JPH1073534A - 呈色物定量装置 - Google Patents

呈色物定量装置

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JPH1073534A
JPH1073534A JP23052696A JP23052696A JPH1073534A JP H1073534 A JPH1073534 A JP H1073534A JP 23052696 A JP23052696 A JP 23052696A JP 23052696 A JP23052696 A JP 23052696A JP H1073534 A JPH1073534 A JP H1073534A
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JP
Japan
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light
test
color
chromaticity coordinates
reflected light
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Pending
Application number
JP23052696A
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English (en)
Inventor
Shingo Hirose
信吾 廣瀬
Kyoichi Oshiro
京一 大代
Yoshinori Takahashi
好範 高橋
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Arkray Inc
Original Assignee
KDK Corp
Kyoto Daiichi Kagaku KK
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Publication date
Application filed by KDK Corp, Kyoto Daiichi Kagaku KK filed Critical KDK Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来の呈色物定量装置に比して、正確な定量
結果が得られる呈色物定量装置を提供する。 【解決手段】 定量対象である呈色物と共存呈色物が含
まれる試験紙に対して所定の分光分布を有する光を照射
する光源22と、試験紙指示台21上に配置される試験
紙からの反射光像を電気信号に変換する撮像部24とか
ら測光装置11を構成し、撮像部24からの電気信号
と、予め測定された呈色物の色度座標及び共存呈色物の
色度座標及び光源22が出力する光の色度座標に基づ
き、試験紙からの反射光に含まれる呈色物からの反射光
成分の光量を算出し、算出した光量に基づき、呈色物の
含量を求めるようにデータ処理装置12を構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、固相からの反射光
を測光することによって、その固相中に含まれる呈色物
の定量を行う呈色物定量装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、生物試料(尿、血液など)に
含まれる被検物質を定量するために、試験紙を用いた検
査が行われている。試験紙には、被検物質と反応して呈
色する試薬が含浸されており、当該検査時には、試験紙
を、被検試料中に短時間浸漬するか、試験紙上に被検試
料を点着することによって、試験紙内の試薬と被検物質
による呈色反応を進行させる。そして、試験紙の呈色の
程度(色)を観測することによって、被検物質の定量を
行う。被検物質の定量は、各種濃度の被検物質を含浸さ
せた際の試験紙の色が示された比色表を用いて、目視に
よって行われることが多いが、目視による定量では、同
一量の被検物質を含有する被検試料に対する定量結果
が、検査者によって異なるといったことが生ずる。特
に、被検試料に、被検物質以外の色がついた物質(共存
呈色物)が含まれていた場合、その共存呈色物の影響に
よって全く誤った定量結果が得られてしまうことがあっ
た。
【0003】このため、試験紙の色を、機器を用いて測
定することによって、共存呈色物の影響を除外して、被
検物質の定量を行うことも試みられている。たとえば、
特開平3−220445号公報には、試験紙からの反射
光に含まれる、赤色光、緑色光、青色光成分の強度を測
定し、測定した強度に基づき、共存呈色物が含まれる試
験紙内の呈色物の定量を行う技術が開示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述したような従来の
技術では、定量結果に検査者の違いによる誤差が含まれ
ることを防止することはできる。しかしながら、従来の
呈色物定量装置による測定では、機器を用いている割に
は、測定精度が高くないといった問題があった。
【0005】そこで、本発明の課題は、従来の定量装置
に比して、正確な定量結果が得られる呈色物定量装置を
提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
を解決するために鋭意研究を繰り返した結果、従来の呈
色物定量装置では、反射光に関する測定結果から、直
接、呈色物の量を求めていたため、定量結果がばらつい
ているということを見いだした。
【0007】すなわち、測定対象である試験紙全体から
の反射光には、呈色物からの反射光以外に、試験紙への
