WO2023148982A1 - リール装填装置 - Google Patents

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    • H05K13/00Apparatus or processes specially adapted for manufacturing or adjusting assemblages of electric components
    • H05K13/02Feeding of components

Abstract

リール装填装置は、着脱可能かつ回転可能なリールから繰り出されたキャリアテープを送り移動させる機構が異なる複数種のテープフィーダを保持可能なフィーダ保持部と、テープフィーダの種類に対応して複数種設けられ、それぞれ、対応種のテープフィーダがフィーダ保持部に保持されている状態で、テープフィーダがキャリアテープを送り移動可能になるようにテープフィーダにリールを装填する装填処理を実行可能な専用装填ユニットと、複数種の専用装填ユニットそれぞれを装填処理の実行に応じて選択的に、フィーダ保持部に保持されているテープフィーダに対して退避位置と装填位置との間で相対移動させる移動機構と、を備える。

Description

リール装填装置
 本明細書は、リール装填装置に関する。
 基板への部品装着を含む対基板作業を行う対基板作業機の代表例として、部品の装着作業を行う部品装着機がある。多くの部品装着機は、部品装着を行ううえで、部品が収容されたキャリアテープを搬送して部品送りを行うテープフィーダを用いる。従来、リールに巻回されたキャリアテープをテープフィーダにセットするリール装填作業は、オペレータによって行われていた。近年、テープフィーダへのリール装填作業を自動化する技術が開発されている(例えば、特許文献1参照)。
 特許文献1に記載されたリール装填装置は、テープフィーダに取り付けられたテープリールから引き出されたキャリアテープを、テープフィーダの後端側のテープ入口から前端側のテープ送りガイドまで案内し、キャリアテープの先端部を処理して部品の頭出しを行う。この構成によれば、テープリールから引き出されたキャリアテープをテープフィーダに自動でセットすることができる。
国際公開第2013/132599号
 ところで、テープフィーダは、テープフィーダ内におけるキャリアテープの取り回しの機構やキャリアテープでの部品取り出し後のカバーテープの処理機構などに応じて、複数種類設けられる。しかしながら、特許文献1の技術では、リール装填装置が複数種のテープフィーダに対応するものでない。このため、複数種のテープフィーダに対応するためには、各種のテープフィーダに対応して一台ずつ専用のリール装填装置を用意することが必要であるので、複数種のテープフィーダへのリール装填処理を行うのにリール装填装置を設置するスペースが過大となる。
 本明細書は、複数種のテープフィーダへのリール装填処理を省スペースで実行可能なリール装填装置を提供することを目的とする。
 本明細書は、着脱可能かつ回転可能なリールから繰り出されたキャリアテープを送り移動させる機構が異なる複数種のテープフィーダを保持可能なフィーダ保持部と、前記テープフィーダの種類に対応して複数種設けられ、それぞれ、対応種の前記テープフィーダが前記フィーダ保持部に保持されている状態で、該テープフィーダが前記キャリアテープを送り移動可能になるように該テープフィーダに前記リールを装填する装填処理を実行可能な専用装填ユニットと、複数種の前記専用装填ユニットそれぞれを前記装填処理の実行に応じて選択的に、前記フィーダ保持部に保持されている前記テープフィーダに対して退避位置と装填位置との間で相対移動させる移動機構と、を備える、リール装填装置を開示する。
 この開示された構成によれば、一箇所のフィーダ保持部に対して複数の専用装填ユニットを選択的に移動させて対応種のテープフィーダへのリール装填処理を行うことができる。このため、複数種のテープフィーダへのリール装填処理を省スペースで実行することができる。
実施形態のリール装填装置の斜視図である。 リール装填装置の平面図である。 フィーダ保持部及びテープフィーダの斜視図である。 専用装填ユニット及び移動機構の斜視図である。 専用装填ユニット及び移動機構の平面図である。 テープフィーダからリールを取り外す動作、及び、テープフィーダに取り付けるリールを準備する準備動作を説明する平面図である。 取り外したリールを回収する回収動作、及び、テープフィーダにリールを取り付ける取り付け動作を説明する平面図である。 リール装填装置において実行される制御ルーチンの一例のフローチャートである。
 1.リール装填装置の構成
 実施形態のリール装填装置1の構成について説明する。尚、実施形態においては、便宜的に、図1及び図2に示す如く前後左右の方向を定める。
 リール装填装置1は、テープフィーダ(以下、単にフィーダと称す。)90にリールRを装填する装填処理を自動的に実行する装置である。リールRの装填処理とは、リールRから繰り出されたキャリアテープTをフィーダ90に送り移動可能とする処理を含む。尚、リールRの装填処理とは、リールR自体をフィーダ90のリール取付部に自動的に着脱する処理を含んでよい。以下、リール装填装置1は、リールRをフィーダ90のリール取付部に自動的に着脱すると共に、そのリールRからキャリアテープを繰り出してフィーダ90に送り移動可能にセットするものとする。
 まず、フィーダ90の構成について図3を用いて説明する。フィーダ90は、部品装着機に着脱可能に装備され、部品が収容されたキャリアテープTを送り移動させる装置である。フィーダ90には、キャリアテープTが巻回されたリールRが着脱可能かつ回転可能に支持される。フィーダ90は、リールRを支持した状態で、キャリアテープTを送り移動させて部品を供給する。リールRは、円盤状に形成されている。リールRには、リールRの個体を識別する識別コードが付されている。
