JP2000008654A - テント構成材 - Google Patents

テント構成材

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JP2000008654A
JP2000008654A JP10130330A JP13033098A JP2000008654A JP 2000008654 A JP2000008654 A JP 2000008654A JP 10130330 A JP10130330 A JP 10130330A JP 13033098 A JP13033098 A JP 13033098A JP 2000008654 A JP2000008654 A JP 2000008654A
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Japan
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tent
fabric
nonwoven fabric
water
woven
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JP10130330A
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Tomomi Sato
友美 佐藤
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NIPPON YOHIN KK
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NIPPON YOHIN KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 居住空間が広く、持ち運びが便利で、蒸れや
汗ばみが生ぜず、肌触りが良好であり、かつ吸湿性、保
温性、収納性などが良好なテントを提供する。 【課題の解決手段】 合成繊維或いは天然繊維で織成し
た薄い柔軟性のある生地を外表面生地とし、その裏面全
体に、通気性、柔軟性、伸縮性のある不織布を一体に貼
着させてテント本体生地を形成し、外表面生地と不織布
に防水・撥水処理が施されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はテント本体生地を二
重構造にしたテント構成材に係わり、寒暖に対して保温
性、通気性、結露性、透湿性、収納性、並びに遮光性、
遮虫性に優れたテント構成材に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、野外用テントに使用されるテン
ト構成材は、ナイロン、ポリエステル、等の合成繊維或
いは綿を素材として薄く織成した生地に防水・撥水加工
を施したものが使用されている。
【0003】テント構成材は、キャンプ設営場所での風
雨・露・雪を防ぎ、夏期または酷暑地域での使用におい
て蒸れや汗ばみを防止し、冬期または酷寒地域での使用
において高い保温効果を発揮するという、矛盾する要求
がなされている。
【0004】野外用テントのテント本体は、これらの条
件に近付けるために、織成したナイロン生地に防水・撥
水加工を施したものをテント構成材として使用する。こ
れらのテント構成材を使用のテントは、夏期は防水用に
外側にフライシートを張設し、冬期は保温用に内側にラ
イナーを張設して使用する。
【0005】また、ナイロン生地の内側に被膜性のフイ
ルムシートを介在させ、メッシュ状生地を内張りとして
当接させた3層構造のテント構成材も提案されている。
この3層構造のテント構成材使用のテントも、設営は、
コーティング防水加工を施したフライシートを外側に張
設して使用する。
【0006】このフライシートは、テントシートと同質
のナイロン生地表面に樹脂コーティングされた薄手のも
ので構成され、雨露・寒暑を防く役目をなしている。こ
れはフライシート或はライナーを張設することによっ
