JP2000007987A - 被覆用組成物 - Google Patents
被覆用組成物Info
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Abstract
ても容易に汚れが除去でき、しかも耐酸性、耐スリ傷性
に優れた被膜を形成できる被覆用組成物を提供する。 【解決手段】(a)シロキサンマクロモノマー、(b)
水酸基含有ビニルモノマー、及び必要により(c)これ
らと共重合可能な他の不飽和モノマーの共重合により得
られる水酸基価が50〜290mgKOH/gの範囲内
である水酸基含有シロキサンポリマー、(B)コロイダ
ルシリカ及び/又はオルガノシリケ−ト、(C)エポキ
シ末端シロキサンポリマ−(d)とスルホン酸化合物
(e)とを、(d)中のエポキシ基/(e)中のスルホ
ン酸基の当量比が1/1〜10/1となる割合で予め反
応させてなる反応生成物、及び(D)ポリイソシアネ−
ト化合物を含有し、該コロイダルシリカ及び/又はオル
ガノシリケ−ト(B)の使用量が、組成物中の樹脂固形
分100重量部に対して5〜100重量部で、該反応生
成物(C)を組成物中の樹脂固形分100重量部に対し
て、固形分量で5〜30重量部含有する。
Description
し、詳しくは撥水撥油性、滑水性を有して汚れにくく、
汚れても容易に汚れが除去でき、しかも耐酸性、耐スリ
傷性に優れた被膜を形成できる被覆用組成物に関する。
建物等の各種外板の塗膜面は、水や紫外線により経時で
徐々に劣化し、また埃、砂塵、排気ガスなどにより汚染
されたり、傷つけられるため、通常、該塗膜面の保護、
美観維持を目的に、ワックス類等の表面保護剤を塗布す
ることが行われている。自動車用としては、例えばワッ
クスにシリコ−ンオイルを配合したカ−ワックス等が用
いられ、これを自動車外板の塗膜上に塗布して撥水被膜
を形成しているが、該被膜では架橋構造を形成していな
いので持続性に劣るものであり、しかも経時で汚れてく
るという不具合があった。
物としては、従来、フッ素系あるいはシリコン系の樹脂
に硬化剤を配合してなる組成物が提案されている。しか
しながらこれらによる被膜は、耐スリキズ性や耐酸性な
どが不十分であるために、汚染物質が付着しやすく、ま
た除去できなくなり、結果として撥水性も低下してしま
うという不具合があった。
を解決すべく鋭意検討した結果、特定の水酸基含有シロ
キサンポリマーにコロイダルシリカ及び/又はオルガノ
シリケ−ト、エポキシ末端シロキサンポリマ−とスルホ
ン酸化合物の反応生成物、及びポリイソシアネ−ト化合
物を含有する被覆用組成物を用いることにより、撥水
性、滑水性、耐汚染性、耐スリキズ性等に優れた保護被
膜を形成しうる被覆用組成物が得られることを見出し本
発明に到達した。
基を表わし、R2 は炭素数1〜6の二価の炭化水素基を
表わし、R3 は水素原子又はメチル基を表わし、nは6
〜300の数である)で示されるシロキサンマクロモノ
マー、(b)水酸基含有ビニルモノマー、及び必要によ
り(c)これらと共重合可能な他の不飽和モノマーの共
重合により得られる水酸基価が50〜290mgKOH
/gの範囲内である水酸基含有シロキサンポリマー、
(B)コロイダルシリカ及び/又はオルガノシリケ−
ト、(C)下記式(II)
lは0〜6の整数であり、R4 は炭素原子数1〜6のア
ルキル基である)で示されるエポキシ末端シロキサンポ
リマ−(d)とスルホン酸化合物(e)とを、(d)中
のエポキシ基/(e)中のスルホン酸基の当量比が1/
1〜10/1となる割合で予め反応させてなる反応生成
物、及び(D)ポリイソシアネ−ト化合物を含有し、該
コロイダルシリカ及び/又はオルガノシリケ−ト(B)
の使用量が組成物中の樹脂固形分100重量部に対して
5〜100重量部であり、該反応生成物(C)を組成物
中の樹脂固形分100重量部に対して固形分量で5〜3
0重量部含有することを特徴とする被覆用組成物を提供
するものである。
サンポリマー(A)は、シロキサンマクロモノマー
(a)、水酸基含有ビニルモノマー(b)及び必要によ
りこれらと共重合可能な他の不飽和モノマー(c)の共
重合により得られるものである。
架橋塗膜表面に撥水性を付与するものであり、下記式
(I)
素数1〜10のアルキル基を表わし、R2 は炭素数1〜
6の二価の炭化水素基を表わし、R3 は水素原子又はメ
チル基を表わし、また、nはジメチルシロキサン単位の
平均重合度を意味し、6〜300、好ましくは6〜10
0の範囲内の数である。
