WO2023199460A1 - 回転装置 - Google Patents

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康平 佐俣
洋一 田宮
拓真 笹井
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Abstract

補強リング自身の剛性を高めることで中間円筒部の剛性を向上させた回転装置を提供する。 内側円筒部(10)、中間円筒部(20)および外側円筒部(30)が回転軸(40)を中心に同心円状に配置された回転装置(1)であって、中間円筒部は、スペーサ(21)と磁極片(22)とが周方向に交互に配置された複数の環状部(23)と、複数の環状部を軸方向に連結する1つまたは複数の補強リング(24)とを備えており、補強リングの径方向の幅は環状部の径方向の幅よりも大きい。

Description

回転装置
 本願は、回転装置に関する。
 内側円筒部、中間円筒部および外側円筒部が同心円状に配置された三重の円筒構造を有する回転装置が知られている。このような回転装置においては、3つの円筒部がそれぞれ固定子または回転子として機能する。例えば、中間円筒部が固定子となり、内側円筒部および外側円筒部が回転子となる回転装置は、磁気ギア装置と呼ばれる。磁気ギア装置は、磁極片が設けられた中間円筒部を介して内側円筒部と外側円筒部との間で回転トルクの伝達が行われる。そのため、磁気ギア装置は、例えば風力発電装置の増速機、自動車の変速機などに適用されている。また、外側円筒部が固定子となり、内側円筒部および中間円筒部が回転子となる回転装置は、磁気ギアード回転電機と呼ばれる。磁気ギアード回転電機においては、磁極片が設けられた中間円筒部が外部の動力で回転されると、磁石が設けられた内側円筒部が所定の増速比で回転する。この磁気ギアード回転電機においては、内側円筒部の回転による磁束変化で、外側円筒部に設けられたコイルに電流が発生する。そのため、磁気ギアード回転電機は、例えば風力発電装置の発電機などに適用されている。
 三重の円筒構造を有する回転装置においては、内側円筒部と外側円筒部との間の磁気的な結合を強くするために中間円筒部の径方向の幅は小さくなっている。また、中間円筒部は、周方向に配置された磁極片を有している。この磁極片は電磁鋼板などの磁性体を軸方向に積層した構造である。中間円筒部が固定子となる磁気ギア装置においては、中間円筒部の磁極片には径方向に電磁力が作用すると共に自重による重力が作用する。また、中間円筒部が回転子となる磁気ギアード回転電機においては、中間円筒部の磁極片には径方向に電磁力が作用すると共に自重による重力および回転による遠心力が作用する。そのため、中間円筒部には、磁極片に作用する電磁力および自重による重力などによって変形しない剛性が求められる。
 このような問題に対処した従来の回転装置として、周方向に交互に配置された連結部材と磁極片とが補強リングを介して軸方向に締結された中間円筒部を備えた回転装置がある。補強リングは、連結部材と共に中間円筒部の両端に配置された端板に貫通ボルトで連結されている。この回転装置においては、補強リングの外周部に径方向外側から連結部材および磁極片に接触する突出部が設けられている。このような突出部を設けることで、連結部材および磁極片に径方向外向きの遠心力が作用しても補強リングに設けられた突出部を介してその遠心力を端板に伝達することができる。その結果、中間円筒部の剛性を高めることができる(例えば、特許文献1参照)。
特開2010-17029号公報
 しかしながら従来の回転装置においては、補強リングの径方向の幅が連結部材および磁極片の径方向の幅と同じであるため、補強リング自身の剛性が低いという問題があった。
 本願は上述のような課題を解決するためになされたもので、補強リング自身の剛性を高めることで中間円筒部の剛性を向上させた回転装置を提供することを目的とする。
 本願の回転装置は、内側円筒部、中間円筒部および外側円筒部が回転軸を中心に同心円状に配置された回転装置であって、中間円筒部は、スペーサと磁極片とが周方向に交互に配置された複数の環状部と、複数の環状部を軸方向に連結する1つまたは複数の補強リングとを備えており、補強リングの径方向の幅が環状部の径方向の幅よりも大きく設定されている。
 本願の回転装置は、補強リングの径方向の幅が環状部の径方向の幅よりも大きく設定されているので、補強リング自身の剛性を高めることができ、中間円筒部の剛性を向上させることができる。
実施の形態1に係る回転装置の断面図である。 実施の形態1に係る回転装置の断面図である。 実施の形態1に係る回転装置を分解して示した斜視図である。 実施の形態2に係る回転装置の断面図である。 実施の形態2に係る回転装置の断面図である。 実施の形態2に係る回転装置を分解して示した斜視図である。 実施の形態3に係る回転装置の断面図である。 実施の形態4に係る回転装置の断面図である。 実施の形態5に係る回転装置の断面図である。 実施の形態6に係る回転装置の断面図である。
 以下、本願を実施するための実施の形態に係る回転装置について、図面を参照して詳細に説明する。なお、各図において同一符号は同一もしくは相当部分を示している。
実施の形態1.
