JP2001108719A - 光源装置及びそれを備える電界センサ - Google Patents

光源装置及びそれを備える電界センサ

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JP2001108719A
JP2001108719A JP28946799A JP28946799A JP2001108719A JP 2001108719 A JP2001108719 A JP 2001108719A JP 28946799 A JP28946799 A JP 28946799A JP 28946799 A JP28946799 A JP 28946799A JP 2001108719 A JP2001108719 A JP 2001108719A
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Yoshikazu Toba
良和 鳥羽
Akira Sato
顕 佐藤
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Tokin Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電界センサの機能を維持するために使用を
余儀なくされていた偏波面保持光ファイバを、実質的に
シングルモード光ファイバに置き換えることを可能とす
る、光源装置を提供すること。 【解決手段】 本発明の光源装置は、直線偏光を出射す
る光源1と、光源1から出射される光を受けて、一部を
透過すると共に残りを変調する音響光学偏向器32と、
音響光学偏向器(32,33,34)を透過した0次光
と、同音響光学偏向器により変調された1次回折光を受
けて、夫々の偏波面が互いに垂直をなすようにして合成
し、合成された光を出射する偏光合成手段45とを備え
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光源装置及び電界
センサに関し、特に、複数の直線偏光を出射する光源に
関する。
【0002】
【従来の技術】コンピュータ等の情報機器や通信機器、
ロボット等のFA機器、自動車、鉄道等の制御器などの
多くの電気機器は、外部からの電磁ノイズによって誤動
作などの影響を受ける危険に常に晒されている。かかる
状況を受け、EMC分野においては、外部の電磁環境や
影響を及ぼすようなノイズの大きさ、また自らが発生す
るノイズ等を正確に測定することが重要となっている。
【0003】従来、上述のような電磁ノイズの測定に
は、(a)通常のアンテナを用いて受信し、同軸ケーブ
ルで測定器まで導く方法、(b)アンテナを用いて受信
した信号を検波して、光信号に変換し光ファイバで測定
器まで導く方法、(c)印加される電界強度に応じて透
過光の強度が変化するように構成された光学素子を用い
て電界強度変化を光強度変化に変換し、上記光学素子と
光源及び測定器に接続された受光器間を光ファイバで接
続する方法が知られている。このうち、(a)のアンテ
ナを用いる方法が最も一般的であったが、同軸ケーブル
等の存在により電界分布が乱れてしまったり、ケーブル
途中からのノイズが混入してしまう恐れがあるなどの問
題があったため、その代替手段として、光ファイバを使
用する上記(b)、(c)の方法についての研究が活発
になされている。
【0004】上述した(b)の方法は、詳しくは、ダイ
オードで検波した信号を増幅して発光ダイオードに供給
し、そこで光信号に変換して、更に光ファイバで受光器
に導くものである。しかしながら、この技術によって
は、センサヘッド部に電気回路やバッテリを必要とする
ため、金属からなる部分がある程度以上の大きさとな
り、結果として、センサヘッド部の形状も大きくなって
しまうこととなり、更には、電界の検出感度が低く応答
速度が遅いという欠点もあった。
【0005】一方、上述した(c)の方法では、電界強
度を透過光の強度変化に変換する光学素子として電気光
学効果を有する結晶を用いており、その素子構造は、バ
ルク素子型と導波路型との2つに大別することができ
る。両者とも、結晶には小型アンテナが取り付けられて
おり、それによって結晶中には、周囲の電界強度に応じ
た電界が発生することとなっている。特に、バルク素子
型においては、光ファイバの出射光をレンズで平行光と
して、これを小型アンテナの取り付けられた結晶中に通