照射光と全く同じ分光分布を有する反射光である鏡面反
射光や、呈色物を除く部分からの反射光が含まれてい
る。従来の呈色物定量装置では、このような呈色物以外
からの反射光に関する情報を含む測定結果から、直接、
呈色物の量を求めていたため、呈色物以外からの反射光
の量(割合)が変化した場合、その変化が定量結果に反
映されてしまっていた訳である。
【0008】このため、本発明の呈色物定量装置では、
反射光の測定結果から、呈色物の量に直接的に関係す
る、呈色物の色度座標を有する光成分の大きさに関する
パラメータを算出し、算出したパラメータを用いて、呈
色物の定量を行う。
【0009】本発明の第1の呈色物定量装置は、定量対
象である呈色物と定量対象ではない共存呈色物が含まれ
る固相試料に対して所定の分光分布を有する光を照射す
る光照射手段と、固相試料からの反射光の色度座標を測
定する測定手段と、この測定手段で測定された色度座標
と、予め測定された呈色物の色度座標及び共存呈色物の
色度座標及び所定の分光分布を有する光の色度座標に基
づき、反射光に含まれる各反射光成分の割合を算出する
割合算出手段と、この割合算出手段で算出された割合に
基づき、呈色物の含量を定める定量手段とを備える。
【0010】本発明の第2の呈色物定量装置は、被検物
質と反応したときに呈色物を生成する試薬を含む測定試
験部と、試薬を含まない参照試験部とを有する試験紙を
用いて、共存呈色物を含む被検試料内の被検物質の定量
を行う呈色物定量装置であって、試験紙に対して所定の
分光分布を有する光を照射する光照射手段と、試験紙の
測定試験部と参照試験部からの反射光の三刺激値を測定
する測定手段と、測定手段で測定された参照試験部に関
する三刺激値と、予め測定された被検試料が含浸されて
いないときの参照試験部の色度座標及び共存呈色物の色
度座標及び所定の分光分布を有する光の色度座標に基づ
き、参照試験部からの反射光に含まれる共存呈色物と同
じ色度座標を有する反射光成分の三刺激値を算出する第
1算出手段と、この第1算出手段で算出された三刺激値
と、測定手段で測定された測定試験部に関する三刺激値
と、予め測定された被検物質が含浸されていないときの
測定試験部の色度座標及び呈色物の色度座標及び所定の
分光分布を有する光の色度座標に基づき、測定試験部か
らの反射光に含まれる呈色物と同じ色度座標を有する反
射光成分の光量を算出する第2算出手段と、この第2算
出手段で算出された光量に基づき、測定試験部内の呈色
物の含量を定める定量手段とを備える。
【0011】本発明の第3の呈色物定量装置は、被検物
質と反応したときに呈色物を生成する試薬を含む試験部
と、試薬を含まない参照試験部とを有する試験紙を用い
て、被検試料中に含まれる被検物質の定量を行う呈色物
定量装置であって、試験紙に対して所定の分光分布を有
する光を照射する光照射手段と、試験紙の測定試験部と
参照試験部からの反射光の三刺激値を測定する測定手段
と、測定手段で測定された測定試験部に関する三刺激値
と、予め測定された被検試料が含浸されていないときの
測定試験部の色度座標及び呈色物の色度座標及び所定の
分光分布を有する光の色度座標に基づき、参照試験部か
らの反射光に含まれる呈色物と同じ色度座標を有する反
射光成分の三刺激値を算出する第1算出手段と、測定手
段で測定された参照試験部に関する三刺激値と、予め測
定された被検試料が含浸されていないときの参照試験部
の色度座標及び呈色物の色度座標及び所定の分光分布を
有する光の色度座標に基づき、参照試験部からの反射光
に含まれる呈色物と同じ色度座標を有する反射光成分の
三刺激値を算出する第2算出手段と、第1算出手段で算
出された光量と第2算出手段で算出された光量との差に
基づき、測定試験部に含まれる呈色物の含量を定める定
量手段とを備える。
【0012】本発明の第4の呈色物定量装置は、被検物
質と反応したときに呈色物を生成する試薬を含む試験紙
を用いて、被検試料中に含まれる被検物質の定量を行う
呈色物定量装置であって、試験紙に対して所定の分光分
布を有する光を照射する光照射手段と、試験紙からの反
射光の三刺激値を2度測定する測定手段と、測定手段で
1度目に測定された三刺激値と、予め測定された被検試
料が含浸されていないときの試験紙の色度座標及び呈色
物の色度座標及び所定の分光分布を有する光の色度座標
に基づき、試験紙からの反射光に含まれる呈色物と同じ
色度座標を有する反射光成分の光量を算出する第1算出
手段と、測定手段で2度目に測定された三刺激値と、予
め測定された被検試料が含浸されていないときの試験紙
の色度座標及び呈色物の色度座標及び所定の分光分布を
有する光の色度座標に基づき、試験紙からの反射光に含
まれる呈色物と同じ色度座標を有する反射光成分の光量
を算出する第2算出手段と、第2算出手段で算出された
光量と第1算出手段で算出された光量との差に基づき、
呈色物の含量を定める定量手段とを備える。
【0013】すなわち、第4の呈色物定量装置では、測
定試験部からの反射光が、呈色物自体からの反射光と、
共存呈色物からの反射光と、呈色物を除く固相試料から
の反射光と、照射光と同じ色度座標を有する反射光から
なると看做される。第4の呈色物定量装置では、参照試
験部からの反射光の三刺激値の測定結果から、その反射
光中に含まれる、共存呈色物に起因した反射光成分の三
刺激値が求められ、その値を用いて(未知数を1つ減ら
して)、測定試験部からの反射光に含まれる、呈色物自
体からの反射光成分の光量が求められる。そして、その
光量に基づき、定量が行われる。
【0014】なお、第1ないし第4の呈色物定量装置で
は、色度座標、三刺激値として、どのような表色系に属
するものをも用いることができる。例えば、国際照明委
