JP2000006170A - 光ディスク用成形装置及び成形方法 - Google Patents

光ディスク用成形装置及び成形方法

Info

Publication number
JP2000006170A
JP2000006170A JP18054398A JP18054398A JP2000006170A JP 2000006170 A JP2000006170 A JP 2000006170A JP 18054398 A JP18054398 A JP 18054398A JP 18054398 A JP18054398 A JP 18054398A JP 2000006170 A JP2000006170 A JP 2000006170A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
optical disk
outer peripheral
mold
peeling
molding
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP18054398A
Other languages
English (en)
Inventor
Akinobu Katayama
明信 片山
Masaru Fujita
勝 藤田
Naoyuki Okubo
直幸 大久保
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority to JP18054398A priority Critical patent/JP2000006170A/ja
Publication of JP2000006170A publication Critical patent/JP2000006170A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 スタンパから安定して成形体を剥離すること
ができる光ディスク用成形装置、及び光ディスク用成形
方法を提供する。 【解決手段】 外周リング移動機構131を備え外周リ
ング111を、成形された光ディスク120の厚み方向
に移動させ、光ディスクの中央部分121と外周部分1
23とを同時に剥離させるようにした。よって剥離時に
従来発生したような光ディスクの反りは発生せず、スタ
ンパ103から安定して光ディスクを剥離することがで
きる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えばCD(Comp
act Disc)、DVD(Digital Versatile Disc)、及び
PD(Phase change Dual)等の光ディスクを成形する
ための光ディスク用成形装置、及び光ディスク用成形方
法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、上記CDやDVD等の光ディ
スクは図5に示すような成形装置1にて成形される。
尚、当該成形装置1は、中心軸4を中心に同心円状の構
造を有することから、図5では中心軸4の左側部分の図
示を省略している。上記成形装置1は、型開き可能であ
り、可動である金型2と固定されている金型10とを備
え、金型2には成形される光ディスクへ情報を表すピッ
トを形成するためのスタンパ3が設けられ、金型10に
は光ディスクを成形するための樹脂を注入するためのス
プル6が形成されている。このような成形装置1を使用
した光ディスクの成形は以下のように行われる。金型2
にスタンパ3を取り付けた後、金型2と金型10とを閉
じたときに両者の間に形成された、光ディスクを形成す
る部分である空隙部5へスプル6を介して樹脂が充填さ
れ、スタンパ3に形成された凹凸9が上記樹脂に転写さ
れる。上記凹凸9の転写後、充填した樹脂の冷却が行わ
れ、冷却後、金型2,10の型開きが行われる。そして
上記型開き完了後、図6に示すように、スリーブピン8
及びエジェクトロッド7によりスプル6に存在する樹脂
と空隙部5によって成形され光ディスクとなる成形体2
0との突き上げを行い、金型2のスタンパ3から上記成
形体20を剥離させる。このようなエジェクト動作終了
後、図示しない取り出し機により上記成形体20を成形
装置1の外部に移送する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら従来の成
形装置1では、上述のように、成形された成形体20を
スタンパ3から剥離するとき、スリーブピン8及びエジ
ェクトロッド7により上記成形体20の中央部分のみが
強制的にまずスタンパ3から引き離されることになる。
よって、上記剥離動作時において、成形された光ディス
クの外周部分には上記剥離用の力が作用せず、誇張して
表現している図6に示すように、成形体20は光ディス
