WO2023037602A1

WO2023037602A1 - カッターナイフ

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Publication number: WO2023037602A1
Application number: PCT/JP2022/010269
Authority: WO
Inventors: 光洋高正; 幸彦杉浦
Original assignee: ムラテックＫｄｓ株式会社
Priority date: 2021-09-10
Filing date: 2022-03-09
Publication date: 2023-03-16
Also published as: EP4400279A1; CN117916063A; JP2023040654A; CA3231146A1

Abstract

カッターナイフ（１００）は、ボディ（２）と、スライダー（３）と、キャップ（４）と、弾性体（５）とを備えている。スライダー（３）は、ブレード（１）を先端部（２１ａ）から突出させる突出位置と、ブレード（１）を先端部（２１ａ）と後端部（２１ｂ）との間に収納させる収納位置との間をボディ（２）の内部において移動可能に構成されている。キャップ（４）は、スライダー（３）が突出位置に配置された使用状態およびスライダー（３）が収納位置に配置された不使用状態において後端部（２１ｂ）に固定されている。弾性体（５）は、使用状態および不使用状態においてスライダー（３）をキャップ（４）に向かって付勢している。スライダー（３）は、不使用状態において後端部（２１ｂ）に達している。

Description

カッターナイフ

　本発明は、カッターナイフに関するものである。

　従来、安全カッターと呼ばれるカッターナイフがある。安全カッターは、ボディと、スライダーと、弾性体とを含んでいる。スライダーは、ボディの内部においてブレードに接続されている。ブレードは、弾性体によって後方に付勢されている。安全カッターは、スライダーがブレードをボディから突出させる使用状態と、スライダーがブレードをボディに収納させる不使用状態とをブレードの移動によって切り換えるように構成されている。不使用状態のスライダーは、使用状態のスライダーよりも後方に配置されている。弾性体の付勢によってスライダーが後方に移動することで、安全カッターが使用状態から不使用状態に切り換えられる。

　例えば、特許第３３２５５２４号公報（特許文献１）に記載のクイックバックスライダ（カッターナイフ）は、ホルダ（ボディ）と、主摺動体と、留置機構と、副摺動体と、弾性体と、連結機構とを備えている。主摺動体は、ホルダに対して前後方向に移動可能に構成されている。留置機構は、ホルダに対して主摺動体を留置させるように構成されている。副摺動体および道具体（ブレード）は、主摺動体よりも前方に配置されている。副摺動体は、主摺動体に対して前後方向に移動可能に構成されている。副摺動体には、道具体が連結されている。弾性体は、主摺動体に対して副摺動体を後方に付勢するように構成されている。連結機構は、主摺動体と副摺動体とを連結している。

特許第３３２５５２４号公報

　上記公報に記載のクイックバックスライダでは、主摺動体は、ホルダの後端部よりも前方に配置されている。副摺動体は、主摺動体よりも前方に配置されているため、ホルダの後端部に達しない。したがって、クイックバックスライダの不使用状態において道具体がホルダの先端部から突出することがある。

　本発明は上記課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、不使用状態においてブレードがボディの先端部から突出しないカッターナイフを提供することである。

　本発明のカッターナイフは、ボディと、スライダーと、キャップと、弾性体とを備えている。ボディは、先端部と、後端部とを含んでいる。後端部は、先端部に対向している。スライダーは、ブレードをボディの内部において保持するように構成されている。スライダーは、ブレードを先端部から突出させる突出位置と、ブレードを先端部と後端部との間に収納させる収納位置との間をボディの内部において移動可能に構成されている。キャップは、後端部に固定可能である。弾性体は、スライダーをキャップに接続している。キャップは、スライダーが突出位置に配置された使用状態およびスライダーが収納位置に配置された不使用状態において後端部に固定されている。弾性体は、使用状態および不使用状態においてスライダーをキャップに向かって付勢している。スライダーは、不使用状態において後端部に達している。

　本発明のカッターナイフによれば、不使用状態においてブレードがボディの先端部から突出しない。

実施の形態１に係るカッターナイフのストッパーが第１位置に配置された状態の構成を概略的に示す上面図である。実施の形態１に係るカッターナイフの構成を概略的に示す側面図である。図１のＩＩＩ－ＩＩＩ線に沿った断面図である。実施の形態１に係るカッターナイフのブレードがボディから突出した使用状態の構成を概略的に示す断面図である。実施の形態１に係るカッターナイフのストッパーが第２位置に配置された状態の構成を概略的に示す上面図である。実施の形態１に係るカッターナイフのストッパーが第３位置に配置された状態の構成を概略的に示す上面図である。実施の形態１に係るカッターナイフのレバーが可動位置に配置された可動状態の構成を概略的に示す部分斜視図である。実施の形態１に係るカッターナイフのスライダーの構成を概略的に示す斜視図である。実施の形態１に係るカッターナイフのスライダーの構成を概略的に示す側面図である。図９のＸ－Ｘ線に沿った断面図である。実施の形態１に係るカッターナイフのキャップの構成を概略的に示す斜視図である。実施の形態１に係るカッターナイフのストッパーの構成を概略的に示す一方側からの斜視図である。実施の形態１に係るカッターナイフのストッパーの構成を概略的に示す他方側からの斜視図である。実施の形態１に係るカッターナイフのレバーおよびヒンジの構成を概略的に示す斜視図である。実施の形態１に係るカッターナイフのストッパーが第１位置に配置された状態の構成を概略的に示す部分断面図である。実施の形態１に係るカッターナイフのストッパーが第２位置に配置された状態の構成を概略的に示す部分断面図である。実施の形態１に係るカッターナイフのストッパーが第３位置に配置された状態の構成を概略的に示す部分断面図である。実施の形態１に係るカッターナイフのヒンジとキャップとが嵌合した状態の構成を概略的に示す部分断面図である。実施の形態１に係るカッターナイフのヒンジとキャップとの嵌合が解除された状態の構成を概略的に示す部分断面図である。実施の形態１に係るカッターナイフのレバーが可動位置に配置された可動状態の構成を概略的に示す部分断面図である。実施の形態２に係るカッターナイフの構成を概略的に示す部分断面図である。

　以下、実施の形態について図に基づいて説明する。なお、以下では、同一または相当する部分に同一の符号を付すものとし、重複する説明は繰り返さない。

　実施の形態１．
　図１～図１４を用いて、実施の形態１に係るカッターナイフ１００の構成を説明する。

　図１に示されるように、カッターナイフ１００は、ブレード１を保持するように構成されている。ブレード１の先端には、刃が設けられている。ブレード１は、複数の刃部１０を含んでいる。複数の刃部１０は、互いに接続されている。複数の刃部１０は、互いに取り外し可能である。