員会のRGB表色系やXYZ表色系に属する色度座標並
びに三刺激値や、MacAdamのUCS表色系に属す
る色度座標並びに三刺激値を用いることができる。ま
た、呈色物や共存呈色物の色度座標としては、呈色物や
共存呈色物の吸収極大波長または吸収極大領域を含むよ
うに設定された測光波長または測光領域の測定器の機械
刺激に基づき算出された色度座標を用いることができ
る。
【0015】また、測定手段としては、CCDカラーイ
メージセンサを用いて構成されている手段を用いること
が出来る。また、第2ないし第4の呈色物定量装置を構
成する際には、光照射手段として、試験紙に対して3種
の光を順に照射する手段を採用するとともに、測定手段
として、光照射手段による各光の照射に同期して、試験
紙からの反射光を測光することによって、各刺激値を測
定する手段を採用することもできる。このように構成し
た場合には、測定手段として、いわゆる、カラーセンサ
を用いることなく、測定手段を構成できることになる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、本発明の
一実施形態による呈色物定量装置を具体的に説明する。
【0017】図1に、実施形態の呈色物定量装置の構成
を示す。図示したように、呈色物定量装置は、測光装置
11とデータ処理装置12と表示装置13と入力装置1
4とプリンタ15とから構成されている。
【0018】まず、この図を用いて、各部の構成、動作
の概要を説明する。測光装置11は、試験紙支持台21
と光源221、222とレンズ系23と撮像部24とケー
ス25を主な構成要素として備える。ケース25は、測
定装置11の筐体であり、外部からの迷光を遮断できる
形状を有している。試験紙支持台21と光源22とレン
ズ系23と撮像部24は、このケース25に対して固定
されている。
【0019】試験紙支持台21は、呈色物の定量対象で
ある試験紙を支持するための台である。後述するよう
に、本呈色物定量装置は、種類(形状)の異なる幾つか
の試験紙を用いた定量が行えるように構成されており、
各種の試験紙は、それぞれ、試験紙支持台21上の所定
位置に配置される。
【0020】光源221、222は、タングステンランプ
を用いた光発生機器であり、試験紙支持台21(試験
紙)に対して、所定の分光分布(波長分布)を有する一
定強度の光を照射する。光源22は、試験紙に対する定
量を行う際に駆動され、その光を受けた試験紙上の各箇
所からの反射光(試験紙の像)が、レンズ系23によっ
て縮小されて、撮像部24の受光面に結像される。
【0021】撮像部24は、いわゆる、カラーカメラで
あり、受光した像に応じたNTSC信号を出力する。図
2に示したように、撮像部24は、CCD固体撮像素子
41と制御回路42とから構成されている。CCD固体
撮像素子41内の各受光素子43には、R、G、Bフィ
ルタが設けられており、各受光素子43は、試験紙上の
対応する箇所からの反射光に含まれるR、G、あるいは
B色成分の光量に応じた電荷を蓄積する。制御回路42
は、CCD固体撮像素子41に対して、各受光素子43
が検出した光量(電荷)を出力させるための制御信号を
送出する。また、制御回路42は、そのような制御と共
に、CCD固体撮像素子41から出力される信号に各種
のタイミング制御用の信号を付加することによって、N
TSC信号を生成・出力する。
【0022】図1に戻って、呈色物定量装置を構成する
各部の構成、動作の説明を続ける。データ処理装置12
は、A/D(analog/digital)変換部31と画像データ取
得部32とメモリ33と記憶部34と画像メモリ35と
表示制御部36と制御部37を主な構成要素として有す
る。図示したように、A/D変換部31を除く各部は、
バス38によって接続されている。また、バス38は、
インタフェース回路391、392を介して、それぞれ、
キーボード及びマウスからなる入力装置14と、プリン
タ15に接続されている。
【0023】制御部37は、データ処理装置12内の各
部を統合的に制御する制御回路であり、CPU(central
processing unit)とその周辺回路(ROM等)によっ
て実現されている。記憶部34は、不揮発性の記憶装置
であり、記憶部34には、制御部37の動作手順を規定
したプログラムや、そのプログラム実行時に、制御部3
7が参照する各種のデータ(配置情報、色度座標等)が
記憶されている。また、記憶部34は、定量結果を記憶
するためにも用いられている。なお、本呈色物定量装置
では、記憶部34として、磁気ディスク記憶装置を用い
ている。
【0024】A/D変換部31は、アナログ信号である
NTSC信号をデジタル信号に変換する機器である。図
示してあるように、A/D変換部31には、撮像部24
からのNTSC信号が入力されている。
【0025】画像データ取得部32は、制御部37か
ら、平均回数を指定する情報を含む指示が与えられたと
きに、以下に記する画像データ取得処理を実行する。ま
ず、画像データ取得部32は、A/D変換部31を制御
することによって、測光装置11(撮像部24)からの
1フレーム分のNTSC信号をRGB画像データに変換
する処理と、変換したRGB画像データを順次加算する
処理を繰り返す。そして、画像データ取得部32は、平
均回数分のRGB画像データの加算が終わったときに、
加算結果を平均回数で除算し、除算結果(以下、試験紙
画像データと表記する)をメモリ33に格納する。すな
わち、画像データ取得部32は、複数フレーム分のRG
B画像データの平均値である試験紙画像データを、メモ
リ33に格納する。
【0026】画像メモリ35には、表示装置13に表示
