JP6709588B2 - レーザー光源装置及び干渉計 - Google Patents

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本発明は、レーザー光源装置及び干渉計に関する。
従来、広帯域光と当該広帯域光から生成したコム光とを用いて干渉計を構成していた(例えば、特許文献1参照)。コム光を生成する手法としては、例えば、短パルスレーザー光源から出力された光そのものをコム光として用いる手法と、短パルスレーザー光源から出力された光を変調してコム光を生成する手法とがある。いずれの手法においても、コム光の周波数間隔は、短パルスレーザー光源から出力された光における周波数ピークの間隔に等しい。つまり、コム光の周波数間隔は固定されている。加えて、コム光の周波数間隔は10MHzから数十GHz程度であり、形状計測のための光コム干渉計に用いる光源としては周波数間隔が狭いという欠点がある。コム光干渉用のコム光を生成する他の手法として、時間に応じて周波数を増加させることにより擬似的に所定時間内にコム光を生成することも考えられる。レーザー光源から出力された光をポリゴンミラー等の反射体に照射して、当該反射体から反射された光を回折格子に入射して、当該回折格子からの回折光を所定の位置から取り出す。このとき、反射体を時間に応じて回転させることにより、所定の位置から取り出す反射光の周波数を時間的に走査することが考えられる。
[先行技術文献]
[特許文献]
[特許文献1] 特開2015−52585号公報
しかしながら、反射体を回転させる手法では、撮像素子の1フレーム時間内(例えば、数μsecから数十μsecの範囲以内)に、反射体を機械的に回転させる必要がある。機械的な回転の動作時間には限界があるので、撮像素子の1フレーム時間内で周波数を走査することは困難であった。
本発明の第1の態様においては、入射する光の一部を出射する分光素子と、設定される偏向角度で光を出射する偏向器と、離散した複数の周波数成分を通過させるフィルタとを備え、分光素子、偏向器及びフィルタは、共振経路に設けられている、レーザー光源装置を提供する。
本発明の第2の態様においては、入射する光の一部を出射する分光素子と、入力される制御信号に応じて屈折率が変化する光路を有し、屈折率に応じた偏向角度で光を出射する偏向器と、偏向器における偏向角度を、離散的な偏向角度に順次設定する制御信号を生成する制御部とを備え、分光素子及び偏向器は、共振経路に設けられているレーザー光源装置を提供する。
本発明の第3の態様においては、第1の態様または第2の態様に記載のレーザー光源装置と、レーザー光源装置から出射された光の一部を被測定対象へ透過させて、かつ、被測定対象から反射された光とレーザー光源装置から出射された光の他の一部とを合波するスプリッターと、スプリッターで合波された光を受光する光検出器とを備える干渉計を提供する。
なお、上記の発明の概要は、本発明の必要な特徴の全てを列挙したものではない。また、これらの特徴群のサブコンビネーションもまた、発明となりうる。また、コリメートレンズ、PCVレンズ(平凸レンズ)及びPCXレンズ(平凹レンズ)等の記載を省略しているが、当業者であればこれらのレンズ等を適宜組み合わせてよい。
第1実施形態におけるレーザー光源システム150を示す図である。 偏向器50の例を示す図である。 回折格子60のリトロー配置の例を示す図である。 周波数を時間的に掃引する様子を示す図である。 回折格子60及び反射部62のリットマン配置の例を示す図である。 回折格子60及び反射部62のリットマン配置の他の例を示す図である。 フィルタ30としての光共振器32の例を示す図である。 フィルタ30としての光共振器32の他の例を示す図である。 光路長調整器20及び偏向器50を一体形成する例を示す図である。 第2実施形態におけるレーザー光源システム152を示す図である。 第3実施形態におけるレーザー光源システム154を示す図である。 第4実施形態におけるレーザー光源システム156を示す図である。 第5実施形態におけるレーザー光源システム158を示す図である。 回折格子60及び反射部62のリットマン配置の例を示す図である。 第6実施形態におけるレーザー光源システム160を示す図である。 第7実施形態におけるレーザー光源システム162を示す図である。 VIPA75、偏向器50及び反射鏡16を示す図である。 第8実施形態におけるレーザー光源システム164を示す図である。 第9実施形態におけるレーザー光源システム166を示す図である。 第10実施形態におけるレーザー光源システム168を示す図である。 第11実施形態におけるレーザー光源システム170を示す図である。 第12実施形態におけるレーザー光源システム172を示す図である。 第13実施形態におけるレーザー光源システム174を示す図である。 SS干渉計システム250を示す図である。 シングルショット干渉計システム350を示す図である。 干渉部320の構成を示す図である。
以下、発明の実施の形態を通じて本発明を説明するが、以下の実施形態は特許請求の範囲にかかる発明を限定するものではない。また、実施形態の中で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。
