JP2000000875A - 延伸ブロー成形多層ボトルの製造方法及び延伸ブロー成形多層ボトル - Google Patents

延伸ブロー成形多層ボトルの製造方法及び延伸ブロー成形多層ボトル

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JP2000000875A
JP2000000875A JP10166999A JP16699998A JP2000000875A JP 2000000875 A JP2000000875 A JP 2000000875A JP 10166999 A JP10166999 A JP 10166999A JP 16699998 A JP16699998 A JP 16699998A JP 2000000875 A JP2000000875 A JP 2000000875A
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aromatic polycarbonate
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stretch blow
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Toshimasa Hotaka
寿昌 帆高
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Teijin Chemicals Ltd
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  • Blow-Moulding Or Thermoforming Of Plastics Or The Like (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 肉厚が均一で耐衝撃性に優れた芳香族ポリカ
ーボネート樹脂からなる延伸ブロー成形多層ボトルを得
る。 【解決手段】 内層を形成する樹脂(A樹脂)及び外層
を形成する樹脂(B樹脂)の、樹脂温度320℃、剪断
速度10sec-1における溶融粘度をそれぞれηA(1
0)及びηB(10)とし、更に該A樹脂及びB樹脂の
樹脂温度320℃、剪断速度10,000sec-1にお
ける溶融粘度をそれぞれηA(10,000)及びηB
(10,000)とした時、該プリフォームが下記式
(1)〜(3)で表されるα、β、及びγの値において
それぞれ、αが1.1〜5、βが3.2〜30、及びγ
が2以上の値を有し、かつ該プリフォームの内層の厚み
に対する外層の厚みの比が0.2〜5である延伸ブロー
成形多層ボトルの製造方法。 α=ηA(10)/ηA(10,000) (1) β=ηB(10)/ηB(10,000) (2) γ=β−α (3)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、延伸ブロー成形多
層ボトルの製造方法及び延伸ブロー成形多層ボトルに関
する。更に詳しくは、芳香族ポリカーボネート樹脂の優
れた特徴である耐衝撃性を損なうことなく容易かつ安定
して均一肉厚の延伸ブロー成形品を得る製造方法、及び
かかる製造方法により得られる肉厚が均一であってそれ
により耐衝撃性に優れる芳香族ポリカーボネート樹脂か
らなる延伸ブロー成形多層ボトルに関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、芳香族ポリカーボネート樹脂
は透明性、耐熱性、耐衝撃性に優れた性能を有すること
から、射出成形、圧縮成形、押出成形、ブロー成形など
によって、溶融成形され多くの用途に供されている。
【0003】特に近年、大型ボトル成形品を安価に得る
方法として延伸ブロー成形法が注目されている。延伸ブ
ロー成形とは、あらかじめ射出成形によりプリフォーム
を成形し、ついでプリフォームを加熱後、延伸ロッドで
プリフォームを延伸しながら空気を吹き込んでブロー成
形する成形法のことである。この延伸ブロー成形法によ
り、均一な肉厚の大型ボトル成形品を得るためには、プ
リフォーム加熱時の自重によるドローダウンが少ないこ
と、ブロー時の偏肉の無い膨らみ性を有することが材料
に対して要求される。しかしながら、芳香族ポリカーボ
ネート樹脂はプリフォーム加熱時の自重によるドローダ
ウンが大きく、又、ブロー時の偏肉が多いため、均一な
肉厚成形物が得られ難く、特に大型ボトル成形品の場合
は成形が難しい。
【0004】最近、成形装置面からのプリフォーム加熱
時の自重によるドローダウンやブロー時の膨らみ性を改
善する目的で、特開平8−164557号公報にプリフ
ォームの射出工程が第1の成形金型と第2の成形金型に
分けて行われ、前記第1の成形金型で内層が射出成形さ
れ、前記第2の成形金型で外層が射出成形され、プリフ
ォームの加熱は、プリフォーム内外に設けられた加熱部
