JP2000002353A - 熱ヒューズ弁 - Google Patents

熱ヒューズ弁

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JP2000002353A
JP2000002353A JP16551698A JP16551698A JP2000002353A JP 2000002353 A JP2000002353 A JP 2000002353A JP 16551698 A JP16551698 A JP 16551698A JP 16551698 A JP16551698 A JP 16551698A JP 2000002353 A JP2000002353 A JP 2000002353A
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support
thermal fuse
valve seat
seat
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JP16551698A
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Isao Masuda
功 増田
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Yazaki Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 支承体の溶融時に弁体の位置ずれを防止し
て、適正な遮断動作を確実に達成することができる良好
な熱ヒューズ弁を提供する。 【解決手段】 熱ヒューズ弁21は、管状ハウジング2
5内のガス供給路30中に設けられる弁座27と、該弁
座27に着座することでガス供給路30を遮断状態にす
る球状の弁体23と、該弁体23を弁座27に向けて付
勢する圧縮コイルばね24と、該圧縮コイルばね24の
基端側を支持するバネ受け26と、前記圧縮コイルばね
24のばね付勢力に抗して前記弁座27から離間した位
置に前記弁体23を支承する支承体22とを備える。支
承体22は、弁座27の中心線に向かって突設された複
数の支持突起部22bを有しており、各支持突起部22
bは、弁体23の球面を当接支持する先端に向かって徐
々に肉厚を薄くされている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は熱ヒューズ弁に関
し、都市ガス等のガス配管の途中、或いはガスメータや
ガス燃焼機器等のガス器具のガス供給路に設けられ、火
災等による異常過熱時にガス供給路を自動的に遮断する
熱ヒューズ弁に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図8は、従来の熱ヒューズ弁の一例を示
したものである。ここに示した熱ヒューズ弁1は、実開
昭51−134238号公報に開示されたものであり、
ガスを燃焼させるガス器具(図示せず)のメインバルブ
2にガスを供給するガス供給路を構成する管状ハウジン
グ3に組み込まれている。前記管状ハウジング3には、
図8中の矢印A方向にガスが流れる。この管状ハウジン
グ3は、上流側にガス供給路を開閉する元栓7を有した
構造であり、該元栓7よりも下流側となるガス供給路5
に、前記熱ヒューズ弁1が組み込まれている。
【0003】前記熱ヒューズ弁1は、ガス供給路5の途
中に装備される弁座11と、下流側から前記弁座11に
着座することでガス供給路5を遮断状態にする球状の弁
体12と、該弁体12を弁座11に向けて付勢するばね
部材である圧縮コイルばね13と、該圧縮コイルばね1
3の基端側を支持するバネ受け4と、この圧縮コイルば
ね13のばね付勢力に抗して前記弁座11から離間した
位置に前記弁体12を支承する支承体14とを備えた構
成である。
【0004】前記支承体14は、図9に示すように、管
状ハウジング3の内周壁に係合するリング状の外周部1
4aと、この外周部14aからリングの中心に向かって
張り出して弁体12を支える支持突起部14bとを備え
た構成であり、設定温度以上で溶融する低融点金属や熱
可塑性プラスチック、あるいは設定温度以上に加熱され
ると所定の変形を起こすバイメタル等により一体形成さ
