM−11]−γ[EM−12]≦1.5…式(16) ここで、S[EM−10]〜S[EM−12]及びγ
[EM−10]〜γ[EM−12]は、それぞれ式
(1)、(2)及び(5)、(6)で説明したS[EM
−1]〜S[EM−3]及びγ[EM−4]〜γ[EM
−6]と同様のことを表す。
【0024】9.支持体上に少なくとも1層の感光性ハ
ロゲン化銀乳剤層及び少なくとも1層の非感光性層を含
むハロゲン化銀写真感光材料を露光後現像処理する画像
形成方法において、該感光性ハロゲン化銀乳剤層には互
いに感度が異なるハロゲン化銀乳剤を3種類以上混合し
て含有し、かつハロゲン化銀粒子の粒度分布曲線での極
大値を有する点の数が混合している乳剤の種類数より少
なく、更に任意に選んだ3種の感度及び階調の異なるハ
ロゲン化銀乳剤(EM−13、EM−14、EM−1
5)について下記式(17)〜(20)を満たすハロゲ
ン化銀写真感光材料を、青色光、緑色光及び赤色光で走
査露光する画像形成方法。
【0025】 ΔS1 0.1≦S[EM−14]−S[EM−13]≦0.6…式(17) ΔS2 0.05≦S[EM−15]−S[EM−14]≦0.2…式(18 ) Δγ1 0.1≦γ[EM−13]−γ[EM−14]≦0.7…式(19) Δγ2 0.8≦γ[EM−14]−γ[EM−15]≦1.5…式(20) ここで、S[EM−13]〜S[EM−15]及びγ
[EM−13]〜γ[EM−15]は、それぞれ式
(1)、(2)及び(5)、(6)で説明したS[EM
−1]〜S[EM−3]及びγ[EM−4]〜γ[EM
−6]と同様のことを表す。
【0026】以下に本発明を更に詳細に説明する。ま
ず、本発明における式(1)〜式(20)について説明
する。
【0027】特願平7−165300号記載の方法で試
料を調製し、1秒で露光後に下記発色現像をして得られ
る画像の特性曲線において、カブリ+0.9の濃度を得
る露光量を求め、その逆数の対数を感度(S)とする。
特性曲線とは、T.T.James編:The The
ory of the PhotographicPr
ocess 第4版,501〜509頁に記載されるよ
うに、横軸に露光量の対数を、縦軸に濃度を描いた曲線
である。
【0028】本発明において、感光性ハロゲン化銀乳剤
層の同一層には少なくとも3種の感度の異なるハロゲン
化銀乳剤のうち任意に選択した乳剤(EM−1、EM−
2、EM−3)について下記式を満たすことが好まし
い。
【0029】ΔS1 0.1≦S[EM−2]−S[E
M−1]≦0.6 ΔS2 0.05≦S[EM−3]−S[EM−2]≦
0.2 これにより、ハイライト部の描写力とシャドー部の鮮や
かさの両立が可能となり、露光から現像開始時間が変化
しても安定な画像が得られる。更に好ましくは下記式を
満たすことである。
【0030】ΔS1 0.2≦S[EM−2]−S[E
M−1]≦0.4 ΔS2 0.05≦S[EM−3]−S[EM−2]≦
0.1 又、前記特性曲線において、カブリ+0.2の濃度点と
カブリ+2.0の濃度点を結んだ傾きを階調(γ)とす
る。
【0031】本発明において、感光性ハロゲン化銀乳剤
層の同一層には、少なくとも3種以上の階調の異なるハ
ロゲン化銀乳剤(EM−4、EM−5、EM−6)につ
いて下記式を満たすことが望ましい。
【0032】Δγ1 0.1≦γ[EM−4]−γ[E
M−5]≦0.7 Δγ2 0.8≦γ[EM−5]−γ[EM−6]≦
1.5 これにより、ハイライト部の描写力とシャドー部の鮮や
かさの両立が可能となり、露光から現像開始時間が変化
しても安定な画像が得られる。更に好ましくは下記式を
満たすことである。
【0033】Δγ1 0.2≦γ[EM−4]−γ[E
M−5]≦0.5 Δγ2 0.8≦γ[EM−5]−γ[EM−6]≦
1.0 (発色現像処理工程) 処理工程 処 理 温 度 時 間 補充量 発色現像 38.0±0.3℃ 45秒 80ml 漂白定着 35.0±0.5℃ 45秒 120ml 安定化 30〜34℃ 60秒 150ml 乾 燥 60〜80℃ 30秒 現像処理液の組成を下記に示す。
【0034】 発色現像液タンク液及び補充液 タンク液 補充液 純水 800ml 800ml トリエチレンジアミン 2g 3g ジエチレングリコール 10g 10g 臭化カリウム 0.01g − 塩化カリウム 3.5g − 亜硫酸カリウム 0.25g 0.5g N−エチル−N−(βメタンスルホンアミドエチル) −3−メチル−4−アミノアニリン硫酸塩 6.0g 10.0g N,N−ジエチルヒドロキシルアミン 6.8g 6.0g トリエタノールアミン 10.0g 10.0g ジエチレントリアミン五酢酸ナトリウム塩 2.0g 2.0g 蛍光増白剤(4,4′−ジアミノスチルベン ジスルホン酸誘導体) 2.0g 2.5g 炭酸カリウム 30g 30g 水を加えて全量を1リットルとし、タンク液はpH=10.10に、補充液は pH=10.60に調整する。
【0035】 漂白定着液タンク液及び補充液 ジエチレントリアミン五酢酸第二鉄アンモニウム2水塩 65g ジエチレントリアミン五酢酸 3g チオ硫酸アンモニウム(70%水溶液) 100ml 2−アミノ−5−メルカプト−1,3,4−チアジアゾール 2.0g 亜硫酸アンモニウム(40%水溶液) 27.5ml 水を加えて全量を1リットルとし、炭酸カリウム又は氷酢酸でpH=5.0に 調整する。
【0036】 安定化液タンク液及び補充液 o−フェニルフェノール 1.0g 5−クロロ−2−メチル−4−イソチアゾリン−3−オン 0.02g 2−メチル−4−イソチアゾリン−3−オン 0.02g ジエチレングリコール 1.0g 蛍光増白剤(チノパールSFP) 2.0g 1−ヒドロキシエチリデン−1,1−ジホスホン酸 1.8g 塩化ビスマス(45%水溶液) 0.65g 硫酸マグネシウム・7水塩 0.2g ポリビニルピロリドン 1.0g アンモニア水(水酸化アンモニウム25%水溶液) 2.5g ニトリロ三酢酸・三ナトリウム塩 1.5g 水を加えて全量を1リットルとし、硫酸又はアンモニア水でpH=7.5に調 整する。
【0037】本発明に係るハロゲン化銀乳剤の組成は、
塩化銀、臭化銀、塩臭化銀、沃臭化銀、塩沃臭化銀、塩
沃化銀等任意のハロゲン組成を有するものであってもよ
いが、塩化銀を95モル%以上含有し実質的に沃化銀を
含有しない塩臭化銀が好ましい。迅速処理性、処理安定
性からは、好ましくは97モル%以上、より好ましくは
98〜99.9モル%の塩化銀を含有するハロゲン化銀
乳剤が好ましい。
【0038】本発明においては、臭化銀を高濃度に含有
する部分を有するハロゲン化銀乳剤が特に好ましく用い
られる。この場合、高濃度に臭化銀を含有する部分は、
ハロゲン化銀乳剤粒子にエピタキシー接合していても、
所謂コア・シェル乳剤であってもよいし、完全な層を形
成せず単に部分的に組成の異なる領域が存在するだけで
あってもよい。又、組成は連続的に変化してもよいし不
連続に変化してもよい。臭化銀が高濃度に存在する部分
は、ハロゲン化銀粒子の表面の結晶粒子の頂点であるこ
とが特に好ましい。
【0039】本発明に用いるハロゲン化銀乳剤には、重
金属イオンを含有させるのが有利である。このような目
的に用いることの出来る重金属イオンとしては、鉄、イ
リジウム、白金、パラジウム、ニッケル、ロジウム、オ
スミウム、ルテニウム、コバルト等の第8〜10族金属
や、カドミウム、亜鉛、水銀などの第12族遷移金属
や、鉛、レニウム、モリブデン、タングステン、ガリウ
ム、クロムの各イオンを挙げることができる。中でも
鉄、イリジウム、白金、ルテニウム、ガリウム、オスミ
ウムの金属イオンが好ましい。これらの金属イオンは、
塩や、錯塩の形でハロゲン化銀乳剤に添加することがで
きる。
【0040】前記重金属イオンが錯体を形成する場合に