 キャリアテープTは、部品を収容するテープである。キャリアテープTは、部品を収容するキャビティ部が設けられたベーステープと、ベーステープのキャビティ部を覆うカバーテープと、を有している。キャビティ部は、テープ長手方向において一定ピッチで設けられている。ベーステープには、更に、スプロケット孔が設けられている。スプロケット孔は、ベーステープの一方の側縁に沿ってテープ長手方向に一定ピッチで設けられている。
 カバーテープは、常態でベーステープの上面に接着されており、キャビティ部から部品が取り出される直前にベーステープから剥離される。尚、カバーテープは、キャビティ部から部品が取り出された後にベーステープに接するように戻されてベーステープと一体で巻き取られてもよいし、或いは、キャビティ部から部品が取り出された後にベーステープとは別経路で独自に巻き取られてもよい。
 フィーダ90は、左右方向の幅寸法が小さな薄型に形成されている。フィーダ90の右側は、リールRの着脱を容易にするために、中央部で大きく開放されている。リールRは、キャリアテープTの材質に対応し更にはキャリアテープTのテープ幅寸法やリールRの幅寸法に対応して複数種類、設けられている。また、フィーダ90は、リールRの種類に対応して或いはキャリアテープTの種類に対応して複数種類、設けられている。複数種のフィーダ90は、キャリアテープTを送り移動させる機構を互いに異にしている。
 フィーダ90の種類としては、例えば、ベーステープからカバーテープを半剥がししてキャビティ部からの部品取出後にカバーテープをベーステープに接するように戻してベーステープと一体で巻き取る種類のものや、ベーステープからカバーテープを全剥がししてキャビティ部からの部品取出後にカバーテープをベーステープとは別経路で独自に巻き取る種類のものなどがある。
 フィーダ90は、リール保持軸91を有している。リール保持軸91は、フィーダ90を側方から見て概ね中央の位置に設けられている。リール保持軸91は、左側の側板92から右向きに突出している。リール保持軸91は、リールRの中心に形成された中心孔に係入して、リールRを着脱可能かつ回転可能に保持する。
 フィーダ90は、部品供給部93と、スプロケット94と、テープ剥離部(図略)と、を有している。部品供給部93は、フィーダ90の上面の後端付近に設けられている。スプロケット94は、部品供給部93の前側に配置されており、側板92に回転可能に支持されている。スプロケット94の歯は、キャリアテープTのスプロケット孔に係入する。スプロケット94は、駆動モータ(図略)によって間欠駆動され、キャリアテープTを一定ピッチずつ送り移動させる。テープ剥離部は、キャリアテープTを構成するカバーテープをベーステープから剥離することで、部品供給部93でキャビティ部内の部品を取り出し可能な状態にする。
 フィーダ90には、フィーダ90の個体を識別する識別コードが付されている。また、フィーダ90は、フィーダ制御部(図略)を有している。フィーダ制御部は、フィーダ90の識別コード及びリールRの識別コードを記憶するとともに、フィーダ90の部品供給動作を制御する。フィーダ90は、リール装填装置1では後述のフィーダ保持部20に保持される。フィーダ90がフィーダ保持部20に保持されると、フィーダ制御部は、コネクタ(図略)を介した自動嵌合により、リール装填装置1の主制御部に通信接続される。
 リール装填装置1は、図1及び図2に示す如く、リール着脱部11と、リール供給部13と、フィーダ供給部15と、を備えている。
 リール着脱部11は、フィーダ90に対してリールRを着脱する部位である。リール着脱部11は、装置筐体12内に設けられている。装置筐体12は、直方体形状のケースであり、前側および左側の一部が開口するように形成されている。リール着脱部11は、フィーダ保持部20と、リール取付機構30と、テープ装填機構40と、リール取外し機構50と、を有している。
 フィーダ保持部20は、フィーダ90を保持する部位である。フィーダ保持部20は、図2に示す如く、装置筐体12内の左前寄りの位置に配置される。フィーダ保持部20は、一つのフィーダ90を縦置き姿勢で作業実施位置Pに保持する。フィーダ保持部20は、図3に示す如く、底板21と、支え板23と、を有している。
 底板21は、前後方向に延びる板部材である。底板21は、前後方向に延びて溝状に形成されたスリット22を有している。フィーダ90は、スリット22の前側から後方に向かって挿入され、底板21上において作業実施位置Pに保持される。支え板23は、リールRがフィーダ90に取り付けられる際にフィーダ90に生じる横向きの押し付け荷重を支える板部材である。支え板23は、底板21から起立するように設けられている。支え板23は、作業実施位置Pに保持されているフィーダ90の左側面に接する。
 リール取付機構30は、リールRを横倒し姿勢から縦置き姿勢へ変更すると共に、作業実施位置Pに保持されたフィーダ90にリールRを取り付ける機構である。リール取付機構30は、装置筐体12内においてフィーダ保持部20の右側に配置される。リール取付機構30は、一対のガイドレール31と、移動台32と、取り付け材33と、載置エリア34と、仮置きエリア35と、を有している。尚、リール取付機構30は、リールRを横倒し姿勢から縦置き姿勢へ変更する機構部と、縦置き姿勢のリールRを掴んでフィーダ90に取り付ける機構部と、が分離した構成であってもよい。
 一対のガイドレール31は、装置筐体12の前縁位置と前後方向の概ね中央位置とで左右方向に延在しており、相互に離隔して平行に配置されている。移動台32は、前後方向に延在して形成されており、一対のガイドレール31の上側に跨って装架されている。移動台32は、フィーダ保持部20とフィーダ保持部20よりも右寄りの待機位置との間でガイドレール31に沿って往復移動することが可能である。
 取り付け材33は、リールRを着脱可能に採取して移動させる部材である。取り付け材33は、概ね角棒形状に形成されており、移動台32の右側面から上方に延在して設けられている。取り付け材33は、作業実施位置Pに保持されたフィーダ90のリール保持軸91に正対している。すなわち、取り付け材33は、リール保持軸91から右方向に位置している。