　カッターナイフ１００は、ボディ２と、スライダー３と、キャップ４と、弾性体５（図３参照）とを含んでいる。望ましくは、カッターナイフ１００は、ストッパー６と、レバー７と、ヒンジ８（図３参照）をさらに含んでいる。図１は、ストッパー６が第１位置に配置された状態のカッターナイフ１００の構成を概略的に示す上面図である。後述のように、ストッパー６は、第１位置、第２位置および第３位置に移動可能である。

　ボディ２は、ホルダー２１と、カバー２２とを含んでいる。ホルダー２１は、ブレード１を収納するように構成されている。ホルダー２１は、例えば、金属によって構成されている。金属製のホルダー２１は、メタルボディである。カバー２２は、ホルダー２１を部分的に覆うように構成されている。図１および図２に示されるように、カバー２２は、ホルダー２１の表面の一部、側面および裏面を覆っている。ホルダー２１の表面は、部分的にカバー２２から露出している。カバー２２には、滑り止め部２３が設けられていてもよい。滑り止め部２３には、凹凸が設けられている。

　図３に示されるように、ボディ２は、先端部２１ａと、後端部２１ｂとを含んでいる。図３は、図１のＩＩＩ－ＩＩＩ線における断面図である。後端部２１ｂは、先端部２１ａに対向している。ボディ２の長手方向における寸法は、ブレード１の長手方向における寸法よりも大きい。すなわち、ボディ２の先端部２１ａから後端部２１ｂまでの寸法は、ブレード１の長手方向における寸法よりも大きい。

　本実施の形態において、後端部２１ｂから先端部２１ａに向かう方向は、第１方向ＤＲ１である。第１方向ＤＲ１は、ボディ２の長手方向に沿っている。後端部２１ｂに対して先端部２１ａが配置された側は、第１方向ＤＲ１の前方である。先端部２１ａに対して後端部２１ｂが配置された側は、第１方向ＤＲ１の後方である。ブレード１に対してストッパー６が配置された側は、一方側である。ストッパー６に対してブレード１が配置された側は、他方側である。

　スライダー３は、ブレード１をボディ２の内部において保持するように構成されている。スライダー３は、先端部２１ａと後端部２１ｂとの間においてブレード１に接続するように構成されている。スライダー３とブレード１との接続位置は、先端部２１ａと後端部２１ｂとの間に位置している。スライダー３は、一方側から他方側に向かう方向に沿って延在する第１保持突起部３０を含んでいる。第１保持突起部３０には、弾性体５が接続されている。

　図３および図４に示されるように、スライダー３は、第１方向ＤＲ１に沿って移動可能に構成されている。図４は、使用状態におけるカッターナイフ１００の構成を示す断面図である。スライダー３は、ブレード１を先端部２１ａから突出させる突出位置（図４参照）と、ブレード１を先端部２１ａと後端部２１ｂとの間に収納させる収納位置（図３参照）との間をボディ２の内部において移動可能に構成されている。

　スライダー３は、ボディ２に沿って延在する第１延在部位を含んでいる。第１延在部位は、直線状に構成されている。ボディ２は、スライダー３に沿って延在する第２延在部位を含んでいる。第２延在部位は、直線状に構成されている。第１延在部位および第２延在部位が直線状に構成されていることにより、スライダー３は、ボディ２の内部において連続的に移動し得る。このため、スライダー３のボディ２からの突出する長さは、連続的に調整され得る。スライダー３とボディ２とが例えば凹凸によって固定される場合よりも、容易にスライダー３のボディ２からの突出する長さを調整することができる。また、ブレード１の略全長がボディ２から突出するように、スライダー３のボディ２からの突出する長さを調整することができる。

　図３に示されるように、スライダー３は、スライダー３が収納位置に配置された不使用状態において後端部２１ｂに達している。スライダー３は、不使用状態において後端部２１ｂに重なっている。スライダー３は、不使用状態においてボディ２の後方に突出している。スライダー３は、不使用状態において第１方向ＤＲ１に沿ってボディ２とキャップ４とにまたがっている。

　キャップ４は、後端部２１ｂに固定可能である。キャップ４は、後端部２１ｂを通ってボディ２の内部に部分的に挿入されることによって後端部２１ｂに固定可能である。キャップ４は、後端部２１ｂと向かい合っている部分を有している。キャップ４の後端部２１ｂと向かい合っている部分は、後端部２１ｂと接触するように構成されている。

　キャップ４は、スライダー３が突出位置に配置された使用状態（図４参照）およびスライダー３が収納位置に配置された不使用状態（図３参照）において後端部２１ｂに固定されている。キャップ４は、使用状態（図４参照）および不使用状態（図３参照）において後端部２１ｂに対して不動である。キャップ４は、使用状態（図４参照）および不使用状態（図３参照）において後端部２１ｂに対して相対的に移動しない。キャップ４は、使用状態（図４参照）および不使用状態（図３参照）において後端部２１ｂに接触している。

　キャップ４は、一方側から他方側に向かう方向に沿って延在する第２保持突起部４０を含んでいる。第２保持突起部４０には、弾性体５が接続されている。キャップ４は、ボディ２とは別体として構成されている。後述されるように、キャップ４は、ボディ２に対して取り外し可能に構成されている。キャップ４は、ブレード１、スライダー３および弾性体５と一体になった状態でボディ２に対して取り外し可能に構成されている。

　弾性体５は、スライダー３をキャップ４に接続している。弾性体５は、前方端部５１と、後方端部５２とを含んでいる。前方端部５１は、後方端部５２よりも前方に配置されている。前方端部５１は、第１保持突起部３０に接続されている。後方端部５２は、第２保持突起部４０に接続されている。弾性体５は、第１保持突起部３０を第２保持突起部４０に接続することでスライダー３をキャップ４に接続している。

　弾性体５は、使用状態（図４参照）および不使用状態（図３参照）においてスライダー３をキャップ４に向かって付勢している。弾性体５は、スライダー３を後方に付勢している。弾性体５は、キャップ４を前方に付勢している。これにより、弾性体５は、キャップ４をボディ２に押し付けている。

　弾性体５は、第１方向ＤＲ１に沿って伸縮可能に構成されている。弾性体５は、例えば、バネである。弾性体５は、例えば、引っ張りバネである。弾性体５は、バネに限られず、適宜に決められてもよい。

