JP2002337132A - コンクリート材料の配合方法およびコンクリート組成物 - Google Patents

コンクリート材料の配合方法およびコンクリート組成物

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JP2002337132A JP2001150011A JP2001150011A JP2002337132A JP 2002337132 A JP2002337132 A JP 2002337132A JP 2001150011 A JP2001150011 A JP 2001150011A JP 2001150011 A JP2001150011 A JP 2001150011A JP 2002337132 A JP2002337132 A JP 2002337132A
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 コンクリート吹き付けの際に発生するリバウ
ンドおよび粉塵を低減させるコンクリート材料の配合量
の求め方、その配合量で配合するための配合方法、その
配合量でなる組成物を提供。 【解決手段】 セメントと、骨材と、微粉末とを含むコ
ンクリート材料を配合する方法であって、骨材中の細骨
材の質量比を一定とした所定量の骨材と、配合量を変え
た複数の微粉末および水と所定の単位セメント量となる
セメントとを配合して、複数のコンクリート材料の試験
練りを行い、微粉末および水の配合量から微粉末の含有
量に対する単位水量をそれぞれ算出し、微粉末の含有量
の増加とともに低下する単位水量の範囲を求め、前記低
下する単位水量の範囲内となる所定量の水と、所定量の
水に対して単位水量と微粉末の含有量との関係から算出
される量の微粉末と、所定量の骨材と、所定量の単位セ
メント量とからなるセメントとを配合するコンクリート
材料の配合方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コンクリート材料
の配合方法およびコンクリート組成物に関し、より詳細
には、各コンクリート材料の最適な配合量を算出し、算
出した配合量で配合を行うコンクリート材料の配合方法
および該配合方法により配合された各コンクリート材料
を混練して製造されるコンクリート組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】トンネルの施工工法としては、従来、シ
ールド工法、ベンチカット工法、全断面掘削工法、NA
TM工法などが知られており、特にベンチカット工法、
全断面工法、NATM工法においては、コンクリートに
よりトンネルの内面を覆う覆工工事が行われている。
【0003】このために用いられる覆工方法において
は、1次覆工コンクリート層を形成するために多くの場
合コンクリート吹付け工法が用いられ、この際に用いら
れる吹付けコンクリートについては、従来から種々の組
成を有するものが知られている。しかしながら、吹付け
コンクリートは、コンクリートを構成する骨材の産地、
種類により性状が異なり、良質の骨材を安定して需給す
ることが困難であるために強度のバラツキ、施工性の変
動、経済性の低下といった種々の問題を生じさせてい
る。また、吹付けコンクリートの吹付け作業、及びズリ
搬出作業により発生する粉塵に起因する作業衛生上の問
題も指摘されている。
【0004】また、上述した性状や強度のバラツキのあ
る骨材を用いたコンクリートは、水密性が悪く、吹付け
を行った場合においては、コンクリートの着きが悪く、
吹付けたコンクリートが付着せずに跳ね返るリバウンド
を多く発生させる。従来においては、このリバウンドを
減少させるために急結剤を多く添加して、早くコンクリ
ートを固めるといったことが行われている。しかしなが
ら、吹付けコンクリートを早く固めるために多くの急結
剤を用いた結果、長期強度が落ちるとともに粉塵が増加
するといった問題があった。また、流動性が悪いため
に、均一な施工が難しいといった問題もあった。
【0005】上述した問題点を解決するために種々の改
善方法が、例えば(1)全材料の性状を直接改善するた
め減水剤、混和剤、粉塵低減剤といった添加剤を添加す
ること、(2)原材料そのものの組合せを変え、高品質
コンクリートを用いる施工方法を用いることなどが提案
されている。しかしながら、現状では上述した方法は、
コスト、性能の面でそれぞれ一長一短があるため、さら
に高強度のコンクリート覆工層を提供することを可能と
すると共に、作業衛生上不都合を生じさせない新たな工
法を提案することが必要とされている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】すなわち本発明は、コ
ンクリート吹き付けの際に発生するリバウンドを低減さ
