WO2023053826A1 - 理美容機器 - Google Patents

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宏之 井上
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    • A45D20/12Details thereof or accessories therefor, e.g. nozzles, stands
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B05SPRAYING OR ATOMISING IN GENERAL; APPLYING FLUENT MATERIALS TO SURFACES, IN GENERAL
    • B05BSPRAYING APPARATUS; ATOMISING APPARATUS; NOZZLES
    • B05B5/00Electrostatic spraying apparatus; Spraying apparatus with means for charging the spray electrically; Apparatus for spraying liquids or other fluent materials by other electric means
    • B05B5/025Discharge apparatus, e.g. electrostatic spray guns

Abstract

理美容機器(1)は、美容成分シート(10)と、保持部と、を備える。また、理美容機器(1)は、1対の離間した電極(40A、40B)と、放電領域(50)とを有する霧化部(30)を備える。霧化部(30)は、放電領域(50)に空間放電を発生させることにより美容成分シート(10)の少なくとも一部を霧化して美容成分の微粒子を生成する。また、理美容機器(1)は、粒子移送部(60)と、電力供給部と、放電情報を取得する空間センシング部と、制御部(80)とを備える。制御部(80)は、放電情報に基づいて放電領域(50)のプラズマ状態を推定し、電力供給部が供給する電力について印加電圧可変制御及びPWM制御の少なくとも一方を行う。

Description

理美容機器
 本開示は、理美容機器に関する。
 肌、毛髪、頭皮又は爪用の美容成分は、例えば、肌、毛髪、頭皮又は爪に対する美容効果の発揮又は生理機能の維持・向上を目的として、肌、毛髪、頭皮又は爪に対して直接付与される。美容成分は、肌、毛髪、頭皮又は爪の表面に均一に付着させることができるように、粒径1μm以下に微粒子化されることが好ましい。美容成分の粒径1μm以下への微粒子化は、通常、美容成分の霧化を行うことにより達成される。
 特許文献1には、結露面を接地電極として放電を発生させることで、結露面の結露水を静電霧化して液滴を生成する第1及び第2の放電電極を有する霧化装置を備え、液滴を媒体として美容成分を空気流に放出するヘアードライヤーが開示されている。
特開2019-111155号公報
 特許文献1に記載のヘアードライヤーでは、美容成分と液滴との結合機会が少なく不安定であるため、美容成分の霧化量が少量で経時的なバラツキも生じやすい。
 本開示は、所望の量でかつ経時的に安定した固体又は準固体の美容成分の霧化が可能な理美容機器を提供する。
 本開示の第1の態様に係る理美容機器は、常温で固体又は準固体である美容成分を少なくとも1種類含有するシートである美容成分シートと、美容成分シートを保持する保持部と、を備える。また、理美容機器は、1対の離間した電極と、1対の電極間に形成され保持部に保持された美容成分シートが配置される放電領域とを有し、放電領域に空間放電を発生させることにより美容成分シートの少なくとも一部を霧化して美容成分の微粒子を生成する霧化部を備える。また、理美容機器は、霧化部で生成された美容成分の微粒子を外部に移送する粒子移送部と、1対の電極間に電圧を印加する電力供給部と、を備える。また、理美容機器は、放電領域の空間放電状態に関する放電情報を取得する空間センシング部と、放電情報に基づき、電力供給部が印加する電圧及び電極に供給される電流の少なくとも一方を制御する制御部とを備える。そして、制御部は、放電情報に基づいて放電領域のプラズマ状態を推定し、電力供給部が供給する電力について印加電圧可変制御及びPWM制御の少なくとも一方を行う。
 本開示の第2の態様に係る理美容機器は、常温で固体又は準固体である美容成分を少なくとも1種類含有するシートである美容成分シートと、少なくとも表面に導電層を有する導電性基材からなり、美容成分シートを保持する保持部と、を備える。また、理美容機器は、保持部に保持された美容成分シートから見て保持部と反対側に離間して配置される電極と、電極と保持部との間に形成される放電領域とを有し、放電領域に空間放電を発生させることにより美容成分シートの少なくとも一部を霧化して美容成分の微粒子を生成する霧化部を備える。また、理美容機器は、霧化部で生成された美容成分の微粒子を外部に移送する粒子移送部と、電極と保持部との間に電圧を印加する電力供給部と、を備える。また、理美容機器は、放電領域の空間放電状態に関する放電情報を取得する空間センシング部と、放電情報に基づき、電力供給部が印加する電圧と、電極及び保持部の少なくとも一方に供給される電流との少なくとも一方を制御する制御部とを備える。そして、制御部は、放電情報に基づいて放電領域のプラズマ状態を推定し、電力供給部が供給する電力について印加電圧可変制御及びPWM制御の少なくとも一方を行う。
 本開示の第1の態様及び第2の態様に係る理美容機器は、所望の量でかつ経時的に安定した固体又は準固体の美容成分の霧化が可能である。
本実施形態の理美容機器の一形態であるヘアードライヤーを示す断面図である。 図1に示す理美容機器(ヘアードライヤー)の内部構成を示す図である。 第1の実施形態に係る理美容機器の内部構成を簡略化して示す図である。 第2の実施形態に係る理美容機器の内部構成を示す図である。 第3の実施形態に係る理美容機器の内部構成を示す図である。 図1に示す理美容機器の内部構成を詳細に示す図である。 第4の実施形態に係る理美容機器の内部構成を示す図である。 突部が形成された電極の一例を示す図である。 突部が形成された電極の他の一例を示す図である。 第5の実施形態に係る理美容機器の内部構成を示す図である。 第5の実施形態に係る理美容機器の内部構成における突部と対向部材との距離を示す図である。 第6の実施形態に係る理美容機器の内部構成を示す図である。 第6の実施形態に係る理美容機器の内部構成における突部と対向部材との距離を示す図である。 第7の実施形態に係る理美容機器の内部構成を示す図である。 第8の実施形態に係る理美容機器の内部構成を示す図である。 空間放電を生じさせるために電極間に印加する電圧及び放電電流の好ましい一例を示す図である。 空間放電を生じさせるために電極間に印加する電圧及び放電電流の好ましくない一例を示す図である。 空間放電を生じさせるために電極間に印加する電圧及び放電電流の好ましい他の一例を示す図である。 空間放電を生じさせるために電極間に印加する電圧及び放電電流の好ましくない他の一例を示す図である。 空間放電を生じさせるために用いられる電気の周波数と、霧化量との関係を示す図である。 最大放電電流値と、霧化量との関係を示す図である。
 以下、図面を参照しながら実施形態を詳細に説明する。但し、必要以上に詳細な説明は省略する場合がある。例えば、既によく知られた事項の詳細説明、又は、実質的に同一の構成に対する重複説明を省略する場合がある。
 なお、添付図面及び以下の説明は、当業者が本開示を十分に理解するために提供されるのであって、これらにより請求の範囲に記載の主題を限定することを意図していない。
 図1は、本実施形態の理美容機器の一形態であるヘアードライヤー1を示す断面図である。図6は、図1に示す理美容機器1の内部構成を詳細に示す図である。
