JP2000000216A - 行動監視装置および行動監視・支援システム - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 画像により人物を監視するとともに人物画像
を抽象化することによりプライバシーを保護しつつ監視
し、かつその行動を支援する。 【解決手段】 居住空間５に設けられたビデオカメラ７
により人物７が撮像され、る。撮像された画像信号中の
人物部分は、抽象化処理部１０によってモザイク処理や
時間的差分処理により抽象化された後、画像圧縮して保
存される。画像信号は、インターネットを介してモニタ
ー装置３に伝送され、画面上に表示される。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、独り暮らしの老人
などをプライバシーを侵すことなく監視し、その行動を
支援する行動監視装置および行動監視・支援システムに
関する。

【０００２】

【従来の技術】独り暮らしの老人を見守るためのシステ
ムとして、例えばトイレのドアにセンサをつけ、在宅に
もかかわらず長時間トイレに行かないことが検出された
り、逆にトイレの時間が長いときに電話回線を通じて自
動的に緊急通報するシステムなどが既に実用化されてい
る。このシステムは、異常が継続した場合の通報システ
ムである。

【０００３】また、独居老人の住居内での行動を、天井
等に設置した複数の赤外線センサにより所在を検知し、
長時間の動線を解析するシステムも知られている（参
考：太田茂「元気な高齢者の独り暮らし応援システム」
Clinical Engineering Vol.8 No.8 1997）。このシステ
ムは、時間的な行動を解析し、健康管理に役立てると同
時に、センサの動作する限度で異常を認知したときには
警報もできるシステムである。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述し
たシステムは、いずれも正確に行動を管理するシステム
ではない。また、前述した赤外線センサにより在室を管
理するシステムでは、複数人が存在する場合、監視対象
となる特定の個人を識別することはできない。また、猫
や犬等のペットが居てもこれを感知してしまい、外出中
であっても在室中であると誤認識してしまう等の問題が
ある。

【０００５】独り暮らし老人と離れた場所に住む家族や
介護支援センターのヘルパーにとっては、プライバシー
を保護しつつも、前述したシステムよりも正確な行動情
報が欲しい場合が多い。例えば、電話では「元気だよ」
と応答するが、実は風邪で寝込んでいるとか、食事の時
間が長く食欲がなさそうだとか、一緒に住んでいればす
ぐにも分かる情報が本人の談話でしか分からないのが現
状である。

【０００６】本発明は上記事情に鑑みてなされたもの
で、その主目的は、画像により人物を監視するとともに
人物画像を抽象化することによりプライバシーを保護し
つつ、正確にその行動を監視でき、かつその行動を支援
することができる行動監視装置および行動監視・支援シ
ステムを提供することにある。

【０００７】

【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに請求項１の発明は、監視対象となる人物が利用する
空間に設けられた撮像手段と、この撮像手段により撮像
された画像信号を取り込み、この画像信号中から前記監
視対象となる人物部分を抽象化する抽象化処理手段と、
この抽象化処理手段により、前記監視対象となる人物部
分が抽象化された画像信号を圧縮して保存する画像保存
手段と、前記圧縮された画像信号を前記外部に向けて伝
送する通信手段とを備えたことを特徴としている。

【０００８】請求項２の発明は、請求項１に記載の行動
監視装置において、前記抽象化処理手段は、抽象化する
部分をモザイク処理する手段であることを特徴としてい
る。

【０００９】請求項３の発明は、請求項１に記載の行動
監視装置において、前記抽象化手段は、画像の時間的差
分処理を実行して対象となる部分を抽出化する手段であ
ることを特徴する。

【００１０】請求項４の発明は、請求項１に記載の行動
監視装置において、前記監視対象となる人物の行動や、
習慣、あるいは健康状態等、当該人物に関する属性デー
タが登録された属性データ登録手段と、この属性データ
登録手段に登録された属性データに基づいて前記画像信
号を監視して前記監視対象となる人物の状態を判別する
画像監視手段と、この画像監視手段の監視により、当該
人物が前記属性データで定められる状態から逸脱してい
る場合には所定の警報を出力して前記通信手段を介して
外部に伝送させる警報出力手段とを備えたことを特徴と
している。