に300〜30,000、好ましくは500〜20,0
00の範囲内の数平均分子量を有することができる。
架橋剤との架橋官能基としての役割と滑水性を与える役
割とを併せ持つものであり、具体的には、例えば、2−
ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキ
シプロピル(メタ)アクリレート、3−ヒドロキシプロ
ピル(メタ)アクリレート、ヒドロキシブチル(メタ)
アクリレートなどのアクリル酸またはメタクリル酸の炭
素数2〜8のヒドロキシアルキルエステル;ポリエチレ
ングリコール、ポリプロピレングリコール、ポリブチレ
ングリコールなどのポリエーテルポリオールと(メタ)
アクリル酸などの不飽和カルボン酸とのモノエステル;
ヒドロキシアルキルビニルエーテル、アリルアルコー
ル、(メタ)アクリル酸のヒドロキシアルキルエステ
ル、(ポリ)アルキレングリコールモノ(メタ)アクリ
レート等とラクトン類(例えば、ε−カプロラクトン、
γ−バレロラクトン)との付加物;ポリエチレングリコ
ール、ポリプロピレングリコール、ポリブチレングリコ
ールなどのポリエーテルポリオールと2−ヒドロキシエ
チル(メタ)アクリレートなどの水酸基含有不飽和モノ
マーとのモノエーテル;α,β−不飽和カルボン酸と、
カージュラE10(シェル化学社製)やα−オレフィン
エポキシドのようなモノエポキシ化合物との付加物;グ
リシジル(メタ)アクリレートと酢酸、プロピオン酸、
p−t−ブチル安息香酸、脂肪酸類のような一塩基酸と
の付加物;無水マレイン酸や無水イタコン酸のごとき酸
無水基含有不飽和化合物と、エチレングリコール、1,
6−ヘキサンジオール、ネオペンチルグリコールなどの
グリコール類とのモノエステル化物またはジエステル化
物;ヒドロキシエチルビニルエーテルのごときヒドロキ
シアルキルビニルエーテル類、3−クロロ−2−ヒドロ
キシプロピル(メタ)アクリレートのような塩素を含ん
だ水酸基含有単量体、アリルアルコ−ル等を挙げること
ができる。
例えば、アクリル酸、メタクリル酸、クロトン酸、イタ
コン酸、マレイン酸、フマル酸、2−カルボキシエチル
(メタ)アクリレート、2−カルボキシプロピル(メ
タ)アクリレート、5−カルボキシペンチル(メタ)ア
クリレート等のカルボキシル基含有不飽和モノマー;
(メタ)アクリル酸メチル、(メタ)アクリル酸エチ
ル、(メタ)アクリル酸n−プロピル、(メタ)アクリ
ル酸イソプロピル、(メタ)アクリル酸ブチル(n−,
i−,t−)、(メタ)アクリル酸ヘキシル、(メタ)
アクリル酸2−エチルヘキシル、(メタ)アクリル酸n
−オクチル、(メタ)アクリル酸デシル、(メタ)アク
リル酸ラウリル、(メタ)アクリル酸ステアリル、(メ
タ)アクリル酸シクロヘキシル等のアクリル酸又はメタ
クリル酸の炭素数1〜18のアルキルエステル又はシク
ロアルキルエステル;(メタ)アクリル酸メトキシブチ
ル、(メタ)アクリル酸メトキシエチル、(メタ)アク
リル酸エトキシブチル等のアクリル酸又はメタクリル酸
の炭素数2〜18のアルコキシアルキルエステル;エチ
ルビニルエーテル、n−プロピルビニルエーテル、イソ
プロピルビニルエーテル、ブチルビニルエーテル、t−
ブチルビニルエーテル、ペンチルビニルエーテル、ヘキ
シルビニルエーテル、オクチルビニルエーテル等の鎖状
アルキルビニルエーテル類;シクロペンチルビニルエー
テル、シクロヘキシルビニルエーテル等のシクロアルキ
ルビニルエーテル類;フェニルビニルエーテル、トリビ
ニルフェニルエーテル等のアリールビニルエーテル類;
ベンジルビニルエーテル、フェネチルビニルエーテル等
のアラルキルビニルエーテル類;アリルグリシジルエー
テル、アリルエチルエーテル等のアリルエーテル類;酢
酸ビニル、プロピオン酸ビニル、乳酸ビニル、酪酸ビニ
ル、イソ酪酸ビニル、カプロン酸ビニル、イソカプロン
酸ビニル、ピバリン酸ビニル、カプリン酸ビニル、ベオ
バモノマ−(シェル化学社製)等のビニルエステル;酢
酸イソプロペニル、プロピオン酸イソプロペニル等のプ
ロペニルエステル;エチレン、プロピレン、ブチレン、
塩化ビニル等のオレフィン系化合物;スチレン、α−メ
チルスチレン、ビニルトルエン、α−クロルスチレン等
のビニル芳香族化合物;N,N−ジメチルアミノエチル
(メタ)アクリレート、N,N−ジエチルアミノエチル
(メタ)アクリレート、N−t−ブチルアミノエチル
(メタ)アクリレートなどの含窒素アルキル(メタ)ア
クリレート;アクリルアミド、メタクリルアミド、N−
メチル(メタ)アクリルアミド、N−エチル(メタ)ア