れている。そこで、設定温度(例えば、160℃〜20
0℃)以下の環境では前記支持突起部14bが弁体12
を支承するが、設定温度以上に加熱されると、該支持突
起部14bが溶融又は熱変形することにより弁体12に
対する支承力を喪失する。
【0005】上述の構成により、前記熱ヒューズ弁1
は、火災等によるガス供給路5の異常過熱時には、支承
体14の溶融又は熱変形によって該支承体14の弁体支
承力が喪失し、図10に示すように、弁体12が弁座1
1に着座してガス供給路5が遮断された状態を得る。な
お、前記支承体14において隣接する支持突起部14b
間の切り欠き部14cは、図8に示した通常使用時に、
ガスの流路を確保するためのものである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前記支承体
14の複数個の支持突起部14bは、弁座11の中心線
上に弁体12を位置決めしている。そこで、火災等によ
るガス供給路5の異常過熱時に速やかなガス供給路の遮
断を実現するには、支承体14の溶融又は熱変形によっ
て弁体12が弁座11に向かって移動する時に、弁体1
2が弁座11の中心線上から位置ずれしないように、支
承体14は各支持突起部14bの先端部から溶融又は熱
変形することが好ましい。
【0007】しかしながら、従来の支承体14は全体が
均一の板厚で形成されており、火災等によるガス供給路
5の異常過熱時には、必ずしも各支持突起部の先端部か
ら溶融又は熱変形が開始するとは限らない。特に、図9
に示したように切り欠き部14cの形成により幅の狭く
なった外周部14aでの温度上昇が、支持突起部14b
よりも激しくなる。
【0008】従って、切り欠き部14cを形成された外
周部14aが、支持突起部14bの先端部よりも先に溶
融又は熱変形を開始し、その結果、各支持突起部14b
による支承力のバランスが崩れ、弁体12は弁座11の
中心線から外れた方向に移動してしまうので、適正な遮
断動作ができなくなる虞があった。また、支承体14の
支持突起部14bの先端部よりも先に外周部14aが溶
融を開始した結果、支承体14に破断が起こり、該支承
体14の破片が移動する弁体12と弁座11との間に挟
まって、遮断が不完全になる虞もあった。従って、本発
明の目的は上記課題を解消することに係り、支承体の溶
融時に弁体の位置ずれを防止して、適正な遮断動作を確
実に達成することができる良好な熱ヒューズ弁を提供す
ることである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の上記目的は、ガ
ス供給路中に設けられる弁座と、該弁座に着座すること
でガス供給路を遮断状態にする弁体と、該弁体を弁座に
向けて付勢するばね部材と、該ばね部材のばね付勢力に
抗して前記弁座から離間した位置に前記弁体を支承する
と共に設定温度以上に加熱されると支承力を失って弁体
の弁座への着座を可能とする支承体とを備えた熱ヒュー
ズ弁であって、前記支承体が、前記弁座の中心線に向か
って突設された複数の支持突起部を有すると共に、前記
弁体の球面又は円錐面を周方向に沿って当接支持する各
支持突起部の少なくとも先端側が、基端側よりも低い温
度で支承力を失うように構成されていることを特徴とす
る熱ヒューズ弁により達成される。
【0010】上記構成によれば、ガス供給路の異常過熱
時には、弁体の球面又は円錐面を当接支持している各支
持突起部の先端側が先ず溶融又は変形することにより支
承力を失い、次に順次、基端側へ支承力を失ってゆく。
そこで、その球面又は円錐面の周方向に沿ってこれら支
持突起部により当接支持されている弁体は、該弁座の中
心線上に沿ってセンタリングされながら弁座に向かって
移動し、該弁座に確実に着座することができる。
【0011】尚、好ましくは前記支承体の各支持突起部
が、前記弁体の球面又は円錐面に当接する先端に向かっ
て徐々に肉厚を薄くされていることにより、ガス供給路
の異常過熱時には、一番薄肉の支持突起部先端に熱伝導
が集中し、支承体上の温度上昇は支持突起部先端で一番
激しくなるので、支持突起部先端が一番早く設定温度を
越えることになる。そこで、支承体の溶融又は変形は、
弁体に当接している各支持突起部先端から必ず始まるよ
うになり、各支持突起部による弁体のセンタリング機能
