WO2022163122A1 - 通信管理装置及び通信管理方法 - Google Patents

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Abstract

地上受信局と衛星受信局を組み合わせた片方向無線システムにおいて各端末の受信処理を行う受信局を管理する通信管理装置を提供する。 地上受信局及び衛星受信局を含む無線システムにおいて、端末と受信局間の片方向通信を管理する通信管理装置は、各端末の受信処理を行う地上受信局及び衛星受信局を管理する管理部を具備する。前記管理部は、受信時における端末の移動予測に基づいて端末の受信処理を行う地上受信局を決定し、地上受信局及び衛星受信局で端末からの無線信号を受信可能な場合には地上受信局を優先して端末の受信処理を行うように決定する。

Description

通信管理装置及び通信管理方法
 本明細書で開示する技術(以下、「本開示」とする)は、端末と受信局からなる片方向無線システムにおいて、各端末の受信処理を行う受信局を管理する通信管理装置及び通信管理方法に関する。
 IOT(Internet of things)では、従来は情報が取り難かった山間部や海上の情報を取得できることが期待されている。観測を行うことで環境変化の把握や災害の防止が可能になると期待されている。山間部や海上のIOT端末から遍くデータ収集するためには、受信局の設置が課題となる。山間部などでは都市部に比べて端末数が少なくなることが予想されるため、少ない端末のために受信局を設置・運用するコストが大きくなるためである。また、海上などでは受信局の設置自体が困難である。
 そこで、主に低軌道衛星に受信局を搭載した衛星受信局を使った無線システムが検討されている(例えば、特許文献1を参照のこと)。長距離通信が可能なIOT向け無線技術が登場したこと、小型衛星の打ち上げ費用が低価格化したことから、衛星受信局の現実性が増している。
 衛星受信局が現実的になったとは言え、小型衛星では宇宙空間での運用上、温度や放射線に対する対応が必須であり、地上受信局と比較すれば処理能力に制約が大きい。例えば、衛星受信局で収容できる端末数に制約が生じることになり、衛星受信局のみで無線システムを構築するとコスト増大を招来し、端末の利用料が高くなる。このため、地上受信局と衛星受信局を組み合わせることで、低コストで地球上のあらゆる場所から情報を取得可能な無線システムを構築することが可能となる。
WO2019/097855
 本開示の目的は、地上受信局と衛星受信局を組み合わせた片方向無線システムにおいて各端末の受信処理を行う受信局を管理する通信管理装置及び通信管理方法を提供することにある。
 本開示は、上記課題を参酌してなされたものであり、その第1の側面は、地上受信局及び衛星受信局を含む無線システムにおいて、端末と受信局間の片方向通信を管理する通信管理装置であって、
 各端末の受信処理を行う地上受信局及び衛星受信局を管理する管理部を具備する、通信管理装置である。
 前記管理部は、地上受信局及び衛星受信局で端末からの無線信号を受信可能な場合に、地上受信局を優先して端末の受信処理を行うように決定する。
 また、前記管理部は、受信時における端末の移動予測に基づいて端末の受信処理を行う地上受信局を決定する。
 また、前記管理部は、端末からの優先処理要求に基づいて受信処理を行う地上受信局を決定するようにしてもよい。
 また、前記管理部は、端末からの優先処理要求に基づいて受信処理を行う地上受信局を決定する。
 また、前記管理部は、受信予想時刻における衛星受信局の予測位置に基づいて、端末の受信処理を行う衛星受信局を決定する。
 また、本開示の第2の側面は、地上受信局及び衛星受信局を含む無線システムにおいて、端末と受信局間の片方向通信を管理する通信管理方法であって、
 各端末の受信処理を行う地上受信局及び衛星受信局を決定するステップを有する、通信管理方法である。
 また、本開示の第3の側面は、端末と地上受信局及び衛星受信局からなる片方向無線システムにおいて、地上受信局が受信処理を行う端末を管理する通信管理装置であって、
 各端末の受信処理を行う地上受信局を管理する管理部と、
 衛星受信局が受信処理を行う端末を管理する他の通信管理装置と通信する管理装置間通信部と、
を具備する通信管理装置である。
 また、本開示の第4の側面は、端末と地上受信局及び衛星受信局からなる片方向無線システムにおいて、衛星受信局が受信処理を行う端末を管理する通信管理装置であって、
 各端末の受信処理を行う衛星受信局を管理する管理部と、
 地上受信局が受信処理を行う端末を管理する他の通信管理装置と通信する管理装置間通信部と、
を具備する通信管理装置である。
 本開示によれば、地上受信局と衛星受信局を組み合わせた片方向無線システムにおいて各端末の受信処理を地上受信局と衛星受信局のいずれで行うかを決定する通信管理装置及び通信管理方法を提供することができる。
 なお、本明細書に記載された効果は、あくまでも例示であり、本開示によりもたらされる効果はこれに限定されるものではない。また、本開示が、上記の効果以外に、さらに付加的な効果を奏する場合もある。
 本開示のさらに他の目的、特徴や利点は、後述する実施形態や添付する図面に基づくより詳細な説明によって明らかになるであろう。
図1は、片方向無線システム100の構成例を示した図である。 図2は、無線システム100の動作例を示した図である。 図3は、無線システム100の動作例を示した図である。 図4は、地上局サーバー121が登録判定を行う処理手順を示した不チャートである。 図5は、衛星局サーバー141が端末を衛星局データベースに登録するための処理手順を示したフローチャートである。 図6は、端末が実施するフレーム送信シーケンスを示した図である。 図7は、受信局の受信可能端末を登録処理するためのフレーム交換シーケンスを示した図である。 図8は、複数のサーバー801及び802間で協調制御するフレーム交換シーケンスを示した図である。 図9は、端末901からのDTフレームの報告をサーバー903で収集するためのフレーム交換シーケンスを示した図である。 図10は、端末が実行する処理動作を示したフローチャートである。 図11は、受信局が実行する処理動作を示したフローチャートである。 図12は、地上局サーバーが実行する処理動作を示したフローチャートである。 図13は、衛星局サーバーが実行する処理動作を示したフローチャートである。 図14は、端末として動作する通信装置1400の機能的構成例を示した図である。 図15は、受信局として動作する通信装置1500の機能的構成例を示した図である。 図16は、サーバーとして動作するコンピュータ1600の機能的構成例を示した図である。
 以下、図面を参照しながら本開示について、以下の順に従って説明する。
A.概要
B.システム構成
C.片方向無線システムにおける通信動作
D.登録処理
E.登録処理に関する拡張例
F.装置構成
G.装置動作
A.概要
 衛星受信局と地上受信局を組み合わせた無線システムを実現するためには、各端末の受信処理をどの受信局で行うかを決定する方法が必要となる。衛星受信局は広い受信範囲を持つが収容台数に制約がある、一方、地上受信局は受信エリアが限定されるが需要が見込める地域(例えば都市部)には複数の受信局を比較的容易に設置することが可能性である。また、低軌道衛星は高速で移動するため衛星受信局の受信エリアは時間とともに変化するのに対して、地上受信局の受信エリアは固定的であり時間によって変化することはない。したがって、どの受信局でどの端末の受信処理を行うか効率的に決定するための協調動作を実現することで、所望の無線システムを実現することが可能となる。
 また、山間部や海上に設置する端末は数か月~数年動作する端末が必要となるため、端末の低消費電力化が求められている。低消費電力化を実現する無線方式として、端末が定期的に送信のみを行う片方向通信の無線方式が有効である。端末は受信処理を行う必要がなく。受信動作時の電力消費をなくすることができるためである。例えば3GPP(Third Generation Partnership Project)やWLAN(Wireless Local Area Netwok)といった従来の無線方式では、基地局からの制御信号を用いて端末と基地局の送受信方法を調整して、端末の送信先を事前に決定する方法が行われていた。これに対し、端末が受信動作を行わない片方向無線システムでは、従来とは異なる方法によって端末と受信局が協調動作を行うことが必要となる。
