JP2000004480A - バイブレータ機能付き携帯機とその受信方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 バイブレータの振動パターンに特徴を持た
せ、利用者が好みの振動パターを作成することができる
ことを課題とする。 【解決手段】 着信時にバイブレータを振動して報知す
るバイブレータ機能付き携帯機において、無線回線より
アンテナを介してデータを受信する無線装置と、プログ
ラム制御により動作するデータ処理装置と、バイブレー
タ駆動手段を有するバイブレータと、情報を記憶する記
憶装置とから構成され、前記記憶装置は、初期設定時と
一定時間のバイブレータＯＮ／ＯＦＦタイミングと、そ
の記憶したバイブレータＯＮ／ＯＦＦタイミングをどの
相手先電話番号で着信した時に動作させるかを判断する
為の電話番号を記憶しているバイブレータ記憶部と、発
信者の名前と当該発信者の電話番号等を記憶しているメ
モリダイヤル記憶部と、前記バイブレータＯＮ／ＯＦＦ
タイミングを一時的に保存する作業用記憶部と、を具備
することを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、携帯電話機に好適
なメモリ指定バイブレータ装置及び該バイブレータ装置
を搭載したバイブレータ機能付き携帯機及び受信方法に
関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、携帯電話システムの場合、バイブ
レータにおいて着信を通知する時は、一定周期のバイブ
レータをＯＮ／ＯＦＦするタイミングでしか通知できな
かった。この従来のバイブレータによる着信通知機能を
向上した従来例１として、特開平１０−２３４８９号公
報に記載されている。

【０００３】この従来例１に記載された無線呼出受信機
において、着信を報知する着信動作を特定の種類の着信
動作を行わせ、発光する発光部、振動する振動部、音を
出力する鳴音部のいずれかを備えた報知部を備えてい
る。この報知部は、着信動作選択データを備え、受信部
で受信した信号によって、自己受信と判断し、受信信号
からメッセージデータ、着信動作選択データを読み取
り、動作選択テーブルと照合して、いずれの着信動作か
を選択し、発光部と振動部と鳴音部とのいずれかと各部
の動作モードとを選択する。例えば、振動部の動作モー
ドの場合、振動設定テーブルに、「振動度」、「振動パ
ターン」、「時間」の３種のパラメータによって着信動
作を規定している。

【０００４】また、従来例２として、特開平１０−５６
４９６号公報に、バイブレータの振動方法を変える「無
線端末」について記載されている。この従来例１として
は、図４を参照して、アンテナ２１から発信者番号デー
タを受信する無線受信部２２と、あらかじめ電話番号を
登録する登録番号メモリ２５と、前記発信者番号データ
と登録番号メモリに登録された電話番号とを照合する照
合手段２６と、この照合手段の照合結果により前記発信
者番号データが第１のランクとして登録された番号に一
致した場合は第１の無鳴動着信を発生し、第２のランク
として登録された番号に一致した場合は第２の無鳴動着
信を発生し、第１のランクおよび第２のランクとして登
録された番号に一致しない場合には無鳴動着信を不動作
とする制御手段２３を備えたことを特徴としている。ま
た、一時記憶手段２４はあんてな２１から無線受信部２
２へ受信した受信番号データ（電話番号）を一時的に記
憶し、操作部３４により登録番号を入力したり発呼する
際の電話番号の入力し、表示部３３で登録したときの電
話番号等を表示し、バイブレータ駆動回路２７は照合手
段２６の照合結果により駆動用モータ２８を駆動、動作
し、スピーカ駆動回路２９によりリンが音等を発生す
る。また、モード設定メモリ３１はモータ２８の回転数
や連続動作、断続動作等の内容を設定し、タイマ３２は
照合手段２６の照合結果により番号が一致しない場合に
一定時間経過後に回線を開放するために計時するもので
ある。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来例１
では、着信動作時の振動動作モードにおいて、ある決ま
った設定パターンに従って振動するものであり、従来例
２においては、連続振動か、断続振動かと、高速振動か
低速振動かを選択して着信動作を行うだけであり、この
従来技術には、着信情報によってバイブレータの振動を
切り替えたとしても、衣服の中等では識別するのに難し
いという問題点がある。

【０００６】本発明は、この問題点を解決する為、利用
者がバイブレータの振動している時間と停止している時
間を変化させることで、バイブレータの振動パターンに
特徴を持たせ、メモリ指定バイブレータのＯＮ／ＯＦＦ
機能を提供するものである。また、ある一定時間内にお
いて、利用者がバイブレータの振動時間と停止時間を調
整することで、設定されているメモリダイヤル固有の振
動パターンを作成することができ、作成した振動パター
ンに従って着信者の区別ができる携帯電話を提供するも
のである。