させるべき画像を表すRGB画像データが記憶される。
画像メモリ35へのRGB画像データの書き込みは、制
御部37が行う。表示制御部36は、画像メモリ35内
に記憶されたRGB画像データに応じたRGB信号を表
示装置13に対して出力する。
【0027】表示装置13は、CRT(cathod ray tub
e)を備えた装置であり、NTSC信号による画像とRG
B信号による画像とを並列的に表示する機能を有してい
る。表示装置13は、その機能を用いて、測光装置11
(撮像部24)からのNTSC信号に応じた画像と、デ
ータ処理装置12(表示制御部36)からのRGB信号
に応じた画像を並列的にCRTに表示する。
【0028】以下、本呈色物定量装置による定量処理の
詳細を説明する。まず、本呈色物定量装置で用いられる
試験紙の構造(形状)を説明する。本呈色物定量装置で
使用可能な試験紙には、単項目試験紙、多項目試験紙、
レートアッセイ試験紙、多項目レートアッセイ試験紙が
ある。
【0029】図3に、単項目試験紙の構造を示す。単項
目試験紙は、被検試料内に含まれる1種の成分(検査項
目)の定量を行うための試験紙であり、各種の成分用の
単項目試験紙が用意されている。図示したように、各単
項目試験紙45には、測定試験部51と参照試験部52
と内部標準部53が設けられている。測定試験部51
は、試験紙本体に、その試験紙の定量対象である物質と
反応したときに呈色する、定量用の試薬が含浸された濾
紙(あるいは多孔質ポリマ)を添付することによって形
成されている。参照試験部52は、試験紙本体に、定量
用の試薬が含浸されていない濾紙(あるいは多孔質ポリ
マ)を添付することによって形成されている。内部標準
部53は、特定の量の呈色物が含まれたときの測定試験
部51の色と同じ色を有するように、色素を含浸させた
濾紙(あるいは多孔質ポリマ)を添付することによって
形成されている。なお、本呈色物定量装置では、全体の
サイズが、5mm×40mmであり、各試験部のサイズ
が、およそ、5mm×5mmである単項目試験紙45を
用いている。
【0030】図4に、多項目試験紙の構造を示す。多項
目試験紙は、被検試料内に含まれる複数の成分の定量を
行うための試験紙であり、定量対象とする成分(の組み
合わせ)が異なる幾つかの多項目試験紙が用意されてい
る。図示したように、本装置で用いた格多項目試験紙4
6には、第1ないし第3の項目のそれぞれに対する測定
試験部511〜513と参照試験部521〜523と内部標
準部531〜533が設けられている。本呈色物定量装置
では、全体のサイズが、およそ、10mm×20mmで
あり、各試験部のサイズが、およそ、2mm×2mmで
ある多項目試験紙46を用いている。
【0031】図5に、単項目レートアッセイ試験紙の構
造を示す。単項目レートアッセイ試験紙は、呈色の程度
の時間変化を測定することによって、定量を行うための
試験紙である。図示したように、単項目レートアッセイ
試験紙47は、レートアッセイ測定試験部54を有す
る。レートアッセイ測定試験部54は、単項目、多項目
試験紙に設けられている測定試験部51と同様に、試薬
を含浸された濾紙(あるいは多孔質ポリマ)によって構
成されている。本呈色物定量装置では、全体のサイズ
が、5mm×40mmであり、レートアッセイ測定試験
部54のサイズが、およそ、5mm×5mmである単項
目レートアッセイ試験紙57を用いている。
【0032】図6に、多項目レートアッセイ試験紙の構
造を示す。多項目レートアッセイ試験紙は、被検試料内
に含まれる複数の成分の定量を、それぞれ、呈色の程度
の時間変化を測定することによって行うための試験紙で
ある。図示したように、本呈色物定量装置では、多項目
レートアッセイ試験紙47として、9つのレートアッセ
イ測定試験部541〜549を有する試験紙を用いてい
る。なお、本装置で用いた、多項目レートアッセイ試験
紙47の全体のサイズは、およそ、10mm×20mm
であり、各試験部のサイズは、およそ、2mm×2mm
である。
【0033】図3ないし図6に示した各種の試験紙に
は、その試験紙の種類を表す固有の試験紙識別情報が与
えられており、記憶部34内には、各試験紙を、試験紙
指示台21の所定位置に配置したときの、各試験部と試
験紙画像データ内の各画素値との対応関係を示す情報で
ある配置情報が、各試験紙識別情報に対応づけて記憶さ
れている。また、記憶部24には、各試験紙識別情報に
対応づけた形で、呈色物の色度座標が記憶されている。
【0034】以下、図7を用いて、本呈色物定量装置
(制御部)の動作を詳細に説明する。なお、図7は、制
御部37の全体的な動作手順を示した流れ図である。図
示したように、本装置の起動時、制御部37は、画像メ
モリ35に所定のRGB画像データを書き込むことによ
って、表示装置13に、試験紙識別情報や、画像データ
の平均回数、測定回数、待時間、試料名などを入力する
ための欄を備える画面を表示する(ステップS10
1)。その後、制御部37は、各欄の情報を操作者(入
力装置14)から取得する(ステップS102)。すな
わち、制御部37は、ステップS102において、入力
装置14(キーボード、マウス)からの信号(情報)に
応じて、欄内への文字の表示や、情報の入力対象とする
欄の変更を行いながら、各情報を取得していく。そし
て、制御部37は、入力が完了したことを示す操作が入
力装置14に対してなされたことを検出したときに、ス
テップS102を終了する。
【0035】なお、本装置では、単項目試験紙や多項目
試験紙を用いた定量時に、第1動作モードによる定量
と、第2動作モードによる定量が行えるようになってお
