JP2001206757A - コンクリート組成物及びトンネル覆工工法 - Google Patents

コンクリート組成物及びトンネル覆工工法

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JP2001206757A
JP2001206757A JP2000015400A JP2000015400A JP2001206757A JP 2001206757 A JP2001206757 A JP 2001206757A JP 2000015400 A JP2000015400 A JP 2000015400A JP 2000015400 A JP2000015400 A JP 2000015400A JP 2001206757 A JP2001206757 A JP 2001206757A
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Kazuhide Taura
一英 田浦
Yasuhiro Yamamoto
康博 山本
Yoshi Fujikawa
可 藤川
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Nishimatsu Construction Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 吹付けコンクリートの品質、施工性を向上さ
せると共に、コストダウンを達成し、さらには口内粉塵
の低減といった作業環境の改善をもたらすことを可能と
するコンクリート組成物及び該コンクリート組成物を用
いるトンネル覆工工法を提供する。 【解決手段】 セメントと、骨材と、石炭の燃焼により
発生する石炭灰から得られる微粉末とを含有するコンク
リート組成物を用いる。また、該コンクリート組成物に
より1次覆工コンクリート層1を形成し、この1次覆工
コンクリート層を2次覆工コンクリート層2で被覆する
トンネル覆工工法を提供する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コンクリート組成
物及び該コンクリート組成物を使用するトンネル覆工方
法に関する。
【0002】
【従来の技術】トンネルの施工工法としては、従来、シ
ールド工法、ベンチカット工法、全断面掘削工法等が知
られており、特にベンチカット工法、全断面工法等にお
いては、コンクリートによりトンネルの内面を覆う覆工
工事が行われている。
【0003】このために用いられる覆工方法において
は、1次覆工コンクリート層を形成するために多くの場
合コンクリート吹付け工法が用いられ、この際に用いら
れる吹付けコンクリートについては、従来から種々の組
成を有するものが知られている。しかしながら、吹付け
コンクリートは、細骨材の産地、種類により性状が異な
り、細骨材により強度のバラツキ、施工性の変動、経済
性の低下といった種々の問題を生じさせているのが現状
である。また、吹付けコンクリートの吹付け作業、及び
ズリ搬出作業により発生する粉塵に起因する作業衛生上
の問題も指摘されている。
【0004】従来では、上述した問題点を解決するため
に種々の改善方法が、例えば(1)全材料の性状を直接
改善するため減水剤、混和剤といった添加剤を添加する
こと、(2)原材料そのものの組合せを変え、高品質コ
ンクリートを用いる施工方法を用いること等が提案され
ている。しかしながら、現状では上述した方法は、コス
ト、性能の面でそれぞれ一長一短があるため、さらに高
強度のコンクリート覆工層を提供することを可能とする
と共に、作業衛生上不都合を生じさせない新たな工法を
提案することが必要とされている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】すなわち本発明は、現
行の湿式配合を用い、石炭火力発電の廃棄物である石炭
灰から得られる減水効果を有する微粉末を、細骨材の一
部に代えて利用することにより、石炭火力発電所の廃棄
物を有効利用することにより、産業廃棄物を低減させ、
吹付けコンクリートの品質、施工性を向上させると共
に、コストダウンを達成し、さらには坑内粉塵の低減と
いった作業環境の改善をもたらすことを可能とするコン
クリート組成物及び該コンクリート組成物を用いるトン
ネル覆工工法を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明の請求
項1の発明によれば、セメントと、骨材と、石炭の燃焼
により発生する石炭灰から得られる微粉末とを含有する
コンクリート組成物が提供される。
【0007】本発明の請求項2の発明によれば、上記微
粉末は、比表面積が5000cm/g以上であり、か
つ、20μm以下の粒径の粒子が95%以上とされてい
ることを特徴とするコンクリート組成物が提供される。
【0008】本発明の請求項3の発明によれば、上記微
粉末と上記骨材とが、重量比で0.01:1〜0.1:
1の範囲とされていることを特徴とするコンクリート組
成物が提供される。
【0009】本発明の請求項4の発明によれば、上記骨
材は、細骨材と、該細骨材よりも粒径の大きな粗骨材と
からなり、上記微粉末は、上記細骨材に対し3重量%〜
15重量%で添加されていることを特徴とするコンクリ
