WO2024147188A1 - 半導体チップのアライメント方法、接合方法、電子部品製造装置、並びに電子部品製造システム - Google Patents

半導体チップのアライメント方法、接合方法、電子部品製造装置、並びに電子部品製造システム

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広 菊地
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正明 宮武
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積層される第1半導体チップ(221)と第2半導体チップ(231)とのアライメント方法であって、第1半導体チップ(221)を超音波加振し、超音波振動している第1半導体チップ(221)に重なるように第2半導体チップ(231)の下面(231a)を第1半導体チップ(221)の上面(221a)に近接させて第2半導体チップ(231)を開放し、第2半導体チップ(231)を第1半導体チップ(221)の上にセルフアライメントさせる。

Description

半導体チップのアライメント方法、接合方法、電子部品製造装置、並びに電子部品製造システム
 本発明は、積層される半導体チップのアライメント方法、接合方法、電子部品製造装置、並びに電子部品製造システムの構成に関する。
 電極にはんだバンプを形成した半導体チップの上に半導体チップを積層して押圧により仮接合した後、リフロー炉において加熱し、はんだが液状になる際の表面張力と界面張力によりセルフアライメントを行わせ、その後、温度を低下させてはんだを固化させて半導体チップを積層接合する方法が用いられている(例えば、特許文献1参照)。この方法では、はんだを固化させた後、半導体チップの隙間に樹脂を充填して封止を行い積層した電子部品とする。
特開2009-110995号公報
 ところで、特許文献1に記載された従来技術では、溶融したはんだにより積層した半導体チップのセルフアライメントを行うことはできるが、はんだを固化させた後に隙間に樹脂を充填することが必要となるなど、工程が複雑であり、改善の余地があった。
 そこで、本発明は、積層した半導体チップのアライメント、接合を簡便な方法で行うことを目的とする。
 本発明のアライメント方法は、積層される第1半導体チップと第2半導体チップとのアライメント方法であって、第1半導体チップを超音波加振し、超音波振動している第1半導体チップに重なるように第2半導体チップの下面を第1半導体チップの上面に近接させて第2半導体チップを開放し、第2半導体チップを第1半導体チップの上にセルフアライメントさせること、を特徴とする。
 このように、下側の半導体チップを超音波振動させることにより上側の半導体チップを下側の半導体チップの上にセルフアライメントさせるので、簡便な方法で半導体チップのセルフアライメントを行うことができる。
 本発明のアライメント方法において、第1半導体チップと第2半導体チップとは外形形状が同一でもよい。
 これにより、セルフアライメントの精度を向上させることができる。
 本発明のセルフアライメント方法において、超音波加振は、ウェーハ又は基板を超音波加振することによりウェーハ又は基板の上に搭載された複数の第1半導体チップを超音波加振し、セルフアライメントさせることは、超音波振動している一の第1半導体チップに重なるように一の第2半導体チップの下面を一の第1半導体チップの上面に近接させて一の第2半導体チップを開放する動作を複数の第1半導体チップ毎に繰り返して実行し、複数の第2半導体チップを複数の第1半導体チップの上にセルフアライメントさせてもよい。
 これにより、複数の第2半導体チップを複数の第1半導体チップの上に同時にセルフアライメントすることができる。また、複数の第2半導体チップを各第1半導体チップの上にセルフアライメントするまでの間、超音波加振を停止しないので、上側に第2半導体チップが浮遊していない第1半導体チップの上に異物が付着することを抑制でき、ボンディング品質を向上させることができる。
 本発明の接合方法は、第1半導体チップの上に第2半導体チップを積層接合する接合方法であって、第1半導体チップを超音波加振する超音波加振工程と、超音波振動している第1半導体チップに重なるように第2半導体チップの下面を第1半導体チップの上面に近接させて第2半導体チップを開放し、第2半導体チップを第1半導体チップの上にセルフアライメントさせるセルフアライメント工程と、第2半導体チップの下面が第1半導体チップの上面に接触するまで第1半導体チップの超音波加振を低減し、第1半導体チップに第2半導体チップを積層接合する接合工程と、を備えること、を特徴とする。
 これにより、簡便な方法で半導体チップを積層接合することができる。
 本発明の接合方法において、第1半導体チップと第2半導体チップとは外形形状が同一でもよい。
 これにより、セルフアライメントの精度を向上させることができる。
 本発明の接合方法において、超音波加振工程は、ウェーハ又は基板を超音波加振することによりウェーハ又は基板の上に搭載された複数の第1半導体チップを超音波加振し、セルフアライメント工程は、超音波振動している一の第1半導体チップに重なるように一の第2半導体チップの下面を一の第1半導体チップの上面に近接させて一の第2半導体チップを開放する動作を複数の第1半導体チップ毎に繰り返して実行し、複数の第2半導体チップを複数の第1半導体チップの上にセルフアライメントさせ、接合工程は、各第2半導体チップの各下面が各第1半導体チップの各上面に接触するまでウェーハ又は基板の超音波加振を低減し、各第1半導体チップに各第2半導体チップを積層接合してもよい。
 これにより、複数の第2半導体チップを複数の第1半導体チップの上に同時にセルフアライメントし、同時に接合することができる。また、複数の第2半導体チップを各第1半導体チップの上にセルフアライメントするまでの間、超音波加振を停止しないので、上側に第2半導体チップが浮遊していない第1半導体チップの上に異物が付着することを抑制でき、ボンディング品質を向上させることができる。
