JP2000003951A - 搬送装置 - Google Patents

搬送装置

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JP2000003951A
JP2000003951A JP18565098A JP18565098A JP2000003951A JP 2000003951 A JP2000003951 A JP 2000003951A JP 18565098 A JP18565098 A JP 18565098A JP 18565098 A JP18565098 A JP 18565098A JP 2000003951 A JP2000003951 A JP 2000003951A
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holding pin
holding
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arm
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JP18565098A
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Kazuhiro Tawara
一弘 田原
Yoshihide Sakamoto
儀秀 坂本
Takanobu Saito
隆信 斉藤
Takashi Tozawa
孝 戸澤
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Tokyo Electron Ltd
Original Assignee
Tokyo Electron Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 被処理体の裏面状態や支持部材の摩擦力が変
化しても被処理体を確実に保持できる搬送装置を提供す
る。 【解決手段】 処理装置100のトランスファチャンバ
102内には,搬送アーム116が配置される。搬送ア
ーム116は,フォーク部116aaを有する上部アー
ム116aと,中部アーム116bと,下部アーム11
6cから構成される。フォーク部116aaの載置面に
は,保持ピン124が設けられる。保持ピン124は,
略円錐状で,側面にテーパ面124aが形成される。ウ
ェハWは,テーパ面124aがウェハWの外縁部に係止
することにより保持される。保持ピン124の最頂部に
は,平面部124bが形成され,保持ピン124の最頂
部がウェハWの上面よりも下方に配される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は,搬送装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】最近,半導体装置の製造工程において
は,スループットの向上や半導体装置の汚染防止などの
観点から,真空搬送室などのトランスファチャンバを中
心として,その周囲にエッチング装置やCVD装置や冷
却装置などの各種プロセスチャンバや,カセットチャン
バを接続した,いわゆるクラスタ装置化されたマルチチ
ャンバ方式の処理装置が使用されている。この処理装置
は,トランスファチャンバ内に配置された搬送装置,例
えば図8に示すアルミニウム製の搬送アーム10の作動
により,カセットチャンバ内のカセットに収容された被
処理体,例えば半導体ウェハ(以下,「ウェハ」と称す
る。)Wを,トランスファチャンバ内を介して各プロセ
スチャンバ内に搬送して,そのウェハWに所定の処理を
施した後,再びカセットに回収するように構成されてい
る。
【0003】また,同図に示すように,搬送アーム10
の載置面には,ウェハWの裏面に接してウェハWを保持
(支持)するための保持ピン12が形成されている。こ
の保持ピン12は,所定の摩擦係数を有する材料,例え
ばパーフルオロエラストマから成り,略円柱状の形状を
有している。そして,搬送アーム10の載置面上にウェ
ハWを載置すると,そのウェハWは,ウェハWの裏面と
保持ピン12の上面との間に生じる摩擦力によって保持
される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら,ウェハ
Wの保持状態は,ウェハWの裏面と保持ピン12との間
で生じる摩擦力に依存しているため,処理時に生じた反
応生成物などの異物が保持ピン12に付着すると上記摩
擦力が低下し,ウェハWが搬送アーム10上でずれた
り,あるいは搬送アーム10上から落下することもあ