 図1に示す理美容機器(ヘアードライヤー)1は、一般的なヘアードライヤーの構成に加え、霧化部30を含む。理美容機器(ヘアードライヤー)1は、一般的なドライヤーの機能として、送風部65としても機能するファン130と、ファン130を駆動するモーター132と、ヒーター134とを有する。すなわち、ファン130の回転により気流が生じ、ヒーター134により気流が加熱されて温風となる。温風は隔壁136の下部に位置する送風口138から送出される。ヒーター134がオフ状態のときは冷風が送出される。なお、モーター132及びヒーター134は制御部80に電気的に接続されており、制御部80はスイッチ122の操作に従い各部材への通電を制御する。また、制御部80は、後述の霧化部30での霧化に関する制御も行う。
 図1に示すように、理美容機器(ヘアードライヤー)1は、美容成分シート10と、霧化部30と、粒子移送部60と、制御部80とを備える。なお、記載スペースの都合上、図1には記載されていないが、図6に示すように、理美容機器(ヘアードライヤー)1は、保持部20と、電力供給部70と、空間センシング部55と、を備える。霧化部30は、1対の離間した電極40A(40)、40B(40)と、1対の電極40A、40B間に形成され美容成分シート10が配置される放電領域50とを有する。なお、図6において、霧化部30を示す一点鎖線で囲む領域には、図示の都合上、美容成分シート10、保持部20、移動体28c及び送風部65が含まれているが、これらは、霧化部30が有する構成ではない。即ち、上述のように、霧化部30は、電極40A(40)、40B(40)と、放電領域50とを有する。このことは、他の図においても同様である。
 理美容機器(ヘアードライヤー)1では、霧化部30で美容成分シート10の一部を霧化して生成された美容成分の微粒子18は、ファン130の送風により、隔壁136の上部に位置する送風口140から外部に放出される。なお、ファン130は後述の送風部65としても機能し、送風口140は粒子移送部60としても機能するようになっている。このため、理美容機器(ヘアードライヤー)1は、送風部65をさらに備える。
 図2は、図1に示す理美容機器(ヘアードライヤー)1の内部構成を示す図である。理美容機器(ヘアードライヤー)1は、美容成分シート10と、保持部20と、移動部28a、28b(28)と、霧化部30と、送風部65とを備える。また、霧化部30は、1対の離間した電極40A(40)、40B(40)と、放電領域50とを有する。さらに、理美容機器(ヘアードライヤー)1は、図示しない電力供給部70と、空間センシング部55と、制御部80とを備える。
 (美容成分シート)
 美容成分シート10は、常温で固体又は準固体である美容成分を少なくとも1種類含有するシートである。ここで、本実施形態において、常温とは、一例として25℃を意味するが、例えば、一般的な室温と同程度の温度(例えば、5~35℃に含まれるいずれかの温度)でもよい。また、固体とは、25℃での粘度が200Pa・s以上の物質を意味する。さらに、準固体とは、25℃において、機械的な力を加えない限り流動性を有さず固体の外観を呈する物質であり、具体的には、25℃での粘度が1~200Pa・sの物質を意味する。
  <美容成分>
 美容成分とは、使用者の肌、毛髪、頭皮又は爪に美容効果をもたらす成分を意味する。常温で固体の美容成分としては、例えば、コラーゲン、エラスチン、ケラチン等のタンパク質;各種ペプチド;リジン、フェニルアラニン、アラニン、アルギニン、セリン、システイン、グリシン、プロリン等のアミノ酸;セラミド類;コハク酸、マレイン酸(比誘電率:51)、フマル酸、乳酸、リンゴ酸(比誘電率:9.5)、酒石酸、クエン酸等の有機酸;プロテオグリカン;各種ビタミン;マイカ(比誘電率:7)、酸化チタン(比誘電率:40~50)、酸化亜鉛(比誘電率:1.7~2.5)、酸化鉄、ケイ素(比誘電率:3.5~5.0)、プラチナ、金、銀、亜鉛等の金属;塩化リゾチーム、プロテアーゼ、パパイン等の酵素;DNA核酸、リボ核酸等の核酸;アスタキサンチン、ルテイン、カテキン等の抗酸化成分;イソフラボン、デュタステリド、フィナステリド、プロペシア(登録商標)等のホルモン;ラウリル酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、スフィンゴ糖脂質、ベヘニルアルコール、ステアリルアルコール、コレステロール、水添レシチン等の脂質;トレハロース、デキストラン、デキストリン(比誘電率:2.2~2.4)、プルラン、シクロデキストリン、マルチトール等の糖質;コンドロイチン硫酸、キトサン、キチン等の多糖類;尿素(比誘電率:5~8);グリチルリチン酸;グリチルリチン酸ジカリウム等が用いられる。
 常温で準固体の美容成分としては、例えば、ワセリン(比誘電率:2.2~2.9)、ろう(ワックス)(比誘電率:2.4~6.5)、シア脂、ヤシ油、エステル類、18MEA(18メチルエイコサン)等の脂質;ヒアルロン酸、コンドロイチン等の多糖類等が用いられる。
 美容成分は、比誘電率εが通常100以下で誘電体である。このため、霧化部30の放電領域50に誘電体である美容成分シート10を配置して空間放電を発生させると、霧化部30での美容成分シート10の放電領域50側の表面の霧化が好適に行われる。
 (保持部)
 保持部20は、美容成分シート10を保持する部材である。具体的には、保持部20は、霧化部30において、美容成分シート10の一部を霧化する際に美容成分シート10の霧化量を調節可能なように保持する部材である。保持部20としては、例えば、板状、長尺シート状等の形状の部材が用いられる。
 板状の保持部20は、例えば、板状の美容成分シート10を保持する部材として用いられる。
 美容成分シート10が板状である場合、保持部20は、例えば、板状の美容成分シート10を保持する板状に設けられる。
 美容成分シート10が長尺シート状又は板状である場合、保持部20は、例えば、長尺シート状又は板状の美容成分シート10を保持する長尺シート状に設けられる。
 図2には、美容成分シート10が板状、保持部20が長尺シート状である一例を示した。
 保持部20としては、例えば、ポリエステル(比誘電率:3.5~5.6)、ポリエチレンテレフタレート(比誘電率:2.9~3.0)、ポリオレフィン、ポリイミド等の樹脂を含む樹脂シート;銅、アルミニウム等の金属からなる金属箔が用いられる。
 保持部20は、少なくとも表面に導電層を有する導電性基材からなると、保持部20を電極40と同様の用途で用いることが可能であるため好ましい。
 金属箔からなる保持部20は、そのままで導電性基材である。樹脂シートからなる保持部20は、例えば、蒸着、メッキ、複層化等により表面に導電層を形成することで、導電性基材を形成することができる。
 導電性基材からなる保持部20は、導電層が、1対の電極40A、40Bのうち美容成分シート10から見て保持部20側に配置される電極40である保持部側電極40Bに電気的に接続することができる。このように構成すると、保持部20及び保持部側電極40Bと、非保持部側電極40Aとの間の放電領域50に空間放電を発生させることができる。ここで、非保持部側電極40Aとは、1対の電極40A、40Bのうち美容成分シート10から見て保持部20と反対側に離間して配置される電極40を意味する。
 なお、導電性基材からなる保持部20を用いる場合、この保持部20を保持部側電極40Bとして機能させることで、保持部側電極40Bを省略した構成の理美容機器(ヘアードライヤー)1とすることも可能である。このように構成すると、保持部20と、非保持部側電極40Aとの間の放電領域50に空間放電を発生させることができ、電極40の数を減らすことができる。
 (移動部)
 移動部28は、保持部20を移動させる部材である。具体的には、移動部28は、保持部20に保持された美容成分シート10と、美容成分シート10に隣接する霧化部30の放電領域50との位置関係を変更するために、保持部20を移動させる部材である。
 移動部28による保持部20の移動は、霧化部30の放電領域50での空間放電による美容成分シート10の霧化量が所定量になるように行われる。移動部28による保持部20の移動は、通常、霧化部30の放電領域50が美容成分シート10の表面上に沿って移動するように行われる。
