JP2000001391A - シリコン単結晶ウエーハ及びその製造方法 - Google Patents

シリコン単結晶ウエーハ及びその製造方法

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 熱酸化処理をした際にリング状に発生するO
SFあるいはOSFの潜在核が極低欠陥密度で存在する
が、FPD、COP、L/D、LSTD及びCuデコレ
ーションにより検出される欠陥がウエーハ全面内に存在
しないCZ法によるシリコン単結晶ウエーハを安定した
製造条件下に製造する。 【解決手段】 結晶成長時に、結晶中の固液界面近傍の
融点から1400℃の間の温度勾配をG(温度変化量/結晶
軸方向長さ)[℃/cm]とし、結晶中心部分の温度勾
配Gc[℃/cm]と結晶周辺部分の温度勾配Ge[℃
/cm]との差を△G=(Ge−Gc)で表した時、△
Gが0または負となるように炉内温度を制御し、かつ結
晶直径を横軸に、引上げ速度を縦軸として欠陥分布を示
した欠陥分布図において、OSF領域が帯状逆M字型を
形成する時、OSF領域の内側ラインの最小値に対応す
る引上げ速度と、OSF領域の外側ラインの最小値に対
応する引上げ速度の範囲内に制御しながら結晶を引上げ
るシリコン単結晶の製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、結晶欠陥が少ない
シリコン単結晶ウエーハ及びその製造方法に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】近年は、半導体回路の高集積化に伴う素
子の微細化に伴い、その基板となるチョクラルスキー法
(以下、CZ法と略記する)で作製されたシリコン単結
晶に対する品質要求が高まってきている。特に、FP
D、LSTD、COP等のグローンイン(Grown−
in)欠陥と呼ばれる酸化膜耐圧特性やデバイスの特性
を悪化させる、単結晶成長起因の欠陥が存在しその密度
とサイズの低減が重要視されている。
【0003】これらの欠陥を説明するに当たって、先
ず、シリコン単結晶に取り込まれるベイカンシイ(Va
cancy、以下Vと略記することがある)と呼ばれる
空孔型の点欠陥と、インタースティシアル−シリコン
(Interstitial−Si、以下Iと略記する
ことがある)と呼ばれる格子間型シリコン点欠陥のそれ
ぞれの取り込まれる濃度を決定する因子について、一般
的に知られていることを説明する。
【0004】シリコン単結晶において、V領域とは、V
acancy、つまりシリコン原子の不足から発生する
凹部、穴のようなものが多い領域であり、I領域とは、
シリコン原子が余分に存在することにより発生する転位
や余分なシリコン原子の塊が多い領域のことであり、そ
してV領域とI領域の間には、原子の不足や余分が無い
(少ない)ニュートラル(Neutral、以下Nと略
記することがある)領域が存在していることになる。そ
して、前記グローンイン欠陥(FPD、LSTD、CO
P等)というのは、あくまでもVやIが過飽和な状態の
時に発生するものであり、多少の原子の偏りがあって
も、飽和以下であれば、欠陥としては存在しないことが
判ってきた。
【0005】この両点欠陥の濃度は、CZ法における結
晶の引上げ速度(成長速度)と結晶中の固液界面近傍の
温度勾配Gとの関係から決まり、V領域とI領域との境
界近辺にはOSF(酸化誘起積層欠陥、Oxidati
on Indused Stacking Faul
t)と呼ばれる欠陥が、結晶成長軸に対する垂直方向の
断面で見た時に、リング状に分布(以下、OSFリング
ということがある)していることが確認されている。
【0006】これら結晶成長起因の欠陥は、通常の結晶
中固液界面近傍の温度勾配Gが大きい炉内構造(ホット
ゾーン:HZということがある)を使用したCZ引上げ
機で結晶軸方向に成長速度を高速から低速に変化させた
場合、図5に示したような欠陥分布図として得られる。
【0007】そしてこれらを結晶径方向(面)で分類す
ると、図6に示したように、例えば成長速度が0.6m
m/min前後以上と比較的高速の場合には、空孔タイ
プの点欠陥が集合したボイド起因とされているFPD、
LSTD、COP等のグローンイン欠陥が結晶径方向全
域に高密度に存在し、これら欠陥が存在する領域はV−
リッチ領域と呼ばれている(図5のライン(A)、図6
(A)参照)。 また、成長速度が0.6mm/min
以下の場合は、成長速度の低下に伴い、OSFリングが
結晶の周辺から発生し、このリングの外側に転位ループ
起因と考えられているL/D(Large Dislo
cation:格子間転位ループの略号、LSEPD、
LFPD等)の欠陥が低密度に存在し、これら欠陥が存
在する領域はI−リッチ領域(L/D領域ということが
ある)と呼ばれている。さらに、成長速度を0.4mm
/min前後以下と低速にすると、OSFリングがウエ
ーハの中心に凝集して消滅し、全面がI−リッチ領域と
なる(図5のライン(C)、図6(C))。
【0008】また、最近V−リッチ領域とI−リッチ領