　ストッパー６は、スライダー３に対して移動可能にスライダー３に取り付けられている。ストッパー６は、第１方向ＤＲ１に沿ってスライダー３に対して移動可能である。図１および図５に示されるように、ストッパー６は、第１位置と第２位置との間を移動可能に構成されている。図５は、カッターナイフ１００のストッパー６が第２位置に配置された状態におけるカッターナイフ１００の構成を示す上面図である。図６に示されるように、望ましくは、ストッパー６は、第３位置に移動可能に構成されている。図６は、カッターナイフ１００のストッパー６が第３位置に配置された状態におけるカッターナイフ１００の構成を示す上面図である。ストッパー６は、第１位置と、第２位置と、第３位置との間を移動可能に構成されている。すなわち、スライダー３は、３段階に移動可能に構成されている。第１位置、第２位置および第３位置は、この順に前方から配置されている。第１位置は、第２位置よりも前方に配置されている。第２位置は、第３位置よりも前方に配置されている。

　ストッパー６が第１位置に配置された場合には、スライダー３がキャップ４に固定されていない。すなわち、ストッパー６が第１位置に配置された場合には、スライダー３はキャップ４に対して移動可能である。ストッパー６が第１位置に配置された場合には、図４に示されるように、スライダー３は突出位置に配置され得る。

　ストッパー６が第２位置に配置された場合には、スライダー３がキャップ４に固定されている。ストッパー６が第２位置に配置された場合には、スライダー３は収納位置に固定されている。

　ストッパー６が第３位置に配置された場合には、スライダー３がキャップ４に固定されている。図７に示されるように、スライダー３は、ストッパー６が第３位置（図６参照）に配置された場合には後端部２１ｂよりも後方に移動可能に構成されている。スライダー３は、キャップ４およびストッパー６と一緒にボディ２から引き抜かれるように構成されている。

　図３および図７に示されるように、レバー７は、ボディ２に対して回動可能にボディ２に取り付けられている。レバー７は、固定位置と可動位置との間を回動可能に構成されている。

　図３に示されるように、レバー７が固定位置に配置された場合には、キャップ４がボディ２に固定されている。レバー７が固定位置に配置された場合には、レバー７がボディ２とキャップ４を挟み込むことでキャップ４をボディ２に固定している。レバー７が固定位置に配置された場合には、レバー７はボディ２に対して直線的に配置されている。レバー７が固定位置に配置された場合には、レバー７は、レバー７の回動方向が第１方向ＤＲ１に対して直交するように回動可能である。レバー７が固定位置に配置された場合には、レバー７は、第１方向ＤＲ１に対して平行に移動しない。図３では、レバー７の回動方向は、白抜き矢印によって示されている。

　図７に示されるように、レバー７が可動位置に配置された場合には、キャップ４がボディ２に固定されていない。レバー７が可動位置に配置された場合には、キャップ４がボディ２に対して相対的に移動可能である。レバー７が可動位置に配置された場合には、レバー７がボディ２とキャップ４を挟み込んでいない。レバー７が可動位置に配置された場合には、レバー７は、キャップ４の他方側に配置されている。レバー７が可動位置に配置された場合には、レバー７は、キャップ４がボディ２から離脱することを阻害しないように構成されている。

　図３に示されるように、ヒンジ８は、レバー７に取り付けられている。本実施の形態において、ヒンジ８は、レバー７と一体として構成されている。後述されるように、ヒンジ８は、レバー７と別体として構成されていてもよい。ヒンジ８は、変形可能である。ヒンジ８は、第１方向ＤＲ１に沿って縮むように変形可能である。ヒンジ８は、ヒンジ８の第１端部８１が後方に移動するように変形可能である。

　ヒンジ８は、レバー７が固定位置に配置された状態においてキャップ４に対して嵌合可能に構成されている。ヒンジ８は、ストッパー６が第１位置または第２位置に配置されている場合にキャップ４に嵌合するように構成されている。具体的には、ヒンジ８は、ヒンジ８の第１端部８１がキャップ４に接触するように配置されることでキャップ４に対して嵌合するように構成されている。レバー７は、ヒンジ８がキャップ４に対して嵌合することで固定位置に固定されるように構成されている。すなわち、レバー７は、ヒンジ８がキャップ４に対して嵌合することでキャップ４に対して回動しないように構成されている。

　図６に示されるように、ストッパー６は、ストッパー６がヒンジ８（図３参照）に接触する第３位置に移動可能に構成されている。レバー７は、ストッパー６が第１位置または第２位置から第３位置に移動することで固定位置から可動位置に回動可能になるように構成されている。ヒンジ８（図３参照）は、ストッパー６が第３位置に配置されることでヒンジ８（図３参照）に接触した場合にストッパー６との接触によって変形することでキャップ４に対する嵌合を解除するように構成されている。具体的には、ヒンジ８（図３参照）は、ヒンジ８（図３参照）の第１端部８１（図３参照）がキャップ４から押し出されるように変形することでキャップ４に対する嵌合を解除するように構成されている。

　〈スライダー３の詳細な構成〉
　次に、図８～図１０を用いて、スライダー３の詳細な構成を説明する。

　図８および図９に示されるように、スライダー３は、第１部３１と、第２部３２と、第３部３３とを含んでいる。第１部３１、第２部３２および第３部３３は、この順に接続されている。第１部３１には、第１滑り止め部３１１が設けられている。第１滑り止め部３１１には、凹凸が設けられている。

　図１０に示されるように、第２部３２には、前方第１凸部３２ａ１、前方第２凸部３２ａ２、後方第１凸部３２ｂ１、後方第２凸部３２ｂ２、第１直線部３２ｃ１および第２直線部３２ｃ２が設けられている。前方第１凸部３２ａ１は、前方第２凸部３２ａ２と対向している。後方第１凸部３２ｂ１は、後方第２凸部３２ｂ２と対向している。第１直線部３２ｃ１は、第２直線部３２ｃ２と対向している。

　前方第１凸部３２ａ１および後方第１凸部３２ｂ１は、第１直線部３２ｃ１によって接続されている。前方第１凸部３２ａ１および後方第１凸部３２ｂ１は、前方第２凸部３２ａ２および後方第２凸部３２ｂ２とは反対側に向かって第１直線部３２ｃ１から膨らんでいる。前方第２凸部３２ａ２および後方第２凸部３２ｂ２は、第２直線部３２ｃ２によって接続されている。前方第２凸部３２ａ２および後方第２凸部３２ｂ２は、前方第１凸部３２ａ１および後方第１凸部３２ｂ１とは反対側に向かって第２直線部３２ｃ２から膨らんでいる。

