JP2000009031A - 密閉型圧縮機 - Google Patents
密閉型圧縮機Info
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- JP2000009031A JP2000009031A JP10193759A JP19375998A JP2000009031A JP 2000009031 A JP2000009031 A JP 2000009031A JP 10193759 A JP10193759 A JP 10193759A JP 19375998 A JP19375998 A JP 19375998A JP 2000009031 A JP2000009031 A JP 2000009031A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 圧縮機を連続して円滑に運転させると共に、
圧縮機構部を構成する各構成要素の係合部位における耐
摩耗性を向上させ耐久性の向上を図ると共に、軽量化,
効率化,コスト低減等を図る密閉型圧縮機を提供する。 【解決手段】 回転シリンダの溝内において、回転シリ
ンダの回転中心から距離Eだけ離れた位置を公転中心と
して半径Eの軌跡上をピストンを公転させて吸入,圧縮
を行う同一の構造からなる第一及び第二の圧縮機構部4
0c,40dを圧縮行程の位相を異ならせて連結する。
これ等の第一及び第二の圧縮機構部40c,40dを構
成する第一及び第二の回転シリンダ41c,41d,第
一及び第二のピストン42c,42d,上軸受け50
c,下軸受け50dやケーシング51の材質を鉄材(F
e),焼結鉄,高密度焼結鉄、アルミニウム系材料、セ
ラミック材等を選択的に使用すると共に、前記各構成要
素の外形の表面、負荷側や上下端面等に主として耐摩耗
性を向上させるコーテイング処理を行う。
圧縮機構部を構成する各構成要素の係合部位における耐
摩耗性を向上させ耐久性の向上を図ると共に、軽量化,
効率化,コスト低減等を図る密閉型圧縮機を提供する。 【解決手段】 回転シリンダの溝内において、回転シリ
ンダの回転中心から距離Eだけ離れた位置を公転中心と
して半径Eの軌跡上をピストンを公転させて吸入,圧縮
を行う同一の構造からなる第一及び第二の圧縮機構部4
0c,40dを圧縮行程の位相を異ならせて連結する。
これ等の第一及び第二の圧縮機構部40c,40dを構
成する第一及び第二の回転シリンダ41c,41d,第
一及び第二のピストン42c,42d,上軸受け50
c,下軸受け50dやケーシング51の材質を鉄材(F
e),焼結鉄,高密度焼結鉄、アルミニウム系材料、セ
ラミック材等を選択的に使用すると共に、前記各構成要
素の外形の表面、負荷側や上下端面等に主として耐摩耗
性を向上させるコーテイング処理を行う。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、溝を有する回転シ
リンダとこの溝の中を摺動するピストンとを有し、この
ピストンの動きに応じて回転シリンダが回転して吸入,
圧縮を行う圧縮機構を有する密閉型圧縮機に関する。
リンダとこの溝の中を摺動するピストンとを有し、この
ピストンの動きに応じて回転シリンダが回転して吸入,
圧縮を行う圧縮機構を有する密閉型圧縮機に関する。
【0002】
【従来の技術】過去において、溝を有する回転シリンダ
とこの溝の中を摺動するピストンとを有し、このピスト
ンの動きに応じて回転シリンダが回転して吸入,圧縮を
行う圧縮機構の原理が提案されている(例えば、独特許
第863751号,英国特許第430830号)。
とこの溝の中を摺動するピストンとを有し、このピスト
ンの動きに応じて回転シリンダが回転して吸入,圧縮を
行う圧縮機構の原理が提案されている(例えば、独特許
第863751号,英国特許第430830号)。
【0003】この過去において提案されている圧縮機構
の原理を図5を用いて説明する。この圧縮機構は、溝1
00を有する回転シリンダ101と、この溝100の中
を摺動するピストン102とから構成されている。回転
シリンダ101は、A点を中心に回転自在に設けられて
おり、ピストン102は、B点を中心に回転駆動され
る。ここでは、ピストン102の回転半径が、回転シリ
ンダ101の回転中心Aとピストン102の回転中心B
との距離に等しい場合についての動きを説明する。な
お、ピストン102の回転半径が、回転シリンダ101
の回転中心Aとピストン102の回転中心Bとの距離よ
りも大きい場合や小さい場合には異なる動作が行うが、
ここではその説明を省略する。図中、破線Cはピストン
102の軌跡を示している。また、同図において、
(a)から(i)は、ピストン102をそれぞれ90度
ずつ回転させた状態を順次示すものである。
の原理を図5を用いて説明する。この圧縮機構は、溝1
00を有する回転シリンダ101と、この溝100の中
を摺動するピストン102とから構成されている。回転
シリンダ101は、A点を中心に回転自在に設けられて
おり、ピストン102は、B点を中心に回転駆動され
る。ここでは、ピストン102の回転半径が、回転シリ
ンダ101の回転中心Aとピストン102の回転中心B
との距離に等しい場合についての動きを説明する。な
お、ピストン102の回転半径が、回転シリンダ101
の回転中心Aとピストン102の回転中心Bとの距離よ
りも大きい場合や小さい場合には異なる動作が行うが、
ここではその説明を省略する。図中、破線Cはピストン
102の軌跡を示している。また、同図において、
(a)から(i)は、ピストン102をそれぞれ90度
ずつ回転させた状態を順次示すものである。
【0004】まず、ピストン102の動きについて説明
する。同図(a)は、ピストン102が回転中心Bに対
して真上に位置する状態を示している。同図(b)は、
ピストン102を同図(a)の状態から反時計方向に9
0度回転させた状態を示している。同図(c)は、更に
ピストン102を同図(a)の状態から反時計方向に1
80度回転させた状態を示し、同図(d)は、更にピス
トン102を同図(a)の状態から反時計方向に270
度回転させた状態を示し、同図(e)は、ピストン10
2を同図(a)の状態から反時計方向に360度回転さ
せた状態を示しており、同図(a)の状態に戻ってい
る。
する。同図(a)は、ピストン102が回転中心Bに対
して真上に位置する状態を示している。同図(b)は、
ピストン102を同図(a)の状態から反時計方向に9
0度回転させた状態を示している。同図(c)は、更に
ピストン102を同図(a)の状態から反時計方向に1
80度回転させた状態を示し、同図(d)は、更にピス
トン102を同図(a)の状態から反時計方向に270
度回転させた状態を示し、同図(e)は、ピストン10
2を同図(a)の状態から反時計方向に360度回転さ
せた状態を示しており、同図(a)の状態に戻ってい
る。
【0005】次に、回転シリンダ101の動きについて
説明する。図5の(a)の状態では、溝100が上下方
向になるように回転シリンダ101は位置づけられてい
る。この状態からピストン102を反時計方向に90度
回転すると、同図(b)に示すように、回転シリンダ1
01は、反時計方向に45度回転する。そのため、溝1
00も同様に45度傾いた状態になる。ピストン102
を同図(a)の状態から反時計方向に180度回転させ
ると、同図(c)に示すように、回転シリンダ101
は、反時計方向に90度回転し、溝100も同様に90
度傾いた状態となる。このように、ピストン102の回
転に伴って回転シリンダ101も同一方向に回転する
が、ピストン102が360度回転する間に回転シリン
ダ101は180度回転する。従って、回転シリンダ1
01を360度回転するにはピストン102を720度
回転させることが必要になる。
説明する。図5の(a)の状態では、溝100が上下方
向になるように回転シリンダ101は位置づけられてい
る。この状態からピストン102を反時計方向に90度
回転すると、同図(b)に示すように、回転シリンダ1
01は、反時計方向に45度回転する。そのため、溝1
00も同様に45度傾いた状態になる。ピストン102
を同図(a)の状態から反時計方向に180度回転させ
ると、同図(c)に示すように、回転シリンダ101
は、反時計方向に90度回転し、溝100も同様に90
度傾いた状態となる。このように、ピストン102の回
転に伴って回転シリンダ101も同一方向に回転する
が、ピストン102が360度回転する間に回転シリン
ダ101は180度回転する。従って、回転シリンダ1
01を360度回転するにはピストン102を720度
回転させることが必要になる。
【0006】次に、圧縮空間を形成する溝100の容積
変化について説明する。図5の(a)の状態では、溝1
00に対してピストン102が一端側に位置しているた
め溝100内には空間が1つしか存在しない。なお、前
記空間を第一の空間100aとする。同図(b)の状態
では、第一の空間100aは狭くなるが、ピストン10
2の反射側に第二の空間100bが生じる。また、同図
(c)の状態では、第一の空間100aは更に小さくな
り同図(a)の半分の大きさになるが、第二の空間10
0bも第一の空間100aと同一の大きさになる。第一
の空間100aは同図(d)に示すように次第に小さく
なり、ピストン102が360度回転した同図(e)の
状態で0になる。このように、溝100には、ピストン
102によって2つの空間の第一の空間100a及び第
二の空間100bが形成されるが、それぞれの第一の空
間100aと第二の空間100bは、ピストン102が
360度回転する毎に最小から最大、最大から最小の容
積変化を繰り返す。従って、圧縮機を構成するそれぞれ
の空間は、ピストン102が720度回転することによ
って圧縮から吸入の全行程を行うことになる。
変化について説明する。図5の(a)の状態では、溝1
00に対してピストン102が一端側に位置しているた
め溝100内には空間が1つしか存在しない。なお、前
記空間を第一の空間100aとする。同図(b)の状態
では、第一の空間100aは狭くなるが、ピストン10
2の反射側に第二の空間100bが生じる。また、同図
(c)の状態では、第一の空間100aは更に小さくな
り同図(a)の半分の大きさになるが、第二の空間10
0bも第一の空間100aと同一の大きさになる。第一
の空間100aは同図(d)に示すように次第に小さく
なり、ピストン102が360度回転した同図(e)の
状態で0になる。このように、溝100には、ピストン
102によって2つの空間の第一の空間100a及び第
二の空間100bが形成されるが、それぞれの第一の空
間100aと第二の空間100bは、ピストン102が
360度回転する毎に最小から最大、最大から最小の容
積変化を繰り返す。従って、圧縮機を構成するそれぞれ
の空間は、ピストン102が720度回転することによ
って圧縮から吸入の全行程を行うことになる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】このような圧縮機構に
関する圧縮原理は、ピストン102が回転シリンダ10