 本発明の接合方法において、第1半導体チップの上面を親水化する第1親水化工程と、第2半導体チップの下面を親水化する第2親水化工程と、を含み、接合工程は、親水化した第1半導体チップの上面に親水化した第2半導体チップの下面を接触させて接合する親水化接合工程と、親水化接合した第1半導体チップと第2半導体チップとを加熱して第1半導体チップの電極と第2半導体チップの電極とを熱拡散接合する熱拡散接合工程とを含んでもよい。
 このように、親水化接合により半導体チップの表面同士を接合し、各電極を熱拡散接合で接合することにより、簡便な方法で半導体チップの積層接合を行うことができる。
 本発明の接合方法において、ウェーハ又は基板の上に搭載された複数の第1半導体チップの上面をそれぞれ親水化する第3親水化工程と、複数の第2半導体チップの下面をそれぞれ親水化する第4親水化工程と、を含み、接合工程は、親水化した各第1半導体チップの各上面に親水化した各第2半導体チップの各下面をそれぞれ接触させて接合する親水化接合工程と、親水化接合した各第1半導体チップと各第2半導体チップとをウェーハ又は基板と共に加熱して各第1半導体チップの各電極と各第2半導体チップの各電極とをそれぞれ熱拡散接合する熱拡散接合工程とを含んでもよい。
 これにより、複数の半導体チップを同時に親水化接合し、各電極を同時に熱拡散接合することができる。
 本発明の接合方法において、第1半導体チップの上面を活性化する第1活性化工程と、第2半導体チップの下面を活性化する第2活性化工程と、を含み、
 接合工程は、活性化した第1半導体チップの上面に活性化した第2半導体チップの下面を表面活性化接合で接合してもよい。
 これにより、表面活性化接合により半導体チップの積層接合を行うことができる。
 本発明の電子部品製造装置は、第1半導体チップに第2半導体チップを積層接合する電子部品製造装置であって、上側の吸着面に第1半導体チップを吸着固定するステージと、第2半導体チップを把持、開放するコレットと、コレットをステージの吸着面に沿った方向と吸着面に接離する方向に移動させるボンディングヘッドと、ステージを超音波加振する超音波加振器と、コレットとボンディングヘッドと超音波加振器との動作を調整する制御部と、を備え、制御部は、情報処理を行うプロセッサを備え、プロセッサは、超音波加振器によってステージを超音波加振して第1半導体チップを超音波加振し、ボンディングヘッドにより第2半導体チップを把持したコレットを第1半導体チップに重なる位置に移動させ、第2半導体チップの下面が第1半導体チップの上面に近接するまでコレットを下降させ、コレットに第2半導体チップを開放させて第2半導体チップを第1半導体チップの上にセルフアライメントさせ、超音波加振器の出力を低減して第2半導体チップの下面を第1半導体チップの上面に接触させて、第1半導体チップに第2半導体チップを積層接合すること、を特徴とする。
 本発明の電子部品製造装置において、第1半導体チップと第2半導体チップとは外形形状が同一でもよい。
 本発明の電子部品製造装置において、ステージは、複数の第1半導体チップが搭載されたウェーハ又は基板を吸引固定し、制御部のプロセッサは、超音波加振器によってステージを超音波加振してウェーハ又は基板の上に搭載された複数の第1半導体チップを超音波加振し、ボンディングヘッドにより一の第2半導体チップを把持したコレットを一の第1半導体チップに重なる位置に移動させ、一の第1半導体チップの上面に近接するまでコレットを下降させ、コレットに一の第2半導体チップを開放させる動作を繰り返して実行し、複数の第2半導体チップを複数の第1半導体チップの上にセルフアライメントさせ、超音波加振器の出力を低減して各第2半導体チップの各下面を各第1半導体チップの各上面に接触させて、各第1半導体チップに各第2半導体チップを積層接合してもよい。
 本発明の電子部品製造システムは、電子部品製造装置を含む電子部品製造システムであって、親水化装置と、加熱装置とを更に含み、親水化装置は、第1半導体チップの上面と、第2半導体チップの下面とを親水化して電子部品製造装置に供給し、電子部品製造装置のプロセッサは、超音波加振器の出力を低減して第2半導体チップの親水化処理された下面を第1半導体チップの親水化処理された上面に接触させて、第1半導体チップと第2半導体チップとを親水化接合させ、加熱装置は、第1半導体チップに第2半導体チップを親水化接合した接合体を加熱して第1半導体チップの電極と第2半導体チップの電極とを熱拡散接合さてもよい。
 これにより、効率的に半導体チップを積層した電子部品を製造することができる。
 本発明の電子部品製造システムは、電子部品製造装置を含む電子部品製造システムであって、親水化装置と、加熱装置とを更に含み、親水化装置は、各第1半導体チップの各上面と、各第2半導体チップの各下面とを親水化して電子部品製造装置に供給し、電子部品製造装置のプロセッサは、超音波加振器の出力を低減して各第2半導体チップの親水化処理された各下面を各第1半導体チップの親水化処理された各上面に接触させて、各第1半導体チップと各第2半導体チップとを親水化接合させ、加熱装置は、各第1半導体チップに各第2半導体チップを親水化接合した接合体を加熱して各第1半導体チップの各電極と各第2半導体チップの各電極とを熱拡散接合させてもよい。
 これにより、効率的に半導体チップを積層した電子部品を製造することができる。
 本発明は、積層した半導体チップのアライメント、接合を簡便な方法で行うことができる。