 図1および図2は、実施の形態1に係る回転装置の断面図である。図1は、回転装置1の回転軸と直交する面の断面図である。図2は、回転装置1の回転軸と平行な面の断面図である。本実施の形態において、回転装置1は磁気ギア装置である。本実施の形態の回転装置1は、内側円筒部10と、この内側円筒部10の外周側にギャップを挟んで配置された中間円筒部20と、この中間円筒部20の外周側にギャップを挟んで配置された外側円筒部30とを備えている。内側円筒部10、中間円筒部20および外側円筒部30は、回転軸40を中心に同心円状に配置されている。なお、図1および図2において、内側円筒部10、中間円筒部20および外側円筒部30を内部に収納するケースなどは省略されている。
 回転軸40は円柱形状である。回転軸40と平行な方向を軸方向、回転軸40と直交する方向を径方向、回転軸が回転する方向を周方向と称する。また、内径側とは径方向において回転軸40に近づく方向であり、外径側とは径方向において回転軸40から遠ざかる方向である。
 内側円筒部10は、内側円筒コア11と、内側円筒コア11の外周面に周方向に並んで配置された内側円筒磁石12とを有している。内側円筒コア11は、回転軸40に締結されている。内側円筒磁石12は永久磁石である。また、内側円筒磁石12は、周方向にS極とN極とが交互に配置されており、かつ軸方向に分割されている。内側円筒コア11は、例えば軸方向に積層された電磁鋼板などの磁性体で構成されている。
 中間円筒部20は、スペーサ21と磁極片22とが周方向に交互に配置されて構成された複数の環状部23と、複数の環状部23を軸方向に連結する補強リング24とを有している。また、中間円筒部20は、軸方向の両端に端板25を有している。この端板25は、回転軸40と軸受26を介して接続されている。磁極片22は、例えば軸方向に積層された電磁鋼板などの磁性体で構成されている。スペーサ21、補強リング24および端板25は、例えばオーステナイト系ステンレス鋼、アルミニウムまたは樹脂などの非磁性体で構成されている。
 外側円筒部30は、円筒形状の外側円筒コア31と、外側円筒コア31の内周面に周方向に並んで配置された外側円筒磁石32とを有している。外側円筒磁石32は永久磁石である。また、外側円筒磁石32は、周方向にS極とN極とが交互に配置されている。外側円筒コア31は、例えば軸方向に積層された電磁鋼板などの磁性体で構成されている。
 図3は、本実施の形態の回転装置1を分解して示した斜視図である。なお、図3において、中間円筒部20の端板25および軸受26は省略されている。本実施の形態の回転装置1において、内側円筒磁石12は、周方向に14個、軸方向に4個に分割されている。ただし、内側円筒磁石12は、軸方向には必ずしも分割されてなくてもよい。また、中間円筒部20の磁極片22は、周方向に24個に分割されている。また、中間円筒部20は、4個の環状部23が3個の補強リング24で連結されている。さらに、外側円筒磁石32は、周方向に18個に分割されている。
 本実施の形態の回転装置1は磁気ギア装置である。そのため、中間円筒部20が固定子であり、内側円筒部10および外側円筒部30が回転子である。したがって、内側円筒部10は、回転軸40と共に回転する。外側円筒部30と内側円筒部10とは相対的に回転する。中間円筒部20は、端板25を介してケースなどに固定されている。図示されていないが、外側円筒部30は、軸受を介して回転軸40に対して回転可能に支持されている。例えば、内側円筒部10が外部の動力で回転されると、中間円筒部20の磁極片22を介して内側円筒磁石12と外側円筒磁石32との間で引力および斥力が働く。この内側円筒磁石12と外側円筒磁石32との間で働く引力および斥力によって、内側円筒部10の回転トルクが外側円筒部30の回転トルクに伝達される。
 磁気ギア装置において、内側円筒部10および外側円筒部30が回転しているときに、中間円筒部20には内側円筒磁石12および外側円筒磁石32の磁力によって径方向に電磁力が作用する。また、風力発電装置の増速機として磁気ギア装置が用いられる場合、中間円筒部20の外径は10m以上となり、環状部23の径方向の厚さも約40mmとなる。そのため、中間円筒部20には自重による重力の作用も無視できなくなる。その結果、中間円筒部20は、電磁力および重力によって変形する可能性がある。とくに中間円筒部20の軸方向の両端は端板で固定されているため変形しにくいが、軸方向の中央部は径方向に変形し易い。
 本実施の形態の回転装置においては、図2および図3に示すように、補強リング24の径方向の幅が環状部23の径方向の幅よりも大きくなっている。そのため、補強リング24自身の剛性を高めることができ、結果として中間円筒部20の剛性を向上させることができる。