せ、かつ粉塵も低減させるのに最適な各コンクリート材
料の配合量を求め、その配合量で配合するコンクリート
材料の配合方法を提供し、該配合方法において求めた配
合量で配合、混練するとともに、廃棄物を有効利用して
産業廃棄物を低減させるとともに、吹付けコンクリート
の品質、施工性を向上させ、低コストで、さらには坑内
粉塵の低減といった作業環境の改善をもたらすことも可
能とするコンクリート組成物を提供することを目的とす
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明の請求
項1の発明によれば、セメントと、骨材と、微粉末とを
含むコンクリート材料を配合する方法であって、該方法
は、前記骨材に対する前記細骨材の質量比を一定とし、
細骨材と該細骨材よりも粒径の大きな粗骨材とからなる
所定量の前記骨材と、配合量を変えた複数の前記微粉末
および水と、所定の単位セメント量となる前記セメント
とを配合して複数のコンクリート材料の試験練りを行う
段階と、前記複数のコンクリート材料の試験練りにより
得られる前記微粉末および前記水の配合量から前記微粉
末の含有量に対する単位水量をそれぞれ算出し、前記単
位水量と前記微粉末の含有量との関係から前記微粉末の
含有量の増加とともに前記単位水量が低下する範囲を求
める段階と、前記単位水量が低下する範囲内となる所定
量の水と、前記所定量の水に対して前記単位水量と前記
微粉末の含有量との関係から算出される量の前記微粉末
と、前記所定量の骨材と、所定の単位セメント量となる
前記セメントとを配合する段階とを含む、コンクリート
材料の配合方法が提供される。
【0008】本発明の請求項2の発明によれば、前記骨
材は、石灰を含む骨材であるコンクリート材料の配合方
法が提供される。
【0009】本発明の請求項3の発明によれば、前記微
粉末は、石粉、石灰石微粉末、石炭の燃焼により発生す
る石炭灰から得られる微粉末、発泡または膨張性を有す
る微粉末、路盤材や脱水ケーキから得られる微粉末、ま
たはこれらの混合物から選択されるコンクリート材料の
配合方法が提供される。
【0010】本発明の請求項4の発明によれば、セメン
トと、骨材と、微粉末とを含むコンクリート材料を配合
することにより製造されるコンクリート組成物であっ
て、前記骨材に対する前記細骨材の質量比を一定とし、
細骨材と該細骨材よりも粒径の大きな粗骨材とからなる
所定量の前記骨材と、配合量を変えた複数の前記微粉末
および水と、所定の単位セメント量となる前記セメント
とを配合して複数の前記コンクリート材料の試験練りを
行い、前記複数のコンクリート材料の試験練りにより得
られる前記微粉末および前記水の配合量から前記微粉末
の含有量に対する単位水量をそれぞれ算出し、前記単位
水量と前記微粉末の含有量との関係から前記微粉末の含
有量の増加とともに前記単位水量が低下する範囲を求
め、前記単位水量が低下する範囲内となる所定量の水
と、前記所定量の水に対して前記単位水量と前記微粉末
の含有量との関係から算出される量の前記微粉末と、前
記所定量の骨材と、所定の単位セメント量となる前記セ
メントとを配合して混練りすることにより得られるコン
クリート組成物が提供される。
【0011】本発明の請求項5の発明によれば、前記骨
材は、石灰を含む骨材であるコンクリート組成物が提供
される。
【0012】本発明の請求項6の発明によれば、前記微
粉末は、石粉、石灰石微粉末、石炭の燃焼により発生す
る石炭灰から得られる微粉末、発泡または膨張性を有す
る微粉末、路盤材や脱水ケーキから得られる微粉末、ま
たはこれらの混合物から選択されるコンクリート組成物
が提供される。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明のコンクリート組成物は、
ショートベンチカット工法、全断面工法、及びこれらを
適宜組み合わせた工法、NATM工法などによりトンネ
ルの掘削が行われ、地山には、コンクリート吹付工法に
より、コンクリート組成物が吹付けられて1次覆工コン
クリート層を構築するのに用いられる。また、1次覆工
のコンクリート層は、2次覆工コンクリート層が隣接し
て打設されることにより、覆工される。
【0014】本発明のコンクリート組成物は、セメント
と、骨材と、微粉末と、水とを含有する。本発明に用い
ることのできるセメントとしては、ふつうポルトランド
セメント、早強ポルトランドセメント、超早強ポルトラ
ンドセメント、中庸熱ポルトランドセメント、耐硫酸塩
ポルトランドセメント、白色ポルトランドセメント、着
色ポルトランドセメント等を挙げることができるが、コ
スト、施工性といった点から、ふつうポルトランドセメ
ントを用いることが好ましい。本発明に用いることがで
きるふつうポルトランドセメントとしては、具体的には