 保持部20が板状である場合、移動部28は、例えば、板状の保持部20を平面方向に移動させるように設けられる。板状の保持部20を平面方向に移動させる移動部28としては、例えば、板状の保持部20を、モーター等を用いて平面方向に移動させる移動機構が用いられる。
 保持部20が長尺シート状である場合、移動部28は、例えば、長尺シート状の保持部20について、巻き出し及び巻き取りの少なくとも一方を行うように設けられる。長尺シート状の保持部20の巻き出し、巻き取りを行う移動部28としては、例えば、巻き出し、巻き取りを行うモーターが用いられる。図2には、保持部20が長尺シート状であり、移動部28が巻き出し、巻き取りを行うモーター28a、28bである一例を示した。
 移動部28を用いると、美容成分シート10の霧化量を精密に制御することができ、美容成分シート10の消費量を低減することができる。また、移動部28を用いると、美容成分シート10が移動することから、霧化量に応じて美容成分シート10の適切な量の補充が容易である。さらに、移動部28を用いると、美容成分シート10が移動することから美容成分シート10の熱等による変性、酸化等を抑制することができる。また、移動部28を用いると、美容成分シート10の連続的、長時間の霧化が可能になる。
 (電力供給部)
 電力供給部70は、1対の電極40A、40B間に電圧を印加するユニットである。なお、導電性基材からなる保持部20を用いる場合、電力供給部70は、電極40Aと導電性基材からなる保持部20との間に電圧を印加するユニットである。霧化部30の1対の電極40A、40B間に電力供給部70から電圧が印加されると、霧化部30の放電領域50に空間放電が発生し、美容成分シート10の少なくとも一部が霧化する。
 電力供給部70は、例えば、図6に示すように、PWM変調器71と、入力電圧変圧器72と、高電圧トランス73とを備える。PWM変調器71は、パルス幅変調(Pulse Width Modulation)を行う装置である。PWM変調器71は、具体的には、パルス波のデューティー比を変化させて変調する装置である。入力電圧変圧器72は、入力電圧の変圧を行う装置である。高電圧トランス73は、高電圧の変圧を行う装置である。
 図6に示す電力供給部70では、PWM変調器71、入力電圧変圧器72、及び高電圧トランス73が、この順番で電気的に接続される。図6に示す電力供給部70では、高電圧トランス73からの出力が1対の電極40A、40B間に電圧を印加するようになっている。
 電力供給部70は、図6に示すように制御部80に電気的に接続されており、制御部80により動作が制御される。制御部80による電力供給部70の制御については後述するが、例えば、電力供給部70が供給する電力について印加電圧可変制御及びPWM制御の少なくとも一方が行われる。
 (電流計)
 理美容機器(ヘアードライヤー)1は、通常、電流計91を備える。電流計91は、例えば図6に示すように、電力供給部70と、1対の電極40A、40Bのうちの一方の電極40との間に接続される。なお、理美容機器(ヘアードライヤー)1は、後述の第4の実施形態に係る理美容機器1Dのように、1個の電極40と、導電性基材からなる保持部20との間に放電領域50を設ける場合がある。この場合は、電流計91は、例えば、電力供給部70と電極40との間、又は電力供給部70と導電性基材からなる保持部20との間に接続される。
 (電力計)
 理美容機器(ヘアードライヤー)1は、放電領域50で生じる空間放電の放電電力を測定する、図示しない電力計をさらに備えていてもよい。電力計は、例えば、図6に示す1対の電極40A、40B間の放電電力を測定可能なように接続される図示しない電圧計と、電流計91と、を備えた電力測定回路を有する構成とする。
 なお、理美容機器1を後述の第4の実施形態に係る理美容機器1Dのように構成する場合、電力計は、例えば、電極40と、導電性基材からなる保持部20と、の間の放電電力を測定可能なように接続する。
 理美容機器1が電力計を備える場合、制御部80は、例えば、電力計で測定した放電電力に基づきフィードバックして霧化量を制御するようにする。このような構成とすると、霧化量の精密な制御が可能になるため好ましい。
 (霧化部)
 霧化部30は、1対の離間した電極40A(40)、40B(40)と、1対の電極40A、40B間に形成され保持部20に保持された美容成分シート10が配置される放電領域50とを有するユニットである。なお、導電性基材からなる保持部20を用いる場合、霧化部30は、保持部20に保持された美容成分シート10から見て保持部20と反対側に離間して配置される電極40と、電極40と保持部20との間に形成される放電領域50とを有するユニットである。霧化部30は、放電領域50に空間放電を発生させることにより美容成分シート10の少なくとも一部を霧化して美容成分の微粒子18を生成する。
  <1対の離間した電極>
 1対の離間した電極40A、40Bは、これらの電極40A、40B間に空間放電を生じさせるための部材である。電極40A、40Bに用いられる電極としては公知の電極を用いることができる。
 1対の離間した電極40A、40Bには、1対の電極40A、40B間に電圧を印加する電力供給部70が電気的に接続されている。電力供給部70が1対の離間した電極40A、40B間に電圧を印加すると、1対の離間した電極40A、40B間に放電領域50が形成される。
  <放電領域>
 放電領域50は、1対の電極40A、40B間に形成され保持部20に保持された美容成分シート10が配置される空間である。霧化部30は、放電領域50に空間放電を発生させることにより美容成分シート10の少なくとも一部を霧化して美容成分の微粒子18を生成するようになっている。
 放電領域50で行われる空間放電としては、誘電体バリア放電が好ましい。誘電体バリア放電による空間放電は、放電領域50の雰囲気の局所的な温度上昇が非常に小さいため、美容成分シート10を構成する美容成分に熱変性が生じず、品質の高い美容成分の微粒子18が得られる。
  <霧化>
 霧化部30での美容成分シート10の一部の霧化は、放電領域50に空間放電を発生させることにより発現する。放電領域50に空間放電を発生させるためには、1対の電極40A、40B間に所定の電圧を印加する必要がある。以下、空間放電を生じさせる条件について図面を用いて説明する。
 図16は、空間放電を生じさせるために電極間に印加する電圧及び放電電流の好ましい一例を示す図である。図17は、空間放電を生じさせるために電極間に印加する電圧及び放電電流の好ましくない一例を示す図である。図18は、空間放電を生じさせるために電極間に印加する電圧及び放電電流の好ましい他の一例を示す図である。図19は、空間放電を生じさせるために電極間に印加する電圧及び放電電流の好ましくない他の一例を示す図である。
 図16に示す好ましい例では、電極40A、40B間に印加する電圧が、空間放電が生じ始める電圧である空間放電開始電圧Vs以上になると、空間放電が開始される。空間放電が開始されると、電極40A、40B間に電流が生じ始め、その後電流値が霧化開始電流Is以上になると空間放電による美容成分シート10の一部の霧化が開始される。なお、図16に示すように、電極40A、40B間に交流電圧を印加する場合、空間放電開始電圧Vs以上、霧化開始電流Is以上とは、それぞれの絶対値が、Vsの絶対値以上、Isの絶対値以上であることを意味する。
 電極40A、40B間に交流電圧を印加する場合、電極40A、40B間への印加電圧の絶対値はいずれ低下して空間放電開始電圧Vs未満になる。印加電圧の絶対値が空間放電開始電圧Vs未満になると、少し遅れて電流値の絶対値が低下し、霧化開始電流Is未満になる。電流値の絶対値が霧化開始電流Is未満になると空間放電による美容成分シート10の一部の霧化が終了する。
 電流値の絶対値が霧化開始電流Is以上になって霧化が開始されてから、電流値の絶対値が霧化開始電流Is未満になって霧化が終了するまでの時間が有効な霧化が生じる時間であり、これを霧化時間TATと規定する。また、電極40A、40B間に流れる電流値の最大値を最大放電電流値Imaxと規定する。
 このように、図16に示す好ましい例では、電極40A、40B間に印加する電圧の絶対値が空間放電開始電圧Vs以上になるため、電流値の絶対値が霧化開始電流Is以上になり、有効な霧化が生じる霧化時間TATが発現する。