 そこで、本開示では、受信範囲の大きさや性質(経時変化するかなど)、受信範囲内の端末の収容台数に相違がある地上受信局と衛星受信局を組み合わせた片方向無線システムにおいて、端末の受信処理をどの受信局で行うかを決定する方法について提案する。
 本開示によれば、例えば端末移動予測及び優先処理要求に基づいて、地上受信局を端末の受信局に決定することができる。また、本開示によれば、ある端末からの無線信号を地上受信局と衛星受信局の双方が受信可能な場合には、地上受信局を優先して端末の受信局に決定して登録処理を行うことによって、地上受信局と衛星受信局の協調的な受信動作を実現することができる。また、本開示によれば、受信予測時刻における衛星受信局の予測位置に基づいて衛星受信局を端末の受信局に決定して登録処理を行う。本開示によれば、地上受信局と衛星受信局を効率的に協調させた受信動作を実現することができる。
B.システム構成
 図1には、地上局及び衛星局を組み合わせた片方向無線システム100の構成例を示している。図示の無線システム100は、受信局と端末で構成される。
 端末101及び102はそれぞれ、センサーを搭載した送信端末である。センサーは、用途に応じて、温度センサー、位置センサーなどが使われる。各端末101及び102はそれぞれ、センサーで取得した情報を所定の時間間隔(例えば、3分に1回)で無線通信を行う。
 なお、端末101及び102は、地上や海上、上空などに固定されて移動しない場合と、人が携帯したり、ロボットやドローンなどの移動体装置や自動車、船舶などに搭載されたりして移動する場合が想定される。
 地上受信局111は、地上に設置された受信局であり、後述する地上局サーバー121を介して指示された端末の無線信号を受信する。図1では、便宜上、1台の地上受信局111のみを描いているが、地上に2台以上の地上受信局が設置されていてもよい。
 衛星受信局131及び衛星受信局132はそれぞれ、地上数百km程度の低軌道で地球上を周回する低軌道衛星に搭載された受信局である。各衛星受信局131及び132は、後述する衛星局サーバー141から指示された端末の無線信号を受信する。図1では、便宜上、2台の衛星受信局のみを描いているが、3台以上の衛星受信局が端末の受信範囲を周回していてもよい。
 衛星制御局151は、衛星受信局131及び衛星受信局132をそれぞれ搭載する低軌道衛星の運行制御を行う制御局であり、端末101及び102が使用する無線方式とは異なる専用の無線回線で低軌道衛星と通信を行う。図1では、便宜上、1台の衛星制御局のみを描いているが、2台以上の衛星制御局が設置されていてもよい。
 地上局サーバー121は、地上に設置された地上受信局(地上受信局111を含む)を制御するサーバーであり、各地上受信局に対して受信すべき端末の指示を行う。地上局サーバー121は、各地上受信局が受信すべき端末を、端末IDと地上受信局IDの組み合わせとして地上局データベース(図1には図示しない)に登録しておく。
 衛星局サーバー141は、低軌道衛星に搭載された衛星受信局(衛星受信局131及び衛星受信局132を含む)を制御するサーバーであり、各衛星受信局に対して受信すべき端末の指示を行う。衛星局サーバー141は、各衛星受信局が受信すべき端末を、端末IDと衛星受信局IDの組み合わせとして衛星局データベース(図1には図示しない)に登録しておく。なお、衛星局サーバー141と各衛星受信局間の通信には、衛星制御局151が介在することを想定しているが、衛星局サーバー141が各衛星受信局と直接通信を行うようにしてもよい。
 地上局サーバー121及び衛星局サーバー141は、受信すべき端末の割り当てを協調する制御、すなわちサーバー間協調を行う。例えば衛星局サーバー141は、地上局サーバー121との協調動作によって、衛星局データベースの管理を行うことができる。サーバー間協調によって、各端末の受信処理を地上受信局又は衛星受信局のいずれで行うかを効率的に決定することができる。同様に、地上局サーバー121は、衛星局サーバー141との協調動作によって、地上局データベースの管理を行うことができる。
 なお、地上局サーバー121及び衛星局サーバー141間、地上局サーバー121と各地上受信局間、及び衛星局サーバー141と衛星制御局151間でそれぞれ使用される通信方式は任意であり、例えば光通信などの高速通信で接続されていてもよい。
 また、地上局サーバー121はいずれかの地上受信局と物理的に一体でもよく、衛星局サーバー141はいずれかの衛星制御局と物理的に一体でもよい。あるいは、地上局サーバー121の機能と衛星局サーバー141の機能が、物理的に一体となった装置上でともに実現されてもよい。また、衛星局サーバー141と衛星制御局151の機能が、物理的に一体となった装置上でともに実現されてもよい。
C.片方向無線システムにおける通信動作
 まず、本実施形態において想定している基本的な通信シーケンスについて、図6~図9を参照しながら説明する。
 図6には、端末601が実施するフレーム送信シーケンスを示している。端末601は、取得したセンサー情報などを記載したDT(Data)フレームの送信予定時刻に先立って、受信局へのアソシエーション(又は、受信局に対してDTフレームの受信)を要求するAR(Association Request)フレームを送信する。
 端末601を受信範囲とする受信局602は、ARフレームを受信することができ、ARフレームを受信した端末601をDTフレームの受信対象とすることができる。ARフレームは、端末ID、ARフレームからDTフレームまでの送信時間間隔、端末の大まかな位置情報などを含んでいる。したがって、受信局602は受信したARフレームから取り出した情報に基づいて、その後に端末から送られてくるDTフレームを受信処理することができる。なお、ARフレームは、優先処理要求の有無を示す情報(優先フラグ)をさらに含んでいてもよいが、この点の詳細については後述に譲る。
 図7には、受信局702の受信可能端末を登録処理するためのフレーム交換シーケンスを示している。
 端末は、DTフレーム(図7では図示しない)の送信に先立ち、ARフレームを送信する(同上)。端末701を受信範囲とする受信局702は、ARフレームを受信すると、サーバー703に対して、端末701の端末IDと端末の大まかな位置情報を含んだARリクエストを送信する。受信局702が地上受信局であれば地上局サーバーにARリクエストを送信し、衛星受信局であれば衛星局サーバーにARリクエストを送信する。
 サーバー703は、ARリクエストに応答して、端末701を要求元の受信局702の受信対象に登録すべきか否か(すなわち、受信局702が端末701の受信処理を行うか否か)を登録判定する。複数の受信局が同じ端末に対するARリクエストを送信した場合には、サーバー703は、例えば端末701と最小距離となる受信局を選択する。但し、登録判定処理の詳細については後述に譲る。そして、サーバー703は、受信局702に対して登録の判定結果に関する情報を含んだARレスポンスを返信する。受信局702は、ARレスポンスを受信して、登録されたことが分かった場合(すなわち、自局が端末701の受信処理を行うことが決定された場合)には、ARフレームを受信してから所定の送信時間間隔が経過した後に、端末701からのDTフレームの受信処理を行う。
 図8には、複数のサーバー801及び802間で協調制御するフレーム交換シーケンスを示している。各サーバー801及び802は、それぞれ受信局の受信対象端末をデータベースで管理する機能を備えているが、具体的にはサーバー801が地上局サーバーに相当し、サーバー802が衛星局サーバーに相当する。
