WO2023209961A1

WO2023209961A1 - Ｉ／ｏユニットおよびベースユニット

Info

Publication number: WO2023209961A1
Application number: PCT/JP2022/019310
Authority: WO
Inventors: 佐伯正博; 桑畑眞一; イェンスエスターハウス; ヤンマイヤー; ラルフシューマッハー; クラウスプーシュナー; トルステンディークマン
Original assignee: ファナック株式会社; ヴァイトミュラーインターフェイスゲゼルシャフトミットベシュレンクテルハフツングウントコンパニーコマンデイトゲゼルシャフト
Priority date: 2022-04-28
Filing date: 2022-04-28
Publication date: 2023-11-02
Also published as: TW202402113A

Abstract

第１方向に沿って他のＩ／Ｏユニット（１０）と隣り合って並べられるＩ／Ｏユニット（１０）は、第１方向と直交する第２方向の端部（１０Ｂ）に設けられる端部係合部（２４）と、第１方向の両側に設けられる接続端子（２６）と、第１方向の一方側および他方側にそれぞれ設けられる側方係合部（２８）および側方被係合部（３０）とを備え、接続端子（２６）は第２方向に関して側方係合部（２８）および側方被係合部（３０）と重なる位置または側方係合部（２８）および側方被係合部（３０）より端部係合部（２４）側にある。

Description

Ｉ／Ｏユニットおよびベースユニット

　本発明は、Ｉ／Ｏユニットと、Ｉ／Ｏユニットに備えられるベースユニットとに関する。

　特開２０１８－５６５０３号公報に、Ｉ／Ｏユニットが開示されている。特開２０１８－５６５０３号公報によると、複数のＩ／ＯユニットがＤＩＮレールに設置される。

　Ｉ／Ｏユニットは、側部端子を備える。側部端子は、Ｉ／Ｏユニットの両側部に設けられる（特開２０１８－５６５０３号公報も参照）。ＤＩＮレール上で隣り合う２つのＩ／Ｏユニットは、お互いの側部端子を接触させることで、電気的に接続される。

　しかしながら、ＤＩＮレールに設置された各Ｉ／Ｏユニットが、隣り合う別のＩ／Ｏユニットに対して傾く場合がある。その結果、隣り合う２つのＩ／Ｏユニットの側部端子が離れる。

　本発明は、上述した課題を解決することを目的とする。

　本発明の第１の態様は、第１方向に沿って互いに隣接して配置可能なＩ／Ｏユニットであって、前記第１方向と直交する第２方向の一方側の端部に設けられ、前記第１方向に延在する設置部材と係合するための端部係合部と、前記第１方向の両側に設けられ、隣接して配置される他のＩ／Ｏユニットと電気的に接続される接続端子と、前記第１方向の一方側に設けられ、一方側に隣接して配置される他のＩ／Ｏユニットと係合する側方係合部と、前記第１方向の他方側に設けられ、他方側に隣接して配置される他のＩ／Ｏユニットの前記側方係合部と係合する側方被係合部と、を備え、前記第１方向の両側に設けられる前記接続端子は、前記第２方向に関して、前記側方係合部および前記側方被係合部と重なる位置、または、前記側方係合部および前記側方被係合部より前記端部係合部側に設けられている。

　本発明の第２の態様は、第１方向に沿って互いに隣接して配置可能なＩ／Ｏユニットにおいて、信号処理を行う制御モジュールが接続されるベースユニットであって、前記第１方向と直交する第２方向の一方側の端部に設けられ、前記第１方向に延在する設置部材と係合するための端部係合部と、前記第２方向の他方側に設けられ、前記第２方向に沿って前記制御モジュールが挿入される装着部と、前記第１方向の両側に設けられ、前記装着部に挿入された前記制御モジュールと電気的に接続され、隣接して配置される他のＩ／Ｏユニットと電気的に接続される接続端子と、前記第１方向の一方側に設けられ、一方側に隣接して配置される他のＩ／Ｏユニットと係合する側方係合部と、前記第１方向の他方側に設けられ、他方側に隣接して配置される他のＩ／Ｏユニットの前記側方係合部と係合する側方被係合部と、を備え、前記第１方向の両側に設けられる前記接続端子は、前記第２方向に関して、前記側方係合部および前記側方被係合部と重なる位置、または、前記側方係合部および前記側方被係合部より前記端部係合部側に設けられている。