て、テントシートの間に空間層を生じさせ、テント内の
保温性や居住環境性を確保するためである。
【0007】また、テント本体を、合成繊維或いは天然
繊維で織成・編成したメッシュ状の加工布をテント構成
材と使用する蚊帳風のテントも提案されている。このテ
ントは、メッシュ生地でテント本体が構成されるので、
風通しが良く、キャンブ場、海岸、海辺などの風通しの
よい場所で主に使用され、通気性、柔軟性、伸縮性があ
る。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来のナイロン地のテント構成材使用のテントにあ
っては、夏期又は酷暑地で使用する場合には、寒暖の差
でテント本体裏面内側に結露が生じ、肌触りが悪く、結
露ばかりでなく蒸れや汗ばみが生じ、寝心地が良くな
い。冬期または酷寒地域では、十分な保温効果が得られ
なかったなどの問題があった。
【0009】また、3層構造のテント構成材は、断熱性
は高いが、フイルムを使用するので厚手となり、折り畳
むと嵩高となるばかりでなく重量があり、登山の携帯に
不向きである。また、テントを張設した時の緊張感がな
い。さらに、フライシートを張設することにより、通気
性を悪くし、蒸れや汗ばみの防止作用は不十分であっ
た。また、3層構造としたため高価な商品となる。
【0010】さらに、ナイロン防水地のフライシート
は、ナイロン防水地のテント本体と同質の素材で構成さ
れているので、通気性がなく、温度差による結露を発生
じるのみならず、ナイロン地のテント本体に密着し易い
という欠点があった。
【0011】また、合成繊維或いは天然繊維で織成・編
成したメッシュ状の加工布で形成されたテント構成材
は、メッシュ生地で全体が構成されるので風通しが良
く、光の通りが良く内部が透過してしまい、遮光性に欠
け、秘密性に欠ける。また、メッシュの目を細かくして
も、光で小さな虫が集まり、メッシュの目からテント内
に入ってしまうという問題があった。
【0012】本発明は、これらの問題を解決したもの
で、軽量で嵩ばらず携帯に便利で、通気性を有し、蒸れ
や汗ばみが生ぜず、肌触りが良好で、かつ吸湿性、保温
性、結露性、透湿性、収納性、並びに遮光性、遮虫性な
どが良好で、居住環境性が改善されたテント構成材を提
供する。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の発明に係
るテント構成材は、合成繊維或いは天然繊維で織成した
薄い柔軟性のある生地を外表面生地とし、その裏面全体
に、通気性、柔軟性、伸縮性のある不織布を一体に貼着
させてテント本体生地を形成し、外表面生地と不織布に
防水・撥水処理が施されていることを特徴とする。
【0014】本発明のテント構成材にあっては、合成繊
維又は天然繊維を織成した外表面生地の外側面に防水・
撥水処理を施されているので、風雨・露・雪などが遮断
される。さらに不織布にも、防水・撥水処理を施される
と、外表面生地の防水・撥水処理と共に、雨水のテント
内への侵入を防止しすることができる。さらに、温度差
によって生じる水滴の不織布内部への滞留を防止しす
る。
【0015】また、不織布は、通気性を有し、外表面生
地に貼着すると、不織布のもつ微細な間隙・透孔で、保
温層が形成される。室内の暖気が逃げない。体温による
暖気は不織布の内部に滞留あるいは内部へ戻り、外部へ
の逃散が防止される。
【0016】さらに、不織布は、繊維が絡み合っている
ので、表面は微細な凹凸が形成され、内部には間隙・透
孔が全面に形成されているので、湿気や熱気が間隙・透
孔を通り内部に滞留あるいは内部へ戻り、蒸れや汗ばみ
が生じない。また、微細な表面凹凸は、テントの外表面
生地と比べて肌と接する面積が少ないので、蒸れによる
吸い付きが起こらない。
【0017】さらにまた、外表面生地と不織布の貼着
は、性能の異なる生地が一体に緊張されても、両者のな
じみ良く、全体に均等で安定して一体接合され、捩れた
り引っ張られたりすることがない。
【0018】また、第2の発明に係るテント構成材は、