例えば太平洋セメント株式会社製の比重が3.15程度
のものを挙げることができる。また、これ以外の比重の
セメントを用いることも可能である。
【0015】本発明に用いることができる骨材として
は、これまで知られているいかなる材料でも用いること
ができ、川砂利、山砂利、陸砂利といった砂利類、海
砂、砕砂、砕石、鉱滓、高炉スラグ、路盤材などを破砕
したもの、脱水処理機後に排出される脱水ケーキ等を挙
げることができる。また、骨材は、細骨材と、粗骨材と
を、コンクリートの特性及び作業性といった点から適宜
混合して用いることが好ましい。また、本発明において
は、石灰を含む骨材を用いることもできる。石灰を含む
骨材としては、石灰を含むものであればいかなるもので
も用いることができ、石灰岩を砕いた石灰砕石や石灰砕
砂などを挙げることができる。また、石灰を含む骨材
は、骨材として石灰砕石や石灰砕砂などが100%とさ
れていても良いが、その他これまで知られているいかな
る材料の骨材とも組み合わせて用いることもできる。ま
た、石灰を含む骨材は、上述した石灰砕石などと、その
他の石灰を含まない骨材とをいかなる混合比にて混合さ
れていても良い。
【0016】概ね細骨材とは、公称5mmのふるいでふ
るい分けた場合、85%以上がふるいを通過する大きさ
の骨材をいう。また、粗骨材とは、公称5mmのふるい
でふるい分けた場合に、85%以上がふるい上に残留す
る大きさの骨材をいう。細骨材は、上述した骨材材料か
ら適宜選択して、または混合して用いることもできる。
また、粗骨材についても、上述した骨材材料から適宜選
択して、または混合して用いることが可能である。本発
明においては、細骨材は、公称5mmのふるいでふるい
分けた場合に90%以上が通過する大きさの骨材が好ま
しい。また、粗骨材は、15mmのふるいでふるい分け
た場合に100%通過する大きさの骨材を用いることが
好ましい。本発明においては、上述した石灰を含む骨材
を用いることにより、コンクリートの流動性を改善さ
せ、コンクリート材料の分離抵抗性を向上させることが
できる。
【0017】本発明に用いることができる微粉末は、石
粉、石灰石微粉末、石炭の燃焼により発生する石炭灰か
ら得られる微粉末、発泡または膨張性を有する微粉末、
路盤材や脱水ケーキから得られる微粉末、またはこれら
の混合物を挙げることができる。また、本発明に用いる
ことができる微粉末としては、粒径0.075mm以下
のものとすることができる。上述した石灰石微粉末とし
ては、石灰石を三次破砕、または四次破砕して得られる
粉よりさらに小さいものを用いることができる。この石
灰石微粉末は、上述した石灰を含む骨材と同様に、コン
クリートの流動性を改善させ、コンクリート材料の分離
抵抗性を向上させるために用いることができる。石炭の
燃焼により発生する石炭灰から得られる微粉末は、石炭
火力発電所の燃料として用いられる石炭を燃焼させるこ
とにより、石炭火力発電所の廃棄物として発生するフラ
イアッシュが挙げられる。この石炭灰から得られる微粉
末(以下、FNと略する。)は、品質の低下を招く不定
形粒子を分級して、概ね球形の粒子を選別して用いるこ
とにより、コンクリート組成物に対して良好な流動特性
を付与することが見出されている。
【0018】また、発泡性を有する微粉末としては、ア
ルミニウム粉などを挙げることができる。このアルミニ
ウム粉は、セメントより遊離するアルカリとの反応によ
って発生する水素ガス圧でモルタルやコンクリートを膨
張させる。また、膨張性を有する微粉末は、セメントと
水とを混合した場合に、水和反応によりエトリンガイト
(3CaO・Al・3CaSO・32HO)
または水酸化カルシウムの結晶を生成してコンクリート
を膨張させる作用のあるものを用いることができる。本
発明においては、発泡性または膨張性を有するものであ
れば、今まで知られたいかなる物質の微粉末でも用いる
ことができる。
【0019】さらに、路盤材は、道路舗装を構成する層
の一つである路盤に使用されるもので、切込砕石、切込
砂利、山砂などが使用されている。本発明に用いられる
微粉末としては、この路盤材を砕石プラントなどで粉砕
したものを用いることができる。また、濁水処理機にか
けた後に排出される脱水ケーキなどを粉砕して微粉末と
して用いることができる。脱水ケーキには、濁水処理機
に添加した凝集剤が含まれていて、凝集剤に6価クロム
といった重金属も凝集除去できるものが用いられていれ
ば、コンクリート吹き付けに発生する粉塵において問題
となる6価クロム濃度を低減させることもできる。
【0020】本発明においては、上述した微粉末のほ
か、コンクリート組成物の硬化を促進させるための急結
剤、流動化剤といった各種添加剤を添加することも可能
である。また、自硬性のある微粉末を用いることにより
コンクリート組成物の圧縮強度を増加させることができ
