WO2023157259A1 - 蓄電設備及び蓄電設備の構築方法 - Google Patents

蓄電設備及び蓄電設備の構築方法 Download PDF

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浩 棚田
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Abstract

蓄電設備は、上部に開口部を有する箱型に形成され、地盤に掘削された埋設穴に設置されて外面が埋設穴の内面に密接された外枠と、複数のバッテリを収容可能な箱体からなり、外枠の内部に開口部から嵌め込まれて収容されたキュービクルと、を備える。

Description

蓄電設備及び蓄電設備の構築方法
 本発明は、蓄電設備及び蓄電設備の構築方法に関する。
 近年、電気自動車(EV:Electric Vehicle)、ハイブリッド車(HEV:Hybrid Electric Vehicle)あるいはプラグインハイブリッド車(PHEV:Plug-in Hybrid Electric Vehicle)などに搭載されていたバッテリをリユースする設備として、これらのバッテリを、例えば、災害時のバックアップ電源などに活用する蓄電設備がある。
 ところで、バッテリは、温度を常温付近(25℃前後)に保って使用することで寿命が長くなるため、バッテリを収容する筐体であるキュービクルの内部の温度を常温付近に維持させることが要求される。
 しかし、屋外に設置される蓄電設備は、日射や外気温、バッテリの充放電時の発熱によってキュービクル内の温度が上昇する。特に、設置環境が酷暑地であれば、さらに温度上昇を招いてしまう。この温度上昇は、換気扇によって空気循環させるだけでは抑えられない。また、外気温が氷点下になる寒冷地の場合では、バッテリが低温となり、短寿命化や性能の低下を招いてしまう。このため、屋外に設置される多くの蓄電設備では、キュービクル内を冷暖房する高価な空調装置を備えている。
 ここで、特許文献1には、バッテリ倉庫として使用可能な地下の充電ステーションを備えたバッテリの供給ステーションが示されている。また、特許文献2には、グランドや駐車場の地下に構築された震災用備蓄保存構が示され、この震災用保存構の一部に、太陽電池パネル板より収集した電力を蓄電する電源バッテリが収容されることが記載されている。
日本国特開平6-48184号公報 日本国特開平9-203239号公報
 上記特許文献1,2に記載の技術のように、バッテリを地下施設に収容すれば、日射や外気温によるバッテリの温度上昇をある程度抑制できる。
 しかし、単にバッテリを地下施設に収容するだけでは、充放電時に発生するバッテリの熱を良好に放熱することが難しかった。このため、バッテリを収容した地下施設の内部空間を冷暖房する高価な空調装置が必要となり、設備費が嵩んでしまう。また、空調装置を使用することにより、消費電力が嵩んでしまう。
 そこで本発明は、コストを抑えつつ、バッテリを適正な温度に維持して長寿命化及び性能の維持を図ることが可能な蓄電設備及びその蓄電設備を構築する構築方法を提供することを目的とする。
 本発明は下記構成からなる。
(1) 上部に開口部を有する箱型に形成され、地盤に掘削された埋設穴に設置されて外面が前記埋設穴の内面に密接された外枠と、
 複数のバッテリを収容可能な箱体からなり、前記外枠の内部に前記開口部から嵌め込まれて収容されたキュービクルと、
 を備える、
 蓄電設備。
(2) 地盤に埋設穴を掘削し、
 上部に開口部を有する箱型の外枠を、その外面が前記埋設穴の内面に密接するように前記埋設穴内に設置し、
 複数のバッテリを収容可能な箱体からなるキュービクルを、前記外枠の内部に前記開口部から嵌め込んで収容させる、
 蓄電設備の構築方法。
 本発明によれば、コストを抑えつつ、バッテリを適正な温度に維持して長寿命化及び性能の維持を図ることが可能な蓄電設備及びその蓄電設備を構築する構築方法を提供できる。