　スライダー３は、根元部３３ａと、第１突出部３３ｂ１と、第２突出部３３ｂ２と、第１係合突起部３３ｃ１と、第２係合突起部３３ｃ２と、中間第１凸部３３ｄ１と、中間第２凸部３３ｄ２とを含んでいる。本実施の形態では、根元部３３ａと、第１突出部３３ｂ１と、第２突出部３３ｂ２と、第１係合突起部３３ｃ１と、第２係合突起部３３ｃ２と、中間第１凸部３３ｄ１と、中間第２凸部３３ｄ２とは、第３部３３に設けられている。第１突出部３３ｂ１および第２突出部３３ｂ２は、根元部３３ａから後方に突出している。第１突出部３３ｂ１および第２突出部３３ｂ２は、間を空けて配置されている。第１係合突起部３３ｃ１は、第１突出部３３ｂ１の先端に接続されている。第１係合突起部３３ｃ１は、第１突出部３３ｂ１から第２突出部３３ｂ２に向かって伸びている。第２係合突起部３３ｃ２は、第２突出部３３ｂ２の先端に接続されている。第２係合突起部３３ｃ２は、第２突出部３３ｂ２から第１突出部３３ｂ１に向かって伸びている。中間第１凸部３３ｄ１は、第１突出部３３ｂ１に接続されている。中間第１凸部３３ｄ１は、第１突出部３３ｂ１から第２突出部３３ｂ２とは反対側に向かって伸びている。中間第２凸部３３ｄ２は、第２突出部３３ｂ２に接続されている。中間第２凸部３３ｄ２は、第２突出部３３ｂ２から第１突出部３３ｂ１とは反対側に向かって伸びている。

　〈キャップ４の詳細な構成〉
　次に、図１１を用いてキャップ４の詳細な構成を説明する。

　図１１に示されるように、キャップ４は、本体部４１と、挿入部４４を含んでいる。本体部４１は、ボディ２（図３参照）と向かい合うように構成されている。挿入部４４は、ボディ２（図３参照）に挿入されるように構成されている。挿入部４４がボディ２（図３参照）に挿入されることで、キャップ４がボディ２（図３参照）に対して相対的に移動することが抑制される。

　キャップ４には、溝４９が設けられている。溝４９は、第１側壁部４３ｂ１と、第２側壁部４３ｂ２と、第１凹部４３ｃ１と、第２凹部４３ｃ２とを含んでいる。本実施の形態において、溝４９は、第１溝部４２と、第２溝部４３とを含んでいる。第１溝部４２の底には、第２溝部４３が設けられている。すなわち、溝４９は、２段に構成されている。第２溝部４３は、底部４３ａと、第１側壁部４３ｂ１と、第２側壁部４３ｂ２と、第３側壁部４３ｂ３と、第１凹部４３ｃ１と、第２凹部４３ｃ２とを含んでいる。第１側壁部４３ｂ１と、第２側壁部４３ｂ２と、第３側壁部４３ｂ３と、第１凹部４３ｃ１と、第２凹部４３ｃ２とは、底部４３ａから立ち上がっている。第２側壁部４３ｂ２は、第１側壁部４３ｂ１から間を空けて第１側壁部４３ｂ１に向かい合っている。第３側壁部４３ｂ３は、第１側壁部４３ｂ１を第２側壁部４３ｂ２に接続している。第１凹部４３ｃ１は、第１側壁部４３ｂ１から第２側壁部４３ｂ２とは反対側に向かって凹むように設けられている。第２凹部４３ｃ２は、第２側壁部４３ｂ２から第１側壁部４３ｂ１とは反対側に向かって凹むように設けられている。

　〈ストッパー６の詳細な構成〉
　次に、図１２および図１３を用いて、ストッパー６の詳細な構成を説明する。

　図１２および図１３に示されるように、ストッパー６は、ベース部６１と、一方側突出部６２と、他方側突出部６３と、前方第１突出部６４ａ１と、前方第２突出部６４ａ２と、第１固定突起部６４ｂ１と、第２固定突起部６４ｂ２と、後方突起部６５とを含んでいる。一方側突出部６２は、ベース部６１から一方側に向かって突出している。他方側突出部６３は、ベース部６１から他方側に向かって突出している。前方第１突出部６４ａ１および前方第２突出部６４ａ２は、ベース部６１から前方に向かって突出している。前方第１突出部６４ａ１および前方第２突出部６４ａ２は、間を空けて配置されている。第１固定突起部６４ｂ１は、前方第１突出部６４ａ１の先端から前方第２突出部６４ａ２に向かって伸びている。第２固定突起部６４ｂ２は、前方第２突出部６４ａ２の先端から前方第１突出部６４ａ１に向かって伸びている。第１固定突起部６４ｂ１および第２固定突起部６４ｂ２は、間を空けて向かい合っている。後方突起部６５は、ベースから後方に向かって突出している。

　〈レバー７の詳細な構成〉
　次に、図２および図１４を用いて、レバー７の詳細な構成を説明する。

　図１４に示されるように、レバー７は、胴部７１と、第１腕部７２ａと、第２腕部７２ｂとを含んでいる。胴部７１は、第１腕部７２ａおよび第２腕部７２ｂを接続している。胴部７１には、ヒンジ８が接続されている。第１腕部７２ａおよび第２腕部７２ｂは、胴部７１から前方に向かって伸びている。第１腕部７２ａは、ボディに対して回動可能に取り付けられている。第２腕部７２ｂは、ボディに対して第１腕部７２ａとは反対側においてボディに対して回動可能に取り付けられている。第１腕部７２ａには、第１貫通孔７３ａが設けられている。第２腕部７２ｂには、第２貫通孔７３ｂが設けられている。第１貫通孔７３ａおよび第２貫通孔７３ｂは、第１方向ＤＲ１に交差するように設けられている。

　図２に示されるように、第１貫通孔７３ａには、ボディ２の第１軸部２３ａが挿入されている。図示されないが、第２貫通孔７３ｂには、ボディ２の第２軸部が挿入されている。このため、レバー７は、ボディ２の第１軸部２３ａおよび第２軸部を中心としてボディ２に対して回動することができる。

　〈ストッパー６が第１位置に配置されている場合のカッターナイフ１００の構成〉
　次に、図１５を用いて、ストッパー６が第１位置に配置されている場合におけるカッターナイフ１００の構成を詳細に説明する。図１５は、カッターナイフ１００のストッパー６が第１位置に配置された状態におけるカッターナイフ１００の構成を示す部分断面図である。説明の便宜のため、図１５では、スライダー３の第１部３１（図８参照）およびストッパー６のベース部６１（図１２参照）が図示されていない。

　スライダー３は、ストッパー６が第１位置に配置されている場合にはブレードをボディ２から突出させるように構成されている。このため、ストッパー６が第１位置に配置されている場合には、カッターナイフ１００は使用状態である。スライダー３は、ストッパー６が第１位置に配置されている場合にはキャップ４から外れることができるように構成されている。ストッパー６は、ストッパー６が第１位置に配置されている場合にはスライダー３に係合しないように構成されている。