 取り付け材33は、移動台32に近い箇所に設けられた揺動軸331を中心にして、直立姿勢と左側に倒れた水平姿勢との間で揺動する(図1に示す矢印SW1参照)。取り付け材33の揺動軸331から離れた側の端部には、採取部332が設けられている。採取部332は、リールRを着脱可能に採取する。採取部332は、例えば、リールRに形成された爪部又はリールRの周縁を把持する把持機構や、負圧を用いてリールRを吸着する吸着機構などにより構成される。
 載置エリア34は、フィーダ90に次に取り付ける予定のリールRが横倒し姿勢で載置されるエリアである。載置エリア34は、一対のガイドレール31の間の右寄りの位置に設けられている。仮置きエリア35は、リール取付機構30がリールRの使用順序を変更する場合に、当該リールRを横倒し姿勢で仮置きして使用順序を後に変更するためのエリアである。仮置きエリア35は、一対のガイドレール31の間の載置エリア34の左側に設けられている。尚、仮置きエリア35に載置されたリールRは、結果的に使用されない場合がある。仮置きエリア35は、複数のリールRが仮置きされるように広く形成されていてよい。移動台32及び取り付け材33はそれぞれ、載置エリア34及び仮置きエリア35の上方において移動する。
 テープ装填機構40は、フィーダ90内でキャリアテープTを送り移動可能な状態にして装填処理を行う機構である。テープ装填機構40は、フィーダ保持部20に近接して配置されている(図1では省略)。テープ装填機構40は、専用装填ユニット41と、移動機構42と、を有している。
 専用装填ユニット41は、フィーダ90にリールRを装填する装填処理を実行するユニットである。専用装填ユニット41は、フィーダ90の種類に対応して複数種設けられており、複数台設けられている。各専用装填ユニット41はそれぞれ、対応種のフィーダ90がフィーダ保持部20に保持されている状態で、そのフィーダ90がキャリアテープTを送り移動可能になるように装填処理を実行する。尚、専用装填ユニット41は、新品のリールRが取り付けられたフィーダ90に対しては、キャリアテープTの先端に付加された案内テープを切断して、その切断端をスプロケット94に係合するまで装填できる機能を有するものであってよい。
 複数種の専用装填ユニット41は、対応するフィーダ90の種類に応じて構造又は形状を異にしている。尚、本実施例では、テープ装填機構40が二種類の専用装填ユニット41を一台ずつ有するものとする。専用装填ユニット41は、例えば多関節型ロボットにより構成されており、具体例として、多関節アーム43と、カメラ44と、複数のフィンガ45と、を有している。
 多関節アーム43は、アームの回転や折り曲げなどの動作が自在になるように構成されており、カメラ44及びフィンガ45の位置及び向きを自在に調整することが可能である。カメラ44は、作業実施位置Pのフィーダ90を撮像して、リールRやキャリアテープTの位置及び状態を検出する。カメラ44は、多関節アーム43の先端部に取り付けられている。各フィンガ45は、作業対象物の把持及び解放の動作に加えて、移動操作や捻り操作などを行うことができる。複数のフィンガ45は、多関節アーム43の先端部にカメラ44と並んで設けられている。
 複数のフィンガ45は、装填動作に先行して、キャリアテープTの先端を留めている留めシールを剥がす。複数のフィンガ45は、次に、キャリアテープTの先端をスプロケット94に係合するまで装填して、キャリアテープTを送り移動可能な状態にする。複数のフィンガ45は、必要に応じてリールRをリール保持軸91の回りに回転させることにより、剥がし動作や装填動作を容易化することができる。テープ装填機構40は、動作時以外の時間帯において、リールRの着脱動作を阻害しないように、多関節アーム43を折り曲げた退避姿勢に維持される。
 移動機構42は、フィーダ保持部20に保持されているフィーダ90に対して、各専用装填ユニット41を退避位置と装填位置との間で相対移動させる機構である。具体的には、移動機構42は、複数種の専用装填ユニット41をそれぞれ独立して上下方向に昇降させることができると共に、複数種の専用装填ユニット41を一体で左右方向に移動させることができる。尚、移動機構42は、複数種の専用装填ユニット41の左右方向の移動をそれぞれ独立して行うものであってもよい。
 移動機構42は、複数種の専用装填ユニット41それぞれをフィーダ90への装填処理の実行に応じて選択的に、退避位置と装填位置との間で移動させる。装填位置とは、フィーダ保持部20に保持されている作業実施位置Pのフィーダ90にリールRないしはキャリアテープTを装填可能な専用装填ユニット41の位置のことである。装填位置は、上下方向における下段側に位置している。
 また、退避位置は、フィーダ保持部20に保持されている作業実施位置Pのフィーダ90にリールRないしはキャリアテープTを装填不可能であって、後述の水平保持台46が左右ガイドレール47に沿って左右方向に移動しても、そのフィーダ90や他の専用装填ユニット41などとの干渉が生じない専用装填ユニット41の位置のことである。退避位置は、装填位置よりも上方の上段側に位置している。
 移動機構42は、水平保持台46と、左右ガイドレール47と、上下移動台48と、上下ガイドレール49と、を有している。
 水平保持台46は、専用装填ユニット41を左右方向に移動可能に保持する台座である。水平保持台46は、複数の専用装填ユニット41を一つに纏めて保持できるように構成されている。水平保持台46は、左右ガイドレール47に沿って左右方向に摺動可能に保持されている。
 左右ガイドレール47は、水平保持台46を左右方向に移動させるガイドレールである。左右ガイドレール47は、左右方向に延在しており、上下前後に四本設けられている。水平保持台46は、左右ガイドレール47に沿って左右方向に移動可能である。水平保持台46は、モータの駆動により移動する。水平保持台46は、各専用装填ユニット41をフィーダ保持部20よりも右側から装填位置まで左方へ移動させることができる。
 上下移動台48は、専用装填ユニット41を上下方向に昇降可能に保持する台座である。上下移動台48は、専用装填ユニット41ごとに設けられており、対応の専用装填ユニット41を一つずつ保持できるように構成されている。各上下移動台48は、上下ガイドレール49に沿って上下方向に摺動可能に保持されている。尚、各上下移動台48は、専用装填ユニット41の本体台座部とは別体であってもよいが、その本体台座部と一体であってもよい。