クの中央部分を凸とした山形状に反ってしまう。特に上
記DVDやPD等のように、従来のCDに比べて記録容
量が増した光ディスクでは、上記光ディスクの直径方向
における上記凹凸9のピッチは当然に狭くなり、かつ上
記凹凸9の数も増す。よって上記剥離動作時においてス
タンパ3と成形体20とは従来に比べて剥離し難くな
り、従来に比べて上記反りも大きくなる。よって、図6
に示すように、成形体20に形成されたピット21部分
等に例えばクラック22が生じたり、ピット21自体が
損傷する場合も生じる場合がある。本発明はこのような
問題点を解決するためになされたもので、スタンパから
安定して成形体を剥離することができる、光ディスク用
成形装置、及び光ディスク用成形方法を提供することを
目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の第1態様におけ
る光ディスク用成形装置は、光ディスクに情報を記録す
るスタンパを有し光ディスクを成形する金型と、上記金
型にて成形された上記光ディスクの中央部分に対応して
設けられ上記光ディスクの成形後かつ上記金型の型開き
後上記光ディスクの厚み方向に沿って上記金型内を移動
して上記光ディスクの上記中央部分を押圧し上記金型か
ら上記光ディスクを剥離させる剥離用部材とを備えた光
ディスク用成形装置であって、上記スタンパの外周部分
を上記金型とで挟持しかつ上記光ディスクの外周面を形
成する部材である外周形成部材と、上記剥離用部材によ
る上記光ディスクの剥離動作のため上記光ディスクの厚
み方向への移動に連動して上記外周形成部材を上記剥離
用部材と同方向に移動させ上記光ディスクの外周部分に
おける上記金型からの剥離を支援する外周形成部材移動
機構と、を備えたことを特徴とする。
【0005】又、本発明の第2態様における光ディスク
用成形方法は、光ディスク成形後に金型から上記光ディ
スクを剥離させるとき、上記光ディスクの中央部分を当
該光ディスクの厚み方向に沿って上記金型から剥離させ
るとともに、上記光ディスクの外周部分を当該光ディス
クの厚み方向に沿って上記金型から剥離させることを特
徴とする。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明の実施形態である光ディス
ク用成形装置、及び上記光ディスク用成形装置にて実行
される光ディスク用成形方法について、図を参照しなが
ら以下に説明する。尚、各図において、同じ構成部分に
ついては同じ符号を付している。又、上記課題を解決す
るための手段に記載される「外周形成部材」の機能を果
たす一例として本実施形態では外周リング111が相当
し、「外周形成部材移動機構」の機能を果たす一例とし
て本実施形態では外周リング移動機構131が相当す
る。又、「外周形成部材移動用部材」の機能を果たす一
例として本実施形態では外周リング移動用部材134が
相当し、「外周形成部材用駆動装置」の機能を果たす一
例として本実施形態では外周リング用駆動装置161が
相当する。又、「第1部材」の機能を果たす一例として
本実施形態ではエジェクトロッド固定部材136及びス
リーブピン固定部材133が相当し、「第2部材」の機
能を果たす一例として本実施形態では外周リング移動用
部材134が相当する。
【0007】図1には、本実施形態の光ディスク用成形
装置101を示している。光ディスク用成形装置101
は、主に、詳細後述する外周リング移動機構131を設
けた点が従来の成形装置1と相違する点であり、光ディ
スク用成形装置101におけるその他の構造は基本的に
上記成形装置1と変わるところはない。尚、図1では、
上記スプル6を備えた固定側金型10の図示を省略して
おり、又、光ディスクの成形後における、いわゆる型開
きを行った状態を示している。即ち光ディスク用成形装
置101においても上記成形装置1と同様に、スプル6
を有し固定されている固定側の金型10と、該金型10
に対向して配置されかつスタンパ103を有する可動側
の金型102と、エジェクトロッド107と、スリーブ
ピン108とを備える。上記金型10、上記金型102
によって成形される光ディスク120の回転中心軸と同
軸上に上記光ディスク120の厚み方向に沿って上記エ
ジェクトロッド107は延在し、該エジェクトロッド1
07の周囲に、上記回転中心軸と同心円状に中央穴形成
用部材104、上記スリーブピン108、及びスタンパ
ホルダ106がそれぞれ上記厚み方向に沿って延在して
いる。中央穴形成用部材104は、光ディスク120の
中央に貫通穴を形成するための部材であり、その一端は
駆動用部材144に固定されている。該駆動用部材14
4は、フレーム部材143に案内されながら、不図示の
油圧駆動装置にて中央穴形成用部材104の軸方向に沿
