WO2024111610A1

WO2024111610A1 - 清掃装置、およびセンサアセンブリ

Info

Publication number: WO2024111610A1
Application number: PCT/JP2023/041921
Authority: WO
Inventors: 僚太笠原; 晃宜久保田; 泰士蜂矢; 寿文速水; 崇吉望月; 翔太米丸
Original assignee: 株式会社小糸製作所
Priority date: 2022-11-24
Filing date: 2023-11-22
Publication date: 2024-05-30

Abstract

清掃装置（１３）は、前方へ延びる検出基準軸が水平方向または水平方向よりも下方に向けられたセンサの前方に位置する隔壁への異物の付着を抑制する。第一部分（１３１）には、前記隔壁へ向けて流体を噴射する第一開口（１３１１）が形成されている。第二部分（１３２）には、第一部分（１３１）へ向けて前記流体を導く第一管路（１３２１）が形成されている。上下方向に沿う第一方向から見た第二部分（１３２）の左端縁（１３２ａ）は、当該第一方向から見た第一部分（１３１）の左端（１３１ａ）よりも右方を延びる部分を有している。前記第一方向から見た第二部分（１３２）の右端縁（１３２ｂ）は、前記第一方向から見た第一部分（１３１）の右端（１３１ｂ）よりも左方を延びる部分を有している。

Description

清掃装置、およびセンサアセンブリ

　本開示は、センサの前方に位置する隔壁への異物の付着を抑制する清掃装置に関連する。本開示は、当該センサ、当該隔壁、および当該清掃装置を備えたセンサアセンブリにも関連する。

　特許文献１は、撮像素子と撮像対象との間に位置するレンズに向けて開口から空気などの流体を噴射することによって当該レンズへの異物の付着を抑制する清掃装置を開示している。レンズは、センサの前方に位置する隔壁の一例である。

日本国特許出願公開２０２１－１２０１４３号公報

　センサの前方に位置する隔壁に向けて噴射される流体により雨滴などの液体が当該隔壁に吹き付けられることによって当該センサの検出能力が低下する事態の発生を抑制することが求められている。

　本開示により提供されうる第一の態様例は、前方へ延びる検出基準軸が水平方向または水平方向よりも下方に向けられたセンサの前方に位置する隔壁への異物の付着を抑制する清掃装置であって、
　前記隔壁へ向けて流体を噴射する第一開口が形成されている第一部分と、
　前記第一部分へ向けて前記流体を導く第一管路が形成されている第二部分と、
を備えており、
　上下方向に沿う第一方向から見た前記第二部分の左端縁は、当該第一方向から見た前記第一部分の左端よりも右方を延びる部分を有しており、
　前記第一方向から見た前記第二部分の右端縁は、前記第一方向から見た前記第一部分の右端よりも左方を延びる部分を有している。

　本開示により提供されうる第二の態様例は、センサアセンブリであって、
　前方へ延びる検出基準軸が水平方向または水平方向よりも下方に向けられたセンサと、
　前記センサの前方に配置された隔壁と、
　前記隔壁への異物の付着を抑制する清掃装置と、
を備えており、
　前記清掃装置は、
　　前記隔壁へ向けて流体を噴射する第一開口が形成されている第一部分と、
　　前記第一部分へ向けて前記流体を導く管路が形成されている第二部分と、
を備えており、
　上下方向に沿う第一方向から見た前記第二部分の左端縁は、当該第一方向から見た前記第一部分の左端よりも右方を延びる部分を有しており、
　前記第一方向から見た前記第二部分の右端縁は、前記第一方向から見た前記第一部分の右端よりも左方を延びる部分を有している。

　清掃装置による流体の噴射は、隔壁への異物の付着を抑制するためになされる。しかしながら、雨滴などの液体が清掃装置の第一開口の付近に付着すると、第一開口から噴射された流体の流れに巻き込まれ、まとまった量の液体が隔壁に吹き付けられるという現象が起こりうる。隔壁に吹き付けられた当該液体は、異物としてセンサの視界を遮り、情報取得能力を低下させる事態を招きうる。

　清掃装置の上面に付着した雨滴は、他の雨滴と凝集する傾向にある。凝集により重量が増した雨滴は、下方へ移動しやすくなる。特に前方へ延びるセンサの検出基準軸が水平方向よりも下方へ向けられている構成の場合、センサの前方に位置する隔壁に向かって流体を噴射する第一開口の近傍に液体が到達する可能性がより高まる。

　第一および第二の態様例に係る構成によれば、雨滴などの液体が付着しうる清掃装置の上面の面積を小さくできるので、雨滴同士が凝集して第一開口へ接近する可能性を低減できる。したがって、隔壁に向けて噴射される流体により液体が隔壁に吹き付けられることによってセンサの撮像能力が低下する事態の発生を抑制できる。

　本開示により提供されうる第三の態様例は、前方へ延びる検出基準軸が水平方向または水平方向よりも下方に向けられたセンサの前方に位置する隔壁への異物の付着を抑制する清掃装置であって、
　前記隔壁へ向けて流体を噴射する第一開口が形成されている第一部分と、
　前記第一部分へ向けて前記流体を導く第一管路が形成されている第二部分と、
を備えており、
　前記第一部分は、左右方向における両端の少なくとも一方が前記第一開口の直上に位置する部分よりも下方に位置する形状の第一上面を有している。

　本開示により提供されうる第四の態様例は、センサアセンブリであって、
　前方へ延びる検出基準軸が水平方向または水平方向よりも下方に向けられたセンサと、
　前記センサの前方に配置された隔壁と、
　前記隔壁への異物の付着を抑制する清掃装置と、
を備えており、
　前記清掃装置は、
　　前記隔壁へ向けて流体を噴射する第一開口が形成されている第一部分と、
　　前記第一部分へ向けて前記流体を導く管路が形成されている第二部分と、
を備えており、
　　前記第一部分は、左右方向における両端の少なくとも一方が前記第一開口の直上に位置する部分よりも下方に位置する形状の第一上面を有している。

　清掃装置の上面に付着した雨滴などの液体は、清掃装置の前端を経由して第一開口に接近しうる。特に前方へ延びる撮像素子の検出基準軸が水平方向よりも下方へ向けられている構成の場合、この傾向が高まる。しかしながら、第三および第四の態様例に係る構成によれば、第一上面が上記のような形状を有しているので、第一開口の直上に位置する部分に付着あるいは到達した液体は、左右方向への移動が促される。これにより、雨滴などの液体が清掃装置の前端を経由して第一開口に到達する可能性を低減できる。したがって、隔壁に向けて噴射される流体により液体が隔壁に吹き付けられることによってセンサの撮像能力が低下する事態の発生を抑制できる。