クリルアミド、N−メチロール(メタ)アクリルアミ
ド、N−メトキシメチル(メタ)アクリルアミド、N−
ブトキシメチル(メタ)アクリルアミド、N,N−ジメ
チル(メタ)アクリルアミド、N,N−ジメチルアミノ
プロピル(メタ)アクリルアミド、N,N−ジメチルア
ミノエチル(メタ)アクリルアミド等の重合性アミド
類;2−ビニルピリジン、1−ビニル−2−ピロリド
ン、4−ビニルピリジンなどの芳香族含窒素モノマー;
アクリロニトリル、メタクリロニトリル等の重合性ニト
リル;ビニルトリメトキシシラン、ビニルトリエトキシ
シラン、ビニルトリス(2−メトキシエトキシ)シラ
ン、γ−(メタ)アクリロイルオキシプロピルトリメト
キシシラン、ビニルトリアセトオキシシラン、β−(メ
タ)アクリロイルオキシエチルトリメトキシシラン、γ
−(メタ)アクリロイルオキシプロピルトリエトキシシ
ラン等の加水分解性アルコキシシリル基含有モノマー;
グリシジル(メタ)アクリレート,アリルグリシジルエ
ーテル等の重合性グリシジル化合物;ジアリルフタレー
ト、ジアリルイソフタレート、トリアリルイソシアヌレ
ート、ジアリルテトラブロムフタレート、ペンタエリス
リト−ルジアリルエーテル、アリルグリシジルエーテル
等のアリルモノマー;パーフルオロブチルエチル(メ
タ)アクリレート、パーフルオロイソノニルエチル(メ
タ)アクリレ−ト、パーフルオロオクチルエチル(メ
タ)アクリレート等のパーフルオロアルキル(メタ)ア
クリレート;エチレングリコールジ(メタ)アクリレー
ト、ジエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ト
リエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、テトラ
エチレングリコールジ(メタ)アクリレート、1,3−
ブチレングリコールジ(メタ)アクリレート、1,4−
ブタンジオールジアクリレート、グリセリンジ(メタ)
アクリレート、グリセリントリ(メタ)アクリレート、
トリメチロールプロパンジ(メタ)アクリレート、トリ
メチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、ペンタ
エリスリトールジ(メタ)アクリレート、ペンタエリス
リトールトリ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリト
ールテトラ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリト
ールペンタ(メタ)アクリレート、ヒドロキシイソシア
ヌレートトリ(メタ)アクリレート、ネオペンチルグリ
コールジアクリレート、1,6−ヘキサンジオールジア
クリレート、グリセロールアリロキシジ(メタ)アクリ
レート、1,1,1−トリス(ヒドロキシメチル)エタ
ンジ(メタ)アクリレート、1,1,1−トリス(ヒド
ロキシメチル)エタントリ(メタ)アクリレート、トリ
アリルイソシアヌレート、トリアリルトリメリテート、
ジアリルテレフタレート、ジアリルフタレート、ジアリ
ルイソフタレート、ペンタエリスリトルジアリルエ−テ
ル、ジビニルベンゼン等の多価アルコールの(メタ)ア
クリル酸エステル類等を挙げることができる。
酸基含有シロキサンポリマー(A)に望まれる物性等に
応じて広い範囲にわたって変えることができるが、モノ
マー混合物の合計量を基準にして、シロキサンマクロモ
ノマー(a)が2〜40重量%、好ましくは3〜25重
量%、水酸基含有ビニルモノマー(b)が5〜98重量
%、好ましくは10〜70重量%、他の不飽和モノマー
(c)が0〜93重量%、好ましくは5〜87重量%の
範囲内である。
有機溶媒中で、モノマーの合計量100重量部あたり約
0.01〜約8重量部の重合開始剤の存在下に、約−2
0℃〜約150℃の温度で、常圧で又は場合により約3
0kg/cm2 Gまでの加圧下に反応させることにより
行なうことができる。
リマー(A)は、水酸基価が50〜290mgKOH/
g、好ましくは60〜200mgKOH/gの範囲内で
ある。該水酸基価が50mgKOH/g未満では硬化性
が低下し、得られる被膜の滑水性及びその維持性が低下
するので好ましくない。
(A)は、数平均分子量が1,000〜100,00
0、好ましくは3,000〜50,000の範囲内であ
ることが望ましい。
はオルガノシリケ−ト(B)は、被膜の硬度、耐スリキ
ズ性、滑水性を向上させるために配合されるものであ
