JP2000010023A - 内視鏡 - Google Patents

内視鏡

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JP2000010023A
JP2000010023A JP10177736A JP17773698A JP2000010023A JP 2000010023 A JP2000010023 A JP 2000010023A JP 10177736 A JP10177736 A JP 10177736A JP 17773698 A JP17773698 A JP 17773698A JP 2000010023 A JP2000010023 A JP 2000010023A
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lens
endoscope
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孝浩 岸
Koji Takamura
幸治 高村
Hisao Yabe
久雄 矢部
Haruhiko Kaiya
晴彦 海谷
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Abstract

(57)【要約】 【課題】挿入部が曲がったりしてもピントがずれるよう
なことがなく、倍率の変更等を操作性良く行うことがで
きる内視鏡を提供する。 【解決手段】 挿入部6の先端部に設けた対物光学系ユ
ニット33には移動レンズ枠52にズームレンズ41を
設け、操作部7内のモータ84の回転をフレキシブルな
ワイヤ59で伝達し、その先端の連結子60を先端部で
回転自在に支持し、連結子60に設けた雄ネジ部を移動
レンズ枠52の突起部分のネジ孔に螺合させてズームス
イッチ15の操作でモータ84を回転させ、ワイヤ59
等を介して移動レンズ枠52をズームレンズ41の光軸
方向に移動させて所望の倍率等に容易に設定できるよう
にした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は移動レンズを移動し
て対物光学系の倍率を可変する機構を備えた内視鏡に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来は例えば特開平7−294826号
公報に示すように、移動レンズを有するズーム式の内視
鏡は、手元側の操作部に設けられたズームスイッチによ
り挿入部内に埋設されたワイヤを手動時に押し引きする
ことにより、レンズを移動させるものが提案されてい
る。
【0003】ところが、ワイヤを繰り返し使用すること
によって劣化して伸びてしまい、所望の倍率が得られな
くなるだけでなく、最高倍率も得られなくなっていた。
また、手動で操作するため、所望の倍率に調整すること
が難しく、例えば挿入部がループを形成しているときな
どは、操作力量が重くなり、更に所望の倍率に調整する
ことが難しかった。そこで、先端側に小型のモータを配
置することにより、操作性が良好となる内視鏡が提案さ
れている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、挿入性
向上のため細径化を目指す内視鏡に用いるモータは、非
常に小型にする必要があり、パワー、耐強度、耐繰り返
し不足などに問題があった。また、正確な位置出し、同
軸度が要求されるため、枠構造が複雑になったり、組み
立て性が悪いといった問題があった。更には、観察中に
挿入部が曲がったり、ループになったりした場合、ピン
トがズレてしまうなどの不具合があった。(発明の目
的)本発明はこのような事情に鑑みてなされたもので、
挿入部が曲がったりしてもピントがずれるようなことが
なく、倍率の変更等を操作性良く行うことができる内視
鏡を提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、挿入部の先端
部に設けられ、少なくとも一部のレンズが光軸方向に対
して前後に移動する移動光学系を有する対物光学系と、
前記移動光学系を前記光軸方向に沿って前後に移動させ
る光学系駆動手段とを備えた内視鏡において、前記光学
系駆動手段は、手元側に配置されるモータと、前記モー
タの回転駆動力を前記移動光学系に伝達するフレキシブ
ルシャフトと、前記移動光学系のレンズ枠の突出部に設
けた雌ネジ部と、前記フレキシブルシャフトの先端の係
止部材を回転自在に支持する回転支持部材と、前記係止
部材に設けられ、前記雌ネジ部に螺合する雄ネジ部とを
具備した構成にすることにより、手元側でのモータによ
りフレキシブルシャフトを回転することにより、その先
端の係止部材の雄ネジ部に螺合する雌ネジ部を回転で移
動させて移動光学系が設けられたレンズ枠をその光軸方
向に移動できる。
【0006】つまり、フレキシブルシャフトを押し引き
するのでなく、モータによる回転を伝達して、その先端
の係止部材の雄ネジ部に螺合する雌ネジ部を移動させて
移動光学系が設けられたレンズ枠をその光軸方向に移動
するので、挿入部が湾曲された場合にもその湾曲等に殆
ど左右されることなく、移動光学系を移動でき、安定し
た倍率の変更等を操作性良く行うことができる。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を説明する。 (第1の実施の形態)図1ないし図3は本発明の第1の
実施の形態に係り、図1は第1の実施の形態を備えた内
視鏡システムの構成を示し、図2は第1の実施の形態の
電子内視鏡の先端部の構造を示し、図3はズームレンズ
を取り付けた移動レンズ枠の移動制御系の構成を示すブ
