JP2000001155A - シートベルト装置 - Google Patents
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- JP2000001155A JP2000001155A JP10168583A JP16858398A JP2000001155A JP 2000001155 A JP2000001155 A JP 2000001155A JP 10168583 A JP10168583 A JP 10168583A JP 16858398 A JP16858398 A JP 16858398A JP 2000001155 A JP2000001155 A JP 2000001155A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】車両の後部座席における中間席用シートベルト
装置において、操作性に優れ、充分な機能が得られるシ
ートベルト装置を提供する。 【解決手段】車両1の複数人着座用の後部座席6におけ
る中間座席用のシートベルト装置10において、基端1
1aが後部座席6の座部乃至座部近傍の車体部材に支持
され先端11bにタング12が設けられた座席側シート
ベルト11と、先端部14bに上記タング12に係止可
能なバックル15が設けられると共に、先端部14bを
上記後部座席6のバックレスト6a上端近傍の使用位置
Iとルーフトリム6に重畳する不使用位置IIとの間を
揺動可能に基端部14aが車体のリヤレール2に回動自
在に支持された本体部14を具備するショルダーアンカ
13と、ショルダーアンカ13を不使用位置に保持する
保持手段とを有する。
装置において、操作性に優れ、充分な機能が得られるシ
ートベルト装置を提供する。 【解決手段】車両1の複数人着座用の後部座席6におけ
る中間座席用のシートベルト装置10において、基端1
1aが後部座席6の座部乃至座部近傍の車体部材に支持
され先端11bにタング12が設けられた座席側シート
ベルト11と、先端部14bに上記タング12に係止可
能なバックル15が設けられると共に、先端部14bを
上記後部座席6のバックレスト6a上端近傍の使用位置
Iとルーフトリム6に重畳する不使用位置IIとの間を
揺動可能に基端部14aが車体のリヤレール2に回動自
在に支持された本体部14を具備するショルダーアンカ
13と、ショルダーアンカ13を不使用位置に保持する
保持手段とを有する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車両のシートベルト装
置に関し、特に、車両の少なくとも3人以上の着座を可
能にする複数人着座用の後部座席における両側端の各着
座用座席を除く中間座席用のシートベルト装置用のシー
トベルトに関する。
置に関し、特に、車両の少なくとも3人以上の着座を可
能にする複数人着座用の後部座席における両側端の各着
座用座席を除く中間座席用のシートベルト装置用のシー
トベルトに関する。
【0002】
【従来の技術】この種のシートベルト装置の先行技術と
しては、例えば実開平64−22559号公報がある。
しては、例えば実開平64−22559号公報がある。
【0003】この先行技術に開示されるシートベルト装
置は、3人着座用の両側端側の各着座用座席を除く中間
座席用のシートベルト装置において、バックレストの上
部に設けられたシートベルト収納部に引出し自在に巻取
られるシートベルトを備え、このシートベルトに、ベル
トに沿って移動自在に取付けられた可動タングと、ベル
ト先端に固定された固定タングとを有し、中間座席用座
部の両側部に上記可動タング、固定タングを各々係止す
る可動タング装着部及び固定タング装着部を設けてい
る。
置は、3人着座用の両側端側の各着座用座席を除く中間
座席用のシートベルト装置において、バックレストの上
部に設けられたシートベルト収納部に引出し自在に巻取
られるシートベルトを備え、このシートベルトに、ベル
トに沿って移動自在に取付けられた可動タングと、ベル
ト先端に固定された固定タングとを有し、中間座席用座
部の両側部に上記可動タング、固定タングを各々係止す
る可動タング装着部及び固定タング装着部を設けてい
る。
【0004】そして、座部に着座した状態でシートベル
トの先端に固定された固定タングを固定タング装着部
に、可動タングを可動タング装着部に各々係止してシー
トベルトを装着するように構成されている。
トの先端に固定された固定タングを固定タング装着部
に、可動タングを可動タング装着部に各々係止してシー
トベルトを装着するように構成されている。
【0005】また、他の先行技術としては、実開昭59
ー30736号公報があり、この先行技術には、後部座
席に装着するチャイルドシートの下部を車体フロアに係
止すると共に、チャイルドシートの上部を牽引支持する
支持用ベルトのベルトアンカの一端を車両のリヤレール
に装着して、チャイルトシートを座席に固定保持する構
成が開示されている。
ー30736号公報があり、この先行技術には、後部座
席に装着するチャイルドシートの下部を車体フロアに係
止すると共に、チャイルドシートの上部を牽引支持する
支持用ベルトのベルトアンカの一端を車両のリヤレール
に装着して、チャイルトシートを座席に固定保持する構
成が開示されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前者の
先行技術では、ショルダーアンカがシートバックの上端
部に取付支持されることから、シートベルトに作用する
衝撃荷重を受止めるに充分な強度を確保することが困難
であり、充分な強度を得るためにはバックレスト及びバ
ックレストを取付け支持するための構造を強固にする必
要があり、その構造が複雑になると共に、重量の増大を
招く等の不具合があり、更にシートバックをリクライニ
ングした状態においてシートベルトの端部を固定する支
持部が定位置となり、衝突時における着座者の移動を防
止するに充分な機能を果たし得ない等の不具合がある。
先行技術では、ショルダーアンカがシートバックの上端
部に取付支持されることから、シートベルトに作用する
衝撃荷重を受止めるに充分な強度を確保することが困難
であり、充分な強度を得るためにはバックレスト及びバ
ックレストを取付け支持するための構造を強固にする必