すことにより、結晶中に生じている電界により偏光状態
を変化させ、それを検光子で強度変化に変換した後、再
び光ファイバに結合している。一方、導波路型素子は、
結晶上に設けた光導波路により上記光学素子を構成して
いる。なお、通常は、導波路型の方がバルク型よりも1
0倍以上検出感度が高い。また、導波路型の電界センサ
用基板結晶には電気光学定数の高いニオブ酸リチウム単
結晶が一般に使われている。
【0006】図6は、従来の電界センサの構成を示す図
である。図7は前記電界センサに用いられるセンサヘッ
ドの構成を示す図である。
【0007】c軸に垂直に切り出したニオブ酸リチウム
単結晶基板10上には、入射光導波路11、そこから分
岐した2本の位相シフト光導波路12、および上記2本
の位相シフト光導波路12が合流して結合した出射光導
波路13が形成されている。また、入射光導波路11の
入射端には、入射光用に偏波面保持光ファイバ8が結合
され、出射光導波路13の出射端には、出射光用にシン
グルモード光ファイバ6が接続されている。更には、位
相シフト光導波路12上には一対の変調用電極14が設
置され、夫々、アンテナ15に接続されている。
【0008】光源装置3から出射された光は、偏波面保
持光ファイバ8を通り、入射光として入射光導波路11
に入射した後、位相シフト光導波路12にエネルギー分
割される。ここで、電界センサ近傍に電界が印加される
と、アンテナ15により変調用電極14間に電圧が誘起
され、位相シフト光導波路12中には深さ方向に互いに
反対向きの電界成分が生じることとなる。この結果、結
晶中には電気光学効果により屈折率変化が生じ、位相シ
フト光導波路12を伝播する光波間には印加電界の大き
さに応じた位相差が生じる。すなわち、アンテナ15に
印加される電界強度に応じてシングルモード光ファイバ
6に出射される出射光の強度が変化することになる。し
たがって、その光強度変化を受光器17で測定すること
により、アンテナ15に印加される電界の強度を測定す
ることができる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、従来
の電界センサにおいては、入射光ファイバとして偏波面
保持光ファイバが用いられている。
【0010】しかしながら、この偏波面保持光ファイバ
は、シングルモード光ファイバに比べて、はるかに高価
である。そのため、特に光源とセンサヘッドの間の距離
が長い電界センサの場合などにおいては、コスト高を避
けることができず、その打開策が求められていた。
【0011】なお、入射光ファイバを偏波面保持光ファ
イバからシングルモード光ファイバへと、単純に置き換
えることはできない。もし、単純置換を行ったとする
と、シングルモード光ファイバを通って、光源からセン
サヘッドに到達する過程で入射光の偏波面はシングルモ
ード光ファイバの状態に依存してランダムに変動するこ
ととなり、その結果、センサヘッドの出射光レベルが不
安定となり、電界センサの電界強度を測定する機能は、
著しく低下したものとなってしまう。
【0012】本発明は、電界センサの機能を維持するた
めに使用を余儀なくされていた偏波面保持光ファイバ
を、実質的にシングルモード光ファイバに置き換えてコ
スト高を抑えるとともに、信頼性の高い電界センサを提
供することを目的とする。
【0013】また、本発明は、当該電界センサ等に適し
た光源装置を提供することをも目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明の発明者らは、従
来、偏波面保持光ファイバを用いて構成されていた部分
をシングルモード光ファイバに置き換えるためには、二
つの直線偏光の偏波面が互いに垂直な、いわゆるランダ
ム偏光の光源が必要であることに着目し、光源装置の改
良を試みた。理論上は、二つの直線偏光光源を用いて、
夫々から出射される二つの直線偏光を合成することでラ
ンダム偏光を得ることも可能であるが、この場合、光源
を組み込む装置の小型化が困難となり、保守管理上に難
点が生じることのみならず、二つの光源のいずれかに波
長変動が生じると相互の干渉やビートが発生し、信頼性
の低下を招いてしまうなど、更なる問題が生じることと
なる。そこで、これらをも考慮しつつ、本発明は、上述
した課題を解決するための手段として、次に掲げる光源
装置を提供することとした。なお、発明に至る経緯は上
記の通りであるが、本発明の光源装置の用途が電界セン
