JP2007281254A - 基板支持体及び基板搬送機構 - Google Patents

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Abstract

【課題】基板の搬送方向への移動を防止できると共に基板の受け渡しの際における基板の位置精度の悪化を防止できる基板支持体を提供する。
【解決手段】基板処理システムに配置された基板搬送ユニットが備える搬送フォーク25(28)は、ウエハWに対向する対向面30に配置された5つの支持ピン31を備え、各支持ピン31は、エラストマ等の弾性材料からなり、ウエハWの裏面に接触する半球状の頭部32と、頭部32を対向面30から離間させて担持する円柱状の基部33とを備え、頭部32は対向面30に対して略平行に突出する傘部35を有し、傘部35、基部33及び対向面30は空間Sを形成し、頭部32の断面形状は対向面30側からウエハWの裏面に向けての先細り形状を呈する。
【選択図】図3

Description

本発明は、基板支持体及び基板搬送機構に関し、特に、基板の裏面に接触する複数の支持部材を有する基板支持体に関する。
カセットに収容された基板としてのウエハに所定のプラズマ処理を施す基板処理システムは、カセットからウエハを1枚ずつ取り出して配送するローダーモジュールと、ウエハに所定のプラズマ処理を施すプロセスチャンバと、ローダーモジュール及びプロセスチャンバの間においてウエハの受け渡しを行うロード・ロックモジュールとを備える。
ローダーモジュール及びロード・ロックモジュールはそれぞれウエハを搬送する基板搬送ユニットを有する。基板搬送ユニットは伸縮自在のアームとウエハを支持する支持部(以下、「搬送フォーク」という。)とを有し、搬送フォークはアームの一端に配される。搬送フォークは平板且つ二股状の部材からなり、ウエハを支持する面(以下、「支持面」という。)においてウエハの周縁部に接触し且つウエハを支持面から離間して支持する複数の支持ピンを有する。複数の支持ピンはウエハの周縁部に沿うように配置されるので、ウエハは複数の支持ピンに囲まれるように支持される。これにより、ウエハの搬送中にウエハが慣性力等によって搬送方向に移動するのを防止する(例えば、特許文献1参照。)。
ところで、ウエハに吹き付けられるNガス等のダウンフローによってウエハの周縁部には反応生成物等のポリマーが付着し易いことが知られている。ウエハが搬送フォークによって支持されると、ウエハの周縁部に各支持ピンが接触するので、ウエハの周縁部のポリマーが各支持ピンに転写されることがある。転写されたポリマーは、ウエハの受け渡し等の際、転写された支持ピンから剥離してウエハの表面に回り込み、パーティクルとしてウエハの表面に付着することがある。
パーティクルのウエハ表面への付着を防止するためには、支持ピンによってウエハの周縁部ではなく、ウエハの裏面を支持するのがよい。また、このとき、ウエハの移動を防止するためには、支持ピンをウエハの裏面に密着する材料、例えば、エラストマで構成し且つ支持ピンにウエハの裏面に密着する平面部を設けるのが好ましい。
特開2000−3951号公報
しかしながら、支持ピンをエラストマで構成し且つ支持ピンにウエハの裏面に密着する平面部を設けると、ウエハの裏面及び支持ピンが強固に密着し、ウエハを支持ピンから持ち上げるウエハの受け渡しの際、搬送フォークからウエハが離れにくくなることがあり、また、搬送フォークからウエハが唐突に離れることになるため、ウエハのずれが発生して、受け渡し先、例えば、プロセスチャンバにおいてウエハを所望の位置に配置することが困難になる、すなわち、ウエハの位置精度が悪くなるという問題がある。
本発明の目的は、基板の搬送方向への移動を防止できると共に基板の受け渡しの際における基板の位置精度の悪化を防止できる基板支持体及び基板搬送機構を提供することにある。
