JP2000001355A - セメント組成物、吹付材料、及びそれを用いた吹付工法 - Google Patents

セメント組成物、吹付材料、及びそれを用いた吹付工法

Info

Publication number
JP2000001355A
JP2000001355A JP10160557A JP16055798A JP2000001355A JP 2000001355 A JP2000001355 A JP 2000001355A JP 10160557 A JP10160557 A JP 10160557A JP 16055798 A JP16055798 A JP 16055798A JP 2000001355 A JP2000001355 A JP 2000001355A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
weight
parts
cement
agent
aluminum sulfate
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP10160557A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3929172B2 (ja
Inventor
Isao Terajima
寺島  勲
Kenkichi Hirano
健吉 平野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Denka Co Ltd
Original Assignee
Denki Kagaku Kogyo KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Denki Kagaku Kogyo KK filed Critical Denki Kagaku Kogyo KK
Priority to JP16055798A priority Critical patent/JP3929172B2/ja
Publication of JP2000001355A publication Critical patent/JP2000001355A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3929172B2 publication Critical patent/JP3929172B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C04CEMENTS; CONCRETE; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES
    • C04BLIME, MAGNESIA; SLAG; CEMENTS; COMPOSITIONS THEREOF, e.g. MORTARS, CONCRETE OR LIKE BUILDING MATERIALS; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES; TREATMENT OF NATURAL STONE
    • C04B28/00Compositions of mortars, concrete or artificial stone, containing inorganic binders or the reaction product of an inorganic and an organic binder, e.g. polycarboxylate cements
    • C04B28/02Compositions of mortars, concrete or artificial stone, containing inorganic binders or the reaction product of an inorganic and an organic binder, e.g. polycarboxylate cements containing hydraulic cements other than calcium sulfates
    • C04B28/06Aluminous cements
    • C04B28/065Calcium aluminosulfate cements, e.g. cements hydrating into ettringite
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C04CEMENTS; CONCRETE; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES
    • C04BLIME, MAGNESIA; SLAG; CEMENTS; COMPOSITIONS THEREOF, e.g. MORTARS, CONCRETE OR LIKE BUILDING MATERIALS; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES; TREATMENT OF NATURAL STONE
    • C04B2111/00Mortars, concrete or artificial stone or mixtures to prepare them, characterised by specific function, property or use
    • C04B2111/00474Uses not provided for elsewhere in C04B2111/00
    • C04B2111/00482Coating or impregnation materials
    • C04B2111/00577Coating or impregnation materials applied by spraying