材による輻射熱にて行われ、この加熱部材の設定温度が
外側の加熱温度よりも内側の加熱温度が高く設定され、
ブロー成形直前の外表面温度が180℃以上でブロー成
形されることを特徴とするポリカーボネート容器の成形
方法が提案されている。この場合2度にわたってコア型
を挿入され、外側より冷えた状態となった内側を外側よ
りも高い温度で加熱することによって、プリフォームの
内外の温度格差を平衡化することによりブロー成形時の
成形性を向上させるものである。しかしながらかかる温
度格差の平衡化を十分に行うためにはプリフォーム内の
加熱部材による加熱時間を長くする、もしくは加熱部材
の設定温度を高くせざるを得ないため、ブロー成形時に
プリフォームが膨らむ途中で、プリフォームに不均一な
温度分布が存在し易くなる傾向にあり、その温度の高い
部分だけが膨らんで他の部分の膨らみが停止し、最悪の
場合には破裂することとなり、安定して肉厚の均一で、
かつそれにより耐衝撃性の優れる良好なブロー成形品を
得る上では未だ十分な方法とは言えないものであった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、芳香
族ポリカーボネート樹脂の優れた特徴である耐衝撃性を
損なうことなく安定した延伸ブロー成形を可能とし、更
に肉厚が均一で耐衝撃性に優れた芳香族ポリカーボネー
ト樹脂からなる延伸ブロー成形多層ボトルを得ることを
目的とする。本発明者らは、上記目的を達成せんとして
鋭意検討した結果、多層を有するプリフォームにおい
て、内層と外層が特定の溶融粘度の関係を有する、異な
る芳香族ポリカーボネート樹脂を使用した場合に、プリ
フォーム内側の加熱温度を外側より高くすることなく、
安定して更に良好なブロー成形品が得られることを見出
し、更に検討を重ねて本発明を完成した。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、芳香族ポリカ
ーボネート樹脂からなる層を複数有するプリフォームを
延伸ブロー成形することにより延伸ブロー成形多層ボト
ルを製造する方法において、該プリフォームの内層を形
成する芳香族ポリカーボネート樹脂(A樹脂)及び外層
を形成する芳香族ポリカーボネート樹脂(B樹脂)の、
樹脂温度320℃、剪断速度10sec-1における溶融
粘度をそれぞれηA(10)及びηB(10)とし、更
に該A樹脂及びB樹脂の樹脂温度320℃、剪断速度1
0,000sec-1における溶融粘度をそれぞれηA
(10,000)及びηB(10,000)とした時、
該プリフォームが下記式(1)〜(3)で表されるα、
β、及びγの値においてそれぞれ、αが1.1〜5、β
が3.2〜30、及びγが2以上の値を有し、かつ該プ
リフォームの内層の厚みに対する外層の厚みの比が0.
2〜5であることを特徴とする延伸ブロー成形多層ボト
ルの製造方法、及び芳香族ポリカーボネート樹脂からな
る層を複数有する延伸ブロー成形多層ボトルにおいて該
多層ボトル胴部の同一の周における最大肉厚と最小肉厚
の差で測定される厚みムラの値が、かかる周の平均肉厚
の50%以下であることを特徴とする延伸ブロー成形多
層ボトルに関するものである。 α=ηA(10)/ηA(10,000) (1) β=ηB(10)/ηB(10,000) (2) γ=β−α (3)
【0007】本発明で使用される芳香族ポリカーボネー
ト樹脂とは通常エンジニアリング樹脂として使用される
樹脂であり、二価フェノールとカーボネート前駆体を溶
媒中(界面重合法)あるいは溶融状態(エステル交換
法)で反応させて得られる芳香族ポリカーボネート樹脂
である。
【0008】ここで使用する二価フェノールの代表的な
例としては、2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)
プロパン(通称ビスフェノールA)、ビス(4−ヒドロ
キシフェニル)メタン、l,1−ビス(4−ヒドロキシ
フェニル)エタン、l,1−ビス(4−ヒドロキシフェ
ニル)シクロヘキサン、2,2−ビス(4−ヒドロキシ
−3,5−ジメチルフェニル)プロパン、2,2−ビス
(4ヒドロキシ−3,5ジブロモフェニル)プロパン、
2,2−ビス(4−ヒドロキシ−3−メチルフェニル)
プロパン、ビス(4−ヒドロキジフェニル)エーテル、
4,4’−ジヒドロキシジフェニル、ビス(4−ヒドロ
キジフェニル)サルファイトおよびビス(4−ヒドロキ
シフェニル)スルホン等があげられる。好ましい二価フ
ェノールはビス(4−ヒドロキジフェニル)アルカンで
あり、なかでもビスフェノールAが特に好ましい。
【0009】上記二価フェノールとカーボネート前駆体
を反応させて芳香族ポリカーボネート樹脂を製造するに
当たり、二価フェノールは単独又は2種以上を使用する
ことができ、又、芳香族ポリカーボネート樹脂は三官能
以上の多官能性芳香族化合物を共重合した分岐状芳香族
ポリカーボネート樹脂であっても、2種以上の芳香族ポ
リカーボネート樹脂の混合物であってもよい。又、必要
