JP2000000794A - ロータリカッタ装置 - Google Patents

ロータリカッタ装置

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JP2000000794A JP16334998A JP16334998A JP2000000794A JP 2000000794 A JP2000000794 A JP 2000000794A JP 16334998 A JP16334998 A JP 16334998A JP 16334998 A JP16334998 A JP 16334998A JP 2000000794 A JP2000000794 A JP 2000000794A
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孝一 山田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 部分切断の際に切断対象物の破損を防止する
ことができるロータリカッタ装置を得る。 【解決手段】 部分切断後の切断対象物Pの切り残し側
が、切断対象物経路に面する可動刃5の一面から段差9
に延出して設けられた支持部材10によって支持される
ことにより、切断対象物Pの切断された側と切り残し側
との高さの違いによるねじれの発生が防止され、部分切
断の際における切断対象物Pの破損が防止される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、レシートプリンタ
やファクシミリプリンタ等に用いられ、部分切断機能を
備えるロータリカッタ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、レシート用紙等の長尺紙を用い
るレシートプリンタ、ファクシミリ装置等では、印字後
の用紙を適当な長さに切断するための用紙切断装置を印
字部から見て用紙搬送方向下流側に備えたものが多い。
このような用紙切断装置の一例としては、用紙全幅に渡
る長さを有する直線板状の可動刃を固定刃に対して回動
させて鋏のように噛み合わせることにより、互いの刃部
の間に位置する切断対象物(例えば、レシート用紙等)
を切断するようにしたロータリカッタ装置がある。この
ロータリカッタ装置は、簡単な構造でありながら切断対
象物の確実な切断を実現している。
【0003】ところで、例えばこのようなロータリカッ
タ装置のレシートプリンタへの適用を考えた場合、長尺
紙であるレシート用紙をフルカット(全切断)せずに、
手で切断容易な程度の長さ分の切り残しを持たせるパー
シャルカット(部分切断)が要求される場合がある。例
えば、同一内容の印字を2部連続して行い、その境目を
部分切断することで半券の機能を備え、飲食店での食券
として利用する場合等である。
【0004】ここで、従来の部分切断機能を備えたロー
タリカッタ装置の一例を図5ないし図8に基づいて説明
する。ここで、図5は従来のロータリカッタ装置100
を概略的に示す外観斜視図である。図5に示すように、
ロータリカッタ装置100の略コの字形状のフレーム1
01の対向する二つの側板102には、刃部103aを
有する板状の固定刃103と刃部104aを有する板状
の可動刃104とが、それぞれ支軸105,106によ
りそれぞれ短手方向中心からずれた位置において回動自
在に取り付けられている。また、可動刃104にはその
支軸106と平行に駆動軸107が設けられていて、こ
の駆動軸107が一方の側板102に形成された縦長の
長穴102aを貫通して駆動力伝達機構(図示せず)に
連設されている。この駆動軸107が駆動力伝達機構に
より長穴102aの範囲で揺動されることにより、可動
刃104は支軸106を中心に回動する。そして、可動
刃104の回動に伴い固定刃103は一方向に押されて
回動するが、この際、固定刃103の支軸105に取り
付けられて固定刃103とフレーム101とを連結する
コイルスプリング(図示せず)の復帰力により、固定刃
103はその回動方向とは逆方向に反力を持つことにな
る。また、固定刃103の支軸105と可動刃104の
支軸106とは平行位置からは僅かに傾斜して位置決め
されているので、固定刃103と可動刃104との間に
はV字形状の切断対象物搬送経路Aが形成される。すな
わち、可動刃104の回動と固定刃103の反力とによ
りV字形状の切断対象物搬送経路Aが徐々に移動して小
さくなることにより、それぞれの刃部103a,104
aが鋏のように噛み合うことになる。
【0005】さらに、可動刃104の上面には、レシー
ト用紙の切り残し分と略同一の幅108aを有して支軸
106側から刃部104a側に向けて徐々に深くなる段
差108が形成されている。つまり、この段差108部
分には、刃部104aは存在しないので、段差108の
位置においては、可動刃104の回動に伴って互いの刃
部103a,104aが鋏のように噛み合うことはな
い。
【0006】次に、このような構成のロータリカッタ装