 サーバー802は、受信局(衛星受信局:図8には図示しない)からARリクエストを受信すると、サーバー801に対して、登録リクエスト(Registration Request)を送信する。登録リクエストには、ARリクエストで伝達された端末IDなど、ARリクエストに関する情報が含まれる。サーバー801は、受信した登録リクエストに含まれる端末IDが既に登録されているか否かを確認する。サーバー801は、自身で管理するデータベース811に該当端末が登録されていない場合には、サーバー802に登録を許可する登録レスポンス(Registration Response)を返す。そして、サーバー802は、登録レスポンスを受信すると、該当端末をその受信局の受信対象としてデータベース812に登録する。
 このようなサーバー間協調制御により、サーバー801又はサーバー802のいずれか一方の配下の受信局の受信対象に端末を登録することができる。また、サーバー802からサーバー801に登録リクエストを送信するという手順により、サーバー801の配下の受信局を優先して受信対象端末の登録処理を行うことができる。
 図9には、端末901からのDTフレームの報告をサーバー903で収集するためのフレーム交換シーケンスを示している。但し、図9では、端末901は受信局902の受信可能範囲に存在し、サーバー903は既に受信局902が端末901の受信処理を行うことを決定しているものとする。端末901は、ARフレームを送信してから(図9では図示しない)所定の送信時間間隔でDTフレームを送信する。受信局902は、サーバー903からのARレスポンスの指示(図9には図示しない)に従って、端末901からのDTフレームを受信処理した後に、サーバー903に対してDTフレームの報告(DT Info.)を行う。サーバー903は、図示しない他の複数の受信局からもDTフレームの報告を受け取ることができ、多数のDTフレームの報告を収集することができる。
 続いて、無線システム100における具体的な動作例について説明する。図2及び図3には、図1に示した無線システム100の動作例をそれぞれ示している。但し、図2は主にサーバーによる各受信局の登録処理に関する通信シーケンス例を示し、図3は図2に示した登録処理結果に基づいて各端末の受信処理に関する通信シーケンス例を示している。図2及び図3に示す動作例では、図6~図9に示した通信シーケンスで使用したARフレーム、DTフレーム、ARリクエスト及びARレスポンス、登録リクエスト及び登録レスポンスなどの各フレームが適宜使用される。
 端末101及び102はそれぞれ、ARフレームを定期的(例えば、3分に1回)に送信する。ARフレームは、受信局に対してDTフレームの受信を要求する信号である。ARフレームには、送信元の端末の固有情報である端末IDと、端末の大まかな位置情報が含まれている。位置情報は端末のGPS(Global Positioning System)/GNSS(Global Navigation Satellite System)受信機などから取得する。取得した位置情報を例えば100メートル精度の大まかな位置情報とすることで送信する情報を削減する。送信する情報を減らすことでARフレームの受信成功率を高めることが可能となる。なお、ARフレームには、端末IDと、端末の大まかの位置情報の他に、ARフレームとDTフレームの送信時間間隔に関する情報が含まれているものとする。
 ARフレームを受信した受信局は、ARフレームに含まれる端末IDと大まかな位置情報を、サーバーへ伝達する。このとき、受信局は、自局の固有情報である受信局IDと受信局位置情報も伝達する。この処理をARリクエストと呼ぶ。なお、ARリクエストには、受信したARフレームに含まれる情報とARフレームを受信した時刻を受信したARフレーム数だけリスト化したものを含めてもよい。また、地上受信局の場合には、ARリクエストに自局の位置情報を含めてもよい。
 図2に示す通信シーケンス例では、端末101からのARフレームは、地上受信局111と衛星受信局131に届くが、衛星受信局132には届かない。したがって、地上受信局111は地上局サーバー121にARリクエストを行い、衛星受信局131は衛星局サーバー141にARリクエストを行うが、衛星受信局132はARリクエストを行わない。また、端末102からのARフレームは衛星受信局131及び衛星受信局132に届くが、地上受信局111には届かない。したがって、衛星受信局131及び衛星受信局132はそれぞれ衛星局サーバー141にARリクエストを行うが、地上受信局111はARリクエストを行わない。
 受信局からARリクエストを受信したサーバーは、登録処理を行う。登録処理は、ARリクエストで伝達された端末IDの端末からのDTフレームをどの受信局で受信するかを決定する処理である。図2に示す通信シーケンス例では、地上局サーバー121は地上受信局111からARリクエストを受信して登録処理を起動し、衛星局サーバー141は衛星受信局131及び衛星受信局132からARリクエストを受信して登録処理を起動する。登録処理は、地上局サーバー121と衛星局サーバー141間のサーバー間協調により、図2中の処理ステップS201~S205により実施されるが、詳細については、後続のD項に譲る。ここでは、地上局サーバー121は、地上受信局111が端末101の受信処理を行うことを決定し、衛星局サーバー141は、衛星受信局131が端末102の受信処理を行うことを決定したものとする。
 登録処理を行ったサーバーは、受信局に対して応答処理を行う。この処理をARレスポンスと呼ぶ。ARレスポンスには、受信局が受信すべき端末IDが含まれるものとする。図2に示す例では、地上局サーバー121は、ARリクエストの送信元の地上受信局111に対して、端末101の端末IDを含んだARレスポンスを送信する。また、衛星局サーバー141は、ARリクエストの送信元の衛星受信局131に対して端末102の端末IDを含んだARレスポンスを送信するが、衛星受信局132に対しては端末102の端末IDを含まないARレスポンスを送信する。
 受信局は、サーバーからのARレスポンスに含まれる端末IDに該当する端末からのDTフレームの受信処理を行う。図3に示す通信シーケンス例では、地上受信局111は、地上局サーバー121からのARレスポンスで端末IDが示された端末101からのDTフレームの受信処理を行う。また、衛星受信局131は、衛星局サーバー141からのARレスポンスで端末IDが示された端末101からのDTフレームの受信処理を行う。なお、該当端末に対する受信処理に使用する無線リソースに関する情報(送信時刻、送信周波数、符号など)は、例えば端末IDを使って一意に計算できるものとする。
 そして、端末の受信処理を行った受信局は、受信したDTフレームに含まれる端末IDとセンサー情報を、サーバーに報告する。図3に示す通信シーケンス例では、地上受信局111は地上局サーバー121に対してDTフレームの報告(DT Info.)を行い、衛星受信局131は衛星サーバー141に対してDTフレームの報告(DT Info.)を行う。また、衛星受信局132は、衛星局サーバー141からのARリクエストで端末102の受信処理が指示されなかったので(又は、端末102によるDTフレームの送信時刻ではDTフレームを受信できないので)、端末102の受信処理を行わない。
 上述した手順により、地上の端末101及び端末102で取得したセンサー情報を、地上局サーバー121及び衛星サーバー141の各々で収集することが可能となる。
D.登録処理
 このD項では、上記C項で言及した、図2中の処理ステップS201~S205により実施される登録処理について詳細に説明する。
処理ステップS201:
 地上局サーバー121は、図4に示す処理手順に従って、地上局データベースへの登録判定を実施する。
 ここでは、地上局サーバー121は、地上受信局111と端末101の位置情報から、地上受信局111と端末101間の距離D[km]を算出するものとする。上述したように、地上受信局111の位置情報は、地上受信局111から地上局サーバー121に送信されるARリクエストに含まれている。また、端末101の大まかな位置情報がARフレームに含まれ、ARリクエストを介して地上受信局111から地上局サーバー121に報告される。
