WO2023079610A1

WO2023079610A1 - プロファイル用コネクタ

Info

Publication number: WO2023079610A1
Application number: PCT/JP2021/040543
Authority: WO
Inventors: 保夫石田
Original assignee: Sus株式会社
Priority date: 2021-11-04
Filing date: 2021-11-04
Publication date: 2023-05-11

Abstract

中空状をなし外周面に被把持部を備えた第１プロファイルに、同じく中空状をなし外周面に被把持部を備えた第２プロファイルを垂直に指向させて連結・固定する際に使用するプロファイル用コネクタにおいて、着脱可能に組み合わされる一対のコネクタ要素からなり、上記一対のコネクタ要素の内の一方のコネクタ要素には貫通孔が穿孔されていて、他方のコネクタ要素には雌ねじ部が設けられていて、上記一対のコネクタ要素を組み合わせ、ボルトを上記貫通孔を通して上記雌ねじ部に螺合させて上記一対のコネクタ要素を締め付けることにより、それぞれのコネクタ要素の一端側で上記第１プロファイルの外周面の被把持部を保持し、それぞれのコネクタ要素の他端側で上記第２プロファイルを保持し、それによって、上記第１プロファイルと第２プロファイルを連結するようにしたもの。

Description

プロファイル用コネクタ

　本発明は、中空状をなし外周面に被把持部を備えた第１プロファイルに、同じく中空状をなし外周面に被把持部を備えた第２プロファイルを交差する方向に指向させて連結・固定する際に使用するプロファイル用コネクタに係り、特に、連結作業の容易化、コネクタ内ひいてはプロファイル内への異物の侵入を防止することができるように工夫したものに関する。

　この種のプロファイル用コネクタの構成を開示するものとして、例えば、特許文献１、特許文献２、等がある。
　尚、特許文献１、特許文献２は何れも本件特許出願人によるものである。

　特許文献１に開示されているプロファイル用コネクタは次のような構成をなしている。まず、一対のコネクタ要素が設けられていて、上記コネクタ要素は頭部と押圧部とから構成されている。上記頭部は分割面部を備えていて、この分割面部の先端には把持爪部が設けられている。上記把持爪部が上記第１プロファイルの被把持部の片側に係合する。上記頭部には貫通孔が穿孔されている。上記押圧部は上記第２プロファイル内に挿入される。上記一対のコネクタ要素は同様の構成になっている。

　上記第１プロファイルと第２プロファイルは上記プロファイル用コネクタを介して次のようにして連結される。まず、一対のコネクタ要素をそれぞれの頭部の分割面部を合わせて組み合わせる。その状態で一対のコネクタ要素のそれぞれの頭部に穿孔された貫通孔の片側にナットをセットして反対側からボルトを挿し込んで上記ナットに螺合していき、上記一対のコネクタ要素を緩く連結した状態とする。その状態で一対のコネクタ要素のそれぞれの頭部の把持爪部を第１プロファイルの被把持部の両側端に係合させる。同時に、押圧部を組み合わせた部分を上記第２プロファイル内に挿入する。

　その状態で上記ボルトを上記ナットにさらに螺合していく。上記ボルトを上記ナットに螺合していくと、上記一対のコネクタ要素が接近していき上記一対の把持爪部によって上記第１プロファイルの被把持部が挟持される。同時に上記第２プロファイル内に挿入された一対の押圧部が相互に離間されていき上記第２プロファイルの内周面に押し付けられていく。このような作用によって、上記第１プロファイルと第２プロファイルがプロファイル用コネクタを介して連結される。

　尚、特許文献２に開示されているプロファイル用コネクタも同様の構成になっている。

特許第５９８９５０２号公報特許第６７７８９５３号公報

　上記従来の構成によると次のような問題があった。
　まず、作業性が悪いという問題があった。これは、一対のコネクタ要素の頭部に貫通孔が穿孔されていて、一方からナットをセットして他方からボルトを挿し込んで螺合させる際、セットしたナットが脱落してしまうことがあるからである。
　又、別の問題として貫通孔を介して異物が侵入してしまうという問題があった。特に、一対のコネクタ要素の両方の頭部に貫通孔が穿孔されているので、二方向からの異物の侵入が懸念されていた。

本発明はこのような点に基づいてなされたものでその特徴とするところは、連結作業の容易化、コネクタ内への異物の侵入を防止することができるプロファイル連結用コネクタを提供することにある。