って待機位置145と穴形成位置146との間を移動す
る。よって、それに応じて中央穴形成用部材104は、
スリーブピン108及びエジェクトロッド107に対し
て摺動しながら移動する。尚、上記貫通穴の形成は、金
型10、102への樹脂材の射出後、金型10、102
の型開き前に実行される。上記スタンパホルダ106
は、金型102に嵌合されている。又、上記エジェクト
ロッド107は、上記中央穴形成用部材104内に摺動
可能に挿入されており、上記スリーブピン108は、円
筒形状であり、上記中央穴形成用部材104とスタンパ
ホルダ106とによって光ディスク120の上記回転中
心軸に同心円状に形成される隙間に摺動可能に嵌合され
ている。これらの構成に加えて本実施形態における光デ
ィスク用成形装置101では、さらに、外周リング11
1と外周リング移動機構131とを備える。尚、上記エ
ジェクトロッド107及びスリーブピン108を統合し
て剥離用部材110とする。又、詳細後述するが、上記
エジェクトロッド107において、光ディスク120に
接触する端部とは反対側の一端部107aはエジェクト
ロッド固定部材136に固定され、上記スリーブピン1
08において、光ディスク120に接触する端部とは反
対側の一端部108aはスリーブピン固定部材133に
固定される。
【0008】外周リング111は、上記金型102の一
部分であって、上記金型10と上記金型102の本体部
分102aとで成形される光ディスク120の外周面1
22を形成するリング状の部材であり、上記スタンパ1
03の外周縁部分を上記本体部分102aとで挟持する
部材である。よって外周リング111は、光ディスク1
20の直径寸法に等しい内径寸法を有するリングであ
る。尚、本実施形態では、光ディスク120の直径寸法
は120mmである。該外周リング111は、金型10
2の本体部分102aに対して摺動可能であり、詳細後
述するように、成形された光ディスク120の厚み方向
に沿って外周リング移動機構131によって成形位置1
12と剥離位置113との間で移動可能である。又、外
周リング111の上記外周面122には、図4に示すよ
うに、光ディスク120側へ突出した突起124が形成
されている。該突起124は、従来の金型にも形成され
ており、成形後における取り出し機による金型からの光
ディスク120の取り出しに支障のない程度の突出寸法
を有する。外周リング移動機構131は、剥離用部材駆
動装置132と、エジェクトロッド固定部材136と、
スリーブピン固定部材133と、外周リング移動用部材
134とを有する。このような外周リング移動機構13
1は、上記金型10、上記金型102、及び上記外周リ
ング111にて成形される光ディスク120の厚み方向
において、金型102、スリーブピン固定部材133、
エジェクトロッド固定部材136、剥離用部材駆動装置
132の順に配置される。尚、本実施形態では、上記厚
み方向は鉛直方向に平行であり、外周リング移動機構1
31では剥離用部材駆動装置132が最も下側に配置さ
れる。もちろん、上記厚み方向を、鉛直方向に対して直
交する方向に一致させてもよいし、又、剥離用部材駆動
装置132を最も上側に配置することもできる。
【0009】剥離用部材駆動装置132は、制御装置1
35によって動作制御される、例えば油圧を利用して駆
動される。該剥離用部材駆動装置132の出力軸の延在
方向が上記厚み方向に沿うように剥離用部材駆動装置1
32は配向され、かつエジェクトロッド107の一端部
107aが固定されるエジェクトロッド固定部材136
に接続される。エジェクトロッド固定部材136は、当
該光ディスク用成形装置101を構成するフレーム部材
143に取り付けられたガイド部材137内を上記厚み
方向に沿って摺動可能な状態にて取り付けられる。よっ
てエジェクトロッド固定部材136は、上記厚み方向に
沿ってガイド部材137に案内されながら、剥離用部材
駆動装置132によって待機位置139と動作位置14
0との間で移動可能である。尚、本実施形態では、待機
位置139と動作位置140との間の寸法は7mmであ
る。このようなエジェクトロッド固定部材136の移動
に伴い、上記中央穴形成用部材104に支持されながら
エジェクトロッド107がその軸方向、つまり上記厚み
方向に沿って移動する。尚、本実施形態では、上記エジ
ェクトロッド107の移動は、上記待機位置139と上
記動作位置140との間での昇降動作である。
【0010】さらにエジェクトロッド固定部材136に
は、少なくとも1本のスリーブピン固定部材移動用ロッ
ド138が上記厚み方向に沿って延在して立設され、か
つ上記スリーブピン固定部材移動用ロッド138の一端
部138aが固定されている。よって、剥離用部材駆動
装置132によるエジェクトロッド固定部材136の上