 また、地上局サーバー121は、端末101の移動を考慮して、地上受信局111と端末101間の距離を設定するものとする。端末101はARフレームの送信時刻からDTフレームの送信時刻の間に移動する可能性があり、この場合は地上受信局が端末からのDTフレームを受信する際に上記の距離D[km]よりも離れてしまう。このため、地上局サーバー121は、端末101の移動を考慮した距離Delta-D[km]を設定する。端末101の移動とは、例えば端末101を携帯する人の移動や、端末101を搭載する移動体装置の移動などである。
 例えば、端末101の移動速度をv[km/h]と仮定した場合、Delta-D[km]=v[km/h]×T[sec]と決めることができる。ここで、T[sec]はARフレームとDTフレームの送信時間間隔である。端末の想定する移動速度vはサービスとして決定してもよい。例えば車移動に対してサービスを提供する場合、v=60[km/h]である。そして、v=60km/h及びT=60[sec]の場合には、端末101の移動を考慮した距離はDelta-D=1[km]となる。
 また、地上局サーバー121は、地上受信局111の受信可能エリア半径Service-D[km]を決定する。例えば、地上局サーバー121は、地上受信局111を設置したときに事前検証を行った結果に基づいて、Service-D[km]を決定する。Service-D[km]は地上受信局毎に異なる値でもよい。以下では、n番目の地上受信局(地上受信局#n)のService-D[km]をService-D_n[km]と表記する。
 図4に示すフローチャートを参照しながら、地上局サーバー121による登録判定処理について説明する。図示のフローチャートは、地上局サーバー121が、m番目の端末(端末#m)からのDTフレームを受信処理する地上受信局#nを決定する手順を示している。
 まず、地上局サーバー121は、すべての端末の登録を初期化して、いずれの端末についても受信局が設定されていない状態にする(ステップS401)。具体的には、端末#mに対する受信局IDを未設定とし、すべての端末について受信可能フラグを0に設定する。
 次いで、地上局サーバー121は、地上受信局#nからARリクエストを受信すると(ARリクエスト=n)(ステップS402)、そのARリクエストに含まれる端末ID=mを選択して(ステップS403)、その端末#mの大まかな位置情報を取得する。地上局サーバー121は、端末ID=mが含まれるARリクエストから、DTフレームまでの送信時間間隔T[sec]、受信局ID、及び受信局位置情報を取得する。そして、端末ID=mが含まれるARリクエストが複数存在する場合には、地上局サーバー121は、以下の処理をそれぞれのARリクエストに対して実行する。
 地上局サーバー121は、端末#mと地上受信局#nの距離D[km]を算出する(ステップS404)。次いで、地上局サーバー121は、その端末#mの移動を考慮した距離Delta-D[km]を算出する(ステップS405)。
 次いで、地上局サーバー121は、n番目の地上受信局(地上受信局#n)の受信可能範囲Service-D_n[km]を算出する(ステップS406)。そして、地上局サーバー121は、端末#mが地上受信局#nの受信可能範囲か否かを判定する(ステップS407)。Delta-D[km]+D[km]<Service-D_n[km]であれば、端末#mは地上受信局#nの受信可能範囲ということになる。
 端末#mが地上受信局#nの受信可能範囲の場合には(ステップS407のYes)、地上局サーバー121は、最小のDelta-D[km]+D[km](すなわち、Min[Delta-D+D])となる受信局であることを確認して(ステップS408)、その受信局の受信局ID(この場合はn)を保持するとともに端末#mの受信可能フラグを"1"とする(ステップS409)。
 地上局サーバー121は、上記の処理を、受信したすべてのARリクエスト及びすべての端末に対して繰り返し実施する(ステップS410のNo)。処理中のARリクエストにまだ未処理の端末IDが残っている場合には、mに1を加算して(ステップS411)、ステップS403に戻って上記の処理を繰り返し実行する。また、未処理のARリクエストが残っている場合にはnに1を加算して(ステップS412)、ステップS402に戻って上記の処理を繰り返し実行する。
 そして、受信したすべてのARリクエスト及びすべての端末に対して上記の処理が終了すると(ステップS410のYes)、地上局サーバー121は、端末がDTフレームを送信する際に、最も近傍に存在する地上受信局の受信局IDを求めることができる。また、いずれの地上受信局の受信可能範囲外となる端末は、受信可能フラグが"0"となる。
処理ステップS202:
 再び図2を参照して、地上局サーバー121による登録処理に関する説明を続ける。処理ステップS202では、地上局サーバー121は、処理ステップS201で受信可能フラグが"1"の端末を地上局データベースに登録する。登録では、端末IDと地上受信局IDの組み合わせとして登録する。
処理ステップS203:
 衛星受信局131及び衛星受信局132も、端末102からARフレームを受信すると、衛星局サーバー141にARリクエストを送信して、ARフレームに含まれる端末IDと大まかな位置情報を伝達する。衛星局サーバー141は、衛星受信局131及び衛星受信局132の少なくともいずれかからARリクエストを受信すると、地上局データベースを管理する地上局サーバー121に対して登録リクエストを送信する。登録リクエストには、ARリクエストで伝達された端末IDなど、衛星局サーバーが衛星受信局から受信したARリクエストに関する情報が含まれる。
 地上局サーバー121は、衛星局サーバー141から登録リクエストを受信すると、その登録リクエストに含まれる端末IDが地上局データベースに登録されているか否かを確認する。そして、地上局データベースに登録されていない端末IDに対して、処理ステップS201と同様に、図4に示した処理手順に従って、判定処理を実施する。
処理ステップS204:
 処理ステップS203において、衛星局サーバー141からの登録リクエストで問い合わせされた端末IDについて登録判定を行うと、いずれかの地上受信局で受信可能な端末は受信可能フラグが"1"となり、いずれの地上受信局の受信可能範囲外となる端末は受信可能フラグが"0"となる結果が得られる。
 地上局サーバー121は、処理ステップS203で受信可能フラグが"1"となった端末(すなわち、いずれかの衛星受信局でARフレームを受信できた端末のうち、地上受信局でも受信可能なもの)を、地上局データベースに追加登録する。追加登録では、端末IDと地上受信局IDの組み合わせとして登録する(同上)。
処理ステップS205:
 地上局サーバー121は、処理ステップS201又は処理ステップS203で受信可能フラグが"0"となった端末情報を、登録レスポンスとして衛星局サーバー141に報告する。衛星局サーバー141は、登録レスポンスに含まれる端末を衛星局データベースに登録処理を行う。
 図5には、処理ステップS205において、衛星局サーバー141が、地上局サーバー121から受信した登録レスポンスに含まれる、受信可能フラグが"0"となった端末情報に基づいて、端末を衛星局データベースに登録するための処理手順をフローチャートの形式で示している。
 衛星局サーバー141は、まず、衛星受信局が該当端末からARフレームを受信した時刻を取り出す(ステップS501)。
 次いで、衛星局サーバー141は、該当端末がDTフレームを送信するまでの時刻を取り出す(ステップS502)。
 次いで、衛星局サーバー141は、ステップS501で取得したARフレームの受信時刻に、ステップS502で取得したDTフレームを送信するまでの時刻を加算して、DTフレームの受信予想時刻を算出する(ステップS503)。