ロック図である。
【0008】図1に示すように内視鏡システム1は本発
明の第1の実施の形態の電子内視鏡2と、この電子内視
鏡2に照明光を供給する光源装置3と、電子内視鏡2の
撮像手段に対する信号処理を行うビデオプロセッサ4
と、このビデオプロセッサ4から出力される映像信号を
表示するモニタ5とから構成され、ビデオプロセッサ4
には図示しないVTRデッキ、ビデオプリンタ、ビデオ
ディスク、画像ファイル装置等を接続できるようにして
いる。
【0009】電子内視鏡2は、細長で可撓性を有する挿
入部6と、この挿入部6の後端に形成された太幅の操作
部7と、この操作部7の側部から延出されたユニバーサ
ルコード8とから構成され、このユニバーサルコード8
の端部にはコネクタ部9が設けてある。
【0010】挿入部6は、その先端に設けられ、後述す
る撮像手段を内蔵した先端部11と、この先端部11の
後端に隣接して設けられ、所望の角度に湾曲可能な湾曲
部12と、可撓性を有する可撓管部13とが連設されて
構成されている。
【0011】操作部7には、観察画像のフリーズ、レリ
ーズ等の指示を出すリモートスイッチ14と、後述する
ズーム指示するズームスイッチ15、送気・送水操作を
行う送気・送水ボタン16、吸引操作を行う吸引ボタン
17、湾曲部12の湾曲操作を行う湾曲操作ノブ18が
設けられている。
【0012】コネクタ部9には、光源装置3に着脱自在
に接続されるライトガイド端部19が先端面より突設さ
れていると共に、側部には電気コネクタ受け219が設
けられ、ビデオプロセッサ4に接続される接続コード2
2の電気コネクタ23が着脱自在に装着されるようにな
っている。
【0013】また、コネクタ部9には加圧管24、送水
管25、吸引口金26が設けられ、図示しない流体制御
装置や吸引装置に接続されるようになっている。また、
操作部7の前端付近には鉗子挿入口27が設けてあり、
この鉗子挿入口27から生検鉗子等を挿入することによ
り、内部の鉗子チャンネルを経て先端部11のチャンネ
ル開口28(図2参照)からその先端側を突出すること
ができる。
【0014】図2に示すように先端部11は、金属製の
例えばステンレス等からなる略円柱上の先端部本体31
を備えており、この先端部本体31の先端側外周には樹
脂などの部材からなる先端カバー32が装着されてい
る。また、先端部本体31には、対物光学系ユニット3
3と図示しないライトガイドの先端部および照明レンズ
と、鉗子チャンネル34を形成するチューブの先端が固
定される口金35が組み付けられている。
【0015】また、先端部本体31の後端部には、湾曲
部12の主要構成部材である複数の金属の筒状部材を回
動自在に連結さして湾曲自在となった湾曲駒36の先端
が接続固定されており、この湾曲駒36の外周には金属
の網管などからなるブレード37、金属粉末などを含有
するゴムからなる湾曲ゴムチューブ38が被覆され、先
端部本体31より外周は熱伝導性の高い部材で構成され
ている。前記湾曲ゴムチューブ38の先端側が糸巻き部
39により固定されている。
【0016】この先端部本体31には段付きの貫通孔4
0が設けられ、この貫通孔40には後述するズームレン
ズ41を設けた対物光学系ユニット33が配置される。
この対物光学系ユニット33は、第1レンズ枠42には
カバーガラス43とレーザカットフィルタ44、赤外線
カットフィルタ45とが装着されている。この第1レン
ズ枠42の後端部には前群レンズ枠46が挿入され、こ
の前群レンズ枠46には前群レンズ47が装着されてい
る。
【0017】この前群レンズ枠46の後端部は先端部本
体31より後方へ延出しており、この延出部の内側には
後群レンズ枠48が挿入されている。そして、前記第1
レンズ枠42、前群レンズ枠46及び後群レンズ枠48
は同軸的に設けられ、この後群レンズ枠48には後群レ
ンズ49が装着されている。
【0018】さらに、この後群レンズ枠48の前方周壁
は小径に形成されていて、前記前群レンズ枠46の内周
面との間に隙間部50を形成しているとともに、この隙
間部50と対向する前群レンズ枠46の一部には光軸方
向に沿って切欠部51が設けられている。
【0019】また、前記前群レンズ枠46と後群レンズ
枠48との間には光軸方向に移動可能な移動レンズ枠5
2が介装されている。この移動レンズ枠52の前端部に
は移動するレンズとしてのズームレンズ41が装着さ
れ、後端部は前記前群レンズ枠46と後群レンズ枠48
との間の隙間部50内に介装され、光軸方向に沿って前
後に摺動するようになっている。
【0020】なお、このズームレンズ41は光軸方向に
沿って移動した場合に対物光学系の焦点距離が移動しな
いで倍率が変化する通常のズームレンズと異なり、移動
と共に焦点距離が変化し且つ倍率も変化する変倍レンズ
である。また、倍率の変化と共に、被写界深度も変化す
る。
【0021】また、前記第1レンズ枠42、移動レンズ
枠52及び後群レンズ枠48の内側にはフレア、ゴース
ト防止のための複数のフレア絞り53が設けられ、前群
レンズ枠46内側には明るさ絞り54が設けられてい
る。
【0022】また、移動レンズ枠52にはズームレンズ
41の周囲に空気孔30が設けてあり、移動レンズ枠5
2を前群レンズ枠46に嵌合して移動させた場合に、移
動レンズ枠52で仕切られた前後の空間部分の空気がこ
の空気孔30によって容易に出入りできるようにして、
移動の妨げとなるのを解消している。
【0023】このように構成された前群レンズ枠46及
び後群レンズ枠48には、光軸方向に離間して互いに対
向する突出部55、56が設けられている。そして、前
群レンズ枠46に設けた突出部55は前記切欠部51の