る。従って,保持ピン12の所定の摩擦力を維持するた
めには,保持ピン12の洗浄や交換などのメンテナンス
を頻繁に行わなければならず,スループットが低下する
原因となる。また,上記メンテナンスサイクルを延長す
るために,例えば保持ピン12のウェハWとの接触面の
面積を広げて上記摩擦力を増加させると,逆に過剰な摩
擦力が生じてウェハWの受け渡しに影響が及ぶ。
【0005】また,ウェハWの裏面の状態は,ウェハW
の種類や仕様などに応じて異なるため,所定の摩擦力を
生じさせるためには,それら各ウェハWのそれぞれに対
応する保持ピン12を搬送アーム10に採用しなければ
ならない。その結果,一の搬送装置で異なるウェハWを
搬送する場合には,保持ピン12をウェハWに応じてそ
の都度交換しなければならず,スループットが低下す
る。さらに,その場合には,複数の保持ピン12を用意
しなければならず,ランニングコストを増加させる原因
となる。
【0006】本発明は,従来の技術が有する上記のよう
な問題点に鑑みてなされたものであり,保持ピンに異物
が付着したり,あるいは被処理体の裏面の状態がその種
類に応じて異なっても,被処理体を常時均一に保持する
ことができると共に,保持ピンのメンテナンスサイクル
を大幅に延長することが可能な,新規かつ改良された搬
送装置を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に,本発明によれば,請求項1に記載の発明のように,
搬送面に被処理体を支持して搬送する搬送装置であっ
て,搬送面には,被処理体の外縁部に係止して被処理体
を支持する支持部材が形成され,被処理体の上面は,支
持部材の最上部よりも上方に保持されることを特徴とす
る搬送装置が提供される。
【0008】かかる構成によれば,支持部材によって被
処理体の外縁部に係止することにより被処理体を搬送面
上に保持するため,被処理体の裏面の状態が異なる被処
理体を保持する場合でも,常時確実に保持することがで
きる。その結果,被処理体の裏面状態が異なる被処理体
を一の搬送装置で搬送する場合でも,各被処理体ごとに
支持部材を交換する必要がなくなるため,スループット
を向上させることができる。さらに,支持部材の汎用性
を高めることができるため,搬送装置の生産コストを低
下させることができる。また,処理後の被処理体を搬送
すると,支持部材に処理時に生じた反応生成物などの異
物が付着して摩擦力が低下するが,本発明では上述の如
く被処理体の外縁部に係止して被処理体を保持するた
め,支持部材の摩擦力が低下しても,被処理体を所望の
状態で保持することができる。また,被処理体の上面
は,支持部材の最上部よりも上方に保持されるので,支
持部材の摩耗により生じたパーティクルが被処理体の処
理面に付着し難くなり,歩留りを向上させることができ
る。
【0009】また,支持部材を,例えば請求項2に記載
の発明のように,テーパ面を側面として有する保持ピン
とし,該テーパ面において被処理体の外縁部に係止して
被処理体を支持すれば,被処理体が所定位置からずれて
載置面上に載置された場合でも,許容範囲内であれば被
処理体を保持することができる。すなわち,載置面上で
被処理体を載置することができる領域を広げることがで
きるため,搬送効率を向上させることができる。また,
被処理体を囲うように保持ピンが載置面に配されるた
め,搬送中に被処理体がずれることがなく,被処理体が
搬送面から落下するなどの事故で,搬送装置が停止する
ことを防止できる。さらに,被処理体の外縁部をテーパ
面で保持するため,被処理体の外径が異なる場合でも,
所定範囲内であれば保持ピンの取り付け位置を変更する
ことなく各種被処理体を搬送することができる。
【0010】さらに,支持部材を,例えば請求項3に記
載の発明のように,回転自在に構成すれば,テーパ面が
被処理体との摩擦により消耗した場合でも,支持部材を
回転させることのみで,所望の状態のテーパ面を確保す
ることができる。その結果,支持部材の着脱回数が減少
して,メンテナンスに要する時間を短縮できるため,ス
ループットを向上させることができる。さらに,支持部
材の交換サイクルを延長できるため,搬送装置のランニ
ングコストを下げることができる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下に,添付図面を参照しなが
ら,本発明にかかる搬送装置をクラスタ装置化されたマ
ルチチャンバ方式の処理装置に適用した実施の形態につ
いて詳細に説明する。
【0012】(1)処理装置の全体構成 まず,図1を参照しながら,本実施の形態を適用可能な