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Ceramic Engineering (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Inorganic Chemistry (AREA)
  • Materials Engineering (AREA)
  • Structural Engineering (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Curing Cements, Concrete, And Artificial Stone (AREA)
  • Lining And Supports For Tunnels (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 吹付後の初期や長期の強度発現性が高く、ト
ンネル内面や斜面への吹付や地山や斜面の安定化のため
の道路工事や補修工事等に使用するセメント組成物や吹
付材料の提供。 【解決手段】 セメント、最大粒径2.5 mm以下の骨材、
カルシウムアルミネート、及び硫酸アルミニウムを含有
するセメント組成物。硫酸アルミニウムは硫酸アルミニ
ウム含有液としてもよく、さらに、有機酸類を含有して
もよい。又、セメント、最大粒径2.5 mm以下の骨材、及
びカルシウムアルミネートを含有するA剤と、硫酸アル
ミニウム含有液を含有するB剤からなる吹付材料とし、
該A剤に有機酸類を含有してもよい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、セメント組成物、
主にトンネル掘削後、又は、道路等の斜面構築後のトン
ネル内面や斜面に吹付けて、地山や斜面を安定化するた
めの道路工事や補修工事等に使用される吹付材料に関す
る。
【0002】
【従来の技術】近年、直径が2〜5mの小断面の導水路
トンネル等は、トンネルボーリングマシン(TBM)で
掘削されるケースが多く、掘削後の岩盤の安定化に吹付
コンクリートが用いられている。しかしながら、従来の
吹付けでは大型の施工機械を使用したり、使用するコン
クリートを坑外から搬入したりなければならないため、
作業スペースやコンクリートの作業時間を制約してしま
うという課題があった。
【0003】これら課題を解決する手段として、バッチ
練りのモルタルと、カルシウムアルミネートを含有する
急硬材スラリーを併用して、作業時間の短縮と作業環境
とを改善した吹付工法(特開平3−122040号公報
参照)や、TBMで掘削できる小断面トンネルにおい
て、施工性を高めた吹付材料として、セメント、最大粒
径2.5 mmの骨材、消石灰含有物質、及びアルカリ金属ア
ルミン酸塩を含有する吹付材料(特開平9−22719
8号参照)が提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、カルシ
ウムアルミネートを含有する急硬材スラリーを用いた場
合、吹付直後の急結性を改良する必要があった。又、セ
メント、最大粒径2.5 mmの骨材、消石灰含有物質、及び
アルカリ金属アルミン酸塩を含有する吹付材料は、アル
カリ金属アルミン酸塩を使用しているため、作業員への
薬傷対策を十分配慮する必要があった。そのために、作
業員は吹付時には保護具を着用しなければならず、作業
性が劣ってしまうという課題があった。さらに、長期強
度の発現性や耐久性の点を改良する必要があった。
【0005】本発明者は、前記課題を解消すべく種々検
討を重ねた結果、特定の吹付材料の使用により、前記課
題を解消される知見を得て本発明を完成するに至った。
【0006】
【課題を解決するための手段】即ち、本発明は、セメン
ト、最大粒径2.5 mm以下の骨材、カルシウムアルミネー
ト、及び硫酸アルミニウムを含有してなるセメント組成
物であり、セメント、最大粒径2.5 mm以下の骨材、カル
シウムアルミネート、及び硫酸アルミニウム含有液を含
有してなるセメント組成物であり、さらに、有機酸類を
含有してなる該セメント組成物である。そして、セメン
ト、最大粒径2.5 mm以下の骨材、及びカルシウムアルミ
ネートを含有してなるA剤と、硫酸アルミニウム含有液
を含有してなるB剤からなる吹付材料であり、さらに、
A剤に有機酸類を含有してなる吹付材料である。さら
に、A剤とB剤を個別に圧送して吹付直前に混合して吹
付けることを特徴とする吹付工法である。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明をさらに詳細に説明
する。
【0008】本発明で使用するセメントとしては、通常
用いられる、普通・早強・超早強等の各種ポルトランド
セメントや、これらのポルトランドセメントに高炉スラ
グ、フライアッシュ、又はシリカを混合した各種混合セ
メント、さらには、3CaO・SiO2や11CaO ・7Al2O3・CaF2
を主成分とする変性ポルトランドセメント等が挙げられ
る。
【0009】本発明で使用する骨材は、天然砂、珪砂、
及び石灰砂のいずれも使用でき、その最大粒径は2.5 mm
以下であり、1.5 mm以下が好ましい。最大粒径が2.5 mm
を越えると吹付施工の際に跳ね返りが多くなり、ポンプ
圧送性が悪化する。
【0010】骨材の使用量は、作業性、初期強度発現
性、及び耐久性の点で、セメント100重量部に対して、5
0〜300 重量部が好ましく、100 〜200 重量部がより好
ましい。50重量部未満だと耐久性が低いおそれがあり、
300 重量部を越えると初期強度発現性が低く、跳ね返り
も多くなるおそれがある。
【0011】本発明で使用するカルシウムアルミネート
は、初期にセメントコンクリートの凝結を起こさせる急
結成分である。カルシウムアルミネートとは、カルシア
を含む原料と、アルミナを含む原料とを混合して、キル
ンでの焼成や、電気炉での溶融等の熱処理をして得られ