域の中間でOSFリングの外側に、N領域と呼ばれる、
空孔起因のFPD、LSTD、COPも、転位ループ起
因のLSEPD、LFPDも存在しない領域の存在が発
見されている。この領域はOSFリングの外側にあり、
そして、酸素析出熱処理を施し、X−ray観察等で析
出のコントラストを確認した場合に、酸素析出がほとん
どなく、かつ、LSEPD、LFPDが形成されるほど
リッチではないI−リッチ領域側であると報告している
(図5のライン(B)、図6(B)参照)。
【0009】そして、従来のCZ引上げ機ではウエーハ
の極一部にしか存在しないN領域を、引上げ機の炉内温
度分布を改良し、引上げ速度を調節して、V/G値(単
結晶引上げ速度をV[mm/min]とし、シリコンの
融点から1300℃の間の引上げ軸方向の結晶内温度勾
配の平均値をG[℃/mm]とするとき、V/Gで表わ
される比)を0.20〜0.22mm2 /℃・minと
してウエーハ全面及び結晶全長に対して制御すれば、N
領域をウエーハ全面に広げることが可能であると提案
(特開平8−330316号公報)している。
【0010】しかしながら、このような極低欠陥領域を
結晶全体に広げて製造しようとすると、この領域がI−
リッチ領域側のN領域のみに限定されるため、製造条件
の上で制御範囲が極めて狭く、実験機ならともかく生産
機では精密制御が難しく、生産性に難点があって実用的
でない。
【0011】一方、現行の通常のシリコン単結晶は、図
5に示すように結晶軸方向に成長速度を故意に高速から
低速に変化させる操業を行った場合、図6に示したよう
に(A)全面V−リッチ領域型、(B)V−リッチ領域
とN−領域の共存型、(C)全面I−リッチ領域型(L
/Dリッチ領域型ということがある)及び(D)V−リ
ッチ領域とI−リッチ領域共存型(不図示)が形成さ
れ、目的用途に応じて各品質が得られるよう結晶軸方向
の成長速度を調整して製造している。
【0012】そしてこれらの内、(A)の全面V−リッ
チ領域型は標準品として量産されている。(B)のV−
N共存型は(A)の改良品として製造されているが、デ
バイス工程でN−領域は高歩留りであってもV−リッチ
領域では低下し、不完全なものである。(C)の全面I
−リッチ領域型はパーティクルモニターとして製造して
いるが、L/Dが障害となり、デバイス作製用としては
使用されていない。また、(A)、(C)、(D)各タ
イプのウエーハは、デバイス工程に投入しても、ウエー
ハ表面に残存しているサイズが大きい空孔や格子間転位
等の影響により、デバイスの歩留りが悪化する傾向があ
る。
【0013】さらに最近では、(E)タイプ(不図示)
として全面N−領域型が提案されているが前述したよう
に生産性に難点があって実用的でない。また、(F)タ
イプとして、全面N−領域で熱酸化処理した際にOSF
リングを発生するか、あるいはOSFの核が存在し、か
つ全面にFPD、L/Dが存在しない単結晶が提案(特
願平9−325428号)されているが、FPDよりさ
らに微細なベイカンシイ欠陥が存在している場合があ
り、このような欠陥は、例えばCuデコレーションで検
出されるものである。そして、これが酸化膜耐圧を劣化
させる原因となっており、さらに改善が望まれていた。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、このような
問題点に鑑みなされたもので、熱酸化処理をした際にリ
ング状に発生するOSFあるいはOSFの潜在核が極低
密度で存在するが、FPD、COP、L/D、LSTD
及びCuデコレーションにより検出される欠陥がウエー
ハ全面内に存在しないCZ法によるシリコン単結晶ウエ
ーハを安定した製造条件下に得ることを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記目的を達
成するために為されたもので、本発明の請求項1に記載
した発明は、チョクラルスキー法により育成されたシリ
コン単結晶ウエーハであって、熱酸化処理をした際にリ
ング状に発生するOSFあるいはOSFの核が存在し、
かつ、FPD、COP、L/D、LSTD及びCuデコ
レーションにより検出される欠陥がウエーハ全面内に存
在しないことを特徴とするシリコン単結晶ウエーハであ
る。このように、本発明のウエーハは、OSFリングあ
るいはその潜在核は存在するが、FPD等のグローンイ
ン欠陥はなく、特にCuデコレーションにより検出され
る欠陥が存在しないものである。
【0016】そして、この場合、請求項2に記載したよ
うに、ウエーハの酸素濃度が24ppma(ASTM’
79値)未満であることが好ましい。このようにする
と、熱酸化処理をした際にOSFの核は存在するが、O
SFは発生せず、かつ、FPD、COP、L/D、LS
TD及びCuデコレーションにより検出される欠陥等が
ウエーハ全面内に存在しないシリコン単結晶ウエーハを
得ることができる。
【0017】さらに請求項3に記載した発明は、前記熱
酸化処理をした際に発生するOSFの密度が100個/