ート組成物が提供される。
【0010】本発明の請求項5の発明によれば、トンネ
ル覆工工法であって、該工法は、セメントと、骨材と、
石炭の燃焼により発生する石炭灰から得られる微粉末と
を含有するコンクリート組成物をトンネル内面に吹付け
る工程と、上記コンクリート組成物による覆工層に隣接
してコンクリートを打設する工程とを含むことを特徴と
するトンネル覆工工法が提供される。
【0011】本発明の請求項6の発明によれば、上記微
粉末は、比表面積が5000cm/g以上であり、か
つ、20μm以下の粒径の粒子が95%以上とされてい
ることを特徴とするトンネル覆工工法が提供される。
【0012】本発明の請求項7の発明によれば、上記微
粉末と上記骨材とが、重量比で0.01:1〜0.1:
1の範囲とされていることを特徴とするンネル覆工工法
が提供される。
【0013】本発明の請求項8の発明によれば、上記骨
材は、細骨材と、該細骨材よりも粒径の大きな粗骨材と
からなり、上記微粉末は、上記細骨材に対し3重量%〜
15重量%で添加されていることを特徴とするトンネル
覆工工法が提供される。
【0014】
【発明の実施の形態】図1は、本発明のコンクリート組
成物を用いて覆工が行われたトンネルの断面を示す。図
1に示したトンネルは、ショートベンチカット工法、全
断面工法、及びこれらを適宜組み合わせた工法等により
掘削が行われ、地山には、コンクリート吹付工法によ
り、コンクリート組成物が吹付けられて1次覆工コンク
リート層1が構築されている。また、この1次覆工のコ
ンクリート層は、2次覆工コンクリート層2が隣接して
打設されることにより、覆工されている。また、図1に
示す実施例では、1次覆工コンクリート層1が、本発明
のコンクリート組成物から形成されている。図1に示し
た実施例では、コンクリート吹付けによる1次覆工コン
クリート層の厚さは、約100mmとされており、2次
覆工コンクリート層は、約300mmの厚さとされてい
る。しかしながら、上述した各コンクリート層の厚さ
は、本発明においては強度、施工性等を考慮して適宜設
定することが可能である。
【0015】本発明のコンクリート組成物は、セメント
と、骨材と、石炭の燃焼により発生する石炭灰から得ら
れる微粉末とを含有することを特徴とする。本発明に用
いることのできるセメントとしては、ふつうポルトラン
ドセメント、早強ポルトランドセメント、超早強ポルト
ランドセメント、中庸熱ポルトランドセメント、耐硫酸
塩ポルトランドセメント、白色ポルトランドセメント、
着色ポルトランドセメント等を挙げることができるが、
コスト、施工性といった点から、ふつうポルトランドセ
メントを用いることが好ましい。本発明に用いることが
できるふつうポルトランドセメントとしては、具体的に
は例えば太平洋セメント株式会社製の比重が3.15程
度のものを挙げることができる。また、これ以外の比重
のセメントを用いることも可能である。
【0016】本発明に用いることができる骨材として
は、これまで知られているいかなる材料でも用いること
ができ、川砂利、山砂利、陸砂利といった砂利類、海
砂、砕砂、砕石、鉱滓、高炉スラグ等を挙げることがで
きる。また、骨材は、細骨材と、粗骨材とを、コンクリ
ートの特性及び作業性といった点から適宜混合して用い
ることが好ましい。概ね細骨材とは、公称5mmのふる
いでふるい分けた場合、85%以上がふるいを通過する
大きさの骨材をいう。また、粗骨材とは、公称5mmの
ふるいでふるい分けた場合に、85%以上がふるい上に
残留する大きさの骨材をいう。細骨材は、上述した骨材
材料から適宜選択して、または混合して用いることもで
きる。また、粗骨材についても、上述した骨材材料から
適宜選択して、または混合して用いることが可能であ
る。
【0017】本発明に用いる微粉末は、石炭火力発電所
の燃料として用いられる石炭を燃焼させることにより、
石炭火力発電所の廃棄物として発生するフライアッシ
ュ、すなわち石炭灰から得られる。特に本発明において
は、この石炭灰から得られる微粉末(以下FAと略す
る。)を、品質の低下を招く不定形粒子を分級して、概
ね球形の粒子を選別して用いることにより、コンクリー
ト組成物に対して良好な流動特性を付与することが見出
された。
【0018】上述したFAは、種々の比表面積及び粒径
分布のものを用いることができるが、比表面積を500
0cm/g以上とすることにより、単位水量を効果的
に減少させることを可能とする減水剤としても良好に機
能することが見出された。また、FAの粒径分布として
は、20μm以下の粒径の粒子が95%以上とされてい
ることが、セメントとFA成分との反応により、コンク
リート硬化体の強度をより高め、長期にわたり強度を発
現させるポゾラン反応を良好に生じさせることができる
ため好ましいことが見出された。
【0019】なお、FAの比表面積は、ブレーン法を用
いてJIS R5201の7.1(比表面積試験)で測
定するものとする。また、FAの粒径は、レーザ回折散
乱粒度分布測定手法(マイトラック粒度分析計:799
7−40PC,TYPE DRA:日機装株式会社)を
用いて測定するものとする。
【0020】上述したFAは、本発明においては骨材の
全重量に対して、重量比で0.01:1〜0.1:1の
範囲で添加されることが好ましい。FAの添加量が0.