1の回転中心Aに位置するときはピストン102の回転
力による力の方向が溝100の方向と一致するため、回
転シリンダ101を回転させる力とならない。従って、
ピストン102が回転シリンダ101の回転中心に位置
するときは回転シリンダ101に回転力を与えなければ
現実に前記のような動作を連続的に行わせることができ
ないという問題点がある。そのための手段としては種々
考えられるが、本発明では2組の圧縮機構部を圧縮行程
の位相をずらして配置するものを採用する。このような
圧縮機構部は回転シリンダ、ピストン、上下軸受け及び
ケーシング等とから構成されているが、これ等は一般に
は鉄材から構成されている。しかしながら、圧縮機は耐
久性がきわめて重要であり、かつ各摺動部が円滑に摺動
することが吸入,圧縮効率向上の上でも重要である。特
にオゾン層破壊や温暖化現象防止のために代替冷媒とし
てHC系冷媒が現在検討されている。しかしHC系冷媒
は、可燃性の問題から封入する冷媒量を少なくすること
が好ましいが、そのためには圧縮機内部の潤滑油量を極
めて少なくすることが有効である。
関する圧縮原理は、ピストン102が回転シリンダ10
1の回転中心Aに位置するときはピストン102の回転
力による力の方向が溝100の方向と一致するため、回
転シリンダ101を回転させる力とならない。従って、
ピストン102が回転シリンダ101の回転中心に位置
するときは回転シリンダ101に回転力を与えなければ
現実に前記のような動作を連続的に行わせることができ
ないという問題点がある。そのための手段としては種々
考えられるが、本発明では2組の圧縮機構部を圧縮行程
の位相をずらして配置するものを採用する。このような
圧縮機構部は回転シリンダ、ピストン、上下軸受け及び
ケーシング等とから構成されているが、これ等は一般に
は鉄材から構成されている。しかしながら、圧縮機は耐
久性がきわめて重要であり、かつ各摺動部が円滑に摺動
することが吸入,圧縮効率向上の上でも重要である。特
にオゾン層破壊や温暖化現象防止のために代替冷媒とし
てHC系冷媒が現在検討されている。しかしHC系冷媒
は、可燃性の問題から封入する冷媒量を少なくすること
が好ましいが、そのためには圧縮機内部の潤滑油量を極
めて少なくすることが有効である。
【0008】そこで本発明は、耐久性,耐摩耗性,油膜
保持性等の向上を図ることによって少ない潤滑油量でも
吸入圧縮効率がよく、また軽量化も可能な密閉型圧縮機
を提供することを目的とする。
保持性等の向上を図ることによって少ない潤滑油量でも
吸入圧縮効率がよく、また軽量化も可能な密閉型圧縮機
を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の本発明
の密閉型圧縮機は、溝を有する回転シリンダと前記溝内
を摺動可能なピストンとを有し、前記回転シリンダの中
心から距離Eだけ離れた位置を回転中心として、半径E
の軌跡上を前記ピストンが回転することによって圧縮行
程を行う圧縮機構部を設け、前記圧縮機構部を上下軸受
けとケーシングで囲まれる空間内に設けた密閉型圧縮機
であって、前記回転シリンダ、前記ピストン、前記上下
軸受け及び前記ケーシングを鉄材で構成し、前記回転シ
リンダの表面に摩擦係数を小さくするコーテイングを施
したことを特徴とする。請求項2に記載の本発明の密閉
型圧縮機は、前記コーテイングを前記回転シリンダの上
下端面に施したことを特徴とする。請求項3に記載の本
発明の密閉型圧縮機は、前記コーテイングを前記回転シ
リンダの負荷側外周面に施したことを特徴とする。請求
項4に記載の本発明の密閉型圧縮機は、溝を有する回転
シリンダと前記溝内を摺動可能なピストンとを有し、前
記回転シリンダの中心から距離Eだけ離れた位置を回転
中心として、半径Eの軌跡上を前記ピストンが回転する
ことによって圧縮行程を行う圧縮機構部を設け、前記圧
縮機構部を上下軸受けとケーシングで囲まれる空間内に
設けた密閉型圧縮機であって、前記回転シリンダ、前記
ピストン、前記上下軸受け及び前記ケーシングを鉄材で
構成し、前記ピストン、前記上下軸受け及び前記ケーシ
ングの表面に摩擦係数を小さくするコーテイングを施し
たことを特徴とする。請求項5に記載の本発明の密閉型
圧縮機は、溝を有する回転シリンダと前記溝内を摺動可
能なピストンとを有し、前記回転シリンダの中心から距
離Eだけ離れた位置を回転中心として、半径Eの軌跡上
を前記ピストンが回転することによって圧縮行程を行う
圧縮機構部を受け、前記圧縮機構部を上下軸受けとケー
シングで囲まれる空間内に設けた密閉型圧縮機であっ
て、前記回転シリンダ、前記ピストン、前記上下軸受け
及び前記ケーシングを鉄材で構成し、前記上下軸受けの
対向するそれぞれの面に摩擦係数を小さくするコーテイ
ングを施したことを特徴とする。請求項6に記載の本発
明の密閉型圧縮機は、溝を有する回転シリンダと前記溝
内を摺動可能なピストンとを有し、前記回転シリンダの
中心から距離Eだけ離れた位置を回転中心として、半径
Eの軌跡上を前記ピストンが回転することによって圧縮
行程を行う圧縮機構部を設け、前記圧縮機構部を上下軸
受けとケーシングで囲まれる空間内に設けた密閉型圧縮
機であって、前記回転シリンダ、前記ピストン、前記上
下軸受け及び前記ケーシングを高密度焼結鉄で構成した
ことを特徴とする。請求項7に記載の本発明の密閉型圧
縮機は、溝を有する回転シリンダと前記溝内を摺動可能
なピストンとを有し、前記回転シリンダの中心から距離
Eだけ離れた位置を回転中心として、半径Eの軌跡上を
前記ピストンが回転することによって圧縮行程を行う圧
縮機構部を設け、前記圧縮機構部を上下軸受けとケーシ
ングで囲まれる空間内に設けた密閉型圧縮機であって、
前記回転シリンダ、前記ピストン、前記上下軸受け及び
前記ケーシングを高密度焼結鉄で構成すると共に、その
表面に摩擦係数を小さくするコーテイングを施したこと
を特徴とする。請求項8に記載の本発明の密閉型圧縮機
は、溝を有する回転シリンダと前記溝内を摺動可能なピ
ストンとを有し、前記回転シリンダの中心から距離Eだ
け離れた位置を回転中心として、半径Eの軌跡上を前記
ピストンが回転することによって圧縮行程を行う圧縮機
構部を設け、前記圧縮機構部を上下軸受けとケーシング
で囲まれる空間内に設けた密閉型圧縮機であって、前記
回転シリンダ、前記ピストン、前記上下軸受け及び前記
ケーシング焼結鉄で構成し、それ等の表面を高密度焼結
鉄としたことを特徴とする。請求項9に記載の本発明の
密閉型圧縮機は、溝を有する回転シリンダと前記溝内を
摺動可能なピストンとを有し、前記回転シリンダの中心
から距離Eだけ離れた位置を回転中心として、半径Eの
軌跡上を前記ピストンが回転することによって圧縮行程
を行う圧縮機構部を設け、前記圧縮機構部を上下軸受け
とケーシングで囲まれる空間内に設けた密閉型圧縮機で
あって、前記回転シリンダをアルミニウム合金で構成
し、前記ピストン、前記上下軸受け及び前記ケーシング
を鉄材で構成すると共に、前記ピストン、前記上下軸受
け及び前記ケーシングの表面に摩擦係数を小さくするコ
ーテイングを施したことを特徴とする。請求項10に記
載の本発明の密閉型圧縮機は、溝を有する回転シリンダ
と前記溝内を摺動可能なピストンとを有し、前記回転シ
リンダの中心から距離Eだけ離れた位置を回転中心とし
て、半径Eの軌跡上を前記ピストンが回転することによ
って圧縮行程を行う圧縮機構部を設け、前記圧縮機構部
を上下軸受けとケーシングで囲まれる空間内に設けた密
閉型圧縮機であって、前記上下軸受けを鉄材又はアルミ
ニウム材で構成し、前記回転シリンダ、前記ピストン及
び前記ケーシングをアルミニウム材で構成し、前記回転
シリンダの表面に表面改質のコーテイングを施し前記ピ
ストンの上下端に固体潤滑膜を施したことを特徴とす
る。請求項11に記載の本発明の密閉型圧縮機は、溝を
有する回転シリンダと前記溝内を摺動可能なピストンと
を有し、前記回転シリンダの中心から距離Eだけ離れた
位置を回転中心として、半径Eの軌跡上を前記ピストン
が回転することによって圧縮行程を行う圧縮機構部を設
け、前記圧縮機構部を上下軸受けとケーシングで囲まれ
る空間内に設けた密閉型圧縮機であって、前記ピストン
を高密度焼結鉄で構成したことを特徴とする。請求項1
2に記載の本発明の密閉型圧縮機は、溝を有する回転シ
リンダと前記溝内を摺動可能なピストンとを有し、前記
回転シリンダの中心から距離Eだけ離れた位置を回転中
心として、半径Eの軌跡上を前記ピストンが回転するこ
とによって圧縮行程を行う圧縮機構部を設け、前記圧縮
機構部を上下軸受けとケーシングで囲まれる空間内に設
けた密閉型圧縮機であって、前記回転シリンダ、前記上
下軸受け及び前記ケーシングを鉄材で構成し、前記ピス
トンを高密度焼結鉄で構成したことを特徴とする。請求
項13に記載の本発明の密閉型圧縮機は、溝を有する回
転シリンダと前記溝内を摺動可能なピストンとを有し、
前記回転シリンダの中心から距離Eだけ離れた位置を回
転中心として、半径Eの軌跡上を前記ピストンが回転す
ることによって圧縮行程を行う圧縮機構部を設け、前記
圧縮機構部を上下軸受けとケーシングで囲まれる空間内
に設けた密閉型圧縮機であって、前記ピストンの熱膨張
係数を前記回転シリンダの熱膨張係数よりも大きくした
ことを特徴とする。請求項14に記載の本発明の密閉型
圧縮機は、溝を有する回転シリンダと前記溝内を摺動可
能なピストンとを有し、前記回転シリンダの中心から距
離Eだけ離れた位置を回転中心として、半径Eの軌跡上
を前記ピストンが回転することによって圧縮行程を行う
圧縮機構部を設け、前記圧縮機構部を上下軸受けとケー
シングで囲まれる空間内に設けた密閉型圧縮機であっ
て、前記回転シリンダ、前記上下軸受け及び前記ケーシ
ングを鉄材で構成し、前記ピストンをアルミニウム合金
で構成したことを特徴とする。請求項15に記載の本発
明の密閉型圧縮機は、溝を有する回転シリンダと前記溝
内を摺動可能なピストンとを有し、前記回転シリンダの
中心から距離Eだけ離れた位置を回転中心として、半径
Eの軌跡上を前記ピストンが回転することによって圧縮
行程を行う圧縮機構部を設け、前記圧縮機構部を上下軸
受けとケーシングで囲まれる空間内に設けた密閉型圧縮
機であって、前記ケーシングの熱膨張係数を前記回転シ
リンダの熱膨張係数よりも大きくしたことを特徴とす
る。請求項16に記載の本発明の密閉型圧縮機は、溝を
有する回転シリンダと前記溝内を摺動可能なピストンと
を有し、前記回転シリンダの中心から距離Eだけ離れた
位置を回転中心として、半径Eの軌跡上を前記ピストン
が回転することによって圧縮行程を行う圧縮機構部を設
け、前記圧縮機構部を上下軸受けとケーシングで囲まれ
る空間内に設けた密閉型圧縮機であって、前記ケーシン
グをアルミニウム系材料で構成し、前記回転シリンダ、
前記ピストン及び前記上下軸受けを鉄材で構成したこと
を特徴とする。請求項17に記載の本発明の密閉型圧縮
機は、溝を有する回転シリンダと前記溝内を摺動可能な
ピストンとを有し、前記回転シリンダの中心から距離E
だけ離れた位置を回転中心として、半径Eの軌跡上を前
記ピストンが回転することによって圧縮行程を行う圧縮