り、コロイダルシリカ、及びオルガノシリケ−トを夫々
単独で使用してもよいし、さらにこれらの混合物或いは
これらの部分反応物として使用してもよい。
水ケイ酸の超微粒子を溶媒に分散した分散液である。シ
リカ粒子の粒子径は、5〜200nm程度であり、溶媒
としてはメタノ−ル、エタノ−ル、プロパノ−ル、エチ
レングリコ−ルなどのアルコ−ル類;アセトン、メチル
エチルケトン、メチルイソブチルケトンなどのケトン
類;酢酸エチルなどのエステル類;ジイソプロピルエ−
テルなどのエ−テル類、及びこれらの混合物などが挙げ
られる。このようなコロイダルシリカとしては、市販品
では、例えば「スノ−テックス」シリ−ズ(日産化学工
業社製)、「オスカル」(触媒化学工業社製)などが挙
げられる。
例えばテトラヒドロキシシラン、テトラメトキシシラ
ン、テトラエトキシシラン、ジメトキシジエトキシシラ
ン、テトラプロポキシシラン、テトラフェノキシシラン
などのアルキルシリケ−ト、及びこれらの低縮合物が挙
げられ、縮合物としては縮合度が2〜100、好ましく
は2〜10のものが挙げられる。
−トを反応させる場合には、必要に応じて酸触媒や水溶
性有機溶剤をこれらに添加し、水の存在下で加水分解反
応させることにより行われる。
オルガノシリケ−トは、夫々単独で配合できるが、両者
の混合物或いは部分反応物を使用した場合には、より多
くの量が配合できるので、得られる被膜の硬度や耐スリ
キズ性の向上には有利である。上記コロイダルシリカ及
び/又はオルガノシリケ−ト(B)の使用量は、組成物
中の合計樹脂固形分100重量部に対して5〜100重
量部、好ましくは10〜80重量部の範囲内が好適であ
る。該使用量が5重量部未満では硬度の向上が得られ
ず、100重量部を越えると被膜が脆くなる恐れがある
ので好ましくない。
リマ−(d)とスルホン酸化合物(e)との反応生成物
(C)は、滑水性向上に寄与するものである。エポキシ
末端シロキサンポリマ−(d)は、下記一般式(II)
素数1〜6、好ましくは1〜4のアルキル基であり、m
はジメチルシロキサン単位の平均重合度を意味し、6〜
300、好ましくは6〜100の範囲内の数であり、ま
たlは0〜6、好ましくは1〜5の整数である。該シロ
キサンポリマ−(d)は、一般に300〜30,00
0、好ましくは500〜20,000の範囲内の数平均
分子量を有することができる。
められるスルホン酸化合物(e)は、下記式 R5 −SO3 H (式中、R5 は有機残基、例えば、脂肪族炭化水素基、
芳香族炭化水素基などを表わし、該脂肪族炭化水素基、
芳香族炭化水素基は場合によりハロゲン原子などにより
置換されていてもよい)で示されるものであり、具体的
には、メタンスルホン酸、トリフルオロメタンスルホン
酸、ベンゼンスルホン酸、p−トルエンスルホン酸、
2,4−もしくは2,5−ジメチルベンゼンスルホン
酸、ナフタリン−α−スルホン酸、ナフタリン−β−ス
ルホン酸などが挙げられ、中でもメタンスルホン酸が好
適である。
マ−(d)とスルホン酸化合物(e)とを、(d)中の
エポキシ基/(e)中のスルホン酸基の当量比が0.5
/1〜10/1、好ましくは1/1〜8/1となる割合
で反応させることによって得ることができる。反応生成
物(C)中には、未反応のエポキシ基含有シロキサンポ
リマ−(d)が存在していてもよい。反応生成物(C)
中に、未反応のスルホン酸化合物(e)が残存していて
もよいが、未反応のスルホン酸化合物(e)を実質的に
含まないことが望ましい。
合物(e)の反応は、例えば両者を、必要に応じて有機
溶剤の存在下で室温〜100℃で混合することによって
行なうことができる。もちろん、両者を混合して加熱し
てもよい。上記有機溶剤としては、例えばトルエン、キ
シレン、シクロヘキサン、石油エ−テル、ガソリン、ケ
ロシン、ナフサ、クロロホルム、四塩化炭素、二塩化エ
チレン、2−エチルヘキサノ−ル、ジエチルエ−テル、
メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、イソプ
ロピルアルコ−ル、ブタノ−ル、ジオキサン、鉱物油な
どが挙げられる。
そのままで、又は有機溶剤で希釈或いは一部脱溶剤する
などして固形分濃度を適宜調整し、また未反応のスルホ
ン酸化合物を除去するなどして使用に供することができ
る。
成物中の樹脂固形分100重量部に対して、固形分量で
5〜30重量部、好ましくは5〜20重量部含有する。
該含有量が5重量部未満では、滑水性の発現が不十分で
あり、30重量部を越えると、得られる塗膜の強度や硬