る。
【0021】以下、本発明のコンクリート材料の配合方
法について詳細に説明する。所定量の骨材を複数準備
し、微粉末および水の配合量を複数変えて配合し、それ
に所定の単位セメント量となるセメントを配合した複数
のコンクリート材料を準備する。これらコンクリート材
料の試験練り(各配合において所定のスランプを得るた
めに単位水量を求める練りをいう。)を行う。スランプ
は、円錐台形の所定の筒にコンクリートを棒で突き固め
ながら打ち込み、この筒を取り除いた場合に生じるコン
クリートの沈下をcmで示したものである。このスラン
プが所定値となるように微粉末および水の配合量を変え
た結果が複数得られるように試験練りが行われる。ま
た、圧縮強度測定を行い、所定の圧縮強度が得られてい
るかの確認を行う。
【0022】試験練りにより所定スランプとなるように
配合された微粉末量、水量といった複数の結果を用い、
セメントと、骨材と、微粉末と、水とを合わせた質量に
対する微粉末の質量である微粉末の含有量をそれぞれ算
出し、また、セメント、骨材、微粉末、水を配合した体
積に対する水の質量である単位水量をそれぞれ算出し、
これら微粉末の含有量に対する単位水量の関係を図示す
る。
【0023】図1は、スランプを一定とし、上述した微
粉末の含有量と単位水量との関係を示した図である。単
位水量は、コンクリート組成物の圧縮強度、乾燥収縮
率、作業性、透過率といった各特性の尺度となるもので
ある。図1に示す縦軸には、単位水量(kg/m)が
示され、横軸には、微粉末の含有量(質量%)が示され
ている。また、図1においては、微粉末の含有量に応じ
て範囲a〜eに分けられている。一般に、微粉末の含有
量と単位水量との関係は、図1に示すように単位水量
は、範囲aに示すように上昇し、範囲b、c、dに示す
微粉末の含有量において低下し、再び範囲eにおいて上
昇することが見出される。本発明においては、範囲b、
c、dに示す単位水量が低下する範囲の微粉末の含有量
とすることで、コンクリート吹き付けにおけるリバウン
ドや粉塵を低減させることができ、混練りする際におい
ても適度な粘性を有し、圧縮強度も向上させることがで
きることが見出された。また、本発明においては、範囲
b、c、dの内、上述した単位水量の低下の割合が大き
い範囲cとなる配合量が好ましいことが見出された。さ
らに、図1に示す範囲c内であれば、いかなる含有量で
あっても好ましいが、範囲cにおいて最大の微粉末含有
量がより好ましいことが見出された。したがって、本発
明では、範囲b、c、dとなる単位水量を特定し、その
単位水量となる水量と、特定した単位水量に対する微粉
末の含有量となる微粉末量とを配合して好適なコンクリ
ート組成物を製造することができる。
【0024】図2は、上述した微粉末の含有量と圧縮強
度との関係を示した図である。図2に示す縦軸には、材
齢28日の圧縮強度(N/mm)が示され、横軸に
は、微粉末の含有量(質量%)が示されている。また、
図1に示した範囲a〜eに対応して図2においても範囲
a〜eが示されている。図2によれば、微粉末の含有量
が増加するにしたがって圧縮強度も増加しているが、範
囲cにおいて圧縮強度の増加の割合が大きくなっている
ことが見出される。したがって、範囲cにおける微粉末
の含有量とすることにより圧縮強度をより向上させるこ
とができることが見出される。
【0025】図3は、上述した範囲a〜eの場合のセメ
ント、骨材、微粉末の状態を示した図である。図3
(a)は、範囲aの場合の粗骨材1、細骨材2、セメン
ト3、微粉末4および水を示し、図3(b)は、範囲b
の場合、図3(c)は、範囲cの場合、図3(d)は、
範囲dの場合、図3(e)は、範囲eの場合をそれぞれ
示している。図3では、微粉末よる水の吸収を一定とし
ていて、水は、微粉末4に吸収されている。図3に示す
粗骨材1および細骨材2の表面の微粉末4の被覆および
ボールベアリング効果といった流動性を確認したとこ
ろ、図3(c)に示す状態が最大の流動性を示し、骨材
への被覆も十分であることが見出される。図3(a)に
おいては、被覆が不十分であるためにボールベアリング
効果が小さく、図3(b)、図(c)となるにつれて被
覆されてボールベアリング効果が最大となり、図3
(d)、図3(e)となるにつれて微粉末4の層が厚く
なりすぎてボールベアリング効果が小さくなっている。
本発明においては、範囲b、c、dであれば好ましい被
覆および流動性を与えることができるが、特に範囲cに
示す単位水量とすることで骨材への被覆を良好とし、良
好な流動性を与えることができる。
【0026】このように範囲b、c、dとなる微粉末の
含有量とし、その含有量における単位水量の水を配合す
ることにより、図3に示すような良好なボールベアリン
グ効果を示し、また、圧縮強度も増加させることがで