サのみに限られる訳ではないことはいうまでもない。
【0015】即ち、本発明によれば、第1の光源装置と
して、直線偏光を出射する単一の光源と、当該光源から
出射される光を受けて、一部を透過すると共に残りを変
調する音響光学偏向器と、当該音響光学偏向器を透過し
た0次光と、同音響光学偏向器により変調された1次回
折光を受けて、夫々の偏波面が互いに垂直をなすように
して合成し、合成された光を出射する偏光合成手段とを
備えることを特徴とする光源装置が得られる。
【0016】また、本発明によれば、第2の光源装置と
して、前記第1の光源装置において、前記光源から出射
される光を前記音響光学偏向器まで伝送するための第1
の伝送路と、前記音響光学偏向器から前記偏光合成手段
に対して前記0次光及び1次回折光を伝送するための第
2及び第3の伝送路とを更に備えることを特徴とする光
源装置が得られる。
【0017】更に、本発明によれば、第3の光源装置と
して、前記第2の光源装置において、前記第1乃至第3
の伝送路は、夫々、第1乃至第3の偏波面保持光ファイ
バを備えることを特徴とする光源装置が得られる。
【0018】また、本発明によれば、第4の光源装置と
して、前記第3の光源装置において、コリメートレンズ
を更に備えており、前記第1の偏波面保持光ファイバの
一端は、前記光源側に設けられており、前記コリメート
レンズは、当該第1の偏波面保持光ファイバの他端側に
設けられていることを特徴とする光源装置が得られる。
【0019】また、本発明によれば、第5の光源装置と
して、前記第3又は第4の光源装置において、前記第2
の伝送路は、前記第2の偏波面保持光ファイバの両端に
設けられた、一対のコリメートレンズを更に備えている
ことを特徴とする光源装置が得られる。
【0020】更に、本発明によれば、第6の光源装置と
して、前記第3乃至第5のいずれかの光源装置におい
て、前記第3の伝送路は、前記第3の偏波面保持光ファ
イバの両端に設けられた、一対のコリメートレンズを更
に備えていることを特徴とする光源装置が得られる。
【0021】また、本発明によれば、第7の光源装置と
して、前記第1乃至第6のいずれかの光源装置におい
て、前記偏光合成手段の出射側に設けられたコリメート
レンズを更に備えていることを特徴とする光源装置が得
られる。
【0022】また、本発明によれば、第8の光源装置と
して、前記第1乃至第7のいずれかの光源装置におい
て、前記光源は、半導体励起固体レーザであることを特
徴とする光源装置が得られる。
【0023】また、本発明によれば、第9の光源装置と
して、前記第8の光源装置において、前記半導体励起固
体レーザは、半導体励起YAGレーザであることを特徴
とする光源装置が得られる。
【0024】更に、本発明によれば、第10の光源装置
として、前記第1乃至第9のいずれかの光源装置におい
て、前記音響光学偏向器の偏向効率は、約50%である
ことを特徴とする光源装置が得られる。
【0025】また、本発明によれば、上述した光源装置
を利用して、次のような電界センサが得られる。
【0026】即ち、本発明によれば、第1の電界センサ
として、アンテナと、請求項1乃至10のいずれかに記
載の光源装置と、該光源装置からの光を伝送する第1の
光ファイバと、該第1の光ファイバを通じて前記光源装
置からの光を入射され、前記アンテナにより印加される
電界強度に応じて、当該入射された光の強度を変化させ
て出射するセンサヘッドと、該センサヘッドからの光を
伝送する第2の光ファイバと、該第2の光ファイバを通
じて前記センサヘッドの出射する光を検出する受光器と
を備えることを特徴とする電界センサが得られる。
【0027】また、本発明によれば、第2の電界センサ
として、前記第1の電界センサにおいて、前記第1及び
第2の光ファイバは、シングルモード光ファイバである
ことを特徴とする電界センサが得られる。
【0028】更には、本発明によれば、第3の電界セン
サとして、前記第2の電界センサにおいて、偏光子を更
に備えており、前記第1の光ファイバは、一端を前記光
源装置側に接続されており、前記偏光子は、当該第1の
光ファイバの他端側に設けられていることを特徴とする
電界センサが得られる。
【0029】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態による
電界センサ、特にそれに用いられる光源装置について、
図面を用いて、詳細に説明する。