本実施形態に係る蓄電設備が設置された地盤の概略断面図である。 キュービクルの取り出しについて説明する蓄電設備の概略断面図である。 掘削工程を説明する地盤の概略断面図である。 外枠設置工程を説明する地盤の概略断面図である。 突起形成工程を説明する地盤の概略断面図である。 側壁部への側方突起の形成の仕方を説明する側壁部の概略側面図である。 収容工程を説明する地盤の概略断面図である。 他の実施形態に係る蓄電設備が設置された地盤の概略断面図である。
 以下、本発明の実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。
 図1は、本実施形態に係る蓄電設備100が設置された地盤Gの概略断面図である。
 図1に示すように、本実施形態に係る蓄電設備100は、地中に設置されている。蓄電設備100は、キュービクル11と、外枠13と、を備えている。キュービクル11は、上端部を除きその外周が外枠13によって覆われている。キュービクル11には、その内部空間Sに複数のバッテリ15が収容されている。本例では、5つのバッテリ15A~15Eを収容している。
 この蓄電設備100は、例えば、電気自動車(EV:Electric Vehicle)、ハイブリッド車(HEV:Hybrid Electric Vehicle)あるいは外部充電又は外部給電が可能なプラグインハイブリッド車(PHEV:Plug-in Hybrid Electric Vehicle)などに搭載されていたバッテリ15を二次利用(リユース)する設備である。
 キュービクル11は、箱型に形成された金属製の筐体である。このキュービクル11は、底面板21と、側面板23と、天面板25、とを有している。側面板23は、底面板21と天面板25との間において、キュービクル11の周囲を覆う板材であり、その一部には、例えば、バッテリ15の出し入れやメンテナンスのために開閉される扉(図示略)を備えている。
 キュービクル11に収容されたバッテリ15は、電力線(図示略)によって外部の給電装置等に接続されている。また、バッテリ15に設けられる電圧センサや温度センサ等は、信号線等の配線によって外部のバッテリ制御装置に接続されている。そして、キュービクル11に収容されたバッテリ15は、それぞれ充放電されるとともに、電圧センサ及び温度センサからの検出信号によって電圧及び温度が監視される。
 キュービクル11には、その内部に、複数の棚板31が設けられている。これらの棚板31は、上下方向に間隔をあけて配置されている。キュービクル11の内部空間Sに収容されるバッテリ15は、底面板21及び各棚板31に載置される。これにより、キュービクル11の内部空間Sには、バッテリ15A~15Eが下方から順に配置されている。最下段のバッテリ15Aは、底面板21の上面からなる載置面21aに絶縁性を有する熱伝導シート33を介して載置されており、この熱伝導シート33によってバッテリ15Aと底面板21とは良好に熱交換可能とされている。同様に、他のバッテリ15B~15Eは、棚板31の上面からなる載置面31aに絶縁性を有する熱伝導シート33を介して載置されており、熱伝導シート33によってバッテリ15B~15Eと棚板31とは良好に熱交換可能とされている。熱伝導シート33は、シリコン、アクリルあるいはポリオフィレンなどの樹脂製のシートであり、例えば、セラミックや金属などのフィラーを配合することで熱伝導性が高められたものを用いるのが好ましい。
 バッテリ15B~15Eが載置される棚板31は、その下面側が、複数の凹部31bを形成することにより凹凸形状とされている。これにより、棚板31とキュービクル11の内部空間Sの空気との間で良好な熱交換が可能とされている。
 また、キュービクル11には、その天面板25内に複数のU字状の出没可能なフック37が収納されている。これらのフック37は、例えば、天面板25の角部近傍にそれぞれ設けられ、必要に応じて天面板25の上面へ引き出し可能とされている。
 外枠13は、金属製の箱体であり、地盤Gに形成された埋設穴Hに対して上方から嵌め込まれて地盤Gに埋設されている。これにより、外枠13は、その外面が地盤Gに対して密接されている。外枠13は、底壁部41と、側壁部43と、上部に形成された開口部45と、を有している。