【０００７】

【課題を解決するための手段】本発明は、着信時にバイ
ブレータを振動して報知するバイブレータ機能付き携帯
機において、無線回線よりアンテナを介してデータを受
信する無線装置と、プログラム制御により動作するデー
タ処理装置と、キー入力装置と、バイブレータ駆動手段
を有するバイブレータと、表示用出力装置と、情報を記
憶する記憶装置とから構成され、前記記憶装置は、初期
設定時のバイブレータＯＮ／ＯＦＦタイミングと、一定
時間のバイブレータＯＮ／ＯＦＦタイミングと、その記
憶したバイブレータＯＮ／ＯＦＦタイミングをどの相手
先電話番号で着信した時に動作させるかを判断する為の
電話番号を記憶しているバイブレータ記憶部と、発信者
の名前と当該発信者の電話番号等を記憶しているメモリ
ダイヤル記憶部と、前記バイブレータＯＮ／ＯＦＦタイ
ミングを一時的に保存する作業用記憶部と、を具備する
ことを特徴とする。

【０００８】また、本発明は、着信時にバイブレータを
振動して報知するバイブレータ機能付き受信方法におい
て、キー入力部の入力操作によりバイブレータＯＮ／Ｏ
ＦＦタイミングを設定するため、記憶装置内のバイブレ
ータ記憶部にまだバイブレータＯＮ／ＯＦＦタイミング
設定データを記憶する領域が有るか確認し、記憶する領
域が有る場合前記キー入力部より前記バイブレータＯＮ
／ＯＦＦタイミングを設定し、設定された前記バイブレ
ータＯＮ／ＯＦＦタイミングは作業用記憶部に一時保存
され、前記バイブレータＯＮ／ＯＦＦタイミングの設定
後、電話番号に従って着信を識別するため、メモリダイ
ヤル記憶部に設定されているメモリダイヤル登録Ｎｏ．
を前記キー入力部より入力し、前記入力されたメモリダ
イヤル登録Ｎｏ．に電話番号等が登録されているかメモ
リダイヤル記憶部を検索し、検索した結果、前記キー入
力部より入力されたメモリダイヤル登録Ｎｏ．に電話番
号が登録されている場合、メモリダイヤル登録Ｎｏ．に
該当する電話番号と、バイブレータのＯＮ／ＯＦＦタイ
ミングデータを作業用記憶部に設定することを特徴とす
る。

【０００９】

【発明の実施の形態】（本実施形態の構成）図１を参照
すると、本実施形態は、基地局とデータの送受信を行う
無線回線１と、無線回線１にてデータを送受信するアン
テナ２と、データの送受信を行う無線装置３と、キー入
力装置４と、プログラム制御により動作するデータ処理
装置５と、バイブレータ駆動手段を有するバイブレータ
６と、ＬＣＤやＬＥＤ等の出力装置７と、情報を記憶す
る記憶装置８とから構成されている。

【００１０】この記憶装置８は、バイブレータ記憶部８
２と、メモリダイヤル記憶部８１と、作業用記憶部８３
の各記憶領域を備えている。バイブレータ記憶部８２
は、初期設定時のバイブレータＯＮ／ＯＦＦタイミング
と、一定時間のバイブレータＯＮ／ＯＦＦタイミング
と、その記憶したバイブレータＯＮ／ＯＦＦタイミング
をどの相手先電話番号で着信した時に動作させるか、判
断する為の電話番号を記憶している。特に、利用者がこ
のバイブレータＯＮ／ＯＦＦタイミングを設定でき、利
用者の認識感覚に応じて、そのタイミングを設定でき
る。

【００１１】また、メモリダイヤル記憶部８１は、発信
呼者の名前や、発信者の電話番号等を記憶している。作
業用記憶部８３は、バイブレータのＯＮ／ＯＦＦタイミ
ングを一時的に保存する領域である。

【００１２】データ処理装置５は、無線装置３からの受
信したデータを解析する機能と、メモリダイヤル記憶部
８１に記憶されている電話番号と発信者の電話番号を比
較する機能を備える。データを解析する機能は、基地局
から無線回線１、アンテナ２を介して、無線装置３にて
受信したデータが自分のデータなのか判断を行い、受信
したデータの内容を解析する。メモリダイヤル記憶部８
１に記憶されている電話番号と発信者の電話番号を比較
する機能は、解析した受信データから着信であった場
合、相手先の電話番号から、メモリダイヤル記憶部８１
に登録されている電話番号と一致するか否か調べる。

