WO2022123989A1

WO2022123989A1 - 排泄物処理材およびこれを利用した排泄物の消臭方法

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Publication number: WO2022123989A1
Application number: PCT/JP2021/041313
Authority: WO
Inventors: 貴史松村; 美怜 ▲高▼畑
Original assignee: エステー株式会社
Priority date: 2020-12-08
Filing date: 2021-11-10
Publication date: 2022-06-16
Also published as: JPWO2022123989A1; CN116528664A; KR20230116912A

Abstract

樹木の木質部および／または葉を、減圧下でマイクロ波により加熱して、少なくとも一部を乾燥して得られる繊維質成分を含有することを特徴とする排泄物処理材および前記排泄物処理材を排泄物に接触させることを特徴とする排泄物の消臭方法により、総合的な消臭性に優れた排泄物処理材および排泄物の消臭方法を提供する。

Description

排泄物処理材およびこれを利用した排泄物の消臭方法

　本発明は、排泄物処理材に関し、ペット、特に猫や犬の排泄物の処理に用いられる排泄物処理材およびこれを利用した排泄物の消臭方法に関する。

　ペットの排泄物の処理を簡便に行えるようにするペット用排泄物処理材が種々提案されている。猫や犬等のペットの排泄物を処理するためのペット用トイレとして、トイレ本体を多孔質部材である簀の子により上下に区画して、上層部分（上方部分）に排泄物処理材を敷設し、下層部分（下方部分）に例えば吸水性樹脂、植物性繊維、パルプ等からからなる尿吸収材を敷設してなるものが知られている（例えば、特許文献１、特許文献２参照：これをシステムトイレという）。

　これらのペット用トイレにおいては、上層部分に敷設された排泄物処理材は、ペットが排泄する尿を素早く通過させ、通過した尿を簀の子の透液孔を介して下層部分に落下させ、落下した尿を下層部分に配置された尿吸収マット等の尿吸収材に積極的に吸収させるものである（これを撥水タイプの排泄物処理材という）。

　これら撥水タイプの排泄物処理材は、基材として、パルプ、木屑などを用い、合成樹脂やワックスを配合したり、表面を撥水コートするなどして撥水させるようにしたものが開示されている。

　また、排泄物処理材としては、おからやゼオライトやベントナイトやパルプを用いた排泄物処理材は、動物が排泄するトレイに排泄物処理材を敷きつめ、排泄後にその排泄物を吸収させ、排泄物を吸収した処理材は互いに接合しあって固まりとなるように処理が施されたものであり、排泄物を吸収した処理材を一塊として取り除くことができるので、便利で且つ衛生的である。さらに、排泄物を吸収した処理材を通常の排泄物同様に廃棄できれば便利であるという観点から、水洗トイレに流し捨てることができる処理材も提案されている（これを吸水タイプの排泄物処理材という）。特許文献５には針葉樹の木部の粉砕物と、針葉樹の葉部の粉砕物とが均一に混合され、かつ水分の吸収によって自己崩壊するように成形されてなることを特徴とする木質ペレットについて開示されている。

特開２００２－８４９０９号公報特開２００３－１８０１８２号公報特開２０１０－１５８２５３号公報特開２０１０－１７０９６号公報特開２０１０－２５２７８３号公報

　しかしながら、いずれのタイプの排泄物処理材であっても、尿、糞等の排泄物自体の消臭機能が低く、また、尿、糞等に存在する各種雑菌の繁殖に伴なう悪臭の発生等も未然に阻止する抗菌機能も低く、総合的な消臭性が低いものであった。

　本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、総合的な消臭性に優れた排泄物処理材を提供することを目的とする。

　本発明者らは総合的な消臭性に優れた排泄物処理材について鋭意研究を重ねた結果、樹木の木質部および／または葉を、減圧下でマイクロ波により加熱して、少なくとも一部を乾燥して得られる繊維質成分を含有する排泄物処理材が上記課題を解決できることを見出し本発明に至った。

　すなわち、本発明は、樹木の木質部および／または葉を、減圧下でマイクロ波により加熱して、少なくとも一部を乾燥して得られる繊維質成分を含有することを特徴とする排泄物処理材である。

　また、本発明は、上記排泄物処理材と、合成樹脂及び／またはワックスを含有することを特徴とする撥水タイプの排泄物処理材である。

　更に、本発明は、上記排泄物処理材と、結合剤を含有することを特徴とする吸水タイプの排泄物処理材である。

　また更に、本発明は、上記排泄物処理材を排泄物に接触させることを特徴とする排泄物の消臭方法である。

　本発明によれば、総合的な消臭性に優れた排泄物処理材を実現することができる。

　本発明の排泄物処理材（以下、「本発明処理材」という）に用いられる樹木の木質部および／または葉を、減圧下でマイクロ波により加熱して、精油および水分の少なくとも一部を除去して得られる繊維質成分を得るために用いられる樹木は、特に限定されないが、例えば、ヒノキ科ヒノキ属、ヒノキ科クロベ属、ヒノキ科ビャクシン属、ヒノキ科スギ属、マツ科モミ属、マツ科ヒマラヤスギ属、マツ科トウヒ属、マツ科マツ属、マツ科カラマツ属、マツ科ツガ属、フトモモ科ユーカリ属、コウヤマキ科コウヤマキ属、イチイ科カヤ属、ヒノキ科アスナロ属等が挙げられる。