　図１５に示されるように、ストッパー６の前方第１突出部６４ａ１および前方第２突出部６４ａ２は、ストッパー６が第１位置に配置されている場合には前方第１凸部３２ａ１および前方第２凸部３２ａ２に係合しないように構成されている。具体的には、前方第１突出部６４ａ１および前方第２突出部６４ａ２は、ストッパー６が第１位置に配置されている場合には前方第１凸部３２ａ１および前方第２凸部３２ａ２よりも前方に配置されるように構成されている。

　第１突出部３３ｂ１は、第１側壁部４３ｂ１に沿って根元部３３ａから溝４９に突出している。第２突出部３３ｂ２は、第２側壁部４３ｂ２に沿って根元部３３ａから溝４９に突出している。中間第１凸部３３ｄ１は、第１凹部４３ｃ１に係合している。中間第２凸部３３ｄ２は、第２凹部４３ｃ２に係合している。他方側突出部６３は、ベース部６１（図１３参照）から第１突出部３３ｂ１と第２突出部３３ｂ２との間に突出している。

　ストッパー６が第１位置に配置された場合には、他方側突出部６３が中間第１凸部３３ｄ１および中間第２凸部３３ｄ２よりも根元部３３ａ側に配置されていることにより、中間第１凸部３３ｄ１と第１凹部４３ｃ１との係合および中間第２凸部３３ｄ２と第２凹部４３ｃ２との係合が解除可能である。スライダー３は、ストッパー６が第１位置に配置されている場合には中間第１凸部３３ｄ１が第１凹部４３ｃ１から外れるように変形可能に構成されている。スライダー３は、ストッパー６が第１位置に配置されている場合には中間第２凸部３３ｄ２が第２凹部４３ｃ２から外れるように変形可能に構成されている。具体的には、第１突出部３３ｂ１および第２突出部３３ｂ２は、ストッパー６が第１位置に配置されている場合には中間第１凸部３３ｄ１および中間第２凸部３３ｄ２の位置において互いに近づくように変形可能に構成されている。他方側突出部６３は、ストッパー６が第１位置に配置されている場合には中間第１凸部３３ｄ１および中間第２凸部３３ｄ２よりも前方に配置されるように構成されている。

　〈ストッパー６が第２位置に配置されている場合のカッターナイフ１００の構成〉
　次に、図１６を用いて、ストッパー６が第２位置に配置されている場合におけるカッターナイフ１００の構成を詳細に説明する。図１６は、カッターナイフ１００のストッパー６が第２位置に配置された状態におけるカッターナイフ１００の構成を示す部分断面図である。説明の便宜のため、図１６では、スライダー３の第１部３１（図８参照）およびストッパー６のベース部６１（図１２参照）が図示されていない。

　ボディ２は、ストッパー６が第２位置に配置されている場合にはブレードの全体を収容するように構成されている。このため、ストッパー６が第２位置に配置されている場合には、カッターナイフ１００は不使用状態である。スライダー３は、ストッパー６が第２位置に配置されている場合にはキャップ４から外れないように構成されている。ストッパー６は、ストッパー６が第２位置に配置されている場合にはスライダー３に係合するように構成されている。

　図１６に示されるように、ストッパー６の前方第１突出部６４ａ１は、ストッパー６が第２位置に配置されている場合には前方第１凸部３２ａ１および後方第１凸部３２ｂ１に係合するように構成されている。具体的には、前方第１突出部６４ａ１は、ストッパー６が第２位置に配置されている場合には第１方向ＤＲ１において前方第１凸部３２ａ１および後方第１凸部３２ｂ１に挟み込まれるように構成されている。また、ストッパー６の前方第２突出部６４ａ２は、ストッパー６が第２位置に配置されている場合には前方第２凸部３２ａ２および後方第２凸部３２ｂ２に係合するように構成されている。具体的には、前方第２突出部６４ａ２は、ストッパー６が第２位置に配置されている場合には第１方向ＤＲ１において前方第２凸部３２ａ２および後方第２凸部３２ｂ２に挟み込まれるように構成されている。

　ストッパー６が第２位置に配置された場合には、他方側突出部６３が中間第１凸部３３ｄ１および中間第２凸部３３ｄ２に挟み込まれていることにより、中間第１凸部３３ｄ１と第１凹部４３ｃ１との係合および中間第２凸部３３ｄ２と第２凹部４３ｃ２との係合が維持されている。スライダー３の中間第１凸部３３ｄ１は、ストッパー６が第２位置に配置されている場合には第１凹部４３ｃ１から外れないように構成されている。スライダー３の中間第２凸部３３ｄ２は、ストッパー６が第２位置に配置されている場合には第２凹部４３ｃ２から外れないように構成されている。具体的には、ストッパー６は、ストッパー６が第２位置に配置されている場合には他方側突出部６３が中間第１凸部３３ｄ１および中間第２凸部３３ｄ２との間に配置されるように構成されている。これにより、スライダー３の第１突出部３３ｂ１および第２突出部３３ｂ２は、ストッパー６が第２位置に配置されている場合に中間第１凸部３３ｄ１および中間第２凸部３３ｄ２の位置において互いに近づくように変形しないように構成されている。

　〈ストッパー６が第３位置に配置されている場合のカッターナイフ１００の構成〉
　次に、図１７～図２０を用いて、ストッパー６が第３位置に配置されている状態におけるカッターナイフ１００の構成を詳細に説明する。図１７は、カッターナイフ１００のストッパー６が第３位置に配置された状態におけるカッターナイフ１００の構成を示す部分断面図である。説明の便宜のため、図１７では、スライダー３の第１部３１（図８参照）およびストッパー６のベース部６１（図１２参照）が図示されていない。図１８は、図３のＸＶＩＩＩ領域の拡大図である。図１９は、ヒンジ８とキャップ４との嵌合が解除された状態におけるカッターナイフ１００の構成を示している。図１９は、図１８に対応する断面図である。図１９では、レバー７は、固定位置に配置されている。図２０は、レバー７が可動位置に配置された状態におけるカッターナイフ１００の構成を示している。図２０は、図１８に対応する断面図である。説明の便宜のため、図１８～図２０では、弾性体５（図３参照）が図示されていない。

　図１７に示されるように、ストッパー６の前方第１突出部６４ａ１および前方第２突出部６４ａ２は、ストッパー６が第３位置に配置されている場合にはスライダー３に係合しないように構成されている。具体的には、前方第１突出部６４ａ１は、ストッパー６が第３位置に配置されている場合には第１方向ＤＲ１において後方第１凸部３２ｂ１よりも後方に配置されるように構成されている。前方第２突出部６４ａ２は、ストッパー６が第３位置に配置されている場合には第１方向ＤＲ１において後方第２凸部３２ｂ２よりも後方に配置されるように構成されている。