機構部を設け、前記圧縮機構部を上下軸受けとケーシン
グで囲まれる空間内に設けた密閉型圧縮機であって、前
記回転シリンダをセラミック素材料で構成し、前記ピス
トン、前記上下軸受け及び前記ケーシングを鉄材で構成
したことを特徴とする。請求項18に記載の本発明の密
閉型圧縮機は、前記圧縮機構部が、上下に並設される2
組の第一及び第二の圧縮機構部からなり、前記第一及び
第二の圧縮機構部は圧縮行程の位相が異なることを特徴
とする。
の密閉型圧縮機は、溝を有する回転シリンダと前記溝内
を摺動可能なピストンとを有し、前記回転シリンダの中
心から距離Eだけ離れた位置を回転中心として、半径E
の軌跡上を前記ピストンが回転することによって圧縮行
程を行う圧縮機構部を設け、前記圧縮機構部を上下軸受
けとケーシングで囲まれる空間内に設けた密閉型圧縮機
であって、前記回転シリンダ、前記ピストン、前記上下
軸受け及び前記ケーシングを鉄材で構成し、前記回転シ
リンダの表面に摩擦係数を小さくするコーテイングを施
したことを特徴とする。請求項2に記載の本発明の密閉
型圧縮機は、前記コーテイングを前記回転シリンダの上
下端面に施したことを特徴とする。請求項3に記載の本
発明の密閉型圧縮機は、前記コーテイングを前記回転シ
リンダの負荷側外周面に施したことを特徴とする。請求
項4に記載の本発明の密閉型圧縮機は、溝を有する回転
シリンダと前記溝内を摺動可能なピストンとを有し、前
記回転シリンダの中心から距離Eだけ離れた位置を回転
中心として、半径Eの軌跡上を前記ピストンが回転する
ことによって圧縮行程を行う圧縮機構部を設け、前記圧
縮機構部を上下軸受けとケーシングで囲まれる空間内に
設けた密閉型圧縮機であって、前記回転シリンダ、前記
ピストン、前記上下軸受け及び前記ケーシングを鉄材で
構成し、前記ピストン、前記上下軸受け及び前記ケーシ
ングの表面に摩擦係数を小さくするコーテイングを施し
たことを特徴とする。請求項5に記載の本発明の密閉型
圧縮機は、溝を有する回転シリンダと前記溝内を摺動可
能なピストンとを有し、前記回転シリンダの中心から距
離Eだけ離れた位置を回転中心として、半径Eの軌跡上
を前記ピストンが回転することによって圧縮行程を行う
圧縮機構部を受け、前記圧縮機構部を上下軸受けとケー
シングで囲まれる空間内に設けた密閉型圧縮機であっ
て、前記回転シリンダ、前記ピストン、前記上下軸受け
及び前記ケーシングを鉄材で構成し、前記上下軸受けの
対向するそれぞれの面に摩擦係数を小さくするコーテイ
ングを施したことを特徴とする。請求項6に記載の本発
明の密閉型圧縮機は、溝を有する回転シリンダと前記溝
内を摺動可能なピストンとを有し、前記回転シリンダの
中心から距離Eだけ離れた位置を回転中心として、半径
Eの軌跡上を前記ピストンが回転することによって圧縮
行程を行う圧縮機構部を設け、前記圧縮機構部を上下軸
受けとケーシングで囲まれる空間内に設けた密閉型圧縮
機であって、前記回転シリンダ、前記ピストン、前記上
下軸受け及び前記ケーシングを高密度焼結鉄で構成した
ことを特徴とする。請求項7に記載の本発明の密閉型圧
縮機は、溝を有する回転シリンダと前記溝内を摺動可能
なピストンとを有し、前記回転シリンダの中心から距離
Eだけ離れた位置を回転中心として、半径Eの軌跡上を
前記ピストンが回転することによって圧縮行程を行う圧
縮機構部を設け、前記圧縮機構部を上下軸受けとケーシ
ングで囲まれる空間内に設けた密閉型圧縮機であって、
前記回転シリンダ、前記ピストン、前記上下軸受け及び
前記ケーシングを高密度焼結鉄で構成すると共に、その
表面に摩擦係数を小さくするコーテイングを施したこと
を特徴とする。請求項8に記載の本発明の密閉型圧縮機
は、溝を有する回転シリンダと前記溝内を摺動可能なピ
ストンとを有し、前記回転シリンダの中心から距離Eだ
け離れた位置を回転中心として、半径Eの軌跡上を前記
ピストンが回転することによって圧縮行程を行う圧縮機
構部を設け、前記圧縮機構部を上下軸受けとケーシング
で囲まれる空間内に設けた密閉型圧縮機であって、前記
回転シリンダ、前記ピストン、前記上下軸受け及び前記
ケーシング焼結鉄で構成し、それ等の表面を高密度焼結
鉄としたことを特徴とする。請求項9に記載の本発明の
密閉型圧縮機は、溝を有する回転シリンダと前記溝内を
摺動可能なピストンとを有し、前記回転シリンダの中心
から距離Eだけ離れた位置を回転中心として、半径Eの
軌跡上を前記ピストンが回転することによって圧縮行程
を行う圧縮機構部を設け、前記圧縮機構部を上下軸受け
とケーシングで囲まれる空間内に設けた密閉型圧縮機で
あって、前記回転シリンダをアルミニウム合金で構成
し、前記ピストン、前記上下軸受け及び前記ケーシング
を鉄材で構成すると共に、前記ピストン、前記上下軸受
け及び前記ケーシングの表面に摩擦係数を小さくするコ
ーテイングを施したことを特徴とする。請求項10に記
載の本発明の密閉型圧縮機は、溝を有する回転シリンダ
と前記溝内を摺動可能なピストンとを有し、前記回転シ
リンダの中心から距離Eだけ離れた位置を回転中心とし
て、半径Eの軌跡上を前記ピストンが回転することによ
って圧縮行程を行う圧縮機構部を設け、前記圧縮機構部
を上下軸受けとケーシングで囲まれる空間内に設けた密
閉型圧縮機であって、前記上下軸受けを鉄材又はアルミ
ニウム材で構成し、前記回転シリンダ、前記ピストン及
び前記ケーシングをアルミニウム材で構成し、前記回転
シリンダの表面に表面改質のコーテイングを施し前記ピ
ストンの上下端に固体潤滑膜を施したことを特徴とす
る。請求項11に記載の本発明の密閉型圧縮機は、溝を
有する回転シリンダと前記溝内を摺動可能なピストンと
を有し、前記回転シリンダの中心から距離Eだけ離れた
位置を回転中心として、半径Eの軌跡上を前記ピストン
が回転することによって圧縮行程を行う圧縮機構部を設
け、前記圧縮機構部を上下軸受けとケーシングで囲まれ
る空間内に設けた密閉型圧縮機であって、前記ピストン
を高密度焼結鉄で構成したことを特徴とする。請求項1
2に記載の本発明の密閉型圧縮機は、溝を有する回転シ
リンダと前記溝内を摺動可能なピストンとを有し、前記
回転シリンダの中心から距離Eだけ離れた位置を回転中
心として、半径Eの軌跡上を前記ピストンが回転するこ
とによって圧縮行程を行う圧縮機構部を設け、前記圧縮
機構部を上下軸受けとケーシングで囲まれる空間内に設
けた密閉型圧縮機であって、前記回転シリンダ、前記上
下軸受け及び前記ケーシングを鉄材で構成し、前記ピス
トンを高密度焼結鉄で構成したことを特徴とする。請求
項13に記載の本発明の密閉型圧縮機は、溝を有する回
転シリンダと前記溝内を摺動可能なピストンとを有し、
前記回転シリンダの中心から距離Eだけ離れた位置を回
転中心として、半径Eの軌跡上を前記ピストンが回転す
ることによって圧縮行程を行う圧縮機構部を設け、前記
圧縮機構部を上下軸受けとケーシングで囲まれる空間内
に設けた密閉型圧縮機であって、前記ピストンの熱膨張
係数を前記回転シリンダの熱膨張係数よりも大きくした
ことを特徴とする。請求項14に記載の本発明の密閉型
圧縮機は、溝を有する回転シリンダと前記溝内を摺動可
能なピストンとを有し、前記回転シリンダの中心から距
離Eだけ離れた位置を回転中心として、半径Eの軌跡上
を前記ピストンが回転することによって圧縮行程を行う
圧縮機構部を設け、前記圧縮機構部を上下軸受けとケー
シングで囲まれる空間内に設けた密閉型圧縮機であっ
て、前記回転シリンダ、前記上下軸受け及び前記ケーシ
ングを鉄材で構成し、前記ピストンをアルミニウム合金
で構成したことを特徴とする。請求項15に記載の本発
明の密閉型圧縮機は、溝を有する回転シリンダと前記溝
内を摺動可能なピストンとを有し、前記回転シリンダの
中心から距離Eだけ離れた位置を回転中心として、半径
Eの軌跡上を前記ピストンが回転することによって圧縮
行程を行う圧縮機構部を設け、前記圧縮機構部を上下軸
受けとケーシングで囲まれる空間内に設けた密閉型圧縮
機であって、前記ケーシングの熱膨張係数を前記回転シ
リンダの熱膨張係数よりも大きくしたことを特徴とす
る。請求項16に記載の本発明の密閉型圧縮機は、溝を
有する回転シリンダと前記溝内を摺動可能なピストンと
を有し、前記回転シリンダの中心から距離Eだけ離れた
位置を回転中心として、半径Eの軌跡上を前記ピストン
が回転することによって圧縮行程を行う圧縮機構部を設
け、前記圧縮機構部を上下軸受けとケーシングで囲まれ
る空間内に設けた密閉型圧縮機であって、前記ケーシン
グをアルミニウム系材料で構成し、前記回転シリンダ、
前記ピストン及び前記上下軸受けを鉄材で構成したこと
を特徴とする。請求項17に記載の本発明の密閉型圧縮
機は、溝を有する回転シリンダと前記溝内を摺動可能な
ピストンとを有し、前記回転シリンダの中心から距離E
だけ離れた位置を回転中心として、半径Eの軌跡上を前
記ピストンが回転することによって圧縮行程を行う圧縮
機構部を設け、前記圧縮機構部を上下軸受けとケーシン
グで囲まれる空間内に設けた密閉型圧縮機であって、前
記回転シリンダをセラミック素材料で構成し、前記ピス
トン、前記上下軸受け及び前記ケーシングを鉄材で構成
したことを特徴とする。請求項18に記載の本発明の密
閉型圧縮機は、前記圧縮機構部が、上下に並設される2
組の第一及び第二の圧縮機構部からなり、前記第一及び
第二の圧縮機構部は圧縮行程の位相が異なることを特徴
とする。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態における密閉
型圧縮機は、溝を有する回転シリンダと前記溝内を摺動
可能なピストンとを有し、前記回転シリンダの中心から
距離Eだけ離れた位置を回転中心として、半径Eの軌跡
上を前記ピストンが回転することによって圧縮行程を行
う圧縮機構部を設け、前記圧縮機構部を上下軸受けとケ
ーシングで囲まれる空間内に設けた密閉型圧縮機であっ
て、前記圧縮機構部を構成する回転シリンダ、ピスト
ン、上下軸受け及びケーシングは鉄材,アルミ材,セラ
ミック材を選択的に使用すると共に、これ等にコーテイ
ングを施したものからなる。以上により、耐久性,耐摩
耗性の向上等や軽量化が図れる。また、前記圧縮機構部
は、上下に並設される2組の第一及び第二の圧縮機構部
からなり、前記第一及び第二の圧縮機構部は圧縮行程の
位相が異なる。以上により、圧縮機構部には常時回転力
が伝達され連続運転ができる。
型圧縮機は、溝を有する回転シリンダと前記溝内を摺動
可能なピストンとを有し、前記回転シリンダの中心から
距離Eだけ離れた位置を回転中心として、半径Eの軌跡
上を前記ピストンが回転することによって圧縮行程を行
う圧縮機構部を設け、前記圧縮機構部を上下軸受けとケ
ーシングで囲まれる空間内に設けた密閉型圧縮機であっ
て、前記圧縮機構部を構成する回転シリンダ、ピスト
ン、上下軸受け及びケーシングは鉄材,アルミ材,セラ
ミック材を選択的に使用すると共に、これ等にコーテイ
ングを施したものからなる。以上により、耐久性,耐摩
耗性の向上等や軽量化が図れる。また、前記圧縮機構部
は、上下に並設される2組の第一及び第二の圧縮機構部
からなり、前記第一及び第二の圧縮機構部は圧縮行程の
位相が異なる。以上により、圧縮機構部には常時回転力