前端部に位置しており、先端部本体31に設けた貫通孔
40内に収納され、後群レンズ枠48に設けた突出部5
6は前記切欠部51の後端部に位置している。
【0024】つまり、切欠部51の前端部と後端部に突
出部55、56が配置され、これらの間には前記移動レ
ンズ枠52から一体に突出する突起57が配置されてい
る。すなわち、突起57は移動レンズ枠52の周壁部に
設けられ、前記切欠部51を貫通して前群レンズ枠46
および後群レンズ枠48の外方に突出している。
【0025】突起57にはネジ孔、つまり雌ネジ部58
が貫通して設けられている。この雌ネジ部58には、こ
の雌ネジ部58に螺合する雄ネジ部60aが設けられ、
かつ回転力を伝達するフレキシブルシャフトとしてのワ
イヤ59の先端との連結とを兼ね備えた連結子60が係
合している。
【0026】この連結子60は、前記突出部55、56
にそれぞれ設けられた貫通孔61、62によって回動自
在に保持されている。そして、ワイヤ59の基端が接続
されたモータ84(図3参照)を回転することにより、
このワイヤ59の先端に取り付けた係止部材としての連
結子60を回転させ、この連結子60の雄ネジ部60a
に螺合する雌ネジ部58を設けた突起57と共にこの突
起57を設けた移動レンズ枠52を光軸方向に移動して
変倍できるようにしている。
【0027】ここでワイヤ59は、その先端側が連結子
60の貫通孔に通してその出口部分で例えば半田などで
固定されている。なお、本実施の形態では半田である
が、エポキシ系の接着剤でも良い。また、連結子60の
中間にその軸方向に垂直な透孔を開け、この部分を半田
付けすることにより、より強固に固定するようにしても
良い。
【0028】また、本実施の形態では、モータ84の回
転を伝達するフレキシブルシャフトとして単にワイヤ5
9と説明したが、このワイヤ59はステンレス線を単純
に束ねたものでも、数本を束ねそれを複数本束ねたもの
でもフレキシブルな特性を備えたシャフトであれば良
い。また、二重巻きにして内側と外側の巻き方向を逆に
したものでも良く、ステンレス平板を巻装したタイプの
ものでも良い。
【0029】貫通孔61の前端側にはネジがきってあ
り、固定ネジ63によって、連結子60の前端が回動自
在に固定されている。固定ネジ63の後面には凹部が設
けられており、ワイヤ59と連結子60の半田などによ
る凸部にあたらないようになっている。凹部でなく貫通
孔にしても良い。
【0030】突出部56の後端側には、パイプ64が半
田などが固定されており、ワイヤ59をガイドするため
にこのワイヤ59を覆うように設けられて例えばPTF
E等のガイドチューブ65の先端が固着されている。な
お、PTFE等としたが、ステンレス製のコイルでも良
い。また、PTFEの外周にステンレス製のコイルを巻
装したものでも良い。
【0031】連結子60には、移動レンズ枠52が後方
に移動したときに係止できるように、連結子60に設け
た雄ネジ部60aに環状のストッパ66を螺合で取り付
けている。このストッパ66はピント調整、ズーム調整
後に例えばエポキシ系の接着剤などで固着される。ま
た、このストッパ66にその中ほどに軸方向に垂直に透
孔をあけ、この透孔にも接着剤を流し込むことにより、
より強固に固着させるようにしても良い。連結子60に
設けた雄ネジ部60aは、突起57の移動量とストッパ
66が嵌合できるように十分な長さを設定してある。
【0032】前群レンズ枠46の突出部55と後群レン
ズ枠48の突出部56との間には前記切欠部51ととも
に突起57を被嵌するように遮断部材としての防塵カバ
ー67が設けられている。これは金属板を突出部55、
56を包容するように折り曲げて装着されている。した
がって、対物光学系ユニット33の内部空間と内視鏡内
部空間とは突出部55、突出部56および防塵カバー6
7によって遮蔽されている。
【0033】対物光学系ユニット33は、一体的に構成
されており、先端部本体31の後方から貫通孔40に挿
入することによって取り付けられる。すなわち、第1レ
ンズ枠42の外周面には断面V字状の固定溝68が設け
られ、対向する先端部本体31には径方向に固定ネジ6
9をねじ込み固定溝68に当接させることによって先端
部本体31と対物光学系ユニット33とを一体的に結合
し固定されている。
【0034】対物光学系ユニット33の後端側には素子
枠73により固体撮像素子70が取り付けられている。
つまり、対物光学系ユニット33の後端側には固体撮像
素子70が配置され、この固体撮像素子70と保護レン
ズ72とが接着固定された素子枠73は、この素子枠7
3の外周面に外嵌する後群レンズ枠48との位置関係を
ピント調整を行った後、接着剤を用いて双方が嵌合固定
されている。
【0035】後群レンズ枠48の基端側外周には筒状に
形成されて外周が絶縁カバー74にて覆われたシールド
枠75の先端部が固定されている。このシールド枠75
の基端側は更に後方へ延出されており、この延出された
部位内にセラミック製の回路基板71が対物光学系ユニ
ット33の光軸と略平行に保護されていて、この回路基
板71と固体撮像素子70の裏面側に突出する外部リー
ド76とが半田等で電気的に接続されている。
【0036】この回路基板71の先端側には固体撮像素
子70の外部リード76と電気接続するための外部リー
ド用ランドが形成され、基端側には複数の同軸線77及
び単純線78により構成される信号ケーブル79が接続
される信号線接地用ランドが形成されている。この信号
ケーブル79は固体撮像素子70の外部リード76に直
接半田などで接続固定されて、例えば固体撮像素子70
へ駆動信号が伝達される。また、この信号ケーブル79
の一部の同軸線77及び単純線78は、回路基板71上
