WO2023228427A1 - 粘着テープの貼付装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 粘着テープを所定対象物の所定箇所に貼付する貼付装置であって、小型かつ 高速貼付処理に対応できる貼付装置を提供する。 【解決手段】 ロール状の剥離ライナー付き粘着テープ200を回転可能に支持するロ ール体取付け部110と、剥離ライナー付き粘着テープ200が通過してゆく貼付転圧部 130と、貼付転圧部130を通過した剥離ライナーをロール状に巻き取って回収する剥 離ライナー回収部120と、ロール体取付け部110の回転と剥離ライナー回収部120 の回転を連動させ、ロール体取付け部110の回転可能な方向と剥離ライナー回収部12 0の回転可能な方向を所定方向にのみ可能とするギア機構140を備えている。例えば、 ロール体取付け部110の繰り出し回転方向と、剥離ライナー回収部120の巻き取り回 転方向を互いに逆方向とする。

Description

粘着テープの貼付装置
 本発明は、粘着テープの貼付装置に関する。粘着テープには、貼付面となる片面のみに粘着性素材が塗布されている片面粘着テープや、貼付面のみならず表面裏面ともに粘着性素材が塗布されている両面テープがありうる。
 さらに、粘着テープには、剥離ライナーの上に、基材とその片面または両面に設けられた粘着層が帯状に一体になって切れ目なく連続した連続した「連続テープ」もあり得るし、さらに、片面テープおよび両面テープが適宜カットされた不連続状態となっており、貼付使用前は剥離ライナー上に連続して支持された状態となった「ハーフカット済片面テープ」や「ハーフカット済両面テープ」もあり得る。
 本発明にかかる貼付装置は、貼付対象物に対して「連続テープ」または「ハーフカット済片面テープ」または「ハーフカット済両面テープ」を転着させて貼付する装置である。
 貼付が必要となる場面は様々あるが、接着剤を塗布して接着する方法と、基材に対して粘着性素材を片面または両面に含ませた粘着テープを用いて粘着テープで貼付する方法がある。
 前者の場合は、接着剤の硬化過程が必要となる場合が多い。
 後者の場合は、硬化過程は不要な場合が多く、ある貼付対象物に他の貼付対象を貼付する上では粘着テープを使用する方が有利な場合が多い。
 本発明は、貼付対象物の貼付箇所に粘着テープを貼付する貼付装置に関する発明である。
 従来技術における一般の粘着テープは、基材層の片面や両面に粘着層が設けられたものであり、貼付使用前は剥離ライナーにより支持された状態でロール状に巻かれた状態となっている。剥離ライナーの片面や両面に剥離剤が塗布されたものであれば剥離ライナーは1層で良く、内側からロール状に順に巻いてゆけば良い。一般の市場ではそのようなロール状に巻かれた状態で提供されている。
 粘着テープは、貼り合わせに必要な長さ分、粘着テープを繰り出して、貼付対象箇所に貼付して位置決めした後に、剥離ライナーを剥離して貼付対象物を貼付する。
 ここで、粘着テープの工業利用を考えた場合、粘着テープが「連続テープ」であり、長さ方向に連続一体となっている粘着テープであれば、切断工程と、剥離ライナーの剥離工程が必要となり、それを機械的に制御する。
 粘着テープが「ハーフカット済片面テープ」または「ハーフカット済両面テープ」であり、長さ方向に不連続に切断され、片面テープまたは両面テープが適宜カットされた不連続状態となっており、貼付使用前は剥離ライナー上に連続して支持された状態となったものであれば、切断工程は不要であり、剥離ライナーの剥離工程のみで良く、それを機械的に制御する。
 上記した連続テープの貼付装置は、従来技術において一般に良く知られているのでここでの説明は割愛する。
 次に、従来技術において「ハーフカット済両面テープ」が知られている。例えば、特許文献1の特開2016-008262号公報が知られている。図16に示すように、ハーフカット済両面テープは、両面テープが適宜カットされた短冊状となっており、貼付使用前は表面が剥離紙より支持された状態となったものである。つまり、両面テープ部分がその幅方向に多数に切断して短冊状となっており、貼付使用前には剥離ライナー面に保持された両面テープである。ハーフカット済両面テープであれば、最初から適宜の長さの短冊状に切断済であるので、剥離ライナーから剥離紙しつつ貼付対象箇所または貼付対象物に直接貼りつければそのまま貼付でき、切断する必要がなくなるため、両面テープを用いた自動化には便利である。また、ハーフカット済両面テープであれば、貼付対象箇所または貼付対象物への両面テープの貼付け作業と同時に、剥離ライナーの剥離作業が行われるので、剥離ライナーの回収作業もやりやすい。
 このような特性から、ハーフカット済両面テープは、特に工業用途に適しており、今後普及が期待される。
特開2016-008262号公報
 従来技術における連続テープの貼付装置、従来技術におけるハーフカット済片面テープやハーフカット済両面テープの貼付装置は、所定対象物の所定箇所に貼付する貼付装置、特に、簡便な構造で扱いやすい小型の貼付装置が少ないことである。
 上記課題に鑑み、本発明は、連続テープまたはハーフカット済片面テープまたはハーフカット済両面テープを所定対象物の所定箇所に貼付する貼付装置であって、小型かつ高速貼付処理に対応できる貼付装置を提供することを目的とする。
 上記課題を解決するために、本発明は以下の構成を備える。なお、以下に記載の構成要素は、可能な限り任意の組み合わせで採用可能である。また、本発明の態様乃至は技術的特徴は、以下に記載のものに限定されることなく、明細書全体および図面に記載され、或いはそれらの記載から当業者が把握することの出来る発明思想に基づいて認識されるものであることが理解されるべきである。
 本発明にかかる粘着テープの貼付装置は、剥離ライナー付き粘着テープの粘着テープを前記剥離ライナーから剥離しつつ貼付対象物の所定箇所に転着させ貼付する貼付装置であって、ロール状の前記剥離ライナー付き粘着テープを回転可能に支持するロール体取付け部と、前記ロール体取付け部から繰り出された前記剥離ライナー付き粘着テープが通過してゆく貼付転圧部と、前記貼付転圧部を通過した前記剥離ライナーをロール状に巻き取って回収する剥離ライナー回収部と、前記貼付転圧部を支持する支持機構と、前記ロール体取付け部の回転と前記剥離ライナー回収部の回転を連動させ、前記ロール体取付け部の回転可能な方向と前記剥離ライナー回収部の回転可能な方向を所定方向にのみ可能とするギア機構を備えたことを特徴とする貼付装置である。
 上記構成により、十分に小型化された貼付装置の基本構造が提供できる。高速処理により貼付する場合に問題となり得る、ロール体取付け部の回転可能な方向と剥離ライナー回収部の回転可能な方向の制御を確実に行うことができる。
 上記の本発明にかかる粘着テープの貼付装置の基本構成において、前記ロール体取付け部が、ベースとなる繰り出し回転円板部と、前記繰り出し回転円板部に立設されたロール体回転軸と、前記ロール体回転軸の周囲にロール状の剥離ライナー付き粘着テープを回転可能に支持するロール体ホルダーを備え、前記剥離ライナー回収部が、ベースとなる巻き取り回転円板部と、前記巻き取り回転円板部に立設された剥離ライナー回転軸と、前記剥離ライナー回転軸の周囲にロール状の剥離ライナーを回転可能に支持する剥離ライナーホルダーを備え、前記ギア機構が、前記ロール体取付け部の前記繰り出し回転円板部の側面ギアと、前記剥離ライナー回収部の前記巻き取り回転円板部の側面ギアが当接して噛み合っている構造であることが好ましい。
 上記構成により、ロール体取付け部の繰り出し回転円板部と、剥離ライナー回収部の巻き取り回転円板部が常に等量の繰り出しと等量の巻き取りをシンクロナイズさせることができる。
