JP2000006336A - ポリオレフィン系積層軟質シート - Google Patents

ポリオレフィン系積層軟質シート

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JP2000006336A JP17679098A JP17679098A JP2000006336A JP 2000006336 A JP2000006336 A JP 2000006336A JP 17679098 A JP17679098 A JP 17679098A JP 17679098 A JP17679098 A JP 17679098A JP 2000006336 A JP2000006336 A JP 2000006336A
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和昌 藤村
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明彦 江頭
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 表面硬度、光沢性、透明性及び柔軟性に優れ
たポリオレフィン系軟質シートを提供することを課題と
する。 【解決手段】 内部層とその両表面側の表面層とを有す
る積層シートを形成するにあたり、表面層にデュロメー
ター硬さが60以上のポリオレフィン、好ましくは密度
が0.905〜0.880g/cmでMFRが1〜5
0g/10分のプロピレン系重合体を用い、内部層にエ
チレン単位が98〜50重量%で密度が0.910〜
0.860g/cm、MFRが1〜50g/10分
の、好ましくはメタロセン系触媒で重合したエチレン−
α−オレフインランダム共重合体を用い、引張弾性率が
200MPa以下、ヘイズが10%以下の積層軟質シー
トを得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、表面硬度、表面光
沢性、柔軟性、及び透明性に優れたポリオレフィン系積
層軟質シートに関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、軟質シートとしては、可塑剤
を含む軟質塩化ビニル樹脂が広く使用されてきた。しか
し、軟質塩化ビニル樹脂は、可塑剤やモノマーのブリー
ドアウトによる外観不良の問題があり、また焼却時の塩
化水素の発生に起因する酸性雨が社会的問題となるな
ど、種々のマイナス要因を抱えた状態にある。
【0003】これに対し、上記軟質塩化ビニル樹脂に代
わる軟質樹脂として、低密度ポリエチレン、エチレン−
酢酸ビニル共重合体、アイオノマーなどのエチレンを主
体とするものが開発されている。しかしながら、これら
エチレンを主体とする軟質樹脂をシートに加工した場
合、透明性、表面光沢性等が軟質塩化ビニル樹脂シート
に比べて劣る上、シートの表面硬度が十分でなく、表面
が傷つきやすいという欠点がある。
【0004】一方、表面硬度の高いプロピレン系樹脂を
用いることも提案されているが、プロピレン系樹脂の場
合は、柔軟性が不足するという欠点がある。プロピレン
系樹脂に柔軟性を持たせる手段として、α−オレフィン
をコモノマーとして含むプロピレン−α−オレフィン共
重合体を用いることもできるが、柔軟性を付与するため
には多量のα−オレフィンが必要となり、エチレン系樹
脂と同様に表面硬度が低下する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、表面硬度、
光沢性、透明性及び柔軟性に優れたポリオレフィン系軟
質シートを提供することを課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、かかる現
状に鑑み、鋭意検討の結果、特定のポリオレフィンを用
いた積層シートとすることによって、高い表面硬度、優
れた光沢性、透明性、及び柔軟性を兼ね備えた軟質シー
トが得られることを見出し、本発明に至ったものであ
る。
【0007】すなわち、本発明は、構成層として少なく
とも内部層と該内部層の両表面側に設けられた表面層と
を有する積層シートであって、前記表面層はデュロメー
ター硬さが60以上のポリオレフィン系樹脂材料により
形成され、前記シートの引張弾性率が200MPa以
下、ヘイズが10%以下である、ポリオレフィン系積層
軟質シートを提供する。
【0008】また、本発明は、前記表面層を形成するポ
リオレフィン系樹脂材料は、密度が0.905〜0.8
