WO2023002581A1 - 分析方法および分析装置 - Google Patents

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    • G01N21/64Fluorescence; Phosphorescence

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  • the adjustment control of the light source based on the relationship between the adjustment control value of the light source stored in the storage unit and the brightness value of the measurement target sample from the brightness value of the measurement target sample acquired by the imaging unit. A value is calculated, light is emitted from the light source using the calculated adjustment control value, and the brightness value of the measurement target sample is acquired by the imaging unit.
  • the objective lens 102 is a mechanism for condensing the light emitted by the light source 101 onto the camera 103 .
  • the control unit 105 has a circuit board, software, etc., and controls the irradiation light amount of the light source 101, the exposure time of the camera 103, and the like.
  • the storage unit 111 is a mechanism for storing the reference sample container 109 .
  • the storage unit 111 may be inside the analyzer 100 or may be configured independently outside the analyzer 100 .
  • One is the brightness value (measured brightness value) obtained when the reference sample 108 is irradiated with the reference light amount.
  • the reference sample 108 is irradiated with a reference light amount from the light source 101 using a preset control value.
  • the luminance value (measured luminance value) acquired by the camera 103 is stored in the storage unit 104 . This makes it possible to obtain the relationship between the transmittance or color of light and the acquired brightness.
  • step S301 the sample 106, which is the sample to be measured, is measured, and the light transmittance or color of impurities contained in the sample 106 is estimated.
  • a sample 106 is irradiated with light from a light source 101 using preset control values. Then, the measured luminance value acquired by the camera 103 is applied to the relational expression F obtained in step S202, and the control value of the light source 101 for each sample 106 is stored in the storage unit 104.