　ストッパー６が第３位置に配置された場合には、他方側突出部６３が根元部３３ａに対して中間第１凸部３３ｄ１および中間第２凸部３３ｄ２とは反対側に配置されていることにより、中間第１凸部３３ｄ１と第１凹部４３ｃ１との係合および中間第２凸部３３ｄ２と第２凹部４３ｃ２との係合が維持されている。スライダー３は、ストッパー６が第３位置に配置されている場合にはキャップ４から外れないように構成されている。具体的には、スライダー３の中間第１凸部３３ｄ１は、ストッパー６が第３位置に配置されている場合には第１凹部４３ｃ１から外れるように変形しないように構成されている。また、中間第２凸部３３ｄ２は、ストッパー６が第３位置に配置されている場合には第２凹部４３ｃ２から外れるように変形しないように構成されている。より具体的には、第１突出部３３ｂ１および第２突出部３３ｂ２は、ストッパー６が第３位置に配置されている場合にはストッパー６が第３位置に配置されている場合には中間第１凸部３３ｄ１および中間第２凸部３３ｄ２の位置において互いに近づくように変形しないように構成されている。他方側突出部６３は、ストッパー６が第３位置に配置されている場合には中間第１凸部３３ｄ１および中間第２凸部３３ｄ２よりも後方に配置されるように構成されている。

　〈カッターナイフ１００の動作〉
　次に、図３～図７および図１５～図１８を用いて、カッターナイフ１００の動作を説明する。図１８は、ストッパー６が第２位置に配置された状態を示す部分断面図である。図１８では、ヒンジ８がキャップ４に嵌合している。図１９は、ストッパー６が第３位置に配置された状態を示す部分断面図である。図１９では、ヒンジ８とキャップ４との嵌合は、解除されている。図１８および図１９では、レバー７は、固定位置に配置されている。図２０は、レバー７が可動位置に配置された状態を示す部分断面図である。図１８～図２０は、図３のＸＶＩＩＩ領域に対応している。

　図４に示されるように、使用状態において、ブレード１は、ボディ２から突出している。このため、カッターナイフ１００のユーザーは、ブレード１によって被切断物を切断することができる。

　ストッパー６は、使用状態では第１位置に配置されている。このため、使用状態ではスライダー３は、キャップ４に対して移動可能である。図３および図４に示されるように、使用状態のスライダー３は、不使用状態のスライダー３よりも前方に配置されている。弾性体５の付勢によってスライダー３が突出位置から後方に移動することで、スライダー３が突出位置から収納位置まで移動する。すなわち、弾性体５の付勢によってスライダー３が後方に移動することで、カッターナイフ１００が使用状態から不使用状態に切り換えられる。よって、カッターナイフ１００のユーザーは、使用状態のカッターナイフ１００のスライダー３から手を離すことで、カッターナイフ１００を使用状態から不使用状態に切り換えることができる。

　図５に示されるように、ストッパー６が第２位置に配置されている場合、スライダー３はキャップ４に対して移動しない。このため、カッターナイフ１００のユーザーは、スライダー３をキャップ４に対して前方に移動させることができない。よって、カッターナイフ１００のユーザーは、ブレード１がボディ２に収納された不使用状態を維持することができる。したがって、カッターナイフ１００のユーザーは、安全にカッターナイフ１００を操作することができる。例えば、カッターナイフ１００のユーザーは、安全にカッターナイフ１００をポケットに収納することができる。

　ストッパー６が第１位置または第２位置に配置されている場合、レバー７は固定位置に配置されている。第１腕部７２ａおよび第２腕部７２ｂがボディ２に対して回動することでレバー７が固定位置に配置された場合には、胴部７１がボディ２とでキャップ４を挟み込むことにより、キャップ４がボディ２に対して固定されている。レバー７が固定位置に配置されている場合、キャップ４は、ボディ２に対して移動しない。

　図６および図７に示されるように、ストッパー６が第３位置に配置されている場合、レバー７は、固定位置から可動位置に移動することができる。このため、カッターナイフ１００のユーザーは、レバー７を可動位置に移動させることができる。第１腕部７２ａおよび第２腕部７２ｂがボディ２に対して回動することでレバー７が可動位置に配置された場合には、胴部７１がボディ２とでキャップ４を挟み込んでいないことにより、キャップ４がボディ２に対して可動である。レバー７が可動位置に配置されている場合、キャップ４は、ボディ２に対して移動可能である。よって、カッターナイフ１００のユーザーは、キャップ４をボディ２から後方に引き抜くことができる。

　図１５および図１６に示されるように、ストッパー６が第１位置から第２位置に移動することで、スライダー３がストッパー６に係合する。このため、スライダー３がキャップ４に対して不動になる。図１６および図１７に示されるように、ストッパー６が第２位置から第３位置に移動した場合には、キャップ４は、ボディ２に対して移動可能になる。

　図１８および図１９に示されるように、ストッパー６が第２位置から第３位置に移動することで、レバー７とヒンジ８との嵌合が解除される。具体的には、ストッパー６が第２位置から第３位置に移動することで、ストッパー６がヒンジ８に接触する。ストッパー６がヒンジ８の第１端部８１に接触する。ストッパー６とヒンジ８との接触によって、ヒンジ８の第１端部８１が後方に移動するようにヒンジ８が変形する。ヒンジ８の移動によって、第１端部８１がキャップ４から離れる。これにより、ヒンジ８とキャップ４との嵌合が解除される。このため、図２０に示されるように、レバー７は、固定位置から可動位置に回動する。カッターナイフ１００のユーザーは、レバー７を固定位置から可動位置に回動させることができる。これにより、キャップ４は、ボディ２に対して移動できるようになる。

　以上より、図７に示されるように、カッターナイフ１００のユーザーは、ストッパー６を第３位置に移動させることでレバー７を可動位置に移動させた場合には、キャップ４をボディ２から引き抜くことができる。キャップ４は、ブレード１、スライダー３、弾性体５およびストッパー６と一体となってボディ２から引き抜かれ得る。これにより、ボディ２から引き抜かれたブレード１は、他のブレード１に交換され得る。

　続いて、本実施の形態の作用効果を説明する。
　実施の形態１に係るカッターナイフ１００によれば、図３および図４に示されるように、キャップ４は、スライダー３が突出位置に配置された使用状態（図４参照）およびスライダー３が収納位置に配置された不使用状態（図３参照）において後端部２１ｂに固定されている。図３に示されるように、スライダー３は、不使用状態において後端部２１ｂに達している。よって、不使用状態においてブレード１が先端部２１ａからボディ２の外部に突出しない。したがって、不使用状態においてブレード１がボディ２から突出しない。