は、その配位子又はイオンとしてはシアン化物イオン、
チオシアン酸イオン、イソチオシアン酸イオン、シアン
酸イオン、塩化物イオン、臭化物イオン、沃化物イオ
ン、硝酸イオン、カルボニル、アンモニア等を挙げるこ
とができる。これらの中でも、シアン化物イオン、チオ
シアン酸イオン、イソチオシアン酸イオン、塩化物イオ
ン、臭化物イオン等が好ましい。
【0041】ハロゲン化銀乳剤に重金属イオンを含有さ
せるためには、該重金属化合物をハロゲン化銀粒子の形
成前、ハロゲン化銀粒子の形成中、ハロゲン化銀粒子の
形成後の物理熟成中の各工程の任意の場所で添加すれば
よい。前述の条件を満たすハロゲン化銀乳剤を得るに
は、重金属化合物をハロゲン化物塩と一緒に溶解して粒
子形成工程の全体あるいは一部に亘って連続的に添加す
ることができる。
【0042】重金属イオンをハロゲン化銀乳剤中に添加
する時の量は、ハロゲン化銀1モル当たり1×10-9
1×10-2モルが好ましく、特に1×10-8〜5×10
-5モルが好ましい。
【0043】ハロゲン化銀粒子の形状は任意のものを用
いることが出来る。好ましい一つの例は(100)面を
結晶表面として有する立方体である。又、米国特許4,
183,756号、同4,225,666号、特開昭5
5−26589号、特公昭55−42737号や、ザ・
ジャーナル・オブ・フォトグラフィック・サイエンス
(J.Photogr.Sci.)21,39(197
3)等の文献に記載された方法等により、八面体、十四
面体、十二面体等の形状を有する粒子を造り、これを用
いることもできる。更に、双晶面を有する粒子を用いて
もよい。
【0044】ハロゲン化銀粒子は単一の形状からなる粒
子が好ましく用いられるが、単分散のハロゲン化銀乳剤
を2種以上同一層に添加することが特に好ましい。
【0045】用いるハロゲン化銀粒子の粒径は特に制限
はないが、迅速処理性及び、感度など、他の写真性能な
どを考慮すると、好ましくは0.1〜1.2μm、更に
好ましくは、0.2〜1.0μmの範囲である。
【0046】この粒径は、粒子の投影面積か直径近似値
を使ってこれを測定することができる。粒子が実質的に
均一形状である場合は、粒径分布は直径か投影面積とし
て可成り正確に表すことができる。
【0047】ハロゲン化銀粒子の粒径の分布は、好まし
くは変動係数が0.22以下、更に好ましくは0.15
以下の単分散ハロゲン化銀粒子であり、特に好ましくは
変動係数0.15以下の単分散乳剤を2種以上同一層に
添加することである。ここで言う変動係数は粒径分布の
広さを表す係数であり、次式によって定義される。
【0048】変動係数=S/R(Sは粒径分布の標準偏
差、Rは平均粒径を表す)ここで言う粒径とは、球状の
ハロゲン化銀粒子の場合はその直径、又、立方体や球状
以外の形状の粒子の場合は、その投影像を同面積の円像
に換算した時の直径を表す。
【0049】ハロゲン化銀乳剤の調製装置、方法として
は、当業界において公知の種々の方法を用いることがで
きる。
【0050】ハロゲン化銀乳剤は、酸性法、中性法、ア
ンモニア法の何れで得られたものであってもよい。該粒
子は一時に成長させたものであってもよいし、種粒子を
造った後で成長させてもよい。種粒子を造る方法と成長
させる方法は、同じであっても異なってもよい。
【0051】又、可溶性銀塩と可溶性ハロゲン化物塩を
反応させる形式としては、順混合法、逆混合法、同時混
合法、それらの組合せなど、何れでもよいが、同時混合
法で得られたものが好ましい。更に同時混合法の一形式
として特開昭54−48521号等に記載されているp
Agコントロールド・ダブルジェット法を用いることも
できる。
【0052】又、特開昭57−92523号、同57−
92524号等に記載の、反応母液中に配置された添加
装置から水溶性銀塩及び水溶性ハロゲン化物塩水溶液を
供給する装置、ドイツ公開特許2,921,164号等
に記載された水溶性銀塩及び水溶性ハロゲン化物塩水溶
液を連続的に濃度変化して添加する装置、特公昭56−
501776号等に記載の反応器外に反応母液を取り出
し、限外濾過法で濃縮することによりハロゲン化銀粒子
間の距離を一定に保ちながら粒子形成を行う装置などを
用いてもよい。
【0053】更に必要で有ればチオエーテル等のハロゲ
ン化銀溶剤を用いてもよい。又、メルカプト基を有する
化合物、含窒素複素環化合物又は増感色素のような化合
物をハロゲン化銀粒子の形成時、又は粒子形成終了の後
に添加して用いてもよい。
【0054】本発明に係るハロゲン化銀乳剤は、金化合
物を用いる増感法、カルコゲン増感剤を用いる増感法を
組み合わせて用いることが出来る。
【0055】適用するカルコゲン増感剤としては、硫黄
増感剤、セレン増感剤、テルル増感剤などを用いること
が出来るが、硫黄増感剤が好ましい。硫黄増感剤として
は、チオ硫酸塩、アリルチオカルバミド、チオ尿素、ア
リルイソチオシアナート、シスチン、p−トルエンチオ
スルホン酸塩、ローダニン、無機硫黄などが挙げられ
る。
【0056】硫黄増感剤の添加量としては、適用される
ハロゲン化銀乳剤の種類や期待する効果の大きさなどに
より変えることが好ましいが、ハロゲン化銀1モル当た
り5×10-10〜5×10-5モル、好ましくは5×10
-8〜3×10-5モルの範囲が好ましい。
【0057】金増感剤としては、塩化金酸、硫化金等の
他各種の金錯体として添加することができる。用いられ
る配位子化合物としては、ジメチルローダニン、チオシ
アン酸、メルカプトテトラゾール、メルカプトトリアゾ
ール等が挙げられる。金化合物の使用量は、ハロゲン化
銀乳剤の種類、使用する化合物の種類、熟成条件などに
よって一様ではないが、通常はハロゲン化銀1モル当た
り1×10-4〜1×10-8モルであることが好ましい。
更に好ましくは1×10-5〜1×10-8モルである。
【0058】ハロゲン化銀乳剤の化学増感法としては、
還元増感法を用いてもよい。
【0059】ハロゲン化銀乳剤には、感光材料の調製工
程中に生じるカブリを防止したり、保存中の性能変動を
小さくしたり、現像時に生じるカブリを防止する目的
で、公知のカブリ防止剤、安定剤を用いることが出来
る。こうした目的に用いられる好ましい化合物の例とし
て、特開平2−146036号7頁下欄に記載された一
般式(II)で表される化合物を挙げることができ、更に
具体的な化合物としては、同公報の8頁に記載の(IIa
−1)〜(IIa−8)、(IIb−1)〜(IIb−7)の
化合物や、1−(3−メトキシフェニル)−5−メルカ
プトテトラゾール、1−(4−エトキシフェニル)−5
−メルカプトテトラゾール等の化合物を挙げることがで
きる。
【0060】これらの化合物は、その目的に応じて、ハ
ロゲン化銀乳剤粒子の調製工程、化学増感工程、化学増
感工程の終了時、塗布液調製工程などの工程で添加され
る。これらの化合物の存在下に化学増感を行う場合に
は、ハロゲン化銀1モル当たり1×10-5〜5×10-4
モル程度の量で好ましく用いられる。化学増感終了時に
添加する場合には、ハロゲン化銀1モル当たり1×10
-6〜1×10-2モル程度の量が好ましく、1×10-5
5×10-3モルがより好ましい。又、塗布液調製工程で
ハロゲン化銀乳剤層に添加する場合には、ハロゲン化銀
1モル当たり1×10-6〜1×10-1モル程度の量が好
ましく、1×10-5〜1×10-2モルがより好ましい。
又、ハロゲン化銀乳剤層以外の層に添加する場合には、
塗布被膜中の量が1m2当たり1×10-9〜1×10-3
モル程度の量が好ましい。
【0061】感光材料には、イラジエーション防止やハ
レーション防止の目的で種々の波長域に吸収を有する染
料を用いることができる。この目的で、公知の化合物を
何れも用いることが出来るが、特に、可視域に吸収を有