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Abstract

コストの増加及び作業工程の複雑化を抑制しながら測定時に不純物の影響を除外し、測定対象物の正確な輝度値を得ることが可能な分析装置が実現される。分析装置100は光源101と透過光を集光して光量を受光し輝度値を取得する撮像部103と制御部105とを備え試料を分析する。透過率や色が異なる複数の基準試料108と輝度値及び光源101の制御値を記憶する記憶部104を備える。制御部105は基準試料108に設定した制御値で光を照射させ、取得した基準試料の測定輝度値と設定した基準輝度値となる光源101の調整制御値とを記憶部104に記憶させ、測定対象試料106に制御値により光を照射し取得した測定対象試料の輝度値から光源101の調整制御値と測定対象試料106の輝度値との関係に基づき光源101の調整制御値を算出し調整制御値を用いて光を照射させ撮像部103で測定対象試料106の輝度値を取得する。

Description

分析方法および分析装置
 本発明は、試料ごとに光量を補正しながら測定を実施する分析方法及び分析装置に関する。
 試料に光を照射し測定値を取得する分析装置は、光源から一定の光量を試料に照射し、透過光、反射光または試料の発光を受光素子で取得する。そして、受光素子で取得した受光光量から試料の性質、濃度、形状等を定量的に測定する。試料に不純物が含有するなど試料以外の要因が受光光量に影響を与える場合には、測定精度の低下を引き起こす。
 例えば、特許文献1では、光学系の構成部品の経時変化による検出感度の低下や装置間の器差が挙げられている。
 特許文献1は、蛍光強度変化を経時的に測定する核酸分析装置において、光学系の構成部品の経時変化による検出感度の低下や装置間の器差を課題としている。その解決手段として蛍光色素を有する一定濃度の基準試料を用いて、基準試料の発する蛍光光量が基準値となるように光源の電流値を調整する分析装置が記載されている。
特開2011-007642号公報
 ところで、測定する試料に不純物が混在する場合は、不純物の色相や濃度が受光光量に影響を与え、測定精度の低下を引き起こす。例えば、血液などの生体試料溶液を用いた細菌の増殖を測定する分析装置においては、血中成分のヘモグロビンやビリルビンのような不純物が要因となり、受光光量は低下する。
 生体試料溶液をカメラで撮像する場合には、不純物の要因により試料ごとに光の透過率が異なり、得られる輝度の違いが発生する。これにより、画像解析において解析精度が低下する。
 特許文献1に記載の技術は、基準試料に対して受光光量が基準値となるように光源を調整している。
 しかしながら、試料ごとに光源を調整していないため、試料ごとに発生する光の透過率の低下に関しては考慮されていない。
 これらの課題を解決するために、従来の方法では予め測定物質に特異的に反応する蛍光試薬や染色剤などの試薬を試料に混ぜて目的物質のみを検出する方法、または、遠心分離により成分を分離する方法や細菌検査では菌を培養し形成されたコロニーから菌液を作成するなどの方法により予め不純物を試料から取り除く必要(方法)がある。
 しかしながら、このような試薬を添加する方法や不純物を取り除く方法は、検出するためのコストの増加、作業工程が複雑化する、測定時間が増加するといった課題がある。
 また、完全に不純物の影響を取り除くことができない場合がある。
 本発明の目的は、前記課題に鑑み、コストの増加及び作業工程の複雑化を抑制しながら、測定時に不純物の影響を除外し、測定対象物の正確な輝度値を得ることが可能な分析方法および分析装置を実現することである。
 前記目的を達成するため、本発明は、次のように構成される。
 試料に光を照射する光源と、前記試料を透過した透過光を集光し、集光した光量を受光し輝度値を取得する撮像部と、前記光源及び前記撮像部を制御する制御部と、を用いて、前記試料に光を照射し前記試料を分析する分析方法において、透過率または色のうち少なくとも一方が異なる2つ以上の基準試料に予め設定した制御値を用いて前記光源から光を照射し、前記撮像部で取得した前記基準試料の測定輝度値と、前記基準試料の測定輝度値が予め設定した基準輝度値となる前記光源の調整制御値と、を記憶部に記憶し、測定対象試料に前記予め設定した制御値を用いて前記光源から光を照射し、前記撮像部で取得した前記測定対象試料の輝度値から、前記記憶部に記憶された前記光源の前記調整制御値と前記測定対象試料の前記輝度値との関係に基づき、前記光源の前記調整制御値を算出し、算出した前記調整制御値を用いて前記光源から光を照射して、前記撮像部で前記測定対象試料の輝度値を取得する。