 次に、上記の粘着テープの貼付装置の基本構成において、前記ロール体取付け部から前記貼付転圧部に対して繰り出される前記剥離ライナー付き粘着テープの軌跡と、前記貼付転圧部から前記剥離ライナー回収部へ巻き取られる前記剥離ライナーの軌跡が、前記貼付転圧部を頂点として鋭角であり、前記ロール体取付け部の前記繰り出し回転円板部の繰り出し位置が、前記剥離ライナー回収部と対向する位置であり、前記剥離ライナー回収部の前記巻き取り回転円板部の巻き取り位置が、前記ロール体取付け部と対向しない位置とすることが可能である。
 ここで、前記ロール体取付け部の前記繰り出し回転円板部の繰り出し回転方向と、前記剥離ライナー回収部の前記巻き取り回転円板部の巻き取り回転方向が、互いに逆方向とすることにより、繰り出し位置と巻き取り位置について上記のような配置が可能となる。
 上記構成により、粘着テープの初期の取り付け時において繰り出し軌跡と、巻き取り軌跡を相対的に近く配置することが可能となり、貼付装置を小型化できる。
 例えば、ロール体取付け部に取り付けた未使用状態で最大径のロール状の剥離ライナー付き粘着テープにおいて、前記粘着テープの軌跡と、前記剥離ライナーの軌跡が、当接することなく平行、または、前記貼付転圧部を頂点とした30度以下の鋭角とすること、さらに15度以下の鋭角にすることも可能である。
 未使用状態の粘着テープを取り付けたロール体取付け部が最大径になっているが、剥離ライナー付きハーフカット済両面テープの繰り出し位置、剥離ライナー回収部の剥離ライナーの巻き取り位置を上記のように工夫しておけば両者が干渉し合うことなく、両者の軌跡を相対的に近いものとすることができ、貼付装置を小型化できる。
 上記構成において、前記貼付転圧部が前記支持機構による不回転に支持された不回転体を備え、前記剥離ライナー付き粘着テープが通過してゆく面が滑らかな曲面であるものか、または、前記貼付転圧部が前記支持機構による回転可能に支持された回転体を備えたものとすることができる。
 貼付転圧部は回転体を備えれば、その貼付する動きは滑らかになるが、回転機構を組み込んで制御し続ける必要がある。貼付転圧部が不回転となるよう支持機構に支持されている状態であっても滑からな曲面であれば剥離ライナー付き粘着テープを滑らかに通過させつつ粘着テープを転着させることも可能であり、この場合、支持機構の構造が簡単となるメリットがある。
 次に、本発明者は、本発明の粘着テープの貼付装置の構成において、粘着テープの繰り出しや巻き取りを並列化することも発明した。つまり、前記ロール体取付け部と前記剥離ライナー回収部を1セットとし、前記ロール体回転軸および前記剥離ライナー回転軸の各々の軸方向に前記ロール体取付け部と前記剥離ライナー回収部の前記セットが複数セット設けられた構成である。
 この構成によれば、前記粘着テープを前記複数セット本数分同時に貼付することができる。
 また、本発明者は、上記のように粘着テープの繰り出しや巻き取りを並列化する構造において、貼付転圧部も併せて並列化することも発明した。つまり、前記ロール体取付け部と前記貼付転圧部と前記剥離ライナー回収部を1セットとし、前記ロール体回転軸および前記剥離ライナー回転軸の各々の軸方向に前記ロール体取付け部と前記貼付転圧部と前記剥離ライナー回収部の前記セットが複数セット設けられた構成である。
 この構成によれば、前記粘着テープを前記複数セット本数分同時に貼付することができる。
 なお、上記構成において、前記貼付転圧部において前記貼付対象物に対するサスペンション運動機構を備えた構成も可能である。
 貼付転圧部が貼付対象物に対するサスペンション運動機構、つまり、貼付面に対する高さ制御を行う機構を備えれば、貼付対象物が立体物であってもある程度表面が滑らかであれば立体物に対しても粘着テープを貼付することができる。
 なお、上記したように、軸方向にロール体取付け部と貼付転圧部と剥離ライナー回収部のセットが複数セット設けられた構成の場合、各々の貼付転圧部が貼付対象物に対するサスペンション運動機構を備え、それら貼付転圧部のサスペンション運動機構が相互に独立したものとすることができる。
 ここで複数本にわたり一気に粘着テープを貼付する際に、貼付対象物の表面に細かい凹凸ある場合でも、それぞれの貼付転圧部のサスペンション運動機構が相互に独立したものであれば、貼付対象物の表面に細かい凹凸に沿って独立して上下して沿うことができ、綺麗に粘着テープを表賦することができる。
 さらに、上記構成において、前記貼付転圧部において前記支持機構による水平面内での支持角度を変えるステアリング運動機構を備えた構成も可能である。
 貼付転圧部がステアリング運動機構、つまり、貼付面における水平方向の方向転換を行う機構を備えれば、貼付対象物に対して、粘着テープの直線状の貼付のみならず、曲線状の貼付なども可能となる。
 次に、上記の本発明にかかる粘着テープの貼付装置の基本構成において、前記ギア機構の回転可能状態と回転不能状態とを切り替えるスイッチ機構を備え、前記スイッチ機構が、前記ロール体取付け部の繰り出し回転円板部の側面ギアと噛み合う停止ギアを備え、前記停止ギアの前記側面ギアへの当接状態を制御できるものであり、前記ロール体取付け部の前記繰り出し回転円板部の側面ギアに対する当接噛み合い状態と、離隔状態とを制御できるものであるとすることができる。
 上記構成により、貼付装置の稼働(オン・オフ)を調整することができ、不用意に所定外の箇所にハーフカット済両面テープが貼付されてしまうことを防止することができる。
 ここで、前記貼付転圧部が前記貼付対象物にアクセスする状態において、前記スイッチ機構が、前記ロール体取付け部の前記ロール体回転軸よりも高い位置に配置することが好ましい。
 ロール体取付け部の繰り出し回転円板部との側面ギアと剥離ライナー回収部の前記巻き取り回転円板部の側面ギアが噛み合う構造において、さらに、ロール体取付け部の繰り出し回転円板部との側面ギアと噛み合うスイッチ機構の配置において、比較的余裕のある空間に配置することができ、貼付装置の小型化を実現できる。
 また、スイッチが上面近くにあれば、スイッチ機構の制御がしやすくなるというメリットもある。
 次に、補助部材として、ロール体取付け部の前記ロール体回転軸、または、前記剥離ライナー回収部の前記剥離ライナー回転軸に取り付けて外部から回転させ、回転角度のずれを調整する回転調整子を備えたものも好ましい。
 上記補助部材があれば、剥離ライナー付きハーフカット済両面テープと剥離ライナーの取り付け姿勢などにおいて微小な弛緩などが生じている場合に、回転角度のずれを調整することにより剥離ライナー付きハーフカット済両面テープと剥離ライナーの取り付け姿勢を良好に調整できる。
 なお、本発明にかかる粘着テープ貼付装置で取り扱う剥離ライナー付き粘着テープの粘着テープとしては、連続テープであって貼付面となる片面のみに粘着性素材が塗布されている片面粘着テープがある。一般によく使用される粘着テープである。例えば、ビニールテープ、医療用テープ、シップ剤を包含させた薬用テープなどがある。
 さらに、本発明にかかる粘着テープ貼付装置で取り扱う剥離ライナー付き粘着テープの粘着テープとしては、多数の小片にハーフカットされた状態となっているハーフカット済片面粘着テープであり、前記粘着テープを前記剥離ライナーから剥離しつつ貼付対象物の所定箇所に転着させ貼付すると、貼付跡に多数の小片にハーフカットされた状態となっている前記ハーフカット済片面テープがある。曲面に対して貼付しやすいテープである。このハーフカット済片面テープは一般的ではなく、従来技術としては数少ない開示しかないと考えられる。
 さらに、本発明にかかる粘着テープ貼付装置で取り扱う剥離ライナー付き粘着テープの粘着テープとしては、多数の小片にハーフカットされた状態となっているハーフカット済両面テープであり、前記粘着テープを前記剥離ライナーから剥離しつつ貼付対象物の所定箇所に転着させ貼付すると、貼付跡に多数の小片にハーフカットされた状態となっている前記ハーフカット済両面テープがある。貼付対象物に対して他の物体を貼付する際に用いるテープである。このハーフカット済片面テープは一般的ではなく、従来技術としては上記した特許文献1などごく数少ない開示しかないと考えられる。