 次いで、衛星局サーバー141は、ステップS504で算出したDTフレームの受信予想時刻における、衛星局サーバー141が管理している各衛星受信局の位置を算出する(ステップS504)。受信局を搭載した各低軌道衛星は、衛星制御局151の運行制御下で、あらかじめ決められた低軌道に沿って所定速度で地球上を周回しており、低軌道衛星の現在位置と軌道上の周回速度と受信予想時刻までの残り時間に基づいて、受信予想時刻における衛星受信局の位置を算出することができる。
 次いで、衛星局サーバー141は、管理している各衛星受信局と該当端末との距離を算出して、最小距離となる衛星受信局を、該当端末からのDTフレームを受信する衛星受信局に決定する(ステップS505)。
 そして、衛星局サーバー141は、該当端末の端末IDと、ステップS505で決定した衛星受信局の受信局IDとを組み合わせて、衛星局データベースに登録して(ステップS506)、本処理を終了する。
 したがって、処理ステップS205では、図5に示した処理手順に従って、いずれの地上受信局の受信可能範囲外となる端末を、受信可能ないずれかの衛星受信局が受信処理を行うように、衛星局サーバー141によって衛星局データベースへの登録処理が実施される。
 上記の処理ステップS201~S205に従えば、地上受信局と衛星受信局で受信可能な端末に関しては、地上受信局を優先して地上局サーバー121で登録処理が行われるように、サーバー間協調制御が実現される。
E.登録処理に関する拡張例
 上記D項で説明した登録処理では、サーバー間協調制御により、各受信局が受信できる可能性が高いと予測される端末を優先的に受信対象として登録するようになっている。このため、図4に示したフローチャートでは、端末から最小距離となる受信局を探索してデータベースに登録処理が実施される。これに対し、このE項では、優先的に登録処理を行う端末を扱えるようにする拡張例について説明する。
 例えば防災目的でサービス契約される端末(以下、「優先端末」とも呼ぶ)などは、他の端末よりも優先的に地上受信局で受信処理されるように、登録されるように扱うことが望ましい。
 優先端末は、サービス契約に基づき、ARフレームに優先フラグを設定するようにする。例えば、優先端末は優先フラグを"1"に設定して優先端末であることを示し、未契約の端末は優先フラグを"0"に設定する。そして、図4に示したフローチャート中のステップS406において、Delta-D[km]+D[km]-X[km]<Service-D[km]を判定式に用いて、端末が地上受信局の受信可能範囲か否かを判定する。この判定式では、優先端末と地上受信局との実際の距離よりも見かけ上X[km]だけ短くして判定が行われる。これにより、地上受信局が優先端末を受信可能と判定され易くなり、優先フラグを設定した端末は優先的に地上受信局が受信処理を行うように地上局データベースに登録され易くすることが可能である。
F.装置構成
 この項では、本開示が適用される無線システム100において、端末、受信局、及びサーバーとして動作する各装置の構成について説明する。
F-1.端末の構成例
 図14には、図1に示した無線システムにおいて端末として動作する通信装置1400(以下、端末1400とする)の機能的構成例を示している。図示の端末1400は、無線通信部1401と、無線制御部1402と、フレーム生成部1403と、センサー1404と、無線資源決定部1405と、記憶部1406を備えている。なお、端末1400の受信処理を行う受信局が地上局又は衛星受信局のいずれであっても、端末1400の機能的構成は同一でよい。
 無線通信部1401は、無線信号の送信を行う。ここで言う無線信号は、ARフレーム及びDTフレームの無線信号を含む。無線通信部1401は、無線制御部1402からの制御により、フレーム生成部1403で生成されたフレームを無線信号に変換して送信する。
 無線制御部1402は、無線資源決定部1405から得られる送信時刻及び送信周波数でフレームを送信するように、無線通信部1401を制御する。
 フレーム生成部1403は、端末1400が送信するフレームを生成する。フレーム生成部1403は、フレーム生成に必要なプリアンブル、同期情報、及びスクランブルパターンを、無線資源決定部1405から取得する。フレーム生成部1403は、例えば、センサー部1404が取得したセンサー情報を通知するDTフレームや、受信局に対してDTフレームの受信を要求するARフレームを生成する。フレーム生成部1403は、DTフレームのペイロードにはセンサー情報を記載する。また、フレーム生成部1403は、ARフレームには端末ID、ARフレームからDTフレームの送信時間間隔、端末の大まかな位置情報などを含める。また、ARフレームには、優先処理要求の有無を示す情報(優先フラグ)をさらに含めてもよい。
 センサー1404は、端末1400の外部又は内部情報を取得するセンサーであり、例えば温度センサーや位置センサー、加速度センサーなどである。
 無線資源決定部1405は、記憶部1406から得た情報を用いて、フレームを送信する無線リソース(時刻・周波数)や、フレーム生成に必要なフレーム生成に必要なプリアンブル、同期情報、及びスクランブルパターンを生成する。
 記憶部1406は、無線資源を決定するために必要な情報(例えば、無線資源を計算するためのシードとなる値など)を保持する。また、記憶部1406は、センサー部1404が取得したセンサー情報を一時保持する。もちろん、記憶部1406はその他の情報を保持していてもよい。
F-2.受信局の構成例
 図15には、図1に示した無線システムにおいて受信局として動作する通信装置1500(以下、受信局1500とする)の機能的構成例を示している。図示の受信局1500は、通信部1501と、通信制御部1502と、フレーム検出・復調部1503と、無線資源決定部1504と、記憶部1505と、フレーム処理部1506を備えている。
 なお、受信局1500は、地表に設置される地上受信局と、低軌道衛星に搭載される衛星受信局の双方を含むものとする。地表と上空など設置環境や、接続先のサーバー(地上局サーバーと衛星局サーバー)の違い、あるいはその他の要因により、詳細な構造の相違はあり得るが、端末やサーバーとのフレーム交換シーケンスは基本的に同じであり、概略的な機能的構成は地上受信局と衛星受信局とで共通であるとする。
 通信部1501は、通信制御部1502の制御下で、端末からの無線信号(ARフレーム及びDTフレーム)の受信と、サーバー(地上局サーバー又は衛星局サーバー)との通信を行う。サーバーとの通信は、有線通信を想定しているが、無線通信を用いることもできる。要するに、通信部1501は、端末との無線通信機能と、サーバーとの通信機能を備えているものとする(但し、衛星受信局の場合には、サーバーとの通信機能は、衛星制御局を介在したサーバーとの通信機能とする)。
 通信部1501は、端末からの無線信号の受信時には、通信制御部1502からの制御により、電波を受信し、無線信号へと変換し、フレーム検出・復調部1503へ渡す。また、通信部1501は、サーバーとの通信時には、通信制御部1502の制御下で、フレーム処理部1506が生成したフレーム(ARリクエストやDT Info.など)のサーバーへの送信処理と、サーバーからのフレームを受信して、フレーム処理部1506に渡す。
 通信制御部1502は、図6、図7、図8に示したような、端末からの無線信号の受信シーケンスや、サーバーとのフレーム交換シーケンスを実現するように、通信部1501及びフレーム処理部1506を制御する。また、通信制御部1502は、無線資源決定部1504から得られる受信時刻及び受信周波数でフレームを受信するように、通信部1501による無線信号の受信動作を制御する。
 フレーム検出・復調部1503は、通信部1501が受信した無線信号からフレームを検出し復調する。具体的には、フレーム検出・復調部1503は、無線資源決定部1504から取得したプリアンブル、同期情報、及びスクランブルパターンから既知パターンを生成し、受信信号と既知パターンとの相関値を計算し、相関値が一定以上の値となる場合にフレームを検出したと判定する。そして、フレーム検出・復調部1503は、フレーム検出に成功した場合に、受信信号からフレームに該当する部分の信号を取り出し、スクランブルを解除した後、ペイロードを取り出し、誤り訂正符号の復号化処理、CRC(Cyclic Redundancy Code)を用いた誤り検出を行う。フレーム検出・復調部1503は、フレームの復調に成功した場合、復調されたデータ(センサー情報)を記憶部1505に一時的に保持する。