【００１１】請求項５の発明は、請求項１乃至４のいず
れかに記載の行動監視装置において、前記撮像手段の視
野外に前記人物が存在することを検出するセンサと、こ
のセンサによって前記人物が視野外に存在することが検
出された場合に点灯するランプとを備えたことを特徴と
している。

【００１２】請求項６の発明は、請求項１乃至５のいず
れかに記載の行動監視装置において、前記撮像手段は、
テレビ電話用のカメラであることを特徴としている。

【００１３】請求項７の発明は、請求項１乃至６のいず
れかに記載の行動監視装置において、前記通信手段は、
所定周期毎に自発的に伝送するか、または外部からのア
クセス要求に応じて伝送する手段であることを特徴とし
ている。

【００１４】請求項８の発明は、請求項１乃至７のいず
れかに記載の行動監視装置において、前記撮像手段は、
この撮像手段の監視対象となる人物が居住する空間に設
けられていることを特徴としている。

【００１５】請求項９の発明は、請求項１乃至８のいず
れかに記載された行動監視装置と、この行動監視装置と
インターネットまたは専用回線を介して接続されるモニ
ター装置とを少なくとも備え、当該モニター装置は、前
記行動監視装置から供給される画像信号を取り込んで前
記監視対象人物を含む監視画面をモニター表示すること
を特徴としている。

【００１６】請求項１０の発明は、請求項９に記載の行
動監視・支援システムにおいて、前記行動監視装置はイ
ンターネットまたは専用回線を介して介護支援センター
と接続されており、前記警報出力手段から出力される警
報を介護支援センターおよび／または前記モニター装置
に伝送することを特徴としている。

【００１７】上記構成によれば、請求項１乃至３では、
画像信号により人物の行動を遠隔監視し、かつ人物画像
をモザイク処理や時間的差分処理により抽象化すること
によってプライバシーを保護しつつ監視し、かつその行
動を支援する。

【００１８】また、請求項４では、監視対象となる人物
の行動や、習慣、あるいは健康状態等、当該人物に関す
る属性データに基づいて画像信号を監視して監視対象と
なる人物の状態を判別する。当該人物が属性データで定
められる状態から逸脱している場合には所定の警報を出
力して通信手段を介して外部に伝送する。これにより、
画像信号のみから自発的に監視対象人物に関する異常発
生等を警報する。

【００１９】また、請求項５では、撮像手段の視野外に
人物が存在する場合には、ランプを点灯させることによ
り、撮像視野外の行動をも確実に監視する。

【００２０】また、請求項６では、撮像手段をテレビ電
話用のカメラで代用することにより、装置を安価に構成
する。

【００２１】また、請求項７では、圧縮された画像信号
が周期的にか、または外部要求により伝送されるので、
必要な画像を最適に監視することができる。

【００２２】また、請求項８では、人物が居住する空間
を対象とすることにより、日常生活における監視が行わ
れる。

【００２３】さらに、請求項９、１０では、行動監視装
置をインターネットまたは専用回線を介してモニター装
置や介護支援センターと接続することにより、遠隔地か
ら監視対象人物画像をモニターするとともに、この人物
の行動を遠隔地から支援する。

【００２４】

【発明の実施の形態】図１は本発明による行動監視・支
援システムの実施の形態を示すブロック図である。

【００２５】この図に示す行動監視・支援システム１Ａ
は、行動監視装置２Ａと、この行動監視装置２Ａとイン
ターネットを介して接続され、遠隔地において前記行動
監視装置２Ａから伝送されてくる画像信号を監視するモ
ニター装置３とを備えている。なお、この行動監視装置
２Ａおよびモニター装置３は、インターネットを介して
介護支援センター４や、看護ステーション等の種々の介
護・支援部署と接続されている。

【００２６】行動監視装置２Ａは、居住空間５に設けら
れ、監視対象となる人物６を含む画像を撮像するビデオ
カメラ７と、このビデオカメラ７から出力される画像信
号を取り込んで画像処理するとともに、画像処理済の画
像信号を外部に伝送する画像処理コンピュータ８Ａとを
備えている。