き、さらに粉塵やリバウンド率を低減させることができ
る。本発明においては、範囲cであれば、好ましい強
度、リバウンド率、粉塵濃度とすることができるが、よ
り好ましくは、範囲cの中の微粉末の含有量が最大とな
る量である。また、本発明において急結剤を用いる場合
には、範囲cとして特定した微粉末量から急結剤の量を
除いた量を石粉などの微粉末として配合することができ
る。
【0027】上述したように配合量が決定され、配合さ
れたセメント、骨材といったコンクリート材料は、傾胴
式ミキサなどを用いて混練りすることができる。混練り
されたコンクリートは、上述した覆工などの吹き付けコ
ンクリートとして用いることができる。
【0028】上述した配合方法においては、所定量の骨
材と、所定の単位セメント量となるようにして微粉末お
よび水の配合量を変えて試験練りし、図1に示すような
単位水量と微粉末の含有量との関係を算出したが、本発
明においては、圧縮強度が一定となるように微粉末およ
び水の配合量を変えたものや、水/セメント比(w/
w)を一定として微粉末の配合量を変えたものにより、
単位水量と微粉末の含有量との関係を算出するようにし
ても良い。
【0029】(実施例)以下、本発明を実施例により詳
細に説明するが、本発明は、下記の実施例に限定される
ものではない。本実施例においては、各骨材によるコン
クリート組成物を得て各試験を行い、図1に示すような
範囲a〜eでの試験結果の比較を行うとともに各コンク
リート材料の好適な配合量を求めた。また、本実施例に
おいては、骨材が海砂や砕砂などと、石灰系の骨材との
比較も行った。下記表1は、各骨材を用いてコンクリー
ト組成物を得るための配合条件を示す。
【0030】
【表1】
【0031】また、表2は、上記のコンクリート組成物
を配合するために用いた各種材料、種別、メーカ、産
地、比重について示す。
【0032】
【表2】
【0033】上述した配合条件となるように上述した材
料を用いて各配合量を試験練りして決定し、粗骨材、細
骨材を半分、FN、セメント、残りの細骨材、水の順に
加えて傾胴式ミキサーで30リットルを2分間混練して
各コンクリート組成物を得、以下のようにして試験を行
った。
【0034】A.単位水量 単位水量を、試験練りにより求めた。スランプは、上述
した表2に示す10±2cmの範囲内となるようにし、
微粉末としてFNを用い、FN配合量に対する結果を図
に示した。また、骨材には、砕砂、細海砂、これらの混
合物、石灰系の骨材として上述した石灰砕石および石灰
砕砂を用いた。
【0035】図4は、各細骨材における単位FN量と単
位水量との関係を示した図である。図4に示す縦軸は、
単位水量(kg/m)を示し、横軸は、単位FN量
(kg/m)を示す。単位FN量は、配合されたコン
クリート材料の体積に対するFNの質量で示したもので
ある。また、図4には、単位セメント量360kg/m
、細骨材率(S/a)60%とし、細骨材として石灰
系の骨材100質量%としたもの、細骨材率(S/a)
61.7%とした砕砂100質量%、砕砂40質量%と
細海砂60質量%との混合物、細海砂100質量%とし
たものが示されている。さらに、図4中の各曲線には、
図1に示す範囲a〜eに対応した範囲が曲線上にa〜e
で示されている。図4に示すように、石灰系の骨材で
は、図3に示す範囲aの状態が現れ、FNの添加にとも
なって骨材の表面を被覆していく範囲b、cへと移り、
範囲cにおいて単位水量の低下が大きくなっている。砕
砂、細海砂、またはこれらの混合物の場合においては、
FNが配合されていなくても図3に示す範囲cの状態と
なっている。したがって、骨材の種類により単位水量の
低下する範囲が異なることが見出された。
【0036】図5は、図4に示した石灰系の骨材100
%を用いた場合において、細骨材の割合を変えた結果を
示した図である。図5には、細骨材率を60%としたも
のと、55%としたものとの2種類の曲線を示す。図5
に示す縦軸は、単位水量(kg/m)を示し、横軸
は、単位FN含有量(kg/m)を示す。図5の結果
から、細骨材の割合を変えることにより単位水量が大き
くかわることが見出された。
【0037】B.リバウンド重量測定 図6は、掘削したトンネル5坑内の底面にシート6を敷
設し、コンクリート吹付けを行っているところを示した
図である。図6のようにコンクリート吹付装置7を用
い、コンクリート組成物の吹付け量3.0mの吹付け
を行い、跳ね返ってシート6上に落ちた吹付けコンクリ
ート重量を測定し、リバウンド率を算出した。リバウン
ド率は、以下に示す式(1)より算出することができ
る。
【0038】
【数1】
【0039】図7は、骨材に対するFN混入率とリバウ
ンド率との関係を示した図である。図7に示す縦軸に
は、上述した式(1)により求められるリバウンド率