 上記の本発明にかかる粘着テープの貼付装置は、手動で稼働するものとすることも可能であり、貼付対象物に対して粘着テープを手動で貼付する貼付装置として提供できる。
 また、上記の本発明にかかる粘着テープの貼付装置は、他の機械装置に従動する形で稼働するものとすることも可能である。つまり、貼付装置が自動昇降装置の先端に取り付けられて自動昇降装置に従動するものとすることができ、貼付対象物に対して粘着テープを自動昇降装置に従動して貼付する貼付装置として提供できる。
 本発明の粘着テープの貼付装置によれば、ロール体取付け部または剥離ライナー回収部のいずれか、又はロール体取付け部および剥離ライナー回収部の双方が回転機構を備えた構成であるので、ハーフカット済両面テープの繰り出しを軽快に行うことができるので高速な貼付動作に対応でき、かつ、ハーフカット済両面テープの姿勢にたわみがなくなり、正確に貼付することができる。
実施例1にかかる本発明の粘着テープの貼付装置100の構成を簡単に示した図である。 実施例1にかかる本発明の粘着テープの貼付装置100のロール体装着状態の内部構成を簡単に示した図である。 本発明にかかる粘着テープの貼付装置100のロール体を装着しない状態の内部構成を簡単に示した図である。 ロール体取付け部110の繰り出し回転方向と、剥離ライナー回収部120の巻き取り回転方向の例を示した図である。 実施例1にかかる本発明の粘着テープの貼付装置100の貼付操作の流れの概略を示す図である。 実施例1にかかる本発明の粘着テープの貼付装置100の貼付跡の例を簡単に示す図である。 実施例1にかかる本発明の粘着テープの貼付装置100を自動昇降装置300に取り付けた構成例と昇降動作を簡単に示した図である。 貼付転圧部130を「当接高さ」の位置にまで下降させた例、貼付転圧部130を「離隔高さ」の位置にまで上昇した例を示す図である。 高さ制御機構による回転体132の高さ制御の昇降角度を説明した図である。 実施例1にかかる本発明の粘着テープの貼付装置100の貼付転圧部130が備えるサスペンション機構およびステアリング機構を簡単に示した図である。 実施例2にかかる本発明の粘着テープの貼付装置100Aの構成を簡単に示した図である。 実施例2にかかる本発明の粘着テープの貼付装置100Aのロール体装着状態の内部構成を簡単に示した図である。 実施例2にかかる本発明の粘着テープの貼付装置100Aの貼付操作の流れの概略を示す図である。 実施例2にかかる本発明の粘着テープの貼付装置100Aの貼付跡(3ライン)の例を簡単に示す図である。 実施例2にかかる本発明の粘着テープの貼付装置100Aの各々の貼付転圧部130が独立して備えるサスペンション機構およびステアリング機構を簡単に示した図である。 従来技術における特開2016-008262号公報に開示されたハーフカット済両面テープを簡単に示した図である。
 以下、図面を参照しつつ、本発明にかかる粘着テープの貼付装置を説明する。ただし、本発明の範囲は以下の実施例に示したものに限定されるものではないことは言うまでもない。
 実施例1として、本発明の粘着テープの貼付装置100の基本構成例を示す。なお、ロール体取付け部110と貼付転圧部130と剥離ライナー回収部120を1セットとしたときの構成例となっている。
 実施例2として、本発明の粘着テープの貼付装置100Aの基本構成例を示す。なお、ロール体取付け部110と貼付転圧部130と剥離ライナー回収部120を1セットとして、ロール体回転軸および剥離ライナー回転軸の各々の軸方向にロール体取付け部110と貼付転圧部130と剥離ライナー回収部120のセットが複数セット設けられた構成例となっている。
 本発明の実施例1にかかる粘着テープの貼付装置について説明する。実施例1は、粘着テープの貼付装置100を手動で稼働させるときの構成例となっている。
 なお、以下の説明において、剥離ライナー付き両面テープや加工用剥離テープの繰り出し方向や巻き取り方向を『長さ方向』とし、長さ方向に直交する方向を『幅方向』とする。ハーフカット済の短冊状の小片においても元々のテープの長さ方向に沿った方向を長さ方向、元々のテープの幅方向に対応するものを幅方向として説明する。
 図1は、本発明にかかる粘着テープの貼付装置100の構成を簡単に示した図である。図1には、正面図を中心として、上下左右に平面図、底面図、左側面図、右側面図が示されており、さらに底面図の下には、底面を斜め方向から見た斜視図となっている。
 図2は、筐体160のうちカバーに相当する部材を外して、本発明にかかる粘着テープの貼付装置100の構成の内部を簡単に示した図となっている。なお、剥離ライナー付き粘着テープ200のロールが装着された状態を示している。図2にも、正面図を中心として、上下左右に平面図、底面図、左側面図、右側面図が示されており、さらに底面図の下には、底面を斜め方向から見た斜視図となっている。
 図3は、本発明にかかる粘着テープの貼付装置100の構成の内部を簡単に示した図となっている。なお、剥離ライナー付き粘着テープ200のロールが装着されていない状態のものを示している。図3にも、正面図を中心として、上下左右に平面図、底面図、左側面図、右側面図が示されており、さらに底面図の下には、底面を斜め方向から見た斜視図となっている。
 図1から図3に示すように、実施例1にかかる本発明の粘着テープの貼付装置100は、ロール体取付け部110、剥離ライナー回収部120、貼付転圧部130、ギア機構140、装置稼働のスイッチ機構150、筐体160を備えた構成例となっている。また、オプションとして、回転角度のずれを調整する回転調整子170を備えた構成例となっている。
 なお、必要に応じて、貼付部材である剥離ライナー付き粘着テープ200、表層の粘着テープ210と、ベースとなる剥離ライナー220が図示されている。
 なお、装置各部の大きさや構造は限定されない。特に、筐体160内に収められたロール体取付け部110と剥離ライナー回収部120と貼付転圧部130の配置位置は一例であり、また、ギア機構140は、単純化して描いているが、ロール体取付け部110と剥離ライナー回収部120間において相互の回転が連動するものであれば良い。また、剥離ライナー付き粘着テープ200の幅は、ロール体取付け部110の幅や剥離ライナー回収部120の幅よりも小さいものであれば良く、比率は図示のものに限らない。
 以下、粘着テープの貼付装置100の各部の構成について説明する。
 ロール体取付け部110は、ロール状の剥離ライナー付き粘着テープ200を回転可能に支持する部材であり、剥離ライナー付き粘着テープ200を所定姿勢で搬送されるよう供給する装置である。ロール体取付け部110の構造自体は限定されないが、装着する剥離ライナー付き粘着テープ200のロール体の形状や大きさなどによって様々なものがありうる。
 この構成例では、ロール体取付け部110は、繰り出し回転円板部111、ロール体回転軸112を備えたものとなっている。
 繰り出し回転円板部111は、ロール体取付け部110のベースとなる円板体である。ロール状の剥離ライナー付き粘着テープ200を回転可能に収納する。
 ロール体回転軸112は、繰り出し回転円板部111の中心に立設された回転軸である。ロール体回転軸112の周囲にロール状の剥離ライナー付き粘着テープ200を回転可能に支持するものである。
 ロール状の剥離ライナー付き粘着テープ200は、繰り出し回転円板部111およびロール体回転軸112に対して取り付けたり外したりできる構造となっており、ロール体取付け部110への剥離ライナー付き粘着テープ200の取り付け交換、補充、取り外しができるものとなっている。
 なお、後述するように、ギア機構140が、ロール体取付け部110と剥離ライナー回収部120との間を連動するように組み込まれているが、ロール体取付け部110の繰り出し回転円板部111には側面ギア141が設けられている。剥離ライナー回収部120の巻き取り回転円板部111の側面ギア142と当接して噛み合っている構造となっている。