　本発明によれば、隣り合う２つのＩ／Ｏユニットの接続端子が離れるおそれが低減される。

図１は、参考例に係る通信システムの斜視図である。図２Ａは、参考例に係るＩ／Ｏユニットの前部と左側部とを示す斜視図である。図２Ｂは、参考例に係るＩ／Ｏユニットの後部と右側部とを示す斜視図である。図３は、参考例に係るＩ／Ｏユニットが隣のＩ／Ｏユニットに対して傾いた状態を模式的に表す図である。図４Ａは、実施形態に係るＩ／Ｏユニットの前部と左側部とを示す斜視図である。図４Ｂは、図４ＡのＩ／Ｏユニットの分解図である。図４Ｃは、図４ＡのＩ／Ｏユニットの後部と右側部とを示す斜視図である。図５Ａは、左右方向に並んだ複数のＩ／Ｏユニットを模式的に表す図である。図５Ｂは、図５Ａの複数のＩ／Ｏユニットのうちの一つが傾いた状態を模式的に表す図である。図６は、変形例１に係るＩ／Ｏユニットを表す図である。

　［実施形態］
　図１は、参考例に係る通信システム１００の斜視図である。

　なお、各図面に示される複数の矢印は、以下における説明に用いられる各方向（前、後、左、右、上、下）を示す。左右方向（第１方向）と、前後方向（第２方向）と、上下方向（第３方向）とは、互いに直交する。左右方向と、前後方向とは、例えば水平面に平行である。

　通信システム１００は、制御装置と、機器１０４との間で信号を伝送するシステムである。制御装置は、例えば、工作機械を制御する数値制御装置である。機器１０４は、例えば、工作機械に備えられるアクチュエータ、検出器等である。なお、制御装置の図示は省略する。図１には、機器１０４の外部端子１０４ａを含む一部のみが図示される。

　通信システム１００は、複数のＩ／Ｏユニット１０８を備える。複数のＩ／Ｏユニット１０８は、所定の設置部材１１０上に連設される。

　設置部材１１０は、例えばＤＩＮレールである。図１に例示される設置部材１１０の延在方向は、左右方向である。すなわち、図１に例示される設置部材１１０は、左右方向に長い。

　複数のＩ／Ｏユニット１０８は、設置部材１１０の前部に取り付けられる。図１の例示において、複数のＩ／Ｏユニット１０８の並び方向は、設置部材１１０の延在方向と一致する。

　図２Ａは、参考例に係るＩ／Ｏユニット１０８の前部１０８Ｆと左側部１０８Ｌとを示す斜視図である。図２Ｂは、参考例に係るＩ／Ｏユニット１０８の後部１０８Ｂと右側部１０８Ｒとを示す斜視図である。

　Ｉ／Ｏユニット１０８は、被挿入部１８と、制御モジュール２０と、端部係合部２４と、複数の接続端子２６とを備える。

　被挿入部１８は、Ｉ／Ｏユニット１０８の前部１０８Ｆに設けられる。被挿入部１８には、外部端子１０４ａを接続することができる。

　Ｉ／Ｏユニット１０８に備えられる被挿入部１８の数は、特に限定されない。図１、図２Ａ等に例示された各Ｉ／Ｏユニット１０８には、複数の被挿入部１８が備えられる。この場合、例示された各Ｉ／Ｏユニット１０８は、備えられた被挿入部１８の数に応じて、複数の機器１０４と接続されてもよい。

　制御モジュール２０は、Ｉ／Ｏユニット１０８において必要な処理を行うモジュールである。制御モジュール２０は、Ｉ／Ｏユニット１０８の内部に収容される。制御モジュール２０は、例えば、所定の電気回路が形成された基板を含む。その電気回路は、例えば、制御ＩＣ（Integrated Circuit）を含む。

　制御モジュール２０は、被挿入部１８を介して、外部端子１０４ａと電気的に接続される。これにより、制御モジュール２０は、被挿入部１８を介して、機器１０４と通信することができる。Ｉ／Ｏユニット１０８に複数の機器１０４が接続される場合、制御モジュール２０は、その複数の機器１０４と通信する。

　端部係合部２４は、Ｉ／Ｏユニット１０８の後部（端部）１０８Ｂに設けられる。端部係合部２４は、設置部材１１０と係合するために設けられる。例えば、端部係合部２４は、設置部材１１０の一部と係り合うツメを有する。端部係合部２４が設置部材１１０に係合することで、Ｉ／Ｏユニット１０８は、設置部材１１０に設置される。

