JP2000000131A - 自動乗物用シ―トクッションの配置構成 - Google Patents

自動乗物用シ―トクッションの配置構成

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JP2000000131A JP11115048A JP11504899A JP2000000131A JP 2000000131 A JP2000000131 A JP 2000000131A JP 11115048 A JP11115048 A JP 11115048A JP 11504899 A JP11504899 A JP 11504899A JP 2000000131 A JP2000000131 A JP 2000000131A
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hook
articulation
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 二つの関節運動軸線を有するヒンジを形成す
る組立体を備えたシートクッションを、乗物が後方衝撃
を受けた場合でも通常使用位置に保持する。 【解決手段】 シートクッション14と支持体20が、
組立体26によって互いに一ツになるように関節接合さ
れたそれぞれの関節端部を備えている。組立体は、実質
的に水平な二つの関節運動軸線Y1、Y2を有するヒン
ジを形成する。ヒンジにより、シートクッションが、支
持体上へと下ろされて重なるところの使用通常位置と、
通常あるべき空間を解放するところの上方傾斜位置との
間を枢動可能に形成する。さらに、支持体の関節端部に
対してシートクッションの関節端部を持ち上げようとす
る傾向を生じさせる衝撃をシートクッションが受けたと
きに、シートクッションを通常位置に保持するための付
加的な保持手段44、46を備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、支持体上の自動乗
物用シート(座席)クッションの配置構成に関する。
【0002】
【従来の技術】当業界においては、次のような、支持体
上の自動乗物用シートクッションの配置構成が公知であ
る。すなわち、シートクッションおよび支持体が、組立
体によって互いに一緒になるように関節接合されたそれ
ぞれの関節端部を備えており、該組立体は、実質的に水
平な二つの関節運動軸線を有するヒンジを形成してお
り、該ヒンジにより、シートクッションが、支持体上へ
と下ろされて重なるところの使用通常位置と、通常ある
べき空間を解放するところの上方傾斜位置との間を枢動
可能とされている。
【0003】このタイプの配置構成は、特に次のような
後部ベンチシートに適用可能である。すなわち、起立位
置と、下方に折り重ねられた位置との間を動くことがで
きるように関節接合された背もたれを備えたベンチシー
トである。背もたれが起立位置にあるとき、ベンチシー
トは使用される状態となる。背もたれが下方に折り重ね
られた位置にあるとき、該背もたれは、シートクッショ
ンが上方傾斜位置になったことにより空になった空間を
占めるようになる。
【0004】通常は、ヒンジを形成する組立体は、シー
トクッションの前部に配置構成される。該ヒンジを形成
する組立体の関節の軸がシートクッションの重心に対し
て適切に位置決めされることにより、シートクッション
は通常位置に保持される。さらに、シートクッションお
よび背もたれが使用位置にあるとき、背もたれの下端に
おけるパッドがシートクッションの後端におけるパッド
と協働して、シートクッションを通常位置に保持するの
を助ける。
【0005】関節に二つの軸を有するヒンジを形成する
組立体の機械的構造は、次のことを可能にする。すなわ
ち、シートクッションを上方傾斜位置へと枢働する前
に、該シートクッションの前端をわずかに持ち上げるこ
とにより、該シートクッションの後端を背もたれの下端
との係合から外すことが可能になる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】いくつかの例では、ヒ
ンジを形成する組立体の関節の軸を、通常位置にあるシ
ートクッションの重心に対して位置づけた場合、乗物が
後方から衝撃を受けたときにシートクッションの前部が
偶発的に持ち上がってしまう危険を招く。さらに、もし
乗物が、この後方からの衝撃のすぐ後に前方からの衝撃