 剥離ライナー回収部120は、貼付転圧部130を通過して表層の粘着テープ210が他に転着貼付された後に残る剥離ライナー220をロール状に巻き取って回収するものである。いわゆるリール巻き取り装置のように回転することで剥離ライナー220を巻き取って回収する。
 この構成例では、剥離ライナー回収部120は、巻き取り回転円板部121、剥離ライナー回転軸122、嵌合形状123を備えたものとなっている。
 巻き取り回転円板部121は、剥離ライナー回収部120のベースとなる円板体である。
 剥離ライナー回転軸122は、巻き取り回転円板部121の中心に立設された回転軸である。剥離ライナー回転軸122の周囲にロール状に剥離ライナーを回収可能に支持するものである。
 なお、ロール体取付け部110の繰り出し回転円板部111の側面ギア141と剥離ライナー回収部120の巻き取り回転円板部111の側面ギア142が当接し合って噛み合っている。ここでは、後述するギア機構140によって、ロール体取付け部110と剥離ライナー回収部120との回転が連動しており、ロール体取付け部110の剥離ライナー付き粘着テープ200の繰り出し長と、剥離ライナー回収部120の剥離ライナー220巻き取り長が一致するものとなっているため、ロール体取付け部110から繰り出された剥離ライナー付き粘着テープ200が余ってダブついたり、剥離ライナー220の巻き取り長が多くて引張強度が生じて剥離ライナー220が切れたりすることがない。
 貼付転圧部130は、ロール体取付け部110から繰り出された剥離ライナー付き粘着テープ200が外面を通過してゆくよう支持する部材である。貼付転圧部130は、回転体132と、回転体132を回動可能に支持する支持機構131を備えている。図1から図3には貼付転圧部130には、回転体132や支持機構131の部材は図示していないが、後述する実施例2において図示して説明する。
 回転体132は小さな輪状のもので良くシャフトとなる回転軸が設けられていても良い。支持機構131は回転体132を回動可能に支持するものであれば良い。例えば、支持機構131は回転体132の回転軸を回転可能に支持する軸受けでも良い。
 貼付転圧部130が貼付対象となる貼付対象物と接触しつつ回転して押圧することにより、多数の小片にハーフカットされた状態となっている粘着テープ210を貼付対象物の所定箇所に転着させて貼付する。
 貼付対象箇所の表面が粘着剤層と強力に粘着する物性のものであれば、粘着テープ210が貼付されてゆくと同時に剥離ライナー220から剥離して転着されてゆく。残った剥離ライナー220は、剥離ライナー回収部120に回収されてゆく。
 ここで、ロール体取付け部110、貼付転圧部130、剥離ライナー回収部120の間に張られている剥離ライナー付き粘着テープ200の軌跡における工夫について述べる。
 図2に示すように、この構成例では、ロール体取付け部110から貼付転圧部130に対して繰り出される剥離ライナー付き粘着テープ200の軌跡と、貼付転圧部130から剥離ライナー回収部120へ巻き取られる剥離ライナー220の軌跡が、前記貼付転圧部130を頂点として鋭角となっている。
 ロール体取付け部110の繰り出し回転円板部111の剥離ライナー付き粘着テープ200の繰り出し位置が、剥離ライナー回収部120と対向する側の位置であり、かつ、剥離ライナー回収部120の巻き取り回転円板部121の巻き取り位置が、ロール体取付け部110と対向しない位置となっている。
 さらに、ロール体取付け部110の繰り出し回転円板部111の繰り出し回転方向と、剥離ライナー回収部120の巻き取り回転円板部121の巻き取り回転方向が、互いに逆方向とすることにより、繰り出し位置と巻き取り位置について上記のような配置が可能となる。
 図4は、粘着テープの貼付装置100の内部におけるロール体取付け部110の繰り出し回転円板部111の繰り出し回転方向と、剥離ライナー回収部120の巻き取り回転円板部121の巻き取り回転方向の例を示したものである。
 図4に示すように、ロール体取付け部110の繰り出し回転円板部111の繰り出し回転方向が反時計回りになっているが、剥離ライナー回収部120の巻き取り回転円板部121の巻き取り回転方向は時計回りになっている。それぞれの回転方向が逆になっていることが分かる。
 図4に示すような回転方向であれば、ハーフカット済両面テープ200の繰り出し軌跡と、巻き取り軌跡を相対的に近く配置することと両方の軌跡が必要な間隔を持って確実に離隔して干渉し合わない構成が可能となり、貼付装置を小型化できる。
 なお、図4では、スイッチ機構150はハーフカット済両面テープ200の繰り出し可能なように押下されてロール体取付け部110の繰り出し回転円板部111の繰り出し回転が可能な状態となっている。
 ロール体取付け部110の繰り出し回転円板部111の径が剥離ライナー付き粘着テープ200の最大径(つまり未使用状態の径)より大きいものであれば、ロール体取付け部110に対して未使用状態で最大径のロール状の剥離ライナー付き粘着テープ200を取り付けても、ハーフカット済両面テープ200の繰り出し軌跡と、巻き取り軌跡が干渉し合うことはない。
 このように、ロール体取付け部110に取り付けた未使用状態で最大径のロール状の剥離ライナー付き粘着テープ200の軌跡と、剥離ライナー220の軌跡が、当接することなく平行、または、平行より大きいが鋭角とすることができる。つまり、貼付転圧部を頂点とした鋭角であり、例えば、30度以下の鋭角や15度以下の鋭角とすることもできる。
 粘着テープの貼付装置100の内部空間に、空間効率が良く、ロール体取付け部110、剥離ライナー回収部120、貼付転圧部130を配置することができ、装置全体を小型化できる。
 ギア機構140は、ロール体取付け部110の回転と剥離ライナー回収部120の回転を連動させつつ、ロール体取付け部110の回転可能な方向と剥離ライナー回収部120の回転可能な方向を所定方向にのみ可能とする機構である。この例では、ロール体取付け部110の一部にギア機構140の一部(第1のギア141とする)が設けられ、剥離ライナー回収部の一部にギア機構140の一部(第2のギア142とする)が設けられ、これら第1のギア141と第2のギア142が噛み合う状態になっている。つまりギア機構140は、第1のギア141が回転すると、第2のギア142はその第1のギア141の回転長に応じた回転長をもって回転して両者が正確に連動するものとなっている。
 ギア機構140のギアとして機能し得る構造は、多数のパターンがあり得る。ここでは、2つの回転体の側面にそれぞれギアが設けられており、両者の側面が当接し合うことにより回転運動が連動する平歯車として示したが、ギアには多数のパターンがあり得る。
 なお、ここでは、粘着テープの貼付装置100の内部にはモーターなどの電気的なアクチュエーターはないものとし、駆動力は貼付転圧部130が貼付対象箇所から受ける摩擦力が貼付転圧部130の回転トルクとして発生しており、その回転トルクが駆動力となっている例である。
 しかし、モーターなどの電気的なアクチュエーターが、ロール体取付け部110、剥離ライナー回収部120、貼付転圧部130のいずれかまたはそれらの組み合わせに組み込まれており、モーターなどのアクチュエーターが駆動力を与える構成も除外するものではない。
 スイッチ機構150は、ギア機構140の回転可能状態と回転不能状態とを切り替えるスイッチ機構である。スイッチ機構150は、この構成例では、ロール体取付け部110の繰り出し回転円板部112の側面ギア141と噛み合う停止ギア151を備えた構成となっている。停止ギア151はスイッチ機構150のボタン押下により、ロール体取付け部110の繰り出し回転円板部112の側面ギア141への当接状態を制御できるものとなっている。つまり、ロール体取付け部110の繰り出し回転円板部111の側面ギア141に対する当接噛み合い状態と、離隔状態とを制御できるものとなっている。なお、図2の状態はスイッチ機構150によるロール体取付け部110の繰り出し回転円板部111の側面ギア141に当接噛み合って停止状態にあるが、図4の状態はスイッチ機構150が押下されてロール体取付け部110の繰り出し回転円板部111の側面ギア141から離脱して回転可能状態となっている。