図1は、第1実施形態におけるレーザー光源システム150を示す図である。レーザー光源システム150は、レーザー光源装置100と、制御部90と、周波数走査マイクロ波信号発生器80と、ドライバ25と、注入電流源15とを備える。制御部90は、制御信号を生成して周波数走査マイクロ波信号発生器80の動作を制御する。制御部90は、汎用コンピューターであってよい。周波数走査マイクロ波信号発生器80は、当該制御信号を受けてレーザー光源装置100の偏向器50の動作を制御する。
本例のレーザー光源システム150は、注入電流源15とドライバ25とを更に備える。注入電流源15は、制御部90からの制御信号を受けてレーザー光源装置100の光増幅媒質10に電流を注入する。ドライバ25は、制御部90からの制御信号を受けてレーザー光源装置100の光路長調整器20に電圧を印加する。
レーザー光源装置100は、反射鏡12と、光増幅媒質10と、光路長調整器20と、フィルタ30と、偏向器50と、分光素子としての回折格子60とを有する。本例のレーザー光源装置100は、反射鏡12を第1端72とし回折格子60を第2端74とする共振経路70を有する。レーザー光源装置100は、共振経路70において共振された光の一部を回折格子60からレーザー光として外部に出力する。
光増幅媒質10、光路長調整器20、フィルタ30、偏向器50及び回折格子60は、共振経路70に設けられる。光増幅媒質10、光路長調整器20及びフィルタ30の配置は図1の順番に限定されず、任意の順番に並び替えてよい。光路長調整器20またはフィルタ30が最も反射鏡12側に設けられてよく、光増幅媒質10または光路長調整器20がフィルタ30と偏向器50との間に設けられてもよい。
光増幅媒質10は、レーザー光源の発振波長に対応する光を増幅する。光増幅媒質10は、注入電流源15から注入された電流によって光を増幅する機能を有する。本例の光増幅媒質10は半導体光増幅器(SOA)である。
光路長調整器20は、共振経路70の光路長を調整する。本例において、光路長調整器20は、共振経路70の長さを調整することにより、共振経路70内で生じるモードホップ光を除去する機能を有してよい。光路長調整器20は、ドライバ25から印加された直流電流により屈折率が変化する電気光学結晶であってよい。電気光学結晶の屈折率が一様に変化することで、内部を通過する光の光路長が変化する。電気光学結晶は、ニオブ酸リチウム等であってよい。なお、制御部90は、偏向器50における偏向角度の変化に同期して、光路長調整器20における光路長を制御してもよい。
本例のフィルタ30は、偏向器50と反射鏡12との間に設けられる。本例のフィルタ30は、周波数軸上において離散した複数の周波数成分を通過させる。具体的には、フィルタ30は、共振条件に適った複数の周波数成分の光(周波数ピークの間隔が一定間隔(FSR)である光)を選択的に通過させる機能を有する。また、フィルタ30は、共振条件に適った周波数成分の強度を高くする機能も有する。フィルタ30は、図7で述べるようにエタロンであってよい。なお、フィルタ30は、図8で述べるように共振長が可変であるアクチュエータであってもよい。
偏向器50は、周波数走査マイクロ波信号発生器80からの制御信号により設定される偏向角度で、回折格子60に光を出射する。偏向器50は、入射した光を偏向させる機能を有する。偏向器50は、機械的な可動部分を有さない。偏向器50は、振動または電気信号により内部の屈折率を変化させることにより、入射した光を偏向させてよい。本例の偏向器50は、図2で示す様に単体の音響光学偏向器(AO偏向器)であるが、偏向器50は図9で述べるように光路長調整器20と一体形成されてもよい。
回折格子60は、共振経路70において、入射する光の一部をレーザー光として外部に放出し、他の一部の光を共振経路70に戻す。本例の回折格子60は、図3に示す様にリトロー配置であるが、図5及び図6に示す様にリットマン配置としてもよい。
本例では、回折格子60が共振経路70の第2端74である例を示した。しかし、他の例においては、回折格子60は共振経路70の端部とならなくてもよい。例えば、偏向器50と回折格子60との位置を入れ替えてもよい。この場合、第2端74として反射鏡を更に設ける。具体的には、偏向器50を回折格子60と反射鏡との間に設ける。この場合に、共振経路70内の任意の位置に設けたアウトプットカプラからレーザー光を引き出すことができる。アウトプットカプラについては、後述の図11の説明も参考にされたい。
図2は、偏向器50の例を示す図である。本例の偏向器50は、音響光学偏向器である。偏向器50は光学媒体52と振動子54とを有する。一例であるが、光学媒体52は酸化テルル(TeO)であってよい。制御部90から周波数走査マイクロ波信号発生器80を通じて入力される制御信号に応じて、振動子54は光学媒体52内に音響種周波数を発生させる。例えば、振動子54は、制御信号の大きさに比例する大きさの音響周波数を光学媒体52内に発生させる。
光学媒体52内に音響周波数が発生すると、光学媒体52内の屈折率が周期的に変化する。この屈折率の周期的な変化は、光学媒体52を通過する光に対して回折格子として機能する。光学媒体52の屈折率が変化した光路を通過した光は、屈折率に応じた偏向角度で出射される。光学媒体52を通過する光は、0次回折光(図2中に破線→で示す方向)に対して偏向角度θだけ偏向した1次回折光として出射される。