　本開示により提供されうる第五の態様例は、前方へ延びる検出基準軸が水平方向または水平方向よりも下方に向けられたセンサの前方に位置する隔壁への異物の付着を抑制する清掃装置であって、
　前記隔壁へ向けて流体を噴射する第一開口が形成されている第一部分と、
　前記第一部分へ向けて前記流体を導く第一管路が形成されている第二部分と、
　前記第一部分と前記第二部分の少なくとも一方と連なるように上下方向に延びており、その下端が前記第一開口よりも下方に位置している案内部材と、
を備えており、
　前記案内部材は、前記隔壁よりも後方において前記センサを収容し前記隔壁を支持する筐体に接触するように配置されている。

　本開示により提供されうる第六の態様例は、センサアセンブリであって、
　前方へ延びる検出基準軸が水平方向または水平方向よりも下方に向けられたセンサと、
　前記センサの前方に配置された隔壁と、
　前記センサを収容し、前記隔壁を支持する筐体と、
　前記隔壁への異物の付着を抑制する清掃装置と、
を備えており、
　前記清掃装置は、
　　前記隔壁へ向けて流体を噴射する第一開口が形成されている第一部分と、
　　前記第一部分へ向けて前記流体を導く管路が形成されている第二部分と、
　　前記第一部分と前記第二部分の少なくとも一方と連なるように上下方向に延びており、その下端が前記第一開口よりも下方に位置している案内部材と、
を備えており、
　　前記案内部材は、前記隔壁よりも後方において前記筐体に接触している。

　清掃装置の下部に付着した液体や、清掃装置の上部より下降してきた液体は、清掃装置の下面に沿って移動しうる。特に前方へ延びる撮像素子の検出基準軸が水平方向よりも下方へ向けられている構成の場合、センサの前方に位置する隔壁に向かって流体を噴射する第一開口の近傍に液体が到達する可能性がより高まる。

　しかしながら、第五および第六の態様例に係る構成によれば、案内部材が隔壁よりも後方で筐体に接触しているので、清掃装置において第一開口へ接近する液体は、筐体への移行を促される。加えて、案内部材の下端が第一開口よりも下方で筐体に接触しているので、筐体へ移行した液体が第一開口に到達する可能性を低減できる。したがって、隔壁に向けて噴射される流体により液体が隔壁に吹き付けられることによってセンサの撮像能力が低下する事態の発生を抑制できる。

　本開示により提供されうる第七の態様例は、前方へ延びる検出基準軸が水平方向または水平方向よりも下方に向けられたセンサの前方に位置する隔壁への異物の付着を抑制する清掃装置であって、
　前記隔壁へ向けて流体を噴射する第一開口が形成されている第一部分と、
　前記第一部分へ向けて前記流体を導く第一管路が形成されている第二部分と、
　前記第一開口よりも前方において上下方向に延びており、その下端が前記第一開口よりも下方に位置している第一壁部と、
を備えている。

　本開示により提供されうる第八の態様例は、センサアセンブリであって、
　前方へ延びる検出基準軸が水平方向または水平方向よりも下方に向けられたセンサと、
　前記センサの前方に配置された隔壁と、
　前記センサを収容し、前記隔壁を支持する筐体と、
　前記隔壁への異物の付着を抑制する清掃装置と、
を備えており、
　前記清掃装置は、
　　前記隔壁へ向けて流体を噴射する第一開口が形成されている第一部分と、
　　前記第一部分へ向けて前記流体を導く管路が形成されている第二部分と、
　前記第一開口よりも前方において上下方向に延びており、その下端が前記第一開口よりも下方に位置している第一壁部と、
を備えている。

　雨滴などの液体は、外気流や前走車両による巻き上げなどに起因して前方から到来しうる。この場合、当該液体は、清掃装置の一部を経由することなく第一開口へ直接的に接近しうる。しかしながら、第七および第八の態様例に係る構成によれば、清掃装置の前方より到来する液体は、第一壁部への付着を促される。加えて、第一壁部の下端が第一開口よりも下方に位置しているので、第一壁部に付着した液体が第一開口に到達する可能性を低減できる。したがって、隔壁に向けて噴射される流体により液体が隔壁に吹き付けられることによってセンサの撮像能力が低下する事態の発生を抑制できる。

第一実施形態に係るセンサアセンブリを右方から見た外観を例示している。図１のセンサアセンブリが搭載される車両の外観を例示している。図１の清掃装置を下左前方から見た外観を例示している。図１のセンサアセンブリを上方から見た外観を例示している。図１の清掃装置を前方から見た外観を例示している。図１の清掃装置の構成の別例を示している。図１の清掃装置の構成の別例を示している。図１の清掃装置の前部を下左前方から見た外観を例示している。図１の清掃装置の構成の別例を示している。第二実施形態に係るセンサアセンブリを右方から見た外観を例示している。図１０の清掃装置を上左前方から見た外観を例示している。図１０の清掃装置を下方から見た外観を例示している。図１０の清掃装置を左方から見た外観を例示している。図１０のセンサアセンブリを前方から見た外観を例示している。図１０の清掃装置を上左後方から見た外観を例示している。図１０のセンサアセンブリを下左前方から見た外観を例示している。

　添付の図面を参照しつつ、実施形態の例について以下詳細に説明する。以下の説明に用いられる各図面では、各部材を認識可能な大きさとするために、必要に応じて縮尺を変更している。

　添付の図面において、矢印Ｆは、図示された構造の前方向を示している。矢印Ｂは、図示された構造の後方向を示している。矢印Ｕは、図示された構造の上方向を示している。矢印Ｄは、図示された構造の下方向を示している。矢印Ｒは、図示された構造の右方向を示している。矢印Ｌは、図示された構造の左方向を示している。これらの方向に係る表現は、説明の便宜のために用いることを意図しており、当該構造の実使用時における姿勢を限定することを意図してはいない。

　本明細書で用いられる「前後方向」という語は、上記の前方向と後方向に沿う方向を意味している。本明細書で用いられる「上下方向」という語は、上記の上方向と下方向に沿う方向を意味している。本明細書で用いられる「左右方向」という語は、上記の左方向と右方向に沿う方向を意味している。

　本明細書で用いられる「前後方向に延びる」という表現は、前後方向に対して傾いて延びることを含み、上下方向および左右方向と比較して前後方向に近い傾きで伸びることを意味する。

