JPS6273532A - 陰極線管 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の利用分野〕 本発明は、テレビジョン等に用いられる陰極線管に関す
る。

〔発明の背景〕

一般のテレビジョン用陰極線管においては、しばしばそ
の管体内において放電が生ずる。

例えば、第１図に示したユニポテンシャル形電子銃を採
用した陰極線管においては、高電圧を印加される第３グ
リッドＧ、および第５グリツドＧ。

と低電圧の第２グリツドＧ８および第４グリッドＧ、と
の間で放電が生ずる。このような放電は、管体１の内面
に施された内装黒鉛膜２と外面に飾石れた外装黒鉛膜３
とによシ形成はれたコンデンサＣの電荷がディスチャー
ジする現象でラシ、図中矢印で示した経路を通って外装
黒鉛膜３に電流ｌが流れ込む。なお、図中４は電子銃を
ネック部中央に配置しておくための接触子、５は放電ギ
ャップ、６，７はリード部である。

第２図にこの放電経路の等価回路を示す。同図中Ｒｉｉ
総計の抵抗、Ｌは統計のインダクタンスを示す。

放電が生じた場合、１００〜２００ｎ＋＋の間に数百Ａ
の電流１が流れ、特に立上り時には１００ＯＯＡ／μＳ
前後になることが確認されている。このような大電流が
陰極線管および周辺の回路素子に対して悪影響を及ぼす
ことは言うまでもない。

このため、従来よりこのような放電を防止する方策とし
て放電経路を高インピーダンス化するために、例えば内
装黒鉛膜に抵抗粒子を混入して内装黒鉛膜３自体に所定
の抵抗を与えたり、第５グリツドＧ１１　とステムピン
間の放電経路に抵抗を挿入したシする方法が知られてい
る（特開昭５５−８６０５５号公報）。

しかし、前者のカーボン方式による場合ノッキング、つ
まり、陰極線管製造工程の最終段階で低電圧電極と高電
圧陰極間に通常動作時の高電圧値の数倍の高電圧を印加
して放電を生じさせ、その高エネルギーにより電子銃界
面に残存・付着している塵あるいはガス等を飛散ま起は
蒸発させて通常動作時における放電およびガスの飛散等
を防止する作業（例えば特開昭５４−７４３６３号公報
）が十分に行なえないこととなシ、通常動作時に放電を
生じ画面がゆらぐ回数が増えて視聴者に悪い印象を与え
る。

また後者の抵抗挿入方式の場合は、カーボン方式と同様
にノンキングが十分にできないことに加え、放電電流の
低減も十分に行なえないことがある。これを第３図によ
り説明すると、例えば第５グリッドＧ、内に挿入した抵
抗体８により放電電流を少なくできるのは、第４グリッ
ドＧ、と第５グリッドＧ６間の放電のみが発生し放電電
流１１だけが流れた場合であり、ネック部内表面を伝っ
て沿面放電する電流ｌ、ｌについては全く効果がないた
めである。

〔発明の目的〕

本発明の目的は、ノンキングが十分に施せ、しかも通常
動作時において、放電電流の少ない陰極線管を提供する
ととｆｃ６る。

〔発明の概要〕

このような目的を達成するために、本発明は、電子銃の
最終段１！極と内装黒鉛膜との間に放電電流抑制用の抵
抗体を挿入するとともに、この抵抗体と並列に放電用ギ
ャップを設けたものである。

〔発明の実施例〕

第４図は本発明の一実施例を示す要部断面図でるる。同
図において、第１グリツドＧ１から第４グリッドＧ、　
ｔでの構造は第１図に示した従来のユニボテン７ヤル形
電子銃と同一であるが、第５グリッドＧ、を分割してそ
のゲンター７−ルド面９側の一方を補助第５グリッドＧ
、′としである。

この補助第５グリツド０６′は、第１グリツドＧよない
し第５グリッドＧ、に対し図上省略した絶縁支持体をも
って機械的に固定されるとともに、内装黒鉛膜２と接触
子４を介して、第４グリツドＧ。

に対向する本体の第５グリツドＧ５　と電気的に接続さ
れている。そしてこれら補助第５グリッドＧ、′と第５
グリッドＧ、との間には、スパークギャップ１０が設け
である。このスパークギャップ１０はノッキング用であ
υ、通常動作電圧でめる１５ｋＶ付近では放電せず、ノ
ンキング時の電圧４０ｋＶでは放電を起こすように、そ
のスパーク開始電圧を通常の動作電圧とノンキング電圧
との中間に設定しておく。

また、第５グリッドＧ、は、接触子４によって補助内装
黒鉛膜２に電気的に接続されているが、この補助内装黒
鉛膜τと内装黒鉛膜２との間のネック部内面には、両点
鉛膜に電気的に接続された抵抗膜１１が、スパーク用ギ
ャップ１０をとり囲むように塗布しである。この抵抗膜
１１の抵抗値は、補助内装黒鉛膜２と内装黒鉛膜２との
間で約２０にΩに設定しである。