80g/cmでMFRが1〜50g/10分のプロピ
レン系重合体を主体とし、前記内部層を形成する樹脂材
料は、エチレンから誘導される構成単位の含量が98〜
50重量%で密度が0.910〜0.860g/c
、かつMFRが1〜50g/10分のエチレン−α
−オレフインランダム共重合体を主体とすることを特徴
とする前記ポリオレフィン系積層軟質シートを提供す
る。
【0009】また、本発明は、前記エチレン−α−オレ
フィンランダム共重合体がメタロセン系触媒を用いて重
合されたものであることを特徴とする前記ポリオレフィ
ン系積層軟質シートを提供する。
【0010】また、本発明は、前記内部層を形成する樹
脂材料が、下記(ア)と(イ)とからなる樹脂組成物で
ある前記ポリオレフィン系積層軟質シートを提供する。 (ア)MFRが1〜10g/10分のエチレン−α一オ
レフィンランダム共重合体:100重量部 (イ)MFRが11〜50g/10分のエチレン−α一
オレフィンライダム共重合体:10〜200重量部
【0011】また、本発明は、全シート厚みが0.1〜
3mmであり、両表面側に設けられた表面層の合計厚み
が全シート厚みに対して2〜40%である前記ポリオレ
フィン系積層軟質シートを提供する。
【0012】また、本発明は、前記表面層を形成する樹
脂材料と、前記内部層を形成する樹脂材料との溶融粘度
比が1以上である前記ポリオレフィン系積層軟質シート
を提供する。
【0013】本発明のポリオレフィン系積層軟質シート
は、引張弾性率が200MPa以下という高い柔軟性
と、ヘイズが10%以下という高い透明性とを備え、か
つ表面硬度がデュロメーター硬さで60以上という高硬
度が達成されたものである。このような高い柔軟性と透
明性及び表面硬度をすべて兼ね備えたポリオレフィン系
の軟質シートは、本発明においてはじめて見い出された
ものである。
【0014】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態を説
明する。本発明の積層軟質シートは、構成層として少な
くとも内部層と該内部層の両表面側に設けられた表面層
とを有する積層シートである。
【0015】前記表面層はデュロメーター硬さが60以
上のポリオレフィン系樹脂材料からなり、しかも前記シ
ートの引張弾性率は200MPa以下、ヘイズは10%
以下である。ここで、デュロメーター硬さとは、JIS
−K7215に準拠して測定した硬度である。また、引
張弾性率とはJIS−K7127に準拠して測定した値
であり、ヘイズ(haze)とはJIS−K7105に
準拠して測定した値である。
【0016】本発明の積層軟質シートにおいては、この
ように、引張弾性率が200MPa以下という高い柔軟
性と、ヘイズが10%以下という高い透明性とを備え、
かつ表面硬度がデュロメーター硬さで60以上という高
硬度が達成されている。このような高い柔軟性と透明性
及び表面硬度をすべて兼ね備えたポリオレフィン系の軟
質シートは、本発明においてはじめて見い出されたもの
である。このような物性を有する積層軟質シートは、前
記表面層及び内部層に各々適切な樹脂材料を用いること
により、得ることができる。
【0017】(1)表面層 本発明の表面層は、デュロメーター硬さが60以上、好
ましくは63〜73であるポリオレフィン系樹脂材料に
より形成されている。
【0018】かかる硬度を有するポリオレフィン系樹脂
材料としては、プロピレン系重合体を主体とするものが
挙げられる。プロピレン系重合体としては、プロピレン
単独重合体、あるいはプロピレンとエチレン又はα−オ
レフィンとのランダム共重合体、又はそれらの混合物が
挙げられる。
【0019】前記ランダム共重合体におけるコモノマー
としては、好ましくはエチレン又は炭素数4〜12のα
−オレフィンであり、具体的にはエチレン、ブテン−
1、ペンテン−1、ヘキセン−1、4−メチル−ペンテ
ン−1等が挙げられる。前記ランダム共重合体中、プロ
ピレンから誘導される構成単位(以下、「プロピレン単
位」という)の好ましい割合は、全構成単位中99〜9
0重量%であり、α−オレフィンから誘導される構成単
位(以下、「コモノマー単位」という)は1〜10重量
%である。
【0020】これらのうち、本発明で用いるプロピレン
系重合体として特に好ましいものは、プロピレンとエチ
レン及び/又はブテン−1とのランダム共重合体であ
る。上記プロピレン系重合体は、好ましくは、JIS−
K7112(23℃)に準拠して測定された密度が0.