　上記目的を達成するべく本願発明の請求項１によるプロファイル用コネクタは、　中空状をなし外周面に被把持部を備えた第１プロファイルに、同じく中空状をなし外周面に被把持部を備えた第２プロファイルを交差する方向に指向させて連結・固定する際に使用するプロファイル用コネクタにおいて、着脱可能に組み合わされる一対のコネクタ要素からなり、上記一対のコネクタ要素の内の一方のコネクタ要素には貫通孔が穿孔されていて、他方のコネクタ要素には雌ねじ部が設けられていて、上記一対のコネクタ要素を組み合わせ、ボルトを上記貫通孔を通して上記雌ねじ部に螺合させて上記一対のコネクタ要素を締め付けることにより、それぞれのコネクタ要素の一端側で上記第１プロファイルの外周面の被把持部を保持し、それぞれのコネクタ要素の他端側で上記第２プロファイルを保持し、それによって、上記第１プロファイルと第２プロファイルを連結するようにしたことを特徴とするものである。
又、請求項２によるプロファイル用コネクタは、請求項１記載のプロファイル用コネクタにおいて、上記雌ねじ部は上記他方のコネクタ要素の貫通しない孔に設けられていることを特徴とするものである。
又、請求項３によるプロファイル用コネクタは、請求項１又は請求項２記載のプロファイル用コネクタにおいて、上記一方のコネクタ要素の貫通孔の上記他方のコネクタ要素側の開口端には凸部が突設されていて、上記他方のコネクタ要素の雌ねじ部の開口端には上記凸部が嵌合する凹部が形成されていることを特徴とするものである。
又、請求項４によるプロファイル用コネクタは、請求項３記載のプロファイル用コネクタにおいて、上記凸部は上記その他のコネクタ要素側に向かって徐々に縮径されるテーパ形状になっていて、上記凹部は上記一方のコネクタ要素側に向かって徐々に拡径されるテーパ形状になっていることを特徴とするものである。
又、請求項５によるプロファイル用コネクタは、請求項１～請求項４の何れかに記載のプロファイル用コネクタにおいて、上記一対のコネクタ要素の各コネクタ要素の一端には頭部が設けられていて、該頭部には上記第１プロファイルの被把持部の片側に係合する係合爪が設けられていて、上記一対のコネクタ要素の各コネクタ要素の他端には上記第２プロファイル内に挿入される挿入部が設けられていて、上記貫通孔は上記一方のコネクタ要素の頭部に設けられていて、上記雌ねじ部は上記他方のコネクタ要素の頭部に設けられていて、上記一対のコネクタ要素の頭部と挿入部を合わせた状態で組み合わせ、上記ボルトを上記貫通孔を通して上記雌ねじ部に螺合させて上記一対のコネクタ要素を締め付けることにより、それぞれのコネクタ要素の上記係合爪によって上記第１プロファイルの外周面の被把持部を保持し、それぞれのコネクタ要素の上記挿入部によって上記第２プロファイルを内側から保持し、それによって、上記第１プロファイルと第２プロファイルを連結するようにしたことを特徴とするものである。
又、請求項６によるプロファイル用コネクタは、請求項１～請求項４の何れかに記載のプロファイル用コネクタにおいて、上記一対のコネクタ要素の各コネクタ要素の一端には頭部が設けられていて、該頭部には上記第１プロファイルの被把持部の片側に係合する係合爪が設けられていて、上記一対のコネクタ要素の各コネクタ要素の他端には上記第２プロファイルを包囲する包囲部が設けられていて、上記貫通孔は上記一方のコネクタ要素の頭部に設けられていて、上記雌ねじ部は上記他方のコネクタ要素の頭部に設けられていて、上記一対のコネクタ要素の頭部と包囲部を合わせた状態で組み合わせ、上記ボルトを上記貫通孔を通して上記雌ねじ部に螺合させて上記一対のコネクタ要素を締め付けることにより、それぞれのコネクタ要素の上記係合爪によって上記第１プロファイルの外周面の被把持部を保持し、それぞれのコネクタ要素の上記包囲部によって上記第２プロファイルを外側から保持し、それによって、上記第１プロファイルと第２プロファイルを連結するようにしたことを特徴とするものである。