上記目的を達成するために、請求項1記載の基板支持体は、基板を支持して移動する基板支持体であって、前記支持された基板に対向する対向面と、該対向面に配置され且つ前記基板の裏面を支持する複数の支持部材とを備える基板支持体において、少なくとも2つの前記支持部材が前記基板の搬送方向に対する直角方向の直線上に配置され、前記支持部材は、弾性材料からなり且つ前記基板の裏面と接触する頭部と、該頭部を前記対向面から離間させる基部とを備え、前記頭部は前記対向面に対して略平行に突出する突出部を有し、該突出部、前記基部及び前記対向面は空間を形成し、前記頭部の断面形状は前記対向面側から前記基板の裏面に向けての先細り形状であることを特徴とする。
請求項2記載の基板支持体は、請求項1記載の基板支持体において、前記頭部は半球状であることを特徴とする。
請求項3記載の基板支持体は、請求項1記載の基板支持体において、前記頭部は環状部と該環状部及び基部を連結する連結部とを有し、該連結部は前記対向面に対して略平行に配された平板部材からなることを特徴とする。
請求項4記載の基板支持体は、請求項1乃至3のいずれか1項に記載の基板支持体において、前記支持部材は前記頭部における前記基板の裏面との接触部において一端が開口し、且つ空間に向けて開口する通気孔を有することを特徴とする。
上記目的を達成するために、請求項5記載の基板搬送機構は、基板を支持して移動する基板支持体と、該基板支持体に接続され且つ伸縮・回転自在な腕部とを備える基板搬送機構において、前記基板支持体は、前記支持された基板に対向する対向面と、該対向面に配置され且つ前記基板の裏面を支持する複数の支持部材とを備え、前記基板支持体において少なくとも2つの前記支持部材が前記基板の搬送方向に対する直角方向の直線上に配置され、前記支持部材は、弾性材料からなり且つ前記基板の裏面と接触する頭部と、該頭部を前記対向面から離間させる基部とを備え、前記頭部は前記対向面に対して略平行に突出する突出部を有し、該突出部、前記基部及び前記対向面は空間を形成し、前記頭部の断面形状は前記対向面側から前記基板の裏面に向けての先細り形状であることを特徴とする。
請求項1記載の基板支持体及び請求項5記載の基板搬送機構によれば、基板支持体の対向面において基板の裏面を支持する少なくとも2つの支持部材が基板の搬送方向に対する直角方向の直線上に配置され、支持部材において基板の裏面と接触する頭部は弾性材料からなる。これらの支持部材によって基板の搬送方向に対して直角な制動線が形成され、各支持部材の頭部は基板の自重によって変形して基板の裏面に所定の接触面積で接触する。したがって、基板の搬送方向への移動を防止できる。また、支持部材における対向面に対して略平行に突出する突出部と、該頭部を対向面から離間させる基部とは、対向面と共に空間を形成するので、支持部材が基板の裏面を支持する際、基板の自重によって突出部が上記空間に向けて撓むことができ、基板に向けて反発力を発生させることができる。さらに、頭部の断面形状は対向面側から基板の裏面に向けての先細り形状であるので、基板が支持部材から離間するにつれて頭部及び基板の裏面の接触面積が減少する。したがって、支持部材の頭部及び基板の裏面の密着を防止することができ、もって、基板の受け渡しの際における基板の位置精度の悪化を防止できる。
請求項2記載の基板支持体によれば、頭部は半球状であるので、基板が支持部材から離間するにつれて頭部及び基板の裏面の接触面積を確実に小さくすることができる。
請求項3記載の基板支持体によれば、頭部は環状部と該環状部及び基部を連結する連結部とを有し、該連結部は対向面に対して略平行に配された平板部材からなるので、支持部材が基板の裏面を支持する際、基板の自重によって連結部を容易に撓ませることができ、これにより、基板に向けた反発力を確実に発生させることができる。
請求項4記載の基板支持体によれば、支持部材は頭部における基板の裏面との接触部において一端が開口し、且つ空間に向けて開口する通気孔を有するので、支持部材の頭部及び基板の裏面の密着を確実に防止することができる。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。
まず、本発明の第1の実施の形態に係る基板搬送機構が適用される基板処理システムについて説明する。