を受けたとき、シートクッションは偶発的に上方傾斜位
置へと枢働しようとする。
【0007】本発明の目的は、関節に二つの軸を有する
ヒンジを形成する組立体を備えたシートクッションをそ
の通常使用位置に保持すること、それも、乗物が後方か
らの衝撃を受けたときでもそのように保持することにあ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】この目的のため、本発明
は、上述したタイプの配置構成において、支持体の関節
端部に対してシートクッションの関節端部を持ち上げよ
うとする傾向を生じさせる衝撃をシートクッションが受
けたときに該シートクッションを通常位置に保持するた
めの付加的な保持手段を備え、該保持手段が、支持体の
関節端部とシートクッションの関節端部とによって担持
されていることを特徴とする。
【0009】本発明の他の特徴によれば、次のように配
置構成することができる。前記付加的な保持手段は、シ
ートクッションの関節端部に担持されたフックにして、
支持体の関節端部を画定する横方向部材と協働するよう
になされたフックを含むことができる。
【0010】前記付加的な保持手段は、前記フックを前
記横方向部材から外すための手持ちグリップをも含むこ
とができ、該手持ちグリップは前記フックに連結され
る。前記フックは、前記横方向部材と協働して該フック
を後退させるための傾斜部によって画定されるようにす
ることができる。
【0011】前記フックはプラスチックによって作るこ
とができる。前記フックは、全体として錨の形をしてお
り、該錨は、可撓性の柄と、前記横方向部材と協働する
ようになされた保持アームと、前記シートクッションに
担持された付加的な係止ストッパと協働するようになさ
れた係止アームとを備えており、該係止アームは、前記
柄が撓むことにより動くことが可能となされており、そ
の動き方は、第1に、前記係止アームを前記柄に対して
実質的に直角方向に付勢することにより、該係止アーム
が、何もない第1の領域に対面するように動き、それに
よって前記保持アームが前記横方向部材から外れること
ができるようになされ、第2に、衝撃を受けたときに前
記横方向部材と前記保持アームとが協働することによ
り、前記係止アームが、前記係止ストッパと協働すると
ころの第2の領域に対面するように動き、それによって
前記保持アームと前記横方向部材との係合関係が保持さ
れるようにしてもよい。
【0012】前記手持ちグリップは、前記保持アームお
よび前記係止アームを担持する前記柄の自由端の一体部
分として形成することができる。前記係止ストッパは、
前記フックを前記シートクッションに取り付けるための
部材を形成する、前記柄の延長部に形成することができ
る。
【0013】ヒンジを形成する前記組立体は、関節運動
組立体を含んでおり、該関節運動組立体が、前記シート
クッションに取り付けられた移動組立体に対して第1の
関節運動軸線の回りを関節運動可能なように関節接合さ
れた第1の端部と、前記支持体に取り付けられた固定組
立体に対して第2の関節運動軸線の回りを関節運動可能
なように関節接合された第2の端部とを有するようにし
てもよい。
【0014】前記移動組立体は、ウェブによって互いに
連結された二つの枝状部材を有するヨークを含んでお
り、前記固定組立体は、一対のアームを含んでおり、前
記関節運動組立体は、対になった前記枝状部材およびア
ームに対して関節接合された一対のリンクロッドを含ん
でいるようにしてもよい。
【0015】本発明は、例としてのみ示した以下の説明
を読み、添付図面を参照することにより、よりよく理解
されるであろう。
【0016】
【発明の実施の形態】図1および図2は、自動乗物のキ
ャビン12内における、本発明により配置構成された後
部ベンチシート10を示す。
【0017】従来と同じように、ベンチシート10は、
シートクッション14と、ヘッドレスト18を載せた背
もたれ16とを含んでいる。シートクッション14と背
もたれ16とは、それぞれ二つの部分に分かれている。
すなわち、左側部分と右側部分とにであり、両者は幅が
異なっている。その比は1/3ないし2/3である。
【0018】ベンチシート10はまた、フレームワーク
20を含んでいる。このフレームワーク20上に、シー
トクッション14および背もたれ16が関節接合される
ようにして装架されている(図2)。フレームワーク2