に応じて触媒、分子量調節剤、酸化防止剤を使用しても
よい。
【0010】この芳香族ポリカーボネート樹脂の製造方
法について基本的な手段を簡単に説明する。カーボネー
ト前駆物質としてホスゲンを用いる溶液法では、通常酸
結合剤及び有機溶媒の存在下に反応を行う。酸結合剤と
しては例えば水酸化ナトリウムや水酸化カリウム等のア
ルカリ金属の水酸化物、及びピリジン等のアミン化合物
が挙げられる。有機溶媒としては例えば塩化メチレン、
クロロベンゼン等のハロゲン化炭化水素が用いられる。
又反応促進のために例えば第三級アミンや第四級アンモ
ニウム塩等の触媒を用いることができる。分子量調節剤
として例えばフェノール、p−tert−ブチルフェノ
ール及び4−(2−フェニルイソプロピル)フェノール
のようなアルキル置換フェノール等の末端停止剤を用い
ることが望ましいが、末端停止剤及び必要に応じて分岐
剤を、それぞれ反応の初期から又は反応の途中から添加
する。反応温度は通常0〜40℃、反応時間は数分〜5
時間、反応中のpHは10以上に保つのが好ましい。尚
結果として得られた分子鎖末端の全てが末端停止剤に由
来の構造を有する必要はない。
【0011】カーボネート前駆物質として炭酸ジエステ
ルを用いるエステル交換反応(溶融法)では、不活性ガ
スの存在下に所定割合の二価フェノール及び必要に応じ
て分岐剤等を炭酸ジエステルと加熱しながら攪拌し、生
成するアルコール又はフェノール類を留出させる方法に
より行う。反応温度は生成するアルコール又はフェノー
ル類の沸点等により異なるが、通常120〜300℃の
範囲である。反応はその初期から減圧にして生成するア
ルコール又はフェノール類を留出させながら反応を完結
させる。又反応を促進するために現在公知のエステル交
換反応に用いられる触媒を用いることができる。このエ
ステル交換反応に用いられる炭酸ジエステルとしては、
例えばジフェニルカーボネート、ジナフチルカーボネー
ト、ジメチルカーボネート、ジエチルカーボネート、ジ
ブチルカーボネート等があげられる。これらのうち特に
ジフェニルカーボネートが好ましい。又、末端停止剤と
してジフェニルカーボネートやメチル(2−フェニルオ
キシカルボニルオキシ)ベンゼンカルボキシレート等
を、反応の初期段階で又は反応の途中段階で添加するこ
とも好ましく行われる。
【0012】本発明において、プリフォームの内層を形
成するA樹脂として使用する芳香族ポリカーボネート樹
脂は、樹脂温度320℃、剪断速度10sec-1におけ
る前記A樹脂の溶融粘度をηA(10)、樹脂温度32
0℃、剪断速度10,000sec-1における前記Aの
溶融粘度をηA(10,000)とした時、下記(1)
式で表されるαの値が1.1〜5の値を有するものであ
る。 α=ηA(10)/ηA(10,000) (1)
【0013】前記αで示される、剪断速度が10,00
0sec-1での溶融粘度に対する剪断速度10sec-1
での溶融粘度の比は、樹脂の溶融粘度の剪断速度依存性
を表すものであり、すなわち樹脂の非ニュートン性挙動
を表す指標となる。かかる値が1に近いほど、溶融粘度
の剪断速度依存性が低く、大きくなるほど剪断速度依存
性が高くなり、すなわち非ニュートン性挙動は大きくな
る。一般に分子量が小さく、分子量分布が狭く、直鎖状
であるほど、溶融粘度の剪断速度依存性は小さくなり、
分子量や分子量分布が大きくなることでポリマーの分子
鎖間で絡み合いが生じ、疑似的な構造を有してくると、
剪断速度10sec-1でに代表される低剪断速度域での
溶融粘度が増加し、それに伴い剪断速度依存性も高くな
る。又架橋構造等を有している場合も同様に剪断速度依
存性が高くなる。
【0014】前記に示した樹脂温度320℃における
(1)式で示されるαの値が1.1未満の場合は、樹脂
としての特性が不十分となるために、十分な強度を有す
るブロー成形品が得られず、一方αの値が5を越えると
ブロー成形時の膨らみ性が劣るために好ましくない。
【0015】前記αが1.1〜5の値を満足するA樹脂
である芳香族ポリカーボネート樹脂の代表的な例として
は、粘度平均分子量が10,000〜33,000の一
般的な分子量分布を有する直鎖状の芳香族ポリカーボネ
ート樹脂が挙げられるが、これに限定されるものではな
く、より高分子量の芳香族ポリカーボネート樹脂を混合
することにより又は製造法により、分子量分布の広い芳
香族ポリカーボネート樹脂であっても、又分岐状芳香族
ポリカーボネート樹脂及びそれを含む芳香族ポリカーボ
ネート樹脂であってもよい。ここで一般的な分子量分布
を有するとは、GPC測定において求められるMW/MN
の値で1.7〜3.8の値を満足するものをいう。ここ
でMWは重量平均分子量、MNは数平均分子量を表す。又
直鎖状とは、実質的に分岐剤を配合することなく製造さ
れた芳香族ポリカーボネート樹脂をいう。
【0016】又、本発明でいう粘度平均分子量(M)は
塩化メチレン100mlに芳香族ポリカーボネート樹脂