　ヒノキ科ヒノキ属の樹木としては、ヒノキ、タイワンヒノキ、ベイヒバ、ローソンヒノキ、チャボヒバ、サワラ、クジャクヒバ、オウゴンチャボヒバ、スイリュウヒバ、イトヒバ、オウゴンヒヨクヒバ、シノブヒバ、オウゴンシノブヒバ、ヒムロスギ等が挙げられる。ヒノキ科クロベ属の樹木としては、ニオイヒバ、ネズコ等が挙げられる。ヒノキ科ビャクシン属の樹木としては、ハイビャクシン、ネズミサン、エンピツビャクシン、オキナワハイネズ等が挙げられる。ヒノキ科スギ属の樹木としては、スギ、アシウスギ、エンコウスギ、ヨレスギ、オウゴンスギ、セッカスギ、ミドリスギ等が挙げられる。

　マツ科モミ属の樹木としては、トドマツ、モミ、ウラジロモミ、シラビソ、オオシラビソ、シラベ、バルサムファー、ミツミネモミ、ホワイトファー、アマビリスファー、アオトドマツ、カリフォルニアレッドファー、グランドファー、ノーブルファー等が挙げられる。マツ科トウヒ属の樹木としては、アカエゾマツ、トウヒ等が挙げられる。マツ科マツ属の樹木としては、アカマツ、ダイオウショウ、ストローブマツ、ハイマツ等が挙げられる。マツ科カラマツ属の樹木としては、カラマツ等が挙げられる。マツ科ツガ属の樹木としては、ツガ等が挙げられる。

　フトモモ科ユーカリ属の樹木としては、ユーカリ、ギンマルバユーカリ、カマルドレンシス、レモンユーカリ等が挙げられる。

　コウヤマキ科コウヤマキ属の樹木としては、コウヤマキ等が挙げられる。

　イチイ科カヤ属の樹木としては、カヤ等が挙げられる。

　ヒノキ科アスナロ属の樹木としては、ヒバ、アスナロ、ヒノキアスナロ、ホソバアスナロ等が挙げられる。

　上記した樹木の中でも、ヒノキ科ヒノキ属、ヒノキ科スギ属、マツ科モミ属、フトモモ科ユーカリ属、コウヤマキ科コウヤマキ属、ヒノキ科アスナロ属が好ましく、日本に多く分布しており、入手が容易であることから、ヒノキ科ヒノキ属のヒノキ、タイワンヒノキ、ベイヒバ、ヒノキ科スギ属のスギ、マツ科モミ属のトドマツ、モミ、フトモモ科ユーカリ属のユーカリ、コウヤマキ科コウヤマキ属のコウヤマキ、ヒノキ科アスナロ属のヒバがより好ましく、マツ科モミ属のトドマツ、モミが特に好ましい。これらの樹木は複数種を組み合わせても良い。

　上記樹木の木質部および／または葉、好ましくは木質部および葉を、減圧下でマイクロ波により加熱して、少なくとも一部を乾燥する方法を減圧乾燥法という。この減圧乾燥法は、マイクロ波が水分子を直接加熱する性質を利用して、素材中に元から含まれている水分や精油の除去を行う方法である。

　この減圧乾燥法は、例えば、国際公開ＷＯ２０１０／０９８４４０号パンフレット等に記載のマイクロ波蒸留装置などを用いて実施できる。この減圧乾燥法においては、蒸留槽内の圧力を、１０～９５ｋＰａ、好ましくは２０～８０ｋＰａ、特に好ましくは３０～６０ｋＰａとすれば良い。この際の蒸気温度は４０～１００℃になる。

　減圧乾燥法で樹木の木質部および／または葉を、減圧下でマイクロ波により加熱して、精油および水分の少なくとも一部を除去した後は、常圧で水分を除去するための乾燥工程を行うことが好ましい。乾燥温度や乾燥時間は特に限定されないが、例えば、５０～８０℃で１～５時間程度行えばよい。残存する精油成分は０．０１～１０質量％、好ましくは０．１～５質量％である。また、残存する水分は１質量％以下である。

　このようにして得られる繊維質成分は、固形であり、優れた消臭効果及び抗菌効果を示す。繊維質成分が消臭効果及び抗菌効果を示す理由については不明な部分も多いが、現時点では、セルロースがリグニン、精油で固着されているという木質の構造から見て、精油の一部が取り除かれた後のリグニン構造あるいはセルロース構造中に悪臭を吸着しうる部位が生じたものと推定される。

　また、この繊維質成分は、水分はほぼ除去されるが、精油成分は完全に除去されたものではなく、樹木の木質部および／または葉に含まれる、精油成分の一部が除去されたものであり、一部の精油成分は繊維質成分中に残留された状態である。

