WO2023063290A1

WO2023063290A1 - 表示装置

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Publication number: WO2023063290A1
Application number: PCT/JP2022/037783
Authority: WO
Inventors: 直司金子; 泰一遠藤; 治由勝村
Original assignee: 日本精機株式会社
Priority date: 2021-10-12
Filing date: 2022-10-11
Publication date: 2023-04-20
Also published as: CN118103897A

Abstract

低コストな表示装置を提供する。　表示装置は、画像を表示部（３０２）に表示する表示器（３００）と、前記表示器（３００）に接着され前記表示部（３０２）を視認可能とする透光部（１０）を有する前面ケース体（１００）と、前記表示器（３００）の背後に配置され、前記表示器（３００）と電気的に接続される回路基板（４００）と、を備え、前記表示部（３０２）の法線方向において、前記表示器（３００）と前記回路基板（４００）には隙間部（Ｇ１）が形成され、前記前面ケース体（１００）は、前記回路基板（４００）側に突出し前記回路基板（４００）を係止する係止部（２４）を有する。

Description

表示装置

　本開示は、本開示は、表示装置に関するものである。

　従来、四輪車、二輪車等の車両に搭載される表示装置（所謂、計器装置）が種々提案されており、例えば、特許文献１に開示されている。特許文献１に記載の表示装置は、画像を表示部に表示する表示器と、表示器の表示部側に透光性接着剤で接着され、表示部を視認可能とする透光部を有するカバープレートと、を備える表示ユニットと、カバープレートよりも表示器側に位置するケース体であって、カバープレートとは反対側に向かって凹み、表示器を収める凹部を有するケース体と、表示器と電気的に接続されると共に、カバープレートに形成された警告表示部を照明する光源が実装された回路基板と、カバープレートよりも表示器側に位置して表示器及びケース体及び回路基板を収容する収容体と、を備える。

　表示部の法線方向において、表示器と凹部の間には隙間部が形成されており、表示器と凹部とは当接せず、表示ユニットは、ケース体の凹部以外の所定部分に支持されている。回路基板は、ネジなどの固定手段によってケース体に裏側から固定されている。

特開２０１５－１４８７１８号公報

　しかしながら、カバープレートに回路基板を固定するために、ケース体やネジを必要とすると、部品費や組み立て費などのコストがかかるといった問題点があった。

　そこで本開示は、上記問題点に対して対処するため、低コストな表示装置を提供することを目的とする。

　本発明の表示装置は、画像を表示部３０２に表示する表示器３００と、前記表示器３００に接着され前記表示部３０２を視認可能とする透光部１０を有する前面ケース体１００と、前記表示器３００の背後に配置され、前記表示器３００と電気的に接続される回路基板４００と、を備え、前記表示部３０２の法線方向において、前記表示器３００と前記回路基板４００には隙間部Ｇ１が形成され、前記前面ケース体１００は、前記回路基板４００側に突出し前記回路基板４００を係止する係止部２４を有することを特徴とする。

本開示の第１の実施形態による表示装置の断面図。本開示の第２の実施形態による表示装置の断面図。同上実施形態による下ケースを省く表示装置の断面図。

　以下、図１乃至３に基づいて、本開示の表示装置を車両に搭載される車両用の計器装置に適用した場合を例に挙げて説明する。尚、本開示は、計器装置に関し、例えば、自動車やオートバイ、あるいは農業機械や建設機械を備えた移動体に搭載される計器装置に適用することができる。

　以下の説明において、「前面側」は、図１における上側（透光部１０側）であり視認者（運転者）に視認される側を意味する。「背（後）面側」は、図１における下側（回路基板４００側）を意味する。

（第１の実施形態）
　以下、本開示の表示装置の第１の実施形態を説明する。
　図１に示すように、表示装置は、上ケース（前面ケース体）１００と、下ケース（背面ケース体）２００と、表示器（表示部）３００と、回路基板４００と、から主に構成される。

　上ケース１００は、図１に示すように、背面側が開口した矩形の箱状に形成される。上ケース１００は、透光部１０と、枠部２０と、を有する。上ケース１００は、成形済の部品である透光部１０を成形金型内にインサート部材として配置し、枠部２０を成形するインサート成形により形成される。

　透光部１０は、透光性の略平板状の合成樹脂からなる。透光部１０は、表示器３００の表示部３０２を運転者に視認可能とする。

　枠部２０は、黒色等の遮光性の合成樹脂からなり、透光部１０の外周に形成される。枠部２０は、前面部２１と、側壁部２２と、位置決め部２３と、係止部２４と、ボス部２５と、を有する。

　前面部２１は、透光部１０の外周を挟持するように透光部１０の外周に形成される。側壁部２２は、前面部２１の外周から透光部１０の背後の略法線方向に延出形成される。位置決め部２３は、前面部２１から断面略円形で回路基板４００側に突出する。位置決め部２３は、先端が回路基板４００の位置決め孔４０１と嵌合し、回路基板４００を位置決めする。位置決め部２３は、側壁部２２の内側の３箇所形成される。