置100による部分切断について説明する。ここで、図
6は従来のロータリカッタ装置100での部分切断の状
態を部分的に示す斜視図である。図6に示すように、切
断対象物であるレシート用紙Pが、固定刃103と可動
刃104とのそれぞれの刃部103a,104aの間の
切断対象物搬送経路Aを通過した場合、レシート用紙P
の所定の位置において駆動軸107が駆動力伝達機構に
より揺動されることにより、段差108の幅108a分
の切り残し部分Xを有する切断(部分切断)が実行され
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところが、前述したよ
うなロータリカッタ装置100では、固定刃103と可
動刃104とによるレシート用紙Pの切断の際の可動刃
104の段差108近傍において、そのレシート用紙P
にねじれが生じる場合がある。
【0008】ここで、図7は従来のロータリカッタ装置
100での部分切断の状態を示す説明図である。図7に
示すように、ロータリカッタ装置100でレシート用紙
Pを部分切断した場合、レシート用紙Pの切断された側
と切り残し側とにおいてレシート用紙Pにおいて角度θ
のねじれが生じる。このねじれは、段差108の段差の
深さによりレシート用紙Pの切断された側と切り残し側
との高さが変わることに起因している。このように切断
されたレシート用紙Pの切断された側と切り残し側との
高さが変わることによりねじれが生じた場合、図8に示
すように、切り残し部分Xの先端部分においてちぎれた
状態となる破損部Bが発生することになる。このような
破損部Bがレシート用紙Pに発生すると手でのレシート
用紙Pの切断が上手くいかなくなり、最悪の場合にはレ
シート用紙Pが使い物にならなくなる場合もある。
【0009】本発明の目的は、部分切断の際に切断対象
物の破損を防止することができるロータリカッタ装置を
得ることである。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
切断対象物経路を介して対向配置された固定刃と可動刃
とを有し、前記可動刃の回動に伴う互いの刃部の噛み合
い位置の移動によって切断対象物を切断し、前記可動刃
の一面に形成される段差により前記切断対象物に切り残
しを形成する部分切断機能を備えるロータリカッタ装置
において、部分切断後の前記切断対象物の切り残し側を
支持する支持部材を前記切断対象物経路に面する前記可
動刃の一面から前記段差に延出させて設ける。
【0011】したがって、部分切断後の切断対象物の切
り残し側が、切断対象物経路に面する可動刃の一面から
段差に延出して設けられた支持部材によって支持される
ことにより、切断対象物の切断側と切り残し側との高さ
の違いによるねじれが発生しなくなる。
【0012】請求項2記載の発明は、請求項1記載のロ
ータリカッタ装置において、前記支持部材の前記切断対
象物搬送経路側の面が、曲面形状である。
【0013】したがって、支持部材の切断対象物搬送経
路側の面が曲面形状であることにより、切断対象物が支
持部材に垂直に当接することがなくなる。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明の実施の一形態を図1ない
し図4に基づいて説明する。本実施の形態のロータリカ
ッタ装置は、部分切断機能を備えたロータリカッタ装置
に適用されている。ここで、図1(a)はロータリカッ
タ装置1を概略的に示す外観斜視図、(b)はその一部
を拡大して示す斜視図である。図1に示すように、ロー
タリカッタ装置1の略コの字形状のフレーム2の対向す
る二つの側板3には、刃部4aを有する板状の固定刃4
と刃部5aを有する板状の可動刃5とが、それぞれ支軸
6,7によりそれぞれ短手方向中心からずれた位置にお
いて回動自在に取り付けられている。また、可動刃5に
はその支軸7と平行に駆動軸8が設けられていて、この
駆動軸8が一方の側板3に形成された縦長の長穴3aを
貫通して駆動力伝達機構(図示せず)に連設されてい
る。この駆動軸8が駆動力伝達機構により長穴3aの範
囲で揺動されることにより、可動刃5は支軸7を中心に
回動する。そして、可動刃5の回動に伴い固定刃4は一
方向に押されて回動するが、この際、固定刃4の支軸6
に取り付けられて固定刃4とフレーム2とを連結するコ
イルスプリング(図示せず)の復帰力により、固定刃4
はその回動方向とは逆方向に反力を持つことになる。ま
た、固定刃4の支軸6と可動刃5の支軸7とは平行位置
からは僅かに傾斜して位置決めされているので、固定刃
4と可動刃5との間にはV字形状の切断対象物搬送経路
Aが形成される。すなわち、可動刃4の回動と固定刃5
の反力とによりV字形状の切断対象物搬送経路Aが徐々
に移動して小さくなることにより、それぞれの刃部4
a,5aが鋏のように噛み合うことになる。
【0015】さらに、可動刃5の上面には、レシート用
紙の切り残し分と略同一の幅9aを有して支軸7側から
刃部5a側に向けて徐々に深くなる段差9が形成されて