　そして繊維成分中に残留する精油は、好ましくは揮発性が低いおよび／または不揮発性である。揮発性が低いほど、より長い期間にわたって精油の機能（例えば、消臭機能および／または芳香機能）が発揮されるからである。また、精油成分は比較的分子量の大きい成分を含むことが好ましい。分子量が大きいほど、揮発しにくいからである。樹木の木質部等から精油を抽出すると、より分子量が小さい、および／または揮発しやすい精油が優先的に抽出されるため、当該材料には揮発性の低い、および／または分子量のより大きい精油が残る傾向がある。当該材料に残る精油成分はモノテルペンの含有量が少なく、セスキテルペン、ジテルペンまたはテトラテルペンをより多く含むことが好ましい。セスキテルペン、ジテルペンなどの分子量が大きいテルペン類の割合が大きいと、長期間にわたって消臭効果および／または芳香効果を発揮するとともに、酸性、アルカリ性、中性の悪臭物質に起因する様々な悪臭に対する消臭効果を発揮することが可能となる。なお、上記悪臭物質としては、例えば、アンモニア、メチルメルカプタン、硫化水素、硫化メチル、二硫化メチル、トリメチルアミン、アセトアルデヒド、プロピオンアルデヒド、ノルマルブチルアルデヒド、イソブチルアルデヒド、ノルマルバレルアルデヒド、イソバレルアルデヒド、イソブタノール、酢酸エチル、メチルイソブチルケトン、トルエン、スチレン、キシレン、プロピオン酸、ノルマル酪酸、ノルマル吉草酸、イソ吉草酸等が挙げられる。

　繊維質成分の消臭性が長期間に亘って持続するので、繊維質成分には、揮発性の低い精油及び／又は不揮発性の精油が含有されていることが好ましい。繊維質成分には、分子量の大きな精油が含まれていることが好ましい。

　繊維質成分には、モノテルペン類やセスキテルペン類などの精油が含まれることが好ましい。モノテルペン類としては、例えば、α－ピネン、β－ピネン、カンフェン、トリシクレン、ミルセン、β-フェランドレン、ボルニルアセテート、δ－３－カレン、テルピノレン、リモネン等が挙げられる。

　セスキテルペン類としては、例えば、β－カリオフィレン、サビネンなどが挙げられる。

　繊維質成分に残存する精油は、モノテルペンの含有量が少なく且つセスキテルペン、ジテルペン及び／又はテトラテルペンをより多く含むことが好ましい。セスキテルペン、ジテルペンなどの分子量が大きいテルペン類の割合が大きいと、繊維質成分は、長期間にわたって優れた消臭性を維持することができる。

　さらに、繊維質成分は、上記乾燥処理を施すことにより、生葉や生木の状態では内部に含有されている精油成分が繊維質成分の表面に滲み出されることから、生葉や生木の状態に比べ残存する成分の消臭効果、抗菌効果がより高く発揮されるものである。

　本発明処理材における繊維質成分の量は特に限定されないが、０．０１～５０質量％、好ましくは０．１～４０質量％である。

　本発明処理材は、上記繊維質成分を含有しているだけでよいが、基材と組み合わせて含有させることが好ましい。

　本発明処理材に用いられる基材としては、例えば、紙（パルプ）、プラスチック、ベントナイト等の粘土鉱物、水ガラス、活性白土、活性炭、シリカゲル、ハイドロタルサイト、酸化チタン、澱粉、おから、コーンスターチ、緑茶葉、コーヒー豆殻、粉砕パルプ、紙砂、木屑等を挙げることができる。これら基材は１種または２種以上を組み合わせて用いることができる。

　本発明処理材は、上記繊維質成分と、上記基材を含有させ、更に、各種タイプにするための合成樹脂、ワックス、結合剤等を含有させ、必要により、任意の成分として無機材料、消臭剤、防カビ剤、抗菌剤、香料等の他の成分と組み合わせることによりこれらを種々のタイプの排泄物処理材とすることができる。各種タイプにするための合成樹脂、ワックス、結合剤等を含有させることにより、本発明処理材のペレットの耐久性が向上し、容器に尿のニオイがつきにくくなる。また、任意の成分の中でも、無機材料を含有させることにより、比重が重くなり、ペットの砂かけ行動時の本発明処理材の飛び散りを抑制することができる。

　無機材料としては、例えば、ゼオライト、ケイソウ土、シリカゲル、タルク、炭酸カルシウム、硫酸カルシウム、炭酸ナトリウム、硫酸アルミニウム、硫酸銅、硝酸銀、長石、テクトケイ酸等の無機材料が挙げられる。これら無機材料は１種または２種以上を組み合わせて用いることができる。これらの中でも炭酸カルシウムを用いることが、比重が高いこと、ペレットの耐久性向上、価格の点から好ましい。本発明処理材における無機材料の量は特に限定されないが、１～５０質量％、好ましくは５～４５質量％である。