処理装置100の全体構成について説明する。処理装置
100は,ウェハWに対して所定の処理を連続的に施す
ための装置の集合体で,トランスファチャンバ102を
中心として,そのトランスファチャンバ102の周囲
に,例えばエッチング装置のプロセスチャンバ104
と,CVD(成膜)装置のプロセスチャンバ106,1
08と,冷却装置のプロセスチャンバ(冷却室)110
と,カセットチャンバ112,114が配置されてい
る。
【0013】また,トランスファチャンバ102とプロ
セスチャンバ104は,ゲートバルブG1を介して連通
し,トランスファチャンバ102とプロセスチャンバ1
06は,ゲートバルブG2を介して連通し,トランスフ
ァチャンバ102とプロセスチャンバ108は,ゲート
バルブG3を介して連通し,トランスファチャンバ10
2とプロセスチャンバ110は,ゲートバルブG4を介
して連通している。さらに,トランスファチャンバ10
2とカセットチャンバ112は,ゲートバルブG5を介
して連通し,トランスファチャンバ102とカセットチ
ャンバ114は,ゲートバルブG6を介して連通してい
る。
【0014】また,トランスファチャンバ102には,
ウェハWを搬送する搬送手段,例えば本実施の形態にか
かる搬送アーム116と,ウェハWの位置決めを行う位
置決め装置118が設けられている。また,カセットチ
ャンバ112とカセットチャンバ114には,未処理の
ウェハWを収容し,あるいは処理済みのウェハWを回収
するカセット120が配置されている。さらに,カセッ
ト120は,それぞれに対応するカセットチャンバ11
2のドアバルブD1とカセットチャンバ114のドアバ
ルブD2を介して搬入出される。
【0015】(2)搬送アームの構成 次に,本実施の形態にかかる搬送アーム116の構成に
ついて,詳細に説明する。搬送アーム116は,図1及
び図4に示すように,従来の搬送アームと同様にスカラ
型アームなどの多関節アームから成り,図示の例では,
ウェハWの載置面を有するフォーク部116aaを備え
た上部アーム116aと,上部アーム116aの下方に
配される中部アーム116bと,中部アーム116bの
下方に配され,不図示の駆動機構に接続される下部アー
ム116cが各々接続されている。また,上部アーム1
16aと中部アーム116bと下部アーム116cは,
上記駆動機構の作動により,それぞれ独立して水平方向
に移動可能であると共に,一体として垂直方向にも移動
可能に構成されている。
【0016】また,上部アーム116aと中部アーム1
16bと下部アーム116cは,従来のアルミニウム製
の搬送アームとは異なり,アルミニウムよりも高い剛性
を有する板状部材,例えばセラミックス板から形成され
ている。従って,上部アーム116aと中部アーム11
6bと下部アーム116cの厚みを従来の搬送アームの
厚みよりも相対的に薄くしても,搬送アーム116に要
求される所定の強度を維持することができ,特にフォー
ク部116aaを有する上部アーム116aの厚みを減
少させれば,次のような効果を奏することができる。
【0017】すなわち,図2及び図3に示すカセット1
20を例に挙げて説明すると,カセット120内には,
図示の如く複数のスロット122(122−1〜122
−n)が設けられており,それら各スロット122上に
各々ウェハWが載置されている。そして,カセット12
0から未処理のウェハWを搬出する場合には,通常,図
2に示すように,各スロット122のうち,最下位スロ
ット122−1上のウェハWから順次搬出していき,最
後に最上位スロット122−n上のウェハWを搬送す
る。逆に,所定の処理が施されたウェハWをカセット1
20に回収する場合には,ウェハWを最上位スロット1
22−nからその下方の各スロット122に搬送し,最
後に最下位スロット122−1上にウェハWを搬送す
る。従って,図3に示すように,最下位スロット122
−1上からウェハWを搬出する際,あるいは最下位スロ
ット122−1上にウェハWを搬入する際に,フォーク
部116aaが進入する間隔領域Aが最も狭くなる。
【0018】そこで,上述の如くフォーク部116aa
の厚みを薄くすれば,上記間隔領域Aを相対的に狭める
ことができ,さらに各スロット122間の間隔も狭める
ことができるため,カセット120内により多くのスロ
ット122を形成できる。その結果,所定の規格に基づ
いて作られたカセット120でも,そのカセット120
内にさらに多くのウェハWを収容することができるた
め,長時間の連続処理が可能となると共に,カセット1
20の交換サイクルを延長でき,スループットを向上さ