 なお、このスイッチ機構150の構造や配置位置は限定されないが、この構成例では、例えば、貼付転圧部130が貼付対象物にアクセスする状態(つまり粘着テープの貼付装置100の使用状態)において、スイッチ機構150が、ロール体取付け部110のロール体回転軸110よりも高い位置に配置されていることが好ましい。
 この配置位置であれば、粘着テープの貼付装置100の使用状態においても即座にスイッチ機構150を操作して、粘着テープの貼付装置100の稼働状態と停止状態を切り替えられるからである。
 筐体160は、粘着テープの貼付装置100全体を覆う筐体である。この例では、ベース部分とカバー部分があり、カバー部分を取り外すことができる構造となっている。なお、複数個の開口があり、貼付転圧部130の回転体132の貼付面となる開口161、スイッチ機構150の操作部の開口162、さらに、この構成例では後述する回転調整子170のアクセス面の開口163が設けられた構成となっている。
 本発明の粘着テープの貼付装置100は、例えば、粘着テープの貼付装置100は、作業者が手で持ってハーフカット済両面テープの貼付作業を行うものであるので、粘着テープの貼付装置100が取り扱い容易にコンパクトにまとまっている方が良い。使用時には、外部から内部の部材であるロール体取付け部110、剥離ライナー回収部120、貼付転圧部130、ギア機構140に不要なアクセスがないように筐体160が覆っている。なお、ハーフカット済両面テープの貼付ができるように、少なくとも開口161を備え、貼付転圧部130の回転体132の貼付面が外部に露出する構造となっている。また、この構成例では、装置稼働のスイッチ機構150を備えている例であるので、装置稼働のスイッチ機構150の操作部が表面に出るようにもう1つ開口162を備えた構成となっている。
 回転調整子170は、オプションの部材であるが、ロール体取付け部110のロール体回転軸111、または、剥離ライナー回収部120の剥離ライナー回転軸121に取り付けて外部から回転させ、回転角度のずれを調整する補助具である。本来、ギア機構140による正確な連動により、ロール体取付け部110のロール体回転軸111の回転長と、剥離ライナー回収部120剥離ライナー回転軸121の回転長は一致するものであるが、機械的なバラツキや、引張強度や温度変化などによる伸長や収縮が重なり、剥離ライナー付き粘着テープ200のダブつきやテンション増大などが見られた際に、この回転調整子170を用いて回転角度のずれを調整するものである。
 この構成例では、剥離ライナー回収部120の剥離ライナー回転軸121に回転調整子170と嵌合する凹状の嵌合形状123が設けられており、この嵌合形状123が外部からアクセス可能とするための開口163が設けられており、この開口163を介して嵌合形状123に回転調整子170を外部から嵌合させて剥離ライナー回収部120の剥離ライナー回転軸121を回転できる構造となっている。
 以下に、実施例1にかかる本発明の粘着テープの貼付装置100全体の動きの概略を述べる。
 図5は、実施例1にかかる本発明の粘着テープの貼付装置100全体の動きの流れの概略を示す図である。
 まず、図3の状態から図2の状態のように、ロール体取付け部110にロール状の剥離ライナー付き粘着テープ200が装着され、貼付転圧部130を介して、剥離ライナー220の端部が剥離ライナー回収部120に取り付けられる。
 本来であれば、さらに、図2から図1に示すように、筐体160が取り付けられるが、ここでは、内部の動作が分かりやすいように、筐体160を取り付けない図2の状態において説明を続ける。
 図5(a)から図5(b)に示すように、粘着テープの貼付装置100の貼付転圧部130が貼付対象の表面の貼付箇所に沿って移動するように操作する。
 その際に貼付転圧部130の表面に露出している剥離ライナー付き粘着テープ200が貼付対象の表面の貼付箇所に当接しつつ回転する。
 図5(b)に示すように、粘着テープの貼付装置100の移動に従って、剥離ライナー付き粘着テープ200はその粘着力により貼付対象の表面の貼付箇所に貼り付けられて残存し、その移動軌跡に沿った貼付軌跡として残る。
 粘着テープの貼付装置100の移動に従って、剥離ライナー付き粘着テープ200はロール体取付け部110から繰り出され、剥離ライナー220が剥離ライナー回収部120に回収されていく。両者はギア機構140により連動しているので、剥離ライナー付き粘着テープ200の繰り出し長分が剥離ライナー220の巻き取り分長とバランスしているため、剥離ライナー付き粘着テープ200や剥離ライナー220がダブついたり過度なテンションが生じたりする状態にはならない。
 剥離ライナー付き粘着テープ200が繰り出されて行くにつれ、ロール体取付け部110のロール体の径が小さくなってゆき、剥離ライナー220が巻き取られて行くにつれ剥離ライナー回収部120のロール体の径が大きくなってゆくが、前者の繰り出し軌跡と後者の巻き取り軌跡が平行または鋭角であるため、両者の軌跡同士が干渉し合うことがない。
 粘着テープ210の貼付は、実際には澱みなく行えるため、粘着テープ210の貼付対象に対して高速な貼付処理が可能である。
 ここで、本発明の粘着テープの貼付装置100において用いる剥離ライナー付き粘着テープ200について説明する。
 剥離ライナー付き粘着テープ200は剥離ライナー200の離型剤の上に粘着層を備えた粘着テープが貼られたものであれば特に限定されない。例えば、粘着テープには、剥離ライナーの上に、基材とその片面または両面に設けられた粘着層が帯状に一体になって切れ目なく連続した連続した「連続テープ」もあり得るし、さらに、片面テープおよび両面テープが適宜カットされた不連続状態となっており、貼付使用前は剥離ライナー上に連続して支持された状態となった「ハーフカット済片面テープ」や「ハーフカット済両面テープ」もあり得る。
 図6は、様々な粘着テープ210の貼付跡の例を示す図である。
 図6(a)は、帯状に一体になって切れ目なく連続した連続した「連続テープ」の貼付跡である。直線状に粘着テープ210を貼付した様子を簡単に示している。
 図6(b)は、片面テープおよび両面テープが適宜カットされた不連続状態となっているハーフカット済両面テープ210の貼付跡の例が示されている。なお、実際にはハーフカット済両面テープは相互に短冊状の断片であるが隣接しているので各々の短冊状の両面テープ小片の間隔は小さいものであるが、ここでは各々の短冊状の両面テープ小片の形状と貼付跡が分かりやすいようにわざと間隔を大きくして簡単に示している。
 図6(c)は平面状の被貼付対象物の表面において円弧状の曲線に沿ってハーフカット済両面テープを貼付した様子を簡単に示す図である。ハーフカット済両面テープ210の貼付跡において、曲線が描ける様子が分かる。ここは単に円弧の例であるが、不定形の曲線も描けることが理解できよう。
 図6(d)は曲面状の被貼付対象物の表面において曲面に沿ってハーフカット済両面テープを貼付した様子を簡単に示す図である。このように、本発明の粘着テープの貼付装置100によれば、短冊状の両面テープにより曲線や曲面に沿った貼付跡を描くことができるので、様々な被貼付対象物の表面にハーフカット済両面テープ210の貼付を行うことができ、両面テープの使用用途が拡がる。
 この図6では、貼付跡の一例のみを示しており、多様な貼付跡が可能であることは理解されよう。
 なお、図6は比較的平面に近い貼付対象への貼付跡のみとなっているが、貼付対象物がより高低差のある立体物であってもその立体的表面に対する貼付具合を調整することにより対象な貼付処理が可能であることも理解されよう。
 以上が、実施例1にかかる本発明の粘着テープの貼付装置100を手動で操作する際の全体の動きの概略である。