実施形態の電子部品製造システムの概略構成を示す系統図である。 実施形態のボンディング装置の構成を示す系統図である。 図1に示す電子部品製造システムの動作を示すフローチャートである。 図2に示すボンディング装置に第1半導体チップが取り付けられたウェーハと第2半導体チップとを搬入する工程を示す説明図である。 図2に示すボンディング装置において、第2半導体チップをピックアップして第1半導体チップの上に位置合わせする工程を示す説明図である。 第2半導体チップを第1半導体チップの上に位置合わせした状態で超音波加振を開始し、コレットを下降させて第1半導体チップに近接させた状態を示す説明図である。 第2半導体チップのセルフアライメントを示す説明図である。 図7に示すA部の詳細断面図である。 第2半導体チップの親水化接合を示す説明図である。 図8に示すB部の詳細断面図である。 2つ目の第2半導体チップのセルフアライメントを示す説明図である。 全ての第2半導体チップの親水化接合が終了した中間製品を示す説明図である。 中間製品を親水化装置に搬出する搬出工程を示す説明図である。 所定段数の第2半導体チップを積層した電子部品の熱拡散接合工程を示す説明図である。 図1に示す電子部品製造システムの他の動作を示すフローチャートである。 図15に示す動作中における、図2に示すボンディング装置でのセルフアライメントを示す説明図である。 図15に示す動作中における、図2に示すボンディング装置での親水化接合を示す説明図である。 他の実施形態の電子部品製造システムの概略構成を示す系統図である。
 以下、実施形態の電子部品製造システム100について説明する。図1に示すように、電子部品製造システム100は、電子部品製造装置であるボンディング装置10と、親水化装置50と、加熱装置60と、第1搬送装置55と、第2搬送装置65とで構成されている。
 ボンディング装置10は、第1半導体チップ22の上に第2半導体チップ23を積層接合する。ボンディング装置10の詳細については、後で図2を参照して説明する。尚、本実施形態では、第1半導体チップ22と第2半導体チップ23とは外形形状が同一である。
 親水化装置50は、第1半導体チップ22の上面22aと、第2半導体チップ23の下面23aとを親水化する。親水化装置50としては色々な構成が考えられる。例えば、大気圧プラズマを照射することにより、第1半導体チップ22の上面22aと、第2半導体チップ23の下面23aとを親水化するように構成してもよい。また、上面22a、下面23aを純水などで洗浄し、洗浄後に大気圧プラズマによって上面22aと下面23aとを親水化してもよい。
 第1搬送装置55は、図1中の矢印56に示すように下面23aが親水化された第2半導体チップ23をボンディング装置10に搬入する。また、第1搬送装置55は、図1中の矢印57に示すように上面22aが親水化された第1半導体チップ22が搭載されたウェーハ21をボンディング装置10に搬送する。また、第1搬送装置55は、図1中の矢印58に示すように、ボンディング装置10で第1半導体チップ22の上に第2半導体チップ23が接合された中間製品27を親水化装置50に搬出し、図1中の矢印59に示すように、親水化装置50によって第2半導体チップ23の上面23dを親水化した中間製品27をボンディング装置10に搬入する。
 第2搬送装置65は、図1中の矢印66に示すように、ボンディング装置10によって所定段数の第2半導体チップ23~25が積層された接合体である電子部品28を加熱装置60に搬送する。加熱装置60は、搬送された電子部品28を加熱して、第1半導体チップ22の各電極、各第2半導体チップ23~25の各電極を熱拡散接合する。
 次に、図2を参照しながらボンディング装置10の構造について説明する。図2に示すように、ボンディング装置10は、ステージ11と、コレット12と、ボンディングヘッド13と、カメラ14と、ガイドレール15と、超音波加振器16と、載置台17と、制御部40とを含んでいる。尚、以下の説明では、ガイドレール15の延びる方向をY方向、水平面でY方向と直角方向をX方向、上下方向をZ方向として説明する。また、載置台17の側をY方向マイナス側、ステージ11の側をY方向プラス側、図1において紙面手前側をX方向プラス側、紙面の向こう側をX方向マイナス側、上方向をZ方向プラス側、下方向をZ方向マイナス側として説明する。
 ステージ11は、上側の吸着面11aに第1半導体チップ22、或いは複数の第1半導体チップ22が搭載されたウェーハ21を真空吸着することによって第1半導体チップ22を真空吸着する。
 コレット12は、ボンディングヘッド13の下端に接続され、先端に第2半導体チップ23を吸着して第2半導体チップ23を把持すると共に、第2半導体チップ23を開放する。
 ボンディングヘッド13は、内部にY方向駆動モータ13Mを備え、ガイドレール15にガイドされて図2中の矢印91に示す様にY方向に移動する。また、ボンディングヘッド13は、図2中の矢印92に示すようにコレット12をZ方向に移動させるZ方向駆動モータ12Mを内蔵している。また、ガイドレール15は、図示しないX方向駆動装置によりX方向に移動する。従って、ボンディングヘッド13と図示しないX方向駆動装置とは、コレット12をステージ11の吸着面11aに沿った方向であるXY方向と、吸着面11aに接離する方向であるZ方向とに移動させる。
 カメラ14は、ボンディングヘッド13に取り付けられて、ステージ11の吸着面11aに吸着された第1半導体チップ22、或いは載置台17の上に載置された第2半導体チップ23の画像を取得する。
 超音波加振器16は、内部に超音波振動子を含み、ステージ11に接続されてステージ11を超音波加振させる。
 載置台17は、親水化装置50によって下面23aが親水化された第2半導体チップ23が一時的に載置される台である。載置台17は、例えば、超音波加振や空気圧等により、上面に第2半導体チップ23を非接触で載置できるようにしてもよい。
 制御部40は、情報処理を行うプロセッサであるCPU41と、動作プログラムや制御データを格納するメモリ42とを備えるコンピュータである。カメラ14が取得した画像データは、制御部40に入力される。制御部40は、入力された画像データの画像分析を行うことにより、第1半導体チップ22、第2半導体チップ23の位置を検出する。また、ボンディングヘッド13の内部に取り付けられているZ方向駆動モータ12Mは、コレット12のZ方向の位置を検出して制御部40に出力する。
