JP2000001271A - カゴ内車イス使用者兼用エレベーターの運転装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】カゴ内車イス使用者兼用エレベーターの運転装
置において、操作釦部を上下斜めカバーに実装すること
によって、一般・車イス呼びの誤登録を減らし一般乗客
用操作盤と車イス乗客用操作盤を一体形にすることによ
り、意匠的にカゴ内をシンプル化することができる。 【解決手段】一般・車イス呼びの誤登録を減らすため、
従来はカバー平面に操作釦等を備えていたものを、斜め
カバーに備え、一般・車イス用操作盤を中央部の分離凸
カバーで分離し、誤って呼び登録をしたり、故意に車イ
ス呼び登録を行い易い構造を改善できる構成とした。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、車イス使用者兼用
エレベーター運転装置におけるカゴ内操作盤の改良に関
するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来の装置はエレベーター協会標準集Ｊ
ＥＡＳ−５０６Ｂ車イス兼用エレベーターの標準仕様に
記載の如く側板に身障者マークを付した操作盤を設け、
各操作盤には行先ボタンを設け、また操作盤のうち少な
くとも一面には呼ボタン付インターホンを取付ける。

【０００３】図５，図６，図８の従来技術の実施例がそ
れである。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記構
成による従来のカゴ内車イス用操作盤は、側板と平行に
取付けられているために、一般の乗客の腰の位置に一致
し、側板方向に寄り掛かったり，バック等を持ってカゴ
内に乗降する乗客の所持品で、誤ってインターホン呼び
釦，ドア開閉用，行き先階登録用の釦を誤登録してしま
う問題を有していた。

【０００５】

【課題を解決するための手段】従来、側板と平行に取付
けていたものを、一般乗客用操作盤と組合わせて構成す
ることによって、同一操作盤上に設け、操作盤中央部を
凸方向にせり出し、一般乗客用操作盤を上部斜めに配
し、車イス乗客用操作盤を下部斜め方向に配すことによ
り、一般乗客の身体，所持品等から接触する部分を少な
くしたものである。

【０００６】即ち、この様に構成されたカゴ内車イス兼
用操作盤においては、上部斜め位置にある一般乗客用は
上方から操作でき、人間工学的にも手の移動位置から最
短にあり、無理なく操作釦を押すことができ、車イス乗
用者は、一般乗客に誤登録されることなく、乗車位置か
ら車イス用操作盤の操作釦を操作することができる。

【０００７】

【発明の実施の形態】本発明の一実施例を図１，図２，
図７により説明する。

【０００８】図１は、本発明のカゴ内車イス兼用操作盤
の実装を示す正面図、図２は、断面図、図７は、車イス
兼用操作盤の実装位置を示す。

【０００９】１は一般乗客用操作盤部、２は車イス乗客
用操作盤、３は一般乗客用操作盤実装カバー、４は車イ
ス乗客用操作盤実装下部カバー、５は一般乗客用と車イ
ス乗客用操作部分離凸カバー、６はカゴ内車イス兼用操
作盤のケース、１３はカゴ内に付く車イス兼用操作盤で
ある。

【００１０】この構成により、一般乗客用操作盤部１が
一般乗客用操作盤実装上部カバー３に斜めに配置される
ことにより、一般乗客は上方から操作でき、人間工学的
にも手の動く位置に、無理なく移動することができる。
また、乗客の身体や、所持品等により釦の誤作動する接
触面積を軽減することができる。

【００１１】車イス使用者用の車イス乗客用操作盤部２
は、車イス乗客用操作盤実装下部カバー４に配置され、
一般乗客用と車イス乗客用操作部分離凸カバー５により
一般乗客の安易な車イス乗客用操作盤部２の操作を低減
することができ、本来のエレベーターの運転目的に沿っ
た運行が行え、サービスの向上につながる。

【００１２】

【発明の効果】本発明によれば、図３の一般乗客用操作
盤、図４の断面図、図５の車イス乗客用操作盤、図６の
断面図に見られる様な平面に操作釦を実装しているため
に、誤って呼び登録してしまったり、故意に車イス呼び
登録を行い易い構造を改善することができる。また、一
般乗客用操作盤と車イス乗客用操作盤を一体形にするこ
とによって、カゴ内のシンプル化にもつながる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明のカゴ内車イス兼用操作盤の実装を示す
正面図。

【図２】図１の断面図。

【図３】従来技術の一般乗客用操作盤の正面図。

【図４】図３の断面図。

【図５】従来技術の車イス乗客用操作盤の正面図。

【図６】図５の断面図。

【図７】本発明のカゴ内車イス兼用操作盤の実装位置を
示す斜視図。

【図８】従来技術の一般乗客用操作盤と車イス乗客用操
作盤の実装位置を示す斜視図。

【符号の説明】

１…一般乗客用操作盤部、２…車イス乗客用操作盤部、
３…一般乗客用操作盤実装上部カバー、４…車イス乗客
用操作盤実装下部カバー、５…一般乗客用と車イス乗客
用操作部分離凸カバー、６…車イス兼用操作盤ケース、
７…一般乗客用操作盤、８…一般乗客用操作盤カバー、
９…一般乗客用操作盤ケース、１０…車イス乗客用操作
盤、１１…車イス乗客用操作盤カバー、１２…車イス乗
客用操作盤ケース、１３…カゴ内設置時車イス兼用操作
盤、１４…カゴ内設置時一般乗客用操作盤、１５…カゴ
内設置時車イス乗客用操作盤。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】健常者と車イス使用者が利用することを対
   象としたエレベーターにおいて、一般乗客用操作盤と車
   イス乗客用操作盤を同一操作盤上に設け、操作盤中央部
   を凸方向にせり出し、一般乗客用操作盤を上部斜めに配
   し、車イス乗客用操作盤を下部斜め方向に配したことを
   特徴とするカゴ内車イス使用者兼用エレベーターの運転
   装置。