偏向器50は、光学媒体52の音響周波数を変化させて、偏向角度θを順次変化させてよい。これにより、共振条件を満たす周波数が変化するので、レーザー光として出力される周波数も変化する。
図3は、回折格子60のリトロー配置の例を示す図である。なお、図3では、光増幅媒質10と回折格子60との間の構成は省略する。本例の回折格子60は、共振経路70の第2端74としても機能する。回折格子60は、共振経路70において入射する光の一部を0次回折光として外部に放出し、他の一部の光を−1次回折光として共振経路70に戻す。
本例では、偏向角度θを離散的に変化させることにより、回折格子60における0次回折光及び−1次回折光の条件を満たす光の波長(周波数)が離散的に変化する。これにより、出力レーザー光の周波数を離散的に変化させることができる。なお、他の例においては、レーザー光源装置100から出射されるレーザー光の周波数を時間に対して連続的に変化させてもよい。
図4は、周波数を時間的に掃引する様子を示す図である。左右の縦軸は周波数を示し、横軸は時間を示す。縦軸の周波数のスケールは、光源として必要な周波数帯域に応じて任意に定めてよく、干渉計に用いる場合に1Hz以上10Hz以下の範囲であってよい。
本例では、出力レーザー光の周波数を時間に対して離散的に増加させる。特に、図4の縦軸方向において隣り合う周波数の間隔は周波数frepで一定でとする。一例に過ぎないが、frepは数百GHzであってよい。本例では、時刻tからtまで出力レーザー光の周波数をfとし、時刻tからtまで出力レーザー光の周波数をfとし、以降同様に一定期間ごとに徐々に周波数を増加させて、時刻tから時刻tn+1まで出力レーザー光の周波数をfとする(nは任意の自然数である)。これにより、出力レーザー光の周波数をfからfまで離散的に走査することができる。
時刻tから時刻tn+1までの時間は、ナノ秒(nano sec)のオーダーであってよい。時刻tからtまでの期間τは、振動子54の周波数をfからfまで走査する期間である。期間τは、CCD等の撮像素子の1フレーム時間内であってよく、例えば、数μsecから数十μsecの時間である。このように、本例のレーザー光源装置100は、撮像素子の1フレーム時間内に擬似的にコム光を発生することができる。なお、周波数をfからfまで連続的に走査する場合には、離散的に走査する場合と比較して周波数走査の時間を短くすることができるので、より好適である。
期間τの整数倍を撮像素子の1フレーム時間と等しくしてもよい。この場合、撮像素子の1フレーム時間内に周波数fからfまで何度も掃引することができる。これにより、レーザー光源装置100を干渉計の光源として用いる場合に、撮像素子の1フレーム時間内において複数回の干渉像を生成することができる。
上述の様に、周波数frepは、数百GHzであってよい。通常のコム光の周波数ピークの間隔frepはGHzのオーダーであるが、本例では擬似的なコム光の間隔を数百GHzとすることができる。これにより、レーザー光源装置100を干渉計の光源に用いた場合に、従来よりも干渉像を鮮明にすることができる。また、本例では、フィルタ30を用いるので、周波数frepをFSRに固定することができる。これにより、低周波側であるfから高周波側であるfまで周波数frepをFSRに固定できることは、レーザー光源装置100を干渉像形成に用いる場合に有利となる。
また、通常のコム光では、周波数帯域の一部のコム光だけを切りだして利用し、その他の帯域のコム光は利用しない。これに対して本例では、使用する周波数帯域のコム光を擬似的に生成するので、コム光を切り出すことをしない。それゆえ、従来のコム光を生成する手法と比較して、エネルギー利用効率を高くすることができる。
なお、レーザー光源の周波数帯域の幅が広いほど、干渉計の分解能は高くなる。本例では、最も低い周波数fから最も高い周波数fまでを自由に設定することができる。それゆえ、従来よりも高い分解能の干渉計を得ることができる。
図5は、回折格子60及び反射部62のリットマン配置の例を示す図である。本例は、図3におけるリトロー配置の代替例である。本例のレーザー光源装置100は、回折格子60に対向して配置された反射部62をさらに備える。本例では、反射部62が共振経路70の第2端74である。また、本例のフィルタ30は回折格子60と反射部62との間に配置され、かつ、偏向器50は光増幅媒質10と回折格子60との間に設けられる。
回折格子60は、偏向器50から入射する光の一部を0次回折光として外部に放出し、他の一部の光を−2次回折光としてフィルタ30に戻す。つまり、偏向器50から入射する光の−2次回折光は、共振経路70に戻す。また、反射部62からフィルタ30を経て回折格子60に入射する光の−1次回折光は、偏向器50に入射する。以上の点が、図3のリトロー配置の例と異なる。なお、本例においても図4の例で説明した効果を得ることができる。また、本例においても光増幅媒質10及び光路長調整器20の配置は任意に並び替えてよい。