せることができる。
【0019】(3)保持ピン124の構成 次に,図4及び図5を参照しながら,本実施の形態にか
かる保持ピン124について説明する。保持ピン124
は,上記従来の保持ピンの構成材料であるパーフルオロ
エラストマ,または摩擦係数が低く消耗し難い材料,例
えばポリイミドから形成されている。すなわち,従来の
搬送アームは,ウェハWの裏面と保持ピンとの間に生じ
る摩擦力を利用してウェハWを保持するため,保持ピン
を相対的に高い摩擦係数を有する材料から構成しなけれ
ばならなかった。これに対して,本実施の形態にかかる
保持ピン124は,上記摩擦力を利用するのではなく,
後述のように,ウェハWを保持ピン124のテーパ面1
24aに沿って所定の保持位置にまで案内した後,保持
ピン124のテーパ面124aでウェハWの外縁部に係
止してウェハWを保持するように構成されている。
【0020】従って,本実施の形態にかかる保持ピン1
24は,比較的安価なパーフルオロエラストマや,比較
的高価だが摩擦係数が低い材料のいずれの材料からも形
成することができる。ただし,保持ピン124を摩擦係
数が高い材料で形成した場合には,ウェハWがテーパ面
124aで引っかかって,ウェハWを上記所定の保持位
置にまで案内できなくなり,ウェハWを確実に保持する
ことが困難になる場合がある。そこで,かかる場合に
は,上述の如く保持ピン124をパーフルオロエラスト
マよりも摩擦係数の低い材料から形成すれば,ウェハW
を所定の保持位置に案内することができると共に,ウェ
ハWを確実に保持することができる。
【0021】また,保持ピン124は,図4(a)及び
図4(b)に示すように,ウェハWの輪郭に沿って,上
記載置面の例えば4ヶ所に各々配置されている。また,
保持ピン124は,図4(b)及び図5に示すように,
略円錐状の形状であり,その側面に円錐面,すなわち下
り勾配の傾斜を有するテーパ面124aが形成されてい
る。従って,保持ピン124をフォーク部116aaの
載置面に取り付けた際には,図4(b)に示すように,
対向する保持ピン124のテーパ面124a間にテーパ
領域が形成される。
【0022】かかる構成により,ウェハWをフォーク部
116aaの載置面上に載置すると,そのウェハWは,
保持ピン124のテーパ面124aに沿って所定位置に
案内された後,テーパ面124aがウェハWの外縁部に
係止してウェハWが保持される。その結果,ウェハW
を,ウェハWと保持ピン124との間で生じる摩擦力で
はなく,ウェハWの自重を利用して各保持ピン124間
にはめ込む,いわゆる落とし込みによって保持できるた
め,ウェハWの裏面状態が異なるウェハWを搬送する場
合や,保持ピン124に異物が付着して摩擦力が低下し
た場合でも,ウェハWを確実に保持することができる。
【0023】さらに,保持ピン124の側面は,テーパ
面124aであるため,外径が異なるウェハWを搬送す
る場合でも,所定の許容誤差の範囲内であれば,保持ピ
ン124の配置位置を変えることなく,各種ウェハWを
保持することができる。その結果,保持ピン124の汎
用性を高めることができるため,生産コストを減少させ
ることができる。また,保持ピン124は,摩擦係数の
低い材料から形成されているため,テーパ面124aと
ウェハWの外縁部との間で生じる摩擦力を低下させるこ
とができ,フォーク部116aaの載置面上に載置され
たウェハWを,所定の保持位置に滑らかに案内すること
ができる。
【0024】また,図4(b)及び図5に示すように,
保持ピン124の最頂部には,平面部124bが形成さ
れている。従って,図4(b)に示すように,ウェハW
を保持した際には,保持ピン124の平面部124bが
ウェハWの上面Waよりも下方に配置される。すなわ
ち,図示の例では,平面部124bは,同図中の矢印B
分だけウェハWの上面Waよりも下方に配置される。そ
の結果,保持ピン124のテーパ面124aが摩耗して
パーティクルが生じても,そのパーティクルがウェハW
の被処理面に付着し難くなるため,歩留りを向上させる
ことができる。さらに,ウェハWの保持時には,同図に
示すように,ウェハWとフォーク部116aaとの間に
所定の間隔領域Cが形成されるため,ウェハWが直接フ
ォーク部116aaに接触することがなく,ウェハWが
汚染され難くなる。
【0025】また,図5に示すように,各保持ピン12
4は,フォーク部116aaの載置面上で,保持ピン1
24の円周方向に回転自在に構成されているため,保持
ピン124のテーパ面124aが摩耗した場合でも,保
持ピン124を適宜回転させることのみで所望の状態の