 図2に示すように、中間円筒部20の補強リング24の内径側端部が内側円筒部10の内側円筒磁石12の外径側端部よりも内径側に位置することが好ましい。このような構成とすることで、内側円筒部10の内側円筒磁石12と中間円筒部20の磁極片22との間のギャップが小さくなり、補強リング24の剛性を高めると同時にトルクの変換効率の低下を防ぐことができる。
 図3は、補強リング24の内周面の直径が均一な形状を示しているが、補強リング24の内周面の直径は必ずしも均一でなくてもよい。環状部23の磁極片22には電磁力と自重とが作用し、スペーサ21には自重が作用する。そのため、補強リング24は、スペーサ21と接する位置よりも磁極片22と接する位置の方が大きな負荷を受ける。補強リング24において、磁極片22と接する位置における内周面の直径をスペーサ21と接する位置における内周面の直径よりも小さい構造にすることで、補強リング24の体積増加を抑制した上で中間円筒部20の剛性を高めることができる。すなわち、環状部23の磁極片22と接する部分の補強リング24の径方向の幅を、環状部23のスペーサ21と接する部分の補強リング24の径方向の幅よりも大きくすることで、中間円筒部20の剛性を高めることができる。
 なお、本実施の形態の回転装置においては、回転子である内側円筒部と回転軸とが締結されている。これと異なる構成として、固定子である中間円筒部と回転軸とが締結され、回転子である内側円筒部が軸受を介して回転軸に接続されていてもよい。この場合、回転軸は回転せず固定された状態となる。また、本実施の形態の回転装置において、中間円筒部20は補強リング24を3つ備えているが、1つ以上備えていればよい。
実施の形態2.
 図4および図5は、実施の形態2に係る回転装置の断面図である。図4は、回転装置1の回転軸と直交する面の断面図である。図5は、回転装置の回転軸と平行な面の断面図である。本実施の形態において、回転装置1は磁気ギアード回転電機である。本実施の形態の回転装置1は、内側円筒部10と、この内側円筒部10の外周側にギャップを挟んで配置された中間円筒部20と、この中間円筒部20の外周側にギャップを挟んで配置された外側円筒部30とを備えている。内側円筒部10、中間円筒部20および外側円筒部30は、回転軸40を中心に同心円状に配置されている。なお、図4および図5において、内側円筒部10、中間円筒部20および外側円筒部30を内部に収納するケースなどは省略されている。
 内側円筒部10および中間円筒部20の構成は、実施の形態1の回転装置と同様な構成である。外側円筒部30は、円筒形状の外側円筒コア31と、外側円筒磁石32と、外側円筒コイル33とを有している。外側円筒コア31は、円筒形状のコアバックから内径側に突出する複数のティース31aを有している。複数のティース31a同士の間にはスロットが形成されている。外側円筒コイル33は、このスロットを利用してティース31aに巻き回されている。外側円筒磁石32は、外側円筒コイル33の内径側のスロット内に配置されている。
 図6は、本実施の形態の回転装置1を分解して示した斜視図である。なお、図6において、中間円筒部20の端板25および軸受26は省略されている。また、煩雑を避けるために、図6において、外側円筒コイル33も省略されている。本実施の形態の回転装置1において、内側円筒磁石12は、周方向に14個、軸方向に4個に分割されている。また、中間円筒部20の磁極片22は、周方向に24個に分割されている。また、中間円筒部20は、4個の環状部23が3個の補強リング24で連結されている。さらに、外側円筒磁石32および外側円筒コイル33は、周方向にそれぞれ18個配置されている。
 本実施の形態の回転装置1は磁気ギアード回転電機である。そのため、外側円筒部30が固定子であり、内側円筒部10が高速回転子であり、中間円筒部20が低速回転子である。したがって、内側円筒部10は、回転軸40と共に回転する、中間円筒部20は、軸受26を介して回転軸40に対して回転可能に支持されている。図示されていないが、外側円筒部30は、ケースに固定されている。例えば、中間円筒部20が外部の動力で回転されると、中間円筒部20の磁極片22を介して内側円筒磁石12と外側円筒磁石32との間で引力および斥力が働く。この内側円筒磁石12と外側円筒磁石32との間で働く引力および斥力によって、中間円筒部20の回転トルクが内側円筒部10の回転トルクに伝達される。