cm2 以下であるという極低欠陥のシリコン単結晶ウエ
ーハである。この場合、OSF密度の測定は、シリコン
単結晶ウエーハに、1200℃/100分の熱処理を施
したのち、ライト(Wright)液でエッチング処理
して測定を行った。
【0018】そして、このようなシリコン単結晶ウエー
ハの製造方法としては、本発明の請求項4に記載したよ
うに、チョクラルスキー法によってシリコン単結晶を製
造する場合において、育成されるシリコン単結晶が結晶
成長時に、結晶中の固液界面近傍の融点から1400℃
の間の温度勾配をG(温度変化量/結晶軸方向長さ)
[℃/cm]とし、結晶中心部分の温度勾配Gc[℃/
cm]と結晶周辺部分の温度勾配Ge[℃/cm]との
差を△G=(Ge−Gc)で表した時、△Gが0または
負として引上げることを特徴とするシリコン単結晶の製
造方法である。
【0019】さらに本発明の請求項5に記載した発明
は、チョクラルスキー法によってシリコン単結晶を製造
する場合において、育成されるシリコン単結晶が結晶成
長時に、結晶中の固液界面近傍の融点から1400℃の
間の温度勾配をG(温度変化量/結晶軸方向長さ)[℃
/cm]とし、結晶中心部分の温度勾配Gc[℃/c
m]と結晶周辺部分の温度勾配Ge[℃/cm]との差
を△G=(Ge−Gc)で表した時、△Gが0または負
となるように炉内温度を制御し、かつ結晶直径を横軸
に、引上げ速度を縦軸として欠陥分布を示した欠陥分布
図において、OSF領域が帯状逆M字型を形成する時、
OSF領域の内側ラインの最小値に対応する引上げ速度
と、OSF領域の外側ラインの最小値に対応する引上げ
速度の範囲内に制御しながら結晶を引上げることを特徴
とするシリコン単結晶の製造方法である。ここで、OS
F領域とは、結晶成長軸方向のOSFリングの分布を示
す。
【0020】このように、実験・調査の結果を解析して
求めた図1の欠陥分布図を元に、シリコンの融点から1
400℃の間の引上げ軸方向の結晶内温度勾配Gの結晶
中心と結晶周辺との差△Gが0または負となるように炉
内温度を制御し、引上げ速度を上記で規定した範囲内に
制御しながら結晶を引上げれば、請求項1に記載した、
熱酸化処理をした際にリング状に発生するOSFあるい
はOSFの核が存在し、かつ、FPD、COP、L/
D、LSTD及びCuデコレーションにより検出される
欠陥がウエーハ全面内に存在しないシリコン単結晶を作
製することができる。
【0021】そして、この場合、請求項6に記載したよ
うに、前記結晶成長時の引上げ速度の精度を、結晶定径
部(単結晶の直胴部分をいう)の成長長さ10cmごと
に算出した引上げ速度の平均値±0.01[mm/mi
n]以内とすることが望ましい。引上げ速度の精度をこ
のように高精度にすれば、容易に請求項4で規定する条
件下でシリコン単結晶を安定して製造することができ
る。
【0022】また、請求項7に記載したように、炉内温
度を制御するためには、引上げ装置内に環状固液界面断
熱材を設け、この下端と融液表面との間隔を5〜10c
mに設定すればよい。こうすれば、上記結晶中心部分の
温度勾配Gc[℃/cm]と結晶周辺部分の温度勾配G
e[℃/cm]との差△G=(Ge−Gc)が0または
負、すなわち結晶周辺の温度勾配と結晶中心の温度勾配
が等しいか、あるいは結晶周辺の温度勾配の方が結晶中
心より低くなるように炉内温度を制御することができ、
欠陥分布が逆M字型となる。
【0023】そして、上記請求項4ないし請求項7に記
載のシリコン単結晶の製造方法で製造されたシリコン単
結晶をスライスして得られるシリコン単結晶ウエーハ
(請求項8)は、請求項1のように、ウエーハに熱酸化
処理をした際に、リング状に発生するOSFあるいはO
SFの核が存在するが、FPD、COP、L/D、LS
TD及びCuデコレーションにより検出される欠陥がウ
エーハ全面内に存在しないシリコン単結晶ウエーハとな
る。
【0024】以下、本発明につき詳細に説明するが、本
発明はこれらに限定されるものではない。説明に先立ち
各用語につき予め解説しておく。 1)FPD(Flow Pattern Defec
t)とは、成長後のシリコン単結晶棒からウェーハを切
り出し、表面の歪み層を弗酸と硝酸の混合液でエッチン
グして取り除いた後、K2 Cr27 と弗酸と水の混合
液で表面をエッチング(Seccoエッチング)するこ
とによりピットおよびさざ波模様が生じる。このさざ波
模様をFPDと称し、ウェーハ面内のFPD密度が高い
ほど酸化膜耐圧の不良が増える(特開平4−19234
5号公報参照)。
【0025】2)SEPD(Secco Etch P
it Defect)とは、FPDと同一のSecco
エッチングを施した時に、流れ模様(flow pat
tern)を伴うものをFPDと呼び、流れ模様を伴わ
ないものをSEPDと呼ぶ。この中で10μm以上の大
きいSEPD(LSEPD)は転位クラスターに起因す
ると考えられ、デバイスに転位クラスターが存在する場
合、この転位を通じて電流がリークし、P−Nジャンク
ションとしての機能を果たさなくなる。