0.7gを20℃で溶解した溶液から求めた比粘度(η
sp)を次式に挿入して求めたものである。 ηsp/C=[η]+0.45×[η]2C [η]=1.23×10-40.83 (但し[η]は極限粘度であり、Cはポリマー濃度で
0.7である。)
【0017】本発明において、プリフォームの外層を形
成するB樹脂として使用する芳香族ポリカーボネート樹
脂は、樹脂温度320℃、剪断速度10sec-1におけ
る前記B樹脂の溶融粘度をηB(10)、樹脂温度32
0℃、剪断速度10,000sec-1における前記B樹
脂の溶融粘度をηB(10,000)とした時、下記
(2)式で表されるβの値が3.2〜30の値を有する
ものである。 β=ηB(10)/ηB(10,000) (2)
【0018】前記に示した樹脂温度320℃における
(2)式で示されるβの値が3.2未満の場合は、樹脂
が軟化時に垂れ下がりやすくなるために良好なブロー成
形品を得ることができず、βの値が30を越えると垂れ
下がりにくくなる一方であまりにも膨らみにくくなるた
めに良好なブロー成形品が得られず好ましくない。
【0019】前記βが3.2〜30の値を満足するB樹
脂である芳香族ポリカーボネート樹脂の代表的な例とし
ては、粘度平均分子量が21,000〜60,000の
一般的な分子量分布を有する直鎖状の芳香族ポリカーボ
ネート樹脂、粘度平均分子量10,000〜40,00
0の一般的な分子量分布を有する直鎖状の芳香族ポリカ
ーボネート樹脂と粘度平均分子量70,000〜20
0,000の超高分子量芳香族ポリカーボネート樹脂と
からなる芳香族ポリカーボネート樹脂の混合物、共重合
した分岐剤濃度が全多価フェノール100モル%に対し
て0.05〜3モル%であり、かつ粘度平均分子量が2
0,000〜60,000である芳香族ポリカーボネー
ト樹脂、及びかかる分岐剤濃度及び粘度平均分子量を有
する芳香族ポリカーボネート樹脂と粘度平均分子量1
0,000〜40,000の一般的な分子量分布を有す
る直鎖状の芳香族ポリカーボネート樹脂とからなる芳香
族ポリカーボネート樹脂混合物が挙げられる。
【0020】更に本発明においては、下記式(3)で表
されるγの値が2以上であることを満足するものでなけ
ればならない。 γ=β−α (3)
【0021】このように内層が特定のαの値を、外層が
特定のβの値をとり、更にγが2以上である条件を満足
することで、プリフォーム内側の加熱温度を外側より高
くすることなく、安定して更に良好なブロー成形品を得
ることが可能となる。これは内層と外層の溶融粘度特性
が特定の関係を有することで、内層は膨らみやすく、外
層は膨らむ際の形状保持を行うこととなり、プリフォー
ム全体が均一に膨らみやすくなるからである。これによ
り極めて偏肉の少ない、均一な肉厚の延伸ブロー成形品
を得ることが可能となる。特にγが4以上12以下の値
をとる場合により良好なブロー成形品を得ることができ
る。
【0022】かかるα、β、及びγの値の条件を十分に
満足するために、A樹脂として好ましい芳香族ポリカー
ボネート樹脂としては、粘度平均分子量が10,000
〜30,000の一般的な分子量分布を有する直鎖状の
芳香族ポリカーボネート樹脂が挙げられる。
【0023】又、B樹脂として好ましい芳香族ポリカー
ボネート樹脂としては、粘度平均分子量10,000〜
40,000の一般的な分子量分布を有する直鎖状の芳
香族ポリカーボネート樹脂100重量部に対して、粘度
平均分子量70,000〜200,000の超高分子量
芳香族ポリカーボネート樹脂5〜25重量部を配合して
なる芳香族ポリカーボネート樹脂の混合物を好ましく挙
げることができる。超高分子量芳香族ポリカーボネート
樹脂の粘度平均分子量は、70,000〜200,00
0とすることで効率的にβの値を条件とされる範囲に収
めることが可能となり、好ましく使用できるものであ
る。
【0024】又、超高分子量芳香族ポリカーボネート樹
脂を混合することにより得られた上記のBとして好まし
い芳香族ポリカーボネート樹脂の混合物を作成する方法
としては、独立に2種のポリカーボネート樹脂を重合し
てから混合する方法の他、特開平5−306336号公
報において示される方法(GPC法による分子量分布の
チャートにおいて複数のポリマーピークを示す芳香族ポ
リカーボネート樹脂の製造方法)等において、かかる芳
香族ポリカーボネート樹脂を本発明のB樹脂の条件を満
足するよう製造する方法、及びかかる製造方法により得
られた芳香族ポリカーボネート樹脂に更に粘度平均分子
量10,000〜40,000の一般的な分子量分布を
有する直鎖状の芳香族ポリカーボネート樹脂及び/又は
粘度平均分子量70,000〜200,000の超高分
子量芳香族ポリカーボネート樹脂を混合する方法も使用
することができる。
【0025】更に、B樹脂として好ましい芳香族ポリカ
ーボネート樹脂として、分岐剤の少なくとも一種以上を
全多価フェノール100モル%に対して0.05〜3.