要があり、その構造が複雑になると共に、重量の増大を
招く等の不具合があり、更にシートバックをリクライニ
ングした状態においてシートベルトの端部を固定する支
持部が定位置となり、衝突時における着座者の移動を防
止するに充分な機能を果たし得ない等の不具合がある。
【0007】一方、後者の先行技術では、支持用ベルト
の基端をベルトアンカを介して車両のリヤレールに装着
することから、充分な支持強度を得ることが可能である
が、不使用時には支持ベルトがリヤレールから後部空間
に垂れ下がった状態になり、後部空間の使用の邪魔にな
るとともに後部視界の邪魔になるという不具合があり、
後部空間を隔てて離れた位置に吊下支持される支持ベル
トを後部座席からの引き寄せて使用する作業に困難を来
たし、特にチャイルドシートと異なり頻繁に使用及び不
使用が繰り返される着座用のシートベルト装置に適用す
るとその操作性が極めて悪い等の不具合がある。
の基端をベルトアンカを介して車両のリヤレールに装着
することから、充分な支持強度を得ることが可能である
が、不使用時には支持ベルトがリヤレールから後部空間
に垂れ下がった状態になり、後部空間の使用の邪魔にな
るとともに後部視界の邪魔になるという不具合があり、
後部空間を隔てて離れた位置に吊下支持される支持ベル
トを後部座席からの引き寄せて使用する作業に困難を来
たし、特にチャイルドシートと異なり頻繁に使用及び不
使用が繰り返される着座用のシートベルト装置に適用す
るとその操作性が極めて悪い等の不具合がある。
【0008】従って、かかる点に鑑みなされる本発明の
目的は、車両の後部座席における中間席用シートベルト
装置において、操作性に優れ、充分な機能が得られるシ
ートベルト装置を提供することにある。
目的は、車両の後部座席における中間席用シートベルト
装置において、操作性に優れ、充分な機能が得られるシ
ートベルト装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成する請
求項1に記載のシートベルト装置の発明は、車両の少な
くとも3人以上の着座を可能にする複数人着座用の各後
部座席における両側端の着座用座席を除く中間座席用の
シートベルト装置において、基端が上記後部座席の座部
乃至座部近傍の車体部材に支持され先端に第1係合部が
設けられた座席側シートベルトと、先端部に上記第1係
合部に係止可能な第2係合部が設けられると共に、先端
部を上記後部座席のバックレスト上端近傍の使用位置と
ルーフトリムに重畳する不使用位置との間を揺動可能に
基端部が車体のリヤレールに回動自在に支持された本体
部を具備するショルダーアンカと、該ショルダーアンカ
を不使用位置に保持する保持手段とを有するものであ
る。
求項1に記載のシートベルト装置の発明は、車両の少な
くとも3人以上の着座を可能にする複数人着座用の各後
部座席における両側端の着座用座席を除く中間座席用の
シートベルト装置において、基端が上記後部座席の座部
乃至座部近傍の車体部材に支持され先端に第1係合部が
設けられた座席側シートベルトと、先端部に上記第1係
合部に係止可能な第2係合部が設けられると共に、先端
部を上記後部座席のバックレスト上端近傍の使用位置と
ルーフトリムに重畳する不使用位置との間を揺動可能に
基端部が車体のリヤレールに回動自在に支持された本体
部を具備するショルダーアンカと、該ショルダーアンカ
を不使用位置に保持する保持手段とを有するものであ
る。
【0010】従って、着座者は、着座した状態でルーフ
トリムに重畳する不使用位置のショルダーアンカを、先
端部がバックレスト上端近傍の使用位置となる使用状態
まで回動させて第2係合部に座席側シートベルト先端に
に設けられた第1係合部を係止してシートベルトを装着
すること及びその係止解除が可能になり、かつ不使用時
には保持手段によりショルダーアンカを不使用位置に保
持することによって後方視界の妨げとなることなくシー
トベルト装置の操作性の向上が得られる。
トリムに重畳する不使用位置のショルダーアンカを、先
端部がバックレスト上端近傍の使用位置となる使用状態
まで回動させて第2係合部に座席側シートベルト先端に
に設けられた第1係合部を係止してシートベルトを装着
すること及びその係止解除が可能になり、かつ不使用時
には保持手段によりショルダーアンカを不使用位置に保
持することによって後方視界の妨げとなることなくシー
トベルト装置の操作性の向上が得られる。
【0011】また、ショルダーアンカの基端部は、高剛
性を有するリヤレールに固定されており、ショルダーア
ンカに作用する衝撃的な荷重が確実に受止められ、かつ
ショルダーアンカが比較的高位置のリヤレールに取付け
られることから、リクライニング等のバックレストの傾
倒に係わらず確実に衝突時における着座者の移動が防止
されてシートベルト装置として充分な機能が確保され
る。
性を有するリヤレールに固定されており、ショルダーア
ンカに作用する衝撃的な荷重が確実に受止められ、かつ
ショルダーアンカが比較的高位置のリヤレールに取付け
られることから、リクライニング等のバックレストの傾
倒に係わらず確実に衝突時における着座者の移動が防止
されてシートベルト装置として充分な機能が確保され
る。
【0012】請求項2の発明は、ルーフトリムに不使用
位置のショルダーアンカを収納する収納部を凹設するこ
とによって、不使用時のショルダーアンカを収納部に収
納することによって不使用時のショルダーシートアンカ
が車室内に突出することなく効率的に収納される。
位置のショルダーアンカを収納する収納部を凹設するこ
とによって、不使用時のショルダーアンカを収納部に収
納することによって不使用時のショルダーシートアンカ
が車室内に突出することなく効率的に収納される。
【0013】請求項3に記載の発明は、上記本体部が、
少なくとも自重を支えるに足る剛性を有し、自立可能で
あって、使用者は、ショルダーアンカの先端部を持って
のショルダーアンカの回動が可能になり、その取扱い性
に優れるものである。
少なくとも自重を支えるに足る剛性を有し、自立可能で
あって、使用者は、ショルダーアンカの先端部を持って
のショルダーアンカの回動が可能になり、その取扱い性
に優れるものである。
【0014】請求項4に記載の発明は、上記本体部が、
先端部に第2係合部が設けられ基端部が車体のリヤレー