 また、試料に光を照射する光源と、前記試料を透過した透過光を集光し、集光した光量を受光し輝度値を取得する撮像部と、前記光源及び前記撮像部を制御する制御部と、を備え、前記試料に光を照射し前記試料を分析する分析装置において、透過率または色のうち少なくとも一方が異なる2つ以上の基準試料と、前記輝度値および前記光源の制御値を記憶する記憶部と、を備え、前記制御部は、前記基準試料に予め設定した制御値を用いて前記光源から光を照射させ、前記撮像部で取得した前記基準試料の測定輝度値と、前記基準試料の測定輝度値が予め設定した基準輝度値となる前記光源の調整制御値と、を記憶部に記憶させ、測定対象試料に前記予め設定した制御値を用いて前記光源から光を照射して前記撮像部で取得した前記測定対象試料の輝度値から、前記記憶部に記憶された前記光源の前記調整制御値と前記測定対象試料の前記輝度値との関係に基づき、前記光源の前記調整制御値を算出し、算出した前記調整制御値を用いて前記光源から光を照射させ、前記撮像部で前記測定対象試料の輝度値を取得させる。
 コストの増加及び作業工程の複雑化を抑制しながら、測定時に不純物の影響を除外し、測定対象物の正確な輝度値を得ることが可能な分析方法および分析装置を実現することができる。
実施例1における試料に光を照射し測定値を取得する分析装置の構成を示す図である。 制御部によって実行される、光源の照射光量を調整する基準値を取得するフローチャートである。 制御部によって実行される、光源の照射光量を調整し測定対象試料を測定するフローチャートである。 基準試料に対する光源の制御値の関係を説明する図である。 基準試料に対する光源の制御値の関係を説明する図である。 試料に対する光源の制御値の関係を示す図である。 試料に対する光源の制御値の関係を示す図である。 実施例2における基準試料の測定フローチャートである。 実施例2における測定対象試料の測定フローチャートである。
 以下、本発明の実施形態について、図9を参照して説明する。なお、各図において共通の部材には、同一の符号を付している。
 (実施例1)
 実施例1は、試料に光を照射し測定値を取得する分析装置において、不純物が混在した試料に対して不純物が受光光量に与える変動を補正し測定する分析方法および分析装置について説明する。不純物とは、測定対象物質以外の成分であって、例えば色素成分や試薬に反応する成分などがある。色素成分として、例えば、血液培養試料を用いた細菌検査においては、血中に含まれる赤い色素のヘモグロビンや黄色い色素のビリルビンなどが挙げられる。
 図1は、実施例1における試料に光を照射し測定値を取得する分析装置の構成を示す図である。
 図1において、分析装置100は、試料に光を照射し測定値を取得する分析装置である。分析装置100は、光源101、対物レンズ102、カメラ103、記憶部104、制御部105を備える。試料容器107に試料106が収容され、試料の保持部110に保持される。基準試料容器109に基準試料108が収容され、格納部111に格納される。
 なお、分析装置100は1つの試料容器107に1つの測定対象試料である試料106が入っているが、1つ以上の試料が入っていても良い。
 基準試料108は光の透過率または色のうち少なくとも一方が異なる2つ以上の試料である。1つの基準試料容器109に1つ以上の基準試料108が入っても良い。また、基準試料容器109は1つ以上あっても良く、2つ以上の基準試料108は複数の基準試料容器109に入っていても良い。
 光源101は、試料106に光を照射する機構である。例えば、発光ダイオード等である。
 対物レンズ102は、光源101が照射した光をカメラ103に集光する機構である。
 カメラ103は対物レンズ102により集光された光を受光し、フォトダイオード等により構成される撮像素子によって受光光量を輝度値として測定する機構である。
 対物レンズ102およびカメラ103は撮像部を形成し、試料106を透過した透過光、試料106により反射された反射光または試料106に含まれる蛍光物質の発光を受光し、受光光量を測定する機構であり、一次元の光センサであってもよい。
 制御部105は回路基板やソフトウェア等を有し、光源101の照射光量、カメラ103の露光時間等の制御を行う。
 記憶部104はカメラ103で取得した輝度値や制御部105で光源の照射光量およびカメラの露光時間等を制御した制御値を記憶する。図1に示した例では記憶部104は装置内部に有しているがネットワークやユニバーサルシリアルバス(USB)等で接続された外部のシステムと結合しても良い。
 保持部110は、試料106を設置、固定する機構である。また、保持部110は、基準試料容器109を設置、固定する機構である。図1には、保持部110が試料容器107に収容された試料106を設置固定して、光源101からの光を試料106に照射する状態を示しているが、保持部110は試料容器107に代えて基準試料容器109収容された基準試料108を設置固定して、光源101からの光を基準試料108に照射することができる。