　複数の接続端子２６は、Ｉ／Ｏユニット１０８の左側部１０８Ｌと右側部１０８Ｒとの各々に配される。複数の接続端子２６は、制御モジュール２０と電気的に接続されている。したがって、機器１０４は、制御モジュール２０を介して複数の接続端子２６と電気的に接続される。

　以下の説明において、左側部１０８Ｌに配された各接続端子２６は、接続端子２６Ｌとも記載される。また、右側部１０８Ｒに配された各接続端子２６は、接続端子２６Ｒとも記載される。

　２つのＩ／Ｏユニット１０８が左右方向で隣り合う場合において、右方に配されるＩ／Ｏユニット１０８の複数の接続端子２６Ｌと、左方に配されるＩ／Ｏユニット１０８の複数の接続端子２６Ｒとは、接続される。これにより、右方に配されるＩ／Ｏユニット１０８の制御モジュール２０と、左方に配されるＩ／Ｏユニット１０８の制御モジュール２０とが、通信可能に接続される。

　電気的に接続された２つの制御モジュール２０は、互いに通信することができる。

　ここで、図１の例示によれば、複数のＩ／Ｏユニット１０８が左右方向に連設される。この場合、全てのＩ／Ｏユニット１０８の制御モジュール２０が、各Ｉ／Ｏユニット１０８に備えられた複数の接続端子２６を介して、通信可能に接続される。

　複数のＩ／Ｏユニット１０８のうち、最も左方または最も右方に配されたＩ／Ｏユニット１０８の制御モジュール２０は、前述の制御装置と電気的に接続される。これにより、制御装置と、機器１０４とが、少なくとも１つのＩ／Ｏユニット１０８を介して、電気的に接続される。

　以上の通信システム１００によれば、制御装置と、各Ｉ／Ｏユニット１０８に接続された全ての機器１０４とが、通信することができる。

　ただし、左右方向で隣り合う２つのＩ／Ｏユニット１０８において、右方に配されるＩ／Ｏユニット１０８の複数の接続端子２６Ｌと、左方に配されるＩ／Ｏユニット１０８の複数の接続端子２６Ｒとが仮に離れた場合、上記の通信を行うことはできない。

　これを踏まえ、Ｉ／Ｏユニット１０８は、左右方向で隣り合う別のＩ／Ｏユニット１０８と機械的に連結するための連結機構をさらに備えることが、好ましい。そこで、側方係合部２８と、側方被係合部３０とをさらに備えるＩ／Ｏユニット１０８が検討される。

　側方係合部２８と、側方被係合部３０とは、Ｉ／Ｏユニット１０８のうち、互いに異なる側部に配される。例えば、側方係合部２８は、左側部１０８Ｌに配される（図２Ａ）。その場合、側方被係合部３０は、右側部１０８Ｒに配される（図２Ｂ）。

　側方係合部２８は、例えばツメ部を有する。これに対し、側方被係合部３０は、例えば溝部を有する。左右方向で隣り合う２つのＩ／Ｏユニット１０８において、右方に配されるＩ／Ｏユニット１０８の側方係合部２８は、左方に配されるＩ／Ｏユニット１０８の側方被係合部３０と係合する。

　これにより、左右方向で隣り合う２つのＩ／Ｏユニット１０８において、右方に配されるＩ／Ｏユニット１０８の複数の接続端子２６Ｌと、左方に配されるＩ／Ｏユニット１０８の複数の接続端子２６Ｒとが離れることを防止できると期待される。

　また、別のＩ／Ｏユニット１０８との機械的な連結を側方係合部２８と側方被係合部３０とが担うことで、各接続端子２６が別のＩ／Ｏユニット１０８と機械的に連結するための構造を備える必要は、なくなる。これにより、各接続端子２６の構造をシンプルにすることができる。

　ただし、以上のＩ／Ｏユニット１０８には、以下に説明されるように、さらなる改良の余地がある。すなわち、側方係合部２８と側方被係合部３０とを用いて複数のＩ／Ｏユニット１０８が連結される場合において、少なくとも１つのＩ／Ｏユニット１０８が、隣のＩ／Ｏユニット１０８に対して傾く場合がある。これにより、複数のＩ／Ｏユニット１０８の間の通信が遮断される可能性がある。

　図３は、参考例に係るＩ／Ｏユニット１０８が隣のＩ／Ｏユニット１０８に対して傾いた状態を模式的に表す図である。

　例えば、図３に例示された複数のＩ／Ｏユニット１０８のうち、最も右方に配されたＩ／Ｏユニット１０８は、隣のＩ／Ｏユニット１０８に対して傾いている。これにより、最も右方に配されたＩ／Ｏユニット１０８の接続端子２６Ｌと、その隣のＩ／Ｏユニット１０８の接続端子２６Ｒとが、離れる。その結果、最も右方に配されたＩ／Ｏユニット１０８と、そのＩ／Ｏユニット１０８よりも左方に配された全てのＩ／Ｏユニット１０８とが通信できなくなる。