0は、例えば、ベンチシートの長手方向位置を調節する
ための慣用手段24を使用して、キャビンの床22に連
結されている。
【0019】以下の説明において、シートクッション1
4および背もたれ16の用語は、左側部分のものについ
て使用されるものとする。シートクッション14および
フレームワーク20は、それぞれ前方端部を含む。これ
ら前方端部は、組立体26によって互いに関節接合され
ている。組立体26は、ベンチシート10に対してこれ
を横切る方向に延びる2本の実質的に水平な関節運動軸
線Y1、Y2を有するヒンジを形成している。ヒンジを
形成する、この組立体26は、シートクッションが、図
1に示すような通常使用位置、すなわちシートクッショ
ンがフレームワーク20上に下ろされて重ねられ、実質
的に水平になるところの通常使用位置と、図2に示すよ
うな上方傾斜位置、すなわちシートクッションが通常あ
るべき空間を解放するために実質的に垂直に延びるよう
になるところの上方傾斜位置との間を枢動する。
【0020】背もたれ16は、ベンチシート10に対し
てこれを横切る方向に延びる、実質的に平行な軸線Y3
の回りを関節運動可能なようにフレームワーク20に関
節接合されている。それにより、背もたれ16は、図1
および図2に示すようにベンチシート10が使用できる
状態となる直立位置と、シートクッションがいったん上
方傾斜位置となって何もなくなった空間を占有してしま
う下方折重ね位置(図示せず)との間を移動することが
できる。直立位置では、背もたれ16は、例えば、乗物
の荷物室(トランク)28とキャビン12との間の仕切
を形成する。下方折重ね位置では、背もたれ16は、こ
の荷物室28の容積を増大させることができる。
【0021】ヒンジを形成する組立体26は、関節組立
体30を含んでいる。関節組立体30は、シートクッシ
ョン14に取り付けられた移動組立体32に対して軸線
Y1の回りを関節運動可能なように関節接合された第1
の端部と、フレームワーク20に取り付けられた固定組
立体34に対して軸線Y2の回りを関節運動可能なよう
に関節接合された第2の端部とを有している。
【0022】図面、特に図2および図3においては、関
節組立体30、移動組立体32および固定組立体34の
一つの実施例が図示されている。この例においては、移
動組立体32は、ウェブ32Cによって互いに連結され
た二つの枝状部材32A、32Bを有するヨークを含ん
でいる。このウェブ32Cは、シートクッション14の
移動可能なチュ−ブ状フレーム40の前方横方向部材3
8に溶接されたアングル・ブラケット36に対して、ボ
ルトによって連結されている。このフレーム40は、シ
ートクッション14のパッド42を支持している。固定
組立体34は、フレームワーク20の前方横方向部材4
4に対してボルトによって固定された一対のアーム34
A、34Bを含んでいる。関節組立体30は、対になっ
た枝状部材32A、32Bおよびアーム34A、34B
の自由端部に関節接合された一対のリンクロッド30
A、30Bを含んでいる。移動組立体32は、フレーム
ワーク20の前方端部に対してシートクッションの前方
端部を持ち上げようとする傾向を生じさせるような後方
からの衝撃を乗物が受けたときに、フレームワーク20
の横方向部材44と協働してシートクッション14を通
常位置に保持させることを意図されたフック46を支持
している。
【0023】望ましくは、フック46は、プラスチック
で作られるものとし、かつ、その全体的な形状は錨状を
している(図3ないし図7を参照)。このフックは可撓
性の柄48を有している。柄48は、自由端部と、取り
付け部材50に連結するための端部とを有している。取
り付け部材50は、例えばスナップ様式の取り付け方に
よって、ウェブ32CのU字形に曲げられた中央部分に
取り付けられる。取り付け部材50は、柄48を延長し
た形になっており、フック46の一体部分として形成さ
れている。
【0024】フック46の自由端部は、横方向部材44
と協働するように意図された保持アーム52と、付加的
な係止ストッパ56と協働するように意図された係止ア
ーム54とを有している。望ましくは、付加的な係止ス
トッパ56は、取り付け部材50上に形成されるものと
する。
【0025】手持ちグリップ58を形成する操作部材
は、柄48の自由端部の一体部分として形成される。手
持ちグリップ58は、シートクッション14が通常位置