り、ステップS101において表示される画面には、モ
ードを指定するための欄も設けられている。各動作モー
ドの詳細は後述するが、第2動作モードを指定する際に
は、共存呈色物として存在している物質を指定する情報
の入力が必要であり、操作者は、ステップS102にお
いて、その情報を入力する。
【0036】情報取得の完了後、制御部37は、記憶部
34から、取得した試験紙識別情報に対応する配置情報
を読み出すことによって、対象となっている試験紙の形
状(試験紙画像データ内の各画素と、試験部の対応関
係)を認識する(ステップS103)。そして、表示装
置14に測定開始指示の入力を促すメッセージを表示し
(ステップS104)、測定開始指示の入力を待機する
状態に移行する(ステップS105)。
【0037】操作者は、各種の情報の入力後、試験紙に
被検試料を滴下(あるいは試験紙を被検試料に浸漬)す
る作業を行うとともに、入力装置14を用いて、測定開
始指示を入力する。そして、その試験紙を測光装置11
の試験紙指示台21上にセットする。なお、後述するよ
うに、実際の測定は、測定開始指示の入力後、所定時間
後に開始されるので、操作者は、その所定時間内に、試
験紙を試験紙指示台21にセットする作業を終える。
【0038】一方、制御部37は、測定開始指示が入力
されたことを検出したとき(ステップS105;Y)、
時間計測を開始(ステップS106)し、試験紙識別情
報が単項目あるいは多項目レートアッセイ試験紙に対応
する情報であった場合(ステップS107;Y)には、
レートアッセイ試験紙用定量処理(ステップS108)
を実行する。また、試験紙識別情報が単項目試験紙ある
いは多項目試験紙に対応する情報であった場合(ステッ
プS107;N)には、通常試験紙用定量処理(ステッ
プS109)を実行する。
【0039】まず、図8を用いて、レートアッセイ試験
紙用定量処理を説明する。図示したように、レートアッ
セイ試験紙用定量処理の開始時、制御部37は、ステッ
プS106の実行から所定時間が経過するのを待機する
(ステップS201;N)。そして、所定時間が経過し
たときに(ステップS201;Y)、画像データ取得部
32に対して試験紙画像データの取得を指示する(ステ
ップS202)。この際、制御部37は、画像データ取
得部32に、ステップS102で設定された平均回数を
通知する。
【0040】画像データ取得部32による試験紙画像デ
ータの取得の完了後、制御部37は、画像データ取得部
32がメモリ34内に格納した試験紙画像データと、対
応する配置情報とを用いて、試験紙に設けられている各
レートアッセイ試験部の色度座標、刺激値等を算出し、
記憶する(ステップS203)。なお、本呈色物定量装
置は、含量の計算をXYZ表色系に属するパラメータで
行うようにしてあるので、このステップにおいて、制御
部37は、RGB表色系からXYZ表色系への変換をも
行う。
【0041】次いで、制御部37は、ステップS102
で取得した測定回数分の測定が完了したか否かを判断し
(ステップS204)、完了していなかった場合(ステ
ップS204;N)には、待時間が経過するのを待機す
る(ステップS205)。そして、待時間が経過したと
きに(ステップS205;Y)、ステップS202に戻
る。
【0042】一方、測定回数分の測定が完了したとき
(ステップS204;Y)、制御部37は、ステップS
206に進み、それまでに、測定した色度座標等から、
各試験部に含まれている呈色物の含量を算出する。具体
的には、次のような手順で呈色物含量を算出する。
【0043】図9に示したように、レートアッセイ試験
部からの反射光の色度座標は、測定時刻(t1〜t4)に
応じた値を取る。制御部37は、このような測定結果か
ら、測定開始当初に現れる直線部分(図9では、t1と
t2の間)に該当する2組の測定結果(x1、y1
1)、(x2、y2、Y2)から、以下に記す式を用いて
呈色物含量Cを算出する。
【0044】なお、以下の各式において、xL、yLは、
呈色物からの反射光(以下、L光と略記する)の色度座
標であり、xB、yBは、呈色物を含まないときの試験紙
からの反射光(以下、B光と略記する)の色度座標であ
り、xW、yWは、照射光と同じ分光分布を有する反射光
(以下、W光と略記する)の色度座標である。また、
α、β、γは、呈色物濃度が既知の試料に関する実験結
果から定められた比例係数である。
【0045】
【数1】
【0046】すなわち、ステップS206では、試験紙
からの反射光が、呈色物からの反射光と、試験紙自体か
らの反射光と、照射光と同じ色度座標を有する反射光か
らなると看做されて、2つの時刻における各反射光の測
定結果から、各反射光を構成する、呈色物からの反射光
成分の大きさRL1、RL2が求められる。そして、算出さ
れたRL1とRL2の差RLが算出され、そのRLと、呈色物
濃度が既知の試料に関する実験結果から定められた比例
係数α、β、γとから、(6)式を用いて濃度Cが求めら
れる。
【0047】これらの値を求めるために用いられている
(1)〜(5)式は、色(刺激値)の加法則より簡単に導出で
きる式であるので、式の導出手順の説明は省略し、ここ
では、実験結果の一例を示すことによって、上記式(2)
ないし(4)式によってW光の影響が除去できることを示
すことにする。なお、以下に記す実験結果は、濾紙に、
濃度の異なる色素(青色1号)を点着し、点着後、10
秒、15分、30分経過時における三刺激値を測定する
ことによって得られたものである。
【0048】図10に、実際の測定値(色度座標)y
(=Y1/(X1+Y1+Z1))と色素濃度との対応関係を示
す。なお、図10では、本装置による定量精度との比較