テーパ面124aを確保することができる。その結果,
保持ピン124の着脱回数の減少に伴って,保持ピン1
24のメンテナンス時間を短縮することができ,スルー
プットを向上させることができる。さらに,保持ピン1
24の交換時期を延長することができるため,ランニン
グコストも低下させることができる。
【0026】本実施の形態にかかる搬送装置は,以上の
ように構成されており,保持ピン124のテーパ面12
4aがウェハWの外縁部に係止してそのウェハWを保持
するため,ウェハWと保持ピン124との間の摩擦力が
変化してもウェハWを保持することができる。その結
果,保持ピン124に異物が付着したり,ウェハWの裏
面の状態が異なる場合でも,ウェハWを常時確実に保持
することができる。さらに,保持ピン124の側面がテ
ーパ面124aであるため,ウェハWの外径が許容誤差
内の範囲内で異なる場合であれば,保持ピン124の取
り付け位置を変更しなくても,各種ウェハWを処理する
ことができる。
【0027】(4)本実施の形態に適用可能な他の保持
ピンの構成 次に,搬送装置100に適用できる保持ピン300,4
00について説明する。なお,以下の説明において,上
記保持ピン124と略同一の機能及び構成を有する構成
要素については,同一の符号を付することにより,重複
説明を省略する。また,保持ピン300,400は,上
記保持ピン124と略同一の材料から形成されていると
共に,保持ピン124と同一の位置に配置されている。
さらに,保持ピン300,400は,その最頂部がウェ
ハWの上面よりも上方に突出することがなく,かつウェ
ハWがフォーク部116aaの載置面に接触しないよう
に構成されている。
【0028】(a)保持ピン300の構成 まず,図6を参照しながら,保持ピン300について説
明すると,この保持ピン300のテーパ面124aに
は,保持ピン300の最頂部から底部にかけて複数のス
リップサイン300aが形成されている。このスリップ
サイン300aは,図示の例では,テーパ面124aに
描かれた線から成り,テーパ面124aがウェハWを所
定の状態で保持できなくなる程度に摩耗した際に,その
スリップサイン300aが消える程度の深さに設定され
ている。従って,スリップサイン300aの有無を確認
することのみで,テーパ面124aの状態を把握するこ
とができるため,保持ピン300のメンテナンスを容易
に行うことができる。さらに,保持ピン300は,上記
保持ピン124と同様に,回転可能に構成されているた
め,スリップサイン300aが消えた際には,保持ピン
300を回転させることにより,所望の状態のテーパ面
124aを確保することができると共に,保持ピン30
0を回転させるタイミングも容易に把握することができ
る。なお,保持ピン300の最頂部には,上記保持ピン
124と同様に,平面部124bが形成されている。
【0029】(b)保持ピン400の構成 次に,図7を参照しながら,保持ピン400について説
明すると,この保持ピン400は,図示の例では,略立
方体の一面,すなわちウェハW側面に所定の張り出し部
400aが形成されている。また,張り出し部400a
の先端には,角部400bが形成されていると共に,こ
の角部400bは,張り出し部400aの先端に向かっ
て下り勾配を有している。そして,ウェハWは,角部4
00bがウェハWの外縁部に係止することにより保持さ
れる。従って,保持ピン400によりウェハWを保持す
れば,保持ピン400とウェハWとの当接面積を減少さ
せることができるため,保持ピン400の摩耗によって
生じるパーティクルの発生を抑制することができる。
【0030】以上,本発明の好適な実施の形態につい
て,添付図面を参照しながら説明したが,本発明はかか
る構成に限定されるものではない。特許請求の範囲に記
載された技術的思想の範疇において,当業者であれば,
各種の変更例及び修正例に想到し得るものであり,それ
ら変更例及び修正例についても本発明の技術的範囲に属
するものと了解される。
【0031】例えば,上記実施の形態において,保持ピ
ンをフォーク部の載置面の4ヶ所に取り付けた構成を例
に挙げて説明したが,本発明はかかる構成に限定される
ものではなく,搬送装置の載置面の少なくとも3ヶ所に
保持ピンが設けられていれば,本発明を実施することが
できる。なお,3個の保持ピンを上記載置面上に設ける
場合には,120゜間隔で配置することが好ましい。
【0032】また,上記実施の形態において,テーパ面
を有する略円錐状の保持ピンを例に挙げて説明したが,
本発明はかかる構成に限定されるものではなく,そのテ