が損なわれないため、弁座に向かって移動する弁体の位
置ずれを防止することができる。
【0012】又、好ましくは前記支承体の各支持突起部
が、設定温度以上に加熱されると溶融する低融点材料か
ら成ると共に、少なくとも先端側が基端側よりも低い温
度で溶融するように融点の異なる複数の低融点材料で構
成されていることにより、ガス供給路の異常過熱時に、
熱伝導による支承体上の温度上昇が均一に生じたとして
も、基端側よりも融点の低い低融点材料で形成されてい
る支持突起部先端が一番早く溶融する。
【0013】そこで、支承体の溶融は、弁体に当接して
いる各支持突起部先端から必ず始まるようになり、各支
持突起部による弁体のセンタリング機能が損なわれない
ため、弁座に向かって移動する弁体の位置ずれを防止す
ることができる。又、支承体の溶融が必ず各支持突起部
先端から始まり、各支持突起部の基端側から先に溶融す
ることがないため、支承体が破断して破片が弁座側に落
下することはない。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、添付図面に基づいて本発明
の一実施形態に係る熱ヒューズ弁を詳細に説明する。図
1及び図2は本発明の第1実施形態に係る熱ヒューズ弁
の縦断面図及び要部拡大断面図であり、図3は図1に示
した支承体の部分破断斜視図である。
【0015】本第1実施形態の熱ヒューズ弁21は、図
1及び図2に示したように、矢印F方向にガスが流れる
ガス供給路30を構成する管状ハウジング25と、この
管状ハウジング25内のガス供給路30中に設けられる
弁座27と、該弁座27に着座することでガス供給路3
0を遮断状態にする球状の弁体23と、該弁体23を弁
座27に向けて付勢するばね部材である圧縮コイルばね
24と、該圧縮コイルばね24の基端側を支持するバネ
受け26と、前記圧縮コイルばね24のばね付勢力に抗
して前記弁座27から離間した位置に前記弁体23を支
承すると共に設定温度以上に加熱されると支承力を失っ
て弁体23の弁座27への着座を可能とする支承体22
とを備えた構成である。
【0016】前記管状ハウジング25の下流側端内周に
は、図示しないガス配管に接続される雌ねじ29が設け
られており、この雌ねじ29より内側には鋳鋼などでリ
ング状に形成されたバネ受け26が螺着されている。一
方、前記管状ハウジング25の上流側端外周には、図示
しないガス配管に接続される雄ねじ28が設けられてお
り、上流端より内側の内周面には前記バネ受け26に対
向すべくテーパ状に形成された弁座27が形成されてい
る。
【0017】前記弁座27の拡径部に装着される支承体
22は、図2及び図3に示すように、管状ハウジング2
5の内周壁に係合するリング状の外周部22aと、弁体
23を支承するために前記外周部22aから前記弁座2
7の中心線に向かって突設された複数の支持突起部22
bとを有した構造である。各支持突起部22bは、支承
する弁体23の移動方向に沿った中心線に対して放射状
に配置されており、中心側に位置している各支持突起部
22bの先端が弁体23の球面に当接することで、該弁
体23を支承する。隣接する支持突起部22b間の切り
欠き部22cは、通常使用時のガス流通路となる。
【0018】前記支承体22の各支持突起部22bは、
図1及び図2に示すように、弁体23に当接する先端側
に向かって徐々に肉厚を薄くした先細形状に形成されて
いる。そして、本実施形態の場合、前記支承体22は、
融点が70℃〜200℃の範囲にある低融点材料によっ
て適宜一体形成される。尚、融点が70℃〜200℃の
範囲にある低融点材料としては、例えば、下記表1の品
番1〜13に示す成分組成の低融点合金を用いることが
でき、前記熱ヒューズ弁21の使用環境等に応じて適宜
設定される。
【0019】
【表1】
【0020】即ち、上述の如き熱ヒューズ弁21によれ
ば、火災等によるガス供給路30の異常過熱時には、一
番薄肉の支持突起部22b先端に熱伝導が集中し、支承
体22上の温度上昇は支持突起部22b先端で一番激し
くなるので、支持突起部22b先端が一番早く設定温度
を越えることになる。そして、弁体23の球面を当接支
持している各支持突起部22bの先端側が先ず溶融する
ことにより支承力を失い、次に順次、基端側が溶融の進