 磁気ギアード回転電機において、中間円筒部20が回転しているときに、中間円筒部20には内側円筒磁石12および外側円筒磁石32の磁力によって径方向に電磁力が作用する。また、中間円筒部20には遠心力も作用する。さらに、中間円筒部20が大型の場合、自重による重力の作用も無視できなくなる。その結果、中間円筒部20は、電磁力、遠心力および重力によって変形する可能性がある。とくに中間円筒部20の軸方向の両端は端板で固定されているため変形しにくいが、軸方向の中央部は径方向に変形し易い。
 本実施の形態の回転装置においては、図5および図6に示すように、補強リング24の径方向の幅が環状部23の径方向の幅よりも大きくなっている。そのため、補強リング24自身の剛性を高めることができ、結果として中間円筒部20の剛性を向上させることができる。
 図5に示すように、中間円筒部20の補強リング24の内径側端部が内側円筒部10の内側円筒磁石12の外径側端部よりも内径側に位置することが好ましい。このような構成とすることで、内側円筒部10の内側円筒磁石12と中間円筒部20の磁極片22との間のギャップが小さくなり、補強リング24の剛性を高めると同時に回転変換効率の低下を防ぐことができる。なお、本実施の形態の回転装置において、中間円筒部20は補強リング24を3つ備えているが、1つ以上備えていればよい。
実施の形態3.
 図7は、実施の形態3に係る回転装置の断面図である。図7は、回転装置の回転軸と平行な面の断面図である。本実施の形態の回転装置1は、磁気ギア装置として説明する。そのため、本実施の形態の回転装置の基本的な構成は、実施の形態1の回転装置の構成と同様である。
 図7に示すように、本実施の回転装置1においては、内側円筒部10の内側円筒コア11の全周に渡って切り欠き部11aが形成されている。この切り欠き部11aは、中間円筒部20の補強リング24と対向する位置に形成されている。また、内側円筒磁石12は、切り欠き部11aに対応して軸方向に4つに分割されている。補強リング24は、この切り欠き部11aの内壁から離間して配置されている。そのため、中間円筒部20の補強リング24の内径側端部は、内側円筒コア11の外径側端部よりも内径側に位置することができる。その結果、補強リング24の径方向の幅をさらに大きくすることができる。
 このように構成された回転装置においては、補強リング24の径方向の幅をさらに大きくすることができるので、補強リング24自身の剛性をさらに高めることができ、結果として中間円筒部20の剛性をさらに向上させることができる。
 なお、本実施の形態の回転装置において、中間円筒部20は補強リング24を3つ備えているが、1つ以上備えていればよい。また、本実施の形態の回転装置は磁気ギア装置として説明したが、磁気ギアード回転電機であっても同様な効果が得られる。
実施の形態4.
 図8は、実施の形態4に係る回転装置の断面図である。図8は、回転装置の回転軸と平行な面の断面図である。本実施の形態の回転装置の基本的な構成は、実施の形態3の回転装置の構成と同様である。
 図8に示すように、本実施の回転装置1においては、内側円筒部10の内側円筒コア11の全周に渡って切り欠き部11aが形成されている。この切り欠き部11aは、中間円筒部20の補強リング24と対向する位置に形成されている。また、内側円筒磁石12は、切り欠き部11aに対応して軸方向に4つに分割されている。補強リング24は、この切り欠き部11aの内壁から離間して配置されている。そのため、中間円筒部20の補強リング24の内径側端部は、内側円筒コア11の外径側端部よりも内径側に位置することができる。その結果、補強リング24の径方向の幅をさらに大きくすることができる。
 また、本実施の回転装置1においては、中間円筒部20は補強リング24を3つ備えている。そして、軸方向の中央側に位置する補強リング24の径方向の幅を、軸方向の端部側に位置する補強リング24の径方向の幅よりも小さくしている。そのため、中間円筒部20の軸方向の質量分布は中央側よりも端部側の方が大きくなる。
 中間円筒部20は、軸方向の両端は端板25で固定されている。そのため、中間円筒部20の重力に起因する変形は、軸方向の中央部が大きくなる。本実施の形態の回転装置においては、中間円筒部20の軸方向の質量分布が中央側よりも端部側の方が大きくなっているので、重力に起因する中間円筒部20の中央部の変形を小さくすることができる。
 なお、本実施の形態の回転装置において、中間円筒部20は補強リング24を3つ備えているが、4つ以上備えていてもよい。また、本実施の形態の回転装置は磁気ギア装置として説明したが、磁気ギアード回転電機であっても同様な効果が得られる。
実施の形態5.