記移動により、スリーブピン固定部材移動用ロッド13
8は、ガイド部材137に案内されながら上記厚み方向
に昇降可能である。尚、エジェクトロッド固定部材13
6が待機位置139から動作位置140へ移動する途中
にてスリーブピン固定部材移動用ロッド138の他端1
38bは、隙間147を移動した後、スリーブピン固定
部材133に当接する。本実施形態にて、上記隙間14
7における上記スリーブピン固定部材移動用ロッド13
8の移動量は4mmである。
【0011】上述のように、上記駆動用部材144に
は、上記厚み方向に沿って延在し上記エジェクトロッド
107が挿通される上記中央穴形成用部材104の一端
が固定され中央穴形成用部材104が立設される。該中
央穴形成用部材104は上記エジェクトロッド107を
その軸方向、つまり上記厚み方向に摺動可能な状態で支
持する。又、中央穴形成用部材104は円筒形状にてな
り、該中央穴形成用部材104には、中央穴形成用部材
104の軸方向、つまり上記厚み方向に沿って中央穴形
成用部材104の外周面を摺動可能な状態にてスリーブ
ピン108が嵌合される。
【0012】スリーブピン固定部材133は、上記光デ
ィスク120の直径方向に延在する平板形状の部材であ
り、上記中央穴形成用部材104が貫通され、かつ中央
穴形成用部材104の軸方向、つまり上記厚み方向に沿
って中央穴形成用部材104に対して摺動可能である。
該スリーブピン固定部材133にはスリーブピン108
の一端部108a、及び上記外周リング移動用部材13
4の一端部134aが固定される。外周リング移動用部
材134は、棒状部材にてなり、金型102を摺動可能
に貫通し、他端部134bは上記外周リング111に連
結される。又、上記外周リング移動用部材134は、少
なくとも1本、好ましくは上記外周リング111の直径
方向における2箇所、さらに好ましくは外周リング11
1の周方向に沿って等間隔にて3本以上設けられる。
尚、本実施形態では上記等間隔にて4本設けている。こ
のようにより多くの外周リング移動用部材134を設け
ることで、外周リング111の全周にわたり均一な移動
量及び移動速度にて上記厚み方向への移動を行うことが
できる。よって、従来に比べて記録容量が多く成形にお
いてより高い精度を要求される上記DVD等用の光ディ
スクについて、該光ディスクの全周にわたり均一な条件
にてスタンパ103からの剥離が行われ上記光ディスク
の成形精度を向上させることができる。
【0013】上述のように、エジェクトロッド固定部材
136の上記待機位置139から動作位置140への移
動に伴うスリーブピン固定部材移動用ロッド138の上
記厚み方向への移動により、スリーブピン固定部材移動
用ロッド138の他端138bが上記隙間147を移動
しスリーブピン固定部材133に当節した時点から上記
スリーブピン固定部材133は、上記厚み方向に沿って
スリーブピン収納位置141からスリーブピン突出位置
142へ移動する。尚、スリーブピン固定部材133が
上記スリーブピン収納位置141に位置するとき、スリ
ーブピン固定部材133は、上記ガイド部材137を保
持するフレーム部材143上に載置され支持されてい
る。尚、本実施形態では、上記スリーブピン収納位置1
41とスリーブピン突出位置142との間の距離は、3
mmである。よって、該スリーブピン収納位置141と
スリーブピン突出位置142との距離、及び上記隙間1
47の寸法を加えたものが上記待機位置139と動作位
置140との間の距離に相当する。このようなスリーブ
ピン固定部材133における上記移動に伴い、スリーブ
ピン108は、スタンパホルダ106に収納された状態
から、スタンパホルダ106より突出した状態へ移動
し、又、外周リング移動用部材134もスリーブピン1
08の移動に同期してその軸方向に沿って移動すること
から、外周リング111が成形位置112から剥離位置
113へ移動する。又、上述のようにエジェクトロッド
固定部材136の移動に伴いエジェクトロッド107も
エジェクトロッド固定部材136と同方向に移動する。
このとき、本実施形態では、スリーブピン固定部材移動
用ロッド138が上記隙間147を移動する間、エジェ
クトロッド107のみが中央穴形成用部材104から突
出し、中央穴形成用部材104にて予め打ち抜かれた中
央穴部分を押し上げ、スリーブピン固定部材移動用ロッ
ド138の他端138bがスリーブピン固定部材133
に当節した時点から、スリーブピン108も中央穴形成
用部材104から突出し始め、以後、スリーブピン固定
部材133がスリーブピン突出位置142に到達するま
で、エジェクトロッド107及びスリーブピン108が
ともに移動する。尚、エジェクトロッド固定部材136
が上記動作位置140に到達したとき、スリーブピン固
定部材133がスリーブピン突出位置142に到達す