　本明細書で用いられる「上下方向に延びる」という表現は、上下方向に対して傾いて延びることを含み、前後方向および左右方向と比較して上下方向に近い傾きで伸びることを意味する。

　本明細書で用いられる「左右方向に延びる」という表現は、左右方向に対して傾いて延びることを含み、前後方向および上下方向と比較して左右方向に近い傾きで伸びることを意味する。

　図１は、第一実施形態に係るセンサアセンブリ１を右方から見た外観を例示している。センサアセンブリ１は、カメラ１１を備えている。

　カメラ１１は、筐体１１１、撮像素子１１２、およびレンズ１１３を備えている。筐体１１１は、撮像素子１１２を収容している。筐体１１１は、撮像素子１１２の前方にレンズ１１３を支持している。レンズ１１３は、カメラ１１の少なくとも前方に位置する被写体から到来する光を撮像素子１１２の受光面に結像させる。撮像素子１１２は、その光学像の明るさに応じた信号を出力するように構成されている。撮像素子１１２の例としては、ＣＣＤセンサ、ＣＭＯＳセンサなどが挙げられる。撮像素子１１２は、センサの一例である。レンズ１１３は、隔壁の一例である。

　センサアセンブリ１は、ブラケット１２を備えている。センサアセンブリ１は、図２に例示される車両３に搭載される。ブラケット１２は、センサアセンブリ１を車両３における適宜の箇所に支持するための部材である。車両３の形状は、例示に過ぎない。

　車両３に搭載されるセンサアセンブリ１の数と配置は、撮像が要求される被写体に応じて適宜に定められる。図２においては、車両３の前部３１、左側部３２、右側部３３、後部３４が例示されている。したがって、センサアセンブリ１の前後方向、左右方向、および上下方向が、車両３の前後方向、左右方向、および上下方向とそれぞれ一致しているとは限らない。

　図１において、線Ｖは鉛直方向に沿って延びており、線Ｈは、水平方向に延びている。撮像素子１１２から前方へ延びる検出基準軸Ｘは、センサアセンブリ１が車両３に搭載された状態で水平方向または水平方向よりも下方に向けられる。検出基準軸Ｘは、撮像素子１１２により行なわれる撮像の基準方向を規定している。検出基準軸Ｘは、レンズ１１３の光軸と対応するように設定されてもよい。

　センサアセンブリ１は、清掃装置１３を備えている。清掃装置１３は、カメラ１１のレンズ１１３に向けて空気Ａを噴射することにより、レンズ１１３への異物の付着を抑制する装置である。空気Ａは、気体または流体の一例である。

　図３は、清掃装置１３を下左前方から見た外観を例示している。清掃装置１３は、第一部分１３１と第二部分１３２を備えている。第一部分１３１には、レンズ１１３へ向けて空気を噴射する第一開口１３１１が形成されている。第二部分１３２の内部には、第一部分１３１へ向けて空気を導く第一管路１３２１が形成されている。

　図１に例示されるように、第一管路１３２１は、後端部よりも前端部が下方に位置するように、撮像素子１１２の検出基準軸Ｘに沿って延びている。第一開口１３１１は、第一管路１３２１よりも下方に位置している。

　清掃装置１３による空気Ａの噴射は、レンズ１１３への異物の付着を抑制するためになされる。しかしながら、雨滴などの液体が清掃装置１３の第一開口１３１１の付近に付着すると、第一開口１３１１から噴射された空気Ａの流れに巻き込まれ、まとまった量の液体がレンズ１１３に吹き付けられるという現象が起こりうる。レンズ１１３に吹き付けられた液体は、異物として撮像素子１１２の視界を遮り、情報取得能力を低下させる事態を招きうる。センサアセンブリ１においては、このような事態の発生を抑制するための様々な方策が採用されている。

　符号Ｒ１１は、清掃装置１３の上面に付着した雨滴などの液体が移動する経路の一例を示している。上面に付着した雨滴は、他の雨滴と凝集する傾向にある。凝集により重量が増した雨滴は、下方へ移動しやすくなる。特に前方へ延びる撮像素子１１２の検出基準軸Ｘが水平方向よりも下方へ向けられている構成の場合、撮像素子１１２の前方に位置するレンズ１１３に向かって空気Ａを噴射する第一開口１３１１の近傍に液体が到達する可能性がより高まる。

　なお、本明細書で用いられる「上面」という語は、その法線方向が水平方向よりも上方を向く部分を有する一つの面を意味する。

　図４は、センサアセンブリ１を上方から見た外観を例示している。清掃装置１３の上下方向に沿う第一方向から見た第二部分１３２の左端縁１３２ａは、当該第一方向から見た第一部分１３１の左端１３１ａよりも右方を延びる部分を有している。当該第一方向から見た第二部分１３２の右端縁１３２ｂは、当該第一方向から見た第一部分１３１の右端１３１ｂよりも左方を延びる部分を有している。

　このような構成によれば、雨滴が付着しうる清掃装置１３の上面の面積を小さくできるので、雨滴同士が凝集して第一開口１３１１へ接近する可能性を低減できる。したがって、レンズ１１３に向けて噴射される空気Ａにより雨滴などの液体がレンズ１１３に吹き付けられることによって撮像素子１１２の撮像能力が低下する事態の発生を抑制できる。

　図３に例示されるように、第一部分１３１には、レンズ１１３へ向けて洗浄液を噴射する第二開口１３１２が形成されている。清掃装置１３は、第三部分１３３を備えている。第三部分１３３の内部には、第一部分１３１へ向けて洗浄液を導く第二管路１３３１が形成されている。

　第二管路１３３１もまた、後端部よりも前端部が下方に位置するように、撮像素子１１２の検出基準軸Ｘに沿って延びている。第二開口１３１２は、第二管路１３３１よりも下方に位置している。

　図４に例示されるように、第二部分１３２と第三部分１３３の間には、空隙１３４が形成されている。このような構成によっても、雨滴が付着しうる清掃装置１３の上面の面積を小さくできるので、雨滴同士が凝集して第一開口１３１１へ接近する可能性をさらに低減できる。

　空隙１３４は、レンズ１１３よりも後方に位置するように形成されている。このような構成によれば、上方から空隙１３４を通過してカメラ１１に付着した雨滴などの液体が、レンズ１１３に向かって噴射される空気Ａの流れに巻き込まれにくくなる。したがって、空気Ａにより雨滴などの液体がレンズ１１３に吹き付けられることによって撮像素子１１２の撮像能力が低下する事態の発生をさらに抑制できる。