いる。つまり、この段差9部分には、刃部5aは存在し
ないので、段差9の位置においては、可動刃5の回動に
伴ってそれぞれの刃部4a,5aが鋏のように噛み合う
ことはない。
【0016】加えて、合成樹脂を形成材料として切断対
象物搬送経路A側の面10aの形状を曲面とした楔形状
の用紙支持部材10が、可動刃5の刃部5a側の上面か
ら段差9の上面を部分的に含む位置に延出して接着固定
されている。
【0017】次に、このような構成のロータリカッタ装
置1による部分切断について説明する。ここで、図2は
ロータリカッタ装置1での部分切断の状態を部分的に示
す斜視図、図3はその説明図である。図2に示すよう
に、切断対象物であるレシート用紙Pが、固定刃4と可
動刃5とのそれぞれの刃部4a,5aの間の切断対象物
搬送経路Aを通過した場合、レシート用紙Pの所定の位
置において駆動軸8(図1参照)が駆動力伝達機構によ
り揺動されることにより、段差9の幅9a分の切り残し
部分Xを有する切断(部分切断)が実行される。そし
て、図3に示すように、ロータリカッタ装置1でレシー
ト用紙Pを部分切断した場合には、用紙支持部材10の
切断対象物搬送経路A側の面10aが曲面形状であるこ
とによりレシート用紙Pが用紙支持部材10に垂直に当
接することなく面10aに沿って確実に搬送され、その
レシート用紙Pの切り残し側は、用紙支持部材10によ
ってレシート用紙Pの切断された側と略同一の高さに支
持される。したがって、レシート用紙Pの切断された側
と切り残し側との高さの違いによるねじれの角度θは、
用紙支持部材10を設けない場合に比べて、非常に小さ
くなる。このように切断されたレシート用紙Pの切断さ
れた側と切り残し側とのねじれの角度θが小さくなるこ
とにより、図4に示すように、レシート用紙Pの切り残
し部分Xの先端部分を破損することのない部分切断が可
能になる。
【0018】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、部分切断
後の切断対象物の切り残し側を切断対象物経路に面する
可動刃の一面から段差に延出して設けられた支持部材に
よって支持することにより、切断対象物の切断側と切り
残し側との高さの違いによるねじれの発生を防止するの
で、部分切断の際に切断対象物の破損を防止することが
できる。
【0019】請求項2記載の発明によれば、請求項1記
載のロータリカッタ装置において、支持部材の切断対象
物搬送経路側の面を曲面形状にすることにより、切断対
象物を支持部材に垂直に当接させることを防止するの
で、切断対象物を確実に搬送することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態のロータリカッタ装置を
示し、(a)はロータリカッタ装置を概略的に示す外観
斜視図、(b)はその一部を拡大して示す斜視図であ
る。
【図2】ロータリカッタ装置での部分切断の状態を部分
的に示す斜視図である。
【図3】その説明図である。
【図4】部分切断されたレシート用紙を示す平面図であ
る。
【図5】従来のロータリカッタ装置を概略的に示す外観
斜視図である。
【図6】従来のロータリカッタ装置での部分切断の状態
を部分的に示す斜視図である。
【図7】従来のロータリカッタ装置での部分切断の状態
を示す説明図である。
【図8】従来の部分切断されたレシート用紙の一例を示
す平面図である。
【符号の説明】
4 固定刃 4a,5a 刃部 5 可動刃 9 段差 10 支持部材 10a 支持部材の切断対象物搬送経路側の面 A 切断対象物搬送経路 P 切断対象物 X 切り残し

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 切断対象物経路を介して対向配置された
    固定刃と可動刃とを有し、前記可動刃の回動に伴う互い
    の刃部の噛み合い位置の移動によって切断対象物を切断
    し、前記可動刃の一面に形成される段差により前記切断
    対象物に切り残しを形成する部分切断機能を備えるロー
    タリカッタ装置において、 部分切断後の前記切断対象物の切り残し側を支持する支
    持部材を前記切断対象物経路に面する前記可動刃の一面
    から前記段差に延出させて設けることを特徴とするロー
    タリカッタ装置。
  2. 【請求項2】 前記支持部材の前記切断対象物搬送経路
    側の面が、曲面形状であることを特徴とする請求項1記
    載のロータリカッタ装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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EP1342581A1 (en) * 2002-03-07 2003-09-10 SII P & S Inc. Paper cutter and thermal printer
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