　図１に示されるように、ストッパー６が第１位置に配置された場合には、スライダー３がキャップ４に固定されておらず、図５に示されるように、ストッパー６が第２位置に配置された場合には、スライダー３がキャップ４に固定されている。このため、ストッパー６を第１位置または第２位置に移動させることで、スライダー３がキャップ４に固定されていない状態とスライダー３がキャップ４に固定された状態とを切り換えることができる。よって、カッターナイフ１００のユーザーがカッターナイフ１００を使用する場合には、スライダー３を第１位置に移動させることで、スライダー３を突出位置に移動させることができ、カッターナイフ１００を使用することができる。すなわち、スライダー３を第１位置に移動させることで、カッターナイフ１００を使用状態にすることができる。また、カッターナイフ１００のユーザーがカッターナイフ１００を使用しない場合には、スライダー３を第２位置に移動させることで、スライダー３を収納位置に固定することができる。すなわち、スライダーを第２位置に移動させることで、カッターナイフ１００を不使用状態にすることができる。このため、ブレード１が不意にボディ２から突出することを防止することができる。よって、例えば、カッターナイフ１００のユーザーのポケットにカッターナイフ１００が収納される際に、安全にカッターナイフ１００をポケットに収納することができる。

　図１５に示されるように、ストッパー６が第１位置に配置された場合には、他方側突出部６３が中間第１凸部３３ｄ１および中間第２凸部３３ｄ２よりも根元部３３ａ側に配置されていることにより、中間第１凸部３３ｄ１と第１凹部４３ｃ１との係合および中間第２凸部３３ｄ２と第２凹部４３ｃ２との係合が解除可能であり、図１６に示されるように、ストッパー６が第２位置に配置された場合には、他方側突出部６３が中間第１凸部３３ｄ１および中間第２凸部３３ｄ２に挟み込まれていることにより、中間第１凸部３３ｄ１と第１凹部４３ｃ１との係合および中間第２凸部３３ｄ２と第２凹部４３ｃ２との係合が維持されている。このため、ストッパー６の移動によってスライダー３とキャップ４との係合の解除または維持を切り換えることができる。

　図１に示されるように、レバー７が固定位置に配置された場合には、キャップ４がボディ２に固定されており、図７に示されるように、レバー７が可動位置に配置された場合には、キャップ４がボディ２に固定されていない。このため、レバー７を固定位置または可動位置に配置させることで、キャップ４がボディ２に固定された状態とキャップ４がボディ２に固定されていない状態とを切り換えることができる。よって、カッターナイフ１００のユーザーがカッターナイフ１００を使用する場合には、レバー７を固定位置に配置することで、キャップ４をボディ２に固定することができ、キャップ４がボディ２から外れることを防止することができる。これにより、使用状態または不使用状態において、キャップ４がボディ２から外れることを防止することができる。また、カッターナイフ１００のユーザーがカッターナイフ１００のブレード１を交換する際には、レバー７を可動位置に配置することで、キャップ４をブレード１、スライダー３、弾性体５およびストッパー６と一緒にボディ２から引き抜くことができる。これにより、キャップ４をボディ２から外す際に、ブレード１、スライダー３、弾性体５およびストッパー６がバラバラにならず、一体で取り出される。よって、安全にブレード１を交換することができる。

　図３に示されるように、レバー７が固定位置に配置された場合には、レバー７は、レバー７の回動方向が第１方向ＤＲ１に対して直交するように回動可能であり、かつレバー７が固定位置に配置された場合には、レバー７は、第１方向ＤＲ１に対して平行に移動しない。このため、レバー７は、第１方向ＤＲ１に沿った力がレバー７に印加された場合には回転しない。よって、スライダー３が第１方向ＤＲ１に沿って先端部２１ａから後端部２１ｂに向かって弾性体５の弾性力によって付勢されてキャップ４に衝突した場合でも、レバー７は回転しない。したがって、スライダー３がキャップ４に衝突した場合でも、キャップ４が抜けることを抑制することができる。また、キャップ４が抜けることを抑制できるため、ブレード１がボディ２から抜けることも抑制することができる。これにより、安全にブレード１を収納することができる。

　図１に示されるように、第１腕部７２ａおよび第２腕部７２ｂがボディ２に対して回動することでレバー７が固定位置に配置された場合には、胴部７１がボディ２とでキャップ４を挟み込むことにより、キャップ４がボディ２に対して固定されており、図７に示されるように、第１腕部７２ａおよび第２腕部７２ｂがボディ２に対して回動することでレバー７が可動位置に配置された場合には、胴部７１がボディ２とでキャップ４を挟み込んでいないことにより、キャップ４がボディ２に対して可動である。このため、レバー７を回動させることでキャップ４のボディに対する固定を維持または解除することができる。

　図１９に示されるように、ヒンジ８は、ストッパー６が第３位置に配置されることでヒンジ８に接触した場合にストッパー６との接触によって変形することでキャップ４に対する嵌合を解除するように構成されている。レバー７は、ストッパー６が第１位置または第２位置から第３位置に移動することで固定位置から可動位置に回動可能になるように構成されている。このため、ストッパー６の移動のみによってレバー７の固定を解除することができる。よって、容易にレバー７の固定を解除することができるため、容易にブレード１を交換することができる。また、ストッパー６が第３位置に移動されない限り、レバー７の固定が解除されない。よって、使用状態または不使用状態において不意にレバー７の固定が解除されることを防止することができるため、不意にキャップ４が引き抜かれることを防止することができる。したがって、さらに安全にカッターナイフ１００を使用することができる。また、ストッパー６が第３位置に配置された場合にのみ、ブレード１が交換できる。ストッパー６が第３位置に配置された場合には、スライダー３が収納位置に配置されている。したがって、スライダー３が収納位置にある時のみ、ブレード１を交換できる。

　実施の形態２．
　次に、図２１を用いて、実施の形態２に係るカッターナイフ１００の構成を説明する。実施の形態２は、特に説明しない限り、上記の実施の形態１と同一の構成および作用効果を有している。したがって、上記の実施の形態１と同一の構成には同一の符号を付し、説明を繰り返さない。

　図２１に示されるように、本実施の形態に係るカッターナイフ１００では、ヒンジ８は、レバー７と別体として構成されている。図２１は、図１８に対応する拡大図である。説明の便宜のため、図２１では弾性体５（図３参照）が図示されていない。ヒンジ８は、例えば、板金によって構成されている。ヒンジ８の第２端部８２は、レバー７に対して取り外し可能な状態でレバー７に固定されている。ヒンジ８は、例えば、ネジ８３によってレバー７に固定されている。例えば、ヒンジ８の第２端部８２がネジ８３によってレバー７に固定されている。

