JP2000000387A - ミシンの制御ボックス - Google Patents

ミシンの制御ボックス

Info

Publication number
JP2000000387A
JP2000000387A JP16562398A JP16562398A JP2000000387A JP 2000000387 A JP2000000387 A JP 2000000387A JP 16562398 A JP16562398 A JP 16562398A JP 16562398 A JP16562398 A JP 16562398A JP 2000000387 A JP2000000387 A JP 2000000387A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cover
sewing machine
frame
control box
fixed
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP16562398A
Other languages
English (en)
Inventor
Tsukasa Tauchi
司 田内
Minoru Wada
稔 和田
Hiroshi Kotaki
浩志 小滝
Kenji Murai
健二 村井
Yoshihiko Kubota
義彦 窪田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Juki Corp
Original Assignee
Juki Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Juki Corp filed Critical Juki Corp
Priority to JP16562398A priority Critical patent/JP2000000387A/ja
Priority to TW88109825A priority patent/TW420737B/zh
Priority to CNB991097866A priority patent/CN1160495C/zh
Publication of JP2000000387A publication Critical patent/JP2000000387A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Sewing Machines And Sewing (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明の目的は、カバー部の着脱または開閉
を容易にし、内部の電気部品の点検、交換などのメンテ
ナンスを容易に行うことができるミシンの制御ボックス
を提供すること。 【解決手段】 ミシンの制御や駆動を行う電気部品4
1,42が取り付けられているフレーム部20と、電気
部品41,42を覆うようにフレーム部20に固定され
るカバー部50とを有するミシンの制御ボックス10で
あって、カバー部50は、フレーム部20に固定手段5
7,59によって固定されるものであり、カバー部50
の外周部58aには、フレーム部20に設けられた被係
合部23に係合する係合部58が設けられ、カバー部5
0の係合部58がフレーム部20の被係合部23に係合
した状態で、カバー部50をフレーム部20に固定手段
57,59によって固定することにより、カバー部50
の外周部58aが弾性的に撓み係合部58が被係合部2
3に密着して固定される構成とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ミシンの駆動を制
御する制御ボックスに関する。
【0002】
【従来の技術】工業用ミシンの技術分野において、ミシ
ンの制御や駆動を行うための電気部品を内蔵する制御ボ
ックスは、ミシンテーブルの下方に配置されるのが一般
的である。そして、従来のミシンでは、ミシンを駆動さ
せるミシンモータがミシンテーブルの下に設けられ、そ
のミシンモータの下側に制御ボックスが取り付けられて
いた。近時、ミシンモータの小型化に伴い、ミシンモー
タがミシン本体側に設けられた工業用ミシンがある。こ
のようにミシン本体側にミシンモータが設けられ、制御
ボックスを具備してる工業用ミシンを図13に示す。図
13におけるミシンP10は、ミシンテーブルP3上に
設置された、内部に該ミシンを駆動するモータP2を有
したミシン本体P1を有している。
【0003】このミシンテーブルP3の下部には、内部
にミシンP1の制御や駆動を行うための電気部品を有す
る制御ボックスP4が配置され、ミシンテーブルP3の
下面にボルトナット組P5,P5で直接固定されてい
る。この制御ボックスP4には、ペダルP8の連結棒P
6に連結されたペダルセンサP7が設置されており、ミ
シンP1の作業者(以下オペレータという。)がペダル
P8の踏み込み量を調節することで、ミシンP1を回転
させたり、停止させたり、また糸切りを行ったり等種々
の動きを制御することができるようになっている。
【0004】このミシンP10の制御ボックスP4を図
14に示す。図14は、図13におけるミシンテーブル
P3の下部に実装された制御ボックスP4の概略構成を
説明する分解図である。この図14に示すように、この
制御ボックスP4は、上面でミシンテーブルP3に固定
されるフレームP41と、このフレームP41を下方か
ら覆うカバーP44と、該制御ボックスP4の一側部を
構成する着脱可能な補助カバーP45と、これらで箱状
に構成された内部に設けられたミシンの制御または駆動
を行う電気部品P40とを有している。
【0005】フレームP41には、電気部品P40であ
る基板P42、電源トランスP43およびペダルセンサ
P7がねじ等で該フレームP41に固定されている。こ
のフレームP41は、ペダルP8へのオペレータの踏み
力に耐える剛性が必要であるため、一般的にはアルミダ
イカスト製や板金製である。基板P42は、ミシンの制
御回路が設けられており、商用電源を変換しミシンモー
タP2(図13参照。)に電力を供給する回路を有し、
この回路は高電圧を有し発熱する。(以下、高電圧部と
いう。)また、電源トランスP43はミシンの糸切りや
押さえ上げ機構を等を動作させる、ソレノイドまたは電
磁弁などのアクチュエータへの電源供給を行うものであ
り、これも高電圧を有し発熱するものである。そして、
ペダルセンサP7はペダルP8の踏み角度を電気信号に
変換して、制御ボックス内の基板P42の制御回路に送
られ、この制御回路によってモータP2の駆動を制御す
る。
【0006】カバーP44は、フレームP41に固定さ
れた基板P42および電源トランスP43を保護するた
め基板P42および電源トランスP43を覆うように、
フレームP41に、該フレームP41の下方からねじP
46‥で取り付けられている。これは、高電圧部を有す
る基板P42および電源トランスP43にオペレータ等
が誤って触れないように設けられているものであり、金
属または樹脂製である。
【0007】また、補助カバーP45は、ビスP45a
‥によってフレームP41およびカバーP44から着脱
自在に設けられているものであり、これを取り外すこと
によって、基板P42の制御回路におけるミシンP10
の制御用コネクタの挿抜や、ミシン機能の設定変更等の
メンテナンス作業を容易にしている。この補助カバーP
45は、別の形態として開閉するようにカバーP44部
分に取り付けられて構成されているものもある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の制御ボックスP4にあっては、フレームP4
1にカバーP44を取り付ける際、カバーP44によっ
て高電圧部を完全に覆う必要があり、カバーP44の形
態は大きなものとなり、少なくとも四隅に下方から止着
するねじP46‥が必要となるため、これら高電圧部の
メンテナンスを行う際、基板P42の交換などでカバー
P44を脱着するのに、少なくとも4本のねじP46を
はずさなければならず、その作業性が悪くなるという問
題点があった。これに対応するために、カバーP44を
フレームP41に固定するねじP46の本数を減らすこ
とが考えられるが、ねじP46の本数を減らすとミシン
本体P1の高速回転時の振動で、フレームP41とカバ
ーP44の接触部分が擦れ合って磨耗し、場合によって
は不快音を発生するという不具合が生じる。
【0009】また、工業用ミシンでは、ミシンテーブル
に制御ボックスを取り付けたまま、回路、ヒューズのチ
ェックや交換、入力電圧の切換などの機能切換を行うこ
とがあるが、図14に示される構成の制御ボックスP4
では、補助カバーP45を開けてある程度の回路のチェ
ックをおこなうことができるが、基板P42の高圧部の
チェックには、補助カバーP45を外してからカバーP
44を外さなければならないばかりか、カバーP44は
下方からねじP46によってフレームP41に止められ
ている構造であるので、その作業が煩雑であった。さら
に、カバーP44および補助カバーP45を外した後、
基板P42の回路チェックも行う場合、基板P42がフ
レームP41の下方から固定されているので、ミシンテ
ーブルの下まで潜り込まないと、そのチェック作業をお
こなうことができない。
【0010】さらに、上述した着脱自在な補助カバーP
45、または開閉可能な補助カバーは、ミシンの制御信
号やフィードバック信号を入れるためミシン制御基板用
コネクタの挿抜、ミシン機能設定の変更等のミシンのメ
ンテナンス時にその補助カバーの脱着または開閉を行う