　図３に例示されるように、第一開口１３１１は、第一部分１３１の下端１３１ｃよりも上方に配置されている。このような構成によれば、雨滴などの液体が第一部分１３１の下端１３１ｃまで到達したとしても、その上方に位置する第一開口１３１１に付着する可能性を低減できるので、当該液体が空気Ａによりレンズ１１３へ吹き付けられる可能性を抑制できる。

　図５に例示されるように、第一部分１３１の第一上面１３１ｄは、第一開口１３１１が形成されている箇所の直上に位置する部分よりも左右方向の両端が下方に位置する形状を有している。符号Ｒ１２は、第一上面１３１ｄに付着した雨滴などの液体が移動する経路の一例を示している。

　図１に符号Ｒ１１で例示したように、清掃装置１３の上面に付着した雨滴などの液体は、清掃装置１３の前端を経由して第一開口１３１１に接近しうる。特に前方へ延びる撮像素子１１２の検出基準軸Ｘが水平方向よりも下方へ向けられている構成の場合、この傾向が高まる。

　しかしながら、第一上面１３１ｄが上記のような形状を有しているので、第一開口１３１１の直上に位置する部分に付着あるいは到達した液体は、左右方向への移動が促される。これにより、雨滴などの液体が清掃装置１３の前端を経由して第一開口１３１１に到達する可能性を低減できる。したがって、レンズ１１３に向けて噴射される空気Ａにより液体がレンズ１１３に吹き付けられることによって撮像素子１１２の撮像能力が低下する事態の発生を抑制できる。

　図６は、第一部分１３１の第一上面１３１ｄの形状の別例を示している。第一開口１３１１が形成されている箇所の直上に位置する部分よりも左右方向の両端が下方に位置していれば、第一上面１３１ｄは、平坦部分を有していなくてもよい。

　図７に例示されるように、第一部分１３１の第一上面１３１ｄは、第一開口１３１１が形成されている箇所の直上に位置する部分よりも左右方向の両端の一方が下方に位置している形状をとりうる。すなわち、第一開口１３１１が形成されている箇所の直上に位置する部分は、第一上面１３１ｄにおける最も高い位置でなくてもよい。この場合、第一開口１３１１からより離れている側の端がより下方に位置していることが好ましい。

　図１、図３、図５、および図８に例示されるように、清掃装置１３は、案内部材１３５を備えている。案内部材１３５は、第一部分１３１および第二部分１３２と連なるように上下方向に延びている。案内部材１３５の下端１３５ａは、第一開口１３１１よりも下方に位置している。案内部材１３５は、レンズ１１３よりも後方においてカメラ１１の筐体１１１と接触するように配置されている。

　図１において、符号Ｒ１３は、清掃装置１３に付着した雨滴などの液体の移動経路の別例を示している。清掃装置１３の下部に付着した液体や、清掃装置１３の上部より下降してきた液体は、清掃装置１３の下面に沿って移動しうる。特に前方へ延びる撮像素子１１２の検出基準軸Ｘが水平方向よりも下方へ向けられている構成の場合、撮像素子１１２の前方に位置するレンズ１１３に向かって空気Ａを噴射する第一開口１３１１の近傍に液体が到達する可能性がより高まる。

　しかしながら、案内部材１３５がレンズ１１３よりも後方でカメラ１１の筐体１１１に接触しているので、清掃装置１３において第一開口１３１１へ接近する液体は、符号Ｒ１４で示される経路に沿って筐体１１１への移行を促される。加えて、案内部材１３５の下端１３５ａが第一開口１３１１よりも下方で筐体１１１に接触しているので、筐体１１１へ移行した液体が第一開口１３１１に到達する可能性を低減できる。したがって、レンズ１１３に向けて噴射される空気Ａにより液体がレンズ１１３に吹き付けられることによって撮像素子１１２の撮像能力が低下する事態の発生を抑制できる。

　本実施形態例においては、案内部材１３５は、第一部分１３１と第二部分１３２の双方に連なるように形成されている。しかしながら、案内部材１３５は、第一部分１３１と第二部分１３２の少なくとも一方と連なるように形成されうる。

　例えば、図９に例示されるように、案内部材１３５は、第一部分１３１のみに連なるように形成されうる。本例においては、案内部材１３５は、レンズ１１３よりも左方と右方においてカメラ１１の筐体１１１と接触するように配置されている。なお、レンズ１１３よりも左方と右方のいずれか一方において単一の案内部材１３５がカメラ１１の筐体１１１と接触するように設けられた構成も採用されうる。

　このような構成によれば、案内部材１３５の下端１３５ａから筐体１１１へ下降する液体がレンズ１１３に到達する可能性を低減できるので、当該液体がレンズ１１３に吹き付けられることによって撮像素子１１２の撮像能力が低下する事態の発生をさらに抑制できる。

　図８に例示されるように、清掃装置１３は、第一壁部１３６１を備えている。第一壁部１３６１は、第一開口１３１１よりも前方において上下方向に延びている。第一壁部１３６１の下端は、第一開口１３１１よりも下方に位置している。

　符号Ｒ１５で例示される経路のように、雨滴などの液体は、外気流や前走車両による巻き上げなどに起因して前方から到来しうる。この場合、当該液体は、清掃装置１３の一部を経由することなく第一開口１３１１へ直接的に接近しうる。

　しかしながら、清掃装置１３の前方より到来する液体は、第一壁部１３６１への付着を促される。加えて、第一壁部１３６１の下端が第一開口１３１１よりも下方に位置しているので、第一壁部１３６１に付着した液体が第一開口１３１１に到達する可能性を低減できる。したがって、レンズ１１３に向けて噴射される空気Ａにより雨滴などの液体がレンズ１１３に吹き付けられることによって撮像素子１１２の撮像能力が低下する事態の発生を抑制できる。

　清掃装置１３は、第二壁部１３６２を備えている。第二壁部１３６２は、第一開口１３１１の左方と右方において上下方向に延びている。第二壁部１３６２の下端は、第一開口１３１１よりも下方に位置している。

　符号Ｒ１６で例示される経路のように、雨滴などの液体は、外気流や前走車両による巻き上げなどに起因して側方からも到来しうる。この場合、当該液体は、清掃装置１３の一部を経由することなく第一開口１３１１へ直接的に接近しうる。

　しかしながら、清掃装置１３の側方より到来する液体は、第二壁部１３６２への付着を促される。加えて、第二壁部１３６２の下端が第一開口１３１１よりも下方に位置しているので、第二壁部１３６２に付着した液体が第一開口１３１１に到達する可能性を低減できる。したがって、レンズ１１３に向けて噴射される空気Ａにより雨滴などの液体がレンズ１１３に吹き付けられることによって撮像素子１１２の撮像能力が低下する事態の発生をさらに抑制できる。