図6は、回折格子60及び反射部62のリットマン配置の他の例を示す図である。本例では、フィルタ30及び偏向器50は光増幅媒質10と回折格子60との間に配置され、かつ、偏向器50はフィルタ30よりも回折格子60の側に設けられる。以上の点が、図5の例と異なる。なお、本例においても図4の例で説明した効果を得ることができる。なお、本例においても光増幅媒質10、光路長調整器20及びフィルタ30の配置は任意に並び替えてよい。
図7は、フィルタ30としての光共振器32の例を示す図である。本例の光共振器32は、光学結晶体33と、光学結晶体33の両端に設けられた半透過膜34とを有する。光共振器32は、半透過膜34の間で光を共振させて、共振条件に適った周波数の光を出射する。本例の光共振器32は、ソリッドエタロンであってよい。なお、他の例においては、2つの反射体の間にエアギャップを設けて、当該エアギャップの間で光を共振させるエアギャップエタロンであってもよい。
図8は、フィルタ30としての光共振器32の他の例を示す図である。本例の光共振器32は、固定部45と間隔調整部48とを有するシリコンアクチュエータに設けられる。固定部45に設けられた反射体35‐1と、間隔調整部48に設けられた反射体35‐2とが、本例の光共振器32を構成する。
反射体35‐1は、下流の光路に反射防止膜37‐1を有し、上流の光路に反射面36‐1を有する。反射体35‐2は、上流の光路に反射防止膜37‐2を有し、下流の光路に反射面36‐2を有する。光共振器32は反射面36の間で光を共振させて、図7の例と同様に、共振条件に適った周波数の光を出射する。反射面36‐1と反射面36‐2と間の長さは光共振器32の共振長38を規定する。
固定部45は、シリコン層41、絶縁層42及びシリコン層43を有する積層体であるSOI基板40を有してよい。間隔調整部48も同様にSOI基板40を有してよい。本例の間隔調整部48は、共振経路70と平行な方向において対向する可動端46と固定端47とを有する。
可動端46及び固定端47は、図面においては明示しないが互いに対向する位置において櫛歯状のシリコン層41をそれぞれ有してよい。この場合に、端子49‐1を通じて可動端46の電位を接地し、端子49‐2を通じて固定端47に印加する正電圧を大きくすると、可動端46と固定端47との間隔Lが増大する。これにより、共振長38を短くすることができる。また、固定端47に印加する正電圧を小さくすると、間隔Lが減少するので、共振長38を長くすることができる。このように、本例では、間隔調整部48を用いて共振長38を制御することができる。
共振長38が変化すると、光共振器32を通過する周波数成分が変化する。これにより、光共振器32は、通過する周波数成分を変更することができる。つまり、周波数軸上において離散した複数の周波数成分の間隔frepを調整することができる。なお、周波数を走査する期間τ(図4を参照)中においては、frepは固定である。ただし、1回目の周波数走査が完了した後、2回目の周波数走査を行うに際して、異なるfrepを採用してもよい。
図9は、光路長調整器20及び偏向器50を一体形成する例を示す図である。本例では、一対の電極26と当該一対の電極26で挟まれた光学媒体27の領域が、光路長調整器20として機能する。また、一対の電極56と当該一対の電極56で挟まれた光学媒体27の領域が、偏向器50として機能する。光路長調整器20及び偏向器50を一体形成することにより光軸合わせ等が不要になるという効果を有する。
光学媒体27は、タンタル酸ニオブ酸カリウム(KTa1−xNbO3)であってよい。この場合、電極26を白金(Pt)とし、電極56をチタン(Ti)とすると、一対の電極26で挟まれた光学媒体27の領域では一様な屈折率の変調が生じ、一対の電極56で挟まれた光学媒体27の領域は周期的な屈折率の変調が生じる。これにより、共通の光学媒体27を用いて光路長調整器20及び偏向器50を実現することができる。
図10は、第2実施形態におけるレーザー光源システム152を示す図である。本例のレーザー光源装置102は、反射鏡12に代えてダイクロイックミラー14を有し、注入電流源15に代えて励起用光源17を有する。なお、ダイクロイックミラー14に代えて半透過膜を用いてもよい。これは他の例においても同様である。係る点で第1実施形態と異なる。他の点は、第1実施形態と同じである。本例においても、第1実施形態と同様にレーザー光の周波数を離散的または連続的に走査することができる。それゆえ、フィルタ30の効果を除いて第1実施形態と同様と同様の効果を得ることができる。なお、第2実施形態においても、第1実施形態の図3及び図5から図9の態様を適用してよい。
図11は、第3実施形態におけるレーザー光源システム154を示す図である。本例のレーザー光源装置104は、図10の例と比較して、偏向器50及び回折格子60の位置が異なる。また、アウトプットカプラ65を有する点でも、図10の例と異なる。他の点は、図10の例と同じである。本例においても、第1実施形態と同様にレーザー光の周波数を離散的または連続的に走査することができる。それゆえ、フィルタ30の効果を除いて第1実施形態と同様と同様の効果を得ることができる。なお、第3実施形態においても、第1実施形態の図3及び図5から図9の態様を適用してよい。