ーパ面を多面体構造にした場合,例えばテーパ面に,テ
ーパ面の上方から下方にかけて複数の平面部を形成した
場合でも本発明を実施することができる。
【0033】さらに,上記実施の形態において,保持ピ
ンを回転可能に構成した例を挙げて説明したが,本発明
はかかる構成に限定されるものではなく,支持部材を固
定しても本発明を実施することができる。
【0034】また,上記実施の形態において,保持ピン
を略円錐形や張り出し部を有する立方体に形成した例を
挙げて説明したが,本発明はかかる構成に限定されるも
のではなく,被処理体の外縁部に係止して被処理体を支
持する支持部材であれば,いかなる形状の支持部材であ
っても本発明を実施することができる。
【0035】さらに,上記実施の形態において,保持ピ
ンによりウェハを保持する構成を例に挙げて説明した
が,本発明はかかる構成に限定されるものではなく,L
CD用ガラス基板などの各種被処理体を保持する場合で
も,本発明を適用することができる。
【0036】さらにまた,上記実施の形態において,ク
ラスタ装置化されたマルチチャンバ方式の処理装置に設
けられた搬送アームを例に挙げて説明したが,本発明は
かかる構成に限定されるものではなく,被処理体を搬送
する搬送装置であれば,いかなる装置の搬送装置にも本
発明を適用することができる。
【0037】
【発明の効果】本発明によれば,搬送面上に載置された
被処理体を,支持部材によって被処理体の外縁部に係止
して支持するため,被処理体の裏面状態が異なったり,
処理時に生じた異物が支持部材に付着して支持部材の摩
擦力が変化した場合でも,被処理体を確実に保持するこ
とができる。また,被処理体の保持時には,被処理体の
上面が支持部材の最上部よりも上方に配置されるため,
支持部材の摩耗によって生じるパーティクルが被処理体
に付着し難くなり,歩留りを向上させることができる。
さらに,支持部材の側面にテーパ面を形成したため,搬
送面上に載置された被処理体をそのテーパ面に沿って所
定の保持位置に確実に案内することができる。その結
果,被処理体が搬送面上にずれて載置されても,被処理
体を確実に保持することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用可能な処理装置を示す概略的な断
面図である。
【図2】図1に示すカセットを表した概略的な斜視図で
ある。
【図3】図2に示すカセットを同図中のX−X線に沿う
平面において切断した概略的な断面図である。
【図4】図1に示す搬送アームのフォーク部を説明する
ための概略的な説明図である。
【図5】図1に示す搬送アームの保持ピンを表す概略的
な斜視図である。
【図6】図1に示す搬送アームに適用可能な他の保持ピ
ンを表す概略的な斜視図である。
【図7】図1に示す搬送アームに適用可能な他の保持ピ
ンを表す概略的な斜視図である。
【図8】従来の搬送アームを説明するための概略的な説
明図である。
【符号の説明】
100 処理装置 102 トランスファチャンバ 112,114 カセットチャンバ 116 搬送アーム 116aa フォーク部 120 カセット 124 保持ピン W ウェハ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 斉藤 隆信 山梨県韮崎市藤井町北下条2381番地の1 東京エレクトロン山梨株式会社内 (72)発明者 戸澤 孝 山梨県韮崎市藤井町北下条2381番地の1 東京エレクトロン山梨株式会社内 Fターム(参考) 3F061 BE43 DB04 5F031 AA10 BB01 CC01 CC12 CC13 CC63 KK06 KK07 LL05 LL07

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 搬送面に被処理体を支持して搬送する搬
    送装置であって:前記搬送面には,前記被処理体の外縁
    部に係止して前記被処理体を支持する支持部材が形成さ
    れ;前記被処理体の上面は,前記支持部材の最上部より
    も上方に保持されること;を特徴とする,搬送装置。
  2. 【請求項2】 前記支持部材は,テーパ面を側面として
    有する保持ピンであり,該テーパ面において前記被処理
    体の外縁部に係止するものであることを特徴とする,請
    求項1に記載の搬送装置。
  3. 【請求項3】 前記支持部材は,回転自在であることを
    特徴とする,請求項1又は2に記載の搬送装置。
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