905〜0.880g/cm、より好ましくは0.9
04〜0.885g/cm、さらに好ましくは0.9
03〜0.890g/cmである。密度が上記範囲を
上回ると柔軟性が不足し、密度が上記範囲を下回ると表
面硬度が不足する。
【0021】上記プロピレン系重合体は、JIS−K7
210(230℃、2.16kg荷重)に準拠して測定
されたMFR(メルトフローレート)が、好ましくは1
〜50g/10分、より好ましくは1.5〜40g/1
0分、さらに好ましくは2〜30g/10分である。M
FRが上記範囲を超えると溶融張力が不足してシートの
押出成形性が不良となり、MFRが上記範囲未満では積
層シート成形時に流動不良となって厚み変動を起こす。
【0022】前記表面層を形成する樹脂材料には、本発
明の効果を著しく損なわない範囲で、上記プロピレン系
重合体に加えて更に必要に応じ他の付加的成分を配合す
ることができる。
【0023】かかる付加的な任意成分としては、通常の
ポリオレフィン用に使用される酸化防止剤、光安定剤、
紫外線吸収剤、滑剤、帯電防止剤、防曇剤、結晶造核
剤、中和剤、金属不活性剤、着色剤、分散剤、過酸化
物、充填剤、蛍光増白剤、及び上記プロピレン系重合体
以外の樹脂、エラストマー等が挙げられる。
【0024】(2)内部層 本発明においては、内部層を構成する樹脂材料としては
特に限定されず、通常のポリオレフィンシート材料に採
用されているものをいずれも使用することができるが、
上述した所望の柔軟性及び透明性を得るためには、エチ
レン−α−オレフィンランダム共重合体を主体とするも
のを用いるのが好ましい。
【0025】ここで、前記エチレン−α−オレフィンラ
ンダム共重合体のコモノマーであるα−オレフィンとし
ては、好ましくは炭素数3〜18、より好ましくは炭素
数4〜12、特に好ましくは炭素数6〜10のものであ
る。具体的には、プロピレン、ブテン−1、ペンテン−
1、ヘキセン−1、オクテン−1、ヘプテン−2、4−
メチル−ペンテン−1、4−メチル−ヘキセン−1、
4,4−ジメチルペンテン−1等を挙げることができ
る。
【0026】エチレン−α−オレフィンランダム共重合
体中、エチレンから誘導される構成単位(以下、「エチ
レン単位」という)の好ましい割合は、全構成単位中9
8〜50重量%、より好ましくは95〜70重量%、特
に好ましくは90〜70重量%であり、α−オレフィン
から誘導されるコモノマー単位の好ましい割合は2〜5
0重量%、より好ましくは5〜30重量%、特に好まし
くは10〜30重量%である。
【0027】上記エチレン−α−オレフィンランダム共
重合体は、JIS一K7112(23℃)に準拠して測
定された密度が好ましくは0.910〜0.860g/
cm 、より好ましくは0.908〜0.870g/c
、さらに好ましくは0.906〜0.875g/c
である。密度が上記範囲を超えると柔軟性が不足
し、密度が上記範囲を下回ると低結晶成分のブリードが
発生しやすくなるので好ましくない。
【0028】また、上記エチレン−α一オレフィンラン
ダム共重合体は、JIS−K7210(190℃、2.
