JP2000001797A - 自動メッキにおける陰極装置 - Google Patents

自動メッキにおける陰極装置

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JP2000001797A
JP2000001797A JP16841598A JP16841598A JP2000001797A JP 2000001797 A JP2000001797 A JP 2000001797A JP 16841598 A JP16841598 A JP 16841598A JP 16841598 A JP16841598 A JP 16841598A JP 2000001797 A JP2000001797 A JP 2000001797A
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和夫 大場
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 板状被メッキ物を立てて連続的にメッキ槽内
を移送し、均質にメッキ層を形成することを目的とす
る。 【解決手段】 メッキ槽内に設けたレール2上に垂直に
載置した板状被メッキ物3を移送しながらメッキする装
置において、レール2に沿って縦設した陰極棒6に板状
被メッキ物3に接触して電流を流す給電ローラ7を設
け、この給電ローラ7を板状被メッキ物3に押し付ける
押圧手段(押圧体10、ばね11)を設けたもの。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、連続メッキ装置に
おいて、プリント基板等の板状被メッキ物を垂直に移送
して連続的にメッキを施すための陰極装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、板状の被メッキ物にメッキを施す
には、陰極に接続される枠体に複数の被メッキ物を固定
具で1個ずつ取付け、メッキ完了後に又1個ずつ取外し
ている。これは手間のかかる作業であり、メッキ作業の
効率を阻害する一因となっている。
【0003】そこで近年では、被メッキ物の枠体への固
定作業を避けて、被メッキ物を1個ずつ個別に連続的に
メッキ槽中へ供給し、メッキ槽内を水平に移動させて、
連続して効率よくメッキを行う方法が提案されている。
【0004】しかしながら、被メッキ物の大きさは大小
様々なものがあり、それらのいずれにも均等にメッキす
るためには、電極の配置、液面の調整、電流密度など、
メッキ条件を微妙に調整することがむずかしい問題とな
っている。そこで、本発明者は、さきに被メッキ物を垂
直にしてメッキ槽に連続的に供給する方式を開発し、上
記の問題点の解決を図った。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】メッキ槽内において板
状の被メッキ物を垂直にして移送するには、例えば図3
に示すように、メッキ槽1内の中央底部に、紙面垂直方
向にのびるV字型断面のレール2に板状被メッキ物3の
下端を載せ、両面を駆動ローラを含む複数の縦型ローラ
(いずれも図示せず)で挾持しながら、駆動ローラで被
メッキ物3を移送する。4は陽極で、被メッキ物3の大
きさに応じてシリンダ5によって昇降自在に設置されて
いる。そして、6は陰極棒で、7は該陰極棒6に付設し
た給電ローラで、被メッキ物3に接して陰極を形成す
る。ところが、この被メッキ物を縦にして連続的に移送
してメッキする方式は大きさの異なる多品種の板状被メ
ッキ物を対象にして効果があるものであるが、板厚の厚
いもの薄いものに応じて、前記の給電ローラ7の板状被
メッキ物3に対する接触の力が変化し、中には導通不良
を生じて均一メッキの障害となることがある。本発明は
この点を改善して、被メッキ物と導電ローラとの接触を
常に確実にして均一なメッキ層を得ることを目的とする
ものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、メッキ槽内に
設けたレール上に垂直に載置した板状被メッキ物を移送
しながらメッキする装置において、レールに沿って縦設
した陰極棒に板状被メッキ物に接触して電流を流す給電
ローラを設け、この給電ローラを板状被メッキ物に押し
付ける押圧手段を設けたことを特徴とする自動メッキに
おける陰極装置である。押圧手段の一例は、陰極棒の中
間の特に下部の方に設けたホイールにばね作用による押
圧体を摺動自在に設けてなるものである。押圧体の位置
を陰極棒のなるべく下方とするのはいろいろなサイズの
被メッキ物に対して有効に作用するからである。電極棒
は板状被メッキ物の片面側あるいは両面側のいずれでも
目的に応じて配置し得る。片面側の場合は他の面側に
は、対応する受ローラを配置しておくとよい。
【0007】本発明によれば、被メッキ物と給電ローラ
との接触が密となり、被メッキ物に対する電流の流れが
スムースとなって、均一なメッキ層を形成することがで
きる。板厚の違う被メッキ物が移送されてきても、押圧
体がばね作用によって押圧力を調節し、被メッキ物と給
電ローラとの接触を保つ。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を図面に基
づいて説明する。図1はその一例の正面図、図2はその
側面方向の平面図である。メッキ槽内に配置したレール
2上に板状被メッキ物3を垂直に載せ、これを駆動ロー
ラを含む縦型ローラ8で挾持しながら移送する。6は被
メッキ物3の両側に垂直に配設した陰極棒で、その適宜
個所に設けた給電ローラ7を被メッキ物3の表面に接触
させて通電する。9は電極棒6の適宜箇所に設けたホイ
ールで、ばね11の作用による押圧体10の作用によ
り、被メッキ物3の側に押圧されている。この押圧力は
給電ローラ7に伝わり、給電ローラ7と被メッキ物3と
の接触を確実にし、被メッキ物3表面への電気の流れを
均一にする。したがって、被メッキ物3表面のメッキ皮
膜が均質となる。押圧体10を設ける部位は装置の大き
さ等に応じて適宜変更、増加することができる。
【0009】
【発明の効果】本発明によれば、被メッキ物への電流の
流れが均一となり、均質なメッキ表面を得ることができ
る。又、厚さの違う被メッキ物であっても連続的に処理
することが可能で、メッキ処理能力を上げることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例の正面図である。
【図2】図1の側面側の平面図である。
【図3】本発明の基礎となす縦送り式連続メッキ装置の
概念図である。
【符号の説明】
1 メッキ槽 2 レール 3 (板状)被メッキ物 4 陽極 5 シリンダ 6 陰極棒 7 給電ローラ 8 縦型ローラ 9 ホイール 10 押圧体 11 ばね

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 メッキ槽内に設けたレール上に垂直に載
    置した板状被メッキ物を移送しながらメッキする装置に
    おいて、レールに沿って縦設した陰極棒に板状被メッキ
    物に接触して電流を流す給電ローラを設け、この給電ロ
    ーラを板状被メッキ物に押し付ける押圧手段を設けたこ
    とを特徴とする自動メッキにおける陰極装置。
  2. 【請求項2】 押圧手段は陰極棒の中間に設けたホイー
    ルに押圧体を摺動自在に設けてなるものである請求項1
    記載の自動メッキにおける陰極装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100670117B1 (ko) 2005-03-10 2007-01-16 대성하이피(주) 연속도금장치의 전극접점장치
CN112553672A (zh) * 2020-12-25 2021-03-26 宁波都金汇环保有限公司 一种复合材料镀金设备及电镀方法

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