が伝達され連続運転ができる。
【0011】本発明の第1の実施の形態による密閉型圧
縮機は、回転シリンダ、ピストン、上下軸受け及びケー
シングを鉄材で構成し、回転シリンダの表面に摩擦係数
を小さくするコーテイングを施したものである。以上の
構成により表面の耐摩耗性が向上し、かつ油切れに対す
る耐久性の向上が図れ、各摺動部の円滑な運動ができ、
密閉型圧縮機の高速使用や寒冷地使用ができる。
縮機は、回転シリンダ、ピストン、上下軸受け及びケー
シングを鉄材で構成し、回転シリンダの表面に摩擦係数
を小さくするコーテイングを施したものである。以上の
構成により表面の耐摩耗性が向上し、かつ油切れに対す
る耐久性の向上が図れ、各摺動部の円滑な運動ができ、
密閉型圧縮機の高速使用や寒冷地使用ができる。
【0012】本発明の第2の実施の形態は、第1の実施
の形態による密閉型圧縮機において、コーテイングを回
転シリンダの上下端面に施したものである。これによ
り、回転シリンダと上下軸受けとの間の摩擦抵抗が低減
し、耐摩耗性の向上が図れる。
の形態による密閉型圧縮機において、コーテイングを回
転シリンダの上下端面に施したものである。これによ
り、回転シリンダと上下軸受けとの間の摩擦抵抗が低減
し、耐摩耗性の向上が図れる。
【0013】本発明の第3の実施の形態は、第1の実施
の形態による密閉型圧縮機において、コーテイングを回
転シリンダの負荷側外周面に施したものである。これに
より、負荷の作用部分での耐摩耗性の向上が図れ、密閉
型圧縮機としての耐久性の向上を図りながらコーテイン
グ作業コストの低減を図ることができる。
の形態による密閉型圧縮機において、コーテイングを回
転シリンダの負荷側外周面に施したものである。これに
より、負荷の作用部分での耐摩耗性の向上が図れ、密閉
型圧縮機としての耐久性の向上を図りながらコーテイン
グ作業コストの低減を図ることができる。
【0014】本発明の第4の実施の形態における密閉型
圧縮機は、回転シリンダ、ピストン、上下軸受け及びケ
ーシングを鉄材で構成し、ピストン、上下軸受け及びケ
ーシングの表面に摩擦係数を小さくするコーテイングを
施したものである。これにより、回転シリンダと係合す
る他の構成要素側に表面処理が施されるため、これ等の
要素と回転シリンダとの間の耐摩耗性の向上が図れ、密
閉型圧縮機としての耐久性の向上が図れる。
圧縮機は、回転シリンダ、ピストン、上下軸受け及びケ
ーシングを鉄材で構成し、ピストン、上下軸受け及びケ
ーシングの表面に摩擦係数を小さくするコーテイングを
施したものである。これにより、回転シリンダと係合す
る他の構成要素側に表面処理が施されるため、これ等の
要素と回転シリンダとの間の耐摩耗性の向上が図れ、密
閉型圧縮機としての耐久性の向上が図れる。
【0015】本発明の第5の実施の形態における密閉型
圧縮機は、回転シリンダ、ピストン、上下軸受け及びケ
ーシングを鉄材で構成し、上下軸受けの対向するそれぞ
れの面に摩擦係数を小さくするコーテイングを施したも
のである。これにより、上下軸受けとこれに係合する各
構成要素の間の耐摩耗性の向上が図れる。
圧縮機は、回転シリンダ、ピストン、上下軸受け及びケ
ーシングを鉄材で構成し、上下軸受けの対向するそれぞ
れの面に摩擦係数を小さくするコーテイングを施したも
のである。これにより、上下軸受けとこれに係合する各
構成要素の間の耐摩耗性の向上が図れる。
【0016】本発明の第6の実施の形態における密閉型
圧縮機は、回転シリンダ、ピストン、上下軸受け及びケ
ーシングを高密度焼結鉄で構成したものである。これに
より、各部材表面の空隙で潤滑油を保持するため、各部
材間で油圧を生じ、耐久性の向上が図れる。
圧縮機は、回転シリンダ、ピストン、上下軸受け及びケ
ーシングを高密度焼結鉄で構成したものである。これに
より、各部材表面の空隙で潤滑油を保持するため、各部
材間で油圧を生じ、耐久性の向上が図れる。
【0017】本発明の第7の実施の形態における密閉型
圧縮機は、回転シリンダ、ピストン、上下軸受け及びケ
ーシングを高密度焼結鉄で構成すると共に、その表面に
摩擦係数を小さくするコーテイングを施したものから構
成される。これにより、油膜保持力の向上や給油切れに
対する耐久性の向上が図れると共に、耐摩耗性を一層向
上させることができる。
圧縮機は、回転シリンダ、ピストン、上下軸受け及びケ
ーシングを高密度焼結鉄で構成すると共に、その表面に
摩擦係数を小さくするコーテイングを施したものから構
成される。これにより、油膜保持力の向上や給油切れに
対する耐久性の向上が図れると共に、耐摩耗性を一層向
上させることができる。
【0018】本発明の第8の実施の形態における密閉型
圧縮機は、回転シリンダ、ピストン、上下軸受け及びケ
ーシングを焼結鉄で構成し、それ等の表面を高密度焼結
鉄としたものから構成される。これにより、各部材表面
の空隙で潤滑油を保持するため、各部材間で油圧を生
じ、特に耐久性の向上が図れる。
圧縮機は、回転シリンダ、ピストン、上下軸受け及びケ
ーシングを焼結鉄で構成し、それ等の表面を高密度焼結
鉄としたものから構成される。これにより、各部材表面
の空隙で潤滑油を保持するため、各部材間で油圧を生
じ、特に耐久性の向上が図れる。
【0019】本発明の第9の実施の形態における密閉型
圧縮機は、回転シリンダをアルミニウム合金で構成し、
ピストン、上下軸受け及びケーシングを鉄材で構成する
と共に、ピストン、上下軸受け及びケーシングの表面に
摩擦係数を小さくするコーテイングを施したものから構
成される。これにより、耐久性,耐摩耗性の向上と軽量
化が図れる。
圧縮機は、回転シリンダをアルミニウム合金で構成し、
ピストン、上下軸受け及びケーシングを鉄材で構成する
と共に、ピストン、上下軸受け及びケーシングの表面に
摩擦係数を小さくするコーテイングを施したものから構
成される。これにより、耐久性,耐摩耗性の向上と軽量
化が図れる。
【0020】本発明の第10の実施の形態における密閉
型圧縮機は、上下軸受けを鉄材又はアルミニウム材で構
成し、回転シリンダ、ピストン及びケーシングをアルミ
ニウム材で構成し、回転シリンダの表面に表面改質のコ
ーテイングを施したものから構成される。これにより、
特に、軽量化と耐摩耗性の向上が図れる。
型圧縮機は、上下軸受けを鉄材又はアルミニウム材で構
成し、回転シリンダ、ピストン及びケーシングをアルミ
ニウム材で構成し、回転シリンダの表面に表面改質のコ
ーテイングを施したものから構成される。これにより、
特に、軽量化と耐摩耗性の向上が図れる。
【0021】本発明の第11及び第12の実施の形態に
おける密閉型圧縮機は、ピストンを高密度焼結鉄で構成
したことにより、特に、ピストンと上下軸受間で潤滑油
を保持して油圧を生じさせるため、スラスト力に対する
耐摩耗性の向上が図れる。
おける密閉型圧縮機は、ピストンを高密度焼結鉄で構成
したことにより、特に、ピストンと上下軸受間で潤滑油
を保持して油圧を生じさせるため、スラスト力に対する
耐摩耗性の向上が図れる。
【0022】本発明の第13及び第14の実施の形態に
おける密閉型圧縮機は、ピストンを回転シリンダよりも
熱膨脹係数を大きくしたものからなる。具体的にはピス
トンをアルミニウム合金で構成したものであり、回転シ
リンダ、上下軸受け及びケーシングを鉄材で構成したも
のである。これにより、始動時にはピストンと回転シリ
ンダとの間にわずかな隙間を生じているため、摩擦抵抗
が少なく高速始動が可能となるとともに、始動時に生じ
やすい液圧縮もこの隙間によって回避することができ、
かつ軽量化が図れる。また、通常運転状態には加熱状態
にあるため隙間がなくなり高効率化が図れる。
おける密閉型圧縮機は、ピストンを回転シリンダよりも
熱膨脹係数を大きくしたものからなる。具体的にはピス
トンをアルミニウム合金で構成したものであり、回転シ
リンダ、上下軸受け及びケーシングを鉄材で構成したも
のである。これにより、始動時にはピストンと回転シリ
ンダとの間にわずかな隙間を生じているため、摩擦抵抗
が少なく高速始動が可能となるとともに、始動時に生じ
やすい液圧縮もこの隙間によって回避することができ、
かつ軽量化が図れる。また、通常運転状態には加熱状態
にあるため隙間がなくなり高効率化が図れる。
【0023】本発明の第15及び第16の実施の形態に
おける密閉型圧縮機は、ケーシングを回転シリンダより
も熱膨脹係数の大きいものから構成したものであり、具
体的にはケーシングをアルミニウム系材料で構成し、回
転シリンダ、ピストン及び上下軸受けを鉄材で構成した
ものである。これにより、高速時には加熱状態にあるた
めケーシングの熱膨張によって回転シリンダと軸受けと
の間に軸方向隙間を生じさせ、軸受け端面と回転シリン
ダとの間の粘性抵抗を小さくすることができるので、高
速運転時での摺動ロスを低減して効率を向上させること
ができる。
おける密閉型圧縮機は、ケーシングを回転シリンダより
も熱膨脹係数の大きいものから構成したものであり、具
体的にはケーシングをアルミニウム系材料で構成し、回
転シリンダ、ピストン及び上下軸受けを鉄材で構成した
ものである。これにより、高速時には加熱状態にあるた
めケーシングの熱膨張によって回転シリンダと軸受けと
の間に軸方向隙間を生じさせ、軸受け端面と回転シリン
ダとの間の粘性抵抗を小さくすることができるので、高
速運転時での摺動ロスを低減して効率を向上させること
ができる。
【0024】本発明の第17の実施の形態における密閉
型圧縮機は、回転シリンダをセラミック系材料で構成
し、ピストン、上下軸受け及びケーシングを鉄材で構成
したものである。これにより、特に、耐久性の向上,耐
摩耗性の向上が図れる。
型圧縮機は、回転シリンダをセラミック系材料で構成
し、ピストン、上下軸受け及びケーシングを鉄材で構成
したものである。これにより、特に、耐久性の向上,耐
摩耗性の向上が図れる。
【0025】本発明の第18の実施の形態は、第1から
第17の実施の形態における密閉型圧縮機において、そ
の圧縮機構部として2組の第一及び第二の圧縮機構部を
採用し、これ等を圧縮行程の位相を異ならせて連結して
同時に作動するように構成することにより回転シリンダ
には常時回転力が作用し、連続運転を円滑に行うことが
できる。
第17の実施の形態における密閉型圧縮機において、そ
の圧縮機構部として2組の第一及び第二の圧縮機構部を
採用し、これ等を圧縮行程の位相を異ならせて連結して
同時に作動するように構成することにより回転シリンダ
には常時回転力が作用し、連続運転を円滑に行うことが
できる。
【0026】
【実施例】以下、本発明の密閉型圧縮機の実施の形態を
図面に基づいて説明する。なお、本実施例では、圧縮機
構部として第一及び第二の圧縮機構部を用い、回転シリ
ンダの溝に摺動自在に係合するピストンは、その断面の
外形が2つの円弧と長さaの平行な2直線より形成し、
前記回転シリンダの溝は、前記ピストンを構成する円弧
と略同一形状をなす円弧と長さ4E+aの平行な2直線
より構成されるものを採用する。なお、前記においてE
はピストンの公転中心の回転シリンダからの距離であ
り、かつピストンはこの公転中心を中心として半径Eの