図1は、本実施の形態に係る基板搬送機構が適用される基板処理システムの概略構成を示す平面図である。
図1において、基板処理システム10は、半導体デバイス用のウエハ(以下、単に「ウエハ」という。)Wに反応性イオンエッチング(以下、「RIE(Reactive Ion Etching)」という。)処理を施す複数のプロセスシップ11と、該複数のプロセスシップ11がそれぞれ接続された矩形状の共通搬送室としてのローダーモジュール9とを備える。
ローダーモジュール9には、上述したプロセスシップ11の他、25枚のウエハWを収容する容器としてのフープ(Front Opening Unified Pod)14がそれぞれ載置される3つのフープ載置台15と、フープ14から搬出されたウエハWの位置をプリアライメントするオリエンタ16とが接続されている。
複数のプロセスシップ11は、ローダーモジュール9の長手方向における側壁に接続されると共にローダーモジュール9を挟んで3つのフープ載置台15と対向するように配置され、オリエンタ16はローダーモジュール9の長手方向に関する一端に配置される。
ローダーモジュール9は、内部に配置され且つウエハWを搬送する基板搬送機構としての基板搬送ユニット19と、各フープ載置台15に対応するように側壁に配置されたウエハWの投入口としての3つのロードポート20とを有する。基板搬送ユニット19は、水平方向に伸縮自在且つ回転自在なアーム29(腕部)と、該アーム29の先端部に接続されてウエハWを支持する二股状の搬送フォーク28(基板支持体)とを有する。基板搬送ユニット19はアーム29を伸縮・回転させることによってウエハWを支持する搬送フォーク28を所望の位置に移動させ、これにより、ウエハWを所望の位置に搬送する。具体的に、基板搬送ユニット19は、フープ載置台15に載置されたフープ14からウエハWをロードポート20経由で取り出し、該取り出したウエハWをプロセスシップ11やオリエンタ16へ搬出入する。
プロセスシップ11は、ウエハWにRIE処理を施す真空処理室としてのプロセスチャンバ12と、該プロセスチャンバ12にウエハWを受け渡す基板搬送機構としての基板搬送ユニット17を内蔵するロード・ロックモジュール18とを有する。
プロセスシップ11では、ローダーモジュール9の内部の圧力は大気圧に維持される一方、プロセスチャンバ12の内部圧力は真空に維持される。そのため、ロード・ロックモジュール18は、プロセスチャンバ12との連結部に真空ゲートバルブ21を備えると共に、ローダーモジュール9との連結部に大気ゲートバルブ22を備えることによって、その内部圧力を調整可能な真空予備搬送室として構成される。
ロード・ロックモジュール18の内部には、略中央部に基板搬送ユニット17が設置される。基板搬送ユニット17は、水平方向に伸縮自在且つ回転自在なアーム27(腕部)と、該アーム27の先端部に接続されてウエハWを支持する二股状の搬送フォーク25(基板支持体)とを有する。基板搬送ユニット17はアーム27を伸縮・回転させることによってウエハWを支持する搬送フォーク25を所望の位置に移動させ、これにより、ウエハWを所望の位置に搬送する。
ロード・ロックモジュール18では、基板搬送ユニット17よりプロセスチャンバ12側に第1のバッファ23が設置され、基板搬送ユニット17よりローダーモジュール9側には第2のバッファ24が設置される。第1のバッファ23及び第2のバッファ24は搬送フォーク25が移動する軌道上に配置され、RIE処理が施されたウエハWを一時的に搬送フォーク25の軌道の上方に待避させることにより、RIE未処理のウエハWとRIE処理済みのウエハWとのプロセスチャンバ12における円滑な入れ換えを可能とする。
また、基板処理システム10は、プロセスシップ11、ローダーモジュール9及びオリエンタ16(以下、まとめて「各構成要素」という。)の動作を制御する後述するシステムコントローラ(図示しない)と、ローダーモジュール9の長手方向に関する一端に配置されたオペレーションGUI(Graphical User Interface)26とを備える。