る、CaOとAl23 とを主たる成分とし、水和活性を
有する物質の総称であり、CaO及び/又はAl23
一部が、アルカリ金属酸化物、アルカリ土類金属酸化
物、酸化ケイ素、酸化チタン、酸化鉄、アルカリ金属ハ
ロゲン化物、アルカリ土類金属ハロゲン化物、アルカリ
金属硫酸塩、及びアルカリ土類金属硫酸塩等と置換した
化合物、あるいは、CaOとAl23 とを主たる成分と
するものに、これらが少量固溶した物質である。鉱物形
態としては、結晶質、非晶質いずれであってもよい。
【0012】これらの中では、反応活性の点で、非晶質
のカルシウムアルミネートが好ましく、C127 組成に
対応する熱処理物を急冷した非晶質のカルシウムアルミ
ネートがより好ましい。
【0013】カルシウムアルミネートの粒度は、ブレー
ン値で5000cm2 /g以上が好ましい。5000c
2 /g未満だと急結性や初期強度発現性が低下するお
それがある。
【0014】カルシウムアルミネートの使用量は、作業
性、初期強度発現性、及び耐久性の点で、セメント100
重量部に対して、2〜10重量部が好ましく、3〜7重
量部がより好ましい。2重量部未満だと凝結力や強度発
現性が低下するおそれがあり、10重量部を越えるとモ
ルタルの可使時間を確保できにくく、耐久性が得られな
いおそれがある。
【0015】本発明で使用する硫酸アルミニウムは、セ
メント又はカルシウムアルミネートと反応し、初期の凝
結を促進し、強度発現性を向上するために使用するもの
である。
【0016】硫酸アルミニウムは、粉塵の発生がなくな
り、作業員への安全性も向上し、作業環境が好ましくな
り、長期強度の発現性が良好となり、耐久性が向上する
点で、硫酸アルミニウム含有液とすることが好ましい。
【0017】硫酸アルミニウム含有液とは、硫酸アルミ
ニウムを水に溶解させた水溶液又は硫酸アルミニウムを
水に懸濁させたスラリーをいう。硫酸アルミニウムの粒
度や純度は、市販品程度でよく、多少の不純物は影響し
ない。
【0018】硫酸アルミニウム含有液の濃度は、温度に
より水に対する溶解度が異なるため、特に限定されるも
のではないが、できるだけ高い濃度であることが好まし
い。硫酸アルミニウム含有液の固形分濃度は、10〜5
0重量%が好ましく、20〜40重量%がより好まし
い。10重量%未満だと硫酸アルミニウムの濃度が小さ
くなるので、強度発現性を阻害するおそれがあり、50
重量%を越えると温度が低下した場合、硫酸アルミニウ
ムが固体として再析出したり、長期強度発現性が小さい
おそれがある。
【0019】硫酸アルミニウム含有液の使用量は、セメ
ント100 重量部に対して、固形分換算で2〜15重量部
が好ましく、5〜10重量部がより好ましい。2重量部
未満だと強度発現性が小さいおそれがあり、15重量部
を越えると初期凝結が遅れ、地山に対する付着性が小さ
くなるおそれがある。
【0020】本発明で使用する有機酸類としては、クエ
ン酸、グルコン酸、酒石酸、及びリンゴ酸又はそのナト
リウム塩等が挙げられ、その一種又は二種以上を使用で
きる。これらの中では、遅延性や強度発現性が高い点
で、クエン酸、グルコン酸、及び/又は酒石酸が好まし
い。
【0021】有機酸類の粒子径は特に限定されるもので
はないが、一般に市販されている製品の粒子径のものを
使用できる。
【0022】有機酸類の使用量は、セメント100 重量部
に対して、0.1 〜2.0 重量部が好ましく、0.3 〜1.0 重
量部がより好ましい。0.1 重量部未満だと目的とする凝
結力や強度発現性が得られず、特に低温や高温での施工
時に凝結力の低下が顕著となるおそれがあり、2.0 重量
部を越えると強度発現性が小さく、可使時間を確保でき
ず、ゲル化する時間が長くなり、吹付け時のダレや剥離
の原因となるおそれがある。
【0023】本発明で使用する繊維とは、セラミックフ
ァイバーや耐アルカリガラスファィバーなどの無機系繊
維、カーボンファイバー、ポリエチレンファィバー、ビ
ニロンファイバー、アラミドファイバー、及びポリアク
リルファイバー等の有機系繊維、並びに、スチールファ
ィバー等が挙げられる。これらの中では、セメントと骨
材を乾式法により混合したドライモルタルでの混合性や
施工性の点で、耐アルカリガラスファィバー、カーボン
ファイバー、ポリエチレンファイバー、ビニロンファイ
バー、又はポリアクリルファイバーのうちの一種又は二
種以上が好ましい。
【0024】繊維の長さは特に限定されるものではない
が、3〜30mmが好ましく、6〜12mmがより好ましい。
【0025】繊維の使用量は、セメントと骨材を混合し
たドライモルタル100 重量部に対して、0.4 〜1.5 重量
部が好ましく、0.5 〜1.2 重量部がより好ましい。0.4
重量部未満だと目的とする強度が得られないおそれがあ
り、1.5 重量部を越えるとドライモルタル混合時の混合
分散性が悪化したり、強度発現性が低下したりするおそ
れがある。
【0026】本発明では、必要に応じて、さらに、減水
剤や増粘剤等を使用してもよい。
【0027】本発明で使用する減水剤とは、セメントコ
ンクリートの流動性や急結材の分散安定性を改善するた
めに使用するものをいい、特に硫酸アルミニウム含有液
の濃度が大きい場合に好適である。減水剤としては、液
状や粉状のものいずれも使用できる。減水剤としては、
ポリオール誘導体、リグニンスルホン酸塩やその誘導
体、及び高性能減水剤等が挙げられ、これらの一種又は
二種以上を併用してもよい。これらの中では、高強度発
現性や分散安定性の点で、高性能減水剤が好ましい。高
性能減水剤により、急結材の使用量を少なくでき、又、
粉塵の発生量、及びリバウンド率が極めて少なくでき
る。
【0028】高性能減水剤としては、アルキルアリルス
ルホン酸塩のホルマリン縮合物、ナフタレンスルホン酸
塩のホルマリン縮合物、メラミンスルホン酸塩のホルマ
リン縮合物、及びポリカルボン酸系高分子化合物等が挙
げられ、液状や粉状のものいずれも使用でき、これらの
一種又は二種以上を併用してもよい。これらの中では、