ルに支持された可撓性を有するベルトと、ベルトを延伸
状態に保持するカバ−部材とを有することから、ショル
ダーアンカに柔軟性が付与され取扱い性に優れ、更にシ
ョルダーアンカとして汎用のベルトの使用が可能になり
安価にかつ容易に製造できる。
先端部に第2係合部が設けられ基端部が車体のリヤレー
ルに支持された可撓性を有するベルトと、ベルトを延伸
状態に保持するカバ−部材とを有することから、ショル
ダーアンカに柔軟性が付与され取扱い性に優れ、更にシ
ョルダーアンカとして汎用のベルトの使用が可能になり
安価にかつ容易に製造できる。
【0015】請求項5に記載に発明は、ショルダーアン
カを不使用位置に向けて付勢する付勢手段を有すること
から、不使用時のショルダーアンカが自動的に不使用位
置に移動され、取扱いが容易になる。
カを不使用位置に向けて付勢する付勢手段を有すること
から、不使用時のショルダーアンカが自動的に不使用位
置に移動され、取扱いが容易になる。
【0016】請求項6に記載の発明は、ショルダーアン
カを上記使用位置と不使用位置との間における回動位置
を保持する角度保持手段を有することから、着座者の状
態に応じた任意に設定した位置でショルダーアンカの角
度が保持されて、適正な位置にショルダーアンカが保持
できるので快適であり機能性に優れるものである。
カを上記使用位置と不使用位置との間における回動位置
を保持する角度保持手段を有することから、着座者の状
態に応じた任意に設定した位置でショルダーアンカの角
度が保持されて、適正な位置にショルダーアンカが保持
できるので快適であり機能性に優れるものである。
【0017】請求項7に記載の発明は、上記本体部が弾
性変形可能な材料より構成されているため、取扱い性に
優れるものである。
性変形可能な材料より構成されているため、取扱い性に
優れるものである。
【0018】
【発明の実施の形態】以下に、本発明におけるシートベ
ルト装置の第1実施の形態を図1乃至図3によって説明
する。
ルト装置の第1実施の形態を図1乃至図3によって説明
する。
【0019】図1は車両のシート装置の使用状態を示す
斜視図、図2はシートベルト装置の取付け状態を示す断
面図、図3は車両の内側上部の斜視図である。
斜視図、図2はシートベルト装置の取付け状態を示す断
面図、図3は車両の内側上部の斜視図である。
【0020】車両1は、いわゆるワゴンタイプの車両で
あり、後部にバックドア5が設けられており、後部座席
6とバックドア5の間に荷台用の後部空間4が形成され
ている。バックドア5は、アッパレール2aとロアレー
ル2bとから構成される閉断面形状で高剛性を有する車
体部材であるリヤレール2にヒンジ等を介して回動自在
に取付けられており、ルーフ7及びリヤレール2の下面
にはルーフトリム8が張設されている。
あり、後部にバックドア5が設けられており、後部座席
6とバックドア5の間に荷台用の後部空間4が形成され
ている。バックドア5は、アッパレール2aとロアレー
ル2bとから構成される閉断面形状で高剛性を有する車
体部材であるリヤレール2にヒンジ等を介して回動自在
に取付けられており、ルーフ7及びリヤレール2の下面
にはルーフトリム8が張設されている。
【0021】後部座席6は、車体幅方向に3人以上の複
数人、本実施の形態では3人が並んで着座可能な3人着
座用の座席である。
数人、本実施の形態では3人が並んで着座可能な3人着
座用の座席である。
【0022】この後部座席6の右側端及び左側端の両座
席に着座する着座者用のシートベルト装置は、図示しな
いが、基端が後部座席の座部6bないし座部6b近傍の
車体部材に固定された座席側シートベルトの先端に設け
られたバックルと、基端部が車体後部のピラー部に取り
付けられたリトラクタから引き出されるショルダーベル
トの先端に設けられるタングとを係合することによって
シートベルトとして機能するように構成されている。
席に着座する着座者用のシートベルト装置は、図示しな
いが、基端が後部座席の座部6bないし座部6b近傍の
車体部材に固定された座席側シートベルトの先端に設け
られたバックルと、基端部が車体後部のピラー部に取り
付けられたリトラクタから引き出されるショルダーベル
トの先端に設けられるタングとを係合することによって
シートベルトとして機能するように構成されている。
【0023】次に右側端及び左側端の両座席の間の中間
座席用のシートベルト装置10について説明する。
座席用のシートベルト装置10について説明する。
【0024】シートベルト装置10は、基端11aが後
部座席6の座部6bないし座部6b近傍の車体部材に支
持されて先端11bに第1係合部となるタング12が設
けられた座席側シートベルト11と、先端部14aに上
記タング12と係止可能な第2係合部となるバックル1
5が設けられた本体部14を具備するショルダーアンカ
ー13と、上記基端11aと乗員の反対側に設けられた
バックル及びこれに係止されるシートベルト11上を移
動可能なタングとを有している。
部座席6の座部6bないし座部6b近傍の車体部材に支
持されて先端11bに第1係合部となるタング12が設
けられた座席側シートベルト11と、先端部14aに上
記タング12と係止可能な第2係合部となるバックル1
5が設けられた本体部14を具備するショルダーアンカ
ー13と、上記基端11aと乗員の反対側に設けられた
バックル及びこれに係止されるシートベルト11上を移
動可能なタングとを有している。
【0025】ショルダーアンカ13の本体部14は、弾
性変形可能でかつ自重を支えるに足る剛性を有して自立
可能な材料によって構成され、ショルダーアンカ13
は、先端部14aを図2に実線で示すように下降せしめ
た使用位置Iにおいて先端部14aに設けたバックル1
5が上記後部座席6のバックレスト6aの上端近傍、換
言すると着座者の肩部近傍に位置する長さLを有し、こ
の使用位置Iとルーフトリム8に後部座席6の上方で重
畳する不使用位置IIとの間で回動可能に基端部14b
がリヤレール2にヒンジ16を介して回動自在に支持さ
れている。
性変形可能でかつ自重を支えるに足る剛性を有して自立
可能な材料によって構成され、ショルダーアンカ13
は、先端部14aを図2に実線で示すように下降せしめ
た使用位置Iにおいて先端部14aに設けたバックル1
5が上記後部座席6のバックレスト6aの上端近傍、換