行により支承力を失ってゆく。
【0021】そこで、その球面の周方向に沿ってこれら
支持突起部22bにより当接支持されている弁体23
は、支承体22の溶融の進行により前記弁座27の中心
線上に沿ってセンタリングされながら弁座27に向かっ
て移動し、図2に想像線で示したように該弁座27に確
実に着座することができる。また、支承体22の溶融が
必ず各支持突起部22bの先端から始まり、各支持突起
部22bの基端側である外周部22aが先に溶融するこ
とがないため、支承体22が破断して破片が弁座27側
に落下することもない。従って、本第1実施形態の熱ヒ
ューズ弁21は、異常過熱時に圧縮コイルばね24の付
勢力により弁座27に向かって移動する弁体23の位置
ずれを防止することができ、ガス供給路30の適正な遮
断動作を確実、且つ速やかに達成することができる。
【0022】尚、上記第1実施形態においては、支承体
22を低融点合金で形成し、設定温度以上の異常加熱時
には溶融する構成としたが、例えば、設定温度以上に加
熱されると所定の変形を起こす形状記憶合金や形状記憶
樹脂等の形状記憶材料、或いはバイメタルで支承体を構
成することもできる。即ち、この場合も一番薄肉の支持
突起部先端に熱伝導が集中し、支承体上の温度上昇は支
持突起部先端で一番激しくなるので、支持突起部先端が
一番早く設定温度を越えることになる。そして、弁体の
球面を当接支持している各支持突起部の先端側が先ず変
形することにより支承力を失い、次に順次、基端側が変
形することにより支承力を失ってゆくので、その球面の
周方向に沿ってこれら支持突起部により当接支持されて
いる弁体は、支承体の変形の進行により弁座の中心線上
に沿ってセンタリングされながら弁座に向かって移動
し、該弁座に確実に着座することができる。
【0023】次に、図4に示した本発明の第2実施形態
に係る熱ヒューズ弁31は、上記第1実施形態の熱ヒュ
ーズ弁21における支承体22の代わりに支承体32を
用いた以外は、熱ヒューズ弁21と同様の構成を有する
ので、共通の構成部材については同符号を付して詳細な
説明を省略する。前記支承体32は、図4及び図5に示
すように、管状ハウジング25の内周壁に係合するリン
グ状の外周部32aと、弁体23を支承するために前記
外周部32aから前記弁座27の中心線に向かって突設
された複数の支持突起部32bとを有した構造である。
【0024】各支持突起部32bは、支承する弁体23
の移動方向に沿った中心線に対して放射状に配置されて
おり、中心側に位置している各支持突起部32bの先端
が弁体23の球面に当接することで、該弁体23を支承
する点では、上記第1実施形態と同様である。又、隣接
する支持突起部32b間の切り欠き部32cが、通常使
用時のガス流通路となる点でも、上記第1実施形態と同
様である。
【0025】そして、本第2実施形態における前記支承
体32は、融点が70℃〜200℃の範囲にある低融点
合金から成ると共に、少なくとも先端側が基端側よりも
低い温度で溶融するように融点の異なる二種類の低融点
合金M1,M2を積層して適宜一体形成されている。即
ち、支承体32の弁体対向面(図4中、左側面)と支持
突起部32bの先端部とを構成している低融点合金M1
は、支承体32の弁座対向面(図4中、右側面)を構成
している低融点合金M2よりも融点の低い低融点合金が
使用環境等に応じて適宜選択的に用いられる。例えば、
前述の表1に示した低融点合金を利用する場合、低融点
合金M1には品番1のリポウイッツメタル(融点71
℃)、低融点合金M2には品番6のローズメタル(融点
93℃)をそれぞれ選択することができる。尚、低融点
材料としては、上記低融点合金に限らず、熱可塑性プラ
スチックを用いることもでき、融点が異なる熱可塑性プ
ラスチック同士を組み合わせたり、低融点合金と熱可塑
性プラスチックとを組み合わせて使用することもでき
る。
【0026】そこで、上記本第2実施形態における熱ヒ
ューズ弁32によれば、火災等によるガス供給路30の
異常過熱時には、熱伝導による支承体32上の温度上昇
が均一に生じたとしても、低融点合金M1で形成されて
いる支承体32の弁体対向面と支持突起部32bの先端
部とが最初に設定温度を超えることになる。従って、前
記弁体23の球面を当接支持している各支持突起部32