が、頻繁に設定変更を行うユーザーは、ねじ用工具なし
で補助カバーP45を着脱(開閉)したいとの要望があ
る。この要望の一方で、オペレータが誤って設定変更し
ないように補助カバーP45は工具なしでは開閉できな
いようにしてほしいといった相反する要望があり、従来
では、ねじ止めタイプの補助カバーP45と、ねじ止め
なしで脱着可能な補助カバーの2種類の補助カバーを用
意していた。しかしながら、2種類の補助カバーを用意
するとなると販売する側も2種類の在庫を持つ必要があ
り、在庫管理に負担がかかることになる。また、ユーザ
ーが、ミシンを購入した後、ねじ止めなしで脱着可能な
補助カバーからねじ止めタイプの補助カバーに変更した
い場合は、補助カバーごとの交換が必要となるという問
題点があった。
【0011】さらに、上述した補助カバーの開閉可能な
タイプとしては、補助カバー開閉作業を容易に行えるよ
うに、図15に示すように、ヒンジ部P47を用い、補
助カバーP48が矢印−Y方向である、前側(オペレー
タ側)に開くように構成されているのが一般的である。
【0012】図15は、開閉可能なタイプの補助カバー
が設けられた制御ボックスP50を説明する図であり、
(a)は、制御ボックスを実装したミシンテーブルの正
面図、(b)は(a)のミシンの右側面図である。この
図におけるミシン本体P10Aは、該ミシン本体P10
AをミシンテーブルP11上に設置した際、ミシンテー
ブルP11を貫通し、該ミシンテーブルP11から突出
するオイルパンP13を有している。なお、ミシンテー
ブルP11、制御ボックスP50をミシンテーブルP1
1に取り付けるボルトナット組P12,P12は、図1
3のものと同様の構成のものであり説明は省略する。さ
らに、制御ボックスP50は制御ボックスP4と補助カ
バーP48がヒンジ部P47を介してカバーに取り付け
られている構成のみ異なり他は同様の構成であるので省
略する。
【0013】しかしながら、工業用ミシンの制御ボック
スP50は前述の通り、ミシンP10Aの後ろ側でテー
ブルP11にボルトナット組P12,P12で取り付け
られるため、ミシンP10のオプション装置P14(例
えば、布押さえを自動的に上げる装置や糸くず取り装
置。)等をオイルパンP13の下側に取り付けた場合、
補助カバーP48が開かなくなり、メンテナンスを行う
ことが出来なくなるという問題点があった。また、補助
カバーが開かなくなるといった場合の別例として、図1
5(b)を用いて説明すると、ミシンテーブルP11の
下部に取り付けられた制御ボックスの前側(オペレータ
側)に、ミシン本体のオイルパンの底部が想像線P13
aに位置する場合がある。これらのケースにおいては、
制御ボックスP50自体を別の場所に取り付けなければ
ならない。
【0014】これに対応すべく、図16のように、テー
ブルP11下部に取り付けられる制御ボックスP50a
において、ヒンジP51によって開閉する補助カバーP
52が、オプション装置P14または大きなオイルパン
の底部にあたらないように、その配置位置を十分下にし
た構成が考えられる。しかし、このように制御ボックス
P50aを構成すると、補助カバーP52が制御ボック
スP50aの下方に配置される分、該制御ボックスP5
0a自体が下に長くなり、制御ボックス自体が大型化す
ることになり、大型化した分、取付セットアップ性が悪
くなったり、製作コストがかかってしまう。
【0015】本発明は、上記実状に鑑みてなされたもの
で、カバー部の着脱または開閉を容易にし、内部の電気
部品の点検、交換などのメンテナンスを容易に行うこと
ができるミシンの制御ボックスを提供することである。
【0016】
【課題を解決するための手段】以上の課題を解決すべ
く、請求項1記載の発明は、ミシンの制御や駆動を行う
電気部品が取り付けられているフレーム部と、前記電気
部品を覆うように前記フレーム部に固定されるカバー部
とを有するミシンの制御ボックスであって、前記カバー
部は、前記フレーム部に固定手段によって固定されるも
のであり、前記カバー部の外周部には、前記フレーム部
に設けられた被係合部に係合する係合部が設けられ、前
記カバー部の前記係合部が前記フレーム部の被係合部に
係合した状態で、前記固定手段によって前記カバー部が
前記フレーム部に押しつけられて固定されることによ
り、前記カバー部の外周部が前記押しつけられる方向と
交差する方向に弾性的に撓むことで、前記係合部が前記
被係合部に密着して固定されることを特徴としている。
【0017】請求項1記載の発明によれば、前記フレー
ム部に設けられている前記電気部品を覆うカバー部が、
前記固定手段により固定されるので、前記電気部品の点
検や交換を行う際、前記固定部材を外すことによって、
カバー部を前記フレーム部から容易に外すことができ、
前記フレームからのカバー部着脱の作業性の向上を図る
ことができる。したがって、前記フレーム部に取り付け
られている前記電気部品のメンテナンス作業の効率化を
図ることができる。また、前記カバー部が前記フレーム
部に前記固定手段によって押しつけられて固定されるこ
とにより、前記カバー部の外周部が前記押しつけられる
方向と交差する方向に弾性的に撓むことで、前記係合部
が前記被係合部に密着して固定された状態となるので、
前記外周部が前記フレームに密着して固定された状態と
なり、ミシンの振動によって、前記フレーム部と前記カ
バー部との接触部分が擦れ合って磨耗することが抑えら
れるとともに、不快音の発生を防止することができる。
【0018】ここで、ミシンの駆動や制御を行う電気部
品とは、例えば、電源トランス、整流回路、ミシンモー
タ駆動用のドライバ回路、ミシンのアクチュエータ駆動
用のドライバ回路、CPU(Central Processing Uni
t)やRAM(Random Access Memory)、ROM(Read
Only Memory)を備えた制御回路、上記各種回路が搭載
された電気基板などである。また、前記固定手段は、前
記カバー部を前記フレーム部に固定することにより、前
記カバー部が弾性的に撓み前記係合部が前記被係合部に
密着して固定されるものであれば、どの様な手段であっ
てもよく、例えばビスなどの止着部材などを用いるもの
がある。この構成の固定手段は、前記カバー部側に設け
られたボスと、このボスに挿通されるビスと、このビス
がねじ込まれる前記フレーム部側に設けられたビス穴で
ある。
【0019】請求項2記載の発明は、ミシンの制御や駆
動を行う電気部品が取り付けられているフレーム部と、
前記電気部品を覆うように前記フレーム部に固定されて
いるカバー部とを有するミシンの制御ボックスであっ
て、前記カバー部には、前記フレーム部に取り付けられ
た他の電気部品を覆う補助カバー部が、開閉自在または
着脱自在に取り付けられ、前記補助カバー部は、該補助
カバー部を前記他の電気部品を覆った状態で保持する保
持機構と、前記保持機構によって保持された状態で、前
記補助カバー部を前記フレーム部に固定可能な固定手段
とを有し、前記固定手段は、前記補助カバー部に形成さ
れ、止着部材を挿通可能な貫通穴と、この貫通穴を閉塞
する薄肉状の閉塞部材とで構成されていることを特徴と
している。
【0020】請求項2記載の発明によれば、前記補助カ
バー部には、該補助カバー部を前記他の電気部品を覆っ
た状態で保持させることができる保持機構と、この保持
機構によって保持された状態で前記補助カバー部を前記
フレーム部に固定させることが可能な固定手段とを有し
ているので、前記保持機構によって保持したり、また保
持状態を解除したりして、前記固定手段を用いることな
く、前記補助カバー部の開閉または着脱を行うことがで
きるとともに、前記固定手段の前記薄肉状の閉塞部材を
突き破ることで、前記貫通穴が外部に露出し、この貫通
穴にビスなどの止着部材を挿通させて、前記カバー部を
前記フレーム部に前記補助カバーを前記他の電気部品を
覆った状態で固定することができる。したがって、ミシ
ンの制御信号やフィードバック信号を入れるためミシン
制御基板用コネクタの挿抜、ミシン機能設定の変更等の
ミシンのメンテナンス時に脱着または開閉を行う補助カ
バー部の構成を工具ありで開閉できるものと、工具なし
で開閉できるものとを一種類の補助カバー部の構成でユ
ーザーに合わせて設定することができる。なお、前記止
着部材としては、ねじなどが挙げられ、特にビスが好ま
しい。
【0021】請求項3記載の発明は、ミシンテーブルの
下部に、ミシンの制御や駆動を行う電気部品が取付けら
れているフレーム部と、前記電気部品を覆うように前記
フレーム部に固定されているカバー部とを有するミシン
の制御ボックスであって、前記カバー部には、前記フレ
ーム部に取付けられた他の電気部品を覆うとともに前記
制御ボックスの前面部を構成する補助カバー部がヒンジ
部を介して開閉自在に取付けられ、前記ヒンジ部は、前
記ボックスの前面部と後面部との間の中間より後面側に
配置されていることを特徴としている。
【0022】請求項3記載の発明によれば、前記補助カ
バー部を前記カバー部に開閉自在に取り付けている前記
ヒンジ部は、前記ボックスの前面部と後面部との間の中
間より後面側に配置されているので、前記補助カバー部
が開閉する際の該補助カバー部の軌跡が、前記制御ボッ
クス側で描かれることになる。したがって、制御ボック
スの前側にミシンの構成部品が位置されているような場
合でも、従来と異なり、制御ボックス自体の形状を大き
くすることなく、前記補助カバー部が開閉する際に前記
補助カバー部がミシンの構成部品にあたらないようにす
ることができる。よって、前記ミシンテーブルの下部に
おいて、前記補助カバー部に近接してミシンの構成部品