【００１３】（本実施形態の動作）次に、図１及び図
２、図３を参照して、本実施形態の動作について詳細に
説明する。

【００１４】まず、電話番号とバイブレータのＯＮ／Ｏ
ＦＦタイミングデータとを設定する動作について説明す
る。

【００１５】キー入力部４の入力操作によりバイブレー
タＯＮ／ＯＦＦタイミングを設定する。記憶装置８内の
バイブレータ記憶部８２に、まだバイブレータＯＮ／Ｏ
ＦＦタイミング設定データを記憶する領域が有るか確認
する。記憶する領域が無い場合、ＬＣＤに領域が無いこ
とを表示する（図２のステップＡ１及びＡ２）。

【００１６】記憶する領域が有る場合、キー入力部４よ
りバイブレータのＯＮ／ＯＦＦタイミングを設定する。
設定されたタイミングは、作業用記憶部８３に一時保存
される（図２のステップＡ３）。バイブレータＯＮ／Ｏ
ＦＦタイミングの設定後、電話番号に従って着信を識別
するため、メモリダイヤル記憶部８１に設定されている
メモリダイヤル登録Ｎｏ．をキー入力部４より入力す
る。入力されたメモリダイヤル登録Ｎｏ．に電話番号等
が登録されているかメモリダイヤル記憶部８１を検索す
る（図２のステップＡ４及びＡ５）。検索した結果、キ
ー入力部４より入力されたメモリダイヤル登録Ｎｏ．に
電話番号が登録されていない場合、キー入力部４よりメ
モリダイヤル登録Ｎｏ．を再入力するようにＬＣＤ等の
出力処理部７に表示し、メモリダイヤル登録Ｎｏ．入力
待ち状態にする（図２のステップＡ６及びＡ７）。

【００１７】入力されたメモリダイヤル登録Ｎｏ．に電
話番号が登録されている場合、メモリダイヤル登録Ｎ
ｏ．に該当する電話番号と、バイブレータのＯＮ／ＯＦ
Ｆタイミングデータをバイブレータ記憶部８２に設定す
る（図２のステップＡ８）。

【００１８】次に、電話番号とバイブレータのＯＮ／Ｏ
ＦＦタイミングデータとが設定された後の実際の使用動
作について説明する。

【００１９】基地局より送られてくる着信のデータは、
無線回線１を介して、アンテナ２にて受信する。受信し
たデータは、無線装置３を介して、データ処理装置５に
てデ―タ解析を行う（図３のステップＢ１）。解析した
結果、受信したデータが着信でなかった場合、処理を終
わる。受信したデータが着信であった場合、発信者の電
話番号が基地局より送られてきているか判断する（図３
のステップＢ２及びＢ３）。相手先の電話番号が基地局
より送られてきてなかった場合、ＬＣＤに着信中である
ことを表示し、ＬＥＤを点滅させる。バイブレータ６
は、初期値のバイブレータＯＮ／ＯＦＦタイミングで、
バイブレータをＯＮ／ＯＦＦする（図３のステップＢ４
〜Ｂ６）。発信者の電話番号が基地局より送られてきて
いる場合、送られてきた電話番号をバイブレータ記憶部
８２に記憶されている電話番号と比較する（図３のステ
ップＢ７）。

【００２０】比較した結果、一致する電話番号がなかっ
た場合、ＬＣＤに着信中である事を表示し、ＬＥＤを点
滅させる（図３のステップＢ４〜Ｂ５）。バイブレータ
６は、初期値のバイブレータＯＮ／ＯＦＦタイミング
で、バイブレータをＯＮ／ＯＦＦする（図３のステップ
Ｂ６）。

【００２１】一致する電話番号が有った場合、一致した
電話番号と一緒にバイブレータ記憶部８１に記憶されて
いるバイブレータＯＮ／ＯＦＦタイミングをデータ処理
装置５に読み出し、そのＯＮ／ＯＦＦタイミングでバイ
ブレータ６をＯＮ／ＯＦＦする（図３のステップＢ
８）。

【００２２】また、本発明は、上記登録設定手段によ
り、携帯電話に記憶している電話番号毎に、ユーザー自
身がバイブレータのＯＮ／ＯＦＦタイミングを設定で
き、また、着信を受信した場合、ユーザ自身が設定した
バイブレータＯＮ／ＯＦＦ機能で、発信者を識別できる
という効果を奏し得る。

【００２３】なお、本発明は、上記実施形態で説明した
携帯電話のみならず、ＰＨＳ等の無線を利用した通信装
置に利用できる。また、有線電話のコードレス子機にも
使用できる。さらに、ページャ等の受信専用の携帯電話
にも適用できる。