 次に、粘着テープの貼付装置100を自動昇降装置300の先端に取り付けて自動昇降装置300に従動して自動貼付する場合の構成例を示す。
 この構成例においても、本発明の粘着テープの貼付装置100の動作自体は上記したものと同様で良い。本発明の粘着テープの貼付装置100の貼付対象物へのアクセス、つまり、水平面内での位置決め処理や、貼付時の高さ調整を、手動ではなく自動昇降装置300により自動処理する点が異なっている。
 図7は、自動昇降装置300に組み込んだ粘着テープの貼付装置100の構成例を簡単に示したものである。
 図7に示すように、自動昇降装置300の先端に粘着テープの貼付装置100が取り付けられている構成となっている。なお、粘着テープの貼付装置100は、自動昇降装置300との接続部180の有無が異なるが、その他の粘着テープの貼付装置100の内部構成であるロール体取付け部110、剥離ライナー回収部120、貼付転圧部130、ギア機構140、スイッチ機構150、筐体160、回転調整子170(それら内部構成は図7には図示せず)は実施例1で示したものと同様の構成でも良い。
 自動昇降装置300との接続部180は、例えば、筐体160の一部に設けられており、一方、自動昇降装置300の側には、粘着テープの貼付装置100の接続部180との接続や取り外しが可能な装着部310が設けられている。
 図7に示すように、自動昇降装置300の装着部310に対して、接続部180を介して粘着テープの貼付装置100を取り付ける。
 自動昇降装置300は、限定されないが、例えば、装着対象物を所定の軌跡で搬送する搬送路320を備え、この搬送路320に対して、装着部310が高さを昇降させてアクセスする仕組みがある。単に上下動する高さ調整機構のみの構造例もあれば、ロボットアームのような多関節で水平方向の移動と垂直方向の移動も兼ね備えた構造でも良い。
 この自動昇降装置300は、貼付転圧部130の回転体132の高さを制御する機構である。貼付転圧部130において、剥離ライナー付きハーフカット済両面テープが貼付対象箇所に当接する高さである「当接高さ」と、剥離ライナー付き粘着テープ200が貼付対象箇所から離隔する高さである「離隔高さ」との間で切り替える高さ制御を行う機構である。
 図8において、図8(a)が貼付転圧部130を「当接高さ」の位置にまで下降させた例、図8(b)が貼付転圧部130を「離隔高さ」の位置にまで上昇した例を示している。
 貼付ストロークにおいて、「貼付開始」-「貼付期間」の間は、高さ制御機構により回転体132の高さが「当接高さ」に維持されているが、「貼付期間」の終了、つまり、「貼付終了」工程において、高さ制御機構により回転体132の高さが「離隔高さ」へ引き上げられる。図9に示すように、高さ制御機構により回転体132の高さが「離隔高さ」へ引き上げられると、貼付対象物の上に転着したハーフカット済両面テープ210はそのまま残存するが、剥離ライナー220は上昇して両者が分離する。
 このように、ハーフカット済両面テープ200自体は、各々が独立したハーフカット済両面テープ片となっており、貼付後は貼付対象箇所の表面において独立した状態となっている。貼付対象箇所において、所望の長さ分、ハーフカット済両面テープ200を貼付すれば、そのまま粘着テープの貼付装置100を上に引き上げれば、独立した状態である貼付済の各々のハーフカット済両面テープ片はそのまま貼付対象箇所の表面に残ることとなる。
 高さ制御機構による回転体132の高さ制御の昇降角度にも工夫が可能である。
 上記のように、高さ制御機構が回転体132の高さを、貼付対象箇所に当接する「当接高さ」と、貼付対象箇所から離隔する「離隔高さ」に切り替える貼付制御を行うものであるが、ここで、「当接高さ」と「離隔高さ」との切り替えにおいて、高さ制御機構が回転体132を上方へ引き上げるものであるが、引き上げるパターンが幾つかあり得る。
 図9(a)に示したものは、高さ制御機構による貼付制御の第1のパターンであり、「当接高さ」から「離隔高さ」への変化が、垂直上方向のパターンである。これは既に上記に述べたものである。
 次に、図9(b)に示したものは、高さ制御機構による貼付制御の第2のパターンであり、「当接高さ」から「離隔高さ」への変化が、貼付済のハーフカット済両面テープの前方斜め上方向である。いわば順方向への引き上げ動作である。
 剥離ライナー付きハーフカット済両面テープは、もともと小片ごとに切断されているので、その貼付箇所に貼付済の小片の剥離ライナー付きハーフカット済両面テープを残したまま、前方斜め上に引き上げると、貼付箇所の境目にある小片の剥離ライナー付きハーフカット済両面テープの端部は前方斜め上に追随することが考えられるが、しかし、実際には貼付対象物との間の摩擦は極めて小さく、図9(b)に示したように、貼付対象物から剥離して貼付箇所に留まる。
 次に、図9(c)に示したものは、高さ制御機構による貼付制御の第3のパターンであり、「当接高さ」から「離隔高さ」への変化が、貼付済のハーフカット済両面テープの後方斜め上方向である。いわば逆方向への引き上げ動作である。
 上記したように、剥離ライナー付きハーフカット済両面テープは、もともと小片ごとに切断されているので、その貼付箇所に貼付済の小片の剥離ライナー付きハーフカット済両面テープを残したまま、戻るように後方斜め上に引き上げる。貼付箇所の境目にある小片の剥離ライナー付きハーフカット済両面テープの端部は後方斜め上に追随することが考えられるが、しかし、貼付対象物との間の摩擦は極めて小さく、図9(c)に示したように、貼付対象物から剥離して貼付箇所に留まる。
 上記のように、粘着テープの貼付装置100は、剥離ライナー付き粘着テープ200を用いて、相対的に次々に走行してくる貼付対象物が直下に来た時にハーフカット済両面テープ210を貼付するというストロークを繰り返す。例えば、走行してくる貼付対象物が直下に来た時に、回転体132の高さを「当接高さ」にしてハーフカット済両面テープを貼付する「貼付開始」、所定の長さにわたり貼付対象物を相対的に移動させてハーフカット済両面テープ200を貼付する「貼付期間」、所定の長さの貼付が完了すると、回転体132の高さを「離隔高さ」となるよう上方へ引き上げて分離する「貼付終了」、次の貼付対象物の走行を待つ「貼付準備」に移行する。このように、「貼付開始」-「貼付期間」-「貼付終了」-「貼付準備」という工程を1ストロークとして貼付ストロークを繰り返す。
 なお、上記の説明では、粘着テープの貼付装置100が走行方向に走行して貼付対象物に対して貼付するものとして説明したが、逆に、粘着テープの貼付装置100は走行せず、貼付対象物が粘着テープの貼付装置100の下方を走行するものでも良い。つまり、粘着テープの貼付装置100と貼付対象物が相対的に走行移動するものであれば良く、走行過程で、粘着テープの貼付装置100の高さと貼付対象物の高さも相対的に変化すれば良い。
 次に、貼付転圧部130がサスペンション機構、ステアリング機能を持っている構成例について説明する。
 図10は、貼付転圧部130が備えるサスペンション機構およびステアリング機構を簡単に示した図である。
 図10(a)は、貼付転圧部130が備えるサスペンション機構の運動の例、図10(b)は、貼付転圧部130が備えるステアリング機構の運動の例を示している。
 サスペンション運動機構とは、支持機構132が回転体130を上下に揺動する揺動機構を備えているものである。
 ステアリング運動機構とは、支持機構132が回転体130を水平面内で角度を変える機構を備えているものである。
 ここで、回転体131の被貼付物に対する上下動を可能とするサスペンション運動機構としては様々なものがあるが、図10(a)に示すように、回転体131を支持する支持機構132において回転体131の回転軸を上下方向に揺動させるバネなどの弾性体を組み込んだ構成や空気バネを組み込んだ構成なども可能である。
 また、例えば、回転体131の全体がゴム素材や可撓性のリングのような弾性体で構成されることや、回転体131が多層構造であって少なくとも表面層がゴム素材や可撓性リングなどの弾性体で構成されるものがある(図示は省略)。