16kg荷重)に準拠拠して測定されたMFRが1〜5
0g/10分、好ましくは1.5〜40g/10分、さ
らに好ましくは2〜35g/10分である。MFRが上
記範囲を超えると、粘度が低くなって積層シート成形時
のドローダウンが発生しやすくなり安定性が不足する。
また、MFRが上記範囲を下回ると積層シート成形時に
流動不良となつて厚み変動を起こす。
【0029】本発明に用いるこのようなエチレン−α一
オレフィンランダム共重合体としては、メタロセン系触
媒を用いて主成分のエチレンと従成分のα一オレフィン
とを共重合させたて得られたものが特に好ましい。
【0030】具体的には、特開昭58−19309号、
特開昭59−95292号、特開昭60−35005
号、特開昭60−35006号、特開昭60−3500
7号、特開昭60−35008号、特開昭60−350
09号、特開昭61−130314号、特開平3−16
3088号の各公報、ヨーロッパ特許出願公開第42
0,436号明細書、米国特許第5,055,438号
明細書、および国際公開公報WO91/04257号明
細書等に記載されているメタロセン触媒もしくはメタロ
セン/アルモキサン触媒を用いる方法にて重合して得ら
れたもの、又は、例えば国際公開公報WO92/071
23号明細書等に開示されているようなメタロセン化合
物と、該メタロセン化合物と反応して安定なイオンとな
る化合物とからなる触媒を使用して重合して得られたも
のを挙げることができる。
【0031】ここで、上述したメタロセン化合物と反応
して安定なイオンとなる化合物としては、カチオンとア
ニオンのイオン対から形成されるイオン性化合物又は親
電子性化合物であって、メタロセン化合物と反応して安
定なイオンとなって重合活性種を形成するものが挙げら
れる。
【0032】このうち、イオン性化合物としては下記式
(I)で表されるものが挙げられる。なお、式(I)
中、mは1以上の整数である。
【0033】
【数1】[Q]m+[Y]m− ・・・(I)
【0034】式(I)中、Qはイオン性化合物のカチオ
ン成分である。具体的には、カルボニウムカチオン、ト
ロピリウムカチオン、アンモニウムカチオン、オキソニ
ウムカチオン、スルホニウムカチオン、ホスホニウムカ
チオン等が挙げられ、更には、それ自身が還元され易い
金属の陽イオンや有機金属の陰イオン等も挙げることが
できる。
【0035】これらのカチオンは、特表平1−5019
50号公報等に開示されているようなプロトンを与える
ことができるカチオンだけでなく、プロトンを与えない
カチオンでもよい。
【0036】これらのカチオンの具体例としては、トリ
フェニルカルボニウム、ジフェニルカルボニウム、シク
ロヘプタトリエニウム、インデニウム、トリエチルアン
モニウム、トリプロピルアンモニウム、トリブチルアン
モニウム、N,N−ジメチルアンモニウム、ジプロピル
アンモニウム、ジシクロヘキシルアンモニウム、トリフ
ェニルホスホニウム、トリメチルホスホニウム、トリ
(ジメチルフェニル)ホスホニウム、トリ(メチルフェ
ニル)ホズホニウム、トリフェニルスルホニウム、トリ
フェニルオキソニウム、トリエチルオキソニウム、ピリ
リウム、銀イオン、金イオン、白金イオン、パラジウム
イオン、水銀イオン、フェロセニウムイオン等が挙げら
れる。
【0037】また、式(I)中、Yはイオン性化合物の
アニオン成分であり、メタロセン化合物と反応して安定
なアニオンとなる成分であって、有機ホウ素化合物アニ
オン、有機アルミニウム化合物アニオン、有機ガリウム
化合物アニオン、有機リン化合物アニオン、有機ヒ素化
合物アニオン、有機アンチモン化合物アニオン等が挙げ
られる。
【0038】具体的には、テトラフェニルホウ素、テト
ラキス(3,4,5一トリフルオロフェニル)ホウ素、
テトラキス(3,5−ジ(トリフルオロメチル)フェニ