アウトプットカプラ65は、共振経路70からレーザー光を外部に取り出す機能を有する。なお、アウトプットカプラ65の配置は図11の例に限定されない。アウトプットカプラ65は、ダイクロイックミラー14と光増幅媒質10との間、光増幅媒質10と光路長調整器20との間、フィルタ30と回折格子60との間、または、偏向器50と反射鏡16との間に設けてもよい。
図12は、第4実施形態におけるレーザー光源システム156を示す図である。本例のレーザー光源装置106は、フィルタ30を有しない。係る点で第1実施形態と異なる。他の点は、第1実施形態と同じであってよい。
本例では、フィルタ30に代えて、光路長調整器20により、共振条件に適った周波数成分を選択的に通過させる。光路長調整器20は、共振経路70で発振する2または3個の周波数モード光のうち、特定の一つの周波数モード光を透過させてよい。本例においても、第1実施形態と同様にレーザー光の周波数を離散的または連続的に走査することができる。それゆえ、フィルタ30の効果を除いて第1実施形態と同様と同様の効果を得ることができる。なお、第4実施形態において、第1実施形態の図3及び図6から図9の態様を適用してよい。
図13は、第5実施形態におけるレーザー光源システム158を示す図である。本例は、本例のレーザー光源装置108は、図12の例と比較して、偏向器50及び回折格子60の位置が異なる。また、アウトプットカプラ65を有する点でも、図12の例と異なる。他の点は、図12の例と同じである。本例においても、第1実施形態と同様にレーザー光の周波数を離散的または連続的に走査することができる。それゆえ、フィルタ30の効果を除いて第1実施形態と同様と同様の効果を得ることができる。なお、第5実施形態においても、第1実施形態の図3及び図6から図9の態様を適用してよい。
図14は、回折格子60及び反射部62のリットマン配置の例を示す図である。本例は、第1実施形態における図6の例に対応する。本例の偏向器50は、光増幅媒質10と回折格子60との間に配置される。但し、本例では光増幅媒質10と偏向器50との間に光路長調整器20が設けられる。なお、光増幅媒質10及び光路長調整器20の配置は図14の順番に限定されず、任意の順番に並び替えてよい。
図15は、第6実施形態におけるレーザー光源システム160を示す図である。本例のレーザー光源装置110は、反射鏡12に代えてダイクロイックミラー14を有し、注入電流源15に代えて励起用光源17を有する。係る点で第5実施形態と異なる。他の点は、第5実施形態と同じである。本例においても、第1実施形態と同様にレーザー光の周波数を離散的または連続的に走査することができる。それゆえ、フィルタ30の効果を除いて第1実施形態と同様と同様の効果を得ることができる。なお、第6実施形態においても、第1実施形態の図3及び図6から図9の態様を適用してよい。
図16は、第7実施形態におけるレーザー光源システム162を示す図である。本例のレーザー光源装置112は、反射鏡12と、光増幅媒質10と、フィルタ30と、分光素子としてのVIPA(Virtually Imaged Phase Array)75と、反射鏡16とを有する。本例のレーザー光源装置112は、反射鏡12を第1端72とし反射鏡16を第2端74とする共振経路70を有する。レーザー光源装置112は、共振経路70において共振された光の一部をアウトプットカプラ65からレーザー光として外部に出力する。
図17は、VIPA75、偏向器50及び反射鏡16を示す図である。VIPA75は、ガラス体76を挟んで設けられた反射膜77及び反射膜78からなる。VIPA75に入射する光は、反射膜77が設けられていない部分からガラス体76に入る。VIPA75に入射した光は、反射膜77及び反射膜78の間で複数回反射した後に、反射膜78から偏向器50へ出射される。なお、フィルタ30の位置は、光増幅媒質10とVIPA75との間に代えて、反射鏡12と光増幅媒質10との間、または、偏向器50と反射鏡16との間に設けられてもよい。
VIPA75は、波長に応じて異なる角度で光を分光する。例えば、VIPA75は、角度θout‐1から角度θout‐N(Nは任意の自然数)までの異なる角度で偏向器50に光を出射する。角度θout‐1から角度θout‐Nで出射される光の各々は、フィルタ30のFSRにより規定される周波数間隔で離間した複数の周波数を有する。例えば、角度θout‐1で出射される光は、f+M・FSR(Mは任意の自然数)の周波数を有してよく、角度θout‐2で出射される光は、f+M・FSR(f≠f)の周波数を有してよい。つまり、角度θout‐1から角度θout‐Nで出射される光の周波数は、互いに異なってよい。
本例では、角度θout‐3で出射される光が、偏向器50を経て反射鏡16に対して垂直に入射する。それゆえ、角度θout‐3で出射される光の周波数成分以外の光は、共振経路70内で共振されない。加えて、偏向器50の偏向角度θは波長依存性を有するので、偏向器50から反射鏡16に対して真に垂直に出射される光の周波数成分は、角度θout‐3で出射された光の複数の周波数成分のうち1つだけである。これにより、特定の条件においてレーザー光として出力される光の周波数は定まる、また、周波数走査マイクロ波信号発生器80により偏向器50の偏向角度θを離散的に走査することにより、出力レーザー光の周波数を離散的に変化させることができる。