以上述べたように本願発明の請求項１によるプロファイル用コネクタによると、　中空状をなし外周面に被把持部を備えた第１プロファイルに、同じく中空状をなし外周面に被把持部を備えた第２プロファイルを交差する方向に指向させて連結・固定する際に使用するプロファイル用コネクタにおいて、着脱可能に組み合わされる一対のコネクタ要素からなり、上記一対のコネクタ要素の内の一方のコネクタ要素には貫通孔が穿孔されていて、他方のコネクタ要素には雌ねじ部が設けられていて、上記一対のコネクタ要素を組み合わせ、ボルトを上記貫通孔を通して上記雌ねじ部に螺合させて上記一対のコネクタ要素を締め付けることにより、それぞれのコネクタ要素の一端側で上記第１プロファイルの外周面の被把持部を保持し、それぞれのコネクタ要素の他端側で上記第２プロファイルを保持し、それによって、上記第１プロファイルと第２プロファイルを連結するようにしたので、連結作業の容易化を図ることができる。
又、請求項２によるプロファイル用コネクタによると、請求項１記載のプロファイル用コネクタにおいて、上記雌ねじ部は上記他方のコネクタ要素の貫通しない孔に設けられているので、異物の侵入を防止することができる。
又、請求項３によるプロファイル用コネクタによると、請求項１又は請求項２記載のプロファイル用コネクタにおいて、上記一方のコネクタ要素の貫通孔の上記他方のコネクタ要素側の開口端には凸部が突設されていて、上記他方のコネクタ要素の雌ねじ部の開口端には上記凸部が嵌合する凹部が形成されているので、一対のコネクタ要素の位置決めが容易になる。
又、請求項４によるプロファイル用コネクタによると、請求項３記載のプロファイル用コネクタにおいて、上記凸部は上記その他のコネクタ要素側に向かって徐々に縮径されるテーパ形状になっていて、上記凹部は上記一方のコネクタ要素側に向かって徐々に拡径されるテーパ形状になっているので、ボルトを挿し込んだ場合に雌ねじ部に容易に案内することができる。
又、請求項５によるプロファイル用コネクタによると、請求項１～請求項４の何れかに記載のプロファイル用コネクタにおいて、上記一対のコネクタ要素の各コネクタ要素の一端には頭部が設けられていて、該頭部には上記第１プロファイルの被把持部の片側に係合する係合爪が設けられていて、上記一対のコネクタ要素の各コネクタ要素の他端には上記第２プロファイル内に挿入される挿入部が設けられていて、上記貫通孔は上記一方のコネクタ要素の頭部に設けられていて、上記雌ねじ部は上記他方のコネクタ要素の頭部に設けられていて、上記一対のコネクタ要素の頭部と挿入部を合わせた状態で組み合わせ、上記ボルトを上記貫通孔を通して上記雌ねじ部に螺合させて上記一対のコネクタ要素を締め付けることにより、それぞれのコネクタ要素の上記係合爪によって上記第１プロファイルの外周面の被把持部を保持し、それぞれのコネクタ要素の上記挿入部によって上記第２プロファイルを内側から保持し、それによって、上記第１プロファイルと第２プロファイルを連結するようにしたので、インナータイプのプロファイル用コネクタにおいて連結作業の容易化を図ることができる。
又、請求項６によるプロファイル用コネクタによると、請求項１～請求項４の何れかに記載のプロファイル用コネクタにおいて、上記一対のコネクタ要素の各コネクタ要素の一端には頭部が設けられていて、該頭部には上記第１プロファイルの被把持部の片側に係合する係合爪が設けられていて、上記一対のコネクタ要素の各コネクタ要素の他端には上記第２プロファイルを包囲する包囲部が設けられていて、上記貫通孔は上記一方のコネクタ要素の頭部に設けられていて、上記雌ねじ部は上記他方のコネクタ要素の頭部に設けられていて、上記一対のコネクタ要素の頭部と包囲部を合わせた状態で組み合わせ、上記ボルトを上記貫通孔を通して上記雌ねじ部に螺合させて上記一対のコネクタ要素を締め付けることにより、それぞれのコネクタ要素の上記係合爪によって上記第１プロファイルの外周面の被把持部を保持し、それぞれのコネクタ要素の上記包囲部によって上記第２プロファイルを外側から保持し、それによって、上記第１プロファイルと第２プロファイルを連結するようにしたので、アウタータイプのプロファイル用コネクタにおいて連結作業の容易化を図ることができる。