合成繊維或いは天然繊維で織成・編成した多数の規則的
な気孔を形成したメッシュ状の加工布を外表面生地と
し、その裏面全体に、通気性、柔軟性、伸縮性のある不
織布を一体に貼着させてテント本体生地を形成し、外表
面生地と不織布に防水・撥水処理が施されていることを
特徴とする。
【0019】このテント構成材にあっては、多数の規則
的な気孔を形成したメッシュ状の加工布の裏面に不織布
を貼着するので、メッシュ状の加工布が光の透過性あっ
ても、不織布の厚みで透光性が弱まり、テント内の秘密
性が確保される。
【0020】また、加工布は防水・撥水処理されている
で、外部の雨・雪などが遮断される。さらに不織布に
も、防水・撥水処理を施されると、外表面生地の防水・
撥水処理と共に、雨水のテント内への侵入を防止しする
ことができる。さらに、温度差によって生じる水滴の不
織布内部への滞留を防止しする。
【0021】また、体温による暖気は不織布の間隙・透
孔に滞留され、外部へ逃散が弱まり、保温効果が得られ
る。
【0022】また、不織布は、繊維を絡ませた微細な間
隙・透孔が全面に形成され、表面が微細な凹凸が形成さ
れるところから、湿気や熱気が間隙・透孔を通り、通気
性が確保されるばかりでなく、蒸れや汗ばみが生じな
い。特に、肌と接する面積が表面凹凸で少ないので、蒸
れによる吸い付きがない。
【0023】さらに、メッシュ状の加工布と不織布は貼
着により性能の異なる生地が一体に接合されても、なじ
みが良く、全体に均等で安定して一体接合され、構成材
が捩れたり引っ張られたりすることがない。
【0024】
【発明の実施の態様】以下、本発明の実施例を図面に基
づいて説明する。図1は本発明のテント構成材1を使用
した野外用に設営したテントの外観図である。図2は図
1のテント構成材1の一例を示す平面図で、テント構成
材1は外表面生地2と不織布3を一体に貼着して構成さ
れる。図3は図2に示すテント構成材1の部分拡大断面
図である。図中、符号5はテントの稜線、6はテントの
裾部、7はテントを吊るテントポール、8はテントの出
入口、9はテントポール7に吊る吊下具を示す。
【0025】第1の発明のテント構成材1は、図2〜3
に詳細に示すように、外表面を天然繊維糸、或いはナイ
ロン、ポエステル等の合成繊維糸等で織成した布地の表
面に防水加工あるいは撥水加工を施した外表面生地2
と、短繊維或いは長繊維の単独または両者を混合し、接
着或いは溶着して形成される不織布3とを、この外表面
生地2の裏面に不織布3を重合わせ、これを貼着4して
表裏一体に構成する。
【0026】外表面生地2は、10〜100デニール、
好ましくは30〜70デニールの繊維糸をテント用に織
成した生地で、外表面側に防水加工あるいは撥水加工2
aが施してある。外表面生地2は、通気性を有し、表面
が滑らかで、柔軟性を有し、表面に防水・撥水加工2a
を施してあるので、風・雨・露などの水を弾く、防水・
撥水性に富んだ生地である。一方、裏面側の不織布3
は、前記の如く極細の短繊維或いは長繊維の単独または
両者を蜜に混合して接着或いは溶着して形成されたもの
で、繊維が絡まった多数の微細な間隙・透孔が全面に設
けられた薄いシート状の素材である。不織布3は、極細
の繊維を多数集合させて絡ませた微細な間隙・透孔が全
面に形成され、表面の微細な凹凸と内部に微細な空隙を
有する通気性、伸縮性、肉厚性、柔軟性、ろ過性を備え
た性能のものである。本発明のテント構成材1は、上記
薄い伸縮性のない外表面生地と上記肉厚で伸縮性のある
不織布3とを重合わせ、貼着4してその両を表裏一体の
二重構造にされている。
【0027】この実施例のテント構成材1は、外表面が
防水・撥水性生地1で形成されているので、不織布3を
裏面一体に貼着4すると、不織布3の肉厚で保温層が形
成されテント内の暖気は、内張りの不織布層3の間隙・
透孔に滞留あるいは内部へ戻り、外部へ逃散するのが防
止される。また、不織布2は、表面凹凸、即ち絡み合っ
た繊維部分が外表面生地1の表面に貼着4し、湿気や熱