 底壁部41の外面には、複数の下方突起47が形成され、側壁部43の外面には、複数の側方突起49が形成されている。下方突起47は、底壁部41から下方へ突出されており、それぞれ地盤Gの埋設穴Hの底面に埋め込まれている。同様に、側方突起49は、側壁部43から側方へ突出されており、それぞれ地盤Gの埋設穴Hの内側面に埋め込まれている。このように、地盤Gの埋設穴Hの内面に密接され、さらに、下方突起47及び側方突起49が地盤Gに埋め込まれた外枠13は、地盤Gに対して良好に熱交換可能とされている。
 地盤Gに埋設された外枠13には、上部の開口部45を介して、キュービクル11が出し入れ可能とされている。外枠13にキュービクル11を収容した状態で、キュービクル11の側面板23と外枠13の側壁部43との間には、シムプレート51が挿し込まれている。このシムプレート51は、熱伝導性に優れた金属板からなるもので、このシムプレート51によってキュービクル11の側面板23と外枠13の側壁部43との隙間が埋められている。
 蓄電設備100は、その上面が地表と略面一とされている。この地表と略面一とされた蓄電設備100の上面には、例えば、防水シートや防水性を有する人工芝等で覆うのが好ましい。これにより、蓄電設備100への雨水の浸入を抑制できる。
 また、蓄電設備100において、バッテリ15が収容されたキュービクル11をメンテナンスする際には、外枠13からキュービクル11を取り出す。具体的には、図2に示すように、キュービクル11の天面板25に収納されたフック37を上方へ引き出す。そして、これらのフック37にクレーンやフォークリフトから吊り下げたワイヤWを掛けて上方へ引き上げる。このようにすると、外枠13からキュービクル11が取り出され、キュービクル11に収容されたバッテリ15を容易にメンテナンスすることができる。
 以上、説明したように、地中に設置された本実施形態に係る蓄電設備100によれば、複数のバッテリ15を収容するキュービクル11が、地盤Gの埋設穴Hに設置された外枠13に収容されている。つまり、外気と比べて温度変化が少ない地中に、バッテリ15を収容するキュービクル11を配置している。したがって、酷暑地や寒冷地においても、バッテリ15を適正な温度に維持して長寿命化及び性能の維持を図ることができる。
 また、地盤Gの埋設穴Hの内面に外枠13の外面を密接させ、当該外枠13にキュービクル11を嵌め込んだ構造であるので、単に、地下空間にバッテリを収容した場合と比べ、バッテリ15からの熱をキュービクル11及び外枠13を介して地盤Gへ円滑に放熱させることができる。これにより、消費電力を要する高価な空調装置を不要にでき、コストを抑えることができる。
 しかも、地中に設置されているため、地表に設置した場合と比べ、景観を良好に維持できる。
 また、外枠13は、その外面に、埋設穴Hの内面に埋め込まれる下方突起47及び側方突起49を有し、これらの下方突起47及び側方突起49が埋設穴Hの内面に埋め込まれている。したがって、外枠13と地盤Gとの接触面積を増やして良好に接触させることができ、地盤Gとの熱交換をさらに向上させることができる。
 さらに、バッテリ15と載置面21a,31aとの間に熱伝導シート33が設けられ、バッテリ15の熱が熱伝導シート33を介してキュービクル11へ円滑に伝達されるので、バッテリ15の放熱効果を高めることができる。
 しかも、バッテリ15B~15Eが載置される棚板31の下面が凹凸形状に形成されているので、バッテリ15B~15Eから棚板31に伝わった熱をキュービクル11内の空気へ良好に放熱させることができる。これにより、バッテリ15B~15Eの放熱効果を高めることができる。
 また、外枠13とキュービクル11との間にシムプレート51が介在されているので、このシムプレート51によって外枠13とキュービクル11との間の熱の伝達効率を高めることができる。
 次に、上記構成の蓄電設備100を構築する場合について説明する。