る。
【0014】これとは逆に、エジェクトロッド固定部材
136が上記動作位置140から上記待機位置139へ
移動することにより上記スリーブピン固定部材133が
上記スリーブピン突出位置142から上記スリーブピン
収納位置141へ戻り、スリーブピン108は再びスタ
ンパホルダ106に収納され、該スリーブピン108の
移動に同期して外周リング111が剥離位置113から
成形位置112へ移動する。又、エジェクトロッド10
7もスリーブピン108の移動に同期して移動する。ス
リーブピン固定部材133がスリーブピン収納位置14
1へ戻った以降のエジェクトロッド固定部材136の移
動にてエジェクトロッド107のみが移動し、エジェク
トロッド107は再び中央穴形成用部材104に収納さ
れる。
【0015】このように構成される本実施形態の光ディ
スク用成形装置101の動作を以下に説明する。尚、光
ディスク用成形装置101において、金型10、金型1
02、及び外周リング111にて形成される空隙部5へ
スプル6から樹脂材を注入して光ディスクを射出成形す
る動作は、従来の成形装置1における射出成型動作と変
わりないので、ここでの説明は省略する。よって、ここ
では、光ディスク120を成形後、該光ディスクを上記
空隙部5から取り出す動作、つまり金型10,102の
型開き後の動作について説明する。又、当該光ディスク
用成形装置101の動作は、制御装置135にて制御さ
れる。
【0016】上記型開き後、剥離用部材駆動装置132
が動作しエジェクトロッド固定部材136が待機位置1
39から動作位置140へ上昇する。上述のように、待
機位置139と動作位置140との距離は7mmであ
り、本実施形態ではエジェクトロッド固定部材136が
該距離を0.5秒で移動するように制御される。又、移
動開始時には、エジェクトロッド107が光ディスク1
20に与える衝撃を小さくするため、エジェクトロッド
107が移動開始直後の0.2mmを移動するときの移
動速度は、以後の6.8mm分における移動速度に比べ
て低速にて移動を行う。エジェクトロッド固定部材13
6の移動によりエジェクトロッド107が上昇するとと
もに、上記エジェクトロッド固定部材136に一端部1
38aが固定されたスリーブピン固定部材移動用ロッド
138も上昇する。よってスリーブピン固定部材移動用
ロッド138の他端138bがスリーブピン固定部材1
33に当接し、スリーブピン固定部材移動用ロッド13
8は、スリーブピン固定部材133をスリーブピン収納
位置141からスリーブピン突出位置142まで押し上
げる。
【0017】スリーブピン固定部材133の上昇によ
り、スリーブピン固定部材133に一端部108aが固
定されているスリーブピン108もその軸方向、つまり
成形された光ディスク120の厚み方向へ移動し、又、
スリーブピン108と同時に、スリーブピン固定部材1
33に一端部134aが固定された外周リング移動用部
材134もその軸方向、つまり上記厚み方向に移動す
る。上記外周リング移動用部材134の上記移動により
外周リング111は、上記スリーブピン108の上昇に
同期して上昇し、成形位置112から剥離位置113へ
移動する。このようにエジェクトロッド107の上記上
昇により、中央穴形成用部材104にて予め打ち抜かれ
た中央穴部分が押し上げられ、さらに、スリーブピン1
08の上記上昇により、図2に示すように、成形された
光ディスク120の中央部分121は金型102のスタ
ンパ103から剥離されるとともに、光ディスク120
の外周面122が外周リング111の上記突起124に
引っ掛かることから、外周リング111の上記上昇によ
り光ディスク120の外周面122も上昇し光ディスク
120の外周部分123もスタンパ103から剥離され
る。尚、上記「中央部分121」とは、本実施形態の場
合、当該光ディスク120における情報記録領域が半径
58mmまでであるので、中心から半径ほぼ58/2m
mまでの領域が該当する。又、上記「外周部分123」
とは、本実施形態の場合、上記58/2mmから半径6
0mmまでの領域が該当する。よって、光ディスク12
0の全体がスタンパ103から同時もしくはほぼ同時に
剥離され、本実施形態の光ディスク用成形装置101で
は図6に示すような従来生じた反りは発生せず、上記ピ
ット21自体が損傷することはない。したがって、本実
施形態の光ディスク用成形装置101によれば、スタン
パから安定して光ディスク120を剥離することができ
る。特に、上記光ディスク120よりも直径寸法が大き
い光ディスクを成形するような場合に、本実施形態の光
ディスク用成形方法、及び装置は有効である。
【0018】このようにして光ディスク120の剥離を
行った後、光ディスク120は図示していない取り出し