　消臭剤としては、例えば、活性炭、備長炭、合成アルミノケイ酸亜鉛等の合成アルミノケイ酸塩、バーミキュライト、パーライト、シリカゲル、木酢液、竹酢液、焙煎コーヒー豆の抽出残渣、茶殻、ゼオライト、ベントナイト、カテキン類、カルコン、フラバノン、フラボン、フラボノール、フラバノノール、フラバノール、イソフラボン若しくはアントシアン類、再燃焼焼結灰等が挙げられる。これら消臭剤は１種または２種以上を組み合わせて用いることができる。これらの中でも合成アルミノケイ酸塩が好ましく、合成アルミノケイ酸亜鉛がより好ましい。本発明処理材における消臭剤の量は特に限定されないが、０．０１～１０質量％、好ましくは０．１～５質量％である。

　防カビ剤としては、例えば、イソプロピルメチルフェノールなどのフェノール系化合物、イソチアゾロンなどのチアゾリン系化合物、イミダゾール系化合物、有機窒素系化合物等が挙げられる。これら抗カビ剤は１種または２種以上を組み合わせて用いることができる。

　抗菌剤としては、例えば、食塩、ソルビン酸若しくはその塩、ジデシルメチルアンモニウム、クロロアセトアミド、塩化ベンザルコニウム、ポリフェノール類、プロピオン酸カルシウム、次亜塩素酸ナトリウム又は安息香酸若しくはその塩、銀、銅等が挙げられる。これら抗菌剤は１種または２種以上を組み合わせて用いることができる。

　香料としては、例えば、特にペット臭の効果が高いｌ－カルボン、ｐ－クレゾール、ｐ－メチルアセトフェノン、α－ピネン、β－ナフチルメチルエーテル、γ－ウンデカラクトン、アセチルセドレン、アネトール、アリルアミルグリコレート、アンスラニル酸メチル、アンブロキサン、イオノン、イソブチルキノリン、ウンデシルアルデヒド、ウンデシレンアルデヒド、オイゲノール、オクチルアルデヒド、オレンジ、ガラクソライド、カラナール、カローン、カンファー、クマリン、クミン油、グレープフルーツ、ゲラニオール、ゲラニルニトリル、酢酸イソボルニル、酢酸シス－３－ヘキセニル、酢酸スチラリル、酢酸セドリル、酢酸ターピニル、酢酸ベンジル、酢酸リナリル、サリチル酸アミル、サリチル酸シス－３－ヘキセニル、サンダルマイソルコア、シス－３－ヘキセノール、シスジャスモン、シトラール、シトロネラール、シトロネロール、シネオール、ジヒドロジャスモン酸メチル、ジヒドロミルセノール、ジフェニルオキサイド、シンナミックアルコール、セダーウッド、ゼラニウム、ターピネオール、ダイナスコン、ダマスコン、ダマセノン、チモール、ディメトール、デシルアルデヒド、ドデシルアルデヒド、トリプラール、ノニルアルデヒド、バクダノール、バジル、パチョリ、バニリン、ハバノライド、フェニルエチルアルコール、フルーテート、フロロパール、ヘキシルシンナミックアルデヒド、ペパーミント、ヘリオトロピン、ヘリオナール、ベルガモット、ベンジルアルコール、ベンズアルデヒド、ポアレネート、マルトール、マンダリン、ムセノン、メチルイオノン、メチルノニルアセトアルデヒド、メチルフェニルアセテート、メチルフェニルグリシド酸エチル、メントール、ユーカリプトール、ライム、ラウリルアルデヒド、酪酸エチル、ラズベリーケトン、ラバンジン、ラブダナム、ラベンダー、リナロール、リナロールオキサイド、リモネン、リラール、リリアール、レモン、ローズオキサイド、ローズマリー等が挙げられる。これら香料は１種または２種以上を組み合わせて用いることができる。

　本発明処理材の形状は従来公知の排泄物処理材の形状でよく、例えば、粒状、ペレット状等の形状が挙げられる。また、大きさも特に限定されないが、例えば、ペレット状の形状であれば、長さが１～２０ｍｍ、好ましくは５～１５ｍｍであり、直径が１～１０ｍｍ、好ましくは３～７ｍｍである。

　本発明処理材は、上記成分を用い、従来公知の種々のタイプの排泄物処理材の製造方法で製造することができる。

　具体的に、本発明処理材を撥水タイプの排泄物処理材とする場合、上記排泄物処理材と、使用時に液体を撥水させるための合成樹脂及び／またはワックスを含有させればよい。

　合成樹脂としては、ポリエチレンやポリプロピレン等のポリオレフィン類、ポリエチレンテレフタレート等のポリエステル類、ポリアミド類、ビニル系樹脂類などが挙げられる。比較的安価であり加工も容易である点から、ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィン類が好ましい。これら合成樹脂は１種または２種以上を組み合わせて用いることもできる。