【００２４】

【発明の効果】本発明によれば、バイブレータにて着信
が有ったことをユーザーに伝える場合、バイブレータの
動作によって、誰から着信を受けているのか判断できる
ことにある。この結果、会議中などに着信音が鳴動出来
ない状況下においても、相手を特定して電話を受けなく
てはならない場合がある為、他の連絡と区別することが
できる。

【００２５】また、本発明により、バイブレータの振動
パターンに特徴を持たせ、メモリ指定バイブレータのＯ
Ｎ／ＯＦＦ機能と、ある一定時間内において、利用者が
好みの振動パターを作成することができ、作成した振動
パターンに従って着信者の区別ができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の実施形態によるブロック構成図であ
る。

【図２】本発明の実施形態による登録設定のフローチャ
ートである。

【図３】本発明の実施形態による動作フローチャートで
ある。

【図４】従来例の無線端末のブロック構成図である。

【符号の説明】

１ 無線回線 ２ アンテナ部 ３ 無線装置 ４ キー入力部 ５ データ処理装置 ６ バイブレータ ７ 出力処理 ８ 記憶装置部 ８１ メモリダイヤル記憶部 ８２ バイブレータ記憶部 ８３ 作業記憶部

Claims (4)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 着信時にバイブレータを振動して報知す
   るバイブレータ機能付き携帯機において、 無線回線よりアンテナを介してデータを受信する無線装
   置と、プログラム制御により動作するデータ処理装置
   と、キー入力装置と、バイブレータ駆動手段を有するバ
   イブレータと、表示用出力装置と、情報を記憶する記憶
   装置とから構成され、 前記記憶装置は、初期設定時のバイブレータＯＮ／ＯＦ
   Ｆタイミングと、一定時間のバイブレータＯＮ／ＯＦＦ
   タイミングと、その記憶したバイブレータＯＮ／ＯＦＦ
   タイミングをどの相手先電話番号で着信した時に動作さ
   せるかを判断する為の電話番号を記憶しているバイブレ
   ータ記憶部と、 発信者の名前と当該発信者の電話番号等を記憶している
   メモリダイヤル記憶部と、 前記バイブレータＯＮ／ＯＦＦタイミングを一時的に保
   存する作業用記憶部と、を具備することを特徴とするバ
   イブレータ機能付き携帯機。
2. 【請求項２】 請求項１に記載のバイブレータ機能付き
   携帯機において、前記作業用記憶部は、発信者の電話番
   号を検出したときに前記バイブレータ記憶部から読み出
   された前記バイブレータＯＮ／ＯＦＦタイミングを一時
   的に保存することを特徴とするバイブレータ機能付き携
   帯機。
3. 【請求項３】 着信時にバイブレータを振動して報知す
   るバイブレータ機能付き受信方法において、キー入力部
   の入力操作によりバイブレータＯＮ／ＯＦＦタイミング
   を設定するため、記憶装置内のバイブレータ記憶部にま
   だバイブレータＯＮ／ＯＦＦタイミング設定データを記
   憶する領域が有るか確認し、 記憶する領域が有る場合前記キー入力部より前記バイブ
   レータＯＮ／ＯＦＦタイミングを設定し、 設定された前記バイブレータＯＮ／ＯＦＦタイミングは
   作業用記憶部に一時保存され、 前記バイブレータＯＮ／ＯＦＦタイミングの設定後、電
   話番号に従って着信を識別するため、メモリダイヤル記
   憶部に設定されているメモリダイヤル登録Ｎｏ．を前記
   キー入力部より入力し、 前記入力されたメモリダイヤル登録Ｎｏ．に電話番号等
   が登録されているかメモリダイヤル記憶部を検索し、 検索した結果、前記キー入力部より入力されたメモリダ
   イヤル登録Ｎｏ．に電話番号が登録されている場合、メ
   モリダイヤル登録Ｎｏ．に該当する電話番号と、バイブ
   レータのＯＮ／ＯＦＦタイミングデータを作業用記憶部
   に設定することを特徴とするバイブレータ機能付き受信
   方法。
4. 【請求項４】 請求項３に記載のバイブレータ機能付き
   受信方法において、前記電話番号がメモリダイヤル記憶
   部に登録されていない場合、前記キー入力部よりメモリ
   ダイヤル登録Ｎｏ．を再入力するように、表示出力部に
   表示し、メモリダイヤル登録Ｎｏ．の入力待ち状態にす
   ることを特徴とするバイブレータ機能付き受信方法。