　係止部２４は、前面部２１から断面略矩形で回路基板４００側に突出し、先端に庇状の反し部２４ａが形成された所謂フック状に形成される。係止部２４は、反し部２４ａが回路基板４００の外周に係止し、回路基板４００を固定する。係止部２４は、側壁部２２の内側の２箇所形成される。

　ボス部２５は、前面部２１から断面略中空の円形で回路基板４００側に突出する。ボス部２５は、下ケース２００の背面側から挿入されたネジ６００と螺合し、上ケース１００と下ケース２００とで回路基板４００を挟持固定する。ボス部２５は、側壁部２２の内側の４箇所に形成される。

　表示器３００は、上ケース１００の透光部１０と回路基板４００の間に配置される。

　表示器３００は、例えば、以下図示しない液晶パネルと、液晶パネルを照明する光源や反射シートや導光板や各種光学シートからなる光源手段と、液晶パネルと光源手段を収容する樹脂や金属からなるフレーム体と、からなる周知の液晶表示ユニットである。

　液晶パネルは、内側にＩＴＯ（Ｉｎｄｉｕｍ　Ｔｉｎ　Ｏｘｉｄｅ）等により透明電極が形成された前後一対のガラス基板の内側に液晶材を封入し、両ガラス基板の外側に偏光板（偏光フィルタ）が貼り付けられて形成されるＴＦＴ（Ｔｈｉｎ　Ｆｉｌｍ　Ｔｒａｎｓｉｓｔｏｒ）方式のノーマリーブラックタイプ（電圧非印加時、黒表示）の周知の液晶パネルである。表示器３００は、この液晶表示パネルからなる表示部３０２を有し、この表示部３０２で前面側へ各種車両情報を表示する。表示部３０２は、透光部１０を透過し視認者に視認される。

　表示器３００は、一辺に図示しないＦＰＣ（Ｆｌｅｘｉｂｌｅ　Ｐｒｉｎｔｅｄ　Ｃｉｒｃｕｉｔｓ）が接続される。ＦＰＣは、表示器３００と回路基板４００とを電気的に接続（導通接続）し、回路基板４００からの電気信号を表示器３００に導き、表示器３００の表示部３０２に情報を表示させる。

　表示器３００は、上ケース１００と透光性（透光性接着部材）剤９００で接着される。透光性接着剤９００は、ＵＶ（紫外線）硬化型のゲル状の光学接着剤（例えば液状のシリコン系接着剤）からなり、表示器３００の表示部３０２側で透光部１０との間に密着配置される。透光性接着剤９００は、ＵＶ光線が照射されると硬化することで、表示器３００と上ケース１００とを接着固定する。透光性接着剤９００の硬化後の屈折率は、透光部１０と略同等の屈折率に設定される。

　表示器３００は、背後に複数のボス部３０１を有する。ボス部３０１は、通常、回路基板４００の背後から挿入されるネジと螺合し、回路基板４００等を固定する。本開示では、ボス部３０１は、ネジと螺合しない。ボス部３０１は、回路基板４００との間に隙間（隙間部）Ｇ１を有する。表示器３００は、上ケース１００に接着され宙に浮いた状態（ぶら下がった状態）となる。

　回路基板４００は、例えばＦＲ－４（Ｆｌａｍｅ　Ｒｅｔａｒｄａｎｔ－４）等の平板状のガラスエポキシ系基材に配線パターンを施した硬質配線基板からなり、表示器３００と下ケース２００との間に位置する。回路基板４００は、表示器３００を駆動・制御するための駆動回路や、車両を含む外部から各種信号や電源を入力するコネクタなどの電子部品を実装する。

　回路基板４００は、ネジ（固定具）６００が下ケース２００の凹部２０１の孔に背後から挿入され、回路基板４００のネジ孔部４０２を貫通し、ボス部２５の穴部２５ａに螺合することで、ボス部２５と凹部２０１とに挟持固定される。

　下ケース２００は、黒色等の遮光性の合成樹脂からなり、背面側が開口した矩形の箱状に形成される。計器装置は、上ケース１００の側壁部２２と下ケース２００とがゴム製の防水パッキン８００を介して嵌合することで、密閉された筐体を形成する。計器装置は、この筐体の内部に、表示器３００と回路基板４００とを収容する。下ケース２００は、内側に凹んだ箇所に孔を有する凹部２０１を有する。凹部２０１は、ボス部２５に対向する位置の外壁が前面側に突出し形成される。凹部２０１は、回路基板４００に当接する。

　下ケース２００は、内部の空気を外部へ通気する通気孔２０２を有する。通気孔２０２は、内側に多孔質膜７００が貼り付けられている。このように形成されることで、通気孔２０２は、外部からの水などの液体の侵入を防止しつつ、内部の空気を外部へ逃がすことで内部の熱を外部へ逃がすことができる。

　本開示の計器装置の組み立て順序を説明する。
　最初に、上ケース１００に透光性接着剤９００で表示器３００を接着する。次に、上ケース１００に回路基板４００を係止部２４で固定する。最後に、上ケース１００に下ケース２００を組付け、ネジ６００で上ケース１００と下ケース２００とを螺合する。