【0030】本発明の実施の形態による電界センサは、
図1に示されるように、光源装置2、第1の光ファイバ
としてのシングルモード光ファイバ5、センサヘッド
4、センサヘッドに取り付けられたアンテナ15、第2
の光ファイバとしてのシングルモード光ファイバ6、受
光器17を備えている。
【0031】光源装置2は、後述するようにランダム偏
光光源である。この光源装置2から出射された光は、シ
ングルモード光ファイバ5を通じてセンサヘッド4に入
射される。なお、図1には、シングルモード光ファイバ
5を伝播する光の偏波面が矢印にて示されている。
【0032】センサヘッド4は、図2に示されるよう
に、c軸に垂直に切り出したニオブ酸リチウム単結晶基
板10を備えている。このニオブ酸リチウム(LiNb
)単結晶基板10上には、シングルモード光ファイ
バ5に接続される入射光導波路11、入射光導波路11
から2本に分岐し、出射側において再度結合してなる位
相シフト光導波路12、2本の位相シフト光導波路12
の結合点とシングルモード光ファイバ6とを結ぶ出射光
導波路13が形成されている。2本の位相シフト光導波
路12上には一対の変調用電極14が設置され、夫々、
アンテナ15に接続されている。
【0033】かかるセンサヘッド4及び光源装置2を備
える電界センサにおいては、光源装置2から出射された
光が、シングルモード光ファイバ5を通り、入射光とし
て入射光導波路11に入射した後、位相シフト光導波路
12にエネルギー分割される。ここで、電界センサ近傍
に電界が印加されると、アンテナ15により変調用電極
14間に電圧が誘起され、位相シフト光導波路12中に
は深さ方向に互いに反対向きの電界成分が生じることと
なる。この結果、結晶中には電気光学効果により屈折率
変化が生じ、位相シフト光導波路12を伝播する光波間
には印加電界の大きさに応じた位相差が生じる。すなわ
ち、アンテナ15に印加される電界強度に応じてシング
ルモード光ファイバ6に出射される出射光の強度が変化
することになる。受光器17は、シングルモード光ファ
イバ6を通じて、このセンサヘッド4により生じる光強
度変化を測定する。これにより、電界センサは、アンテ
ナ15に印加される電界の強度を測定することができ
る。
【0034】続いて、図3及び図4を用いて本実施の形
態における光源装置2について詳細に説明する。
【0035】本実施の形態による光源装置2において、
光源1は、1.3μmの波長を有する直線偏光を出射す
る半導体励起YAGレーザで構成されている。半導体励
起YAGレーザは、直線偏光を容易に取り出せるのみな
らず、高い信頼性で且つ小型であるため、電界センサの
光源として好適である。
【0036】この光源1には、第1の偏波面保持光ファ
イバ41の一端が接続されており、光源1から出射され
た光は、第1の偏波面保持光ファイバ41を通り、更に
第1の偏波面保持光ファイバ41の他端に設けられたコ
リメートレンズ21で絞られ、音響光学媒体32に入射
する。ここで、音響光学媒体32には、吸収体34とト
ランスデューサ33が、該音響光学媒体32を両側から
挟むようにして、取り付けられており、更に、トランス
デューサ33には、駆動回路35が接続されている。
【0037】この音響光学媒体32に対する入射光37
は、音響光学媒体32内における超音波36の作用によ
り、一部が回折し、他は透過して、1次回折光39、0
次光38として、出射される。ここで、回折効率は、ト
ランスデューサ33の駆動電力に依存している。センサ
ヘッド4に入射される二つの直線偏光の強度をほぼ等し
くするために、本実施の形態においては、回折効率を約
50%とした。
【0038】音響光学媒体32を透過した0次光38
は、コリメートレンズ21により、第2の偏波面保持光
ファイバ43に集光され、偏光合成器45側に伝送され
る。一方、音響光学媒体32から出射された1次回折光
39もまた、コリメートレンズ21により、第3の偏波
面保持光ファイバ42に集光され、偏光合成器45側に
伝送される。
【0039】第2及び第3の偏波面保持光ファイバ43
及び42を伝送されてきた0次光38及び1次回折光3
9は、第2及び第3の偏波面保持光ファイバ43及び4
2の夫々の他端に設けられたコリメートレンズ21によ
り、絞られ、偏光合成器45に入射する。この偏光合成
器45は、例えばプリズムなどにより構成されており、
0次光38と1次回折光39の夫々の偏波面が互いに直