01:1以下となると充分な効果が得られず、0.1:
1を超えると粘性が増加して作業性が低下するため好ま
しくない。さらには、FAと骨材とは、0.02:1〜
0.08:1の範囲で添加されることが上記の特性をバ
ランスために好ましい。
【0021】また、本発明において用いられるFAは、
細骨材に対して3重量%〜15重量%で添加されること
ができるが、より好ましくは、4重量%〜10重量%の
範囲で添加されることが好ましい。FAが、4重量%よ
りも少ないと強度発現の点で充分ではなく、10重量%
を超えると、フレッシュコンクリートにおける流動性が
低下して、施工性が低下するため好ましくない。本発明
に用いることのできる石炭灰から得られる微粉末(F
A)としては、テクノ.リソース株式会社製のファイナ
ッシュを挙げることができ、中でも特に粒径の小さなフ
ァイナッシュFA20を用いることができる。表1に、
本発明に用いることができるFAの特性について、JI
Sに定められているセメントの各特性と比較した表を示
す。
【0022】
【表1】
【0023】上述したFAを用いることにより、本発明
のコンクリート組成物は、硬化体とされた場合に、緻密
な硬化体を与えることが可能となり、コンクリート硬化
体の水密性を従来の増して向上させることができる。こ
れに加えて、石炭灰から形成されたFAは、アルカリ骨
材反応を抑制する効果を有しているので、長期間にわた
り強度を維持することが可能な耐久性のあるコンクリー
トを得ることが可能となる。さらに、20μm以下の粒
径が95%以上となるように分級した微細粒子としたF
Aを用いることにより、コンクリートのチクソトロピー
性を増加させることが可能となり、コンクリート組成物
の吹付け作業時に、吹付けによりコンクリート組成物か
ら成分が離脱して、粉塵を形成する可能性が低減できる
と共に、分離した粉塵の捕捉効果も期待でき、より作業
環境を向上させることが可能となる。なお、本発明にお
ける粒径分布としては、体積平均粒径、数平均粒径の双
方を用いることができ、95%以上とは、各粒径分布曲
線における面積において95%以上となることを意味す
る。
【0024】また、吹付けコンクリートの施工に用いる
本発明のコンクリート組成物は、チクソトロピー性が増
加するものの、FAとして粒子形状が略球形のものを用
いているため流動性が保持され、施工時のコンクリート
圧送管等の供給設備の閉塞といった問題の発生を低減さ
せることが可能となり、施工時のロスを低減させること
ができ、作業性をいっそう向上させることが可能とな
る。
【0025】また、本発明のコンクリート組成物には、
コンクリート組成物の硬化を促進させるための急結材、
流動化剤、混和剤といった各種添加剤を添加することも
可能である。
【0026】以下に、本発明のコンクリート組成物の製
造について説明する。図2には、本発明のコンクリート
組成物を製造するためのプラントを示す。図2に示すプ
ラントは、セメント用サイロ3と、FA用サイロ4とを
備えており、各サイロ3,4には、それぞれ供給ライン
5,6からポルトランドセメント及びFAが供給されて
いる。セメント用サイロ3及びFA用サイロ4の下部か
らは、それぞれA〜Eで示されているバッチャープラン
トの計量器7へとセメント及びFAを計量しつつ供給す
るようにされている。また、計量器7には、移動可能に
プラントの上側に保持されたクラムシェル8といった運
搬装置により、骨材貯蔵部9,10から骨材が供給され
るようにされている。骨材貯蔵部9は、例えば砂といっ
た細骨材を貯蔵するために用いられ、骨材貯蔵部10
は、砂利といった粗骨材を貯蔵するために用いられる。
また、プラントには、各種添加剤といった微少成分を添
加するための図示しない投入設備が設けられていても良
い。図2に示した計量器7には、例えばAに水、Bにセ
メント、CにFA、Dに砂、Eに砂利といった各成分が
供給されるようにされている。
【0027】プラントには、水槽11が設けられてお
り、水槽11から水が計量されつつ計量器7へと供給さ
れるようになっている。上述した各成分は、混練り装置
12により互いに混練りされて、本発明のコンクリート
組成物とされる。この際に用いられる混練り装置として
は、従来知られているいかなる装置でも用いることがで
き、例えば0.5mの2軸ミキサーを用いることがで