　清掃装置１３は、第三壁部１３６３を備えている。第三壁部１３６３は、第一開口１３１１よりも後方において上下方向に延びている。第三壁部１３６３の下端は、第一開口１３１１よりも下方に位置している。

　符号Ｒ１７で例示される経路のように、雨滴などの液体は、外気流の変化などに起因して後方からも到来しうる。この場合、当該液体は、清掃装置１３の一部を経由することなく第一開口１３１１へ直接的に接近しうる。あるいは、既に清掃装置１３に付着している液体と凝集し、前方に位置する第一開口１３１１への接近が促されうる。特に前方へ延びる撮像素子１１２の検出基準軸Ｘが水平方向よりも下方へ向けられている構成の場合、撮像素子１１２の前方に位置するレンズ１１３に向かって空気Ａを噴射する第一開口１３１１の近傍に液体が到達する可能性がより高まる。

　しかしながら、第一開口１３１１の後方より接近する液体は、第三壁部１３６３への付着を促される。加えて、第三壁部１３６３の下端が第一開口１３１１よりも下方に位置しているので、第三壁部１３６３に付着した液体が第一開口１３１１に到達する可能性を低減できる。したがって、レンズ１１３に向けて噴射される空気Ａにより雨滴などの液体がレンズ１１３に吹き付けられることによって撮像素子１１２の撮像能力が低下する事態の発生をさらに抑制できる。

　本実施形態例においては、第一壁部１３６１、第二壁部１３６２、および第三壁部１３６３は、相互に連なって第一開口１３１１と第二開口１３１２を包囲する周壁を形成している。しかしながら、第一壁部１３６１、第二壁部１３６２、および第三壁部１３６３の少なくとも一つは、隣り合う他の壁部と連なっていなくてもよい。

　本実施形態例においては、第一壁部１３６１は、左右方向に延びる単一の壁部として形成されている。しかしながら、第一壁部１３６１は、間隙を挟んで左右方向に配列された複数の壁部として形成されてもよい。

　本実施形態例においては、第二壁部１３６２は、前後方向に延びる単一の壁部として形成されている。しかしながら、第二壁部１３６２は、間隙を挟んで前後方向に配列された複数の壁部として形成されてもよい。

　本実施形態例においては、第三壁部１３６３は、左右方向に延びる単一の壁部として形成されている。しかしながら、第三壁部１３６３は、間隙を挟んで左右方向に配列された複数の壁部として形成されてもよい。

　図１に例示されるように、センサアセンブリ１は、車体部品３５に少なくとも上方から覆われるように車両３に搭載されうる。このような構成によれば、雨滴などの液体が少なくとも上方から清掃装置１３に付着する可能性を低減できる。

　図１０は、第二実施形態に係るセンサアセンブリ２を右方から見た外観を例示している。センサアセンブリ２は、カメラ１１を備えている。カメラ１１の構成は、第一実施形態に係るセンサアセンブリ１と同じであるので、繰り返しとなる説明は省略する。

　センサアセンブリ２は、ブラケット２２を備えている。センサアセンブリ２は、図２に例示される車両３に搭載される。ブラケット２２は、センサアセンブリ２を車両３における適宜の箇所に支持するための部材である。

　センサアセンブリ２は、清掃装置２３を備えている。清掃装置２３は、カメラ１１のレンズ１１３に向けて空気Ａを噴射することにより、レンズ１１３への異物の付着を抑制する装置である。

　図１１は、清掃装置２３を上左前方から見た外観を例示している。図１２は、清掃装置２３を下方から見た外観を例示している。図１３は、清掃装置２３を左方から見た外観を例示している。

　清掃装置２３は、第一部分２３１および第二部分２３２を備えている。第一部分２３１には、レンズ１１３へ向けて空気を噴射する第一開口２３１１が形成されている。第二部分２３２の内部には、第一部分２３１へ向けて空気を導く第一管路２３２１が形成されている。

　図１０に例示されるように、第一管路２３２１は、後端部よりも前端部が下方に位置するように、撮像素子１１２の検出基準軸Ｘに沿って延びている。第一開口２３１１は、第一管路２３２１よりも下方に位置している。

　清掃装置２３による空気Ａの噴射は、レンズ１１３への異物の付着を抑制するためになされる。しかしながら、雨滴などの液体が清掃装置２３の第一開口２３１１の付近に付着すると、第一開口２３１１から噴射された空気Ａの流れに巻き込まれ、まとまった量の液体がレンズ１１３に吹き付けられるという現象が起こりうる。レンズ１１３に吹き付けられた液体は、異物として撮像素子１１２の視界を遮り、情報取得能力を低下させる事態を招きうる。センサアセンブリ２においては、このような事態の発生を抑制するための様々な方策が採用されている。

　符号Ｒ２１は、清掃装置２３の上面に付着した雨滴などの液体が移動する経路の一例である。上面に付着した雨滴は、他の雨滴と凝集する傾向にある。凝集により重量が増した雨滴は、下方へ移動しやすくなる。特に前方へ延びる撮像素子１１２の検出基準軸Ｘが水平方向よりも下方へ向けられている構成の場合、撮像素子１１２の前方に位置するレンズ１１３に向かって空気Ａを噴射する第一開口２３１１の近傍に雨滴などの液体が到達する可能性がより高まる。

　図１２に例示されるように、清掃装置２３の上下方向に沿う第一方向から見た第二部分２３２の左端縁２３２ａは、当該第一方向から見た第一部分２３１の左端２３１ａよりも右方を延びる部分を有している。当該第一方向から見た第二部分２３２の右端縁２３２ｂは、当該第一方向から見た第一部分２３１の右端２３１ｂよりも左方を延びる部分を有している。

　このような構成によれば、雨滴が付着しうる清掃装置２３の上面の面積を小さくできるので、雨滴同士が凝集して第一開口２３１１へ接近する可能性を低減できる。したがって、レンズ１１３に向けて噴射される空気Ａにより雨滴などの液体がレンズ１１３に吹き付けられることによって撮像素子１１２の撮像能力が低下する事態の発生を抑制できる。

　図１１と図１３に例示されるように、第二部分２３２は、第二上面２３２ｃを有している。第二上面２３２ｃの前端部２３２ｄは、清掃装置２３の前端に連なっている。第二上面２３２ｃは、前端部２３２ｄよりも下方に位置する左凹部２３２ｅと右凹部２３２ｆを有している。