気は不織布3の透孔の隙間を通って放散され、蒸れや汗
ばみが生じない。さらに、不織布3が前述のように、外
表面生地2と比べて表面に細い繊維が露出した状態で僅
かな凹凸が連続していろところから接触が点で行われる
ので接触面積が小さく、蒸れや吸い付きがなく肌触りが
良好で寝心地が良好である。
【0028】この実施例で使用する不織布3は、上述の
ように、微細な短繊維或いは長繊維の単独または両者を
蜜に混合して接着或いは溶着して形成されるシート状に
形成されるもので、厚さが0.1〜100μ程度、好ま
しくは、1〜80μ、より好ましくは、20〜50μが
好適である。不織布3が薄いと保温・断熱効果が弱く、
厚いとゴワゴワして柔軟性・感触性に欠ける。不織布3
は微細な間隙・透孔に、前述したように、体熱により温
められた空気が滞留するので、外表面生地2に貼着する
と保温効果が一段と向上する。この保温層は、内外の温
度差によって外表面生地2の裏面に生じる結露の発生が
低く押さえられる。さらに不織布3にも、防水・撥水処
理を施すと、外表面生地2の防水・撥水処理と共に、雨
水のテント内への侵入を防止しすることができる。さら
に、温度差によって生じる水滴の不織布内部への滞留を
防止しする。
【0029】さらに、外表面生地2と不織布3の貼着4
は、外表面生地1の裏面全体に、熱融着、接着剤等の手
段で表裏一体に接合させる。不織布3の貼着4は、外表
面生地2の防水・撥水処理を施していない側に行うと貼
着性能が向上する。熱融着は、不織布3に熱融着性の繊
維を混合するとにより貼着性能を高める。接着剤による
貼着は、柔軟性を損なわない性質のものであれば、特に
限定しない。このように全面で一体に両者を貼着して、
両者の当接面での間隙差をなくして不織布3の弛みを少
なくし、外表面生地2の柔軟性を確保している。このよ
うに不織布3は、外表面生地2の裏面幅方向に重ね合せ
て貼着すると両者は適度に緊張する。このように緊張さ
れているので、両者がなじみ良く、全体に均等で安定し
て、捩れたり引っ張られたりすることがない。したがっ
て、取扱いが容易で、前記したような保温効果や快適な
寝心地が持続的に発揮される。
【0030】この性能の異なる外表面生地2と不織布3
とを、図2に示すように、外表面生地1を外張りとし
て、不織布3を内張りとして重合せて全体を一体にして
貼着4してテント構成材1とし、これを図1に示すよう
に、例えば稜線5でテント形に縫着してテント本体と
し、これに裾部6を縫着してテントを形成する。テント
稜線5に沿ってテントポール7に吊下具9で吊張させる
と、テント構成材1は1枚のシートとして緊張する。本
発明のテント構成材1は、2枚のシートを当接したのと
異なり、両者の当接面での間隙差をなくして生地の弛み
を少なくし、かつ柔軟性を確保している。
【0031】このように構成される実施例のテント構成
材1を使用したテントは、ライナーを必要としない分だ
け、居住面積を広く確保できる。
【0032】図4〜6は第2の発明のテント構成材の実
施例を示すものである。図4は第2の発明に係るテント
構成材を使用したテントの外観図、図5はそのテント構
成材の一例を示す平面図で、この実施例のテント構成材
1はメッシュ状の加工布10と不織布3を一体に貼着し
て構成される。図6は図5に示すテント構成材の部分拡
大断面図である。これらの図において、図1〜3と同一
部分は同一符号を付して説明する。
【0033】第2の発明に係るテント構成材は、繊維を
織成・編成して形成した多数の規則的なめの細かい気孔
を形設したメッシュ状の加工布10に、前述した通気
性、柔軟性、伸縮性のある不織布3を、その裏面に一体
に貼着4して表裏一体に構成した二重構造のものであ
る。
【0034】メッシュ状の加工布10は、10〜100
デニール、好ましくは30〜70デニールの天然繊維
糸、或いはナイロン、ポエステル等の合成繊維糸等の繊
維を織成・編成して形成した多数の規則的な極細な気
孔、例えば、円形、三角形、四角形、五角形、六角形、