【００２７】画像処理コンピュータ８Ａは、画像変換ボ
ード９と、抽象化処理部１０と、画像圧縮部１１と、画
像保存部１２と、画像抽出部１３と、通信部１４とを備
えている。画像変換ボード９は、ビデオカメラ７で撮像
された画像信号を所定の周期、例えば数１０秒乃至数分
の周期で取り込んでデジタル画像信号に変換する処理、
信号補正処理などを実行する。抽象化処理部１０は、画
像信号中に含まれる人物６のプライバシーを保護するた
めに当該人物部分の画像を抽象化する。この場合、抽象
化には、人物部分をモザイク処理する手法と、後述する
図２に示すような時間的差分処理により抽象化する手法
のいずれかが用いられる。画像圧縮部１１は、抽象化さ
れた画像信号を、例えばＪＰＥＧ規約に従って圧縮す
る。画像保存部１２は、画像圧縮部１１によって圧縮さ
れた画像信号を所定の周期（数１０秒乃至数分）毎に時
間情報とともに時系列で保存する。画像抽出部１３は、
画像保存部１２に保存された画像信号をモニター装置３
からのアクセス要求に応じて、または所定周期毎に抽出
して通信部１４を介してモニター装置３や介護支援セン
ター４側に伝送する。

【００２８】なお、通信手段としてインターネットや公
衆回線が利用されるため、関係者以外の人がこの情報を
取得できないように、ＩＤ、パスワードなどのセキュリ
ティ機能を通信手段が保有することはいうまでもない。

【００２９】一方、モニター装置３は、インターネット
を介して伝送されてきた画像信号を受信するとともに行
動監視装置２Ａにアクセス要求を出力する通信部１５
と、この通信部１５を介して取り込んだ画像信号を再生
してモニター画面を生成する画像再生部１６と、生成さ
れたモニター画面を表示する表示部１７と、アクセス要
求や画像のコマ送り等に使用されるキーボード１８とを
備えている。

【００３０】この場合、表示部１７は、図４に示すよう
に、ＣＲＴディスプレイ等で構成されたモニター画面３
１を備えている。このモニター画面３１は、行動監視装
置２Ａ側から伝送されてきた人物６を含む画像を表示す
る画像表示エリア３２と、その画像が撮像された日時を
表示する時刻表示エリア３３と、画像のコマを送るため
のコマ送り設定エリア３４と、行動監視装置側から警報
信号が表示されてきた場合に、赤色に点灯または点滅
し、あるいは警報内容をメッセージ表示する警報表示エ
リア３５等を備えている。

【００３１】次に、この実施の形態の作用を説明する。

【００３２】居住空間５では、常時ビデオカメラ７によ
って人物６を含む画像が撮像されている。撮像された画
像信号は画像変換ボード９によってデジタル画像信号に
変換され、かつ所定の補正処理を施されて抽象化処理部
１０に供給される。抽象化処理部１０では、人物６のプ
ライバシーを保護するためにモザイク処理を実行して該
当人物６の画像部分を抽象化する。あるいは、他の抽象
化処理として、図２（ａ）に示すように、予め背景とな
る画像（長時間の平均画像）を撮像しておき、図２
（ｂ）に示すように、この背景画像と、時間ｔ１におけ
る画像との差分を演算する。そして、この差分画像を二
値化することによって、図２（ｃ）に示すように、人物
のみが黒く塗りつぶされた状態の画像のみが抽出され
る。これにより、人物６の容貌等が抽象化され、そのプ
ライバシーが保護される。

【００３３】こうして、抽象化された画像信号は、ＪＰ
ＥＧ規約に従って圧縮され、時間情報とともに画像保存
部１２に保存される。

【００３４】一方、モニター装置３から通信部１５、イ
ンターネット、および通信部１４を介してアクセス要求
があると、画像抽出部１３は、画像保存部１２に保存さ
れている画像信号を読み出し、時系列の画像信号を通信
部１４、およびインターネットを介してモニター装置３
に伝送する。モニター装置３の画像再生部１６は、伝送
された画像信号を再生して表示部１７に供給する。表示
部１７では、図４に示したように、抽象化された人物６
を含む画像を表示する。これにより、人物６のプライバ
シーを保護しつつ、画像により確実に人物を監視でき、
かつその行動を支援することができる。このため、独り
暮らしの老人等をプライバシーを保護しつつ監視し、か
つ支援することができるので、遠隔地に住む家族に安心
感を与えることができる。また、監視される老人等の人
物６側では、モニタースイッチを操作したり、モニター
用の器具を所持したり等のモニターに関する操作や動作
を一切することがないので、監視されていることを意識
することなく、行動することができる。