言すると着座者の肩部近傍に位置する長さLを有し、こ
の使用位置Iとルーフトリム8に後部座席6の上方で重
畳する不使用位置IIとの間で回動可能に基端部14b
がリヤレール2にヒンジ16を介して回動自在に支持さ
れている。
【0026】一方、ルーフトリム8には、図2及び図3
に示すように不使用位置IIに位置するショルダーアン
カ13を収容する収容部17が凹設され、さらにショル
ダーアンカ13は、付勢手段、例えばヒンジ16に設け
られたスプリング(図示せず)によって不使用位置II
方向に常時付勢され、不使用時には収容部17内に収納
されるように構成されている。
に示すように不使用位置IIに位置するショルダーアン
カ13を収容する収容部17が凹設され、さらにショル
ダーアンカ13は、付勢手段、例えばヒンジ16に設け
られたスプリング(図示せず)によって不使用位置II
方向に常時付勢され、不使用時には収容部17内に収納
されるように構成されている。
【0027】ルーフトリム8に凹設される収容部17の
車体前方端には、ショルダーアンカ13を収容部17内
に収容された不使用位置IIに保持する保持手段として
のロック装置18が設けられている。
車体前方端には、ショルダーアンカ13を収容部17内
に収容された不使用位置IIに保持する保持手段として
のロック装置18が設けられている。
【0028】ロック装置18は、バックル15に係止可
能なタング状の先端19aが収容部17の前端に開口す
る開口部17aから収容部17内に突出し、かつ基端に
形成された操作部19bがルーフトリム8に形成された
開口部8aから車室内に突出すると共に、ルーフトリム
8に沿って車体前後方向に摺動可能に設けられるロック
片19及び、ロック片19をその先端19aが常時収容
部17内に突出する方向に付勢するスプリング20を有
している。
能なタング状の先端19aが収容部17の前端に開口す
る開口部17aから収容部17内に突出し、かつ基端に
形成された操作部19bがルーフトリム8に形成された
開口部8aから車室内に突出すると共に、ルーフトリム
8に沿って車体前後方向に摺動可能に設けられるロック
片19及び、ロック片19をその先端19aが常時収容
部17内に突出する方向に付勢するスプリング20を有
している。
【0029】そして、スプリング20の付勢力に抗して
操作部19bを車体前方に移動操作してロック片19の
先端19aを収容部17から退避させ、図2に示すよう
に収容部17内の不使用位置IIにショルダーアンカ1
3を移動せしめ、操作部19bの保持を解放することに
より、スプリング20の付勢力によってロック片19が
押動し、先端19aが収容部17内方向に突出してショ
ルダーアンカ13の先端に設けられたバックル15に嵌
入してショルダーアンカ13を不使用位置IIに保持す
るように構成されている。
操作部19bを車体前方に移動操作してロック片19の
先端19aを収容部17から退避させ、図2に示すよう
に収容部17内の不使用位置IIにショルダーアンカ1
3を移動せしめ、操作部19bの保持を解放することに
より、スプリング20の付勢力によってロック片19が
押動し、先端19aが収容部17内方向に突出してショ
ルダーアンカ13の先端に設けられたバックル15に嵌
入してショルダーアンカ13を不使用位置IIに保持す
るように構成されている。
【0030】一方、ショルダーアンカ13が不使用位置
IIにロック片19によって保持された状態において、
スプリング20の付勢力に抗して操作部19bを車体前
方に移動操作して先端19aを収容部17から退避させ
ることによって、ロック片19の先端19aがバックル
15内から抜け出してショルダーアンカ13の不使用位
置IIからの移動を許容するように構成されている。
IIにロック片19によって保持された状態において、
スプリング20の付勢力に抗して操作部19bを車体前
方に移動操作して先端19aを収容部17から退避させ
ることによって、ロック片19の先端19aがバックル
15内から抜け出してショルダーアンカ13の不使用位
置IIからの移動を許容するように構成されている。
【0031】従って、不使用時には、ショルダーアンカ
13は、ルーフトリム8に凹設された収容部17内に収
納され、ロック装置18によって不使用位置IIに保持
されて車両走行に伴う振動等によって下方に揺動するこ
とが防止されて、収容部17から室内へのショルダーア
ンカ13の飛び出し及び垂下に起因する居住性に影響を
及ぼすことが回避される。
13は、ルーフトリム8に凹設された収容部17内に収
納され、ロック装置18によって不使用位置IIに保持
されて車両走行に伴う振動等によって下方に揺動するこ
とが防止されて、収容部17から室内へのショルダーア
ンカ13の飛び出し及び垂下に起因する居住性に影響を
及ぼすことが回避される。
【0032】次に、このように構成される本実施の形態
におけるシートベルト装置10の作用を説明する。
におけるシートベルト装置10の作用を説明する。
【0033】不使用状態では、ショルダーアンカ13
は、不使用位置IIにおいて、バックル15がロック装
置18のロック片19によって係止されてルーフトリム
8に凹設された収容部17内に収納されている。
は、不使用位置IIにおいて、バックル15がロック装
置18のロック片19によって係止されてルーフトリム
8に凹設された収容部17内に収納されている。
【0034】使用にあたっては、後部座席6の中間座席
に着座する着座者は、中間座席に着座した状態で、ルー
フトリム8に手を延ばし、ロック装置18の操作部19
bをスプリング20の付勢力に抗して車体前方に移動操
作する。この操作部19bの移動操作に伴ってロック片
19の先端19aが収容部17内から退避して、ロック
片19の先端19aがバックル15内から抜け出してシ
ョルダーアンカ13のロックを解除する。
に着座する着座者は、中間座席に着座した状態で、ルー
フトリム8に手を延ばし、ロック装置18の操作部19
bをスプリング20の付勢力に抗して車体前方に移動操
作する。この操作部19bの移動操作に伴ってロック片
19の先端19aが収容部17内から退避して、ロック
片19の先端19aがバックル15内から抜け出してシ
ョルダーアンカ13のロックを解除する。
【0035】次に、ロック装置18によるショルダーア