本発明の第１の実施の形態を示す図で、プロファイル用コネクタの正面図である。本発明の第１の実施の形態を示す図で、プロファイル用コネクタの背面図である。本発明の第１の実施の形態を示す図で、プロファイル用コネクタの側面図である。本発明の第１の実施の形態を示す図で、プロファイル用コネクタの側面図である。本発明の第１の実施の形態を示す図で、プロファイル用コネクタの平面図である。本発明の第１の実施の形態を示す図で、プロファイル用コネクタの底面図である。本発明の第１の実施の形態を示す図で、プロファイル用コネクタの斜視図である。本発明の第１の実施の形態を示す図で、プロファイル用コネクタの斜視図である。本発明の第１の実施の形態を示す図で、プロファイル用コネクタの一方のコネクタ要素の斜視図である。本発明の第１の実施の形態を示す図で、プロファイル用コネクタの一方のコネクタ要素の斜視図である。本発明の第１の実施の形態を示す図で、プロファイル用コネクタの他方のコネクタ要素の斜視図である。本発明の第１の実施の形態を示す図で、プロファイル用コネクタの他方のコネクタ要素の斜視図である。本発明の第１の実施の形態を示す図で、プロファイル用コネクタによって第１プロファイルと第２プロファイルを連結する様子を示す分解斜視図である。本発明の第１の実施の形態を示す図で、プロファイル用コネクタによって第１プロファイルと第２プロファイルを連結する様子を示す断面図である。本発明の第２の実施の形態を示す図で、プロファイル用コネクタの正面図である。本発明の第２の実施の形態を示す図で、プロファイル用コネクタの背面図である。本発明の第２の実施の形態を示す図で、プロファイル用コネクタの側面図である。本発明の第２の実施の形態を示す図で、プロファイル用コネクタの側面図である。本発明の第２の実施の形態を示す図で、プロファイル用コネクタの平面図である。本発明の第２の実施の形態を示す図で、プロファイル用コネクタの底面図である。本発明の第２の実施の形態を示す図で、プロファイル用コネクタの斜視図である。本発明の第２の実施の形態を示す図で、プロファイル用コネクタの斜視図である。本発明の第２の実施の形態を示す図で、プロファイル用コネクタの一方のコネクタ要素の斜視図である。本発明の第２の実施の形態を示す図で、プロファイル用コネクタの一方のコネクタ要素の斜視図である。本発明の第２の実施の形態を示す図で、プロファイル用コネクタの他方のコネクタ要素の斜視図である。本発明の第２の実施の形態を示す図で、プロファイル用コネクタの他方のコネクタ要素の斜視図である。本発明の第２の実施の形態を示す図で、プロファイル用コネクタによって第１プロファイルと第２プロファイルを連結する様子を示す分解斜視図である。本発明の第２の実施の形態を示す図で、プロファイル用コネクタによって第１プロファイルと第２プロファイルを連結する様子を示す断面図である。

　以下、図１乃至図１４を参照して本発明の第１の実施の形態について説明する。
　図１３、図１４に示すように、本実施の形態によるプロファイル用コネクタ１は、例えば、第１プロファイル３と第２プロファイル５を垂直に指向させた状態で連結・固定する際に使用される。

　上記第１プロファイル３、上記第２プロファイル５は、同一の横断面形状（略円形の横断面形状）で、長さが適宜に設定された、例えば、アルミニウム製の押出成形品である。上記第１プロファイル３は中空状をなし外周面には溝７と被把持部９が周方向等間隔に４個ずつ交互に長手方向に延長・形成されている。上記被把持部９の左右両端にはエッジ１１、１１が張り出した状態で設けられている。

　又、上記第１プロフィル３の内周面には係合凹部１５が周方向等間隔で４個設けられている。上記係合凹部１５は上記被把持部９に対応する内側に設けられている。
　尚、上記第２プロファイル５も同様の構成をなしており、図中同一部分には同一符号を付して示しその説明を省略する。

　上記プロファイル連結用コネクタ１は、図１３、図１４に示すように、一対のコネクタ要素２１、２３と、ボルト２５とから構成されている。上記コネクタ要素２１は、図９、図１０に示すように、頭部２７と挿入部２９とから構成されている。上記頭部２７には上記コネクタ要素２３側に対向する合わせ面３１が設けられており、又、上記第１プロファイル３側に対向する合わせ面３３が設けられている。上記頭部２７には上記合わせ面３１から横方向に貫通する貫通孔３５が穿孔されている。この貫通孔３５内に上記ボルト２５が外側から挿し込まれる。
　尚、上記ボルト２５は図示しない六角レンチを凹部２５ａに挿し込んで回転操作するタイプのものである。

　上記合わせ面３３の外周端には係合爪４１が突設されている。この係合爪４１が上記第１プロファイル３の被把持部９の片側のエッジ１１に係合される。上記合わせ面３１の左右両端には重合凸部４３、４３が周方向に張り出した状態で突設されている。又、上記合わせ面３１には肉抜き凹部４５、４５が形成されている。又、上記合わせ面３３の中央には凹部４７が形成されていて、上記係合爪４１にも凹部４９が形成されている。又、上記頭部２７の張出部下面５１は、図１に示すように、テーパ０°の平坦に形成されていて、図１４に示すように、上記第２プロファイル５の端面に対して密着した状態で設置される。
　尚、既に説明した特許文献１の場合も、一見すると、頭部の張出下面が平坦にみえるが、実際は型抜きを考慮して０．５°程度のテーパが設けられているため、第２プロファイル５の端面に対して密着させることはできない。
　この点に関して詳しく説明する。
　図１４に示すように、コネクタ要素２１の貫通孔３５の内径は外側に向かってテーパ角度α°（例えば、１．５°）で徐々に拡径されている。これに対して、従来はコネクタ要素２３の張出下面５１も図中仮想線で示すようにテーパ角度β°（例えば、０．５°）の傾斜面になっていた。これは型抜きを考慮し設けられている。
　これに対して、本実施の形態の場合には、上記傾斜角度α°を従来より大きくし、その代わりに、上記テーパ角度β°を０°としたものである。この場合には型抜き性を損なうことなく第２プロファイル５の端面への密着度を高めることができる。