にあるとき、該シートクッション14の前方から突出し
た状態となり、図1に示すように使用者が近づきやすい
ようになる。
【0026】手持ちグリップ58は、フック46が図3
および図4に示すような操作待機位置にあるときに該フ
ック46が横方向部材44との係合から外れることを許
容する。さらに、保持アーム52を画定する傾斜部R
は、シートクッション14が上方傾斜位置から通常位置
へと移動するときに横方向部材44と協働することによ
って後退するように移動することにより、フック46が
操作待機位置に位置づけられることを許容する。
【0027】望ましくは、フック46が操作待機位置に
あるとき、保持アーム52は横方向部材44から垂直方
向の間隙をもって分離されているものとする。柄48を
撓ませることにより、係止アーム52は、図3および図
4に示す操作待機位置から二つの領域Z1,Z2へと移
動することができる。図4において、これらの領域Z
1、Z2を分ける想像線60が一点鎖線で示されてい
る。
【0028】手持ちグリップ58を引くと、係止アーム
54が柄48に対して実質的に直角方向へと付勢され、
第1の何もない領域Z1へと向けられる。第1の何もな
い領域Z1では、図5に示すように、保持アーム52が
横方向部材44から外れることができるように、係止ア
ーム54が移動する。領域Z1内での係止アーム54の
移動は、柄48の連結端部に近い想像上の軸線を中心と
しての該柄48の撓みによって引き起こされるものであ
ること注目されたい。
【0029】シートクッション14が、該シートクッシ
ョン14の前方端部を横方向部材44に対して持ち上げ
る傾向を生じさせるような衝撃を受けた場合、横方向部
材44は保持アーム52と協働し、係止アーム54を第
2の領域Z2の方へと向けさせる。第2の領域Z2で
は、係止アーム54は、図6および図7に示すように、
ストッパ56に接触するようになるまで移動する。係止
アーム54はそれから不動状態とされ、保持アーム52
を横方向部材44に係合した状態に保持する。
【0030】領域Z2内での係止アーム54の移動は、
柄48の自由端部に近い想像上の軸線を中心としての該
柄48の撓みによって引き起こされるものであることに
注目されたい。
【0031】本発明により配置構成されたシートクッシ
ョン14の作動における主たる段階を以下に詳述する。
最初に、このシートクッション14は図1に示すように
通常の使用位置にある。
【0032】シートクッション14を図2に示すような
上方傾斜位置に位置づけるために、使用者は手持ちグリ
ップ58の持ち手をつかんで引く。この動作により、係
止アーム54は第1の何もない領域Z1へと移動し、図
5に示すように、フック46が横方向部材44から外さ
せるようになる。
【0033】手持ちグリップ58(フック46を介して
移動組立体32のヨークに連結されている)を引き続け
ることにより、使用者は一方で、ヨークを軸線Y1の回
りに枢動させ、他方でリンクロッド30A、30B軸線
Y2の回りに枢動させ、シートクッション14の前方端
部を持ち上げるとともに、該シートクッション14の後
方端部を背もたれ16の底部から外す。
【0034】シートクッション14の前方端部が持ち上
げられた後、リンクロッド30A、30Bを軸線Y2の
回りに枢動させ続けることにより、該シートクッション
14は乗物の前方へ向けて移動する。
【0035】最後に、使用者はシートクッション14の
後方端部を持って該シートクッション14を図2に示す
ような上方傾斜位置にもってくる。シートクッション1
4を通常の使用位置に戻すには、使用者は従来と同じよ
うに該シートクッション14を実質的に水平な位置へと
戻し、該シートクッション14の前方端部を押してフッ
ク46を後退させる。このフック46の後退移動は、傾
斜部Rと横方向部材44との間の協働作用を介して行わ
れる。このフック46の後退移動に続き、該フック46
は、可撓性の柄48の弾性復帰力の影響を受けて、図4
に示すような操作待機位置へと自動的に戻る。
【0036】シートクッション14が、その前方端部を
横方向部材44に対して持ち上げるような傾向を生じさ
せる衝撃を受けた場合、フック46は、先に説明したよ
うに、保持アーム52を横方向部材44と係合した状態
に維持するように係止作用を行い、それによって、シー
トクッションの前方端部が横方向部材44に対して偶発
的に持ち上がるのを防止することができる。
【0037】本発明は図示された実施例に限定されるも