する染料としては、特開平3−251840号308頁
に記載のAI−1〜11の染料及び特開平6−3770
号記載の染料が好ましく用いられ、赤外線吸収染料とし
ては、特開平1−280750号の2頁左下欄に記載の
一般式(I)、(II)、(III)で表される化合物が好
ましい分光特性を有し、ハロゲン化銀乳剤の写真特性へ
の影響もなく、又、残色による汚染もなく好ましい。化
合物の具体例として、同公報3頁左下欄〜5頁左下欄に
記載の例示化合物(1)〜(45)を挙げることができ
る。
【0062】これらの染料を添加する量として、鮮鋭性
を改良する目的には、感光材料の未処理試料の680n
mにおける分光反射濃度を0.7以上にする量が好まし
く、更には0.8以上にするのがより好ましい。
【0063】感光材料中に蛍光増白剤を添加すること
が、白地性を改良でき好ましい。好ましく用いられる化
合物として、特開平2−232652号記載の一般式II
で示される化合物が挙げられる。
【0064】本発明の感光材料をカラー感光材料として
用いる場合には、イエローカプラー、マゼンタカプラ
ー、シアンカプラーに組み合わせて、400〜900n
mの波長域の特定領域に分光増感されたハロゲン化銀乳
剤を含む層を有する。該ハロゲン化銀乳剤は1種又は2
種以上の増感色素を組み合わせて含有する。
【0065】ハロゲン化銀乳剤に用いる分光増感色素と
しては、公知の化合物を何れも用いることができるが、
青感光性増感色素としては、特開平3−251840号
28頁に記載のBS−1〜8を単独で又は組み合わせて
好ましく用いることができる。緑感光性増感色素として
は、同公報28頁に記載のGS−1〜5が好ましく用い
られる。赤感光性増感色素としては同公報29頁に記載
のRS−1〜8が好ましく用いられる。
【0066】又、半導体レーザーを用いるなどして赤外
光により画像露光を行う場合には、赤外感光性増感色素
を用いる必要がある。赤外感光性増感色素としては、特
開平4−285950号6〜8頁に記載のIRS−1〜
11の色素が好ましく用いられる。又、これらの赤外、
赤、緑、青感光性増感色素に、特開平4−285950
号8〜9頁に記載の強色増感剤SS−1〜SS−9や特
開平5−66515号15〜17頁に記載の化合物S−
1〜S−17を組み合わせて用いるのが好ましい。
【0067】これらの増感色素の添加時期としては、ハ
ロゲン化銀粒子形成から化学増感終了までの任意の時期
でよい。
【0068】増感色素の添加方法としては、メタノー
ル、エタノール、弗素化アルコール、アセトン、ジメチ
ルホルムアミド等の水混和性有機溶媒や水に溶解して溶
液として添加してもよいし、固体分散物として添加して
もよい。
【0069】本発明の感光材料に用いられるカプラーと
しては、発色現像主薬の酸化体とカップリング反応して
340nmより長波長域に分光吸収極大波長を有するカ
ップリング生成物を形成し得る如何なる化合物をも用い
ることが出来るが、特に代表的なものとしては、波長域
350〜500nmに分光吸収極大波長を有するイエロ
ー色素形成カプラー、波長域500〜600nmに分光
吸収極大波長を有するマゼンタ色素形成カプラー、波長
域600〜750nmに分光吸収極大波長を有するシア
ン色素形成カプラーとして知られている化合物である。
【0070】好ましく用いることのできるシアンカプラ
ーとしては、特開平4−114154号5頁左下欄に記
載の一般式(C−I)、(C−II)で表されるカプラー
を挙げることができ、具体的な化合物は、同公報5頁右
下欄〜6頁左下欄にCC−1〜CC−9として記載され
るものを挙げることができる。
【0071】好ましく用いることのできるマゼンタカプ
ラーとしては、特開平4−114154号4頁右上欄に
記載の一般式(M−I)、(M−II)で表されるカプラ
ーを挙げることができ、具体的な化合物は、同公報4頁
左下欄〜5頁右上欄にMC−1〜MC−11として記載
されるものを挙げることができる。上記マゼンタカプラ
ーのうち、より好ましいのは、同公報4頁右上欄に記載
の一般式(M−I)で表されるカプラーであり、そのう
ち、上記一般式(M−I)のRMが3級アルキル基であ
る化合物が耐光性に優れ特に好ましい。同公報5頁上欄
に記載されるMC−8〜MC−11は、青から紫、赤に
到る色の再現に優れ、更にディテールの描写力にも優れ
ており好ましい。
【0072】好ましく用いることのできるイエローカプ
ラーとしては、特開平4−114154号3頁右上欄に
記載の一般式(Y−I)で表されるカプラーを挙げるこ
とができ、具体的な化合物は、同公報3頁左下欄以降に
YC−1〜YC−9として記載されるものを挙げること
ができる。中でも、同公報の一般式[Y−1]のRY1
アルコキシ基であるカプラー又は特開平6−67388
号記載の一般式[I]で示されるカプラーは、好ましい
色調の黄色を再現でき好ましい。このうち特に好ましい
化合物例としては、特開平4−114154号4頁左下
欄に記載されるYC−8、YC−9、及び特開平6−6
7388号13〜14頁に記載のNo.(1)〜(4
7)で示される化合物を挙げることができる。更に最も
好ましい化合物は、特開平4−81847号1頁及び同
公報11〜17頁に記載の一般式[Y−1]で示される
化合物である。
【0073】感光材料に用いられるカプラーやその他の
有機化合物を添加するのに、水中油滴型乳化分散法を用
いる場合には、通常、沸点150℃以上の水不溶性高沸
点有機溶媒に、必要に応じて低沸点及び/又は水溶性有
機溶媒を併用して溶解し、ゼラチン水溶液などの親水性
バインダー中に界面活性剤を用いて乳化分散する。
【0074】分散手段としては、攪拌機、ホモジナイザ
ー、コロイドミル、フロージェットミキサー、超音波分
散機等を用いることができる。分散後、又は、分散と同
時に低沸点有機溶媒を除去する工程を入れてもよい。
【0075】カプラーを溶解して分散するために用いる
ことの出来る高沸点有機溶媒としては、ジオクチルフタ
レート、ジ−i−デシルフタレート、ジブチルフタレー
ト等のフタル酸エステル類、トリクレジルホスフェー
ト、トリオクチルホスフェート等の燐酸エステル類が好
ましく用いられる。尚、高沸点有機溶媒の誘電率として
は3.5〜7.0であることが好ましい。又、2種以上
の高沸点有機溶媒を併用することもできる。
【0076】又、高沸点有機溶媒を用いる方法に代え
て、又は高沸点有機溶媒と併用して、水不溶性かつ有機
溶媒可溶性のポリマー化合物を、必要に応じて低沸点及
び/又は水溶性有機溶媒に溶解し、ゼラチン水溶液など
の親水性バインダー中に界面活性剤を用いて種々の分散
手段により乳化分散する方法を採ることもできる。この
時用いられる水不溶性で有機溶媒可溶性のポリマーとし
ては、ポリ(N−t−ブチルアクリルアミド)等が挙げ
られる。
【0077】写真用添加剤の分散や塗布時の表面張力調
整のため用いられる界面活性剤として好ましい化合物と
しては、1分子中に炭素数8〜30の疎水性基とスルホ
基又はその塩を含有するものが挙げられる。具体的に
は、特開昭64−26854号記載のA−1〜A−11
が挙げられる。又、アルキル基に弗素原子を置換した界
面活性剤も好ましく用いられる。これらの分散液は、通
常、ハロゲン化銀乳剤を含有する塗布液に添加される
が、分散後塗布液に添加される迄の時間、塗布液に添加
後塗布までの時間は短い方が良く、それぞれ10時間以
内が好ましく、3時間以内、20分以内がより好まし
い。
【0078】上記各カプラーには、形成された色素画像
の光、熱、湿度等による褪色を防止するため褪色防止剤
を併用することが好ましい。特に好ましい化合物として
は、特開平2−66541号3頁記載の一般式I及びII
で示されるフェニルエーテル系化合物、特開平3−17
4150号記載の一般式IIIBで示されるフェノール系