0モル%共重合することにより製造された粘度平均分子
量20,000〜60,000の芳香族ポリカーボネー
ト樹脂を挙げることもできる。かかる分岐剤量及び粘度
平均分子量とすると、βの範囲を満足しつつγの値もよ
り適性な範囲となるため好ましい。好ましくは分岐剤の
少なくとも一種以上を全多価フェノール100モル%に
対して0.07〜1.5モル%共重合したものであり、
特に好ましくは更に粘度平均分子量21,000〜3
0,000のものである。尚ここで全多価フェノールと
は二価フェノール及び分岐剤として使用される三官能以
上の多官能性化合物の合計をいう。
【0026】かかる分岐剤の例としては、例えばフロロ
グルシン、フロログルシド、又は4,6−ジメチル−
2,4,6−トリス(4−ヒドロキジフェニル)ヘプテ
ン−2,2,4,6−トリメチル−2,4,6−トリス
(4−ヒドロキシフェニル)ヘプタン、1,3,5−ト
リス(4−ヒドロキシフェニル)ベンゼン、1,1,1
−トリス(4−ヒドロキシフェニル)エタン、1,1,
1−トリス(3,5−ジメチル−4−ヒドロキシフェニ
ル)エタン、2,6−ビス(2−ヒドロキシ−5−メチ
ルベンジル)−4−メチルフェノール、4−{4−
[1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)エチル]ベ
ンゼン}−α,α−ジメチルベンジルフェノール等のト
リスフェノール、テトラ(4−ヒドロキシフェニル)メ
タン、ビス(2,4−ジヒドロキシフェニル)ケトン、
1,4−ビス(4,4−ジヒドロキシトリフェニルメチ
ル)ベンゼン、又はトリメリット酸、ピロメリット酸、
ベンゾフェノンテトラカルボン酸及びこれらの酸クロラ
イド等が挙げられ、中でも1,1,1−トリス(4−ヒ
ドロキシフェニル)エタン、1,1,1−トリス(3,
5−ジメチル−4−ヒドロキシフェニル)エタンが好ま
しく、特に1,1,1−トリス(4−ヒドロキシフェニ
ル)エタンが好ましい。これらの分岐剤を共重合した芳
香族ポリカーボネート樹脂を製造するに当たって、適当
な分子量調節剤、反応を促進するための触媒等の使用は
差し支えない。
【0027】上記の製造法によって得られた分岐剤を共
重合した芳香族ポリカーボネート樹脂に、分岐剤を共重
合してない直鎖状芳香族ポリカーボネート樹脂を混合す
ることで、かかる分岐剤濃度及び分子量を満足する芳香
族ポリカーボネート樹脂を調整してもよい。すなわち、
分岐剤を共重合した芳香族ポリカーボネート樹脂に直鎖
状芳香族ポリカーボネート樹脂を混合して、共重合した
分岐剤濃度を全体の多価フェノール100モル%に対し
て0.05〜3モル%、かつ粘度平均分子量を20,0
00〜60,000とすることも可能であり、好ましく
は粘度平均分子量を21,000〜30,000とする
場合である。
【0028】本発明の延伸ブロー成形多層ボトルの製造
方法は、芳香族ポリカーボネート樹脂からなる層を複数
有するプリフォームを延伸ブロー成形するものであり、
プリフォームの芳香族ポリカーボネート樹脂層は、二層
の場合の他、三層としてもよい。三層の場合は芳香族ポ
リカーボネート内層、同中間層、及び同外層のそれぞれ
の層を形成する芳香族ポリカーボネート樹脂が、相対的
な関係すなわち内層と中間層、中間層と外層、及び内層
と外層のそれぞれの関係においてα、β、γの関係を満
足すればよい。
【0029】本発明の芳香族ポリカーボネート樹脂層を
複数有するプリフォームは内層の厚みに対する外層の厚
みの比が0.2〜5とする必要がある。かかる値が0.