上記構成において、通常動作時に例えば第４グリツドＧ
４と第５グリツドＧＩ１間で放電が起こった場合には、
放電電流は内装黒鉛膜２から補助内装黒鉛膜２．第５グ
リツドＧ５、第４グリツドＧ４の順に流れるので、その
間に挿入てれた抵抗膜１１の効果によりそのピーク値は
制限でれる。これは第２グリッドＧ、と第３グリツドＧ
３との間および第３グリツドＧ８と第４グリッドＧ２間
の放電についても同様で、実験によれば、放電電流のピ
ーク値は１．５Ａにすぎず、このような放を電流抑制手
段をもたない場合の数百Ａに比較して著しく抑制できる
。

次に、ノッキング時の動作について説明すると、通常動
作電圧の数倍のノンキング電圧４０ｋＶにより例えば第
４グリッドＧ、と第５グリッドＧ６間で放電が発生した
場合、上述した通常動作時と同様の経路で抑制された放
電電流が流れる。この時、抵抗膜１１の抵抗値は前述し
たように約２０にΩで１、他の放電経路内の総抵抗約１
０００に比べ非常に大きいため、ノンキング電圧とほぼ
等しい電圧がこの抵抗膜１１０両端に加わる。換言すれ
ば第５グリッドＧ、と補助第５グリッドＧ、′との間に
ノンキング電圧とほぼ等しい電圧が加わる。その結果、
　放ｉ［開始電圧がノンキング電圧と通常動作電圧との
間に設定てれたスパークギャップ１０は放電を起こす。

この状態においては、放１ｊｉｔ流の大部分は内装黒鉛
膜２、補助第５グリッドＧ、′、スパークギャップ１０
、第５グリッドＧ、および第４グリツドＧ４の順に流れ
るため大電流の放電゛電流が得られ、従来の放電電流抑
制手段のないものと同様のノッキング効果が得られる。

でらに、第５図は本発明の他の実施例を示す断面図であ
る。本実施例は第５グリッドＧ、と補助第５グリツドＧ
５′間に新たに抵抗素子１２を挿入した例であるが、こ
の抵抗素子１５も、通常動作時における放電電流の抑制
手段として働くことは言うまでもない。

なお、上述した各実施例では第５グリツドＧ。

に電極棒１３を取シ付けることによってスパークギャッ
プ１０を形成したが、このような電極棒１３を設けるこ
となく、第５グリッドＧ、と補助第５グリッドＧ、Ｉと
の対向面間の間隙自体をもってスパークギャップとＬ７
、その間隔を前述したと同様の放電開始混圧が得られる
ような値に設定してもよい。

また、第５グリツドを分割し、スパークギャップをこの
分割した第５グリツドに一体に形成するようにした例に
ついて説明したが、必ずしもこの一体形に限定でれるも
のではなく、例え；ブ第５グリッド（分割しない）Ｇ、
から電極棒を伸ばし、内装黒鉛膜２との間に所定のギャ
ップを設けるようにしてもよい。しかし、一体形の場合
はこのギャップの設定が容易でその太き嘔を高精度に制
御できる利点を有する。

以上、ユニボテン７ヤル形電子銃を用いた陰極線管に適
用した場合を例に説明したが、本発明はこれに限定され
るものではなく、パイボテン７ヤル形１匡子銃ろるいは
′通界しンズ形電子銃を用いたもの全般に適用して同様
の効果を得ることができる。

〔発明の効果〕

以上説明したように、本発明によれば、電子銃の最終段
電極と内装黒鉛膜との間に抵抗体を挿入するとともに、
この抵抗体と並列に放電用ギャップを設けたことにより
、通常動作での放電電流を抑圧してヒータ、カソードや
外部回路素子への悪影響を回避する一方、ノッキングが
十分できるために通常動作状態で生ずる放電回数の少な
い陰極線管を得ることが可能となる。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来の陰極線管の概略断面構成図、第２図はそ
の放電経路の等価回路図、第３図は要部断面図、第４図
は本発明の一実施例を示す要部断面図、第５図は本発明
の他の実施例を示す要部断面図である。 １・・・・管体、２・・・・内装黒鉛膜、１０・・・・
スパークギャップ、１１・・・・抵抗膜、２・・・・補
助内装黒鉛膜、１２・・・・抵抗素子、Ｇ、・・・・第
５グリツド、Ｇ、′・・・・補助第５グリツド。 第１図 第２図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. バルブネック部内に収容された電子銃の最終段電極と、
   バルブ内面に施された内装導電膜との間に放電電流抑制
   用の抵抗体を挿入するとともに、この抵抗体と電気的に
   並列に放電用ギャップを設けたことを特徴とする陰極線
   管。