【0026】3)LSTD(Laser Scatte
ring Tomography Defect)と
は、成長後のシリコン単結晶棒からウエーハを切り出
し、表面の歪み層を弗酸と硝酸の混合液でエッチングし
て取り除いた後、ウエーハを劈開する。この劈開面より
赤外光を入射し、ウエーハ表面から出た光を検出するこ
とでウエーハ内に存在する欠陥による散乱光を検出する
ことができる。ここで観察される散乱体については学会
等ですでに報告があり、酸素析出物とみなされている
(Jpn.J.Appl.Phys. Vol.32,
P3679,1993参照)。また、最近の研究では、
八面体のボイド(穴)であるという結果も報告されてい
る。
【0027】4)COP(Crystal Origi
nated Particle)とは、ウエーハの中心
部の酸化膜耐圧を劣化させる原因となる欠陥で、Sec
coエッチではFPDになる欠陥が、SC−1洗浄(N
4 OH:H22 :H2 O=1:1:10の混合液に
よる洗浄)では選択エッチング液として働き、COPに
なる。このピットの直径は1μm以下で光散乱法で調べ
る。
【0028】5)L/D(Large Disloca
tion:格子間転位ループの略号)には、LSEP
D、LFPD等があり、転位ループ起因と考えられてい
る欠陥である。LSEPDは、上記したようにSEPD
の中でも10μm以上の大きいものをいう。また、LF
PDは、上記したFPDの中でも先端ピットの大きさが
10μm以上の大きいものをいい、こちらも転位ループ
起因と考えられている。
【0029】6)Cuデコレーションとは、不純物(C
u)を意図的に熱拡散させ、飽和後急冷して欠陥に不純
物を析出させることにより結晶欠陥を赤外顕微鏡で観察
する方法であり、FPDよりさらに微細なベイカンシイ
欠陥(V欠陥:空孔型点欠陥)等の検出に有効である。
【0030】本発明者らは、先に特願平9−19941
5号で提案したように、CZ法によるシリコン単結晶成
長に関し、V領域とI領域の境界近辺について、詳細に
調査したところ、この境界近辺の極く狭い領域にFP
D、LSTD、COPの数が著しく少なく、L/Dも存
在しないニュートラルな領域があることを発見した。
【0031】そこで、このニュートラルな領域をウエー
ハ全面に広げることができれば、点欠陥を大幅に減らせ
ると発想し、成長(引上げ)速度と温度勾配の関係の中
で、結晶のウエーハ面内では、引上げ速度はほぼ一定で
あるから、面内の点欠陥の濃度分布を決定する主な因子
は温度勾配である。つまり、ウエーハ面内で、軸方向の
温度勾配に差があることが問題で、この差を減らすこと
が出来れば、ウエーハ面内の点欠陥の濃度差も減らせる
ことを見出し、結晶中心部の温度勾配Gcと結晶周辺部
分の温度勾配Geとの差を△G=(Ge−Gc)≦5℃
/cmとなるように炉内温度を制御して引上げ速度を調
節すれば、ウエーハ全面がN領域からなる欠陥のないウ
エーハが得られるようになった。
【0032】本発明では、上記のような温度勾配の差△
Gが小さいCZ法による結晶引上げ装置を使用し、炉内
構造を組み変えて△Gを変化させ、引上げ速度を変えて
結晶面内を調査した結果、新たに次のような知見を得
た。使用した炉内構造は図4(a)に示したように、湯
面から環状固液界面断熱材の下端までの間隔を変えて△
Gを変化させ、平均引上げ速度を例えば0.6〜0.3
mm/minまで、10cm毎に0.05mm/min
づつ減速して変化させて、OSFリングが結晶バルク中
心で消滅し、L/D領域が形成される様子を調査した。
【0033】その結果を解析して図1に欠陥分布図とし
て示した。横軸は結晶直径方向、縦軸は成長速度であ
る。図1は、△Gが0または負、すなわち結晶周辺の温
度勾配Geと結晶中心の温度勾配Gcが等しいか、ある
いは結晶周辺の温度勾配Geの方が結晶中心の温度勾配
Gcより低い場合で、かつ成長速度が0.50〜0.4
8mm/minの範囲において、OSFが帯状で逆M字
型に分布していることを表している。そしてこの分布の
内、成長速度が0.50〜0.48mm/minの範囲
を結晶面として見ると、図3のようにOSFリングまた
はその潜在核が存在するが、これ以外の部分はN−領域
であるウエーハとなっていることが判る。
【0034】このウエーハの最大の特徴は、OSF領域
以外の部分のN−領域が全部I−リッチ側のN−領域で
あることである。すなわち、本来OSFリングの内側は
V−リッチ側となる筈であるが(図5のライン(B)、
図6(B)参照)、本発明では、OSFリングの内側も
外側もI−リッチ側のN−領域となる。従って、FP
D、COP型の他、Cuデコレーションにより検出され
る筈の欠陥もウエーハ全面から排除されている。
【0035】そして、本発明は図1の欠陥分布図におい
て、OSF領域が帯状逆M字型を形成する時、OSF領
域の内側ラインの最小値に対応する引上げ速度と、OS
F領域の外側ラインの最小値に対応する引上げ速度の範
囲内に引上げ速度を制御しながら結晶を引上げようとい
うもので、上記の例で具体的に言えば、成長速度を0.