 一方、図17に示す好ましくない例では、電極40A、40B間に印加する電圧の絶対値が空間放電開始電圧Vs未満であるため空間放電が開始されず、電流値の絶対値が霧化開始電流Is未満になり、有効な霧化が生じない。なお、図17には、霧化時間TATを記載しているが、これは図16の霧化時間TATを参考のために記載したものであり、図17に示す好ましくない例では、霧化時間はゼロである。
 図16に示す好ましい例では、電極40A、40B間に印加する電圧の極性が反転しているが、図18に示す好ましい例のように、電極40A、40B間に印加する電圧の極性が反転していなくてもよい。図18に示す好ましい例では、電極40A、40B間に印加する電圧の絶対値が空間放電開始電圧Vs以上になるため、電流値の絶対値が霧化開始電流Is以上になり、図16に示す好ましい例と同様に、有効な霧化が生じる霧化時間TATが発現する。
 図19に示す好ましくない例は、図17に示す好ましくない例において、電極40A、40B間に印加する電圧の極性が反転しないようにしたものである。図19に示す好ましくない例では、電極40A、40B間に印加する電圧の絶対値が空間放電開始電圧Vs未満であるため空間放電が開始されず、電流値の絶対値が霧化開始電流Is未満になり、図17に示す好ましくない例と同様に、有効な霧化が生じない。図19に示す好ましくない例では、霧化時間はゼロである。
 霧化部30の空間放電開始電圧Vsは、例えば、3kV以上、好ましくは4kV以上である。また、霧化部30の霧化開始電流Isは、例えば、50μA以上、好ましくは60μA以上である。さらに、霧化部30の最大放電電流値Imaxは、例えば、50~150μA、好ましくは60~150μAである。
 図21は、最大放電電流値Imaxと、霧化量との関係を示す図である。図21に示すように、最大放電電流値Imaxが上記範囲内にある領域(安定霧化範囲)では、美容成分シート10の安定な霧化が行われる。一方、最大放電電流値Imaxが150μAを超える領域(異常放電範囲)では、美容成分シート10の異常な霧化が生じやすい。ここで、異常な霧化とは、例えば、美容成分シート10に熱変性が生じる霧化である。
 電力供給部70が電極40A、40B間に印加する交流電圧の1/2周期は、例えば15~25μ秒である。また、電力供給部70が電極40A、40B間に印加する交流電圧の周波数は、例えば0Hzを超え150Hz以下である。
 図20は、空間放電を生じさせるために用いられる電気の周波数と、霧化量との関係を示す図である。図20に示すように、電気の周波数が上記範囲内にある領域(安定霧化範囲)では、美容成分シート10の安定な霧化が行われる。一方、電気の周波数が150Hzを超える領域(異常放電範囲)では、美容成分シート10の異常な霧化が生じやすい。ここで、異常な霧化とは、例えば、美容成分シート10に熱変性が生じる霧化である。
 電力供給部70は、例えば、上記の空間放電開始電圧Vs、霧化開始電流Is、最大放電電流値Imax、及び周波数の少なくとも1種が、上記数値範囲内になるように、制御部80で制御される。制御部80の制御は、空間センシング部55が取得した放電情報52に基づいて行われる。
  <美容成分の微粒子>
 霧化部30で、美容成分シート10の一部を霧化すると、美容成分の微粒子18が生成される。美容成分の微粒子18は、平均粒径が、通常1μm以下、好ましくは300nm以下である。ここで、微粒子18の平均粒径とは、レーザー回折・散乱法により測定した粒度分布における積算値50%のメジアン径である。
 美容成分の微粒子18の平均粒径が上記範囲内にあると、肌、毛髪、頭皮又は爪の表面に均一に付着させることができ、少量で高い効果を得ることができるため好ましい。また、上記微粒子18の平均粒径が上記範囲内にあると、肌、毛髪、頭皮又は爪に浸透せず、表面に留まり、美容効果を発揮するため好ましい。肌に対する美容効果としては、収れん効果、角層の細胞間脂質を整え保水力を高める、柔軟性を高める、角層細胞の接着剥離を促し、不要な角層を排出する効果等が挙げられる。また、毛髪に対する美容効果としては、うねりやつやの改善、水分保持、有効成分(他の成分)の浸透を促進する効果等が挙げられる。
 (空間センシング部)
 空間センシング部55は、放電領域50の空間放電状態に関する放電情報52を取得するユニットである。空間センシング部55は、例えば、霧化量センサ56、温度センサ57、及び湿度センサ58から選ばれる少なくとも1種のセンサを備える。
 霧化量センサ56は、放電領域50における美容成分シート10の霧化量に関する情報である霧化量情報66を取得する。温度センサ57は、放電領域50の温度に関する情報である温度情報を取得する。湿度センサ58は、放電領域50の湿度に関する情報である湿度情報を取得する。霧化量情報66、温度情報、及び湿度情報は、それぞれ、放電情報52の一態様である。
 (制御部)
 制御部80は、放電情報52に基づき、電力供給部70が印加する電圧及び電極40に供給される電流の少なくとも一方を制御するユニットである。なお、導電性基材からなる保持部20を用いる場合、制御部80は、放電情報52に基づき、電力供給部70が印加する電圧と、電極40及び保持部20の少なくとも一方に供給される電流との少なくとも一方を制御するユニットである。図6に示すように制御部80は電力供給部70に電気的に接続されており、電力供給部70の動作を制御する。なお、制御部80は、プロセッサ及びメモリを有し、プロセッサがメモリに格納されているプログラムを実行することにより、制御部80として機能する。プロセッサが実行するプログラムは、ここではメモリに予め記録されているとしたが、メモリカード等の非一時的な記録媒体に記録されて提供されてもよいし、インターネット等の電気通信回線を通じて提供されてもよい。
 制御部80は、放電情報52に基づいて放電領域50のプラズマ状態を推定し、電力供給部70が供給する電力について印加電圧可変制御及びPWM制御の少なくとも一方を行う。
 印加電圧可変制御とは、電力供給部70が供給する電力の印加電圧を変える制御である。印加電圧可変制御は、例えば、図6に示す電力供給部70を構成する入力電圧変圧器72及び高電圧トランス73の少なくとも一方に対して制御を行う。
 PWM制御とは、電力供給部70が供給する電力のパルス幅変調(PWM)を行う制御である。PWM制御とは、例えば、図6に示す電力供給部70を構成するPWM変調器71に対して制御を行う。
 制御部80は、例えば、図6に示すように、記憶部81と、放電条件演算部82と、送風部駆動装置85と、霧化量指示入力部86と、移動部駆動装置88とを備える。
 記憶部81は、放電情報52等の情報を記憶する装置である。放電条件演算部82は、記憶部81に格納された情報と、霧化量指示入力部86で入力された霧化量指示情報とに基づき、放電条件を演算する装置である。送風部駆動装置85は、送風部65の駆動を制御する装置である。霧化量指示入力部86は、霧化量指示情報を入力する装置である。移動部駆動装置88は、移動部28の駆動を制御する装置である。
 制御部80では、放電条件演算部82が、記憶部81に格納された情報と、霧化量指示入力部86で入力された霧化量指示情報とに基づき、放電条件を演算する。放電条件演算部82で演算により作成された制御情報は、電力供給部70、送風部駆動装置85、移動部駆動装置88等に伝達される。
 電力供給部70は、制御情報を取得すると、電力供給部70を制御する。送風部駆動装置85は、制御情報を取得すると、送風部65のモーター67を制御する。移動部駆動装置88は、制御情報を取得すると、移動部28(移動体28c)のモーター28dを制御する。
 空間センシング部55が霧化量センサ56を備える場合、制御部80は、霧化量センサ56が取得した霧化量情報66に基づき、前記霧化量を制御するようにしてもよい。具体的には、制御部80は、霧化量センサ56が取得した霧化量情報66に基づき、放電領域50の空間放電の強さ、保持部20の移動状態、及び送風部65の風速、の少なくとも1種を制御することで前記霧化量を制御するようにしてもよい。このような制御部80を用いると、霧化量を測定しながら放電条件を演算し、演算結果に基づいて電力供給部70、送風部駆動装置85、移動部駆動装置88等をフィードバック制御することにより、霧化量を正確に制御することができる。