　ワックスとしては、例えば、天然系ワックスや合成樹脂系ワックスのいずれも用いることができる。また、これらワックスは１種または２種以上を組み合わせて用いることもできる。

　天然系ワックスとしては、例えば、石油由来ワックス、鉱物系ワックス、植物系ワックス、動物系ワックスなどがあげられる。石油由来ワックスとしては、パラフィンワックス、マイクロクリスタリンワックス等が挙げられる。鉱物系ワックスとしては、モンタンワックス等が挙げられる。植物系ワックスとしては、カルバナワックス、木蝋等が挙げられ、動物系ワックスとしては、蜜蝋（ビーズワックス）等が挙げられる。合成樹脂系ワックスとしては、例えば、ポリエチレンワックスや、ポリプロピレンワックスが挙げられる。

　本発明処理材には、上記合成樹脂及び／またはワックス以外にも、エチレン・酢酸ビニル共重合体などの接着剤、澱粉類等の高分子化合物を含有させてもよい。澱粉類として具体的には、馬鈴薯澱粉、コーンスターチ、小麦澱粉、タピオカ澱粉、甘藷澱粉、ワキシースターチ、米澱粉が挙げられる。高分子化合物としては、アルギン酸ナトリウム、プルラン、ゼラチン、デキストリン、カルボキシメチルセルロース、ポリアクリル酸ナトリウム等の結着剤等を含有させることもできる。

　なお、撥水タイプの排泄物処理材とする場合は基材として、木屑（おが屑）を用いることが好ましい。用いられる樹木は特に限定されないが、成形性、消臭性などの観点から針葉樹のおが屑、特にスギ科、マツ科又はヒノキ科などのおが屑を用いることが好ましい。

　本発明処理材を撥水タイプの排泄物処理材とする場合、上記基材、繊維質成分、合成樹脂及び／またはワックスの含有量は特に限定されないが、例えば、基材が、６０質量％～９９質量％、好ましくは８５質量％～９７質量％であり、繊維質成分が０．１質量％～３０質量％、好ましくは０．５質量％～１５質量％であり、合成樹脂及び／またはワックスが、０．１質量％～１０質量％、好ましくは０．５質量％～５質量％である。

　撥水タイプの排泄物処理材は、従来公知の方法で製造することができる。一つの方法としては、上記成分の混合物をエクストルーダーを用いて所定形状に成形する方法が挙げられる（特開２０１７－７９６２２号公報や特開２０１３－１５３６７８号公報に記載の方法）。

　このように製造される撥水タイプの排泄物処理材は、尿を透過させるいわゆるシステムトイレに有効である。

　具体的に、本発明処理材を吸水タイプの排泄物処理材とする場合、上記排泄物処理材と、使用時に液体を吸収した吸水処理材どうしを付着させて塊状にするための結合剤を含有させればよい。

　結合剤としては、例えば、澱粉、ポリビニルアルコール（ＰＶＡ）、アルギン酸ナトリウム、小麦粉、コーンスターチ、カルボキシメチルセルロース（ＣＭＣ）、プルラン、カゼイン、ゼラチン、グアガム、ビニルエステルとエチレン系不飽和カルボン酸又はその誘導体との共重合体鹸化物、澱粉とアクリル酸のグラフト重合体、ポリアクリル酸ナトリウム等のポリアクリル酸の架橋物、ビニルアルコールとアクリル酸の共重合体、ポリアクリロニトリルの部分加水分解物、カルボキシメチルセルロースの架橋物、キトサンの塩、ヒドロキシエチルセルロース（ＨＥＣ）、ヒドロキシプロピルセルロース（ＨＰＣ）、ポリビニルピロリドン（ＰＶＰ）等の高分子吸収ポリマー等が挙げられる。これら結合剤は１種または２種以上を組み合わせて用いることもできる。

　なお、吸水タイプの排泄物処理材とする場合は基材としてオカラおよび木屑（おが屑）を用いることが好ましい。オカラは大豆を豆腐に加工する際に排出されるものである。用いられる樹木は特に限定されないが、成形性、消臭性などの観点から針葉樹のおが屑、特にスギ科、マツ科又はヒノキ科などのおが屑を用いることが好ましい。

　本発明処理材を吸水タイプの排泄物処理材とする場合、上記基材、繊維質成分、結合剤の含有量は特に限定されないが、例えば、基材が、４０質量％～９０質量％、好ましくは５０質量％～７０質量％であり、繊維質成分が、０．１質量％～３０質量％、好ましくは０．５質量％～１０質量％であり、結合剤が、０．１質量％～４０質量％、好ましくは１０質量％～３０質量％である。

　吸水タイプの排泄物処理材は、製造する方法も従来公知の方法で製造可能であるが、前記撥水タイプ同様にエクストルーダーを用いて所定形状に成形することにより製造することができる。