きる。本発明のコンクリート組成物は、種々の特性に応
じて配合、骨材種、急結剤といった成分から処方するこ
とができるが、以下に、本発明において用いることがで
きる代表的な配合の一例を示す。
【0028】
【表2】
【0029】また、本発明のコンクリート組成物は、F
Aを除いた成分をまず図2に示したバッチャープラント
において混合させておき、吹付け作業の現場に隣接した
場所においてトラックミキサ等により混合を行うトラン
シット・ミキシング法を用いて、現場に隣接した場所に
おいてFAを混合させるることも可能である。
【0030】図3は、本発明のトンネル覆工工法を示し
た図である。本発明に用いる吹付け方法としては、湿式
及び乾式の双方を用いることができ、また吹付けのため
にはこれまで知られているいかなる吹付け機械でも用い
ることが可能である。
【0031】本発明のトンネル覆工工法を図3を用いて
説明すると、コンクリート組成物をプラント13におい
て混練りさせており、ミキサー車14等でトンネル内の
施工現場へと運搬する。急結剤といった添加剤やFAを
この段階においてミキサー車14内のコンクリート組成
物へと添加して、現場において本発明のコンクリート組
成物を調合した後に現場混合させることも可能である。
トンネルTN内には、コンプレッサ15と、吹付け機1
6とが待機しており、この吹付け機16は、切羽17に
隣接して配置されている。コンプレッサ15は、ミキサ
ー車14内の本発明のコンクリート組成物を加圧して、
吹付け機16へと供給する。吹付け機16は、切羽17
に隣接したトンネル内面へと図3に示されているように
本発明のコンクリート組成物を吹付けて、1次覆工コン
クリート層を形成させる。この1次覆工コンクリート層
は、必要な強度を得ることができればいかなる厚さとす
ることも可能である。
【0032】上述したようにして、本発明のコンクリー
ト組成物により1次覆工コンクリート層が形成された
後、2次覆工コンクリート層の施工を行う。この際に用
いるコンクリートとしては、2次覆工コンクリート層に
対して必要な強度を与えることができるような組成のも
のであればいかなるものでも用いることができ、また、
可能な場合には、1次覆工のために用いる本発明のコン
クリート組成物を用いることもできる。上述した2次覆
工コンクリートは、型枠を用いてコンクリートを打設し
て構築することができ、この際の打設工法としては、こ
れまで知られたいかなる工法によっても行うことができ
る。
【0033】
【実施例】以下、本発明を実施例により詳細に説明する
が、本発明は下記実施例に限定されるものではない。
【0034】下記表3に示した組成のコンクリート組成
物をバッチャプラントにより混練りして各コンクリート
組成物を得た。例1、例2及び例9が比較例であり、例
3〜例8、例10,例11が実施例である。
【0035】
【表3】
【0036】また、表4には、上記のコンクリート組成
物を配合するために用いた各種成分、種別、メーカ、産
地、比重について示す。
【0037】
【表4】
【0038】上述した組成のコンクリート組成物を以下
のようにして試験した。 A. 強度発現性 コンクリート組成物の強度発現性について、表3に示し
たコンクリート組成物から径15cm×高さ30cm
(JIS A 1106)の大きさのサンプルを作成し、
コンクリート圧縮強度試験機(JIS A 1108)を
用いて圧縮強度試験を行うことにより試験した。その結
果を表5及び図4に示す。
【0039】
【表5】
【0040】表5及び図4に示されるように,7日強度
及び28日強度のいずれについても、FAを添加した本
発明のコンクリート組成物は、比較例に比して強度が向
上していることがわかる。また、特に細骨材として海砂
のみの場合の例3及び例6においては、28日強度で
1.4倍の強度増加が観測されているが、砕砂のみを用
いた例5と例8の場合には、強度増加が約1.2倍程度
であった。
【0041】B.単位水量 単位水量を、試し練り(各配合において所定のスランプ
を得るために単位水量を求める練りをいう。)により試
験を行った。この単位水量は、コンクリート組成物の圧
縮強度、乾燥収縮率、作業性、透過率といった各特性の
尺度となるものである。その結果を図5に示す。図5に
示されるように強度発現性の場合と同様に、FAの添加
量に応じて細海砂のみ及び混合砂を用いた例3、例4、