50〜0.48mm/minの範囲内に設定し、結晶定
径部の成長長さ10cmごとに算出した目標成長速度の
平均値±0.01mm/min以内となるように高精度
に制御して引上げる。こうして得られた単結晶棒を縦割
りし、前記同様欠陥分布を調査した。その結果を図2に
示す。図2から明らかなように最適成長速度を維持して
引上げた部分はその全長に亙ってOSF領域がリング状
に分布し、OSF領域以外の全面がN−領域であること
が判る。
【0036】逆に△Gが0を超えてプラスの場合、すな
わち結晶周辺の温度勾配Geの方が結晶中心の温度勾配
Gcより高い場合は、成長速度が約0.6〜0.4mm
/minの範囲において、図5に示したようにOSFは
帯状でU字型に分布しており、図6の結晶面内分布で見
ても本発明品のような全面I−リッチ側のN−領域のみ
で形成されたものであってOSFリングまたはその潜在
核が存在するウエーハが現れることはないことが判る。
以上のことは従来の△Gがプラス側に大きい結晶引上げ
装置で実験した場合には発見されず、今回上記の△Gが
0または負の結晶引上げ装置を使用した結晶を調査した
結果、発見したものである。
【0037】この調査における引上げ装置の炉内温度に
ついては、総合伝熱解析ソフトFEMAG(F.Dup
ret,P.Nicodeme,Y.Ryckman
s,P.Wouters,and M.J.Croch
et,Int.J.HeatMass Transfe
r,33,1849(1990))を使用して鋭意解析
を行った結果、判明したものである。
【0038】一方、本発明のウエーハに存在するOSF
については、最近の研究からウエーハ全面内で低酸素濃
度とした場合には、OSFの核が存在しても熱酸化処理
によりOSFを発生することはなく、デバイスに影響を
与えないということが判ってきている。この酸素濃度の
限界値は、同一の結晶引上げ装置を使用して、数種類の
酸素濃度レベルの結晶を引上げた結果、ウエーハ全面内
の酸素濃度が24ppma(ASTM’79)未満であ
れば、ウエーハの熱酸化処理を行った時にOSFが発生
しないことが確認された。
【0039】すなわち、調査によれば、一本の結晶を引
上げ中に徐々に酸素濃度を下げていった時に、結晶全長
にわたってOSFとなる核は存在するが、ウエーハの熱
酸化処理を行った時にOSFが観察されるのは24pp
maまでで、24ppma未満ではOSFの核は存在す
るが、熱酸化処理によるOSFは発生していないことが
判った。
【0040】ちなみに、成長結晶中の酸素濃度を24p
pma未満にするには、従来から一般に用いられている
方法で行えばよく、例えば、ルツボの回転数あるいは融
液内温度分布等を調整して融液の対流を制御する等の手
段により簡単に行うことができる。
【0041】なお、OSFリングは発生しなくても、そ
の核の存在するところでは酸素析出が少なくなるという
傾向があるが、近年のデバイスプロセスの低温化におい
ては、強いゲッタリングも要求されないので、OSFリ
ングでの酸素析出の少なさは問題にならないのである。
【0042】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図面を参照しながら詳細に説明する。まず、本発明
で使用するCZ法による単結晶引上げ装置の構成例を図
4(a)により説明する。図4(a)に示すように、こ
の単結晶引上げ装置30は、引上げ室31と、引上げ室
31中に設けられたルツボ32と、ルツボ32の周囲に
配置されたヒータ34と、ルツボ32を回転させるルツ
ボ保持軸33及びその回転機構(図示せず)と、シリコ
ンの種結晶5を保持するシードチャック6と、シードチ
ャック6を引上げるワイヤ7と、ワイヤ7を回転又は巻
き取る巻取機構(図示せず)を備えて構成されている。
ルツボ32は、その内側のシリコン融液(湯)2を収容
する側には石英ルツボが設けられ、その外側には黒鉛ル
ツボが設けられている。また、ヒータ34の外側周囲に
は断熱材35が配置されている。
【0043】また、本発明の製造方法に関わる製造条件
を設定するために、結晶の固液界面4の外周に環状の固
液界面断熱材8を設けている。この固液界面断熱材8
は、その下端とシリコン融液2の湯面3との間に5〜1
0cmの間隔10を設けて設置されている。図4(b)
に示したヒータを囲繞する断熱材35の上に設けられた
上部断熱材9は、炉内温度条件によって使用するもの
で、その場合は、間隔10を調節することになる。さら
に、冷却ガスを吹き付けたり、輻射熱を遮って単結晶を
冷却する筒状の冷却装置(不図示)を設けることもあ
る。別に、最近では引上げ室31の水平方向の外側に、
図示しない磁石を設置し、シリコン融液2に水平方向あ