のではない。特に、図示されたプラスチック製のフック
は、横方向部材44と協働することを意図して金属製フ
ックに置き換えてもよいし、シートクッション14の前
方端部がフレームワーク20の前方端部に対して持ち上
がる傾向を生じさせる衝撃をシートクッションが受けた
場合に該シートクッション14を通常の位置に維持する
ための他の任意の保持手段に置き換えてもよい。
【0038】さらに、本発明は、後部ベンチシート以外
の任意の乗物用シートに適用することができる。
【0039】
【発明の効果】本発明の利点の中でも注目すべきこと
は、フック46と、該フックの取り付け部材50と、手
持ちグリップ58とを含む単一のプラスチック製要素
が、軽量で簡素で安価に製造することができ、衝撃を受
けたときにシートクッションを通常の使用位置に効果的
に保持することができるという点である。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明により配置構成されたシートク
ッション(二つの部分を示す)を備えた自動乗物の後部
ベンチシートの透視図であり、通常の使用位置にある場
合を示す。
【図2】図2は、図1に示したベンチシートの透視図で
あり、シートクッションの一部を上方傾斜位置で示して
いる。
【図3】図3は、図2において上方傾斜位置にあるシー
トクッションの上記一部に連結されたヒンジを形成する
組立体の透視図。
【図4】図4は、図3において示したヒンジを形成する
組立体を保持するためのフックの側面図であり、操作待
機位置にある状態を示す。
【図5】図5は、図3において示したヒンジを形成する
組立体を保持するためのフックの側面図であり、支持体
の横方向部材との係合を解除された位置にある状態を示
す。
【図6】図6は、図3において示したヒンジを形成する
組立体を保持するためのフックの側面図であり、上記横
方向部材と協働することによって作用する係止位置にあ
る状態を示す。
【図7】図7は、図3と似ているが、フックの係止アー
ムが係止された位置にある状態を示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 リュドヴィ・フローロ フランス共和国 45290 ノジャン・シュ ール・ヴェルニッソン,アヴニュ・ジョル ジュ・バンネリ 65

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支持体(20)上の自動乗物用シートク
    ッション(14)の配置構成にして、前記シートクッシ
    ョン(14)および前記支持体(20)が、組立体(2
    6)によって互いに一緒になるように関節接合されたそ
    れぞれの関節端部を備えており、該組立体(26)は、
    実質的に水平な二つの関節運動軸線(Y1、Y2)を有
    するヒンジを形成しており、該ヒンジにより、前記シー
    トクッション(14)が、前記支持体(20)上へと下
    ろされて重なるところの使用通常位置と、通常あるべき
    空間を解放するところの上方傾斜位置との間を枢動可能
    とされている、シートクッションの配置構成において、
    前記支持体(20)の関節端部に対して前記シートクッ
    ション(14)の関節端部を持ち上げようとする傾向を
    生じさせる衝撃を該シートクッション(14)が受けた
    ときに該シートクッション(14)を通常位置に保持す
    るための付加的な保持手段(44,46)を備え、該保
    持手段(44,46)が、前記支持体(20)の関節端
    部と前記シートクッション(14)の関節端部とによっ
    て担持されていることを特徴とする、自動乗物用シート
    クッションの配置構成。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の配置構成において、 前記付加的な保持手段が、前記シートクッションの関節
    端部に担持されたフック(46)にして、前記支持体
    (20)の関節端部を画定する横方向部材(44)と協
    働するようになされたフックを含むことを特徴とする、
    自動乗物用シートクッションの配置構成。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の配置構成において、 前記付加的な保持手段は、前記フック(46)を前記横