化合物、特開昭64−90445号記載の一般式Aで示
されるアミン系化合物、特開昭62−182741号記
載の一般式XII、XIII、XIV、XVで示される金属錯体が、
特にマゼンタ色素用として好ましい。又、特開平1−1
96049号記載の一般式I′で示される化合物及び特
開平5−11417号記載の一般式IIで示される化合物
が、特にイエロー、シアン色素用として好ましい。
【0079】発色色素の吸収波長をシフトさせる目的
で、特開平4−114154号9頁左下欄に記載の化合
物(d−11)、同公報10頁左下欄に記載の化合物
(A′−1)等の化合物を用いることができる。又、こ
れ以外にも、米国特許4,774,187号に記載の蛍
光色素放出化合物を用いることも出来る。
【0080】本発明の感光材料には、現像主薬酸化体と
反応する化合物を感光層と感光層の間の層に添加して色
濁りを防止したり、又、ハロゲン化銀乳剤層に添加して
カブリ等を改良することが好ましい。このための化合物
としてはハイドロキノン誘導体が好ましく、更に好まし
くは、2,5−ジ−t−オクチルハイドロキノンのよう
なジアルキルハイドロキノンである。特に好ましい化合
物は、特開平4−133056号記載の一般式IIで示さ
れる化合物であり、同公報13〜14頁記載の化合物II
−1〜II−14及び17頁記載の化合物1が挙げられ
る。
【0081】感光材料中には、紫外線吸収剤を添加して
スタチックカブリを防止したり、色素画像の耐光性を改
良することが好ましい。好ましい紫外線吸収剤としては
ベンゾトリアゾール類が挙げられ、特に好ましい化合物
としては、特開平1−250944号記載の一般式III
−3で示される化合物、特開昭64−66646号記載
の一般式IIIで示される化合物、特開昭63−1872
40号記載のUV−1L〜UV−27L、特開平4−1
633号記載の一般式Iで示される化合物、特開平5−
165144号記載の一般式(I)、(II)で示される
化合物が挙げられる。
【0082】感光材料には、バインダーとしてゼラチン
を用いることが有利であるが、必要に応じてゼラチン誘
導体、ゼラチンと他の高分子のグラフトポリマー、ゼラ
チン以外の蛋白質、糖誘導体、セルロース誘導体、単一
あるいは共重合体の如き合成親水性高分子物質等の親水
性コロイドも用いることができる。
【0083】これらバインダーの硬膜剤としてはビニル
スルホン型硬膜剤やクロロトリアジン型硬膜剤を単独又
は併用して使用することが好ましい。特開昭61−24
9054号、同61−245153号記載の化合物を使
用することが好ましい。又、写真性能や画像保存性に悪
影響する黴や細菌の繁殖を防ぐためコロイド層中に特開
平3−157646号記載のような防腐剤および抗黴剤
を添加することが好ましい。又、感光材料あるいは処理
後の試料の表面の物性を改良するため、保護層に特開平
6−118543号や特開平2−73250号記載の滑
り剤やマット剤を添加することが好ましい。
【0084】本発明の感光材料に用いる支持体として
は、どのような材質を用いてもよく、ポリエチレンやポ
リエチレンテレフタレートで被覆した紙、天然パルプや
合成パルプから成る紙支持体、塩化ビニルシート、白色
顔料を含有してもよいポリプロピレン、ポリエチレンテ
レフタレート支持体、バライタ紙などを用いることがで
きる。中でも、原紙の両面に耐水性樹脂被覆層を有する
支持体が好ましい。耐水性樹脂としては、ポリエチレン
やポリエチレンテレフタレート又はそれらのコポリマー
が好ましい。
【0085】支持体に用いられる白色顔料としては、無
機及び/又は有機の白色顔料を用いることができ、好ま
しくは無機の白色顔料が用いられる。例えば硫酸バリウ
ム等のアルカリ土類金属の硫酸塩、炭酸カルシウム等の
アルカリ土類金属の炭酸塩、微粉珪酸、合成珪酸塩等の
シリカ類、珪酸カルシウム、アルミナ、アルミナ水和
物、酸化チタン、酸化亜鉛、タルク、クレイ等が挙げら
れる。白色顔料として好ましくは硫酸バリウム、酸化チ
タンである。
【0086】支持体の表面の耐水性樹脂層中に含有され
る白色顔料の量は、鮮鋭性を改良する上で13重量%以
上が好ましく、更には15重量%以上が好ましい。
【0087】紙支持体の耐水性樹脂層中の白色顔料の分
散度は、特開平2−28640号に記載の方法で測定す
ることができる。この方法で測定した時に、白色顔料の
分散度が前記公報に記載の変動係数として0.20以下
であることが好ましく、0.15以下であることがより
好ましい。
【0088】又、支持体の中心面平均粗さ(SRa)の
値が0.15μm以下、更には0.12μm以下である
方が光沢性が良いという効果が得られ、より好ましい。
又、反射支持体の白色顔料含有耐水性樹脂中や塗布され
た親水性コロイド層中に、処理後の白地部の分光反射濃
度バランスを調整し白色性を改良するため、群青、油溶
性染料等の微量の青味付剤や赤味付剤を添加することが
好ましい。
【0089】感光材料は、必要に応じて支持体表面にコ
ロナ放電、紫外線照射、火炎処理等を施した後、直接又
は下塗層(支持体表面の接着性、帯電防止性、寸度安定
性、耐摩擦性、硬さ、ハレーション防止性、摩擦特性及
び/又はその他の特性を向上するための1又は2以上の
下塗層)を介して塗布されてもよい。
【0090】ハロゲン化銀乳剤を用いた感光材料の塗布
に際して、塗布性を向上させるために増粘剤を用いても
よい。塗布法としては2種以上の層を同時に塗布するこ
との出来るエクストルージョンコーティング及びカーテ
ンコーティングが特に有用である。
【0091】本発明の感光材料を用いて写真画像を形成
するには、ネガ上に記録された画像を、プリントしよう
とする感光材料上に光学的に結像させて焼き付けてもよ
いし、画像を一旦デジタル情報に変換した後、その画像
をCRT(陰極線管)上に結像させ、この像をプリント
しようとする感光材料上に焼き付けてもよいし、デジタ
ル情報に基づいてレーザー光の強度を変化させて走査す
ることによって焼き付けてもよい。
【0092】レーザー光を用いて露光する場合、1画素
当たりの露光時間は特に制限はないが100ナノ秒〜1
00マイクロ秒で露光されることが多い。
【0093】1画素当たりの露光時間とは、光束の強度
の空間的な変化において光強度が最大値の1/2になる
ところを以て光束の外縁とし、走査線と平行であり、か
つ光強度が最大となる点を通る線と光束の外縁の交わる
2点間の距離を光束の径とした時、(光束の径/走査速
度)を以て1画素当たりの露光時間とする。
【0094】こうしたシステムに適用可能と考えられる
レーザープリンター装置としては、例えば特開昭55−
4071号、同59−11062号、同63−1974
7号、特開平2−74942号、同2−236538
号、特公昭56−14963号、同56−40822
号、欧州広域特許77,410号、電子通信科学技術研
究報告80巻244号、映画テレビ技術誌1984/6
(382),34〜36頁などに記載されているものが
ある。
【0095】感光材料を露光するのに用いられる光源と
しては、青の光源としてヘリウム・カドミウムレーザー
(約442nm)、緑の光源としてヘリウム・ネオンレ
ーザー(約544nm)、赤の光源としてヘリウム・ネ
オンレーザー(約633nm)等のガスレーザーや半導
体レーザーが好ましく用いられる。半導体レーザーとし
ては所定の波長に充分な強度を持っていればどのような
ものであってもよく、GaAsP、AlGaAs、In
GaAsP、AlGaAsSb等を挙げることができ
る。中でも670、750、780、810、880n
mの半導体レーザーが光強度、感光材料の取り扱いなど
の点から有利に用いられる。又、励起光源を用いた固体
レーザー、半導体レーザーと非線形光学素子(SHG素
子)を組み合わせた光源、例えば、GaAlAsレーザ