 空間センシング部55が霧化量センサ56を備え、かつ理美容機器1が電力計をさらに備える場合、制御部80は、電力計で測定した放電電力に基づきフィードバックして前記霧化量を制御するようにしてもよい。このような構成とすると、霧化量の精密な制御が可能になるため好ましい。
 (粒子移送部)
 粒子移送部60は、霧化部30で生成された美容成分の微粒子18を外部に移送する部材である。図1に示す理美容機器(ヘアードライヤー)1では、隔壁136の上部に位置する送風口140が粒子移送部60として機能するようになっている。
 (送風部)
 送風部65は、霧化部30で生成された美容成分の微粒子18を外部に送出する部材である。図1に示す理美容機器(ヘアードライヤー)1では、一般的なドライヤーの機能を発現するファン130が送風部65としても機能するようになっている。
 送風部65を用いると、美容成分の微粒子18をより遠くに飛ばすことにより、美容成分の微粒子18の肌、毛髪、頭皮又は爪への付着量を多くすることができる。また、送風部65を用いると、ハウジング等の周辺機器への美容成分の微粒子18の付着を抑制することができる。
 (作用)
 理美容機器(ヘアードライヤー)1は、図1のスイッチ122をオン状態とすると、霧化部30において、空間放電の発生により美容成分シート10の一部を霧化して美容成分の微粒子18を生成する。生成された美容成分の微粒子18は、送風部65としてのファン130による送風により、隔壁136の上部に位置する粒子移送部60としての送風口140から外部に放出される。従って、ヘアードライヤーとしての使用時に、温風又は冷風とともに美容成分の微粒子18が放出され、毛髪に美容成分の微粒子18を付与させることができる。
 理美容機器(ヘアードライヤー)1は、粒子移送部60から移送される美容成分の微粒子18の空間濃度は数十mg/m3以下であることが好ましい。美容成分の微粒子18の空間濃度を数十mg/m3以下とすることにより、美容成分の微粒子18が臭気を放つ場合でも、臭気が気にならない程度に低減することができる。
 (効果)
 理美容機器1は、制御部80が電力供給部70を制御することにより霧化部30において美容成分シート10の一部の霧化に適した空間放電が発生する。このため、理美容機器1によれば、所望のタイミングで適切な量の美容成分の微粒子18を生成し、肌、毛髪、頭皮又は爪に供給することができる。このように、理美容機器1は、所望の量でかつ経時的に安定した固体又は準固体の美容成分の霧化が可能である。
 また、理美容機器1によれば、所望のタイミングで適切な量の美容成分の微粒子18を生成するため、美容成分シート10の補充頻度を小さくすることができる。
 さらに、理美容機器1によれば、霧化部30における空間放電の制御が容易であるため、美容成分の微粒子18の生成量を精密にコントロールすることができる。
 また、理美容機器1では、美容成分シート10が保持部20に保持される。このため、理美容機器1によれば、理美容機器1の姿勢に関わらず、美容成分の微粒子18を生成し、肌、毛髪、頭皮又は爪に供給することができる。
 さらに、理美容機器1は、1対の電極40A、40B間に形成された放電領域50に配置された美容成分シート10を空間放電により霧化する。このため、理美容機器1によれば、美容成分シート10と電極40との距離にバラツキが生じても安定的に空間放電し霧化することができる。
 また、理美容機器1によれば、霧化部30の放電領域50の雰囲気の局所的な温度上昇が非常に小さいため、美容成分シート10及び美容成分の微粒子18の劣化を少なくすることができる。
 以下、本実施形態の理美容機器(ヘアードライヤー)1のより詳細な実施形態について図面を用いて説明する。
 [第1の実施形態]
 図3は、第1の実施形態に係る理美容機器1Aの内部構成を簡略化して示す図である。第1の実施形態に係る理美容機器(ヘアードライヤー)1A(1)は、美容成分シート10と、保持部20と、霧化部30A(30)とを備える。霧化部30Aは、1対の離間した電極40A(40)、40B(40)と、放電領域50とを有する。
 理美容機器1Aでは、電極40Bの表面に保持部20と美容成分シート10とがこの順番で保持され、美容成分シート10と電極40Aとの間に放電領域50が形成されるようになっている。
 理美容機器1Aは、1個の板状の美容成分シート10と、1個の板状の保持部20とを有する例である。
 (理美容機器1Aの作用)
 理美容機器1Aは、図1のスイッチ122をオン状態とすると、霧化部30Aにおいて、美容成分シート10と電極40Aとの間の放電領域50に空間放電が発生する。これにより、理美容機器1Aでは、美容成分シート10の電極40A側の表面の一部が霧化して美容成分の微粒子18が生成される。
 (理美容機器1Aの効果)
 理美容機器1Aによれば、簡単な構成で美容成分シート10の電極40A側の表面の一部を霧化して美容成分の微粒子18を生成することができる。
 [第2の実施形態]
 図4は、第2の実施形態に係る理美容機器1Bの内部構成を簡略化して示す図である。第2の実施形態に係る理美容機器(ヘアードライヤー)1B(1)は、2個の美容成分シート10a(10)、10b(10)と、2個の保持部20、20と、霧化部30B(30)とを備える。霧化部30Bは、1対の離間した電極40A(40)、40B(40)と、放電領域50とを有する。
 理美容機器1Bでは、電極40Aの表面に保持部20と美容成分シート10aとがこの順番で保持され、電極40Bの表面に保持部20と美容成分シート10bとがこの順番で保持される。理美容機器1Bでは、美容成分シート10aと美容成分シート10bとの間に放電領域50が形成されるようになっている。
 理美容機器1Bは、2個の板状の美容成分シート10a(10)、10b(10)と、2個の板状の保持部20、20とを有する例である。
 (理美容機器1Bの作用)
 理美容機器1Bは、図1のスイッチ122をオン状態とすると、霧化部30Bにおいて、電極40A側に配置された美容成分シート10aと、電極40B側に配置された美容成分シート10bとの間の放電領域50に空間放電が発生する。これにより、理美容機器1Bでは、2個の美容成分シート10a、10bの対向する表面の一部が霧化して美容成分の微粒子18が生成される。
 (理美容機器1Bの効果)
 理美容機器1Bによれば、簡単な構成で2個の美容成分シート10a、10bの表面の一部を霧化して美容成分の微粒子18を生成することができる。美容成分シート10aと10bとが異なる物質からなる場合、2種類の美容成分の微粒子18を簡単に生成することができる。
 [第3の実施形態]
 図5は、第3の実施形態に係る理美容機器1Cの内部構成を簡略化して示す図である。第3の実施形態に係る理美容機器(ヘアードライヤー)1C(1)は、2個の美容成分シート10a(10)、10b(10)と、1個の導電性基材からなる保持部20と、霧化部30C(30)とを備える。霧化部30Cは、1対の離間した電極40A(40)、40B(40)と、2個の放電領域50とを有する。2個の放電領域50は、電極40A(40)と保持部20との間の空間に形成される放電領域50と、及び電極40B(40)と保持部20との間の空間に形成される放電領域50とからなる。
 理美容機器1Cでは、導電性基材からなる保持部20の表裏両面に美容成分シート10aと美容成分シート10bとがそれぞれ保持される。具体的には、保持部20の電極40A側の表面に電極40Aと離間して美容成分シート10aが保持され、保持部20の電極40B側の表面に電極40Bと離間して美容成分シート10bが保持される。理美容機器1Cでは、美容成分シート10aと電極40Aとの間、及び美容成分シート10bと電極40Bとの間に、それぞれ放電領域50が形成されるようになっている。
 理美容機器1Cは、2個の板状の美容成分シート10a(10)、10b(10)と、1個の板状の保持部20とを有する例である。
 (理美容機器1Cの作用)