例6、例7においては、単位水量を少なくすることがで
きることが見出された。この場合、FA100kgを用
いた例6においては、約13%の減水効果が得られてい
ることがわかる。しかしながら、砕砂のみの例5及び例
8においては、FA添加量が100kg、50kgとも
単位水量の減少は大きくなく、最大で約4%であった。
また、混合砂の場合についても、細海砂について測定さ
れたと同様の挙動を示していることがわかる。
【0042】C.練り上がり状態 フレッシュコンクリートの練り上がり状態を観察するこ
とにより練りあがり状態を判断した。練り上がり状態に
おける本発明のコンクリート組成物は、FAの添加量が
増加するにつれて練り上がりのフレッシュコンクリート
の粘りが増加する傾向にあったが、FA50kgを添加
した例3,例4,例5で最も良好な結果が得られた。ま
た、FAを100kg添加した例6,例7,例8につい
ては、粘りが強すぎる傾向にあるものの、施工条件を調
節することにより、充分に使用できるものであった。
【0043】D.現場試験 上述したA〜Cの試験により得られた結果に基づき、表
6に示す組成のコンクリート組成物を得た。
【0044】
【表6】
【0045】上述の組成を有するコンクリート組成を用
いて、現場において強度発現性、施工性、粉塵量、及び
コスト効果についての検討を加えた。コンクリート組成
物の吹付け方式としては、コンクリート吹付機:RTM
2025QV(東洋運搬機械株式会社製)及びコンクリ
ートポンプ:160−40−8,MKW−25SNT
(株式会社シンテック)を組み合わせたポンプ式の吹付
け方式を採用した。その結果を以下に示す。
【0046】1. 強度発現性 現場において混練りされたコンクリート組成物を上述し
たと同様にして強度試験を行った。その結果を表7に示
す。
【0047】
【表7】
【0048】表7に示されるように、3h〜24hr強
度については結果にバラツキが生じているものの、28
日強度については、FA50kgを添加したコンクリー
ト及びFA75kgを添加したコンクリートの双方につ
いて、従来組成のコンクリートよりも15%程度向上し
ていることがわかる。その中でも、FA50kg添加の
コンクリートの強度は、全般的に良好な結果を与えた。
その結果を図6にグラフとして示す。
【0049】2. 施工性 現場における施工性を実際に現場においてコンクリート
吹付けを行うことにより検討した。FAを添加した本発
明のコンクリート組成物の施工性は、材料の流動性に優
れ、コンクリート圧送管の閉塞といった施工時のロスも
なく、目視観察された付着性についても良好な結果が得
られた。また、リバウンド、すなわちコンクリートの跳
ね返りについても比較例である例9の組成のコンクリー
トよりも優れていた。
【0050】3. 粉塵量 現場におけるコンクリート吹付けの検討から、吹付けに
より発生する粉塵量を比較した。粉塵量の測定は、ロウ
ボリュームエアサンプラー(LC−30型:株式会社カ
ノマックス製)と、ディジタル粉塵計(P−5Lz:柴
田化学株式会社製)を併用し、地下工事における粉塵測
定指針(建設業労働災害防止協会)に則り行った。その
結果を表8に示す。なお、粉塵測定は、1回の測定値で
あり、その他の測定値については、3回の平均値であ
る。
【0051】
【表8】
【0052】表8に示されるようにFA50kg添加の
コンクリート組成物において粉塵量は、従来品に比較し
て約20%低下することがわかった。この結果は、粉塵
抑制を目的として既存の混和剤を混入した場合の粉塵量
と同程度であり、FAの添加が、粉塵抑制効果も有する
ことを示すものである。
【0053】4. 施工コスト 本発明のコンクリート組成物は、従来品に比較してコン
クリート圧送管の閉塞といった問題も生じさせないこ
と、原材料コストについても従来品にほぼ匹敵するもの
であることが確認され、このとから施工コスト的な効果
を有することが確認された。
【0054】
【発明の効果】以下の表9に従来のコンクリート組成物
及び本発明のコンクリート組成物の特性をまとめたもの
を示す。表に示されるように、本発明によれば、石炭火
力発電所の廃棄物を有効利用することを可能とすると共
に、石炭火力発電の廃棄物である石炭灰から得られる、
減水効果を有する微粉末を細骨材の一部に代えて利用す