 ボンディングヘッド13のY方向駆動モータ13M、Z方向駆動モータ12M、X方向駆動装置、コレット12、超音波加振器16は、制御部40の指令によって動作する。Y方向駆動モータ13M、Z方向駆動モータ12M、X方向駆動装置は、制御部40からの指令に基づいて、コレット12のりXYZ位置を調整する。また、コレット12は、制御部40からの指令によって第2半導体チップ23の吸着把持、開放を行う。超音波加振器16は、制御部40からの指令に基づいてステージ11の超音波加振を行う。
 次に図3から14を参照しながら、実施形態の電子部品製造システム100の動作について説明する。尚、以下の説明では、3つの第1半導体チップ22が搭載されたウェーハ21をステージ11の吸着面11aに真空吸着させ、各第1半導体チップ22の上にそれぞれ第2半導体チップ23を接合する動作について説明する。3つの第1半導体チップ22それぞれを区別する場合には、第1半導体チップ221、222、223と表記する。また、3つの第2半導体チップ23それぞれを区別する場合には、第2半導体チップ231、232、233のように表記する。また、第1半導体チップ221、222、223と第2半導体チップ231、232、233とはそれぞれ外形形状が同一である。尚、ウェーハ21の上に搭載される第1半導体チップ22の数は3つに限らず、もっと多数であってもよいし、1つであってもよい。
 まず、電子部品28(図1参照)を製造するための複数の第1半導体チップ22が搭載されたウェーハ21、複数の第2半導体チップ23は、親水化装置50に搬入される。親水化装置50は、図3のステップS101に示すように親水化工程を実行する。親水化工程は、大気圧プラズマを照射することにより、第1半導体チップ22の上面22aと、第2半導体チップ23の下面23aとを親水化する。親水化工程が終了したら、図3のステップS102に示すように、第1搬送装置55は、親水化処理の終了した第1半導体チップ22が搭載されたウェーハ21、第2半導体チップ23をボンディング装置10に搬送するワーク搬送工程を実行する。
 図4中の矢印95aに示すように、第1搬送装置55は、ワーク搬送工程において、下面23aを親水化した第2半導体チップ23をボンディング装置10の内部の載置台17の上まで搬送する。また、図4中の矢印95bに示すように、第1搬送装置55は、ワーク搬送工程において、親水化処理の終了した第1半導体チップ22が搭載されたウェーハ21をステージ11の吸着面11aの近傍まで搬送する。搬送されたウェーハ21は、図示しない送り装置によりステージ11の吸着面11aの上まで搬送され、吸着面11aの所定の位置に吸着固定される。
 第1半導体チップ22、第2半導体チップ23が所定の位置に搬入されたら、ボンディング装置10の制御部40のCPU41は、図3のステップS103において、第2半導体チップ23のピックアップを実行する。CPU41は、図4に示すように、Y方向駆動モータ13MとX方向駆動装置によりボンディングヘッド13をXY方向に移動させて、載置台17の上に載置された1つ目の第2半導体チップ231の上にコレット12を移動させる。そして、CPU41は、Z方向駆動モータ12Mによって図4中の矢印94に示すようにコレット12を下降させ、コレット12の先端に第2半導体チップ231を吸着把持する。そしてCPU41は、図5の矢印96に示すように、Z方向駆動モータ12Mによってコレット12を上昇させて第2半導体チップ231をピックアップする。
 次に、CPU41は、図3のステップS103に示すように、第2半導体チップ231の位置合わせを実行する。CPU41は、Y方向駆動モータ13Mによって図5中の矢印96に示すようにボンディングヘッド13をY方向プラス側に移動させる。そして、CPU41は、カメラ14が撮像した1つ目の第1半導体チップ221の画像に基づいて第1半導体チップ221の位置を検出する。そして、CPU41は、Y方向駆動モータ13MとX方向駆動装置によって第2半導体チップ231の位置が第1半導体チップ221の位置に重なるようにボンディングヘッド13を移動させて、第2半導体チップ231の位置合わせを行う。
 次に、CPU41は、図3のステップS104に進んで、超音波加振器16を駆動し、図6中の矢印97に示すように、ステージ11の超音波加振を開始する。そして、CPU41は、図3のステップS105に進んで、Z方向駆動モータ12Mを動作させて、図6中の矢印98に示すように、第2半導体チップ231の下面231aを第1半導体チップ221の上面221aに近接させる。このように、第1半導体チップ221が超音波振動した状態で、第2半導体チップ231を近接させると、第1半導体チップ221の上面221aと第2半導体チップ231の下面231aとの間に超音波スクイーズ効果が発生する。超音波スクイーズ効果は、微小隙間を介して対向する二つの平板の一方を振動させると、隙間内の粘性の影響により、当該隙間内に、外部よりも高い圧力が発生する効果である。この超音波スクイーズ効果が生じると、第1半導体チップ221の上面221aと第2半導体チップ231の下面231aとの間に両者の接触を阻害する超音波スクイーズ空気膜291が形成されるとともに、第2半導体チップ231の下面231aを第1半導体チップ221の上面211aで保持する保持力が発生する。ここで、第2半導体チップ231の下面231aと第1半導体チップ221の上面221aとの近接距離は、超音波スクイーズ空気膜291の厚さH(図8参照)よりも少し大きい程度でよい。超音波スクイーズ空気膜291の厚さHは、超音波振動の振幅よって変動するが、例えば、超音波スクイーズ空気膜291の厚さHが数μm~10μmの場合、近接距離は、10μm~20μm程度としてもよい。