(%)が示され、横軸には、骨材に対するFN混入率
(質量%)が示されている。図7には、図1に示す範囲
a〜eに対応する範囲a、c、dが示されている。図7
に示す海砂および山砂の混合骨材の場合、図1に示す単
位水量の低下が大きい範囲cにおいてリバウンド率が最
も低くなっていることが見出された。また、石灰系の骨
材の測定点は、1点しか示されていないが、その1点
は、図1に示す範囲aの状態のものである。これによ
り、FN混入率を増加させ、範囲cとなるFN混入率と
するとリバウンド率が最も低くなると推測される。ま
た、そのリバウンド率は、海砂および山砂の混合骨材の
最小のリバウンド率10.5%と比較するとさらに低く
できるものと推測される。
【0040】C.圧縮強度試験 コンクリート組成物の圧縮強度について、コンクリート
組成物の供試体(径100mm×高さ200mm)の大
きさのサンプルを作成し、コンクリート圧縮強度試験機
(JIS A 1108)を用いて圧縮強度試験を行うこ
とにより試験を行った。
【0041】図8は、材齢28日の石灰系の骨材と、海
砂および山砂との単位FN量に対する圧縮強度を示した
図である。図8に示す縦軸は、圧縮強度(N/mm
であり、横軸は、単位FN量(kg/m)である。図
8に示す圧縮強度は、それぞれ単位FN量が増加するに
つれて圧縮強度も増加していることが見出された。ま
た、石灰系の骨材は、海砂および山砂を用いる骨材に比
べて高い圧縮強度を有することが見出された。
【0042】また、コアー抜き取り用の鋼製箱(幅50
0mm×奥行き500mm×高さ200mm)を吹付け
箇所に据え付けてコンクリートの吹付けを行い、2週間
の坑内養生を行った後、コアーカッター機を用いて供試
体(径100mm×高さ200mm)を作製した。供試
体は、再び坑内養生され、材齢28日において圧縮強度
試験を行った。また、谷に晒して半湿潤養生を行って材
齢365日において圧縮強度試験を行った。圧縮強度試
験は、上述したコンクリート圧縮強度試験機を用いて行
った。さらに、初期強度試験としてプルアウト専用の供
試体器具(9個)を吹付け箇所に据え付け、コンクリー
ト吹付けを行った。コンクリート吹付け後、坑内養生を
行い、3時間、6時間、24時間ごとに引き抜き機を用
いて圧縮強度を測定することにより初期強度を測定し
た。
【0043】図9は、FNを添加しない石灰系の骨材
と、海砂および山砂にFNを0、50、75、100k
g/m添加したものとを用いたコンクリートの圧縮強
度を養生日数とともに示した図である。図9に示す縦軸
は、圧縮強度(N/mm)を示し、横軸は、養生日数
(日)を示す。図9においては、養生日数の増加にした
がって圧縮強度も増加している。図9に示す海砂および
山砂を骨材として用いた場合において、FN量の添加量
が増加するにつれて圧縮強度が増加している。しかしな
がら、FN量が75kg/mから100kg/m
増加すると著しく減少することが見出された。このFN
量が75kg/mから100kg/mは、図1に示
す範囲cのものである。圧縮強度においては、範囲b、
すなわちFN量が50kg/mから75kg/m
おいて最大を示すことが見出された。また、石灰系の骨
材を用いた場合においては、海砂および山砂にFNを添
加する場合と同程度またはそれ以上の圧縮強度を有する
ことが見出された。これにより、石灰系の骨材にFNを
添加することにより、さらに圧縮強度を高くすることが
できるものと推測される。また、自硬性のある混和剤を
添加することによりさらに圧縮強度を向上させることが
できる。
【0044】D.粉塵濃度測定 デジタル粉塵測定機(KANOMAX3411:株式会
社カノマックス製)を用いて、コンクリート吹付け中の
粉塵濃度を測定した。測定においては、換気設備として
送気用の径900mmのコントラファンと、排気用の径
1100mmのコントラファンの2台を用いて行った。
【0045】図10は、骨材、セメント、急結剤をすべ
て加えたものに対するFN混入率と切羽から50m離れ
た地点の粉塵量との関係を示した図である。図10に示
す縦軸は、粉塵量(mg/m)を示し、横軸は、FN
混入率(質量%)を示す。図10には、図1に示す範囲
a〜eに対応する範囲a、c、dが示されている。図1
0によれば、図1に示す単位水量の低下が大きい範囲c
において粉塵量が最も低くなっていることが見出され
た。石灰系の骨材の測定点は、1点しか示されていない
が、その1点は、図1に示す範囲aの状態のものであ
る。これにより、FN混入率を増加させ、範囲cとなる
FN混入率とすると粉塵量が最も低くなると推測され
る。また、その粉塵量は、海砂および山砂の混合骨材の
最小粉塵量2.44mg/mと比較するとさらに低く
できるものと推測される。
【0046】E.練り上がり状態 フレッシュコンクリートの練り上がり状態を観察するこ