さが不十分となるので好ましくない。
(D)としては、例えば、トリレンジイソシアネ−ト、
キシリレンジイソシアネ−ト、フェニレンジイソシアネ
−ト、ジフェニルメタンジイソシアネ−ト、ビス(イソ
シアネ−トメチル)シクロヘキサン、テトラメチレンジ
イソシアネ−ト、ヘキサメチレンジイソシアネ−ト、ト
リメチルヘキサメチレンジイソシアネ−ト、メチレンジ
イソシアネ−ト、イソホロンジイソシアネ−トなどの芳
香族、脂環族又は脂肪族のポリイソシアネ−ト化合物、
及びこれらのイソシアネ−ト化合物のイソシアヌレ−ト
体やビュウレット体、これらのイソシアネ−ト化合物の
過剰量にエチレングリコ−ル、プロピレングリコ−ル、
トリメチロ−ルプロパン、ヘキサントリオ−ル、ヒマシ
油などの低分子活性水素含有化合物を反応させて得られ
る末端イソシアネ−ト含有化合物、リジントリイソシア
ネ−トなどを挙げることができる。
(D)には、必要に応じて活性水素基含有フッ素系樹脂
(E)を併用することができる。
脂(E)は、水酸基、トリアルキルシリルオキシ基、ア
ミノ基、カルボキシル基などの活性水素基を含有する有
機溶剤に可溶型の樹脂であり、主に水酸基を含有するも
のである。
ば、フルオロオレフィン及びヒドロキシアルキルビニル
エ−テルを主成分とし必要に応じてアルキルビニルエ−
テル等のその他のモノマ−を含むモノマ−混合物を共重
合して得られる含フッ素共重合体(E−1)が挙げられ
る。
なく公知のモノマ−が使用できるが、パ−フルオロオレ
フィン、中でもクロロトリフルオロオレフィン、テトラ
フルオロオレフィン及びこれらの混合物が好適である。
またヒドロキシアルキルビニルエ−テルとしては、炭素
数2〜5の直鎖状又は分岐状のアルキル基を有するヒド
ロキシアルキルビニルエ−テルが好適である。さらにア
ルキルビニルエ−テル等のその他のモノマ−としては、
シクロヘキシル基や炭素数1〜8の直鎖状又は分岐状の
アルキル基を有するアルキルビニルエ−テル、脂肪酸ビ
ニルエステルや脂肪酸イソプロペニルエステルなどが使
用できる。これらモノマ−混合物中のフルオロオレフィ
ンの含有量が10〜40重量%、ヒドロキシアルキルビ
ニルエ−テルの含有量が5〜20重量%、その他のモノ
マ−の含有量が85〜40重量%の範囲内が適当であ
る。
として、例えば、旭硝子社製商品「ルミフロン」シリ−
ズのルミフロンLF100、ルミフロンLF200、ル
ミフロンLF300、ルミフロンLF400、ルミフロ
ンLF9012などが市販されている。
フルオロアルキル基含有(メタ)アクリル系モノマ−、
水酸基含有モノマ−及びこれらと共重合可能なその他の
モノマ−を含むモノマ−混合物を共重合して得られるア
クリル系共重合体(E−2)が挙げられる。
クリル系モノマ−は、下記一般式
Xは水素原子又はフッ素原子を、kは1〜8の整数を、
jは1〜30の整数を夫々示す。)で示されるモノマ−
であり、例えば2−パ−フルオロオクチルエチル(メ
タ)アクリレ−ト、2−パ−フルオロノニルエチル(メ
タ)アクリレ−トなどが挙げられる。水酸基含有モノマ
−としては、例えば2−ヒドロキシエチル(メタ)アク
リレ−ト、ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレ−トな
どの(メタ)アクリル酸の炭素数1〜8のヒドロキシア
ルキルエステルなどが好適である。またこれらと共重合
可能なその他のモノマ−としては、例えばメチル(メ
タ)アクリレ−ト、エチル(メタ)アクリレ−ト、n
−,i−,t−ブチル(メタ)アクリレ−ト、2−エチ
ルヘキシル(メタ)アクリレ−ト、ラウリル(メタ)ア
クリレ−ト、イソボルニル(メタ)アクリレ−ト等のア
クリル酸又はメタクリル酸の炭素数1〜24のアルキル
エステル又はシクロアルキルエステル;スチレン、α−
メチルスチレン、ビニルトルエン等のビニル芳香族化合
物;酢酸ビニル、塩化ビニル、ビニルエ−テル、(メ
タ)アクリロニトリルなどが挙げられ、これらは1種又
は2種以上適宜選択して使用できる。これらモノマ−混
合物中のパ−フルオロアルキル基含有(メタ)アクリル
系モノマ−の含有量が5〜40重量%、水酸基含有モノ
マ−の含有量が5〜25重量%、これらと共重合可能な
その他のモノマ−の含有量が90〜35重量%の範囲内
が適当である。
例えば、三菱レ−ヨン社製、「AR−5564」、「A
S−8558」、「AS−8615」などが市販されて
いる。
は、従来公知の製造法、例えば溶液重合法により製造さ
れる。これら共重合体(E−1)及び(E−2)は、単