 無線資源決定部1504は、記憶部1505から得た端末のID及び初期値を用いて、端末がフレーム(DTフレームなど)を送信する無線リソース(時刻・周波数)や、フレーム復調に必要なプリアンブル、同期情報、及びスクランブルパターンを生成する。
 記憶部1505は、無線資源を決定するために必要な情報である端末100のIDと初期値を保持する。また、記憶部1505は、受信したARフレームに記載された端末IDや、受信したDTフレームに記載されたセンサー情報、ARレスポンスに含まれる(DTフレームの受信対象となる)端末IDなどの情報を一時的に保持する。
 フレーム処理部1506は、通信制御部1502の制御下で、サーバーと交換するフレームの処理を行う。例えば、フレーム処理部1506は、端末からARフレームを受信したことに応答して、サーバーに送信するARリクエストを生成して、通信部1501に渡す。また、フレーム処理部1506は、通信部1501がサーバーから受信したARレスポンスを処理する。また、フレーム処理部1506は、端末からのDTフレームで取得したセンサー情報をサーバーに伝達するためのDT Info.を生成して、通信部1501に渡す。
F-3.サーバーの構成例
 図16には、サーバー(地上局サーバー又は衛星局サーバー)として機能するコンピュータ1600の構成例を示している。ここでは、コンピュータ1600は、サーバーの一連の処理を実行するプログラムがインストールされることによって、サーバーとして動作することを想定している。以下、コンピュータ1600の各構成要素について説明する。
 CPU(Central Processing Unit)1601は、バス1610を介して、ROM(Read Only Memory)1602、RAM(Random Access Memory)1603、ハードディスクドライブ(HDD)1604、及び入出力インターフェース1605の各部と相互接続されている。
 CPU1601は、ROM1602やHDD1604からRAM1603にロードしたプログラムを実行して、実行中の作業データをRAM1603に一時的に保持しながら、さまざまな処理を実現することができる。CPU1601が実行するプログラムには、ROM1602に格納された基本入出力プログラムや、HDD1604にインストールされたオペレーティングシステム(OS)及びアプリケーションプログラムが挙げられる。OSはアプリケーションプログラムの実行環境を提供する。また、アプリケーションプログラムは、地上局サーバー用のアプリケーションプログラム及び衛星局サーバー用のアプリケーションプログラムを含むものとする。OSによって提供される実行環境下で、CPU1601が地上局サーバー用のアプリケーションプログラムを実行することによって、コンピュータ1600は地上局サーバーとして動作し、衛星局サーバー用のアプリケーションプログラムを実行することによって、コンピュータ1600は衛星局サーバーとして動作する。
 ROM1602は、基本入出力プログラムや装置情報などを恒久的に格納する読み出し専用メモリである。RAM1603は、DRAM(Dynamic RAM)などの揮発性メモリで構成され、CPU1601の作業領域として使用される。HDD1604は、ユニット内に固定された1又は複数枚の磁気ディスクを記録媒体とする大容量の記憶装置であり、プログラムやデータをファイル形式で保存する。HDDの代わりに、SSD(Solid State Drive)を使用してもよい。
 入出力インターフェース1605には、出力部1611、入力部1612、通信部1613、ドライブ1614などのさまざまな入出力デバイスが接続されている。出力部1611は、LCD(Liquid Crystal Display)やスピーカ、プリンタなどで構成され、例えばCPU1601によるプログラムの実行結果を出力する。入力部1612は、キーボードや、マウス、マイクなどで構成され、ユーザからの指示を受け付ける。
 通信部1613は、所定の通信規約に則った、有線又は無線の通信インターフェースを備えており、外部装置とのデータ通信を行う。コンピュータ1600が地上局サーバーとして動作する場合には、通信部1613は、地上受信局や、衛星局サーバーとして動作する他のコンピュータとの通信を行う。また、コンピュータ1600が衛星局サーバーとして動作する場合には、通信部1613は、衛星受信局(但し、衛星制御局を経由する場合がある)や、地上局サーバーとして動作する他のコンピュータとの通信を行う。
 また、通信部1613は、インターネットなどの広域ネットワークに接続されている。通信部1613を使って、インターネット上のダウンロードサイトから、例えば、地上局サーバー用又は衛星局サーバー用のアプリケーションプログラムをダウンロードして、コンピュータ1600にインストールすることができる。
 ドライブ1614は、リムーバブル記録媒体1615を装填して、リムーバブル記録媒体1615からの読み出し処理、及びリムーバブル記録媒体1615への書き込み処理(但し、書き込み可能な記録媒体の場合)を行う。リムーバブル記録媒体1615は、プログラムやデータなどをファイル形式で記録している。例えば、地上局サーバー用又は衛星局サーバー用のアプリケーションプログラムなどのパッケージソフトウェアを格納したリムーバブル記録媒体1615をドライブ1614に装填して、コンピュータ1600にインストールすることができる。リムーバブル記録媒体1615として、例えば、フレキシブルディスク、CD-ROM(Compact Disc Read Only Memory)、MO(Magneto Optical)ディスク、DVD(Digital Versatile Disc)、磁気ディスク、半導体メモリなどが挙げられる。
G.装置動作
 このG項では、片方向無線システムを構成する端末、受信局、及びサーバーの各々が実行する動作について説明する。
G-1.端末の動作
 図10には、端末が実行する処理手順をフローチャートの形式で示している。
 端末は、ARフレームの送信時刻が到来するまで待機する(ステップS1001のNo)。例えば、所定の時間間隔で端末内のセンサー1404がセンシングを行うなど、センサー情報を取得するイベントが発生したときに、ARフレームの送信タイミングとなる。
 そして、端末は、ARフレームの送信時刻が到来すると(ステップS1001のYes)、ARフレームを生成して、無線送信する(ステップS1002)。ARフレームには、端末の端末IDや大まかな位置情報、ARフレームからDTフレームの送信時間間隔などが含まれる。また、ARフレームは優先処理要求に関する情報を含んでいてもよい。
 その後、ARフレームからDTフレームの送信時間間隔が経過すると(ステップS1003のYes)、端末は、DTフレームを生成して、無線送信する(ステップS1004)。
 端末は、動作が終了するまで(例えば、端末の使用が終わるまで)(ステップS1005のNo)、ステップS1001に戻って、上記の処理を繰り返し実行する。
G-2.受信局の動作
 図11には、受信局が実行する処理手順をフローチャートの形式で示している。受信局は、地上受信局と衛星受信局に大別されるが、どちらも基本的には図11に示す処理手順に従って動作するものとする。
 受信局は、いずれかの端末からARフレームを受信すると(ステップS1101のYes)、サーバーにARリクエストを送信する(ステップS1102)。ここで、地上受信局であれば地上局サーバーにARリクエストを送信し、衛星受信局であれば衛星局サーバーにARリクエストを送信する。ARリクエストには、ステップS1101で受信したARフレームの送信元の端末の端末IDと大まかな位置情報が含まれる。
 その後、受信局は、サーバーからARレスポンスを受信すると(ステップS1103のYes)、ARレスポンスに端末IDが含まれているか、すなわち端末からのDTフレームの受信処理を指示されたかどうかをチェックする(ステップS1104)。