 上下ガイドレール49は、上下移動台48を上下方向に移動させるガイドレールである。上下ガイドレール49は、水平保持台46に取り付け固定されている。上下ガイドレール49は、上下方向に延在しており、左右前後に四本設けられている。各上下移動台48は、前後一対の上下ガイドレール49に沿って上下方向に移動可能である。各上下移動台48は、モータの駆動により移動する。各上下移動台48は、対応の専用装填ユニット41を作業実施位置Pの右方において昇降させることができる。
 リール取外し機構50は、作業実施位置Pに保持されているフィーダ90からリールRを取り外す機構である。リール取外し機構50は、フィーダ保持部20の右側に配置されており、リール取付機構30よりも上側に位置している。リール取外し機構50は、ガイドレール51と、移動台52と、取り外し材53と、回収ボックス54と、を有している。
 ガイドレール51は、装置筐体12の天井付近に設けられており、前後方向に延在している。移動台52は、左右方向に延在して形成されており、ガイドレール51の下側に装架されている。移動台52は、フィーダ保持部20とフィーダ保持部20よりも後寄りの待機位置との間でガイドレール51に沿って往復移動することが可能である。
 取り外し材53は、リールRを着脱可能に採取して移動させる部材である。取り外し材53は、移動台52よりも長い厚板形状に形成されており、移動台52の下側に左右方向に延在して設けられている。取り外し材53は、移動台52の左端付近に設けられた揺動軸531を中心にして、水平姿勢と下方に垂れた垂直姿勢との間で揺動する(図1に示す矢印SW2参照)。取り外し材53の揺動軸531から離れた側の端部には、採取部532が設けられる。採取部532は、リールRを着脱可能に採取する。採取部532は、リール取付機構30の採取部332と同様の採取方式を採用していてもよいし、相違していてもよい。
 回収ボックス54は、取り外したリールRを回収するボックス体である。回収ボックス54は、移動台52が待機位置に移動したときの取り外し材53の下方に配置されている。回収ボックス54は、上方に開口する箱形状に形成されている。回収ボックス54は、取り外し材53の採取部532の解放によって落下するリールRを自動的に回収することができる。
 リール供給部13は、リールRを供給する部位である。リール供給部13は、リール着脱部11の前側に結合して配置される。リール供給部13は、箱形状の台座14に設けられている。台座14は、装置筐体12よりも小さめの装置筐体に相当している。リール供給部13は、リール保持体60と、リール移載機構70と、を有している。
 台座14は、一対の案内板141を有している。一対の案内板141は、台座14の上面の左側及び右側に前後方向に延びている。リール保持体60は、台座14の一対の案内板141の間に着脱可能に載置されている。一対の案内板141は、前側の向かい合う内側がテーパ状になり前側の離間距離が後側の離間距離よりも大きくなるように形成されている。この構造により、台座14の前方から台座14へのリール保持体60の進入は容易である。
 リール保持体60は、複数(例えば20個)のリールRを横倒し姿勢で積み上げて保持する部位である。尚、リールRは、新品に限定されず、キャリアテープTを途中まで使用した品であってもよい。リール保持体60は、円板状の保持板61と、丸棒形状の保持軸62と、を有している。保持板61は、水平配置されている。保持軸62は、保持板61の中心から上向きに立てて設けられている。保持軸62は、リールRの中心孔に係入する。リール保持体60は、直径や幅寸法の異なるリールRが混在しても、各リールRの中心孔を揃えた状態で保持することができる。保持板61の上面の外周寄りには、識別コード63が付されている。識別コード63は、リール保持体60の個体を特定する情報を含む。識別コード63は、印刷やシールの貼り付けによって設けられる。
 作業者は、作業指示データに基づいて、複数のリールRを調達し、リール保持体60に積み上げる積み上げ作業を実施する。作業指示データは、リール装填装置1が実行すべき装填処理の作業内容を指示するものである。作業指示データは、部品装着機の生産進捗に伴って順番に必要となる複数のリールRの種別情報と、それらのリールRに適用可能な複数のフィーダ90の種別情報とを対応付けたデータである。
 リール移載機構70は、リール保持体60とリール取付機構30の載置エリア34又は仮置きエリア35との間でリールRを移載する機構である。リール移載機構70は、台座14の底部から左方に延びた板座142の上に配置されている。リール移載機構70は、支柱71と、アーム72と、採取部73と、を有している。支柱71は、板座142の後部寄りの位置から鉛直上方に起立している。アーム72は、支柱71に対して昇降可能に設けられている。アーム72は、支柱71に近い箇所に設けられた回転軸74を中心にして水平面内で回転可能である。
 採取部73は、リールRを着脱可能に採取する。採取部73は、アーム72に対して伸縮可能に設けられている。採取部73は、リールRを水平に保持した状態で着脱する。採取部73は、リール取付機構30の採取部332及びリール取外し機構50の採取部532と同様の採取方式を採用していてもよいし、相違していてもよい。また、採取部73には、コードリーダ(図略)が付設されている。コードリーダは、リール保持体60の識別コード63を読み取ると共に、積み上げられた最上のリールRの識別コードを読み取ることができる。
 リール移載機構70は、アーム72及び採取部73の動作により、リール保持体60からリールRを取り出す。また、リール移載機構70は、アーム72及び採取部73の動作により、取り出したリールRを横倒し姿勢のままで載置エリア34又は仮置きエリア35に載置する。リール移載機構70は、リール保持体60に積み上げられた複数のリールRを上側から順番に取り上げる。
 フィーダ供給部15は、フィーダ90を供給する部位である。フィーダ供給部15は、リール着脱部11の左側に結合して配置されている。フィーダ供給部15は、装置筐体16内に設けられている。装置筐体16は、装置筐体12よりも小さい。装置筐体16は、前方に開放された収納空間161を有している。