軌跡上を公転する。なお、図1は本実施例の密閉型圧縮
機の縦断面図であり、図2は図1のII−II線断面図、図
3は図1のIII−III線断面図であり、図4は同実施例の
圧縮機構部の動作説明図である。以下、本発明の実施の
内容を説明するがそれに先立って本発明の適用される密
閉型圧縮機の実施例の構造とその動作を説明する。
図面に基づいて説明する。なお、本実施例では、圧縮機
構部として第一及び第二の圧縮機構部を用い、回転シリ
ンダの溝に摺動自在に係合するピストンは、その断面の
外形が2つの円弧と長さaの平行な2直線より形成し、
前記回転シリンダの溝は、前記ピストンを構成する円弧
と略同一形状をなす円弧と長さ4E+aの平行な2直線
より構成されるものを採用する。なお、前記においてE
はピストンの公転中心の回転シリンダからの距離であ
り、かつピストンはこの公転中心を中心として半径Eの
軌跡上を公転する。なお、図1は本実施例の密閉型圧縮
機の縦断面図であり、図2は図1のII−II線断面図、図
3は図1のIII−III線断面図であり、図4は同実施例の
圧縮機構部の動作説明図である。以下、本発明の実施の
内容を説明するがそれに先立って本発明の適用される密
閉型圧縮機の実施例の構造とその動作を説明する。
【0027】図1に示すように、同実施例における密閉
型圧縮機は、密閉容器を構成するシェル10の内部にモ
ータ30と圧縮機構部40とを有している。シェル10
は、その上部に吐出管11を、下部側面に2つの吸入管
12c,12dとを有している。モータ30は、シェル
10に固定されたステータ31と、回転駆動するロータ
32とからなり、ロータ32の回転は、シャフト33に
よって圧縮機構部40に伝達される。圧縮機構部40
は、第一の回転シリンダ41cと第一のピストン42c
からなる第一の圧縮機構部40aと、第二の回転シリン
ダ41dと第二のピストン42dからなる第二の圧縮機
構部40dとを有している。ここで第一の回転シリンダ
41cは第一の溝43cを、第二の回転シリンダ41d
は第二の溝43dをそれぞれ有している。そして、第一
のピストン42cは第一の溝43c内部に、第二のピス
トン42dは第二の溝43d内部に、それぞれ摺動自在
に設けられている。なお、第一の圧縮機構部40cと第
二の圧縮機構部40dとを構成するそれぞれの部材の大
きさ及び形状は同じである。
型圧縮機は、密閉容器を構成するシェル10の内部にモ
ータ30と圧縮機構部40とを有している。シェル10
は、その上部に吐出管11を、下部側面に2つの吸入管
12c,12dとを有している。モータ30は、シェル
10に固定されたステータ31と、回転駆動するロータ
32とからなり、ロータ32の回転は、シャフト33に
よって圧縮機構部40に伝達される。圧縮機構部40
は、第一の回転シリンダ41cと第一のピストン42c
からなる第一の圧縮機構部40aと、第二の回転シリン
ダ41dと第二のピストン42dからなる第二の圧縮機
構部40dとを有している。ここで第一の回転シリンダ
41cは第一の溝43cを、第二の回転シリンダ41d
は第二の溝43dをそれぞれ有している。そして、第一
のピストン42cは第一の溝43c内部に、第二のピス
トン42dは第二の溝43d内部に、それぞれ摺動自在
に設けられている。なお、第一の圧縮機構部40cと第
二の圧縮機構部40dとを構成するそれぞれの部材の大
きさ及び形状は同じである。
【0028】図2,図3に示すように、本実施例におけ
る第一及び第二のピストン42c,42dは、円筒体を
平行にカットし、その断面の外形が2つの円弧70,7
0と長さaの平行の2つの直線71,71から形成され
るものからなる。すなわち、直線71,71の部分には
長さaの平坦面72,72が形成される。一方、この第
一及び第二のピストン42c,42dが摺動自在に保持
される第一及び第二の回転シリンダ41c,41dの第
一及び第二の溝43c,43dは、前記の円弧70,7
0と略同一形状の円弧73,73と、長さ4E+aの平
行な2つの直線74,74とから形成される。すなわ
ち、直線74,74の部分には長さ4E+aの平坦面7
5,75が形成される。
る第一及び第二のピストン42c,42dは、円筒体を
平行にカットし、その断面の外形が2つの円弧70,7
0と長さaの平行の2つの直線71,71から形成され
るものからなる。すなわち、直線71,71の部分には
長さaの平坦面72,72が形成される。一方、この第
一及び第二のピストン42c,42dが摺動自在に保持
される第一及び第二の回転シリンダ41c,41dの第
一及び第二の溝43c,43dは、前記の円弧70,7
0と略同一形状の円弧73,73と、長さ4E+aの平
行な2つの直線74,74とから形成される。すなわ
ち、直線74,74の部分には長さ4E+aの平坦面7
5,75が形成される。
【0029】図2,図3に示すように、以上の形状の第
一及び第二のピストン42c,42dは、その平坦面7
2,72を第一及び第二の回転シリンダ41c,41d
の第一及び第二の溝43c,43dの平坦面75,75
に当接した状態にそれぞれ第一及び第二の溝43c,4
3d内に摺動自在に支持される。なお、第一及び第二の
ピストン42c,42dは以上の支持状態を保持したま
ま、第一及び第二の溝43c,43d内を摺動する。
一及び第二のピストン42c,42dは、その平坦面7
2,72を第一及び第二の回転シリンダ41c,41d
の第一及び第二の溝43c,43dの平坦面75,75
に当接した状態にそれぞれ第一及び第二の溝43c,4
3d内に摺動自在に支持される。なお、第一及び第二の
ピストン42c,42dは以上の支持状態を保持したま
ま、第一及び第二の溝43c,43d内を摺動する。
【0030】図1に示すように、第一の圧縮機構部40
cと第二の圧縮機構部40dとの間は仕切板44によっ
て仕切られている。ここで第一の回転シリンダ41c、
第二の回転シリンダ41d、及び仕切板44は連結され
ており、同じ動きをする。ただし、第一の回転シリンダ
41cと第二の回転シリンダ41dとは、圧縮行程の位
相を180度異なるようにそれぞれの第一及び第二の溝
43c、43dを90度ずらせて連結している。一方、
第一のピストン42c及び第二のピストン42dは、シ
ャフト33に設けた第一のクランク33c及び第二のク
ランク33dにそれぞれはめ込まれる。ここで、第一の
クランク33cと第二のクランク33dとは、それぞれ
の偏心方向が180度異なるように設けている。これら
第一の圧縮機構部40c及び第二の圧縮機構部40d
は、上軸受け50cと下軸受け50dとによって上下か
ら挟まれると共に、筒状のケーシング51によって周囲
を囲まれている。上軸受け50cには、第一の圧縮機構
部40cの吸入ポート51cと吐出ポート52cとが設
けられ、下軸受け50dには、第二の圧縮機構部40d
の吸入ポート51dと吐出ポート52dとが設けられて
いる。なお、吐出ポート52c、52dには、それぞれ
所定圧力で解放するバルブ53c,53dと、このバル
ブ53c、53dの解放動作を規制するバルブストップ
54c、54dが設けられている。ここで、吸入ポート
51cは吸入管12cと、吸入ポート51dは吸入管1
2dと連通している。また、吸入管12c、12dはア
キュムレータ60と接続されている。
cと第二の圧縮機構部40dとの間は仕切板44によっ
て仕切られている。ここで第一の回転シリンダ41c、
第二の回転シリンダ41d、及び仕切板44は連結され
ており、同じ動きをする。ただし、第一の回転シリンダ
41cと第二の回転シリンダ41dとは、圧縮行程の位
相を180度異なるようにそれぞれの第一及び第二の溝
43c、43dを90度ずらせて連結している。一方、
第一のピストン42c及び第二のピストン42dは、シ
ャフト33に設けた第一のクランク33c及び第二のク
ランク33dにそれぞれはめ込まれる。ここで、第一の
クランク33cと第二のクランク33dとは、それぞれ
の偏心方向が180度異なるように設けている。これら
第一の圧縮機構部40c及び第二の圧縮機構部40d
は、上軸受け50cと下軸受け50dとによって上下か
ら挟まれると共に、筒状のケーシング51によって周囲
を囲まれている。上軸受け50cには、第一の圧縮機構
部40cの吸入ポート51cと吐出ポート52cとが設
けられ、下軸受け50dには、第二の圧縮機構部40d
の吸入ポート51dと吐出ポート52dとが設けられて
いる。なお、吐出ポート52c、52dには、それぞれ
所定圧力で解放するバルブ53c,53dと、このバル
ブ53c、53dの解放動作を規制するバルブストップ
54c、54dが設けられている。ここで、吸入ポート
51cは吸入管12cと、吸入ポート51dは吸入管1
2dと連通している。また、吸入管12c、12dはア
キュムレータ60と接続されている。
【0031】前記構成における密閉型圧縮機の冷媒の流
れを簡単に説明する。アキュムレータ60内のガス冷媒
は、吸入管12c、12dを通ってシェル10内に導入
される。吸入ポート51c、51dから第一の圧縮機構
部40c及び第二の圧縮機構部40dで圧縮された冷媒
は、所定圧力に達するとバルブ53c、53dを押し上
げて吐出ポート52c、52dからシェル10内に吐出
される。このとき、第一の圧縮機構部40cと第二の圧
縮機構部40dとは、位相を180度異ならせているの
で吐出のタイミングは同じではない。そしてシェル10
内に吐出された冷媒は、モータ30の周辺を通ってシェ
ル10の上部に設けた吐出管11からシェル10の外に
吐出される。
れを簡単に説明する。アキュムレータ60内のガス冷媒
は、吸入管12c、12dを通ってシェル10内に導入
される。吸入ポート51c、51dから第一の圧縮機構
部40c及び第二の圧縮機構部40dで圧縮された冷媒
は、所定圧力に達するとバルブ53c、53dを押し上
げて吐出ポート52c、52dからシェル10内に吐出
される。このとき、第一の圧縮機構部40cと第二の圧
縮機構部40dとは、位相を180度異ならせているの
で吐出のタイミングは同じではない。そしてシェル10
内に吐出された冷媒は、モータ30の周辺を通ってシェ
ル10の上部に設けた吐出管11からシェル10の外に
吐出される。
【0032】次に、図2及び図3に用いて、第一の圧縮
機構部40cと第二の圧縮機構部40dにおけるシャフ
ト33、第一及び第二のピストン42c、42d、及び
第一及び第二の回転シリンダ41c、42dの関係につ
いて説明する。モータ30の回転を伝えるシャフト33
は、B点を中心に回転する。シャフト33に設けられた
クランク33c、33dの回転中心Cは、シャフト33
の回転中心Bと距離Eだけ偏心して設けられている。な
お、クランク33c、33dの回転中心Cは、ピストン
42c、42dの回転中心でもある。一方、回転シリン
ダ41c、41dは、シャフト33の回転中心Bから距
離Eだけ離れた位置を回転中心としている。従って、第
一の溝43cの空間は、クランク33c又はピストン4
2cの回転中心Cが回転シリンダ41cの回転中心Aと
最も離れるとき、図2に示すように最大及び最小の空間
を形成する。また、第二の圧縮機構部40dは、第一の
圧縮機構部40cと180度の位相差を持っているの