ル)ホウ素、テトラキス(3,5−(t−ブチル)フェ
ニル)ホウ素、テトラキス(ペンタフルオロフェニル)
ホウ素、テトラフェニルアルミニウム、テトラキス
(3,4,5一卜リフルオロフェニル)アルミニウム、
テトラキス(3,5−ジ(トリフルオロメチル)フェニ
ル)アルミニウム、テトラキス(3,5−ジ(t−ブチ
ル)フェニル)アルミニウム、テトラキス(ペンタフル
オロフェニル)アルミニウム、テトラフェニルガリウ
ム、テトラキス(3,4,5一トリフルオロフェニル)
ガリウム、テトラキス(3,5−ジ(トリフルオロメチ
ル)フェニル)ガリウム、テトラキス(3,5一ジ(t
−ブチル)フェニル)ガリウム、テトラキス(ペンタフ
ルオロフェニル)ガリウム、テトラフェニルリン、テト
ラキス(ペンタフルオロフェニル)リン、テトラフェニ
ルヒ素、テトラキス(ペンタフルオロフェニル)ヒ素、
テトラフェニルアンチモン、テトラキス(ペンタフルオ
ロフェニル)アンチモン、デカボレート、ウンデカボレ
ート、カルバドデカボレート、デカクロロデカボレート
等が挙げられる。
【0039】前記親電子性化合物としては、ルイス酸化
合物として知られているもののうち、メタロセン化合物
と反応して安定なイオンとなって重合活性種を形成する
ものであり、種々のハロゲン化金属化合物や固体酸とし
て知られている金属酸化物等が挙げられる。具体的に
は、ハロゲン化マグネシウムやルイス酸性無機化合物等
が例示される。
【0040】これらの触媒成分は、適宜、無機固体担
体、有機固体担体等に担持して使用することもできる。
担持の例としては、特開昭61−296008、特開平
1−101315、特開平5−301917等に記載さ
れている方法が挙げられる。
【0041】これらの触媒を用いた共重合の方法として
は、気相法、スラリー法、高圧イオン重合法、溶液法等
を挙げることができるが、本発明のエチレン−α−オレ
フィンランダム共重合体の密度範囲を得るためには、高
圧イオン重合法又は溶液法が好適である。
【0042】本発明のポリオレフィン系積層軟質シート
の表面層と内部層間の接着は、シートそのままで使用す
るには特に問題はないが、本シート同士を熱シールなど
で接着させる場合にはより強固な層間の接着性が要求さ
れる。このような層間接着性を向上させるためには、内
部層を構成する樹脂材料として、下記(ア)に示す成分
と(イ)に示す成分とからなる樹脂組成物を用いるのが
好ましい。
【0043】(ア)MFRが1〜10g/10分、好ま
しくは1.5〜8g/10分のエチレン−α−オレフィ
ンランダム共重合体:100重量部 (イ)MFRが11〜50g/10分、好ましくは12
〜40g/10分のエチレン一α−オレフィンランダム
共重合体:10〜200重量部
【0044】ここで、(ア)成分のMFRが上記範囲を
超えると、粘度が低くなつて積層シート成形時のドロー
ダウンが発生しやすくなり安定性が不足する。一方、M
FRが上記範囲を下回ると積層シート成形時に流動不良
となつて厚み変動を起こす。
【0045】また、(イ)成分のMFRが上記範囲を超
えると、低粘度成分が多くなってブリードの間題が発生
し、MFRが上記範囲を下回ると表面層と内部層の接着
性の向上が達成できない。
【0046】上記樹脂組成物の各成分の配合割合は、
(ア)成分100重量部に対して(イ)は10〜200
重量部である。(イ)の配合量が上記範囲を超えると、
粘度が低くなって積層シート成形時のドローダウンが発
生しやすくなり安定性が不足する。一方、上記範囲を下
回ると表面層と内部層の接着性の向上が達成できない。
【0047】前記内部層を形成する樹脂材料には、本発
明の効果を著しく損なわない範囲で、上記エチレン−α
−オレフィンランダム共重合体に加えて更に必要に応じ
他の付加的成分を配合することができる。
【0048】かかる付加的な任意成分としては、通常の