ーを励起光源としてYVO固体レーザーを励起し、KT
P結晶により第2高調波を取り出したもの、GaAlA
sレーザーを励起光源としてYAGレーザーを励起しK
NbO3結晶により第2高調波を取り出したものなどを
用いることが出来る。
【0096】本発明は現像主薬を感光材料中に内蔵して
いない感光材料に適用することが好ましく、特に直接鑑
賞用の画像を形成する感光材料への適用が好ましい。例
えばカラーペーパー、カラー反転ペーパー、ポジ画像を
形成する感光材料、ディスプレイ用感光材料、カラープ
ルーフ用感光材料などを挙げることができる。特に反射
支持体を有する感光材料に適用することが好ましい。
【0097】用いられる芳香族1級アミン現像主薬とし
ては、公知の化合物を用いることができる。これら現像
主薬の例として下記の化合物を挙げることができる。
【0098】 CD−1:N,N−ジエチル−p−フェニレンジアミン CD−2:2−アミノ−5−ジエチルアミノトルエン CD−3:2−アミノ−5−(N−エチル−N−ラウリ
ルアミノ)トルエン CD−4:4−(N−エチル−N−β−ヒドロキシエチ
ルアミノ)アニリン CD−5:2−メチル−4−(N−エチル−N−β−ヒ
ドロキシエチルアミノ)アニリン CD−6:4−アミノ−3−メチル−N−エチル−N−
(β−メタンスルホンアミドエチル)アニリン CD−7:4−アミノ−3−(β−メタンスルホンアミ
ドエチル)−N,N−ジエチルアニリン CD−8:N,N−ジメチル−p−フェニレンジアミン CD−9:4−アミノ−3−メチル−(N−エチル−N
−β−メトキシエチル)アニリン CD−10:4−アミノ−3−メチル−(N−エチル−
N−β−エトキシエチル)アニリン CD−11:4−アミノ−3−メチル−N−エチル−N
−(γ−ヒドロキシプロピル)アニリン 本発明においては、発色現像液を任意のpH域で使用で
きるが、迅速処理の観点からpH9.5〜13.0であ
ることが好ましく、より好ましくはpH9.8〜12.
0の範囲で用いられる。発色現像の処理温度は、35〜
70℃が好ましい。温度が高いほど短時間の処理が可能
であり好ましいが、処理液の安定性からは余り高くない
方が好ましく、37〜60℃で処理することが好まし
い。
【0099】発色現像時間は、従来、一般には3分30
秒程度で行われているが、本発明では40秒以内が好ま
しく、更に25秒以内の範囲で行うことがより好まし
い。
【0100】発色現像液には、前記の発色現像主薬に加
えて、既知の現像液成分化合物を添加することが出来
る。通常、pH緩衝作用を有するアルカリ剤、塩化物イ
オン、ベンゾトリアゾール類等の現像抑制剤、保恒剤、
キレート剤等が用いられる。
【0101】感光材料は、発色現像後、漂白処理及び定
着処理を施される。漂白処理は定着処理と同時に行って
もよい。定着処理の後は、通常は水洗処理が行なわれ
る。又、水洗処理の代替として安定化処理を行ってもよ
い。
【0102】本発明の感光材料の現像処理に用いる現像
処理装置としては、処理槽に配置されたローラーに感光
材料を挟んで搬送するローラートランスポートタイプで
あっても、ベルトに感光材料を固定して搬送するエンド
レスベルト方式であってもよいが、処理槽をスリット状
に形成して、この処理槽に処理液を供給すると共に感光
材料を搬送する方式や処理液を噴霧状にするスプレー方
式、処理液を含浸させた担体との接触によるウエッブ方
式、粘性処理液による方式なども用いることができる。
大量に処理する場合には、自動現像機を用いてランニン
グ処理されるのが通常だが、この際、補充液の補充量は
少ないほど好ましく、環境適性等より最も好ましい処理
形態は、補充方法として錠剤の形態で処理剤を添加する
ことであり、公開技報94−16935号に記載の方法
が最も好ましい。
【0103】
【実施例】以下、実施例により本発明を説明するが、本
発明の実施態様はこれらに限定されない。
【0104】実施例1 坪量180g/m2の紙パルプの両面に高密度ポリエチ
レンをラミネートし、紙支持体を作製した。ただし、乳
剤層を塗布する側には、表面処理を施したアナターゼ型
酸化チタンを15重量%の含有量で分散して含む溶融ポ
リエチレンをラミネートし、反射支持体を作製した。こ
の反射支持体をコロナ放電処理した後、ゼラチン下塗層
を設け、更に以下に示す構成の各層を塗設し、多層カラ
ー感光材料を作製した(試料1とする)。塗布液は下記
の如く調製した。
【0105】第1層塗布液 イエローカプラー(Y−1)23.4g、色素画像安定
化剤(ST−1)3.34g、(ST−2)3.34
g、(ST−5)3.34g、ステイン防止剤(HQ−
1)0.34g、画像安定剤A5.0g、高沸点有機溶
媒(DBP)3.33g及び(DNP)1.67gに酢
酸エチル60mlを加えて溶解し、20%界面活性剤
(SU−1)7mlを含有する10%ゼラチン水溶液2
20mlに超音波ホモジナイザーを用いて乳化分散させ
てイエローカプラー分散液を作製した。この分散液を下
記条件にて作製した青感性ハロゲン化銀乳剤と混合し、
第1層塗布液を調製した。
【0106】第2層〜第7層塗布液も、上記第1層塗布
液と同様に表1及び表2の塗布量になるように各塗布液
を調製した。
【0107】又、硬膜剤として(H−1)、(H−2)
を添加した。塗布助剤としては、界面活性剤(SU−
2)、(SU−3)を添加し、表面張力を調整した。
又、各層に防黴剤(F−1)を全量が0.04g/m2
となるように添加した。
【0108】
【表1】
【0109】
【表2】
【0110】SU−1:トリ−i−プロピルナフタレン
スルホン酸ナトリウム SU−2:スルホ琥珀酸ジ(2−エチルヘキシル)・ナ
トリウム塩 SU−3:スルホ琥珀酸ジ(2,2,3,3,4,4,
5,5−オクタフルオロペンチル)・ナトリウム塩 DBP:ジブチルフタレート DNP:ジノニルフタレート DOP:ジオクチルフタレート DIDP:ジ−i−デシルフタレート PVP:ポリビニルピロリドン H−1:テトラキス(ビニルスルホニルメチル)メタン H−2:2,4−ジクロロ−6−ヒドロキシ−s−トリ
アジン・ナトリウム HQ−1:2,5−ジ−t−オクチルハイドロキノン HQ−2:2,5−ジ−sec−ドデシルハイドロキノ
ン HQ−3:2,5−ジ−sec−テトラデシルハイドロ
キノン HQ−4:2−sec−ドデシル−5−sec−テトラ
デシルハイドロキノン HQ−5:2,5−ジ[(1,1−ジメチル−4−ヘキ
シルオキシカルボニル)ブチル]ハイドロキノン 画像安定剤A:p−t−オクチルフェノール
【0111】
【化1】
【0112】
【化2】
【0113】
【化3】
【0114】
【化4】
【0115】(青感性ハロゲン化銀乳剤の調製)40℃
に保温した2%ゼラチン水溶液1リットル中に下記(A
液)及び(B液)をpAg=7.3、pH=3.0に制
御しつつ30分かけて同時添加し、更に下記(C液)及
び(D液)をpAg=8.0、pH=5.5に制御しつ
つ180分かけて同時添加した。この時、pAgの制御
は特開昭59−45437号記載の方法により行い、p
Hの制御は硫酸又は水酸化ナトリウム水溶液を用いて行
った。
【0116】 (A液) 塩化ナトリウム 3.42g 臭化カリウム 0.03g 水を加えて 200ml (B液) 硝酸銀 10g 水を加えて 200ml (C液) 塩化ナトリウム 102.7g K2IrCl6 4×10-8モル/モルAg K4Fe(CN)6 2×10-5モル/モルAg 臭化カリウム 1.0g 水を加えて 600ml (D液) 硝酸銀 300g 水を加えて 600ml 添加終了後、花王アトラス社製デモールNの5%水溶液
と硫酸マグネシウムの20%水溶液を用いて脱塩を行っ
た後、ゼラチン水溶液と混合して平均粒径0.71μ
m、粒径分布の変動係数0.05、塩化銀含有率99.