装置にて当該光ディスク用成形装置101の外部へ搬出
される。そして、剥離用部材駆動装置132の動作によ
り、エジェクトロッド固定部材136が動作位置140
から待機位置139へ下降することで、スリーブピン1
08、エジェクトロッド107、及び外周リング111
は元の状態に復帰する。
【0019】尚、上述の実施形態では、光ディスク12
0をスタンパ103から剥離させるとき、スリーブピン
108と、外周リング111とは同時に移動を開始して
光ディスク120に対して上記厚み方向へ同時に力を加
える。
【0020】上述の実施形態では、スリーブピン固定部
材133に外周リング移動用部材134を取り付けてス
リーブピン固定部材133の移動に伴い外周リング11
1の昇降を行ったが、これに限定されるものではない。
例えば図3に示す光ディスク用成形装置163のよう
に、外周リング111の昇降用の外周リング駆動装置1
61を設け、制御装置162による制御にて、従来の上
記反りが発生せず上記ピットに損傷を与えずスタンパ1
03から安定して光ディスク120を剥離可能なよう
に、スリーブピン108による光ディスク120の中央
部分121の剥離動作に同期して、もしくはほぼ同期し
て外周リング111を上昇させ光ディスク120の外周
部分123の剥離動作を行うようにしてもよい。光ディ
スク用成形装置101では、エジェクトロッド107及
びスリーブピン108と外周リング111とは機械的に
連結されている。一方、光ディスク用成形装置163で
は外周リング駆動装置161にて外周リング111のみ
を移動させることができ、かつその制御は制御装置16
2にて電気的に行うことができる。よって、エジェクト
ロッド107及びスリーブピン108の移動と外周リン
グ111の移動とを微妙に異ならせるような場合、光デ
ィスク用成形装置101の場合に比べて、光ディスク用
成形装置163の方がより容易に上記微妙な移動の制御
を行うことができる。
【0021】又、上述のように、スリーブピン108及
び外周リング111が上記剥離位置113に移動し光デ
ィスク120がスタンパ103から剥離された後、該光
ディスク120は上記取り出し機にて金型内から搬出さ
れるが、このとき例えば、上記剥離位置113に配置さ
れる外周リング111とスタンパ103とによって形成
される隙間に当該光ディスク120の周縁部分が挟まる
可能性があるときには、上記光ディスク用成形装置16
3の構成を採ることで、外周リング111とスタンパ1
03との上記隙間寸法が光ディスク120の厚み寸法未
満となるように外周リング111を移動させたり、ある
いは、上記取り出し機による上記光ディスク120の搬
出動作前に、外周リング111のみを上記成形位置11
2に戻す、等の動作を容易に行うことが可能となる。
尚、上記隙間寸法が光ディスク120の厚み寸法未満と
なるように外周リング111を移動させる場合であって
も、スリーブピン108は、上記取り出し機による搬出
動作との関係上、上記スリーブピン突出位置142まで
の移動が必要である。
【0022】
【発明の効果】以上詳述したように本発明の第1態様の
光ディスク用成形装置、及び第2態様の光ディスク用成
形方法によれば、外周リング移動機構を備え外周リング
を、成形された光ディスクの厚み方向に移動させ、光デ
ィスクの中央部分と外周部分とを同時もしくはほぼ同時
に剥離させるようにしたことから、剥離時に従来発生し
たような光ディスクの反りは発生せず、光ディスクのピ
ット自体が損傷することはない。したがって、スタンパ
から安定して光ディスクを剥離することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施形態の光ディスク用成形装置に
おける主たる部分の断面図である。
【図2】 図1に示すエジェクトロッド、スリーブピ
ン、及び外周リングが上昇したときの状態を示す断面図
である。
【図3】 図1に示す光ディスク用成形装置の変形例に
おける主たる部分の断面図である。
【図4】 図2に示すI部分の拡大図である。
【図5】 従来の光ディスク用成形装置の断面図であ
る。
【図6】 図5に示す成形装置において光ディスクの剥
離動作を実行している状態を示す図である。
【符号の説明】
101…光ディスク用成形装置、102…金型、103
…スタンパ、107…エジェクトロッド、108…スリ
ーブピン、110…剥離用部材、111…外周リング、
131…外周リング移動機構、132…剥離用部材駆動
装置、133…スリーブピン固定部材、134…外周リ
ング移動用部材、136…エジェクトロッド固定部材、
161…外周リング駆動装置、163…光ディスク用成