　このように製造される吸水タイプの排泄物処理材は、吸水して崩壊等して固まるタイプのものであり、そのまま捨てたり、トイレ等に流すことができる。

　以上説明した本発明の排泄物処理材は、排泄物に接触させることにより排泄物を消臭することができる。本発明の排泄物処理材は、特に猫の排泄物の消臭に高い効果を発揮する。

　なお、本発明の排泄物処理材は、市販の同タイプの排泄物処理材を使用する際に、一部使用するだけでも、消臭効果を高めることができる。

　以下、本発明を実施例を挙げて詳細に説明するが、本発明はこれら実施例に何ら限定されるものではない。

製　造　例　１
　　　繊維質成分の製造：
　葉のついた状態のトドマツの枝９０ｋｇを、圧砕式粉砕機（ＫＹＢ製作所製）を用い、その大きさが１０～２０ｍｍ程度になるまで粉砕した後、マイクロ波蒸留装置（国際公開ＷＯ２０１０／０９８４４０号パンフレットに記載のもの）の蒸留槽内に入れた。次いで、蒸留槽内の圧力を、約１５ｋＰａの減圧に保持し、約１時間マイクロ波照射した。発生した蒸気（油分、水分）は減圧ポンプにおいて吸引し、蒸留槽内から除去し、残渣としてトドマツ処理物を得た。

　得られたトドマツ処理物を低温乾燥装置（横山エンジニアリング社製）で６０℃から７０℃で２．５～３時間攪拌乾燥させた。その後回転篩分級装置（１６メッシュ、篩の目開き１．０ｍｍ）で分級を行い粗粉体を得た。

　得られた粗粉体を、ジェットミル（超音速ジェット粉砕機：日本ニューマチック工業社製）に投入後、約４時間粉砕処理を行い（約８１ｋｇ）の平均粒径８μｍ（最大粒径１００μｍ未満）の繊維質成分を得た。以下の実施例ではこの繊維質成分を用いた。

実　施　例　１
　　　撥水タイプの排泄物処理材：
　下記の表１の配合量で配合し各成分が均一になるように混合した。混合後、得られた混合物の総量（１００質量％）に対して約５質量％に相当する量の水を加えて、さらに混合した。得られた混合物を、株式会社ダルトン製のディスク型押出装置のディスクペレッターＦ－５型（動力：２００Ｖ３．７ｋＷ４Ｐ、軸回転速度１２０ｒｐｍ）にて、直径５ｍｍの開口及び１８ｍｍのプレート厚さのダイスを通じて押し出して、直径３～７ｍｍ、長さ５～２０ｍｍの円柱状のペレットの撥水タイプ排泄物処理材（本発明品１）を得た。

　本発明品１の撥水タイプ排泄物処理材に水を噴霧したところ、水をはじくものの、崩れたりはしなかった。

試　験　例　１
　　　消臭試験：
　上記で得た本発明品１および比較品１について以下の手順に従って消臭試験を行った。

＜アンモニア試験方法＞
　５００ｍＬカップに（体積として）２００ｍＬの各本発明品を入れ、その中に０．３５％アンモニア水１５０ｍＬを入れた後、すぐにろ過し、容量が１０リットルのコック付きエアーバッグ内に入れて封止した。３０分静置後、エアーバッグのコックを開いて直接、嗅いで六段階臭気強度表示法、９段階快・不快度表示法にしたがって悪臭強度と快・不快度を評価した。測定者を１０名とし、各測定者がそれぞれの試験片について感覚的消臭効果を評価した。試験片の評価の相加平均値を算出した。その結果を表２に示した。

（悪臭評価）
０・・・無臭であった。
１・・・やっと感知できるにおいであった。
２・・・何のにおいであるかがわかるにおいであった。
３・・・らくに感知できるにおいであった。
４・・・強いにおいであった。
５・・・強烈なにおいであった。
（快・不快度）
－４：極端に不快
－３：非常に不快
－２：不快
－１：やや不快
　０：快でも不快でもない
＋１：やや快
＋２：快
＋３：非常に快
＋４：極端に快

＜硫化水素試験方法＞
　５００ｍｌカップに（体積として）２００ｍｌの各本発明品を入れたものを１０リットルのコック付エアーバッグ内に入れて封止したのち硫化水素６ｍｌをいれ、上記アンモニアに消臭試験方法と同様の評価方法にて同様の評価を行った。その結果を表２に示した。

＜化学的消臭試験＞
　容量が１０リットルのコック付エアーバッグ内に５００ｍｌカップ）に（体積として）２００ｍｌの本発明品及び比較品を入れ、硫化水素を入れたのち無臭空気で満たして硫化水素の初期濃度を１００ｐｐｍに調整した。また、本発明品及び比較品を入れない硫化水素のみのエアーバックを用意し、同様に初期濃度を１００ｐｐｍに調整した（ブランク）。室温（約２０℃）で経時的に硫化水素濃度を検知管で測定した。本発明品１及び比較品１を入れたものとブランクの臭気成分の濃度を経時的に測定し、９０％除去時間（τ０．１）を求めた。その結果を表３に示した。