 図3は、掘削工程を説明する地盤Gの概略断面図である。図4は、外枠設置工程を説明する地盤Gの概略断面図である。図5は、突起形成工程を説明する地盤Gの概略断面図である。図6は、側壁部43への側方突起49の形成の仕方を説明する側壁部43の概略側面図である。図7は、収容工程を説明する地盤Gの概略断面図である。
(掘削工程)
 図3に示すように、蓄電設備100を設置する地盤Gを掘削し、蓄電設備100を収容するための埋設穴Hを地盤Gに形成する。
(外枠設置工程)
 図4に示すように、地盤Gに形成した埋設穴Hに外枠13を埋め込む。このとき、埋設穴Hには、側壁部43が平板状に形成され、底壁部41に複数の下方突起47を有する外枠13を埋め込む。このように、側壁部43が平板状であれば、埋設穴Hへ外枠13を円滑に埋め込むことができる。この外枠13を埋設穴Hに埋め込むと、底壁部41の複数の下方突起47が埋設穴Hの底面に挿し込まれて密接する。なお、底壁部41に下方突起47が形成されていない状態で外枠13を埋設穴Hに埋め込んだ後に、底壁部41に下方突起47を形成しても構わない。下方突起47の形成方法は、後述する側方突起49の形成方法と同様のものが適用できる。
(突起形成工程)
 図5に示すように、地盤Gの埋設穴Hに埋め込んだ外枠13の側壁部43に、複数の側方突起49を形成する。
 図6に示すように、側方突起49を形成するには、突起形成ローラ61を用いる。この突起形成ローラ61は、水平軸63を中心として回動するローラであり、その外周には、複数の形成用突起65が形成されている。
 この突起形成ローラ61を用いて側壁部43に側方突起49を形成するには、突起形成ローラ61を埋設穴Hに埋め込んだ外枠13の側壁部43に内面側から押し付けながら、側壁部43に沿って上方から下方へ向かって移動させる。すると、突起形成ローラ61が水平軸63を中心として回動し、この突起形成ローラ61の外周の形成用突起65によって側壁部43が外方へ押し出されて突出される。これにより、側壁部43に複数の側方突起49が形成される。そして、このように形成された側方突起49は、埋設穴Hの内側面に埋め込まれて密接する。
(キュービクル収容工程)
 図7に示すように、キュービクル11を、フック37に掛けたワイヤWによって吊り下げながら、埋設穴Hに設置した外枠13の内部に上方から嵌め込む。このようにキュービクル11を外枠13の内部に嵌め込むと、キュービクル11の底面板21が外枠13の底壁部41に密接される。ここで、キュービクル11の側面板23と外枠13の側壁部43とは、シムプレート51を配置するために離間している。なお、外枠13の内部にキュービクル11を吊り下げるために引き出したフック37は天面板25内に押し込んで収納させる。
 外枠13にキュービクル11を嵌め込んだ後、キュービクル11の側面板23と外枠13の側壁部43との隙間にシムプレート51を挿し込み、キュービクル11の側面板23と外枠13の側壁部43との隙間をシムプレート51によって埋める(図1参照)。その後、外枠13の側壁部43の上縁部分に残った凹み部分Dに土を詰め、地表とキュービクル11の上面とを面一にする。
 上記工程により、バッテリ15を適正温度範囲に維持して性能を効率的に発揮させることが可能な蓄電設備100を構築することができる。
 次に、変形例に係る蓄電設備について説明する。
 なお、上記実施形態に係る蓄電設備100と同一構成部分は同一符号を付して説明を省略する。
 図8は、他の実施形態に係る蓄電設備100Aが設置された地盤Gの概略断面図である。
 図8に示すように、変形例に係る蓄電設備100Aでは、底壁部41に突出寸法の大きな下方突起47Aが形成された外枠13Aを備えている。また、この外枠13Aは、側壁部43に、上下方向に沿って延びる複数の側方突起49Aが形成されている。これらの側方突起49は、側壁部43の幅方向(上下方向に対する垂直方向)に間隔をあけて形成されている。
 この変形例に係る蓄電設備100Aでは、地盤Gに設置する際に、予め下方突起47Aとともに側方突起49Aが形成された外枠13Aを地盤Gの埋設穴Hへ埋め込む。