で、第一の圧縮機構部40cが図2の状態にあるとき、
第二の圧縮機構部40dは、図3に示すように、クラン
ク33d又はピストン42dの回転中心Cが回転シリン
ダ41dの回転中心Aと重なる。従って、第二の溝43
dの空間は、同図にしめすように均等な2つの空間に分
けられる。
機構部40cと第二の圧縮機構部40dにおけるシャフ
ト33、第一及び第二のピストン42c、42d、及び
第一及び第二の回転シリンダ41c、42dの関係につ
いて説明する。モータ30の回転を伝えるシャフト33
は、B点を中心に回転する。シャフト33に設けられた
クランク33c、33dの回転中心Cは、シャフト33
の回転中心Bと距離Eだけ偏心して設けられている。な
お、クランク33c、33dの回転中心Cは、ピストン
42c、42dの回転中心でもある。一方、回転シリン
ダ41c、41dは、シャフト33の回転中心Bから距
離Eだけ離れた位置を回転中心としている。従って、第
一の溝43cの空間は、クランク33c又はピストン4
2cの回転中心Cが回転シリンダ41cの回転中心Aと
最も離れるとき、図2に示すように最大及び最小の空間
を形成する。また、第二の圧縮機構部40dは、第一の
圧縮機構部40cと180度の位相差を持っているの
で、第一の圧縮機構部40cが図2の状態にあるとき、
第二の圧縮機構部40dは、図3に示すように、クラン
ク33d又はピストン42dの回転中心Cが回転シリン
ダ41dの回転中心Aと重なる。従って、第二の溝43
dの空間は、同図にしめすように均等な2つの空間に分
けられる。
【0033】次に、図4を用いて冷媒ガスの吸入圧縮行
程について説明する。ここでは、第一の圧縮機構部40
cについて説明するが、第二の圧縮機構部40dは、同
図の位相を180度異ならせるだけで同じ行程となる。
同図(a)から(h)は、それぞれシャフト33を90
度ずつ回転させた状態を示している。まず、同図(a)
に示すようにシャフト33が回転0(クランク33cの
角度が0度)の時には第一の溝43c内は、空間Dが最
大、空間Fが最小の容積の状態である。空間Dは、シャ
フト33を90度回転させた同図(b)、シャフト33
を180度回転させた同図(c)、及びシャフト33を
270度回転させた同図(d)にかけて徐々にその容積
を小さくし、吐出ポート52cから圧縮冷媒を吐出す
る。そして、この空間Dは、シャフト33を360度回
転させた同図(e)の状態で圧縮行程を終了する。一
方、空間Fは、シャフト33を90度回転させた同図
(b)、シャフト33を180度回転させた同図
(c)、及びシャフト33を270度回転させた同図
(d)にかけて徐々にその容積を大きくし、吸入ポート
51cから圧縮冷媒を吸入する。そしてこの空間Fは、
シャフト33を360度回転させた同図(e)の状態で
最大となり、吸入行程を終了する。同図(e)の状態か
ら同図(h)の状態は、逆に空間Dが吸入行程を行い、
空間Fが圧縮行程を行っている。そして同図(h)の状
態からさらに90度回転すると同図(a)の状態とな
る。このように、第一の溝43c内に形成される2つの
空間D、Fは、シャフト33が720度回転する毎に、
それぞれが圧縮と吸入の行程を行うことになる。
程について説明する。ここでは、第一の圧縮機構部40
cについて説明するが、第二の圧縮機構部40dは、同
図の位相を180度異ならせるだけで同じ行程となる。
同図(a)から(h)は、それぞれシャフト33を90
度ずつ回転させた状態を示している。まず、同図(a)
に示すようにシャフト33が回転0(クランク33cの
角度が0度)の時には第一の溝43c内は、空間Dが最
大、空間Fが最小の容積の状態である。空間Dは、シャ
フト33を90度回転させた同図(b)、シャフト33
を180度回転させた同図(c)、及びシャフト33を
270度回転させた同図(d)にかけて徐々にその容積
を小さくし、吐出ポート52cから圧縮冷媒を吐出す
る。そして、この空間Dは、シャフト33を360度回
転させた同図(e)の状態で圧縮行程を終了する。一
方、空間Fは、シャフト33を90度回転させた同図
(b)、シャフト33を180度回転させた同図
(c)、及びシャフト33を270度回転させた同図
(d)にかけて徐々にその容積を大きくし、吸入ポート
51cから圧縮冷媒を吸入する。そしてこの空間Fは、
シャフト33を360度回転させた同図(e)の状態で
最大となり、吸入行程を終了する。同図(e)の状態か
ら同図(h)の状態は、逆に空間Dが吸入行程を行い、
空間Fが圧縮行程を行っている。そして同図(h)の状
態からさらに90度回転すると同図(a)の状態とな
る。このように、第一の溝43c内に形成される2つの
空間D、Fは、シャフト33が720度回転する毎に、
それぞれが圧縮と吸入の行程を行うことになる。
【0034】以上、本実施例によれば、一方の圧縮機構
部において、ピストンが回転シリンダの中心に位置した
としても、他方の圧縮機構部の回転力があるために、ピ
ストンからの駆動力が回転シリンダの回転力とならない
ような場合を回避することができる。また、2つの圧縮
機構部の位相差を180度とすることによって、ピスト
ンを対称に配置できるため製造が容易に行える。また、
吸入ポートと吐出ポートとを上下軸受けにそれぞれ設け
ることによって、吸入ポートと吐出ポートとの位置設定
の自由度が増す。従って、この吸入ポートや吐出ポート
の位置によって圧縮比の調整や過圧縮の防止も可能であ
る。更に、第一の圧縮機構部と第二の圧縮機構部との位
相を180度異ならせ、上軸受けに設けた前記吸入ポー
トと下軸受けに設けた前記吸入ポートとを同一軸線上に
設けることによって吸入管の取り付け位置を同一の側面
とすることができ、アキュムレータ等との接続のために
配管を引き回すことも生じない。
部において、ピストンが回転シリンダの中心に位置した
としても、他方の圧縮機構部の回転力があるために、ピ
ストンからの駆動力が回転シリンダの回転力とならない
ような場合を回避することができる。また、2つの圧縮
機構部の位相差を180度とすることによって、ピスト
ンを対称に配置できるため製造が容易に行える。また、
吸入ポートと吐出ポートとを上下軸受けにそれぞれ設け
ることによって、吸入ポートと吐出ポートとの位置設定
の自由度が増す。従って、この吸入ポートや吐出ポート
の位置によって圧縮比の調整や過圧縮の防止も可能であ
る。更に、第一の圧縮機構部と第二の圧縮機構部との位
相を180度異ならせ、上軸受けに設けた前記吸入ポー
トと下軸受けに設けた前記吸入ポートとを同一軸線上に
設けることによって吸入管の取り付け位置を同一の側面
とすることができ、アキュムレータ等との接続のために
配管を引き回すことも生じない。
【0035】次に、本発明の密閉型圧縮機の実施例の圧
縮機構部40を構成する第一及び第二の回転シリンダ4
1c,41d、第一及び第二のピストン42c,42
d、上軸受け50c、下軸受け50d、ケーシング51
等の構成要素の材質やその表面処理に関する実施例を説
明する。まず、これ等の構成要素の材質としては、鉄材
(Fe),焼結鉄,高密度焼結鉄,金属アルミニウム,
アルミニウム合金等のアルミニウム材,セラミック材等
が選択的に使用される。また、これ等の構成要素の表面
に施される表面処理としては、摩擦係数を小さくする公
知のコーテイング処理の他、母材を焼結鉄としてその表
面を高密度焼結鉄とする処理や、固体潤滑膜を施す処理
などがある。団体潤滑膜としては、ポリアミドイミドを
ベース材としてこれに潤滑成分としてPTFE/グラフ
ァイトを分散させ、炭素繊維等の強化繊維で補強したも
の等が挙げられる。また、表面処理を行う場所として
は、部材同士が接触して摺動する外形の全面が好まし
い。ただし全面に施さない場合には、特に、図1から図
3に示した形態の第一及び第二の回転シリンダ41c,
41dの上下端面や負荷側外周面、第一及び第二のピス
トン42c,42dの上下端面、上下軸受け50c、5
0dの対向する面、ケーシング51の内周面、第一及び
第二の回転シリンダ41c,41dと第一及び第二のピ
ストン42c,42dの平坦面72,75にコーテイン
グ処理を施すと効果的である。
縮機構部40を構成する第一及び第二の回転シリンダ4
1c,41d、第一及び第二のピストン42c,42
d、上軸受け50c、下軸受け50d、ケーシング51
等の構成要素の材質やその表面処理に関する実施例を説
明する。まず、これ等の構成要素の材質としては、鉄材
(Fe),焼結鉄,高密度焼結鉄,金属アルミニウム,
アルミニウム合金等のアルミニウム材,セラミック材等
が選択的に使用される。また、これ等の構成要素の表面
に施される表面処理としては、摩擦係数を小さくする公
知のコーテイング処理の他、母材を焼結鉄としてその表
面を高密度焼結鉄とする処理や、固体潤滑膜を施す処理
などがある。団体潤滑膜としては、ポリアミドイミドを
ベース材としてこれに潤滑成分としてPTFE/グラフ
ァイトを分散させ、炭素繊維等の強化繊維で補強したも
の等が挙げられる。また、表面処理を行う場所として
は、部材同士が接触して摺動する外形の全面が好まし
い。ただし全面に施さない場合には、特に、図1から図
3に示した形態の第一及び第二の回転シリンダ41c,
41dの上下端面や負荷側外周面、第一及び第二のピス
トン42c,42dの上下端面、上下軸受け50c、5
0dの対向する面、ケーシング51の内周面、第一及び
第二の回転シリンダ41c,41dと第一及び第二のピ
ストン42c,42dの平坦面72,75にコーテイン
グ処理を施すと効果的である。
【0036】図4の(a)から(e)に示す矢印Wは、
第一及び第二の回転シリンダ41c,42dに作用する
それぞれの負荷の合力を示すものである。また、図6は
図4の(a)から(e)の状態における負荷点を角度表
示したものである。すなわち、図6において、横軸の
0,90,180,270,360は、クランク33c
のクランク角度を示し、図4の(a),(b),
(c),(d),(e)の状態に対応する。また縦軸
は、図4の(a)に示すクランク33cの位置を0°と
して、この点から回転方向(反時計方向)の角度位置を
表示する。本実施例における負荷方向は、(a)の状態
では270°、(b)の状態では約300°、(c)の
状態になったときには約330°、(c)の状態を過ぎ
るときには270°となり、その後(d)の状態では約
300°、(e)の状態では約330°位となる。この
ように第一及び第二の回転シリンダ41c,41dに作
用する負荷は、270°〜330°の範囲となる。従っ
て、コーテイングを施す範囲は、180°〜360°の
範囲とすることが好ましい。
第一及び第二の回転シリンダ41c,42dに作用する
それぞれの負荷の合力を示すものである。また、図6は
図4の(a)から(e)の状態における負荷点を角度表
示したものである。すなわち、図6において、横軸の
0,90,180,270,360は、クランク33c
のクランク角度を示し、図4の(a),(b),
(c),(d),(e)の状態に対応する。また縦軸
は、図4の(a)に示すクランク33cの位置を0°と
して、この点から回転方向(反時計方向)の角度位置を
表示する。本実施例における負荷方向は、(a)の状態