が配置されていても、前記補助カバー部を開けて前記フ
レーム部に取り付けられた前記電気部品のメンテナンス
を容易に行うことができる。
【0023】請求項4記載の発明は、上部にミシン本体
が設けられたミシンテーブルの下部に取り付けられ、内
部にミシンの制御や駆動を行うための電気部品を有する
ミシンの制御ボックスであって、前記ミシンテーブル下
部に固定されたフレーム部と、このフレーム部の鉛直方
向に沿う面に取り付けられた前記電気部品と、前記フレ
ーム部に固定されることにより、前記電気部品を覆うカ
バー部とを有し、前記カバー部は、前記フレーム部に着
脱自在に取り付けられ、前記カバー部には、補助カバー
部が回動自在に設けられていることを特徴としている。
【0024】請求項4記載の発明によれば、前記ミシン
テーブル下部に固定されている前記フレーム部から、前
記カバー部を取り外すと、前記補助カバー部も一緒に取
り外すことができ、前記フレーム部に取り付けられてい
る前記電気部品が、前記ミシンテーブルと平行な方向に
露出する。したがって、前記カバー部を前記フレーム部
から外して、前記フレーム部を前記ミシンテーブルに取
り付けたまま、前記電気部品の確認を容易に行うことが
でき、該電気部品のメンテナンス性の向上を図ることが
できる。
【0025】請求項5記載の発明は、請求項4記載のミ
シンの制御ボックスにおいて、前記カバー部は、前記フ
レーム部に前記ミシンテーブルとほぼ平行に締め込まれ
るねじで固定されていることを特徴としている。
【0026】請求項5記載の発明によれば、請求項4記
載の発明と同様の効果を得ることができるとともに、前
記電気部品のメンテナンスを行うにあたり、前記カバー
部および前記補助カバー部を外す際、前記ねじの位置を
制御ボックスの側方から容易に視認して外すことによ
り、前記カバー部および前記補助カバー部を容易に外す
ことができる。よって、従来と異なり、制御ボックスの
下方に潜り込んで、カバー部をフレーム部に固定してい
るねじ位置を探してからカバーの着脱作業を行う必要が
なく、前記カバー部および前記補助カバー部の着脱作業
性の向上を図ることが出来、メンテナンス作業も容易に
行うことができる。
【0027】
【発明の実施の形態】以下、図1〜図12を参照して本
発明に係るミシンの制御ボックスの実施の形態を詳細に
説明する。図1〜図9は、本発明を適用したミシンの制
御ボックスの一実施の形態を示す図である。まず、構成
を説明する。
【0028】図1は、本発明を適用した実施の形態のミ
シンの制御ボックスの分解斜視図である。ミシンの制御
ボックス10は、上面部20aでミシンテーブルに取り
付けられるフレーム20と、このフレーム20に取り付
けられる複数の電気部品41〜45と、電気部品(電源
トランス、電気基板)41、42を覆うように、開口縁
部の突起(係合部)58‥が取付穴(被係合部)23‥
に挿入された状態でフレーム20の裏面側(図中、左斜
め上側。)にねじ59により固定される本体カバー部5
0と、電気部品(オプション電気基板)43を覆うよう
に開口縁部の突起62‥が取付穴25‥に挿入された状
態でフレーム20の表面側(図中、右斜め下側。)にね
じ65,65により固定されている前側上部カバー部6
0と、本体カバー部50に開閉自在に取り付けられ、前
側上部カバー部60に着脱自在に係止され、電気部品4
4を覆う補助カバー部70とから概略構成されている。
なお、本体カバー部50は制御ボックス10の後面部を
構成し、前側上部カバー部60と補助カバー部70とは
制御ボックス10の前面部を構成している。
【0029】前記フレーム20は、例えば、アルミダイ
カスト製であって、上面部20aに設けられた取付部2
1,21で、取付金具21a,21aを介してミシンテ
ーブルに取り付けられるものであり、取付金具21a,
21aはねじ21b,21bで固定される。なお、フレ
ーム20は板金で形成されていてもよく、また後述する
が取付金具21a,21aはミシンテーブルにボルトナ
ット組で固定される。このフレーム20は、鉛直方向に
延びる鉛直盤面部22を有し、この鉛直盤面部22の裏
面には、電気基板(以下、基板という。)42と電源ト
ランス41が並んで取り付けられ(図9参照。)、表面
22aには、上側にオプション電気基板(以下、オプシ
ョン基板という。)43がボス26を介して配置され、
下側には基板44が取り付けられている。また、フレー
ム20の側面部には 前述したペダルセンサP7と同様
の構成のペダルセンサ45が取り付けられている。
【0030】フレーム20の裏面に取り付けられている
基板42はモータに電力を供給する回路を含んでおり、
また電源トランス41はミシンのアクチュエータの電源
を供給するものであり、これらは上述した基板P42、
電源トランスP43と同様の構成であり高電圧部を有す
るものである。これら高電圧部を有する基板42および
高電圧部である電源トランス41は、フレーム20に固
定される本体カバー部50によって覆われ、外部から遮
蔽および保護される。ここで、本体カバー部50につい
て図1とともに図2を用いて説明する。図2は本体カバ
ー部50をフレーム20に取り付けて固定する様子を説
明する平断面図である。
【0031】図1に示すように、本体カバー部50は一
面側が開放され開口部51が形成された樹脂製の箱型形
状のものであり、裏面部52と該裏面部52の周縁に設
けられた上下左右の側壁部53,54,55,56とを
有しており、下側側壁部54には、補助カバー部70と
ヒンジ結合される止軸部80,80が設けられている。
この支軸部80,80は下側側壁部54において、制御
ボックス10の前面部(補助カバー部70の前面部7
3)と後面部(本体カバー部50の裏面部52)との間
の中間より後面側(矢印B方向)に設けられている構成
となっているものであり、これについては詳細に後述す
る。
【0032】本体カバー部50の上下左右の側壁部53
〜56の前側先端部である開口縁部(外周部)における
フレーム20との接触部分(以下、開口縁部という。)
58aには、該本体カバー部50が電源トランス41お
よび基板42を覆うようにフレーム20に取り付けられ
た際に、フレーム20に形成されている取付穴23‥に
挿入される複数の突起58‥が形成されている。(図2
(a)参照。)なお、この取付穴23‥は、本体カバー
部50がフレーム20に取り付けた際に、フレーム20
の鉛直盤面部22において、本体カバー部50の開口縁
部と接触する部分に、突起58と対応して形成されてい
るものである。
【0033】また、裏面部52の略中央部には内側に突
出した中空のボス57が設けられ、このボス57の先端
には裏面部52を貫通するボス穴57aが設けられてい
る。このボス57は裏面部52の外方からボス穴57a
にねじ59を挿通させて締め込むことによって、ねじ5
9の座面がボス穴57aの内側周縁部に係止されて本体
カバー部50を図中矢印A方向にフレーム20の裏面に
固定させるものである。図2に示すように、このボス5
7の先端部は、本体カバー部50がフレーム20に取り
付けられた際、つまり、本体カバー部50の開口縁部に
設けられている突起58がフレーム20の取付穴23に
挿入され、開口縁部がフレーム20の裏面と接触した状
態では、フレーム20に当接しないように、該フレーム
20の裏面との間に所定幅の隙間が形成されるようにボ
ス57は成形されている。この所定幅の隙間は、ボス5
7の先端をフレーム20の裏面に当接させた状態にする
と、本体カバー部50が弾性的に撓んで、開口縁部(外
周部)の突起58‥が変形するような幅の隙間である。
【0034】このように構成された本体カバー部50は
A方向からフレーム20に取り付け、ボス穴57aを介
してねじ59によってフレーム20に固定される。な
お、このボス57は、本体カバー部50において、所定
の位置に設けられているものである。ここで、所定の位
置とは、本体カバー部50の開口縁部に設けられた突起
58‥がフレーム20の取付穴23‥に挿入された状態
で、本体カバー部50をフレーム20に取り付けて、本
体カバー部50をフレーム20にボス57を介してねじ
で固定した際に、突起58‥が本体カバー部50の弾性
的な撓みにより取付穴23の内側に密着するような位置
である。
【0035】この本体カバー部50のフレーム20への
取り付け状態を図2を参照して説明する。まず、図2
(a)に示すように、フレーム20に本体カバー部50
を取り付けた状態にする。すなわち突起58‥が取付穴
23‥に挿入された状態となるように本体カバー部50
をフレーム20に取り付ける。そして、本体カバー部5
0のボス穴57aにねじ59を挿通させ、このねじ59
を締め込んでいくことによって、図2(b)に示すよう
に、本体カバー部50が弾性的に撓むとともに、開口縁
部58aも弾性的に撓んで突起58‥が外方、図中矢印
C方向に広がり、取付穴23‥の外方の内側面23aに
密着して摩擦力が発生し、突起58‥が取付穴23に固
定される。つまり、この摩擦力により本体カバー部50
の開口縁部58aとフレーム20とを、ねじを用いるこ
となく密着させることができる。
【0036】本体カバー部50は、ねじ59の締め込み
によりフレーム20側(図1ではA方向に)に押しつけ
られ、本体カバー部50と、その開口縁部58aが前記
押しつけられる方向と交差する方向に弾性変形して撓む
ことにより、突起58と取付穴23とが密着し、その密
着部分の摩擦により固定される構造であるので、突起5
8は、取付穴23との密着面が大きくなるように構成さ
れていることが好ましい。この実施の形態では、突起5
8は、取付穴23との密着部分が面となるように構成さ
れている。