　このように形成されることで、表示装置は、上ケース１００と下ケース２００から形成される筐体の内部に、別のケース体やネジを必要とすることなく回路基板４００を固定することができる。

(第２の実施形態)
　本開示に係る表示装置の第２の実施形態を図２、３に基づいて説明する。前述した第１の実施形態と同一部分、均等部箇所については同一符号を付して説明する。

　図２に示すように、本開示では、位置決め部２３の回路基板４００と突き当たる位置決め突き当て面２３ａ及びボス部２５の回路基板４００と突き当たるボス突き当て面２５ｂと、係止部２４の反し部２４ａの回路基板４００と係止される係止面２４ｂと、の距離は、回路基板４００の板厚より大く形成される。これにより、上ケース１００に下ケース２００を組付け、ネジ６００で上ケース１００と下ケース２００とを螺合した際に、係止部２４の反し部２４ａと回路基板４００との間に隙間（第２の隙間部）Ｇ２が形成される。

　図３に示すように、上ケース１００に回路基板４００を係止部２４で固定した状態では、回路基板４００の自重により、係止面２４ｂと回路基板４００とは当接し、回路基板４００と位置決め突き当て面２３ａ及び回路基板４００とボス突き当て面２５ｂとの間に隙間Ｇ３が形成される。

　このように形成されることにより、車両の振動などにより回路基板４００が振動した際に、係止部２４と回路基板４００との干渉により発生する異音を低減することができる。

　本開示のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると共に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。

　例えば、上ケース１００は、透光部１０と枠部２０とがインサート成形により一体に形成されていたが、別々に成形され、組み合わされた同じ材料で一体に形成されてもよい。

　透光性接着剤９００は、ゲル状の材料であったが、透明光学粘着（ＯＣＡ：Ｏｐｔｉｃａｌ　Ｃｌｅａｒ　Ａｄｈｅｓｉｖｅ）シートであってもよい。透光性接着剤９００は、ＵＶ硬化型であったが、自然硬化型や熱硬化型などであってもよい。

　上ケース１００と表示器３００とは、透光性接着剤９００により接着固定されていたが、透光性接着剤９００は無く、透光部１０と表示部３０２の間は空気層が形成され、上ケース１００と表示器３００とは、表示部３０２の外周に配置された両面テープなどの固定具で接着固定されてもよい。

　表示器３００は、背後に複数のボス部３０１を有していたが、無くてもよい。表示器３００は、ＴＦＴ型液晶に限定されるものではなく、マルチドット及びセグメントタイプのものであってもよく、単色表示及びフルカラー表示は問わない。表示器３００は、ＥＬ（Ｅｌｅｃｔｒｏ　Ｌｕｍｉｎｅｓｃｅｎｃｅ）モジュールであってもよい。

　表示器３００と回路基板４００の通電はＦＰＣであったが、リード線や導電ゴム等であってもよい。

　上ケース１００と下ケース２００とは、ネジ６００で固定されていたが、接着剤で固定されてもよい。例えば、上ケース１００の側壁部２２と下ケース２００との間に防水パッキン８００を配置していたが、ここに接着剤を充填させて接着固定してもよい。

　係止部２４は、回路基板４００の外周に係止していたが、回路基板４００に形成された孔に係止してもよい。

１００　上ケース（前面ケース体）
　１０　透光部
　２０　枠部
　２１　前面部
　２２　側壁部
　２３　位置決め部
２３ａ　位置決め突き当て面
　２４　係止部
２４ａ　反し部
２４ｂ　係止面
　２５　ボス部
２５ａ　穴部
２５ｂ　ボス突き当て面
２００　下ケース（背面ケース体）
２０１　凹部
２０２　通気孔
３００　表示器（表示部）
３０１　ボス部
３０２　表示部
４００　回路基板
４０１　位置決め孔
４０２　ネジ孔部
６００　ネジ（固定具）
７００　多孔質膜
８００　防水パッキン
９００　透光性接着剤（透光性接着部材）
　Ｇ１　隙間（隙間部）
　Ｇ２　隙間（第２の隙間部）
　Ｇ３　隙間

Claims

情報を表示部に表示する表示器と、
前記表示器に接着され前記表示部を視認可能とする透光部を有する前面ケース体と、
前記表示器の背後に配置され、前記表示器と電気的に接続される回路基板と、を備え、
前記表示部の法線方向において、前記表示器と前記回路基板とには隙間部が形成され、
前記前面ケース体は、前記回路基板側に突出し前記回路基板を係止する係止部を有することを特徴とする表示装置。
前記前面ケース体は、透光性接着部材により前記透光部と前記表示器とを接着することを特徴とする請求項１に記載の表示装置。
前記回路基板の背後に配置される背面ケース体と、を備え、
前記背面ケース体は前記前面ケース体に固定された時に、前記係止部は前記回路基板との間に第２の隙間部を形成することを特徴とする請求項１に記載の表示装置。
前記回路基板は、前記前面ケース体と前記背面ケース体とに挟持固定されることを特徴とする請求項３に記載の表示装置。
前記前面ケース体は、前記回路基板側に突出し前記回路基板を位置決めする位置決め部を有することを特徴とする請求項１に記載の表示装置。