 次に、CPU41は、図3のステップS105に示すように、コレット12に開放動作を行わせ、図3のステップS106に進んでセルフアライメントを行わせる。第2半導体チップ231はコレット12から解放されると、図7、図8に示すようにコレット12の先端から離れ、超音波スクイーズ空気膜291により第1半導体チップ221の上面221aから浮上した状態で保持される。超音波スクイーズ効果により生じる保持力は、第1半導体チップ221の上面221aに垂直な方向および平行な方向(すなわち面方向)の双方に生じる。すなわち、超音波スクイーズ効果が生じた場合、第2半導体チップ231は、第1半導体チップ221の上面221aから浮上する方向の力が作用する。また、超音波スクイーズ効果が生じた場合、第2半導体チップ231は振動面内に留まろうとする。そのため、外力を受けて、第2半導体チップ231が面方向に一時的に位置ずれしたとしても、第2半導体チップ231は、その全体が振動面内に位置するように、面方向に移動し、第1半導体チップ221の上面221aと正対した状態に戻ろうとする。
 ここで、本実施形態では、第1半導体チップ221の外形形状と第2半導体チップ231の外形形状とは同一であるから、超音波スクイーズ効果により、第2半導体チップ231は、その全体が振動面内(すなわち第1半導体チップ221の上面221aの外形より内側のエリア内)に位置するように、面方向に自動的に移動する。これにより、第2半導体チップ231は、面方向にセルフアライメントされる。そして、図8に示すように、第2半導体チップ231の各電極231bの位置と第1半導体チップ221の電極221bの位置が一致した状態となる。
 次に、CPU41は、図3のステップS107に示すように、超音波加振器16によるステージ11の超音波加振の振幅を低減していく。すると、図8に示す超音波スクイーズ空気膜291の厚さHは次第に薄くなる。そして、CPU41がある程度超音波加振の振幅を低減すると、図9、図10に示すように第2半導体チップ231は重力により第1半導体チップ221の上に落下し、第2半導体チップ231の下面231aが第1半導体チップ221の上面221aに接触する。第2半導体チップ231の下面231aと第1半導体チップ221の上面221aとは親水化装置50によって親水化されているので、下面231aが上面221aに接触すると図3のステップS108に示すように、接合面301において親水化接合される。
 CPU41は、図3のステップS109に進んで超音波加振器16によるステージ11の超音波加振を停止する。
 CPU41は、図3のステップS110で、ある段(N段)の全て第1半導体チップ22に第2半導体チップ23を接合したかを判断する。そして、CPU41は、図3のステップS110でNOと判断した場合には、図3のステップS103に戻り、図11に示すように、2つ目の第2半導体チップ232をピックアップして位置合わせし、超音波加振によるセルフアライメントを行わせ、2つ目の第2半導体チップ232を2つ目の第1半導体チップ222の上に接合する。CPU41は、図3のステップS110でYESと判断するまで図3のステップS103~S109を繰り返して実行する。
 そして、図12に示すように、3つの第1半導体チップ221~223の上に3つの第2半導体チップ231~233を接合し、中間製品27ができたら図3のステップS110でYESと判断して図3のステップS111に進み、所定の段数、例えば、図1に示す電子部品28の場合、3段に第2半導体チップ23、24、25を積層したかを判断する。CPU41は、図3のステップS111でNOと判断した場合には、中間製品27のステージ11への吸着を解除して第1搬送装置55に動作開始の信号を出力する。これにより、第1搬送装置55は、図13の矢印99に示すように中間製品27を親水化装置50に搬送する(ワーク搬送工程)。親水化装置50は、図3のステップS101に戻って、中間製品27の第2半導体チップ23の上面23d(図1参照)を親水化処理し、図3のステップS102で親水化した中間製品27をボンディング装置10に搬送する。ボンディング装置10は、図3のステップS103~S110の動作を実行して第2段目の第2半導体チップ24を第1段目の第2半導体チップ23の上に接合する。
 以下、ボンディング装置10と親水化装置50とが図3のステップS101~S111、S113の動作を繰り返して実行し、図14に示すように、第1半導体チップ22の上に3段に第2半導体チップ23、24、25を積層した接合体である電子部品28を形成する。電子部品28が形成されると、CPU41は、図3のステップS111でYESと判断して、ステージ11の電子部品28の吸着を解除して、第2搬送装置65に動作開始の信号を出力する。これにより、第2搬送装置65は、電子部品28を加熱装置60に搬出する。
 加熱装置60は、図3のステップS112において、電子部品28を加熱し、図14のC部詳細に示すように、第1半導体チップ221の電極221bの上端面221cと第2半導体チップ231の電極231bの下端面231cとを熱拡散接合させる。熱拡散接合が終了したら、電子部品28は完成品となる。
 以上説明したように、実施形態のボンディング装置10は、下側の第1半導体チップ22を超音波振動させることにより上側の第2半導体チップ23を第1半導体チップ22の上にセルフアライメントさせることができ、簡便な方法で第1半導体チップ22と第2半導体チップ23とを積層接合することができる。
 以上、実施形態の電子部品製造システム100とボンディング装置10の構成と動作について説明したが、ボンディング装置10の図3のステップS103~ステップS106の動作は、第2半導体チップ23を第1半導体チップ22の上にセルフアライメントする方法である。また、ボンディング装置10の図3のステップS103~ステップS109の動作は、第1半導体チップ22の上に第2半導体チップ23を積層接合する接合方法である。ここで、図3のステップS104は、接合方法の超音波加振工程であり、図3のステップS105とステップS106とは接合方法のセルフアライメント工程であり、図3のステップS107~ステップS109は接合方法の接合工程である。また、図3のステップS101は、接合方法の第1親水化工程、第2親水化工程であり、図3のステップS107~ステップS109は接合方法の親水化接合工程であり、図3のステップS112は接合方法の熱拡散接合工程である。