【0037】上述したように、ほぼ水平方向にねじ込ま
れるねじ59一本によって、本体カバー部50はフレー
ム20に、電源トランス41および基板42を完全に覆
った状態で固定されるので、電源トランス41および基
板42といった電気部品の点検や交換を行う際、ねじ5
9を外すことによって、本体カバー部50をフレーム2
0から容易に外すことができ、フレーム20からの本体
カバー部50の着脱の作業性の向上を図ることができ、
フレーム20に取り付けられている電源トランス41お
よび基板42のメンテナンス作業の効率化を図ることが
できる。
【0038】また、本体カバー部50がフレーム20に
ボス穴57aを挿通させるねじ59によって固定される
と、本体カバー部50とともに開口縁部58aが弾性的
に撓むことにより、突起58‥が取付穴23‥に密着し
て固定された状態となるので、本体カバー部50の開口
縁部58aがフレーム20に密着して固定された状態と
なり、ミシンの振動によって、フレーム20と本体カバ
ー部50との接触部分が擦れ合って磨耗することが抑え
られ、不快音の発生を防止することができる。そして、
ねじ59を緩めると、本体カバー部50の弾性的な撓み
が解除されて復元し、突起58は、取付穴23との密着
状態から解放され、簡単に本体カバー部50をフレーム
20から外すことが出来る。よってこの制御ボックス1
0がミシンテーブルに取り付けられている場合には、従
来のようにミシンテーブルの下方に潜り込んで、カバー
を外したり、また、潜り込んで各電気部品の点検や交換
などのメンテナンスを行う必要がなく、ミシンテーブル
の下方で、側方(ほぼ水平方向)からこれらを容易に視
認することができる。
【0039】ここで、フレーム20の鉛直盤面部22の
表面22aの構成を説明する。フレーム20の鉛直盤面
部22の表面22aにボス26,26を介して配置され
ている電気部品であるオプション基板43は、本実施の
形態の制御ボックス10を具備するミシンに、新たな機
能を追加する際に取り付けられる追加機能制御装置用の
基板である。例えば、ソレノイドドライバやパルスモー
タドライバ等を含む制御基板などである。また、このオ
プション基板43の下方に配置され、鉛直盤面部22の
表面22aに取り付けられている電気部品である基板4
4は、アクチュエータ用の制御信号用コネクタやフィー
ドバック信号用コネクタといった各種コネクタの接続部
やミシンの機能設定用のキー44a,44bなどが設け
られているものであり、メンテナンス要員などによって
度々操作されるものである。
【0040】オプション基板43は、図3に示すよう
に、フレーム20に固定される前側上部カバー部60に
よって覆われ、該前側上部カバー部60のボス64,6
4とフレーム20のボス26,26の先端部で挟み込ま
れて固定されるものである。図3は、前側上部カバー部
をフレームに装着した状態を示す図であり、(a)は前
側上部カバー部60の平断面図であり、(b)は(a)
におけるフレームに設けられるボスの側面図である。前
側上部カバー部60は、一面側に開口部61が形成され
た樹脂製のほぼ箱型形状のものであり、フレーム20に
取り付けた際に、該フレーム20の鉛直盤面部22の表
面22a側に形成された取付穴(被係合部)25‥に挿
入される、フレーム20に接触する部分の開口縁部(外
周部)62aに設けられた突起(係合部)62‥と、制
御ボックスの前面となる上部前面部63から内側に突出
して設けられたボス64とを有している。この構成は上
述した本体カバー部50の構成とほぼ同様のものであ
り、フレーム20への取り付け固定状態も同様のもので
ある。
【0041】ボス64,64は中空であり、先端部に
は、前側上部カバー部60の上部前面部63と貫通する
ボス穴64aが形成されており、このボス穴64aにね
じ65,65を挿通して、フレーム20の鉛直盤面部2
2の表面22aに突出して設けられたボス26,26の
ボス穴26a,26aにねじ込むことにより、ねじ6
5,65の座面がボス穴64aの内側周縁部に係止され
て、前側上部カバー部60がフレーム20に固定され
る。
【0042】また、ボス64,64は、前側上部カバー
部60がフレーム20に取り付けられた際、つまり、前
側上部カバー部60の開口縁部62aに設けられている
突起62がフレーム20の取付穴25に挿入され、開口
縁部62aがフレーム20と接触した状態では、先端部
がボス26の先端面26dに当接しないように、先端面
26dとの間に所定幅の隙間が形成されるように成形さ
れている。この所定幅の隙間は、上述した本体カバー部
50におけるものと同様のものである。
【0043】これらボス64,64に挿入されたねじ6
5,65がねじ込まれるボス26,26には、先端部2
6cに、図3に示すように、先端面26dにボス穴26
aを有しオプション基板43の取付穴43aに外嵌され
る凸部26bが形成されている。この凸部26bにオプ
ション基板43の取付穴43aを外嵌することにより、
オプション基板43の裏面の取付穴43aの周縁部がボ
ス26の先端部26cで係止された状態となる。この凸
部26bは基端から先端面26dまでの長さがオプショ
ン基板43の厚さとほぼ同じ長さとなっており、この凸
部26bにオプション基板43を取り付け、ねじ65を
締め込むことにより前側上部カバー部60がフレーム2
0に固定されると、ボス64の先端部64bがフレーム
20のボス26の凸部26bの先端面26dに当接し
て、オプション基板43はボス64の先端面64bとボ
ス26の先端部26cとで挟まれることによって固定さ
れるようになっている。
【0044】なお、このボス64は、前側上部カバー部
60において、所定の位置に設けられているものであ
る。ここで、所定の位置とは、前側上部カバー部60の
開口縁部62aに設けられた突起62がフレーム20の
取付穴25に挿入された状態で、前側上部カバー部60
をフレーム20に取り付けて、前側上部カバー部60を
フレーム20にボス64を介してねじで固定した際に、
突起62が前側上部カバー部60の弾性的な撓みにより
取付穴の内側に密着するような位置であり、この前側上
部カバー部60では、2箇所設けられている。
【0045】図3(a)に示すように、突起62をそれ
ぞれ対応するフレーム20の取付穴25‥に挿入して、
前側上部カバー部60をフレーム20の鉛直盤面部22
に取り付けて、ねじ65,65を前側からボス穴64
a,64aに挿通させて、ねじ65,65を鉛直盤面部
22のボス穴26a,26aに締め込むことにより、前
側上部カバー部60が弾性的に撓むとともに開口縁部6
2aも弾性的に撓んで(想像線62A,62A参
照。)、突起62が取付穴25の内壁に密着し、これら
突起62と取付穴25とは密着部分に発生する摩擦力に
より固定される。よって、前側上部カバー部60の開口
縁部62aはフレーム20と密着した状態で固定される
ことになる。なお、この前側上部カバー部60のフレー
ム20への取り付け固定状態は、上述した本体カバー部
50の取り付け固定と同様のものであり、よって、その
作用効果も同様であり省略する。
【0046】また、前側上部カバー部60をフレーム2
0に固定するとオプション基板43もボス26とボス6
4とで挟まれた状態になり固定されることになる。よっ
て、予めオプション基板43が設けられておらず、後か
ら追加する場合でも、このオプション基板43をフレー
ム20に取り付けるためのねじを用意せずに、該オプシ
ョン基板43を覆う前側上部カバー部60をフレーム2
0に固定することによって、オプション基板43はフレ
ーム20に取り付けられた状態となり、その作業時間も
短縮することができる。また、この前側上部カバー部6
0の下側壁部には、補助カバー部70のラッチ片72,
72が係止される係止部66,66が設けられている。
【0047】次に、この補助カバー部70について説明
する。補助カバー部70は、樹脂製であり、フレーム2
0に取り付けられた基板44を覆うとともに、制御ボッ
クス10の下側前面部(補助カバー部70の前面部)7
3となるものであり、下部奥方にヒンジ片71,71
が、上部両側方にラッチ片72,72が設けられてい
る。そして、図4に示すように、ヒンジ片71,71が
本体カバー部50の支軸部80,80にヒンジ結合され
るとともにラッチ片72,72が前側上部カバー部60
の係止部66に係合されて固定される。このように補助
カバー部70は本体カバー部50に、該本体カバー部5
0とヒンジ結合されているヒンジ部を軸に回動自在に取
り付けられているものである。
【0048】図5は、補助カバー部と前側上部カバー部
との係合状態を説明する平断面図である。図中、72a
はラッチ片72の先端部である爪部、66aは爪部72
aが挿入される係止孔、69は補助カバー部70の前面
部73の裏面上部が当接するストッパ部である。
【0049】この図に示すように、補助カバー部70の
ラッチ片72は、側方から(E方向に)押圧することに
よって弾性変形するように形成されており、弾性変形さ
せて(図中の想像線で示したラッチ片)先端に形成され
ている爪部72aを係止部66の係止孔66aに挿入
し、押圧を解除することによって、ラッチ片72を復元
させて爪部72aを係止孔66aの内側外縁部66bに
係合させるものである。このように、爪部72aを係止
孔66aの内側外縁部66bに係合させることにより、
補助カバー部70は基板44を覆った状態で保持される
ことになる。
【0050】このようにラッチ片72と係止部66に係
合させると、補助カバー部70は基板44を覆った状態
で保持されることになり、基板44を外部から遮蔽保護
することができ、反面、ラッチ片72と係止部66,6