　続いて、本実施の形態の作用効果を説明する。
　実施の形態２に係るカッターナイフ１００によれば、図２１に示されるように、ヒンジ８は、レバー７と別体として構成されている。ヒンジ８は、弾性変形によって変形するため劣化しやすい。仮にヒンジ８がレバー７と一体として構成されている場合には、ヒンジ８は、ヒンジ８およびレバー７を構成する材料（例えば、樹脂）が劣化することで破損し、レバー７と分離し得る。この場合、カッターナイフ１００が使用不能になる。これに対して、本実施の形態によれば、ヒンジ８がレバー７と別体として構成されているため、ヒンジ８が破損した場合でも、ヒンジ８を破損していない別のヒンジ８に交換することができる。これにより、カッターナイフ１００が使用不能になることをヒンジ８の交換によって防止することができる。

　今回発明された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて請求の範囲によって示され、請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。

　１　ブレード、２　ボディ、３　スライダー、４　キャップ、５　弾性体、　６　ストッパー、７　レバー、８　ヒンジ、２１ａ　先端部、２１ｂ　後端部、３３ａ　根元部、３３ｂ１　第１突出部、　３３ｂ２　第２突出部、３３ｄ１　中間第１凸部、３３ｄ２　中間第２凸部、４２ｂ１　第１側壁部、４２ｂ２　第２側壁部、４２ｃ１　第１凹部、４２ｃ２　第２凹部、４９　溝、６４　ベース部、６３　他方側突出部、７１　胴部、７２ａ　第１腕部、７２ｂ　第２腕部、１００　カッターナイフ、ＤＲ１　第１方向。

Claims

　先端部と、前記先端部に対向する後端部とを含むボディと、
　ブレードを前記ボディの内部において保持するように構成されており、かつ前記ブレードを前記先端部から突出させる突出位置と、前記ブレードを前記先端部と前記後端部との間に収納させる収納位置との間を前記ボディの前記内部において移動可能に構成されたスライダーと、
　前記後端部に固定可能であるキャップと、
　前記スライダーを前記キャップに接続する弾性体とを備え、
　前記キャップは、前記スライダーが前記突出位置に配置された使用状態および前記スライダーが前記収納位置に配置された不使用状態において前記後端部に固定されており、
　前記弾性体は、前記使用状態および前記不使用状態において前記スライダーを前記キャップに向かって付勢しており、
　前記スライダーは、前記不使用状態において前記後端部に達している、カッターナイフ。
　ストッパーをさらに備え、
　前記ストッパーは、前記スライダーに対して移動可能に前記スライダーに取り付けられており、かつ第１位置と第２位置との間を移動可能に構成されており、
　前記ストッパーが前記第１位置に配置された場合には、前記スライダーが前記キャップに固定されておらず、
　前記ストッパーが前記第２位置に配置された場合には、前記スライダーが前記キャップに固定されている、請求項１に記載のカッターナイフ。
　前記キャップには、溝が設けられており、
　前記溝は、第１側壁部と、前記第１側壁部から間を空けて前記第１側壁部に向かい合う第２側壁部と、前記第１側壁部から前記第２側壁部とは反対側に向かって凹むように設けられた第１凹部と、前記第２側壁部から前記第１側壁部とは反対側に向かって凹むように設けられた第２凹部とを有し、
　前記スライダーは、根元部と、前記第１側壁部に沿って前記根元部から前記溝部に突出した第１突出部と、前記第２側壁部に沿って前記根元部から前記溝部に突出した第２突出部と、前記第１突出部に接続されかつ前記第１凹部に係合する中間第１凸部と、前記第２突出部に接続されかつ前記第２凹部に係合する中間第２凸部とを有し、
　前記ストッパーは、ベース部と、前記ベース部から前記第１突出部と前記第２突出部との間に向かって突出する他方側突出部とを含み、
　前記ストッパーが前記第１位置に配置された場合には、前記他方側突出部が前記中間第１凸部および前記中間第２凸部よりも前記根元部側に配置されていることにより、前記中間第１凸部と前記第１凹部との係合および前記中間第２凸部と前記第２凹部との係合が解除可能であり、
　前記ストッパーが前記第２位置に配置された場合には、前記他方側突出部が前記中間第１凸部および前記中間第２凸部に挟み込まれることにより、前記中間第１凸部と前記第１凹部との係合および前記中間第２凸部と前記第２凹部との係合が維持されている、請求項２に記載のカッターナイフ。
　レバーをさらに備え、
　前記レバーは、前記ボディに対して回動可能に前記ボディに取り付けられており、かつ固定位置と可動位置との間を回動可能に構成されており、
　前記レバーが前記固定位置に配置された場合には、前記キャップが前記ボディに固定されており、
　前記レバーが前記固定位置に配置された場合には、前記レバーは、前記レバーの回動方向が前記後端部から前記先端部に向かう第１方向に対して直交するように回動可能であり、かつ前記第１方向に対して平行に移動せず、
　前記レバーが前記可動位置に配置された場合には、前記キャップが前記ボディに固定されていない、請求項２または３に記載のカッターナイフ。
　前記レバーは、前記ボディに対して回動可能に取り付けられた第１腕部と、前記ボディに対して前記第１腕部とは反対側において前記ボディに対して回動可能に取り付けられた第２腕部と、前記第１腕部と前記第２腕部とを接続する胴部とを含み、
　前記第１腕部および前記第２腕部が前記ボディに対して回動することで前記レバーが前記固定位置に配置された場合には、前記胴部が前記ボディとで前記キャップを挟み込むことにより、前記キャップが前記ボディに対して固定されており、
　前記第１腕部および前記第２腕部が前記ボディに対して回動することで前記レバーが前記可動位置に配置された場合には、前記胴部が前記ボディとで前記キャップを挟み込んでいないことにより、前記キャップは前記ボディに対して可動である、請求項４に記載のカッターナイフ。
　ヒンジをさらに備え、
　前記ヒンジは、前記レバーに取り付けられ、かつ変形可能であり、
　前記ヒンジは、前記レバーが前記固定位置に配置された状態において前記キャップに対して嵌合可能に構成されており、
　前記レバーは、前記ヒンジが前記キャップに対して嵌合することで前記固定位置に固定されるように構成されており、
　前記ストッパーは、前記ストッパーが前記ヒンジに接触する第３位置に移動可能に構成されており、
　前記ヒンジは、前記ストッパーが前記第１位置または前記第２位置に配置されている場合に前記キャップに嵌合するように構成されており、
　前記ヒンジは、前記ストッパーが前記第３位置に配置されることで前記ヒンジに接触した場合に前記ストッパーとの接触によって変形することで前記キャップに対する嵌合を解除するように構成されており、
　前記レバーは、前記ストッパーが前記第１位置または前記第２位置から前記第３位置に移動することで前記固定位置から前記可動位置に回動可能になるように構成されている、請求項４または５に記載のカッターナイフ。