【００３５】次に、ビデオカメラ７の視野外に人物６が
存在する場合について図３を用いて説明する。

【００３６】すなわち、トイレや浴室に入っているとき
などでは、ビデオカメラ７の視野外となるので、人物を
モニターすることはできない。そこで、図３に示すよう
に、居住空間５内のトイレ２１や浴室２３の各扉に設け
られたリミットスイッチ、またはトイレ２１や浴室２３
の内部に設けられた赤外線センサ（いずれも図示せず）
などによって、人物６がトイレ内や浴室内等のビデオカ
メラ７の視野外に存在することを検出するとともに、こ
れらの外部の入り口付近にそれぞれ設置されたランプ２
３、２４を点灯させるように構成する。この場合、ビデ
オカメラ７は、このランプ２３、２４が点灯された画像
を撮像することとなる。これにより、モニター装置３の
表示部１７のモニターすることにより、現在、人物６が
トイレ２１または浴室２３に存在することがわかる。

【００３７】同様に、外出中には、玄関扉に設けられた
センサがオンとなり、ランプが点灯するように構成する
ことも可能である。

【００３８】＜他の実施の形態＞図５は、本発明による
行動監視装置および行動監視・支援システムの他の実施
の形態を示すブロック図である。なお、図１に示したも
のと同一構成部分には同一符号を付しその説明は省略す
る。

【００３９】この図に示す行動監視・支援システム１Ｂ
が図１に示した行動監視・支援システム１Ａと相違する
点は、行動監視装置２Ｂを構成する画像処理コンピュー
タとして、画像変換ボード９、抽象化処理部１０、画像
圧縮部１１、画像保存部１２、画像抽出部１３、および
通信部１４に加えて属性データ登録部４１と、画像監視
部４２と、警報出力部４３とを備えたものである。

【００４０】属性データ登録部４１は、監視対象となる
人物６の行動や、習慣、あるいは健康状態等、当該人物
に関する種々のデータを属性データとして予め登録す
る。例えば、就寝時刻や起床時刻等の、本人の行動時間
割りなどである。

【００４１】画像監視部４２では、画像保存部１２に保
存されている現時点またはある時点の画像信号と所定時
間以前の画像信号をそれぞれ画像保存部１２から抽出し
て、これらを比較解析することにより異常の有無を判定
する機能を有している。これにより、例えば、ある時点
でトイレに入ってから長時間経過しても出てこないと
か、寝ている時間が異常に長いなどを監視することがで
きる。すなわち、画像信号の変化が属性データに示され
る所定の条件に該当する場合には、警報出力指令を警報
出力部４３に供給する。属性データとして定められた起
床時刻の画像信号とそれ以後の画像信号との差分を演算
した結果、差分画像が予め設定されている値以上でない
場合には、起床時刻を越えても起床していないと判断し
て警報出力部４３に警報出力指令を供給する。また、図
３に示したように、トイレ２１や、浴室２３に設けられ
たランプ２３、２４が点灯した画像信号を監視し、点灯
状態の画像が予め設定された時間以上継続する場合に
は、警報を発するようにする。この警報信号を含んだ画
像信号がモニター装置３に伝送されると、図４に示すよ
うに、画像信号は画像表示エリア３２に表示されるとと
もに、警報が警報表示エリア３５に表示される。

【００４２】このように、この実施の形態によれば、監
視対象となる人物の行動や、習慣、あるいは健康状態
等、当該人物に関する属性データに基づいて画像信号を
監視して監視対象となる人物の状態を判別し、当該人物
が属性データで定められる状態から逸脱している場合に
は所定の警報を出力してインターネットを介してモニタ
ー装置３側に伝送することができるので、画像信号のみ
から自発的に監視対象人物に関する異常発生等を警報す
ることができる。

【００４３】＜変形例＞前述した各実施の形態では、ビ
デオカメラ７は、居住空間５に１台設けられていたが、
これは複数台、例えば４台であっても良い。この場合、
観測点が４カ所となり、カメラを時分割で切り替える
か、また、４台のカメラで撮像された画像を１画面に合
成してモニター装置３側に表示させるようにしても良
い。