ポリオレフィン用に使用される酸化防止剤、光安定剤、
紫外線吸収剤、滑剤、帯電防止剤、防曇剤、結晶造核
剤、中和剤、金属不活性剤、着色剤、分散剤、過酸化
物、充填剤、蛍光増白剤、及び上記プロピレン系重合体
以外の樹脂、エラストマー等が挙げられる。
【0049】(3)積層構造 本発明のポリオレフィン系積層軟質シートは、上記樹脂
材料からなる内部層と、該内部層の両表面側に設けられ
た計2層の表面層とを必須層として有する積層体であ
る。
【0050】前記シートの好ましい厚みについては、全
シート厚みが0.1〜3mm、より好ましくは0.1〜
2mmであり、両表面側の2層の表面層の合計厚みが全
シート厚みに対して好ましくは2〜40%、より好まし
くは3〜35%である。表面層の合計厚みが上記範囲を
上回ると柔軟性が不足し、上記範囲を下回るとシート成
形時の厚みコントロールが困難となるので好ましくな
い。
【0051】本発明のポリオレフィン系積層軟質シート
は、表面層を形成する樹脂材料と内部層を形成する樹脂
材料との溶融粘度比が好ましくは1以上、より好ましく
は1.5以上である。ここで、溶融粘度比とは下記式
(II)で表される値である。
【0052】
【数2】溶融粘度比=V2/V1 ・・・(II) V1:表面層を形成する樹脂材料の溶融粘度 V2:内部層を形成する樹脂材料の溶融粘度
【0053】なお、本発明でいう溶融粘度とは、(株)
東洋精機製作所製のキャピログラフ1Bを用いて温度が
230℃、キャピラリーL/Dが10mm/1mm、ピ
ストン押出速度が10mm/分の条件で測定した溶融粘
度(poise)である。
【0054】溶融粘度比(V2/V1)が上記範囲を下
回ると、積層シートの表面肌荒れが発生して外観不良と
なり、製品としての価値が損なわれる。本発明のポリオ
レフィン系積層軟質シートの製造方法としては特に制限
はなく、通常の加工法を採用することができる。例え
ば、Tダイ法、インフレーション法、カレンダーロール
法等の共押出成形機が利用できる。
【0055】より具体的な例を共押出Tダイ成形機で説
明すると、各層の押出機に本発明の樹脂材料を各々投入
し、190〜270℃の温度で加熱溶融混練後、フィー
ドブロックの流路調整機で積層構成とし、Tダイのダイ
リップより膜状に押し出し、エアーナイフ法やエアーチ
ャンバー法、ポリシングロール法、スイングロール法、
ベルトキャスト法、水冷法等で積層溶融膜シートを挟圧
冷却した後、引取機で引き取ることにより、所望の積層
シートを製造することができる。
【0056】本発明のポリオレフィン系積層軟質シート
には、層構成として、上記必須層のほかに他の層を本発
明の効果を損なわない範囲で必要に応じ追加することが
できる。追加できる他の層としては、再生樹脂、ガスバ
リヤー性樹脂、接着性樹脂等からなる層が挙げられる。
【0057】また、本発明のポリオレフィン系積層軟質
シートは、表面層のさらに表面に各種添加剤や樹脂を塗
布することもできる。塗布するものとしては、例えば帯
電防止剤、滑剤、防曇剤等やウレタン系の各種樹脂等が
挙げられる。
【0058】
【実施例】以下、実施例により本発明を具体的に説明す
る。
【0059】
【実施例1】エチレン単位の含量が3重量%、密度が
0.900g/cm、MFRが10g/10分のプロ
ピレン−エチレン−ランダム共重合体を表面層用樹脂材
料とし、この樹脂材料について(株)東洋精機製作所製
のキャピログラフ1Bを用いてキャピラリーのL/Dが
10mm/1mm、温度が230℃、押出速度が10m
m/分の条件にて溶融粘度を測定した。さらにこの樹脂
材料を用いて190℃の加熱プレス成形機にて厚さ2m
mのシートを成形し、JIS−K7215に準拠してデ
ュロメーター硬さを測定した。
【0060】また、メタロセン系触媒を用いて重合され
た密度が0.898g/cm、MFRが3.5g/1