七角形或いは八角形を蜜に形設したもので、柔軟性、伸
縮性、通気性に富んだシート状生地である。この加工布
10の外表面に、防水・撥水処理10aを施すことがで
きる。これによって、小雨、露などの侵入が防止され
る。
【0035】このメッシュ状の加工布10の裏面に、不
織布3を一体に貼着4すると、通気性を確保した状態
で、不織布層3のもつ肉厚で光が遮ぎられ、テント内の
秘密性が確保される。そして、この不織布3は、前述の
ように、微細な間隙・透孔が全面に形成されて構成され
ているので、メッシュ状の加工布10より微細な間隙・
透孔がフイルターとなり、強い風の力を弱めるだけでな
く、光で集まる微細な虫の侵入を防止する。また、湿気
や熱気は、不織布の間隙・透孔等を通って自然に放散さ
れ、蒸れや汗ばみが生じない。また、不織布3は、繊維
が絡み合って繊維が表面に露出したままであることか
ら、微細な表面凹凸を有するので、肌と点接合し、接す
る面積が少ないので、蒸れによる吸い付きがなく、肌触
りが良い。
【0036】前述のように、不織布3は、通気性を有す
るので、外表面のメッシュ状の加工布10の裏面側に貼
着すると、不織布3のもつ表面凹凸と内部の微細な空
隙、すなわち肉厚で、保温層が形成される。この保温層
に空気が滞留して、外表面がメッシュ条の加工布でも温
度差を吸収することができる。
【0037】この性能の異なるメッシュ状の加工布10
と不織布3とを、メッシュ状の加工布10を外表面とし
て、不織布2を裏地として重合せて一体に貼着4する。
このように、メッシュ状の加工布10に不織布3を重ね
合せて貼着すると両者は、加工布のもつ伸縮性、柔軟性
と不織布もつ伸縮性、柔軟性、肉厚性が一体となって相
互作用をし適度に緊張し、緻密な通気性のみならず柔軟
性、伸縮性を備え、不織布3で加工布10の伸縮が抑止
される。このように両者の貼着は、なじみ良く、全体に
均等で安定して、テント構成材が捩れたり引っ張られた
りすることがない。したがって、取扱いが容易で快適な
寝心地が持続的に発揮される。
【0038】さらに、メッシュ状の加工布10と不織布
3の貼着4は熱融着、接着剤或いはニードルパンチなど
の接着手段で貼着を行うことができる。熱融着は、不織
布3に熱融着性の繊維を混合するとにより行う。接着剤
の場合は、柔軟性を損なわない性質のものであれば、特
に限定しない。ニードルパンチは、メッシュ状の加工布
10と不織布3とを機械的に繊維同志を絡ませて接合す
る。また、貼着4は熱融着、接着剤或いはニードルパン
チなどの接着4を組合わせたものでもよい。このように
全体的で一体に貼着4して、両者の当接面での間隙差を
少なくして加工布10の弛みを少なくし、通気性、柔軟
性、伸縮性を確保している。
【0039】不織布3は、前述のごとく0.1〜100
μ程度、好ましくは、1〜80μ、より好ましくは、2
0〜50μの厚さが好適である。また、不織布3は、短
繊維或いは長繊維の単独または両者を混合して接着或い
は溶着して形成されるので、多数の微細な間隙・透孔が
形成され、通気性、柔軟性、遮光性、遮虫性、伸縮性を
有するシート状素材である。
【0040】不織布2は、このように長繊維と短繊維を
適度に絡ませたもので、特に微細な長繊維を使用して不
織布3は繊維間の絡みがよく、形成された微細な間隙・
透孔に、体熱により温められた空気を滞留させることが
できるのみならず、加工布10のメッシュと共通して通
気効果も一段と向上する。さらに不織布3にも、防水・
撥水処理を施すと、加工布と共に、露、小雨程度は防ぐ
ことができる。フライシートを使用しなくてもよい。
【0041】
【発明の効果】以上説明したように第1の本発明に係る
テント構成材は、繊維糸を織成した薄い外表面生地に防
水・撥水処理を施し、この生地の裏面に不織布が貼着さ
れているので、外表面生地で風雨・雪・露などが遮断さ
れると共に、体温による暖気は不織布内部に滞留あるい
は内部へ戻り、外部へ逃散が防止される。さらに不織布
にも、防水・撥水処理を施されると、外表面生地の防水
・撥水処理と共に、雨水のテント内への侵入を防止しす