に設けられている信号接地用ランドに接続されている。
【0037】回路基板71上には、封止樹脂により封止
されているIC80が電気的に接続配線され、電気的に
接続され固体撮像素子70、回路基板71、信号ケーブ
ル79間で信号処理回路が形成されている。そして、固
体撮像素子70の入出力信号である固体撮像素子駆動信
号、固体撮像素子出力信号及び固体撮像素子駆動電源な
どが全て回路基板71上に経由する。
【0038】一方、シールド枠75の内部には例えば非
導電性の充填剤81が充填されており固体撮像素子7
0、回路基板71、IC80、信号ケーブル79を封止
している。同様に絶縁カバー74の後端部にも非導電性
の接着剤82が充填されており、単純線78をより強固
に固定している。そして、シールド枠75より基端側に
はみ出すように形成した絶縁カバー74の後端部では、
信号ケーブル79の外皮を覆うケーブル保護部材83が
保持・固定されている。このケーブル保護部材83は、
内視鏡内に配設される他の内蔵物からダメージを受けた
り、他の内蔵物にダメージを与えたりするのを軽減する
ものである。
【0039】次に図3を参照して、移動レンズ枠52の
移動制御手段の構成を説明する。操作部7内にはモータ
84が内蔵されており、操作部7内の図示しないフレー
ムに固定されている。
【0040】ガイドチューブ65は同様に操作部7内の
図示しないフレームに設けられた固定部材に固着されて
おり、固定部材に設けられた貫通孔を介して、ワイヤ5
9とモータ84の回転軸が直結している。また、モータ
84にギヤヘッドを係合し、より大きなトルクが得られ
るようにしても良い。モータ84は例えば正逆回転の切
り替え及び回転速度の切り替えが可能な小型のステッピ
ングモータや、超音波モータ、DCモータでも良い。
【0041】操作部7には、Wide側とTele側に
切り替えることができるズームスイッチ15が設けられ
ている。ズームスイッチ15は、リモートスイッチ14
の一部を流用して使用しても、別体に設けても良い。ま
た、例えばWide側とTele側に切り替えることが
できるシーソータイプのスイッチでも良い。また、ON
/OFFタイプでも、アナログ式でも2段クリックタイ
プにしてズーム速度可変、あるいは正逆可変式にしても
良い。
【0042】本実施の形態におけるビデオプロセッサ4
は固体撮像素子70に対する信号処理を行う固体撮像素
子用ビデオプロセッサ部85Aと、モータ制御部85B
とをからなる。
【0043】固体撮像素子用ビデオプロセッサ部85A
は固体撮像素子70に対する信号処理を行う信号処理回
路86と、この信号処理回路86から出力される映像信
号をスーパインポーズ回路87を介してモニタ5に出力
する。
【0044】また、モータ制御部85Bは、ズームスイ
ッチ15の信号を受けモータ84を駆動するモータドラ
イブ回路88と、モータドライブ回路88からの例えば
電流値などの信号により移動レンズ枠52の移動に伴う
倍率を演算する倍率計算回路89とを有し、倍率計算回
路89の演算により算出された倍率情報はスーパインポ
ーズ回路87に出力され、映像信号にスーパインポーズ
されてモニタ5の表示画面に内視鏡画像の表示と共に、
倍率表示部90で30倍等の倍率の表示が行われるよう
になっている。
【0045】なお、固体撮像素子用ビデオプロセッサ部
85Aはビデオプロセッサ4に内蔵されたタイプに限ら
ず、別体にしたタイプでも良い。スーパインポーズする
倍率情報は、モニタ5に映し出される物体の大きさを示
すものが一般的であるが、概略の倍率を表示するように
しても良い。
【0046】モータ制御部85Bは、ズームスイッチ1
5を押している時間だけモータドライブ回路88に信号
を送り、モータ84を回転させることにより、移動レン
ズ枠52を移動させるように制御している。
【0047】ここでモータドライブ回路88は、モータ
84にかかる電流を常に検知しており、予め設定してい
る電流値、例えば連結子60がストッパ66に当たり更
にストッパ66を押すように回転するが、壊れない範囲
の安全率を見込んだ電流値に設定しておき、この設定値
以上の電流が流れると、モータ84の回転を制止、ある
いは設定した電流値になるまで逆回転するように制御し
ている。
【0048】次に本実施の形態の作用を説明する。所望
の倍率を得ようとズームスイッチ15を押すと、押して
いる時間だけモータドライブ回路88に信号が送られ、
モータ84を回転させる。モータ84が回転するとワイ
ヤ59を介してその先端に係止された連結子60を回転
させる。
【0049】連結子60の雄ネジ部60aと突起57の
雌ネジ部58が係合しているため、連結子60が回転す
るとズームレンズ41を取り付けた移動レンズ枠52が
前後に進退する。移動レンズ枠52が前後に進退するこ
とにより、拡大率が変わり所望の倍率を得ることができ
る。
【0050】ここで、移動レンズ枠52が先端側(図2
の左手方向)に移動すると前群レンズ枠46に移動レン
ズ枠52が突き当たり、停止する。逆に後端側に移動す
るとストッパ66に移動レンズ枠52に突起57が突き
当たり、停止する。モータドライブ回路88は、モータ
84にかかる電流を常に検知しているため、例えばスト
ッパ66と突起57が突き当たった状態で、更にズーム
スイッチ15を押しつづけると設定以上の電流が流れる
ため、モータ84を逆回転させることによりズーム機構
が壊れないように制御している。
【0051】本実施の形態によれば以下の効果がある。
ワイヤ59を回転させて使用するため、ワイヤ59の伸
びが少なくてすみ、延命効果があり、たとえワイヤ59
が繰り返しの使用により伸びたとしても、移動レンズ枠