 ステアリング運動機構は、図10(b)に示すように、回転体131の回転軸を支持する支持機構132が水平面内で回転軸の支持角度を変えるよう制御できるものであれば良い。外部からの支持により能動的に角度を変える機構でも良く、また、改良型貼付器具400の進行方向に応じて角度が従動的に変化するものでも良い。
 以上が、本発明の貼付装置100全体の動きの概略である。
 実施例2として、本発明の粘着テープの貼付装置100Aが、ロール体取付け部110と貼付転圧部130と剥離ライナー回収部120を1セットとして、ロール体回転軸および剥離ライナー回転軸の各々の軸方向にロール体取付け部110と貼付転圧部130と剥離ライナー回収部120のセットが複数セット設けられた構成例を説明する。
 図11は、実施例2にかかる本発明の粘着テープの貼付装置100Aの構成を簡単に示した図である。図11には、図1同様、正面図を中心として、上下左右に平面図、底面図、左側面図、右側面図が示されており、さらに底面図の下には、底面を斜め方向から見た斜視図となっている。
 図12は、筐体160のうちカバーに相当する部材を外して、実施例2にかかる本発明の粘着テープの貼付装置100Aの構成の内部を簡単に示した図となっている。剥離ライナー付き粘着テープ200のロールが装着された状態を示している。
 図12も、図2同様、正面図を中心として、上下左右に平面図、底面図、左側面図、右側面図が示されており、さらに底面図の下には、底面を斜め方向から見た斜視図となっている。
 図11および図12に示すように、実施例2にかかる本発明の粘着テープの貼付装置100Aは、図1および図2と同様、ロール体取付け部110、剥離ライナー回収部120、貼付転圧部130、ギア機構140、装置稼働のスイッチ機構150、筐体160を備えた構成例となっているが、この実施例2では、ロール体取付け部110、貼付転圧部130、剥離ライナー回収部120が1セットとなり、ロール体回転軸112および剥離ライナー回転軸121の各々の軸方向において、ロール体取付け部110、貼付転圧部130、剥離ライナー回収部120のセットが複数セット(この実施例では3セット)設けられた構成となっており、粘着テープ210を複数セット本数分(この実施例では3本)同時に貼付することができる構造となっている。
 図11に示すように、筐体160を取り付けた状態でも、実施例2の粘着テープの貼付装置100Aは、開口161から見える貼付転圧部130において、剥離ライナー付き粘着テープ200が3つ平行に並んでいるのが分かる。
 また、図12に示すように、内部構造において、実施例2の粘着テープの貼付装置100Aには、粘着テープ210のロール体が回転軸方向に3列、剥離ライナー220のロール体が回転軸方向に3列並んでいることが分かる。
 なお、この構成例では、貼付転圧部130も回転軸方向に3列並んでいるが、3つが一体化した1つの貼付転圧部130でも良く、それぞれが独立した支持機構132により支持された3つの貼付転圧部130でも良い。
 図13は、実施例2にかかる本発明の粘着テープの貼付装置100A全体の動きの流れの概略を示す図である。
 図13(a)から図13(b)に示すように、粘着テープの貼付装置100の貼付転圧部130が貼付対象の表面の貼付箇所に沿って移動するように操作する。
 その際に貼付転圧部130の表面に露出している剥離ライナー付き粘着テープ200が貼付対象の表面の貼付箇所に当接しつつ回転する。図13(b)に示すように、粘着テープの貼付装置100の移動に従って、剥離ライナー付き粘着テープ200はその粘着力により貼付対象の表面の貼付箇所に貼り付けられて残存し、その移動軌跡に沿った貼付軌跡として残る。この例では、粘着テープ210のロール体が回転軸方向に3列並び、貼付転圧部130も回転軸方向に3列並んでいるので、一気に3本の粘着テープの貼付処理が実行できる。
 図14は、実施例2にかかる粘着テープの貼付装置100Aを用いた場合における様々な粘着テープ210の貼付跡の例を示す図である。
 図14(a)は、帯状に一体になって切れ目なく連続した連続した「連続テープ」の貼付跡である。直線状に3列の粘着テープ210を貼付した様子を簡単に示している。
 図14(b)は、片面テープおよび両面テープが適宜カットされた不連続状態となっているハーフカット済テープ210の貼付跡の例が示されている。ここではハーフカット済両面テープ210の例とする。直線状に3列のハーフカット済両面テープ210の貼付跡が示されている。実際にはハーフカット済両面テープは相互に短冊状の断片であるが隣接しているので各々の短冊状の両面テープ小片の間隔は小さいものであるが、ここでは各々の短冊状の両面テープ小片の形状と貼付跡が分かりやすいようにわざと間隔を大きくして簡単に示している。
 図14(c)は平面状の被貼付対象物の表面において円弧状の曲線に沿ってハーフカット済両面テープを貼付した様子を簡単に示す図である。曲線状に3列のハーフカット済両面テープ210の貼付跡が示されている。このように曲線状となると、外側は短冊状の断片の間隔が大きくなり、内側は短冊状の断片の間隔が小さくなるが、各々の短冊状の断片は進行方向において切れているので間隔の調整は自在にできる。このように、ハーフカット済両面テープ210の貼付跡において、曲線が描ける様子が分かる。ここは単に円弧の例であるが、不定形の曲線も描けることが理解できよう。
 図14(d)は曲面状の被貼付対象物の表面において曲面に沿ってハーフカット済両面テープを貼付した様子を簡単に示す図である。このように、本発明の粘着テープの貼付装置100によれば、短冊状の両面テープにより曲線や曲面に沿った貼付跡を描くことができるので、様々な被貼付対象物の表面にハーフカット済両面テープ210の貼付を行うことができ、両面テープの使用用途が拡がる。
 この図14では、貼付跡の一例のみを示しており、多様な貼付跡が可能であることは理解されよう。
 次に、実施例2にかかる構成において、貼付転圧部130がサスペンション機構、ステアリング機能を持っている構成について説明する。
 図15は、貼付転圧部130が備えるサスペンション機構およびステアリング機構を簡単に示した図である。
 図15(a)は、貼付転圧部130が備えるサスペンション機構の運動の例、図15(b)は、貼付転圧部130が備えるステアリング機構の運動の例を示している。
 サスペンション運動機構とは、支持機構132が回転体130を上下に揺動する揺動機構を備えているものであるが、この構成例では、各々の貼付転圧部130が貼付対象物に対するサスペンション運動機構を備えているので、それら貼付転圧部130のサスペンション運動機構が相互に独立したものとすることができる。そのため、図15(a)に示すように、貼付対象物の表面に細かい凹凸ある場合でも、それぞれの貼付転圧部130のサスペンション運動機構が相互に独立したものであれば、貼付対象物の表面に細かい凹凸に沿って独立して上下して沿うことができ、綺麗に粘着テープを表賦することができる。
 図15(a)の例では、左側図は、3列の貼付転圧部130が平面に当接している状態を示している。中央図は、3列の貼付転圧部130が曲面に当接しており、中央の貼付転圧部130のサスペンション機能が上方向に働いている。右側図は、3列の貼付転圧部130が曲面に当接しており、中央の貼付転圧部130のサスペンション機能が下方向に働いている。
 このように、3列の貼付転圧部130が独立したサスペンション機能を持つことにより、細かい凹凸がある曲面に対しても綺麗に沿って粘着テープ210を貼付することができる。
 また、この例では、図15(b)に示すように、各々の貼付転圧部130が独立したステアリング運動機構を備えており、回転体131の回転軸を支持する支持機構132が水平面内で回転軸の支持角度を変えるよう制御できるものとなっている。
 以上が、実施例2にかかる本発明の貼付装置100A全体の動きの概略である。