 図9は、実施の形態5に係る回転装置の断面図である。図9は、回転装置の回転軸と平行な面の断面図である。本実施の形態の回転装置の基本的な構成は、実施の形態3の回転装置の構成と同様である。
 図9に示すように、本実施の回転装置1においては、内側円筒部10の内側円筒コア11の全周に渡って切り欠き部11aが形成されている。この切り欠き部11aは、中間円筒部20の補強リング24と対向する位置に形成されている。また、内側円筒磁石12は、切り欠き部11aに対応して軸方向に4つに分割されている。補強リング24は、この切り欠き部11aの内壁から離間して配置されている。そのため、中間円筒部20の補強リング24の内径側端部は、内側円筒コア11の外径側端部よりも内径側に位置することができる。その結果、補強リング24の径方向の幅をさらに大きくすることができる。
 また、本実施の回転装置1においては、中間円筒部20は補強リング24を3つ備えている。そして、軸方向の端部側に位置する補強リング24と端板25との間の長さL1とし、軸方向の中央側に位置する補強リング24同士の間の長さをL2とすると、L1はL2よりも小さくなっている。言い換えると、軸方向の端部側に位置する環状部23の軸方向の幅は、軸方向の中央側に位置する環状部23の軸方向の幅よりも小さくなっている。そのため、中間円筒部20の軸方向の質量分布は中央側よりも端部側の方が大きくなる。
 中間円筒部20は、軸方向の両端は端板25で固定されている。そのため、中間円筒部20の重力に起因する変形は、軸方向の中央部が大きくなる。本実施の形態の回転装置においては、中間円筒部20の軸方向の質量分布が中央側よりも端部側の方が大きくなっているので、重力に起因する中間円筒部20の中央部の変形を小さくすることができる。
 なお、本実施の形態の回転装置において、中間円筒部20は補強リング24を3つ備えているが、2つ以上備えていればよい。また、本実施の形態の回転装置は磁気ギア装置として説明したが、磁気ギアード回転電機であっても同様な効果が得られる。
実施の形態6.
 図10は、実施の形態6に係る回転装置の断面図である。図10は、回転装置の回転軸と平行な面の断面図である。本実施の形態の回転装置の基本的な構成は、実施の形態3の回転装置の構成と同様である。
 図10に示すように、本実施の回転装置1においては、内側円筒部10の内側円筒コア11の全周に渡って切り欠き部11aが形成されている。この切り欠き部11aは、中間円筒部20の補強リング24と対向する位置に形成されている。また、内側円筒磁石12は、切り欠き部11aに対応して軸方向に4つに分割されている。補強リング24は、この切り欠き部11aの内壁から離間して配置されている。そのため、中間円筒部20の補強リング24の内径側端部は、内側円筒コア11の外径側端部よりも内径側に位置することができる。その結果、補強リング24の径方向の幅をさらに大きくすることができる。
 また、本実施の回転装置1においては、切り欠き部11aの軸方向の幅は、補強リング24が内側円筒コア11に接触しないように十分大きく設定されている。しかし、切り欠き部11aの幅に合わせて内側円筒磁石12の軸方向の幅を小さくすると、磁気ギア装置としてのトルク伝達効率が低下する。
 本実施の回転装置1においては、内側円筒磁石12同士の軸方向の隙間の幅を切り欠き部11aの幅よりも小さくしている。そして、補強リング24の軸方向の厚さは、内側円筒磁石12と軸方向に対向する位置において最も小さく設定されている。
 このように構成された回転装置においては、補強リング24と内側円筒コア11および内側円筒磁石12との軸方向の隙間を大きくすることができるので、補強リング24と内側円筒部10との接触を防ぐことができる。また、内側円筒磁石12の軸方向の幅を小さくする必要がないため、磁気ギア装置としてのトルク伝達効率の低下を防ぐことができる。
 なお、本実施の形態の回転装置において、中間円筒部20は補強リング24を3つ備えているが、1つ以上備えていればよい。また、本実施の形態の回転装置は磁気ギア装置として説明したが、磁気ギアード回転電機であっても同様な効果が得られる。