ンカ13のロックが解除された状態で、ショルダーアン
カ13のバックル15乃至本体部14の先端部14aを
掴んで先端部14aを図2に実線で示すように、先端部
14aに設けたバックル15が上記後部座席6のバック
レスト6aの上端近傍に位置する使用位置Iまでヒンジ
16を中心に回動させて下降させる。
ンカ13のロックが解除された状態で、ショルダーアン
カ13のバックル15乃至本体部14の先端部14aを
掴んで先端部14aを図2に実線で示すように、先端部
14aに設けたバックル15が上記後部座席6のバック
レスト6aの上端近傍に位置する使用位置Iまでヒンジ
16を中心に回動させて下降させる。
【0036】そして、基端11aが後部座席6の座部6
aないし座部6a近傍の車体部材に支持された上記座席
側シートベルト11の先端11bに設けられたタング1
2を、ショルダーアンカ13の先端のバックル15に嵌
入係止し、シートベルト上を移動可能なタングを基端1
1aと乗員の反対側に設けられたバックルに嵌入係止す
ることによってシートベルトを装着する。
aないし座部6a近傍の車体部材に支持された上記座席
側シートベルト11の先端11bに設けられたタング1
2を、ショルダーアンカ13の先端のバックル15に嵌
入係止し、シートベルト上を移動可能なタングを基端1
1aと乗員の反対側に設けられたバックルに嵌入係止す
ることによってシートベルトを装着する。
【0037】この装着操作は、着座者が後部座席6に着
座した状態で不使用位置IIに保持されたショルダーア
ンカ13を使用位置Iまで回動可能で、かつ後部座席6
のバックレスト6aの上端近傍、即ち着座者の肩部近傍
においてショルダーアンカ13の先端に設けられたバッ
クル15に座席側シートベルト11の先端に設けられた
タング12を係止することから容易に行うことができ
る。
座した状態で不使用位置IIに保持されたショルダーア
ンカ13を使用位置Iまで回動可能で、かつ後部座席6
のバックレスト6aの上端近傍、即ち着座者の肩部近傍
においてショルダーアンカ13の先端に設けられたバッ
クル15に座席側シートベルト11の先端に設けられた
タング12を係止することから容易に行うことができ
る。
【0038】しかも、装着状態においては、ショルダー
アンカ13の基端部がアッパレール2aとロアレール2
bによって閉断面形状に形成されて極めて高剛性を有す
るリヤレール2に取付けられることから ショルダーア
ンカ13に作用する衝撃的な荷重が確実に受止められ、
かつショルダーアンカ13が比較的高位置のリヤレール
2に取付けられることからリクライニング等のバックレ
スト6aの傾倒に係わらず確実に衝突時における着座者
の移動が防止されてシートベルト装置10として充分な
機能が確保される。
アンカ13の基端部がアッパレール2aとロアレール2
bによって閉断面形状に形成されて極めて高剛性を有す
るリヤレール2に取付けられることから ショルダーア
ンカ13に作用する衝撃的な荷重が確実に受止められ、
かつショルダーアンカ13が比較的高位置のリヤレール
2に取付けられることからリクライニング等のバックレ
スト6aの傾倒に係わらず確実に衝突時における着座者
の移動が防止されてシートベルト装置10として充分な
機能が確保される。
【0039】また、衝撃的な荷重をリヤレール2によっ
て受止めることから、後部座席、特にバックレストに作
用する荷重が大幅に軽減され、バックレスト6aを含む
後部座席6の構造及び後部座席6の取付部構造の簡素化
が可能になり、製造コストの削減及び軽量化が得られ
る。
て受止めることから、後部座席、特にバックレストに作
用する荷重が大幅に軽減され、バックレスト6aを含む
後部座席6の構造及び後部座席6の取付部構造の簡素化
が可能になり、製造コストの削減及び軽量化が得られ
る。
【0040】一方、シートベルトの脱着は、着座者が中
間座席に着座した状態で、シートベルト上を移動可能な
タングの係止を解除し、ひき続きショルダーアンカ13
の先端に設けられたバックル15から座席側シートベル
ト11の先端11bに設けられたタング12の係止を解
除してバックル15からタング12を分離する。
間座席に着座した状態で、シートベルト上を移動可能な
タングの係止を解除し、ひき続きショルダーアンカ13
の先端に設けられたバックル15から座席側シートベル
ト11の先端11bに設けられたタング12の係止を解
除してバックル15からタング12を分離する。
【0041】そして、ショルダーアンカ13は、付勢手
段によって、或いは着座者によって使用位置Iから上昇
せしめると共に、着座者はロック装置18の操作部19
bを車体前方に移動操作してロック片19の先端19a
を収容部17から退避させ、図2に示すように収容部1
7内の不使用位置IIにショルダーアンカ13を移動さ
せ、しかる後操作部19bの保持を解放して、スプリン
グ20の付勢力によってロック片19のを先端19aが
収容部17内方向に突出してショルダーアンカ13の先
端に設けられたバックル15に嵌入し、ショルダーアン
カ13を不使用位置IIに保持する。
段によって、或いは着座者によって使用位置Iから上昇
せしめると共に、着座者はロック装置18の操作部19
bを車体前方に移動操作してロック片19の先端19a
を収容部17から退避させ、図2に示すように収容部1
7内の不使用位置IIにショルダーアンカ13を移動さ
せ、しかる後操作部19bの保持を解放して、スプリン
グ20の付勢力によってロック片19のを先端19aが
収容部17内方向に突出してショルダーアンカ13の先
端に設けられたバックル15に嵌入し、ショルダーアン
カ13を不使用位置IIに保持する。
【0042】次に、本発明によるシートベルト装置の第
2実施の形態を図4乃至図6によって説明する。なお、
この第2実施の形態において上記第1実施の形態と同一
部分には、同一の符号を付して、その部分の詳細な説明
を省略する。
2実施の形態を図4乃至図6によって説明する。なお、
この第2実施の形態において上記第1実施の形態と同一
部分には、同一の符号を付して、その部分の詳細な説明
を省略する。
【0043】シートベルト装置30は、第1実施の形態
同様、図4及び図5に示すように基端が後部座席の座部
ないし座部近傍の車体部材に支持され先端11bにタン
グ12が設けられた座席側シートベルト11と、先端部