　隣り合う２つのＩ／Ｏユニット１０８のうち一方が他方に対して傾く理由は、側方係合部２８と側方被係合部３０との係合が緩いからである。つまり、側方係合部２８と側方被係合部３０とは、互いに係合した場合であっても、互いの間に隙間を残す。その結果、側方係合部２８と側方被係合部３０とが係合した後であっても、隣り合う２つのＩ／Ｏユニット１０８のうち一方は、他方に対してずれることができる。前述の傾きは、隣り合う２つのＩ／Ｏユニット１０８のうち一方は、他方に対してずれた結果として生じる。

　隣り合う２つのＩ／Ｏユニット１０８のうち一方が他方に対して傾くことを防止するための方法は、いくつか検討される。例えば、側方係合部２８と側方被係合部３０との隙間を排除することが第１の方法として検討される。つまり、側方係合部２８と側方被係合部３０とが係合した場合に隙間が一切生じないように、側方係合部２８と側方被係合部３０との各々の形状を設計することが検討される。

　しかしながら、第１の方法が採用される場合、側方係合部２８と側方被係合部３０とを係合させる作業が必要以上に難しくなるおそれがある。また、第１の方法が採用される場合、係合させた側方係合部２８と側方被係合部３０とを離す作業も、難しくなる。さらに、第１の方法は、少なくとも側方係合部２８と側方被係合部３０とに関して、実際の製造中に生じる寸法誤差、または使用中における摩耗を一切許容しないので、現実的でない。したがって、第１の方法は、隣り合う２つのＩ／Ｏユニット１０８のうち一方が他方に対して傾くことを防止する解決方法として好ましくない。

　隣り合う２つのＩ／Ｏユニット１０８を、ネジ等の連結部材を用いて共締めすることが、第２の方法として検討される。この場合、連結部材が可能な限り強い力で２つのＩ／Ｏユニット１０８を締め付けることで、隣り合う２つのＩ／Ｏユニット１０８のうち一方が他方に対して傾くことを防止できる可能性がある。

　しかしながら、第２の方法が採用される場合、複数のＩ／Ｏユニット１０８を共締めする作業が、オペレータの負担になる。その負担は、通信システム１００に備えられるＩ／Ｏユニット１０８の数が多ければ多いほど、大きい。したがって、オペレータの手間を考慮すると、第２の方法も好ましくない。

　以上を踏まえ、以下において、実施形態に係るＩ／Ｏユニット１０が説明される。ただし、上記参考例と重複する説明は、以下の説明では可能な限り省略される。参考例で説明済みの要素には、特に断らない限り、参考例と同一の参照符号が付される。

　図４Ａは、実施形態に係るＩ／Ｏユニット１０の前部１０Ｆと左側部１０Ｌとを示す斜視図である。図４Ｂは、図４ＡのＩ／Ｏユニット１０の分解図である。図４Ｃは、図４ＡのＩ／Ｏユニット１０の後部１０Ｂと右側部１０Ｒとを示す斜視図である。

　Ｉ／Ｏユニット１０は、以下に説明されるコネクタユニット１２と、通信処理ユニット１４と、ベースユニット１６とに分割可能であると、好ましい。

　コネクタユニット１２は、Ｉ／Ｏユニット１０の前部１０Ｆを含むパーツである。コネクタユニット１２は、通信処理ユニット１４よりも前方に配される。

　コネクタユニット１２は、被挿入部１８を備える。被挿入部１８は、前部１０Ｆに配される。コネクタユニット１２に備えられる被挿入部１８の数は、特に限定されない。図４Ａ等に例示されるコネクタユニット１２は、複数の被挿入部１８を備える。

　通信処理ユニット１４は、制御モジュール２０と、ハウジング２２とを備える。ハウジング２２は、制御モジュール２０を収容する筐体である。

　コネクタユニット１２は、通信処理ユニット１４よりも前方から、後方向に沿って通信処理ユニット１４と連結される。コネクタユニット１２と通信処理ユニット１４とが連結されている場合、コネクタユニット１２の被挿入部１８に接続された機器１０４は、通信処理ユニット１４の制御モジュール２０と電気的に接続される。