 このとき、側壁部43の側方突起49Aが上下方向に沿って形成されているので、埋設穴Hへ外枠13Aを埋設させる際の側方突起49Aの引っ掛かりを抑えることができ、円滑に構築することができる。
 また、変形例に係る蓄電設備100Aでは、突出寸法の大きな複数の下方突起47が埋設穴Hの底面により深く挿し込まれて密接する。これにより、外枠13の地盤Gとの接触面積を増加させることができ、より良好に熱交換が可能となる。
 なお、上記実施形態では、5つのバッテリ15を収容した場合を例示したが、キュービクル11におけるバッテリ15の収容数量は、5つに限定されない。
 このように、本発明は上記の実施形態に限定されるものではなく、実施形態の各構成を相互に組み合わせることや、明細書の記載、並びに周知の技術に基づいて、当業者が変更、応用することも本発明の予定するところであり、保護を求める範囲に含まれる。
 以上の通り、本明細書には次の事項が開示されている。
(1) 上部に開口部を有する箱型に形成され、地盤に掘削された埋設穴に設置されて外面が前記埋設穴の内面に密接された外枠と、
 複数のバッテリを収容可能な箱体からなり、前記外枠の内部に前記開口部から嵌め込まれて収容されたキュービクルと、
 を備える、蓄電設備。
 この蓄電設備によれば、複数のバッテリを収容するキュービクルが、地盤の埋設穴に設置された外枠に収容されている。つまり、外気と比べて温度変化が少ない地中に、バッテリを収容するキュービクルを配置している。したがって、酷暑地や寒冷地においても、バッテリを適正な温度に維持して長寿命化及び性能の維持を図ることができる。
 また、地盤の埋設穴の内面に外面が密接した外枠にキュービクルを嵌め込んだ構造であるので、単に、地下空間にバッテリを収容した場合と比べ、バッテリからの熱をキュービクル及び外枠を介して地盤へ円滑に放熱させることができる。これにより、消費電力を要する高価な空調装置を不要にでき、コストを抑えることができる。
 しかも、地中に設置されているため、地表に設置した場合と比べ、景観を良好に維持できる。
(2) 前記外枠は、その外面に、前記埋設穴の内面に埋め込まれる突起を有する、(1)に記載の蓄電設備。
 この蓄電設備によれば、外枠の突起が埋設穴の内面に埋め込まれているので、外枠と地盤との接触面積を増やして良好に接触させることができる。これにより、地盤との熱交換をさらに向上させることができる。
(3) 前記キュービクルは、前記バッテリを載置する載置面を有し、
 前記バッテリと前記載置面との間には、熱伝導シートが設けられている、(1)または(2)に記載の蓄電設備。
 この蓄電設備によれば、バッテリの熱が熱伝導シートを介してキュービクルへ円滑に伝達されるので、バッテリの放熱効果を高めることができる。
(4) 前記キュービクルは、上面が前記バッテリを載置させる前記載置面とされた棚板を有し、
 前記棚板の外面の一部が凹凸形状に形成されている、(3)に記載の蓄電設備。
 この蓄電設備によれば、バッテリから棚板に伝わった熱をキュービクル内の空気へ良好に放熱させることができる。これにより、バッテリの放熱効果を高めることができる。
(5) 前記外枠と前記キュービクルとの間にシムプレートが介在されている、(1)~(4)のいずれか一項に記載の蓄電設備。
 この蓄電設備によれば、外枠とキュービクルとの間に介在されたシムプレートによって外枠とキュービクルとの間の熱の伝達効率を高めることができる。
(6) 前記キュービクルの上部に、出没可能なフックが設けられている、(1)~(5)のいずれか一項に記載の蓄電設備。
 この蓄電設備によれば、クレーン等のワイヤをフックに掛けることができるので、外枠に対してキュービクルを容易に出し入れすることができる。これにより、キュービクル内のバッテリのメンテナンス作業を円滑に行うことができる。
(7) 地盤に埋設穴を掘削し、
 上部に開口部を有する箱型の外枠を、その外面が前記埋設穴の内面に密接するように前記埋設穴内に設置し、