34aに上記タング12と係止可能な第2係合部となる
バックル15が設けられた本体部34を具備するショル
ダーアンカ33とを有している。
同様、図4及び図5に示すように基端が後部座席の座部
ないし座部近傍の車体部材に支持され先端11bにタン
グ12が設けられた座席側シートベルト11と、先端部
34aに上記タング12と係止可能な第2係合部となる
バックル15が設けられた本体部34を具備するショル
ダーアンカ33とを有している。
【0044】ショルダーアンカ33の本体部34は、可
撓性を有するベルト35と、このベルト35を延伸状態
に保持するカバー部材36から構成されている。
撓性を有するベルト35と、このベルト35を延伸状態
に保持するカバー部材36から構成されている。
【0045】ショルダーアンカ33は、先端部を下降せ
しめた使用位置において本体部34の先端部34aに設
けたバックル15が上記後部座席のバックレスト上端近
傍に位置する長さLを有し、この使用位置とルーフトリ
ム8に重畳すると共にルーフトリム8に凹設された収容
部17内に収容される不使用位置との間で揺動可能に基
端部34bがリヤレール2に支持金具37を介して回動
自在に支持されている。
しめた使用位置において本体部34の先端部34aに設
けたバックル15が上記後部座席のバックレスト上端近
傍に位置する長さLを有し、この使用位置とルーフトリ
ム8に重畳すると共にルーフトリム8に凹設された収容
部17内に収容される不使用位置との間で揺動可能に基
端部34bがリヤレール2に支持金具37を介して回動
自在に支持されている。
【0046】ショルダーアンカ33の基端部33bを支
持する固定金具37は、相対向する側部38bを具備す
る断面略コ字形の基部38a及び基部38aと一体形成
された取付ブラケット38cからなるベース部38と、
基部38aの側部38b間に回動自在に架設されて車幅
方向に沿う軸線を有する軸39を具備し、取付ブラケッ
ト38cによってリヤレール2に取付けられている。
持する固定金具37は、相対向する側部38bを具備す
る断面略コ字形の基部38a及び基部38aと一体形成
された取付ブラケット38cからなるベース部38と、
基部38aの側部38b間に回動自在に架設されて車幅
方向に沿う軸線を有する軸39を具備し、取付ブラケッ
ト38cによってリヤレール2に取付けられている。
【0047】上記固定金具37の軸39には、上記ショ
ルダーアンカ33のベルト35の基端部35aが巻回さ
れて支持され、更にベルト35の外周にカバー部材36
の基端部36aが巻回されて、ショルダーアンカ33の
基端部33aが回動可能に固定金具37を介してリアレ
ール2に支持されている。
ルダーアンカ33のベルト35の基端部35aが巻回さ
れて支持され、更にベルト35の外周にカバー部材36
の基端部36aが巻回されて、ショルダーアンカ33の
基端部33aが回動可能に固定金具37を介してリアレ
ール2に支持されている。
【0048】更に固定金具37にはショルダーアンカ3
3を上記使用位置と不使用位置との間における回動位置
を保持する角度保持手段40が配設さられている。
3を上記使用位置と不使用位置との間における回動位置
を保持する角度保持手段40が配設さられている。
【0049】角度保持手段40は 両端41aが各々固
定金具37の対向する各々の側部38bに取付けられた
スプリング41を有し、スプリング41は軸39に巻回
支持された本体部34の基端部34bの外周に、その下
面から上面に亘って巻き付けられ、スプリング41の両
端41a間は本体部34の幅と略同等の寸法であって、
次第に間隔を狭めて基端部34bの外周上方に巻付けら
れている。
定金具37の対向する各々の側部38bに取付けられた
スプリング41を有し、スプリング41は軸39に巻回
支持された本体部34の基端部34bの外周に、その下
面から上面に亘って巻き付けられ、スプリング41の両
端41a間は本体部34の幅と略同等の寸法であって、
次第に間隔を狭めて基端部34bの外周上方に巻付けら
れている。
【0050】従って、ショルダーアンカ33を不使用位
置から使用位置方向に回動されると、その本体部34に
よってスプリンング41を押し広げ、スプリング41の
反力によってスプリング41が本体部34の端縁に圧接
し、スプリング41の圧接力によってショルダーアンカ
33がその回動位置に保持される。また、スプリング4
1によってショルダーアンカ33は不使用位置に保持す
ることも可能であり、ショルダーアンカ33を不使用位
置に付勢する上記付勢手段としても機能する。
置から使用位置方向に回動されると、その本体部34に
よってスプリンング41を押し広げ、スプリング41の
反力によってスプリング41が本体部34の端縁に圧接
し、スプリング41の圧接力によってショルダーアンカ
33がその回動位置に保持される。また、スプリング4
1によってショルダーアンカ33は不使用位置に保持す
ることも可能であり、ショルダーアンカ33を不使用位
置に付勢する上記付勢手段としても機能する。
【0051】更に、図6に示すようにルーフトリム8に
凹設される収容部17の車体前方端には、ショルダーア
ンカ33を収容部17内に収容する不使用位置IIに保
持する保持手段としてのロック装置48が設けられてい
る。
凹設される収容部17の車体前方端には、ショルダーア
ンカ33を収容部17内に収容する不使用位置IIに保
持する保持手段としてのロック装置48が設けられてい
る。
【0052】ロック装置48は、バックル15に係止可
能な係止孔49bを有するタング状の先端49aが開口
部17aから収容部17内に突出可能で、かつ基端に形
成された操作部49cがルーフトリム8に形成された開
口部8aから車室内に突出し、ルーフトリム8に沿って
車体前後方向に摺動可能にに設けられるロック片49及
び、ロック片49を常時収容部17内から離間する方向
に付勢するスプリング50を有している。
能な係止孔49bを有するタング状の先端49aが開口
部17aから収容部17内に突出可能で、かつ基端に形
成された操作部49cがルーフトリム8に形成された開
口部8aから車室内に突出し、ルーフトリム8に沿って
車体前後方向に摺動可能にに設けられるロック片49及
び、ロック片49を常時収容部17内から離間する方向