　上記挿入部２９は螺旋形状に形成されていて螺旋状係合面５３を備えている。又、上記コネクタ要素２３側に対向する側に押圧凸部５５が突設されている。この押圧凸部５３が上記第２プロファイル５の内面の係合凹部１５に押圧係合される。又、上記合わせ面３１であって上記貫通孔３５の周囲にはテーパ形状の凸部５７が突設されている。又、挿入部２９の先端にはテーパ状の先細部５９が設けられている。

　上記頭部２７の外周面の形状であるが、貫通孔３５が設けられている部位は凸部６１となっていて、この凸部６１の左右両側には凹部６３、６３が形成されている。図１３に示すように、上記凸部６１の下端の幅ｂ_１は上記第１プロファイル３の被把持部９の幅ｂ_２と同じに設定されている。又、上記凹部６３の下端の幅ｂ_３は第１プロフィル３の溝７の幅ｂ_４と同じに設定されている。
　尚、上記凹部６３の反凸部５１側には半割凸部６１´が設けられていて、後述するコネクタ要素２３側にも同様の半割凸部６１´が設けられていて、合わせられることにより凸部６１となる。

　上記コネクタ要素２３も基本的には上記コネクタ要素２１と同じ構成になっており、図中同一部分には同一符号を付して示しその説明を省略する。
　但し、頭部２７には合わせ面３１を貫通する貫通孔は形成されておらず、代わりに雌ねじ部７１が形成されている。この雌ねじ部７１は上記合わせ面３１側から所定深さ設けられていて、図１２に示すように、反対側に貫通してはいない。又、上記合わせ面３１であって上記雌ねじ部７１の周囲にはテーパ状の凹部７３が形成されている。又、頭部２７の上記コネクタ要素２１側の左右の角部には重合凹部７５、７５が形成されている。上記重合凹部７５は角部に面取り加工を施すことにより設けられている。これら重合凹部７５、７５に既に説明したコネクタ要素２１の重合凸部４３、４３が重合する。

　以上の構成を基にその作用を説明する。
　図１３、図１４に示すように、本実施の形態によるプロファイル用コネクタ１を使用して、第１プロファイル３に対して第２プロファイル５を直交する方向から指向させて連結する。
　まず、コネクタ要素２１の貫通孔３５に外側からボルト２５を挿し込んでコネクタ要素２３の雌ねじ部６１に少し螺合させ、コネクタ要素２１とコネクタ要素２３を緩く連結した状態とする。その際、コネクタ要素２１の合わせ面３１とコネクタ要素２３の合わせ面３１を対向させ、且つ、コネクタ要素２１の螺旋状係合面５３とコネクタ要素２３の螺旋状係合面５３を係合させる。

　次に、コネクタ要素２１の挿入部２９とコネクタ要素２３の挿入部２９を第２プロファイル５の内部に挿入する。又、コネクタ要素２１の係合爪４１とコネクタ要素２３の係合爪４１とによって第１プロファイル３のプロファイル側被把持部９のエッジ１１、１１を両側から挟持する。その状態で上記ボルト２５をさらに螺合させていく。

　上記ボルト２５のさらなる螺合により上記係合爪４１、４１は上記プロファイル側被把持部９の両端のエッジ１１、１１に強固に係合する。一方、挿入部２９、２９の押圧凸部５５、５５は相互に離間する方向に張り出されていき、第２プロファイル５の係合凹部１５、１５に係合して強固に押し付けられる。それによって、第１プロファイル３と第２プロファイル５がプロファイル用コネクタ１を介して連結される。
　その際、コネクタ要素２１の凸部５７はコネクタ要素２３の凹部７３に係合する。又、コネクタ要素２１の重合凸部４３、４３はコネクタ要素２３の重合凹部７５、７５に重合される。