2未満であると、ブロー成形時の形状保持性が十分でな
くなるために肉厚の均一なブロー成形品が得られなくな
り、5を越えると逆に膨らみにくくなるために好ましく
ない。尚、各層の厚みの絶対値については、延伸ブロー
成形に使用される一般的なプリフォームの厚みが使用で
きるが、好ましくはかかる各層の厚みが1〜20mmの
場合であり、更に内層の厚みに対する外層の厚みの比に
ついても0.25〜4の場合がより好ましい。ここで内
層の厚みに対する外層の厚みの比とは、外層の厚みを内
層の厚みで除した値をいう。尚、かかるプリフォームの
厚みは、ボトルの胴部分の厚みをいう。かかる本発明の
製造方法から得られた延伸ブロー成形多層ボトルは製造
時の温度格差を必要としないため厚みムラを少なくする
ことが可能となるものである。
【0030】本発明の延伸ブロー成形多層ボトルは、厚
みムラが少ないため、厚みムラに起因する衝撃時の応力
集中を低減しより耐衝撃性に優れ、より多くの繰り返し
使用を可能とする延伸ブロー成形多層ボトルである。こ
のような観点からは厚みムラの大きさとしては、かかる
多層ボトル胴部の同一の周における最大肉厚と最小肉厚
の差で測定される厚みムラの値が、かかる周の平均肉厚
の50%以下であることが好ましく、より好ましくは3
0%以下であるが、本発明の製造方法は安定してかかる
厚みムラの少ない延伸ブロー成形多層ボトルの製造可能
とするものである。本発明の延伸ブロー成形多層ボトル
は、プリフォームの厚み、延伸倍率及びブローの倍率に
より任意の厚みとすることが可能ではあるが、特にかか
るボトルの胴部分の肉厚が0.1〜5.0mmのもの
が、良好な耐衝撃性を有効に生かせるため好ましい。
【0031】本発明の延伸ブロー成形多層ボトルは、意
匠性及び製品の識別力を付与するために、外層に更にポ
リエチレンナフタレート樹脂等のポリエステル樹脂、ポ
リカーボネート樹脂、アクリル樹脂、ポリエチレン、ポ
リプロピレン等のポリオレフィン樹脂、及びポリアミド
樹脂等の熱可塑性樹脂層を、本発明の延伸ブロー成形多
層ボトルの上に熱収縮フィルム又は熱収縮チューブとし
て設けてもよく、また印刷層を設けてもよい。又、擦過
防止のためにシリコン系、アクリル系等のハードコート
層を設けることも可能である。又、プリフォームの内層
の外側表面に凹凸を形成することにより、延伸ブロー成
形多層ボトルを形成した際に一定の文字、図形、又は記
号を認識できるようにすることも可能である。更に本発
明の延伸ブロー成形多層ボトルを形成するいずれの層に
も、紫外線吸収剤、熱線吸収剤、帯電防止剤、着色剤、
抗菌剤、及び熱安定剤を本発明の目的を損なわない範囲
で添加することができ、特に外層の芳香族ポリカーボネ
ート樹脂層にかかる着色剤等を添加することが好まし
い。
【0032】本発明の延伸ブロー成形多層ボトルの用途
としては、例えば牛乳、ヨーグルト、乳酸菌飲料、乳飲
料等の乳製品ボトル、嗜好飲料、果実飲料等の清涼飲料
品ボトル、飲料用の水を保存する5〜40リットルの水
ボトル、清酒、ビール、ワイン等の酒類ボトル等が挙げ
られるが、これらの用途に限定されるものでなく、粉
体、その他流動体、ゲル状物等の物体を保存するのに有
用なものである。特に乳製品ボトル、清涼飲料品ボト
ル、水ボトルに好適であり、より好適には乳製品ボト
ル、水ボトル、最も好適には水ボトルである。
【0033】
【実施例】以下に実施例を挙げて更に説明する。尚、
(2)〜(4)の項目については、射出成形機によりプ
リフォームを形成し、ブロー成形することによりボトル
を成形し実施した。 (1)溶融粘度 乾燥した芳香族ポリカーボネート樹脂ペレットを高化式
フローテスター(島津製作所(株)CFT−500)の
シリンダー(孔径1mm、長さ10mm)に入れ、樹脂
温度を320℃に一定とし、せん断速度が10sec-1
における溶融粘度と10,000sec-1における溶融
粘度を求め、ηA(10)、ηA(10,000)、η
B(10)、ηB(10,000)、及びα、β、γの
値を算出した。
【0034】(2)耐衝撃性 下記に示す方法で内容積20リットルの延伸ブロー成形
多層ボトルを成形し、この延伸ブロー成形多層ボトルに
水を20リットル充填して口部から水が漏れないように
封じたのち、高さ4.5mから自由落下させ、この操作
を3回くり返し、割れの有無を目視で判定した。3回く
り返しで割れないものについては更に続けて3回落下さ
せ判定した。その基準は下記の通りである。3回で割れ
なければ実用上十分な強度を有するが、より多い落下回
数で割れないものがより好ましい。 ◎:更に3回行った場合でも割れなしのもの ○:割れなし(更に3回行った場合には、割れ又は水漏
れありのもの) △:割れないものの、変形が著しく、ピンホールが発生
し水漏れあり ×:割れあり
【0035】(3)ドローダウン性 成形機により成形されたプリフォームを加熱する際、プ