本例では、分光素子として回折格子60ではなく、VIPA75を用いている。回折格子60は、0次回折光および−1次回折光のみを用いて光を共振させる。つまり、0次回折光および−1次回折光以外は用いない。これに対して、VIPA75は、0次回折光および−1次回折光以外の光も用いる。それゆえ、VIPA75を用いた第7実施形態は、回折格子60を用いた例に比べて、エネルギー損失を低くすることができる。また、本例では、アウトプットカプラ65を用いて、共振経路70の途中からレーザー光を外部に取り出すので、光軸がずれないという効果も有する。
図18は、第8実施形態におけるレーザー光源システム164を示す図である。本例のレーザー光源装置114は、アウトプットカプラ65に代えて、半透過膜18を用いる。そして、半透過膜18から外部へレーザー光を取り出す。係るにおいて、図16の例と異なる。他の点は、図16の例と同じである。本例においても、第7実施形態と同様の効果を得ることができる。
第9実施形態(図19)から第13実施形態(図23)においては、光ファイバ94を用いて光学的にリング状に各素子を結合することにより、共振経路70を形成している。係る点がこれまでの実施形態と異なる。図19は、第9実施形態におけるレーザー光源システム166を示す図である。本例のレーザー光源装置116は、光ファイバ94により光学的にリング状に結合された、光増幅媒質10、フィルタ30、カプラ92及び空間光学系99を有する。なお、フィルタ30は、図8に記載した光共振器32としてもよい。
空間光学系99は、2つのファイバポート98の間に回折格子60及び偏向器50を有する。ファイバポート98は、光ファイバとレンズを有してよい。ファイバポート98は、光ファイバ94から出射される光をレンズにより平行光にして、偏向器50または回折格子60に入射させる機能を有する。光増幅媒質10、フィルタ30、偏向器50及び回折格子60の機能は、第1実施形態等と同じである。
レーザー光は、カプラ92からレーザー光源装置116の外部へ取り出すことができる。本例においても、制御部90が周波数走査マイクロ波信号発生器80を介して偏向器50を制御することにより、第1実施形態と同様にレーザー光を周波数走査することができる。
図20は、第10実施形態におけるレーザー光源システム168を示す図である。本例のレーザー光源装置118では、空間光学系99がサーキュレータ97を介して各素子と光学的に結合されている。また、空間光学系99は、2つのファイバポート98に代えて、1つのファイバポート98及び反射鏡12を有する。係る点において、第9実施形態と異なる。他の点は第9実施形態と同じである。
図21は、第11実施形態におけるレーザー光源システム170を示す図である。本例のレーザー光源装置120は、光ファイバ94により光学的にリング状に結合された、光増幅媒質10、フィルタ30及び偏向器50を有する。回折格子60及びファイバポート98を有しない点が、第9実施形態(図19)との相違点である。
偏向器50から出射される偏向角度θが波長依存性を有することは、上述の通りである。また、光ファイバの直径は数μmと小さい。それゆえ、偏向角度θの波長依存性に起因して、特定の波長の光は光ファイバ94に入射するが、当該特定の波長以外は光ファイバ94に入射しないこととなる。つまり本例では、偏向器50から光ファイバ94の端面に光が出射される場合において、光ファイバ94の端面が分光素子と同じ機能を有する。本例においても第1実施形態と同様にレーザー光を周波数走査することができる。
図22は、第12実施形態におけるレーザー光源システム172を示す図である。本例のレーザー光源装置122では、空間光学系99がサーキュレータ97を介して各素子と光学的に結合されている。また、空間光学系99は、偏向器50及び反射鏡12を有する。係る点において、第11実施形態(図21)と異なる。他の点は第21実施形態と同じである。
図23は、第13実施形態におけるレーザー光源システム174を示す図である。本例のレーザー光源装置124は、周波数を離散走査するのではなくコム光を生成する。係る点において、第9実施形態(図19)から第12実施形態(図22)の例と異なる。本例のレーザー光源装置124は、光増幅媒質10、フィルタ30、カプラ92及び光位相変調器96を有する。
光位相変調器96は、異なる複数の波長を含む光における各波長の位相を同期する。これにより、レーザー光源装置124は、多波長(複数の周波数)を発振することができる。つまり、レーザー光源装置124は、周波数軸上においてFSRだけ離間した離間した複数の周波数ピークを含むコム光を生成することができる。これにより、レーザー光源装置124が出力するレーザー光はコム光となる。
図24は、SS(Swept‐Source)干渉計システム250を示す図である。本例のSS干渉計システム250は、第1実施形態のレーザー光源装置100、注入電流源15、ドライバ25、周波数走査マイクロ波信号発生器80及び制御部90に加えて、スプリッター212、光検出器214、被測定対象216及び移動ステージ218を有する。なお、他の実施形態におけるレーザー光源装置102から124のいずれかを適用してもよい。図25及び図26の例においても上述の実施例におけるレーザー光源装置100から124のいずれかを適用してもよい。