に付勢するスプリング50を有している。
【0053】スプリング50の付勢力によってロック片
49を車体前方に付勢した状態、換言すると先端49a
が収容部17内から退避した状態において、図6に示す
ように収容部17内の不使用位置IIにショルダーアン
カ33を移動せしめる。
49を車体前方に付勢した状態、換言すると先端49a
が収容部17内から退避した状態において、図6に示す
ように収容部17内の不使用位置IIにショルダーアン
カ33を移動せしめる。
【0054】そして操作部49cをスプリング50の付
勢力に抗して車体後方に移動せしめ、ロック片49の先
端49aを収容部17内方向に突出してショルダーアン
カ33の先端に設けられたバックル15に嵌入してバッ
クル15の係止片15aに係止孔49bを係止させる。
勢力に抗して車体後方に移動せしめ、ロック片49の先
端49aを収容部17内方向に突出してショルダーアン
カ33の先端に設けられたバックル15に嵌入してバッ
クル15の係止片15aに係止孔49bを係止させる。
【0055】次に操作部49aの操作を解除することに
よってスプリング50の張力によってロック片49の係
止孔49bに係止する係止片15aを介してバックル1
5が支持され、ショルダーアンカ33の本体部34に緊
張を付与した状態で収容部17内に保持される。ショル
ダーアンカ33は、撓みを防止して不使用時において車
室内への突出が防止される。
よってスプリング50の張力によってロック片49の係
止孔49bに係止する係止片15aを介してバックル1
5が支持され、ショルダーアンカ33の本体部34に緊
張を付与した状態で収容部17内に保持される。ショル
ダーアンカ33は、撓みを防止して不使用時において車
室内への突出が防止される。
【0056】また、バックル15の操作部15bを押動
することのよって係止片15aが退避してロック片49
の係止孔49bとの係止が解除される。従ってロック片
49がスプリング50の付勢力によって収容部17内か
ら退避してショルダーアンカ33の回動、換言するとシ
ョルダーアンカ33の使用位置への移動が許容されてシ
ートベルトとしての使用が可能になる。
することのよって係止片15aが退避してロック片49
の係止孔49bとの係止が解除される。従ってロック片
49がスプリング50の付勢力によって収容部17内か
ら退避してショルダーアンカ33の回動、換言するとシ
ョルダーアンカ33の使用位置への移動が許容されてシ
ートベルトとしての使用が可能になる。
【0057】この第2の実施の形態によるとショルダー
アンカ33の本体部34をベルト35と、このベルト3
5を支持するカバー部材36とから構成することから、
軽量で柔軟性を有することから取り扱いが容易であり、
更にベルトを通常のシートベルトを利用することが可能
になり、汎用性に優れ製造コストの低減が可能である。
また、第1の実施の形態において第2の実施の形態同様
ショルダーアンカの位置を任意に保持するための角度保
持手段を付加することも可能である。
アンカ33の本体部34をベルト35と、このベルト3
5を支持するカバー部材36とから構成することから、
軽量で柔軟性を有することから取り扱いが容易であり、
更にベルトを通常のシートベルトを利用することが可能
になり、汎用性に優れ製造コストの低減が可能である。
また、第1の実施の形態において第2の実施の形態同様
ショルダーアンカの位置を任意に保持するための角度保
持手段を付加することも可能である。
【0058】以上説明では、3人着座可能な後部座席の
場合を例に説明したが、4人以上着座可能な後部座席の
両側端座席を除く中間座席に適用することも可能であ
り、またショルダーアンカの先端にタングを設け、座席
側シートベルトにバックルを設けることも可能であり、
本発明は、上記実施の形態に限定されることなく本発明
の趣旨を逸脱しない範囲で種々変更可能である。
場合を例に説明したが、4人以上着座可能な後部座席の
両側端座席を除く中間座席に適用することも可能であ
り、またショルダーアンカの先端にタングを設け、座席
側シートベルトにバックルを設けることも可能であり、
本発明は、上記実施の形態に限定されることなく本発明
の趣旨を逸脱しない範囲で種々変更可能である。
【0059】
【発明の効果】以上説明した本発明のシートベルト装置
によると、車両の少なくとも3人以上の着座を可能にす
る複数人着座用の中間座席用のシートベルト装置におい
て、基端が後部座席の座部乃至座部近傍の車体部材に支
持され先端に第1係合部が設けられた座席側シートベル
トと、この第1係合部に係止可能な第2係合部が設けら
れる先端部が後部座席のバックレスト上端近傍の使用位
置とルーフトリムに重畳する不使用位置との間を揺動す
るように基端部が車体のリアレールに支持されたショル
ダーアンカと、ショルダーアンカを不使用位置に保持す
る保持手段とを有することから、着座者は着座した状態
で不使用位置のショルダーアンカ先端部をバックレスト
上端近傍の使用位置となる使用状態まで回動させて第2
係合部に座席側シートベルト先端にに設けられた第1係
合部を係止してシートベルトを装着すること及びこの係
止解除が容易に行え、操作性が向上する。
によると、車両の少なくとも3人以上の着座を可能にす
る複数人着座用の中間座席用のシートベルト装置におい
て、基端が後部座席の座部乃至座部近傍の車体部材に支
持され先端に第1係合部が設けられた座席側シートベル
トと、この第1係合部に係止可能な第2係合部が設けら
れる先端部が後部座席のバックレスト上端近傍の使用位
置とルーフトリムに重畳する不使用位置との間を揺動す
るように基端部が車体のリアレールに支持されたショル
ダーアンカと、ショルダーアンカを不使用位置に保持す
る保持手段とを有することから、着座者は着座した状態
で不使用位置のショルダーアンカ先端部をバックレスト
上端近傍の使用位置となる使用状態まで回動させて第2
係合部に座席側シートベルト先端にに設けられた第1係
合部を係止してシートベルトを装着すること及びこの係
止解除が容易に行え、操作性が向上する。
【0060】また、ショルダーアンカの基端部が、剛性
を有するリヤレールに固定されており、ショルダーアン
カに作用する衝撃的な荷重が確実に受止められ、かつシ
ョルダーアンカが比較的高位置のリヤレールに取付けら
れることからリクライニング等のバックレストの傾倒に