 フィーダ供給部15は、フィーダ収容部80と、フィーダ搬送部81と、を有している。フィーダ収容部80は、フィーダ90を収容する箱状の部位である。フィーダ収容部80は、収納空間161に着脱可能に収容される。収納空間161は、2個のフィーダ収容部80を左右に並べて収納することができる。収納空間161の底面には、左右方向に延びるローラコンベア162が前後方向に並んで複数設けられている。
 フィーダ収容部80は、前側が開いた箱形状に形成されている。フィーダ収容部80の底面には、フィーダ保持部20のスリット22と同一形状のスリットが複数形成されている。フィーダ収容部80は、複数(例えば20個)のフィーダ90を縦置き姿勢で左右方向に並べて収容することができる。
 複数のフィーダ90がフィーダ収容部80に収容され、かつフィーダ収容部80が収納空間161に収納されたとき、コネクタ(図略)を介した自動嵌合によって、各フィーダ90のフィーダ制御部は、主制御部に通信接続される。各フィーダ収容部80には、フィーダ収容部80の個体を識別する識別コードが付されている。作業者は、前述した作業指示データに基づいて、使用する複数のフィーダ90を調達し、フィーダ収容部80に収容する収容作業を実施する。なお、収納空間161に収納されるフィーダ収容部80の個数は、1個でも3個以上であってもよい。
 装置筐体16の収納空間161の前側下部には、ガイドレール163が設けられる。ガイドレール163は、収納空間161の左右方向の概ね全体に延在していると共に、更にフィーダ保持部20の前側まで延在している。フィーダ搬送部81は、ガイドレール163に装架されている。フィーダ搬送部81は、フィーダ収容部80とフィーダ保持部20との間でガイドレール163に沿って往復移動する。
 フィーダ搬送部81は、箱形状に形成されている。フィーダ搬送部81は、後側に開いた開口部を有している。フィーダ搬送部81は、フィーダ90を一時的に内蔵する内蔵空間、および、開口部を経由して内蔵空間へのフィーダ90の出し入れを行うフィーダ操作機構を有する。フィーダ搬送部81は、フィーダ収容部80やフィーダ保持部20からフィーダ90を引き出し、逆にフィーダ90をフィーダ収容部80やフィーダ保持部20に挿入することができる。尚、作業者の不用意な接近を防止するうえで、リール供給部13及びフィーダ供給部15の前側に開閉可能な安全柵(図略)を設けることが好ましい。
 2.リール装填装置1の制御および駆動に係る構成
 次に、リール装填装置1の制御及び駆動に係る構成について説明する。リール装填装置1は、図1に示す如く、制御部100を備えている。制御部100は、通信機能及びマンマシンインターフェース機能を有するコンピュータ装置を用いて構成されている。
 制御部100は、フィーダ保持部20に保持されたフィーダ90やフィーダ収容部80に収容されたフィーダ90を対象としてフィーダ制御部に通信接続される。また、制御部100は、上位制御部110に通信接続される。上位制御部110は、フィーダ収容部80の識別コードと、収容されている各フィーダ90の識別コードとを対応付けたフィーダ対応データを記憶している。フィーダ対応データは、上記した収容作業の際に作成される。また、上位制御部110は、リール保持体60の識別コードと、保持されている各リールRの識別コードとを対応付けたリール対応データを記憶している。リール対応データは、上記した積み上げ作業の際に作成される。上位制御部110は、フィーダ90の識別コードとフィーダ90の種別情報とを対応付けたフィーダ情報を記憶している。上位制御部110は、リールRの識別コードとリールRの種別情報とを対応付けたリール情報を記憶している。
 制御部100は、装填処理を開始する以前に、上位制御部110から作業指示データを取得する。また、制御部100は、作業指示データに併せて、上位制御部110からフィーダ対応データ及びリール対応データを取得する。尚、制御部100は、フィーダ収容部80の識別コードを読み取るコードリーダ(二次元コードリーダなど)を有し、読み取った識別コードを上位制御部110に照会して、フィーダ対応データを取得するようにしてもよい。
 リール取付機構30、テープ装填機構40、リール取外し機構50、及びリール移載機構70は、別々に設けられて駆動源を異にしており、互いに独立して動作することができる。制御部100は、装填処理を効率的に行えるようにリール取付機構30、テープ装填機構40、リール取外し機構50、及びリール移載機構70を別々に並行して動作させつつ、機構間の干渉を回避するように制御する。
 制御部100は、リール取付機構30の移動台32の移動を駆動する第1モータの起動及び停止、並びに第1モータの正転及び逆転の切り替えによる移動方向の変更を制御する。また、制御部100は、取り付け材33の揺動動作及び採取部332の採取動作を制御する。
 制御部100は、テープ装填機構40のカメラ44の検出結果に基づいて、多関節アーム43及びフィンガ45の動作を制御する。制御部100は、リール取外し機構50の移動台52の移動を駆動する第2モータの起動及び停止、並びに第2モータの正転及び逆転の切り替えによる移動方向の変更を制御する。さらに、制御部100は、取り外し材53の揺動動作及び採取部532の採取動作を制御する。制御部100は、リール移載機構70のアーム72の昇降動作及び回転動作を制御し、また、採取部73の伸縮動作及び採取動作を制御する。
 また、制御部100は、コードリーダが読み取ったリール保持体60の識別コード63を上位制御部110に照会して、リール対応データを取得し、リール保持体60の全てのリールRの個体を識別する。あるいは、コードリーダは、リールRの各々に付された識別コードを逐次取得してもよい。制御部100は、フィーダ搬送部81の移動を駆動する第3モータの起動及び停止、並びに第3モータの正転及び逆転の切り替えによる移動方向の変更を制御する。