　したがって、コネクタユニット１２と通信処理ユニット１４とが連結されている場合、コネクタユニット１２の被挿入部１８に接続された機器１０４と、通信処理ユニット１４の制御モジュール２０とは、通信することができる。

　ベースユニット１６は、Ｉ／Ｏユニット１０の後部（端部）１０Ｂを含むパーツである。ベースユニット１６は、通信処理ユニット１４よりも後方に配される。ベースユニット１６は、端部係合部２４と、複数の接続端子２６と、側方係合部２８と、側方被係合部３０と、装着部３２とを備える。

　端部係合部２４は、後部１０Ｂに設けられる。Ｉ／Ｏユニット１０が端部係合部２４を備えることで、Ｉ／Ｏユニット１０を設置部材１１０に設置することができる。

　ただし、本実施形態において、端部係合部２４は省略されてもよい。つまり、複数のＩ／Ｏユニット１０は、設置部材１１０に設置されずに、並べられてもよい。

　複数の接続端子２６は、ベースユニット１６の左側部１６Ｌと、右側部１６Ｒとの各々に配される。以下の説明において、左側部１６Ｌに配される複数の接続端子２６の各々は、接続端子２６Ｌとも記載される。また、右側部１６Ｒに配される複数の接続端子２６の各々は、接続端子２６Ｒとも記載される。

　なお、ベースユニット１６の左側部１６Ｌは、Ｉ／Ｏユニット１０の左側部１０Ｌに含まれる。ベースユニット１６の右側部１６Ｒは、Ｉ／Ｏユニット１０の右側部１０Ｒに含まれる。

　複数の接続端子２６Ｌの各々の一部は、左側部１６Ｌにおいて、ベースユニット１６の外部に露出する。また、複数の接続端子２６Ｒの各々の一部は、右側部１６Ｒにおいて、ベースユニット１６の外部に露出する。複数の接続端子２６Ｌと、複数の接続端子２６Ｒとは、左右方向に関して略対称的に配される。

　複数の接続端子２６Ｌは、Ｉ／Ｏユニット１０の左方に設置される別のＩ／Ｏユニット１０に備えられる複数の接続端子２６Ｒと接続することができる。同様に、複数の接続端子２６Ｒは、Ｉ／Ｏユニット１０の右方に設置される別のＩ／Ｏユニット１０に備えられる複数の接続端子２６Ｌと接続することができる。

　装着部３２は、ベースユニット１６の前部に設けられる。装着部３２は、ベースユニット１６のうち、通信処理ユニット１４が装着（挿入）される部分である。通信処理ユニット１４は、例えばベースユニット１６よりも前方から、後方向に沿って、装着部３２に装着される。

　装着部３２に通信処理ユニット１４が装着されることで、通信処理ユニット１４とベースユニット１６とが連結される。ここで、複数の接続端子２６は、通信処理ユニット１４の制御モジュール２０と電気的に接続される。

　側方係合部２８は、左側部１６Ｌに配される。ここで、側方係合部２８は、前後方向に関して、複数の接続端子２６Ｌと略同位置、または複数の接続端子２６Ｌよりも前方に配される。前後方向に関して複数の接続端子２６Ｌと略同位置とは、上下方向で透視した場合に、複数の接続端子２６Ｌと重なる位置である。

　本実施形態の側方係合部２８は、前後方向に関して、複数の接続端子２６Ｌと略同位置に配される（図５Ａも参照）。なお、この場合、側方係合部２８は、上下方向に関して、複数の接続端子２６Ｌとは異なる位置に配される。

　ベースユニット１６は、複数の側方係合部２８（２８Ａ、２８Ｂ）を備えると、好ましい。本実施形態のベースユニット１６は、第１の側方係合部２８Ａと、第２の側方係合部２８Ｂとを備える。第１の側方係合部２８Ａは、複数の接続端子２６Ｌよりも上方に配される。第２の側方係合部２８Ｂは、複数の接続端子２６Ｌよりも下方に配される。

　側方被係合部３０は、右側部１６Ｒに配される。ここで、側方被係合部３０は、Ｉ／Ｏユニット１０の右方に設置される別のＩ／Ｏユニット１０の側方係合部２８と係合できるように、前後方向に関して複数の接続端子２６Ｒと略同位置、または複数の接続端子２６Ｒよりも前方に配される。前後方向に関して複数の接続端子２６Ｒと略同位置とは、上下方向で透視した場合に、複数の接続端子２６Ｒと重なる位置である。