 また、以上の説明では、CPU41は、図3のステップS107で超音波加振器16によるステージ11の超音波加振の振幅を低減して、図3のステップS108で重力により第2半導体チップ231の下面231aを第1半導体チップ221の上面221aの上に接触させ、その後、図3のステップS109で超音波加振器16によるステージ11の超音波加振を停止するとして説明したがこれに限らない。例えば、超音波加振器16によるステージ11の超音波加振の振幅を低減せずに、停止させることにより、第2半導体チップ231の下面231aを第1半導体チップ221の上面221aの上に接触させてもよい。
 次に図15から図17を参照しながら、ボンディング装置10の他の動作について説明する。先に図3から図14を参照して説明した動作と同様の動作については同一のステップ番号を付して説明は省略する。
 この動作は、ウェーハ21の上に搭載された複数の第1半導体チップ22を超音波加振し、超音波振動している複数の第1半導体チップ22にそれぞれ重なるように複数の第2半導体チップ23の下面23aを各第1半導体チップ22の22a上面に近接、開放し、複数の第2半導体チップ23を複数の第1半導体チップ22の上に同時にセルフアライメントさせ、超音波加振を低減して複数の第1半導体チップ22の上に複数の第2半導体チップ23を同時に積層接合する。
 図15のステップS102に示す様に、ステージ11の吸着面11aの上に3つの第1半導体チップ221、222、223が搭載されたウェーハ21を真空吸着させ、3つの第2半導体チップ231、232、233を載置台17に載置する。
 ボンディング装置10の制御部40のCPU41は、図15のステップS201において、超音波加振器16によりステージ11の超音波加振を開始する。これにより、ウェーハ21に搭載されている3つの第1半導体チップ221、222、223が超音波振動を開始する。
 CPU41は、図15のステップS202において、1つめの第1半導体チップ221に1つ目の第2半導体チップ231の位置合わせを行い、図15のステップS203において、第2半導体チップ231を第1半導体チップ221に近接させ、コレット12に第2半導体チップ231を開放させる。これにより、図3のステップS204に示すように1つ目の第2半導体チップ231は1つ目の第1半導体チップ221の上に浮遊してセルフアライメントされた状態となる。
 次にCPU41は、図15のステップS205で、ある段(N段)N段の全ての第2半導体チップ23をセルフアライメント状態としたかを判断する。図15のステップS205でNOと判断した場合には、CPU41は、図15のステップS202に戻って、2つ目の第2半導体チップ232を2つ目の第1半導体チップ222の上に位置合わせし、図15のステップS203で第2半導体チップ232の近接と開放を実行する。これにより、2つ目の第2半導体チップ232が2つ目の第1半導体チップ222の上にセルフアライメントされた状態となる。
 同様に、CPU41は、3つ目の第2半導体チップ233を3つ目の第1半導体チップ223の上にセルフアライメントされた状態とする。これにより、図16に示すように、3つの第2半導体チップ231~233が3つの第1半導体チップ221~223の上に同時にセルフアライメントされた状態となる。
 CPU41は、図15のステップS205でYESと判断したら図15のステップS206に進んで、超音波加振器16の超音波振動の振幅を低減していく。すると、3つの第2半導体チップ231、232、233は重力によりそれぞれ第1半導体チップ221、222、223の上に接触し、図15のステップS207、図17に示すように各接合面301、302、303で親水化接合される。そして、CPU41は、図15のステップS208で超音波加振器16によるステージ11の超音波加振を停止する。
 以上説明したように、本動作により複数の第2半導体チップ23を複数の第1半導体チップ22の上に同時にセルフアライメントし、同時に接合することができる。また、複数の第2半導体チップ23を各第1半導体チップ22の上にセルフアライメントするまでの間、超音波加振を停止しないので、上側に第2半導体チップ23が浮遊していない第1半導体チップ22の上に異物が付着することを抑制でき、ボンディング品質を向上させることができる。
 以上、実施形態の電子部品製造システム100とボンディング装置10の他の動作について説明したが、ボンディング装置10の図15のステップS201~S205の動作は、第2半導体チップ23を第1半導体チップ22の上にセルフアライメントする方法である。また、ボンディング装置10の図15のステップS206~ステップS208の動作は、第1半導体チップ22の上に第2半導体チップ23を積層接合する接合方法である。ここで、図15のステップS201は、接合方法の超音波加振工程であり、図15のステップS202~ステップS205は接合方法のセルフアライメント工程であり、図15のステップS206~ステップS208は接合方法の接合工程である。また、図15のステップS101は、接合方法の第3親水化工程、第4親水化工程であり、図15のステップS206~ステップS208は接合方法の親水化接合工程であり、図15のステップS112は接合方法の熱拡散接合工程である。
 次に図18を参照しながら他の実施形態の電子部品製造システム200について説明する。電子部品製造システム200は、親水化接合に代えて表面活性化接合で第1半導体チップ22と第2半導体チップ23とを接合する。
 図18に示すように、電子部品製造システム200は、表面活性化装置70と、第1搬送装置55と、ボンディング装置10とで構成される。