るいは垂直方向等の磁場を印加することによって、融液
の対流を抑制し、単結晶の安定成長をはかる、いわゆる
MCZ法が用いられることも多い。
【0044】次に、上記の単結晶引上げ装置30による
単結晶育成方法について説明する。まず、ルツボ32内
でシリコンの高純度多結晶原料を融点(約1420°
C)以上に加熱して融解する。次に、ワイヤ7を巻き出
すことにより融液2の表面略中心部に種結晶5の先端を
接触又は浸漬させる。その後、ルツボ保持軸33を適宜
の方向に回転させるとともに、ワイヤ7を回転させなが
ら巻き取り種結晶5を引上げることにより、単結晶育成
が開始される。以後、引上げ速度と温度を適切に調節す
ることにより略円柱形状の単結晶棒1を得ることができ
る。
【0045】この場合、本発明では、本発明の目的を達
成するために特に重要であるのは、図4(a)または図
4(b)に示したように、引上げ室31の湯面上の単結
晶棒1中の液状部分の外周空間において、湯面近傍の結
晶の融点から1400℃までの温度域が制御できるよう
に環状の固液界面断熱材8を設けたことと、断熱材35
の上に上部断熱材9を配置したことである。
【0046】すなわち、この炉内温度を制御するため
に、図4(a)に示したように、引上げ室31内に環状
固液界面断熱材8を設け、この下端と融液表面との間隔
10を5〜10cmに設定すればよい。こうすれば、上
記結晶中心部分の温度勾配Gc[℃/cm]と結晶周辺
部分の温度勾配Ge[℃/cm]との差△G=(Ge−
Gc)が0または負、すなわち結晶周辺の温度勾配と結
晶中心の温度勾配が等しいか、あるいは結晶周辺の温度
勾配の方が結晶中心より低くなるように炉内温度を制御
することができる。別の方法としては、図4(b)に示
したように、上記間隔10を調節すると共に、上部断熱
体9を断熱材35の上に継ぎ足して上部空間からの放熱
を制御する方法もある。
【0047】また、前記結晶成長時の引上げ速度の精度
については、結晶定径部の成長長さ10cmごとに算出
した引上げ速度の平均値±0.01[mm/min]以
内とすることが望ましく、引上げ速度の精度がこの範囲
にあれば、上記炉内温度(△G)と引上げ速度条件値と
の相乗効果により、結晶全長に亙ってOSF領域にはそ
の潜在核があるが、それ以外の面内全面がN−領域であ
るシリコン単結晶を安定して製造することができる。
【0048】以上述べたシリコン単結晶の製造方法で製
造されたシリコン単結晶をスライスして得られるシリコ
ン単結晶ウエーハは、ウエーハに熱酸化処理をした際
に、リング状に発生するOSFあるいはOSFの核が存
在し、かつ、FPD、COP、L/D、LSTD及びC
uデコレーションにより検出される欠陥がウエーハ全面
内に存在せず、熱酸化処理をした際に発生するOSFの
密度が100個/cm2以下の極低欠陥品である。
【0049】
【実施例】以下、本発明の実施例を挙げて説明するが、
本発明はこれらに限定されるものではない。 (実施例1)図4(a)に示した引上げ装置30で、2
4インチ石英ルツボに原料多結晶シリコンを100Kg
チャージし、直径8インチ、方位<100>、直胴長さ
約1mのシリコン単結晶棒を引上げた。使用した炉内構
造(ホットゾーン:HZ)は、湯面3と環状固液界面断
熱材8の下端との間隔10を70mmに設定し、シリコ
ン融液2の湯温は約1420℃に保持した。
【0050】以上の条件下で平均引上げ速度を0.6〜
0.3mm/minまで、10cm毎に0.05mm/
minづつ減速して変化させて、OSFリングが結晶バ
ルク中心で消滅し、L/D領域が形成される様子を調査
した。調査方法は、結晶を厚さ2mmに縦割りし、表面
の加工歪みをエッチング除去して2枚の試料を作製し
た。1枚は30分間セコ・エッチングを施した後、FP
D、L/Dを観察した。また、残りの1枚については、
1200℃/100分間の熱処理を施した後、ライト液
でエッチング処理してOSFの発生状況を確認した。そ
の結果をまとめて図1に欠陥分布図として示した。横軸
は結晶直径方向、縦軸は引上げ速度である。図からOS
Fが帯状で逆M字型に分布していることが判る。これを
見ると、この炉内構造では、本発明品を得るためには、
成長速度を0.48〜0.50mm/minに制御すれ
ば良いことが判る。
【0051】次に、上記調査・実験結果を元に、結晶面
内にOSFリングが存在するがOSF領域以外の全面が
N−領域である本発明品を結晶軸方向に拡大するため
に、最適成長速度(0.5〜0.48mm/min)に
設定し、結晶定径部の成長長さ10cmごとに算出した
目標成長速度の平均値±0.01以内となるように制御
して引上げた。こうして得られた単結晶棒を縦割りし、
前記同様欠分布を調査した。その結果を図2に示す。図