 格納部111は、基準試料容器109を格納する機構である。格納部111は分析装置100内部にあっても、分析装置100外に独立して構成しても良い。
 図2は、制御部105によって実行される、光源101の照射光量を調整する基準値を取得するフローチャートである。
 図2において、ステップS201では、基準試料108を測定する。2つ以上の基準試料108に対し、それぞれ2つの値を記憶部104に記憶する。
 1つは、基準光量を基準試料108に照射した時に、取得した輝度値(測定輝度値)である。基準試料108に対して、予め設定した制御値を用いて光源101から基準光量を照射する。そして、カメラ103で取得した輝度値(測定輝度値)を記憶部104に記憶する。これにより、光の透過率または色と取得した輝度の関係を得ることができる。
 したがって、基準光量を照射した時の測定輝度値から、試料106の光の透過率または色を推定することができる。
 もう1つは、予め設定した基準輝度値(基準試料の真の輝度値)となる照射光量である。カメラ103で取得した測定輝度値が基準輝度値となるように光源101の制御値を補正して調整制御値とする。そして、光源101の調整制御値を記憶部104に記憶する。これにより、試料106ごとに異なる光の透過率または色の違いを補正し、基準輝度値を得るための、光源101の制御値を得ることができる。
 ステップS202では、光源101の制御値と輝度値の関係式Fを求める。ステップS201で記憶した値から、予め設定した光源101の制御値で測定した輝度値に対して、基準輝度値を得るための調整制御値の関係式Fを作成する。これにより、試料ごとに基準輝度を得るための調整制御値は、予め設定した光源101の制御値で測定した輝度値から求めることが可能となるため(関係式Fから光源101の調整制御値を算出することができる)、光源101の調整時間を短縮することができる。
 関係式Fは、ステップS201で2つ以上の基準試料を測定し記憶した「予め設定した光源101の制御値で測定した輝度値」と「基準輝度値となる光源101の制御値(調整制御値)」の数値の組を、最小二乗法等によって、1次関数、n次関数(nは2以上の整数)、対数曲線などに近似した関係式である。
 図3は、制御部105によって実行される、光源101の照射光量を調整し測定対象試料を測定するフローチャートである。
 図3において、ステップS301では、測定対象試料である試料106を測定し、試料106に含まれる不純物の光の透過率または色を推定する。試料106に対して、予め設定した制御値を用いて光源101から光を照射する。そして、カメラ103で取得した測定輝度値をステップS202で求めた関係式Fに当てはめて、各試料106に対する光源101の制御値を記憶部104に記憶する。
 ステップS302では、試料106に含まれる不純物の光の透過率または色の違いを補正し、試料106の測定を実施する。ステップS301で記憶した光源101の制御値を用いて、試料106の測定を実施する。
 図4A及び図4Bは、基準試料に対する光源101の制御値の関係を説明する図である。
 図4Aにおいて、基準試料401は複数の透過率基準試料108の例を示す。透過率基準試料108は光の透過率または色のうち少なくとも一方が異なる2つ以上の試料であり、透過率100%、80%、60%の試料とした場合を示す。ステップS201により記憶した光源101の制御値と輝度が基準試料に対する輝度と光量の関係402に示す対応となった場合、ステップS202の関係式Fは図4Bに示す式403となる。図4Bにおいて、縦軸は、基準基礎値となる光源101の制御値を示し、横軸は、予め設定した光源101の制御値で測定した輝度値を示す。
 図5A及び図5Bは、試料に対する光源の制御値の関係を示す。
 図5Aにおいて、試料501は不純物が混在した試料106の例である。不純物の光の透過率は不明である。そこで、ステップS302により予め設定した光源101の制御値で測定した輝度値から不純物の光の透過率を推定する。図5Bの式502はステップS202で求めた関係式Fから試料106測定時の光源101を制御する値を決定する方法を示す。
 上述したように、本実施例1によれば、試料に光を照射し測定値を取得する分析方法および分析装置において、不純物の含まれる試料106に対して、輝度値が一定となるように光源101の制御値を補正する。これにより、不純物によりばらつく受光光量の変動を抑え、画像解析の精度が向上し、測定精度を向上することができるという効果が得られる。
 また、本実施例1の分析方法および分析装置を用いることで、各試料の照射光量を補正する光源の制御値は、予め設定した光源の制御値で測定を実施した結果から決定することができるため、適切な光源の制御値を探索する必要がなくなり、各試料の光源の補正時間を短縮することができる。
 また、本実施例1によれば、ユーザは試料に試薬を反応させる、または不純物を取り除く工程が不要となり、測定にかかる時間を短縮することができる。そして試薬が不要となり、コスト削減につながる。