 複数のバッテリを収容可能な箱体からなるキュービクルを、前記外枠の内部に前記開口部から嵌め込んで収容させる、蓄電設備の構築方法。
 この蓄電設備の構築方法によれば、バッテリを収容するキュービクルが外気と比べて温度変化が少ない地中に配置され、酷暑地や寒冷地においても、バッテリを適正な温度に維持して長寿命化及び性能の向上を図ることが可能な蓄電設備を容易に構築できる。
(8) 平板状の側壁部を有する前記外枠を前記埋設穴へ設置した後に、前記側壁部の内面側から前記側壁部を外方へ押し出して突起を形成する、(7)に記載の蓄電設備の構築方法。
 この蓄電設備の構築方法によれば、埋設穴の内面への側壁部の引っ掛かりを抑えつつ、埋設穴へ外枠を円滑に設置することができる。そして、埋設穴への外枠の設置後に、側壁部の内面側から側壁部を外方へ押し出して突起を形成することにより、外枠と地盤との接触面積を増やして良好に接触させ、地盤との熱交換を向上させることができる。
(9) 前記外枠に前記キュービクルを収容させた後に、前記外枠と前記キュービクルとの間にシムプレートを挿し込んで隙間を埋める、(7)または(8)に記載の蓄電設備の構築方法。
 この蓄電設備の構築方法によれば、外枠とキュービクルとの間にシムプレートを挿し込んで隙間を埋めることにより、外枠とキュービクルとの間の熱の伝達効率を高めることができる。また、外枠に対するキュービクルのがたつきをなくすことができる。
 11 キュービクル
 13 外枠
 15,15A~15E バッテリ
 21a,31a 載置面
 31 棚板
 33 熱伝導シート
 37 フック
 45 開口部
 47 下方突起(突起)
 49 側方突起(突起)
 51 シムプレート
 100,100A 蓄電設備
 G 地盤
 H 埋設穴

Claims (9)

  1.  上部に開口部を有する箱型に形成され、地盤に掘削された埋設穴に設置されて外面が前記埋設穴の内面に密接された外枠と、
     複数のバッテリを収容可能な箱体からなり、前記外枠の内部に前記開口部から嵌め込まれて収容されたキュービクルと、
     を備える、
     蓄電設備。
  2.  前記外枠は、その外面に、前記埋設穴の内面に埋め込まれる突起を有する、
     請求項1に記載の蓄電設備。
  3.  前記キュービクルは、前記バッテリを載置する載置面を有し、
     前記バッテリと前記載置面との間には、熱伝導シートが設けられている、
     請求項1または請求項2に記載の蓄電設備。
  4.  前記キュービクルは、上面が前記バッテリを載置させる前記載置面とされた棚板を有し、
     前記棚板の外面の一部が凹凸形状に形成されている、
     請求項3に記載の蓄電設備。
  5.  前記外枠と前記キュービクルとの間にシムプレートが介在されている、
     請求項1~4のいずれか一項に記載の蓄電設備。
  6.  前記キュービクルの上部に、出没可能なフックが設けられている、
     請求項1~5のいずれか一項に記載の蓄電設備。
  7.  地盤に埋設穴を掘削し、
     上部に開口部を有する箱型の外枠を、その外面が前記埋設穴の内面に密接するように前記埋設穴内に設置し、
     複数のバッテリを収容可能な箱体からなるキュービクルを、前記外枠の内部に前記開口部から嵌め込んで収容させる、
     蓄電設備の構築方法。
  8.  平板状の側壁部を有する前記外枠を前記埋設穴へ設置した後に、前記側壁部の内面側から前記側壁部を外方へ押し出して突起を形成する、
     請求項7に記載の蓄電設備の構築方法。
  9.  前記外枠に前記キュービクルを収容させた後に、前記外枠と前記キュービクルとの間にシムプレートを挿し込んで隙間を埋める、
     請求項7または請求項8に記載の蓄電設備の構築方法。
PCT/JP2022/006763 2022-02-18 2022-02-18 蓄電設備及び蓄電設備の構築方法 WO2023157259A1 (ja)

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