 制御部100は、上位制御部110から作業指示データ、フィーダ情報、リール情報を取得し、フィーダ保持部20に保持されたフィーダ90の識別コードを取得し、リール保持体60の識別コード又はリールRの識別コードを取得する。さらに、制御部100は、作業指示データ、フィーダ情報、リール情報、及び識別コードに基づいて、リール保持体60の一番上のリールRに適用可能なフィーダ90を選択する。すなわち、制御部100は、認識したリールRの識別情報とフィーダ90の識別情報とに基づいて、リールRの種別に応じた種類のフィーダ90を選択する。
 3.リール装填装置1の動作
 次に、リール装填装置1の動作について、図2、図6、及び図7を参考にして説明する。リール装填装置1は、複数の機構が並行して動作することが可能である。
 初期状態では、テープ装填機構40のすべての専用装填ユニット41は、上段側の退避位置に位置している。作業者は、装填処理の対象となる複数のフィーダ90を収容した第1のフィーダ収容部80を収納空間161に収納する。更に、作業者は、空の第2のフィーダ収容部80を収納空間161に収納する。これによれば、リール装填済みのフィーダ90を第2のフィーダ収容部80に集めて、最終的に第1のフィーダ収容部80を空にする運用となる。
 尚、上記の運用に代えて、1個のフィーダ収容部80のみを用い、装填処理が終了したフィーダ90を元の収容位置に戻す運用としてもよい。また、2個のフィーダ収容部80にフィーダ90を隙間なく収容して、最大数の装填処理を実施可能な運用としてもよい。この運用では、第1のフィーダ収容部80への装填処理が終了して第2のフィーダ収容部80への装填処理を実施しているときに、作業実施済みの第1のフィーダ収容部80を作業実施前の第3のフィーダ収容部80と交換することができる。そして、この交換を繰り返すことにより、途切れることのない装填処理を実施することができる。
 作業者は、更に、装填処理に用いる複数のリールRを保持したリール保持体60を、リール供給部13の台座14に載置する。このとき、フィーダ収容部80に収容されている複数のフィーダ90と、リール保持体60に保持されている複数のリールRとが一対一で対応して過不足のないことが好ましい。作業者が作業指示データに基づいて上記した収容作業及び積み上げ作業を実施することにより、一対一の対応関係が充足されて過不足が生じない。一対一の対応関係が充足されることは、複数種類のフィーダ90及び複数種類のリールRが混用される場合でも成立する。
 制御部100は、リール保持体60の一番上のリールRに対応するフィーダ90を搬送するようにフィーダ搬送部81を制御する。フィーダ搬送部81は、フィーダ収容部80から当該のフィーダ90を引き出して内蔵し、フィーダ保持部20まで移動し(図6に示す矢印M1参照)、内蔵していたフィーダ90をフィーダ保持部20に挿入する(図8に示すステップS100)。これにより、当該のフィーダ90は、作業実施位置Pに保持される。この際、制御部100は、フィーダ90の識別コードを読み取る。
 尚、リール保持体60の一番上のリールRに適用可能なフィーダ90がフィーダ収容部80に収容されていない場合、その一番上のリールRは、リール移載機構70によって仮置きエリア35に載置され、二番目のリールRに対応するフィーダ90がフィーダ保持部20に挿入される。
 制御部100は、読み取ったフィーダ90の識別コード又はリールRの識別コードに基づいて、まず、フィーダ90のリールRの状態を確認する。リールRは、フィーダ90が事前に部品装着機で使用されているときはキャリアテープTの一部が使用された使いかけの状態となっていることや、キャリアテープTの全体が使用されて無くなった使用済みとなっていること、フィーダ90に元からリールRが取り付けられていないことがある。制御部100は、フィーダ90のリール状態に応じて、リール装填装置1の各機構の動作を変更して実行する。
 リール取外し機構50は、フィーダ90にリールRが取り付けられている場合は、フィーダ90からリールRを取り外す。具体的には、まず、移動台52が待機位置からフィーダ保持部20まで移動する(図6に示す矢印M2参照)。次に、取り外し材53が水平姿勢から垂直姿勢に揺動すると、採取部532がリールRに当接して、このリールRを採取する。その次に、取り外し材53が垂直姿勢から水平姿勢に戻ると、採取部532がリールRをリール保持軸91から抜き取って水平姿勢で保持する。
 このとき、制御部100は、当該のフィーダ90のフィーダ制御部の記憶部からリールRの識別コードを削除する。さらに、制御部100は、実際にリールRが取り外されたフィーダ90の識別コードを上位制御部110に送信する。その際、制御部100は、フィーダ90の識別コードとともに取り外されたリールRの識別コードを上位制御部110に送信するようにしてもよい。
 次に、リール取外し機構50は、リールRを回収する。具体的には、まず、移動台52がフィーダ保持部20から待機位置まで移動する(図7に示す矢印M4参照)。次に、採取部532がリールRを解放する。これにより、解放されたリールRは、自動的に回収ボックス54内に落下する。
 フィーダ90からリールRが取り外された場合又はフィーダ90に元からリールRが取り付けられていなかった場合、リール移載機構70は、採取部73を用いてリール保持体60の一番上のリールRを採取し、載置エリア34に載置する(図6に示す矢印M3参照)。また、一番上のリールRが仮置きエリア35に載置された場合、リール移載機構70は、二番目のリールRを載置エリア34に載置する。この載置エリア34への載置が行われると(ステップS101)、リール移載機構70が採取部73をリール保持体60の上方に戻す。
 次に、リール取付機構30は、載置エリア34のリールRの姿勢を変更する(ステップS102)。具体的には、まず、取り付け材33が直立姿勢から水平姿勢に倒れると、採取部332がリールRに当接して、このリールRを採取する。このとき、リールRは横倒し姿勢であるので、載置された位置および姿勢が安定化されている。したがって、採取部332は、リールRを容易に採取することができる。
 その次に、取り付け材33が水平姿勢から直立姿勢に戻ると、採取部332がリールRを横倒し姿勢から縦置き姿勢に変更して保持する。なお、仮置きエリア35のリールRを使用する場合には、取り付け材33が倒れる前に、移動台32が所定距離だけ左方に移動する。上記の保持後、動作実行が保留される。