交するようにして、2つの光を合成し、合成した光を出
射側に設けられたコリメートレンズ21に出射する。こ
の偏光合成器45の出射側に設けられたコリメートレン
ズ21は、合成された光を集光し、シングルモード光フ
ァイバ5にその集光された光を導出する。
【0040】ここで、0次光38は、音響光学媒体32
に対する入射光37と同一波長を有するが、1次回折光
39は、駆動周波数に応じて周波数のシフトされた光と
なっている。即ち、0次光38と1次回折光39との間
には、駆動回路35の駆動周波数相当の周波数差が生じ
ることとなる。したがって、これらの2つの光は、偏光
合成器45において合成された際にも、互いに干渉する
ことはない。これに対して、例えば、直線光源を2台用
いて、それらの出射光を単に合成することでランダム光
源を構成しようとすると、二つの光の相互干渉や周波数
の変動からビートが発生するといった問題が生じる。こ
のことからも理解されるように、本実施の形態による光
源装置2は、電界センサの信頼性向上に寄与し得るもの
である。
【0041】これら2つの直線偏光は、互いに垂直な偏
波面を保持した状態で、シングルモードファイバ5内を
伝播し、センサヘッド4に入射する。このため、センサ
ヘッド4には、安定したレベルを有する光が入射される
こととなる。詳しくは、、センサヘッド4には、シング
ルモード光ファイバ5を介して、TE波及びTM波の二
つの直線偏光が入射する。光導波路素子からなるセンサ
ヘッドは高い消光比を示す。したがって、電界強度の測
定においては、TM波の影響を実質的に無視することが
でき、実用的な測定が可能となる。
【0042】図5を参照すると、上述した実施の形態に
よる電界センサの変形例が示されている。この変形例に
おいては、センサヘッド4の入射端に偏光子16が設け
られている。これにより、シングルモード光ファイバ5
を伝播してきた光のうち、特定の偏波面の光(例えば、
TE波)のみをセンサヘッド4に入射することができ
る。かかる構成によれば、入射光の偏波面に依存するセ
ンサヘッド4の特性を全く無視することができ、更に高
分解能な電界測定が可能となる。
【0043】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
安定したランダム光源を選られることから、光源装置か
らセンサヘッドへの光の伝播に従来用いられていた偏波
面保持光ファイバを、低廉なシングルモード光ファイバ
に置き換えることができ、電界センサ全体としてもコス
ト減を図ることができる。
【0044】特に、単一の光源からの光を利用して、周
波数の異なる二つの直線偏光からなるランダム光を生成
するため、二つの直線偏光間での相互干渉がなく、信頼
性の高い電界センサを得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態による電界センサの構成を
示す図である。
【図2】図1に示されるセンサヘッドの構成を示す図で
ある。
【図3】図1に示される光源装置の構成を示す図であ
る。
【図4】音響光学偏向器の原理を説明するために用いら
れる図である。
【図5】本発明の他の実施の形態による電界センサの構
成を示す図である。
【図6】従来の電界センサの構成を示す図である。
【図7】図6に示されるセンサヘッドの構成を示す図で
ある。
【符号の説明】
1 光源 2 光源装置 3 光源装置 4 センサヘッド 5 シングルモード光ファイバ 6 シングルモード光ファイバ 8 偏波面保持光ファイバ 10 ニオブ酸リチウム(LiNbO)単結晶
基板 11 入射光導波路 12 位相シフト光導波路 13 出射光導波路 14 変調用電極 15 アンテナ 16 偏光子 17 受光器 21 コリメートレンズ 32 音響光学媒体 33 トランスデューサ 34 吸収体 35 駆動回路 36 超音波 37 入射光 38 0次光 39 1次回折光 41 偏波面保持光ファイバ 42 偏波面保持光ファイバ 43 偏波面保持光ファイバ 45 偏光合成器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2H079 AA02 AA12 BA01 CA12 DA13 EA05 EB04 HA11 KA11 KA18 KA19 5F072 AB01 PP07 YY20

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 直線偏光を出射する単一の光源と、 当該光源から出射される光を受けて、一部を透過すると