 理美容機器1Cは、図1のスイッチ122をオン状態とすると、霧化部30Cにおいて、美容成分シート10aと電極40Aとの間、及び美容成分シート10bと電極40Bとの間の2個の放電領域50に、それぞれ空間放電が発生する。これにより、理美容機器1Cでは、美容成分シート10aの電極40Aに対向する表面、及び美容成分シート10bの電極40Bに対向する表面、の一部が霧化して美容成分の微粒子18が生成される。
 (理美容機器1Cの効果)
 理美容機器1Cによれば、簡単な構成で2個の美容成分シート10a、10bの表面の一部を霧化して美容成分の微粒子18を生成することができる。美容成分シート10aと10bとが異なる物質からなる場合、2種類の美容成分の微粒子18を簡単に生成することができる。
 [第4の実施形態]
 図7は、第4の実施形態に係る理美容機器1Dの内部構成を簡略化して示す図である。第4の実施形態に係る理美容機器(ヘアードライヤー)1D(1)は、美容成分シート10と、導電性基材からなる保持部20と、霧化部30D(30)とを備える。霧化部30Dは、電極40A(40)と、放電領域50とを有する。理美容機器(ヘアードライヤー)1Dは、1対の電極40A、40Bを備えない。
 理美容機器1Dは、1個の長尺シート状の美容成分シート10と、1個の長尺シート状の導電性基材からなる保持部20とを有する例である。具体的には、理美容機器1Dでは、長尺シート状の導電性基材からなる保持部20の表面に長尺シート状の美容成分シート10が保持されている。換言すれば、保持部20は、少なくとも表面に導電層を有する導電性基材からなり、美容成分シート10を保持する部材である。
 霧化部30Dは、導電性基材からなる保持部20に保持された美容成分シート10から見て保持部20と反対側に離間して配置される電極40Aと、電極40Aと保持部20との間に形成される放電領域50とを有する。霧化部30Dは、放電領域50に空間放電を発生させることにより美容成分シート10の少なくとも一部を霧化して美容成分の微粒子18を生成するようになっている。
 具体的には、理美容機器1Dでは、電極40Aと導電性基材からなる保持部20との間に電力供給部70が電気的に接続されている。このため、理美容機器1Dでは、電極40Aと導電性基材からなる保持部20との間に放電領域50が形成されるようになっている。
 (理美容機器1Dの作用)
 理美容機器1Dは、図1のスイッチ122をオン状態とすると、霧化部30Dにおいて、導電性基材からなる保持部20に保持された美容成分シート10と、電極40Aとの間の放電領域50に空間放電が発生する。これにより、理美容機器1Dでは、美容成分シート10の電極40A側の表面の一部が霧化して美容成分の微粒子18が生成される。
 (理美容機器1Dの効果)
 理美容機器1Dによれば、電極40の数を減らすことができるため、簡単な構成で美容成分シート10の電極40A側の表面の一部を霧化して美容成分の微粒子18を生成することができる。
 [第5の実施形態]
 図10は、第5の実施形態に係る理美容機器1Eの内部構成を簡略化して示す図である。第5の実施形態に係る理美容機器(ヘアードライヤー)1E(1)は、第1、第3又は第4の実施形態に係る理美容機器(ヘアードライヤー)1A、1B又は1Dで用いられる電極40の形状を変更することにより空間放電を発生させやすくした例である。
 図8は、突部45が形成された電極40の一例を示す図である。図9は、突部45が形成された電極40の他の一例を示す図である。図10に示す理美容機器(ヘアードライヤー)1Eは、理美容機器1A、1B又は1Dにおいて、図8に示す電極40を用いた理美容機器である。
 なお、理美容機器1A、1B又は1Dにおいて、図9に示す電極40を用いた理美容機器1については、第6の実施形態に係る理美容機器(ヘアードライヤー)1F(1)として後述する。
 図10に示す理美容機器1Eは、図8に示す電極40を用いた以外は、理美容機器1A、1B又は1Dと同様である。このため、図10に示す理美容機器1Eでは、理美容機器1A等との同一構成に同一符号を付し、構成及び作用の説明を省略又は簡略化する。
 図8に示すように、理美容機器1Eでは、電極40の表面の中央部分に針状突起からなる突部45N(45)が形成される。図10に示す理美容機器1Eでは、理美容機器1A、1B又は1Dの電極40Aに代えて針状突起からなる突部45N(45)が形成された電極40を用いる。
 換言すれば、理美容機器1Eは、1対の電極40A、40Bのうちの一方の電極40Aは、他方の電極40Bに対向する表面に、突部45が設けられたものになっている。また、理美容機器1Eにおいて、突部45は、1対の電極40A、40Bのうち、美容成分シート10から見て保持部20と反対側に離間して配置される電極40である非保持部側電極40Aに設けられている。さらに、理美容機器1Eにおいて、突部45は、針状突起45Nになっている。
 電極40Aの表面に設けられた突部45は、電極40Aと美容成分シート10との間に電界を偏在して形成することにより、突部45の先端と美容成分シート10との間を結ぶ線状の部分で空間放電させるものである。理美容機器1Eの制御部80は、空間放電開始電圧、交流電圧の1/2周期等を調整することにより、上記線状の空間放電を制御して霧化部30Eにおける霧化量を制御することが可能であると、霧化量の精密な制御が可能になるため好ましい。
 なお、理美容機器1Eでは、非保持部側電極40Aと保持部20との距離L2は、非保持部側電極40Aと美容成分シート10との距離L1よりも大きいことが好ましい。また、距離L2は、距離L1の2倍以上であることがより好ましい。距離L2が距離L1より大きいと、非保持部側電極40Aと美容成分シート10との間以外の放電領域50において空間放電が発生することを抑制し、エネルギー効率の高い霧化が可能になる。
 図11は、第5の実施形態に係る理美容機器1Eの内部構成における突部45と対向部材との距離L1、L2を示す図である。図11に示すように、理美容機器1Eの距離L2は、非保持部側電極40Aの針状突起45Nの先端と保持部20の角部との距離である。また、理美容機器1Eの距離L1は、非保持部側電極40Aの針状突起45Nの先端と美容成分シート10の表面との距離である。理美容機器1Eは、距離L2が距離L1よりも大きいため好ましい。
 (理美容機器1Eの作用)
 理美容機器1Eは、図1のスイッチ122をオン状態とすると、霧化部30Eにおいて、美容成分シート10と、電極40Aの突部45としての針状突起45Nとの間の放電領域50に空間放電が発生する。これにより、理美容機器1Eでは、美容成分シート10の電極40A側の表面のうち針状突起45Nに対向する一部が優先的に霧化して美容成分の微粒子18が生成される。
 (理美容機器1Eの効果)
 理美容機器1Eによれば、簡単な構成で美容成分シート10の電極40A側の表面のうち針状突起45Nに対向する一部を優先的に霧化して美容成分の微粒子18を生成することができる。
 このため、理美容機器1Eによれば、突部45がない場合に比較して、少ない電力で空間放電を発生させることできる。また、理美容機器1Eによれば、突部45がない場合に比較して、所望の位置にピンポイントで空間放電を発生させることできる。
 [第6の実施形態]
 図12は、第6の実施形態に係る理美容機器1Fの内部構成を簡略化して示す図である。第6の実施形態に係る理美容機器(ヘアードライヤー)1F(1)は、第1、第3又は第4の実施形態に係る理美容機器(ヘアードライヤー)1A、1B又は1Dで用いられる電極40の形状を変更することにより空間放電を発生させやすくした例である。
 図12に示す理美容機器(ヘアードライヤー)1Fは、理美容機器1A、1B又は1Dにおいて、図9に示す電極40を用いた理美容機器である。
 図12に示す理美容機器1Fは、図9に示す電極40を用いた以外は、理美容機器1A、1B又は1Dと同様である。このため、図12に示す理美容機器1Fでは、理美容機器1A等との同一構成に同一符号を付し、構成及び作用の説明を省略又は簡略化する。
 図9に示すように、理美容機器1Fでは、電極40の表面の中央部分に凸条からなる突部45C(45)が形成される。図12に示す理美容機器1Fでは、理美容機器1A、1B又は1Dの電極40Aに代えて凸条からなる突部45C(45)が形成された電極40を用いる。