リフォームの長さを基準として加熱後の自重による垂れ
下がり量を測定した。100mm以下である場合にプリ
フォームを均一に膨らませることが可能となるため好ま
しい。
【0036】(4)ブロー時の膨らみ性 プリフォームにブロー空気を吹き込んで膨らませて得ら
れた内容積20リットルの延伸ブロー成形多層ボトルに
おける胴部中央の肉厚を円周に沿って測定し、最大肉厚
と最小肉厚との差及び平均肉厚を求め、ブロー時の膨ら
み性を評価した。平均肉厚に対する、最大肉厚と最小肉
厚の差の割合が50%以下であるものが好ましい。
【0037】[実施例1〜6、比較例1〜4]表1に記
載された芳香族ポリカーボネート樹脂を用いて、各層の
厚みが表2に記載されたものであり、直径が10cm及
び長さが30cmである試験管状のプリフォームを、表
2に記載のポリカーボネート樹脂を使用して、樹脂温度
320℃、金型温度110℃の条件ではじめに内層を射
出成形し、その外側に外層を二重射出成形して得た。こ
の成形直後のプリフォームを、内側の加熱部材として棒
状ヒーターを、外側の加熱部材としてリング状ヒーター
を有する加熱ポットに投入し、加熱部材の温度を内側及
び外側ともに310℃として15秒間処理し、直後にブ
ロー圧力5kgf/cm2の条件でブロー成形した。尚
比較例4のみ加熱部材の内側温度を480℃としてプリ
フォームを加熱した。かかるブロー成形法により口部の
直径が10cmで、胴部の直径が30cm及び長さが4
0cmであり、胴部の厚みが平均約2mmである細口型
の延伸ブロー成形多層ボトルを成形した。尚、表1、及
び表2における各成分の記号の意味は下記の通りであ
る。
【0038】芳香族ポリカーボネート樹脂(PC) PC−1:ビスフェノールAとホスゲンから界面重合法
で合成した粘度平均分子量19,000の直鎖状芳香族
ポリカーボネート樹脂 PC−2:ビスフェノールAとホスゲンから界面重合法
で合成した粘度平均分子量25,000の直鎖状芳香族
ポリカーボネート樹脂 PC−3:ビスフェノールAとホスゲンから界面重合法
で合成した粘度平均分子量30,000の直鎖状芳香族
ポリカーボネート樹脂 PC−4:ビスフェノールAとホスゲンから界面重合法
で合成した粘度平均分子量34,000の直鎖状芳香族
ポリカーボネート樹脂 UHM−PC:ビスフェノールAとホスゲンから界面重
合法で合成した粘度平均分子量25,000の直鎖状芳
香族ポリカーボネート樹脂100重量部に対して、粘度
平均分子量120,000の超高分子量芳香族ポリカー
ボネート樹脂10重量部を配合してなる芳香族ポリカー
ボネート樹脂 B−PC:ビスフェノールA及び分岐剤として1,1,
1−トリス(4−ヒドロキシフェニル)エタンとを、ジ
フェニルカーボネートとのエステル交換法で、分岐剤及
びビスフェノールAの合計100モル%中、かかる分岐
剤を0.3モル%共重合させた、粘度平均分子量24,
500の芳香族ポリカーボネート樹脂
【0039】
【表1】
【0040】
【表2】
【0041】
【表3】
【0042】表1〜表3から示されるように、実施例1
と比較例2の比較においては、同一の外層材料を使用し
た場合であっても、γの値が2以上との条件を満足しな
い場合には、得られたボトル成形品は肉厚のムラが大き
く、それにより同一の外層材料でありながら落下強度が
大きく低下することがわかる。同様にして比較例1との
比較においても同一の内層材料ではあるが、γの条件だ
けでなく、αの条件も満足しないためドローダウン性が
大きく劣り、十分なボトル成形品が得られないことがわ
かる。実施例2及び3では、更に厚みムラの少ない成形
品が得られることがわかる。一方内層と外層の厚みの比
が範囲外の場合は材料的な条件を満足しても十分なボト
ル成形品を得られず、更に内層及び外層を同一の材料に
し、加熱ポットの加熱部材の温度差により、成形品の厚
みムラは十分に改良されないことがわかる。
【0043】
【発明の効果】本発明の延伸ブロー成形多層ボトルの製
造方法は、芳香族ポリカーボネート樹脂の延伸ブロー成
形多層ボトルの製造方法において、その特徴である耐衝
撃性を保持し且つ従来高度な制御を必要としていた点を
改良し、プリフォーム加熱時のドローダウンが小さく、
又ブロー時の偏肉の無い膨らみ性を有する均一のブロー
成形物が容易に安定して得られるものであり、得られた
本発明の延伸ブロー成形多層ボトルは乳製品ボトル、清
涼飲料品ボトル、水ボトル等に有用であって、特に水ボ
トルに好適であり、その工業的利用価値は極めて大き
い。
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) // B29K 69:00 B29L 9:00 22:00 Fターム(参考) 3E033 BA26 BB04 BB05 BB08 CA03 CA07 CA18 FA02 FA03 GA02 4F208 AA28 AA28A AA28C AA28E AG07 AH55 AR12 AR17 LA05 LB22 LG01 LG39 4J002 CG011 CG021 CG031 CG041 GF00 GG01