 つまり、本実施例1によれば、コストの増加及び作業工程の複雑化を抑制しながら、測定時に不純物の影響を除外し、測定対象物の正確な輝度値を得ることが可能な分析方法および分析装置を実現することができる。
 (実施例2)
 次に、実施例2について説明する。
 実施例2では、試料に光を照射し測定値を取得する分析方法及び分析装置において、試料に含まれる不純物が受光光量に与える変動および部品の経時的な劣化による検出感度の低下や装置間の器差が受光光量に与える影響を補正し測定する分析方法及び分析装置を説明する。
 実施例2において、試料に光を照射し測定値を取得する分析装置の構成は、実施例1(図1で説明した内容)と同様である。
 実施例1では、光の透過率または色が予め分かっている基準試料108に、基準光量を照射し、取得した輝度値と、基準輝度値を得るための、光源101の照射光量に基づき、試料106を測定する際の光源101の制御値を決定する。これにより、不純物が受光光量に与える変動を補正する分析方法及び分析装置を説明した。
 実施例2では、実施例1において、基準試料108に基準光量を照射した際に、取得した輝度値と、基準輝度値を得るための、光源101の照射光量を、一定期間ごとに繰り返し測定することで、不純物が受光光量に与える変動および装置の器差や時間経過に伴う装置の構成部品の劣化を補正する。
 図6は、制御部105によって実行される実施例2における基準試料の測定フローチャートである。
 図6において、ステップS601では基準試料108を測定するか否かを判定する。前回の基準試料測定(実施例1にて述べた関係式Fを求めるための測定)から一定期間である期間Tが経過しているか否かを判定する。前回の基準試料測定から期間Tが経過していない場合は、処理は終了する。期間Tが経過していない場合または1度も計測していない場合は、ステップS602に進み、基準試料108を測定し、図2に示したステップS201とステップS202を実施する。
 図7は、制御部105によって実行される実施例2における測定対象試料106の測定フローチャートである。
 図7において、ステップS701では、試料106を測定し、図3に示したステップS301を実施する。次に、ステップS702では、図6に示したステップS602で測定した基準試料108に基づき、図3に示したステップS302を実施する。次に、ステップS703では、試料106が任意の回数(C回)測定を完了したか否かを判定する。
 各試料106は、ステップS702の処理を一定期間ごとに繰り返し、同じ光源101の制御値で測定する。任意の回数(C回)の測定を完了した試料は、測定終了となる。このとき、1つの試料106に対してステップS702を実施し、繰り返し測定している間に、別の試料106に対してステップS701またはステップS702の処理を実施しても良い。
 ここで、ステップS703において、試料106を任意の回数繰り返し測定しなければならないことについて説明する。
 受光光量を測定する検出部がカメラ103などの2次元センサであり、画像に写る物体の形状を捉えることを目的とする測定においては、複数の素子で検出した輝度の平均値などを基準輝度として光源の制御値を補正し、前記の制御値を用いて試料106を1回測定することで、試料106間に発生する画像の平均輝度の差(コントラストの差)を補正した画像を取得することができる。
 これにより、画像解析において物体を抽出する際の2値化処理などにおいて、輝度の閾値を一定に設定することが容易になる。
 一方で、受光光量を測定する検出部がダイオードなどの1次元センサであり、試料106の経時変化を捉えることを目的とする測定においては、試料106に対して同じ輝度となるように光源101の制御値を補正し、前記の制御値を用いて試料106を2回以上測定することで、試料106間で発生する輝度の差を補正して、経時的な輝度変化を捉えることができる。
 また、受光光量を測定する検出部がカメラ103などの2次元センサであり、画像に写る物体(測定対象試料)の経時変化を捉えることを目的とする測定においては、複数の素子で検出した輝度の平均値などを基準輝度として光源101の制御値を補正し、前記の制御値を用いて試料を2回以上測定することで、試料106間に発生する画像の平均輝度の差(コントラストの差)を補正した画像に対する経時的な輝度変化を取得することができる。
 つまり、制御部105は、測定対象試料106ごとに光源101の調整制御値を記憶部104に記憶させ、測定対象試料106の経時変化の測定においては調整制御値を用いて光源101を補正し、計測を行うことができる。
 上記のような理由から、ステップS703において、試料106を任意の回数繰り返し測定している。なお、任意の回数は2回以上であればよい。