レーザー光源装置100、スプリッター212及び光検出器214は、干渉計210を構成する。スプリッター212は、レーザー光源装置100から出射された光の一部を被測定対象216へ透過させて、かつ、被測定対象216から反射された光とレーザー光源装置100から出射された光の他の一部とを合波する。光検出器214は、スプリッター212で合波された光を受光し電気信号に変換して、当該電気信号を制御部90に送信する。制御部90は、光検出器214からの電気信号を処理することにより、光の入射方向における被測定対象216の1次元の断面情報を得ることができる。
制御部90は、周波数走査マイクロ波信号発生器80の周波数走査と同期して、移動ステージ218を動作させてよい。移動ステージ218は、被測定対象216に入射する光の入射方向に対して垂直である2次元平面内において、被測定対象216を移動させてよい。これにより、SS干渉計システム250は、被測定対象216の3次元の断面情報を得ることができる。
図25は、シングルショット干渉計システム350を示す図である。シングルショット干渉計システム350は、スプリッター212に代えてシングルショット干渉計310を有する。なお、移動ステージ218は有さない。係る点がSS干渉計システム250と異なる。シングルショット干渉計システム350は、被測定対象216の深さ方向と、当該深さ方向に垂直な方向との2次元の断面情報を得ることができる。
図26は、干渉部320の構成を示す図である。干渉部320は、スプリッター322、反射部324、SPM(Spatial Phase Modulator)326、レンズ327及びスプリッター328を有する。SPM326は、周波数に応じて反射距離を変化させて、入射した光を反射する。本例では、レーザー光源装置100が出射する光の周波数が時間に対して離散的または連続的に変化するので、スプリッター322及び反射部324で反射されてSPM326に入射した光は、時刻tからtまでの間に異なる光路を通過して光検出器214に入射する。
スプリッター328は、レーザー光源装置100から出力された光の一部を被測定対象216へ透過させて、かつ、被測定対象216から反射された光とレーザー光源装置100から出力された光の他の一部とを合波する。これにより、SPM326からレンズ327を経てスプリッター328に入射する光と、被測定対象216からの反射光との干渉光が、光検出器214に入射する。これにより、2次元の断面情報を得ることができる。
以上、本発明を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されない。上記実施の形態に、多様な変更又は改良を加えることが可能であることが当業者に明らかである。その様な変更又は改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。
特許請求の範囲、明細書、及び図面中において示した装置、システム、及び方法における動作、手順、ステップ、及び段階等の各処理の実行順序は、特段「より前に」、「先立って」等と明示しておらず、また、前の処理の出力を後の処理で用いるのでない限り、任意の順序で実現しうることに留意すべきである。特許請求の範囲、明細書、及び図面中の動作フローに関して、便宜上「まず、」、「次に、」等を用いて説明したとしても、この順序で実施することが必須であることを意味するものではない。
10・・光増幅媒質、12・・反射鏡、14・・ダイクロイックミラー、15・・注入電流源、16・・反射鏡、17・・励起用光源、18・・半透過膜
20・・光路長調整器、25・・ドライバ、26・・電極、27・・光学媒体、30・・フィルタ、32・・光共振器、33・・光学結晶体、34・・半透過膜、35・・反射体、36・・反射面、37・・反射防止膜、38・・共振長
40・・SOI基板、41・・シリコン層、42・・絶縁層、43・・シリコン層、45・・固定部、46・・可動端、47・・固定端、48・・間隔調整部、49・・端子
50・・偏向器、52・・光学媒体、54・・振動子、56・・電極
60・・回折格子、62・・反射部、65・・アウトプットカプラ
70・・共振経路、72・・第1端、74・・第2端、75・・VIPA、76・・ガラス体、77・・反射膜、78・・反射膜、80・・周波数走査マイクロ波信号発生器
90・・制御部、92・・カプラ、94・・光ファイバ、96・・光位相変調器、97・・サーキュレータ、98・・ファイバポート、99・・空間光学系
100、102、104、106、108、110、112、114、116、118、120、122、124・・レーザー光源装置
150、152、154、156、158、160、162、164、166、168、170、172、174・・レーザー光源システム
210・・干渉計、212・・スプリッター、214・・光検出器、216・・被測定対象、218・・移動ステージ、250・・SS干渉計システム、310・・シングルショット干渉計、320・・干渉部、322・・スプリッター、324・・反射部、326・・SPM、327・・レンズ、328・・スプリッター、350・・シングルショット干渉計システム

Claims (11)

  1. 入射する光の一部を出射する分光素子と、