bの先端から支承体32の溶融が始まり、次第に基端側
が溶融の進行により支承力を失ってゆくので、その球面
の周方向に沿ってこれら支持突起部32bにより当接支
持されている弁体23は、支承体32の溶融の進行によ
り前記弁座27の中心線上に沿ってセンタリングされな
がら弁座27に向かって移動し、図4に想像線で示した
ように該弁座27に確実に着座することができる。
【0027】また、支承体32の溶融が必ず各支持突起
部32bの先端から始まり、各支持突起部32bの基端
側である外周部32aが先に溶融することがないため、
支承体32が破断して破片が弁座27側に落下すること
もない。従って、上記第1実施形態の熱ヒューズ弁21
と同様に、本第2実施形態の熱ヒューズ弁31は、異常
過熱時に圧縮コイルばね24の付勢力により弁座27に
向かって移動する弁体23の位置ずれを防止することが
でき、ガス供給路30の適正な遮断動作を確実、且つ速
やかに達成することができる。
【0028】次に、図6に示した本発明の第3実施形態
に係る熱ヒューズ弁41は、上記第2実施形態の熱ヒュ
ーズ弁31における支承体32の代わりに支承体42を
用いた以外は、前記熱ヒューズ弁31と同様の構成を有
するので、共通の構成部材については同符号を付して詳
細な説明を省略する。前記支承体42は、図6及び図7
に示すように、管状ハウジング25の内周壁に係合する
リング状の外周部42aと、弁体23を支承するために
前記外周部42aから前記弁座27の中心線に向かって
突設された複数の支持突起部42bとを有した構造であ
る。
【0029】各支持突起部42bは、支承する弁体23
の移動方向に沿った中心線に対して放射状に配置されて
おり、中心側に位置している各支持突起部42bの先端
が弁体23の球面に当接することで、該弁体23を支承
する点では、上記第2実施形態と同様である。又、隣接
する支持突起部42b間の切り欠き部42cが、通常使
用時のガス流通路となる点でも、上記第2実施形態と同
様である。
【0030】そして、本第3実施形態における前記支承
体42は、該支承体42の弁体対向面(図6中、左側
面)が、支承体42の弁座対向面(図6中、右側面)を
構成する低融点合金M2よりも融点の低い低融点合金M
1で構成されると共に、各支持突起部42bが、図7に
示すように、弁体23に当接する先端側に向かって徐々
に肉厚を薄くした先細形状に形成されている。
【0031】即ち、本第3実施形態の支承体42は、前
記第2実施形態の支承体32における低融点合金M2の
肉厚を各支持突起部42bの先端側に向かって徐々に薄
くして先細形状とすることにより、上記第1実施形態の
効果と上記第2実施形態の効果とが相乗的に作用し、ガ
ス供給路30の適正な遮断動作を更に確実、且つ速やか
に達成することができる。
【0032】なお、本発明の熱ヒューズ弁は、上記各実
施形態の形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨
に基づいて適宜変更可能であることは勿論である。例え
ば、上記第2実施形態及び第3実施形態では、融点の異
なる二種類の低融点合金M1,M2を積層して支承体3
2,42を形成したが、三種類以上の低融点合金或いは
熱可塑性プラスチックを組み合わせて良い。又、上記各
実施形態においては弁体を球状としたが、本発明の弁体
はこれに限定されるものではなく、支承体の支持突起部
先端に当接支持される部分が球面或いは円錐面を有して
いれば、略半球状、円錐状及び截頭円錐状等の種々の形
態を採り得ることは言うまでもない。更に、支持突起部
の数や形状も適宜変更可能である。
【0033】
【発明の効果】本発明の熱ヒューズ弁によれば、ガス供
給路の異常過熱時には、弁体の球面又は円錐面を当接支
持している各支持突起部の先端側が先ず溶融又は変形す
ることにより支承力を失い、次に順次、基端側へ支承力
を失ってゆく。そこで、その球面又は円錐面の周方向に
沿ってこれら支持突起部により当接支持されている弁体
は、該弁座の中心線上に沿ってセンタリングされながら
弁座に向かって移動し、該弁座に確実に着座することが
できる。従って、本発明の熱ヒューズ弁は、異常過熱時
にばね部材の付勢力により弁座に向かって移動する弁体