6との係合を解き支軸部80,80を中心に回動させる
ことで比較的容易に開くことができ、外方に基板44が
露出することになる。よって、基板44における制御ボ
ックス10内の各種コネクタの接続や、ミシンの機能設
定用のキー操作などのメンテナンスが容易に行えるよう
になっている。なお、この補助カバー部70の前面部の
右下方の開口部78は、設定された機能が外方から見え
るように形成されているものである。
【0051】また、この補助カバー部70の前面部73
の上側略中央部には、該補助カバー部70が基板44を
覆った状態で、つまり、補助カバー部70のラッチ片7
2,72を前側上部カバー部60の係止部66,66に
係合させた状態で、補助カバー部70をフレーム20に
固定することができる蓋付ボス75が内側に突出して形
成されている。図6に示すように、この蓋付ボス75は
ビスなどの止着部材を挿通可能な貫通穴部76と、この
貫通穴部76を前面側から閉塞している薄肉状の蓋体7
7とを有する。この蓋体77は、薄肉状であり、図6
(b)に示すように、補助カバー部70の前面側から見
れば、貫通穴部76の前面側の大部分を閉塞する蓋本体
部77aと、この蓋本体部77aと貫通穴部76の前面
側の内周縁部76aとを連絡する橋渡し部77bとから
構成されている。また、フレーム20の鉛直盤面部22
の表面22a側には、この蓋付ボス75に対応する位置
に、受けボス穴29aを有する受けボス29が形成され
ている。このように貫通穴部76は通常、蓋体で閉塞さ
れている状態となっているので見栄えがよい。
【0052】したがって、補助カバー部70をフレーム
20に固定したい場合、薄肉状の蓋体77を、先端の鋭
い工具などで押し壊して、貫通穴部76を外部に露出さ
せることが出来、この貫通穴部76に前面側からねじを
挿入して締め込むことにより、ねじの頭部の座面がボス
内側の先端面に係止されて補助カバー部70をフレーム
20のボス29の受けボス穴29aにねじ止め固定する
ことができる。通常、補助カバー部70の開閉を行うに
は、ラッチ片72,72を側方から内側に押圧して、係
止部66から解除することによって工具を用いることな
く、比較的容易に開閉をおこなうことが可能であり、容
易に開閉しない補助カバー部70を提供するには、蓋体
77を壊してフレーム20にねじ止めすることで可能と
なる。よって、一つの補助カバー部70で、工具なしで
開閉可能なタイプと、工具を用いて固定されるタイプの
相反する2つのタイプを選択することができる。つま
り、蓋体77を壊してフレーム20に補助カバー部70
を固定可能なタイプにすれば、制御ボックス10内の各
種コネクタの接続や、ミシンの機能設定のキー操作など
をオペレータが操作するのを防ぐことができる。
【0053】上述したように構成されているミシンの制
御ボックス10が取り付けられたミシンを図7および図
8で示す。図7は本発明を適用した一例としてのミシン
の制御ボックスを具備するミシンの正面図、図8は同ミ
シンの制御ボックスを具備するミシンの右側面図であ
る。図中、1はミシン、2はミシン本体、3は上部にミ
シン本体2が設けられているミシンテーブル、4はミシ
ン本体2下部を構成するオイルパン、5,6はミシンの
オプション装置、7はペダル、7aは連結棒、8は制御
ボックス10をミシンテーブル3に取り付けているボル
ト部である。これらミシン本体2、ペダル7,7aは従
来のものと同様の機能を有するものであるので説明は省
略する。
【0054】本実施の形態のミシンの制御ボックス10
は、ミシンテーブル3の下部にボルト8によって取り付
けられている。この制御ボックス10は、ミシンテーブ
ル3の下部において、該ミシンテーブル3の下部から突
出して配置されてるオイルパン4より奥側に該オイルパ
ン4に近接して取り付けられており、オイルパン4の下
部には、オプション装置である押さえ機構5が取り付け
られている。この制御ボックス10の前面部側には、オ
プション装置である押さえ機構5が配置された状態とな
っているが、この制御ボックス10において、補助カバ
ー部70のヒンジ片71,71とヒンジ結合される本体
カバー部50の支軸部80,80が、制御ボックス10
の前面部10aと後面部bとの間の中間より後面側に配
置されているので、つまり、制御ボックス10の奥行き
方向の幅の中間線(破線N)より奥側(矢印Y方向であ
り、図1の矢印B方向に相当。)に設けられているの
で、これらヒンジ片71,71および支軸部80,80
とで構成されるヒンジ部は、補助カバー部70が開閉す
る際の該補助カバー部70の軌跡が、制御ボックス10
側で描かれることになる。
【0055】したがって、制御ボックス10の前面部側
に押さえ機構5が位置されていても、従来と異なり、制
御ボックス10自体の形状を大きくすることなく、補助
カバー部70が開閉する際に補助カバー部70が押さえ
機構5にあたらないようにすることができる。これによ
り、補助カバー部70の開閉を、補助カバー部70が該
補助カバー部70の前方に配置されたオプション装置で
ある押さえ機構5にあたることがなく、円滑に行うこと
ができ、制御ボックス10内の各種コネクタの接続や、
ミシンの機能設定のキー操作などのメンテナンスを行う
ことができる。この構成により、例えば、制御ボックス
が取り付けられるミシンテーブルが小さかったり、ま
た、オイルパン4の大きさが大きかったりした場合で
も、補助カバー部70の開閉を円滑に行うことができる
ものとなっている。
【0056】このように構成されたミシンの制御ボック
ス10によれば、本体カバー部50および前側上部カバ
ー部60をフレーム20に取り付ける際のねじの本数を
減らして、カバー着脱の作業性を大幅に向上することが
できる。また、ミシン駆動による振動に対して本体カバ
ー部50および前側上部カバー部60とフレーム20と
の磨耗を抑えるとともに、不快音の発生を防止すること
が出来る。
【0057】補助カバー部70を開閉するにあたり、ラ
ッチ片72,72を持つことで、工具なしで開閉可能に
取り付けられているとともに、蓋付ボス75を有してい
るので、この蓋付ボス75にねじを通して、補助カバー
部70をフレーム20にねじ止め固定することが可能で
あり、一つの補助カバー部で工具なしと工具必要のカバ
ー開閉条件を切り換えて利用することができる。よっ
て、販売する際、2種類の補助カバーの在庫を持つ必要
がなくなり、在庫管理を行いやすくなる。また、ユーザ
ーが、ミシンを購入した後、ねじ止めなし、つまり工具
なしで開閉可能なタイプの補助カバー部からねじ止めタ
イプの補助カバー部に変更したい場合は、補助カバーの
ボス穴の薄肉状の蓋体を押し破り、このボス穴にねじを
通せるようにして、ねじ止めタイプの補助カバーとする
ことができる。
【0058】さらに、本体カバー部50はフレーム20
にミシンテーブル3と平行にねじ込まれたねじ59によ
って固定されているので、ミシン制御回路を有する基板
42や電源トランス41の回路チェック、およびこれら
の設定切換などのメンテナンスを行う際、ミシンの後ろ
側から本体カバー部50の止めねじの位置を確認できる
ので、このねじ59を外すことによって、容易に本体カ
バー部50を外すことが出来、制御ボックス10をミシ
ンテーブル3に取り付けたままでその作業を行うことが
できる。
【0059】この際、制御ボックス10の下側前面部7
3を構成している補助カバー部70のラッチ片72,7
2を前側上部カバー部60の係止部66からはずしてあ
れば、補助カバー部70は本体カバー部50とヒンジ結
合で接続されているので、本体カバー部50を外すと補
助カバー部70もはずれることになる。また、前側上部
カバー部60も本体カバー部50と同様にミシンテーブ
ル3と平行にねじ込まれるねじ65,65でフレーム2
0に固定されているので、そのとめねじ位置を容易に視
認でき、上述した本体カバー部50と同様の効果を得る
ことができる。
【0060】また、本体カバー部を外した後、ミシンの
後ろ側に廻れば、図9に示すように基板42、電源トラ
ンス41がフレーム20の鉛直盤面部22の裏面に取り
付けられているので、これら基板42および電源トラン
ス41の確認を行い易く、メンテナンス性の向上を図る
ことができる。また、前側からも同様に露出した基板4
4の点検などのメンテナンスや各種コネクタの接続や、
ミシンの機能設定のキー操作などを行うことができる。
【0061】そして、これら外した本体カバー部50お
よび補助カバー部70、前側上部カバー部60の取付を
行う際も容易に行うことが出来、メンテナンスの作業性
の向上を図ることが可能となっている。
【0062】また、上記実施の形態における制御ボック
ス10の本体カバー部50とフレーム20との取り付け
構造は、図1および図2に示すように、本体カバー部5
0の開口縁部(外周部)に突起(係止部)58が設けら
れ、フレーム20の裏面には、突起58が挿入される取
付穴(被係止部)23が設けられている構成としたが、
これに限らず、図10〜図12の各変形例に示すように
構成されていてもよい。
【0063】図10はフレームと本体カバー部との取り
付け構造の第1の変形例を説明する平断面図、図11は
同第2の変形例を説明する平断図、図12は同の第3の
変形例を説明する平断図である。図10〜図12のそれ
ぞれにおける本体カバー部およびフレームは、本体カバ
ー部の開口縁部(外周部)の形状と、それを受けるフレ
ームの形状のみが異なり、これら本体カバー部およびフ
レームの作用効果は、上述した本体カバー部50とフレ
ーム20の接続構造の作用効果と同様のものであり、異
なる構成のみ説明し、その他は省略する。
【0064】図10に示すフレームと本体カバー部との