52が前群レンズ枠46に突き当たるか、移動レンズ枠
52の突起57がストッパ66に突き当たらない限りは
モータ84は回転しつづけるので、確実にWide時の
倍率とTele時の倍率を得ることができる。
【0052】また、手元側のズームスイッチ15は軽い
力量で押すことができ、良好な操作性でズーム操作がで
きる。また、挿入部6が曲がったり、ループになったり
した場合でもワイヤ59の屈曲の程度には殆ど依存しな
いで回転力を伝達でき、所望の倍率を容易に得ることが
できる。観察中に挿入部6が曲がったり、ループになっ
たりした場合でも、ピントがズレないので、安定してそ
のピント状態を維持でき、観察がしやすい。
【0053】また、移動レンズ枠52には空気孔30が
設けてあるので、空気孔30が設けてない場合には移動
レンズ枠52により仕切られた両空間の空気が移動レン
ズ枠52を移動を妨げる抵抗となるが、空気孔30が設
けてあるのでこれを解消でき、(無駄に電力消費をしな
いで)容易に移動レンズ枠52を移動できる。
【0054】モータ84が超小型である方が望ましい
が、モータ84を操作部7に内蔵させるため、市販の小
型モータを使用することができ、パワー、耐強度、耐繰
り返し性の面で有利であり、また、安価ですむ。また、
構造的に簡単であり、モータ84の軸とフレキシブルシ
ャフトを接続するだけなので、あまり正確な同軸度がい
らない利点もある。
【0055】本実施の形態ではモータ84を操作部7に
内蔵したタイプとしたが、コネクタ部9に内蔵したもの
でも良い。本実施の形態は電子内視鏡2の場合で説明し
たが、これに限られたものではなく、光学内視鏡に用い
てもよい。
【0056】(第2の実施の形態)次に本発明の第2の
実施の形態を図4及び図5を参照して説明する。図4は
本発明の第2の実施の形態の電子内視鏡の先端部の構造
を示し、図5は移動制御系の全体構成を示す。説明を簡
単にするため、主に第1の実施の形態と異なる部分のみ
説明する。
【0057】図4に示すように対物光学系ユニット33
に設けている突出部55、ストッパ66には突起57が
接触したことを認識できるように、それぞれ圧力センサ
91、92が突起57と対向する位置に設けられてい
る。
【0058】図5に示すように圧力センサ91、92は
信号線によってビデオプロセッサ4のモータ制御部85
B内に設けた接触抵抗検知回路93に接続されるように
なっている。
【0059】また、突出部56には突起57と対向する
位置に、正確な倍率を演算処理できるようにするため
に、光学式の距離センサ94が埋設されており、信号線
95によって、倍率計算回路89内に接続されるように
なっている。
【0060】ビデオプロセッサ4のモータ制御部85B
内には、突出部55、ストッパ66に突起57が接触し
たことを圧力センサ91、92を介して認識する接触抵
抗検知回路93が内蔵され、この出力でモータドライブ
回路88を介してモータ84の回転動作を制御を行う。
その他の構成は第1の実施の形態と同様であるので、そ
の説明を省略する。
【0061】次に本実施の形態の作用を説明する。距離
センサ94は常に突起57までの距離を検知しており、
検知された信号は信号線95を介して、倍率計算回路8
9に入力される。倍率計算回路89で正確な倍率を計算
し、スーパインポーズ回路87を介してモニタ5の表示
画面に倍率表示をする。
【0062】一方、突起57が移動し、例えば圧力セン
サ91に接触すると、その情報が接触抵抗検知回路93
に入力される。接触抵抗検知回路93では接触状態であ
ることをモータドライブ回路88に制止信号として送
り、モータ84の回転を止める。
【0063】さらに接触抵抗が増すと、接触抵抗検知回
路93ではそのままの状態にしておくと、故障等が発生
する可能性がある状態と判断して、モータドライブ回路
88に逆回転信号として送り、モータ84を静止状態の
接触抵抗値になるまでモータ84を逆回転させるように
なっている。突起57が移動し圧力センサ92に接触し
た場合も同様である。
【0064】本実施の形態によれば、突起57の位置を
検知しているため光学的理論計算より、より正確な倍率
を得ることができる。また、圧力センサ91、92によ
り突起57の移動範囲を制御しているので、壊れること
を少なくできる。その他、第1の実施の形態と同様の効
果を有する。なお、距離センサ94だけで倍率、モータ
84の回転動作の制御を行うようにしたものでも良い。
以上述べたように第1及び第2の実施の形態によれば以
下の効果がある。フレキシブルシャフト、具体的にはワ
イヤ59を回転させて使用するため、伸びが少なく延命
効果があり、たとえワイヤ59が繰り返しの使用により
伸びたとしても、移動レンズ枠52が突き当たらない限
りはモータ84が回転しつづけるので、確実にWide
時の倍率とTele時の倍率を得ることができる。
【0065】また、手元のズームスイッチ15は軽い力
量で押すことができ、挿入部6が曲がったり、ループに
なったりした場合でも所望の倍率を容易に得ることがで
きる。観察中に挿入部が曲がったり、ループになったり
した場合でも、その場合におけるワイヤ59の屈曲の程
度に依存しないのでピントがズレないで、安定した倍率
とかフォーカス状態を維持でき観察がしやすい。
【0066】モータ84が超小型である方が望ましい
が、モータ84を操作部7、もしくはコネクタ部9に内
蔵させるため、市販の小型モータを使用することがで
き、パワー、耐強度、耐繰り返し性の面で有利であり、
また、安価ですむ。また、構造的に簡単であり、モータ
84の軸とフレキシブルシャフトを接続するだけなの
で、それほど正確な同軸度がいらない。
【0067】なお、移動される光学系は移動により、倍