が容易に行えるように、色度座標yの絶対値ではなく、
濃度が0mg/lの試料に対する値が“0”に、濃度が
500mg/lの試料に対する値が“100”となるよ
うに、係数a、bを定めた値ay+bを示してある。
【0049】色素点着後の経過時間が変わると、反射光
中に含まれるW光成分の割合が変化するため、図示した
ように、同一濃度の試料に対するay+bの値は、経過
時間によって大きく異なることになる。
【0050】これに対し、(1),(3)式によって算出され
るRL1を色素濃度に対してプロットすると、図11に示
したように、各経過時間における濃度−RL1特性のバラ
ツキは、図10に示した濃度−y特性のバラツキに比し
て小さいものとなる。なお、図11の縦軸に示した値
は、濃度が500mg/lの試料に対する値が“10
0”となるように、RL1を規格化した値となっている。
【0051】このように、上記式によって求められるR
L1は、呈色物以外からの反射光成分の大きさの違いの影
響を受けないものとなっている。また、図11に示した
各計算値RL1を、濃度の対数に対してプロットすると、
図12に示したようになる。図12から明かなように、
濃度CとRL1とは、濃度の対数値が、RL1の二次式(あ
るいは一次式)によって近似できる関係を有している。
従って、RL2 − RL1に関しても、その2次式あるいは
1次式によって、濃度Cが表せる(近似できる)ように
なっており、本方装置では、前述したように、関係式L
OG(C)=αRL 2+βRL+γを用いて、呈色物含量
Cを求めている。
【0052】このような手順で、各試験部に対する濃度
Cを求めた後、制御部37は、図8に示した処理を終了
し、図7のステップS110に進み、含量の算出結果の
表示を行う。そして、測定の続行が指示された場合(ス
テップS111;N)には、ステップS101に戻る。
一方、測定の終了が指示された場合(ステップS11
1;Y)には、呈色物定量処理を終了する。
【0053】次に、通常試験紙用定量処理(ステップS
109)を説明する。通常試験紙用呈色処理時、制御部
37は、ステップS106の実行後、所定時間が経過し
たときに、画像データ取得部32に対して、試験紙画像
データの取得を指示する。そして、メモリ33内に記憶
された試験紙画像データと、配置情報とから、試験部、
参照試験部等、検査対象となっている試験紙が備えてい
る、測定試験部、参照試験部、内部標準部、それぞれか
らの反射光の色度座標と刺激値の組み合わせ(xS
S、YS)、(xR、yR、YR)、(xI、yI、YI)を
得る。
【0054】そして、制御部37は、ステップS102
で第1動作モードが指定されていた場合、ステップS1
09において、xR、yR、YRをそれぞれ、x1、y1
1とし、xS、yS、YSをそれぞれ、x2、y2、Y2
して、前述した式(1)〜(5)を用いて、RLを求める。そ
して、LOG(C)=α′・RL 2+β′・RL+γ′と
いう関係式を用いて、濃度Cを算出する。なお、前述の
(6)式におけるRLは、測定時刻が異なる2つのデータの
差であるのに対し、第1動作モードで算出されるR
Lは、測定試験部と参照試験部に関するデータの差であ
る。このため、第1動作モードにおいて、RLからCを
算出する際には、(6)式とは異なる係数を有する上記式
が用いられる。また、制御部37は、ステップS109
において、xR、yR、YRと、xI、yI、YIとの間で同
様の演算処理を行うことによって、内部標準部に含まれ
る呈色物の含量をも求める。
【0055】そして、ステップS109を終了し、ステ
ップS110を実行することによって、各測定試験部に
含まれる呈色物の含量を表示するとともに、内部標準部
に含まれる呈色物の含量の算出結果と、内部標準部に実
際に含まれている呈色物の含量とを表示する。なお、内
部標準部に関するデータは、測定条件が正常なものであ
るか否かを、操作者が確認するためのデータとなってい
る。
【0056】一方、ステップS102において、第2動
作モードが指定されていた場合、制御部37は、ステッ
プS109において、次のように動作する。まず、制御
部37は、測定結果xR、yR、YRと、共存呈色物の反
射光(L2光)の色度座標(xL2、yL2)、光源11
(W光)の色度座標(xW、yW)、参照試験紙自体から
の反射光(B光:試験紙からの反射光と同じ色度座標を
有する)の色度座標(x B、yB)とから、(10)ないし(1
3)式を用いて、L2光の刺激値であるXL2、YL2、ZL2
を求める。なお、制御部37は、第2動作モードを指定
する際に与えられた共存呈色物として存在している物質
を指定する情報に基づき、記憶部34内に記憶されてい
る各種の色度座標の中から、1つの色度座標(xL2、y
L2)を特定する。
【0057】
【数2】
【0058】その後、制御部37は、(11)〜(13)式によ
って求めたXL2、YL2、ZL2と、測定試験部からの反射
光の測定結果xS、yS、YSと、呈色物の反射光(L
光)の色度座標(xL、yL)、光源11(W光)の色度
座標(xW、yW)、試験紙自体からの反射光(B光)の
色度座標(xB、yB)とから、(14)ないし(17)式を用い
て、RLを求める。そして、既に説明した関係式LOG
(C)=α′RL 2+β′RL+γ′を用いることによっ
て、呈色物含量Cを算出する。
【0059】
【数3】
【0060】すなわち、第2動作モードでは、測定試験
部からの反射光に含まれるL光、L2光、B光、W光と
いった4つの反射光成分の大きさを求めるために、参照
試験部に関する測定結果から、まず、L2光成分の大き
さ(刺激値)XL2、YL2、Z L2が求められる。次いで、