取り付け構造の第1の変形例では、本体カバー部100
は上述した本体カバー部50と同様の構成であり、本体
カバー部100をフレーム102に取り付ける際、本体
カバー部100の開口縁部(外周部)100aに設けら
れた突起(係合部)101が、フレーム102の裏面1
02aから立設された縁部(被係合部)103の内側に
入り込んだ状態になるようになっている。この状態でね
じ104を矢印方向に締め込むことにより本体カバー部
100をフレーム102に固定すると、本体カバー部1
00が弾性的に撓むとともに開口縁部100aが外方
(ねじ104を締め込むことにより本体カバー部100
がフレーム102に押しつけられる方向と交差する方
向)に弾性的に撓んで突起101が外方に拡がり、縁部
103の内側面103aと密着する(図中の想像線参
照。)。このとき、縁部103の上端は接触する開口縁
部に当接し密着した状態となる。
【0065】図11に示す同第2の変形例では、本体カ
バー部200の開口縁部(外周部)200aにはコ字状
の係合部201が形成され、本体カバー部200をフレ
ーム202に取り付ける際、本体カバー部200のコ字
状の係合部201の開口に、フレーム202の裏面20
2aから立設された縁部(被係合部)203が入り込ん
だ状態になる。この状態でねじ204を矢印方向に締め
込むことにより本体カバー部200をフレーム202に
固定すると、本体カバー部200が弾性的に撓むととも
に開口縁部200aが外方(ねじ204を締め込むこと
により本体カバー部200がフレーム202に押しつけ
られる方向と交差する方向)に弾性的に撓んでコ字状の
係合部201が外方に拡がり、コ字状の係合部201の
内側の突片201aが縁部203上端部の内側面203
aと密着する(図中の想像線参照。)構成である。
【0066】図12に示す同第3の変形例では、本体カ
バー部300は上述した本体カバー部50と同様の構成
であり、本体カバー部300をフレーム102に取り付
ける際、本体カバー部300の開口縁部(外周部)30
0aに設けられた突起(係合部)301が、フレーム3
02の裏面302aから立設された溝部(被係合部)3
03の内側に入り込んだ状態になるようになっている。
この状態でねじ304を矢印方向に締め込むことにより
本体カバー部300をフレーム302に固定すると、本
体カバー部300が弾性的に撓むとともに開口縁部30
0aも外方(ねじ304を締め込むことにより本体カバ
ー部300がフレーム302に押しつけられる方向と交
差する方向)に撓んで突起301が外方に拡がり、溝部
303の内側面103aと密着する(図中の想像線参
照。)。なお、発明を各実施の形態に基づき具体的に説
明したが、上記各実施の形態に限定されるものではな
く、その要旨を逸脱しない範囲で種種変更可能である。
【0067】
【発明の効果】以上のように、請求項1記載の発明に係
るミシンの制御ボックスによれば、前記フレーム部に設
けられている前記電気部品を覆うカバー部が、前記固定
手段により固定されるので、前記電気部品の点検や交換
を行う際、前記固定部材を外すことによって、カバー部
を前記フレーム部から容易に外すことができ、前記フレ
ームからのカバー部着脱の作業性の向上を図ることがで
き、前記フレーム部に取り付けられている前記電気部品
のメンテナンス作業の効率化を図ることができる。ま
た、ミシンの振動によって、前記フレーム部と前記カバ
ー部との接触部分が擦れ合って磨耗することが抑えられ
るとともに、不快音の発生を防止することができる。
【0068】請求項2記載の発明に係るミシンの制御ボ
ックスよれば、前記保持機構によって保持したり、また
保持状態を解除したりして、前記固定手段を用いること
なく、前記補助カバー部の開閉または着脱を行うことが
できるとともに、前記固定手段の前記薄肉状の閉塞部材
を突き破ることで、前記貫通穴が外部に露出し、この貫
通穴に止着部材を挿通させて、前記カバー部を前記フレ
ーム部に前記補助カバーを前記他の電気部品を覆った状
態で固定することができる。
【0069】請求項3記載の発明に係るミシンの制御ボ
ックスよれば、前記補助カバー部が開閉する際の該補助
カバー部の軌跡が、前記制御ボックス側で描かれること
になり、制御ボックスの前側にミシンの構成部品が位置
されているような場合でも、従来と異なり、制御ボック
ス自体の形状を大きくすることなく、前記補助カバー部
が開閉する際に前記補助カバー部がミシンの構成部品に
あたらないようにすることができ、前記補助カバー部を
開けて前記フレーム部に取り付けられた前記電気部品の
メンテナンスを容易に行うことができる。
【0070】請求項4記載の発明に係るミシンの制御ボ
ックスよれば、前記ミシンテーブル下部に固定されてい
る前記フレーム部から、前記カバー部を取り外すと、前
記補助カバー部も一緒に取り外すことができ、前記カバ
ー部を前記フレーム部から外して、前記フレーム部を前
記ミシンテーブルに取り付けたまま、前記電気部品の確
認を容易に行うことができ、該電気部品のメンテナンス
性の向上を図ることができる。
【0071】請求項5記載の発明に係るミシンの制御ボ
ックスよれば、請求項4記載の発明と同様の効果を得る
ことができるとともに、前記電気部品のメンテナンスを
行うにあたり、前記カバー部および前記補助カバー部を
外す際、前記ねじの位置を制御ボックスの側方から容易
に視認して外すことにより、前記カバー部および前記補
助カバー部を容易に外すことができ、従来と異なり、制
御ボックスの下方に潜り込んで、カバー部をフレーム部
に固定しているねじ位置を探してからカバーの着脱作業
を行う必要がなく、前記カバー部および前記補助カバー
部の着脱作業性の向上を図ることが出来、メンテナンス
作業も容易に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した一例としてのミシンの制御ボ
ックスの概略構成を示す分解斜視図である。
【図2】本体カバー部50をフレーム20に取り付けて
固定するようすを説明する平断面図であり、(a)はフ
レームに本体カバー部を装着した状態を示す図であり、
(b)はフレームに本体カバー部を固定した状態を示す
図である。
【図3】前側上部カバー部をフレームに装着した状態を
示す図であり、(a)は前側上部カバー部の平断面図で
あり、(b)は(a)におけるフレームに設けられるボ
スの側面図である。
【図4】本発明を適用した一例としてのミシンの制御ボ
ックスの右側面図である。
【図5】補助カバーと前側上部カバー部との係合状態を
説明する平断面図である。
【図6】補助カバーの蓋付穴部を説明する図であり、
(a)は蓋付穴部の平断面図、(b)は蓋付穴部を正面
からみた図である。
【図7】本発明を適用した一例としてのミシンの制御ボ
ックスを具備するミシンの正面図である。
【図8】本発明を適用した一例としてのミシンの制御ボ
ックスを具備するミシンの右側面図である。
【図9】本発明を適用した一例としてのミシンの制御ボ
ックスを具備するミシンにおいて、カバー部を外した状
態の制御ボックスの背面図である。
【図10】フレームと本体カバー部との取り付け構造の
第1の変形例を説明する平断面図である。
【図11】フレームと本体カバー部との取り付け構造の
第2の変形例を説明する平断面図である。
【図12】フレームと本体カバー部との取り付け構造の
第3の変形例を説明する平断面図である。
【図13】制御ボックスを具備する従来の工業用ミシン
の正面図である。
【図14】図13における制御ボックスの分解斜視図で
ある。
【図15】開閉式の補助カバーを有する制御ボックスが
取り付けられたミシンを説明する図であり、(a)は正
面図、(b)は右側面図である。
【図16】オイルパンの下部にオプション装置が設けら
れたミシンの有する制御ボックスを説明するミシンの右
側面図である。
【符号の説明】
2 ミシン本体 3 ミシンテーブル 10 制御ボックス 10a 前面部 20 フレーム 20a 上面部 22a 表面 22 鉛直盤面部 23,25 取付穴(被係合部) 26 ボス(固定手段) 26a ボス穴(固定手段) 29a ボス穴(固定手段) 29 ボス(固定手段) 41〜44 電気部品 50 本体カバー部(カバー部) 57 ボス(固定手段) 57a ボス穴(固定手段) 58a,62a開口縁部(外周部) 58,62 突起(係合部) 60 前側上部カバー部(カバー部) 62A 想像線 64 ボス(固定手段) 64a ボス穴(固定手段) 66 係止部 70 補助カバー部 71 ヒンジ片(ヒンジ部) 72 ラッチ片(保持機構) 73 前面部 75 蓋付ボス 76 貫通穴部 76a 内周縁部 77 蓋体 77a 蓋本体部 77b 橋渡し部 80 支軸部 100 本体カバー部 101 突起(係合部) 102 フレーム 103 縁部(被係合部) 200 本体カバー部 201 係合部 201a 突片 202 フレーム 202a 裏面 203 縁部(係合部) 203a 内側面 300 本体カバー部 300a 開口縁部 301 突起(係合部) 302 フレーム 302a 裏面 303 溝部(被係合部)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小滝 浩志 東京都調布市国領町8丁目2番地の1 ジ ューキ株式会社内 (72)発明者 村井 健二 東京都調布市国領町8丁目2番地の1 ジ ューキ株式会社内 (72)発明者 窪田 義彦 東京都調布市国領町8丁目2番地の1 ジ ューキ株式会社内 Fターム(参考) 3B150 CA00 CE23 CE25 CE26 CE28 GE00 GE18 GE21 GE22