率及び焦点距離が変化する変倍レンズ或いは焦点距離が
変化しないで倍率が変化するズームレンズの場合に限定
されるものでなく、任意の観察距離に設定した場合にフ
ォーカス状態に設定するフォーカスレンズでも良い。
【0068】また、電気的駆動手段でフォーカス調整を
行うものに限定されるものでなく、撮像された信号の輝
度信号の高周波成分を抽出して1フレーム或いは1フィ
ールドの積算値が最大となるように移動レンズを移動調
整するいわゆる山登り方式で自動的にフォーカス状態に
なるようにモータ84の回転を制御するオートフォーカ
ス機構を構成しても良い。
【0069】次に移動される光学素子の保持枠に孔を設
けた他の内視鏡装置を図6ないし図10を参照して説明
する。図6は本実施の形態の内視鏡装置100全体の概
略構成を示すものである。この内視鏡装置100には直
視型の内視鏡101と、この内視鏡101の照明光を発
生する光源102と、カメラコントロールユニット(以
下CCU)103と、モニタ104とが設けられてい
る。
【0070】また、内視鏡101には体内に挿入される
挿入部105と、この挿入部105の基端部に連結され
た手元側の操作部106と、この操作部106の外周面
に基端部が連結されたユニバーサルコード107と、こ
のユニバーサルコード107の端部に連結されたコネク
タ108とから形成されている。さらに、内視鏡101
の挿入部105には細長い長尺の可撓管部109が設け
られている。この可撓管部109の先端部には湾曲部1
10を介して先端構成部111が連結されている。
【0071】また、内視鏡101の先端構成部111に
は図8に示すように硬質の先端構成部本体112が設け
られている。この先端構成部本体112の内部には対物
光学系113と、この対物光学系113を通して入射さ
れる被写体の観察像を撮像する撮像素子、例えば固体撮
像素子、さらに好ましくは電荷結合素子(以下CCD)
114とが配設されている。この対物光学系113は複
数のレンズ(光学素子)115等で構成されている。
【0072】具体的には、対物光学系113の複数のレ
ンズは、複数の固定レンズ115a,115cと、対物
光学系113の光軸方向に移動可能なフォーカシングレ
ンズ(ズームレンズでも良い)115bとが設けられて
いる。ここで、複数の固定レンズ115aは先端構成部
本体112に固定された固定鏡筒116に固定されてい
る。
【0073】さらに、フォーカシングレンズ115bは
固定鏡筒116に対して対物光学系113の光軸方向に
移動可能に支持された可動鏡筒117に固定されてい
る。なお、可動鏡筒117は図10に示すように空気孔
117b,117b,117b,117bが設けられて
いる。
【0074】また、CCD114にはCCDケーブル1
18の一端部が接続されている。このCCDケーブル1
18の他端部は内視鏡101の挿入部105内から操作
部106内およびユニバーサルコード107内を経てユ
ニバーサルコード107のコネクタ108側に延出され
ている。
【0075】さらに、先端構成部本体112の内部には
フォーカシングレンズ115bを対物光学系113の光
軸方向に移動操作するアクチュエータ119の収容部1
20が設けられている。そして、このアクチュエータ収
容部120の内底面と固定鏡筒116との間にアクチュ
エータ119が配設されている。
【0076】ここで、固定鏡筒116には図9に示すよ
うに対物光学系113の光軸方向に延出されたスリット
状のガイド溝121が形成されている。さらに、フォー
カシングレンズ115bを支持する可動鏡筒117には
固定鏡筒116のガイド溝121を通してアクチュエー
タ収容部120側に延出される連結腕117aが突設さ
れている。
【0077】また、アクチュエータ119は圧電アクチ
ュエータによって形成されている。このアクチュエータ
119には連結腕117aに連結部材122を介して連
結された移動体123と、この移動体123に固定され
た衝撃力発生部としての圧電素子(又は電歪素子)12
4とが設けられている。
【0078】ここで、圧電素子124は例えばチタン酸
バリウム、チタン酸ジルコン酸鉛、磁器等のセラミック
スに電極を形成し、この電極に直流電流を加えることに
より機械的な伸び変形を生じるものである。なお、圧電
素子は逆電圧効果により電界強度に比例した歪が生ずる
素子である。さらに、電歪素子は駆動電圧の2乗に比例
した歪が生じる素子である。
【0079】また、移動体123の外周部位には後方側
に向けて延出された梁部123a,123aが突設され
ている。この梁部123a,123aの延出端部123
b,123bは先端構成部本体112のアクチュエータ
収容部120の内底面との接触面および固定鏡筒116
との接触面にそれぞれ摩擦係合されている。
【0080】さらに、圧電素子124にはリード線12
5の一端部が接続されている。このリード線125の他
端部は内視鏡101の挿入部105内から操作部106
内およびユニバーサルコード107内を経てユニバーサ
ルコード107のコネクタ108側に延出されている。
【0081】また、図6に示すように内視鏡101の操
作部106にはアクチュエータ操作用スイッチ126が
設けられている。このスイッチ126は対物光学系11
3のフォーカシングレンズ115bを対物光学系113
の光軸方向に移動させることにより対物光学系113の
フォーカシング調整や、ズーム調整を行うためのもので
ある。
【0082】このスイッチ126には信号線127(図
7参照)の一端部が接続されている。この信号線127
の他端部は内視鏡101の挿入部105内から操作部1
06内およびユニバーサルコード107内を経てユニバ