では270°、(b)の状態では約300°、(c)の
状態になったときには約330°、(c)の状態を過ぎ
るときには270°となり、その後(d)の状態では約
300°、(e)の状態では約330°位となる。この
ように第一及び第二の回転シリンダ41c,41dに作
用する負荷は、270°〜330°の範囲となる。従っ
て、コーテイングを施す範囲は、180°〜360°の
範囲とすることが好ましい。
【0037】母材の材質が例えば、鉄材の場合、表面処
理としてこの表面に施されるコーテイングとしては、例
えば、TiAlNやダイヤモンドライクカーボン(DL
C)が挙げられ、PVDによるCr−N被膜形成やチッ
化処理等の表面改質も適用される。これ等の処理により
摩擦係数が低減し耐久性の向上が図られると共に、給油
切れに対する耐久性も向上し、高速始動や短期間での除
霜、寒冷地使用等に対応できる。
理としてこの表面に施されるコーテイングとしては、例
えば、TiAlNやダイヤモンドライクカーボン(DL
C)が挙げられ、PVDによるCr−N被膜形成やチッ
化処理等の表面改質も適用される。これ等の処理により
摩擦係数が低減し耐久性の向上が図られると共に、給油
切れに対する耐久性も向上し、高速始動や短期間での除
霜、寒冷地使用等に対応できる。
【0038】また、高密度焼結鉄を用いる場合、密度,
平均空孔径及びその分布や面積率を適宜設定することに
より、油膜保持力の向上が図れる。これにより、耐久性
の向上が図れる。なお、軽量化の効果も上げられる。ま
た、チッ化処理を行うことにより、HFC/エステル油
に対する耐久性が特に向上し、冷凍サイクル用の密閉型
圧縮機としての耐久性の向上が図れる。次に、本発明で
使用される高密度焼結鉄の具体的な特性やその製造方法
等について簡単に説明する。まず、使用する高密度焼結
鉄としては、独立空孔からなり、その密度は約7.3以
上であり、平均空孔径は円相当径で10μm以下であ
り、空孔径の度数分布は円相当径>10μmの度数が1
0%以下であり、面積率は5%以下のものの使用が好ま
しい。また、製造方法は、通常はプレス後の一回焼結で
あるが、特に、本発明の場合は2回焼結によるのが好ま
しい。すなわち、プレス後に焼結し、更に、プレスして
第2回目の焼結をする。また、温間成形であり、金型全
体を昇温した状態で行う。
平均空孔径及びその分布や面積率を適宜設定することに
より、油膜保持力の向上が図れる。これにより、耐久性
の向上が図れる。なお、軽量化の効果も上げられる。ま
た、チッ化処理を行うことにより、HFC/エステル油
に対する耐久性が特に向上し、冷凍サイクル用の密閉型
圧縮機としての耐久性の向上が図れる。次に、本発明で
使用される高密度焼結鉄の具体的な特性やその製造方法
等について簡単に説明する。まず、使用する高密度焼結
鉄としては、独立空孔からなり、その密度は約7.3以
上であり、平均空孔径は円相当径で10μm以下であ
り、空孔径の度数分布は円相当径>10μmの度数が1
0%以下であり、面積率は5%以下のものの使用が好ま
しい。また、製造方法は、通常はプレス後の一回焼結で
あるが、特に、本発明の場合は2回焼結によるのが好ま
しい。すなわち、プレス後に焼結し、更に、プレスして
第2回目の焼結をする。また、温間成形であり、金型全
体を昇温した状態で行う。
【0039】また、金属アルミニウムやAl−Si等の
アルミニウム合金等のアルミニウム系材料を用いること
により軽量化が図れる。例えば、回転シリンダとして鉄
材を用い、ピストンとしてこれより熱膨脹係数の高いア
ルミニウム材を用いることにより、熱時における相互の
隙間が小さくなり、シール性が向上し高効率化が図れ
る。また、ケーシングをアルミニウム材とし、回転シリ
ンダを鉄材とする場合も同様の効果が上げられる。母材
としてアルミニウム系材料を用いてもその表面にコーテ
イング処理を施すことにより、耐摩耗性の向上が十分に
図れる。また、ピストンをアルミニウム系材料で形成
し、その表面に固体潤滑膜,例えば団体潤滑膜として
は、ポリアミドイミドをベース材としてこれに潤滑成分
としてPTFE/グラファイトを分散させ、炭素繊維等
の強化繊維で補強したもの等が挙げられる。また、上下
軸受けをアルミニウム材とすることもできる。この場合
に上下軸受けをシェルに固定する方法としては、機械締
めによって固定する方法の他、上下軸受けの外周部に鉄
部材を設けてシェルに溶接する方法がある。この鉄部材
は、リング状のものを埋め込むものであっても、又は複
数個に分割したものを埋め込むものであってもよい。複
数個に分割して埋め込む場合には、例えば3カ所に等間
隔に埋め込むことが好ましい。更に、セラミック材を使
用することにより、油分等を使用することなく耐久性,
耐摩耗性の向上を図ることができる。特に、セラミック
材は鉄との相性はよく、前記各構成要素の材質の組み合
わせを工夫することにより、大幅な耐久性の向上が図れ
る。
アルミニウム合金等のアルミニウム系材料を用いること
により軽量化が図れる。例えば、回転シリンダとして鉄
材を用い、ピストンとしてこれより熱膨脹係数の高いア
ルミニウム材を用いることにより、熱時における相互の
隙間が小さくなり、シール性が向上し高効率化が図れ
る。また、ケーシングをアルミニウム材とし、回転シリ
ンダを鉄材とする場合も同様の効果が上げられる。母材
としてアルミニウム系材料を用いてもその表面にコーテ
イング処理を施すことにより、耐摩耗性の向上が十分に
図れる。また、ピストンをアルミニウム系材料で形成
し、その表面に固体潤滑膜,例えば団体潤滑膜として
は、ポリアミドイミドをベース材としてこれに潤滑成分
としてPTFE/グラファイトを分散させ、炭素繊維等
の強化繊維で補強したもの等が挙げられる。また、上下
軸受けをアルミニウム材とすることもできる。この場合
に上下軸受けをシェルに固定する方法としては、機械締
めによって固定する方法の他、上下軸受けの外周部に鉄
部材を設けてシェルに溶接する方法がある。この鉄部材
は、リング状のものを埋め込むものであっても、又は複
数個に分割したものを埋め込むものであってもよい。複
数個に分割して埋め込む場合には、例えば3カ所に等間
隔に埋め込むことが好ましい。更に、セラミック材を使
用することにより、油分等を使用することなく耐久性,
耐摩耗性の向上を図ることができる。特に、セラミック
材は鉄との相性はよく、前記各構成要素の材質の組み合
わせを工夫することにより、大幅な耐久性の向上が図れ
る。
【0040】以上の実施例において、第一及び第二のピ
ストン42c,42d及びこれが収納される第一及び第
二の回転シリンダ41c,41dの第一及び第二の溝4
3c,43dの形状を前記の記載及び図示のものとした
が、これに限定するものではない。また、第一及び第二
のピストンは平坦面72のない円筒形状のものでもよ
い。また、2組の圧縮機構部の位相差を180度とした
が、これに限られるものではなく、90度や270度等
であってもよい。また、本実施例では2組の圧縮機構部
を設けた場合について説明したが、これに限定するもの
ではない。また、コーテイング処理についても前記のも
の以外の公知技術が適宜適用される。
ストン42c,42d及びこれが収納される第一及び第
二の回転シリンダ41c,41dの第一及び第二の溝4
3c,43dの形状を前記の記載及び図示のものとした
が、これに限定するものではない。また、第一及び第二
のピストンは平坦面72のない円筒形状のものでもよ
い。また、2組の圧縮機構部の位相差を180度とした
が、これに限られるものではなく、90度や270度等
であってもよい。また、本実施例では2組の圧縮機構部
を設けた場合について説明したが、これに限定するもの
ではない。また、コーテイング処理についても前記のも
の以外の公知技術が適宜適用される。
【0041】
【発明の効果】本発明によれば、圧縮機が連続して安定
回転することができると共に、耐摩耗性,耐久性の向上
が図れ、更に軽量化、油膜保持性の向上が低コスト化等
が図られ、圧縮機効率を向上することができる。
回転することができると共に、耐摩耗性,耐久性の向上
が図れ、更に軽量化、油膜保持性の向上が低コスト化等
が図られ、圧縮機効率を向上することができる。
【図1】本発明の圧縮機の全体構造を示す縦断面図。
【図2】実施例における図1のII−II線断面図。
【図3】第1の実施例における図1のIII−III線断面
図。
図。
【図4】本発明の圧縮機の動作説明図。
【図5】本圧縮機構の原理説明図。
【図6】本発明における回転シリンダの負荷角度範囲を
示す線図。
示す線図。
10 シェル 30 モータ 40 圧縮機構部 40c 第一の圧縮機構部 40d 第二の圧縮機構部 41c 第一の回転シリンダ 41d 第二の回転シリンダ 42c 第一のピストン 42d 第二のピストン 43c 第一の溝 43d 第二の溝 50c 上軸受け 50d 下軸受け 51 ケーシング
フロントページの続き (72)発明者 飯田 登 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 澤井 清 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 Fターム(参考) 3H076 AA10 AA35 BB21 BB26 BB38 CC30 CC34 CC37 CC46
Claims (18)
- 【請求項1】 溝を有する回転シリンダと前記溝内を摺
動可能なピストンとを有し、前記回転シリンダの中心か
ら距離Eだけ離れた位置を回転中心として、半径Eの軌
跡上を前記ピストンが回転することによって圧縮行程を
行う圧縮機構部を設け、前記圧縮機構部を上下軸受けと
ケーシングで囲まれる空間内に設けた密閉型圧縮機であ
って、前記回転シリンダ、前記ピストン、前記上下軸受
け及び前記ケーシングを鉄材で構成し、前記回転シリン
ダの表面に摩擦係数を小さくするコーテイングを施した
ことを特徴とする密閉型圧縮機。 - 【請求項2】 前記コーテイングを前記回転シリンダの
上下端面に施したことを特徴とする請求項1に記載の密
閉型圧縮機。 - 【請求項3】 前記コーテイングを前記回転シリンダの
負荷側外周面に施したことを特徴とする請求項1に記載
の密閉型圧縮機。 - 【請求項4】 溝を有する回転シリンダと前記溝内を摺
動可能なピストンとを有し、前記回転シリンダの中心か
ら距離Eだけ離れた位置を回転中心として、半径Eの軌
跡上を前記ピストンが回転することによって圧縮行程を
行う圧縮機構部を設け、前記圧縮機構部を上下軸受けと
ケーシングで囲まれる空間内に設けた密閉型圧縮機であ
って、前記回転シリンダ、前記ピストン、前記上下軸受
け及び前記ケーシングを鉄材で構成し、前記ピストン、
前記上下軸受け及び前記ケーシングの表面に摩擦係数を
小さくするコーテイングを施したことを特徴とする密閉
型圧縮機。 - 【請求項5】 溝を有する回転シリンダと前記溝内を摺
動可能なピストンとを有し、前記回転シリンダの中心か
ら距離Eだけ離れた位置を回転中心として、半径Eの軌
跡上を前記ピストンが回転することによって圧縮行程を
行う圧縮機構部を受け、前記圧縮機構部を上下軸受けと