    共に残りを変調する音響光学偏向器と、 当該音響光学偏向器を透過した0次光と、同音響光学偏
    向器により変調された1次回折光を受けて、夫々の偏波
    面が互いに垂直をなすようにして合成し、合成された光
    を出射する偏光合成手段とを備えることを特徴とする光
    源装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の光源装置において、前記
    光源から出射される光を前記音響光学偏向器まで伝送す
    るための第1の伝送路と、前記音響光学偏向器から前記
    偏光合成手段に対して前記0次光及び1次回折光を伝送
    するための第2及び第3の伝送路とを更に備えることを
    特徴とする光源装置。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の光源装置において、前記
    第1乃至第3の伝送路は、夫々、第1乃至第3の偏波面
    保持光ファイバを備えることを特徴とする光源装置。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の光源装置において、コリ
    メートレンズを更に備えており、前記第1の偏波面保持
    光ファイバの一端は、前記光源側に設けられており、前
    記コリメートレンズは、当該第1の偏波面保持光ファイ
    バの他端側に設けられていることを特徴とする光源装
    置。
  5. 【請求項5】 請求項3または4記載の光源装置におい
    て、前記第2の伝送路は、前記第2の偏波面保持光ファ
    イバの両端に設けられた、一対のコリメートレンズを更
    に備えていることを特徴とする光源装置。
  6. 【請求項6】 請求項3乃至5のいずれかに記載の光源
    装置において、前記第3の伝送路は、前記第3の偏波面
    保持光ファイバの両端に設けられた、一対のコリメート
    レンズを更に備えていることを特徴とする光源装置。
  7. 【請求項7】 請求項1乃至6のいずれかに記載の光源
    装置において、前記偏光合成手段の出射側に設けられた
    コリメートレンズを更に備えていることを特徴とする光
    源装置。
  8. 【請求項8】 請求項1乃至7のいずれかに記載の光源
    装置において、前記光源は、半導体励起固体レーザであ
    ることを特徴とする光源装置。
  9. 【請求項9】 請求項8記載の光源装置において、前記
    半導体励起固体レーザは、半導体励起YAGレーザであ
    ることを特徴とする光源装置。
  10. 【請求項10】 請求項1乃至9のいずれかに記載の光
    源装置において、前記音響光学偏向器の偏向効率は、約
    50%であることを特徴とする光源装置。
  11. 【請求項11】 アンテナと、 請求項1乃至10のいずれかに記載の光源装置と、 該光源装置からの光を伝送する第1の光ファイバと、 該第1の光ファイバを通じて前記光源装置からの光を入
    射され、前記アンテナにより印加される電界強度に応じ
    て、当該入射された光の強度を変化させて出射するセン
    サヘッドと、 該センサヘッドからの光を伝送する第2の光ファイバ
    と、 該第2の光ファイバを通じて前記センサヘッドの出射す
    る光を検出する受光器とを備えることを特徴とする電界
    センサ。
  12. 【請求項12】 請求項11記載の電界センサにおい
    て、前記第1及び第2の光ファイバは、シングルモード
    光ファイバであることを特徴とする電界センサ。
  13. 【請求項13】 請求項12記載の電界センサにおい
    て、偏光子を更に備えており、前記第1の光ファイバ
    は、一端を前記光源装置側に接続されており、前記偏光
    子は、当該第1の光ファイバの他端側に設けられている
    ことを特徴とする電界センサ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017011163A (ja) * 2015-06-24 2017-01-12 国立大学法人埼玉大学 レーザー光源装置及び干渉計

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