 ここで、受信したARレスポンスに端末IDが含まれている場合には(ステップS1104のYes)、該当する端末からのDTフレームの送信時刻が到来すると(ステップS1105のYes)、受信局は、DTフレームの受信処理を行い(ステップS1106)、さらにDTフレームに含まれているセンサー情報を伝達するためのDT Info.をサーバーに送信する(ステップS1107)。
 受信局は、動作が終了するまで(例えば、受信局の使用が終わるまで)(ステップS1108のNo)、ステップS1101に戻って、上記の処理を繰り返し実行する。
G-3.地上局サーバーの動作
 図12には、地上局サーバーが実行する処理手順をフローチャートの形式で示している。図示の処理手順は、コンピュータ(図16を参照のこと)に地上局サーバー用のアプリケーションプログラムをインストールして実行することによって実現される。但し、図12では、説明の便宜上、地上受信局からDT Info.を受信して端末のセンサー情報を収集する処理については省略する。
 地上局サーバーは、自身の管理下の地上受信局からARリクエストを受信すると(ステップS1201のYes)、そのARリクエストに含まれる端末IDに関して登録判定処理を行う(ステップS1202)。登録判定処理では、該当する端末と最小距離の地上受信局を探索して、いずれかの地上受信局で受信可能であれば受信可能フラグを"1"に設定し、受信可能でなければ受信可能フラグを"0"に設定する。登録判定処理は、上記の図4に示した処理手順に従って行われるので、ここでは詳細な説明を省略する。
 そして、地上局サーバーは、ステップS1202の登録判定処理で、受信可能フラグが"1"の端末を、端末IDと地上受信局IDの組み合わせとして地上局データベースに登録する(ステップS1203)。
 次いで、地上局サーバーは、ARリクエストの送信元の地上受信局に、その地上受信局が受信処理を行うべき端末IDを含んだARレスポンスを送信する(ステップS1204)。
 また、地上局サーバーは、衛星局サーバーから登録リクエストを受信すると(ステップS1205のYes)、その登録リクエストに含まれている端末IDが地上局データベースに登録されているかどうかを確認し、さらに地上局サーバーが管理しているすべての地上受信局との登録判定処理を行う(ステップS1206)。登録判定処理は、上記の図4に示した処理手順に従って行われる。そして、地上局サーバーは、ステップS1206の処理で受信可能フラグが"1"になった端末を、端末IDと地上受信局IDの組み合わせとして地上局データベースに登録する(ステップS1207のYes、ステップS1208)。
 また、地上局サーバーは、登録リクエストで問い合わされた端末IDについて、ステップS1206で行った登録判定処理の結果、受信可能フラグが"0"となった場合には、その端末情報を含んだ登録レスポンスを衛星局サーバーに送信する(ステップS1209)。
 地上局サーバーは、動作が終了するまで(例えば、地上局サーバーとして動作するコンピュータの使用が終わるまで)(ステップS12010のNo)、ステップS1201に戻って、上記の処理を繰り返し実行する。
G-4.衛星局サーバーの動作
 図13には、衛星局サーバーが実行する処理手順をフローチャートの形式で示している。図示の処理手順は、コンピュータ(図16を参照のこと)に衛星局サーバー用のアプリケーションプログラムをインストールして実行することによって実現される。但し、図13では、説明の便宜上、衛星受信局からDT Info.を受信して端末のセンサー情報を収集する処理については省略する。
 衛星局サーバーは、自身の管理下の衛星受信局からARリクエストを受信すると(ステップS1301のYes)、地上局サーバーに登録リクエストを送信して(ステップS1302)、そのARリクエストに含まれる端末IDを衛星局データベースに登録してよいかどうかを問い合わせる。
 その後、衛星局サーバーは、地上局サーバーから登録レスポンスを受信すると(ステップS1303のYes)、登録レスポンスには、受信可能フラグが"0"、すなわち衛星受信局で受信処理を行ってよい端末の情報が含まれている(ステップS1304のYes)。そこで、衛星局サーバーは、受信した登録レスポンスに含まれている端末に対して図5に示した処理を実行して、衛星局データベースに登録する(ステップS1305)。衛星局データベースへの登録は、端末IDと、図5に示した処理手順を実行して、その端末と最小距離となる衛星受信局の受信局IDの組み合わせで行われる。
 次いで、衛星局サーバーは、ARリクエストの送信元の衛星受信局に、その衛星受信局が受信処理を行うべき端末IDを含んだARレスポンスを送信する(ステップS1306)。
 衛生局サーバーは、動作が終了するまで(例えば、衛星局サーバーとして動作するコンピュータの使用が終わるまで)(ステップS1307のNo)、ステップS1301に戻って、上記の処理を繰り返し実行する。
 以上、特定の実施形態を参照しながら、本開示について詳細に説明してきた。しかしながら、本開示の要旨を逸脱しない範囲で当業者が該実施形態の修正や代用を成し得ることは自明である。
 本明細書では、本開示を衛星受信局と地上受信局を組み合わせた無線システムに適用した実施形態を中心に説明してきたが、本開示の要旨はこれに限定されるものではない。端末の受信処理を行う優先度や通信特性、制約条件などが異なる複数種類の受信局を用いて構成される、さまざまなタイプの片方向無線システムに本開示を適用することによって、受信局同士の効率的な協調動作を実現して、適切な受信局を適応的に選択して受信処理を行うことが可能になる。
 要するに、例示という形態により本開示について説明してきたのであり、本明細書の記載内容を限定的に解釈するべきではない。本開示の要旨を判定するためには、特許請求の範囲を参酌すべきである。
 なお、本開示は、以下のような構成をとることも可能である。
(1)地上受信局及び衛星受信局を含む無線システムにおいて、端末と受信局間の片方向通信を管理する通信管理装置であって、
 各端末の受信処理を行う地上受信局及び衛星受信局を管理する管理部を具備する、通信管理装置。
(2)前記管理部は、地上受信局及び衛星受信局で端末からの無線信号を受信可能な場合に、地上受信局又は衛星受信局のいずれで受信処理を行うかを決定する、
上記(1)に記載の通信管理装置。
(3)前記管理部は、地上受信局を優先して端末の受信処理を行うように決定する、
上記(2)に記載の通信管理装置。
(4)前記管理部は、受信時における端末の移動予測に基づいて端末の受信処理を行う地上受信局を決定する、
上記(1)乃至(3)のいずれかに記載の通信管理装置。
(5)前記管理部は、端末からの優先処理要求に基づいて受信処理を行う地上受信局を決定する、
上記(1)乃至(4)のいずれかに記載の通信管理装置。
(5-1)前記管理部は、端末と地上受信局間の距離に基づいて端末の受信処理を行う地上受信局を決定する、
上記(5)に記載の通信管理装置。
(5-2)前記管理部は、移動予測に基づく端末と地上受信局間の距離に基づいて端末の受信処理を行う地上受信局を決定する、
上記(5-1)に記載の通信管理装置。
(5-3)前記管理部は、端末からの優先処理要求に基づいて短縮した前記距離に基づいて端末の受信処理を行う地上受信局を決定する、
上記(5-1)又は(5-2)のいずれかに記載の通信管理装置。
(6)前記管理部は、地上受信局が受信処理を行わない端末を、衛星受信局が受信処理するように決定する、
上記(1)乃至(5)のいずれかに記載の通信管理装置。
(7)前記管理部は、受信予想時刻における衛星受信局の予測位置に基づいて、端末の受信処理を行う衛星受信局を決定する、
上記(1)乃至(6)のいずれかに記載の通信管理装置。
(8)地上受信局及び衛星受信局を含む無線システムにおいて、端末と受信局間の片方向通信を管理する通信管理方法であって、
 各端末の受信処理を行う地上受信局及び衛星受信局を決定するステップを有する、通信管理方法。