　本実施形態の側方被係合部３０は、前後方向に関して、複数の接続端子２６Ｒと略同位置に配される。なお、この場合、側方被係合部３０は、上下方向に関して、複数の接続端子２６Ｒとは異なる位置に配される（図４Ｃも参照）。

　ベースユニット１６に備えられる側方被係合部３０の数は、ベースユニット１６に備えられる側方係合部２８の数と同じである。例えば、本実施形態の場合、ベースユニット１６には、２つの側方被係合部３０（３０Ａ、３０Ｂ）が備えられる（図４Ｃも参照）。第１の側方被係合部３０Ａは、複数の接続端子２６Ｒよりも上方に配される。第２の側方被係合部３０Ｂは、複数の接続端子２６Ｒよりも下方に配される。

　本実施形態によれば、左右方向で隣り合う２つのＩ／Ｏユニット１０のうち一方が他方に対して傾く場合において、その２つのＩ／Ｏユニット１０の制御モジュール２０の通信が遮断されるおそれは低減される。その理由は、次の通りである。

　図５Ａは、左右方向に並んだ複数のＩ／Ｏユニット１０を模式的に表す図である。

　Ｉ／Ｏユニット１０は、別のＩ／Ｏユニット１０とともに、左右方向に並んで設置される。左右方向に隣り合う２つのＩ／Ｏユニット１０の制御モジュール２０は、各々の複数の接続端子２６を介して、通信可能に接続される。

　並べられるＩ／Ｏユニット１０の数は、特に限定されない。３つ以上のＩ／Ｏユニット１０が左右方向に並べられる場合、その全てのＩ／Ｏユニット１０の制御モジュール２０が、各々の複数の接続端子２６を介して、通信可能に接続される。

　図５Ｂは、図５Ａの複数のＩ／Ｏユニット１０のうちの一つが傾いた状態を模式的に表す図である。

　例えば、図５Ｂの例示において、左右方向に並ぶ複数のＩ／Ｏユニット１０は、最も右方に配されるＩ／Ｏユニット１０αと、Ｉ／Ｏユニット１０αの左隣に配されるＩ／Ｏユニット１０βとを含む。

　Ｉ／Ｏユニット１０αが、Ｉ／Ｏユニット１０βに対して傾く。これにより、Ｉ／Ｏユニット１０αの左側部の一部と、Ｉ／Ｏユニット１０βの右側部の一部との間が、左右方向に離れる。

　ただし、Ｉ／Ｏユニット１０αの側方係合部２８と、Ｉ／Ｏユニット１０βの側方被係合部３０とは、係合している。この場合、Ｉ／Ｏユニット１０αは、Ｉ／Ｏユニット１０αの側方係合部２８と、Ｉ／Ｏユニット１０βの側方被係合部３０とを中心にして、傾く。

　したがって、Ｉ／Ｏユニット１０αの側方係合部２８と、Ｉ／Ｏユニット１０βの側方被係合部３０とが左右方向に大きく離れることはない。この場合、Ｉ／Ｏユニット１０αの側方係合部２８と前後方向に関して略同位置に配された複数の接続端子２６Ｌと、Ｉ／Ｏユニット１０βの側方被係合部３０と前後方向に関して略同位置に配された複数の接続端子２６Ｒとが左右方向に大きく離れることもない。

　このように、本実施形態によれば、Ｉ／Ｏユニット１０αの複数の接続端子２６Ｌと、Ｉ／Ｏユニット１０βの複数の接続端子２６Ｒとが離れない。したがって、Ｉ／Ｏユニット１０αの制御モジュール２０と、Ｉ／Ｏユニット１０βの制御モジュール２０との通信は、遮断されない。

　また、本実施形態によれば、Ｉ／Ｏユニット１０αの複数の接続端子２６Ｌと、Ｉ／Ｏユニット１０βの複数の接続端子２６Ｒとを挟むように、側方係合部２８と側方被係合部３０とが２つずつ配される。これにより、Ｉ／Ｏユニット１０αの複数の接続端子２６Ｌと、Ｉ／Ｏユニット１０βの複数の接続端子２６Ｒとが離れることが、より強く規制される。

　しかも、本実施形態によれば、Ｉ／Ｏユニット１０は、複数のユニットに分割可能である。すなわち、Ｉ／Ｏユニット１０は、機器１０４との接続機能を担うコネクタユニット１２と、通信処理機能を担う通信処理ユニット１４と、別のＩ／Ｏユニット１０との接続機能を担うベースユニット１６と、に分割可能である。これにより、オペレータは、例えばコネクタユニット１２、通信処理ユニット１４、ベースユニット１６ごとに、保守、メンテナンスを行うことができる。