 そして、リール取付機構30とリール取外し機構50との干渉が回避される状態が実現されると、リール取付機構30は、リールRをフィーダ90に取り付ける(ステップS103)。具体的には、採取部332がリールRを縦置き姿勢で保持した状態で、移動台32が作業実施位置Pのフィーダ90まで移動する。これにより、リールRは、リール保持軸91に向かって真っすぐに前進し(図7に示す矢印M5参照)、自動的にリール保持軸91に取り付けられる。移動台32の移動は、移動台52の待機位置への移動と同時に並行して行われることが可能である。
 リールRの取り付けが終了すると、制御部100は、当該のフィーダ90のフィーダ制御部にリールRの識別コードを記憶させる。更に、制御部100は、実際に組み合わせられたフィーダ90の識別コードと、リールRの識別コードとを対応付けて上位制御部110に送信する。この後、移動台32は、フィーダ90から退避されて待機位置に戻る。
 移動台32が待機位置に戻ると、制御部100は、フィーダ保持部20に挿入されて作業実施位置Pに保持されているフィーダ90に対するキャリアテープTの装填処理の実行前に、そのフィーダ90に対してテープ装填機構40を動作させるように制御を行う。具体的には、制御部100は、まず、そのフィーダ90に対応する一つの専用装填ユニット41を特定し、そのうえで、その専用装填ユニット41が退避位置から移動して装填位置に配置されるように移動機構42を制御する(ステップS104)。
 移動機構42の制御は、移動台32が作業実施位置Pのフィーダ90から退避した状態で、次のように行われる。まず、作業実施位置Pのフィーダ90に対応する一の専用装填ユニット41がフィーダ保持部20よりも右側に位置するように水平保持台46をその専用装填ユニット41の退避位置から左右ガイドレール47に沿って左方又は右方に移動させる。その後、その専用装填ユニット41が上段側から下降して下段側に位置するように上下移動台48を上下ガイドレール49に沿って下方に移動させる。そして、その専用装填ユニット41が装填位置に位置するように水平保持台46を左右ガイドレール47に沿って左方に移動させる。尚、左右方向への移動と上下方向への移動とは、部材間の干渉が生じない範囲で同時に行われるものであってよい。
 次に、専用装填ユニット41が装填位置に達すると、制御部100は、フィーダ90に装填処理を実行するようにその専用装填ユニット41を制御する(ステップS105)。かかる制御では、その装填位置の専用装填ユニット41が、キャリアテープTの先端の留めテープを剥がして、そのキャリアテープTの先端をスプロケット94に係合するまで装填する。尚、フィーダ90は、上記の如くキャリアテープTの先端がスプロケット94に係合された以後、部品供給部93で部品の取り出しが可能になるようにそのキャリアテープTの頭出しを行ってよい。
 上記の如くフィーダ90へのキャリアテープTの装填が完了すると、専用装填ユニット41が装填位置から退避位置まで戻される(ステップS106)。具体的には、専用装填ユニット41が、まず装填位置から右方に移動し、その後上昇して退避位置に戻される。
 制御部100は、キャリアテープTが装填されたフィーダ90をフィーダ保持部20から搬出するようにフィーダ搬送部81を制御する(ステップS107)。フィーダ搬送部81は、フィーダ保持部20からフィーダ90を引き出して内蔵し、フィーダ収容部80まで移動し、内蔵していたフィーダ90をフィーダ収容部80に挿入する。これにより、1台のフィーダ90に対するリールRの装填処理が終了する。
 制御部100は、各フィーダ90に対するリールRの装填処理を繰り返し実行させる(ステップS108)。そして、全数のフィーダ90に対するリールRの装填処理が終了すると、動作フローは終了される。
 この後、作業者は、装填処理済みのフィーダ90を収容したフィーダ収容部80を部品装着機まで搬送し、フィーダ90の段取り替えを行う。
 尚、仮置きエリア35にリールRが仮置きされている場合は、そのリールRに適用可能なフィーダ90を作業者がフィーダ収容部80に収容しかつそのフィーダ90がフィーダ保持部20に保持されることで、そのリールRをそのフィーダ90に装填することができる。更に、仮置きエリア35に残されたリールRは、フィーダ90への装填に代えて、リール移載機構70によってリール保持体60に戻され、作業者によって回収されてもよい。
 このように、本実施形態のリール装填装置1においては、作業者によりフィーダ収容部80に複数のフィーダ90が準備されかつリール保持体60に複数のリールRが準備されることにより、複数のフィーダ90へのリールRの装填処理が自動的に行われる。このため、リール装填装置1によれば、省力化を図ることができる。
 また、リール装填装置1においては、テープ装填機構40が、複数種のフィーダ90に対応して複数種の専用装填ユニット41を有しており、フィーダ保持部20に保持されるフィーダ90の種類に対応して、装填処理に用いる専用装填ユニット41を選択することができる。具体的には、テープ装填機構40が、複数種の専用装填ユニット41それぞれを装填処理の実行に応じて選択的に、フィーダ90に対して退避位置と装填位置との間で相対移動させることができる。一方、リール装填装置1は、一つのフィーダ90を保持可能な一つのフィーダ保持部20を有し、その一つのフィーダ保持部20に対してフィーダ搬送部81、リール取付機構30、及びリール取外し機構50をそれぞれ動作させることができる。
 この構成によれば、フィーダ90に対して行う共通の作業を共通のユニットを用いて行いつつ、一箇所のフィーダ保持部20に対して複数の専用装填ユニット41を選択的に移動させて対応種のフィーダ90へのリール装填処理を行うことができる。上記した共通の作業とは、フィーダ90の供給や保持、リールRの取り付けや取り外しなどである。また、上記した共通のユニットとは、フィーダ保持部20、リール取付機構30、リール取外し機構50、フィーダ搬送部81などである。
 従って、フィーダ保持部20やリール取付機構30などをフィーダ90の種類の数だけ用意することは不要であり、リール装填装置をフィーダ90の種類に対応して一台ずつ用意することは不要である。このため、複数種のフィーダ90へのリール装填処理を一台のリール装填装置1を使って省スペースで実行することができる。