独又は併用して使用してもよい。また水酸基以外の活性
水素基を有する共重合体は、例えば、上記共重合体(E
−1)におけるヒドロキシアルキルビニルエ−テル又は
共重合体(E−2)における水酸基含有モノマ−の代わ
りに、或いはこれと併用して、2−トリメチルシリルオ
キシエチル(メタ)アクリレ−トなどのトリアルキルシ
リルオキシ基含有モノマ−、ジメチルアミノエチルビニ
ルエ−テル、ジメチルアミノエチル(メタ)アクリレ−
トなどのアミノ基含有モノマ−、アジピン酸モノビニル
エステル、(メタ)アクリル酸などのカルボキシル基含
有モノマ−などを共重合成分として使用することにより
得られる。
系樹脂(E)は、硬化性の点から、活性水素基を1分子
中に少なくとも2個、さらには3〜23個有することが
好ましい。活性水素基が2個より少ないと硬化性が低下
し得られる被膜の撥水性が持続できなくなり、一方23
個より多くなると耐水性、仕上り性が低下するので好ま
しくない。
は、重量平均分子量が5,000〜40,000、好ま
しくは7,000〜30,000の範囲内が好適であ
る。この範囲外では、硬化性、被膜物性、仕上り性等が
低下するので好ましくない。
で(A)/(E)=100/0〜50/50、好ましく
は95/5〜80/20の範囲内となるようにするのが
好適である。
(E)に、滑水性の点から、必要に応じて活性水素基含
有ポリシロキサン(F)を併用することができる。該活
性水素基含有ポリシロキサン(F)としては、下記一般
式
ニル基又は炭素数1〜20のアルキル基を、Yは、同一
又は異なって、フェニル基、炭素数1〜4のアルキル
基、炭素数1〜4のアルコキシ基又は活性水素基含有基
を示し、且つYの少なくとも1つは活性水素基含有基で
あり、pは10〜1000の整数を、qは1〜20の整
数を示す。)で示される末端又は側鎖に活性水素基を有
するオルガノポリシロキサンが使用できる。
有基であり、該活性水素基含有基としては、水酸基、ア
ミノ基、トリアルキルシリルオキシ基、カルボキシル基
などの活性水素基、さらにこれら活性水素基を脂肪鎖を
介して末端に含有する基が挙げられる。またYとして
は、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基などの
アルキル基、メトキシ基、エトキシ基などのアルコキシ
基、ビニル基、アリル基などのアルケニル基、フェニル
基、シクロヘキシル基などであってもよい。R7として
は、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基などの
アルキル基、フェニル基、シクロヘキシル基などが挙げ
られる。
は、水酸基を有するものとして、例えば「X−22−1
60AS」、「X−22−4015」、「KF−600
1」、「KF−6002」、「KF−6003」(いず
れも信越シリコ−ン社製)、「YF−3800」、「Y
F−3807」、「XF−3905」、「YF−305
7」(いずれも東芝シリコ−ン社製)など、アミノ基を
有するものとして、例えば「X−22−161AS」、
「X−22−161A」、「X−22−161B」、
「KF−8012」、「KF−393」、「KF−85
8」(いずれも信越シリコ−ン社製)、「TSF470
2」、「TSF4703」(いずれも東芝シリコ−ン社
製)などが挙げられる。
から、活性水素基を1分子中に少なくとも2個以上、さ
らには3〜23個有することが好ましい。活性水素基が
2個よりすくないと硬化性が低下し得られる被膜の撥水
性が持続できなくなり、一方23個より多くなると耐水
性、仕上り性が低下するので好ましくない。
10〜20,000cSt、好ましくは30〜10,0
00cStの範囲内のものが好適である。この範囲外で
は、得られる被膜の撥水性、滑水性が低下したり、前記
樹脂(A)との相溶性が低下し白濁する恐れがあるので
好ましくない。
で(A)/(F)=100/0〜50/50、好ましく
は95/5〜80/20の範囲内となるようにするのが
好適である。該(F)成分の使用比が50を越えると得
られる被膜の硬度が低下するので好ましくない。
(C)成分、及び必要により(E)及び(F)成分を含
む主剤(I)と、(D)成分を含む架橋剤(II)からな
り、これらは主剤(I)中に含まれる活性水素基1モル
に対して架橋剤(II)中に含まれるイソシアネ−ト基が
0.3〜2.5モル、好ましくは0.5〜2.0モルと
なるように使用直前に混合して使用に供される。
て、硬化触媒を配合することができる。該硬化触媒とし