とにより練り上がり状態を判断した。骨材には、石灰系
の骨材を用い、配合条件および練り上がり状態を下記表
3に示す。配合は、スランプが一定となるように、細骨
材率を60%と55%の2種類で、単位FN量を0、5
0、75、100kgと変えて計8種類とし、また、そ
の時の練上がり状態を観察した。
【0047】
【表3】
【0048】練り上がり状態における本発明のコンクリ
ート組成物は、FNの添加量が増加するにつれて練り上
がりのフレッシュコンクリートの粘りが増加する傾向に
あったが、練上がり状態は、細骨材率55%、60%と
もに単位FN量が75kg添加されたものが適度な粘性
があり良好であった。表3においては、図3に示す範囲
cが単位FN量で75〜100kgとされていて、範囲
cにおいて良好な練り上がりであった。また、細骨材率
55%のものの場合、単位FN量が50kg添加された
範囲bのものであっても適度な粘性があり良好であっ
た。さらに、単位FN量が100kg添加されたものに
ついては、粘性が若干大きいものの、充分に使用できる
ものであった。したがって、図3に示す範囲b、cにお
いて良好な練り上がりであった。
【0049】F.現場試験 表4に示す条件のコンクリート組成物を得て、吹付けし
た後に測定した圧縮強度および粉塵濃度を表4に示す。
コンクリート組成物の吹付け方式としては、コンクリー
ト吹付機:RTM2025GV(東洋運搬機械株式会社
製)及びコンクリートポンプ:MKW−25SMT(株
式会社シンテック)を組み合わせたポンプ式の吹付け方
式を採用した。
【0050】
【表4】
【0051】表4に示されるように、単位FN量50k
gを添加したコンクリート、さらには単位FN量75k
gを添加したコンクリートについては、従来組成のコン
クリートよりも圧縮強度、リバウンド率および粉塵濃度
において向上していることがわかる。また、急結剤の違
いにより粉塵濃度およびリバウンド率に違いが生じてい
ることが見出された。石灰系の骨材においては、FNの
添加がなくても粉塵濃度およびリバウンド率を低減する
ことができることが見出された。また、石灰系の骨材に
おいて圧縮強度は、FNの添加により増大していること
がわかる。この石灰系の骨材は、吹付け時の強度発現率
が劣るものの、図9に示すように長期圧縮強度や吹付け
時の強度が大きく、また、FNを添加することによって
さらに圧縮強度を増加させることができるものと推測さ
れる。
【0052】以上に示したように、図3に示す範囲b、
c、d、特に範囲cにおいてリバウンド率、粉塵量、練
り上がり状態において良好であることが見出された。ま
た、範囲cにおいて最大となる微粉末の含有量では、最
もリバウンド率が低く、粉塵濃度も最も低くすることが
できることを見出すことができた。したがって、さら
に、砕砂や細海砂などと比較して石灰系の骨材を用いる
方が、上記粉塵濃度やリバウンド率をより低くすること
ができ、また、圧縮強度をより増加させることができる
ことを見出すことができた。
【発明の効果】したがって、本発明によれば、コンクリ
ート吹き付けの際に発生するリバウンドを低減させ、か
つ粉塵も低減させるのに最適な各コンクリート材料の配
合量を求め、その配合量で配合するコンクリート材料の
配合方法を提供することができる。また、コンクリート
材料の配合方法において決定した配合量で配合、混練し
たコンクリート組成物を提供することができる。
【0053】また、本発明においては、廃棄物を有効利
用して産業廃棄物を低減させるとともに、吹付けコンク
リートの品質、施工性を向上させ、低コストで、さらに
は坑内粉塵の低減といった作業環境の改善をもたらすこ
とも可能となるコンクリート組成物を提供することがで
きる。
【0054】さらに、本発明のコンクリート組成物は、
適度な粘性があり、吹付け時のリバウンドを低減させる
ことができ、また充分な圧縮強度を得ることができるた
め、急結剤といった添加剤の量を減少させることがで
き、低コストで提供することが可能となる。また、石灰
系の骨材を用いることで、より圧縮強度を与えることが
でき、粉塵やリバウンドをより低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 スランプを一定とし、FNやその他混和剤な
どの微粉末と単位水量との関係を示した図。
【図2】 微粉末含有量と圧縮強度との関係を示した
図。
【図3】 図1に示す範囲a〜eの場合のセメント、骨
材、微粉末の状態を示した図。
【図4】 各細骨材における単位FN量と単位水量との
関係を示した図。
【図5】 図4に示した石灰系の骨材100%を用いた
場合において、細骨材の割合を変えた結果を示した図。
【図6】 掘削したトンネル坑内の底面にシートを敷設
し、コンクリート吹付けを行っているところを示した
図。