上記システムコントローラはRIE処理に対応するプログラムに応じて各構成要素の動作を制御する。オペレーションGUI26は、例えば、LCD(Liquid Crystal Display)からなるタッチパネルディスプレイ(図示しない)を有する。上記タッチパネルディスプレイは各構成要素の動作状況を表示し、操作者の操作入力を受け付ける。
また、プロセスチャンバ12内では、該プロセスチャンバ12内に導入された処理ガスを高周波電力によって高密度のプラズマにしてイオンやラジカルを発生させる。そして、該イオン等によってウエハWにRIE処理を施す。
次に、図1における基板搬送ユニット17の搬送フォーク25及び基板搬送ユニット19の搬送フォーク28について詳述する。
図2は、図1における基板搬送ユニットの搬送フォークの形状を示す平面図である。
図2において、搬送フォーク25(28)は、支持するウエハWに対向する対向面30に配置された5つの後述する支持ピン31(支持部材)を備える。各支持ピン31は、図3の断面図に示すように、エラストマ等の弾性材料からなり、ウエハWの裏面に接触する半球状の頭部32と、該頭部32を対向面30から離間させて担持する円柱状の基部33とを備える。基部33は搬送フォーク25(28)を貫通し、基部33の端部に設けられたフランジ部34によって搬送フォーク25(28)に系止される。頭部32は対向面30に対して略平行に突出する傘部35(突出部)を有し、該傘部35、基部33及び対向面30は空間Sを形成する。支持ピン31では、頭部32が半球状を呈するので、頭部32の断面形状は対向面30側からウエハWの裏面に向けての先細り形状を呈する。
搬送フォーク25(28)がウエハWを支持する際、支持ピン31では頭部32の頂部及びウエハWの裏面が接触する。このとき、頭部32がウエハWの自重によって潰れるように変形し、所定の接触面積でウエハWの裏面と接触する。
また、支持ピン31は頭部32におけるウエハWとの接触部において一端が開口し、且つ他端が搬送フォーク25(28)の裏側の空間S’に向けて開口する、基部33を貫通する貫通孔37(通気孔)を有する。
図2に戻り、基板搬送ユニット17(19)がウエハWを搬送する際、アーム27(29)の伸縮・回転によってウエハWは図中の矢印方向に搬送される。このとき、該矢印方向に沿ってウエハWには慣性力が作用する。これに対して、搬送フォーク25(28)では、各慣性力の作用方向に対する直角方向の直線上に2つの支持ピン31が配置される。これら2つの支持ピン31は慣性力によって矢印方向に移動しようとするウエハWの動きを抑制する制動線36を構成する。各制動線36はウエハWに作用する慣性力の作用方向に対して直角をなすのでウエハWの移動を安定して抑制することができる。
図4は、図3における支持ピンによるウエハの支持・離間を示す工程図である。
図4において、まず、ウエハWを各支持ピン31に対向させ(図4(A))、次いで、各支持ピン31にウエハWを支持させる(図4(B))。このとき、ウエハWの自重によって傘部35が空間Sに向けて撓み、頭部32もウエハWの自重によって潰れるように変形するので、支持ピン31からウエハWに向けて垂直抗力としての反力(頭部32の復元力及び傘部35のバネ反力)が作用する。また、頭部32は所定の接触面積でウエハWの裏面と接触する。したがって、搬送中に作用する慣性力に起因する図中の左右方向に関するウエハWの動きを抑制する摩擦力がウエハWに作用する。
次いで、頭部32の断面形状は対向面30側からウエハWの裏面に向けての先細り形状であるので、ウエハWの受け渡しの際、ウエハWが支持ピン31から持ち上げられて頭部32が復元するにつれて頭部32及びウエハWの裏面の接触面積が減少する(図4(C))。また、このとき、依然として、支持ピン31からウエハWに向けて反力が作用する。
その後、ウエハWが支持ピン31から離間すると、頭部32は完全に復元して半球状を呈する(図4(D))。