　以上本実施の形態によると次のような効果を奏することができる。
　まず、コネクタ要素２１、２３の連結に際してボルト２５のみを使用するナットレス構造を採用しているので、作業時におけるナットの脱落といった問題もなく、締結作業の容易化、作業時間の短縮を図ることができる。
　又、コネクタ要素２３の雌ねじ部７１は合わせ面３１側にのみ開口した状態で設けられているので、コネクタ要素２３の外側からの異物の侵入を防止することができる。
　又、コネクタ要素２１側の凸部５７がコネクタ要素２３側の凹部７３に係合する関係にあるので、コネクタ要素２１とコネクタ要素２３の位置決めも容易であり、且つ、ボルト２５の雌ねじ部７１への螺合作業も容易である。
　又、コネクタ要素２１とコネクタ要素２３が締結された状態では、コネクタ要素２１側の重合凸部４３、４３が、コネクタ要素２３側の重合凹部７５、７５に重合されることになるので、コネクタ要素２１とコネクタ要素２３の合わせ面に隙間が空いてしまうようなことはなく、それによって、異物の侵入を防止することができる。
　又、コネクタ要素２１の張出下面５１とコネクタ要素２３の張出下面５１は共にテーパ０°の平坦面であるので、第２プロファイル５の端面に対して密着することになり、それによっても、異物の侵入を防止することができる。
　又、コネクタ要素２１、２３の頭部２７の凸部６１の下端の幅ｂ_１は第1プロファイル３、第２プロファイル５の被把持部９の幅ｂ_２と同じに設定されていて、且つ、凹部６３の下端の幅ｂ_３は第1プロファイル３、第２プロファイル５の凹部７の幅ｂ_４と同じに設定されているので、図１３、図１４に示すような状態で組み立てた場合に、凸部６１と被把持部９が連続した状態で組み立てられ、且つ、凹部６３と凹部７も連続した状態で組み立てられることになり、出っ張り部が発生しないので、組立後における引っ掛かり現象、例えば、作業員の衣服の引っ掛かり等を無くすことができる。
　それによって、頭部２７と第２プロファイル５との境界部に不連続部が発生することはなく、不連続部における異物の堆積をなくすことができ、それによっても、異物の侵入防止効果を得ることができる。
　又、コネクタ要素２１、２３の挿入部２９、２９の先端には先細部５９、５９が設けられているので、第２プロファイル５に対する挿入性も良好である。

　次に、図１５乃至図２８を参照して本発明の第２の実施の形態を説明する。この第２の実施の形態によるプロファイル用コネクタ１０１も前記第１の実施の形態のプロファイル用コネクタと同様に、図２７、図２８に示すように、第１プロファイル３と第２プロファイル５を連結するために使用されるものであるが、前記第１の実施の形態によるプロファイル用コネクタが第２のプロファイル５に対して内側に挿入されて締結するインナータイプであるのに対して、この第２の実施の形態によるプロファイル用コネクタは第２プロファイル５の外側を包囲して外側から締結するアウタータイプである。

　第１プロファイル３、第２プロファイル５の構成は前記第１の実施の形態の場合と同じであり、図中同一部分には同一符号を付して示しその説明を省略する。

　本実施の形態によるプロファイル用コネクタ１０１は、一対のコネクタ要素１２１、１２３と、ボルト１２５とから構成されている。上記コネクタ要素１２１は、図２３、図２４にも示すように、頭部１２７と包囲部１２９とから構成されている。上記頭部１２７と包囲部１２９は連続して略半筒形状に形成されている。上記頭部１２７には上記コネクタ要素１２３側に対向する合わせ面１３１が設けられている。又、上記頭部１２７には上記第１プロファイル３側に対向する合わせ面１３３が設けられている。上記合わせ面１３１には横方向に貫通する貫通孔１３５が穿孔されている。この貫通孔１３５内に上記ボルト１２５が挿し込まれる。

　上記合わせ面１３３の外周端には係合爪１４１が突設されている。この係合爪１４１が上記第１プロファイル３の被把持部９の片側のエッジ１１に係合される。上記合わせ面３１の左右両端には重合凸部１４３、１４３が突設されていて、これら重合凸部１４３、１４３は頭部１２７から包囲部１２９にかけて全長に延長されて設けられている。又、上記合わせ面３１には肉抜き凹部１４５、１４５が形成されている。又、上記合わせ面１３３の中央には凹部１４７が形成されていて、上記係合爪１４１にも凹部１４９が形成されている。

　上記包囲部１２９の内部には、図２０に示すように、係合凹部１５３が形成されているとともに、その両側に半割係合凹部１５５、１５７が形成されている。上記係合凹部１５３は上記第２プロファイル５の被把持部９に対応する形状をなしている。上記半割係合凹部１５５、１５７は上記第２プロファイル５の被把持部９の半分に対応する形状をなしている。上記合わせ面１３１であって上記貫通孔１３５の周囲にはテーパ状の凸部１６１が形成されている。