(15)式に示したように、測定試験部からの反射光の測定
結果XS、YS、ZSから、求めた各刺激値を減ずること
によって、共存呈色物が存在していなかった場合に得ら
れたであろう反射光の刺激値XS′、YS′、Z S′が求
められる。次いで、その刺激値XS′、YS′、ZS′に
よって表される光を、L光、B光、W光といった3つの
反射光の和であると看做して、その光に含まれるL光成
分の大きさRL(刺激値の和“XL+YL+ZL”)が求め
られる。そして、そのRLを用いて、呈色物の定量が行
われる。
【0061】その後、制御部37は、ステップS109
を終了し、ステップS110を実行することによって、
各測定試験部に含まれる呈色物の含量を表示する。そし
て、測定の続行が指示された場合(ステップS111;
N)には、ステップS101に戻る。一方、測定の終了
が指示された場合(ステップS111;Y)には、呈色
物定量処理を終了する。
【0062】なお、本呈色物定量装置を、XYZ表色系
以外の表色系(例えば、RGR表色系や、MacAda
mのUCS表色系)に属する三刺激値あるいは色度座標
を用いて動作するものとしても良いことは当然である。
また、白色光を照射する代わりに、例えば、R、G、B
光を順次照射し、各光を照射した際の反射光強度を測定
することによって、反射光の刺激値に関する情報を得る
ようにすることも出来る。この際、LEDを光源として
用いれば、全体的なサイズの小さい呈色物定量装置を構
成できることになる。
【0063】また、実施形態の呈色物定量装置は、試験
紙からの反射光を測光することによって、呈色物の定量
を行うように構成してあるが、試験紙からの透過光が撮
像部に入射されるように装置を構成しても良い。このよ
うに装置を構成した場合も、上述した手順と同様の手順
によって、測光結果から試験紙内に含まれる呈色物の量
を求めることができる。
【0064】
【発明の効果】以上、詳細に説明したように、本発明に
よる呈色物定量装置では、測定された反射光から、共存
呈色物からの反射光成分や鏡面反射光成分が除去され
て、呈色物の量に直接的に関連するデータが算出され
る。そして、そのデータに基づき、呈色物の定量が行わ
れるので、本呈色物定量装置によれば、従来の呈色物定
量装置に比して、共存呈色物が存在する試料内の呈色物
含量を、高い精度で測定できることになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態による呈色物定量装置の構
成を示すブロック図である。
【図2】実施形態の測光装置が備える撮像部の説明図で
ある。
【図3】実施形態の呈色物定量装置によって使用される
単項目試験紙の説明図である。
【図4】実施形態の呈色物定量装置によって使用される
多項目試験紙の説明図である。
【図5】実施形態の呈色物定量装置によって使用される
単項目レートアッセイ試験紙の説明図である。
【図6】実施形態の呈色物定量装置によって使用される
多項目レートアッセイ試験紙の説明図である。
【図7】実施形態の呈色物定量装置内の制御部の動作手
順を示す流れ図である。
【図8】レートアッセイ試験紙用定量処理の流れ図であ
る。
【図9】レートアッセイ試験紙用定量処理を説明するた
めの色度図である。
【図10】測定値yの濃度依存性を示した図である。
【図11】本呈色物定量装置による算出値RL1の濃度依
存性を示した図である。
【図12】本呈色物定量装置による算出値RL1を濃度の
対数値に対してプロットした図である。
【符号の説明】
11 測光装置 12 データ処理装置 13 表示装置 14 プリンタ 21 試験紙支持台 22 光源 23 レンズ系 24 撮像部 25 ケース 31 A/D変換器 32 画像データ取得部 33 メモリ 34 記憶部 35 画像メモリ 36 表示制御部 37 制御部 41 CCD固体撮像素子 42 制御回路 43 受光素子

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 定量対象である呈色物と定量対象ではな
    い共存呈色物が含まれる固相試料に対して所定の分光分
    布を有する光を照射する光照射手段と、 前記固相試料からの反射光の色度座標を測定する測定手
    段と、 この測定手段で測定された色度座標と、予め測定された
    前記呈色物の色度座標及び前記共存呈色物の色度座標及
    び前記所定の分光分布を有する光の色度座標に基づき、
    前記反射光に含まれる各反射光成分の割合を算出する割
    合算出手段と、 この割合算出手段で算出された割合に基づき、前記呈色
    物の含量を定める定量手段とを備える呈色物定量装置。
  2. 【請求項2】 被検物質と反応したときに呈色物を生成
    する試薬を含む測定試験部と、前記試薬を含まない参照
    試験部とを有する試験紙を用いて、共存呈色物を含む被
    検試料内の被検物質の定量を行う呈色物定量装置であっ
    て、 前記試験紙に対して所定の分光分布を有する光を照射す
    る光照射手段と、 前記試験紙の測定試験部と参照試験部からの反射光の三
    刺激値を測定する測定手段と、 前記測定手段で測定された前記参照試験部に関する三刺
    激値と、予め測定された前記被検試料が含浸されていな
    いときの前記参照試験部の色度座標及び前記共存呈色物
    の色度座標及び前記所定の分光分布を有する光の色度座
    標に基づき、前記参照試験部からの反射光に含まれる前
    記共存呈色物と同じ色度座標を有する反射光成分の三刺
    激値を算出する第1算出手段と、 この第1算出手段で算出された三刺激値と、前記測定手