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ミシンの制御や駆動を行う電気部品が取
    り付けられているフレーム部と、前記電気部品を覆うよ
    うに前記フレーム部に固定されるカバー部とを有するミ
    シンの制御ボックスであって、 前記カバー部は、前記フレーム部に固定手段によって固
    定されるものであり、 前記カバー部の外周部には、前記フレーム部に設けられ
    た被係合部に係合する係合部が設けられ、 前記カバー部の前記係合部が前記フレーム部の被係合部
    に係合した状態で、前記固定手段によって前記カバー部
    が前記フレーム部に押しつけられて固定されることによ
    り、前記カバー部の外周部が前記押しつけられる方向と
    交差する方向に弾性的に撓むことで、前記係合部が前記
    被係合部に密着して固定されること、 を特徴とするミシンの制御ボックス。
  2. 【請求項2】 ミシンの制御や駆動を行う電気部品が取
    り付けられているフレーム部と、 前記電気部品を覆うように前記フレーム部に固定されて
    いるカバー部とを有するミシンの制御ボックスであっ
    て、 前記カバー部には、前記フレーム部に取り付けられた他
    の電気部品を覆う補助カバー部が、開閉自在または着脱
    自在に取り付けられ、 前記補助カバー部は、該補助カバー部を前記他の電気部
    品を覆った状態で保持する保持機構と、前記保持機構に
    よって保持された状態で、補助カバー部を前記フレーム
    部に固定可能な固定手段とを有し、 前記固定手段は、前記補助カバー部に形成され、止着部
    材を挿通可能な貫通穴と、この貫通穴を閉塞する薄肉状
    の閉塞部材とで構成されていること、 を特徴とするミシンの制御ボックス。
  3. 【請求項3】 ミシンテーブルの下部に、ミシンの制御
    や駆動を行う電気部品が取付けられているフレーム部
    と、前記電気部品を覆うように前記フレーム部に固定さ
    れているカバー部とを有するミシンの制御ボックスであ
    って、 前記カバー部には、前記フレーム部に取付けられた他の
    電気部品を覆うとともに前記制御ボックスの前面部を構
    成する補助カバー部がヒンジ部を介して開閉自在に取付
    けられ、 前記ヒンジ部は、前記制御ボックスの前面部と後面部と
    の間の中間より後面側に配置されていること、 を特徴とするミシンの制御ボックス。
  4. 【請求項4】 上部にミシン本体が設けられたミシンテ
    ーブルの下部に取り付けられ、内部にミシンの制御や駆
    動を行うための電気部品を有するミシンの制御ボックス
    であって、 前記ミシンテーブル下部に固定されたフレーム部と、 このフレーム部の鉛直方向に沿う面に取り付けられた前
    記電気部品と、 前記フレーム部に固定されることにより、前記電気部品
    を覆うカバー部とを有し、 前記カバー部は、前記フレーム部に着脱自在に取り付け
    られ、 前記カバー部には、補助カバー部が回動自在に設けられ
    ていること、 を特徴とするミシンの制御ボックス。
  5. 【請求項5】 前記カバー部は、前記フレーム部に、前
    記ミシンテーブルとほぼ平行に締め込まれるねじで固定
    されていること、 を特徴とする請求項4記載のミシンの制御ボックス。
JP16562398A 1998-06-12 1998-06-12 ミシンの制御ボックス Pending JP2000000387A (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP16562398A JP2000000387A (ja) 1998-06-12 1998-06-12 ミシンの制御ボックス
TW88109825A TW420737B (en) 1998-06-12 1999-06-11 Control box used for sewing machine
CNB991097866A CN1160495C (zh) 1998-06-12 1999-06-12 缝纫机的控制箱