ては、特に制限なく従来公知のものが使用でき、例えば
トリエチルアミン、トリプロピルアミン、トリブチルア
ミン、ジエタノ−ルアミン、トリエタノ−ルアミンなど
のアミン触媒;リン酸、スルホン酸などの有機酸及びそ
のエステル;ジブチル錫ジラウレ−ト、ジブチル錫オキ
サイド、オクチル酸錫、ナフテン酸鉛、ナフテン酸コバ
ルトなどの有機金属化合物等が使用でき、これらのうち
特に有機金属化合物が好適である。該硬化触媒は、主剤
(I)に配合しても硬化剤(II)に配合してもよい。
応じて、紫外線吸収剤、光安定剤、表面調整剤、有機溶
剤、顔料類などの添加剤を配合することができる。
膜厚で10μm以下、好ましくは5μm以下となるよう
塗布されて、これらの保護、美観維持に適用してなる。
らの上に形成された硬化塗膜面が挙げられ、素材面とし
ては、例えばガラス、金属、プラスチック、セラミック
などが挙げられ、硬化塗膜面としては、例えば自動車、
鉄道車両、飛行機、建築物などの各種外板の塗膜面など
が挙げられる。上記被覆用組成物を塗布する際には基材
面を適宜ポリッシュして下地調整をしておくことが望ま
しい。該被覆層の膜厚が10μmを越えると、ゴミなど
の付着が多くその除去に長時間を要するという不具合が
生じる恐れがあり、また該膜厚内であれば、再塗装前に
該被覆層が簡単な研磨で容易に除去できるので好適であ
る。
に、本発明の被覆用組成物を塗装して仕上げることもで
きる。新又は補修塗装の上塗り塗装では、通常、ベ−ス
コ−ト塗料を塗装し次いでトップクリヤ−塗料を塗装し
て仕上げる方法等が施され、例えば該方法においては、
該トップクリヤ−塗料の塗装後、未乾燥の該クリヤ−塗
膜上に、本発明の被覆用組成物を塗装して仕上げること
ができる。
顔料及び/又は着色顔料を含有する従来公知のベ−スコ
−ト塗料であれば特に制限なく使用でき、架橋剤を含ま
ないラッカ−塗料、あるいはポリイソシアネ−ト化合物
などの架橋剤を含む硬化性塗料など適宜選択できる。
のものが特に制限なく使用でき、主として有機溶剤型塗
料(非水分散型を含む)や粉体塗料が挙げられ、例えば
水酸基などの架橋性官能基を有するアクリル樹脂やフッ
素樹脂と(ブロック)ポリイソシアネ−トやメラミン樹
脂などの架橋剤とを主成分とする硬化型塗料、あるいは
セルロ−スアセテ−トブチレ−ト変性のアクリル樹脂を
主成分とするラッカ−塗料などが好適に使用できる。こ
のうち該トップクリヤ−塗料としては、特にウレタン硬
化型クリヤ−が好適である。
で約20〜50μmとなるよう従来公知の手段で塗装さ
れる。その上に本発明の被覆用組成物は乾燥膜厚で10
μm以下となるようスプレ−塗装されるのが好適であ
る。
説明する。尚、「部」及び「%」は夫々「重量部」及び
「重量%」を示す。
の製造 温度計、還流冷却器、攪拌機及び滴下装置を備えた4つ
口フラスコにキシレン53.8部及びメチルイソブチル
ケトン28部を仕込み、攪拌下で加熱し、115℃に保
った。次いで同温度で、「サイラプレ−ンFM−072
1」(チッソ社製、メタクリル基含有シロキサンマクロ
モノマ−、分子量約5,000)5部、2−ヒドロキシ
エチルメタクリレ−ト35部、スチレン15部、n−ブ
チルメタクリレ−ト14部、i−ブチルメタクリレ−ト
30部、アクリル酸1部及びアゾビスイソブチロニトリ
ル4.2部からなる混合物を3時間かけて滴下した。滴
下終了後、115℃で2時間熟成し、不揮発分55%、
水酸基価151mgKOH/g、数平均分子量12,0
00の水酸基含有シロキサンポリマ−の溶液を製造し
た。
として、市販品である「レゼダGSX−1015」(東
亜合成化学社製、不揮発分45%、水酸基価120mg
KOH/g)を用いた。
口フラスコ中にトルエン100部を加え、その中に「サ
イラプレ−ンFM−0511」(チッソ社製、片末端エ
ポキシ基含有ポリジメチルシロキサン、式(II)のR4
がメチル基、分子量1,000)98.8部を加え攪拌
して溶解した後、さらにメタンスルホン酸1.2部を常
温で混合し、攪拌を行なって約1時間反応させ、さらに
脱トルエンを行なって不揮発分83%の反応生成物溶液
を得た。
合撹拌して主剤を作成後、硬化剤を混合して各被覆用組
成物を得た。表中の(注1)〜(注5)は下記の通りで
ある。
T」:日産化学工業社製、有機溶剤型コロイダルシリ
カ、不揮発分30% (注2)「メチルシリケ−ト51」:コルコ−ト社製、
オルガノシリケ−ト、不揮発分51% (注3)「レゼダGF−2000」:東亜合成化学社
製、水酸基含有フッ素系樹脂、不揮発分60%、水酸基