 換言すれば、理美容機器1Fは、1対の電極40A、40Bのうちの一方の電極40Aは、他方の電極40Bに対向する表面に、突部45が設けられたものになっている。また、理美容機器1Fにおいて、突部45は、1対の電極40A、40Bのうち、美容成分シート10から見て保持部20と反対側に離間して配置される電極40である非保持部側電極40Aに設けられている。さらに、理美容機器1Fにおいて、突部45は、凸条45Cになっている。
 なお、理美容機器1Fでは、非保持部側電極40Aと保持部20との距離L2は、非保持部側電極40Aと美容成分シート10との距離L1よりも大きいことが好ましい。また、距離L2は、距離L1の2倍以上であることがより好ましい。距離L2が距離L1より大きいと、非保持部側電極40Aと美容成分シート10との間以外の放電領域50において空間放電が発生することを抑制し、エネルギー効率の高い霧化が可能になる。
 図13は、第6の実施形態に係る理美容機器1Fの内部構成における突部45と対向部材との距離L1、L2を示す図である。図13に示すように、理美容機器1Fの距離L2は、非保持部側電極40Aの凸条45Cの先端と保持部20の表面との距離である。また、理美容機器1Fの距離L1は、非保持部側電極40Aの凸条45Cの先端と美容成分シート10の表面との距離である。理美容機器1Fは、距離L2が距離L1よりも大きいため好ましい。
 (理美容機器1Fの作用)
 理美容機器1Fは、図1のスイッチ122をオン状態とすると、霧化部30Fにおいて、美容成分シート10と、電極40Aの突部45としての凸条45Cとの間の放電領域50に空間放電が発生する。これにより、理美容機器1Fでは、美容成分シート10の電極40A側の表面のうち凸条45Cに対向する一部が優先的に霧化して美容成分の微粒子18が生成される。
 (理美容機器1Fの効果)
 理美容機器1Fによれば、簡単な構成で美容成分シート10の電極40A側の表面のうち凸条45Cに対向する一部を優先的に霧化して美容成分の微粒子18を生成することができる。
 このため、理美容機器1Eによれば、突部45がない場合に比較して、少ない電力で空間放電を発生させることできる。また、理美容機器1Eによれば、突部45がない場合に比較して、所望の位置にピンポイントで空間放電を発生させることできる。
 [第7の実施形態]
 図14は、第7の実施形態に係る理美容機器1Gの内部構成を簡略化して示す図である。第7の実施形態に係る理美容機器(ヘアードライヤー)1G(1)は、第6の実施形態に係る理美容機器1Fにおいて保持部20の形状を変更することにより空間放電を発生させやすくした例である。
 図14に示す理美容機器1Gは、保持部20の形状を変更した以外は、理美容機器1Fと同様である。このため、図14に示す理美容機器1Gでは、理美容機器1Fとの同一構成に同一符号を付し、構成及び作用の説明を省略又は簡略化する。
 図14に示すように、理美容機器1Gでは、保持部20は、少なくとも表面に導電層を有する導電性基材からなる。また、保持部20では、導電性基材(保持部)20の美容成分シート10側の表面に突部25が設けられる。さらに、導電性基材(保持部)20の突部25は美容成分シート10に埋設している。
 図14に示す理美容機器1Gでは、突部25は、多数の針状突起25Nになっている。しかし、理美容機器1Gの図示しない変形例として、突部25が、凸条又は球状突起であってもよい。
 また、図14に示す理美容機器1Gは第6の実施形態に係る理美容機器1Fにおいて保持部20に突部25を形成したものである。しかし、理美容機器1Gの図示しない変形例として、第4又は第5の実施形態に係る理美容機器1D又は1Eにおいて保持部20に突部25を形成したものとすることも可能である。さらに、理美容機器1Gの図示しない変形例として、第4の実施形態に係る理美容機器1Dにおいて保持部20の形状を長尺シート状から板状に変更した上で保持部20に突部25を形成したものとすることも可能である。
 (理美容機器1Gの作用)
 理美容機器1Gは、図1のスイッチ122をオン状態とすると、霧化部30Gにおいて、美容成分シート10と、電極40Aの突部45としての凸条45Cとの間に、放電領域50が形成され空間放電が発生する。具体的には、霧化部30Gにおいて、美容成分シート10のうち保持部20の突部25が埋設している部分と、電極40Aの突部45としての凸条45Cとの間に、放電小領域51の集合体からなる放電領域50が形成され空間放電が発生する。
 これにより、理美容機器1Gでは、美容成分シート10の電極40A側の表面のうち保持部20の突部25が埋設している部分の表面でかつ凸条45Cに対向する一部が放電起点となり、優先的に霧化して美容成分の微粒子18が多く生成される。
 また、図示しない移動部28を用いて保持部20を移動させる場合、理美容機器1Gでは、放電小領域51による空間放電が断続的に発生する。この場合、美容成分シート10の美容成分が空間放電に沿って霧化し、大気中に拡散し、霧化部30G外に送出される。
 (理美容機器1Gの効果)
 理美容機器1Gによれば、美容成分シート10の電極40A側の表面のうち保持部20の突部25が埋設している部分の表面でかつ凸条45Cに対向する一部が放電起点となり、美容成分の微粒子18を多く生成することができる。
 [第8の実施形態]
 図15は、第8の実施形態に係る理美容機器1Hの内部構成を簡略化して示す図である。第8の実施形態に係る理美容機器(ヘアードライヤー)1H(1)は、第6の実施形態に係る理美容機器1Fにおいて美容成分シート10の形状を変更することにより空間放電を発生させやすくした例である。
 図15に示す理美容機器1Hは、美容成分シート10の形状を変更した以外は、理美容機器1Fと同様である。このため、図15に示す理美容機器1Hでは、理美容機器1Fとの同一構成に同一符号を付し、構成及び作用の説明を省略又は簡略化する。
 図15に示すように、理美容機器1Hでは、美容成分シート10のうち、美容成分シート10から見て保持部20と反対側に離間して配置される電極40である非保持部側電極40Aに対向する表面に、突部15が設けられる。
 図15に示す理美容機器1Hでは、突部15は、多数の針状突起15Nになっている。しかし、理美容機器1Hの図示しない変形例として、突部15が、凸条又は球状突起であってもよい。
 また、図15に示す理美容機器1Hは、第6の実施形態に係る理美容機器1Fにおいて美容成分シート10に突部15を形成したものである。しかし、理美容機器1Hの図示しない変形例として、第4又は第5の実施形態に係る理美容機器1D又は1Eにおいて美容成分シート10に突部15を形成したものとすることも可能である。さらに、理美容機器1Hの図示しない変形例として、第4の実施形態に係る理美容機器1Dにおいて美容成分シート10の形状を長尺シート状から板状に変更した上で美容成分シート10に突部15を形成したものとすることも可能である。
 (理美容機器1Hの作用)
 理美容機器1Hは、図1のスイッチ122をオン状態とすると、霧化部30Hにおいて、美容成分シート10の突部15と、電極40Aの突部45としての凸条45Cとの間に、放電領域50が形成され空間放電が発生する。具体的には、霧化部30Hにおいて、美容成分シート10の突部15の先端と、電極40Aの突部45としての凸条45Cとの間に、放電小領域51の集合体からなる放電領域50が形成され空間放電が発生する。
 これにより、理美容機器1Hでは、美容成分シート10の電極40A側の表面の突部15でかつ凸条45Cに対向する一部が放電起点となり、優先的に霧化して美容成分の微粒子18が多く生成される。
 また、図示しない移動部28を用いて保持部20を移動させる場合、理美容機器1Hでは、放電小領域51による空間放電が断続的に発生する。この場合、美容成分シート10の美容成分が空間放電に沿って霧化し、大気中に拡散し、霧化部30H外に送出される。
 (理美容機器1Hの効果)
 理美容機器1Hによれば、美容成分シート10の電極40A側の表面の突部15でかつ凸条45Cに対向する一部が放電起点となり、美容成分の微粒子18を多く生成することができる。