ることができる。さらに、温度差によって生じる水滴の
不織布内部への滞留を防止しする。
【0042】また、不織布は、外表面生地の裏面に貼着
すると、不織布のもつ微細な間隙・透孔で、保温層が形
成される。また、不織布は、極細な繊維を絡ませた表面
凹凸と、微細な間隙・透孔が全面に形成されているの
で、湿気や熱気が間隙・透孔を通り、蒸れや汗ばみが生
じない。不織布は、外表面生地と比べて肌と接する面積
が少ないので、蒸れによる吸い付きがない。
【0043】さらに、防水・撥水処理を施した外表面生
地と不織布との貼着により性能の異なる素材が貼着され
ても、両者がなじみ良くなり、全体に均等で安定して、
捩れたり引っ張られたりすることがない。また、両者を
接合しても軽量で嵩ばらず軽く持ち運びに便利である。
【0044】また、第2の本発明に係るテント構成材
は、外表面を多数の規則的な細かな気孔を形成したメッ
シュ状の加工布とし、この生地の裏面に不織布を貼着す
るので、不織布の肉厚で光の透過性が弱まり、テント内
の秘密性が確保される。また、加工布は防水・撥水処理
すると、外部の雨、雪、露などが遮断される。
【0045】また、不織布は、特に長繊維を絡ませた微
細な間隙・透孔が全面に形成されているので、ろ過作用
があり、風の力を弱め小さな虫の侵入を防止しする効果
がある。さらに、不織布の間隙・透孔は暖気を滞留させ
逃がさない、保温効果もある。湿気や熱気は、間隙・透
孔を通り、通気性が確保され、蒸れや汗ばみが生じな
い。特に、肌と接する面積が少ないので、蒸れによる吸
い付きがない。
【0046】さらに、防水・撥水処理を施した加工布と
不織布との貼着により性能の異なる生地が貼着されて
も、両者がなじみ良く、全体に均等で安定して、捩れた
り引っ張られたりすることがない。また、両者を貼着し
ても軽量で嵩ばらず軽量で運びに便利である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のテント構成材を使用した野外用に設営
したテントの外観図。
【図2】図1のテント構成材の一例を示す平面図。
【図3】図2に示すテント構成材の拡大断面図。
【図4】本発明の他のテント構成材を使用した野外用に
設営したテントの外観図。
【図5】図4のテント構成材の一例を示す平面図。
【図6】図5に示すテント構成材の拡大断面図。
【符号の説明】
1………テント構成材 2………外表面生地 3………不織布 4………貼着 10………加工布

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 合成繊維或いは天然繊維で織成した薄い
    柔軟性のある生地を外表面生地とし、その裏面全体に、
    通気性、柔軟性、伸縮性のある不織布を一体に貼着させ
    てテント本体生地を形成し、前記外表面生地と前記不織
    布に防水・撥水処理が施されていることを特徴とするテ
    ント構成材。
  2. 【請求項2】 前記外表面生地と前記不織布の貼着が、
    熱融着、接着剤等であることを特徴とする請求項1記載
    のテント構成材。
  3. 【請求項3】 合成繊維或いは天然繊維で織成・編成し
    た多数の規則的な気孔を形成したメッシュ状の加工布を
    外表面生地とし、その裏面全体に、通気性、柔軟性、伸
    縮性のある不織布を一体に貼着させてテント本体生地を
    形成し、前記外表面生地と前記不織布に防水・撥水処理
    が施されていることを特徴とするたことを特徴とするテ
    ント構成材。
  4. 【請求項4】 前記外表面生地と前記不織布の貼着が、
    熱融着、接着剤、ニードルパンチング或いはこれらの組
    合わせであることを特徴とする請求項3記載のテント構
    成材。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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