本実施の形態に係る搬送フォーク25(28)によれば、対向面30においてウエハWの裏面を支持する2つの支持ピン31がウエハWへの慣性力の作用方向に対する直角方向の直線上に配置されて慣性力によって移動しようとするウエハWの動きを抑制する制動線36を構成する。また、支持ピン31においてウエハWの裏面と接触する頭部32は弾性材料からなり、各頭部32はウエハWの自重によって変形してウエハWの裏面に所定の接触面積で接触する。したがって、ウエハWの慣性力の作用方向への移動を防止できる。
また、傘部35、基部33及び対向面30は空間Sを形成するので、支持ピン31がウエハWの裏面を支持する際、ウエハWの自重によって傘部35が上記空間Sに向けて撓むことができ、ウエハWに向けて垂直抗力としての反力を作用させることができる。さらに、支持ピン31では頭部32が半球状であり、頭部32の断面形状は対向面30側からウエハWの裏面に向けての先細り形状であるので、ウエハWが支持ピン31から持ち上げられて頭部32が復元するにつれて頭部32及びウエハWの裏面の接触面積が減少する。したがって、頭部32及びウエハWの裏面の密着を防止することができ、もって、ウエハWの唐突な離間を防止することができる。その結果、ウエハWの受け渡しの際におけるウエハWの位置精度の悪化を防止できる。
また、支持ピン31は頭部32におけるウエハWとの接触部において一端が開口し、且つ他端が搬送フォーク25(28)の裏側の空間S’に向けて開口する貫通孔37を有するので、頭部32及びウエハWの裏面の真空吸着を防止することができ、これらの密着を確実に防止することができる。
なお、上述した支持ピン31では、頭部32の形状が半球状であったが、頭部32の形状は半球状に限られず、その断面形状が対向面30からウエハWの裏面に向けての先細り形状であればよい。例えば、頭部32の断面形状は錘形状であってもよい。
また、支持ピン31の数も5つに限られず、各制動線36を構成可能な数であればよい。
次に、本発明の第2の実施の形態に係る基板搬送機構について説明する。
本実施の形態は、その構成や作用が上述した第1の実施の形態と基本的に同じであり、基板搬送機構における基板支持体の支持部材の頭部が上述した第1の実施の形態と異なるのみである。したがって、同様の構成については説明を省略し、以下に第1の実施の形態と異なる作用についてのみ説明を行う。
図5は、本実施の形態に係る基板搬送機構における基板支持体の支持部材としての支持ピンを示す断面図である。
図5において、各支持ピン38は、エラストマ等の弾性材料からなり、ウエハWの裏面に接触する頭部39と、該頭部39を担持する円柱状の基部33とを備える。頭部39は、対向面30と略平行に配されたリング部40(環状部)と、対向面30に対して略平行に突出し且つリング部40及び基部33を連結する円板部材41(平板部材)とを有する。ここで、リング部40、基部33及び対向面30は空間Sを形成する。支持ピン38では、リング部40の断面形状が略円状を呈するので、リング部40の断面形状は対向面30側からウエハWの裏面に向けての先細り形状を呈する。
搬送フォーク25(28)がウエハWを支持する際、支持ピン38ではリング部40の頂部及びウエハWの裏面が接触する。このとき、リング部40がウエハWの自重によって潰れるように変形し、所定の接触面積でウエハWの裏面と接触する。
また、支持ピン38は円板部材41におけるウエハWの裏面との対向面において一端が開口し、且つ他端が搬送フォーク25(28)の裏側の空間S’に向けて開口する、基部33を貫通する貫通孔42(通気孔)を有する。
図6は、図5における支持ピンによるウエハの支持・離間を示す工程図である。
図6において、まず、ウエハWを各支持ピン38に対向させ(図6(A))、次いで、各支持ピン38にウエハWを支持させる(図6(B))。このとき、ウエハWの自重によって円板部材41が空間Sに向けて容易に撓み、リング部40もウエハWの自重によって潰れるように変形するので、支持ピン38からウエハWに向けて垂直抗力としての反力(リング部40の復元力及び円板部材41のバネ反力)が作用する。また、リング部40は所定の接触面積でウエハWの裏面と接触する。したがって、搬送中に作用する慣性力に起因する図中の左右方向に関するウエハWの動きを抑制する摩擦力がウエハWに作用する。