(9)端末と地上受信局及び衛星受信局からなる片方向無線システムにおいて、地上受信局が受信処理を行う端末を管理する通信管理装置であって、
 各端末の受信処理を行う地上受信局を管理する管理部と、
 衛星受信局が受信処理を行う端末を管理する他の通信管理装置と通信する管理装置間通信部と、
を具備する通信管理装置。
(10)前記管理部は、地上受信局からの要求に応答して、地上受信局が端末の受信処理を行うかを決定して、決定した結果を返信する、
上記(9)に記載の通信管理装置。
(11)前記管理部は、受信時における端末の移動予測に基づいて端末の受信処理を行う地上受信局を決定する、
上記(9)乃至(10)のいずれかに記載の通信管理装置。
(12)前記管理部は、端末からの優先処理要求に基づいて受信処理を行う地上受信局を決定する、
上記(9)乃至(11)のいずれかに記載の通信管理装置。
(13)前記管理装置間通信部は、前記管理部において地上受信局が受信処理を行うことを決定した端末に関する情報を前記他の通信管理装置に送信する、
上記(9)乃至(12)のいずれかに記載の通信管理装置。
(14)前記管理装置間通信部は、前記他の通信管理装置からの要求に応答して、前記情報を返信する、
上記(13)に記載の通信管理装置。
(15)端末と地上受信局及び衛星受信局からなる片方向無線システムにおいて、衛星受信局が受信処理を行う端末を管理する通信管理装置であって、
 各端末の受信処理を行う衛星受信局を管理する管理部と、
 地上受信局が受信処理を行う端末を管理する他の通信管理装置と通信する管理装置間通信部と、
を具備する通信管理装置。
(16)前記管理部は、衛星受信局からの要求に応答して、衛星受信局が端末の受信処理を行うかを決定して、決定した結果を衛星受信局に返信する、
上記(15)に記載の通信管理装置。
(17)前記管理装置間通信部は、地上受信局が受信処理を行うことを決定した端末に関する情報を前記他の通信管理装置から受信し、
 前記管理部は、受信した前記情報に基づいて、衛星受信局が端末の受信処理を行うかを決定する、
上記(15)又は(16)のいずれかに記載の通信管理装置。
(18)前記管理装置間通信部は、衛星受信局が受信可能な端末に関する情報を含んだ要求を前記他の通信管理装置に送信して、地上受信局が該当する端末の受信処理を行うことを決定したか否かに関する情報を含んだ返信を受信する、
上記(15)乃至(17)のいずれかにきさいの通信管理装置。
(19)前記管理部は、受信予想時刻における衛星受信局の予測位置に基づいて、端末の受信処理を行う衛星受信局を決定する、
上記(15)乃至(18)のいずれかにきさいの通信管理装置。
 100…無線システム、102、103…端末、111…地上受信局
 121…地上局サーバー、131、132…衛星受信局
 141…衛星局サーバー、151…衛星制御局
 601…端末、602…受信局
 701…端末、702…受信局、703…サーバー
 801、802…サーバー、811、812…データベース
 901…端末、902…受信局、903…サーバー
 1400…通信装置(端末)、1401…無線通信部
 1402…無線制御部、1403…フレーム生成部
 1404…センサー、1405…無線資源決定部、1406…記憶部
 1500…通信装置(受信局)、1501…通信部
 1502…通信制御部、1503…フレーム検出・復調部
 1504…無線資源決定部、1505…記憶部
 1506…フレーム処理部
 1600…コンピュータ、1601…CPU、1602…ROM
 1603…RAM、1604…HDD
 1605…入出力インターフェース、1610…バス
 1611…出力部、1612…入力部、1613…通信部
 1614…ドライブ、1615…リムーバブル記録媒体

Claims (19)

  1.  地上受信局及び衛星受信局を含む無線システムにおいて、端末と受信局間の片方向通信を管理する通信管理装置であって、
     各端末の受信処理を行う地上受信局及び衛星受信局を管理する管理部を具備する、通信管理装置。
  2.  前記管理部は、地上受信局及び衛星受信局で端末からの無線信号を受信可能な場合に、地上受信局又は衛星受信局のいずれで受信処理を行うかを決定する、
    請求項1に記載の通信管理装置。
  3.  前記管理部は、地上受信局を優先して端末の受信処理を行うように決定する、
    請求項2に記載の通信管理装置。
  4.  前記管理部は、受信時における端末の移動予測に基づいて端末の受信処理を行う地上受信局を決定する、
    請求項1かに記載の通信管理装置。
  5.  前記管理部は、端末からの優先処理要求に基づいて受信処理を行う地上受信局を決定する、
    請求項1に記載の通信管理装置。
  6.  前記管理部は、地上受信局が受信処理を行わない端末を、衛星受信局が受信処理するように決定する、
    請求項1に記載の通信管理装置。
  7.  前記管理部は、受信予想時刻における衛星受信局の予測位置に基づいて、端末の受信処理を行う衛星受信局を決定する、
    請求項1に記載の通信管理装置。
  8.  地上受信局及び衛星受信局を含む無線システムにおいて、端末と受信局間の片方向通信を管理する通信管理方法であって、
     各端末の受信処理を行う地上受信局及び衛星受信局を決定するステップを有する、通信管理方法。
  9.  端末と地上受信局及び衛星受信局からなる片方向無線システムにおいて、地上受信局が受信処理を行う端末を管理する通信管理装置であって、
     各端末の受信処理を行う地上受信局を管理する管理部と、
     衛星受信局が受信処理を行う端末を管理する他の通信管理装置と通信する管理装置間通信部と、
    を具備する通信管理装置。
  10.  前記管理部は、地上受信局からの要求に応答して、地上受信局が端末の受信処理を行うかを決定して、決定した結果を返信する、
    請求項9に記載の通信管理装置。
  11.  前記管理部は、受信時における端末の移動予測に基づいて端末の受信処理を行う地上受信局を決定する、
    請求項9に記載の通信管理装置。
  12.  前記管理部は、端末からの優先処理要求に基づいて受信処理を行う地上受信局を決定する、
    請求項9に記載の通信管理装置。
  13.  前記管理装置間通信部は、前記管理部において地上受信局が受信処理を行うことを決定した端末に関する情報を前記他の通信管理装置に送信する、
    請求項9に記載の通信管理装置。
  14.  前記管理装置間通信部は、前記他の通信管理装置からの要求に応答して、前記情報を返信する、
    請求項13に記載の通信管理装置。
  15.  端末と地上受信局及び衛星受信局からなる片方向無線システムにおいて、衛星受信局が受信処理を行う端末を管理する通信管理装置であって、
     各端末の受信処理を行う衛星受信局を管理する管理部と、
     地上受信局が受信処理を行う端末を管理する他の通信管理装置と通信する管理装置間通信部と、
    を具備する通信管理装置。
  16.  前記管理部は、衛星受信局からの要求に応答して、衛星受信局が端末の受信処理を行うかを決定して、決定した結果を衛星受信局に返信する、
    請求項15に記載の通信管理装置。
  17.  前記管理装置間通信部は、地上受信局が受信処理を行うことを決定した端末に関する情報を前記他の通信管理装置から受信し、
     前記管理部は、受信した前記情報に基づいて、衛星受信局が端末の受信処理を行うかを決定する、
    請求項15に記載の通信管理装置。
  18.  前記管理装置間通信部は、衛星受信局が受信可能な端末に関する情報を含んだ要求を前記他の通信管理装置に送信して、地上受信局が該当する端末の受信処理を行うことを決定したか否かに関する情報を含んだ返信を受信する、
    請求項15に記載の通信管理装置。
  19.  前記管理部は、受信予想時刻における衛星受信局の予測位置に基づいて、端末の受信処理を行う衛星受信局を決定する、
    請求項15に記載の通信管理装置。
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