5モル%の単分散立方体乳剤EMP−1Bを得た。次に
(A液)と(B液)の添加時間及び(C液)と(D液)
の添加時間を変更した以外はEMP−1Bと同様にし
て、平均粒径0.65μm、粒径分布の変動係数0.0
5、塩化銀含有率99.5モル%の単分散立方体乳剤E
MP−2Bを得た。
【0117】上記EMP−1Bに対し、下記化合物を用
い60℃にて最適に化学増感を行った。又、EMP−2
Bに対しても同様に最適に化学増感した後、増感された
EMP−1BとEMP−2Bを銀量で60:40の割合
で混合し、青感性ハロゲン化銀乳剤Em−Bを得た。
【0118】 チオ硫酸ナトリウム 0.8mg/モルAgX 塩化金酸 0.5mg/モルAgX 安定剤 STAB−1 3×10-4モル/モルAgX 安定剤 STAB−2 3×10-4モル/モルAgX 安定剤 STAB−3 3×10-4モル/モルAgX 増感色素 BS−1 4×10-4モル/モルAgX 増感色素 BS−2 1×10-4モル/モルAgX (緑感性ハロゲン化銀乳剤の調製)(A液)と(B液)
の添加時間及び(C液)と(D液)の添加時間を変更す
る以外はEMP−1Bと同様にして、平均粒径0.43
μm、変動係数0.06、塩化銀含有率99.5%の単
分散立方体乳剤EMP−1Gを得た。次に、平均粒径
0.37μm、変動係数0.06、塩化銀含有率99.
5%の単分散立方体乳剤EMP−2Gを得た。
【0119】上記EMP−1Gに対し、下記化合物を用
い55℃にて最適に化学増感を行った。又、EMP−2
Gに対しても同様に最適に化学増感した後、増感された
EMP−1GとEMP−2Gを銀量で50:50の割合
で混合し、緑感性ハロゲン化銀乳剤Em−Gを得た。
【0120】 チオ硫酸ナトリウム 1.5mg/モルAgX 塩化金酸 1.0mg/モルAgX 安定剤 STAB−1 3×10-4モル/モルAgX 安定剤 STAB−2 3×10-4モル/モルAgX 安定剤 STAB−3 3×10-4モル/モルAgX 増感色素 GS−1 4×10-4モル/モルAgX (赤感性ハロゲン化銀乳剤の調製)(A液)と(B液)
の添加時間及び(C液)と(D液)の添加時間を変更す
る以外はEMP−1と同様にして、平均粒径0.43μ
m、変動係数0.06、塩化銀含有率99.5%の単分
散立方体乳剤EMP−1Rを得た。また平均粒径0.3
8μm、変動係数0.06、塩化銀含有率99.5%の
単分散立方体乳剤EMP−2Rを得た。
【0121】上記EMP−1Rに対し、下記化合物を用
い60℃にて最適に化学増感を行った。またEMP−2
Rに対しても同様に最適に化学増感した後、増感された
EMP−1RとEMP−2Rを銀量で55:45の割合
で混合し赤感性ハロゲン化銀乳剤Em−Rを得た。
【0122】 チオ硫酸ナトリウム 1.8mg/モルAgX 塩化金酸 2.0mg/モルAgX 安定剤 STAB−1 3×10-4モル/モルAgX 安定剤 STAB−2 3×10-4モル/モルAgX 安定剤 STAB−3 3×10-4モル/モルAgX 増感色素 RS−1 1×10-4モル/モルAgX 増感色素 RS−2 1×10-4モル/モルAgX STAB−1:1−(3−アセトアミドフェニル)−5−メルカプトテトラゾー ル STAB−2:1−フェニル−5−メルカプトテトラゾール STAB−3:1−(4−エトキシフェニル)−5−メルカプトテトラゾール 尚、赤感光性乳剤には、SS−1をハロゲン化銀1モル
当たり2.0×10-3モル添加した。
【0123】
【化5】
【0124】
【化6】
【0125】上記乳剤EMP−1B,2B、EMP−1
G,2G、EMP−1R,2Rと同様にして表3に示す
ハロゲン化銀乳剤を調製し、表4に示す比率で試料2〜
14を作製した。
【0126】このようにして作製した試料を常法により
光楔露光(1秒露光)した後、下記現像処理工程により
現像処理を行った。処理済み試料をPDA−65濃度計
(コニカ社製)を用いて濃度を測定し、感度を求めた。
【0127】 処理工程 処理温度 時間 補充量 発色現像 38.0±0.3℃ 45秒 80ml 漂白定着 35.0±0.5℃ 45秒 120ml 安定化 30〜34℃ 60秒 150ml 乾 燥 60〜80℃ 30秒 現像処理液の組成を以下に示す。
【0128】 発色現像液タンク液及び補充液 タンク液 補充液 純水 800ml 800ml トリエチレンジアミン 2g 3g ジエチレングリコール 10g 10g 臭化カリウム 0.01g − 塩化カリウム 3.5g − 亜硫酸カリウム 0.25g 0.5g N−エチル−N−(βメタンスルホンアミドエチル) −3−メチル−4−アミノアニリン硫酸塩 6.0g 10.0g N,N−ジエチルヒドロキシルアミン 6.8g 6.0g トリエタノールアミン 10.0g 10.0g ジエチレントリアミン五酢酸ナトリウム塩 2.0g 2.0g 蛍光増白剤(4,4′−ジアミノスチルベン ジスルホン酸誘導体) 2.0g 2.5g 炭酸カリウム 30g 30g 水を加えて全量を1リットルとし、タンク液はpH=10.10に、補充液は pH=10.60に調整する。
【0129】 漂白定着液タンク液及び補充液 ジエチレントリアミン五酢酸第二鉄アンモニウム2水塩 65g ジエチレントリアミン五酢酸 3g チオ硫酸アンモニウム(70%水溶液) 100ml 2−アミノ−5−メルカプト−1,3,4−チアジアゾール 2.0g 亜硫酸アンモニウム(40%水溶液) 27.5ml 水を加えて全量を1リットルとし、炭酸カリウム又は氷酢酸でpH=5.0に 調整する。
【0130】 安定化液タンク液及び補充液 o−フェニルフェノール 1.0g 5−クロロ−2−メチル−4−イソチアゾリン−3−オン 0.02g 2−メチル−4−イソチアゾリン−3−オン 0.02g ジエチレングリコール 1.0g 蛍光増白剤(チノパールSFP) 2.0g 1−ヒドロキシエチリデン−1,1−ジホスホン酸 1.8g 塩化ビスマス(45%水溶液) 0.65g 硫酸マグネシウム・7水塩 0.2g PVP 1.0g アンモニア水(水酸化アンモニウム25%水溶液) 2.5g ニトリロ三酢酸・三ナトリウム塩 1.5g 水を加えて全量を1リットルとし、硫酸又はアンモニア水でpH=7.5に調 整する。
【0131】(画質評価)撮影及び現像処理されたコニ
カ社製:Konica Color Professi
onal 160からプリントを行い、ハイライトの描
写性及びシャドーの鮮やかさを目視で判定し、4段階で
評価した。尚、試料の現像は上記方法と同じ。
【0132】《ハイライト描写性》 1:滑らかで描写力が特に優れる 2:若干軟調で描写力が優れる 3:若干硬調で描写力が劣る 4:硬調なためハイライト部が飛び描写力が特に劣る 《シャドーの鮮やかさ》 1:彩度が高く、立体感が感じられる 2:彩度がやや高い 3:やや軟調で鮮やかさが不足する 4:軟調でメリハリに欠け、プリントが眠い 〈露光から現像処理までの時間変化〉試料を常法により
光楔露光(1秒露光)した後、直ぐに上記現像処理工程
により現像処理を行った。又、露光後6時間経過した
後、同様に現像処理を行った。得られた試料についてP
DA−65(前出)を用いて濃度測定を行い、現像まで
の時間違いによる濃度変化を濃度0.4の点で求めた。
【0133】結果を表5に示す。
【0134】
【表3】
【0135】
【表4】
【0136】
【表5】
【0137】表5から明らかなように、本発明の感度差
を有するハロゲン化銀乳剤を用いた試料は、ハイライト
の描写力及びシャドーの鮮やかさに優れ、露光後の現像