形装置。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大久保 直幸 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 Fターム(参考) 4F202 AG19 AH79 AM35 CA11 CB01 CK06 CK84 CM03 CM06 CM11 CN05

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光ディスクに情報を記録するスタンパ
    (103)を有し光ディスクを成形する金型(102)
    と、上記金型にて成形された上記光ディスクの中央部分
    に対応して設けられ上記光ディスクの成形後かつ上記金
    型の型開き後上記光ディスクの厚み方向に沿って上記金
    型内を移動して上記光ディスクの上記中央部分を押圧し
    上記金型から上記光ディスクを剥離させる剥離用部材
    (110)とを備えた光ディスク用成形装置であって、 上記スタンパの外周部分を上記金型とで挟持しかつ上記
    光ディスクの外周面を形成する部材である外周形成部材
    (111)と、 上記剥離用部材による上記光ディスクの剥離動作のため
    上記光ディスクの厚み方向への移動に連動して上記外周
    形成部材を上記剥離用部材と同方向に移動させ上記光デ
    ィスクの外周部分における上記金型からの剥離を支援す
    る外周形成部材移動機構(131)と、を備えたことを
    特徴とする光ディスク用成形装置。
  2. 【請求項2】 上記外周形成部材移動機構は、上記剥離
    用部材と上記外周形成部材とを同期して上記厚み方向へ
    移動させる、請求項1記載の光ディスク用成形装置。
  3. 【請求項3】 上記外周形成部材移動機構は、上記剥離
    用部材及び上記外周形成部材の一方を他方に先行して上
    記厚み方向へ移動させる、請求項1記載の光ディスク用
    成形装置。
  4. 【請求項4】 上記外周形成部材移動機構は、上記剥離
    用部材に連結された第1部材(133,136)と、一
    端が上記第1部材に連結され他端が上記外周形成部材に
    連結された第2部材(134)とを有する、請求項1な
    いし3のいずれかに記載の光ディスク用成形装置。
  5. 【請求項5】 上記剥離用部材は、上記光ディスクの中
    心軸上で上記厚み方向に延在する棒状のエジェクトロッ
    ド(107)と、該エジェクトロッドと同心円状に配置
    される円筒状であり上記厚み方向に延在するスリーブピ
    ン(108)とを有し、上記第1部材は、上記エジェク
    トロッドの一端部が固定されるエジェクトロッド固定部
    材(136)と、上記光ディスクの直径方向に延在する
    板状部材であって上記スリーブピンの一端部が固定され
    るスリーブピン固定部材(133)とを有し、上記第2
    部材は、上記光ディスクの厚み方向に沿って上記スリー
    ブピン固定部材に立設された外周形成部材移動用部材
    (134)である、請求項4記載の光ディスク用成形装
    置。
  6. 【請求項6】 上記外周形成部材移動機構は、上記剥離
    用部材を移動させる剥離用部材駆動装置(132)とは
    別個に設けられ上記剥離用部材と同方向へ上記外周形成
    部材を移動させる外周形成部材用駆動装置(161)
    と、上記剥離用部材駆動装置及び上記外周形成部材用駆
    動装置に接続され上記剥離用部材駆動装置及び上記外周
    形成部材用駆動装置を連動させて動作制御を行う制御装
    置(162)とを有する、請求項1記載の光ディスク用
    成形装置。
  7. 【請求項7】 上記制御装置は、上記剥離用部材駆動装
    置の動作に同期して上記外周形成部材用駆動装置の動作
    制御を行う、請求項6記載の光ディスク用成形装置。
  8. 【請求項8】 上記制御装置は、上記剥離用部材駆動装
    置及び上記外周形成部材用駆動装置の一方を他方に先行
    して動作させる、請求項6記載の光ディスク用成形装
    置。
  9. 【請求項9】 光ディスク成形後に金型から上記光ディ
    スクを剥離させるとき、上記光ディスクの中央部分を当
    該光ディスクの厚み方向に沿って上記金型から剥離させ
    るとともに、上記光ディスクの外周部分を当該光ディス
    クの厚み方向に沿って上記金型から剥離させることを特
    徴とする光ディスク用成形方法。
  10. 【請求項10】 上記光ディスクの上記外周部分の剥離
    動作は、上記光ディスクの上記中央部分の剥離動作に同
    期して行われる、請求項9記載の光ディスク用成形方
    法。
  11. 【請求項11】 上記光ディスクの上記外周部分におけ
    る剥離動作、及び上記光ディスクの上記中央部分におけ