 以上、本発明のハーフカット済両面テープ貼付装置の構成例における好ましい実施例を図示して説明してきたが、本発明の技術的範囲を逸脱することなく種々の変更が可能であることは理解されるであろう。
 本発明のハーフカット済両面テープ貼付装置は、粘着テープ(連続テープ、ハーフカット済片面テープ、ハーフカット済両面テープ)を貼付する装置として広く適用することができる。
100 ハーフカット済両面テープの貼付装置
110 ロール体取付け部
111 繰り出し回転円板部
112 ロール体回転軸
120 剥離ライナー回収部
121 剥離ライナー回転軸
123 嵌合形状
130 貼付転圧部
131 回転体
132 支持機構
140 ギア機構
150 スイッチ機構
160 筐体
161 開口
162 開口
163 開口
170 回転調整子
200 剥離ライナー付きハーフカット済両面テープ
210 ハーフカット済両面テープ
220 剥離ライナー220
 

Claims (19)

  1.  剥離ライナー付き粘着テープの粘着テープを前記剥離ライナーから剥離しつつ貼付対象物の所定箇所に転着させ貼付する貼付装置であって、
     ロール状の前記剥離ライナー付き粘着テープを回転可能に支持するロール体取付け部と、前記ロール体取付け部から繰り出された前記剥離ライナー付き粘着テープが通過してゆく貼付転圧部と、前記貼付転圧部を通過した前記剥離ライナーをロール状に巻き取って回収する剥離ライナー回収部と、前記貼付転圧部を支持する支持機構と、
     前記ロール体取付け部の回転と前記剥離ライナー回収部の回転を連動させ、前記ロール体取付け部の回転可能な方向と前記剥離ライナー回収部の回転可能な方向を所定方向にのみ可能とするギア機構を備えたことを特徴とする貼付装置。
  2.  前記ロール体取付け部が、ベースとなる繰り出し回転円板部と、前記繰り出し回転円板部に立設されたロール体回転軸と、前記ロール体回転軸の周囲にロール状の剥離ライナー付き粘着テープを回転可能に支持するロール体ホルダーを備え、
     前記剥離ライナー回収部が、ベースとなる巻き取り回転円板部と、前記巻き取り回転円板部に立設された剥離ライナー回転軸と、前記剥離ライナー回転軸の周囲にロール状の剥離ライナーを回転可能に支持する剥離ライナーホルダーを備え、
     前記ギア機構が、前記ロール体取付け部の前記繰り出し回転円板部の側面ギアと、前記剥離ライナー回収部の前記巻き取り回転円板部の側面ギアが当接して噛み合っている構造を備えたことを特徴とする請求項1に記載の貼付装置。
  3.  前記ロール体取付け部から前記貼付転圧部に対して繰り出される前記剥離ライナー付き粘着テープの軌跡と、前記貼付転圧部から前記剥離ライナー回収部へ巻き取られる前記剥離ライナーの軌跡が、前記貼付転圧部を頂点として鋭角であり、
     前記ロール体取付け部の前記繰り出し回転円板部の繰り出し位置が、前記剥離ライナー回収部と対向する位置であり、
     前記剥離ライナー回収部の前記巻き取り回転円板部の巻き取り位置が、前記ロール体取付け部と対向しない位置であることを特徴とする請求項2に記載の貼付装置。
  4.  前記ロール体取付け部の前記繰り出し回転円板部の繰り出し回転方向と、前記剥離ライナー回収部の前記巻き取り回転円板部の巻き取り回転方向が、互いに逆方向であることを特徴とする請求項3に記載の貼付装置。
  5.  前記ロール体取付け部に取り付けた未使用状態で最大径のロール状の剥離ライナー付き粘着テープにおいて、前記剥離ライナー付き粘着テープの軌跡と、前記剥離ライナーの軌跡が、当接することなく平行、または、前記貼付転圧部を頂点とした30度以下の鋭角であることを特徴とする請求項4に記載の貼付装置。
  6.  前記貼付転圧部が前記支持機構による不回転に支持された不回転体を備え、前記剥離ライナー付き粘着テープが通過してゆく面が滑らかな曲面であるものか、
     または、前記貼付転圧部が前記支持機構による回転可能に支持された回転体を備えたものであることを特徴とする請求項1に記載の貼付装置。
  7.  前記ロール体取付け部と前記剥離ライナー回収部を1セットとし、前記ロール体回転軸および前記剥離ライナー回転軸の各々の軸方向に前記ロール体取付け部と前記剥離ライナー回収部の前記セットが複数セット設けられた構成であり、前記粘着テープを前記複数セット本数分同時に貼付することができることを特徴とする請求項1に記載の貼付装置。
  8.  前記ロール体取付け部と前記貼付転圧部と前記剥離ライナー回収部を1セットとし、前記ロール体回転軸および前記剥離ライナー回転軸の各々の軸方向に前記ロール体取付け部と前記貼付転圧部と前記剥離ライナー回収部の前記セットが複数セット設けられた構成であり、前記粘着テープを前記複数セット本数分同時に貼付することができることを特徴とする請求項1に記載の貼付装置。
  9.  前記貼付転圧部が前記貼付対象物に対するサスペンション運動機構を備えたものであることを特徴とする請求項1に記載の貼付装置。
  10.  前記貼付転圧部が前記貼付対象物に対するサスペンション運動機構を備えたものであり、複数ある前記貼付転圧部の前記サスペンション運動機構が相互に独立したものであることを特徴とする請求項8に記載の貼付装置。
  11.  前記貼付転圧部が前記支持機構による水平面内での支持角度を変えるステアリング運動機構を備えたものであることを特徴とする請求項1に記載の貼付装置。
  12.  前記ギア機構の回転可能状態と回転不能状態とを切り替えるスイッチ機構を備え、
     前記スイッチ機構が、前記ロール体取付け部の繰り出し回転円板部の側面ギアと噛み合う停止ギアを備え、前記停止ギアの前記側面ギアへの当接状態を制御できるものであり、前記ロール体取付け部の前記繰り出し回転円板部の側面ギアに対する当接噛み合い状態と、離隔状態とを制御できるものであることを特徴とする請求項2に記載の貼付装置。
  13.  前記貼付転圧部が前記貼付対象物にアクセスする状態において、前記スイッチ機構が、前記ロール体取付け部の前記ロール体回転軸よりも高い位置に配置されていることを特徴とする請求項12に記載の貼付装置。
  14.  補助部材として、前記ロール体取付け部の前記ロール体回転軸、または、前記剥離ライナー回収部の前記剥離ライナー回転軸に取り付けて外部から回転させ、回転角度のずれを調整する回転調整子を備えたことを特徴とする請求項2に記載の貼付装置。
  15.  前記剥離ライナー付き粘着テープの粘着テープが、貼付面となる片面のみに粘着性素材が塗布されている片面粘着テープであることを特徴とする請求項1に記載の貼付装置。
  16.  前記剥離ライナー付き粘着テープの粘着テープが、多数の小片にハーフカットされた状態となっているハーフカット済片面粘着テープであり、前記粘着テープを前記剥離ライナーから剥離しつつ貼付対象物の所定箇所に転着させ貼付すると、貼付跡に多数の小片にハーフカットされた状態となっている前記ハーフカット済片面テープが貼付されることを特徴とする請求項1に記載の貼付装置。
  17.  前記剥離ライナー付き粘着テープの粘着テープが、多数の小片にハーフカットされた状態となっているハーフカット済両面テープであり、前記粘着テープを前記剥離ライナーから剥離しつつ貼付対象物の所定箇所に転着させ貼付すると、貼付跡に多数の小片にハーフカットされた状態となっている前記ハーフカット済両面テープが貼付されることを特徴とする請求項1に記載の貼付装置。
  18.  前記貼付装置が手動であり、前記貼付対象物に対して前記粘着テープを手動で貼付するものである請求項1から17のいずれかに記載の貼付装置。
  19.  前記貼付装置が自動昇降装置の先端に取り付けられて前記自動昇降装置に従動するものであり、前記貼付対象物に対して前記粘着テープを前記自動昇降装置に従動して貼付するものである請求項1から17のいずれかに記載の貼付装置。
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