処理までの時間が伸びても濃度変動が小さいことが判
る。更に感度差を請求項2に示す感度差にすると更に画
質が向上する。一番感度が高い乳剤の比率が5〜30モ
ル%以下の試料では、前記濃度変動が更に小さくなって
いることが判る。
【0138】実施例2 実施例1と同様にして階調の異なるハロゲン化銀乳剤E
MP−21B〜31B、EMP−21G〜31G、EM
P−21R〜31Rを調製し、これらを用いて感光材料
試料21〜34を作製した。各試料について実施例1と
同様の評価を行った。結果を表8に示す。
【0139】
【表6】
【0140】
【表7】
【0141】
【表8】
【0142】表8から明らかなように、本発明の階調差
を有するハロゲン化銀乳剤を用いた試料は、ハイライト
の描写力及びシャドーの鮮やかさに優れ、露光後の現像
処理までの時間が伸びても濃度変動が小さいことが判
る。更に階調差を請求項4に示す階調差にすると更に画
質が向上する。一番感度が高い乳剤の比率が5〜30モ
ル%以下の試料では、前記濃度変動が更に小さくなって
いることが判る。
【0143】実施例3 実施例1と同様にして感度、階調の異なるハロゲン化銀
乳剤EMP−41B〜51B、EMP−41G〜51
G、EMP−41R〜51Rを調製し、これらを用いて
感光材料試料41〜52を作製した。各試料について実
施例1と同様の評価を行った。結果を表11に示す。
【0144】
【表9】
【0145】
【表10】
【0146】
【表11】
【0147】表11から明らかなように、本発明の感度
及び階調差を有するハロゲン化銀乳剤を用いた試料は、
ハイライトの描写力及びシャドーの鮮やかさに優れ、露
光後の現像処理までの時間が伸びても濃度変動が小さい
ことが判る。
【0148】実施例4 実施例1と同様にして表12に示すハロゲン化銀乳剤E
MP−61B〜72B、EMP−61G〜72G、EM
P−61R〜72Rを調製した。これら乳剤を用いて表
13に示す感光材料試料61〜71を作製し、実施例1
と同様の評価を行った。結果を表14に示す。
【0149】
【表12】
【0150】
【表13】
【0151】
【表14】
【0152】表14から明らかなように、同一層に感度
の異なるハロゲン化銀乳剤を3種以上混合し、ハロゲン
化銀粒子の粒度分布曲線での山の数が混合している乳剤
の種類より少ない試料において、ハイライト部の描写
性、シャドー部の鮮やかさに優れ、露光後の現像処理ま
での時間が伸びても濃度変動が小さいことが判る。更に
感度及び階調を前記式(13)〜(16)の範囲にある
ハロゲン化銀乳剤を用いることにより更に効果が上が
る。
【0153】尚、粒度分布は常用の方法で行い、各試料
について山の数を確認した。
【0154】実施例5 実施例4において下記の様に変更した処理を行った。
【0155】 処理工程 処理温度 時間 補充量 発色現像 38.0±0.3℃ 22秒 81ml 漂白定着 35.0±0.5℃ 22秒 54ml 安定化 30〜34℃ 25秒 150ml 乾 燥 60〜80℃ 30秒 現像処理液の組成を下記に示す。
【0156】 発色現像液タンク液及び補充液 タンク液 補充液 純水 800ml 800ml ジエチレングリコール 10g 10g 臭化カリウム 0.01g − 塩化カリウム 3.5g − 亜硫酸カリウム 0.25g 0.5g N−エチル−N−(βメタンスルホンアミドエチル) −3−メチル−4−アミノアニリン硫酸塩 6.5g 10.5g N,N−ジエチルヒドロキシルアミン 3.5g 6.0g N,N−ビス(2−スルホエチル)ヒドロキシルアミン 3.5g 6.0g トリエタノールアミン 10.0g 10.0g ジエチレントリアミン五酢酸ナトリウム塩 2.0g 2.0g 蛍光増白剤(4,4′−ジアミノスチルベン ジスルホン酸誘導体) 2.0g 2.5g 炭酸カリウム 30g 30g 水を加えて全量を1リットルlとし、タンク液はpH=10.10に、補充液 はpH=10.60に調整する。
【0157】 漂白定着液タンク液及び補充液 タンク液 補充液 ジエチレントリアミン五酢酸第二鉄 アンモニウム2水塩 100g 50g ジエチレントリアミン五酢酸 3g 3g チオ硫酸アンモニウム(70%水溶液) 200ml 100ml 2−アミノ−5−メルカプト−1,3,4 −チアジアゾール 2.0g 1.0g 亜硫酸アンモニウム(40%水溶液) 50ml 25ml 水を加えて全量を1リットルとし、炭酸カリウム又は氷酢酸でタンク液はpH =7.0に、補充液はpH=6.5に調整する。
【0158】 安定化液タンク液及び補充液 o−フェニルフェノール 1.0g 5−クロロ−2−メチル−4−イソチアゾリン−3−オン 0.02g 2−メチル−4−イソチアゾリン−3−オン 0.02g ジエチレングリコール 1.0g 蛍光増白剤(チノパールSFP) 2.0g 1−ヒドロキシエチリデン−1,1−ジホスホン酸 1.8g PVP 1.0g アンモニア水(水酸化アンモニウム25%水溶液) 2.5g エチレンジアミン四酢酸 1.0g 亜硫酸アンモニウム(40%水溶液) 10ml 水を加えて全量を1リットルとし、硫酸又はアンモニア水でpH=7.5に調 整する。
【0159】実施例4と同様に評価し、本発明の効果が
有効に得られることを確認した。
【0160】実施例6 実施例4で作製した試料をレーザー露光によりプリント
を作製した。画像データは、4×5インチサイズのカラ
ースライドの画像をスキャナーにより1画素当たり25
μm×25μmの大きさでデジタル数値化したものを用
いた。
【0161】露光装置は青の光源としてヘリウム・カド
ミウムレーザー(約442nm)、緑の光源としてヘリ
ウム・ネオンレーザー(約544nm)、赤の光源とし
てヘリウム・ネオンレーザー(約633nm)を用意
し、光学系を組み立てた。3本のレーザー光は画像デー
タに応じて変調された後、1本のビームに収束され、2
0mm/秒の速度で搬送される感光材料に、搬送方向に
直角に160m/秒の主走査速度で走査露光した。この
時のビーム径は約50μmであり、1画素当たりの露光
時間は300ナノ秒であった。
【0162】こうして露光された試料を実施例1と同様
に現像処理した。
【0163】(画質評価)ハイライトの描写性及びシャ
ドーの鮮やかさを目視で判定し、それぞれ4段階評価し
た。
【0164】《ハイライト描写性》 1:滑らかで描写力が特に優れる 2:ハイライトのディテールは一応得られている 3:若干硬調で描写力が劣る 4:硬調なためハイライト部が飛び描写力が特に劣る 《シャドーの鮮やかさ》 1:彩度が高く、立体感が感じられ、充分な濃度が得ら
れている 2:彩度がやや高いが若干濃度が不足 3:やや軟調で鮮やかさが不足 4:軟調でメリハリに欠け、プリントが眠い (露光から現像処理までの時間変化)試料を上記方法で
露光した後、直ぐに上記現像処理工程により現像処理を
行った。又、露光後6時間経過した後、同様に現像処理
を行った。得られた試料についてPDA−65(前出)
を用いて濃度測定を行い、現像までの時間違いによる濃
度変化を濃度0.4の点で求めた。
【0165】結果を併せて表15に示す。
【0166】
【表15】
【0167】本発明の試料をレーザー露光した場合、ハ
イライトの描写力、シャドー部の彩度及び濃度が得られ
る。又、露光してから現像までの時間が変化しても濃度
変動が小さいことが判る。
【0168】
【発明の効果】本発明のハロゲン化銀写真感光材料によ
り、ハイライト部の描写力とシャドー部の鮮やかさに優
れ、露光から処理までの時間が変動した場合にも色変動