効果が大きい点で、ナフタレンスルホン酸塩のホルマリ
ン縮合物、メラミンスルホン酸塩のホルマリン縮合物、
及びポリカルボン酸系高分子化合物が好ましい。
【0029】本発明で使用する増粘剤とは、セメントコ
ンクリートに粘性を与え、吹付直後のダレを防止し、リ
バウンド率を小さくし、粉塵発生を抑制するものをい
う。増粘剤としては、メチルセルロース、エチルセルロ
ース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピ
ルセルロース、ヒドロキシエチルメチルセルロース、ヒ
ドロキシプロピルメチルセルロース、及びヒドロキシエ
チルエチルセルロース等のセルロース類、アルギン酸、
アルギン酸ナトリウム、β−1,3グルカン、プルラ
ン、グアガム、カゼイン、及びウェランガム等の多糖
類、酢酸ビニル、エチレン、塩化ビニル、メタクリル
酸、アクリル酸、アクリル酸ナトリウム、及び不飽和カ
ルボン酸等のビニル重合体やこれらの共重合体、並び
に、酢酸ビニル重合体やその共重合体をケン化しポリビ
ニルアルコール骨格に変性したもの等のエマルジョン類
等が挙げられ、これらの一種又は二種以上を併用しても
よい。これらの中では、初期凝結を阻害しにくい点で、
セルロース類が好ましい。
【0030】さらに、本発明では、リン酸塩、ホウ酸又
はその塩、及びアルコール類等の凝結遅延剤を使用して
もよい。又、微粉スラグ、微粉フライアッシュ、ベント
ナイト、メタカオリオン、及びシリカフューム等の平均
粒径10μm以下の超微粉を使用してもよい。又、急結
材の急結性を向上させるために、アルカリ金属炭酸塩や
アルカリ土類金属水酸化物を使用してもよい。
【0031】本発明で使用するセメント組成物の使用方
法は特に限定されるものではないが、施工性が良好な点
で、吹付材料として使用することが好ましい。この場
合、施工性の点で、吹付材料を、セメント、最大粒径2.
5 mm以下の骨材、カルシウムアルミネート、及び必要に
応じて配合する有機酸類を含有してなるA剤と硫酸アル
ミニウムを含有してなるB剤とに分け、A剤とB剤を個
別に圧送して吹付直前に混合して吹付けることが好まし
い。A剤とB剤に分けた場合には例えば、セメント、最
大粒径2.5 mm以下の骨材、カルシウムアルミネート、及
び必要に応じて配合する有機酸類を乾燥状態でドライ混
合し、その後、ドライ混合したモルタルと水とを混練し
てA剤とし、硫酸アルミニウムの水溶液をB剤とし、こ
のA剤とB剤を個別に圧送して吹付けすることが好まし
い。
【0032】本発明においては、吹付現場で、各材料を
配合し、混合することなく、水を配合して混練するだけ
で使用できる点で、ドライ混合したモルタルを使用する
ことが好ましい。
【0033】ドライ混合で使用する混合ミキサーとして
は、V型ブレンダーやナウターミキサーなどいずれのミ
キサーも使用できるが、繊維の分散性の点で、ナウター
ミキサーが好ましい。
【0034】又、モルタルの混練りに使用するミキサー
としては、タライ型ミキサー、ホーバー型ミキサー、及
び二軸ミキサー等のバツチ練りミキサーを使用できる。
これらの中では、施工性の点で、連続的に混練りするこ
とが好ましい。
【0035】ここで、混練に使用する水の量は特に限定
されるものではないが、ポンプで圧送が可能な流動性が
得られるように、例えば、フロー値として180 〜260 mm
になるように水を加えることが好ましい。
【0036】混練りしたモルタルを圧送するポンプは特
に限定されるものではなく、例えば、ピストン式ポン
プ、スクイズ式ポンプ、及びスネイク式ポンプ等のポン
プを使用できる。これらの中では、作業性の点で、例え
ば、供給された吹付材料を混合機の先端の羽根で圧入さ
れた水と混練し、それに連結しているスネイク式のポン
プで連続的に圧送する連続混練り圧送装置で混練り圧送
する方法が、作業性の点で、好ましい。
【0037】硫酸アルミニウムの含有液を圧送するポン
プは特に限定されるものではないが、ピストン式ポン
プ、スクイズ式ポンプ、及びスネイク式ポンプ等を使用
することができる。
【0038】混練り圧送されたモルタルであるA剤と、
硫酸アルミニウム含有液であるB剤とを混合する方法は
特に限定されるものではないが、以下の方法が挙げられ
る。即ち、NATM(ニュー・オーストリアン・工法)
等で使用されているように、Y字管を用いてA剤にB剤
を混合する際、B剤をエアーで搬送し、吹付けることが
できる。又、リング周囲に数カ所の孔を有するインレッ
トピースにポンプ圧送したB剤をエアーで圧入し、A剤
と混合し、吹付けることもできる。これらの中では、混
合性の点で、インレットピースを使用する混合方法が好
ましい。
【0039】この場合、吐出量は特に制限しないが、A
剤の吐出量は3m3 /h以下にすることが好ましい。
【0040】
【実施例】以下、本発明を実施例に基づいてさらに詳細
に説明する。
【0041】実施例1 セメント100重量部、表1に示す骨材150重量部、
カルシウムアルミネート5重量部、有機酸0.5重量
部、及びセメントと骨材の合計100重量部に対して繊
維0.8重量部をナウターミキサーで混合してプレミッ
クスのドライモルタルを200 kg製造した。製造したドラ
イモルタルをドイツのPFT社製G4連続ミキサーポン
プに投入し、フロー値200 mmになるように水を添加して
モルタルとし、2.1 m3/hrの能力で連続混練り圧送し
た。又、30%濃度の硫酸アルミニウム水溶液をプラン
ジャー式ポンプで圧送し、モルタル中のセメント100
重量部に対して、固形分換算で8重量部になるように、
ノズル手前に取り付けたインレツトピースに3.5kgf/cm2
のエアーとともにインレットピースの中を通るモルタル
に圧入、混合して吹付材料とし、側壁に厚さ2cmにな
るように1m2の広さに吹付け、ポンプ圧送速度とリバウ
ンド率を測定した。結果を表1に併記する。