    る剥離動作の一方が他方に先行して行われる、請求項9
    記載の光ディスク用成形方法。
JP18054398A 1998-06-26 1998-06-26 光ディスク用成形装置及び成形方法 Pending JP2000006170A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP18054398A JP2000006170A (ja) 1998-06-26 1998-06-26 光ディスク用成形装置及び成形方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP18054398A JP2000006170A (ja) 1998-06-26 1998-06-26 光ディスク用成形装置及び成形方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000006170A true JP2000006170A (ja) 2000-01-11

Family

ID=16085123

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP18054398A Pending JP2000006170A (ja) 1998-06-26 1998-06-26 光ディスク用成形装置及び成形方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000006170A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7052269B2 (en) * 2004-03-18 2006-05-30 Kabushiki Kaisha Meiki Seisakusho Die assembly for molding optical disc substrates

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7052269B2 (en) * 2004-03-18 2006-05-30 Kabushiki Kaisha Meiki Seisakusho Die assembly for molding optical disc substrates

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0178901B1 (en) Methods of forming articles by injection moulding
JPH0295819A (ja) 光ディスク基板の射出成形用金型
JPH10154359A (ja) 薄肉部品の成形方法およびその装置
JP2000006170A (ja) 光ディスク用成形装置及び成形方法
JPH09123229A (ja) 円盤状記録媒体基板の成形用金型装置及びこの成形用金型装置を用いた円盤状記録媒体基板の成形方法
JP4185139B2 (ja) 光ディスクスピンコーティング用のキャップの脱着装置、それを備える光ディスクスピンコーティング用の装置及びそれを利用した光ディスクの製造方法
US20080182018A1 (en) Method for manufacturing disk, and optical disk
JP3473149B2 (ja) 樹脂製ディスク基板の製造方法
JP2000163844A (ja) ディスク再生装置
JPH09314563A (ja) 円盤状記録媒体基板の成形用金型装置
US7350218B2 (en) Optical-disk drive and optical-disk ejection control method
JP2007122767A (ja) 光ディスク装置及び対物レンズの退避移動方法
JP3893649B2 (ja) 記録媒体用ディスク成形装置
KR100427175B1 (ko) 차량용 씨디플레이어의 구동장치
JPH05151686A (ja) デイスク両面再生装置
JPH10296795A (ja) 光ディスク基板の射出成形方法及び射出成形装置
JP2003296991A (ja) ディスククランプ機構
JPH0548256Y2 (ja)
JPH07156218A (ja) 光ディスク基板の成形金型及び成形方法
JPH09198722A (ja) 光記録媒体の基板製造方法および光記録媒体
JP4462109B2 (ja) ディスクドライブ装置
JP2004030830A (ja) ディスク基板
JP2005332516A (ja) ディスクの製造装置および製造方法
JPH01159222A (ja) 光ディスク等用成型装置
JP2003326575A (ja) 射出成形装置及び射出成形方法