が少ない画像が得られる。該感光材料は走査露光による
画像形成に適している。

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支持体上に少なくとも1層の感光性ハロ
    ゲン化銀乳剤層及び少なくとも1層の非感光性層を含む
    ハロゲン化銀写真感光材料において、該感光性ハロゲン
    化銀乳剤層には少なくとも3種の感度の異なるハロゲン
    化銀乳剤を含有し、かつ任意に選んだ3種の乳剤(EM
    −1、EM−2、EM−3)について下記式(1)及び
    (2)を満たすことを特徴とするハロゲン化銀写真感光
    材料。 ΔS1 0.1≦S[EM−2]−S[EM−1]≦0.6…式(1) ΔS2 0.05≦S[EM−3]−S[EM−2]≦0.2…式(2) ここで、S[EM−1]はハロゲン化銀乳剤EM−1を
    本文中に記載する方法で試料を作製し現像処理した時の
    感度(対数表示)を表す。S[EM−2]、S[EM−
    3]についてもS[EM−1]と同様のことを表す。
  2. 【請求項2】 下記式(3)及び(4)を満たすことを
    特徴とする請求項1記載のハロゲン化銀写真感光材料。 ΔS1 0.2≦S[EM−2]−S[EM−1]≦0.4…式(3) ΔS2 0.05≦S[EM−3]−S[EM−2]≦0.1…式(4) ここで、S[EM−1]、S[EM−2]、S[EM−
    3]は式(1)、式(2)で説明したのと同様のことを
    表す。
  3. 【請求項3】 支持体上に少なくとも1層の感光性ハロ
    ゲン化銀乳剤層及び少なくとも1層の非感光性層を含む
    ハロゲン化銀写真感光材料において、該感光性ハロゲン
    化銀乳剤層には少なくとも3種の階調の異なるハロゲン
    化銀乳剤を含有し、かつ任意に選んだ3種の乳剤(EM
    −4、EM−5、EM−6)について下記式(5)及び
    (6)を満たすことを特徴とするハロゲン化銀写真感光
    材料。 Δγ1 0.1≦γ[EM−4]−γ[EM−5]≦0.7…式(5) Δγ2 0.8≦γ[EM−5]−γ[EM−6]≦1.5…式(6) ここで、γ[EM−4]はハロゲン化銀乳剤EM−4を
    本文中に記載する方法で試料を作製し現像処理した時の
    階調を表す。γ[EM−5]、γ[EM−6]について
    も同様のことを表す。
  4. 【請求項4】 下記式(7)及び(8)を満たすことを
    特徴とする請求項3記載のハロゲン化銀写真感光材料。 Δγ1 0.2≦γ[EM−4]−γ[EM−5]≦0.5…式(7) Δγ2 0.8≦γ[EM−5]−γ[EM−6]≦1.0…式(8) ここで、γ[EM−4]、γ[EM−5]、γ[EM−
    6]は式(5)、式(6)で説明したのと同様のことを
    表す。
  5. 【請求項5】 前記EM−3又はEM−6が同一層に5
    〜30モル%含有されることを特徴とする請求項2又は
    4記載のハロゲン化銀写真感光材料。
  6. 【請求項6】 支持体上に少なくとも1層の感光性ハロ
    ゲン化銀乳剤層及び少なくとも1層の非感光性層を含む
    ハロゲン化銀写真感光材料において、該感光性ハロゲン
    化銀乳剤層には少なくとも3種の感度及び階調の異なる
    ハロゲン化銀乳剤を含有し、かつ任意に選んだ3種の乳
    剤(EM−7、EM−8、EM−9)について下記式
    (9)〜(12)を満たすことを特徴とするハロゲン化
    銀写真感光材料。 ΔS1 0.1≦S[EM−8]−S[EM−7]≦0.6…式(9) ΔS2 0.05≦S[EM−9]−S[EM−8]≦0.2…式(10) Δγ1 0.1≦γ[EM−7]−γ[EM−8]≦0.7…式(11) Δγ2 0.8≦γ[EM−8]−γ[EM−9]≦1.5…式(12) ここで、S[EM−7]〜S[EM−9]及びγ[EM
    −7]〜γ[EM−9]は、それぞれ式(1)、(2)
    及び(5)、(6)で説明したS[EM−1]〜S[E
    M−3]及びγ[EM−4]〜γ[EM−6]と同様の
    ことを表す。
  7. 【請求項7】 支持体上に少なくとも1層の感光性ハロ
    ゲン化銀乳剤層及び少なくとも1層の非感光性層を含む
    ハロゲン化銀写真感光材料において、該感光性ハロゲン
    化銀乳剤層には互いに感度が異なるハロゲン化銀乳剤を
    3種類以上混合して含有し、かつハロゲン化銀粒子の粒
    度分布曲線での極大値を有する点の数が混合している乳
    剤の種類数より少ないことを特徴とするハロゲン化銀写
    真感光材料。
  8. 【請求項8】 支持体上に少なくとも1層の感光性ハロ
    ゲン化銀乳剤層及び少なくとも1層の非感光性層を含む
    ハロゲン化銀写真感光材料において、該感光性ハロゲン
    化銀乳剤層には互いに感度が異なるハロゲン化銀乳剤を
    3種類以上混合して含有し、かつハロゲン化銀粒子の粒
    度分布曲線での極大値を有する点の数が混合している乳
    剤の種類数より少なく、更に任意に選んだ3種の感度及
    び階調の異なるハロゲン化銀乳剤(EM−10、EM−
    11、EM−12)について下記式(13)〜(16)
    を満たすことを特徴とするハロゲン化銀写真感光材料。 ΔS1 0.1≦S[EM−11]−S[EM−10]≦0.6…式(13) ΔS2 0.05≦S[EM−12]−S[EM−11]≦0.2…式(14 ) Δγ1 0.1≦γ[EM−10]−γ[EM−11]≦0.7…式(15) Δγ2 0.8≦γ[EM−11]−γ[EM−12]≦1.5…式(16) ここで、S[EM−10]〜S[EM−12]及びγ
    [EM−10]〜γ[EM−12]は、それぞれ式
    (1)、(2)及び(5)、(6)で説明したS[EM
    −1]〜S[EM−3]及びγ[EM−4]〜γ[EM
    −6]と同様のことを表す。
  9. 【請求項9】 支持体上に少なくとも1層の感光性ハロ
    ゲン化銀乳剤層及び少なくとも1層の非感光性層を含む
    ハロゲン化銀写真感光材料を露光後現像処理する画像形
    成方法において、該感光性ハロゲン化銀乳剤層には互い
    に感度が異なるハロゲン化銀乳剤を3種類以上混合して
    含有し、かつハロゲン化銀粒子の粒度分布曲線での極大
    値を有する点の数が混合している乳剤の種類数より少な
    く、更に任意に選んだ3種の感度及び階調の異なるハロ
    ゲン化銀乳剤(EM−13、EM−14、EM−15)
    について下記式(17)〜(20)を満たすハロゲン化
    銀写真感光材料を、青色光、緑色光及び赤色光で走査露
    光することを特徴とする画像形成方法。 ΔS1 0.1≦S[EM−14]−S[EM−13]≦0.6…式(17) ΔS2 0.05≦S[EM−15]−S[EM−14]≦0.2…式(18 ) Δγ1 0.1≦γ[EM−13]−γ[EM−14]≦0.7…式(19) Δγ2 0.8≦γ[EM−14]−γ[EM−15]≦1.5…式(20) ここで、S[EM−13]〜S[EM−15]及びγ
    [EM−13]〜γ[EM−15]は、それぞれ式
    (1)、(2)及び(5)、(6)で説明したS[EM
    −1]〜S[EM−3]及びγ[EM−4]〜γ[EM
    −6]と同様のことを表す。
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