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 芳香族ポリカーボネート樹脂からなる層
    を複数有するプリフォームを延伸ブロー成形することに
    より延伸ブロー成形多層ボトルを製造する方法におい
    て、該プリフォームの内層を形成する芳香族ポリカーボ
    ネート樹脂(A樹脂)及び外層を形成する芳香族ポリカ
    ーボネート樹脂(B樹脂)の、樹脂温度320℃、剪断
    速度10sec-1における溶融粘度をそれぞれηA(1
    0)及びηB(10)とし、更に該A樹脂及びB樹脂の
    樹脂温度320℃、剪断速度10,000sec-1にお
    ける溶融粘度をそれぞれηA(10,000)及びηB
    (10,000)とした時、該プリフォームが下記式
    (1)〜(3)で表されるα、β、及びγの値において
    それぞれ、αが1.1〜5、βが3.2〜30、及びγ
    が2以上の値を有し、かつ該プリフォームの内層の厚み
    に対する外層の厚みの比が0.2〜5であることを特徴
    とする延伸ブロー成形多層ボトルの製造方法。 α=ηA(10)/ηA(10,000) (1) β=ηB(10)/ηB(10,000) (2) γ=β−α (3)
  2. 【請求項2】 前記A樹脂の芳香族ポリカーボネート樹
    脂を粘度平均分子量10,000〜30,000の直鎖
    状芳香族ポリカーボネート樹脂とする請求項1に記載の
    延伸ブロー成形多層ボトルの製造方法。
  3. 【請求項3】 前記B樹脂の芳香族ポリカーボネート樹
    脂を粘度平均分子量70,000〜200,000の超
    高分子量芳香族ポリカーボネート樹脂と粘度平均分子量
    10,000〜40,000の芳香族ポリカーボネート
    樹脂との芳香族ポリカーボネート混合物とする請求項1
    又は2のいずれか1項に記載の延伸ブロー成形多層ボト
    ルの製造方法。
  4. 【請求項4】 前記B樹脂の芳香族ポリカーボネート樹
    脂を、共重合した分岐剤の濃度が全多価フェノール10
    0モル%に対して0.05〜3モル%であり、かつ粘度
    平均分子量が20,000〜60,000である芳香族
    ポリカーボネート樹脂とする請求項1又は2のいずれか
    1項に記載の延伸ブロー成形多層ボトルの製造方法。
  5. 【請求項5】 プリフォームの各層の厚みを1〜20m
    mとし、更に該プリフォームの内層の厚みに対する外層
    の厚みの比を0.25〜4とする請求項1〜4のいずれ
    か1項に記載の延伸ブロー成形多層ボトルの製造方法。
  6. 【請求項6】 芳香族ポリカーボネート樹脂からなる層
    を複数有する延伸ブロー成形多層ボトルにおいて、多層
    ボトルの内層を形成する芳香族ポリカーボネート樹脂
    (A樹脂)及び外層を形成する芳香族ポリカーボネート
    樹脂(B樹脂)の、樹脂温度320℃、剪断速度10s
    ec-1における溶融粘度をそれぞれηA(10)及びη
    B(10)とし、更に該A樹脂及びB樹脂の樹脂温度3
    20℃、剪断速度10,000sec-1における溶融粘
    度をそれぞれηA(10,000)及びηB(10,0
    00)とした時、下記式(1)〜(3)で表されるα、
    β、及びγの値においてそれぞれ、αが1.1〜5、β
    が3.2〜30、及びγが2以上の値を有し、かつ該延
    伸ブロー成形多層ボトルの内層の厚みに対する外層の厚
    みの比が0.2〜5であり、更に該多層ボトル胴部の同
    一の周における最大肉厚と最小肉厚の差で測定される厚
    みムラの値が、かかる周の平均肉厚の50%以下である
    ことを特徴とする延伸ブロー成形多層ボトル。 α=ηA(10)/ηA(10,000) (1) β=ηB(10)/ηB(10,000) (2) γ=β−α (3)
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013108014A (ja) * 2011-11-22 2013-06-06 Jsr Corp 成形材料用環状オレフィン系開環重合体およびその製造方法
JP2018030622A (ja) * 2016-08-25 2018-03-01 東洋製罐株式会社 加飾多層押出ブローボトル

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