　比較品１は消臭効果が見られなかったのに対し、本発明品１は消臭効果が発揮されていることがわかる。

実　施　例　２
　　　撥水タイプの排泄物処理材：
　下記の表４の配合量で配合し実施例１と同様の方法にて撥水タイプ排泄物処理材（本発明品２～４）を得た。表中の数字は質量％である。

試　験　例　２
　　　消臭試験：
　試験例１と同様の方法にて硫化水素について消臭試験を行った。

試　験　例　３
　　　消臭試験：
　上記で得た本発明品２について以下の手順に従って疑似糞臭の消臭試験を行った。

＜疑似糞臭試験方法＞
　５００ｍｌカップに（体積として）２００ｍｌの各本発明品を入れたものを１０リットルのコック付エアーバッグ内に入れて封止したのち疑似糞臭２滴をろ紙上に滴下したものをいれ、上記試験例１と同様の評価方法にて同様の評価を行った。その結果を表６に示した。

実　施　例　３
　　　撥水タイプの排泄物処理材：
　下記の表７の配合量で配合し実施例１と同様の方法にて撥水タイプ排泄物処理材（本発明品５）を得た。表中の数字は質量％である。

試　験　例　４
　　　消臭試験：
　上記で得た本発明品５について以下の手順に従って消臭試験を行った。

＜疑似糞臭試験方法＞
　５００ｍＬカップに（体積として）１００ｍＬの各本発明品を入れ、その上にひだおりろ紙を置き悪臭液３滴を滴下したものを容量が１０リットルのコック付きエアーバッグ内に入れて封止した。試験例３と同様の方法にて５分後、６時間後、２４時間後の悪臭の評価を行った。その結果を表８に示した。

＜化学的消臭試験＞
　試験例１と同様にして消臭試験を行った。その結果を表９に示した。

試　験　例　５
　　　抗菌試験：
　上記で得た本発明品５について以下の手順に従って抗菌試験を行った。

＜抗菌試験＞
　本発明品５の撥水タイプ排泄物処理材１．５ｇを１／５００普通ブイヨン培地３．５ｍｌに入れボルテックスミキサーを分散させ３０分静置させた。再度ボルテックスミキサーで分散させたのち菌液０．１ｍｌを滴下し、２４時間３７℃で培養させた。反応停止剤２０ｍｌを加えたのち、生菌数（Ｘ）を確認した。本発明品５を入れない対照区も同様に生菌数（Ｙ）を確認し、下記の指揮により抗菌活性値を算出し、抗菌活性値２．０以上を抗菌効果ありと判断した。結果を表１０に示した。

実　施　例　４
　　　吸水崩壊タイプの排泄物処理材：
　ヒノキ木屑６３質量％、乾燥したおから１５質量％に結合剤としてコーンスターチ１５質量％、ＣＭＣ３質量％、高分子吸収ポリマーとしてポリアクリル酸ナトリウム４質量％、及び製造例１で製造した繊維質成分１重量部を加え、コーンブレンダーによって、室温において分散、混合させた。この混合物をスクリュー径４７ｍｍの二軸押出成形機（日本製鋼株式会社製）に供給した。ホッパーから混合物を投入する箇所の温度を約９０℃に設定し、ホッパーから混合物とともに水を供給しながら押し出し直径２～３ｍｍ、長さ８ｍｍの吸水崩壊タイプのペット用排泄物処理材を得た（本発明品６）。なお、比較品３としてオカラを基材とする市販品（ＤｒＫＥＲＥＳ：SHENZHEN YOUTONG TRADING CO., LTD.製）を用いた。

　本発明品６の吸水タイプ排泄物処理材に水を噴霧したところ、水を吸水し、崩壊すると共に固まった。

試　験　例　６
　　　消臭試験：
　本発明品６および比較品３について試験例１と同様にして消臭試験のうちアンモニア消臭試験を実施した。結果を表１１に示した。

　本発明品６は比較品３と比べて優れたアンモニア消臭効果が認められた。

実　施　例　５
　　　吸水崩壊タイプの排泄物処理材：
　下記の表１２の配合量で配合し実施例４と同様の方法で吸水崩壊タイプ排泄物処理材（本発明品７～８）を得た。

　得られた本発明品７～８および比較品３について試験例３と同様の方法にて消臭試験を行った。なお、悪臭としては、疑似糞臭を用いた。その結果を表１３に示した。

　本発明品はいずれも比較品３と比べて疑似糞臭に対する優れた消臭効果が認められた。

実　施　例　６
　　　撥水タイプの排泄物処理材：
　ヒノキ木屑９６．０重量部、繊維質成分１．５重量部、パラフィンワックス２．５重量部で配合し、実施例１と同様の製造方法で撥水タイプの排泄物処理材（本発明品９）を得た。

試　験　例　７
　　　猫の排泄物消臭試験：
　本発明品９を猫の飼い主２名のモニターに使用してもらい下記の観点でアンケートを行った。その結果を表１４に示した。なお、各モニターはシステムトイレを使用した。