【0042】<使用材料> セメント:普通ポルトランドセメント、市販品 骨材ア:新潟県青海産石灰砂乾燥品、最大粒径3.0mm 骨材イ:新潟県青海産石灰砂乾燥品、最大粒径2.5mm 骨材ウ:新潟県青海産石灰砂乾燥品、最大粒径1.5mm 骨材エ:新潟県青海産石灰砂乾燥品、最大粒径1.2mm カルシウムアルミネート:C127 組成に対応するも
の、非晶質、ブレーン値6100cm2 /g 有機酸:クエン酸 繊維:ビニロンファィバー長さ6mm、クラレ社製 硫酸アルミニウム:市販品 側壁:高さ3.5m、幅2.5mの模擬トンネルの側壁
【0043】<測定方法> ポンプ圧送速度:1分間運転したときの圧送容量を測定
した(単位:m3/hr )。 リバウンド率:1分間側壁に吹付けた時の、(跳ね返っ
た量/吹付量)×100 で示した(単位:%)。
【0044】
【表1】
【0045】実施例2 セメント100重量部、表2に示す量の骨材エ、カルシ
ウムアルミネート5重量部、有機酸0.5重量部、及び
セメントと骨材の合計100重量部に対して繊維0.8
重量部を混合してドライモルタルを製造し、モルタル中
のセメント100重量部に対して、30%濃度の硫酸ア
ルミニウム水溶液を固形分換算で8重量部圧入して吹付
材料としたこと以外は実施例1と同様に行い、リバウン
ド率、圧縮強度、及びクラックの有無を測定した。結果
を表2に併記する。
【0046】<測定方法> クラックの有無:面積1m2、厚さ2cmに吹付け、1ケ月
後に観察した。 圧縮強度 :JIS R 5201に準じて、20℃、所定の材齢で
測定した(単位:N/mm2)。
【0047】
【表2】
【0048】実施例3 セメント100重量部、骨材エ150重量部、表3に示
す量のカルシウムアルミネート、及び有機酸0.5重量
部を配合してドライ混合し、次いでセメント100重量
部に対して、水45重量部を加え、JIS R 5201に準じて
モルタルミキサーで混練りしモルタルを調製した。この
モルタル中のセメント100重量部に対して、30%濃
度の硫酸アルミニウム含有液を固形分換算で8重量部添
加して10秒間混練りし、すばやく型枠に充填した。そ
の後、20℃でプロクター貫入抵抗値を測定して始発時
間、終結時間、及び圧縮強度の測定を行った。結果を表
3に併記する。
【0049】<測定方法> 始発時間 :プロクター貫入抵抗値が500psiに達する時
間を測定した(単位:分)。 終結時間 :プロクター貫入抵抗値が4,000psiに達する
時間を測定した(単位:分)。 モルタル可使時間:モルタルフロー値が160mm以下
になる時間を測定した。
【0050】
【表3】
【0051】実施例4 セメント100重量部、骨材エ150重量部、カルシウ
ムアルミネート5重量部、及び有機酸0.5重量部をド
ライ混合し、次いでセメント100重量部に対して、水
45重量部を加えてモルタルを調製し、このモルタル中
のセメント100重量部に対して、表4に示す濃度の硫
酸アルミニウム含有液を固形分換算で8重量部添加して
混練りしたこと以外は、実施例3と同様に行った。結果
を表4に併記する。
【0052】
【表4】
【0053】実施例5 セメント100重量部、骨材エ150重量部、カルシウ
ムアルミネート5重量部、及び有機酸0.5重量部をド
ライ混合し、次いでセメント100重量部に対して、水
45重量部を加えてモルタルを調製し、このモルタル中
のセメント100重量部に対して、30%濃度の硫酸ア
ルミニウム含有液を固形分換算で表5に示す量添加して
混練りしたこと以外は、実施例3と同様に行った。結果
を表5に併記する。
【0054】
【表5】
【0055】実施例6 セメント100重量部、骨材エ150重量部、カルシウ
ムアルミネート5重量部、及び表6に示す量の有機酸を
ドライ混合し、次いでセメント100重量部に対して、
水45重量部を加えてモルタルを調製し、このモルタル
中のセメント100重量部に対して、30%濃度の硫酸
アルミニウム含有液を固形分換算で8重量部添加して混
練りしたこと以外は、実施例3と同様に行った。結果を
表6に併記する。
【0056】
【表6】
【0057】実施例7 セメント100重量部、骨材エ150重量部、カルシウ
ムアルミネート5重量部、有機酸0.5重量部、及びセ
メントと骨材の合計100重量部に対して表7に示す量
の繊維を混合してドライモルタルを製造し、モルタル中
のセメント100重量部に対して、30%濃度の硫酸ア
ルミニウム水溶液を固形分換算で8重量部圧入して吹付
材料としたこと以外は実施例1と同様に行い、リバウン
ド率、圧縮強度、及びクラックの有無を測定した。結果
を表7に併記する。
【0058】
【表7】
【0059】実施例8 セメント100重量部、骨材エ150重量部、カルシウ
ムアルミネート5重量部、有機酸0.5重量部、及びセ
メントと骨材の合計100重量部に対して繊維0.8重
量部を混合してドライモルタルを製造し、モルタル中の
セメント100重量部に対して、30%濃度の硫酸アル
ミニウム水溶液を固形分換算で8重量部圧入して吹付材
料としたこと以外は実施例1と同様に行った。又、4×
4×16cmの三連型枠に、同様に吹付け、所定の材齢ご
との圧縮強度を測定した。吹付けの状況は、粉塵の発生
も少なく、ダレもなく、跳ね返りも少なく、吹付け直後
の凝結力も高く、目的とした性状を満足した結果が得ら
れた。又、圧縮強度も室内試験とほぼ同様に、1時間で
1.1N/mm2 、1日で23.0N/mm2 、28日で49.
8N/mm2 とほぼ同様な結果が得られた。
【0060】
【発明の効果】本発明のセメント組成物を使用すること
により、小断面トンネルのような狭い作業空間において
も、作業者への安全性を確保した良好な環境下で作業で
きる。又、吹付後の初期や長期の強度発現性が高いため
に、2〜3cmの薄さで掘削後の地山や岩盤を安定化さ
せることができる。さらに、連続ミキサーポンプを使用
することにより、作業効率が高まる等の効果を奏する。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C04B 24:04 16:06) 103:12 111:20