0分、ヘキセン含量が18.5重量%のエチレン−ヘキ
セン−1ランダム共重合体を内部層用樹脂材料とし、こ
の樹脂材料について(株)東洋精機製作所製のキャピロ
グラフ1Bを用いてキャピラリーのL/Dが10mm/
1mm、温度が230℃、ピストンの押出速度が10m
m/分の条件にて溶融粘度を測定した。さらにこの樹脂
材料を用いて190℃の加熱プレス成形機にて厚さ2m
mのシートを成形し、JIS−K7215に準拠してデ
ュロメーター硬さを測定した。
【0061】次に、前記表面層用樹脂材料を230℃に
加熱したスクリュー径45mmの押出機から2種3層構
成のフィードブロックの両表面層側に入れ、前記内部層
用樹脂材料を230℃に加熱したスクリュー径65mm
の押出機から上記フィードブロックの内部層側に入れ
た。これらを230℃に加熱した幅500mmのT型ダ
イスによりシート状に押し出し、20℃の冷却水が内部
で循環している2本の鏡面ロール(硬質クロムメッキ加
工を施したもの)で挟み冷却固化させて引き取り、積層
シートを得た。該積層シートの厚みは両表面層がそれぞ
れ12μm、内部層が396μmであり、全シート厚み
が計420μmであった。
【0062】このシートについて、目視にて外観を観察
し、JIS−K7127に準拠して引張弾性率、JIS
−K7105に準拠してヘイズを測定した。さらにこの
シートを2枚重ねて、ヒートシーラーにてシール幅5m
m、温度190℃、時間2秒、圧力2kg/cmの条
件で接着し、これを手で引き剥がす時の状態を層間接着
性として下記の基準で評価した。結果を表1に示す。
【0063】(層間接着性) ×:簡単に剥がれる。 ○:剥がすためにかなり抵抗がある。 ◎:剥がれず、母材が切れる。
【0064】
【実施例2〜5】表面層及び内部層用の樹脂材料として
表1に示したものを使用した以外は、実施例1と同様に
してシートを製造し、評価した。結果を表1に示す。
【0065】
【実施例6】内部層用の樹脂材料として、メタロセン系
触媒を用いて重合された密度が0.898g/cm
MFRが2.2g/10分、ヘキセン含量18.5重量
%のエチレン−ヘキセン−1ランダム共重合体100重
量部と、メタロセン系触媒を用いて重合された密度が
0.898g/cm、MFRが16.5g/10分、
ヘキセン含量18.5重量%のエチレン−ヘキセン−1
ランダム共重合体100重量部とを190℃に加熱され
たスクリュー押出機で溶融混合したものを使用した以外
は、実施例1と同様にしてシートを製造し、評価した。
結果を表1に示す。
【0066】
【実施例7】内部層用の樹脂材料として、メタロセン系
触媒を用いて重合された密度が0.898g/cm
MFRが3.5g/10分、ヘキセン含量18.5重量
%のエチレン−ヘキセン−1ランダム共重合体100重
量部と、メタロセン系触媒を用いて重合された密度が
0.899g/cm、MFRが28g/10分、ヘキ
セン含量18.5重量%のエチレン−ヘキセン−1ラン
ダム共重合体40重量部とを190℃に加熱されたスク
リュー押出機で溶融混合したものを使用した以外は、実
施例1と同様にしてシートを製造し、評価した。結果を
表1に示す。
【0067】
【実施例8】実施例1において、T型ダイスより押し出
されたシートを、20℃の水で冷却されている2枚の鏡
面の金属エンドレスベルトで挟み冷却固化させて引き取
った以外は、実施例1と同様にしてシートを製造し、評
価した。結果を表1に示す。
【0068】
【比較例1〜6】表面層及び内部層用の樹脂材料として
表1に示したものを使用した以外は、実施例1と同様に
してシートを製造し、評価した。結果を表2に示す。
【0069】
【表1】
【0070】
【表2】
【0071】
【発明の効果】本発明のポリオレフィン系積層軟質シー
トは、高い柔軟性、透明性及び表面硬度を備えた軟質シ