　このような構成によれば、第二上面２３２ｃに付着した雨滴などの液体は、左凹部２３２ｅおよび右凹部２３２ｆへの滞留を促される。これにより、当該液体が清掃装置２３の前端に到達する可能性が低減される。結果として、当該液体が第一開口２３１１に到達する可能性をより低減できる。

　加えて、左凹部２３２ｅは、第二部分２３２の左端縁２３２ａにおける第一部分２３１の左端２３１ａよりも右方を延びる部分に連なっている。同様に、右凹部２３２ｆは、第二部分２３２の右端縁２３２ｂにおける第一部分２３１の右端２３１ｂよりも左方を延びる部分に連なっている。

　このような構成によれば、左凹部２３２ｅに滞留する液体は、左方への移動を促される。同様に、右凹部２３２ｆに滞留する液体は、右方への移動を促される。これにより、第二上面２３２ｃに付着した液体は、清掃装置２３の前端に到達する前に、図１１において符号Ｒ２２で例示される経路に沿った液体の移動が促される。結果として、当該液体が第一開口２３１１に到達する可能性をより低減できる。

　図１４は、センサアセンブリ２を前方から見た外観を例示している。清掃装置２３における第一部分２３１の第一上面２３１ｃは、第一開口２３１１が形成されている箇所の直上に位置する部分よりも左右方向の両端が下方に位置する形状を有している。符号Ｒ２３は、第一上面２３１ｃに付着した雨滴などの液体が移動する経路の一例を示している。

　図１０に符号Ｒ２１で例示したように、清掃装置２３の上面に付着した雨滴などの液体は、清掃装置２３の前端を経由して第一開口２３１１に接近しうる。特に前方へ延びる撮像素子１１２の検出基準軸Ｘが水平方向よりも下方へ向けられている構成の場合、この傾向が高まる。

　しかしながら、第一上面２３１ｃが上記のような形状を有しているので、第一開口２３１１の直上に位置する部分に付着あるいは到達した液体は、左右方向への移動が促される。これにより、雨滴などの液体が清掃装置２３の前端を経由して第一開口２３１１に到達する可能性を低減できる。したがって、レンズ１１３に向けて噴射される空気Ａにより液体がレンズ１１３に吹き付けられることによって撮像素子１１２の撮像能力が低下する事態の発生を抑制できる。

　第一上面２３１ｃの左端部２３１ｄは、レンズ１１３の左端よりも左方に位置している。同様に、第一上面２３１ｃの右端部２３１ｅは、レンズ１１３の右端よりも右方に位置している。なお、第一上面２３１ｃの左端部２３１ｄと右端部２３１ｅのいずれか一方のみがレンズ１１３の側方に配置されてもよい。

　このような構成によれば、第一上面２３１ｃに沿って左右方向への移動を促された液体が落下してレンズ１１３に到達する可能性を低減できるので、当該液体がレンズ１１３に吹き付けられることによって撮像素子１１２の撮像能力が低下する事態の発生をさらに抑制できる。

　図７に示された例と同様に、第一部分２３１の第一上面２３１ｃは、第一開口２３１１が形成されている箇所の直上に位置する部分よりも左右方向の両端の一方が下方に位置している形状をとりうる。すなわち、第一開口２３１１が形成されている箇所の直上に位置する部分は、第一上面２３１ｃにおける最も高い位置でなくてもよい。この場合、第一開口２３１１からより離れている側の端がより下方に位置していることが好ましい。

　図１４に例示されるように、第一開口２３１１は、第一部分２３１の下端２３１ｆよりも上方に配置されている。このような構成によれば、雨滴などの液体が第一部分２３１の下端２３１ｆまで到達したとしても、その上方に位置する第一開口２３１１に付着する可能性を低減できるので、当該液体が空気Ａによりレンズ１１３へ吹き付けられる可能性を抑制できる。

　図１２に例示されるように、第一部分２３１には、レンズ１１３へ向けて洗浄液を噴射する第二開口２３１２が形成されている。第二部分２３２の内部には、第一部分２３１へ向けて洗浄液を導く第二管路２３２２が形成されている。

　第二管路２３２２もまた、後端部よりも前端部が下方に位置するように、撮像素子１１２の検出基準軸Ｘに沿って延びている。第二開口２３１２は、第二管路２３２２よりも下方に位置している。

　図１４に例示されるように、第一開口２３１１は、レンズ１１３の左右方向における中央の上方に配置されている。第二開口２３１２は、当該中央よりも左方におけるレンズ１１３の上方に配置されている。第一開口２３１１は、第二開口２３１２よりも上方に形成されている。このような構成によれば、第二開口２３１２から噴射される洗浄液が第一開口２３１１に付着する可能性を低減できる。これにより、第一開口２３１１から噴射される空気Ａによって本来意図していないタイミングで洗浄液がレンズ１１３に吹き付けられる事態の発生を抑制できる。

　なお、第一開口２３１１と第二開口２３１２に係る上記の位置関係は、第一実施形態に係る清掃装置１３における第一開口１３１１と第二開口１３１２にも適用可能である。

　図１１に例示されるように、第二部分２３２の第二上面２３２ｃは、左右方向における両端が同方向における中央部２３２ｇよりも下方に位置している。このような構成によれば、清掃装置２３の上面に付着した雨滴などの液体が移動して清掃装置２３の前端に到達する前に、左右方向への移動が促される。したがって、雨滴などの液体が清掃装置２３の前端を経由して第一開口２３１１に到達する可能性をさらに低減できる。

　図１５は、清掃装置２３を上左後方から見た外観を例示している。第一管路２３２１は、第二管路２３２２よりも第二上面２３２ｃの中央部２３２ｇに近くに配置されている。第一管路２３２１は、第二管路２３２２よりも上方に配置されている。

　このような構成によれば、左右方向の両端が中央部２３２ｇよりも下方に位置する上記した第二上面２３２ｃの形状を、効率よく形成しやすい。加えて、第二開口２３１２が第一開口２３１１よりも下方に位置する上記した配置を、効率よく実現しやすい。

　図１６は、センサアセンブリ２を下左前方から見た外観を例示している。清掃装置２３の第二部分２３２の後部は、カメラ１１の筐体１１１の上面と隙間なく接触している。他方、第二部分２３２の前部は、少なくとも毛細管現象が生じない程度の隙間を挟んで筐体１１１と対向している。