【図7】 骨材に対するFN混入率とリバウンド率との
関係を示した図。
【図8】 材齢28日の石灰系の骨材と、海砂および山
砂との単位FN量に対する圧縮強度を示した図。
【図9】 石灰系の骨材と、海砂および山砂にFNを
0、50、75、100kg/m添加したものとを用
いたコンクリートの圧縮強度を養生日数とともに示した
図。
【図10】 骨材、セメント、急結剤をすべて加えたも
のに対するFN混入率と切羽から50m離れた地点の粉
塵量との関係を示した図。
【符号の説明】
1…粗骨材 2…細骨材 3…セメント 4…微粉末 5…トンネル 6…シート 7…コンクリート吹付け機 a、b、c、d、e…範囲
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C04B 18:10 C04B 22:04 22:04 22:14 D 22:14) (72)発明者 藤川 司 東京都港区虎ノ門一丁目20番10号 西松建 設株式会社内 Fターム(参考) 2D055 BA06 BB02 DB00 LA10 4G012 PA04 PA10 PA26 PA27 PB02 PB03 PB08 PB12 RA00 4G056 AA07 AA25 CB35 DA09

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 セメントと、骨材と、微粉末とを含むコ
    ンクリート材料を配合する方法であって、該方法は、 前記骨材に対する前記細骨材の質量比を一定とし、細骨
    材と該細骨材よりも粒径の大きな粗骨材とからなる所定
    量の前記骨材と、配合量を変えた複数の前記微粉末およ
    び水と、所定の単位セメント量となる前記セメントとを
    配合して複数の前記コンクリート材料の試験練りを行う
    段階と、 前記複数のコンクリート材料の試験練りにより得られる
    前記微粉末および前記水の配合量から前記微粉末の含有
    量に対する単位水量をそれぞれ算出し、前記単位水量と
    前記微粉末の含有量との関係から前記微粉末の含有量の
    増加とともに低下する前記単位水量の範囲を求める段階
    と、 低下する前記単位水量の範囲内となる所定量の水と、前
    記所定量の水に対して前記単位水量と前記微粉末の含有
    量との関係から算出される量の前記微粉末と、前記所定
    量の骨材と、所定の単位セメント量となる前記セメント
    とを配合する段階とを含む、コンクリート材料の配合方
    法。
  2. 【請求項2】 前記骨材は、石灰を含む骨材である、請
    求項1または2に記載のコンクリート材料の配合方法。
  3. 【請求項3】 前記微粉末は、石粉、石灰石微粉末、石
    炭の燃焼により発生する石炭灰から得られる微粉末、発
    泡または膨張性を有する微粉末、路盤材や脱水ケーキか
    ら得られる微粉末、またはこれらの混合物から選択され
    る、請求項1または2に記載のコンクリート材料の配合
    方法。
  4. 【請求項4】 セメントと、骨材と、微粉末とを含むコ
    ンクリート材料を配合することにより製造されるコンク
    リート組成物であって、 前記骨材に対する前記細骨材の質量比を一定とし、細骨
    材と該細骨材よりも粒径の大きな粗骨材とからなる所定
    量の前記骨材と、配合量を変えた複数の前記微粉末およ
    び水と、所定の単位セメント量となる前記セメントとを
    配合して複数の前記コンクリート材料の試験練りを行
    い、前記複数のコンクリート材料の試験練りにより得ら
    れる前記微粉末および前記水の配合量から前記微粉末の
    含有量に対する単位水量をそれぞれ算出し、前記単位水
    量と前記微粉末の含有量との関係から前記微粉末の含有
    量の増加とともに低下する前記単位水量の範囲を求め、
    低下する前記単位水量の範囲内となる所定量の水と、前
    記所定量の水に対して前記単位水量と前記微粉末の含有
    量との関係から算出される量の前記微粉末と、前記所定
    量の骨材と、所定の単位セメント量となる前記セメント
    とを配合して混練りすることにより得られる、コンクリ
    ート組成物。
  5. 【請求項5】 前記骨材は、石灰を含む骨材である、請
    求項4に記載のコンクリート組成物。
  6. 【請求項6】 前記微粉末は、石粉、石灰石微粉末、石
    炭の燃焼により発生する石炭灰から得られる微粉末、発
    泡または膨張性を有する微粉末、路盤材や脱水ケーキか
    ら得られる微粉末、またはこれらの混合物から選択され
    る、請求項4または5に記載のコンクリート組成物。
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