ーサルコード107のコネクタ108側に延出されてい
る。
【0083】また、ユニバーサルコード107のコネク
タ108の先端部には光源102に着脱自在に接続され
る光源接続部128が形成されている。この光源接続部
128には図8に示すように内視鏡101に内蔵される
ライトガイドファイバ129の入射端部および送気管路
130、送水管路131に連結された管路連結部がそれ
ぞれ設けられている。
【0084】そして、ユニバーサルコード107のコネ
クタ108の光源接続部128が光源102のコネクタ
部102aに接続された状態で、ライトガイドファイバ
129の入射端部からライトガイドファイバ129に照
射光が入射されるとともに、送気管路130、送水管路
131の管路連結部から送気管路130、送水管路13
1に空気、水が供給されるようになっている。さらに、
コネクタ108の外周面にはコード接続部132が形成
されている。
【0085】また、ユニバーサルコード107のコネク
タ108とCCU103との間は接続コード133を介
して接続されている。ここで、接続コード133の一端
部には第1のコネクト部133a、他端部には第2のコ
ネクト部133bがそれぞれ設けられている。
【0086】そして、接続コード133の第1のコネク
ト部133aはコネクタ108のコード接続部132に
着脱可能に固定されている。さらに、接続コード133
の第2のコネクト部133bはCCU103のコード接
続部134に着脱可能に固定されている。
【0087】また、接続コード133の内部には図7に
示すように内視鏡101内のCCDケーブル118、リ
ード線125および信号線127にそれぞれ接続される
CCDケーブル135、リード線136および信号線1
37が設けられている。
【0088】さらに、CCU103の内部にはCCD1
14を駆動し、このCCD114からの出力信号を映像
信号に変換する信号処理回路138およびアクチュエー
タ119の圧電素子124に駆動電力を供給する駆動回
路139がそれぞれ設けられている。
【0089】ここで、信号処理回路138にはCCDケ
ーブル140および出力ケーブル141の各一端部が接
続されている。そして、CCDケーブル140の他端部
は接続コード133内のCCDケーブル135に接続さ
れ、出力ケーブル141の他端部はモニタ104との接
続ケーブル142に接続されている。
【0090】これにより、CCD114の撮像信号はC
CDケーブル118、135、140を介してCCU1
03内の信号処理回路138に入力されるとともに、C
CU103の信号処理回路138からの出力画像はモニ
タ104に表示されるようになっている。
【0091】また、駆動回路139にはリード線143
および信号線144の各一端部が接続されている。これ
らのリード線143および信号線144の各他端部は接
続コード133内のリード線136および信号線137
にそれぞれ接続されている。そして、スイッチ126の
操作信号は信号線127、137、144を介して駆動
回路139に入力され、このとき駆動回路139からア
クチュエータ駆動電力がリード線143、136、12
5を介してアクチュエータ119の圧電素子124に供
給されるようになっている。
【0092】また、アクチュエータ119は圧電素子1
24に電圧を印加することでこの圧電素子124が伸縮
動作をし、この伸縮動作によって移動体123に衝撃力
を与え、対物光学系113の光軸方向に可動鏡筒117
を移動するようになっている。このとき、可動鏡筒11
7とともにフォーカシングレンズ115bも対物光学系
113の光軸方向に移動するようになっている。
【0093】なお、接続コード133の第1のコネクト
部133aにはアクチュエータ119を内蔵しないタイ
プの内視鏡(図示せず)も動作可能に接続されるように
なっている。
【0094】次に、上記構成による空気孔117bの作
用について説明する。可動鏡筒117が移動する際、空
気孔117bを通して、空気がスムーズに流れるので、
軽い力量で可動鏡筒117が移動可能である。
【0095】なお、図10に示すように空気孔117b
は移動される光学素子としてのフォーカシングレンズ1
15bが取り付けられた可動鏡筒117に設けたが、フ
ォーカシングレンズ115b自体に設けても良い。この
場合には、光線が当たらない部分(撮像素子に結像する
部分の外側等)に設けると良い。
【0096】[付記] 1.挿入部の先端部に設けられ、少なくとも一部のレン
ズが光軸方向に対して前後に移動する移動光学系を有す
る対物光学系と、前記移動光学系を前記光軸方向に沿っ
て前後に移動させる光学系駆動手段とを備えた内視鏡に
おいて、前記光学系駆動手段は、手元側の操作部に配置
されるモータと、前記モータの回転駆動力を前記移動光
学系に伝達するフレキシブルシャフトと、前記移動光学
系のレンズ枠の一部に設けた突出部と、前記突出部に設
けた雌ネジ部と、前記フレキシブルシャフトの係止部材
と、前記係止部材に雄ネジ部を設けたことを特徴とする
内視鏡。
【0097】2.付記1の内視鏡において、前記フレキ
シブルシャフトの係止部材の位置確認手段を前記先端部
に設けたことを特徴とする内視鏡。 3.付記1の内視鏡において、前記移動光学系の移動に
より前記対物光学系の倍率を算出し、算出した倍率を表
示する手段を設けたことを特徴とする内視鏡。
【0098】4.挿入部の先端部に配設された対物光学
系を通して入射される被写体を撮像すする撮像素子が内
蔵され、上記対物光学系の少なくとも1部の光学素子又
はこの光学素子を保持する光学素子保持枠を移動させる
移動手段を有する内視鏡において、上記光学素子及び/
又は光学素子保持枠に孔を設けたことを特徴とする内視