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP16562398A JP2000000387A (ja) 1998-06-12 1998-06-12 ミシンの制御ボックス

Related Child Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008022882A Division JP2008110256A (ja) 2008-02-01 2008-02-01 ミシンの制御ボックス

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000000387A true JP2000000387A (ja) 2000-01-07

Family

ID=15815890

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP16562398A Pending JP2000000387A (ja) 1998-06-12 1998-06-12 ミシンの制御ボックス

Country Status (3)

Country Link
JP (1) JP2000000387A (ja)
CN (1) CN1160495C (ja)
TW (1) TW420737B (ja)

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008036012A (ja) * 2006-08-03 2008-02-21 Juki Corp ミシンの制御ボックス
JP2012075476A (ja) * 2010-09-30 2012-04-19 Brother Ind Ltd ミシンのアンダーカバー及びミシン
JP2012075478A (ja) * 2010-09-30 2012-04-19 Brother Ind Ltd ミシンのアンダーカバー
JP2012075474A (ja) * 2010-09-30 2012-04-19 Brother Ind Ltd ミシンのアンダーカバー及びミシン
CN103498303B (zh) * 2011-12-30 2015-05-27 贺欣机械厂股份有限公司 控制装置的模组结构

Also Published As

Publication number Publication date
TW420737B (en) 2001-02-01
CN1160495C (zh) 2004-08-04
CN1239161A (zh) 1999-12-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3072274B2 (ja) ゲーム機のセキュリティケージおよびこれを用いたゲーム機
US6123401A (en) Housing device with cover
EP0404155A2 (en) Portable electronic apparatus with a keyboard
JP2000000387A (ja) ミシンの制御ボックス
JPH0857190A (ja) 洗濯機の外枠構造
JP4599045B2 (ja) 画像形成装置
JP2008110256A (ja) ミシンの制御ボックス
JPH11114149A (ja) 遊技機の制御基板収納ケース
US5659928A (en) Openable structure for housing
US6592195B2 (en) Combination computer access cover and component removal tool
WO1998044597B1 (en) Device for electrically powering a plurality of user items provided with their own electrical feed and data transfer cables, to at least partially contain theses cables during said feed
JPH0847120A (ja) 電気機器収納用箱体
JP2002009461A (ja) 機器収納箱
JPH09246742A (ja) 事務用機器
JP2001347033A (ja) 遊技機の制御基板収納ケース
JP3381540B2 (ja) 電子機器のカバー
JP3605850B2 (ja) パチンコ機における入賞装置保護カバー
JPH10133443A (ja) 画像形成装置
JP2018083402A (ja) オプション部品及び着脱式カバーの固定構造
JP2002337033A (ja) 工作機械における入力機器の収納構造
JP2598839B2 (ja) ブック型コンピュータ装置
JPH06266176A (ja) 複写装置
JPH08318099A (ja) 乾燥機等の操作装置
JPH0993728A (ja) 配電盤
JPH0720287Y2 (ja) 扉開閉用平面把手ユニットの封印機構

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050531

A977 Report on retrieval

Effective date: 20070921

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

A131 Notification of reasons for refusal

Effective date: 20071204

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080201

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20080311

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080508

A911 Transfer of reconsideration by examiner before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20080516

A912 Removal of reconsideration by examiner before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A912

Effective date: 20080613