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 セメント、最大粒径2.5 mm以下の骨材、
    カルシウムアルミネート、及び硫酸アルミニウムを含有
    してなるセメント組成物。
  2. 【請求項2】 セメント、最大粒径2.5 mm以下の骨材、
    カルシウムアルミネート、及び硫酸アルミニウム含有液
    を含有してなるセメント組成物。
  3. 【請求項3】 さらに、有機酸類を含有してなる請求項
    1又は2記載のセメント組成物。
  4. 【請求項4】 セメント、最大粒径2.5 mm以下の骨材、
    及びカルシウムアルミネートを含有してなるA剤と、硫
    酸アルミニウム含有液を含有してなるB剤からなる吹付
    材料。
  5. 【請求項5】 さらに、A剤に有機酸類を含有してなる
    請求項4記載の吹付材料。
  6. 【請求項6】 請求項4又は5記載のA剤とB剤を個別
    に圧送して吹付直前に混合して吹付けることを特徴とす
    る吹付工法。
JP16055798A 1998-06-09 1998-06-09 吹付工法 Expired - Lifetime JP3929172B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP16055798A JP3929172B2 (ja) 1998-06-09 1998-06-09 吹付工法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP16055798A JP3929172B2 (ja) 1998-06-09 1998-06-09 吹付工法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2000001355A true JP2000001355A (ja) 2000-01-07
JP3929172B2 JP3929172B2 (ja) 2007-06-13