次いで、リング部40の断面形状は対向面30側からウエハWの裏面に向けての先細り形状であるので、ウエハWの受け渡しの際、ウエハWが支持ピン38から持ち上げられてリング部40が復元するにつれてリング部40及びウエハWの裏面の接触面積が減少する(図6(C))。また、このとき、依然として、支持ピン38からウエハWに向けて反力が作用する。
その後、ウエハWが支持ピン38から離間すると、リング部40は完全に復元し且つ円板部材41の撓みも解消する(図6(D))。
本実施の形態に係る搬送フォーク25(28)によれば、支持ピン38においてウエハWの裏面と接触する頭部39は弾性材料からなり、頭部39はリング部40と円板部材41とを有する。リング部40はウエハWの自重によって変形してウエハWの裏面に所定の接触面積で接触する。また、リング部40、基部33及び対向面30は空間Sを形成するので、支持ピン38がウエハWの裏面を支持する際、ウエハWの自重によって円板部材41が上記空間Sに向けて容易に撓むことができ、ウエハWに向けて垂直抗力としての反力を作用させることができる。さらに、支持ピン38ではリング部40の断面形状が略円状であり、リング部40の断面形状は対向面30側からウエハWの裏面に向けての先細り形状であるので、ウエハWが支持ピン38から持ち上げられてリング部40が復元するにつれてリング部40及びウエハWの裏面の接触面積が減少する。したがって、上述した第1の実施の形態と同様の効果を奏することができる。
なお、上述した支持ピン38では、リング部40の断面形状が略円状であったが、リング部40の断面形状は略円状に限られず、対向面30からウエハWの裏面に向けての先細り形状であればよい。例えば、頭部32の断面形状は三角形状であってもよい。
上述した各実施の形態に係る基板搬送機構が適用される基板処理システムは、図1に示すような互いに平行に配されたプロセスシップを2つ備えるパラレルタイプの基板処理システムに限られず、図7に示すように、ウエハWに所定の処理を施す真空処理室としての複数のプロセスモジュールが放射状に配置された基板処理システムも該当する。
図7は、上述した各実施の形態に係る基板搬送機構が適用される基板処理システムの変形例の概略構成を示す平面図である。なお、図7においては、図1の基板処理システム1における構成要素と同様の構成要素には同じ符号を付し、その説明を省略する。
図7において、基板処理システム137は、平面視六角形のトランスファモジュール138と、該トランスファモジュール138の周囲において放射状に配置された、ウエハWに所定の処理を施す4つのプロセスモジュール139〜142と、矩形状の共通搬送室としてのローダーモジュール9と、トランスファモジュール138及びローダーモジュール9の間に配置され、トランスファモジュール138及びローダーモジュール9を連結する2つのロード・ロックモジュール143,144とを備える。
トランスファモジュール138及び各プロセスモジュール139〜142は内部の圧力が真空に維持され、トランスファモジュール138と各プロセスモジュール139〜142とは、それぞれ真空ゲートバルブ145〜148を介して接続される。
基板処理システム137では、ローダーモジュール9の内部圧力が大気圧に維持される一方、トランスファモジュール138の内部圧力は真空に維持される。そのため、各ロード・ロックモジュール143,144は、それぞれトランスファモジュール138との連結部に真空ゲートバルブ149,150を備えると共に、ローダーモジュール9との連結部に大気ドアバルブ151,152を備えることによって、その内部圧力を調整可能な真空予備搬送室として構成される。また、各ロード・ロックモジュール143,144はローダーモジュール9及びトランスファモジュール138の間において受渡されるウエハWを一時的に載置するためのウエハ載置台153,154を有する。