ることにより、吹付けコンクリートの品質、施工性を向
上させると共に、コストダウンを達成し、さらには坑内
粉塵の低減といった作業環境の改善をもたらすことを可
能とするコンクリート組成物及び該コンクリート組成物
を用いるトンネル覆工工法を提供することが可能となる
ことがわかる。
【0055】
【表9】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のコンクリート組成物により1次覆工コ
ンクリート層が構築されたトンネルの概略断面図。
【図2】本発明のコンクリート組成物を混練りするため
のプラントを示した図。
【図3】本発明のトンネル覆工工法を示した概略図。
【図4】コンクリート圧縮強度の経時変化を示した図。
【図5】本発明のコンクリート組成物の単位水量の変化
を示した図。
【図6】本発明のコンクリート組成物の現場における強
度変化を示した図。
【符号の説明】
1…1次覆工コンクリート層 2…2次覆工コンクリート層 3…セメント用サイロ 4…FA用サイロ 5…供給ライン 6…供給ライン 7…計量器 8…クラムシェル 9…骨材貯蔵部 10…骨材貯蔵部 11…水槽 12…混練り装置 13…プラント 14…ミキサー車 15…コンプレッサ 16…吹付け機 17…切羽 TN…トンネル

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 セメントと、骨材と、石炭の燃焼により
    発生する石炭灰から得られる微粉末とを含有するコンク
    リート組成物。
  2. 【請求項2】 前記微粉末は、比表面積が5000cm
    /g以上であり、かつ、20μm以下の粒径の粒子が
    95%以上とされていることを特徴とする請求項1に記
    載のコンクリート組成物。
  3. 【請求項3】 前記微粉末と前記骨材とが、重量比で
    0.01:1〜0.1:1の範囲とされていることを特
    徴とする請求項1又は2に記載のコンクリート組成物。
  4. 【請求項4】 前記骨材は、細骨材と、該細骨材よりも
    粒径の大きな粗骨材とからなり、前記微粉末は、前記細
    骨材に対して3重量%〜15重量%で添加されているこ
    とを特徴とする請求項1〜3のいずれか1つに記載のコ
    ンクリート組成物。
  5. 【請求項5】 トンネル覆工工法であって、該工法は、
    セメントと、骨材と、石炭の燃焼により発生する石炭灰
    から得られる微粉末とを含有するコンクリート組成物を
    トンネル内面に吹付ける工程と、前記コンクリート組成
    物による覆工層に隣接してコンクリートを打設する工程
    とを含むことを特徴とするトンネル覆工工法。
  6. 【請求項6】 前記微粉末は、比表面積が5000cm
    /g以上であり、かつ、20μm以下の粒径の粒子が
    95%以上とされていることを特徴とする請求項5に記
    載のトンネル覆工工法。
  7. 【請求項7】 前記微粉末と前記骨材とが、重量比で
    0.01:1〜0.1:1の範囲とされていることを特
    徴とする請求項5又は6に記載のトンネル覆工工法。
  8. 【請求項8】 前記骨材は、細骨材と、該細骨材よりも
    粒径の大きな粗骨材とからなり、前記微粉末は、前記細
    骨材に対して3重量%〜15重量%で添加されているこ
    とを特徴とする請求項5〜7のいずれか1つに記載のト
    ンネル覆工工法。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005163478A (ja) * 2003-12-05 2005-06-23 Kanazawa Univ 吹き付けコンクリート
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CN101943004A (zh) * 2010-10-02 2011-01-12 中国水利水电第七工程局有限公司 液压自行式斜洞常态砼浇筑台车
JP2011214258A (ja) * 2010-03-31 2011-10-27 Nishimatsu Constr Co Ltd 粉塵濃度の低減方法およびミスト散布装置
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