Family

ID=15717575

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP16055798A Expired - Lifetime JP3929172B2 (ja) 1998-06-09 1998-06-09 吹付工法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3929172B2 (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001240443A (ja) * 2000-02-28 2001-09-04 Denki Kagaku Kogyo Kk 急結剤、吹付材料及びそれを用いた吹付工法
JP2002029808A (ja) * 2000-07-07 2002-01-29 Denki Kagaku Kogyo Kk ドライセメントコンクリート、吹付材料及びそれを用いた吹付工法
JP2002337132A (ja) * 2001-05-18 2002-11-27 Nishimatsu Constr Co Ltd コンクリート材料の配合方法およびコンクリート組成物
JP2008254973A (ja) * 2007-04-06 2008-10-23 Denki Kagaku Kogyo Kk 吹付け材料及びそれを用いた吹付け工法
JP2012224519A (ja) * 2011-04-20 2012-11-15 Denki Kagaku Kogyo Kk 吹付け材料及び吹付け方法
JP2020079183A (ja) * 2018-11-13 2020-05-28 日鉄日新製鋼株式会社 吹き付け用モルタルに用いるスラグ細骨材及びそれを用いた吹き付け用モルタル並びに吹き付け用モルタルに用いるスラグ細骨材を製造する方法
KR102382696B1 (ko) * 2021-07-22 2022-04-11 주식회사 에이지 고강도 고기능성 건식 숏크리트용 프리믹스 조성물 및 이를 이용한 시공방법