鏡。
【0099】5.付記4において、移動手段は内視鏡挿
入部先端に設けられた圧電アクチュエータである。 6.付記4において、移動手段はフレキシブルシャフト
である。 7.付記4において、上記孔は、光線の当たらない位置
に設けた。
【0100】(付記4〜7の背景) (付記4〜7に対する従来技術)特開平9−70383
号公報の図3に示すようにフォーカシングレンズ15b
が移動しても光軸がずれないように、フォーカシングレ
ンズ15bの可動鏡筒17の外径はそのレンズ枠をガイ
ドする固定鏡枠16内径とほぼ等しく製作されており、
シリンダ/ピストンのような関係となっており、フォー
カシングレンズ15b移動時に抵抗となっていた。
【0101】(付記4〜7の目的)軽い力量でフォーカ
シングレンズ等の光学素子を移動することを目的として
付記4〜7の構成にした。
【0102】(付記4〜7の作用効果)軽い力量でフォ
ーカシングレンズ等の光学素子を移動することができ、
軽い力量で駆動できるので、電気駆動系の場合には無駄
な電力消費を低減できるし、駆動系を構成する部材等に
大きな負荷がかかることを解消でき、長寿命化できる。
また、マニュアルで駆動する場合にも軽い力量で駆動で
きる。
【0103】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、挿
入部の先端部に設けられ、少なくとも一部のレンズが光
軸方向に対して前後に移動する移動光学系を有する対物
光学系と、前記移動光学系を前記光軸方向に沿って前後
に移動させる光学系駆動手段とを備えた内視鏡におい
て、前記光学系駆動手段は、手元側に配置されるモータ
と、前記モータの回転駆動力を前記移動光学系に伝達す
るフレキシブルシャフトと、前記移動光学系のレンズ枠
の突出部に設けた雌ネジ部と、前記フレキシブルシャフ
トの先端の係止部材を回転自在に支持する回転支持部材
と、前記係止部材に設けられ、前記雌ネジ部に螺合する
雄ネジ部とを具備しているので、手元側でのモータによ
りフレキシブルシャフトを回転することにより、その先
端の係止部材の雄ネジ部に螺合する雌ネジ部を回転で移
動させて移動光学系が設けられたレンズ枠をその光軸方
向に移動できる。従って、フレキシブルシャフトを押し
引きするのでなく、モータによる回転を伝達して、その
先端の係止部材の雄ネジ部に螺合する雌ネジ部を移動さ
せて移動光学系が設けられたレンズ枠をその光軸方向に
移動するので、挿入部が湾曲された場合にもその湾曲等
に殆ど左右されることなく、移動光学系を移動でき、安
定した倍率の変更等を操作性良く行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態を備えた内視鏡シス
テムの構成図。
【図2】第1の実施の形態の電子内視鏡の先端部の構造
を示す断面図。
【図3】移動制御系の構成を示すブロック図。
【図4】本発明の第2の実施の形態の電子内視鏡の先端
部の構造を示す断面図。
【図5】移動制御系の構成を示すブロック図。
【図6】内視鏡装置の全体構成図。
【図7】図6における電気系の構成を示すブロック図。
【図8】図6の内視鏡の先端部の構造を示す断面図。
【図9】図8におけるアクチュエータの構造を示す断面
図。
【図10】空気孔が設けられた可動鏡筒を示す正面図。
【符号の説明】
1…内視鏡システム 2…電子内視鏡 3…光源装置 4…ビデオプロセッサ 5…モニタ 6…挿入部 7…操作部 8…ユニバーサルコード 11…先端部 15…ズームスイッチ 31…先端部本体 32…先端カバー 33…対物光学系ユニット 40…貫通孔 41…ズームレンズ 46…前群レンズ枠 48…後群レンズ枠 52…移動レンズ枠 55、56…突出部 57…突起 58…雌ネジ部 59…ワイヤ 60…連結子 60a…雄ネジ部 70…固体撮像素子 84…モータ 88…モータドライブ回路 89…倍率計算回路 90…倍率表示部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 高村 幸治 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内 (72)発明者 矢部 久雄 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内 (72)発明者 海谷 晴彦 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内 Fターム(参考) 2H040 BA03 CA22 DA17 DA42 4C061 AA00 BB02 CC06 DD03 FF40 LL02 NN01 PP12 RR06 RR17

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 挿入部の先端部に設けられ、少なくとも
    一部のレンズが光軸方向に対して前後に移動する移動光
    学系を有する対物光学系と、前記移動光学系を前記光軸
    方向に沿って前後に移動させる光学系駆動手段とを備え
    た内視鏡において、 前記光学系駆動手段は、手元側に配置されるモータと、
    前記モータの回転駆動力を前記移動光学系に伝達するフ
    レキシブルシャフトと、前記移動光学系のレンズ枠の突
    出部に設けた雌ネジ部と、前記フレキシブルシャフトの
    先端の係止部材を回転自在に支持する回転支持部材と、
    前記係止部材に設けられ、前記雌ネジ部に螺合する雄ネ
    ジ部とを具備したことを特徴とする内視鏡。
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