    段で測定された前記測定試験部に関する三刺激値と、予
    め測定された前記被検物質が含浸されていないときの前
    記測定試験部の色度座標及び前記呈色物の色度座標及び
    前記所定の分光分布を有する光の色度座標に基づき、前
    記測定試験部からの反射光に含まれる前記呈色物と同じ
    色度座標を有する反射光成分の光量を算出する第2算出
    手段と、 この第2算出手段で算出された光量に基づき、前記測定
    試験部内の呈色物の含量を定める定量手段とを備える呈
    色物定量装置。
  3. 【請求項3】 被検物質と反応したときに呈色物を生成
    する試薬を含む試験部と、前記試薬を含まない参照試験
    部とを有する試験紙を用いて、被検試料中に含まれる被
    検物質の定量を行う呈色物定量装置であって、 前記試験紙に対して所定の分光分布を有する光を照射す
    る光照射手段と、 前記試験紙の測定試験部と参照試験部からの反射光の三
    刺激値を測定する測定手段と、 前記測定手段で測定された前記測定試験部に関する三刺
    激値と、予め測定された前記被検試料が含浸されていな
    いときの前記測定試験部の色度座標及び前記呈色物の色
    度座標及び前記所定の分光分布を有する光の色度座標に
    基づき、前記参照試験部からの反射光に含まれる前記呈
    色物と同じ色度座標を有する反射光成分の三刺激値を算
    出する第1算出手段と、 前記測定手段で測定された前記参照試験部に関する三刺
    激値と、予め測定された前記被検試料が含浸されていな
    いときの前記参照試験部の色度座標及び前記呈色物の色
    度座標及び前記所定の分光分布を有する光の色度座標に
    基づき、前記参照試験部からの反射光に含まれる前記呈
    色物と同じ色度座標を有する反射光成分の三刺激値を算
    出する第2算出手段と、 前記第1算出手段で算出された光量と前記第2算出手段
    で算出された光量との差に基づき、前記測定試験部に含
    まれる呈色物の含量を定める定量手段とを備える呈色物
    定量装置。
  4. 【請求項4】 被検物質と反応したときに呈色物を生成
    する試薬を含む試験紙を用いて、被検試料中に含まれる
    被検物質の定量を行う呈色物定量装置であって、 前記試験紙に対して所定の分光分布を有する光を照射す
    る光照射手段と、 前記試験紙からの反射光の三刺激値を2度測定する測定
    手段と、 前記測定手段で1度目に測定された三刺激値と、予め測
    定された前記被検試料が含浸されていないときの前記試
    験紙の色度座標及び前記呈色物の色度座標及び前記所定
    の分光分布を有する光の色度座標に基づき、前記試験紙
    からの反射光に含まれる前記呈色物と同じ色度座標を有
    する反射光成分の光量を算出する第1算出手段と、 前記測定手段で2度目に測定された三刺激値と、予め測
    定された前記被検試料が含浸されていないときの前記試
    験紙の色度座標及び前記呈色物の色度座標及び前記所定
    の分光分布を有する光の色度座標に基づき、前記試験紙
    からの反射光に含まれる前記呈色物と同じ色度座標を有
    する反射光成分の光量を算出する第2算出手段と、 前記第2算出手段で算出された光量と前記第1算出手段
    で算出された光量との差に基づき、前記呈色物の含量を
    定める定量手段とを備える呈色物定量装置。
  5. 【請求項5】 前記色度座標並びに三刺激値が、国際照
    明委員会のRGB表色系に属する色度座標であることを
    特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の
    呈色物定量装置。
  6. 【請求項6】 前記色度座標並びに三刺激値が、国際照
    明委員会のXYZ表色系に属する色度座標並びに三刺激
    値であることを特徴とする請求項1ないし請求項4のい
    ずれかに記載の呈色物定量装置。
  7. 【請求項7】 前記色度座標並びに三刺激値が、Mac
    AdamのUCS表色系に属する色度座標並びに三刺激
    値であることを特徴とする請求項1ないし請求項4のい
    ずれかに記載の呈色物定量装置。
  8. 【請求項8】 前記呈色物や共存呈色物の色度座標が、
    呈色物や共存呈色物の吸収極大波長または吸収極大領域
    を含むように設定された測光波長または測光領域の測定
    器の機械刺激に基づき算出された色度座標であることを
    特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の
    呈色物定量装置。
  9. 【請求項9】 前記測定手段が、CCDカラーイメージ
    センサを用いて構成されていることを特徴とする請求項
    1ないし請求項8のいずれかに記載の呈色物定量装置。
  10. 【請求項10】 前記光照射手段は、前記試験紙に対し
    て3種の光を順に照射し、 前記測定手段は、前記光照射手段による各光の照射に同
    期して、前記試験紙からの反射光を測光することによっ
    て、各刺激値を測定することを特徴とする請求項2ない
    し請求項4記載の呈色物定量装置。
  11. 【請求項11】 前記定量手段は、呈色物の含量の対数
    値を、算出された光量の差の2次式に関連づけた式を用
    いて含量を定めることを特徴とする請求項3または請求
    項4に記載の呈色物定量装置。
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