 また、実施の形態3から6の回転装置において、内側円筒コアに切り欠き部を設けて補強リングの内径側端部が内側円筒コアの外径側端部よりも内径側に位置するように構成している。別の構成として、内側円筒コアに切り欠き部を設ける替わりに内側円筒コアを軸方向に複数に分割した分割コアで構成してもよい。
 本願は、様々な例示的な実施の形態が記載されているが、1つまたは複数の実施の形態に記載された様々な特徴、態様、および機能は特定の実施の形態の適用に限られるのではなく、単独で、または様々な組み合わせで実施の形態に適用可能である。
 したがって、例示されていない無数の変形例が、本願に開示される技術の範囲内において想定される。例えば、少なくとも1つの構成要素を変形する場合、追加する場合または省略する場合、さらには、少なくとも1つの構成要素を抽出し、他の実施の形態の構成要素と組み合わせる場合が含まれるものとする。
 1 回転装置、10 内側円筒部、11 内側円筒コア、11a 切り欠き部、12 内側円筒磁石、20 中間円筒部、21 スペーサ、22 磁極片、23 環状部、24 補強リング、25 端板、26 軸受、30 外側円筒部、31 外側円筒コア、31a ティース、32 外側円筒磁石、33 外側円筒コイル、40 回転軸。

Claims (12)

  1.  内側円筒部、中間円筒部および外側円筒部が回転軸を中心に同心円状に配置された回転装置であって、
     前記中間円筒部は、スペーサと磁極片とが周方向に交互に配置された複数の環状部と、複数の前記環状部を軸方向に連結する1つまたは複数の補強リングとを備えており、前記補強リングの径方向の幅は前記環状部の径方向の幅よりも大きいことを特徴とする回転装置。
  2.  前記内側円筒部は、円筒形状の内側円筒コアと、前記内側円筒コアの外周面に周方向に並んで配置された複数の内側円筒磁石とを有することを特徴とする請求項1に記載の回転装置。
  3.  複数の前記内側円筒磁石は、軸方向に複数に分割されていることを特徴とする請求項2に記載の回転装置。
  4.  前記補強リングの内径側端部が、前記内側円筒磁石の外径側端部よりも内径側に位置することを特徴とする請求項3に記載の回転装置。
  5.  前記補強リングの内径側端部が、前記内側円筒コアの外径側端部よりも内径側に位置することを特徴とする請求項3に記載の回転装置。
  6.  前記補強リングの軸方向の厚さは、前記内側円筒磁石と軸方向に対向する位置において最も小さいことを特徴とする請求項4または5に記載の回転装置。
  7.  前記中間円筒部は、前記補強リングを2つ以上備え、軸方向の端部側に位置する前記環状部の軸方向の幅は、軸方向の中央側に位置する前記環状部の軸方向の幅よりも小さいことを特徴とする請求項1から6のいずれか1項に記載の回転装置。
  8.  前記中間円筒部は、前記補強リングを3つ以上備え、軸方向の中央側に位置する前記補強リングの径方向の幅は、軸方向の端部側に位置する前記補強リングの径方向の幅よりも小さいことを特徴とする請求項1から7のいずれか1項に記載の回転装置。
  9.  前記環状部の前記磁極片と接する部分の前記補強リングの径方向の幅は、前記環状部の前記スペーサと接する部分の前記補強リングの径方向の幅よりも大きいことを特徴とする請求項1から8のいずれか1項に記載の回転装置。
  10.  前記外側円筒部は磁石と磁性体で構成された外側円筒コアとを有することを特徴とする請求項1から9のいずれか1項に記載の回転装置。
  11.  請求項1から10のいずれか1項に記載の回転装置であって、前記中間円筒部は固定子であり、前記外側円筒部と前記内側円筒部とは相対的に回転する回転子であり磁気ギア装置として動作することを特徴とする回転装置。
  12.  請求項1から10のいずれか1項に記載の回転装置であって、前記外側円筒部はコイルを含み、前記外側円筒部は固定子であり、前記中間円筒部は低速回転子であり、前記内側円筒部は高速回転子であり磁気ギアード回転電機として動作することを特徴とする回転装置。
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