ートであり、これらの物性をすべて兼ね備えた軟質シー
トは従来達成できなかったものである。また、樹脂材料
を選ぶことにより、さらに各層の層間接着性を格段に向
上させることもできる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 稲垣 均 三重県四日市市東邦町1番地 日本ポリケ ム株式会社四日市技術センター内 Fターム(参考) 4F100 AK03A AK03C AK07A AK07C AK62B AK62K AK63B AK64 AL03B AL05B AT00B BA03 BA06 BA10A BA10C BA13 BA25 EH20 GB01 GB15 JA06A JA06C JA13A JA13C JK06 JK06B JK07 JK12 JK12A JK12C JK13 JK17 JN01 JN21 YY00A YY00B YY00C

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 構成層として少なくとも内部層と該内部
    層の両表面側に設けられた表面層とを有する積層シート
    であって、前記表面層はデュロメーター硬さが60以上
    のポリオレフィン系樹脂材料により形成され、前記シー
    トの引張弾性率が200MPa以下、ヘイズが10%以
    下である、ポリオレフィン系積層軟質シート。
  2. 【請求項2】 前記表面層を形成するポリオレフィン系
    樹脂材料は、密度が0.905〜0.880g/cm
    でMFRが1〜50g/10分のプロピレン系重合体を
    主体とし、前記内部層を形成する樹脂材料は、エチレン
    から誘導される構成単位の含量が98〜50重量%で密
    度が0.910〜0.860g/cm 、かつMFRが
    1〜50g/10分のエチレン−α−オレフインランダ
    ム共重合体を主体とすることを特徴とする、請求項1記
    載のポリオレフィン系積層軟質シート。
  3. 【請求項3】 前記エチレン−α−オレフィンランダム
    共重合体がメタロセン系触媒を用いて重合されたもので
    あることを特徴とする、請求項2記載のポリオレフィン
    系積層軟質シート。
  4. 【請求項4】 前記内部層を形成する樹脂材料が、下記
    (ア)と(イ)とからなる樹脂組成物である、請求項1
    〜3のいずれかに記載のポリオレフィン系積層軟質シー
    ト。 (ア)MFRが1〜10g/10分のエチレン−α一オ
    レフィンランダム共重合体:100重量部 (イ)MFRが11〜50g/10分のエチレン−α一
    オレフィンライダム共重合体:10〜200重量部
  5. 【請求項5】 全シート厚みが0.1〜3mmであり、
    両表面側に設けられた表面層の合計厚みが全シート厚み
    に対して2〜40%である、請求項1〜4のいずれかに
    記載のポリオレフィン系積層軟質シート。
  6. 【請求項6】 前記表面層を形成する樹脂材料と、前記
    内部層を形成する樹脂材料との溶融粘度比が1以上であ
    る、請求項1〜5のいずれかに記載のポリオレフィン系
    積層軟質シート。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001233970A (ja) * 2000-02-21 2001-08-28 Idemitsu Petrochem Co Ltd 軟質ポリオレフィン樹脂フィルムおよびその製造方法
JP2002144505A (ja) * 2000-11-17 2002-05-21 Japan Polychem Corp ポリオレフィン系積層軟質シート

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