トランスファモジュール138はその内部に配置された屈伸及び旋回自在になされたフロッグレッグタイプの基板搬送ユニット155を有し、基板搬送ユニット155は、水平方向に伸縮自在且つ回転自在なアーム156(腕部)と、該アーム156の先端部に接続されてウエハWを支持する二股状の搬送フォーク157(基板支持体)とを有する。搬送フォーク157は搬送フォーク25(28)と同様の構成を有する。また、基板搬送ユニット155は、各プロセスモジュール139〜142や各ロード・ロックモジュール143,144の間においてウエハWを搬送する。
各プロセスモジュール139〜142は、それぞれ処理が施されるウエハWを載置する載置台(図示しない)を有する。ここで、プロセスモジュール139〜142は基板処理システム10におけるプロセスチャンバ12と同様の構成を有する。
なお、基板処理システム137における各構成要素の動作は、基板処理システム10におけるシステムコントローラと同様の構成を有するシステムコントローラによって制御される。
本発明の第1の実施の形態に係る基板搬送機構が適用される基板処理システムの概略構成を示す平面図である。 図1における基板搬送ユニットの搬送フォークの形状を示す平面図である。 図2における支持ピンを示す断面図である。 図3における支持ピンによるウエハの支持・離間を示す工程図である。 本発明の第2の実施の形態に係る基板搬送機構における基板支持体の支持部材としての支持ピンを示す断面図である。 図5における支持ピンによるウエハの支持・離間を示す工程図である。 本発明の各実施の形態に係る基板搬送機構が適用される基板処理システムの変形例の概略構成を示す平面図である。
符号の説明
W ウエハ
10 基板処理システム
17,19 基板搬送ユニット
25,28,157 搬送フォーク
27,29,156 アーム
30 対向面
31,38 支持ピン
32,39 頭部
33 基部
35 傘部
36 制動線
37,42 貫通孔
40 リング部
41 円板部材

Claims (5)

  1. 基板を支持して移動する基板支持体であって、前記支持された基板に対向する対向面と、該対向面に配置され且つ前記基板の裏面を支持する複数の支持部材とを備える基板支持体において、
    少なくとも2つの前記支持部材が前記基板の搬送方向に対する直角方向の直線上に配置され、
    前記支持部材は、弾性材料からなり且つ前記基板の裏面と接触する頭部と、該頭部を前記対向面から離間させる基部とを備え、
    前記頭部は前記対向面に対して略平行に突出する突出部を有し、該突出部、前記基部及び前記対向面は空間を形成し、前記頭部の断面形状は前記対向面側から前記基板の裏面に向けての先細り形状であることを特徴とする基板支持体。
  2. 前記頭部は半球状であることを特徴とする請求項1記載の基板支持体。
  3. 前記頭部は環状部と該環状部及び基部を連結する連結部とを有し、該連結部は前記対向面に対して略平行に配された平板部材からなることを特徴とする請求項1記載の基板支持体。
  4. 前記支持部材は前記頭部における前記基板の裏面との接触部において一端が開口し、且つ空間に向けて開口する通気孔を有することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の基板支持体。
  5. 基板を支持して移動する基板支持体と、該基板支持体に接続され且つ伸縮・回転自在な腕部とを備える基板搬送機構において、
    前記基板支持体は、前記支持された基板に対向する対向面と、該対向面に配置され且つ前記基板の裏面を支持する複数の支持部材とを備え、
    前記基板支持体において少なくとも2つの前記支持部材が前記基板の搬送方向に対する直角方向の直線上に配置され、
    前記支持部材は、弾性材料からなり且つ前記基板の裏面と接触する頭部と、該頭部を前記対向面から離間させる基部とを備え、
    前記頭部は前記対向面に対して略平行に突出する突出部を有し、該突出部、前記基部及び前記対向面は空間を形成し、前記頭部の断面形状は前記対向面側から前記基板の裏面に向けての先細り形状であることを特徴とする基板搬送機構。
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