【００４４】また、ビデオカメラ７として、魚眼レンズ
等によって全視野をモニターできるカメラ等、種々のも
のが使用できる。さらに、各実施の形態では、撮像され
た画像は、静止画像として説明したが、メモリ容量等の
制約を除けば、動画像であっても良い。

【００４５】さらに、画像保存部１２に保存された画像
に対して、例えば、ベッドやテレビ前、食卓等のエリア
を区切り、画像処理によって、背景差分をとれば、人物
６の所在を判別できるので、人物６の１日の行動を解析
することができる。

【００４６】さらに、ビデオカメラ７は、テレビ電話用
のカメラと兼用し、テレビ電話を使用しない時間では、
監視カメラとして使用することも可能である。これによ
り装置を安価に構成できる。

【００４７】さらに、行動監視装置２Ａ、２Ｂ側からは
画像信号や警報信号が伝送されるように構成したが、こ
れらの信号に加えて血圧や心電図、あるいは呼吸等のモ
ニター信号、居住空間５に設けられた温度センサ、湿度
センサ、ガスセンサ等の各種センサによる検出信号をも
同時に伝送し、モニター装置３側に表示させるようにし
ても良い。これにより、人物６の健康状態の監視、居住
空間５の環境等も同時にモニターすることが可能とな
る。

【００４８】さらに、前述した各実施の形態において、
行動監視装置２Ａ、２Ｂは、インターネットを介してモ
ニター装置３や介護支援センター４に接続されるように
構成したが、専用回線によって接続するようにしても良
い。

【００４９】さらに、前述した各実施の形態では、一旦
画像保存部１２に画像を保存した後に、この画像保存部
１２から画像を抽出してモニター装置３に伝送するよう
にしたが、画像圧縮された画像信号を保存するととも
に、この画像信号をリアルタイムでモニター装置３側に
伝送するようにしても良いことは勿論である。

【００５０】さらに、上述して実施の形態では、人物が
日常生活する居住空間を対象に説明したが、本発明は他
に、例えば屋外での行動、あるいは事業所内やエレベー
タ内での行動などの行動監視にも有効である。

【００５１】

【発明の効果】以上説明したように請求項１乃至３の発
明によれば、撮像手段により撮像された画像信号により
人物の行動を遠隔監視する際に、人物画像をモザイク処
理や時間的差分処理により抽象化することができるの
で、プライバシーを保護しつつその行動を監視し、かつ
その行動を支援することができる。

【００５２】また、請求項４の発明では、監視対象とな
る人物の行動や、習慣、あるいは健康状態等、当該人物
に関する属性データに基づいて画像信号を監視して監視
対象となる人物の状態を判別し、当該人物が属性データ
で定められる状態から逸脱している場合には所定の警報
を出力して通信手段を介して外部に伝送することができ
るので、画像信号のみから自発的に監視対象人物に関す
る異常発生等を警報することができる。

【００５３】また、請求項５の発明では、撮像手段の視
野外に人物が存在する場合にも、ランプの点灯によって
これを確実に監視することができる。

【００５４】また、請求項６の発明では、撮像手段をテ
レビ電話用のカメラで代用することにより、装置を安価
に構成できる。

【００５５】また、請求項７の発明では、必要なときに
最適なタイミングで監視することができる。

【００５６】また、請求項８の発明では、人物の日常生
活を監視することができる。

【００５７】さらに、請求項９、１０の発明では、行動
監視装置をインターネットまたは専用回線を介してモニ
ター装置や介護支援センターと接続することにより、遠
隔地から監視対象人物画像を容易に、かつ確実にモニタ
ーすることができ、また、この人物の行動を遠隔地から
支援することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明による行動監視装置および行動監視・支
援システムの実施の形態を示すブロック図である。

【図２】画像の時間的差分処理により画像を抽象化する
一例を示す説明図である。

【図３】居住空間におけるランプ設置例を示す説明図で
ある。

【図４】モニター装置に表示される画面の一例を示す説
明図である。

【図５】本発明による行動監視装置および行動監視・支
援システムの他の実施の形態を示すブロック図である。

【符号の説明】

１Ａ、１Ｂ：行動監視・支援システム ２Ａ、２Ｂ：行動監視装置 ３：モニター装置 ４：介護支援センター ５：居住空間 ６：監視対象人物 ７：ビデオカメラ ８Ａ、８Ｂ：画像処理コンピュータ ９：画像変換ボード １０：抽象化処理部 １１：画像圧縮部 １２：画像保存部 １３：画像抽出部 １４、１５：通信部 １６：画像再生部 １７：表示部 ２３、２４：ランプ ３１：モニター画面 ４１：属性データ登録部 ４２：画像監視部 ４３：警報出力部