    光学媒体と振動子とを有しており、振動子によって前記光学媒体内に発生した音響周波数に応じて設定される偏向角度で光を出射する音響光学偏向器と、
    離散した複数の周波数成分を通過させるエタロンフィルタと
    を備え、
    前記分光素子、前記音響光学偏向器及び前記エタロンフィルタは、共振経路に設けられており、前記エタロンフィルタは、光共振器であり、
    更に、前記光共振器の共振長を制御して、前記離散した複数の周波数成分の間隔を調整する間隔調整部を備える、
    レーザー光源装置。
  2. 入射する光の一部を出射する分光素子と、
    光学媒体と振動子とを有しており、振動子によって前記光学媒体内に発生した音響周波数に応じて設定される偏向角度で光を出射する音響光学偏向器と、
    離散した複数の周波数成分を通過させるエタロンフィルタと
    を備え、
    前記分光素子、前記音響光学偏向器及び前記エタロンフィルタは、共振経路に設けられており、
    前記分光素子は、VIPA(Virtually Imaged Phase Array)である、レーザー光源装置。
  3. 入射する光の一部を出射する分光素子と、
    光学媒体と振動子とを有しており、振動子によって前記光学媒体内に発生した音響周波数に応じて設定される偏向角度で光を出射する音響光学偏向器と、
    離散した複数の周波数成分を通過させるエタロンフィルタと
    を備え、
    前記分光素子、前記音響光学偏向器及び前記エタロンフィルタは、共振経路に設けられており、
    レーザー光源の発振波長に対応する光を増幅する光増幅媒質と、
    前記共振経路の外部にレーザー光を取り出すカプラと、をさらに備えており、
    前記共振経路においては、前記光増幅媒質と、前記カプラと、エタロンフィルタと、音響光学偏向器および前記分光素子を含む空間光学系とが、光ファイバを用いて光学的にリング状に結合されている、レーザー光源装置。
  4. 前記音響光学偏向器は、前記偏向角度を順次変化させる
    請求項1から3のいずれか一項に記載のレーザー光源装置。
  5. 前記振動子は、制御信号に応じて、前記光学媒体内に音響種周波数を発生させ、
    前記音響光学偏向器は、前記音響周波数に応じて前記光学媒体内の屈折率が変化し、前記屈折率に応じた前記偏向角度で光を出射する、
    請求項1から4のいずれか一項に記載のレーザー光源装置。
  6. 前記音響光学偏向器における前記偏向角度を、時間に対して連続的に変化させる前記制御信号を生成する制御部を更に備える
    請求項5に記載のレーザー光源装置。
  7. 前記共振経路に設けられ、印加された電流により屈折率が変化する電気光学結晶を含んでおり、前記共振経路の光路長を調整する光路長調整器を更に備え、
    前記制御部は、前記音響光学偏向器における前記偏向角度の変化に同期して、前記光路長調整器における前記光路長を制御する
    請求項6に記載のレーザー光源装置。
  8. 前記分光素子は回折格子であり、
    前記回折格子に対向して配置された反射部と、
    レーザー光源の発振波長に対応する光を増幅する光増幅媒質と
    をさらに備え、
    前記エタロンフィルタは、前記回折格子と前記反射部との間に配置され、かつ、前記音響光学偏向器は前記光増幅媒質と前記回折格子との間に設けられる、または、
    前記エタロンフィルタ及び前記音響光学偏向器は、前記光増幅媒質と前記回折格子との間に配置され、かつ、前記音響光学偏向器は前記エタロンフィルタよりも前記回折格子の側に設けられる
    請求項1または3に記載のレーザー光源装置。
  9. 入射する光の一部を出射する分光素子と、
    光学媒体と振動子とを有しており、入力される制御信号に基づいて前記振動子によって前記光学媒体内に発生した音響周波数に応じて前記光学媒体内の屈折率が変化し、前記屈折率に応じた偏向角度で光を出射する音響光学偏向器と、
    前記音響光学偏向器における前記偏向角度を、離散的な前記偏向角度に順次設定する前記制御信号を生成する制御部と
    を備え、
    前記分光素子及び前記音響光学偏向器は、共振経路に設けられており、
    前記分光素子は、VIPA(Virtually Imaged Phase Array)である、レーザー光源装置。
  10. 前記共振経路に設けられ、印加された電流により屈折率が変化する電気光学結晶を含んでおり、前記共振経路の光路長を調整する光路長調整器を更に備え、
    前記制御部は、前記音響光学偏向器における前記偏向角度の変化に同期して、前記光路長調整器における前記光路長を制御する
    請求項に記載のレーザー光源装置。
  11. 請求項1から10のいずれか一項に記載のレーザー光源装置と、
    前記レーザー光源装置から出射された光の一部を被測定対象へ透過させて、かつ、前記被測定対象から反射された光と前記レーザー光源装置から出射された光の他の一部とを合波するスプリッターと、
    前記スプリッターで合波された光を受光する光検出器と
    を備える干渉計。
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