＜Ｑ１　消臭効果＞　
５：とても満足
４：やや満足
３：どちらでもない
２：やや不満
１：とても不満

＜Ｑ２　繊維質成分の芳香を感じたかどうか？＞
５：とても強く感じた
４：やや感じた
３：どちらともいえない
２：あまり感じなかった
１：まったく感じなかった

試　験　例　８
　　　モニターテスト：
　本発明品７～８についてモニターテストを行った。本発明品７～８を、それぞれ９～１１名のモニターに使用してもらい３日後に以下の項目について以下の指標で評価してもらい平均値を算出した。結果を表１５に示した。なお、各モニターは単層式のトイレを使用した。

（１）猫砂のにおいの嗜好
　非常に満足している　　・・・５
　満足している　　　　　・・・４
　どちらともいえない　　・・・３
　あまり満足していない　・・・２
　まったく満足していない・・・１
（２）尿の消臭効果
　非常に満足している　　・・・５
　満足している　　　　　・・・４
　どちらともいえない　　・・・３
　あまり満足していない　・・・２
　まったく満足していない・・・１
（３）便の消臭効果
　非常に満足している　　・・・５
　満足している　　　　　・・・４
　どちらともいえない　　・・・３
　あまり満足していない　・・・２
　まったく満足していない・・・１
（４）排せつ後のにおい（全体、排尿後、排便後）
　非常に臭う　　　　　・・・１
　やや臭う　　　　　　・・・２
　どちらとも言えない　・・・３
　あまり臭わない　　　・・・４
　全く臭わない　　　　・・・５

以上の結果より、本発明品は高い消臭効果の満足度を有していることがわかる。

実　施　例　７
　　　本発明の排泄物処理材の一部使用：
　本発明の排泄物処理材を、市販の同タイプの排泄物処理材を使用する際に、１０％程度使用した。このように本発明の排泄物処理材を一部使用しただけでも排泄物の消臭効果を発揮した。

処　方　例　１
　　　吸水崩壊タイプの排泄物処理材：
　下記の表１６の配合量で配合し実施例４と同様の方法で吸水崩壊タイプの排泄物処理材を製造した。表中の数字は質量％である。

実　施　例　８
　　　撥水タイプの排泄物処理材：
　下記の表１７の配合量で配合し実施例１と同様の方法にて撥水タイプ排泄物処理材（本発明品１０）を得た。表中の数字は質量％である。

試　験　例　９
　　　モニター試験：
　本発明品１０についてモニターテストを行った。本発明品１０を、下記Ａ～Ｆの６名のモニターに市販のトイレに使用してもらい約１週間後に以下の項目について以下の指標で評価してもらった。結果を表１８～表２０に示した。

モニター属性
Ａ：システムトイレ（ドーム型）ユーザー
Ｂ：システムトイレ（ドーム型）ユーザー
Ｃ：システムトイレ（オープン型）ユーザー
Ｄ：システムトイレ（オープン型）ユーザー
Ｅ：システムトイレ（オープン型）ユーザー
Ｆ：普通トイレユーザー

　何れのモニターも、排泄物（特に糞）の消臭効果の高さおよびその他の理由から、従来各モニターが使用していた猫砂より本発明品８を使用したいと述べていた。

　本発明の排泄物処理材は、排泄物の消臭に用いることができる。

Claims

　樹木の木質部および／または葉を、減圧下でマイクロ波により加熱して、少なくとも一部を乾燥して得られる繊維質成分を含有することを特徴とする排泄物処理材。
　更に、基材を含有するものである請求項１記載の排泄物処理材。
　基材が、紙、プラスチック、粘土鉱物、水ガラス、活性白土、活性炭、シリカゲル、ハイドロタルサイト、酸化チタン、澱粉、おから、コーンスターチ、緑茶葉、コーヒー豆殻、粉砕パルプ、紙砂および木屑からなる群から選ばれる１種もしくは２種以上である請求項２記載の排泄物処理材。
　樹木がマツ科モミ属である請求項１～３の何れか１に記載の排泄物処理材。
　請求項１～４の何れか１に記載の排泄物処理材と、合成樹脂及び／またはワックスを含有することを特徴とする撥水タイプの排泄物処理材。
　基材が、６０質量％～９８質量％であり、
　繊維質成分が０．１質量％～３０質量％であり、
　合成樹脂及び／またはワックスが、０．１質量％～１０質量％である、
請求項５記載の撥水タイプの排泄物処理材。
　基材が、木屑である請求項５または６記載の撥水タイプの排泄物処理材。
　請求項１～４の何れか１に記載の排泄物処理材と、結合剤を含有することを特徴とする吸水タイプの排泄物処理材。
　基材が、４０質量％～９０質量％であり、
　繊維質成分が、０．１質量％～４０質量％であり、
　結合剤が、０．１質量％～４０質量％である、
請求項８記載の吸水タイプの排泄物処理材。
　基材が、おからおよび木屑である請求項８または９記載の吸水タイプの排泄物処理材。
　請求項１～１０の何れか１に記載の排泄物処理材を排泄物に接触させることを特徴とする排泄物の消臭方法。