　このような構成によれば、清掃装置２３の下面とカメラ１１の筐体１１１の上面との間に雨滴などの液体が進入し、当該液体が毛細管現象を通じて第一開口２３１１へ接近する可能性を低減できる。

　図１０に例示されるように、センサアセンブリ２は、車体部品３５に少なくとも上方から覆われるように車両３に搭載されうる。このような構成によれば、雨滴などの液体が少なくとも上方から清掃装置２３に付着する可能性を低減できる。

　上記の各実施形態は、本開示の理解を容易にするための例示にすぎない。各実施形態における構成例は、本開示の範囲内において適宜の変更や他の構成例との組み合わせがなされうる。

　各実施形態例に係る清掃装置は、レンズ１１３への異物の付着を抑制するために空気Ａを噴射している。しかしながら、特定の組成を有する気体や液体が噴射されてもよい。当該気体や液体は、流体の一例である。

　各実施形態例に係るセンサアセンブリは、撮像素子１１２とは異なるセンサを備えうる。他のセンサの例としては、ＬｉＤＡＲ（Light Detection and Ranging）装置における受光素子、ミリ波レーダにおける受信素子、超音波センサにおける受信素子などが挙げられる。清掃装置は、各センサの前方に位置する隔壁への付着を抑制するために用いられる。センサの種別に応じて、隔壁は可視光について透明であることを要しない。

　各実施形態例に係るセンサアセンブリは、車両３以外の移動体に搭載されてもよい。他の移動体の例としては、鉄道、航空機、飛行体、船舶などが挙げられる。当該移動体は、運転者を必要としなくてもよい。

　各実施形態例に係るセンサアセンブリは、移動体に搭載されることを要しない。例えば、各実施形態に係るセンサアセンブリは、住宅、施設、交通インフラなどに設置されて特定の領域内に進入した物体に応答して動作するシステムにも適用可能である。

　　本開示の一部を構成するものとして、２０２２年１１月２４日に提出された日本国特許出願２０２２－１８７６９２号、２０２２年１１月２４日に提出された日本国特許出願２０２２－１８７６９３号、２０２２年１１月２４日に提出された日本国特許出願２０２２－１８７６９４号、および２０２２年１１月２４日に提出された日本国特許出願２０２２－１８７６９５号の内容が援用される。