 なお、上述の実施形態は、本開示における技術を例示するためのものであるから、請求の範囲又はその均等の範囲において種々の変更、置き換え、付加、省略などを行うことができる。
 本開示は、肌、毛髪、頭皮又は爪に対して美容効果を付与する理美容機器に適用可能である。具体的には、例えば、ヘアードライヤー、ストレートアイロン、カールアイロン、美顔器、頭皮ケア装置、ネイルケア装置などに、本開示は適用可能である。
 1    理美容機器(ヘアードライヤー)
 1A   理美容機器(ヘアードライヤー)
 1B   理美容機器(ヘアードライヤー)
 1C   理美容機器(ヘアードライヤー)
 1D   理美容機器(ヘアードライヤー)
 1E   理美容機器(ヘアードライヤー)
 1F   理美容機器(ヘアードライヤー)
 1G   理美容機器(ヘアードライヤー)
 1H   理美容機器(ヘアードライヤー)
 10   美容成分シート
 10a  美容成分シート
 10b  美容成分シート
 15   突部
 15N  針状突起
 18   微粒子
 20   保持部
 25   突部
 25N  針状突起
 28   移動部
 28a  移動部(モーター)
 28b  移動部(モーター)
 28c  移動体
 28d  モーター
 30   霧化部
 30A  霧化部
 30B  霧化部
 30C  霧化部
 30D  霧化部
 30E  霧化部
 30F  霧化部
 30G  霧化部
 30H  霧化部
 40   電極
 40A  電極(非保持部側電極)
 40B  電極(保持部側電極)
 45   突部
 45C  突部(凸条)
 45N  突部(針状突起)
 50   放電領域
 51   放電小領域
 52   放電情報
 55   空間センシング部
 56   霧化量センサ
 57   温度センサ
 58   湿度センサ
 60   粒子移送部
 65   送風部
 66   霧化量情報
 67   モーター
 70   電力供給部
 71   PWM変調器
 72   入力電圧変圧器
 73   高電圧トランス
 80   制御部
 81   記憶部
 82   放電条件演算部
 85   送風部駆動装置
 86   霧化量指示入力部
 88   移動部駆動装置
 91   電流計
 122  スイッチ
 130  ファン
 132  モーター
 134  ヒーター
 136  隔壁
 138  送風口
 140  送風口
 Imax 最大放電電流値
 Is   霧化開始電流
 L1   距離
 L2   距離
 TAT  霧化時間
 Vs   空間放電開始電圧
 ε    比誘電率

Claims (16)

  1.  常温で固体又は準固体である美容成分を少なくとも1種類含有するシートである美容成分シートと、
     前記美容成分シートを保持する保持部と、
     1対の離間した電極と、前記1対の電極間に形成され前記保持部に保持された前記美容成分シートが配置される放電領域とを有し、前記放電領域に空間放電を発生させることにより前記美容成分シートの少なくとも一部を霧化して前記美容成分の微粒子を生成する霧化部と、
     前記霧化部で生成された前記美容成分の微粒子を外部に移送する粒子移送部と、
     前記1対の電極間に電圧を印加する電力供給部と、
     前記放電領域の空間放電状態に関する放電情報を取得する空間センシング部と、
     前記放電情報に基づき、前記電力供給部が印加する電圧及び前記電極に供給される電流の少なくとも一方を制御する制御部とを備え、
     前記制御部は、前記放電情報に基づいて前記放電領域のプラズマ状態を推定し、前記電力供給部が供給する電力について印加電圧可変制御及びPWM制御の少なくとも一方を行う、
    理美容機器。
  2.  前記保持部は、少なくとも表面に導電層を有する導電性基材からなり、
     前記保持部は、前記導電層が、前記1対の電極のうち前記美容成分シートから見て前記保持部側に配置される電極である保持部側電極に電気的に接続される、
    請求項1に記載の理美容機器。
  3.  常温で固体又は準固体である美容成分を少なくとも1種類含有するシートである美容成分シートと、
     少なくとも表面に導電層を有する導電性基材からなり、前記美容成分シートを保持する保持部と、
     前記保持部に保持された前記美容成分シートから見て前記保持部と反対側に離間して配置される電極と、前記電極と前記保持部との間に形成される放電領域とを有し、前記放電領域に空間放電を発生させることにより前記美容成分シートの少なくとも一部を霧化して前記美容成分の微粒子を生成する霧化部と、
     前記霧化部で生成された前記美容成分の微粒子を外部に移送する粒子移送部と、
     前記電極と前記保持部との間に電圧を印加する電力供給部と、
     前記放電領域の空間放電状態に関する放電情報を取得する空間センシング部と、
     前記放電情報に基づき、前記電力供給部が印加する電圧と、前記電極及び前記保持部の少なくとも一方に供給される電流との少なくとも一方を制御する制御部とを備え、
     前記制御部は、前記放電情報に基づいて前記放電領域のプラズマ状態を推定し、前記電力供給部が供給する電力について印加電圧可変制御及びPWM制御の少なくとも一方を行う、
    理美容機器。
  4.  前記保持部を移動させる移動部をさらに備える、
    請求項1~3のいずれか一項に記載の理美容機器。
  5.  前記1対の電極のうちの一方の電極は、他方の電極に対向する表面に突部が設けられる、
    請求項1又は2に記載の理美容機器。
  6.  前記突部は、前記1対の電極のうち、前記美容成分シートから見て前記保持部と反対側に離間して配置される電極である非保持部側電極に設けられる、
    請求項5に記載の理美容機器。
  7.  前記突部は、凸条又は針状突起である、
    請求項6に記載の理美容機器。
  8.  前記非保持部側電極と前記保持部との距離L2は、前記非保持部側電極と前記美容成分シートとの距離L1よりも大きい、
    請求項6又は7に記載の理美容機器。
  9.  前記保持部は、少なくとも表面に導電層を有する導電性基材からなり、
     前記導電性基材の前記美容成分シート側の表面に突部が設けられ、
     前記突部が前記美容成分シートに埋設している、
    請求項1に記載の理美容機器。
  10.  前記導電性基材の前記美容成分シート側の表面に突部が設けられ、
     前記突部が前記美容成分シートに埋設している、
    請求項3に記載の理美容機器。
  11.  前記突部は、凸条、球状突起又は針状突起である、
    請求項9又は10に記載の理美容機器。
  12.  前記美容成分シートのうち、前記美容成分シートから見て前記保持部と反対側に離間して配置される前記電極である非保持部側電極に対向する表面に、突部が設けられる、
    請求項1~5、9~11のいずれか一項に記載の理美容機器。
  13.  前記突部は、凸条、球状突起又は針状突起である、
    請求項12に記載の理美容機器。
  14.  前記霧化部で生成された前記美容成分の微粒子を外部に送出する送風部を備える、
    請求項1~13のいずれか一項に記載の理美容機器。
  15.  前記空間センシング部は、前記放電領域における前記美容成分シートの霧化量に関する情報である霧化量情報を取得する霧化量センサを備え、
     前記制御部は、前記霧化量センサが取得した霧化量情報に基づき、前記放電領域の空間放電の強さ、前記保持部の移動状態、及び前記送風部の風速、の少なくとも1種を制御することで前記霧化量を制御する、
    請求項14に記載の理美容機器。
  16.  前記放電領域で生じる空間放電の放電電力を測定する電力計をさらに備え、
     前記空間センシング部は、前記放電領域における前記美容成分シートの霧化量に関する情報である霧化量情報を取得する霧化量センサを備え、
     前記制御部は、前記放電電力に基づきフィードバックして前記霧化量を制御する、
    請求項1~14のいずれか一項に記載の理美容機器。
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