 上述したように、本実施例2では、実施例1と同様な効果が得られる他、試料106に光を照射し測定値を取得する分析方法および分析装置において、光源101の制御値を基準試料108の測定値に基づき補正する。また、基準試料108を一定期間ごとに繰り返し測定する。これにより、試料106に含まれる不純物により受光光量が変動した場合でも、分析装置100の器差や部品の経時的な劣化により、光源101の照射光量が低下しても、試料測定時の光源101を制御する値を変えることで測定精度を向上させる効果が得られる。また、各部品の寿命期間を長くすることができる。
 なお、上述した本実施形態は本発明の説明のための例示であり、本発明の範囲を実施形態にのみ限定する趣旨ではない。
 100・・・分析装置、101・・・光源、102・・・対物レンズ、103・・・カメラ、104・・・記憶部、105・・・制御部、106・・・試料、107・・・試料容器、108・・・基準試料、109・・・基準試料容器、110・・・保持部、111・・・格納部

Claims (6)

  1.  試料に光を照射する光源と、前記試料を透過した透過光を集光し、集光した光量を受光し輝度値を取得する撮像部と、前記光源及び前記撮像部を制御する制御部と、を用いて、前記試料に光を照射し前記試料を分析する分析方法において、
     透過率または色のうち少なくとも一方が異なる2つ以上の基準試料に予め設定した制御値を用いて前記光源から光を照射し、
     前記撮像部で取得した前記基準試料の測定輝度値と、前記基準試料の前記測定輝度値が予め設定した基準輝度値となる前記光源の調整制御値と、を記憶部に記憶し、
     測定対象試料に前記予め設定した制御値を用いて前記光源から光を照射し、
     前記撮像部で取得した前記測定対象試料の輝度値から、前記記憶部に記憶された前記光源の前記調整制御値と前記測定対象試料の前記輝度値との関係に基づき、前記光源の前記調整制御値を算出し、
     算出した前記調整制御値を用いて前記光源から光を照射して、前記撮像部で前記測定対象試料の輝度値を取得することを特徴とする分析方法。
  2.  請求項1に記載の分析方法において、
     前記測定対象試料ごとに前記光源の前記調整制御値を前記記憶部に記憶し、前記測定対象試料の経時変化の測定においては前記調整制御値を用いて前記光源を補正し、計測を行うことを特徴とする分析方法。
  3.  請求項1に記載の分析方法において、
     前回の前記基準試料の測定から一定の期間が経過した場合に、
     前記基準試料の測定を実施し、
     前記基準試料に予め設定した前記制御値を用いて前記光源から光を照射させて前記撮像部で取得した輝度値と、前記基準試料に光を照射し前記撮像部で取得した輝度値が予め設定した前記基準輝度値となる前記光源の前記整制御値を、前記記憶部に記憶させることを特徴とする分析方法。
  4.  試料に光を照射する光源と、前記試料を透過した透過光を集光し、集光した光量を受光し輝度値を取得する撮像部と、前記光源及び前記撮像部を制御する制御部と、を備え、前記試料に光を照射し前記試料を分析する分析装置において、
     透過率または色のうち少なくとも一方が異なる2つ以上の基準試料と、
     前記輝度値および前記光源の制御値を記憶する記憶部と、
     を備え、
     前記制御部は、
     前記基準試料に予め設定した制御値を用いて前記光源から光を照射させ、前記撮像部で取得した前記基準試料の測定輝度値と、前記基準試料の測定輝度値が予め設定した基準輝度値となる前記光源の調整制御値と、を記憶部に記憶させ、
     測定対象試料に前記予め設定した制御値を用いて前記光源から光を照射して前記撮像部で取得した前記測定対象試料の輝度値から、前記記憶部に記憶された前記光源の前記調整制御値と前記測定対象試料の前記輝度値との関係に基づき、前記光源の前記調整制御値を算出し、算出した前記調整制御値を用いて前記光源から光を照射させ、前記撮像部で前記測定対象試料の前記輝度値を取得させることを特徴とする分析装置。
  5.  請求項4に記載の分析装置において、
     前記制御部は、前記測定対象試料ごとに前記光源の前記調整制御値を前記記憶部に記憶させ、前記測定対象試料の経時変化の測定においては前記調整制御値を用いて前記光源を補正し、計測を行うことを特徴とする分析装置。
  6.  請求項4に記載の分析装置において、
     前記制御部は、
     前回の前記基準試料の測定から一定の期間が経過した場合に、
     前記基準試料の測定を実施させ、
     前記基準試料に予め設定した前記制御値を用いて前記光源から光を照射させて前記撮像部で取得した輝度値と、
     前記基準試料に光を照射し前記撮像部で取得した輝度値が予め設定した前記基準輝度値となる前記光源の前記調整制御値を、前記記憶部に記憶させることを特徴とする分析装置。
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