Claims

　前方へ延びる検出基準軸が水平方向または水平方向よりも下方に向けられたセンサの前方に位置する隔壁への異物の付着を抑制する清掃装置であって、
　前記隔壁へ向けて流体を噴射する第一開口が形成されている第一部分と、
　前記第一部分へ向けて前記流体を導く第一管路が形成されている第二部分と、
を備えており、
　上下方向に沿う第一方向から見た前記第二部分の左端縁は、当該第一方向から見た前記第一部分の左端よりも右方を延びる部分を有しており、
　前記第一方向から見た前記第二部分の右端縁は、前記第一方向から見た前記第一部分の右端よりも左方を延びる部分を有している、
清掃装置。
　前記第二部分は、前端部が清掃装置の前端に連なる上面を有しており、
　前記上面は、前記前端部よりも下方に位置する部分を有している、
請求項１に記載の清掃装置。
　前記上面における前記前端部よりも下方に位置する部分は、前記左端縁における前記第一部分の左端よりも右方を延びる部分と前記右端縁における前記第一部分の右端よりも左方を延びる部分の少なくとも一方に連なっている、
請求項２に記載の清掃装置。
　前記第一開口は、前記第一部分の下端よりも上方に配置されている、
請求項１から３のいずれか一項に記載の清掃装置。
　前記第一開口からは気体が噴射され、
　前記隔壁に向けて洗浄液を噴射する第二開口が前記第一部分に形成されており、
　前記第一開口は、前記第二開口よりも上方に形成されている、
請求項１から４のいずれか一項に記載の清掃装置。
　前記第一開口からは気体が噴射され、
　前記隔壁に向けて洗浄液を噴射する第二開口が前記第一部分に形成されており、
　前記第一部分に向けて前記洗浄液を導く第二管路が形成されている第三部分を備えており、
　前記第二部分と前記第三部分の間に空隙が形成されている、
請求項１から５のいずれか一項に記載の清掃装置。
　前記空隙は、前記隔壁よりも後方に位置するように形成されている、
請求項６に記載の清掃装置。
　移動体に搭載される、
請求項１から７のいずれか一項に記載の清掃装置。
　前方へ延びる検出基準軸が水平方向または水平方向よりも下方に向けられたセンサと、
　前記センサの前方に配置された隔壁と、
　前記隔壁への異物の付着を抑制する清掃装置と、
を備えており、
　前記清掃装置は、
　　前記隔壁へ向けて流体を噴射する第一開口が形成されている第一部分と、
　　前記第一部分へ向けて前記流体を導く管路が形成されている第二部分と、
を備えており、
　　上下方向に沿う第一方向から見た前記第二部分の左端縁は、当該第一方向から見た前記第一部分の左端よりも右方を延びる部分を有しており、
　　前記第一方向から見た前記第二部分の右端縁は、前記第一方向から見た前記第一部分の右端よりも左方を延びる部分を有している、
センサアセンブリ。
　前記センサは、撮像素子であり、
　前記隔壁は、レンズであり、
　前記検出基準軸は、前記レンズの光軸に対応している、
請求項９に記載のセンサアセンブリ。
　移動体に搭載される、
請求項９または１０に記載のセンサアセンブリ。
　前方へ延びる検出基準軸が水平方向または水平方向よりも下方に向けられたセンサと当該センサの前方に位置する隔壁への異物の付着を抑制する清掃装置であって、
　前記隔壁へ向けて流体を噴射する第一開口が形成されている第一部分と、
　前記第一部分へ向けて前記流体を導く第一管路が形成されている第二部分と、
を備えており、
　前記第一部分は、左右方向における両端の少なくとも一方が前記第一開口の直上に位置する部分よりも下方に位置する形状の第一上面を有している、
清掃装置。
　前記第二部分は、左右方向における両端の少なくとも一方が当該左右方向における中央部よりも下方に位置する形状の第二上面を有している、
請求項１２に記載の清掃装置。
　前記第二上面は、前端部が前記清掃装置の前端に連なっており、
　前記第二上面は、前記前端部よりも下方に位置する部分を有している、
請求項１３に記載の清掃装置。
　前記第一開口は、前記第一部分の下端よりも上方に配置されている、
請求項１２から１４のいずれか一項に記載の清掃装置。
　前記第一開口からは気体が噴射され、
　前記隔壁に向けて洗浄液が噴射される第二開口が前記第一部分に形成されており、
　前記第一部分に向けて前記洗浄液を導く第二管路が前記第二部分に形成されており、
　前記第一管路は、前記第二管路よりも前記左右方向における前記第二部分の中央部に近く、かつ前記第二管路よりも上方に配置されている、
請求項１２から１５のいずれか一項に記載の清掃装置。
　前記第一開口からは気体が噴射され、
　前記隔壁に向けて洗浄液が噴射される第二開口が前記第一部分に形成されており、
　前記第一開口は、前記第二開口よりも上方に形成されている、
請求項１２から１６のいずれか一項に記載の清掃装置。
　移動体に搭載される、
請求項１２から１７のいずれか一項に記載の清掃装置。
　前方へ延びる検出基準軸が水平方向または水平方向よりも下方に向けられたセンサと、
　前記センサの前方に配置された隔壁と、
　前記隔壁への異物の付着を抑制する清掃装置と、
を備えており、
　前記清掃装置は、
　　前記隔壁へ向けて流体を噴射する第一開口が形成されている第一部分と、
　　前記第一部分へ向けて前記流体を導く管路が形成されている第二部分と、
を備えており、
　　前記第一部分は、左右方向における両端の少なくとも一方が前記第一開口の直上に位置する部分よりも下方に位置する形状の第一上面を有している、
センサアセンブリ。
　前記第一上面は、第一条件と第二条件の少なくとも一方を満足しており、
　前記第一条件は、前記第一上面の左端が前記隔壁の左端よりも左方に位置していることであり、
　前記第二条件は、前記第一上面の道端が前記隔壁の右端よりも右方に位置していることである、
請求項１９に記載のセンサアセンブリ。
　前記センサは、撮像素子であり、
　前記隔壁は、レンズであり、
　前記検出基準軸は、前記レンズの光軸に対応している、
請求項１９または２０に記載のセンサアセンブリ。
　移動体に搭載される、
請求項１９から２１のいずれか一項に記載のセンサアセンブリ。
　前方へ延びる検出基準軸が水平方向または水平方向よりも下方に向けられたセンサと当該センサの前方に位置する隔壁への異物の付着を抑制する清掃装置であって、
　前記隔壁へ向けて流体を噴射する第一開口が形成されている第一部分と、
　前記第一部分へ向けて前記流体を導く第一管路が形成されている第二部分と、
　前記第一部分と前記第二部分の少なくとも一方と連なるように上下方向に延びており、その下端が前記第一開口よりも下方に位置している案内部材と、
を備えており、
　前記案内部材は、前記隔壁よりも後方において前記センサを収容し前記隔壁を支持する筐体に接触するように配置されている、
清掃装置。
　前記案内部材は、前記隔壁よりも左方と右方の少なくとも一方において前記筐体と接触するように配置されている、
請求項２３に記載の清掃装置。
　前記第一開口は、前記第一部分の下端よりも上方に配置されている、
請求項２３または２４に記載の清掃装置。
　前記第一開口からは気体が噴射され、
　前記隔壁に向けて洗浄液が噴射される第二開口が前記第一部分に形成されており、
　前記第一開口は、前記第二開口よりも上方に形成されている、
請求項２３から２５のいずれか一項に記載の清掃装置。
　移動体に搭載される、
請求項２３から２６のいずれか一項に記載の清掃装置。
　前方へ延びる検出基準軸が水平方向または水平方向よりも下方に向けられたセンサと、
　前記センサの前方に配置された隔壁と、
　前記センサを収容し、前記隔壁を支持する筐体と、
　前記隔壁への異物の付着を抑制する清掃装置と、
を備えており、
　前記清掃装置は、
　　前記隔壁へ向けて流体を噴射する第一開口が形成されている第一部分と、
　　前記第一部分へ向けて前記流体を導く管路が形成されている第二部分と、
　　前記第一部分と前記第二部分の少なくとも一方と連なるように上下方向に延びており、その下端が前記第一開口よりも下方に位置している案内部材と、
を備えており、
　　前記案内部材は、前記隔壁よりも後方において前記筐体に接触している、
センサアセンブリ。
　前記センサは、撮像素子であり、
　前記隔壁は、レンズであり、
　前記検出基準軸は、前記レンズの光軸に対応している、
請求項２８に記載のセンサアセンブリ。
　移動体に搭載される、
請求項２８または２９に記載のセンサアセンブリ。
　前方へ延びる検出基準軸が水平方向または水平方向よりも下方に向けられたセンサと当該センサの前方に位置する隔壁への異物の付着を抑制する清掃装置であって、
　前記隔壁へ向けて流体を噴射する第一開口が形成されている第一部分と、
　前記第一部分へ向けて前記流体を導く第一管路が形成されている第二部分と、
　前記第一開口よりも前方において上下方向に延びており、その下端が前記第一開口よりも下方に位置している第一壁部と、
を備えている、
清掃装置。
　前記第一開口よりも左方と右方の少なくとも一方において前記上下方向に延びており、その下端が前記第一開口よりも下方に位置している第二壁部を備えている、
請求項３１に記載の清掃装置。
　前記第一開口よりも後方において前記上下方向に延びており、その下端が前記第一開口よりも下方に位置している第三壁部を備えている、
請求項３１または３２に記載の清掃装置。
　前記第一開口からは気体が噴射され、
　前記隔壁に向けて洗浄液が噴射される第二開口が前記第一部分に形成されており、
　前記第一開口は、前記第二開口よりも上方に形成されている、
請求項３１から３３のいずれか一項に記載の清掃装置。
　移動体に搭載される、
請求項３１から３４のいずれか一項に記載の清掃装置。
　前方へ延びる検出基準軸が水平方向または水平方向よりも下方に向けられたセンサと、
　前記センサの前方に配置された隔壁と、
　前記センサを収容し、前記隔壁を支持する筐体と、
　前記隔壁への異物の付着を抑制する清掃装置と、
を備えており、
　前記清掃装置は、
　　前記隔壁へ向けて流体を噴射する第一開口が形成されている第一部分と、
　　前記第一部分へ向けて前記流体を導く管路が形成されている第二部分と、
　　前記第一開口よりも前方において上下方向に延びており、その下端が前記第一開口よりも下方に位置している第一壁部と、
を備えている、
センサアセンブリ。
　前記センサは、撮像素子であり、
　前記隔壁は、レンズであり、
　前記検出基準軸は、前記レンズの光軸に対応している、
請求項３６に記載のセンサアセンブリ。
　移動体に搭載される、
請求項３６または３７に記載のセンサアセンブリ。