から明らかなように最適成長速度を維持して引上げた部
分はその全長に亙ってOSF領域がリング状に分布し、
OSF領域以外の全面がN−領域であることが判る。
【0052】別に上記と同条件で単結晶棒を引上げ、鏡
面研磨仕上げウエーハに加工し、FPD、L/D、OS
F、LSTD等の評価を行った。その結果、図3に示し
たように中央部にOSFリングが存在するがOSF領域
以外の面内全面がN−領域であるウエーハであった。O
SF領域におけるOSFの密度は、約50ケ/cm2
あり、低密度であった。さらにCuデコレーションを施
したところ、N−領域部に空孔型欠陥は発生しなかっ
た。なお、このウエーハの酸化膜耐圧特性は、C−モー
ド良品率100%となった。C−モード測定条件は、次
の通りである。 1)酸化膜厚:25nm、 2)測定電極:リンド
ープ・ポリシリコン、 3)電極面積:8mm2 、 4)判定電流:1mA
/cm2 、 5)良品判定:絶縁破壊電界が8MV/cm以上のもの
を良品と判定した。
【0053】(実施例2)炉内構造を図4(b)に示し
たように、断熱材35の上に上部断熱材9を設置し、シ
リコン融液面3と環状固液界面断熱材8の下端との間隔
10を60mmとした以外は実施例1と同じ条件で引上
げた結果、実施例1とほぼ同じ品質の単結晶棒を得た。
この場合、△Gが一層、マイナス側にシフトする結果、
ウエーハ面内のOSF領域の幅が狭くなる傾向が見られ
た。
【0054】(実施例3)成長結晶中の酸素濃度を24
ppma以下に抑えた以外は、実施例1と同条件で引上
げ、欠陥を評価したところ、酸化処理をしてもOSFは
発生しなかった。すなわちこれは、OSFの潜在核は存
在するものと思われるが、低酸素であるため、熱酸化処
理しても発生しないものであると思われる。
【0055】なお、本発明は、上記実施形態に限定され
るものではない。上記実施形態は、例示であり、本発明
の特許請求の範囲に記載された技術的思想と実質的に同
一な構成を有し、同様な作用効果を奏するものは、いか
なるものであっても本発明の技術的範囲に包含される。
【0056】例えば、上記実施形態においては、直径8
インチのシリコン単結晶を育成する場合につき例を挙げ
て説明したが、本発明はこれには限定されず、直径10
〜16インチあるいはそれ以上のシリコン単結晶にも適
用できる。また、本発明は、シリコン融液に水平磁場、
縦磁場、カスプ磁場等を印加するいわゆるMCZ法にも
適用できることは言うまでもない。
【0057】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
熱酸化処理をした際にリング状に発生するOSFあるい
はOSFの核が存在し、かつ、FPD、COP、L/
D、LSTD及び特にCuデコレーションにより検出さ
れる欠陥がウエーハ全面内に存在しない最大限N領域を
拡大したウエーハを容易に作製することができる。そし
て、低酸素化を併用すればOSFも発生せず、実質上ウ
エーハ全面が無欠陥のシリコン単結晶ウエーハを製造す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のシリコン単結晶軸方向における、結晶
の径方向位置を横軸とし、成長速度を縦軸とした場合の
諸欠陥分布図である。
【図2】本発明で作製した単結晶棒の軸方向の諸欠陥分
布を表した縦断面説明図である。
【図3】本発明の引上げ条件で引上げた場合の結晶面内
諸欠陥分布を表した説明図である。
【図4】本発明で使用したCZ法による単結晶引上げ装
置の概略説明図である。 (a)特定の炉内構造とした例、(b):(a)の炉内
構造に上部断熱材を付加した例。
【図5】従来の引上げ方法によるシリコン単結晶軸方向
における、結晶の径方向位置を横軸とし、成長速度を縦
軸とした場合の諸欠陥分布図である。
【図6】従来の引上げ方法における引上げ速度と結晶面
内欠陥分布との関係を表した説明図である。 (A)高速引上げの場合、(B)中速引上げの場合、
(C)低速引上げの場合。
【符号の説明】
1…成長単結晶棒、2…シリコン融液、3…湯面、4…
固液界面、5…種結晶、6…シードチャック、7…ワイ
ヤ、8…環状固液界面断熱材、9…上部断熱材、10…
湯面と固液界面断熱材下端との間隔、30…単結晶引上
げ装置、31…引上げ室、32…ルツボ、33…ルツボ
保持軸、34…ヒータ、35…断熱材。V…V−リッチ
領域、N…N−領域、OR…OSFリング及びOSF領
域、L/D…L/D領域(I−リッチ領域)。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成10年9月18日(1998.9.1
8)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0033