　［変形例］
　以下には、上記実施形態に係る変形例が記載される。ただし、上記実施形態と重複する説明は、以下の説明では可能な限り省略される。上記実施形態で説明済みの要素には、特に断らない限り、上記実施形態と同一の参照符号が付される。

　（変形例１）
　図６は、変形例１に係るＩ／Ｏユニット１０１（１０）を表す図である。なお、本変形例は、Ｉ／Ｏユニット１０１の後部１０Ｂに端部係合部２４が備えられることを前提とする。

　側方係合部２８と、側方被係合部３０とは、複数の接続端子２６より前方に配されてもよい。側方係合部２８、または側方被係合部３０は、別のＩ／Ｏユニット１０１と係合することで、側方係合部２８、または側方被係合部３０と、設置部材１１０に係合された端部係合部２４と、の間が左右方向に大きく開くことを規制する。

　その一方で、端部係合部２４は、設置部材１１０に係合することで、端部係合部２４と、別のＩ／Ｏユニット１０１に係合された側方係合部２８または側方被係合部３０と、の間が左右方向に大きく開くことを規制する。

　その結果、側方係合部２８（側方被係合部３０）と、端部係合部２４とに前後方向で挟まれた複数の接続端子２６の左右方向の位置ずれが、強く規制される。これにより、隣り合うその２つのＩ／Ｏユニット１０１の接続端子２６が離れるおそれが、低減される。

　（変形例２）
　左側部１６Ｌに側方被係合部３０が設けられてもよい。その場合、右側部１６Ｒに側方係合部２８が設けられる。

　なお、左側部１６Ｌと、右側部１６Ｒとの各々に、側方係合部２８と、側方被係合部３０との両方が設けられてもよい。例えば、左側部１６Ｌのうち複数の接続端子２６Ｌよりも上方に側方係合部２８が設けられ、且つ、左側部１６Ｌのうち複数の接続端子２６Ｌよりも下方に側方被係合部３０が設けられる。この場合、右側部１６Ｒのうち複数の接続端子２６Ｒよりも上方に側方被係合部３０が設けられ、且つ、右側部１６Ｒのうち複数の接続端子２６Ｒよりも下方に側方係合部２８が設けられる。

　（変形例３）
　接続端子２６と、側方係合部２８と、側方被係合部３０とは、通信処理ユニット１４、またはコネクタユニット１２に設けられてもよい。

　（複数の変形例の組み合わせ）
　前述の各変形例は、矛盾しない範囲内において、適宜組み合わされてもよい。

　［実施形態から得られる発明］
　上記実施形態および変形例から把握しうる発明が、以下に記載される。

　＜第１の発明＞
　第１の発明は、第１方向に沿って互いに隣接して配置可能なＩ／Ｏユニット（１０）であって、前記第１方向と直交する第２方向の一方側の端部（１０Ｂ）に設けられ、前記第１方向に延在する設置部材（１１０）と係合するための端部係合部（２４）と、前記第１方向の両側に設けられ、隣接して配置される他のＩ／Ｏユニット（１０）と電気的に接続される接続端子（２６）と、前記第１方向の一方側に設けられ、一方側に隣接して配置される他のＩ／Ｏユニット（１０）と係合する側方係合部（２８）と、前記第１方向の他方側に設けられ、他方側に隣接して配置される他のＩ／Ｏユニット（１０）の前記側方係合部と係合する側方被係合部（３０）と、を備え、前記第１方向の両側に設けられる前記接続端子は、前記第２方向に関して、前記側方係合部および前記側方被係合部と重なる位置、または、前記側方係合部および前記側方被係合部より前記端部係合部側に設けられている。

　これにより、隣り合う２つのＩ／Ｏユニットの接続端子が離れるおそれが低減される。

　前記側方係合部は、前記第１方向および前記第２方向と直交する第３方向に関して前記第１方向の一方側に設けられた前記接続端子を挟むように配置される第１の側方係合部（２８Ａ）および第２の側方係合部（２８Ｂ）を有し、前記側方被係合部は、前記第３方向に関して前記第１方向の他方側に設けられた前記接続端子を挟むように配置される第１の側方被係合部（３０Ａ）および第２の側方被係合部（３０Ｂ）を有してもよい。これにより、隣り合う２つのＩ／Ｏユニットの接続端子が離れるおそれがより低減される。