　上記頭部１２７及び包囲部１２９の外周面の形状であるが、図２４に示すように、貫通孔１３５が設けられている部位は凸部１７１となっていて、この凸部１７１の左右両側には凹部１７３、１７３が形成されている。上記凸部１７１の下端の幅ｂ_１は上記第１プロファイル３の被把持部９の幅ｂ_２と略同じ（肉厚分だけ異なる）に設定されている。又、上記凹部１７３の下端の幅ｂ_３は第１プロフィル３の溝７の幅ｂ_４と同じに設定されている。
　尚、上記凹部１７３の反凸部１７１側には半割凸部１７１´が形成されている。対向するコネクタ要素１２３側の半割凸部１７１´と合わせられて凸部１７１となる。

　上記コネクタ要素１２３も基本的には上記コネクタ要素１２１と同じ構成になっており、図中同一部分には同一符号を付して示しその説明を省略する。
　但し、頭部１２７には合わせ面１３１を貫通する貫通孔は形成されておらず、代わりに雌ねじ部１８１が形成されている。この雌ねじ部１８１は上記合わせ面１３１側から所定深さ設けられていて、図２６に示すように、反対側に貫通してはいない。又、上記合わせ面１３１であって上記雌ねじ部１８１の周囲にはテーパ状の凹部１８３が形成されている。又、コネクタ要素１２３のコネクタ要素１２１側の左右角部には重合凹部１８５、１８５が設けられている。上記重合凹部１８５は角部に面取り加工を施すことにより設けられている。

　以上の構成を基にその作用を説明する。
　図２７、図２８４に示すように、本実施の形態によるプロファイル用コネクタ１０１を使用して、第１プロファイル３に対して第２プロファイル５を直交する方向から指向させて連結する。
　まず、コネクタ要素１２１の貫通孔１３５に外側からボルト１２５を挿し込んでコネクタ要素１２３の雌ねじ部１６１に少し螺合させ、コネクタ要素１２１とコネクタ要素１２３を緩く連結した状態とする。その際、コネクタ要素１２１の合わせ面１３１とコネクタ要素１２３の合わせ面１３１を対向させる。

　次に、コネクタ要素１２１の包囲部１２９とコネクタ要素１２３の包囲部１２９を第２プロファイル５の外側に被せる。又、コネクタ要素１２１のけ係合爪１４１とコネクタ要素１２３の係合爪１４１とによって第１プロファイル３のプロファイル側被把持部９を両側から挟持する。その状態で上記ボルト２５をさらに螺合させていく。

　上記ボルト２５のさらなる螺合により上記係合爪１４１、１４１は上記プロファイル側被把持部９の両端に接近していき、エッジ１１、１１に強固に係合する。一方、包囲部１２９、１２９の係合凹部１５３、１５３は相互に接近する方向に移動していき、第２プロファイル５の被把持部９、９に係合して強固に押し付けられる。それによって、第１プロファイル３と第２プロファイル５がプロファイル用コネクタ１０１を介して連結される。
　その際、コネクタ要素１２１の凸部１６１はコネクタ要素１２３の凹部１８３に係合し、コネクタ要素１２１の重合凸部１４３、１４３はコネクタ要素１２３の重合凹部１８５、１８５に重合される。

　以上この第２の実施の形態によると、前記第１の実施の形態の場合と同様の効果を奏することができる。

　尚、本発明は前記第１、第２の実施の形態に限定されるものではない。
　まず、第１プロファイル、第２プロファイルの形状は図示したものに限定されず様々な形状が想定される。
　又、前記第１、第２の実施の形態では、交差の一例として、第１プロファイル３と第２プロファイル５を垂直に指向させた状態を例に挙げたが、任意の角度で傾斜した場合も想定される。
　又、前記第１、第２の実施の形態の場合には一方のコネクタ要素の左右両端に重合凹部を設け、他方のコネクタ要素の左右両端に重合凸部を設けたが、一方のコネクタ要素の左右両端に重合凸部を設け、他方のコネクタ要素の左右両端に重合凹部を設けても良い。
　又、一方のコネクタ要素の左右両端そのそれぞれに重合凸部と重合凹部を設け、他方のコネクタ要素の左右両端のそれぞれに重合凹部と重合凸部を設けても良い。
　又、前記第１、第２の実施の形態では、重合凹部を面取り加工により設け、重合凸部をそれに対応するものとして設けたが、それに限定されるものではなく、例えば、何れか一方のコネクタ要素側にリブ状の凸部を設け、他方のコネクタ要素にリブ状の凸部が係合する溝を形成しても良く、様々な構成が想定される。
　前記第１、第２の実施の形態の場合には雌ねじ部を貫通しない孔内に設けたが貫通孔に雌ねじ部を設ける構成もある。
　その他、各部の構成は図示したものに限定されない。