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Ｆターム(参考） 5B057 AA19 BA02 BA11 CA08 CA12 CB08 CB12 CC01 CF10 CG01 DA06 DA15 DA20 DB02 DC32 5C086 AA22 BA02 CA28 CB36 DA33 DA40 FA12 FA18 5C087 AA02 AA03 AA16 AA24 AA32 BB12 BB74 DD03 DD24 EE20 FF01 FF04 FF23 GG02 GG70 GG79 GG84

Claims (10)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 監視対象となる人物が利用する空間に設
   けられた撮像手段と、 この撮像手段により撮像された画像信号を取り込み、こ
   の画像信号中から前記監視対象となる人物部分を抽象化
   する抽象化処理手段と、 この抽象化処理手段により、前記監視対象となる人物部
   分が抽象化された画像信号を圧縮して保存するする画像
   保存手段と、 前記圧縮された画像信号を前記外部に向けて伝送する通
   信手段と、 を備えたことを特徴とする行動監視装置。
2. 【請求項２】 請求項１に記載の行動監視装置におい
   て、 前記抽象化処理手段は、抽象化する部分をモザイク処理
   する手段である、 ことを特徴とする行動監視装置。
3. 【請求項３】 請求項１に記載の行動監視装置におい
   て、 前記抽象化手段は、画像の時間的差分処理を実行して対
   象となる部分を抽出化する手段である、 ことを特徴する行動監視装置。
4. 【請求項４】 請求項１に記載の行動監視装置におい
   て、 前記監視対象となる人物の行動や、習慣、あるいは健康
   状態等、当該人物に関する属性データが登録された属性
   データ登録手段と、 この属性データ登録手段に登録された属性データに基づ
   いて前記画像信号を監視して前記監視対象となる人物の
   状態を判別する画像監視手段と、 この画像監視手段の監視により、当該人物が前記属性デ
   ータで定められる状態から逸脱している場合には所定の
   警報を出力して前記通信手段を介して外部に伝送させる
   警報出力手段と、 を備えたことを特徴とする行動監視装置。
5. 【請求項５】 請求項１乃至４のいずれかに記載の行動
   監視装置において、 前記撮像手段の視野外に前記人物が存在することを検出
   するセンサと、 このセンサによって前記人物が視野外に存在することが
   検出された場合に点灯するランプと、 を備えたことを特徴とする行動監視装置。
6. 【請求項６】 請求項１乃至５のいずれかに記載の行動
   監視装置において、 前記撮像手段は、テレビ電話用のカメラである、 ことを特徴とする行動監視装置。
7. 【請求項７】 請求項１乃至６のいずれかに記載の行動
   監視装置において、 前記通信手段は、所定周期毎に自発的に伝送するか、ま
   たは外部からのアクセス要求に応じて伝送する手段であ
   る、 ことを特徴とする行動監視装置。
8. 【請求項８】 請求項１乃至７のいずれかに記載の行動
   監視装置において、 前記撮像手段は、この撮像手段の監視対象となる人物が
   居住する空間に設けられている、 ことを特徴とする行動監視装置。
9. 【請求項９】 請求項１乃至８のいずれかに記載された
   行動監視装置と、 この行動監視装置とインターネットまたは専用回線を介
   して接続されるモニター装置とを少なくとも備え、 当該モニター装置は、前記行動監視装置から供給される
   画像信号を取り込んで前記監視対象人物を含む監視画面
   をモニター表示する、 ことを特徴とする行動監視・支援システム。
10. 【請求項１０】 請求項９に記載の行動監視・支援シス
    テムにおいて、 前記行動監視装置はインターネットまたは専用回線を介
    して介護支援センターと接続されており、前記警報出力
    手段から出力される警報を介護支援センターおよび／ま
    たは前記モニター装置に伝送する、 ことを特徴とする行動監視・支援システム。