価97mgKOH/g (注4)「KF−6002」:信越シリコ−ン社製、水
酸基含有ジメチルポリシロキシサン、不揮発分100
%、水酸基価35mgKOH/g (注5)「デュラネ−トTPA−90E」:旭化成社
製、ポリイソシアネ−ト、揮発分90%、イソシアネ−
ト基含有量:23重量%(固形分中)
に、「レタンPG−80No531ホワイト」(関西ペ
イント社製、2液型アクリルウレタン系塗料)を乾燥膜
厚で40μmとなるようにスプレ−塗装し、50℃で3
0分間乾燥させて試験板Iを作成した。
用組成物を表2に示すように乾燥膜厚で約3μmとなる
ようスプレ−塗装し、50℃で30分間乾燥させた後、
これを室温(25℃)で2日間放置して、各試験塗板を
得た。得られた試験塗板を下記性能試験に供した。尚、
耐水性試験においては、表面を脱脂したガラス板を試験
板IIとして使用し、上記と同様にして各被覆用組成物を
塗装し各試験塗板を作成して耐水性試験に供した。これ
らの結果を表2に示す。
RHの恒温恒湿室中にてJIS K−5400に準じて
鉛筆引っ掻き試験を行った。
レンザ−)を水と3:2で混合し研磨剤とし、染色物堅
牢度摩擦試験機FR−II(スガ試験機社製)を用いた。
該研磨剤をネルに付着させ500gの荷重をかけ、各試
験塗板の塗面を往復20回こすりつけた。その後、塗面
を流水で洗浄し、自然乾燥後、その塗面の20度鏡面反
射率(20°G値)を測定し、試験前の20°G値に対
する光沢保持率で下記の通り評価した。
れをネルに付着させ、各試験塗板の塗面に軽くこすりつ
けた。これを20℃・75%RHの恒温恒湿室中に24
時間放置後、塗面を流水で洗浄し、塗膜の汚染度を目視
により評価した。 ○:良好 △:少し汚れが残る ×:かなり汚れが残る (4)促進耐候性:サンシャインウエザーオメーターを
用いて、1000時間試験後の塗面状態を目視で評価し
た。
20℃の水道水中に1時間浸漬→−20℃で1時間放
置」を1サイクルとするテストを20サイクル連続して
試験後の塗面状態を調べた。
にしたガ−ゼ(50×50mm)にレギュラ−タイプの
ガソリンを約5ccしみこませ、そのまま3分間放置し
た。その後、ガ−ゼを取り除き、ガソリンを別のガ−ゼ
でふきとった後の塗面の状態を観察した。
態を調べた。
を目視で評価した。
後、各試験塗板を一定速度で傾けて水滴が流れ出した時
の傾斜角度を調べた。
びパラフィンを夫々試験塗板上に滴下し、30秒後の接
触角を測定した。
油性、耐汚染性、耐スリ傷性等に優れた被膜を形成でき
る。本発明組成物は、金属、プラスチック、磁器、ガラ
ス等の表面やこれらに形成された塗膜面の保護被覆用と
して、またこれらへの仕上げ塗装用組成物として有用で
ある。
Claims (3)
- 【請求項1】 (A)(a)下記式(I) 【化1】 (式中、R1 は炭素数1〜10のアルキル基を表わし、
R2 は炭素数1〜6の2価の炭化水素基を表わし、R3
は水素原子又はメチル基を表わし、nは6〜300の数
である)で示されるシロキサンマクロモノマー、(b)
水酸基含有ビニルモノマー、及び必要により(c)これ
らと共重合可能な他の不飽和モノマーの共重合により得
られる水酸基価が50〜290mgKOH/gの範囲内
である水酸基含有シロキサンポリマー、(B)コロイダ
ルシリカ及び/又はオルガノシリケ−ト、(C)下記式
(II) 【化2】 (式中、mの平均数は6〜150であり、lは0〜6の
整数であり、R4 は炭素原子数1〜6のアルキル基であ
る)で示されるエポキシ末端シロキサンポリマ−(d)
とスルホン酸化合物(e)とを、(d)中のエポキシ基
/(e)中のスルホン酸基の当量比が1/1〜10/1
となる割合で予め反応させてなる反応生成物、及び
(D)ポリイソシアネ−ト化合物を含有し、該コロイダ
ルシリカ及び/又はオルガノシリケ−ト(B)の使用量
が組成物中の樹脂固形分100重量部に対して5〜10
0重量部であり、該反応生成物(C)を組成物中の樹脂
固形分100重量部に対して固形分量で5〜30重量部
含有することを特徴とする被覆用組成物。 - 【請求項2】 活性水素基含有フッ素系樹脂(E)を、
固形分重量比で(A)/(E)=100/0〜50/5
0となるように含有する請求項1記載の被覆用組成物。 - 【請求項3】 活性水素基含有ポリシロキサン(F)
を、固形分重量比で(A)/(F)=100/0〜50
/50となるように含有する請求項又は2記載の被覆用
組成物。
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