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001240443A (ja) * 2000-02-28 2001-09-04 Denki Kagaku Kogyo Kk 急結剤、吹付材料及びそれを用いた吹付工法
JP2002029808A (ja) * 2000-07-07 2002-01-29 Denki Kagaku Kogyo Kk ドライセメントコンクリート、吹付材料及びそれを用いた吹付工法
JP2002337132A (ja) * 2001-05-18 2002-11-27 Nishimatsu Constr Co Ltd コンクリート材料の配合方法およびコンクリート組成物
JP2008254973A (ja) * 2007-04-06 2008-10-23 Denki Kagaku Kogyo Kk 吹付け材料及びそれを用いた吹付け工法
JP2012224519A (ja) * 2011-04-20 2012-11-15 Denki Kagaku Kogyo Kk 吹付け材料及び吹付け方法
JP2020079183A (ja) * 2018-11-13 2020-05-28 日鉄日新製鋼株式会社 吹き付け用モルタルに用いるスラグ細骨材及びそれを用いた吹き付け用モルタル並びに吹き付け用モルタルに用いるスラグ細骨材を製造する方法
JP7216462B2 (ja) 2018-11-13 2023-02-01 日鉄ステンレス株式会社 吹き付け用モルタルに用いるスラグ細骨材及びそれを用いた吹き付け用モルタル並びに吹き付け用モルタルに用いるスラグ細骨材を製造する方法
KR102382696B1 (ko) * 2021-07-22 2022-04-11 주식회사 에이지 고강도 고기능성 건식 숏크리트용 프리믹스 조성물 및 이를 이용한 시공방법

Also Published As

Publication number Publication date
JP3929172B2 (ja) 2007-06-13

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3532068B2 (ja) 吹付材料及びそれを用いた吹付工法
JP4774180B2 (ja) セメントモルタルの吹付工法
JP4855321B2 (ja) 吹付け材料及びそれを用いた吹付け工法
JP3809891B2 (ja) 薄吹付工法
JP3979696B2 (ja) 急結性吹付セメントコンクリート
JP3894598B2 (ja) 吹付材料及びそれを用いた吹付工法
JP2000001355A (ja) セメント組成物、吹付材料、及びそれを用いた吹付工法
JPH11130497A (ja) 急結材及び急結性吹付セメントコンクリート
JP2002029808A (ja) ドライセメントコンクリート、吹付材料及びそれを用いた吹付工法
JP2000233954A (ja) 吹付材料及びそれを用いた吹付工法
JP2002053357A (ja) 急結剤、吹付材料及びそれを用いた吹付工法
JP4430038B2 (ja) 吹付材料及びそれを用いた吹付工法
JP3547326B2 (ja) 急結材及び急結性吹付セメントコンクリート
JP5646818B2 (ja) 吹付け材料及びそれを用いた吹付け工法
JP2002332798A (ja) 急結剤スラリーの連続製造装置及びそれを用いた吹付け工法
JP2000302506A (ja) 急結剤スラリー、吹付材料及びそれを用いた吹付工法
JP3901319B2 (ja) 急結材、急結性吹付セメントコンクリート、及び吹付工法
JP2002283336A (ja) 急結剤スラリーの連続製造装置及びそれを用いた吹付け工法
JP2001019526A (ja) 吹付材料及び吹付工法
JP2000302505A (ja) 急結剤、急結剤スラリー、吹付材料及びそれを用いた吹付工法
JP2001163652A (ja) セメント混和材、セメントコンクリート、セメントコンクリートの製造方法、及びそれを用いた吹付け工法
JP2000302503A (ja) 急結剤、急結剤スラリー、吹付材料及びそれを用いた吹付工法
JP4160496B2 (ja) 急結性吹付セメントコンクリートの混合方法
JP3615295B2 (ja) 吹付工法
JP2008156229A (ja) 急結性吹付けセメントコンクリート組成物、急結性吹付けセメントコンクリート、及びそれを用いた吹付け材料

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20040402

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20060914

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060926

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20061127

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20061226

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070130

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20070306

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20070306

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110316

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120316

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130316

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130316

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140316

Year of fee payment: 7

EXPY Cancellation because of completion of term