 また、リール装填装置1においては、テープ装填機構40の各専用装填ユニット41が、退避位置と装填位置との間で上下方向に昇降する。この構成においては、フィーダ保持部20に選択的に移動される複数種の専用装填ユニット41を退避させるスペースを、そのフィーダ保持部20に対して上方に設けることとすればよく、そのフィーダ保持部20に対して例えば前方や後方などの水平方向に設けることは不要である。このため、複数種のフィーダ90へのリール装填処理を実行するための一台のリール装填装置1の設置スペースを削減することができる。
 尚、上記の実施形態においては、フィーダ保持部20が特許請求の範囲に記載した「フィーダ保持部」に、専用装填ユニット41が特許請求の範囲に記載した「専用装填ユニット」に、移動機構42が特許請求の範囲に記載した「移動機構」に、制御部100が特許請求の範囲に記載した「制御部」に、リール保持体60、載置エリア34若しくは仮置きエリア35、及び回収ボックス54が特許請求の範囲に記載した「リール載置部」に、リール保持軸91が特許請求の範囲に記載した「リール保持部」に、リール取付機構30、リール取外し機構50、及びリール移載機構70が特許請求の範囲に記載した「リール移載ユニット」に、それぞれ相当している。
 4.変形形態
 ところで、上記の実施形態においては、テープ装填機構40の各専用装填ユニット41が退避位置と装填位置との間で上下方向に昇降する。しかしながら、本開示は、これに限定されるものではなく、他の機構や部材との干渉が生じない範囲で、各専用装填ユニット41が退避位置と装填位置との間で上下方向に昇降せず前後方向又は左右方向に移動するものであってよい。
 また、上記の実施形態においては、移動機構42が固定のフィーダ保持部20(作業実施位置P)に対して専用装填ユニット41を移動させる。しかしながら、本開示は、これに限定されるものではなく、フィーダ保持部20と専用装填ユニット41とが相対移動するものであれば、移動機構42が固定の専用装填ユニット41に対してフィーダ保持部20を移動させるものであってよい。この際、フィーダ保持部20の移動は、そのフィーダ保持部20に保持されているフィーダ90に対応する専用装填ユニット41に対して行われるものである。
 また、上記の実施形態においては、フィーダ収容部80へのフィーダ90の収容作業やリール保持体60へのリールRの積み上げ作業などが作業者により実施される。しかしながら、本開示は、これに限定されるものではなく、作業者によることなく、無人搬送車やロボットが上記の収容作業や積み上げ作業などを実施するものであってよい。この変形形態の構成によれば、省力化の効果を更に高めることができる。
 尚、リール装填装置1は、実施形態の構成からリール供給部13及びフィーダ供給部15を省略した構成を有するものであってもよい。この構成において、作業者は、フィーダ90をフィーダ保持部20に挿入し、リールRを横倒し姿勢で載置エリア34に載置する。これにより、リールRがフィーダ90に自動で取り付けられ、そのリールRからキャリアテープTが自動で繰り出され、そのキャリアテープTがフィーダ90に自動で装填されることとなる。
 リール装填装置1は、更に、リール着脱部11のリール取付機構30やリール取外し機構50を省略した構成を有するものであってもよい。この構成において、作業者は、更に、リールRをフィーダ90に取り付けやその後の取り外しを行う。これにより、フィーダ90に取り付けられたリールRからキャリアテープTが自動で繰り出され、そのキャリアテープTがフィーダ90に自動で装填されることとなる。
 尚、本開示は、上述した実施形態や変形例に限定されるものではなく、本開示の趣旨を逸脱しない範囲で種々の変更を施すことが可能である。
 1:リール装填装置、11:リール着脱部、13:リール供給部、15:フィーダ供給部、20:フィーダ保持部、30:リール取付機構、40:テープ装填機構、41:専用装填ユニット、42:移動機構、46:水平保持台:47:左右ガイドレール、48:上下移動台、49:上下ガイドレール、50:リール取外し機構、60:リール保持体、70:リール移載機構、80:フィーダ収容部、81:フィーダ搬送部、90:テープフィーダ(フィーダ)、91:リール保持軸、94:スプロケット、100:制御部、110:上位制御部、R:リール、T:キャリアテープ。

Claims (3)

  1.  着脱可能かつ回転可能なリールから繰り出されたキャリアテープを送り移動させる機構が異なる複数種のテープフィーダを保持可能なフィーダ保持部と、
     前記テープフィーダの種類に対応して複数種設けられ、それぞれ、対応種の前記テープフィーダが前記フィーダ保持部に保持されている状態で、該テープフィーダが前記キャリアテープを送り移動可能になるように該テープフィーダに前記リールを装填する装填処理を実行可能な専用装填ユニットと、
     複数種の前記専用装填ユニットそれぞれを前記装填処理の実行に応じて選択的に、前記フィーダ保持部に保持されている前記テープフィーダに対して退避位置と装填位置との間で相対移動させる移動機構と、
     を備える、リール装填装置。
  2.  前記フィーダ保持部に保持されている前記テープフィーダに対する前記装填処理の実行前に、該テープフィーダに対応する一の前記専用装填ユニットが前記装填位置に配置されるように前記移動機構を制御する制御部を備える、請求項1に記載されたリール装填装置。
  3.  前記リールが載置されるリール載置部と前記フィーダ保持部に保持されている前記テープフィーダのリール保持部との間で前記リールを移載するリール移載ユニットを備え、
     前記移動機構は、前記リール移載ユニットが前記フィーダ保持部に保持されている前記テープフィーダから退避されている状態で、対応種の前記専用装填ユニットを前記フィーダ保持部に対して移動させる、請求項1又は2に記載されたリール装填装置。
     
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