　本発明は、中空状をなし外周面に被把持部を備えた第１プロファイルに、同じく中空状をなし外周面に被把持部を備えた第２プロファイルを交差する方向に指向させて連結・固定する際に使用するプロファイル用コネクタに係り、特に、連結作業の容易化、コネクタ内ひいてはプロファイル内への異物の侵入を防止することができるように工夫したものに関し、例えば、工場内の設備の枠構造に好適である。

　１　プロファイル用コネクタ
　３　第１プロファイル
　５　第２プロファイル
　２１　コネクタ要素
　２３　コネクタ要素
　２５　ボルト
　７１　雌ねじ部

Claims

　中空状をなし外周面に被把持部を備えた第１プロファイルに、同じく中空状をなし外周面に被把持部を備えた第２プロファイルを交差する方向に指向させて連結・固定する際に使用するプロファイル用コネクタにおいて、
　着脱可能に組み合わされる一対のコネクタ要素からなり、
　上記一対のコネクタ要素の内の一方のコネクタ要素には貫通孔が穿孔されていて、他方のコネクタ要素には雌ねじ部が設けられていて、
　上記一対のコネクタ要素を組み合わせ、ボルトを上記貫通孔を通して上記雌ねじ部に螺合させて上記一対のコネクタ要素を締め付けることにより、それぞれのコネクタ要素の一端側で上記第１プロファイルの外周面の被把持部を保持し、それぞれのコネクタ要素の他端側で上記第２プロファイルを保持し、それによって、上記第１プロファイルと第２プロファイルを連結するようにしたことを特徴とするプロファイル用コネクタ。
　請求項１記載のプロファイル用コネクタにおいて、
上記雌ねじ部は上記他方のコネクタ要素の貫通しない孔に設けられていることを特徴とするプロファイル用コネクタ。
　請求項１又は請求項２記載のプロファイル用コネクタにおいて、
　上記一方のコネクタ要素の貫通孔の上記他方のコネクタ要素側の開口端には凸部が突設されていて、
　上記他方のコネクタ要素の雌ねじ部の開口端には上記凸部が嵌合する凹部が形成されていることを特徴とするプロファイル用コネクタ。
　請求項３記載のプロファイル用コネクタにおいて、
　上記凸部は上記その他のコネクタ要素側に向かって徐々に縮径されるテーパ形状になっていて、
　上記凹部は上記一方のコネクタ要素側に向かって徐々に拡径されるテーパ形状になっていることを特徴とするプロファイル用コネクタ。
　請求項１～請求項４の何れかに記載のプロファイル用コネクタにおいて、
　上記一対のコネクタ要素の各コネクタ要素の一端には頭部が設けられていて、該頭部には上記第１プロファイルの被把持部の片側に係合する係合爪が設けられていて、
　上記一対のコネクタ要素の各コネクタ要素の他端には上記第２プロファイル内に挿入される挿入部が設けられていて、
　上記貫通孔は上記一方のコネクタ要素の頭部に設けられていて、上記雌ねじ部は上記他方のコネクタ要素の頭部に設けられていて、
　上記一対のコネクタ要素の頭部と挿入部を合わせた状態で組み合わせ、上記ボルトを上記貫通孔を通して上記雌ねじ部に螺合させて上記一対のコネクタ要素を締め付けることにより、それぞれのコネクタ要素の上記係合爪によって上記第１プロファイルの外周面の被把持部を保持し、それぞれのコネクタ要素の上記挿入部によって上記第２プロファイルを内側から保持し、それによって、上記第１プロファイルと第２プロファイルを連結するようにしたことを特徴とするプロファイル用コネクタ。
　請求項１～請求項４の何れかに記載のプロファイル用コネクタにおいて、
　上記一対のコネクタ要素の各コネクタ要素の一端には頭部が設けられていて、該頭部には上記第１プロファイルの被把持部の片側に係合する係合爪が設けられていて、
　上記一対のコネクタ要素の各コネクタ要素の他端には上記第２プロファイルを包囲する包囲部が設けられていて、
　上記貫通孔は上記一方のコネクタ要素の頭部に設けられていて、上記雌ねじ部は上記他方のコネクタ要素の頭部に設けられていて、
　上記一対のコネクタ要素の頭部と包囲部を合わせた状態で組み合わせ、上記ボルトを上記貫通孔を通して上記雌ねじ部に螺合させて上記一対のコネクタ要素を締め付けることにより、それぞれのコネクタ要素の上記係合爪によって上記第１プロファイルの外周面の被把持部を保持し、それぞれのコネクタ要素の上記包囲部によって上記第２プロファイルを外側から保持し、それによって、上記第１プロファイルと第２プロファイルを連結するようにしたことを特徴とするプロファイル用コネクタ。