    方向部材(44)から外すための手持ちグリップ(5
    8)をも含むことができ、該手持ちグリップ(58)は
    前記フック(46)に連結されていることを特徴とす
    る、自動乗物用シートクッションの配置構成。
  4. 【請求項4】 請求項2または3に記載の配置構成にお
    いて、 前記フック(46)が、前記横方向部材(44)と協働
    して該フック(46)を後退させるための傾斜部に
    (R)よって画定されていることを特徴とする、自動乗
    物用シートクッションの配置構成。
  5. 【請求項5】 請求項2ないし4のいずれかに記載の配
    置構成において、 前記フック(46)がプラスチックによって作られてい
    ることを特徴とする、自動乗物用シートクッションの配
    置構成。
  6. 【請求項6】 請求項5に記載の配置構成において、 前記フック(46)が、全体として錨の形をしており、
    該錨は、可撓性の柄(48)と、前記横方向部材(4
    4)と協働するようになされた保持アーム(52)と、
    前記シートクッション(14)に担持された付加的な係
    止ストッパ(56)と協働するようになされた係止アー
    ム(54)とを備えており、 該係止アーム(54)は、前記柄(48)が撓むことに
    より動くことが可能となされており、 その動き方は、第1に、前記係止アーム(54)を前記
    柄(46)に対して実質的に直角方向に付勢することに
    より、該係止アーム(54)が、何もない第1の領域
    (Z1)に対面するように動き、それによって前記保持
    アーム(52)が前記横方向部材(44)から外れるこ
    とができるようになされ、 第2に、衝撃を受けたときに前記横方向部材(44)と
    前記保持アーム(52)とが協働することにより、前記
    係止アーム(54)が、前記係止ストッパ(56)と協
    働するところの第2の領域(Z2)に対面するように動
    き、それによって前記保持アーム(52)と前記横方向
    部材(44)との係合関係が保持されるようになされる
    ことを特徴とする、自動乗物用シートクッションの配置
    構成。
  7. 【請求項7】 請求項3および6に記載の配置構成にお
    いて、 前記手持ちグリップ(58)は、前記保持アーム(5
    2)および前記係止アーム(54)を担持する前記柄
    (48)の自由端の一体部分として形成されていること
    を特徴とする、自動乗物用シートクッションの配置構
    成。
  8. 【請求項8】 請求項6または7に記載の配置構成にお
    いて、 前記係止ストッパ(56)が、前記フック(46)を前
    記シートクッション(14)に取り付けるための部材
    (50)を形成する、前記柄(48)の延長部に形成さ
    れていることを特徴とする、自動乗物用シートクッショ
    ンの配置構成。
  9. 【請求項9】 請求項1ないし8のいずれかに記載の配
    置構成において、 ヒンジを形成する前記組立体(26)が、関節運動組立
    体(30)を含んでおり、該関節運動組立体(30)
    が、前記シートクッション(14)に取り付けられた移
    動組立体(32)に対して第1の関節運動軸線(Y1)
    の回りを関節運動可能なように関節接合された第1の端
    部と、前記支持体(20)に取り付けられた固定組立体
    (34)に対して第2の関節運動軸線(Y2)の回りを
    関節運動可能なように関節接合された第2の端部とを有
    するようにしてもよい。
  10. 【請求項10】 請求項9に記載の配置構成において、 前記移動組立体(32)が、ウェブ(32C)によって
    互いに連結された二つの枝状部材(32A、32B)を
    有するヨークを含んでおり、前記固定組立体(34)
    が、一対のアーム(34A、34B)を含んでおり、前
    記関節運動組立体(30)は、対になった前記枝状部材
    (32A、32B)およびアーム(34A、34B)に
    対して関節接合された一対のリンクロッドを含んでいる
    ことを特徴とする、自動乗物用シートクッションの配置
    構成。
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