係わらず確実に衝突時における着座者の移動が防止され
てシートベルト装置として充分な機能が確保される等、
車両の安全性向上に貢献すること大なるものである。
を有するリヤレールに固定されており、ショルダーアン
カに作用する衝撃的な荷重が確実に受止められ、かつシ
ョルダーアンカが比較的高位置のリヤレールに取付けら
れることからリクライニング等のバックレストの傾倒に
係わらず確実に衝突時における着座者の移動が防止され
てシートベルト装置として充分な機能が確保される等、
車両の安全性向上に貢献すること大なるものである。
【図1】本発明によるシートベルト装置の第1実施の形
態の使用状態を説明する斜視図である。
態の使用状態を説明する斜視図である。
【図2】同じく、シートベルト装置の取付け状態を示す
断面図である。
断面図である。
【図3】同じく、室内側から見た車両の内側上部の斜視
図である。
図である。
【図4】本発明によるシートベルト装置の第2実施の形
態にかかるショルダーアンカを説明する平面図である。
態にかかるショルダーアンカを説明する平面図である。
【図5】同じく、ショルダーアンカの取付け状態を示す
断面図である。
断面図である。
【図6】同じく、ロック装置を説明する断面図である。
1 車両 2 リヤレール 6 後部座席 6a バックレスト 8 ルーフトリム 10 シートベルト装置 11 座席側シートベルト 11a 基端 11b 先端 12 タング 13 ショルダーアンカ 14 本体部 14a 先端部 15 バックル 17 収容部 18 ロック装置 30 シートベルト装置 33 ショルダーアンカ 34 本体部 34a 先端部 34b 基端部 35 ベルト 36 カバー部材 40 角度保持手段 48 ロック手段 I 使用位置 II 不使用位置
Claims (7)
- 【請求項1】 車両の少なくとも3人以上の着座を可能
にする複数人着座用の後部座席における両側端の各着座
用座席を除く中間座席用のシートベルト装置において、 基端が上記後部座席の座部乃至座部近傍の車体部材に支
持され先端に第1係合部が設けられた座席側シートベル
トと、 先端部に上記第1係合部に係止可能な第2係合部が設け
られると共に、先端部を上記後部座席のバックレスト上
端近傍の使用位置とルーフトリムに重畳する不使用位置
との間を揺動可能に基端部が車体のリヤレールに回動自
在に支持された本体部を具備するショルダーアンカと、 該ショルダーアンカを不使用位置に保持する保持手段
と、 を有することを特徴とするシートベルト装置。 - 【請求項2】 上記ルーフトリムは、 上記不使用位置のショルダーアンカを収納する収納部が
凹設されたことを特徴とする請求項1に記載のシートベ
ルト装置。 - 【請求項3】 上記本体部は、 少なくとも自重を支えるに足る剛性を有し、自立可能で
あることを特徴とする請求項1または2に記載のシート
ベルト装置。 - 【請求項4】 上記本体部は、 先端部に第2係合部が設けられ基端部が車体のリヤレー
ルに支持された可撓性を有するベルトと、 該ベルトを延伸状態に保持するカバ−部材と、 を有することを特徴とする請求項1または2に記載のシ
ートベルト装置。 - 【請求項5】 上記ショルダーアンカは、 該ショルダーアンカを不使用位置に向けて付勢する付勢
手段を有することを特徴とする請求項1〜4に記載のシ
ートベルト装置。 - 【請求項6】 上記ショルダーアンカは、 該ショルダーアンカを上記使用位置と不使用位置との間
における回動位置に保持する角度保持手段を有すること
を特徴とする請求項1〜5に記載のシートベルト装置。 - 【請求項7】 上記本体部は、 弾性変形可能な材料よりなることを特徴とする請求項1
〜6に記載のシートベルト装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10168583A JP2000001155A (ja) | 1998-06-16 | 1998-06-16 | シートベルト装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10168583A JP2000001155A (ja) | 1998-06-16 | 1998-06-16 | シートベルト装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000001155A true JP2000001155A (ja) | 2000-01-07 |
Family
ID=15870757
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10168583A Pending JP2000001155A (ja) | 1998-06-16 | 1998-06-16 | シートベルト装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000001155A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100387636B1 (ko) * | 2000-12-13 | 2003-06-18 | 현대자동차주식회사 | 리어 센터 3점식 시트벨트의 텅 고정 장치 |
US7328918B2 (en) * | 2003-07-24 | 2008-02-12 | Mazda Motor Corporation | Seat belt device for vehicle |
-
1998
- 1998-06-16 JP JP10168583A patent/JP2000001155A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100387636B1 (ko) * | 2000-12-13 | 2003-06-18 | 현대자동차주식회사 | 리어 센터 3점식 시트벨트의 텅 고정 장치 |
US7328918B2 (en) * | 2003-07-24 | 2008-02-12 | Mazda Motor Corporation | Seat belt device for vehicle |
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