　＜第２の発明＞
　第２の発明は、第１方向に沿って互いに隣接して配置可能なＩ／Ｏユニット（１０）において、信号処理を行う制御モジュール（２０）が接続されるベースユニット（１６）であって、前記第１方向と直交する第２方向の一方側の端部（１０Ｂ）に設けられ、前記第１方向に延在する設置部材（１１０）と係合するための端部係合部（２４）と、前記第２方向の他方側に設けられ、前記第２方向に沿って前記制御モジュールが挿入される装着部（３２）と、前記第１方向の両側に設けられ、前記装着部に挿入された前記制御モジュールと電気的に接続され、隣接して配置される他のＩ／Ｏユニット（１０）と電気的に接続される接続端子（２６）と、前記第１方向の一方側に設けられ、一方側に隣接して配置される他のＩ／Ｏユニット（１０）と係合する側方係合部（２８）と、前記第１方向の他方側に設けられ、他方側に隣接して配置される他のＩ／Ｏユニット（１０）の前記側方係合部と係合する側方被係合部（３０）と、を備え、前記第１方向の両側に設けられる前記接続端子は、前記第２方向に関して、前記側方係合部および前記側方被係合部と重なる位置、または、前記側方係合部および前記側方被係合部より前記端部係合部側に設けられている。

１０、１０１…Ｉ／Ｏユニット　　　　１６…ベースユニット
１８…被挿入部　　　　　　　　　　　２０…制御モジュール
２４…端部係合部　　　　　　　　　　２６、２６Ｌ、２６Ｒ…接続端子
２８…側方係合部　　　　　　　　　　３０…側方被係合部
１１０…設置部材

Claims

　第１方向に沿って互いに隣接して配置可能なＩ／Ｏユニット（１０）であって、
　前記第１方向と直交する第２方向の一方側の端部（１０Ｂ）に設けられ、前記第１方向に延在する設置部材（１１０）と係合するための端部係合部（２４）と、
　前記第１方向の両側に設けられ、隣接して配置される他のＩ／Ｏユニット（１０）と電気的に接続される接続端子（２６）と、
　前記第１方向の一方側に設けられ、一方側に隣接して配置される他のＩ／Ｏユニット（１０）と係合する側方係合部（２８）と、
　前記第１方向の他方側に設けられ、他方側に隣接して配置される他のＩ／Ｏユニット（１０）の前記側方係合部と係合する側方被係合部（３０）と、
　を備え、
　前記第１方向の両側に設けられる前記接続端子は、前記第２方向に関して、前記側方係合部および前記側方被係合部と重なる位置、または、前記側方係合部および前記側方被係合部より前記端部係合部側に設けられている、Ｉ／Ｏユニット。
　請求項１に記載のＩ／Ｏユニットであって、
　前記側方係合部は、前記第１方向および前記第２方向と直交する第３方向に関して前記第１方向の一方側に設けられた前記接続端子を挟むように配置される第１の側方係合部（２８Ａ）および第２の側方係合部（２８Ｂ）を有し、
　前記側方被係合部は、前記第３方向に関して前記第１方向の他方側に設けられた前記接続端子を挟むように配置される第１の側方被係合部（３０Ａ）および第２の側方被係合部（３０Ｂ）を有する、Ｉ／Ｏユニット。
　第１方向に沿って互いに隣接して配置可能なＩ／Ｏユニット（１０）において、信号処理を行う制御モジュール（２０）が接続されるベースユニット（１６）であって、
　前記第１方向と直交する第２方向の一方側の端部（１０Ｂ）に設けられ、前記第１方向に延在する設置部材（１１０）と係合するための端部係合部（２４）と、
　前記第２方向の他方側に設けられ、前記第２方向に沿って前記制御モジュールが挿入される装着部（３２）と、
　前記第１方向の両側に設けられ、前記装着部に挿入された前記制御モジュールと電気的に接続され、隣接して配置される他のＩ／Ｏユニット（１０）と電気的に接続される接続端子（２６）と、
　前記第１方向の一方側に設けられ、一方側に隣接して配置される他のＩ／Ｏユニット（１０）と係合する側方係合部（２８）と、
　前記第１方向の他方側に設けられ、他方側に隣接して配置される他のＩ／Ｏユニット（１０）の前記側方係合部と係合する側方被係合部（３０）と、
　を備え、
　前記第１方向の両側に設けられる前記接続端子は、前記第２方向に関して、前記側方係合部および前記側方被係合部と重なる位置、または、前記側方係合部および前記側方被係合部より前記端部係合部側に設けられている、ベースユニット。