 表面活性化装置70は、例えば、真空中でアルゴンの不活性な原子ビームを第1半導体チップ22の上面22a、第2半導体チップ23の下面23aに照射して上面22a、下面23aの表面を活性化する装置である。表面活性化装置70は、第1半導体チップ22の上面22aを活性化する第1活性化工程と、第2半導体チップ23の下面23aを活性化する第2活性化工程とを実行する。また、ボンディング装置10は、第2半導体チップ23のセルフアライメントを行った後、活性化した第1半導体チップ22の上面22aに活性化した第2半導体チップ23の下面23aを合わせて表面活性化接合を実行する。この際、ボンディング装置10は真空中で表面活性化接合を行うように構成してもよい。
 以上の説明では、第1半導体チップ22と第2半導体チップ23とは外形形状が同一であるとして説明したが、これに限らない。第2半導体チップ23は第1半導体チップ22と外形形状が相似形であれば、第1半導体チップ22よりも大きくてもよいし、逆に第1半導体チップ22よりも小さくてもよい。
 また、以上の説明では、複数の第1半導体チップ22が搭載されたウェーハ21をステージ11の吸着面11aに真空吸着させ、各第1半導体チップ22の上にそれぞれ第2半導体チップ23を積層接合することとして説明したがこれに限らない。例えば、複数の第1半導体チップ22が搭載された基板をステージ11の吸着面11aに真空吸着して第2半導体チップ23を積層接合してもよい。更に、複数の第1半導体チップ22を直接、又は保持治具を介してステージ11の吸着面11aに真空吸着して第2半導体チップ23を積層接合してもよい。
 10 ボンディング装置、11 ステージ、11a 吸着面、12 コレット、12M Z方向駆動モータ、13 ボンディングヘッド、13M Y方向駆動モータ、14 カメラ、15 ガイドレール、16 超音波加振器、17 載置台、21 ウェーハ、22、221、222、223 第1半導体チップ、22a、221a、23d 上面、23、24、25、231、232、233 第2半導体チップ、23a、231a 下面、27 中間製品、28 電子部品、40 制御部、41 CPU、42 メモリ、50 親水化装置、55 第1搬送装置、60 加熱装置、65 第2搬送装置、70 表面活性化装置、75 金属薄膜形成装置、100、200、300 電子部品製造システム、221b、231b 電極、221c 上端面、231c 下端面、291 超音波スクイーズ空気膜、301、302、303 接合面。

Claims (14)

  1.  積層される第1半導体チップと第2半導体チップとのアライメント方法であって、
     前記第1半導体チップを超音波加振し、
     超音波振動している前記第1半導体チップに重なるように前記第2半導体チップの下面を前記第1半導体チップの上面に近接させて前記第2半導体チップを開放し、前記第2半導体チップを前記第1半導体チップの上にセルフアライメントさせること、
     を特徴とするアライメント方法。
  2.  請求項1に記載のアライメント方法であって、
     前記第1半導体チップと前記第2半導体チップとは外形形状が同一であること、
     を特徴とするアライメント方法。
  3.  請求項2に記載のアライメント方法であって、
     前記超音波加振は、ウェーハ又は基板を超音波加振することにより前記ウェーハ又は前記基板の上に搭載された複数の前記第1半導体チップを超音波加振し、
     前記セルフアライメントさせることは、超音波振動している一の前記第1半導体チップに重なるように一の前記第2半導体チップの前記下面を一の前記第1半導体チップの前記上面に近接させて一の前記第2半導体チップを開放する動作を複数の前記第1半導体チップ毎に繰り返して実行し、複数の前記第2半導体チップを複数の前記第1半導体チップの上にセルフアライメントさせること、
     を特徴とするアライメント方法。
  4.  第1半導体チップの上に第2半導体チップを積層接合する接合方法であって、
     前記第1半導体チップを超音波加振する超音波加振工程と、
     超音波振動している前記第1半導体チップに重なるように前記第2半導体チップの下面を前記第1半導体チップの上面に近接させて前記第2半導体チップを開放し、前記第2半導体チップを前記第1半導体チップの上にセルフアライメントさせるセルフアライメント工程と、
     前記第2半導体チップの前記下面が前記第1半導体チップの前記上面に接触するまで前記第1半導体チップの超音波加振を低減し、前記第1半導体チップに前記第2半導体チップを積層接合する接合工程と、を備えること、
     を特徴とする接合方法。
  5.  請求項4に記載の接合方法であって、
     前記第1半導体チップと前記第2半導体チップとは外形形状が同一であること、
     を特徴とする接合方法。
  6.  請求項5に記載の接合方法であって、
     前記超音波加振工程は、ウェーハ又は基板を超音波加振することにより前記ウェーハ又は前記基板の上に搭載された複数の前記第1半導体チップを超音波加振し、
     前記セルフアライメント工程は、超音波振動している一の前記第1半導体チップに重なるように一の前記第2半導体チップの前記下面を一の前記第1半導体チップの前記上面に近接させて一の前記第2半導体チップを開放する動作を複数の第1半導体チップ毎に繰り返して実行し、複数の前記第2半導体チップを複数の前記第1半導体チップの上にセルフアライメントさせ、
     前記接合工程は、各前記第2半導体チップの各前記下面が各前記第1半導体チップの各前記上面に接触するまで前記ウェーハ又は前記基板の超音波加振を低減し、各前記第1半導体チップに各前記第2半導体チップを積層接合すること、
     を特徴とする接合方法。
  7.  請求項5に記載の接合方法であって、
     前記第1半導体チップの前記上面を親水化する第1親水化工程と、
     前記第2半導体チップの前記下面を親水化する第2親水化工程と、を含み、
     前記接合工程は、親水化した前記第1半導体チップの前記上面に親水化した前記第2半導体チップの前記下面を接触させて接合する親水化接合工程と、親水化接合した前記第1半導体チップと前記第2半導体チップとを加熱して前記第1半導体チップの電極と前記第2半導体チップの電極とを熱拡散接合する熱拡散接合工程とを含むこと、