【補正方法】変更
【補正内容】
【0033】その結果を解析して図1に欠陥分布図とし
て示した。横軸は結晶直径方向、縦軸は成長速度であ
る。図1は、△Gが0または負、すなわち結晶周辺の温
度勾配Geと結晶中心の温度勾配Gcが等しいか、ある
いは結晶周辺の温度勾配Geの方が結晶中心の温度勾配
Gcより低い場合で、かつ成長速度が0.5〜0.4
8mm/minの範囲において、OSFが帯状で逆M字
型に分布していることを表している。そしてこの分布の
内、成長速度が0.50〜0.48mm/minの範囲
を結晶面として見ると、図3のようにOSFリングまた
はその潜在核が存在するが、これ以外の部分はN−領域
であるウエーハとなっていることが判る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 太田 友彦 福島県西白河郡西郷村大字小田倉字大平 150番地 信越半導体株式会社白河工場内 Fターム(参考) 4G050 FF51 FF55 4G077 AA02 AB01 BA04 CF00 EH06 EH09 4M106 AA20 BA05 BA08 BA10 CB19 CB20 5F053 AA12 BB04 BB58 DD01 FF04 GG01 RR03 5H323 AA05 BB17 CA06 CB02 CB44

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 チョクラルスキー法により育成されたシ
    リコン単結晶ウエーハであって、熱酸化処理をした際に
    リング状に発生するOSFあるいはOSFの核が存在
    し、かつ、FPD、COP、L/D、LSTD及びCu
    デコレーションにより検出される欠陥がウエーハ全面内
    に存在しないことを特徴とするシリコン単結晶ウエー
    ハ。
  2. 【請求項2】 前記ウエーハの酸素濃度が24ppma
    未満であることを特徴とする請求項1に記載したシリコ
    ン単結晶ウエーハ。
  3. 【請求項3】 前記熱酸化処理をした際に発生するOS
    Fの密度が100個/cm2 以下であることを特徴とす
    る請求項1または請求項2に記載したシリコン単結晶ウ
    エーハ。
  4. 【請求項4】 チョクラルスキー法によってシリコン単
    結晶を製造する場合において、育成されるシリコン単結
    晶が結晶成長時に、結晶中の固液界面近傍の融点から1
    400℃の間の温度勾配をG(温度変化量/結晶軸方向
    長さ)[℃/cm]とし、結晶中心部分の温度勾配Gc
    [℃/cm]と結晶周辺部分の温度勾配Ge[℃/c
    m]との差を△G=(Ge−Gc)で表した時、△Gが
    0または負として引上げることを特徴とするシリコン単
    結晶の製造方法。
  5. 【請求項5】 チョクラルスキー法によってシリコン単
    結晶を製造する場合において、育成されるシリコン単結
    晶が結晶成長時に、結晶中の固液界面近傍の融点から1
    400℃の間の温度勾配をG(温度変化量/結晶軸方向
    長さ)[℃/cm]とし、結晶中心部分の温度勾配Gc
    [℃/cm]と結晶周辺部分の温度勾配Ge[℃/c
    m]との差を△G=(Ge−Gc)で表した時、△Gが
    0または負となるように炉内温度を制御し、かつ結晶直
    径を横軸に、引上げ速度を縦軸として欠陥分布を示した
    欠陥分布図において、OSF領域が帯状逆M字型を形成
    する時、OSF領域の内側ラインの最小値に対応する引
    上げ速度と、OSF領域の外側ラインの最小値に対応す
    る引上げ速度の範囲内に制御しながら結晶を引上げるこ
    とを特徴とするシリコン単結晶の製造方法。
  6. 【請求項6】 前記結晶成長時の引上げ速度の精度を、
    結晶定径部の成長長さ10cmごとに算出した引上げ速
    度の平均値±0.01[mm/min]以内とすること
    を特徴とする請求項4または請求項5に記載したシリコ
    ン単結晶の製造方法。
  7. 【請求項7】 前記炉内温度を制御するために、引上げ
    装置内に環状固液界面断熱材を設け、これと融液表面と
    の間隔を5〜10cmに設定することを特徴とする請求
    項4ないし請求項6のいずれか1項に記載したシリコン
    単結晶の製造方法。
  8. 【請求項8】 請求項4ないし請求項7の方法で得られ
    たシリコン単結晶から得られることを特徴とするシリコ
    ン単結晶ウエーハ。
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