ケーシングで囲まれる空間内に設けた密閉型圧縮機であ
って、前記回転シリンダ、前記ピストン、前記上下軸受
け及び前記ケーシングを鉄材で構成し、前記上下軸受け
の対向するそれぞれの面に摩擦係数を小さくするコーテ
イングを施したことを特徴とする密閉型圧縮機。 - 【請求項6】 溝を有する回転シリンダと前記溝内を摺
動可能なピストンとを有し、前記回転シリンダの中心か
ら距離Eだけ離れた位置を回転中心として、半径Eの軌
跡上を前記ピストンが回転することによって圧縮行程を
行う圧縮機構部を設け、前記圧縮機構部を上下軸受けと
ケーシングで囲まれる空間内に設けた密閉型圧縮機であ
って、前記回転シリンダ、前記ピストン、前記上下軸受
け及び前記ケーシングを高密度焼結鉄で構成したことを
特徴とする密閉型圧縮機。 - 【請求項7】 溝を有する回転シリンダと前記溝内を摺
動可能なピストンとを有し、前記回転シリンダの中心か
ら距離Eだけ離れた位置を回転中心として、半径Eの軌
跡上を前記ピストンが回転することによって圧縮行程を
行う圧縮機構部を設け、前記圧縮機構部を上下軸受けと
ケーシングで囲まれる空間内に設けた密閉型圧縮機であ
って、前記回転シリンダ、前記ピストン、前記上下軸受
け及び前記ケーシングを高密度焼結鉄で構成すると共
に、その表面に摩擦係数を小さくするコーテイングを施
したことを特徴とする密閉型圧縮機。 - 【請求項8】 溝を有する回転シリンダと前記溝内を摺
動可能なピストンとを有し、前記回転シリンダの中心か
ら距離Eだけ離れた位置を回転中心として、半径Eの軌
跡上を前記ピストンが回転することによって圧縮行程を
行う圧縮機構部を設け、前記圧縮機構部を上下軸受けと
ケーシングで囲まれる空間内に設けた密閉型圧縮機であ
って、前記回転シリンダ、前記ピストン、前記上下軸受
け及び前記ケーシングを焼結鉄で構成し、それ等の表面
を高密度焼結鉄としたことを特徴とする密閉型圧縮機。 - 【請求項9】 溝を有する回転シリンダと前記溝内を摺
動可能なピストンとを有し、前記回転シリンダの中心か
ら距離Eだけ離れた位置を回転中心として、半径Eの軌
跡上を前記ピストンが回転することによって圧縮行程を
行う圧縮機構部を設け、前記圧縮機構部を上下軸受けと
ケーシングで囲まれる空間内に設けた密閉型圧縮機であ
って、前記回転シリンダをアルミニウム合金で構成し、
前記ピストン、前記上下軸受け及び前記ケーシングを鉄
材で構成すると共に、前記ピストン、前記上下軸受け及
び前記ケーシングの表面に摩擦係数を小さくするコーテ
イングを施したことを特徴とする密閉型圧縮機。 - 【請求項10】 溝を有する回転シリンダと前記溝内を
摺動可能なピストンとを有し、前記回転シリンダの中心
から距離Eだけ離れた位置を回転中心として、半径Eの
軌跡上を前記ピストンが回転することによって圧縮行程
を行う圧縮機構部を設け、前記圧縮機構部を上下軸受け
とケーシングで囲まれる空間内に設けた密閉型圧縮機で
あって、前記上下軸受けを鉄材又はアルミニウム材で構
成し、前記回転シリンダ、前記ピストン及び前記ケーシ
ングをアルミニウム材で構成し、前記回転シリンダの表
面に表面改質のコーテイングを施し前記ピストンの上下
端面に固体潤滑膜を施したことを特徴とする密閉型圧縮
機。 - 【請求項11】 溝を有する回転シリンダと前記溝内を
摺動可能なピストンとを有し、前記回転シリンダの中心
から距離Eだけ離れた位置を回転中心として、半径Eの
軌跡上を前記ピストンが回転することによって圧縮行程
を行う圧縮機構部を設け、前記圧縮機構部を上下軸受け
とケーシングで囲まれる空間内に設けた密閉型圧縮機で
あって、前記ピストンを高密度焼結鉄で構成したことを
特徴とする密閉型圧縮機。 - 【請求項12】 溝を有する回転シリンダと前記溝内を
摺動可能なピストンとを有し、前記回転シリンダの中心
から距離Eだけ離れた位置を回転中心として、半径Eの
軌跡上を前記ピストンが回転することによって圧縮行程
を行う圧縮機構部を設け、前記圧縮機構部を上下軸受け
とケーシングで囲まれる空間内に設けた密閉型圧縮機で
あって、前記ピストンを高密度焼結鉄で構成すると共に
前記回転シリンダ、前記上下軸受け及び前記ケーシング
を鉄材で構成することを特徴とする請求項11に記載の
密閉型圧縮機。 - 【請求項13】 溝を有する回転シリンダと前記溝内を
摺動可能なピストンとを有し、前記回転シリンダの中心
から距離Eだけ離れた位置を回転中心として、半径Eの
軌跡上を前記ピストンが回転することによって圧縮行程
を行う圧縮機構部を設け、前記圧縮機構部を上下軸受け
とケーシングで囲まれる空間内に設けた密閉型圧縮機で
あって、前記ピストンの熱膨張係数を前記回転シリンダ
の熱膨張係数よりも大きくしたことを特徴とする密閉型
圧縮機。 - 【請求項14】 溝を有する回転シリンダと前記溝内を
摺動可能なピストンとを有し、前記回転シリンダの中心
から距離Eだけ離れた位置を回転中心として、半径Eの
軌跡上を前記ピストンが回転することによって圧縮行程
を行う圧縮機構部を設け、前記圧縮機構部を上下軸受け
とケーシングで囲まれる空間内に設けた密閉型圧縮機で
あって、前記回転シリンダ、前記上下軸受け及び前記ケ
ーシングを鉄材で構成し、前記ピストンをアルミニウム
合金で構成したことを特徴とする請求項13に記載の密
閉型圧縮機。 - 【請求項15】 溝を有する回転シリンダと前記溝内を
摺動可能なピストンとを有し、前記回転シリンダの中心
から距離Eだけ離れた位置を回転中心として、半径Eの
軌跡上を前記ピストンが回転することによって圧縮行程
を行う圧縮機構部を設け、前記圧縮機構部を上下軸受け
とケーシングで囲まれる空間内に設けた密閉型圧縮機で
あって、前記ケーシングの熱膨張係数を前記回転シリン
ダの熱膨張係数よりも大きくしたことを特徴とする密閉
型圧縮機。 - 【請求項16】 溝を有する回転シリンダと前記溝内を
摺動可能なピストンとを有し、前記回転シリンダの中心
から距離Eだけ離れた位置を回転中心として、半径Eの
軌跡上を前記ピストンが回転することによって圧縮行程
を行う圧縮機構部を設け、前記圧縮機構部を上下軸受け
とケーシングで囲まれる空間内に設けた密閉型圧縮機で
あって、前記ケーシングをアルミニウム系材料で構成
し、前記回転シリンダ、前記ピストン及び前記上下軸受
けを鉄材で構成したことを特徴とする請求項15に記載
の密閉型圧縮機。 - 【請求項17】 溝を有する回転シリンダと前記溝内を
摺動可能なピストンとを有し、前記回転シリンダの中心
から距離Eだけ離れた位置を回転中心として、半径Eの
軌跡上を前記ピストンが回転することによって圧縮行程
を行う圧縮機構部を設け、前記圧縮機構部を上下軸受け
とケーシングで囲まれる空間内に設けた密閉型圧縮機で
あって、前記回転シリンダをセラミック系材料で構成
し、前記ピストン、前記上下軸受け及び前記ケーシング
を鉄材で構成したことを特徴とする密閉型圧縮機。 - 【請求項18】 前記圧縮機構部が、上下に並設される
2組の第一及び第二の圧縮機構部からなり、前記第一及
び第二の圧縮機構部は圧縮行程の位相が異なることを特
徴とする請求項1乃至17のいずれかに記載の密閉型圧
縮機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10193759A JP2000009031A (ja) | 1998-06-24 | 1998-06-24 | 密閉型圧縮機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10193759A JP2000009031A (ja) | 1998-06-24 | 1998-06-24 | 密閉型圧縮機 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000009031A true JP2000009031A (ja) | 2000-01-11 |
Family
ID=16313345
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10193759A Withdrawn JP2000009031A (ja) | 1998-06-24 | 1998-06-24 | 密閉型圧縮機 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000009031A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN106089719A (zh) * | 2016-07-28 | 2016-11-09 | 珠海格力节能环保制冷技术研究中心有限公司 | 一种压缩机泵体及压缩机 |
WO2017125048A1 (zh) * | 2016-01-22 | 2017-07-27 | 珠海格力节能环保制冷技术研究中心有限公司 | 转缸活塞压缩机的泵体及具有其的压缩机 |
WO2018198811A1 (ja) * | 2017-04-24 | 2018-11-01 | 日立ジョンソンコントロールズ空調株式会社 | ローリングシリンダ式容積型圧縮機 |
JP2020016179A (ja) * | 2018-07-25 | 2020-01-30 | 日立ジョンソンコントロールズ空調株式会社 | ローリングシリンダ式容積型圧縮機 |
-
1998
- 1998-06-24 JP JP10193759A patent/JP2000009031A/ja not_active Withdrawn
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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WO2017125048A1 (zh) * | 2016-01-22 | 2017-07-27 | 珠海格力节能环保制冷技术研究中心有限公司 | 转缸活塞压缩机的泵体及具有其的压缩机 |
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WO2018198811A1 (ja) * | 2017-04-24 | 2018-11-01 | 日立ジョンソンコントロールズ空調株式会社 | ローリングシリンダ式容積型圧縮機 |
JP2018184840A (ja) * | 2017-04-24 | 2018-11-22 | 日立ジョンソンコントロールズ空調株式会社 | ローリングシリンダ式容積型圧縮機 |
CN110573732A (zh) * | 2017-04-24 | 2019-12-13 | 日立江森自控空调有限公司 | 滚筒式容积型压缩机 |
JP2020016179A (ja) * | 2018-07-25 | 2020-01-30 | 日立ジョンソンコントロールズ空調株式会社 | ローリングシリンダ式容積型圧縮機 |
JP7175657B2 (ja) | 2018-07-25 | 2022-11-21 | 日立ジョンソンコントロールズ空調株式会社 | ローリングシリンダ式容積型圧縮機 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20050906 |