の位置ずれを防止することができ、ガス供給路の適正な
遮断動作を確実、且つ速やかに達成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係る熱ヒューズ弁の縦
断面図である。
【図2】図1に示した熱ヒューズ弁の要部拡大断面図で
ある。
【図3】図1に示した支承体の部分破断斜視図である。
【図4】本発明の第2実施形態に係る熱ヒューズ弁の要
部拡大断面図である。
【図5】図4に示した支承体の部分破断斜視図である。
【図6】本発明の第3実施形態に係る熱ヒューズ弁の要
部拡大断面図である。
【図7】図6に示した支承体の部分破断斜視図である。
【図8】従来の熱ヒューズ弁の非作動時の状態を示す縦
断面図である。
【図9】図8に示した熱ヒューズ弁の支承体の正面図で
ある。
【図10】図8に示した熱ヒューズ弁の作動時の状態を
示す縦断面図である。
【符号の説明】
30 ガス供給路 27 弁座 23 弁体 24 圧縮コイルばね 21 熱ヒューズ弁 22 支承体 22b 支持突起部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ガス供給路中に設けられる弁座と、該弁
    座に着座することでガス供給路を遮断状態にする弁体
    と、該弁体を弁座に向けて付勢するばね部材と、該ばね
    部材のばね付勢力に抗して前記弁座から離間した位置に
    前記弁体を支承すると共に設定温度以上に加熱されると
    支承力を失って弁体の弁座への着座を可能とする支承体
    とを備えた熱ヒューズ弁であって、 前記支承体が、前記弁座の中心線に向かって突設された
    複数の支持突起部を有すると共に、前記弁体の球面又は
    円錐面を周方向に沿って当接支持する各支持突起部の少
    なくとも先端側が、基端側よりも低い温度で支承力を失
    うように構成されていることを特徴とする熱ヒューズ
    弁。
  2. 【請求項2】 前記支承体の各支持突起部が、前記弁体
    の球面又は円錐面に当接する先端に向かって徐々に肉厚
    を薄くされていることを特徴とする請求項1に記載の熱
    ヒューズ弁。
  3. 【請求項3】 前記支承体の各支持突起部が、設定温度
    以上に加熱されると溶融する低融点材料から成ると共
    に、少なくとも先端側が基端側よりも低い温度で溶融す
    るように融点の異なる複数の低融点材料で構成されてい
    ることを特徴とする請求項1又は2に記載の熱ヒューズ
    弁。
JP16551698A 1998-06-12 1998-06-12 熱ヒューズ弁 Pending JP2000002353A (ja)

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Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009156460A (ja) * 2007-12-27 2009-07-16 Katsura Seiki Seisakusho:Kk 緊急ガス遮断弁内蔵式減圧調整器。
JP2012132475A (ja) * 2010-12-20 2012-07-12 Fujikin Inc 安全弁用可溶栓
JP2014238140A (ja) * 2013-06-07 2014-12-18 日酸Tanaka株式会社 逆火防止器
US10683947B2 (en) 2016-03-28 2020-06-16 Ojc Co., Ltd. Safety valve and gas cylinder having same
KR102225845B1 (ko) * 2019-09-20 2021-03-10 주식회사 승일 과압해소가 가능한 분사용기 및 그의 밸브 어셈블리
KR102294025B1 (ko) * 2020-12-16 2021-08-25 장영하 온도에 따라 팽창하는 열팽창체가 내장된 가스밸브장치
KR102294023B1 (ko) * 2020-12-16 2021-08-25 장영하 온도에 따라 형상이 변화하는 금속탄성체가 내장된 피스톤형 가스밸브장치

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