     を特徴とする接合方法。
  8.  請求項6に記載の接合方法であって、
     前記ウェーハ又は前記基板の上に搭載された複数の前記第1半導体チップの前記上面をそれぞれ親水化する第3親水化工程と、
     複数の前記第2半導体チップの前記下面をそれぞれ親水化する第4親水化工程と、を含み、
     前記接合工程は、親水化した各前記第1半導体チップの各前記上面に親水化した各前記第2半導体チップの各下面をそれぞれ接触させて接合する親水化接合工程と、親水化接合した各前記第1半導体チップと各前記第2半導体チップとを前記ウェーハ又は前記基板と共に加熱して各前記第1半導体チップの各電極と各前記第2半導体チップの各電極とをそれぞれ熱拡散接合する熱拡散接合工程とを含むこと、
     を特徴とする接合方法。
  9.  請求項5に記載の接合方法であって、
     前記第1半導体チップの前記上面を活性化する第1活性化工程と、
     前記第2半導体チップの前記下面を活性化する第2活性化工程と、を含み、
     前記接合工程は、活性化した前記第1半導体チップの前記上面に活性化した前記第2半導体チップの前記下面を表面活性化接合で接合すること、
     を特徴とする接合方法。
  10.  第1半導体チップに第2半導体チップを積層接合する電子部品製造装置であって、
     上側の吸着面に前記第1半導体チップを吸着固定するステージと、
     前記第2半導体チップを把持、開放するコレットと、
     前記コレットを前記ステージの前記吸着面に沿った方向と前記吸着面に接離する方向に移動させるボンディングヘッドと、
     前記ステージを超音波加振する超音波加振器と、
     前記コレットと前記ボンディングヘッドと前記超音波加振器との動作を調整する制御部と、を備え、
     前記制御部は、情報処理を行うプロセッサを備え、
     前記プロセッサは、
     前記超音波加振器によって前記ステージを超音波加振して前記第1半導体チップを超音波加振し、
     前記ボンディングヘッドにより前記第2半導体チップを把持した前記コレットを前記第1半導体チップに重なる位置に移動させ、前記第2半導体チップの下面が前記第1半導体チップの上面に近接するまで前記コレットを下降させ、
     前記コレットに前記第2半導体チップを開放させて前記第2半導体チップを前記第1半導体チップの上にセルフアライメントさせ、
     前記超音波加振器の出力を低減して前記第2半導体チップの前記下面を前記第1半導体チップの前記上面に接触させて、前記第1半導体チップに前記第2半導体チップを積層接合すること、
     を特徴とする電子部品製造装置。
  11.  請求項10に記載の電子部品製造装置であって、
     前記第1半導体チップと前記第2半導体チップとは外形形状が同一であること、
     を特徴とする電子部品製造装置。
  12.  請求項11に記載の電子部品製造装置であって、
     前記ステージは、複数の前記第1半導体チップが搭載されたウェーハ又は基板を吸引固定し、
     前記制御部の前記プロセッサは、
     前記超音波加振器によって前記ステージを超音波加振して前記ウェーハ又は前記基板の上に搭載された複数の前記第1半導体チップを超音波加振し、
     前記ボンディングヘッドにより一の前記第2半導体チップを把持した前記コレットを一の前記第1半導体チップに重なる位置に移動させ、一の前記第1半導体チップの前記上面に近接するまで前記コレットを下降させ、前記コレットに一の前記第2半導体チップを開放させる動作を繰り返して実行し、複数の前記第2半導体チップを複数の前記第1半導体チップの上にセルフアライメントさせ、
     前記超音波加振器の出力を低減して各前記第2半導体チップの各前記下面を各前記第1半導体チップの各前記上面に接触させて、各前記第1半導体チップに各前記第2半導体チップを積層接合すること、
     を特徴とする電子部品製造装置。
  13.  請求項11に記載の電子部品製造装置を含む電子部品製造システムであって、
     親水化装置と、加熱装置とを更に含み、
     前記親水化装置は、前記第1半導体チップの前記上面と、前記第2半導体チップの前記下面とを親水化して前記電子部品製造装置に供給し、
     前記電子部品製造装置の前記プロセッサは、前記超音波加振器の出力を低減して前記第2半導体チップの親水化処理された前記下面を前記第1半導体チップの親水化処理された前記上面に接触させて、前記第1半導体チップと前記第2半導体チップとを親水化接合させ、
     前記加熱装置は、前記第1半導体チップに前記第2半導体チップを親水化接合した接合体を加熱して前記第1半導体チップの電極と前記第2半導体チップの電極とを熱拡散接合させること、
     を特徴とする電子部品製造システム。
  14.  請求項12に記載の電子部品製造装置を含む電子部品製造システムであって、
     親水化装置と、加熱装置とを更に含み、
     前記親水化装置は、各前記第1半導体チップの各前記上面と、各前記第2半導体チップの各前記下面とを親水化して前記電子部品製造装置に供給し、
     前記電子部品製造装置の前記プロセッサは、前記超音波加振器の出力を低減して各前記第2半導体チップの親水化処理された各前記下面を各前記第1半導体チップの親水化処理された各前記上面に接触させて、各前記第1半導体チップと各前記第2半導体チップとを親水化接合させ、
     前記加熱装置は、各前記第1半導体チップに各前記第2半導体チップを親水化接合した接合体を加熱して各前記第1半導体チップの各電極と各前記第2半導体チップの各電極とを熱拡散接合させること、
     を特徴とする電子部品製造システム。
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